JP2002179842A - タイヤトレッド用ゴム混合物 - Google Patents

タイヤトレッド用ゴム混合物

Info

Publication number
JP2002179842A
JP2002179842A JP2001363123A JP2001363123A JP2002179842A JP 2002179842 A JP2002179842 A JP 2002179842A JP 2001363123 A JP2001363123 A JP 2001363123A JP 2001363123 A JP2001363123 A JP 2001363123A JP 2002179842 A JP2002179842 A JP 2002179842A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
rubber mixture
phr
tire
mixture according
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001363123A
Other languages
English (en)
Inventor
Gert Heinrich
ゲルト・ハインリッヒ
Wolfram Herrmann
ヴオルフラーム・ヘルマン
Norbert Kendziorra
ノルベルト・ケンヅイオラ
Thomas Pietag
トーマス・ピーターク
Carla Recker
カールラ・レッカー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Continental AG
Original Assignee
Continental AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Continental AG filed Critical Continental AG
Publication of JP2002179842A publication Critical patent/JP2002179842A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K9/00Use of pretreated ingredients
    • C08K9/04Ingredients treated with organic substances

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Tires In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に且つ環境を汚染せずに製造できそして
そのものから製造されるタイヤが高い耐滑り性(高い摩
擦係数、良好なグリップ性)を高温での硬度低下を伴っ
て実現する、タイヤトレッド、特にレース用タイヤのタ
イヤトレッドのためのゴム混合物の提供。 【解決手段】 この課題は、ゴム混合物が一般式+ NR4 で表されるアルキルアンモニウムイオンで変性されそし
て予めの処理によって膨潤されているかまたは重合組み
入れられた別のゲスト分子を有していない少なくとも1
種類の層状珪酸塩を全ゴム成分100重量部を基準とし
て5〜90phr含有することによって解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、少なくとも1種類のジ
エンゴム、少なくとも1種類のフィラー、可塑剤および
通常使用される他の添加物を含有する、硫黄で加硫でき
るタイヤトレッド用ゴム混合物、特にレース用タイヤの
タイヤトレッド用ゴム混合物に関する。
【0002】
【従来の技術】タイヤトレッド用ゴム混合物は色々なフ
ィラー、例えばカーボンブラック、珪酸、アルミノ珪酸
塩、カオリン、金属酸化物またはチョークが添加され
る。この場合フィラーはゴム混合物の価格を下げるのに
寄与するだけでなく、ゴムにも未加硫のゴム混合物のお
よびそれから製造されるタイヤの性質にも特別な作用効
果を与える。殆どのカーボンブラック、珪酸および殆ど
の微細な珪酸塩が挙げられる活性フィラー(補強フィラ
ーとも称する)は一般に沢山の加硫特性、例えば強度、
応力値(モジュール)および耐引裂伝播性を改善する
が、他の性質、例えば破断時伸び率および反発弾性にマ
イナスの影響を及ぼす。この場合フィラーの活性は粒
度、比表面積、表面の幾何学的形状および化学組成に左
右される。
【0003】過去には公知のフィラーは、フィラーを含
有するタイヤの性質を最適にするために多様な試みがな
され、変更されおよび変性された。更にこの関係では新
しいフィラー群が開発された。
【0004】層状珪酸塩はこれらの種類のフィラーであ
るが、層状珪酸塩はその極性表面のために慣用のゴムと
相容性がないという問題がある。即ちこのものはゴム混
合物に混入する前に、親有機性でそして取り巻くゴムマ
トリックスと相容性があるように変性する必要がある。
そうした時にだけ層状珪酸塩はゴムマトリックス中に良
好に分散することができる。これを達成するために、久
しい以前から、層状珪酸塩の通常親水性の表面をアルキ
ルアンモニウムイオンでカチオン交換することによっ
て、親油性となる様に変性することが公知である。その
時に個々の有機変性層は互いに重なり合った平行状態で
配置されており、有機系層と無機系層とが規則的に互い
に交代する堆積物は形成されない。
【0005】ポリマーおよび層状珪酸塩をベースとする
ナノ複合体、その製法、性質および用途についての概論
が例えばMacromol.Mater.Eng.279のM.Zanetti, S.Lomak
inおよびG.Caminoの“Polymer layered silicate nanoc
omposites"の章、第1 〜9 、(2000)に記載されている。
これには、ポリマーおよび層状珪酸塩をベースとするナ
ノ複合体を製造するために4つの方法が提案されてい
る。即ち、その場での重合、溶液からのポリマーの入れ
込み(差し込み)、溶融したポリマーの直接的な差し込
みおよびゾル/ゲル−技術がある。これらの方法は、珪
酸塩の個々の層を広げたり場合によってはそれどころか
完全に互いに薄片にさせ(剥脱させ)ている。個々の層
は約1nmの厚みを有しそしてポリマーで囲まれてい
る。ポリマー材料中にナノ複合体が存在することは、そ
