JP2002183525A

JP2002183525A - 仮想空間を利用したオンラインショッピングシステム

Info

Publication number: JP2002183525A
Application number: JP2000380418A
Authority: JP
Inventors: Toshihiro Matsumoto; 敏宏松本
Original assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Current assignee: Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date: 2000-12-14
Filing date: 2000-12-14
Publication date: 2002-06-28

Abstract

(57)【要約】【課題】ネットワークに接続されたパソコン画面に仮
想ショップ（例えば衣服売り場）を表示し、そこを自由
に動き回って商品を見たり、試着イメージを画面で確認
することができ、さらに必要に応じて売り場の店員を呼
び出して商品説明を受けることを可能とする。【解決手段】売り場等の情景を表す３次元画像データ
を有するサーバと、その３次元画像データに基づいて３
次元空間の仮想ショップを生成し、表示画面にその仮想
ショップと商品情報を表示する端末（顧客用端末、店員
用端末）から構成される。顧客用端末は、サーバとの通
信により、ユーザの移動操作による位置情報の変化に応
じて仮想ショップの情景を移動表示する手段と、ユーザ
の商品選択操作に応じて選択された商品の詳細を表示す
る手段と、ユーザの商品説明要求操作に応じてその商品
に関するガイダンスを行う手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク上に
構築された仮想空間内でオンラインでショッピングを行
うオンラインショッピングシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】コンピュータ・グラフィックス（以下
「ＣＧ」という。）による仮想空間で衣服の試着を行う
システムには、例えば特開２０００−３３７６号公報に
記載のものがある。これは、試着者の体型情報と試着す
る衣服情報をパソコンから入力すると、その衣服の試着
状態をＣＧ画像として表示し、試着イメージを確認でき
るようにしたものである。また、パソコンから衣服の補
正情報を入力すると、補正された衣服の試着状態を表示
することができ、試着者に合った衣服を選択することが
できるようになっている。

【０００３】一方、ネットワークを利用したオンライン
ショッピングシステムには、例えば特表２０００−５０
４４４７号公報に記載のものがある。これは、自動小売
りシステムとリモート注文装置から構成され、顧客はリ
モート注文装置から商品を注文したり購入することがで
きるようになっている。また、このシステムでは、顧客
は仮想空間内の棚にある商品の内容を問い合わせるため
に、遠方の仮想店員と対話できるようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記第一の公報に記載
の従来技術は、基本的には衣服販売店に設置されるスタ
ンドアロン型のシステム構成であり、客が衣服の試着状
態をイメージで確認できるに過ぎない。なお、ネットワ
ークを介して型紙データを衣服販売店から外部の縫製工
場に伝送可能としているが、遠隔地の客がオンラインシ
ョッピングに利用することは想定されていない。したが
って、客が自分のパソコンに商品売り場を表示したり、
店員と連絡することも想定されていない。

【０００５】上記第二の公報には、仮想空間を利用して
商品を見たり、店員に商品の問い合わせを行うことは記
載されているが、商品売り場を自分のパソコンに忠実に
再現できるようにはなっていない。すなわち、客が仮想
空間内の商品売り場を動き回れるようにはなっておら
ず、商品売り場に実際に出向く感覚で商品を選択するこ
とはできない。

【０００６】本発明は、ネットワークに接続されたパソ
コン画面に仮想ショップ（例えば衣服売り場）を表示
し、そこを自由に動き回って商品を見たり、衣服を指定
して試着者（例えば自分）の顔画像や身長等の情報を入
力すると、その衣服を身につけた試着者のイメージを画
面で確認することができ、さらに必要に応じて、売り場
の店員を呼び出して商品説明を受けることもできる仮想
空間を利用したオンラインショッピングシステムを提供
することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明のオンラインショ
ッピングシステムは、売り場等の情景を表す３次元画像
データを有するサーバと、その３次元画像データに基づ
いて３次元空間の仮想ショップを生成し、表示画面にそ
の仮想ショップと商品情報を表示する端末（顧客用端
末、店員用端末）から構成される。

