JP2002182066A - 光ファイバ内含機能性フェルールの製造方法 - Google Patents
光ファイバ内含機能性フェルールの製造方法Info
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Abstract
作製すること。 【解決手段】 所望の長さLよりも長い長尺キャピラリ
ー11の光ファイバ挿入穴12に接着剤13を塗布し、
接着剤13を塗布した光ファイバ挿入穴12に光ファイ
バ14を挿入して接着固定した後、長尺キャピラリー1
1を所望の長さLに切断して光ファイバ内含機能性フェ
ルールを作製する。
Description
性フェルールの製造方法に関する。
ピラリー内に光ファイバを挿入固定したものであり、径
の異なるフェルールを用いた光コネクタ間の、径整合用
変換器や固定減衰器などに用いられる。
は、図5に製造工程を示すように、以下の手順(1) 〜
(6) で製造される。図5中、01は長尺キャピラリー、
02は光ファイバ挿入穴、03は所望長キャピラリー、
04aと04bはテーパー部、05aと05bは端面を
示し、Lは所望の長さ、Nは2以上の整数である。 (1) まず、図5(a)に示すように、所望の長さLより
長い長尺キャピラリー01を形成する。図5(a)で
は、長尺キャピラリー01の長さは所望の長さLの整数
N倍である。 (2) この長尺キャピラリー01を、図5(b)に示すよ
うに、予め所望の長さLで切断して、N本の所望長キャ
ピラリー03を得る。 (3) その後、図5(c)に示すように、所望長キャピラ
リー03の両端外周を、光コネクタ側フェルールとの結
合のために、テーパー状に加工する。 (4) 次に、図5(d)に示すように、テーパー加工され
た所望長キャピラリー03の光ファイバ挿入穴02に接
着剤13を塗布する。 (5) その後、図5(e)に示すように、接着剤13が塗
布された所望長キャピラリー03の光ファイバ挿入穴0
2に光ファイバ14を挿入し、接着固定する。 (6) 最後に、図5(f)に示すように、光ファイバ14
が接着固定された所望長キャピラリー03の両端面05
a、05bを研磨して、光ファイバ内含機能性フェルー
ルとする。
業工程での作業回数を示す。
を切断して得た所望長キャピラリー03は、光ファイバ
内含機能性フェルールを作製する目的で使用されるため
に、図5(c)に示したように、予め両端をテーパ状に
加工している。また、長尺キャピラリー01の光ファイ
バ挿入穴02と光ファイバ14のクリアランスは1μm
程度である。そのため、従来の製造方法には、下記のよ
うな問題点(i) 〜(iii) があった。 (i) 光ファイバ挿入穴02に接着剤13を塗布する際、
テーパー部04a、04bを含め、所望長キャピラリー
03の側面に接着剤3が付着しないように、細心の注意
を払うという必要があり、接着剤13の塗布は精密な作
業である。この接着剤塗布作業は、例えば、1本の長尺
キャピラリー01から60本の光ファイバ内含機能性フ
ェルールを作製する場合には、60回行われる。 (ii)また、光ファイバ4を光ファイバ挿入穴02に挿入
する際にも、クリアランスが1μm程度の光ファイバ挿
入穴02に光ファイバ14を挿入する必要があるため、
光ファイバ挿入穴02と光ファイバ14との芯合わせ
等、非常に精密な作業が要求されていた。この光ファイ
バ挿入作業も、例えば、1本の長尺キャピラリー01か
ら60本の光ファイバ内含機能性フェルールを作製する
場合には、60回行われる。 (iii) このように、従来は、所望の長さLよりも長い長
尺キャピラリー01を用いて多数の光ファイバ内含機能
性フェルールを作製する場合、精密作業(接着剤塗布作
業及び光ファイバ挿入作業)が多数回必要とされるた
め、光ファイバ内含機能性フェルールは高価なものとな
っていた。
を解消し、光ファイバ内含機能性フェルールを低価格に
作製することが可能な方法を提供することを目的とす
る。
序を見直すことにより、接着剤塗布及び光ファイバ挿入
の作業回数をそれぞれ軽減できることが判った。また、
接着剤塗布及び光ファイバ挿入を工夫することにより、
それぞれの工程自体を簡便化できることが判った。本発
