JP2002180713A - 磁石クラッチ - Google Patents

磁石クラッチ

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JP2002180713A
JP2002180713A JP2000377373A JP2000377373A JP2002180713A JP 2002180713 A JP2002180713 A JP 2002180713A JP 2000377373 A JP2000377373 A JP 2000377373A JP 2000377373 A JP2000377373 A JP 2000377373A JP 2002180713 A JP2002180713 A JP 2002180713A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で確実に作動する新規な磁石クラ
ッチを提供する。 【解決手段】 回動自在に支承された駆動歯車11と、
この駆動歯車11と同軸かつ相互に独立に回動可能に支
承された図示しない従動歯車とを有し、これら駆動及び
従動歯車の相互に対向する面の夫々に2n(n:正の整
数)個の永久磁石22、22を等角度間隔で円周方向に
列設して環状の吸着部23を形成すると共に、隣接する
永久磁石を相互に異磁極とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、磁石クラッチに
係り、特に、構造が簡単で使い勝手が良い磁石クラッチ
に関する。
【0002】
【従来の技術】室内側から錠前を施解錠するサムターン
は、通常、解錠時には摘みが縦になっており、施錠時に
は横になっていて、施錠、解錠の区別を室内側から容易
に認識できるようになっている。
【0003】一方、電気錠は現在種々の型式のものが実
用されているが、例えば実公平3−16369号或いは
実公平3−41016号に記載の考案による電気錠は、
錠箱内で揺動可能に支承され、外端をデッドボルトに形
成された段部に内側から係合可能に臨ませた錠止レバー
を電磁アクチュエータにより制御する。
【0004】この型式の電気錠は、構造が簡単であり、
かつ錠止レバーをハンドルやサムターンと連係させるこ
とが容易なので多用されている。
【0005】しかしながら、この型式の電気錠は、通
常、錠止レバーを制御する電磁アクチュエータがソレノ
イドであり、そのストロークが小さいので、施解錠時電
磁アクチュエータで錠止レバーを駆動することは容易で
あるが、サムターンを駆動することができない、という
若干の恨みが残る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】錠止レバーと共にサム
ターンも駆動するために有効な電磁アクチュエータは現
在マイクロモータのみである、と言っても過言ではない
が、減速機構を介してマイクロモータにより錠止レバー
を制御する機構は、電気錠をシリンダ錠で施解錠する場
合もあるので、必要に応じてこれをマイクロモータから
切り離すクラッチ機構が原理上必要である。
【0007】従来のモータ駆動電気錠におけるクラッチ
機構は、所謂電磁クラッチやゼネバ機構等により構成さ
れているが、何れも構造が複雑であり、簡単な構造の錠
止レバー方式の電気錠にとっては、牛刀で鶏を割くよう
な不釣り合いな機構である。
【0008】そこで、この発明は、簡単な構造でかかる
目的に応じて必要にして充分な機能を有し、しかも確実
に作動する新規な磁石クラッチを提供することを目的と
している。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、回動自在に支承された駆動歯車と、こ
の駆動歯車と同軸かつ相互に独立に回動可能に支承され
た従動歯車とを有し、これら駆動及び従動歯車の相互に
対向する面の夫々に2n(n:正の整数)個の永久磁石
を等角度間隔で円周方向に列設して環状の吸着部を形成
すると共に、隣接する永久磁石を相互に異磁極としたこ
とを特徴とする。
【0010】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。なお、この実施例は、錠止レバー方式の電気錠
にこの発明を適用したものであるが、この発明による磁
石クラッチの構成及び作用効果を理解するためには電気
錠の構成、及び作用効果を述べる必要があるので、図示
