JP2002181690A - 粒径分布測定装置 - Google Patents

粒径分布測定装置

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JP2002181690A
JP2002181690A JP2000381313A JP2000381313A JP2002181690A JP 2002181690 A JP2002181690 A JP 2002181690A JP 2000381313 A JP2000381313 A JP 2000381313A JP 2000381313 A JP2000381313 A JP 2000381313A JP 2002181690 A JP2002181690 A JP 2002181690A
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Tetsuji Yamaguchi
哲司 山口
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Horiba Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フローセル内における試料液の循環がよどみ
なく行われるとともに、試料液をこぼすことなくフロー
セルの取り外しを行うことができ、さらに、フローセル
の洗浄を簡単かつ確実に行うことができる粒径分布測定
装置を提供する。 【解決手段】 試料液が流れる流路1中に設けたフロー
セル7に対してレーザ光を照射する照射部と、試料液中
の粒子により散乱された照射部からの光を検出するため
の検出器とを有している粒径分布測定装置Dであって、
前記フローセル7に、前記試料液の出入口となる二つの
口部7a,7bが上面に設けられているとともに、前記
二つの口部7a,7bのいずれか一方からフローセル7
内へ導入された試料液がフローセル7の底部付近を通っ
て他方の口部から導出されるようにするための仕切り体
10がフローセル7の前記二つの口部7a,7bの間か
ら下部に向けて設けられており、この仕切り体10の下
部が、下端側ほど細くなるように傾斜面を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、粒径分布測定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】試料液が流れる流路中に設けたフローセ
ルに対してレーザ光を照射する照射部と、試料液中の粒
子により散乱された照射部からの光を検出するための検
出器とを有している従来の粒径分布測定装置として、前
記フローセルが、前記試料液の出入口となる口部をその
上面と下面とにそれぞれ有しているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の構成か
らなる従来の粒径分布測定装置では、前記フローセルを
洗浄などのために流路から取り外すときに、フローセル
内に残っていた試料液が下面に設けられた口部からこぼ
れて、フローセルを保持していたホルダやその周辺など
を汚すことがあった。前記試料液は強酸や強アルカリの
溶液や有機溶媒などである場合が多く、上記のように試
料液がこぼれることは、事故などが起きる原因ともな
り、大変危険であった。
【0004】この発明は上述の事柄に留意してなされた
もので、その目的は、フローセル内における試料液の循
環がよどみなく行われるとともに、試料液をこぼすこと
なくフローセルの取り外しを行うことができ、さらに、
フローセルの洗浄を簡単かつ確実に行うことができる粒
径分布測定装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の粒径分布測定装置は、試料液が流れる流
路中に設けたフローセルに対してレーザ光を照射する照
射部と、試料液中の粒子により散乱された照射部からの
光を検出するための検出器とを有している粒径分布測定
装置であって、前記フローセルに、前記試料液の出入口
となる二つの口部が上面に設けられているとともに、前
記二つの口部のいずれか一方からフローセル内へ導入さ
れた試料液がフローセルの底部付近を通って他方の口部
から導出されるようにするための仕切り体がフローセル
の前記二つの口部の間から下部に向けて設けられてお
り、この仕切り体の下部が、下端側ほど細くなるように
傾斜面を有している(請求項1)。
【0006】上記の構成により、フローセル内における
試料液の循環がよどみなく行われるとともに、試料液を
こぼすことなくフローセルの取り外しを行うことがで
き、さらに、フローセルの洗浄を簡単かつ確実に行うこ
とができる粒径分布測定装置の提供が可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例を、図を
