JP2002182448A - 画像調整方法及びカラー画像形成装置 - Google Patents

画像調整方法及びカラー画像形成装置

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JP2002182448A
JP2002182448A JP2000381190A JP2000381190A JP2002182448A JP 2002182448 A JP2002182448 A JP 2002182448A JP 2000381190 A JP2000381190 A JP 2000381190A JP 2000381190 A JP2000381190 A JP 2000381190A JP 2002182448 A JP2002182448 A JP 2002182448A
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image
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toner
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JP2000381190A
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English (en)
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Hiroshi Yoshizawa
浩 吉沢
Hirokazu Iwata
裕和 岩田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 倍率誤差偏差が原因となる各色のトナー像の
位置ずれを低減させる。 【解決手段】 搬送ベルトの移動方向に沿って配列され
たそれぞれ異なる色の画像を形成する複数の電子写真プ
ロセス部により形成されて搬送ベルト上に転写された各
色の位置ずれ検出用トナーマークを搬送ベルトの移動方
向と直交する方向に配列された少なくとも3個以上のセ
ンサで読み取り、そのセンサの位置ごとに基準色に対す
る他の色の主走査方向の位置ずれ量を検出し、いずれか
のセンサの位置で検出した最大の位置ずれ量の略1/2
の量だけ位置ずれ方向と逆向きにその色の画像をシフト
させる。これにより、画像中の或る特定の部分において
倍率誤差偏差が原因となって著しい色ずれが生ずるとい
うことを防止でき、倍率誤差偏差が原因となる色ずれを
低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の電子写真プ
ロセス部を備えたタンデム型のカラー画像形成装置にお
ける画像調整方法及びそのカラー画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、複数の電子写真プロセス部を備え
たタンデム型のカラー画像形成装置が普及している。こ
のカラー画像形成装置では、各電子写真プロセス部にお
いてそれぞれ異なった色の画像形成を行い、各色のトナ
ー画像を搬送ベルトで搬送される用紙の上に順次重ね転
写することによりカラー画像の形成が行われる。
【0003】このようなカラー画像形成装置では、用紙
の上に順次重ね転写される各色のトナー像が本来位置す
べき転写位置からずれると、各色のトナー像が正しく重
ならずに色ずれが発生し、形成されるカラー画像の画像
品質が著しく低下するという問題がある。
【0004】各色のトナー像の位置ずれ原因としては主
に以下に説明する4つがある。その第1は、副走査方向
に関するもので、各電子写真プロセス部に設けられてい
る感光体ドラムの軸間間隔の誤差により生じる副走査レ
ジストずれである。その第2は、副走査方向に関するも
ので、各電子写真プロセス部に設けられている感光体ド
ラムの主走査方向の傾きの不揃いや光学系の傾きが原因
となって生ずる傾きずれである。その第3は、主走査方
向に関するもので、画像の書き出し位置がずれることが
原因となって生ずる主走査レジストずれである。その第
4は、主走査方向に関するもので、各色ごとに走査線の
長さが異なることが原因となって生ずる倍率ずれであ
る。
【0005】このような各色のトナー像の位置ずれに対
処するため、従来から様々な位置ずれ調整方法が採られ
ている。第1の位置ずれ原因である副走査レジストず
