JP2002180389A - 2度撚集合機 - Google Patents

2度撚集合機

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JP2002180389A JP2000376172A JP2000376172A JP2002180389A JP 2002180389 A JP2002180389 A JP 2002180389A JP 2000376172 A JP2000376172 A JP 2000376172A JP 2000376172 A JP2000376172 A JP 2000376172A JP 2002180389 A JP2002180389 A JP 2002180389A
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    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B3/00General-purpose machines or apparatus for producing twisted ropes or cables from component strands of the same or different material
    • D07B3/02General-purpose machines or apparatus for producing twisted ropes or cables from component strands of the same or different material in which the supply reels rotate about the axis of the rope or cable or in which a guide member rotates about the axis of the rope or cable to guide the component strands away from the supply reels in fixed position
    • D07B3/022General-purpose machines or apparatus for producing twisted ropes or cables from component strands of the same or different material in which the supply reels rotate about the axis of the rope or cable or in which a guide member rotates about the axis of the rope or cable to guide the component strands away from the supply reels in fixed position with provision for imparting two or more twists to the filaments for each revolution of the guide member

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2度撚集合機におけるアーチ状フライヤの回
転径を従来のものより小さくする。 【解決手段】 2度撚集合機は、軸受を有する前後垂直
部1,2および両垂直部1,2の下端間にある中間水平部3
よりなるクレードル4と、クレードル4に軸線を垂直にし
て配置せられた7つの素線供給ボビン5と、クレードル4
の周囲を回転せしめられるアーチ状フライヤ6と、クレ
ードル4の前垂直部1にある軸受に受けられた第1中空水
平主軸9の後部と連通するように同垂直部1の背面に設け
られた撚口12と、撚口12の後方に位置するように同垂直
部1に取り付けられた目板13とを備えており、第2中空
水平主軸9の中空部から外に引き出された撚線W2が機外
で巻き取られるようになされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2度撚集合機に関