【０００８】顧客用端末は、サーバとの通信により、ユ
ーザの移動操作による位置情報の変化に応じて仮想ショ
ップの情景を移動表示する手段と、ユーザの商品選択操
作に応じて選択された商品の詳細を表示する手段と、ユ
ーザの商品説明要求操作に応じてその商品に関するガイ
ダンスを行う手段を備える。

【０００９】また、顧客用端末は、店員用端末を介して
店員を呼び出す手段と、店員用端末との通信モードに設
定する手段と、店員用端末との通信モードに設定された
ときに同じ仮想ショップ内にいる店員および他の顧客の
３次元モデルを表示してリアルタイムのコミュニケーシ
ョンをとる手段とを備える。店員用端末は、顧客用端末
からの店員呼び出しを表示する手段と、顧客用端末との
通信モードに設定されたときに呼び出した顧客および通
信モードに設定された他の顧客の３次元モデルを表示し
てリアルタイムのコミュニケーションをとる手段と、店
員が顧客とのリアルタイムのコミュニケーションにより
接客することに同意を得た場合に、店員と顧客の１対１
の接客モードに移行する手段とを備える。

【００１０】さらに、顧客用端末は、試着者の顔画像デ
ータと体型データを入力し、試着希望の衣服を選択した
ときに、顔および体型が試着者にカスタマイズされ、か
つその衣服を試着した試着者の３次元モデルを表示する
手段を備える。また、顧客用端末と店員用端末が通信モ
ードのときに、試着者の３次元モデルを双方の端末に表
示し、また双方の端末から試着する衣服の選択を可能と
する手段を備える。

【００１１】これにより、顧客用端末は表示画面上に仮
想ショップの情景を表示し、ユーザは自分がいる売り場
を画面上で確認しながら必要な商品を選択することがで
きる。このとき、仮想ショップの売り場内を移動する
と、その動きに応じた情景を変化させることができる。
さらに、試着者（例えば自分）をモテル化した画像に選
択した衣服を着用させた状態を表示させることができ、
容易に試着イメージを確認することができる。

【００１２】また、店員の代わりとなる代理エージェン
トからショップのガイダンスを受けることができる。さ
らに、必要に応じて店員用端末から店員を呼び出し、店
員に商品に関する問い合わせを行う等のコミュニケーシ
ョンを図ることができる。

【００１３】

【発明の実施の形態】図１は、本発明システムの基本構
成を示す。図において、サーバ１と顧客用端末２と店員
用端末３は、ネットワーク４を介して接続される。サー
バ１は、仮想空間用のデータを有し、必要に応じてその
データを各端末に供給して端末上に仮想ショップを構築
する。ユーザ（顧客）は、顧客用端末２を操作して仮想
ショップを表示し、その仮想ショップ内を自由に移動し
ながら興味のある商品を選択して３次元画面で確認す
る。またユーザは、顧客用端末２から店員用端末３を介
して店員を呼び出し、店員は顧客と会話しながら店員用
端末３から種々の操作が可能になっている。双方の端末
ともホームページ上で動作する。

【００１４】本発明システムには、非通信モード、
通信モード、接客モードの３種類の動作モードがあ
る。非通信モードは、ユーザが仮想ショップ内で商品を
選択したり衣服を試着するモードである。このとき、リ
アルタイムの通信がなく、仮想ショップ内に他の客がい
ない状況であり、ユーザが選択した衣服や試着した状態
は店員および他の客から見ることができないようになっ
ている。商品説明が必要な場合は、代理エージェント機
能を用いてショップのガイダンスを受けることができ
る。