れから製造されるポリマー製品に新規のおよび改善され
た性質を付与することを可能とする。層状珪酸塩をベー
スとするナノ複合体のコンセプトは中でも熱可塑性樹脂
の分野で、その性質を例えば抗張力を改善するために使
用されている。熱可塑性樹脂のためにはナノ複合体の上
記の4つの製法が使用できるが、これに対してゴムのた
めには溶融したポリマーの直接的な入れ込みは、粘度が
高いために慣用の加工温度域では不可能である。他の3
つの方法はゴムにも使用できるが、確かにこれらの方法
は技術的に多大な費用を要し、かつ、かゝるナノ複合体
を加工する後続の工程で例えば加硫可能なゴム混合物に
混入するために、一般に完全に除かなければならない溶
剤を常に使用しなければならない。
【0006】国際特許97/00910号明細書から
は、入れ込まれるエマルジョンポリマーを層状珪酸塩と
一緒に含有するラテックスを製造することが公知であ
る。かゝるラテックスを製造するためには、層状珪酸塩
を最初にオニウム塩でのイオン交換によって親有機性に
させ、次いでエマルジョン中で親有機性層状珪酸塩の存
在下でモノマーからゴムを重合して珪酸塩の層中にゴム
を入り込ませている。この場合にはナノ複合体が生じ
る。凝集および乾燥後にこの種のナノ複合体はゴム混合
物中で例えばガス透過性が低減されたタイヤ内部ゴムの
ために使用することができる。
【0007】米国特許第5,576,372号明細書に
は、ガス透過性が低減されたタイヤ内部ゴムにおいて層
状珪酸塩を使用することが開示されている。この場合に
は層状珪酸塩が正に荷電した基を持つ反応性ゴムを有し
ている。この層状珪酸塩はこの目的のために、反応性ゴ
ムを含有する溶液、一般にはトルエンの様な有機溶剤を
含有する溶液で処理される。反応性ゴムは層中にまたは
層の間で膨化している。次いで全ての溶剤は後続の加工
の前に、例えばタイヤ内部ゴム混合物に混入する前に除
かなければならない。更に多くの有機溶剤は衛生的およ
び毒性的に危険性があるものに分類されている。
【0008】改善された機械的性質および低減されたガ
ス透過性を有するゴム混合物用の特別に取り扱われた層
状珪酸塩も米国特許第6,103,817号明細書から
公知である。この特別な層状珪酸塩はゴム混合物中に混
入する前に最初にオニウム塩でイオン交換することによ
って親有機性に形成され、次いで有機溶剤からの別の有
機系ゲスト分子をまたは(低い融点を有する物質の場合
には)親有機性層状珪酸塩を液状ゲスト分子で処理する
ことによって、層状珪酸片中の層相互の間隔を広げるた
めにおよびゴム混合物中への分散を容易にし且つ改善す
るために入れ込み/膨化させる。1種類の物質または2
種類の異なる物質を層状珪酸塩中に入れ込んでもよく、
この場合にはそれら物質の少なくとも1種類は極性基を
有していなければならない。
【0009】三つの上記の方法は、層状珪酸塩をゴム混
合物中に混入する前に多大な費用のかかる方法で、個々
の層状珪酸塩をその混入の前にゴム分子によって互いに
分離されてナノ複合体が存在するように形成されている
点で共通している。
【0010】米国特許第6,034,164号明細書か
らは、アルキルアンモニウムイオンで変性された層状珪
酸塩を、ゴムまたはゲスト分子を予め膨潤させたりまた
は重合導入したりせずに、二種類の特別なゴムよりなる
ゴム混合物中に直接的に混入することが公知である。こ
れらのゴムは一方では>50000g/モルの分子量を
有する非イオン性ポリマーでありそしてもう一方では、
第一のポリマーと相容性がありそして分子量が第一のポ
リマーよりも小さい非イオン性ポリマーが適する。混合
工程の間に混合物中で発生する力によって10nmより
も大きい厚さの変性層状珪酸塩より成る層パッケージ(S
chichtpakete) が得られる。この場合には、完全に薄片
化(剥離)が回避されるそうである。この種のゴム混合
物は気密なエラストマー膜、例えばタイヤ内部ゴムまた
はブラダ(Heizbaelgen) の製造に使用することができ
る。
【0011】タイヤ内部ゴムのために(主要テーマ:ガ
ス透過性)使用されるゴム混合物は、タイヤトレッドの
ゴム混合物に求められる要求を一般に満足していない。
例えば使用されるタイヤトレッド用ゴム混合物は、タイ
ヤが摩擦、滑り挙動、転がり抵抗、発熱、耐引裂伝播性
および冷間柔軟性に関して最善とすることを実現しなけ
ればならない。例えばレース用車またはレース用カート
のレース用タイヤのためのトレッドの場合には、何より
も先ず運転中の温度での高い耐滑り性および良好なグリ
ップ性が要求される。この高い耐滑り性は関連する温度
領域での損失因子tanδを高めることによって、例え
ば高エネルギー消散性カーボンブラック(いわゆる、レ
ース用カーボンブラック)を多量(>100phr)に
混入することによって得ることができる。更に運転中の
温度範囲内でタイヤができるだけ低いショア硬度を有す
ることが有利である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、簡単
に且つ環境を汚染せずに製造できそしてそのものから製
造されるタイヤが高い耐滑り性(高い摩擦係数、良好な
グリップ性)を高温での硬度低下を伴って実現する、タ
イヤトレッド、特にレース用タイヤのタイヤトレッドの
ためのゴム混合物を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明に従
って、一般式+ NR4 で表されるアルキルアンモニウムイオンで変性されそし
て予めの処理によって膨潤されているかまたは重合組み
入れられた別のゲスト分子を有していない少なくとも1
種類の層状珪酸塩を全ゴム成分100重量部を基準とし
て5〜90phr含有することことによって解決され
る。
【0014】この明細書で使用する表示“phr”(ゴ
ム100重量部当りの重量部)はゴム工業において通常
的に使用される、混合物処方のための量表示である。こ
の場合、個々の物質の重量部での投与量は常に、混合物
中に存在する全てのゴムの総重量100重量部を基準と
する。
【0015】驚くべきことに、追加的な前処理によって
導入された別のゲスト分子を有していない、アルキルア
ンモニウムイオンで変性された層状珪酸塩をタイヤトレ
ッド用ゴム混合物に混入することによって、加硫物が慣
用のカーボンブラック混合物に比較して摩擦係数および