する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】近
時、たとえばノート型パソコンの基板と液晶画面をつな
ぐ電線のようなITに関連したコンピュータに使用され
る電線や携帯電話に使用される電線などは、これに用い
られる素線が直径30μm以下に細線化してきており、
10数μmの超極細線まで使用されるようになってき
た。
【0003】ところで、従来の2度撚集合機は、クレー
ドルにフランジの径が比較的大きな撚線巻き取りボビン
すなわち大型のボビンが装着されていた。そのため、ク
レードルの周囲を回転せしめられるアーチ状フライヤの
回転径を大きくせざるを得ないが、極細線のような許容
張力の低い撚線では、アーチ状フライヤで発生する遠心
力および風圧などにより、線伸びや断線が生じるため、
2度撚集合機の回転数を大きくすることができなかっ
た。
【0004】本発明の目的の1つは、アーチ状フライヤ
の回転径を従来のものより小さくすることを可能とした
2度撚集合機を提供することにある。
【0005】一般に極細線には銅合金が使用されるた
め、線が硬くて脆弱であるが、従来の2度撚集合機で
は、撚るさいに生じる素線のねじれを打ち消すような逆
のねじりを予め素線に与える撚り返しがないため、撚り
合わせるさいに断線が頻繁に起こる。さらに、撚り上が
った線にねじれが起きたりする。このような極細線を撚
り合わせる場合、一般的に撚り返しのある筒型撚線機が
使用される。なぜなら、2度撚集合機では撚り返しがな
いからである。そこで、2度撚集合機で撚り返す場合、
2度撚集合機の本体外に回転素線供給装置が用いられて
いるため、全体として広いスペースを必要とするし、両
方に動力を要するので、電気使用量も必然的に多くな
る。
【0006】本発明の他の目的は、上記本体外に回転素
線供給装置を必要としない2度撚集合機を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による2
度撚集合機は、上記第1の目的を達成するために、軸受
を有する前後垂直部および両垂直部の下端間にある中間
水平部よりなるクレードルと、クレードルに軸線を垂直
にして配置せられた複数の素線供給ボビンと、クレード
ルの周囲を回転せしめられるアーチ状フライヤと、アー
チ状フライヤの前端が取り付けられかつ周壁に横長孔を
有する第1中空水平主軸と、アーチ状フライヤの後端が
取り付けられかつ周壁に横長孔を有する第2中空水平主
軸と、横長孔より中空部内にはめ入れられて第1中空水
平主軸に取り付けられかつ複数の素線供給ボビンから繰
り出された複数の素線を中空部および横長孔を通してア
ーチ状フライヤに案内するとともにアーチ状フライヤの
回転にともなって複数の素線に1回目の撚を与える第1
撚付与兼ガイドローラと、横長孔より中空部内にはめ入
れられて第2中空水平主軸に取り付けられかつアーチ状
フライヤの後端から引き出された複数の素線を横長孔お
よび中空部を通して外へ向け案内するとともにアーチ状
フライヤの回転にともなって複数の素線に2回目の撚を
与える第2撚付与兼ガイドローラと、クレードルの前垂
直部にある軸受に受けられた第1中空水平主軸後部と連
通するように同垂直部背面に設けられた撚口と、撚口の
後方に位置するように同垂直部に取り付けられた目板と
を備えており、第2中空水平主軸の中空部から外に引き
出された撚線が機外で巻き取られるようになされている
ものである。
【0008】請求項2の発明は、上記第1および第2の
目的を達成するために、請求項1記載の2度撚集合機に
おいて、さらに、複数の素線に1回目の撚を与える前
に、各素線に撚方向と逆方向のねじりを予め与えるねじ
り手段を備えているものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項2記載の2度撚
集合機において、ねじり手段は、ボビンの素線を摺動通
過させる下端環部を有しかつボビンの周囲を回転せしめ
られる略逆L状フライヤと、略逆L状フライヤの上端垂
直短筒部が取り付けられたフライヤ回転中心垂直軸と、
フライヤ回転中心垂直軸をボビン嵌合用垂直軸の上方に
