JP2002180132A - 高張力鋼の製造方法 - Google Patents

高張力鋼の製造方法

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JP2002180132A
JP2002180132A JP2001338070A JP2001338070A JP2002180132A JP 2002180132 A JP2002180132 A JP 2002180132A JP 2001338070 A JP2001338070 A JP 2001338070A JP 2001338070 A JP2001338070 A JP 2001338070A JP 2002180132 A JP2002180132 A JP 2002180132A
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Yutaka Moriya
豊 森谷
Toru Kawanaka
徹 川中
Koshiro Tsukada
幸四郎 束田
Tatsuya Shimoda
達也 下田
Saburo Tani
三郎 谷
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JFE Engineering Corp
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Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、溶接性及び音響異方性に優れた引張
強さ780N/mm2級高強度鋼の製造方法を提供す
る。 【解決手段】質量%でC:0.075〜0.094%、
Si:0.01〜0.4%、Mn:0.5〜1.5%、
P:0.01%以下、S:0.01%以下、Ni:0.
5〜2%、Cr:0.1〜0.9%、Mo:0.2〜1
%、Nb:0.003〜0.03%、Al:0.01〜
0.08%、N:0.0005〜0.008%を含み、
さらにCu、V、Tiの一種又は二種以上を含み、Pc
m値が0.24以下で、且つCeq値が0.45以上で
あり、実質的にBを含有しない鋼を、1000〜125
0℃に加熱し、かつT=85Mn+40Ni+95Cr
+120Mo+3100Nb+40Cu+500V+1
000(Ti−3.42N)+580とした場合に圧延
仕上温度をT℃〜1050℃とし、Ar3変態点以上か
ら直接焼入れする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は溶接性および音響異
方性に優れた780N/mm2級高張力鋼の製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】780N/mm2級高張力鋼(以下、H
T780と称す)はこれまでに種々の鋼種が提案されて
いるが、その殆どが焼入れ性向上のためにBを添加し
て、焼入れ焼戻し処理を行なうことにより製造されてい
る。これらの鋼は優れた母材強度および靭性を有する
が、Bを含有するので溶接部の硬化性が高い(溶接低温
われ感受性が高い)ので、溶接施工時において溶接われ
防止対策を行う必要がある。
【0003】一般に、溶接割れ防止対策としては溶接部
を100℃以上に予熱することが行われているが、高温
に加熱された作業環境は安全衛生上の観点から好ましく
なく、またかかる環境下では施工能率が著しく低下す
る。
【0004】このようなB含有鋼HT780の問題点を
解決するために、特公昭49−42568号公報および
特開平4−314825号公報等にBを含有しないB無
添加高張力鋼が提案されている。
【0005】前者は、C:0.07〜0.09%、S
i:0.46から0.50%、Mn:1.30〜1.3
8%、Cu:0.10〜0.23%、Ni:0.43〜
0.92%、Cr:0.95〜1.20%、Mo:0.
48〜0.59%、Ti:0.08〜0.015%、A
l:0.08〜0.11%(いずれも重量%)を含有す
るものであって、高靭性溶接熱影響部を有する高張力鋼
を開示している。
【0006】後者は、C:0.038〜0.053%、
Cu:1.02〜1.72%、Nb:0.013〜0.
032%、V:0.021〜0.057%、Ti:0.