それ故の0℃以上の温度でおよび約40〜70℃の運転
時のタイヤ表面の温度での耐滑り性が著しく高く上昇さ
せることが達成される。この効果は上記の量の層状珪酸
塩を用いて達成できる。混合物中のフィラーの割合は、
レース用カーボンブラックで通例である様に、摩耗およ
び耐引裂伝播性の様な他のタイヤ特性に欠点を伴う10
0phrよりも多い高フィラー度に増やす必要がない。
【0016】本発明の有利な他の実施態様によればゴム
混合物は40〜95phrの層状珪酸塩を含有してい
る。この配合では耐滑り性の向上に関して最も良好な結
果が達成できる。
【0017】変性された層状珪酸塩の出発材料として
は、イオン交換に適する、当業者に知られるあらゆる天
然のおよび合成層状珪酸塩、例えばモンモリロナイト、
スメクタイト、カオリナイトおよび例えば種々の粘土鉱
物(例えばベントナイトおよびカオリン)として自然界
で産する他の混合物を使用することができる。使用され
る層状珪酸塩の個々の層は0.8〜2.0nmの層厚お
よび80〜800nmの平均直径を有しているべきであ
る。小さく、極めて薄い小板状物はゴム混合物中に最適
に分散することができそして該ゴム混合物中で結合され
得る。
【0018】層状珪酸塩の表面は一般式+ NR4 で表さ
れるアルキルアンモニウムイオンでカチオン交換するこ
とによって変性され、その際に変性層状珪酸塩は5〜5
0重量%の特に有利な炭素含有量を有している。変性す
るために使用されるアルキルアンモニウムイオン中のR
は互いに同じでも異なっていてもよく、水素原子、炭素
原子数1〜40の置換されたまたは非置換の分岐したま
たは直鎖状の飽和または不飽和アルキル基および置換さ
れたまたは非置換のアリール−およびベンジル基よりな
る群から選択され、その際に少なくとも1つのRは8よ
り多い炭素原子数の置換されたまたは非置換の飽和また
は不飽和アルキル基である。これによって、個々の層相
互の間の間隔が後続の加工または混入の前に1.1〜5
nmである層状珪酸塩が生成される。本発明のゴム混合
物にとって、ジメチルジオクタデシルアンモニウムイオ
ンで変性されている層状珪酸塩を使用した場合に特に有
利である。この種の変性された層状珪酸塩は耐滑り性を
向上さる場合に特に有利であることが判っている。
【0019】硫黄で加硫できるゴム混合物は少なくとも
1種類のジエンゴムを含有している。ジエンゴムは、少
なくとも一部は共役ジエンから誘導される不飽和炭素鎖
を持つあらゆるゴムである。ジエンゴムまたは複数のジ
エンゴムが天然ゴム、合成ポリイソプレン、ポリブタジ
エンおよびスチレン−ブタジエン−コポリマーより成る
群から選択される場合が特に有利である。これらのジエ
ンエラストマーは本発明のゴム混合物に良好に加工する
ことができ、良好な加硫特性を示す。
【0020】ゴム混合物はジエンゴムとしてポリイソプ
レン(IR、NR)を含有していてもよい。この場合に
はシス−1,4−ポリイソプレン並びに3,4−ポリイ
ソプレンが適している。シス−1,4−割合が>90%
のシス−1,4−ポリイソプレンを使用するのが特に有
利である。第一には、ポリイソプレンはチグラー・ナッ
タ触媒を含有する溶液中で立体特異的に重合することに
よるかまたは微細なアルキルリチウムの使用下に得るこ
とができる。第二には、天然ゴム(NR)は天然ゴム中
のシス−1,4の割合が99%より多いシス−1,4−
ポリイソプレンが適する。
【0021】天然ゴムで加工挙動が改善されそして加硫
物の未加工強度(Rohfestigkeit) 、組み立て接着性(Kon
fektionsklebrigkeit)、切り欠き強度および耐引裂伝播
性が向上する。
【0022】ゴム混合物がジエンゴムとしてポリブタジ
エン(BR)を含有する場合には、シス−1,4−並び
にビニル−ポリブタジエン(40〜90%のビニル割
合)が適し得る。例えば希土類タイプの触媒の存在下で
の溶液重合によって製造できる90%より多いシス−
1,4−割合のシス−1,4−ポリブタジエンを使用す
るのが特に有利である。
【0023】スチレン/ブタジエン−コポリマーは約1
0〜45重量%のスチレン含有量および10〜70%の
1,2−成分を含有する溶液重合されたスチレン−ブタ
ジエン−コポリマー(S−SBR)である。このものは
例えば有機溶剤中でアルキルリチウムの使用下に製造す
ることができる。しかしながら乳化重合されたスチレン
−ブタジエン−コポリマー(E−SBR)並びにE−S
BRとS−SBRとの混合物も使用することができる。
E−SBRのスチレン含有量は約15〜50重量%であ
り、スチレンと1,3−ブタジエンとを水性エマルジョ
ン中で共重合することによって得られる従来技術から公
知の種類を使用することができる。混合物中のE−SB
RはS−SBRに比較して加工の際に改善をもたらす。
【0024】混合物は上述のジエンゴムの他に、別の種
類のゴム、例えばスチレン−イソプレン−ブタジエン−
ターポリマー、ブチルゴム、ハロブチルゴム、アクリル
ニトリル−ブタジエンゴム、水素化アクリルニトリル−
ブタジエンゴム、エポキシ化天然ゴム、ヒドロキシル化
天然ゴムまたはエチレン−プロピレン−ジエンゴム(E
PDM)も含有していてもよい。
【0025】本発明の有利な実施態様によればゴム混合
物は耐滑り性および硬度を最適に調整するために2〜5
0phrの少なくとも1種類の可塑剤油、例えば鉱油可
塑剤を含有している。
【0026】本発明のゴム混合物は更に他のフィラーと
して0〜85phr、好ましくは5〜50phrのカー
ボンブラックを含有していてもよく、この場合には混合
物中のカーボンブラックおよび層状珪酸塩の割合の合計
は90phrを超えない。カーボンブラックの添加は加
工技術的な長所をもたらし、かつカーボンブラックは価
格的に有利なフィラーである。
【0027】本発明のゴム混合物は層状珪酸塩およびカ
ーボンブラックの他に当業者に知られるフィラー、例え
ば珪酸、酸化アルミニウム、アルミノ珪酸塩、チョー
ク、澱粉、酸化マグネシウム、二酸化チタンまたはゴム
ゲルを含有していてもよい。
【0028】ゴム混合物は少なくとも1種類のシランカ
ップリング剤を含有しているのが有利である。シランカ
ップリング剤は包み込むゴム分子に層状珪酸塩を結合さ
れるのに役立つ。シランカップリング剤はゴムあるいは
ゴム混合物を(その場で)混合する間に、アルキルアン
モニウムイオンが付加していない層状珪酸塩の表面のシ