れ、第3の位置ずれ原因である主走査レジストずれに対
しては、走査タイミングを調整する方法が採られてい
る。第2の位置ずれ原因である傾きずれに対しては、各
電子写真プロセス部の光路の途中に設けられている折り
返しミラーなどの傾きを調整する方法が採られている。
第4の位置ずれ原因である倍率ずれに対しては、書込み
クロックを変更する方法や折り返しミラーを変位させる
方法が採られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の各種の
位置ずれ調整を行っても、倍率誤差偏差が原因となるト
ナー像の位置ずれを解決することはできない。
【0007】この倍率誤差偏差が原因となるトナー像の
位置ずれは、主に、書込み系のレンズやミラーの形状精
度や配置精度が低い場合に生じる。倍率誤差偏差が原因
となる位置ずれの状況としては、主走査方向の書込み開
始点と書込み終了点とでは重ね転写される2つのトナー
像が位置ずれしていない(即ち、倍率ずれは生じていな
い)が、その間において2つのトナー像が色ずれしてい
ることである。
【0008】このような倍率誤差偏差が原因となる位置
ずれの発生を防止するためには、書込み系のレンズやミ
ラーの加工精度を高めなければならず、容易でない。特
に、レンズやミラーを安価なプラスチックで形成する場
合には、この倍率誤差偏差が原因となる各色のトナー像
の位置ずれが生じやすい。
【0009】本発明の目的は、倍率誤差偏差が原因とな
る各色のトナー像の位置ずれを低減させることができる
画像調整方法及びカラー画像形成装置を提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の画
像調整方法は、搬送ベルトの移動方向に沿って配列され
たそれぞれ異なる色の画像を形成する複数の電子写真プ
ロセス部により形成されて前記搬送ベルト上に転写され
た各色の位置ずれ検出用トナーマークを前記搬送ベルト
の移動方向と直交する方向に配列された少なくとも3個
以上のセンサで読み取り、前記センサの位置ごとに基準
色に対する他の色の主走査方向の位置ずれ量を検出し、
いずれかの前記センサの位置で検出した最大の位置ずれ
量の略1/2の量だけ位置ずれ方向と逆向きに前記他の
色の画像をシフトするようにした。
【0011】したがって、倍率誤差偏差が原因となる位
置ずれが基準色のトナー像と他の色のトナー像との間で
生じた場合、その最大の位置ずれとなる部分の位置ずれ
量が略1/2となるように他の色の画像をシフトするよ
うにしたので、画像中の或る特定の部分において倍率誤
差偏差が原因となって著しい色ずれが生ずるということ
を防止でき、倍率誤差偏差が原因となる色ずれを低減す
ることができる。
【0012】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像調整は、主走査方向の画像書き出し開始位置のずれ調
整、及び、主走査方向の倍率ずれの調整を行った後に行
うようにした。
【0013】したがって、画像書き出し開始位置のずれ
調整と倍率ずれの調整を行った後に倍率偏差誤差の調整
を行うので、倍率誤差偏差が原因となる色ずれの調整を
精度良く行うことができる。
【0014】請求項3記載の発明のカラー画像形成装置
は、搬送ベルトの移動方向に沿って配列されてそれぞれ
異なる色の画像を形成する複数の電子写真プロセス部
と、前記搬送ベルトの移動方向と直交する方向に配列さ
れ、前記電子写真プロセス部により形成されて前記搬送
ベルト上に転写された各色の位置ずれ検出用トナーマー
クを検出する少なくとも3個以上のセンサと、各前記セ
ンサの検出結果に基づいてそれらの各センサの位置ごと
に基準色に対する他の色の主走査方向の位置ずれ量を検
出する位置ずれ量検出手段と、いずれかの前記センサの
位置で検出された最大の位置ずれ量の略1/2の位置ず
れ量を演算する演算手段と、前記演算手段で演算された
位置ずれ量の分だけ位置ずれ方向と逆方向へ前記他の色
の画像をシフトさせる画像シフト手段と、を有する。
【0015】したがって、各電子写真プロセス部により
形成されて搬送ベルト上に転写された各色の位置ずれ検
出用トナーマークが搬送ベルトの移動方向と直交する方
向に配列された少なくとも3個以上のセンサで読み取ら
れ、各センサの位置ごとに基準色に対する他の色の主走
査方向の位置ずれ量が位置ずれ量検出手段により検出さ
