JP2002182411A - 電子写真感光体、電荷発生顔料の製造方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents

電子写真感光体、電荷発生顔料の製造方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ

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JP2002182411A
JP2002182411A JP2000383452A JP2000383452A JP2002182411A JP 2002182411 A JP2002182411 A JP 2002182411A JP 2000383452 A JP2000383452 A JP 2000383452A JP 2000383452 A JP2000383452 A JP 2000383452A JP 2002182411 A JP2002182411 A JP 2002182411A
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JP2000383452A
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Masahiko Kurachi
雅彦 倉地
Akihiko Itami
明彦 伊丹
Kazumasa Watanabe
一雅 渡邉
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は黒ポチ等の画像欠陥の発生や、カブ
リ、画像濃度低下等の画像不良が発生せず、環境安定性
に優れた高耐久な電子写真感光体、電荷発生顔料の製造
方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジの提
供。 【解決手段】 導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送
層を有する電子写真感光体において、電荷輸送層の膜厚
が22μm〜35μmであり、且つ電荷発生層に含有さ
れる電荷発生顔料が150ppm〜9000ppmの硫
黄成分を含有することを特徴とする電子写真感光体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真感光体
(以下単に感光体とも言う)、電荷発生顔料の製造方
法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真感光体は有機光導電性物
質を含有する有機感光体が最も広く用いられている。有
機感光体は可視光から赤外光まで各種露光光源に対応し
た材料が開発しやすいこと、環境汚染のない材料を選択
できること、製造コストが安いこと等が他の感光体に対
して有利な点である。また、複写機のデジタル化と同時
に感光体もますます高感度化、高速化してきた。その結
果、このような機器に用いられる電子写真感光体の素材
も高度なものが要求されてきている。中でも近赤光に発
振波長を有する半導体レーザーに感応する素材としてフ
タロシアニン類が、LEDに感応する堅牢な素材として
縮合多環系顔料が注目されてきている。
【0003】しかしながら解決すべき問題点もある。そ
の一つに、逆バイアス現像を行う反転現像プロセスにお
いては白地部(未露光部)の微小画像欠陥(以後、単
に、黒ポチ或いは黒ポチ状画像欠陥とも云う)や、カブ
リが発生しやすい事である。特に、微小画像欠陥やカブ
リ等の不具合点は、感光体の膜厚が低下する寿命末期に
発生しやすく、感光体の耐久性を向上させるためには、
設定膜厚を20μm以上と厚膜にする必要があった。し
かしながら、膜厚が厚膜時の問題点として、解像度低下
や、低温低湿時の電荷輸送層から電荷輸送層へのキャリ
ア注入効率の低下によって引き起こされる残留電位上昇
が大きくなり、画像濃度が初期時と比較して変動するこ
とが挙げられる。このため、感光体の初期膜厚を厚く出
来ず、感光体の寿命を長くできないといった問題点が挙
げられる。このように、電子写真感光体においては、耐
久性と画像品質を両立できるように、厚膜時において
も、画像に欠陥のない感光体の開発が望まれてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は以上の
ような問題点を改良することであり、具体的には黒ポチ
等の画像欠陥の発生や、カブリ、画像濃度低下等の画像
不良が発生せず、環境安定性に優れた高耐久な電子写真
感光体、電荷発生顔料の製造方法、画像形成装置、及び
プロセスカートリッジを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は以下の構
成を取ることにより達成される。
【0006】以下詳細を述べる 1.導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送層を有する
電子写真感光体において、電荷輸送層の膜厚が22μm
〜35μmであり、且つ電荷発生層に含有される電荷発
生顔料が150ppm〜9000ppmの硫黄成分を含
有することを特徴とする電子写真感光体。
【0007】2.前記電荷発生顔料の硫黄成分含有量が
150ppm〜1000ppmであることを特徴とする
前記1に記載の電子写真感光体。
【0008】3.導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸
送層を有する電子写真感光体において、電荷輸送層の膜
厚が22μm〜35μmであり、且つ電荷発生層に含有
される電荷発生顔料の表面に硫黄成分を固着させたこと
を特徴とする電子写真感光体。
【0009】4.前記電荷発生顔料の硫黄成分固着量が
150ppm〜9000ppmであることを特徴とする
前記3に記載の電子写真感光体。
【0010】5.前記電荷発生顔料がフタロシアニン顔
料であることを特徴とする前記1〜4のいずれか1項に
記載の電子写真感光体。
【0011】6.前記電荷発生顔料が縮合多環系顔料で
あることを特徴とする前記1〜4のいずれか1項に記載
の電子写真感光体。
【0012】7.電荷発生顔料と硫黄含有化合物を酸溶
液中に溶解し、該酸溶液を水中に注入して電荷発生顔料
を析出させ、電荷発生顔料中に150ppm〜9000
ppmの硫黄成分を含有させることを特徴とする電荷発
生顔料の製造方法。
【0013】8.酸の存在下、水中に分散した電荷発生
顔料と硫黄含有化合物を溶解した溶液を混合することに
より、電荷発生顔料の表面に硫黄成分を固着させること
を特徴とする電荷発生顔料の製造方法。
【0014】9.電子写真感光体と、帯電手段、像露光