参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施例に係
る粒径分布測定装置Dの構成を概略的に示す説明図であ
る。粒径分布測定装置Dは、サンプル粒子を含んだ試料
液(図示せず)が循環する流路1中に、前記試料液を循
環させるためのポンプ2と、前記流路1に前記試料液を
供給するための供給部3と、前記流路1中の試料液を排
出するための排出部4と、前記試料液中のサンプル粒子
についての粒径分布を求めるための測定部5と、前記流
路1中の試料液を希釈するための希釈液(例えば水)や
流路1内を洗浄するために用いる洗浄液を流路1内へと
注入するための注入部6とを備えている。
【0008】また、前記粒径分布測定装置Dは、試料液
中に分散したサンプル粒子にレーザ光を照射し、前記サ
ンプル粒子によって散乱された光の周波数強度分布から
粒径分布を求める、いわゆる動的光散乱理論に基づいて
構成された動的光散乱式粒径分布測定装置である。な
お、本発明の粒径分布測定装置Dは、動的光散乱式粒径
分布測定装置に限るものではない。
【0009】前記サンプル粒子を含んだ試料液として
は、例えば、有機顔料,セラミックス,半導体ウエハや
ハードディスクの研磨剤あるいはインクジェットプリン
タのインクなどを、それぞれ適宜の分散媒(水や、エタ
ノール等のアルコール類など)によって希釈したものが
挙げられる。
【0010】前記流路1には、前記供給部3,注入部
6,ポンプ2,測定部5および排出部4がこの順に設け
られている。なお、前記流路1における供給部3,注入
部6,ポンプ2,測定部5および排出部4の配列は、上
記のものに限られず、適宜に設定することができる。
【0011】前記ポンプ2は、正回転状態、停止状態、
逆回転状態の三つの状態をとるように構成されている。
そして、ポンプ2が正回転状態にあるときには、前記流
路1内の試料液の循環が、試料液が供給部3,注入部
6,ポンプ2,測定部5,排出部4をこの順に経たあ
と、再び前記供給部3へと向かって流れる正循環とな
り、ポンプ2が逆回転状態にあるときには、前記流路1
内の試料液の循環が、試料液が供給部3,排出部4,測
定部5,ポンプ2,注入部6を経て、再び前記供給部3
へと向かう逆循環となる。また、前記ポンプ2を停止状
態とすることによって、前記流路1内の試料液の循環を
停止させることができる。
【0012】前記供給部3は、例えば、前記試料液をそ
の内部へ投入するための投入口(図示せず)を有する分
散バスからなる。なお、前記供給部3の内部に収容した
試料液中のサンプル粒子を分散(攪拌)する分散手段が
設けられていてもよく、このような分散手段は、例え
ば、供給部3内の試料液中のサンプル粒子を超音波によ
って分散する超音波分散処理が可能な超音波バスを供給
部3として採用することや、供給部3に対して適宜の衝
撃を加えることができる装置を設けることなどによって
備えることができる。
【0013】前記排出部4は、三方電磁弁4aと、この
三方電磁弁4aを介して流路1に接続され、流路1内の
試料液を流路1外へと排出するための排出路4bとから
なる。このような構成からなる排出部4では、前記三方
電磁弁4aを切り換えることによって、流路1内を流れ
る試料液を前記排出路4bから排出することができる。
なお、前記排出部4の構成は上記のものに限られず、例
えば、前記三方電磁弁4aに代えて、二つの二方電磁弁
(図示せず)を用いてもよく、この場合には、一方の二
方電磁弁を前記排出路4bに設け、他方の二方電磁弁を
流路1中に設ければよい。
【0014】前記測定部5は、前記試料液を流すことが
できるフローセル7と、このフローセル7に対してレー
ザ光を照射するための照射部(図示せず)と、前記フロ
ーセル7内に収容された試料液中のサンプル粒子により
散乱された光を検出するための検出器(図示せず)とを
有している。
【0015】図2および図3は、前記フローセル7の構
成を概略的に示す説明図および分解斜視図である。前記
フローセル7は、前記照射部からのレーザ光が透過する
材料(例えばガラスなど)を用いて形成されており、こ
のフローセル7の上部に着脱自在に固定されるセル蓋8
とともに、図示しないセルホルダによって保持された状
態で流路1中にセットされる。また、前記フローセル7
およびセル蓋8は、前記フローセル7内に温度計9を挿
入した状態で保持することができるように構成されてい
る。
【0016】前記フローセル7には、前記試料液の出入
口となる二つの口部7a,7bが上面に設けられている
とともに、前記二つの口部7a,7bのいずれか一方か
らフローセル7内へ導入された試料液がフローセル7の
底部付近を通って他方の口部から導出されるようにする
ための仕切り体10がフローセル7の前記二つの口部7
a,7bの間から下部に向けて設けられている。
【0017】詳述すると、前記フローセル7は、二枚の
板状体11,12によって、切り欠き部分13aを有す