れ、いずれかのセンサの位置で検出された最大の位置ず
れ量の略1/2の位置ずれ量が演算手段により演算さ
れ、演算手段で演算された位置ずれ量の分だけ位置ずれ
方向と逆方向へ画像シフト手段により他の色の画像がシ
フトされるので、複数のトナー像が重ね転写されるこの
カラー画像形成装置では、画像中の或る特定の部分にお
いて倍率誤差偏差が原因となって著しい色ずれが生ずる
ということを防止でき、倍率誤差偏差が原因となる色ず
れを低減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態を図面に基
づいて説明する。図1はカラー画像形成装置の全体構成
を示す概略図、図2は搬送ベルトの周囲の構成を示す斜
視図、図3は異なる色のトナー像間における位置ずれ量
を検出するための構成を拡大して示す正面図、図4は位
置ずれ量を検出するためのスリット板を示す平面図、図
5は位置ずれ検出用トナーマークとスリットとの位置関
係を示す説明図、図6は受光素子の出力を処理して位置
ずれを調整するための信号処理部の構成を示したブロッ
ク図、図7は倍率誤差偏差が原因となる色ずれの調整に
ついて説明する模式図、図8は倍率誤差偏差が原因とな
る色ずれの調整について説明するフローチャートであ
る。
【0017】このカラー画像形成装置は、画像形成が行
われる用紙2を搬送する搬送ベルト3に沿って、この搬
送ベルト3の移動方向(用紙搬送方向)の上流側から順
に、複数の電子写真プロセス部1Y,1M,1C,1K
が配列された、所謂、タンデムタイプといわれるもので
ある。
【0018】これらの電子写真プロセス部1Y,1M,
1C,1Kは、画像形成部として機能するもので、電子
写真プロセス部1Yはイエロー、電子写真プロセス部1
Mはマゼンタ、電子写真プロセス部1Cはシアン、電子
写真プロセス部1Kは黒の各トナー像を形成する。各電
子写真プロセス部1Y,1M,1C,1Kは形成するト
ナー像の色が異なるだけで、内部構成は共通である。
【0019】よって、以下の説明では、電子写真プロセ
ス部1Yについて具体的に説明するが、他の電子写真プ
ロセス部1M,1C,1Kについては、電子写真プロセ
ス部1Yにおける構成要素のYに代えて、M、C、Kの
符号を付したもので図に表示するにとどめる。
【0020】搬送ベルト3は、駆動回転される駆動ロー
ラ4と従動回転される従動ローラ5とによって回転可能
に支持されたエンドレスのベルトである、搬送ベルト3
は駆動ローラ4が回転駆動されることにより矢印方向に
回転される。
【0021】搬送ベルト3の下方には用紙2が収納され
る給紙トレイ6が備えられている。画像形成時には、給
紙トレイ6に収納された用紙2が最上位のものから順に
送り出され、静電吸着により搬送ベルト3に吸着され
る。搬送ベルト3に吸着された用紙2は、最初の電子写
真プロセス部1Yに搬送され、ここで、イエローのトナ
ー画像が転写される。
【0022】電子写真プロセス部1Kは、像担持体とし
ての感光体ドラム7Y、この感光体ドラム7Yの周囲に
配置された帯電器8Y、露光器9Y、現像器10Y、感
光体クリーナ11Y等から構成されている。露光器9Y
としては、レーザスキャナが用いられ、レーザ光源から
のレーザ光をポリゴンミラーで反射させ、fθレンズや
偏光ミラー等を用いた光学系を介して露光光12Yとし
て出射するようにしている。
【0023】画像形成に際し、感光体ドラム7Yの外周
面は、暗中にて帯電器8Yにより一様に帯電された後、
露光器9Yからのイエロー画像に対応した露光光12Y
(本例ではレーザ光)により露光され、静電潜像が形成
される。この静電潜像は、現像器10Yにおいてイエロ
ートナーにより可視像化され、感光体ドラム7Y上にイ
エローのトナー像が形成される。
【0024】このトナー像は、感光体ドラム7Yと搬送
ベルト3上の用紙2とが接する位置(所謂、転写位置)
で転写器13Yの働きにより用紙2上に転写され、用紙
2上にイエローの画像が形成される。トナー画像の転写
が終了した感光体ドラム7Yは、感光体ドラム7Yの外
周面に残留した不要なトナーが感光体クリーナ11Yに
より除去され、次の画像形成に備えられる。
【0025】このようにして、電子写真プロセス部1Y
でイエローのトナー画像を転写された用紙2は、搬送ベ
ルト3によって次の電子写真プロセス部1Mに搬送され
る。電子写真プロセス部1Mでは、電子写真プロセス部
1Yでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより感光
体ドラム7M上にマゼンタのトナー像が形成され、その
トナー像が用紙2上に重ね転写される。
【0026】用紙2はさらに次の電子写真プロセス部1
C、1Kに搬送され、同様にして、感光体ドラム7C上
に形成されたシアンのトナー像、感光体ドラム7K上に
形成された黒のトナー像が用紙2上に重ね転写され、フ
ルカラーのカラー画像が得られる。
【0027】こうしてフルカラーの重ね画像が形成され
た用紙2は、電子写真プロセス部1Kを通過した後、搬
送ベルト3から剥離されて定着器14にて定着された
後、排紙される。
【0028】以上のような構成のカラー画像形成装置で
は、感光体ドラム7Y,7M,7C,7Kの軸間距離の
誤差、感光体ドラム7Y,7M,7C,7Kの平行度誤
差、偏光ミラーの設置誤差、感光体ドラム7Y,7M,
7C,7Kへの露光光の書込みタイミング誤差等によ
り、本来重ならなければ位置に各色のトナー像が重なら
ず、各色間で位置ずれが生ずるという問題がある。
【0029】これらの位置ずれの主な原因としては、既
に説明したように、各電子写真プロセス部1Y,1
M,1C,1Kに設けられている感光体ドラム7Y,7
M,7C,7Kの軸間間隔の誤差により生じる副走査レ
ジストずれ、各電子写真プロセス部1Y,1M,1
C,1Kに設けられている感光体ドラム7Y,7M,7
C,7Kの主走査方向の傾きの不揃い等が原因となる傾
きずれ、画像の書き出し位置がずれることが原因とな
る主走査レジストずれ、各色ごとに走査線の長さが異
なることが原因となる倍率ずれの、4つがある。さら
に、5番目の位置ずれの原因として、既に説明した、倍
率偏差誤差がある。
【0030】このカラー画像形成装置には、上述した各
色のトナー像の位置ずれを検出するための機構として、
搬送ベルト3上に形成された位置ずれ検出用トナーマー
ク15を検出するための3つのセンサ16が設けられて
いる。これらのセンサ16は、搬送ベルト3の移動方向
と直交する方向(主走査方向)に配列され、それぞれ、
搬送ベルト3を照射する発光素子17と、搬送ベルト3
を透過した光が通過するスリット18aが形成されたス
リット板18と、スリット18aを通過した光を受光す
る受光素子19とから構成されている。受光素子19
は、この受光素子19からの信号を処理する信号処理部
20(図6参照)に接続されている。
【0031】但し、上記の〜の位置ずれの調整のた
めに使用されるセンサ16は主走査方向の両端側に配置
された2個のセンサ16であり、位置ずれ検出用トナー
マーク15もその2個のセンサ16に対向する位置にの
み形成される(図2、図5参照)。
【0032】なお、本実施の形態では、透明な材質で形
成された搬送ベルト3を使用しているために発光素子と
17と受光素子19とを搬送ベルト3を挟んだ位置に配
置しているが、搬送ベルト3が透明でない場合には、ス
リット板18と受光素子19とを発光素子17と同じ側
に配置し、搬送ベルト3の面で反射した光がスリット1
8aを通過して受光素子19に受光されるように構成す
る。
【0033】また、位置ずれ検出用トナーマーク15
は、搬送ベルト3上における各センサ16に対向する位
置に形成されるもので、主走査方向に平行なライン状の
トナーマーク(以下、横線マークともいう)と、この横
線マークに対して斜めに傾斜したライン状のトナーマー
ク(以下、斜め線マークとも言う)とにより構成されて
いる。
【0034】スリット18aは、図4に示すように、位
置ずれ検出用トナーマーク15における横線マークと同
じ向きに形成された部分と位置ずれ検出用トナーマーク
15における斜め線マークと同じ向きに形成された部分
とを有する×印状に形成されている。また、スリット1
8aは、その幅寸法が“a”、その長さ寸法が“b”に
形成されている。
【0035】図5は、搬送ベルト3上に形成された位置
ずれ検出用トナーマーク15とスリット18aとの位置
関係を示したものである。位置ずれ検出用トナーマーク
15のうち、K、C、M、Yは、それぞれ黒トナー、シ
アントナー、マゼンタトナー、イエロートナーにより形
成されたものであることを意味する。
【0036】位置ずれ検出用トナーマーク15の幅寸法
は、図4に示したスリット18aの幅寸法“a”と同一