手段、現像手段、クリーニング手段を有する画像形成装
置において、前記1〜6いずれか1項に記載の電子写真
感光体を用いることを特徴とする画像形成装置。
【0015】10.前記画像形成装置に用いられるプロ
セスカートリッジにおいて、前記1〜6いずれか1項に
記載の電子写真感光体と帯電手段、像露光手段、現像手
段、クリーニング手段のいずれか1つとを一体に組み合
わせて有しており、該画像形成装置に出し入れ自由に構
成されていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0016】以下、本発明について詳細に記載する。本
発明の電荷発生顔料とは、赤外、可視光、紫外光等の電
磁波を当てた時に電荷を発生する有機顔料(以後、電荷
発生顔料を単に顔料とも云う)であり、公知の電荷発生
顔料としてはチタニルフタロシアニン、ヒドロキシガリ
ウムフタロシアニン、バナジルフタロシアニン、無金属
フタロシアニン、銅フタロシアニンなどの各種フタロシ
アニン類、さらにはアゾ顔料、アントラキノン顔料、ペ
リレン顔料などの縮合多環系顔料が多数知られている。
【0017】本発明の電子写真感光体は該感光体を構成
する電荷輸送層を22〜35μmの膜厚に設定し、該感
光体を構成する電荷発生層に硫黄成分を150ppm〜
9000ppm含有させた電荷発生顔料を用いる。
【0018】又、本発明の電子写真感光体は該感光体を
構成する電荷輸送層を22〜35μmの膜厚に設定し、
該感光体を構成する電荷発生層に硫黄成分を表面に固着
させた電荷発生顔料を用いる。
【0019】特に硫黄成分を内部に含有させた電荷発生
顔料を用いることによって本発明の目的はより効果的に
達成される。その原因は以下のように考えられる。
【0020】電子写真感光体を高温高湿、或いは低温低
湿条件で長時間使用した場合、電荷輸送層の膜厚が22
μm以上では、カブリの発生、或いは画像濃度の低下等
の画質劣化が発生しやすい。これは電荷発生層中の電荷
発生顔料の疲労蓄積が大きな原因となっていると考えら
れる。例えば、電荷発生顔料として、フタロシアニン顔
料を用いた場合の残留電位上昇や、ビスイミダゾールペ
リレン顔料における疲労時の感度低下は、いずれも顔料
内部に発生した光電子(またはホール)がトラップされ
て蓄積されてくることが原因で起こると考えらる。一
方、電荷輸送層の膜厚が30μm未満では黒ポチ等の部
分的な表面電荷の消失による画像欠陥が発生しやすい。
このような問題に対して、本発明では硫黄成分を顔料粒
子内部、もしくは表面に存在させることにより、顔料粒
子内部にトラップされた電荷を巧みにリークさせること
ができ、上述の問題に対し効果をあげていると考えてい
る。
【0021】特に電荷輸送層の膜厚が22〜35μmの
厚さでは、硫黄成分を内部、もしくは表面に存在させた
電荷発生顔料を電荷発生層に用いることにより、光電子
の電荷発生層から電荷輸送層への注入効率を大きく向上
させることができ、低温低湿時の残留電位上昇を低減さ
せることができ、黒ポチ等の画像欠陥の発生も十分に防
止できる。電荷輸送層の膜厚は24〜32μmが更に好
ましく、26〜30μmが最も好ましい。
【0022】本発明の電荷輸送層の膜厚は電荷輸送層塗
布液を導電性支持体上に塗布乾燥後に得られる乾燥膜厚
を云う。
【0023】又本発明の電荷輸送層の膜厚は電荷輸送層
塗布液の粘度、固形分濃度等の条件、或いは塗布装置の
塗布速度、流量等の条件を変更することにより、制御す
ることができる。
【0024】膜厚測定法 本発明の電荷輸送層の膜厚は塗布液固形分の付き量より
換算できる。又、渦電流方式の膜厚測定器EDDY56
0C(HELMUT FISCHER GMBTE C
O社製)を用い、中間層を含めた全層の膜厚を測定し、
別に測定した感光体断層写真より求めた各層の膜厚比を
掛け合わせることにより電荷輸送層の膜厚を測定する事
もできる。電荷輸送層膜厚の測定は均一な感光層膜厚部
分をランダムに10ケ所測定し、それから求めた平均値
を採用する。
【0025】本発明に好ましく用いられる電荷発生顔料
は近赤外、或いは可視光に高い感度を有するフタロシア
ニン顔料や堅牢な素材である縮合多環系顔料が好まし
い。
【0026】フタロシアニン顔料としては、例えばX型
無金属フタロシアニン、ヒドロキシガリウムフタロシア
ニン(特開平5−263007号)、クロルガリウムフ
タロシアニンなどのガリウムフタロシアニン類、X線回
折スペクトル(±0.2度)で26.3度に最大ピーク
を持つA型チタニルフタロシアニン(特開昭62−97
064号)、7.6度、28.6度に特徴的なピークを
有するB型チタニルフタロシアニン(特開昭61−23
9248号)、27.2度に最大ピークを有するY型チ
タニルフタロシアニン(特開平3−35245号)およ
び立体規則性をもった2,3−ブタンジオールのチタニ
ルフタロシアニン付加体(特開平8−82942号)な
どで知られるチタニルフタロシアニン顔料を使用でき
る。
【0027】一方、縮合多環系顔料としては多環酸無水
物と芳香族ジアミン化合物の縮合化合物の顔料が好まし
い。例えば以下のようなものを挙げることができる。
【0028】
【化1】
【0029】
【化2】
【0030】
【化3】
【0031】中でも最も好ましい縮合多環系顔料として
は(1)のジベンズイミダゾールペリレン顔料である。
化合物(1)は構造異性体も表記してあるが、それ以外
の(2)〜(16)の化合物についても表記は略したが
同様に構造異性体を含む。
【0032】本発明の硫黄成分とは、電荷発生顔料中に
含有される無機、有機の全ての化学構造中に存在する硫
黄原子成分の量である。
【0033】硫黄原子成分の含有量(=硫黄成分の含有
量)は電荷発生顔料に対して質量比にて150ppm〜
9000ppm、好ましくは150〜1000ppmで
ある。
【0034】硫黄成分含有量が9000ppmを超える
と画像濃度低下や黒ポチ等の画像欠陥が発生しやすい。
一方、150ppm未満では前記したような問題の解決
に効果が出にくい。
【0035】硫黄成分の顔料表面固着量についても、固
着量の定義は電荷発生顔料に対して質量比である。
【0036】また本発明の電荷発生顔料はアシッドペー
スト処理後、結晶変換処理によって、所望の結晶型に整
えることができる。結晶変換技術は既存の顔料で知られ
た技術を使用することができる。また本発明に使用され
る縮合多環系顔料の例としては特開2000−2395
45号などに記載の混成粒子もあげることができる。
【0037】本発明の硫黄成分は電荷発生顔料合成時、
或いは精製時に存在する酸成分の痕跡分(硫酸根等)に
限らず、硫黄原子を有する難溶性金属塩や、硫黄原子を
構造に含む有機化合物(以下前記2つを「硫黄含有化合
物」とも記す)として顔料中、或いは顔料表面に存在す