【００１５】通信モードでは、ユーザと店員がリアルタ
イムでコミュニケーションをとり、ユーザが商品に関す
る問い合わせをしたり、店員から商品説明を直接受ける
ことができる。この場合には、顧客用端末上の仮想ショ
ップ内に、店員だけでなく他の客を表示させることもで
き、またその動きも表示させることができる。接客モー
ドについては後述する。

【００１６】図２は、顧客用端末２の表示例を示す。図
において、表示画面は、商品サムネイル部２１および情
景表示部２２と、他に通信モードボタンおよび店員呼び
出しボタンが配置される。商品サムネイル部２１は、表
示したい商品を選択するための商品のサムネイルを表示
する。ここで、サムネイルとは、商品の概略説明図であ
って商品の静止画または動画である。情景表示部２２
は、３次元ＣＧ画像からなる仮想ショップ内の情景を表
示する。この情景表示部２２には、通信モードの場合に
店員２３および他の顧客２４−１，２４−２が表示さ
れ、非通信モードの場合に代理エージェント部２５が表
示される。

【００１７】ユーザが仮想ショップ内に入る場合には、
まず表示画面のほぼ中央部に情景表示部２２を表示す
る。仮想ショップの切替えはメニューからの選択により
行われる。また、ユーザが同一店内の売り場を移動する
場合には、この情景表示部２２の部分をマウスで操作す
るかまたはキーボードで操作することにより、ユーザの
移動に対応する情景を表示させることができる。また、
ユーザが仮想ショップ内の商品を見る場合には、商品サ
ムネイル部２１に表示された商品のサムネイルをクリッ
クすることにより、その商品を詳細に表示させることが
できる。この商品サムネイル部２１に表示される商品
は、情景表示部２２に表示される仮想ショップが切り替
わるたびに、メニューかボタンによる表示切替動作に応
じて切り替えられる。

【００１８】また、非通信モードで商品に関するガイダ
ンスを受ける場合には、商品サムネイル部２１で商品を
選択した後に代理エージェント部２５をクリックする
と、例えばその商品に関する映像と音声ガイダンスを受
けることができる。なお、代理エージェント部２５は、
単に映像と音声で一方的に説明して自動的に終了する機
能をもつオブジェクトであり、ユーザの操作によって起
動する。

【００１９】図３は、店員用端末３の表示例を示す。図
において、表示画面は、商品サムネイル部３１および情
景表示部３２と、ユーザリスト取得ボタン、ユーザリス
ト表示部および接客開始ボタンが配置される。商品サム
ネイル部３１は、仮想ショップで扱っている商品のサム
ネイルを表示する。情景表示部３２は、店員が担当する
売り場の情景を３次元ＣＧ画像で表示する。この情景表
示部３２には、店員が通信している顧客３３および他の
顧客３４−１，３４−２が表示される。また、店員用端
末３の表示画面外には、店員呼び出しを表示するエージ
ェント部３５が配置される。

【００２０】ここで、図１〜３を参照し、通信モードで
店員とコミュニケーションする場合の動作手順について
説明する。ユーザが顧客用端末２の通信モードボタンを
押すと、仮想ショップにログインするためのユーザＩ
Ｄ、パスワードを入力することをサーバ１から要求され
る。初めて仮想ショップにログインするユーザは、所定
のユーザ情報を入力すれば、仮想ショップにログインす
るためのユーザＩＤとパスワードが付与される。顧客用
端末２は、ユーザＩＤおよびパスワードを入力後、サー
バ１から許可通知を受け取ると仮想ショップにログイン
することができ、同じく仮想ショップにいる他の顧客が
３次元モデルとして表示され、さらにその人たちとリア
ルタイムの画像と音声によるコミュニケーションをとる
ことができる。一方、店員用端末３は、ショッピングの
ＷＷＷブラウザを立ち上げ、仮想ショップにログインす
るためのユーザＩＤおよびパスワードを入力すると、通
信モードの状態になる。