位置せしめるとともにボビン嵌合用垂直軸に対し着脱自
在となされた連結部材と、各素線供給ボビンの後方位置
においてクレードルの中間水平部に立てられた逆L状で
フライヤ回転中心垂直軸の上方に素線通過孔を有する素
線上向き誘導部材と、素線上向き誘導部材の水平部前端
上面に取り付けられかつ素線通過孔を通過した素線を目
板に案内するとともにボビンの回転にともなって素線に
ねじりを与えるねじり付与兼ガイドローラと、第2中空
水平主軸の回転動力を各ボビン嵌合用垂直軸に伝達する
伝動機構とよりなり、複数のボビン嵌合用垂直軸すべて
がボビンとともに同時に同方向に同一回転数数で回転せ
しめられるようになされているものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、以下図面
を参照して説明する。なお、この明細書において、
「前」とは図1の左側を、「後」とは同右側を、「左」
とは前から後に向かって左側を、「右」とは前から後に
向かって右側をそれぞれいうものとする。
【0011】図示の2度撚集合機は、軸受を有する前後
垂直部(1)(2)および両垂直部(1)(2)の下端間にある中間
水平部(3)よりなるクレードル(4)と、クレードル(4)に
軸線を垂直にして配置せられた7つの素線供給ボビン
(5)と、クレードル(4)の周囲を回転せしめられるアーチ
状フライヤ(6)と、アーチ状フライヤ(6)の前端が中央に
貫通孔を有する周面テーパ状円盤(7)を介して取り付け
られかつ周壁に横長孔を有する第1中空水平主軸(8)
と、アーチ状フライヤ(6)の後端が中央に貫通孔を有す
る周面テーパ状円盤(7)を介して取り付けられかつ周壁
に横長孔を有する第2中空水平主軸(9)と、横長孔より
中空部内にはめ入れられて第1中空水平主軸(8)に取り
付けられかつ7つの素線供給ボビン(5)から繰り出され
た7本の素線(W1)を中空部および横長孔を通してアーチ
状フライヤ(6)に案内するとともにアーチ状フライヤ(6)
の回転にともなって7本の素線(W1)に1回目の撚を与え
る第1撚付与兼ガイドローラ(10)と、横長孔より中空部
内にはめ入れられて第2中空水平主軸(9)に取り付けら
れかつアーチ状フライヤ(6)の後端から引き出された7
本の素線(W1)を横長孔および中空部を通して外へ案内す
るとともにアーチ状フライヤ(6)の回転にともなって7
本の素線(W1)に2回目の撚を与える第2撚付与兼ガイド
ローラ(11)と、クレードル(4)の前垂直部(1)にある軸受
に受けられた第1中空水平主軸(9)の後部と連通するよ
うに同垂直部(1)の背面に設けられた撚口(12)と、撚口
(12)の後方に位置するように同垂直部(1)に取り付けら
れた目板(13)とを備えており、後述のように、第2中空
水平主軸(9)の中空部から外に引き出された撚線(W2)が
機外で巻き取られるようになされている。
【0012】中間水平部(3)は段状に形成せられてお
り、前後上段部(3a)と、前上段部(3a)の後に続く下段部
(3b)と、下段部(3b)に続き、これと後上段部(3a)の間に
ある中間段部(3c)とよりなる。7つの素線供給ボビン
(5)のうち2つは下段部(3b)の長さの中程に左右に並べ
て配置せられ、同3つは下段部(3b)において前記2つの
素線供給ボビン(5)の後方にこれらと喰い違い状に左右
に並べて配置せられ、同残りの2つは後上段部(3a)に前
記3つの素線供給ボビン(5)と喰い違い状に左右に並べ
て配置せられている。平面からみると、6つの素線供給
ボビン(5)が仮想六角形の角の位置に、1つの素線供給
ボビン(5)が同六角形の中心位置にあるように配置せら
れている。第1中空水平主軸(8)の前部は前スタンド(1
4)に回転自在に支持され、第2中空水平主軸(9)の前部
はクレードル(4)の後垂直部(2)にある軸受に受けられる
とともに、同後部は後スタンド(15)に回転自在に支持さ
れている。後スタンド(15)の下方にモータ(16)が配置せ
られ、その出力軸(17)にプーリ(18)が、第2中空水平主
軸(9)の後スタンド(15)からの後方突出部(9a)にプーリ
(19)がそれぞれ取り付けられ、両プーリ(18)(19)にエン