明は、係る知見に基づいてなされたものである。
性フェルールの製造方法は、所望の長さよりも長い長尺
キャピラリーの光ファイバ挿入穴に接着剤を塗布するこ
と、該接着剤を塗布した光ファイバ挿入穴に光ファイバ
を挿入して接着固定すること、及び、該光ファイバが接
着固定された長尺キャピラリーを所望の長さに切断して
光ファイバ内含機能性フェルールを作製することを特徴
とする。
光ファイバ内含機能性フェルールの製造方法において、
前記長尺キャピラリーとして所望の長さの整数倍の長尺
キャピラリーを用いること、及び、該長尺キャピラリー
の光ファイバ挿入穴に接着剤を塗布する前に該長尺キャ
ピラリーの端部に、接着剤がその塗布の際に長尺キャピ
ラリーの側面に付着することを抑制するフランジを設け
ることを特徴とする。
光ファイバ内含機能性フェルールの製造方法において、
前記長尺キャピラリーとして所望の長さの整数倍に更に
余長を持たせた長尺キャピラリーを用いること、及び、
該長尺キャピラリーの光ファイバ挿入穴に接着剤を塗布
する前に該長尺キャピラリー先端の余長部分に、接着剤
がその塗布の際に長尺キャピラリーの側面に付着するこ
とを抑制するフランジを設けることを特徴とする。
に記載の光ファイバ内含機能性フェルールの製造方法に
おいて、前記フランジとして弾性チューブを装着するこ
とを特徴とする。
光ファイバ内含機能性フェルールの製造方法において、
前記長尺キャピラリーとして所望の長さの整数倍に更に
余長を持たせた長尺キャピラリーを用いること、及び、
該長尺キャピラリーの光ファイバ挿入穴に光ファイバを
挿入する前に該長尺キャピラリー先端の余長部分に、光
ファイバをその挿入の際に光ファイバ挿入穴へ案内する
役目を果たすテーパーガイドを設けることを特徴とす
る。
ずれか1つに記載の光ファイバ内含機能性フェルールの
製造方法において、前記光ファイバとして屈折率分布が
周期的に変化している光ファイバを用いることを特徴と
する。
ずれか1つに記載の光ファイバ内含機能性フェルールの
製造方法において、前記光ファイバとして光強度を減衰
させる機能を有する光ファイバを用いることを特徴とす
る。
発明に係る光ファイバ内含機能性フェルールの製造方法
の実施の形態を説明する。図1は本発明の第1実施形態
例を説明するための光ファイバ内含機能性フェルールの
製造工程を示す。図2は本発明の第2実施形態例を説明
するための光ファイバ内含機能性フェルールの製造工程
を示す。図3は余長部分にフランジ及びガイド穴を設け
た長尺キャピラリーを拡大して示す。図4は本発明の第
2実施形態例を説明するための光ファイバ内含機能性フ
ェルールの製造工程を示す。
例では、図1に示すように、以下の手順(1) 〜(6) によ
り光ファイバ内含機能性フェルールを作製する。図1
中、11は長尺キャピラリー、12は光ファイバ挿入
穴、13は接着剤、14は光ファイバ、15は所定長キ
ャピラリー、16aと16bはテーパー部、17aと1
7bは端面を示し、Lは所望の長さ、Nは2以上の整数
である。
ャピラリーとして、図1(a)に示すように、所望の長
さLの整数N倍の長さ(L×N)を持つ長尺キャピラリ
ー11を成形する。この光ファイバ挿入穴12付きの長
尺キャピラリー11は、例えばガラス等の線引き加工に
より成形される。
ラリー11の光ファイバ挿入穴12に、図1(b)に示
すように、接着剤13を塗布する。例えば、真空ポンプ
を用いて真空引きしながら光ファイバ挿入穴12内に接
着剤13を導入することにより、接着剤13を光ファイ
バ挿入穴12内にまんべんなく塗布する。
ファイバ挿入穴12に光ファイバ14を挿入し、接着固
定する。その際、必要あれば、接着剤13の種類に応じ
て、紫外線硬化や熱硬化などの処理を行う。
14が接着固定された長尺キャピラリー11を、図1
(d)に示すように、所望の長さLで切断する。これに
より、光ファイバ14が接着固定された所望長キャピラ
リー15がN本得られる。
バ14が接着固定された所望長キャピラリー15の両端
外周を、図1(e)に示すように、テーパー状に加工し
て光コネクタ側フェルールとの結合用にテーパー部16
a、16bを形成する。
バ14が接着固定され且つテーパー加工された所望長キ
ャピラリー15の両端面17a、17bを、図1(f)