る。
【0038】上記難溶性金属塩とは室温25℃で水10
0ml当たり溶解度が0.5g以下の金属塩を云うが、
好ましくは周期律表II族アルカリ土類金属塩である。
例えば硫酸バリウム、硫酸カルシウム、炭酸バリウムな
どを挙げることができる。
【0039】硫黄成分をフタロシアニン顔料或いは縮合
多環顔料に均一に含有、或いは顔料表面に固着させる手
段としては化学的な処理を行うことが好ましい。特に、
アシッドペースト(以下APと記す)処理の過程で硫黄
含有化合物を用い、均一に顔料を処理することが好まし
い。
【0040】AP処理とは顔料を酸溶液(酸の水溶液も
含む)に溶かし、この顔料酸溶液を水中に注いで無定型
に近い微粒子顔料にする工程であり、この処理によって
顔料中の水溶性不純物の除去及び次なる結晶変換を容易
にするための顔料結晶型の無定型化、微粒子化等の目的
のために行われている。このAP処理は例えば以下の処
理工程から構成される。
【0041】1)未精製顔料を硫酸等の酸溶液に溶解す
る工程 2)顔料溶液を濾過する工程(不溶物の除去) 3)濾過された顔料溶液を水中に注入する工程(顔料粒
子の生成) 4)顔料粒子溶液の濾過工程(顔料ペーストの生成) 5)顔料ペーストの水洗及び濾過工程(顔料ペーストを
水中に分散し、濾過する方法が好ましい)。5)の水洗
工程は十分に酸を除去するため必要により繰り返し行っ
ても良い。
【0042】本発明の硫黄成分を含有する、或いは表面
に固着させた電荷発生顔料を作製するには上記AP処理
工程の1)の工程、3)の工程或いは5)の工程を利用
することができる。以下これらについて説明する。
【0043】1)の工程を利用し、硫黄成分を内部に含
有する電荷発生有機顔料の作製 1)の工程において、顔料と共に硫黄含有化合物(例え
ば、硫酸バリウムなど)を硫酸等の酸溶液中に溶解し、
2)の濾過工程を経て、3)の水に注ぐ工程で顔料粒子
析出と同時に難溶性金属塩を顔料中に含有させる。
【0044】3)の工程を利用し、硫黄成分を含有する
電荷発生有機顔料の作製 あらかじめ硫黄含有化合物(例えば難溶性金属塩の塩化
バリウム、塩化カルシウムなど)を水に溶解しておき、
これに顔料を溶解させた硫酸溶液を注ぎ込む、顔料粒子
生成とともに水溶性の金属塩から難溶性の硫酸塩が生成
し、生成した顔料粒子の内部及び表面に沈着する。
【0045】5)の工程を利用した硫黄成分を含有する
電荷発生有機顔料の作製 顔料ペースト(まだ少量の硫酸等の酸成分を有してい
る)を水中に分散し攪拌した後、水に溶解した水溶性の
硫黄含有化合物(例えば、難溶性金属塩である塩化バリ
ウム、塩化カルシウムなど)を加えて、硫黄成分を顔料
粒子表面に固着させる。
【0046】上記3の方法はいずれも顔料粒子の析出工
程、及びその後の分散過程で行われるため、顔料粒子に
金属塩を機械的に混合する方法に比して、より均一に顔
料粒子に含有、或いは表面固着させることができる。
又、機械的な混合では顔料表面への硫黄成分の固着は十
分な固着力を有していない為、顔料成分と硫黄成分が分
離しやすいが、上記のような化学的処理による固着は強
固な固着力を有しており、顔料の分散時にかかる剪断力
等に対しても十分な抵抗力を有して分離しない。
【0047】なかでも1)の方法は顔料と硫黄成分の難
溶性金属塩が酸溶液に溶解している状態で混合されるた
め、析出した顔料粒子内部に硫黄成分が含有されている
と考えられ、最も好ましい結果を与える。その点で硫黄
成分としては、水には難溶で、かつ濃硫酸には溶ける難
溶性金属塩の形が好ましく、具体的にはバリウム塩が好
ましい。バリウム塩は濃硫酸中では硫酸水素バリウムの
形で5質量%以上もの溶解度をもち、水に注いだ状態で
は硫酸バリウムとなって2〜3ppmしか溶解しない。
硫酸に溶かす前の状態が塩酸塩、炭酸塩あるいは硝酸塩
(塩化バリウム、炭酸バリウム、硝酸バリウム)になっ
ていても硫酸に溶解させ水に注いだ状態では硫酸バリウ
ムを生成する。
【0048】電荷発生顔料に含まれる硫黄成分の定量に
は、誘導結合プラズマ発光分光分析装置、セイコー電子
工業社製のSPS4000(Inductively
Coupled Plasma Atomic Emi
ssion Spectrometer 以下ICPと
略す)を用いて行うことが出来る。
【0049】本発明の感光体は上記の電荷発生顔料と共
に、他の硫黄成分を含まない電荷発生顔料を併用しても
よい。
【0050】以下に本発明に用いられる感光体の構成に
ついて記載する。 導電性支持体 本発明の感光体に用いられる導電性支持体としてはシー
ト状、円筒状のどちらを用いても良いが、画像形成装置
をコンパクトに構成するためには円筒状導電性支持体の
方が好ましい。
【0051】本発明の円筒状導電性支持体とは回転する
ことによりエンドレスに画像を形成できるに必要な円筒
状の支持体を意味し、真直度で0.1mm以下、振れ
0.1mm以下の範囲にある導電性の支持体が好まし
い。この真円度及び振れの範囲を超えると、良好な画像
形成が困難になる。
【0052】導電性の材料としてはアルミニウム、ニッ
ケルなどの金属ドラム、又はアルミニウム、酸化錫、酸
化インジュウムなどを蒸着したプラスチックドラム、又
は導電性物質を塗布した紙・プラスチックドラムを使用
することができる。導電性支持体としては常温で比抵抗
103Ωcm以下が好ましい。
【0053】本発明で用いられる導電性支持体は、その
表面に封孔処理されたアルマイト膜が形成されたものを
用いても良い。アルマイト処理は、通常例えばクロム
酸、硫酸、シュウ酸、リン酸、硼酸、スルファミン酸等
の酸性浴中で行われるが、硫酸中での陽極酸化処理が最
も好ましい結果を与える。硫酸中での陽極酸化処理の場
合、硫酸濃度は100〜200g/l、アルミニウムイ
オン濃度は1〜10g/l、液温は20℃前後、印加電
圧は約20Vで行うのが好ましいが、これに限定される
ものではない。又、陽極酸化被膜の平均膜厚は、通常2
0μm以下、特に10μm以下が好ましい。
【0054】中間層 本発明においては導電性支持体と感光層の間に、バリヤ
ー機能を備えた中間層を設けることもできる。
【0055】本発明においては導電性支持体と前記感光
層のとの接着性改良、或いは該支持体からの電荷注入を
防止するために、該支持体と前記感光層の間に中間層
(下引層も含む)を設けることもできる。該中間層の材
料としては、ポリアミド樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビ
ニル樹脂並びに、これらの樹脂の繰り返し単位のうちの
2つ以上を含む共重合体樹脂が挙げられる。これら下引
き樹脂の中で繰り返し使用に伴う残留電位増加を小さく
できる樹脂としてはポリアミド樹脂が好ましい。又、こ
