JP2002183082A - シリアル通信装置 - Google Patents

シリアル通信装置

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JP2002183082A JP2000385378A JP2000385378A JP2002183082A JP 2002183082 A JP2002183082 A JP 2002183082A JP 2000385378 A JP2000385378 A JP 2000385378A JP 2000385378 A JP2000385378 A JP 2000385378A JP 2002183082 A JP2002183082 A JP 2002183082A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シリアル通信を実施する2つのマイコンを備
え、第1のマイコンから出力されるパルス状の処理完了
信号を第2のマイコンにて確実に認識することができる
シリアル通信装置を提供する。 【解決手段】第2のマイコン200は、要求コマンドに
対応する処理の開始から完了までの期間で処理完了信号
EOCTの論理レベルをパルス状に変化させ、該信号E
OCTを信号線300を介して第1のマイコン100に
送信する。第1のマイコン100は、処理完了信号EO
CTの変化の状態に応じて第2のマイコン200による
処理完了を認識する。処理完了信号EOCTの最小パル
ス幅を、信号線300におけるフィルタの時定数よりも
長く設定しておき、第2のマイコン200は、要求コマ
ンドに対応する処理時間に基づいて、処理完了信号EO
CTのパルス幅を最小パルス幅以上に規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つのマイコン間
でシリアル通信を行うようにしたシリアル通信装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来技術として、特開平9−2
82265号公報の装置が知られており、同公報の装置
はマスタ/スレーブの関係を有する2つのマイコン間で
双方向にデータ(メッセージ)をシリアル通信するもの
として構成されている。例えば、マスタ側マイコンは点
火時期制御や燃料噴射制御等、主要なエンジン制御を司
り、スレーブ側マイコンはエンジン制御に必要な各種セ
ンサによるセンシングデータのA/D変換、負荷演算や
その他補助的な制御を行う。ここで、同公報の装置にあ
ってはシリアル通信クロックに同期してメッセージが送
信され、マイコン間で授受されるメッセージには、例え
ばA/D変換やRAM読み出しのデータの他に、それら
各処理の要求コマンドが含まれる。
【0003】実際のデータ通信に際しては、図10に示
すように、シフトクロックSCLKに基づいてメッセー
ジが交換される。そして、1セット分のメッセージ交換
が終了すると、クロックSCLKが一旦停止され、それ
に伴い処理完了信号EOCTが論理ローレベルに立ち下
げられる。その後、スレーブ側マイコンは、マスタ側マ
イコンから受信したメッセージ内の要求コマンドに従い
A/D変換、RAMデータ読み出し等、所定の処理を実
行し、その処理が終了した時点で処理完了信号EOCT
を再び論理ハイレベルに立ち上げる。マスタ側マイコン
は、処理完了信号が論理ハイレベルに立ち上げられたこ
とによりデータ送信の準備ができた旨を判断し、クロッ
クSCLKを再起動させて次のメッセージをスレーブ側
マイコンへ送信する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報の
装置において、マイコンにおける処理の高速化が図られ
ると、その処理時間が短くなる。この場合、RAMから
のデータ読み出しやRAMへのデータ書き込みといった
処理は、即時に終了してしまう。そのため、図11に示
すように、処理完了信号EOCTが論理ローレベルとな
っているパルス幅が短くなる。また、装置における処理
回路の複雑化によって、2つのマイコン間の配線は長く
なり、それにより同配線における配線抵抗と浮遊容量が
大きくなる。さらに、装置の小型化によって配線が細く
なり配線抵抗が大きくなる。つまり、装置の高機能化に
伴い2つのマイコン間のCRフィルタの時定数は大きく
なる傾向にある。このように、装置の高機能化に伴い、
処理完了信号EOCTの幅が短くなり2つのマイコン間
のCRフィルタの時定数が大きくなると、図12に示す
ように、スレーブ側マイコンから出力される処理完了信
号EOCTがなまされ、その処理完了信号EOCTをマ
スタ側マイコンが認識できなくなるといった現象が発生
する。つまり、図12の拡大図に示すように、処理完了
信号EOCTの電位レベルが、マスタ側マイコンのスレ
ッショルドレベル以下にならないため、マスタ側マイコ
ンは、スレーブ側マイコンから出力された処理完了信号
EOCTを認識することができない。
【0005】上記公報の装置では、既述したように、処
理完了信号EOCTの入力に伴いマスタ側マイコンにて
シフトクロックSCLKを再起動させて、次のデータ通
信を実施する構成である。そのため、処理完了信号EO
CTが認識できなくなると、マイコン間の通信が正常に
実施できなくなる。
【0006】本発明は、上記問題に着目してなされたも
のであって、その目的とするところは、シリアル通信を
実施する2つのマイコンを備え、一方のマイコンから出
力されるパルス状の処理完了信号を他方のマイコンにて
確実に認識することができるシリアル通信装置を提供す
ることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、第2のマイコンにより、第1のマイコンからの
要求コマンドが受信されるとともに、要求コマンドに対
応した処理結果が第1のマイコンに送信される。また、
第2のマイコンにより、要求コマンドに対応する処理の
開始から完了までの期間で処理完了信号の論理レベルが
パルス状に変化され、該処理完了信号が信号線を介して
第1のマイコンに送信される。そして、第1のマイコン
により、処理完了信号の変化の状態に応じて第2のマイ
コンによる処理完了が認識される。本発明のシリアル通
信装置では、処理完了信号のパルス幅について、信号線
における抵抗成分と容量成分とからなるフィルタの時定
数よりも長い最小パルス幅が設定されている。そして、
要求コマンドに対応する処理時間に基づいて、処理完了
信号のパルス幅が最小パルス幅以上に規制される。この
場合、処理完了信号が最小パルス幅よりも短くなること
が防止されるので、信号線においてパルス状の処理完了
信号がなまされて該信号が認識できなくなるといった不
都合を回避でき、ひいてはシリアル通信の異常を防止で
きる。
【0008】請求項2に記載の発明では、最小パルス幅
は、信号線における抵抗成分と容量成分とからなるフィ
ルタの時定数よりも長いことに加え、処理完了信号の変
化時にその信号レベルが少なくとも第1のマイコンでの
信号認識レベルを超えるパルス幅であるとしている。こ
れにより、第1のマイコンは、処理完了信号を確実に認
識することができる。
【0009】請求項3に記載の発明によれば、要求コマ
ンドに対応する処理時間が、最小パルス幅よりも短いと
判定されれば、処理完了信号のパルス幅が最小パルス幅
以上とされ、一方、最小パルス幅よりも長いと判定され
れば、同信号のパルス幅が処理時間に応じたパルス幅と
される。この場合、要求コマンドに対応する処理時間が
短く必要がある時のみにパルス幅が延長されることとな
り、実用上好ましいものとなる。
【0010】請求項4に記載の発明によれば、計測手段
によって、処理開始からの処理完了信号のパルス幅が計
測され、そのパルス幅が最小パルス幅よりも短ければ、
パルス幅延長手段により最小パルス幅以上となるように
延長される。このように、実際に出力している処理完了
信号のパルス幅を計測してそのパルス幅を延長すること
により、的確なパルス幅の処理完了信号を出力すること
ができる。
【0011】請求項5に記載の発明によれば、要求コマ
ンドに対応する処理時間に基づいて最小パルス幅よりも
処理時間の短いコマンドと、最小パルス幅よりも処理時
間の長いコマンドとが予め区分される。そして、受信し
た要求コマンドが処理時間の短いコマンドである場合に
のみ、計測手段及びパルス幅延長手段による処理が実施
される。つまり、処理時間が最小パルス幅よりも長いコ
マンドである場合、その処理時間に応じたパルス幅の処
理完了信号を出力すればよいため、計測手段及びパルス
幅延長手段の処理を省略することができる。これによ
り、計測手段及びパルス幅延長手段の処理を省略した分
だけ処理負荷を低減でき、通信を遅れを抑えることがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
の形態を図面に従って説明する。図1は、各種エンジン
制御を司る電子制御装置の概略を示すブロック図であ
る。本制御装置において、第1及び第2のマイコン10
0,200はマスタ/スレーブの関係にあり、第1のマ
イコン100は、第2のマイコン200との間でDMA
方式によるデータ通信を行うことによりエンジン制御に
必要なデータを取り込み、燃料噴射量制御や点火時期制
御等、エンジンの運転状態を直接制御する。
【0013】詳述すると、図1において、高速ディジタ
ル入力や各種アナログ入力、低速ディジタル入力等の各
入力信号は全て第2のマイコン200に取り込まれる。
因みに、高速ディジタル入力としては「エンジン回転」
等があり、アナログ入力としては「ノック信号」、「空
気流量」、「冷却水温」等々がある。また、低速ディジ
タル入力としては、「A/C(エアコンディショナ)ス
イッチ」の状態、「ニュートラルスイッチ」の状態等に
関する情報がある。なおここでは、信号の処理速度につ
いて、msec(ミリ秒)オーダーを低速、μsec
(マイクロ秒)オーダーを高速として分類している。ま
た、例えば「O2 センサヒータ」に対するオン/オフ指
令や「ウォーニングランプ」に対するオン/オフ指令等
の低速ディジタル出力も、第2のマイコン200から出
力されるようになっている。
【0014】つまり、第2のマイコン200は、データ
の入出力にかかわる処理を主に司る。この第2のマイコ
ン200は、その中央演算処理装置であるCPU20
1、プログラムメモリとして用いられるROM202、
データメモリとして用いられるRAM203をはじめ、
波形整形回路204、タイマI/O205、A/D変換
器206、入力バッファ207、出力バッファ208、
通信調停回路209、及びシリアル通信回路210を備
えている。
【0015】ここで、波形整形回路204は、上記「エ
ンジン回転」等の高速ディジタル入力HDIを入力して
これを2値化整形する回路であり、タイマI/O205
は、該2値化整形された信号の例えば立上りエッジ周期
時間を計時する回路である。この計時される周期時間に
基づいて、その都度のエンジン回転数が求まるようにな
る。
【0016】A/D変換器206は、「ノック信号」、
「空気流量」、「冷却水温」等のアナログ入力AIを取
り込んでこれをディジタル信号に変換する周知の回路で