の実施例では電気錠の全体の構成、及び作用効果をも説
明することにする。
【0011】図1において符号1はデッドボルトを示
し、このデッドボルト1は、錠箱2のフロント板3から
出没自在に案内され、錠箱2内に弾装されたデッドばね
4の弾力により、錠箱2外に突出する方向に付勢されて
いる。
【0012】ちなみに、図1に示す電気錠におけるデッ
ドボルト制御機構は、特許第3026273号の発明に
よる錠止装置と同じ作動原理を採っている。
【0013】すなわち、図1及び図2に示すように、デ
ッドボルト1の側面には複数個(図示の実施例では5
個)の鋸歯状のラチェット突起5、5がデッドボルトの
長さ方向に沿う前後方向に列設されている。
【0014】これに対応して、図1におけるデッドボル
ト1の上方には全体の形状が略L字形の爪レバー6が配
設されており、この爪レバー6は中央部を回動可能に支
承されている。
【0015】そして、その一端(図1で下端)に形成さ
れた爪(付番せず)を上記ラチェット突起5、5の斜面
に係合可能に臨ませており、また、付番しない捩りコイ
ルばねによって反時計方向に付勢された爪レバー6の上
端は、フロント板3の裏面に設けられた磁石アクチュエ
ータ7の下端背面に当接されている。
【0016】この磁石アクチュエータ7は、上端を錠箱
の側板に支承されて錠箱2の側板に平行な平面内で回動
可能に案内されており、その下端には、磁束が前後方向
に向かうようにして図示しない永久磁石が装着されてい
る。
【0017】この永久磁石は、扉枠に装着されたこれも
図示しない他の永久磁石と閉扉時整合するようにその装
着位置が規定されており、しかもこの永久磁石と扉枠側
の他の永久磁石とは相互に異磁極となっているので、閉
扉時、図1において鎖線で示すように、磁気反発力によ
り磁石アクチュエータ7の下端が後方に移動し、爪レバ
ー6を時計方向に駆動してその下端の爪とデッドボルト
のラチェット突起5、5との係合を制御する。
【0018】なお、閉扉時このデッドボルト1を突出さ
せる機構はこの発明の要旨ではないので、更に詳細な説
明は省略する。
【0019】一方、図1に示すように、錠箱2の側板の
ほぼ中央にはクラッチ軸8が植設されており、このクラ
ッチ軸8には、図1及び図3に示すように、側板9に近
い方から順に、第2歯車(この発明における駆動歯車:
以下第2歯車という)11、一部の歯を切り欠いた第3
歯車(この発明における従動歯車:以下第3歯車とい
う)12及び板材を図示のように折曲げ成形した錠止レ
バー13の基端が夫々相互に独立して回動可能に軸支さ
れている。
【0020】上記第2歯車11は、図1に示すように、
第1歯車14及び減速機構15を介してマイクロモータ
16に連結されている。
【0021】ちなみに、上記減速機構15は、第1歯車
14と噛み合う第5歯車17の図1における裏側にこの
第5歯車と同軸かつ一体に結合された大径の傘歯車18
と、マイクロモータ16の出力軸に装着され、大径の傘
歯車18と噛み合う図示しない小径の傘歯車とを有して
いる。
【0022】また、上記第1歯車14には、外周縁の例
えば3ヵ所に円弧状の凹陥部を形成したタイミング円盤
19が同軸かつ一体に結合され、第1歯車14の近傍に
配設されたマイクロスイッチ21のアクチュエータの先
端がタイミング円盤19の外周縁に弾接している。
【0023】上記した構成により、マイクロモータ16
が通電されて一方向に回転すると、第1歯車14は減速
機構15を介して対応する方向に回動し、このときタイ
ミング円盤19の凹陥部がマイクロスイッチ21のアク
チュエータの先端を押出して図示しない制御回路を切替
えるが、制御回路の構成によりマイクロモータ16は回
転を続ける。
【0024】しかして、第1歯車14と一体のタイミン
グ円盤19が120度回動すると、マイクロスイッチ2
1のアクチュエータの先端がタイミング円盤19の次の
凹陥部に落込み、マイクロモータ16への通電が断たれ
てマイクロモータが停止すると共に、上記した制御回路
の働きにより次のマイクロモータの作動時における回転
方向が逆方向に切替えられる。
【0025】なお、マイクロモータを使用する機器にお
いては、通常、マイクロモータへの通電を断つと同時に
その両端を短絡してマイクロモータの慣性エネルギーを
吸収することにより、歯車にかかる負荷を減少させるよ
うにしているが、この発明においては、マイクロモータ