【００２１】ユーザが顧客用端末２から情景表示部２２
で表示されている売り場の店員を呼び出す場合には、顧
客用端末２の店員呼び出しボタンを押す。なお、店員を
呼び出す通信手順の詳細については後述する（図９参
照）。店員用端末３では、顧客用端末２からの呼び出し
をエージェント部３５に表示する。このエージェント部
３５は、店員用端末３にタスクバーのような形で常駐
し、顧客から呼ばれたときに例えば音声を交えたキャラ
クターのアニメーションで知らせる。また、このエージ
ェント機能は、店員用端末３が通信モードや接客モード
の場合でも、さらにＷＷＷブラウザが立ち上がっていな
い場合でも、ユーザから呼ばれていることを通知するこ
とができる。

【００２２】このエージェント部３５の表示により呼び
出されたことを知った店員は、売り場の情景を情景表示
部３２に表示させ、呼び出した顧客３３を表示させる。
なお、ユーザ側の情景表示部２２と店員側の情景表示部
３２は同一の情景を表示する。ただし、ユーザ側では店
員２３を表示し、店員側では呼び出した顧客３３を表示
する部分だけが異なる。この店員または顧客以外に、他
の顧客がこの売り場を通信モードで見ている場合には、
その顧客も表示する。情景表示部２２，３３では、表示
している顧客がマウス操作などで仮想ショップ内を移動
すると、それに応じてその顧客が画面内を動く。この動
きの原理については後述する（図４参照）。

【００２３】通信モードでは、店員用端末３を操作して
商品サムネイル部３１に売り場で扱っている商品を表示
すると、この店員用端末３と通信モードで接続されてい
る全ての顧客用端末２の商品サムネイル部２１に同一商
品が表示される。ユーザは、店員に問い合わせをしたい
商品を商品サムネイル部２１で選択すれば、その情報は
店員用端末３でも表示されるので、店員はその商品につ
いての説明を行うことができる。

【００２４】また、通信モードになった店員用端末３の
ユーザリスト取得ボタンをクリックすると、サーバ１の
ユーザ情報管理部から、同じ仮想ショップ内にいて通信
モードになっているユーザのリストを取得し、ユーザリ
スト表示部に表示する。ここで、ユーザと店員がリアル
タイムのコミュニケーションにより接客することで一致
すると、店員用端末３に取得したリストから該当ユーザ
を選択し、接客開始ボタンを押すと接客モードに入る。
接客モードとは、店員用端末３の操作により、顧客用端
末２の表示画面の商品サムネイル部２１に推薦商品を表
示したり、ユーザが選択した商品を店員用端末３にも表
示させることが可能である。また、ユーザが試着した３
次元モデルも顧客用端末２および店員側端末３の双方で
確認可能であり、両者のコミュニケーションによるトー
タルコーディネートが可能になる。なお、このときの３
次元モデルは、他の通信モードにある顧客からは見えな
いようになっている。

【００２５】以上が本発明システムの第１の利用形態で
あるが、ここで本利用形態における顧客用端末２および
店員用端末３におけるモード切替操作例について、それ
ぞれ整理して説明する。

【００２６】顧客用端末２のモード切替操作は次のよう
になる。 (1) ３次元画像による仮想ショップのホームページを立
ち上げる（非通信モード）。

【００２７】(2) 通信モードボタンを押し、ユーザＩＤ
およびパスワードを入力し、サーバから許可通知を受け
取ると、通信モードに入る。このとき、通信モードボタ
ンは非通信モードボタンに切り替わる。

【００２８】(3) 店員用端末の操作により、接客モード
になる。 (4) 店員用端末の操作により、接客から通信モードにな
る。 (5) 非通信モードボタンを押すと、通信モードから非通
信モードに戻る。このとき、非通信モードボタンは通信
モードボタンに切り替わる。