ラノール基と反応する。この場合、シランカップリング
剤としては、ゴム混合物で使用することが当業者に知ら
れており、ゴムに珪酸を結合させることも当業者に知ら
れているあらゆるシランカップリング剤を使用すること
ができる。従来技術から知られるかゝるカップリング剤
には、珪素原子に少なくとも1つのアルコキシ基、シク
ロアルコキシ基またはフェノキシ基を排除基として有し
ておりそして他の官能基として場合によっては解裂後に
ポリマーとの化学反応を開始し得る基を有する二官能性
オルガノシランがある。後者の基は例えば以下の化学基
が適し得る:−SCN、−SH、−NH2 または−Sx
−(x=2〜8)。シランカップリング剤としては例え
ば3−メルカプトプロピルトリエトキシシラン、3−チ
オシアナート−プロピルトリメトキシシランまたは硫黄
原子数2〜8の3,3’−ビス(トリエトキシシリルプ
ロピル)ポリスルフィド、例えば3,3’−ビス(トリ
エトキシシリルプロピル)テトラスルフィド(TESP
T)を用いることができる。TESPTは相応する二硫
化物、または種々の硫化物を色々な含有量で有する硫黄
原子数1〜8の硫化物の混合物である。TESPTは例
えば工業用カーボンブラック(Degussa 社の市販品名 X
50S)との混合物としても添加することができる。色々な
量の層状珪酸塩を配合することによって、取り囲むゴム
分子に層状珪酸塩を連結する度合が影響を受け得るし、
従ってヒステリシス損失の強さおよび補強効果およびそ
れ故の耐滑り性が広い領域にわたって調整できる。
【0029】更に本発明のゴム混合物は通例に使用され
る添加物を通例の重量部で含有していてもよい。これら
の添加物には例えば老化防止剤、例えば、N−フェニル
−N’−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレン
ジアミン(6PPD)、N−イソプロピル−N’−フェ
ニル−p−フェニレンジアミン(IPPD)、2,2,
4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン(TMQ)
および他の物質、例えばJ.Schnetger 、"Lexikon der K
autschuktechnik"、第2版、Huethig Buch出版社、ハイ
デンベルグ、1991、第42〜48頁から公知のもの、加工助
剤、例えば酸化亜鉛および脂肪酸、例えばステアリン
酸、ワックスおよび素練り助剤、例えば2,2−ジベン
ズアミドジフェニル二硫化物(DBD)がある。
【0030】加硫は硫黄または硫黄提供物質の存在下で
実施され、その際に幾種かの硫黄提供物質は同時に加硫
促進剤として作用し得る。この場合、硫黄提供物質とし
ては例えばチウラム誘導体、テトラメチルチウラム二硫
化物およびジペンタメチレンチウラム四硫化物、モルホ
リン誘導体、例えばジモルホリル二硫化物、ジモルホリ
ン四硫化物および2−モルホリノジチオベンゾチアゾー
ル並びにカプロラクタム二硫化物を使用することができ
る。硫黄および硫黄提供物質は最後の混合段階で当業者
によって慣用される量(硫黄0.4〜4phr、特に好
ましくは1.5〜2.5phrの量)でゴム混合物に添
加される。
【0031】更にゴム混合物は、必要とされる加硫時間
および/または必要とされる加硫温度を制御しそして加
硫物の性質を改善するために、加硫に影響を及ぼす物
質、例えば加硫促進剤、加硫遅延剤および加硫活性化剤
を通例の量で含有していてもよい。加硫促進剤は例えば
以下の促進剤の群から選択することができる:チアゾル
系促進剤、例えば2−メルカプトベンゾチアゾール;ス
ルフェンアミド系促進剤、例えばベンゾチアジル−2−
シクロヘキシルスルフェンアミド;グアニジン系促進
剤、例えばジフェニルグアニジン;チウラム系促進剤、
例えばテトラベンジルチウラム二硫化物;ジチオカルバ
マート系促進剤、例えばジベンジルジチオカルバミン酸
亜鉛;アミン系促進剤、例えばシクロヘキシルエチルア
ミン;チオ尿素、例えばエチレンチオ尿素;キサントゲ
ナート系促進剤;二硫化物。これらの促進剤は互いに組
合せて使用してもよく、その場合には相乗効果を得るこ
とが可能である。
【0032】本発明のゴム混合物の製造は慣用の仕方で
1段階以上で行なう。次いでこれを更に加工しそして所
望の形態にする。次に、当業者に知られた方法で加硫さ
れる。その際に得られた生成物は応力値、耐引裂伝播性
および破断時伸び率に関して優れている。
【0033】本発明のゴム混合物の製造は慣用の方法で
1段階以上で行なう。次いでこれを例えば押出加工工程
によって後加工しそしてトレッド未加工品とする。こう
して得られたトレッドの混合物未加工品をタイヤ未加工
品、特に自動車空気タイヤ未加工品を製造する際に公知
の様に貼りつける。しかしながらこのトレッドは、トレ
ッドを除いた全てのタイヤ部分が既に含まれたタイヤ未
加工品の上にゴム混合物帯び状物の状態で巻き付けても
よい。自動車タイヤの加硫後にそのタイヤは耐滑り性が
優れており、この耐滑り性が特にレース用タイヤでは重
要な役割を果たす。タイヤの場合には、全部のトレッド
が唯一の混合物で製造されていようとまたは例えばカッ
プ構造およびベース構造を有していようと、少なくとも
自動車道路と接触する面が本発明のゴム混合物で製造さ
れていることが重要である。
【0034】本発明を、表1に総括掲載した幾つかの実
施例によって更に詳細に説明するが、本発明はこれらの
実施例に制限されない。
【0035】表1に総括的に示す混合物の例の場合、記
載した量表示は100重量部のゴム総量を基準とする重
量部(phr)である。全ての混合物は当業者に知られ
る方法で簡単に且つ問題なく混合される。Vと記載した
混合物はカーボンブラックを含有する比較用混合物であ
る。変性層状珪酸塩を含有する本発明の混合物はEと記
載してある。混合物1および2は使用したゴムが相違し
ている。
【0036】種々の混合物を、電流計曲線によって決め
られる最適な加硫時間にわたって加圧下に160℃で加
硫して試験体を得る。これらの試験体を用いてゴム工業
にとって一般的な材料特性を測定した。試験体を試験す
るために以下の試験方法を用いた: 引張強度:DIN53504に従って室温で測定。
【0037】破断時伸び率:DIN53504に従って
室温で測定。
【0038】100、200および300%伸ばしたさ