る流路形成体13と、その厚さがこの流路形成体13と
同じであり、前記切り欠き部分13a内に配置される仕
切り体10とを挟んだ形状をしている。
【0018】前記二枚の板状体11,12は、互いにほ
ぼ同一の形状・大きさをしており、平面視がほぼ矩形状
で、厚さがどの部分もほぼ一定となるように形成されて
いる。
【0019】前記流路形成体13は、高さおよび左右の
幅が前記二枚の板状体11,12とほぼ同一である板状
体に、その上端中央部から底部にかけて切り欠き部分1
3aを設けてなるほぼコの字形状をしており、底壁部1
4と、この底壁部14の両端部から上方に連設された左
壁部15および右壁部16とからなる。
【0020】前記底壁部14の上面は、ほぼ水平な面と
なっている。
【0021】前記左壁部15の内面(前記右壁部16と
対向する面)の上部15aは、下側ほど対向する右壁部
16に近づく傾斜面となっており、また、左壁部15の
内面(前記右壁部16と対向する面)の中央部から下部
にかけては、ほぼ鉛直な面となっている。
【0022】前記右壁部16の内面(前記左壁部15と
対向する面)は、ほぼ鉛直な面となっている。
【0023】前記仕切り体10は、その上面が、前記流
路形成体13の上面(詳しくは、前記左壁部15の上面
および右壁部16の上面)が含まれる平面と同一平面内
にあるように配置されている。そして、仕切り体10の
前記右壁部16に対向する側の面はほぼ鉛直な面となっ
ており、前記左壁部15に対向する側の面は、上部がほ
ぼ鉛直な面となっているとともに、下部が下端側ほど細
くなるように前記右壁部16に近づく傾斜面となってい
る。そして、このように形成された仕切り体10の縦断
面は、下端が尖った形状となる。
【0024】上記の構成からなる前記フローセル7の上
面には、前記流路形成体13の左壁部15の上面と、前
記仕切り体10の上面と、前記二枚の板状体11,12
のそれぞれの上面とによって囲まれた、フローセル7内
への前記試料液の出入口となる口部7aが形成されるこ
とになるとともに、前記流路形成体13の右壁部16の
上面と、前記仕切り体10の上面と、前記二枚の板状体
11,12のそれぞれの上面とによって囲まれた、フロ
ーセル7内への前記試料液のもう一つの出入口となる口
部7bが形成されることになる。
【0025】なお、前記口部7aおよび7bは、前記ポ
ンプ2が正回転状態にあるときは、それぞれフローセル
7における試料液の注入口および排出口となり、前記ポ
ンプ2が逆回転状態にあるときは、それぞれフローセル
7における試料液の排出口および注入口となる。
【0026】また、前記フローセル7は、その内部に、
前記二枚の板状体11,12と、前記流路形成体13
と、前記仕切り体10とによって囲まれた、前記試料液
が通る空間となる通路17が形成されることになる。こ
の通路17は、前記各口部7a,7bからそれぞれフロ
ーセル7内の底部へ向かって形成された空間が、フロー
セル7の底部付近において連通したものであり、縦断面
がほぼU字形状またはほぼV字形状となっている。
【0027】前記セル蓋8は、例えば、試料液の性質
(例えば、腐食性など)を考慮して決定された材料(例
えば耐腐食性を備えているテフロン(登録商標))を用
いて形成されており、前記二つの口部7a,7bに連通
する二つの連通路8a,8bと、前記フローセル7内に
その一方の口部7aから挿入される温度計9を保持・固
定するための差し込み孔8cとを有している。なお、前
記連通路8a,8bに、前記流路1を形成する配管が接
続されるOリング付き継手(図示せず)を組み込んでも
よい。これらのOリング付き継手や前記流路1を形成す
る配管なども、前記セル蓋8と同様の材料を用いて形成
すればよい。
【0028】前記温度計9は、前記フローセル7内の試
料液に浸漬した状態でその温度を測定するものであり、
極めて細い棒状をしたステンレス製の保護管9a内に組
み込まれており、シール手段(例えば、Oリングなど)
や固定手段(例えば、留め付けネジなど)を用いて前記
セル蓋8に固定される。そして、前記フローセル7に向
けて照射される前記照射部からのレーザ光を遮らない位
置に配置される。
【0029】前記保護管9aは、前記フローセル7内に
挿入される部分は比較的小さい径に形成されており、前
記セル蓋8内に挿入される部分および前記セル蓋8より
も上方に突出する部分は、比較的大きい径に形成されて
いる。
【0030】上記の構成からなるフローセル7は、図示
しないセルホルダによってセル蓋8および温度計9とと
もに保持された状態で流路1中にセットされる。そし
て、粒径分布の測定時には、前記照射部からのレーザ光
がフローセル7の適宜の箇所7cに照射され、これによ
って生じた試料液中のサンプル粒子からの散乱光を前記
検出器が検出することによって粒径分布の測定が行われ
るのである。このとき、前記温度計9によって測定され
た試料液の温度が、粒径分布測定を行う演算処理に入力