【００２９】店員用端末３のモード切替操作は次のよう
になる。 (1) ３次元画像による仮想ショップのホームページを立
ち上げと同時に、通信モードに入る。

【００３０】(2) 接客開始ボタンを押すと、通信モード
から接客モードになる。このとき、接客開始ボタンは接
客終了ボタンに切り替わる。 (3) 接客終了ボタンを押すと、接客モードから通信モー
ドに戻る。このとき、接客終了ボタンは接客開始ボタン
に切り替わる。

【００３１】以下、本発明システムの第２の利用形態で
ある衣服の試着手順について説明する。本発明システム
では、ユーザは例えば仮想ショップの衣服売り場にいる
状況で、好みの衣服を選択しながら試着を行うことがで
きる。

【００３２】図５は、非通信モードにおける試着手順の
一例を示す。まずユーザは、例えばパソコンに付属して
いるカメラやその他の電子カメラなどで試着者（例えば
自分や家族）の顔を撮影し（Ｓ１）、その顔画像データ
をファイルに保存する（Ｓ２）。次に、ブラウザで目的
の店の仮想ショップを図２に示すように表示する（Ｓ
３）。ユーザは、顧客用端末２に目的の売り場が表示さ
れているときに、例えばメニューから試着要求を行う。
すると、顧客用端末２の画面上に試着者の体型データの
入力を促すボタン（例えば入力ボタン）を表示するの
で、ユーザはこのボタンをクリックする。

【００３３】ここで、体型データと顔画像ファイルを入
力するためのダイアログが表示されるので、まず試着者
の体型データ（身長、体重、胸囲など）をマニュアルで
入力する（Ｓ４）。次に、顔画像データを保存している
ファイル名を入力する（Ｓ５）。すると、顧客用端末２
の画面内の例えば情景表示部２２に試着者の３次元モデ
ルを表示する（Ｓ６）。この３次元モデルは、ステップ
Ｓ４，Ｓ５で入力した試着者の体型データと顔画像ファ
イルに基づいて作成されているので、顔は試着者の顔で
あり、体型も試着者の体型に完全にカスタマイズされた
モデルになっている。次に、商品サムネイル部２１に衣
服のサムネイルを表示させ、試着したい衣服のサムネイ
ルをクリックする（Ｓ７）。すると、その衣服を着用し
た試着者の３次元モデルが情景表示部２２に表示される
（Ｓ８）。試着したい衣服を変更したい場合には、商品
サムネイル部２１から別の衣服を選択し、同様の手順を
繰り返せばよい。

【００３４】次に、通信モードにおける試着手順につい
て説明する。この場合は、図５のステップＳ１からＳ５
に示した手順により、ユーザが顧客用端末２に予め試着
者の顔画像と体型データ用のファイルを作成しておく。
それから、通信モードに切り替えて店員用端末３と通信
状態に設定する。ここで、例えば試着ボタンをクリック
すると、顔画像データと体型データが店員用端末３に転
送され、顧客用端末２および店員用端末３の双方に試着
者の３次元モデルを表示する。次に、顧客用端末２また
は店員用端末３から試着する衣服を選択すれば、その衣
服を着用した試着者の３次元モデルが双方の端末に表示
される。別の衣服を試着したい場合には、顧客用端末２
または店員用端末３から別の衣服を選択すればよい。衣
服の選択方法は、非通信モードの場合と同様である。こ
のように、通信モードの場合には、ユーザ側と店員側の
双方から試着する衣服を選択し、双方に試着した状態を
表示させることが特徴である。