ある。なお、便宜上図示は割愛したが、これら各アナロ
グ入力AIはアナログマルチプレクサ等の選択回路に一
旦取り込まれる。そして、上記CPU201、或いは後
述する通信調停回路209によってA/D変換チャネル
として指定されたチャネルに対応する信号だけが該選択
回路により選択されて、A/D変換器206によりアナ
ログ/ディジタル変換される。
【0017】入力バッファ207は、上記「A/Cスイ
ッチ」の状態や「ニュートラルスイッチ」の状態等を示
す低速ディジタル入力LDIを一時格納する緩衝回路
(メモリ)である。出力バッファ208は、上記「O2
センサヒータ」に対するオン/オフ指令や「ウォーニン
グランプ」に対するオン/オフ指令等の低速ディジタル
出力LDOを一時格納する緩衝回路(メモリ)である。
【0018】通信調停回路209及びシリアル通信回路
210は、上記RAM203、A/D変換器206、入
力バッファ207、及び出力バッファ208が、第1の
マイコン100からも直接アクセスすることができるよ
うに、それらアクセスに関してCPU201との調停を
図りつつ、第1のマイコン100からのアクセス要求や
その要求データをシリアル通信する回路である。その具
体的な構成、並びに処理態様については、後に図2〜図
5を併せ参照して詳述する。
【0019】なお、第2のマイコン200において、C
PU201、ROM202、RAM203、タイマI/
O205、A/D変換器206、入力バッファ207、
出力バッファ208、及び通信調停回路209は、バス
ライン211に共通接続されている。そして、第2のマ
イコン200では、該バスライン211を介して、それ
ら各要素間でのデータ授受が行われるようになってい
る。
【0020】一方、エンジン制御を主に司る第1のマイ
コン100は、その中央演算処理装置であるCPU10
1、プログラムメモリとして用いられるROM102、
データメモリとして用いられるRAM103をはじめ、
タイマI/O105、DMA(ダイナミックメモリアク
セス)回路109、及びシリアル通信回路110を備え
ている。
【0021】ここで、タイマI/O105は、上述した
第2のマイコン200のタイマI/O205と同様、同
マイコン200の波形整形回路204によって2値化整
形された信号の例えば立上りエッジ周期時間を計時する
回路である。この第1のマイコン100においても、こ
の計時される周期時間に基づいて、その都度のエンジン
回転数を求めるようになっている。
【0022】また、DMA回路109及びシリアル通信
回路110は、第1のマイコン100が、上記第2のマ
イコン200のRAM203、A/D変換器206、入
力バッファ207、及び出力バッファ208に直接アク
セスすることができるように、該マイコン200の上記
通信調停回路209及びシリアル通信回路210と協動
して、そのアクセス要求や要求結果データをシリアル通
信する回路である。その具体的な構成、並びに処理態様
についても、後に図2〜図5を参照して詳述する。
【0023】なお、第1のマイコン100においても、
上述した各要素のうち、CPU101、ROM102、
RAM103、及びタイマI/O105は、バスライン
111に共通接続されており、該バスライン111を介
して、それら各要素間でのデータ授受が行われる。
【0024】次に、図2〜図5を併せ参照して、本実施
の形態の装置におけるデータ入出力処理のメカニズムを
詳述する。図2は、上記通信調停回路209、シリアル
通信回路110及び210の具体構成を示すとともに、
上記各種入出力装置をアクセスする上でのこれら通信調
停回路209、シリアル通信回路110及び210を中
心としたCPU101とCPU201とのかかわりにつ
いて示したものである。
【0025】まず、この図2を参照して、それら各回路
の構成、並びに機能について説明する。図2に示すよう
に、シリアル通信回路110及び210は、それぞれ1
6ステージからなるシフトレジスタ1101及び210
1を具えて構成されている。
【0026】これらシフトレジスタ1101及び210
1は、同図に示される態様でループ状に接続されてお
り、シリアル通信回路110側のシフトクロック発生回
路1102から出力されるシフトクロックSCLKに基
づいて互いのデータが交換されるようになっている。
【0027】すなわちこれらシフトレジスタ1101及
び2101では、該シフトクロックSCLKの1クロッ
ク毎に、・シフトレジスタ1101の先頭ビットがシフ
トレジスタ2101の最終ビットに転送される。・シフ
トレジスタ2101の先頭ビットがシフトレジスタ11
01の最終ビットに転送される。といったシフト動作が
同時に実行されるものであり、ここでの例の場合、シフ
トクロックSCLKが16クロック出力されることで、
それら各シフトレジスタ1101及び2101にセット
されている16ビット分のデータが全て交換されるよう
になっている。なお、本装置では、第2のマイコン20
0からみて、以下、このシフトレジスタ1101にセッ
トされてシフトレジスタ2101に転送される16ビッ
ト長のデータ(アクセス要求)をシリアル受信メッセー
ジSRXDという。一方、シフトレジスタ2101にセ
ットされてシフトレジスタ1101に転送される16ビ
ット長のデータをシリアル送信データSTXDという。
【0028】図3には、シフトクロックSCLKに基づ
く、シリアル通信回路110及び210でのデータサン
プリング態様を示す。図3に示すように、本実施の形態
においては、シフトクロックSCLKの立下りに同期し
て上記ビットデータの送信が行われ、同シフトクロック