に示すように、研磨する。これで、N本の光ファイバ内
含機能性フェルールが得られる。
工程での作業回数を示す。
比較から判るように、長尺キャピラリー11を用いて光
ファイバ内含機能性フェルールを作製する場合、本実施
形態例の製造方法によれば、精密作業の回数が接着剤塗
布、光ファイバ挿入ともに、従来方法に較べて1/Nに
軽減する。従って、光ファイバ内含機能性フェルールを
それだけ低価格に作製することができる。この傾向は、
整数Nが大きいほど、顕著である。
尺キャピラリー11(N=60)を用いれば、接着剤塗
布作業回数は従来の60回から1回で完了し、光ファイ
バ挿入作業回数も従来の60回から1回で完了する。つ
まり、従来方法では精密作業が120回(接着剤塗布作
業と光ファイバ挿入作業の合計)必要であったものが、
本実施形態例では精密作業は2回(接着剤塗布作業と光
ファイバ挿入作業の合計)しか必要なくなる。ガラスフ
ェルールなどは一般には線引き加工により作製されるの
で、長尺キャピラリー11自体はそれが長くても安価に
作製可能であるから、精密作業回数の軽減によって、所
望の長さよりも長尺キャピラリー11を用いて低価格に
光ファイバ内含機能性フェルールを作製することができ
る。
同じ、従って整数Nが1の場合は、精密作業回数の軽減
はないが、従来方法と同価格で光ファイバ内含機能性フ
ェルールを作製することができる。
例では、図2に示すように、以下の手順(1) 〜(7) によ
り光ファイバ内含機能性フェルールを作製する。図2及
び図3中、18は余長付きの長尺キャピラリー、12は
光ファイバ挿入穴、13は接着剤、14は光ファイバ、
15は所定長キャピラリー、16aと16bはテーパー
部、17aと17bは端面、19は余長部分、20はフ
ランジ、21はテーパーガイドを示す。また、Lは所望
の長さ、Nは2以上の整数、Rは余長である。
ャピラリーとして、図2(a)に示すように、所望長さ
Lの整数N倍に更に余長Rを加えた長さ(L×N+R)
を持つ長尺キャピラリー18を成形する。この余長部分
19を持つ光ファイバ挿入穴12付きの長尺キャピラリ
ー18は、例えばガラス等の線引き加工により成形され
る。
ラリー18の一端の余長部分19に、図2(b)、図3
に示すように、フランジ20及びテーパガイド21を設
ける。フランジ20は、以降の工程で長尺キャピラリー
18の光ファイバ挿入穴12へ接着剤13を塗布する際
に、接着剤13が長尺キャピラリー18の側面に付着す
ることを抑制するために予め設けるものである。また、
テーパガイド21は、以降の工程で長尺キャピラリー1
8の光ファイバ挿入穴12へ光ファイバ14を挿入する
際に、光ファイバ14を光ファイバ挿入穴12へガイド
する役目を果たすように予め設けるものであり、光ファ
イバ挿入穴12に通じている。本例では、図3に拡大し
て示すように、フランジ10としてゴムチューブを用
い、これを余長部分19の外周に密に取り付けてゴムチ
ューブフランジとしている。また、テーパーガイド21
として、余長部分19の先端に円錐状のテーパ穴を加工
している。
ンジ20及びテーパガイド21付き長尺キャピラリー1
8の光ファイバ挿入穴12に、図2(c)に示すよう
に、フランジ20側から光ファイバ挿入穴12に接着剤
13を塗布する。この際、接着剤13が長尺キャピラリ
ー18の側面に付着することをフランジ20が抑制する
ので、接着剤13の塗布を容易に行うことができ、接着
剤塗布工程が簡便化する。なお、この場合も、例えば、
真空ポンプを用いて真空引きしながら接着剤13を光フ
ァイバ挿入穴12内に導入し、まんべんなく塗布する。
尺キャピラリー18のテーパガイド21側から光ファイ
バ挿入穴12に光ファイバ14を挿入し、接着固定す
る。その際、テーパガイド21が光ファイバ14を光フ
ァイバ挿入穴21へ案内するので、簡単に芯合わせで
き、光ファイバ14の挿入を容易に行うことができ、光
ファイバ挿入工程が簡便化する。なお、この場合も、必
要あれば、接着剤13の種類に応じて、紫外線硬化や熱
硬化などの処理を行う。
14が接着固定された長尺キャピラリー18を、図2
(e)に示すように、所望の長さLで切断する。この