【００３５】（サーバ１および顧客用端末２の構成例）
図６は、サーバ１の構成例を示す。図において、サーバ
１は、ログイン名やパスワード等のユーザデータを管理
するユーザ情報管理部１１、３次元画面の中の顧客の位
置情報をテーブル等により顧客ごとに管理する位置情報
管理部１２、各仮想空間ごとの３次元画面データ（例え
ば部屋の名前や大きさ・広さ（部屋の座標値）、ユーザ
の同時ログイン数等）を有する空間情報管理部１３、端
末に顔画像を表示するために必要な顔画像データを配信
する顔画像配信部１４、端末に音声データを配信する音
声配信部１５、顧客用端末２から店員用端末３を呼び出
したり、代理エージェント機能を実行するためのエージ
ェント管理部１６を有する。さらに、部屋の情景や試着
者のモデル等を表すためのコンテンツデータを有するフ
ァイルであり、テクスチャファイルや３次元画面用のフ
ァイルであるコンテンツデータファイル５０を有する。
なお、例えば売り場等の各空間の情景内容を表すデータ
はコンテンツデータファイル５０で管理し、位置等の各
空間自体を管理するデータは空間情報管理部１３で管理
する。

【００３６】図７は、顧客用端末２の構成例を示す。な
お、店員用端末３も同様である。図において、顧客用端
末２は、サーバ１との通信を行う通信モジュール２６、
サーバ１から受信したデータに基づいて３次元ＣＧ画像
を生成する３次元空間生成部２７、３次元空間生成部２
７で生成したデータを画面に表示する３次元空間表示部
２８、端末全体の動作を制御する制御部２９により構成
される。なお、制御部２９は、例えばJavaScriptにより
作成可能である。

【００３７】通信モジュール２６は、ユーザ情報送信部
２６１、位置情報データ送信部２６２、音声データ送受
信部２６３、顔画像データ送受信部２６４、コンテンツ
データ受信部２６５、エージェントデータ送受信部２６
６、通信インタフェース部２６７により構成される。

【００３８】ユーザ情報送信部２６１は、サーバ１にユ
ーザ情報を送信する。ユーザ情報としては、ログイン名
やパスワード等がある。ユーザが新たな売り場に入る場
合には、サーバ１から必要なデータを取得する必要があ
るため、顧客用端末２はサーバ１と通信する。その場合
に、サーバ１と通信する最初のプロセスが端末からのロ
グイン要求であり、ユーザ情報送信部２６１がこのログ
イン要求信号を送信する。通信モードのときの通信手順
については後述する。ユーザが情景表示部２２の中でマ
ウス操作により売り場内を移動して情景表示が切り替わ
っていく状態は、情景モデルの中でユーザの位置を動か
す処理により実現する。この考え方を模式的に示したの
が図４である。これは、特定の店のモデルを表し、この
モデルの中に顧客や店員等のオブジェクトを配置し、モ
デル内のオブジェクトの位置座標（ｘ，ｙ，ｚ）によっ
てオブジェクトの位置を表す。

【００３９】位置情報データ送信部２６２は、売り場等
の店モデル内での顧客の位置を表すデータをサーバ１に
送信する。サーバ１の位置情報管理部１２は、この信号
を受信して顧客の位置情報を管理する。音声データ送受
信部２６３は、顧客が店員との間で音声によるコミュニ
ケーションを行う場合に、サーバ１の音声配信部１５か
ら送信された音声データを受信する。また、音声データ
の送信は、サーバ１の音声配信部１５を介して相手端末
の音声データ送受信部に対して行う。顔画像データ送受
信部２６４は、サーバ１の顔画像配信部１４との間で顔
画像データの送受信を行う。例えば、衣服の試着の場合
には、端末で撮影した顔画像データをサーバ１に送信し
たり、サーバ１から顔画像データを受信し、３次元空間
生成部２７で試着者の顔を用いた３次元モデル画像を作
成する。

【００４０】コンテンツデータ受信部２６５は、サーバ
１内のコンテンツデータファイル５０から必要なコンテ
ンツデータを受信し、３次元空間生成部２７で情景表示
部２２に表示する売り場等の情景を作成する。エージェ
ントデータ送受信部２６６は、非通信モードのときの代
理エージェント機能や、通信モードのときに店員が顧客
から呼び出されたときの呼び出し表示等を行う。通信イ
ンタフェース部２６７は、サーバ１との間の通信をイン
タフェースし、受信信号をコンテンツデータ受信部２６
５や音声データ送受信部２６３などに適切に分配する機
能や、信号レベル変換等の機能を有する。