れら樹脂を用いた中間層の膜厚は0.01〜0.5μm
が好ましい。
【0056】又本発明に最も好ましく用いられる中間層
はシランカップリング剤、チタンカップリング剤等の有
機金属化合物を熱硬化させた硬化性金属樹脂を用いた中
間層が挙げられる。硬化性金属樹脂を用いた中間層の膜
厚は、0.1〜2μmが好ましい。
【0057】感光層 本発明の感光体の感光層構成は感光層の機能を電荷発生
層(CGL)と電荷輸送層(CTL)に分離した構成を
とる。機能を分離した構成を取ることにより繰り返し使
用に伴う残留電位増加を小さく制御でき、その他の電子
写真特性を目的に合わせて制御しやすい。本発明の好ま
しい感光体構成は導電性支持体上に前記中間層を設け、
その上に電荷発生層(CGL)、その上に電荷輸送層
(CTL)の構成を取ることが好ましい。
【0058】以下に電荷発生層、電荷輸送層について説
明する。 電荷発生層 電荷発生層:電荷発生層には前記した硫黄成分を内部に
或いは表面に有する電荷発生顔料(CGM)を含有す
る。その他の物質としては必要によりバインダー樹脂、
その他添加剤を含有しても良い。
【0059】電荷発生層にCGMの分散媒としてバイン
ダーを用いる場合、バインダーとしては公知の樹脂を用
いることができるが、最も好ましい樹脂としてはホルマ
ール樹脂、ブチラール樹脂、シリコーン樹脂、シリコー
ン変性ブチラール樹脂、フェノキシ樹脂等が挙げられ
る。バインダー樹脂と電荷発生顔料との割合は、バイン
ダー樹脂100質量部に対し20〜600質量部が好ま
しい。これらの樹脂を用いることにより、繰り返し使用
に伴う残留電位増加を最も小さくできる。電荷発生層の
膜厚は0.01μm〜2μmが好ましい。
【0060】電荷輸送層 本発明の電荷輸送層の膜厚は22〜35μmである。電
荷輸送層には電荷輸送物質(CTM)及びCTMを分散
し製膜するバインダー樹脂を含有する。その他の物質と
しては必要により酸化防止剤等の添加剤を含有しても良
い。
【0061】電荷輸送物質(CTM)としては公知の電
荷輸送物質(CTM)を用いることができる。例えばト
リフェニルアミン誘導体、ヒドラゾン化合物、スチリル
化合物、ベンジジン化合物、ブタジエン化合物などを用
いることができる。これら電荷輸送物質は通常、適当な
バインダー樹脂中に溶解して層形成が行われる。
【0062】本発明に好ましく用いられる電荷輸送物質
としては以下の化合物例をあげることができる。
【0063】
【化4】
【0064】
【化5】
【0065】
【化6】
【0066】
【化7】
【0067】
【化8】
【0068】
【化9】
【0069】電荷輸送層(CTL)に用いられる樹脂と
しては、例えばポリスチレン、アクリル樹脂、メタクリ
ル樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニル
ブチラール樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、フ
ェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アルキッド樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、メラミン樹脂並
びに、これらの樹脂の繰り返し単位のうちの2つ以上を
含む共重合体樹脂。又これらの絶縁性樹脂の他、ポリ−
N−ビニルカルバゾール等の高分子有機半導体が挙げら
れる。
【0070】これらCTLのバインダーとして最も好ま
しいものはポリカーボネート樹脂である。ポリカーボネ
ート樹脂はCTMの分散性、電子写真特性を良好にする
ことにおいて、最も好ましい。バインダー樹脂と電荷輸
送物質との割合は、バインダー樹脂100質量部に対し
10〜200質量部が好ましい。
【0071】保護層 感光体の保護層として、前記シロキサン系樹脂層を設け
ることにより、本発明の最も好ましい層構成を有する感
光体を得ることができる。
【0072】本発明の中間層、感光層、保護層等の層形
成に用いられる溶媒又は分散媒としては、n−ブチルア
ミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、イソプロパ
ノールアミン、トリエタノールアミン、トリエチレンジ
アミン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソプロピルケトン、シクロ
ヘキサノン、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロホ
ルム、ジクロロメタン、1,2−ジクロロエタン、1,
2−ジクロロプロパン、1,1,2−トリクロロエタ
ン、1,1,1−トリクロロエタン、トリクロロエチレ
ン、テトラクロロエタン、テトラヒドロフラン、ジオキ
ソラン、ジオキサン、メタノール、エタノール、ブタノ
ール、イソプロパノール、酢酸エチル、酢酸ブチル、ジ
メチルスルホキシド、メチルセロソルブ等が挙げられ
る。本発明はこれらに限定されるものではないが、ジク
ロロメタン、1,2−ジクロロエタン、メチルエチルケ
トン等が好ましく用いられる。また、これらの溶媒は単
独或いは2種以上の混合溶媒として用いることもでき
る。
【0073】また本発明の感光体には酸化防止剤を添加
することにより、高温高湿時のカブリの発生や画像ボケ
を効果的に防止することができる。
【0074】ここで、酸化防止剤とは、その代表的なも
のは電子写真感光体中ないしは感光体表面に存在する自
動酸化性物質に対して、光、熱、放電等の条件下で酸素
の作用を防止ないし、抑制する性質を有する物質であ
る。詳しくは下記の化合物群が挙げられる。
【0075】(1)ラジカル連鎖禁止剤 ・フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系) ・アミン系酸化防止剤(ヒンダードアミン系、ジアリル
ジアミン系、ジアリルアミン系) ・ハイドロキノン系酸化防止剤 (2)過酸化物分解剤 ・硫黄系酸化防止剤(チオエーテル類) ・燐酸系酸化防止剤(亜燐酸エステル類) 上記酸化防止剤のうちでは、(1)のラジカル連鎖禁止
剤が良く、特にヒンダードフェノール系或いはヒンダー
ドアミン系酸化防止剤が好ましい。又、2種以上のもの
を併用してもよく、例えば(1)のヒンダードフェノー
ル系酸化防止剤と(2)のチオエーテル類の酸化防止剤
との併用も良い。更に、分子中に上記構造単位、例えば
ヒンダードフェノール構造単位とヒンダードアミン構造
単位を含んでいるものでも良い。
【0076】前記酸化防止剤の中でも特にヒンダードフ
ェノール系、ヒンダードアミン系酸化防止剤が高温高湿
時のカブリの発生や画像ボケ防止に特に効果がある。
【0077】ヒンダードフェノール系或いはヒンダード