011〜0.019%を含み、かつ59.3C+Cu≦
4.2を満足するようにC及びCuを含有し、熱間圧延
ののち直接焼入れを行い、析出強化を活用するため55
0〜600℃にて焼戻し処理を行なう溶接性に優れたH
T780の製造方法を開示している。
【0007】一方、橋梁などの溶接構造物においては、
安全性確保の観点から溶接欠陥の検出を斜角による超音
波探傷によって厳密に行う必要がある。超音波探傷検査
においては鋼板の最終圧延方向(L方向)と最終圧延方
向に直交する方向(C方向)における音速に差がある
と、欠陥の正確な検出が困難となる。
【0008】この場合にL方向とC方向の検査とを区別
して評価判定することは技術的に限界があるため、欠陥
エコーであると疑わしいものが発見された溶接個所は全
て補修しなければならず、必要以上の欠陥補修を余儀な
くされ、施工費が莫大なものになる。
【0009】このような音響異方性に関する問題点を解
決するために、特開昭63−235431号公報は音響
異方性の小さい鋼板の製造方法を開示している。本技術
は(C+Mn/6)値が0.36%以下で、かつ炭素当
量値Ceqが0.40%以下の組成を有する鋼を100
0℃以上1200℃以下に加熱し、オーステナイトの再
結晶域で全圧下率を50%以上、圧延仕上げ温度を85
0℃以上とし、Ar3変態点を50℃下回る温度域から
毎秒5℃以上15℃未満の冷却速度で400℃以上68
0℃以下の温度域まで冷却して音響異方性の小さい鋼板
を製造する方法である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
49−42568号公報に記載のB無添加高張力鋼は、
Siを0.46%以上含有するため溶接性及び溶接継手
靭性が不十分である。
【0011】また、特開平4−314825号公報に記
載のB無添加高張力鋼は、溶接性に優れるものの、析出
強化を活用して母材強度を確保するため、焼戻し処理を
550〜600℃といった低温域で実施することが必要
不可欠となる。
【0012】このため溶接継手強度が不十分となり、こ
の対策として母材強度を確保するために低音域で圧延す
ることも考えられる。しかしながら、低温域で熱間圧延
された鋼板は、L方向とC方向とで超音波の伝播速度が
大きく異なる音響異方性の増大を引き起こす。
【0013】特開昭63−235431号公報に記載の
音響異方性の小さい鋼板は、炭素当量値Ceqが0.4
0%以下あるためHT780としては母材強度が不十分
であり、また仮に母材強度がHT780程度まで達成さ
れた場合においても、Ceqが0.40%以下であるた
め溶接継手強度が不足する。
【0014】以上のように溶接性および音響異方性の両
者ともに優れたHT780に対する需要家の要望が高い
にもかかわらず、かかる高張力鋼は未だ実現されていな
い。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者はこれらの問題
点を解決するため、780N/mm2級高張力鋼を対象
にその成分組成、製造条件について鋭意検討を行った。
【0016】図1は、音響異方性に及ぼす圧延仕上げ温
度(℃)の影響を示すもので、質量%でC:0.09
4,Si:0.20、Mn:1.04,P:0.00
4、S:0.002,Ni:1.21、Cr:0.4
8,Mo:0.42、Nb:0.016,Al:0.0
22、N:0.0027,Pcm:0.23、Ceq:
0.51,T(=85Mn+40Ni+95Cr+12
0Mo+3100Nb+40Cu+500V+1000
(Ti−3.42N)+580)(℃):853の組成
の鋼材につき両者の相関を調べた結果を示す特性線図で
ある。
【0017】図から明らかなように、圧延仕上げ温度が
約853℃のあたりで音響異方性が大きく変化し、この
温度以下で熱間圧延を仕上げると音響異方性が1.02
を大きく上回るようになる。
【0018】図2は、図1と同じ組成の鋼を用い、シャ
ルピー衝撃特性に及ぼす圧延仕上げ温度(℃)の影響を
調べた結果を示す特性線図である。
【0019】図から明らかなように、圧延仕上温度が約
853℃のあたりで破面遷移温度が大きく変化し、この
温度域で熱間圧延を仕上ると破面遷移温度vTsが−4
0℃を大きく上回り、靭性が大幅に劣化する。
【0020】図3は、引張り強さに及ぼす圧延仕上温度
の影響を示すもので、圧延仕上げ温度が約853℃のあ
たりで引張り強さが大きく変化し、この温度以下で熱間
圧延を仕上げると引張り強さが780N/mm2を大き
く下回るようになる。
【0021】このように、HT780鋼の場合、熱間圧
延条件をその成分組成から求められるパラメータにより
規定した場合、音響異方性、靭性及び強度が向上するこ
とが見出された。
【0022】本発明はこれらの知見を基に更に検討を加
えてなされたものであり、即ち、本発明は、質量%で
C:0.075〜0.094%、Si:0.01〜0.