いの応力値:DIN53504に従って室温で測定。
【0039】破断力: DIN53504に従って室温
で測定。
【0040】ショアA硬度:DIN53505に従って
室温および70℃で測定。
【0041】反発弾性:DIN53512に従って室温
および70℃で測定。
【0042】損失係数tanδ:DIN53513に従
って0、30および60℃で測定。
【0043】
【表1】 1 Ubepol 150 、宇部興産、日本 2 SBR 1500 タイプ 3ジメチルジオクタデシルアンモニウムイオンで変性し
た層状珪酸塩( モンモリロナイト) 、炭素含有量約30
重量%。
【0044】表1から判る通り、層状珪酸塩を含有する
本発明の混合物よりなる加硫物の硬度は高温において、
カーボンブラックを含有する混合物よりなる相応する加
硫物の硬度より下にある。更に本発明の混合物はフィラ
ーとしてカーボンブラックだけを含有する混合物に比較
して加硫物の損失係数が0、30および60℃において
著しく向上している。比較的高い損失係数は高い摩擦係
数と関連しており、これは自動車道路へのトレッドの耐
滑り性およびおよびグリップ性の目安である。本発明の
混合物は高いグリップ性を必要とするトレッド、例えば
レース用トレッドを提供する。
【0045】混合物E1およびE2について測定された
損失係数は、出発混合物が100phr以上の割合で高
エネルギー消散性カーボンブラックを含有する慣用のレ
ース用自動車タイヤと同程度であることが判る。例えば
典型的なカーボンブラックのレース用混合物は以下の損
失係数を示す:tanδ(0℃)=0.53;tanδ
(30℃)=0.38;tanδ(60℃)=0.3
0。混合物E2は30および60℃ではこれらの値以上
の損失係数を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴオルフラーム・ヘルマン ドイツ連邦共和国、ヴンストルフ、ヴアル トストラーセ、48 (72)発明者 ノルベルト・ケンヅイオラ ドイツ連邦共和国、ガルプゼン、ラントウ エールリーテ、33 (72)発明者 トーマス・ピーターク ドイツ連邦共和国、シユタットハーゲン、 ノルトリンング、6 (72)発明者 カールラ・レッカー ドイツ連邦共和国、ハノーバー、ブルメン ハーゲンストラーセ、13 Fターム(参考) 4J002 AC001 AC011 AC031 AC051 AC061 AC081 DA039 DA046 DJ007 EU236 EV086 EV166 EV346 EX009 FB087 FD01 FD019 FD028 FD03 FD146 FD15 GN01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種類のジエンゴム、少なく
    とも1種類のフィラー、可塑剤および通常使用される他
    の添加物を含有する、硫黄で加硫できるタイヤトレッド
    用ゴム混合物、特にレース用タイヤのタイヤトレッド用
    ゴム混合物において、該ゴム混合物が一般式+ NR4 で表されるアルキルアンモニウムイオンで変性されそし
    て予めの処理によって膨化されているかまたは組み入れ
    重合された別のゲスト分子を有していない少なくとも1
    種類の層状珪酸塩を全ゴム成分100重量部を基準とし
    て5〜90phr含有することを特徴とする、上記ゴム
    混合物。
  2. 【請求項2】 40〜85phrの層状珪酸塩を含有す
    る請求項1に記載のゴム混合物。
  3. 【請求項3】 層状珪酸塩の個々の層が0.8〜20n
    mの層厚および80〜800nmの平均直径を有する請
    求項1または2に記載のゴム混合物。
  4. 【請求項4】 変性された珪酸塩が5〜50重量%の炭
    素含有量を有している請求項1〜3のいずれか一つに記
    載のゴム混合物。
  5. 【請求項5】 アルキルアンモニウムイオン中のRが互
    いに同じでも異なっていてもよく、水素原子、炭素原子
    数1〜40の置換されたまたは非置換の分岐したまたは
    直鎖状の飽和または不飽和アルキル基および置換された
    または非置換のアリール−およびベンジル基よりなる群
    から選択され、その際に少なくとも1つのRは8より多
    い炭素原子数の置換されたまたは非置換の飽和または不
    飽和アルキル基である請求項1〜4のいずれか一つに記
    載のゴム混合物。
  6. 【請求項6】 アルキルアンモニウムイオンがジメチル
    ジオクタデシルアンモニウムイオンである請求項1〜5
    のいずれか一つに記載のゴム混合物。
  7. 【請求項7】 ジエンゴムまたは複数のジエンゴムが天
    然ゴム、合成ポリイソプレン、ポリブタジエンおよびス
    チレン−ブタジエン−コポリマーより成る群から選択さ
    れる請求項1〜6のいずれか一つに記載のゴム混合物。
  8. 【請求項8】 2〜50phrの少なくとも1種類の可
    塑剤油を含有する請求項1〜7のいずれか一つに記載の
    ゴム混合物。
  9. 【請求項9】 別のフィラーとして0〜85phr、好
    ましくは5〜50phrのカーボンブラックを含有して
    おり、混合物中のカーボンブラックと層状珪酸塩との割
    合の合計が90phrを超えない請求項1〜8のいずれ
    か一つに記載のゴム混合物。
  10. 【請求項10】 少なくとも1種類のシランカップリン
    グ剤を含有する請求項1〜9のいずれか一つに記載のゴ
    ム混合物。
  11. 【請求項11】 少なくとも一部分が請求項1〜10の
    いずれか一つに記載の、硫黄で加硫されたゴム混合物よ
    り成るタイヤトレッドを有する自動車タイヤ、特にレー
    ス用タイヤ。
JP2001363123A 2000-11-29 2001-11-28 タイヤトレッド用ゴム混合物 Withdrawn JP2002179842A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10059236A DE10059236B4 (de) 2000-11-29 2000-11-29 Verwendung einer Kautschukmischung für Reifenlaufstreifen
DE10059236.8 2000-11-29