アミン系酸化防止剤の樹脂層中の含有量は0.01〜2
0質量%が好ましい。0.01質量%未満だと高温高湿
時のカブリや画像ボケに効果がなく、20質量%より多
い含有量では樹脂層中の電荷輸送能の低下がおこり、残
留電位が増加しやすくなり、又膜強度の低下が発生す
る。
【0078】又、前記酸化防止剤は下層の電荷発生層或
いは電荷輸送層、中間層等にも必要により含有させて良
い。これらの層への前記酸化防止剤の添加量は各層に対
して0.01〜20質量%が好ましい。
【0079】ここでヒンダードフェノールとはフェノー
ル化合物の水酸基に対しオルト位置に分岐アルキル基を
有する化合物類及びその誘導体を云う(但し、水酸基が
アルコキシに変成されていても良い。)。
【0080】ヒンダードアミン系とはN原子近傍にかさ
高い有機基を有する化合物である。かさ高い有機基とし
ては分岐状アルキル基があり、例えばt−ブチル基が好
ましい。例えば下記構造式で示される有機基を有する化
合物類が好ましい。
【0081】
【化10】
【0082】式中のR13は水素原子又は1価の有機基、
14、R15、R16、R17はアルキル基、R18は水素原
子、水酸基又は1価の有機基を示す。
【0083】ヒンダードフェノール部分構造を持つ酸化
防止剤としては、例えば特開平1−118137号(P
7〜P14)記載の化合物が挙げられるが本発明はこれ
に限定されるものではない。
【0084】ヒンダードアミン部分構造を持つ酸化防止
剤としては、例えば特開平1−118138号(P7〜
P9)記載の化合物も挙げられるが本発明はこれに限定
されるものではない。
【0085】有機リン化合物としては、例えば、一般式
RO−P(OR)−ORで表される化合物で代表的なも
のとして下記のものがある。尚、ここにおいてRは水素
原子、各々置換もしくは未置換のアルキル基、アルケニ
ル基又はアリール基を表す。
【0086】有機硫黄系化合物としては、例えば、一般
式R−S−Rで表される化合物で代表的なものとして下
記のものがある。尚、ここにおいてRは水素原子、各々
置換もしくは未置換のアルキル基、アルケニル基又はア
リール基を表す。
【0087】又、製品化されている酸化防止剤としては
以下のような化合物、例えばヒンダードフェノール系と
して「イルガノックス1076」、「イルガノックス1
010」、「イルガノックス1098」、「イルガノッ
クス245」、「イルガノックス1330」、「イルガ
ノックス3114」、「イルガノックス1076」、
「3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシビフェニ
ル」、ヒンダードアミン系として「サノールLS262
6」、「サノールLS765」、「サノールLS262
6」、「サノールLS770」、「サノールLS74
4」、「チヌビン144」、「チヌビン622LD」、
「マークLA57」、「マークLA67」、「マークL
A62」、「マークLA68」、「マークLA63」が
挙げられ、チオエーテル系として「スミライザーTP
S」、「スミライザーTP−D」が挙げられ、ホスファ
イト系として「マーク2112」、「マークPEP−
8」、「マークPEP−24G」、「マークPEP−3
6」、「マーク329K」、「マークHP−10」が挙
げられる。
【0088】次に本発明の有機電子写真感光体を製造す
るための塗布加工方法としては、浸漬塗布、スプレー塗
布、円形量規制型塗布等の塗布加工法が用いられるが、
感光層の上層側の塗布加工は下層の膜を極力溶解させな
いため、又、均一塗布加工を達成するためスプレー塗布
又は円形量規制型(円形スライドホッパ型がその代表
例)塗布等の塗布加工方法を用いるのが好ましい。なお
本発明の保護層は前記円形量規制型塗布加工方法を用い
るのが最も好ましい。前記円形量規制型塗布については
例えば特開昭58−189061号公報に詳細に記載さ
れている。
【0089】本発明の有機電子写真感光体は電子写真複
写機、レーザープリンター、LEDプリンター及び液晶
シャッター式プリンター等の電子写真装置一般に適応す
るが、更に、電子写真技術を応用したディスプレー、記
録、軽印刷、製版及びファクシミリ等の装置にも幅広く
適用することができる。
【0090】図1は本発明の画像形成方法の1例として
の画像形成装置の断面図である。図1に於いて50は像
担持体である感光体ドラム(感光体)で、有機感光層を
ドラム上に塗布し、その上に本発明の樹脂層を塗設した
感光体で、接地されて時計方向に駆動回転される。52
はスコロトロンの帯電器(帯電手段)で、感光体ドラム
50周面に対し一様な帯電をコロナ放電によって与えら
れる。この帯電器52による帯電に先だって、前画像形
成での感光体の履歴をなくすために発光ダイオード等を
用いた帯電前露光部51による露光を行って感光体周面
の除電をしてもよい。
【0091】感光体への一様帯電の後、像露光器(像露
光手段)53により画像信号に基づいた像露光が行われ
る。この図の像露光器53は図示しないレーザーダイオ
ードを露光光源とする。回転するポリゴンミラー53
1、fθレンズ等を経て反射ミラー532により光路を
曲げられた光により感光体ドラム上の走査がなされ、静
電潜像が形成される。
【0092】ここで本発明の反転現像とは帯電器52に
より、感光体表面を一様に帯電し、像露光が行われた領
域、即ち感光体の露光部電位(露光部領域)を現像工程
により、顕像化する画像形成方法である。一方未露光部
電位は現像スリーブ541に印加される現像バイアス電
位により現像されない。
【0093】その静電潜像は次いで現像器(現像手段)
54で現像される。感光体ドラム50周縁にはトナーと
キャリアとから成る現像剤を内蔵した現像器54が設け
られていて、マグネットを内蔵し現像剤を保持して回転
する現像スリーブ541によって現像が行われる。現像
器54内部は現像剤攪拌搬送部材544、543、搬送
量規制部材542等から構成されており、現像剤は攪
拌、搬送されて現像スリーブに供給されるが、その供給
量は該搬送量規制部材542により制御される。該現像
剤の搬送量は適用される有機電子写真感光体の線速及び
現像剤比重によっても異なるが、一般的には20〜20
0mg/cm2の範囲である。
【0094】現像剤は、例えば前述のフェライトをコア
としてそのまわりに絶縁性樹脂をコーティングしたキャ
リアと、前述のスチレンアクリル系樹脂を主材料として
カーボンブラック等の着色剤と荷電制御剤と本発明の低
分子量ポリオレフィンからなる着色粒子に、シリカ、酸
化チタン等を外添したトナーとからなるもので、現像剤
は搬送量規制部材によって層厚を規制されて現像域へと
搬送され、現像が行われる。この時通常は感光体ドラム
50と現像スリーブ541の間に直流バイアス、必要に