される。なお、本実施例では、レーザ光が照射される箇
所7cは、前記通路17の前記口部7bからフローセル
7の底部までの間におけるほぼ中央付近に設定されてお
り、前記通路17は、前記口部7bからフローセル7の
底部まで、ほぼ直線状かつ鉛直状にのびており、さら
に、その断面積がほぼ一定となるように形成されてい
る。
【0031】ここで、前記レーザ光が照射される箇所7
cが、前記通路17の前記フローセル7の口部7bから
底部までの間におけるほぼ中央付近に設定されているの
に対して、前記温度計9は前記口部7bとは異なるもう
一つの口部7aからフローセル7内に挿入され、フロー
セル7の底部付近において試料液の温度を測定できるよ
うに配置されているのであり、これによって、温度計9
は、前記箇所7cに照射されるレーザ光によって測定精
度を低下させるような反射光や散乱光を発生させること
もなく、粒径分布測定へ何ら影響を及ぼすことがないの
である。なお、前記レーザ光が照射される箇所7cをフ
ローセル7の底部に近づけることにより、前記温度計9
による試料液の温度測定をより精度良く行うことが可能
となる。
【0032】前記注入部6は、三方電磁弁6aと、この
三方電磁弁6aを介して流路1に接続され、前記洗浄液
および前記希釈液を択一的に流路1内へと注入するため
の注入路6bとからなる。前記注入路6bの上流部に
は、三方電磁弁6cが設けられており、この三方電磁弁
6cには、前記洗浄液を供給する洗浄液供給路6dと、
前記希釈液を供給する希釈液供給路6eとが接続されて
いる。
【0033】上記のような構成からなる注入部6では、
前記三方電磁弁6a,6cを適宜に切り換えることによ
って、流路1内に前記洗浄液および前記希釈液を択一的
に注入することができる。なお、前記注入部6の構成は
上記のものに限られず、例えば、前記三方電磁弁6aに
代えて、二つの二方電磁弁(図示せず)を用いてもよ
く、この場合には、一方の二方電磁弁を前記注入路6b
に設け、他方の二方電磁弁を流路1中に設ければよい。
また、前記三方電磁弁6cに代えて、二つの二方電磁弁
(図示せず)を用いてもよく、この場合には、一方の二
方電磁弁を前記洗浄液供給路6dに設け、他方の二方電
磁弁を前記希釈液供給路6eに設ければよい。
【0034】次に、上記の構成からなる粒径分布測定装
置Dの動作について説明する。前記粒径分布測定装置D
を用いて測定を行うには、まず、測定対象とする試料液
を前記供給部3から流路1内へ供給し、ポンプ2を正回
転状態とすることによって前記試料液を流路1内で正循
環させる。なお、流路1内を循環する試料液を希釈する
必要があるときは、前記注入部6から希釈液を適宜の量
だけ注入すればよい。
【0035】そして、所定時間、前記試料液を正循環さ
せたあと、ポンプ2を停止状態にし、続いて逆回転状態
にする。これによって、前記試料液は流路1内を逆循環
することになる。こうして、試料液の逆循環を所定時間
だけ行わせたあと、前記ポンプ2を停止状態にすること
によって、循環していた前記測定部5のフローセル7内
の試料液を停止させ、続いて前記測定部5において上述
した方法で測定が行われる。
【0036】このとき、前記フローセル7の内壁に気泡
が付着していると、この気泡がサンプル粒子と同様に前
記照射部からのレーザ光を散乱させてしまうことから、
測定の精度が低下することになるが、本発明の粒径分布
測定装置Dでは、上述したように、前記測定前に、前記
フローセル7内を流れる前記試料液の流れを反転させる
ことによって、前記フローセル7内で前記試料液が往復
運動をし、前記フローセル7の内壁に付着した気泡に揺
さぶるような刺激が加わることにより、気泡が除去され
るのである。そのため、前記照射部からレーザ光を照射
すると、フローセル7の内壁に付着した気泡がそのレー
ザ光を散乱することなく、フローセル7の内壁表面に浮
遊しているサンプル粒子から散乱した光だけが前記検出
器で検出されることになる。
【0037】そして、前記測定部5における所定の測定
が終了し、流路1内にある試料液が不要になった場合に
は、前記排出部4から流路1内の試料液を排出すればよ
く、そのあと流路1内を洗浄する必要がある場合には、
続いて、前記注入部6から洗浄液を流路1内へと注入
し、ポンプ2によって洗浄液を流路1内で循環させ、最
後に前記排出部4から使用済みの洗浄液を排出すればよ
い。
【0038】ところで、上記のように流路1内の洗浄を
行っていても、前記フローセル7の内壁が水アカなどに
よって汚れてしまうことを完全に防止することは、極め
て難しい。そのため、前記フローセル7を流路1から取
り外し、フローセル7内の汚れを綿棒やブラシなどの清
掃部材で擦りおとす洗浄が従来より行われているのであ
るが、本発明の粒径分布測定装置Dでは、このようなフ
ローセル7の洗浄を簡単かつ確実に行うことができるの
である。
【0039】すなわち、上記の構成からなるフローセル