際、余長部分19もフランジ20及びテーパガイド21
を含めて切断し、除去する。これにより、光ファイバ1
4が接着固定された所望長キャピラリー15がN本得ら
れる。
バ14が接着固定された所望長キャピラリー15の両端
外周を、図2(f)に示すように、テーパー状に加工し
て光コネクタ側フェルールとの結合用にテーパー部16
a、16bを形成する。
バ14が接着固定され且つテーパー加工された所望長キ
ャピラリー15の両端面17a、17bを、図2(g)
に示すように、研磨する。これで、N本の光ファイバ内
含機能性フェルールが得られる。
工程での作業回数を示す。
リー18に若干の余長部分19を持たせることにより、
この余長部分19に接着剤13の塗布を容易にする簡易
なフランジ20を設けることが可能となり、従来及び第
1実施形態例に較べて接着剤塗布工程が大幅に簡便化す
る。また、余長部分19にテーパガイド21を設けるこ
とが可能となり、従来及び第1実施形態例に較べて光フ
ァイバ挿入工程が大幅に簡便化する。
と表1の比較から判るように、長尺キャピラリー18を
用いて光ファイバ内含機能性フェルールを作製する場
合、本第2実施形態例の製造方法によれば、フランジ2
0を設ける作業、テーパガイド21を設ける作業及び余
長部分18を切除する作業は追加されるが、接着剤塗布
や光ファイバ挿入といった精密作業が簡便化するので、
第1実施形態例の製造方法より更に低価格に光ファイバ
内含機能性フェルールを作製することができる。この傾
向は、整数Nが大きいほど、顕著である。
例の具体例として、長さL=15mmの光ファイバ内含
機能性フェルールをN=60本作製するために、長さ9
10mmの長尺キャピラリー18を用いた。この長尺キ
ャピラリー18の先端10mmの部分が余長部分19と
なる。この余長部分19の先端に、フランジ20として
ゴムチューブを予め取り付け、接着剤13を塗布した。
このように、余長部分19にフランジ10を設けたた
め、簡便な作業により接着剤13の塗布を行うことがで
きた。また、余長部分19の先端面に、テーパガイド2
1として円錐状のガイド穴を予め設けた。このため、ク
リアランスが1μm程度の光ファイバ挿入穴12へ容易
に光ファイバ14を挿入することができた。このよう
に、光ファイバ14を挿入・接着・固定した910mm
の長尺キャピラリー18を、通常の機能性フェルール作
製時と同様に所望長さL=15mmに切断することで、
長さ15mmの光ファイバ内含機能性フェルールをN=
60本得られた。
1を接着剤13の塗布前に余長部分19に設けたが、接
着剤塗布後であっても、光ファイバ挿入前であれば、同
様の効果を得ることができる。
9にフランジ20とテーパーガイド21の両方を設けた
が、一方だけ設けるようにすることもできる。
ラリー18の一端側のみを余長部分19とし、フランジ
20とテーパガイド21を同じ余長部分19に設けた
が、長尺キャピラリー18の両端とも余長部分19と
し、フランジ20とテーパーガイド21を別々の余長部
分19に設けるようにすることもできる。
を2以上としたが、N=1とした場合は、精密作業回数
の軽減はなく、しかも、フランジ20を設ける作業、テ
ーパーガイド21を設ける作業及び余長部分19を切除
する作業が追加されるが、これらに較べると接着剤塗布
や光ファイバ挿入といった精密作業が簡便化するといっ
た効果が大きく、従来よりも低価格に光ファイバ内含機
能性フェルールを作製できることが期待される。
例では、図4に示すように、以下の手順(1) 〜(7) によ
り光ファイバ内含機能性フェルールを作製する。図4
中、11は長尺キャピラリー、12は光ファイバ挿入
穴、13は接着剤、14は光ファイバ、15は所定長キ
ャピラリー、16aと16bはテーパー部、17aと1
7bは端面、20はフランジを示す。また、Lは所望の
長さ、Nは2以上の整数である。
ャピラリーとして、図4(a)に示すように、所望長さ
Lの整数N倍の長さ(L×N)を持つ長尺キャピラリー
11を成形する。この光ファイバ挿入穴12付き長尺キ
ャピラリー11は、例えばガラス等の線引き加工により
成形される。
長尺キャピラリー11の一端部に、図4(b)に示すよ
うに、フランジ20を設ける。フランジ20は、以降の