SCLKの立上りに同期して当該ビットデータのサンプ
リングが行われる。そして、16ビット分のデータサン
プリングが行われた後、シフトクロックSCLKが一旦
停止される(t1のタイミング)。
【0029】なお、上記シフトレジスタ1101には、
CPU101から発せられてRAM103に一時格納さ
れる上記各種入出力装置(RAM203、A/D変換器
206、入力バッファ207、出力バッファ208)へ
のアクセス要求がDMA回路109を通じて直接セット
される。
【0030】ここで、シフトレジスタ1101にセット
されるシリアル受信メッセージSRXDのデータフォー
マット例を図4に示す。すなわちこのシリアル受信メッ
セージSRXDは、同図4に示されるように、その上位
3ビット(b15、b14、b13)が要求コマンドを
構成し、次の5ビット(b12、b11、b10、b0
9、b08)がアドレス若しくはA/D変換チャネル情
報を構成する。残りの下位8ビット(b07〜b00)
は、上記RAM203や出力バッファ208への書き込
み要求時に、その書き込みデータがセットされる領域と
して用いられ、データの読み出し要求やA/D変換要求
等にあって、該当するデータがない場合には、適宜のヌ
ルデータやダミーデータがセットされる。
【0031】また、上記シフトレジスタ2101には、
以下に説明する通信調停回路209を通じて、最初は適
宜のダミーデータがセットされ、上記シリアル受信メッ
セージSRXDが受信されて以降は、そのメッセージに
あるアクセス要求に応じて、各々該当するシリアル送信
データSTXDがセットされる。このシリアル送信デー
タSTXDのデータフォーマット例を図5に示す。
【0032】すなわちこのシリアル送信データSTXD
は、同図5に示されるように、その上位8ビット(b1
5〜b08)若しくは10ビット(b15〜b06)が
上記アクセス要求に応じた返信データ(アクセス結果デ
ータ)を構成し、次の第11ビット(b05)が、当該
データが正常なデータであるか否かを示す判別ビットを
構成する。本装置では、上記返信データとして、A/D
変換要求に応じたアクセス結果データ、すなわちA/D
変換値のみに10ビットのデータ長を割り当て、他のR
AM203或いは入力バッファ207の読み出し要求に
応じたアクセス結果データについては8ビットのデータ
長を割り当てている。この8ビット長のデータを返信す
る場合には、残り2ビットに適宜のヌルデータやダミー
データがセットされる。また、下位5ビット(b04〜
b00)には、対応するシリアル受信メッセージSRX
Dにおいて指定されている上記アドレス若しくはA/D
変換チャネル情報が確認のために添付される。これは、
同シリアル受信メッセージSRXDの上記ビットb12
〜b08からなる5ビットのコピーが用いられる。
【0033】一方、通信調停回路209は、図2に示さ
れるように、シリアルI/Oコントローラ2091とア
ドレスセレクタ2092とを具えて構成されている。こ
こで、シリアルI/Oコントローラ2091は、上記シ
リアル通信回路110及び210とCPU201との間
に介在して、 (イ)各種入出力装置に対するCPU201によるアク
セスと上記シリアル通信回路110及び210を介して
のCPU101によるアクセスとが重ならないようにこ
れを調停する。 (ロ)シフトレジスタ2101に受信されたシリアル受
信メッセージSRXDを解読してその要求コマンドに応
じた各種入出力装置(RAM203、A/D変換器20
6、入力バッファ207、出力バッファ208)に対す
るアクセスを代行し、その結果をシリアル送信データS
TXDとして同シフトレジスタ2101にセットする。 といった処理を実行する回路である。このシリアルI/
Oコントローラ2091により、CPU101とCPU
201とで、その一方のCPUによるアクセス中は他方
のCPUによるアクセスが待たされるようになり、各種
入出力装置は、それら2つのCPUによって有効に共有
されるようになる。すなわちこの共有に関して、上記低
速処理信号であれ高速処理信号であれ、CPU101
は、CPU201を介すことなく、各種入出力装置に直
接アクセスすることができるようになる。
【0034】また、通信調停回路209を構成するアド
レスセレクタ2092は、上記バスライン211のう
ち、特にアドレス及びコントロールバス211Aに関し
てこれを、CPU201から各種入出力装置(RAM2
03、A/D変換器206、入力バッファ207、出力
バッファ208)に至るバスラインと、シリアルI/O
コントローラ2091から同各種入出力装置に至るバス
ラインとで切り換える回路である。アドレスセレクタ2
092を通じてバスラインの切り換えが行われることに
より、これらCPU201と通信調停回路209とでア
ドレス及びコントロールバス211Aの共有が可能とな
り、その配設スペースを節約することができるようにな
る。なお、同バスライン211のうち、データバス21
1Dはそのまま共有される。
【0035】また、第2のマイコン200のシリアルI
/Oコントローラ2091には、第1のマイコン100
のDMA回路109からリセット信号Rが入力されてい
る。この信号Rは、シリアル通信におけるスタート又は
ストップを判断するためのタイミング信号としての役割
を果たし、例えば、所定時間(具体的には、4ms)毎
に出力されるようになっている。
【0036】さらに、本実施形態の装置において、第1
のマイコン100と第2のマイコン200は信号線30
0にて接続されており、第2のマイコン200から出力
されるパルス状の信号(処理完了信号)EOCTが第1