の慣性エネルギーは後述する磁石クラッチに吸収され
る。
【0026】また、図示の実施例では、第1歯車14が
1/3回転すると第2歯車11が1/4回転、すなわち
90度回動するように、これらの歯車の歯数が設定され
ている。
【0027】一方、前記したように、また図3に示すよ
うに、第2歯車11と第3歯車12とは、前者の上面と
後者の下面とを相互に接合させてクラッチ軸8に軸支さ
れている。
【0028】そして、第2歯車11の上面には、図4に
示すように、計8個の扇形の永久磁石22、22が隙間
無く円周方向に列設されて環状の吸着部23が形成され
ている。
【0029】これに対応して、第3歯車12の下面に
も、図5に示すように、第2歯車における永久磁石と同
形で同数の永久磁石22、22が隙間無く円周方向に列
設されて環状の吸着部23が形成されている。
【0030】上記のように構成された第2及び第3歯車
11、12は、夫々の吸着部23を対向させるようにし
てクラッチ軸8に落とし込まれているので、吸着部23
を構成する永久磁石22、22の内相互に異磁極となる
もの同士が吸引されて磁気的に一体に結合される。
【0031】すなわち、第2及び第3歯車11、12は
磁石クラッチ24(図1参照)を構成し、このように安
定して両歯車が吸着されるときの相互の関係角度位置
は、永久磁石22の数が8個であるから、全部で4ヵ所
となる。
【0032】他方、図1に示す電気錠の施錠状態におい
て、基端(図1で右端)をクラッチ軸8に軸支された錠
止レバー13が、その自由端をデッドボルト1に形成さ
れた段部25に係合可能に臨ませる角度位置をとってい
る。
【0033】すなわち、図3に示すように、錠止レバー
13を下方から突き抜けたクラッチ軸8の部分に捩りコ
イルばね26(図面を明瞭にするため図1では付番しな
い)が巻装されており、この捩りコイルばね26の両端
において図3の下方に折り曲げられた掛け止め部の一方
は錠止レバー13の基端に突設されたばね掛け片27
(図1参照)に反時計方向から係合している。
【0034】また、捩りコイルばね26の他方の掛け止
め部は、図6にハッチングを施して示す第3歯車13上
面の凹陥部28に挿入されている(図1参照)。
【0035】このとき、捩りコイルばねの両端の掛け止
め部は少し拡開されるので、その反力により錠止レバー
13は図1で反時計方向に付勢されるが、自由端がデッ
ドボルト1の段部25に当接するので、錠止レバー13
は図示の角度位置を保つ。
【0036】上記のようにして、磁石クラッチ24を介
して第2歯車11、第1歯車14、及び減速機構15を
介してマイクロモータ16に連結された第3歯車12
は、図1に示すように、第4歯車29と噛み合い係合し
ている。
【0037】この第4歯車29は、そのモジュール及び
ピッチ円直径が第3歯車12のそれと同じなので、第3
歯車12が90度回動すればこれと逆方向に90度回動
する。
【0038】また、この第4歯車29は、中央に開口し
たクラッチ孔31を介して図示しない室内側のサムター
ンに連係されている。
【0039】なお、図1において符号32は公知のリト
ラクター、符号33はハンドルやノブに連結される戻し
カム、符号34は上下方向に延在し、上端部を回動可能
に支承された解錠レバー、符号35は水平方向に移動可
能に案内された連絡杆である。
【0040】この発明の一実施例による制御機構を装備
した電気錠は、上記のように構成されているので、閉扉
時には図1で鎖線で示すように磁石アクチュエータ7が
反時計方向に回動する。
【0041】その為、デッドボルト1が引込んでいても
(図6参照)、爪レバー6が時計方向に回動してその下
端の爪とデッドボルトのラチェット突起5との係合が解
かれるので、デッドばね4の弾力によりデッドボルトが
ストライクのデッドボルト孔に投入されて自動的に施錠
される。
【0042】この施錠状態では、前記したように錠止レ
バー13の自由端がデッドボルト1の段部25に係合可
能に臨んでいるので、ハンドルを操作してリトラクター
32を時計方向に回しても、デッドボルトの段部25が
錠止レバー13に衝止されて解錠することができない。
【0043】例えばテンキーボードを操作して正規の暗
証番号を入力することによりこの電気錠の解錠信号を発
生させると、マイクロモータ16が所定の方向に回動
し、図1に示す状態から第1歯車14が反時計方向に回
動する。