工程で長尺キャピラリー11の光ファイバ挿入穴12へ
接着剤13を塗布する際に、接着剤13が長尺キャピラ
リー11の側面に付着することを抑制するために予め設
けるものである。本例では、フランジ20としてゴムチ
ューブを用い、これを長尺キャピラリー11の端部外周
に密に取り付けている。
0付き長尺キャピラリー11の光ファイバ挿入穴12
に、図4(c)に示すように、フランジ20側から光フ
ァイバ挿入穴12に接着剤13を塗布する。この際、接
着剤13が長尺キャピラリー11の側面に付着すること
をフランジ20が抑制するので、接着剤13の塗布を容
易に行うことができ、接着剤塗布工程が簡便化する。こ
の場合、例えば、真空ポンプを用いて真空引きしながら
接着剤13を光ファイバ挿入穴12内に導入し、まんべ
んなく塗布する。
尺キャピラリー11の光ファイバ挿入穴12に光ファイ
バ14を挿入し、接着固定する。この場合、必要あれ
ば、接着剤3の種類に応じて、紫外線硬化や熱硬化など
の処理を行う。
14が接着固定された長尺キャピラリー11を、図4
(e)に示すように、所望の長さLで切断する。この切
断前あるいは後に、フランジ20を除去する。この除去
作業はフランジ20がゴムチューブである場合、特に、
容易である。以上により、光ファイバ14が接着固定さ
れた所望長キャピラリー15がN本得られる。
バ14が接着固定された所望長キャピラリー15の両端
外周を、図4(f)に示すように、テーパー状に加工し
て光コネクタ側フェルールとの結合用のテーパー部16
a、16bを形成する。
バ14が接着固定され且つテーパー加工された所望長キ
ャピラリー15の両端面17a、17bを、図4(g)
に示すように、研磨する。これで、N本の光ファイバ内
含機能性フェルールが得られる。
工程での作業回数を示す。
リー11の端部に接着剤13の塗布を容易にする簡易な
フランジ20を設けるので、従来及び第1実施形態例に
較べて接着剤塗布工程が大幅に簡便化する。
と表1の比較から判るように、長尺キャピラリー11を
用いて光ファイバ内含機能性フェルールを作製する場
合、本第3実施形態例の製造方法によれば、フランジ2
0を設ける作業及びフランジ20を除去する作業は追加
されるが、精密な接着剤塗布作業が簡便化するので、第
1実施形態例の製造方法より更に低価格に光ファイバ内
含機能性フェルールを作製することができる。この傾向
は、整数Nが大きいほど、顕著である。
望の長さLと同じである場合は、精密作業回数の軽減は
なく、しかも、フランジ20を設ける作業及びフランジ
20を除去する作業が追加されるが、これらに較べると
精密な接着剤塗布作業が簡便化するという効果が大き
く、従来よりも低価格に光ファイバ内含機能性フェルー
ルを作製できることが期待される。
能性フェルールの作製]上述した第1〜第3各実施形態
例において、光ファイバ14として、グレーティングを
施すなどして屈折率分布が周期的に変化しているものを
用い、この光ファイバ14を長尺キャピラリー11、1
8へ挿入・接着・固定し、その後、所定の長さLに切断
して所定長キャピラリー15とすることにより、フィル
タ機能を有する光ファイバ内含機能性フェルールを低価
格に作製することができる。この場合、光ファイバ14
が挿入・接着・固定された長尺キャピラリー11、18
を、屈折率分布周期の整数倍など、屈折率分布周期に合
わせて切断することにより、所定の長さLと屈折率分布
周期との関係により、特定の波長の光を通過させたり、
逆に、特定の波長の光を遮断させたり等、所望の波長選
択特性を持たせることができる。
性フェルールの作製]また、上述した第1〜第3各実施
形態例において、光ファイバ14として、光強度を積極
的に減衰させる機能を有する光ファイバを用い、この光
ファイバ14を長尺キャピラリー11、18へ挿入・接
着・固定し、その後、切断して所定長キャピラリー15
とすることにより、光減衰機能を有する光ファイバ内含
機能性フェルールを低価格に作製することができる。
径の異なるフェルールを用いた光コネクタ間の、変換器
や固定減衰器、フィルタなどに用いられる光ファイバ内
含機能性フェルールを低価格に得ることができる利点が
ある。
ァイバ内含機能性フェルールの製造工程を示す図。