のマイコン100に伝達されるようになっている。
【0037】より詳しくは、処理完了信号EOCTは、
第2のマイコン200のシリアルI/Oコントローラ2
091から出力され、信号線300を介して第1のマイ
コン100のDMA回路109及びシリアル通信回路1
10に入力されるようになっている。また、DMA回路
109は、外部エッジ入力によって動作するDMA機能
を有しており、この外部エッジ入力として処理完了信号
EOCTが割り付けられている。そして、第1のマイコ
ン100は、この信号EOCTの立ち下がりエッジによ
り第2のマイコン200側での処理開始を判定するとと
もに、信号EOCTの立ち上がりエッジにより第2のマ
イコン200側での処理終了を判定して、次のデータ通
信を行うようになっている。
【0038】つまり、図3に示すように、t1のタイミ
ングで16ビット分のデータが全て交換されると、第2
のマイコン200側にて、シフトレジスタ2101に受
信されたシリアル受信メッセージが解読される。その
後、シリアル受信メッセージの要求コマンドに応じた処
理が開始されるとき(t2のタイミング)、処理完了信
号EOCTが論理ローレベルに立ち下げられる。そし
て、t3のタイミングにおいて、同信号EOCTの電位
レベルが、DMA回路109における入力のスレッショ
ルドレベル以下となると、第1のマイコン100側に
て、その信号EOCTの立ち下がりエッジが検出され
る。そのエッジ検出に基づき、t4のタイミングにて次
のシリアル受信メッセージSRXDがRAM103及び
DMA回路109を通じてシフトレジスタ1101にセ
ットされる。また、第2のマイコン200側にて、要求
コマンドに対応する処理が終了した後、t5のタイミン
グにて、信号EOCTが論理ハイレベルに立ち上げられ
る。すると、第1のマイコン100にて、同信号EOC
Tの立ち上りエッジが検出され、そのエッジ検出に基づ
き、t6のタイミングにてシフトクロックSCLKが再
起動されて次のデータ通信が行われる。
【0039】このように、本実施形態の装置において、
パルス状の処理完了信号EOCTを通信のタイミング信
号として利用している。また、処理完了信号EOCTを
伝達するための上記信号線300には、配線抵抗や浮遊
容量が存在しているため、それらのフィルタ成分によっ
て、信号EOCTは信号線300を通じてなまされてし
まう。つまり、図3のt2のタイミングで、第2のマイ
コン200により、信号EOCTが論理ローレベルに立
ち下げられるが、信号線300におけるフィルタ成分が
存在することにより、第1のマイコン100側での電位
レベルが信号認識レベルとしてのスレッショルドレベル
以下(t3のタイミング)となるまでに時間がかかって
しまう。それ故、このt2〜t3の時間よりも処理完了
信号EOCTのパルス幅Tが短くなると、信号レベルが
スレッショルドレベル以下に低下することなく、第1の
マイコン100にて信号EOCTを認識することができ
なくなる。この場合、マイコン間での通信を正常に行う
ことができなくなる。
【0040】従って、本実施の形態では、信号線300
におけるCRフィルタ(配線抵抗及び浮遊容量)の時定
数τに基づいて最小パルス幅Tminを予め設定してお
き、処理完了信号EOCTのパルス幅Tが最小パルス幅
Tmin以上(T>Tmin)となるように構成してい
る。
【0041】ここで、最小パルス幅Tminの設定方法
について説明する。上記DMA回路109におけるスレ
ッショルドレベルとしては、図6(a)のように、立ち
下がり側及び立ち上がり側のスレッショルドレベルが同
一の場合や、図6(b)のように、立ち下がり側と立ち
上がり側とのスレッショルドレベルが相違する場合があ
る。そのため、これらの場合を考慮して、最低でも立ち
下がり側スレッショルドレベルを横切るように、最小パ
ルス幅Tminを決定している。具体的には、前記信号
線300におけるCRフィルタの時定数τに対し、「T
min≧τ」の関係となるように設定している。なお、
時定数τは、温度変化、耐久変化等を考慮した最大値を
用いる。また、図7には、処理完了信号EOCTの立ち
下げ時における信号レベルの変化を示している。図7に
示すように、信号EOCTが、論理ハイレベル(5V)
から論理ローレベル(0V)に変化する際に、時定数τ
の時間経過に従いその信号レベルは63.2%低下す
る。よって、時定数τの経過後の信号レベルは、マイコ
ン100のスレッショルドレベル(例えば、2〜3V)
以下に低下することとなる。つまり、処理完了信号EO
CTのパルス幅を時定数τ以上確保すれば、信号レベル
はスレッショルドレベルを横切ることとなり、マイコン
100側にて処理完了信号EOCTを確実に認識でき
る。
【0042】図8は、第2のマイコン200のシリアル
I/Oコントローラ2091を通じて実行されるI/O
制御ルーチンを示したものであり、以下に、この図8を
併せ参照して、本実施形態のデータ転送を詳述する。
【0043】同図8に示すように、シリアルI/Oコン
トローラ2091では、ステップS100において、シ
フトクロックSCLKの状態に基づいてシリアル通信回
路110からの受信メッセージSRXDの有無を常時監
視している。そして、この受信メッセージSRXDの到
来があると、ステップS110に移行し、信号EOCT
の論理レベルを「L」とした後、ステップS120に
て、タイマI/O205により現在時刻を検出し開始時
刻Tstartとして取り込む。続くステップS130
では、受信メッセージSRXDに含まれるコマンド(上
位3ビット)を解読し、該解読したコマンドの内容に応