ドレスベルト(20)が掛け渡されており、モータ(16)の回
転動力がこれらの伝動機構を介して第2中空水平主軸
(9)に伝達せられ、アーチ状フライヤ(6)が回転せられ
る。後スタンド(15)の後方には、第2中空水平主軸(9)
の中空部後端開口と連通するように設けられた中空水平
軸(21)と、中空水平軸(21)の後端にふたまた状アームを
介して取り付けられた左大径ローラ(22)および右小径ロ
ーラ(23)の対を有する過撚機構(24)が配置せられてお
り、第2中空水平主軸(9)の中空部から引き出された撚
線(W2)が回転せしめられる中空水平軸(21)を通過させら
れ、そしてまず大径ローラ(22)の後から前にめぐらさ
れ、つぎに小径ローラ(23)の後から前へめぐらされ、さ
らに大径ローラ(22)の後から前にめぐらせられてそのま
ま後方へ導かれることにより、撚線(W2)の撚が戻らない
ようにこれに余分の撚が与えられ、塑性変形せられる。
過撚機構(24)の後方には、左巻き付けドラム(25)および
右巻き付けドラム(26)よりなるキャプスタン(27)が右に
ずれた状態に配置されており、その下方に巻き取りドラ
ム(28)が配置せられている。巻き取りドラム(28)はモー
タ(29)により回転せしめられ、過撚機構(24)およびキャ
プスタン(27)には同じモータ(29)の回転動力が伝動機構
を介して伝達せられる。キャプスタン(27)により引き取
られた撚線(W2)は、左巻き付けドラム(25)の後から右巻
き付けドラム(26)の後に至り、右巻き付けドラム(26)の
右半と、左巻き付けドラム(25)の左半を順次下から上に
かけて数回めぐり、最後に右巻き付けドラム(26)からそ
の左方に設けられた上ガイドローラ(30)および下ガイド
ローラ(31)に案内されて巻き取りドラム(28)に至る。
【0013】2度撚集合機は、さらに、7本の素線(W1)
に1回目の撚を与える前に、各素線(W1)に撚方向と逆方
向のねじりを予め与えるねじり手段を備えている。すな
わち、ねじり手段は、素線供給ボビン(5)の素線(W1)を
摺動通過させる下端環部(32)を有しかつ素線供給ボビン
(5)の周囲を回転せしめられる略逆L状フライヤ(33)
と、略逆L状フライヤ(33)の上端垂直短筒部(34)が取り
付けられたフライヤ回転中心垂直軸(35)と、フライヤ回
転中心垂直軸(35)をボビン嵌合用垂直軸(36)の上方に位
置せしめるとともにボビン嵌合用垂直軸(36)に対し着脱
自在となされた連結部材(37)と、各素線供給ボビンの後
方位置においてクレードル(4)の中間水平部(3)に立てら
れた逆L状でフライヤ回転中心垂直軸(35)の中心線(C)
上方に素線通過孔(38)を有する素線上向き誘導部材(39)
と、素線上向き誘導部材(39)の水平部(39a)の前端上面
に取り付けられかつ素線通過孔(38)を通過した素線(W1)
を目板に案内するとともに素線供給ボビン(5)の回転に
ともなって素線(W1)にねじりを与えるねじり付与兼ガイ
ドローラ(40)と、第2中空水平主軸(9)の回転動力を各
ボビン嵌合用垂直軸(36)に伝達する後に詳しく述べる伝
動機構とよりなり、7つのボビン嵌合用垂直軸(36)すべ
てが素線供給ボビン(5)とともに同時に同方向に同じ回
転数で回転せしめられるようになされている。
【0014】略逆L状フライヤ(33)の水平部(33a)の外
端から折れ曲がって下方にのびた垂下部(33b)は外下向
きに斜めになっている。略逆L状フライヤ(33)の下端環
部(32)は、素線供給ボビン(5)から離れてその円周長さ
の中程に位置している。ボビン嵌合用垂直軸(36)の上端
寄りには、水平溝(41)が形成せられ、同軸(36)の長さの
中程には、素線供給ボビン(5)のフランジ(42)にあけら
れた孔(43)にはまるキャリヤピン(44)を備えた鍔(45)が
設けられ、同軸(36)の鍔(45)より下方にのびた部分が、
クレードル(4)の中間水平部(3)に貫通状に設けられた軸
受(46)に受けられるとともに、軸受(46)からの下方突出
部(36a)に上下2つのプーリ(47)(48)が取り付けられて
いる。ただし、7つのボビン嵌合用垂直軸(36)のうち、