ァイバ内含機能性フェルールの製造工程を示す図。
キャピラリーを示す図。
ァイバ内含機能性フェルールの製造工程を示す図。
工程を示す図。
Claims (7)
- 【請求項1】 光ファイバ内含機能性フェルールの製造
方法において、所望の長さよりも長い長尺キャピラリー
の光ファイバ挿入穴に接着剤を塗布すること、該接着剤
を塗布した光ファイバ挿入穴に光ファイバを挿入して接
着固定すること、及び、該光ファイバが接着固定された
長尺キャピラリーを所望の長さに切断して光ファイバ内
含機能性フェルールを作製することを特徴とする光ファ
イバ内含機能性フェルールの製造方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の光ファイバ内含機能性
フェルールの製造方法において、前記長尺キャピラリー
として所望の長さの整数倍の長尺キャピラリーを用いる
こと、及び、該長尺キャピラリーの光ファイバ挿入穴に
接着剤を塗布する前に該長尺キャピラリーの端部に、接
着剤がその塗布の際に長尺キャピラリーの側面に付着す
ることを抑制するフランジを設けることを特徴とする光
ファイバ内含機能性フェルールの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1に記載の光ファイバ内含機能性
フェルールの製造方法において、前記長尺キャピラリー
として所望の長さの整数倍に更に余長を持たせた長尺キ
ャピラリーを用いること、及び、該長尺キャピラリーの
光ファイバ挿入穴に接着剤を塗布する前に該長尺キャピ
ラリー先端の余長部分に、接着剤がその塗布の際に長尺
キャピラリーの側面に付着することを抑制するフランジ
を設けることを特徴とする光ファイバ内含機能性フェル
ールの製造方法。 - 【請求項4】 請求項2または3に記載の光ファイバ内
含機能性フェルールの製造方法において、前記フランジ
として弾性チューブを装着することを特徴とする光ファ
イバ内含機能性フェルールの製造方法。 - 【請求項5】 請求項1に記載の光ファイバ内含機能性
フェルールの製造方法において、前記長尺キャピラリー
として所望の長さの整数倍に更に余長を持たせた長尺キ
ャピラリーを用いること、及び、該長尺キャピラリーの
光ファイバ挿入穴に光ファイバを挿入する前に該長尺キ
ャピラリー先端の余長部分に、光ファイバをその挿入の
際に光ファイバ挿入穴へ案内する役目を果たすテーパガ
イドを設けることを特徴とする光ファイバ内含機能性フ
ェルールの製造方法。 - 【請求項6】 請求項1から5いずれか1つに記載の光
ファイバ内含機能性フェルールの製造方法において、前
記光ファイバとして屈折率分布が周期的に変化している
光ファイバを用いることを特徴とする光ファイバ内含機
能性フェルールの製造方法。 - 【請求項7】 請求項1から5いずれか1つに記載の光
ファイバ内含機能性フェルールの製造方法において、前
記光ファイバとして光強度を減衰させる機能を有する光
ファイバを用いることを特徴とする光ファイバ内含機能
性フェルールの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000384802A JP3661844B2 (ja) | 2000-12-19 | 2000-12-19 | 光ファイバ内含機能性フェルールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000384802A JP3661844B2 (ja) | 2000-12-19 | 2000-12-19 | 光ファイバ内含機能性フェルールの製造方法 |
Publications (2)
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WO2004019103A1 (ja) * | 2002-08-22 | 2004-03-04 | Showa Electric Wire & Cable Co., Ltd. | 光ファイバ心線、光ファイバ心線の被覆除去方法および光ファイバ部品の製造方法 |
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