4%、Mn:0.5〜1.5%、P:0.01%以下、
S:0.01%以下、Ni:0.5〜2%、Cr:0.
1〜0.9%、Mo:0.2〜1%、Nb:0.003
〜0.03%、Al:0.01〜0.08%、N:0.
0005〜0.008%、さらにCu:0.01〜1.
5%、V:0.005〜0.1%、Ti:0.003〜
0.02%の一種又は二種以上を含み、Pcm値が0.
24以下、且つCeq値が0.45以上で、実質的にB
を含有せず残部Fe及び不可避的不純物からなる鋼を、
1000〜1250℃に加熱し、T=85Mn+40N
i+95Cr+120Mo+3100Nb+40Cu+
500V+1000(Ti−3.42N)+580とし
た場合に圧延仕上温度がT℃〜1050℃の範囲内にな
るように圧延後、Ar3変態点以上から直接焼入れし、
次いでAc1変態点以下の温度域に焼戻し処理すること
を特徴とする溶接性および音響異方性に優れた高張力鋼
の製造方法である。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の成分組成、製造条件の限
定理由について詳細に説明する。
【0024】1.成分組成 C Cは母材強度および溶接継手強度をともに向上させるた
め添加する。0.075%未満では強度不足となり、
0.094%を超えると溶接性が著しく劣化するため、
0.075〜0.094%とする。
【0025】Si Siは母材強度および溶接継手強度をともに向上させる
ために添加する。0.01%未満では強度不足となり、
0.4%を超えると溶接性、溶接継手靭性が著しく劣化
するため、0.01〜0.4%とする。
【0026】Mn Mnは母材強度および溶接継手強度をともに向上させる
ために添加する。0.5%未満では強度不足となり、
1.5%を超えると溶接性が劣化するため、0.5〜
1.5%とする。
【0027】P Pは不純物元素で0.01%を越えると溶接継手靭性が
劣化するため、0.01%以下とする。
【0028】S Sは不純物元素で0.01%を越えると溶接継手靭性が
著しく劣化するため、0.01%以下とする。
【0029】Ni Niは母材強度および靭性、並びに溶接継手強度を向上
させるために添加する。0.5%未満では強度および靭
性が不足し、2%を超えると経済性が損なわれるため、
0.5〜2%とする。
【0030】Cr Crは母材強度および溶接継手強度をともに向上させる
ために添加する。0.1%未満では強度不足となり、
0.9%を超える添加は溶接性が損なわれるため、0.
1〜0.9%とする。
【0031】Mo Moは母材強度および溶接継手強度をともに向上させる
ために添加する。0.2%未満では強度不足となり、1
%を超えると溶接性が損なわれるため、0.2〜1%と
する。
【0032】Nb Nbは母材強度および溶接継手強度をともに向上させる
ために添加する。0.003%未満では強度不足とな
り、0.03%を超えると溶接金属の靭性が損なわれる
ため、0.003〜0.03%とする。
【0033】Al Alは脱酸およびミクロ組織の微細化による母材靭性の
確保のために添加する。0.01%未満では組織の微細
化による母材靭性の確保が不十分となり、0.08%を
超えると母材靭性が損なわれるため、0.01〜0.0
8%とする。
【0034】N NはAlと反応して析出物を生成することによりミクロ
組織を微細化し、母材靭性を向上させるため添加する。
0.0005%未満では析出物の量が不足し、0.00
8%を超えると母材靭性および溶接継手靭性が損なわれ
るため、0.0005〜0.008%とする。
【0035】B Bは本発明では不純物元素であり、微量であっても溶接
性を著しく劣化させるため、0.0002%以下とする
のが好ましい。
【0036】Pcm(溶接割れ感受性指数) 溶接性の指標であるPcmは、溶接施工時の予熱温度の
低減化をはかるために0.24%以下とする。但し、本