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002179842A true JP2002179842A (ja) 2002-06-26

Family

ID=7665091

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001363123A Withdrawn JP2002179842A (ja) 2000-11-29 2001-11-28 タイヤトレッド用ゴム混合物

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6818693B2 (ja)
EP (1) EP1211283B1 (ja)
JP (1) JP2002179842A (ja)
DE (2) DE10059236B4 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004284453A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2005120358A (ja) * 2003-09-18 2005-05-12 Goodyear Tire & Rubber Co:The 剥脱クレー小板を含むスチレン/ブタジエンエラストマーの複合材料とポリブタジエンゴムとのブレンドから構成される成分を有するタイヤ
JP2006306965A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Sumitomo Rubber Ind Ltd 澱粉の複合体およびそれを含むゴム組成物
JP2007515324A (ja) * 2003-10-31 2007-06-14 ピレリ・タイヤ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ 車輪用高性能タイヤ
WO2016084370A1 (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 株式会社ブリヂストン ゴム組成物及びその製造方法、並びに、タイヤ
WO2016157903A1 (ja) * 2015-04-01 2016-10-06 株式会社ブリヂストン タイヤ
WO2016157906A1 (ja) * 2015-04-01 2016-10-06 株式会社ブリヂストン タイヤ
WO2017203766A1 (ja) * 2016-05-26 2017-11-30 株式会社ブリヂストン タイヤ
WO2017203765A1 (ja) * 2016-05-26 2017-11-30 株式会社ブリヂストン タイヤ