じて、 (A)RAM203へのデータ書き込み要求 (B)RAM203からのデータ読み出し要求 (C)A/D変換要求 にそれぞれ対応したステップS140,S150の処
理、ステップS160,S170の処理、及びステップ
S180,S190の処理を実行する。
【0044】すなわちいま、上記解読したコマンドが
「RAM203へのデータ書き込み要求(010)」で
あったとすると、シリアルI/Oコントローラ2091
は、ステップS140にて、受信メッセージSRXDに
含まれる書き込みデータをRAM203へ格納する。そ
して、続くステップS150にてシフトレジスタ210
1にダミーデータをセットした後ステップS200に移
行する。
【0045】また、ステップS130にて読解したコマ
ンドが「RAM203からのデータ読み出し要求(00
1)」であった場合、シリアルI/Oコントローラ20
91は、ステップS160において、受信メッセージS
RXDに含まれる読み出しアドレスに基づいてRAM2
03から要求データを読み出す。そして、続くステップ
S170にて、シフトレジスタ2101に読み出しデー
タをセットした後ステップS200に移行する。
【0046】さらに、ステップS130にて読解したコ
マンドが「A/D変換要求(011)」であった場合、
シリアルI/Oコントローラ2091は、ステップS1
80にて、その指定されているA/D変換チャネル(c
h)を選択し、前記A/D変換器206を起動する。続
くステップS190では、そのA/D変換結果をシフト
レジスタ2101にセットした後、ステップS200に
移行する。
【0047】そして、ステップS200にて、シリアル
I/Oコントローラ2091は、タイマI/O205に
より現在時刻を検出し終了時刻Tstopとして取り込
んだ後、ステップS210に移行する。ここで、ステッ
プS210で取り込んだ終了時刻Tstopからステッ
プS120で取り込んだ開始時刻Tstartを減算す
ることにより、処理完了信号EOCTを「L」としてい
る時間(Tstop−Tstart)を求め、その時間
が前記最小パルス幅Tmin以上か否かを判定する。な
おここで、処理完了信号EOCTを「L」としている時
間(Tstop−Tstart)は、処理完了信号EO
CTのパルス幅に相当する時間であり、ステップS21
0では、処理完了信号EOCTのパルス幅が最小パルス
幅Tmin以上となったか否かを判定することとなる。
そして、ステップS210にて否定判別した場合、ステ
ップS200に戻り、再び現在時刻を検出して終了時刻
Tstopとして取り込む。つまり、処理完了信号EO
CTのパルス幅が最小パルス幅Tminよりも短けれ
ば、ステップS210にて否定判別され続け、その際の
時間経過に応じて終了時刻Tstopが更新される。そ
して、処理完了信号EOCTのパルス幅(Tstop−
Tstart)が最小パルス幅Tmin以上となると、
ステップS210にて肯定判別してステップS220に
移行する。ステップS220にてシリアルI/Oコント
ローラ2091は、処理完了信号EOCTの論理レベル
を「H」とした後、ステップS100に戻り、再びステ
ップS100以降の処理を実施する。
【0048】具体的に、16MHzのクロック周波数で
第2のマイコン200が動作する場合、データ読み出し
やデータ書き込みの処理時間は0.3μsと短くなり、
そのデータ読み出しやデータ書き込みの際には、ステッ
プS210にて否定判別されることとなる。これによ
り、処理完了信号EOCTを論理ハイレベルに立ち上げ
るタイミングが遅らされ、処理完了信号EOCTのパル
ス幅が延長される。一方、A/D変換の処理時間は、フ
ラッシュ方式のA/D変換器を採用すると1μs程度と
短いが、逐次比較方式のA/D変換器を採用すると20
μs程度と長くなる。そのため、逐次比較方式のA/D
変換の際には、ステップS180〜S200の処理に続
くステップS210にて肯定判別され、ステップS22
0で処理完了信号EOCTが論理ハイレベルに立ち上げ
られることとなる。この場合、処理完了信号EOCTの
パルス幅は、A/D変換の処理時間に応じたパルス幅と
なる。
【0049】なお、本実施形態では、図8のステップS
120及びステップS200の処理が計測手段に相当
し、ステップS210の処理がパルス幅延長手段に相当
する。次に、本実施形態における処理完了信号EOCT
の出力例を図9のタイムチャートを用いて説明する。
【0050】図9に示すように、(a)のシフトクロッ
クSCLKに基づいてメッセージが交換され、その際、
受信メッセージに含まれるコマンドが「A/D変換要
求」である場合、A/D変換の処理時間は、最小パルス
幅Tminよりも長くなる。この場合、A/D変換の処
理時間に応じたパルス幅の処理完了信号EOCTが出力
される。一方、(b)のシフトクロックSCLKに基づ
いてメッセージが交換され、その際、受信メッセージに
含まれるコマンドが「データ読み出し要求」である場
合、データ読み出しの処理時間は、最小パルス幅Tmi
nよりも短くなる。この場合、処理完了信号EOCTを
論理ハイレベルに立ち上げるタイミングが遅らされて、
処理完了信号EOCTのパルス幅が最小パルス幅Tmi
n以上となるように延長される。
【0051】また、図8のステップS110にてシリア
ルI/Oコントローラ2091により処理完了信号EO
CTが論理ローレベルに立ち下げられた後に、第2のマ
イコン200内のCPU201がRAM203をアクセ
スすることが考えられる。そのRAMアクセスに際し
て、優先順位が図8の処理よりも高く設定されている場
合には、ステップS130以降の処理が待たされる可能