発明ではPcm=C+Si/30+Mn/20+Cu/
20+Ni/60+Cr/20+Mo/15+V/10
+5B(質量%)とする。
【0037】Ceq(炭素当量値) 焼入れ性の指標であるCeqは、溶接継手強度および溶
接継手靭性をともに確保するために0.45%以上とす
る。但し、本発明ではCeq=C+Mn/6+Si/2
4+Ni/40+Cr/5+Mo/4+V/14(重量
%)とする。
【0038】本発明は以上の成分組成に、更にCu,
V,Tiの一種または二種以上を添加する。
【0039】Cu Cuは母材強度および溶接継手強度をともに向上させる
ために添加する。0.01%未満では強度不足となり、
1.5%を超えると溶接性が損なわれるため、0.01
〜1.5%とする。
【0040】V Vは母材強度および溶接継手強度をともに向上させるた
めに添加する。0.005%未満では強度不足となり、
0.1%を超えると母材靭性、溶接性が損なわれるた
め、0.005〜0.1%とする。
【0041】Ti Tiはミクロ組織の微細化を通じて母材靭性および溶接
継手靭性をともに向上させるために添加する。0.00
3%未満では組織の微細化による靭性向上の効果が不十
分となり、0.02%を超える母材靭性および溶接継手
靭性がともに損なわれるため、0.003〜0.02%
とする。
【0042】2.製造条件 直接焼入れ時のスラブ加熱温度 合金元素の固溶をはかり十分な焼入れ性を確保するとと
もに、圧延時の所定の条件を達成するため、加熱温度は
1000℃以上とする必要がある。一方、1250℃を
超えるとミクロ組織が肥大化し、母材靭性を損なうため
1000〜1250℃とする。
【0043】直接焼入れ時の圧延仕上温度 本発明において圧延仕上温度は母材強度、母材靭性、音
響異方性に大きな影響を及ぼすため厳密に限定する必要
があり、添加元素の量に応じてもとまる温度T(=85
Mn+40Ni+95Cr+120Mo+3100Nb
+40Cu+500V+1000(Ti−3.42N)
+580)〜1050℃とする。
【0044】圧延仕上温度を、上式より求まる温度Tよ
り低くした場合、急激に母材強度、母材靭性が低下し、
音響異方性は増大する。一方、1050℃を超えるとミ
クロ組織が粗大化し母材靭性の劣化が著しくなる。
【0045】焼戻し温度 焼戻し温度はAc1変態点以下とする。溶接継手強度確
保のために600℃以上とすることが好ましく、一方、
700℃を超えると、急激に母材強度が低下するため、
600〜700℃(600℃以上700℃以下)とする
ことが好ましい。
【0046】
【実施例】以下、添付の図面及び表1と表2を参照して
本発明の種々の実施例について説明する。
【0047】表1に供試鋼を示す。表1中の鋼1〜11
は成分組成が本発明の範囲内で、鋼12〜18は比較例
となっている。表1の最右欄T(℃)はT=85Mn+
40Ni+95Cr+120Mo+3100Nb+40
Cu+500V+1000(Ti−3.42N)+58
0)より求めた値を示している。
【0048】表2に本発明の効果を示す。板厚、スラブ
加熱温度、圧延仕上げ温度、焼戻し温度などの諸条件を
変えた種々の鋼板を製造し、音響異方性、破面遷移温度
(靭性)、機械的性質(引張強さ、降伏強さ)、溶接性
(最高硬さ)ついてそれぞれ調べた。尚、表2の鋼板N
o.は表1の鋼No.に対応する。ただし、鋼板17.
1、17.2は鋼17を用いている。以下、諸性質につ
いて説明する。
【0049】音響異方性はJISZ3060に規定され
た超音波試験に準拠して評価し、音速比が1.02以下
となるものを合格と判定した。
【0050】破面遷移温度(vTs)は、JIS4号試
験片(JISZ2202)を用いて2mmVノッチシャ
ルピー衝撃試験(荷重10kgf)を行って求めた。
【0051】母材の表面遷移温度が−40℃以下となる
ものを合格と判定した。比較例の鋼板17.1、17.