Families Citing this family (47)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6858665B2 (en) * 2001-07-02 2005-02-22 The Goodyear Tire & Rubber Company Preparation of elastomer with exfoliated clay and article with composition thereof
US6956084B2 (en) 2001-10-04 2005-10-18 Bridgestone Corporation Nano-particle preparation and applications
US7122586B2 (en) * 2003-03-14 2006-10-17 The Goodyear Tire & Rubber Company Preparation of silica-rich rubber composition by sequential mixing with maximum mixing temperature limitations
JP2005029768A (ja) * 2003-06-18 2005-02-03 Bridgestone Corp ゴム組成物
ATE446855T1 (de) * 2003-06-24 2009-11-15 Pirelli Fahrzeugreifen mit cap/base-laufstreifen
US7342065B2 (en) * 2003-09-18 2008-03-11 The Goodyear Tire & Rubber Company Preparation of nanocomposite of elastomer and exfoliated clay platelets, rubber compositions comprised of said nanocomposite and articles of manufacture, including tires
US7205370B2 (en) 2004-01-12 2007-04-17 Bridgestone Corporation Polymeric nano-particles of flower-like structure and applications
US7718737B2 (en) 2004-03-02 2010-05-18 Bridgestone Corporation Rubber composition containing functionalized polymer nanoparticles
US7112369B2 (en) * 2004-03-02 2006-09-26 Bridgestone Corporation Nano-sized polymer-metal composites
US8063142B2 (en) 2004-03-02 2011-11-22 Bridgestone Corporation Method of making nano-particles of selected size distribution
US20050282956A1 (en) * 2004-06-21 2005-12-22 Xiaorong Wang Reversible polymer/metal nano-composites and method for manufacturing same
EP1765606B1 (en) * 2004-07-01 2008-03-12 PIRELLI TYRE S.p.A. Studded tire
US7998554B2 (en) 2004-07-06 2011-08-16 Bridgestone Corporation Hydrophobic surfaces with nanoparticles
US20090065117A1 (en) * 2004-07-28 2009-03-12 Pirelli Pneumatic S.P.A. Tyre comprising an epoxidized elastomeric polymer and crosslinkable elastomeric composition
US7572855B2 (en) * 2005-01-28 2009-08-11 Bridgestone Corporation Nano-composite and compositions manufactured thereof
US7659342B2 (en) 2005-02-03 2010-02-09 Bridgestone Corporation Polymer nano-particle with polar core and method for manufacturing same
JP5208361B2 (ja) * 2005-10-28 2013-06-12 住友ゴム工業株式会社 タイヤ用ゴム組成物およびそれを用いた空気入りタイヤ
US20090218026A1 (en) * 2005-11-29 2009-09-03 Luca Giannini Tire and Crosslinkable Elastomeric Composition
US9061900B2 (en) 2005-12-16 2015-06-23 Bridgestone Corporation Combined use of liquid polymer and polymeric nanoparticles for rubber applications
US8288473B2 (en) 2005-12-19 2012-10-16 Bridgestone Corporation Disk-like nanoparticles
US7884160B2 (en) 2005-12-19 2011-02-08 Bridgestone Corporation Non-spherical nanoparticles made from living triblock polymer chains
US8697775B2 (en) 2005-12-20 2014-04-15 Bridgestone Corporation Vulcanizable nanoparticles having a core with a high glass transition temperature
US8877250B2 (en) 2005-12-20 2014-11-04 Bridgestone Corporation Hollow nano-particles and method thereof
DE602006015709D1 (de) * 2006-03-03 2010-09-02 Pirelli Reifen aus einer vernetzten elastomeren zusammensetzung
US20090194214A1 (en) * 2006-06-14 2009-08-06 Maurizio Galimberti Tire and Crosslinkable Elastomeric Composition
US7935184B2 (en) * 2006-06-19 2011-05-03 Bridgestone Corporation Method of preparing imidazolium surfactants
CN101516779B (zh) 2006-07-28 2016-05-04 株式会社普利司通 具有界面区域的聚合物核-壳纳米颗粒
EP2102017B1 (en) 2006-12-13 2010-12-01 Pirelli Tyre S.p.A. Tire and crosslinkable elastomeric composition
US7597959B2 (en) 2006-12-19 2009-10-06 Bridgestone Corporation Core-shell fluorescent nanoparticles
US7649049B2 (en) 2006-12-20 2010-01-19 Bridgestone Corporation Rubber composition containing a polymer nanoparticle
WO2008151272A1 (en) * 2007-06-05 2008-12-11 Lord Corporation High temperature rubber to metal bonded devices and methods of making high temperature engine mounts
US7829624B2 (en) 2007-06-29 2010-11-09 Bridgestone Corporation One-pot synthesis of nanoparticles and liquid polymer for rubber applications
DE102008009326A1 (de) 2008-02-15 2009-08-20 Continental Aktiengesellschaft Kautschukmischung mit verbessertem Steifigkeitsverhalten
US8360122B2 (en) * 2008-05-02 2013-01-29 Continental Tire The Americas, Llc Sealant material composition, self-sealing pneumatic tire, and preparation thereof
RU2560722C2 (ru) 2008-12-31 2015-08-20 Бриджстоун Корпорейшн Наночастицы типа "ядро-оболочка", способ их синтеза и их применение
US9062144B2 (en) 2009-04-03 2015-06-23 Bridgestone Corporation Hairy polymeric nanoparticles with first and second shell block polymer arms
US9115222B2 (en) 2009-12-29 2015-08-25 Bridgestone Corporation Well defined, highly crosslinked nanoparticles and method for making same
EP2681128B1 (en) 2011-03-02 2020-10-07 Greenspense Ltd. Propellant-free pressurized material dispenser and method
US9758641B2 (en) 2011-07-11 2017-09-12 T.G.L. S.P. Industries Ltd. Nanoclay hybrids and elastomeric composites containing same
IL220867B (en) * 2011-07-11 2018-11-29 Tgl Sp Ind Ltd Nanoclay (nc) hybrids and elastomer-nanoclay composites produced thereof
ES2401813B2 (es) 2011-10-11 2013-08-12 Industrias Químicas Del Ebro, S.A. Carga reforzante de caucho.
WO2014111940A1 (en) 2013-01-16 2014-07-24 Greenspense Ltd. Elastomeric composites exhibiting high and long-lasting mechanical strength and elasticity and devices containing same
BR112015016141A2 (pt) 2013-01-16 2017-10-03 Greenspense Ltd Dispensador de material pressurizado sem propulsor
WO2020202178A1 (en) * 2019-03-29 2020-10-08 Tvs Srichakra Ltd Un-modified fuller's earth reinforced cured elastomeric composite and method thereof
JP2021091365A (ja) * 2019-12-12 2021-06-17 横浜ゴム株式会社 空気入りタイヤ
WO2021260718A1 (en) * 2020-06-24 2021-12-30 Tvs Srichakra Ltd Un-modified fuller's earth clay and carbon black reinforced elastomeric nanocomposite and method thereof
WO2022101926A1 (en) * 2020-11-11 2022-05-19 Tvs Srichakra Limited Un-modified fuller's earth nanoclay rubber nanocomposite for tyre and method thereof

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2531396A (en) * 1947-03-29 1950-11-28 Nat Lead Co Elastomer reinforced with a modified clay
US2886550A (en) * 1956-05-24 1959-05-12 Kerr Mc Gee Oil Ind Inc Process for compounding rubbery polymers with hydrocarbon extended and modified clayand product obtained
DE3806548C2 (de) * 1987-03-04 1996-10-02 Toyoda Chuo Kenkyusho Kk Verbundmaterial und Verfahren zu dessen Herstellung
JPH0411501A (ja) * 1990-04-27 1992-01-16 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JPH06124694A (ja) * 1992-10-08 1994-05-06 Fuji Photo Film Co Ltd 非水電池
US5576372A (en) * 1993-04-05 1996-11-19 Exxon Chemical Patents Inc. Composite tire innerliners and inner tubes
US5973053A (en) * 1995-06-05 1999-10-26 Kabushiki Kaisha Toyota Chuo Kenkyusho Composite clay material and method for producing the same, blend material and composite clay rubber using the same and production method thereof
WO1997000910A1 (en) 1995-06-23 1997-01-09 Exxon Research And Engineering Company Polymer nanocomposite formation by emulsion synthesis
ATE209666T1 (de) * 1996-02-23 2001-12-15 Dow Chemical Co Dispersionen aus schichtgespaltenen partikeln in kunststoffschäumen
US6034164A (en) * 1997-02-21 2000-03-07 Exxon Research And Engineering Co. Nanocomposite materials formed from inorganic layered materials dispersed in a polymer matrix
JP3374697B2 (ja) * 1997-02-28 2003-02-10 株式会社豊田中央研究所 粘土複合ゴム材料及びその製造方法
US6245873B1 (en) * 1999-02-09 2001-06-12 The Goodyear Tire & Rubber Company Polymeric dicyclopentadiene/limonene resin
US6598645B1 (en) * 2000-09-27 2003-07-29 The Goodyear Tire & Rubber Company Tire with at least one of rubber/cord laminate, sidewall insert and apex of a rubber composition which contains oriented intercalated and/or exfoliated clay reinforcement
BR0105083A (pt) * 2000-11-17 2002-06-25 Goodyear Tire & Rubber Composição de borracha leve contendo argila
US6858665B2 (en) * 2001-07-02 2005-02-22 The Goodyear Tire & Rubber Company Preparation of elastomer with exfoliated clay and article with composition thereof