【0044】そして、前記したように第1歯車14が反
時計方向に120度回動すると、第2歯車11及び磁石
クラッチ24を介してこの第2歯車11と一体的に結合
された第3歯車12は時計方向に90度、第4歯車29
は反時計方向に90度夫々回動する。
【0045】したがって、捩りコイルばね26を介して
第3歯車12に連係された錠止レバー13も時計方向に
回動するが、回動の途中でその自由端部がスイッチ台の
一部を削いで形成したストッパー36に当接し(図7参
照)、以降は錠止レバー13を第7図示の角度位置に残
して第2〜4歯車11、12及び29は夫々残りの角度
を回動し、図7に示す状態に致る。
【0046】この過程における第3歯車12と錠止レバ
ー13との相対回動は、捩りコイルばね26(図3参
照)の撓みという形で吸収されるので、部材に無理な力
が掛かることはない。
【0047】解錠状態でも、デッドボルト1はストライ
クのデッドボルト孔に投入された侭であるので、図7に
示すように、図示しないハンドルを回してリトラクター
32を操作し、その上端でデッドボルトの内端段部を内
方に押動してデッドボルト1を錠箱内に引込ませること
により扉を扉枠から解放して入室する。
【0048】扉の開放時には、磁石アクチュエータ7の
永久磁石が扉枠側の永久磁石から離間して図7で実線の
位置を保つので、爪レバー6も図7で実線で示す角度位
置を保ってデッドボルト1を錠箱2内に引っ込めた状態
に保つ。
【0049】しかしながら、扉を完全に閉めると、磁石
アクチュエータ7が再び作動して爪レバー6を介してデ
ッドボルト1を自由にするので、デッドボルト1は再び
ストライクのデッドボルト孔に投入されて自動的に施錠
される。
【0050】尤も、この施錠状態は完全な施錠状態では
なく、室外側からは図示しないハンドルを操作すること
により、室内側からは図示しないサムターンを操作する
ことにより、夫々デッドボルト1を錠箱2内に引っ込め
ることができる。
【0051】この電気錠の解錠状態では、第4歯車29
は図1に示す角度位置から90度反時計方向に回動した
角度位置にあって、その一部に形成された解錠突起37
が上記連絡杆35の後端面に当接した状態にある(図示
せず)。
【0052】そこで、電気錠を解錠しての入室後再び外
出するときには、図7に示すように、サムターンを介し
て第4歯車29を反時計方向に例えば20度程度回動さ
せ、その解錠突起37及び連絡杆35を介して解錠レバ
ー34を反時計方向に回動させ、それまでストライク孔
に投入されていたデッドボルト1を錠箱内に引っ込め
る。
【0053】このサムターンによるデッドボルト1の操
作時、第3歯車12は第4歯車29に従動して時計方向
に約20度回動する一方、磁石クラッチを介して第3歯
車12に連結された第2歯車11は、第1歯車14及び
減速機構15を介してマイクロモータ16に錨止されて
いるので、第2及び第3歯車11、12を相対的に捩る
トルクは磁石クラッチのトルク容量を越え、磁石クラッ
チ24の吸着部23、23に沿って滑りが生じ、上記第
4歯車の約20度の回動が可能になる。
【0054】サムターンによりデッドボルト1を錠箱2
内に引っ込め、扉を開けた後は、前記したようにデッド
ボルト1は爪レバー6によって図7に示す位置を保持
し、サムターンから手を離せば、磁石クラッチ24の永
久磁石22、22の磁気吸引力及び磁気反発力により、
第2及び第3歯車11、12の相対角度位置は元に戻
る。
【0055】一方、図1に示すように電気錠が施錠状態
にあるとき室内側からこの電気錠を解錠するには、サム
ターンを介して第4歯車29を図1で反時計方向に90
度回す。
【0056】すると、上記したように第2歯車11はマ
イクロモータ16に錨止されているので、第2及び第3
歯車11、12の間で相対的に90度角度位置がずれる
ことになる。
【0057】具体的には、図1に示す角度位置から第4
歯車29が反時計方向に回動し、この回動に従動して、
暫くの間は第3歯車12と錠止レバー13が一緒に時計
方向に回動する。
【0058】このときには第2歯車11は動かないの
で、磁石クラッチ24が滑って上記第3歯車12及び錠
止レバー13の回動を許容する。
【0059】そして、錠止レバー13が前記ストッパー
36(図1参照)に当接するに致り、錠止レバー13は
それ以上の回動を止め、第3歯車12のみが第4歯車2
9に従動して回動する。この間も磁石クラッチ24は滑
