JP2002180252A - カーボンナノチューブの製造方法 - Google Patents

カーボンナノチューブの製造方法

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JP2002180252A
JP2002180252A JP2000379353A JP2000379353A JP2002180252A JP 2002180252 A JP2002180252 A JP 2002180252A JP 2000379353 A JP2000379353 A JP 2000379353A JP 2000379353 A JP2000379353 A JP 2000379353A JP 2002180252 A JP2002180252 A JP 2002180252A
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carbon nanotubes
carbon nanotube
gas
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JP2000379353A
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English (en)
Inventor
Fumiyuki Hoshi
文之 星
Takefumi Ishikura
威文 石倉
Morio Yumura
守雄 湯村
Satoru Oshima
哲 大嶋
Shuzo Fujiwara
修三 藤原
Yoshinori Koga
義紀 古賀
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National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Tokyo Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CVD法によりカーボンナノチューブを製造
する方法において、基体上に均一方向に成長したカーボ
ンナノチューブを製造する方法を提供する。 【解決手段】 基体上に触媒金属を0.001〜0.0
05モル/m2の割合で蒸着させて形成した活性基体上
に、1100〜1250℃の温度において、有機炭素原
料の気体を流通させて熱分解させ、該活性基体上にカー
ボンナノチューブを生成させることを特徴とするカーボ
ンナノチューブの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CVD法(化学蒸
着法)によりカーボンナノチューブを製造する方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】カーボンナノチューブを製造するため
に、触媒金属を含有させた基体上で、有機炭素原料の基
体を熱分解させ、該基体上に直接カーボンナノチューブ
を生成させる方法(CVD法)は知られている。このよ
うなCVD法では、その基体上にカーボンナノチューブ
を均一方向に成長させることは困難である。この問題を
解決するため、吾郷らは逆ミセル法という触媒調整(App
l.Phys.Lett.,77,1,79)を、村上らはマイクロ波CVD
により(特開2000-57934、Appl.Phys.Lett.,76,23,177
6)配向したカーボンナノチューブの合成を行なってい
る。熱CVD法においては成長するカーボンナノチュー
ブの方向が制御しにくく、太さも制御できず、周壁には
アモルファス状のカーボンが成長しやすいといった問題
がある。マイクロ波CVD法によるカーボンナノチュー
ブの合成においては空排気装置や配向化のためには一般
にはバイアスの印加が必要であり、そのための高価な装
置を必要とするという問題がある。また、カーボンナノ
チューブが付着する面積も実用的な大きさにすることは
困難で、産業上の利用という観点から実用的ではないと
いった問題点もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、CVD法に
よりカーボンナノチューブを製造する方法において、基
体上に均一方向に成長したカーボンナノチューブを製造
する方法を提供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、以下に示す方法が提
供される。 (1)基体上に触媒金属を0.001〜0.005モル
/m2の割合で蒸着させて形成した活性基体上に、11
00〜1250℃の温度において、有機炭素原料の気体
を流通させて熱分解させ、該活性基体上にカーボンナノ
チューブを生成させることを特徴とするカーボンナノチ
ューブの製造方法。 (2)基体に垂直方向に均一に配向したカーボンナノチ
ューブを生成する前記(1)に記載の方法。 (3)該触媒金属が、Pd、Fe、Co及びNiの中か
ら選ばれる少なくとも1種である前記(1)又は(2)
に記載の方法。 (4)該有機炭素原料としてメタンを用いる前記(1)
〜(3)のいずれかに記載の方法。