に形成され、位置ずれ検出用トナーマーク15の長さ寸
法は、スリット18aの長さ寸法“b”よりも長く形成
されている。搬送ベルト3が副走査方向に移動すること
に伴い、各位置ずれ検出用トナーマーク15はスリット
18aに対向する位置を順次通過する。
【0037】そして、受光素子19は、位置ずれ検出用
トナーマーク15が形成されていない場合には、透明な
搬送ベルト3を介した光をそのまま受光し、位置ずれ検
出用トナーマーク15がスリット18aの位置と位置と
一致している場合には、位置ずれ検出用トナーマーク1
5により遮光された光を受光する。
【0038】したがって、受光素子19の出力を時系列
に従って信号処理部20で処理することにより、位置ず
れ検出用トナーマーク15の通過タイミングがわかり、
搬送ベルト3上での各色間の位置ずれ検出用トナーマー
ク15の間隔を知ることができる。そして、横線マーク
の検出信号により、上記したの副走査レジストずれを
検出することができる。また、同一の主走査線上に形成
された2つの横線マークの検出信号を組み合わせること
により上述したの傾きずれを検出することができる。
また、斜め線マークの検出信号により、上記の主走査
レジストずれや上記の倍率ずれを検出することができ
る。
【0039】そして、その検出結果に応じて信号処理部
20での信号処理を行うことにより、上記〜の位置
ずれに対応した位置ずれ調整を行える。
【0040】つぎに、上述した5番目の位置ずれ原因と
なる倍率偏差誤差の調整について、図7を参照して説明
する。この調整は、上記〜の位置ずれに対応した調
整を行った後に再び搬送ベルト3上に位置ずれ検出用ト
ナーマーク15aを形成し、この位置ずれ検出用トナー
マーク15aをセンサ16で検出することにより行う。
なお、この調整を行う場合には、既に倍率誤差の調整な
どが行われており、位置ずれ検出用トナーマーク15a
としては、図7に示すように、副走査方向に長く形成す
ればよい。また、この位置ずれ検出用トナーマーク15
aは、3個のセンサ16のそれぞれに対向する位置に形
成する。
【0041】この図7の模式図において、K1、K2、
K3は、主走査方向に配列された3つのセンサ16のそ
れぞれの位置に対向するように形成された黒トナーの位
置ずれ検出用トナーマーク15aであり、これが、倍率
誤差偏差の調整を行う際の基準色となる。
【0042】C1、C2、C3は、同じく、主走査方向
に配列された3つのセンサ16のそれぞれの位置に対向
するように形成されたシアントナーの位置ずれ検出用ト
ナーマーク15aである。これらの、黒トナーの位置ず
れ検出用トナーマーク15aとシアントナーの位置ずれ
検出用トナーマーク15aとを比較すると、既に、主走
査レジストずれや倍率ずれに関しては調整済みであるの
で、主走査方向に沿った両端側のセンサ16の位置(K
1とC1との位置、K3とC3との位置)では、位置ず
れ検出用トナーマーク15aの位置(主走査方向の位
置)が一致している。しかし、倍率偏差誤差が存在する
場合には、中央のセンサ16の位置で、黒トナーの位置
ずれ検出用トナーマーク15aとシアントナーの位置ず
れ検出用トナーマーク15aとは、主走査方向に位置ず
れ量“−X”を生ずることになる。
【0043】そこで、シアントナーによる画像形成時に
は、この位置ずれ量“−X”の略1/2の量だけ、その
位置ずれ量“−X”の方向と逆方向に画像をシフトす
る。C1´、C2´、C3´は、倍率偏差誤差に対する
調整が行われた後の、C1、C2、C3のトナー画像に
対応するトナー画像の位置を示している。
【0044】倍率偏差誤差が原因となる色ずれの調整を
上述したように行うことにより、主走査方向の両端端に
位置する2つのセンサ16の位置では、調整前には色ず
れが生じていなかったが、調整後には“X/2”の色ず
れを生ずることになる。また、中央のセンサ16の位置
では、調整前には“−X”の色ずれが生じていたが調整
後にはその色ずれ量が半分の“−X/2”となる。した
がって、画像中の或る特定の部分において倍率誤差偏差
が原因となって著しい色ずれが生ずるということを防止
でき、画像全体として倍率誤差偏差が原因となる色ずれ
を低減することができる。
【0045】ここで、信号処理部20の構成を詳しく説
明すると、受光素子19から得られた検出信号はAMP
21によって増幅され、フィルタ22によって位置ずれ
検出用トナーマーク15の信号成分のみが通過され、A