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004284453A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Bridgestone Corp 空気入りタイヤ
JP2005120358A (ja) * 2003-09-18 2005-05-12 Goodyear Tire & Rubber Co:The 剥脱クレー小板を含むスチレン/ブタジエンエラストマーの複合材料とポリブタジエンゴムとのブレンドから構成される成分を有するタイヤ
JP2007515324A (ja) * 2003-10-31 2007-06-14 ピレリ・タイヤ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ 車輪用高性能タイヤ
JP2007519766A (ja) * 2003-10-31 2007-07-19 ピレリ・タイヤ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ タイヤ及び架橋性エラストマ組成物
KR101121092B1 (ko) 2003-10-31 2012-04-02 피렐리 타이어 소시에떼 퍼 아찌오니 타이어와 교차결합성 엘라스토머 조성물
JP2006306965A (ja) * 2005-04-27 2006-11-09 Sumitomo Rubber Ind Ltd 澱粉の複合体およびそれを含むゴム組成物
RU2660883C1 (ru) * 2014-11-27 2018-07-10 Бриджстоун Корпорейшн Каучуковая композиция, способ ее получения и покрышка
WO2016084370A1 (ja) * 2014-11-27 2016-06-02 株式会社ブリヂストン ゴム組成物及びその製造方法、並びに、タイヤ
US10738178B2 (en) 2014-11-27 2020-08-11 Bridgestone Corporation Rubber composition, method for producing same, and tire
WO2016157906A1 (ja) * 2015-04-01 2016-10-06 株式会社ブリヂストン タイヤ
JP2016193687A (ja) * 2015-04-01 2016-11-17 株式会社ブリヂストン タイヤ
JP2016193688A (ja) * 2015-04-01 2016-11-17 株式会社ブリヂストン タイヤ
WO2016157903A1 (ja) * 2015-04-01 2016-10-06 株式会社ブリヂストン タイヤ
US11207925B2 (en) 2015-04-01 2021-12-28 Bridgestone Corporation Tire
WO2017203766A1 (ja) * 2016-05-26 2017-11-30 株式会社ブリヂストン タイヤ
WO2017203765A1 (ja) * 2016-05-26 2017-11-30 株式会社ブリヂストン タイヤ
JPWO2017203765A1 (ja) * 2016-05-26 2019-03-22 株式会社ブリヂストン タイヤ

Also Published As

Publication number Publication date
DE10059236A1 (de) 2002-06-20
DE10059236B4 (de) 2005-12-15
EP1211283A1 (de) 2002-06-05
DE50105112D1 (de) 2005-02-24
EP1211283B1 (de) 2005-01-19
US6818693B2 (en) 2004-11-16
US20020095008A1 (en) 2002-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002179842A (ja) タイヤトレッド用ゴム混合物
US7055566B2 (en) Light weight rubber composition containing clay
KR100293394B1 (ko) 실리카보강트레드를갖는타이어
US7342065B2 (en) Preparation of nanocomposite of elastomer and exfoliated clay platelets, rubber compositions comprised of said nanocomposite and articles of manufacture, including tires
EP2102017B1 (en) Tire and crosslinkable elastomeric composition
US20070193669A1 (en) High-performance tyre for vehicle wheels
US7750070B2 (en) Process for production of clay nanocomposite
JP2007510768A (ja) タイヤトレッド用ゴム混合物
CA2406920A1 (en) Preparation and use of a nanocomposite of elastomer and exfoliated clay platelets formed in situ within an elastomer host and articles of manufacture, including tires, having at least one component comprised thereof
EP2714426B1 (en) High performance tyre for vehicle wheels
JP2007197671A (ja) ゴム組成物およびそれを用いたタイヤ
EP2250218B1 (en) Tire and crosslinkable elastomeric composition
CN109563185B (zh) 橡胶共混物、硫可交联橡胶混合物和车辆轮胎
WO2008145155A1 (en) Tire and crosslinkable elastomeric composition
EP2629987B1 (en) Tyre for vehicle wheels
US20050065265A1 (en) Tire with component comprised of a blend of polybutadiene rubber and composite of styrene/butadiene elastomer which contains exfoliated clay platelets
JP2012525465A (ja) 大型車両タイヤのためのトレッド
CN110678508A (zh) 用于车辆轮胎的含有碳纳米管(cnt)的硫交联的橡胶混合物,具有硫交联的橡胶混合物的车辆轮胎,以及用于生产含有碳纳米管的硫交联的橡胶混合物的方法
JP7218302B2 (ja) ゴム組成物及び空気入りタイヤ
CN109562644B (zh) 硫可交联橡胶混合物以及车辆轮胎
CN109562643B (zh) 硫可交联橡胶混合物以及车辆轮胎
WO2021075469A1 (ja) 空気入りタイヤ
CN111491998B (zh) 硫可交联的橡胶混合物、橡胶混合物的硫化橡胶和车辆轮胎
CN116209712A (zh) 可交联橡胶混合物及充气车辆轮胎
US20080142131A1 (en) Pneumatic tire

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050201