【0005】本発明によるカーボンナノチューブ(以
下、単にCNTとも略記する)の製造方法においては、
CNTを成長させる基体として、基体上に、その表面積
1m2当り、0.001〜0.005モル、好ましくは
0.001〜0.002モルの割合で触媒金属を化学蒸
着させて形成した活性基体を用いる。この場合、基体材
料としては、耐熱性のもの、例えば、石英、アルミナ、
シリコン等が用いられる。その基体の形態は、特に制約
されず、板状、ペレット状、ワイヤー状等であることが
できる。好ましくは板状の基体が用いられる。前記触媒
金属としては、従来公知の各種のもの、例えば、パラジ
ウム、鉄、コバルト、ニッケル等の各種の遷移金属を1
種又は2種以上を組合せて用いることができる。
【0006】本発明によりカーボンナノチューブを製造
するには、前記活性基体の存在下において、有機炭素原
料の気体を流通させながら熱分解させる。この場合の反
応温度(熱分解温度)は、1100〜1250℃、好ま
しくは1150〜1200℃である。有機炭素原料の気
体の流通速度は、ガス空間速度(GHSV)で、200
00〜200000hr-1、好ましくは30000〜1
50000hr-1である。前記有機炭素原料としては、
特に制約されず、高温で炭素化されるものであればよ
い。このようなものとしては、メタン、エタン、プロパ
ン、ブタン等の飽和炭化水素;エチレン、プロピレン、
ブテン、イソブテン等の不飽和炭化水素;アセチレン等
のアセチレン系化合物;ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ナフタレン等の芳香族炭化水素、これらの混合物
(例えば、ナフサや軽油等)等が包含される。前記有機
炭素原料を熱分解する場合、その気体中にはアルゴンガ
スや水素ガスをキャリアーガスとして混入することがで
きる。また、有機炭素原料には、硫化水素やメルカプタ
ン等のイオウ化合物を適量加えることができる。
【0007】前記反応により、その活性基体上にはCN
Tが生成されるが、このCNTは、その基体上に均一方
向(通常、その基体表面に対して垂直方向)に成長した
高品質のものである。
【0008】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。
【0009】実施例1 縦:8mm、横:2mm、厚さ1mmのSi基板の上面
(面積:16mm2)に、1m2当り、ニッケル0.00
2モルを真空蒸着法により蒸着させた。得られた活性S
i基板を電気炉に挿通し、1200℃に加熱し、メタン
ガスを30cc/分、水素ガスを70cc/分及びアル
ゴンガスを400cc/分の速度で5分間流通させた。
その結果、Si基板上には、CNTが堆積したが、この
ものは、その基板に対して垂直方向に均一に配向したも
のであり、その直径は100nm程度であった。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、基体上にCNTを均一
方向に成長させることが可能であり、基体上に均一方向
に成長した高品質のCNTを大きな面積に生成させるこ
とが可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石倉 威文 東京都港区海岸1−5−20 東京瓦斯株式 会社内 (72)発明者 湯村 守雄 茨城県つくば市東1丁目1番地 工業技術 院物質工学工業技術研究所内 (72)発明者 大嶋 哲 茨城県つくば市東1丁目1番地 工業技術 院物質工学工業技術研究所内 (72)発明者 藤原 修三 茨城県つくば市東1丁目1番地 工業技術 院物質工学工業技術研究所内 (72)発明者 古賀 義紀 茨城県つくば市東1丁目1番地 工業技術 院物質工学工業技術研究所内 Fターム(参考) 4G046 CA02 CB03 CC06 4K030 AA09 AA10 BA27 CA04 CA12 FA10 4L037 CS03 FA03 FA04 PA03 PA05 PA06 PA12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上に触媒金属を0.001〜0.0
    05モル/m2の割合で蒸着させて形成した活性基体上
    に、1100〜1250℃の温度において、有機炭素原
    料の気体を流通させて熱分解させ、該活性基体上にカー
    ボンナノチューブを生成させることを特徴とするカーボ
    ンナノチューブの製造方法。
  2. 【請求項2】 基体に垂直方向に均一に配向したカーボ
    ンナノチューブを生成する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 該触媒金属が、Pd、Fe、Co及びN
    iの中から選ばれる少なくとも1種である請求項1又は
    2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 該有機炭素原料としてメタンを用いる請
    求項1〜3のいずれかに記載の方法。
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