応じて交流バイアス電圧をかけて現像が行われる。ま
た、現像剤は感光体に対して接触あるいは非接触の状態
で現像される。感光体の電位測定は電位センサー547
を図1のように現像位置上部に設けて行う。
【0095】記録紙Pは画像形成後、転写のタイミング
の整った時点で給紙ローラー57の回転作動により転写
域へと給紙される。
【0096】転写域においては転写のタイミングに同期
して感光体ドラム50の周面に転写電極(転写器)58
が圧接され、給紙された記録紙Pを挟着して転写され
る。
【0097】次いで記録紙Pは転写ローラーとほぼ同時
に圧接状態とされた分離電極(分離器)59によって除
電がなされ、感光体ドラム50の周面により分離して定
着装置60に搬送され、熱ローラー601と圧着ローラ
ー602の加熱、加圧によってトナーを溶着したのち排
紙ローラー61を介して装置外部に排出される。なお前
記の転写電極58及び分離電極59は記録紙Pの通過後
感光体ドラム50の周面より退避離間して次なるトナー
像の形成に備える。
【0098】一方記録紙Pを分離した後の感光体ドラム
50は、クリーニング器(クリーニング手段)62のブ
レード621の圧接により残留トナーを除去・清掃し、
再び帯電前露光部51による除電と帯電器52による帯
電を受けて次なる画像形成のプロセスに入る。
【0099】尚、70は感光体、帯電器、転写器、分離
器及びクリーニング器が一体化されている着脱可能なプ
ロセスカートリッジである。
【0100】電子写真画像形成装置としては、上述の感
光体と、現像器、クリーニング器等の構成要素をプロセ
スカートリッジとして一体に結合して構成し、このユニ
ットを装置本体に対して着脱自在に構成しても良い。
又、帯電器、像露光器、現像器、転写又は分離器、及び
クリーニング器の少なくとも1つを感光体とともに一体
に支持してプロセスカートリッジを形成し、装置本体に
着脱自在の単一ユニットとし、装置本体のレールなどの
案内手段を用いて着脱自在の構成としても良い。
【0101】プロセスカートリッジには、一般には以下
に示す一体型カートリッジ及び分離型カートリッジがあ
る。一体型カートリッジとは、帯電器、像露光器、現像
器、転写又は分離器、及びクリーニング器の少なくとも
1つを感光体とともに一体に構成し、装置本体に着脱可
能な構成であり、分離型カートリッジとは感光体とは別
体に構成されている帯電器、像露光器、現像器、転写又
は分離器、及びクリーニング器であるが、装置本体に着
脱可能な構成であり、装置本体に組み込まれた時には感
光体と一体化される。本発明におけるプロセスカートリ
ッジは上記双方のタイプのカートリッジを含む。
【0102】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の様態はこれに限定されない。なお、文中
「部」とは「質量部」を表す。
【0103】電荷発生顔料の合成例 (合成例1−1)濃硫酸200mlに硫酸バリウム0.
9gを溶解させ、これにチタニルフタロシアニン顔料2
0.0gを0℃以下で少しずつ加えていく。同温度で1
時間撹拌しガラスフィルターで濾過して溶け残りを除
く。この硫酸溶液を水4.0Lに注ぎ、生じる結晶を濾
過した。濾過後、水洗(結晶を水4.0Lに分散し、濾
過)を2回繰り返した。2回水洗を繰り返したところ水
洗濾液の電気伝導度は20μS/cm,pH4.20と
なった。得られた結晶(顔料ペースト)をオルトジクロ
ルベンゼン150mlと水50mlの混合液に注ぎ24
時間撹拌した。ついでこの液をメタノールに注ぎ、生じ
た結晶を濾過、乾燥し、Y型チタニルフタロシアニン顔
料1(Cu−Kα特性X線によるX線回折角(2θ±
0.2度)の最大ピーク回折角が27.3のチタニルフ
タロシアン顔料)を得た。ICPで元素分析した結果、
この顔料に硫黄成分は2800ppm含まれていた。
【0104】(合成例1−2)硫酸バリウムの量を0.
9gから0.25gに代えた他は(合成例1−1)と同
様にして硫酸バリウム含有のY型チタニルフタロシアニ
ン顔料2を製造した。ICPで元素分析した結果、この
顔料に硫黄成分は700ppm含まれていた。
【0105】(合成例1−3)硫酸バリウムの量を0.
9gから0.1gに代えた他は(合成例1−1)と同様
にして硫酸バリウム含有のY型チタニルフタロシアニン
顔料3を製造した。ICPで元素分析した結果、この顔
料に硫黄成分は270ppm含まれていた。
【0106】(合成例1−4)濃硫酸200mlにチタ
ニルフタロシアニン20.0gを0℃以下で少しずつ加
えていく。同温度で1時間撹拌しガラスフィルターで濾
過して溶け残りを除く。この硫酸溶液を水4.0Lに注
ぎ(水温は20℃から35℃に上昇)生じる結晶を濾過
した。濾過後、結晶を水3.0Lに分散し、その分散液
にチオインジゴ(例示化合物1:東京化成社製試薬)
0.24gをさらに撹拌しながら加えた後さらに12時
間撹拌し、結晶表面にチオインジゴを固着させた。つい
でこの分散液を濾過し、水洗(結晶を水4.0Lに分散
し、濾過)を2回繰り返した。最終水洗濾液の電気伝導
度は18μS/cm,pH4.65であった。得られた
結晶(顔料ペースト)をオルトジクロルベンゼン150
mlと水50mlの混合液に注ぎ24時間撹拌した。つ
いでこの液をメタノールに注ぎ、生じた結晶を濾過、乾
燥しY型チタニルフタロシアニン顔料4を得た。ICP
で元素分析した結果、この顔料には硫黄成分は1800
ppm固着していた。
【0107】(合成例1−5)(比較)硫酸バリウムを
除いたほかは(合成例1−1)と同様の方法でY型チタ
ニルフタロシアニン顔料5を作製した。ICPで元素分
析した結果、この顔料には硫黄成分が50ppm含まれ
ていた。
【0108】(合成例1−6)(比較)濃硫酸200m
lに硫酸バリウム4gとチタニルフタロシアニン顔料2
0.0g溶解させた他は(合成例1−1)と同様にして
硫酸バリウム含有のY型チタニルフタロシアニン顔料6
を作った。ICPで元素分析した結果、この顔料に硫黄
成分は13000ppm含まれていた。
【0109】(合成例2−1)濃硫酸140mlに硫酸
バリウム0.80gを溶解させ、これにジベンズイミダ
ゾールペリレン(例示化合物(1))5.0gを加え室
温で3時間撹拌した。ガラスフィルターで濾過して溶け
残りを除き、水3.0Lに注ぎ生じる結晶を濾過した。
濾過後、水洗(結晶を水1.0Lに分散し、濾過)を2
回繰り返した。結晶(顔料ペースト)を冷凍庫に入れ、
凍結した顔料ペーストを再び解凍し、濾過、乾燥して黒
色粉末のジベンズイミダゾールペリレン顔料1を得た。
ICPで元素分析した結果、該ペリレン顔料1に、硫黄
成分は2500ppm含まれていた。
【0110】(合成例2−2)硫酸バリウムの量を0.