【００４１】図８は、ユーザが顧客用端末２から仮想シ
ョップに入店する場合の開始手順の一例を示す。以下、
図１，２，３，６，７も参照して説明する。顧客用端末
２のユーザ情報送信部２６１は、まずサーバ１に対して
ログイン要求を行う。この信号には、ユーザのログイン
名やパスワードも含める。この信号を受信したサーバ１
のユーザ情報管理部１１は、ログイン名とパスワードに
基づいて正規ユーザか否かをチェックし（Ｓ11）、正規
ユーザであればユーザに対してログイン許可信号を返送
する。一方、正規ユーザでなければ、ログイン不許可信
号を返してこのログイン名に対するアクセスを拒否す
る。

【００４２】ログイン許可信号を受信した顧客用端末２
では、売り場を選択する信号をサーバ１に送信する。サ
ーバ１は、その売り場情報データを保有しているか否か
をチェックする（Ｓ12）。ここで、その売り場情報デー
タを保有していれば確認信号（ＡＣＫ）を返送し、保有
していなければそのショップを表示できない旨のメッセ
ージ（ＮＡＣ）を返送する。この確認信号（ＡＣＫ）を
送信する場合には、コンテンツデータファイル５０から
売り場の情景を表すコンテンツデータも併せて送信す
る。これらのデータを受信した顧客用端末２では、その
コンテンツデータにより情景表示部２２に売り場の情景
を表示する。ここで、マウスなどを用いて顧客が売り場
内を移動する場合には顧客の位置情報を算出し（Ｓ1
3）、その位置情報データを送信する。サーバ１の位置
情報管理部１２ではこの位置情報データを受けて顧客の
現在位置を管理する（Ｓ14）とともに、空間情報管理部
１３から情景データを顧客用端末２に送信する。顧客用
端末２は、この信号を受信して３次元空間生成部２７で
情景データを生成し、それを情景表示部２２に表示す
る。ユーザが売り場内を移動するごとに、ステップＳ13
とステップＳ14を繰り返す。

【００４３】図９は、通信モードにおける通信手順の一
例を示す。最初に、顧客用端末２はサーバ１と通信して
売り場内の商品を見る。ここまでは非通信モードにおけ
る動作であり、図８に示した手順と同一である。ユーザ
が店員を呼び出して店員と話しをする場合には、顧客用
端末２からサーバ１に向けて通信モード要求を行う。こ
れを受けたサーバ１は、対応する店員用端末３を呼び出
し、通信モード要求を送信する。これにより、顧客用端
末２と店員用端末３が接続され、相互にコミュニケーシ
ョンをとることができる。また、店員は、必要に応じて
上述したような商品のレコメンドを行うようにしてもよ
い。

【００４４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明システムで
は、非通信モードと通信モードによりホームページ上に
仮想ショップを実現することができる。非通信モードで
は、ユーザは自宅に居ながら自由に売り場内を移動で
き、さらに興味のある商品を自分の体型に合わせた３次
元モデルに着用させ、３次元イメージとして確認するこ
とができる。

【００４５】また、店員を呼び出して商品説明を受ける
場合には、通信モードにして店員用端末と顧客用端末を
仮想ショップの情景を共有し、音声配信を行うことによ
って店員とコミュニケーションをとることができる。こ
のとき、店員と顧客の両者同意のもとで接客モードに移
行することにより、他の顧客に見えない状態で１対１の
コミュニケーションも可能になる。さらに商品のレコメ
ンデーションを行うことも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明システムの基本構成を示す図。