性がある。また特に、CPU201による処理がRAM
203の所定領域のデータをバースト転送する等の処理
であると、長い時間待たされることとなる。従って、図
9に示すように、(b)と同じく(c)での受信メッセ
ージのコマンドが「データ読み出し要求」であったとし
ても、データ読み出し処理が最小パルス幅Tminより
も長くなる場合があり、その場合には、その処理時間に
応じたパルス幅の処理完了信号EOCTが出力されるこ
ととなる。
【0052】以上詳述した本実施の形態によれば、以下
に示す効果が得られる。 (1)最小パルス幅Tminを信号線300におけるフ
ィルタの時定数τよりも長く設定しておき、その都度の
処理時間に基づいて、処理完了信号EOCTのパルス幅
が最小パルス幅Tmin以上となるように規制した。こ
の場合、マイコン処理の高速化が図られることにより処
理時間が短くなったとしても、処理完了信号EOCTが
最小パルス幅Tminよりも短くなることがなく、信号
線300においてパルス状の処理完了信号EOCTがな
まされて認識できなくなるといった不都合を回避でき
る。その結果、シリアル通信の異常を防止できる。
【0053】(2)最小パルス幅Tminを、信号線3
00におけるフィルタの時定数τよりも長くした。この
場合、処理回路の複雑化により信号線300の配線抵抗
や浮遊容量が大きくなり、それに伴いフィルタ時定数が
大きくなったとしても、処理完了信号EOCTの変化時
には、その信号レベルが第1のマイコン100でのスレ
ッショルドレベルを超えるので、第1のマイコン100
は処理完了信号EOCTを確実に認識することができ
る。
【0054】(3)要求コマンドに対応する処理時間が
最小パルス幅Tminよりも短ければ、処理完了信号E
OCTのパルス幅が最小パルス幅Tmin以上とされ
る。一方、要求コマンドに対応する処理時間が最小パル
ス幅Tminよりも長ければ、処理完了信号EOCTの
パルス幅が処理時間に応じたパルス幅とされる。この場
合、要求コマンドに対応する処理時間が短く、必要があ
る時のみに処理完了信号EOCTのパルス幅が延長され
るので、実用上好ましいものとなる。
【0055】(4)実際に出力している処理完了信号E
OCTのパルス幅が計測され、そのパルス幅が最小パル
ス幅よりも短ければ、最小パルス幅Tmin以上となる
ようにパルス幅が延長されるので、的確なパルス幅の処
理完了信号EOCTを出力することができる。
【0056】なお本発明は、上記以外に次の形態にて具
体化できる。上記実施の形態では、図8に示すI/O制
御ルーチンにおいて、ステップS190のA/D変換結
果のセット処理を行った後ステップS200に移行して
いる。この場合、処理の共通化という点で好ましいが、
例えば、ステップS190の処理後において、ステップ
S200及びS210を迂回してステップS220に移
行するようにしてもよい。つまり、A/D変換時間は、
書き込みや読み出し処理と比較して十分長く、最小パル
ス幅Tmin以下となることはないので、ステップS2
00,S210の処理を行うことなく、ステップS22
0に移行して信号EOCTを「H」レベルとする。この
ように、処理時間が最小パルス幅Tminよりも長くな
るコマンド(A/D変換要求)と短くなるコマンド(書
き込み要求、読み出し要求)とを予め区分しておき、要
求コマンドが処理時間の短いコマンドである場合にの
み、パルス幅を延長させるための処理(ステップS20
0,S210)を実施するように構成する。このように
すると、要求コマンドが処理時間の長いコマンドである
場合には、パルス幅を延長させるための処理が省略さ
れ、その処理を省略した分だけ処理負荷を低減できる。
よって、処理完了信号EOCTのパルス幅を短くするこ
とができ、シフトクロックSCLKの再起動を迅速に行
うことが可能となり、通信遅れを抑制できる。
【0057】上記実施の形態では、処理完了信号EOC
Tのパルス幅を計測し、最小パルス幅Tmin以上とな
るように信号EOCTのパルス幅を変更するものであっ
たが、これに限定するものではない。例えば、処理時間
が最小パルス幅Tminよりも短いコマンド(読み出
し、書き込み要求等)である場合、処理完了信号EOC
Tのパルス幅が最小パルス幅Tmin以上となるように
予め設定した所定時間(例えば、2μs)だけパルス幅
を延長するように構成してもよい。具体的には、図8の
ステップS150又はステップS170の処理後におい
て、所定時間(2μs)が経過するまで待機し、その経
過後にステップS220に移行して処理完了信号EOC
Tを論理ハイレベルに立ち上げるようにする。一方、処
理時間が最小パルス幅Tminよりも長いコマンド(A
/D変換要求)である場合、図8のステップS190の
処理後、ステップS220に移行して処理完了信号EO
CTを論理ハイレベルに立ち上げるようにする。また例
えば、処理時間に拘わらず全ての処理について、予め設
定した所定時間(例えば、2μs)だけパルス幅を延長
するように構成してもよい。要は、処理完了信号EOC
Tのパルス幅を最小パルス幅Tmin以上に規制するも
のであればよい。このように、パルス幅を最小パルス幅
Tmin以上とすることにより、第1のマイコン100
側にて処理完了信号EOCTを確実に認識することがで
きるので、通信異常を防止できる。
【0058】上記実施の形態において、信号線300に
直列に抵抗素子を追加して具体化してもよし、信号線3
00にノイズ除去用のコンデンサを追加して具体化して
もよい。この場合、追加した抵抗素子及びコンデンサを
考慮して、信号線300上の抵抗成分及び容量成分を求