/D変換器23によってアナログデータからデジタルデ
ータへと変換される。データのサンプリングは、サンプ
リング制御部24によって制御され、サンプリングされ
たデータはFIFOメモリ25に格納される。
【0046】一通り位置ずれ検出用トナーマーク15の
検出が終了した後、FIFOメモリ25に格納されてい
たデータはI/Oポート26を介し、データバス27に
よりCPU28及びRAM29にロードされ、適当な演
算処理が行われ、各種のずれ量が求められる。そして、
そのずれ量を解消するための演算処理が行われ、その演
算処理の結果がRAM29に格納され、画像形成時には
その演算処理の結果に基づいて画像形成の制御が行われ
る。
【0047】ROM30には、ずれ量を演算するための
プログラムをはじめ、各種プログラムが格納してある。
なお、アドレスバス31によってROMアドレス、RA
Mアドレス、各種入出力機器の指定を行っている。ま
た、CPU28は、受光素子19からの検出信号を適当
なタイミングでモニタしており、搬送ベルト3および発
光素子17などの劣化が行っても確実に検出できるよう
に発光量を制御しており、受光素子19からの受光信号
のレベルが常に一定となるようにしている。
【0048】図8は、上述した倍率誤差偏差が原因とな
る色ずれ調整処理について説明するフローチャートであ
る。なお、この調整処理も受光素子19からの検出信号
に基づいて信号処理部20で行われる。
【0049】倍率誤差偏差が原因となる色ずれに対する
調整処理がスタートされると、まず、各センサ16に対
向する位置ごとに基準色の位置ずれ検出用トナーマーク
15aと他の色の位置ずれ検出用トナーマーク15aと
が搬送ベルト3上に形成される(ステップS1)。そし
て、それらの位置ずれ検出用トナーマーク15aをセン
サ16で検出し、その検出結果に応じて各センサ16の
位置(主走査方向に沿ったセンサ16の位置)ごとに基
準色に対する他の色の主走査方向の位置ずれ量が検出さ
れ(ステップS2)、ここに、信号処理部20の機能の
1つである位置ずれ量検出手段の機能が実行される。
【0050】そして、各センサ16の位置で検出された
位置ずれ量のうち、最大の位置ずれ量が選択されてその
最大の位置ずれ量の略1/2の位置ずれ量が演算され
(ステップS3)、ここに、信号処理部20の機能の1
つである演算手段が実行される。
【0051】そして、画像形成時において演算手段で演
算された位置ずれ量の分だけ画像をその位置ずれ方向と
逆方向にシフトさせるための処理が行われ(ステップS
4)、ここに、信号処理部20の機能の1つである画像
シフト手段が実行される。
【0052】なお、本実施の形態では、主走査方向に3
個のセンサ16を配列した場合を例に挙げて説明した
が、主走査方向に配列するセンサの数を多くすることに
より、最も大きな倍率偏差誤差が生じている部分及びそ
の量を検出することができ、倍率誤差偏差が原因となる
色ずれの調整をより一層精度良く行うことができる。
【0053】
【発明の効果】請求項1記載の発明の画像調整方法によ
れば、倍率誤差偏差が原因となる位置ずれが基準色のト
ナー像と他の色のトナー像との間で生じた場合、その最
大の位置ずれとなる部分の位置ずれ量が略1/2となる
ように他の色の画像をシフトするようにしたので、画像
中の或る特定の部分において倍率誤差偏差が原因となっ
て著しい色ずれが生ずるということを防止でき、倍率誤
差偏差が原因となる色ずれを低減することができる。
【0054】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の画像調整は、主走査方向の画像書き出し開始位置の
ずれ調整、及び、主走査方向の倍率ずれの調整を行った
後に行うようにしたので、倍率誤差偏差が原因となる色
ずれの調整を精度良く行うことができる。
【0055】請求項3記載の発明のカラー画像形成装置
によれば、各電子写真プロセス部により形成されて搬送
ベルト上に転写された各色の位置ずれ検出用トナーマー
クが搬送ベルトの移動方向と直交する方向に配列された
少なくとも3個以上のセンサで読み取られ、各センサの
位置ごとに基準色に対する他の色の主走査方向の位置ず
れ量が位置ずれ量検出手段により検出され、いずれかの
センサの位置で検出された最大の位置ずれ量の略1/2
の位置ずれ量が演算手段により演算され、演算された位