7では、前記仕切り体10の下部が、下端側ほど細くな
るように傾斜面を有していることから、前記口部7a,
7bのいずれから綿棒やブラシなどの清掃部材を挿入し
ても、フローセル7の底部を直接擦ることができるので
ある。ここで、前記口部7aからフローセル7の底部ま
でにかけての前記通路17において、前記左壁部15の
内面の上部15aには上述したように傾斜面が形成され
ているが、この構造は、前記清掃部材を前記口部7aか
ら仕切り体10の下部付近に挿入する動作を妨げないよ
うにするためのものである。
【0040】なお、上記の構成からなる前記フローセル
7では、底部だけでなく、その内部に設けられた通路1
7を形成する仕切り体10の外面および流路形成体13
の内面のいずれの箇所も前記清掃部材で力強く擦ること
ができるのである。
【0041】また、上記の構成からなる前記フローセル
7では、試料液の出入口となる口部7a,7bがいずれ
もその上面に形成されていることから、フローセル7を
流路1から取り外すときに、フローセル7内に残ってい
た試料液がこぼれることがない。
【0042】さらに、前記フローセル7は前記仕切り体
10を有しており、これによって、前記二つの口部7
a,7bのいずれか一方からフローセル7内へ導入され
た試料液がフローセル7の底部付近を通って他方の口部
から導出されるようになっていることや、前記仕切り体
10を設けていない場合に比して、フローセル7内の試
料液の量が減ることになることなどから、前記フローセ
ル7内における試料液の循環・入れ替えが効率よくかつ
よどみなく行われることになる。
【0043】また、上記の構成からなるフローセル7を
有する粒径分布測定装置Dでは、レーザ光が照射される
箇所7cの近くにある試料液の温度を、前記温度計9に
よって測定することができるため、より正確な試料液の
温度を粒径分布の測定に反映させることができ、ひいて
は粒径分布の測定結果の絶対精度が向上させることがで
きるのである。
【0044】なお、前記フローセル7の構成は、上述し
たものに限られず、例えば、前記温度計9をその内部に
保持しない構成としてもよく、この場合には、前記温度
計9を保持するためのスペースを省くことができ、前記
フローセル7内における試料液の循環・入れ替えがより
効率よくかつよどみなく行われることになる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、上記の構成からな
る本発明によれば、フローセル内における試料液の循環
がよどみなく行われるとともに、試料液をこぼすことな
くフローセルの取り外しを行うことができ、さらに、フ
ローセルの洗浄を簡単かつ確実に行うことができる粒径
分布測定装置の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る粒径分布測定装置の構
成を概略的に示す説明図である。
【図2】上記実施例におけるフローセルの構成を概略的
に示す説明図である。
【図3】上記実施例におけるフローセルの構成を概略的
に示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1…流路、7…フローセル、7a,7b…口部、10…
仕切り体、D…粒径分布測定装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料液が流れる流路中に設けたフローセ
    ルに対してレーザ光を照射する照射部と、試料液中の粒
    子により散乱された照射部からの光を検出するための検
    出器とを有している粒径分布測定装置であって、前記フ
    ローセルに、前記試料液の出入口となる二つの口部が上
    面に設けられているとともに、前記二つの口部のいずれ
    か一方からフローセル内へ導入された試料液がフローセ
    ルの底部付近を通って他方の口部から導出されるように
    するための仕切り体がフローセルの前記二つの口部の間
    から下部に向けて設けられており、この仕切り体の下部
    が、下端側ほど細くなるように傾斜面を有していること
    を特徴とする粒径分布測定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004037409A (ja) * 2002-07-08 2004-02-05 Toagosei Co Ltd 光吸収スペクトル分析用セル、及びそれを用いるシラノール基濃度の測定方法
JP2016105089A (ja) * 2014-11-27 2016-06-09 ハッハ ランゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングHach Lange Gmbh プロセス用比濁分析濁度計

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