め、そのフィルタの時定数τよりも長い最小パルス幅T
minを設定する。
【0059】上記実施の形態では、最小パルス幅Tmi
n≧τ(τは、信号線300におけるフィルタ時定数)
としたが、これに限定するものではなく、最小パルス幅
Tmin≧τ×α(但し、α>1)としてもよい。例え
ば、最小パルス幅Tmin≧2.5τとする場合、処理
完了信号EOCTを論理ローレベルに立ち下げる際に
2.5τの時間が経過すると、信号レベルは90%以上
低下することとなる。よって、最小パルス幅Tmin≧
2.5τとすることにより、処理完了信号EOCTの認
識をより確実に行うことができる。
【0060】また、上記実施の形態において、処理完了
信号EOCTは、低電位レベルがオン状態を表すアクテ
ィブローのパルス信号として具体化するものであった
が、高電位レベルがオン状態を表すアクティブハイのパ
ルス信号として具体化してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態における電子制御装置の概要
を示すブロック図。
【図2】通信調停回路及びその周辺回路を詳細に示すブ
ロック図。
【図3】シリアル通信回路でのデータ取り込み態様を示
すタイムチャート。
【図4】受信メッセージのフォーマットを説明するため
の図。
【図5】送信メッセージのフォーマットを説明するため
の図。
【図6】処理完了信号とスレッショルドレベルとの関係
を示す図。
【図7】処理完了信号の電位レベルの変化を示すタイム
チャート。
【図8】シリアルI/Oコントローラにて実行されるI
/O制御ルーチンを示すフローチャート。
【図9】シフトクロック及び処理完了信号を表すタイム
チャート。
【図10】シフトクロック及び処理完了信号を表すタイ
ムチャート。
【図11】シフトクロック及び処理完了信号を表すタイ
ムチャート。
【図12】シフトクロック及び処理完了信号を表すタイ
ムチャート。
【符号の説明】
100…第1のマイコン、200…第2のマイコン、3
00…信号線、EOCT…処理完了信号、Tmin…最
小パルス幅、τ…時定数。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のマイコンと、前記第1のマイコン
    からの要求コマンドを受信すると共に、該要求コマンド
    に対応した処理結果を第1のマイコンに送信する第2の
    マイコンとを備え、 前記第2のマイコンは、前記要求コマンドに対応する処
    理の開始から完了までの期間で処理完了信号の論理レベ
    ルをパルス状に変化させると共に、該処理完了信号を信
    号線を介して前記第1のマイコンに送信し、前記第1の
    マイコンは、前記処理完了信号の変化の状態に応じて第
    2のマイコンによる処理完了を認識するシリアル通信装
    置において、 前記処理完了信号の最小パルス幅を、前記信号線におけ
    る抵抗成分と容量成分とからなるフィルタの時定数より
    も長く設定しておき、 前記第2のマイコンは、前記要求コマンドに対応する処
    理時間に基づいて、前記処理完了信号のパルス幅を最小
    パルス幅以上に規制するようにしたことを特徴とするシ
    リアル通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のシリアル通信装置にお
    いて、 前記最小パルス幅は、前記信号線における抵抗成分と容
    量成分とからなるフィルタの時定数よりも長く、かつ、
    前記処理完了信号の変化時にその信号レベルが少なくと
    も前記第1のマイコンでの信号認識レベルを超えるパル
    ス幅であることを特徴とするシリアル通信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のシリアル通信装
    置において、 前記第2のマイコンは、前記要求コマンドに対応する処
    理時間が前記最小パルス幅よりも短ければ、前記処理完
    了信号のパルス幅を最小パルス幅以上とし、処理時間が
    前記最小パルス幅よりも長ければ、前記処理完了信号の
    パルス幅を処理時間に応じたパルス幅とすることを特徴
    とするシリアル通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項に記載のシ
    リアル通信装置において、 前記第2のマイコンは、 処理開始からの処理完了信号のパルス幅を計測する計測
    手段と、 前記計測したパルス幅が前記最小パルス幅よりも短けれ
    ば、最小パルス幅以上となるようにパルス幅を延長する
    パルス幅延長手段とを備えたことを特徴とするシリアル
    通信装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のシリアル通信装置にお
    いて、 前記要求コマンドを、そのコマンドに対応する処理時間
    に基づいて前記最小パルス幅よりも処理時間の短いコマ
    ンドと、最小パルス幅よりも処理時間の長いコマンドと
    に予め区分しておき、 前記第2のマイコンは、受信した要求コマンドが前記処
    理時間の短いコマンドである場合にのみ、前記計測手段
    及びパルス幅延長手段による処理を実施するようにした
    ことを特徴とするシリアル通信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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