2は、鋼17を焼戻し温度580℃、610℃として製
造したものである。鋼板17.1のvTsは−21℃、
鋼板17.2のvTsは−27℃であった。
【0052】比較例の鋼板14では、溶接金属部の靭性
不良が、比較例の鋼板17.1、17.2では溶接継手
部の靭性不良が認められた。鋼板12、16、18では
最高硬さが350を超えている。一方、本発明例1〜1
1では良好な靭性が得られ、板厚50mmの鋼板5でも
vTsは−54℃と良好な値が得られている。
【0053】機械的強度として各鋼板の母材の引張強度
及び降伏強さをJIS4号試験片を用いて測定した。降
伏強さが685N/mm2以上、引張り強さが780N
/mm2以上となるものを合格とし、本発明の実施例は
全て合格した。一方、比較例13、15、17.2は強
度が不足している、溶接性は、溶接部の最高硬さによっ
て評価した。溶接方法:被覆アーク溶接、溶接電流:1
70A,溶接電圧:25v,溶接速度:150mm/
分、溶接雰囲気:20℃、試験片温度:20℃の条件に
て各鋼板を溶接し、JIS1号試験片(JIS Z31
01)を採取し、ビッカース硬度計で溶接部最高硬さを
求めた。最高硬さHv値が350以下を合格と判定し、
溶接性評価の一つの指標とした。
【0054】鋼板13、14、15、17.1、17.
2は最高硬さは良好であったが、鋼板13は溶接金属部
靭性不良、鋼板14は溶接継手強度不良、鋼板15、1
7.2は溶接継手強度、靭性不良であった。一方、本発
明の実施例はいずれも最高硬さ、溶接金属部及び継手部
の靭性、継手部の強度共に良好であった。尚、溶接金属
部靭性、溶接継手強度の具体的数値は省略した。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【発明の効果】本発明法によれば、溶接性及び音響異方
性に優れた引張強度780N/mm2以上の高強度鋼が
得られ、産業上極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】音響異方性に及ぼす圧延仕上げ温度の影響を示
す図。
【図2】靭性(vTs)に及ぼす圧延仕上げ温度の影響
を示す図。
【図3】引張強さ(N/mm2)に及ぼす圧延仕上げ温
度の影響を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 束田 幸四郎 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 下田 達也 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 谷 三郎 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4K032 AA01 AA04 AA11 AA14 AA15 AA16 AA19 AA21 AA22 AA23 AA24 AA27 AA29 AA31 AA35 AA36 BA01 CA02 CA03 CC03 CC04 CD06 CF02

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量%でC:0.075〜0.094
    %、Si:0.01〜0.4%、Mn:0.5〜1.5
    %、P:0.01%以下、S:0.01%以下、Ni:
    0.5〜2%、Cr:0.1〜0.9%、Mo:0.2
    〜1%、Nb:0.003〜0.03%、Al:0.0
    1〜0.08%、N:0.0005〜0.008%、さ
    らにCu:0.01〜1.5%、V:0.005〜0.
    1%、Ti:0.003〜0.02%の一種又は二種以
    上を含み、Pcm値が0.24以下、且つCeq値が
    0.45以上で、実質的にBを含有せず残部Fe及び不
    可避的不純物からなる鋼を、1000〜1250℃に加
    熱し、T=85Mn+40Ni+95Cr+120Mo
    +3100Nb+40Cu+500V+1000(Ti
    −3.42N)+580とした場合に圧延仕上温度がT
    ℃〜1050℃の範囲内になるように圧延後、Ar3変
    態点以上から直接焼入れし、次いでAc1変態点以下の
    温度域に焼戻し処理することを特徴とする溶接性および
    音響異方性に優れた高張力鋼の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022022066A1 (zh) * 2020-08-17 2022-02-03 莱芜钢铁集团银山型钢有限公司 一种极地海洋工程用钢板及其制备方法

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WO2022022066A1 (zh) * 2020-08-17 2022-02-03 莱芜钢铁集团银山型钢有限公司 一种极地海洋工程用钢板及其制备方法

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