1つにはプーリが1つしか取り付けられていない。図2
に示すように、クレードル(4)の後垂直部(2)の前には、
逆L形の傘歯車箱(49)が固定されており、その内部に
は、第2中空水平主軸(9)の前端中実小径部の先に連結
せられた水平軸に取り付けられている傘歯車と、これに
噛み合わされた傘歯車が収められており(図示略)、傘
歯車箱(49)から下方に突出した傘歯車の垂直軸(50)の下
端部にプーリ(51)が取り付けられている。このプーリ(5
1)から後右ボビン嵌合用垂直軸(36)の上プーリ(47)に、
この上プーリ(47)から中間右ボビン嵌合用垂直軸(36)の
下プーリ(48)に、この下プーリ(48)から前右ボビン嵌合
用垂直軸(36)の上プーリ(47)にそれぞれエンドレスベル
ト(52)が掛け渡されている。以下同様にして順次残りの
ボビン嵌合用垂直軸(36)のプーリにエンドレスベルト(5
2)が掛け渡されている。なお、最後にエンドレスベルト
(52)が掛け渡されるボビン嵌合用垂直軸(36)のプーリ
は、上記1つしか取り付けられていないものである。
【0015】連結部材(37)は、下面中央に開口しかつボ
ビン嵌合用垂直軸(36)の上端部(36b)がはまる有底孔(5
3)を備えた円形ブロック状であり、連結・分離用水平ピ
ン(54)を具備している。ボビン嵌合用垂直軸(36)の上端
部(36b)が連結部材(37)の有底孔(53)にはめられた状態
において、前記上端部(36b)の水平溝(41)を水平ピン(5
4)が摺動しうるように、水平溝(41)の壁が孔壁の一部と
なる水平有底孔(55)があけられ、孔底に圧縮ばね(56)が
収められている。水平ピン(54)には分離用切欠き(57)が
形成せられており、常態では、ばね力により切欠き(57)
は水平溝(41)から離れ、水平ピン(54)が水平溝(41)には
まっており、その一端が水平有底孔(55)の開口より突出
している。その結果、連結部材(37)はボビン嵌合用垂直
軸(36)の上端部(36b)と連結されている。素線供給ボビ
ン(5)をボビン嵌合用垂直軸(36)から離脱させるさいに
は、水平有底孔(55)の開口より突出している水平ピン(5
4)をばね力に抗して孔底に向かって押す。すると、水平
ピン(54)の切欠き(57)が水平溝(41)の外側に到来し、水
平溝(41)に水平ピン(54)が存在しないことになるため、
連結が解除されて連結部材(37)をボビン嵌合用垂直軸(3
6)から外すことができる。連結部材(37)の上面には、素
線供給ボビン(5)から繰り出される素線(W1)に張力を付
与するための制動手段であるパーマヒストルクコントロ
ーラ(58)が固定せられている。この実施の形態では、制
動手段として、パーマヒストルクコントローラが用いら
れているが、ヒステリシスクラッチブレーキまたはパウ
ダクラッチブレーキでもよい。この実施の形態では、パ
ーマヒストルクコントローラの垂直軸がフライヤ回転中
心垂直軸(35)になる。素線上向き誘導部材(39)の素線通
過孔(38)は、長さの中程から下広がりのテーパ状であ
る。クレードル(4)の前垂直部(1)の下部でその幅中央に
水平突出棒(59)が設けられている。水平突出棒(59)に
は、目板(13)の基端に固着せられた水平短筒部(60)が嵌
合固定せられている。目板(13)には、中央の1本の素線
(W1)用中心ガイド孔があけられるとともに、中心ガイド
孔を中心として描かれる同一円周上に等間隔になるよう
に6本の素線(W1)を分散せしめる6つの分散用ガイド孔
があけられている(図示略)。この実施の形態では、目
板(13)に分散用ガイド孔があけられているが、代わりに
ガイドローラを設けてもよい。アーチ状フライヤ(6)の
反対側には同一のアーチ状フライヤ(61)が、略逆L状フ
ライヤ(33)の反対側には同一の略逆L状フライヤ(62)が
存在するが、これらは単にバランスをとるためのもので
ある。
【0016】上記2度撚集合機において、2つのモータ
(16)(29)が稼動せられ、アーチ状フライヤ(6)と全ての
素線供給ボビン(5)とが回転せしめられる。そして、各
素線供給ボビン(5)から繰り出された素線(W1)は、それ
ぞれ略逆L状フライヤ(33)の下端環部(32)を通り、素線