置ずれ量の分だけ位置ずれ方向と逆方向へ画像シフト手
段により他の色の画像がシフトされるので、画像中の或
る特定の部分において倍率誤差偏差が原因となって著し
い色ずれが生ずるということを防止でき、倍率誤差偏差
が原因となる色ずれを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のカラー画像形成装置の
全体構成を示す概略図である。
【図2】搬送ベルトの周囲の構成を示す斜視図である。
【図3】異なる色のトナー像間における位置ずれ量を検
出するための構成を拡大して示す正面図である。
【図4】位置ずれ量を検出するためのスリット板を示す
平面図である。
【図5】位置ずれ検出用トナーマークとスリットとの位
置関係を示す説明図である。
【図6】受光素子の出力を処理して位置ずれの調整を行
う信号処理部の構成を示したブロック図である。
【図7】倍率誤差偏差が原因となる色ずれの調整につい
て説明する模式図である。
【図8】倍率誤差偏差が原因となる色ずれの調整につい
て説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1Y,1M,1C,1K 電子写真プロセス部 3 搬送ベルト 15a 位置ずれ検出用トナーマーク 16 センサ ステップS2 位置ずれ量検出手段 ステップS3 演算手段 ステップS4 画像シフト手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送ベルトの移動方向に沿って配列され
    たそれぞれ異なる色の画像を形成する複数の電子写真プ
    ロセス部により形成されて前記搬送ベルト上に転写され
    た各色の位置ずれ検出用トナーマークを前記搬送ベルト
    の移動方向と直交する方向に配列された少なくとも3個
    以上のセンサで読み取り、 前記センサの位置ごとに基準色に対する他の色の主走査
    方向の位置ずれ量を検出し、 いずれかの前記センサの位置で検出した最大の位置ずれ
    量の略1/2の量だけ位置ずれ方向と逆向きに前記他の
    色の画像をシフトするようにしたことを特徴とする画像
    調整方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像調整は、主走査方向
    の画像書き出し開始位置のずれ調整、及び、主走査方向
    の倍率ずれの調整を行った後に行うようにしたことを特
    徴とする画像調整方法。
  3. 【請求項3】 搬送ベルトの移動方向に沿って配列され
    てそれぞれ異なる色の画像を形成する複数の電子写真プ
    ロセス部と、 前記搬送ベルトの移動方向と直交する方向に配列され、
    前記電子写真プロセス部により形成されて前記搬送ベル
    ト上に転写された各色の位置ずれ検出用トナーマークを
    検出する少なくとも3個以上のセンサと、 各前記センサの検出結果に基づいてそれらの各センサの
    位置ごとに基準色に対する他の色の主走査方向の位置ず
    れ量を検出する位置ずれ量検出手段と、 いずれかの前記センサの位置で検出された最大の位置ず
    れ量の略1/2の位置ずれ量を演算する演算手段と、 前記演算手段で演算された位置ずれ量の分だけ位置ずれ
    方向と逆方向へ前記他の色の画像をシフトさせる画像シ
    フト手段と、を有することを特徴とするカラー画像形成
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7557823B2 (en) 2005-08-23 2009-07-07 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
JP2009175711A (ja) * 2007-12-28 2009-08-06 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び位置ズレ補正方法
US7853423B2 (en) 2007-12-28 2010-12-14 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and method for correcting position displacement

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