80gから0.20gに代えた他は(合成例2−1)と
同様にしてジベンズイミダゾールペリレン顔料2を得
た。ICPで元素分析した結果、該ペリレン顔料2に硫
黄成分は600ppm含まれていた。
【0111】(合成例2−3)濃硫酸140mlにジベ
ンズイミダゾールペリレン5.0gを加え室温で3時間
撹拌した。ガラスフィルターで濾過して溶け残りを除
き、水3.0Lに注ぎ生じる結晶を濾過した。濾過後、
結晶を水1.0Lに分散し、この分散液に塩化バリウム
0.05gを含む水1.0Lを撹拌しながら加えた後さ
らに12時間撹拌し、ジベンズイミダゾールペリレン顔
料の表面に硫酸バリウムを固着させた。これを濾過し、
さらに水洗(結晶を水1.0Lに分散し、濾過)する。
結晶(顔料ペースト)を冷凍庫に入れ、凍結した顔料ペ
ーストを再び解凍し、濾過、乾燥して黒色粉末のジベン
ズイミダゾールペリレン顔料3を得た。ICPで元素分
析した結果、該ペリレン顔料3に、硫黄成分は1700
ppm固着していた。
【0112】(合成例2−4)(比較)硫酸バリウムを
除いたほかは(合成例2−1)の製造と同様の方法でジ
ベンズイミダゾールペリレン顔料4を得た。ICPで元
素分析した結果、この顔料には硫黄成分が50ppm含
まれていた。
【0113】(合成例2−5)(比較)濃硫酸140m
lに硫酸バリウム0.8gを溶解させ、これにジベンズ
イミダゾールペリレン3.2gを溶解させた他は(合成
例2−1)と同様にしてジベンズイミダゾールペリレン
顔料5を得た。ICPで元素分析した結果、該ペリレン
顔料5に、硫黄成分は12000ppm含まれていた。
【0114】 感光体1の作製 〈中間層〉 有機金属化合物(M1) 14.0g シランカップリング剤(M2) 6.0g イソプロピルアルコール 200ml エチルアルコール 50ml 上記を調合し一夜放置後、円筒状導電性支持体上に塗布
し、100℃、30分加熱して乾燥膜厚0.8μmの中
間層を作った。
【0115】 〈電荷発生層〉 シリコン変性ブチラール樹脂(X41−1211(固形分10%)信越化学) 1.0g 酢酸t−ブチル 88ml メトキシメチルペンタノン 13ml Y型チタニルフタロシアニン顔料1(合成例1−1) 2.0g 上記を混合しサンドグラインダーで分散した。この分散
液を前述の中間層の上に乾燥膜厚0.5μmになるよう
に塗布し電荷発生層とした。
【0116】 〈電荷輸送層〉 ポリカーボネート樹脂(ビスフェノールZ300、三菱瓦斯化学) 15g 電荷輸送物質(例示化合物S−3) 10g 1,2−ジクロルエタン 100ml 上記を前述の電荷発生層の上に塗布し、95℃で1時間
乾燥し、乾燥膜厚24μmの電荷輸送層を形成し感光体
1を作製した。
【0117】
【化11】
【0118】感光体2の作製 電荷発生層中の顔料として合成例1−2で得られたY型
チタニルフタロシアニン顔料2を使用し、電荷輸送層の
乾燥膜厚を27μmにした他は感光体1と同様にして感
光体2を作製した。
【0119】感光体3の作製 電荷発生層中の顔料として合成例1−3で得られたY型
チタニルフタロシアニン顔料3を使用し、電荷輸送層の
乾燥膜厚を27μmにした他は感光体1と同様にして感
光体3を作製した。
【0120】感光体4の作製 電荷発生層中の顔料として合成例1−4で得られたY型
チタニルフタロシアニン顔料4を使用し、電荷輸送層の
乾燥膜厚を33μmにした他は感光体1と同様にして感
光体4を作製した。
【0121】感光体5の作製(比較例) 電荷発生層中の顔料として合成例1−5で得られたY型
チタニルフタロシアニン顔料5を使用し、電荷輸送層の
乾燥膜厚を27μmにした他は感光体1と同様にして感
光体5を作製した。
【0122】感光体6の作製(比較例) 電荷発生層中の顔料として合成例1−6で得られたY型
チタニルフタロシアニン顔料6を使用し、電荷輸送層の
乾燥膜厚を27μmにした他は感光体1と同様にして感
光体6を作製した。
【0123】感光体7の作製(比較例) 電荷輸送層の膜厚を37μmになるように塗布した他は
感光体2と同様にして感光体7を作製した。
【0124】感光体8の作製(比較例) 電荷輸送層の膜厚を18μmになるように塗布した他は
感光体2と同様にして感光体8を作製した。
【0125】〈評価1〉 1.電位評価/実写評価 評価は本感光体をコニカ社製デジタル複写機Konic
a7060(レーザー露光・反転現像・爪分離・ブレー
ドクリーニングプロセスを有する)を改造し、露光量を
適正化した評価機に搭載し、初期帯電電位を−750V
に設定し、高温高湿環境(40℃、80%)で3万枚連
続コピーした後、低温低湿環境(10℃、20%)で3
万枚連続コピー実写評価を行った。
【0126】画像評価は、黒化率7%の文字画像をA4
での複写を行い1000枚毎にハーフトーン、ベタ白画
像、ベタ黒画像を評価した。画像濃度はベタ黒画像の濃
度をマクベス社製RD−918を使用し絶対反射濃度で
測定した。カブリ、黒ポチについてはベタ白画像を使用
し目視で確認した。また、機内、現像位置上部で未露光
電位(VH)、露光後電位(VL)を測定し、評価中の
最大変動幅をΔVH、ΔVLとして表示した。電位セン
サには安藤電機社製表面電位計AA−2404を用い
た。 画像濃度 ◎:1.2以上で良好 ○:0.8〜1.2未満で実用上問題ないレベル ×:0.8未満で実用上問題有り カブリ ◎:6万枚中5枚以下の発生 ○:6万枚中6枚〜20枚の発生 ×:6万枚中21枚以上の発生 黒ポチ ◎:黒ポチ画像が認められず良好 ○:実用上問題ないレベル ×:黒ポチ大量発生で実用上問題有り
【0127】
【表1】
【0128】表1から明らかなように、電荷発生顔料と
して、硫黄成分を150ppm〜9000ppmの範囲
内に含有、或いは表面固着させたフタロシアニン顔料を
用い、且つ電荷輸送層の膜厚を22μm〜35μmの範
囲内に構成した本発明の電子写真感光体は、黒ポチやカ
ブリの発生は認められず、画像濃度も良好である。それ
に対し、本発明範囲外のもの(比較例)では、ΔVH、
ΔVLの変動が大きく、カブリや黒ポチの頻度が高く、
画像濃度の低いものが発生しており、本発明の効果が顕
著に示されている。
【0129】 感光体9の作製 〈中間層〉 ポリアミド樹脂(CM8000 東レ) 3.0g メタノール/ブタノール(9/10) 100ml 上記を円筒状導電性支持体上に膜厚0.6μmになるよ
うに塗布した。
【0130】 〈電荷発生層〉 ジベンズイミダゾールペリレン顔料1(合成例2−1) 15g ブチラール樹脂(エスレックBLS、積水化学) 3g メチルエチルケトン 400ml シクロヘキサノン 100ml 上記を混合しサンドグラインダーで分散した。この分散