上向き誘導部材(39)のねじり付与兼ガイドローラ(40)に
より上方に引き上げられ、目板(13)を経て撚口(12)に導
入せられる。素線供給ボビン(5)は、図5に矢印で示す
ように、時計方向に回転せしめられ、略逆L状フライヤ
(33)も同方向に回転する。素線供給ボビン(5)および略
逆L状フライヤ(33)の回転方向は、アーチ状フライヤ
(6)の回転により複数の素線(W1)に撚を与える方向と逆
方向に素線(W1)にねじりを与える方向であり、かつ素線
(W1)が素線供給ボビン(5)に巻き付けられている方向と
逆の方向である。素線(W1)は、キャプスタン(27)の回転
による撚線(W2)の引き取りにより素線上向き誘導部材(3
9)のねじり付与兼ガイドローラ(40)に向け上方に引き上
げられる間に、素線供給ボビン(5)の回転にともなって
ねじられるのであるが、このねじりは、撚時に発生する
素線(W1)のねじりを打ち消す程度のものとなされる。
【0017】素線(W1)にねじりを与えない場合は、略逆
L状フライヤ(33)、パーマヒストルクコントローラ(5
8)、ねじり付与兼ガイドローラ(40)付き素線上向き誘導
部材(39)、プーリ(47)(48)を含む伝動手段を省き、各素
線供給ボビン(5)から繰り出された素線(W1)が直接目板
(13)に向かうようにすればよい。この場合、たとえば、
7つの素線供給ボビン(5)を左に3つ右に4つとし、前
後方向に2列に配置するとともに、素線(W1)が前側の素
線供給ボビン(5)などに干渉しないように、所要数の垂
直ガイドバーまたは垂直長尺ガイドローラを設ける。
【0018】なお、本発明の実施の形態では、素線供給
ボビン数が7つであるが、7つに限らず複数であればよ
い。
【0019】
【発明の効果】請求項1の発明の2度撚集合機によれ
ば、クレードルにアーチ状フライヤの回転により撚られ
た撚線を巻き取る1つの巻き取りボビンが装着せられ、
そして、機外から複数の素線を供給する従来のものとは
逆に、軸受を有する前後垂直部および両垂直部の下端間
にある中間水平部よりなるクレードルに複数の素線供給
ボビンが軸線を垂直にして配置せられ、アーチ状フライ
ヤの回転により撚られた撚線を機外で巻き取るようにな
されているので、各素線供給ボビンにフランジ径の小さ
いすなわち小型のボビンを用いることができる。その結
果、アーチ状フライヤの回転径を小さくすることがで
き、アーチ状フライヤで発生する遠心力および風圧によ
り、線伸びや断線の生じるおそれがないので、2度撚集
合機の回転数を大きくすることが可能となる。
【0020】請求項2および3の発明の2度撚集合機に
よれば、さらに、素線に撚り返しが与えられるため、極
細線でも撚り合わせるさいに断線が起きないし、撚り上
がった線にねじれが起きたりすることもない。しかも、
2度撚集合機本体外に撚り返しのための回転素線供給装
置を必要としないので、上記従来のものに較べスペース
が狭くてよくかつ電気使用量も少なくてすむ。しかも、
筒型撚線機と比較した場合、2度撚集合機であるから、
生産性は倍となるばかりか、回転体はアーチ状フライヤ
であるから軽量であり、モータも小さくてよいという利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す全体の平面図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態を示す全体の側面図であ
る。
【図3】図1のIII−III線の断面図である。
【図4】図1のIV−IV線にそう拡大断面図である。
【図5】図4のV−V線にそう拡大断面図である。
【図6】図4のVI−VI線の矢視図である。
【符号の説明】
(1)(2):クレードルの前後垂直部 (3):クレードルの中間水平部 (4):クレードル (5):素線供給ボビン (6):アーチ状フライヤ (8):第1中空水平主軸 (9):第2中空水平主軸 (10):第1撚付与兼ガイドローラ (11):第2撚付与兼ガイドローラ (12):撚口 (13):目板 (32):略逆L状フライヤの下端環部 (33):略逆L状フライヤ (34):略逆L状フライヤの上端垂直短筒部 (35):フライヤ回転中心垂直軸 (36):ボビン嵌合用垂直軸 (37):連結部材 (38):素線通過孔 (39):素線上向き誘導部材 (39a):素線上向き誘導部材の水平部 (40):ねじり付与兼ガイドローラ (W1):素線 (W2):撚線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受を有する前後垂直部および両垂直部