り続ける。
【0060】このとき、第3歯車12が回動し始めてか
ら45度までは永久磁石22、22の磁気吸引力及び反
発力が第3歯車12の回動を阻止するマイナス方向に働
き、サムターンを回す手に反力、換言すれば抵抗を呈す
る。
【0061】しかしながら、第3歯車12の回動角度が
45度を越えると、今度は磁石クラッチ24の磁気吸引
力及び反発力がプラス方向に働き、サムターンを回す手
の抵抗力が急減するばかりでなく、磁石クラッチ自身で
回転を続けて、回転角度が90度になると全永久磁石2
2、22が相互に異磁極となって吸着部が相互に吸着し
合い、自動的に磁石クラッチが停止する。
【0062】すなわち、この磁石クラッチ24は、90
度毎にクリック感を伴って回動し、また停止する。
【0063】前記したように、図示の実施例では永久磁
石22の数が片側で8個であるとしたから、90度毎に
クリック回動するが、片側で12個(n=6)とする
と、60度毎にクリック回動する。
【0064】第3歯車12が90度回動して電気錠が解
錠されたときの歯車の相互の角度位置はマイクロモータ
16により解錠したときと同じであり、サムターンを更
に例えば20度回動することによりデッドボルト1を錠
箱内に引っ込めることができる。
【0065】なお、解錠状態にある制御機構を再び施錠
するには、マイクロモータ16を反対方向に回動しても
よいし、また、入室後サムターンによって施錠すること
もできることは明らかであるから、更に詳細な説明は省
略する。
【0066】また、前記したようにマイクロモータ16
による施解錠時、第4歯車29を介して室内側のサムタ
ーンが回動するが、室内側のサムターンに品物が掛けて
あったり、或いは人の体が寄り掛かっていてサムターン
が回らないときには、磁石クラッチが滑るだけでマイク
ロモータに過負荷が掛からないことは言うまでもない。
【0067】更にまた、図示の実施例では、吸着部23
を構成する永久磁石の形状は扇形で、しかも隙間なく列
設するものとしたが、これは、円形の永久磁石を間隔を
おいて環状に列設してもほぼ同じ機能を得ることができ
る。
【0068】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、永久磁石の磁気吸引力を介して動力を伝達するよ
うにしたので、従動歯車にかかる負荷トルクが磁石クラ
ッチのトルク容量を越えたときクラッチの吸着部が滑
り、クラッチの本来の機能を簡単な構造で発揮させるこ
とができる。
【0069】また、吸着部を構成する2n個の永久磁石
は、隣接するものが相互に異磁極となっているので、3
60/n度毎にクリック感が生じ、使い勝手が良い。
【0070】更にまた、この発明による磁石クラッチ
は、マイクロモータが停止するときに回転系が保持して
いる慣性エネルギーを吸着部の滑りによって吸収するの
で、マイクロモータ停止時各部材に過負荷が掛からず、
長寿命を期待できるばかりでなく、従来マイクロモータ
を使用する機器に必要であったコイルの短絡機構を省略
して構造を簡単にできる、等種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による磁石クラッチを装備
した電気錠の側面図で、施錠状態を示す。
【図2】デッドボルトの平面図。
【図3】磁石クラッチ及び錠止レバー組立て体の側面
図。
【図4】磁石クラッチを構成する第2歯車の平面図。
【図5】磁石クラッチを構成する第3歯車の下面図。
【図6】第3歯車の平面図。
【図7】この発明の一実施例による磁石クラッチを装備
した電気錠の側面図で、解錠状態を示す。
【符号の説明】
8 クラッチ軸 11 第2歯車 12 第3歯車 22 永久磁石 23 吸着部 24 磁石クラッチ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動自在に支承された駆動歯車と、この
    駆動歯車と同軸かつ相互に独立に回動可能に支承された
    従動歯車とを有し、これら駆動及び従動歯車の相互に対
    向する面の夫々に2n(n:正の整数)個の永久磁石を
    等角度間隔で円周方向に列設して環状の吸着部を形成す
    ると共に、隣接する永久磁石を相互に異磁極としたこと
    を特徴とする磁石クラッチ。
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