液を前述の中間層の上に膜厚0.5μmになるように塗
布し電荷発生層とした。
【0131】 〈電荷輸送層〉 ポリカーボネート樹脂(ビスフェノールZ300、三菱瓦斯化学)15g 電荷輸送物質(例示化合物S−3) 10g 1,2−ジクロルエタン 100ml 上記を前述の電荷発生層の上に塗布し、95℃で1時間
乾燥し、乾燥膜厚27μmの電荷輸送層を形成し感光体
9を作製した。
【0132】感光体10の作製 ジベンズイミダゾールペリレン顔料1を合成例(2−
2)のジベンズイミダゾールペリレン顔料2に代えた他
は感光体9と同様にして感光体10を作製した。
【0133】感光体11の作製 ジベンズイミダゾールペリレン顔料1を合成例(2−
3)のジベンズイミダゾールペリレン顔料3に代えた他
は感光体9と同様にして感光体11を作製した。
【0134】感光体12の作製(比較例) ジベンズイミダゾールペリレン顔料1を合成例(2−
4)のジベンズイミダゾールペリレン顔料4に代えた他
は感光体9と同様にして感光体12を作製した。
【0135】感光体13の作製(比較例) ジベンズイミダゾールペリレン顔料1を合成例(2−
5)のジベンズイミダゾールペリレン顔料5に代えた他
は感光体9と同様にして感光体13を作製した。
【0136】感光体14の作製(比較例) 電荷輸送層の膜厚を37μmに設定した他は感光体11
と同様にして感光体14を作製した。
【0137】感光体15の作製(比較例) 電荷輸送層の膜厚を18μmに設定した他は感光体11
と同様にして感光体115を作製した。
【0138】〈評価2〉上記感光体9〜15を評価1と
同様にして評価した。評価結果を表2に示す。
【0139】
【表2】
【0140】表2から明らかなように、電荷発生顔料と
して、硫黄成分を150ppm〜9000ppmの範囲
内に含有、或いは表面固着させたジベンズイミダゾール
ペリレン顔料を用い、且つ電荷輸送層の膜厚を22μm
〜35μmの範囲内に構成した本発明の電子写真感光体
は、黒ポチやカブリの発生は認められず、画像濃度も良
好である。それに対し、本発明範囲外のもの(比較例)
では、ΔVH、ΔVLの変動が大きく、カブリや黒ポチ
の頻度が高く、画像濃度の低いものが発生しており、本
発明の効果が顕著に示されている。
【0141】
【発明の効果】前記実施例からも明らかなように、電荷
輸送層の膜厚が22μm〜35μmの十分に厚い電子写
真感光体においても、電荷発生層の電荷発生顔料とし
て、内部或いは表面に硫黄成分を150ppm〜900
0ppm有する電荷発生顔料を用いることにより、高温
高湿、低温低湿の条件下においても、黒ポチやカブリの
発生も防止され、良好な電子写真画像を提供出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法の1例としての画像形成
装置の断面図。
【符号の説明】
50 感光体ドラム(又は感光体) 51 帯電前露光部 52 帯電器 53 像露光器 54 現像器 541 現像スリーブ 543,544 現像剤攪拌搬送部材 547 電位センサー 57 給紙ローラー 58 転写電極 59 分離電極(分離器) 60 定着装置 61 排紙ローラー 62 クリーニング器 70 プロセスカートリッジ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送
    層を有する電子写真感光体において、電荷輸送層の膜厚
    が22μm〜35μmであり、且つ電荷発生層に含有さ
    れる電荷発生顔料が150ppm〜9000ppmの硫
    黄成分を含有することを特徴とする電子写真感光体。
  2. 【請求項2】 前記電荷発生顔料の硫黄成分含有量が1
    50ppm〜1000ppmであることを特徴とする請
    求項1に記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】 導電性支持体上に電荷発生層と電荷輸送
    層を有する電子写真感光体において、電荷輸送層の膜厚
    が22μm〜35μmであり、且つ電荷発生層に含有さ
    れる電荷発生顔料の表面に硫黄成分を固着させたことを
    特徴とする電子写真感光体。
  4. 【請求項4】 前記電荷発生顔料の硫黄成分固着量が1
    50ppm〜9000ppmであることを特徴とする請
    求項3に記載の電子写真感光体。
  5. 【請求項5】 前記電荷発生顔料がフタロシアニン顔料
    であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に
    記載の電子写真感光体。
  6. 【請求項6】 前記電荷発生顔料が縮合多環系顔料であ
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載
    の電子写真感光体。
  7. 【請求項7】 電荷発生顔料と硫黄含有化合物を酸溶液
    中に溶解し、該酸溶液を水中に注入して電荷発生顔料を
    析出させ、電荷発生顔料中に150ppm〜9000p
    pmの硫黄成分を含有させることを特徴とする電荷発生
    顔料の製造方法。
  8. 【請求項8】 酸の存在下、水中に分散した電荷発生顔
    料と硫黄含有化合物を溶解した溶液を混合することによ
    り、電荷発生顔料の表面に硫黄成分を固着させることを
    特徴とする電荷発生顔料の製造方法。
  9. 【請求項9】 電子写真感光体と、帯電手段、像露光手
    段、現像手段、クリーニング手段を有する画像形成装置
    において、請求項1〜6いずれか1項に記載の電子写真
    感光体を用いることを特徴とする画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記画像形成装置に用いられるプロセ
    スカートリッジにおいて、請求項1〜6いずれか1項に
    記載の電子写真感光体と帯電手段、像露光手段、現像手
    段、クリーニング手段のいずれか1つとを一体に組み合
    わせて有しており、該画像形成装置に出し入れ自由に構
    成されていることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015069062A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 三菱化学株式会社 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置

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