【図２】顧客用端末２の表示例を示す図。

【図３】店員用端末２の表示例を示す図。

【図４】位置情報の管理例を説明する図。

【図５】非通信モードにおける試着手順の一例を示すフ
ローチャート。

【図６】サーバ１の構成例を示すブロック図。

【図７】顧客用端末２の構成例を示すブロック図。

【図８】ユーザが顧客用端末２から仮想ショップに入店
する場合の開始手順の一例を示すシーケンス図。

【図９】通信モードにおける通信手順の一例を示すシー
ケンス図。

【符号の説明】

１サーバ２顧客用端末３店員用端末４ネットワーク１１ユーザ情報管理部１２位置情報管理部１３空間情報管理部１４顔画像配信部１５音声配信部１６エージェント管理部２１商品サムネイル部２２情景表示部２３店員２４他の顧客２５代理エージェント部２６通信モジュール２６１ユーザ情報管理部２６２位置情報データ送信部２６３音声データ送受信部２６４顔画像データ送受信部２６５コンテンツデータ受信部２６６エージェントデータ送受信部２６７通信インタフェース部２７３次元空間生成部２８３次元空間表示部２９制御部３１商品サムネイル部３２情景表示部３３顧客３４他の顧客３５エージェント部５０コンテンツデータファイル

フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｇ０６Ｔ 17/40 Ｇ０６Ｔ 17/40 Ｅ

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】サーバと、ユーザ側に配置される顧客用
端末と、店舗側に配置される店員用端末がネットワーク
を介して接続され、前記各端末は、前記サーバから提供される売り場等の情
景を表す３次元画像データに基づいて３次元空間の仮想
ショップを生成し、表示画面にその仮想ショップと商品
情報を表示する手段を備え、前記顧客用端末は、前記サーバとの通信により、ユーザ
の移動操作による位置情報の変化に応じて前記仮想ショ
ップの情景を移動表示する手段と、ユーザの商品選択操
作に応じて選択された商品の詳細を表示する手段と、ユ
ーザの商品説明要求操作に応じてその商品に関するガイ
ダンスを行う手段を備えたことを特徴とする仮想空間を
利用したオンラインショッピングシステム。
【請求項２】請求項１に記載の仮想空間を利用したオ
ンラインショッピングシステムにおいて、前記顧客用端末は、前記店員用端末を介して店員を呼び
出す手段と、前記店員用端末との通信モードに設定する
手段と、前記店員用端末との通信モードに設定されたと
きに同じ仮想ショップ内にいる店員および他の顧客の３
次元モデルを表示してリアルタイムのコミュニケーショ
ンをとる手段とを備え、前記店員用端末は、前記顧客用端末からの店員呼び出し
を表示する手段と、前記顧客用端末との通信モードに設
定されたときに呼び出した顧客および通信モードに設定
された他の顧客の３次元モデルを表示してリアルタイム
のコミュニケーションをとる手段と、店員が顧客とのリ
アルタイムのコミュニケーションにより接客することに
同意を得た場合に、店員と顧客の１対１の接客モードに
移行する手段とを備えたことを特徴とする仮想空間を利
用したオンラインショッピングシステム。
【請求項３】請求項１または請求項２に記載の仮想空
間を利用したオンラインショッピングシステムにおい
て、前記顧客用端末は、試着者の顔画像データと体型データ
を入力し、試着希望の衣服を選択したときに、顔および
体型が試着者にカスタマイズされ、かつその衣服を試着
した試着者の３次元モデルを表示する手段を備えたこと
を特徴とする仮想空間を利用したオンラインショッピン
グシステム。
【請求項４】請求項３に記載の仮想空間を利用したオ
ンラインショッピングシステムにおいて、前記顧客用端末と前記店員用端末が通信モードのとき
に、前記試着者の３次元モデルを双方の端末に表示し、
また双方の端末から試着する衣服の選択を可能とする手
段を備えたことを特徴とする仮想空間を利用したオンラ
インショッピングシステム。