    の下端間にある中間水平部よりなるクレードルと、クレ
    ードルに軸線を垂直にして配置せられた複数の素線供給
    ボビンと、クレードルの周囲を回転せしめられるアーチ
    状フライヤと、アーチ状フライヤの前端が取り付けられ
    かつ周壁に横長孔を有する第1中空水平主軸と、アーチ
    状フライヤの後端が取り付けられかつ周壁に横長孔を有
    する第2中空水平主軸と、横長孔より中空部内にはめ入
    れられて第1中空水平主軸に取り付けられかつ複数の素
    線供給ボビンから繰り出された複数の素線を中空部およ
    び横長孔を通してアーチ状フライヤに案内するとともに
    アーチ状フライヤの回転にともなって複数の素線に1回
    目の撚を与える第1撚付与兼ガイドローラと、横長孔よ
    り中空部内にはめ入れられて第2中空水平主軸に取り付
    けられかつアーチ状フライヤの後端から引き出された複
    数の素線を横長孔および中空部を通して外へ向け案内す
    るとともにアーチ状フライヤの回転にともなって複数の
    素線に2回目の撚を与える第2撚付与兼ガイドローラ
    と、クレードルの前垂直部にある軸受に受けられた第1
    中空水平主軸後部と連通するように同垂直部背面に設け
    られた撚口と、撚口の後方に位置するように同垂直部に
    取り付けられた目板とを備えており、第2中空水平主軸
    の中空部から外に引き出された撚線が機外で巻き取られ
    るようになされている2度撚集合機。
  2. 【請求項2】 さらに、複数の素線に1回目の撚を与え
    る前に、各素線に撚方向と逆方向のねじりを予め与える
    ねじり手段を備えている請求項1記載の2度撚集合機。
  3. 【請求項3】 ねじり手段は、ボビンの素線を摺動通過
    させる下端環部を有しかつボビンの周囲を回転せしめら
    れる略逆L状フライヤと、略逆L状フライヤの上端垂直
    短筒部が取り付けられたフライヤ回転中心垂直軸と、フ
    ライヤ回転中心垂直軸をボビン嵌合用垂直軸の上方に位
    置せしめるとともにボビン嵌合用垂直軸に対し着脱自在
    となされた連結部材と、各素線供給ボビンの後方位置に
    おいてクレードルの中間水平部に立てられた逆L状でフ
    ライヤ回転中心垂直軸の上方に素線通過孔を有する素線
    上向き誘導部材と、素線上向き誘導部材の水平部前端上
    面に取り付けられかつ素線通過孔を通過した素線を目板
    に案内するとともにボビンの回転にともなって素線にね
    じりを与えるねじり付与兼ガイドローラと、第2中空水
    平主軸の回転動力を各ボビン嵌合用垂直軸に伝達する伝
    動機構とよりなり、複数のボビン嵌合用垂直軸すべてが
    ボビンとともに同時に同方向に同一回転数で回転せしめ
    られるようになされている請求項2記載の2度撚集合
    機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102587176A (zh) * 2012-02-22 2012-07-18 常州贝斯塔德机械科技有限公司 十二摇篮装置
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CN109056395A (zh) * 2018-10-12 2018-12-21 常州市万兴自控设备有限公司 一种无限长制绳机及其工作方法
CN115538199A (zh) * 2022-02-23 2022-12-30 鹤壁市精锐科技有限公司 一种基于双捻机的钢绳生产设备及其应用方法
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