JP2002179262A - 呼出しコロ・給紙装置・印刷装置 - Google Patents

呼出しコロ・給紙装置・印刷装置

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JP2002179262A
JP2002179262A JP2000377409A JP2000377409A JP2002179262A JP 2002179262 A JP2002179262 A JP 2002179262A JP 2000377409 A JP2000377409 A JP 2000377409A JP 2000377409 A JP2000377409 A JP 2000377409A JP 2002179262 A JP2002179262 A JP 2002179262A
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JP2000377409A
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Yoshinori Sasaki
義徳 佐々木
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Tohoku Ricoh Co Ltd
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Tohoku Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給紙台上昇時等における給紙圧の増大による
重送、コロ跡汚れ等を抑制する。 【解決手段】 給紙台に積載された用紙を分離コロへ送
り出す呼出しコロ22は、回転軸42と、該回転軸42
に固定された芯部材44と、該芯部材44を覆うように
設けられたゴム製の中空形状の呼出しコロ本体46を有
している。呼出しコロ本体46は、薄肉円筒形の袋状に
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷用紙を給紙す
る給紙装置、該給紙装置を備えた印刷装置、該給紙装置
に用いられる呼出しコロ(給紙コロと同義)に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば孔版印刷装置の給紙装置では、給
紙台に積載された用紙の上面に呼出しコロを押圧接触さ
せ、該呼出しコロを回転駆動して最上の用紙を分離ニッ
プ部まで送り出し、その後に呼出しコロと分離コロでレ
ジストローラ対のニップ部まで用紙を搬送するようにな
っている。呼出しコロにより2枚の用紙が重なって送り
出されても、分離ニップ部を形成する分離コロと分離パ
ッドにより上側の用紙と下側の用紙が摩擦力の差によっ
て分離される。呼出しコロは分離コロの回転軸を中心と
して上下方向に回動自在な給紙アームに支持されてお
り、分離コロと同期回転可能に設けられている。印刷が
開始されると、給紙台が上昇して該給紙台に積載された
用紙の最上面は呼出しコロを上方に押し上げる。印刷中
の呼出しコロの高さは、装置本体側に設置された給紙台
上死点検知センサと給紙台に積載された用紙の高さで決
まる。
【0003】呼出しコロの用紙に対する押圧力(給紙
圧)は、装置本体側に固定された給紙加圧バネと給紙ア
ームの位置により決まる。印刷中、積載用紙が徐々に減
ってくると、給紙台上死点検知センサがオフする。この
とき、給紙台昇降モータが給紙台上死点検知センサがオ
ンするまで給紙台を上昇させる。給紙圧は、印刷中少し
ずつ変化していて、給紙台が上昇した直後に高い値とな
り、上昇前に低い値となる。
【0004】給紙圧は、用紙の種類やサイズによって変
えるようになっている。例えば、薄紙が約160g、普
通紙が約280g、厚紙が約400gの3段階等があ
る。給紙圧は、不送り(特に厚紙で多い)が発生しない
ように、十分に強い押圧力となっている。また、従来に
おける呼出しコロは、図11に示すように、回転軸10
0に芯部材102を固定し、該芯部材102に中実コロ
形状のゴム製の呼出しコロ本体104を嵌める構成とな
っている。呼出しコロ本体104の外周面には、用紙P
との摩擦力を高めるために軸方向に延びる凸条104a
が円周方向に間隔をおいて多数形成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来の呼
出しコロは、変形しにくい中実形状で且つ凸条を有して
いるため、用紙との接触面積が小さく、給紙台が上昇し
た直後には押圧力が局所的に増大する。このため、下側
の用紙にも搬送力が作用し、重送が発生する場合があっ
た。特に、紙間の摩擦抵抗が大きい用紙や、両面印刷・
多色印刷等で再給紙する場合の紙間の密着力が大きい用
紙の場合に重送発生率が高い。また、紙粉の発生量が多
い用紙を繰り返し給紙した場合に、局所的に高い押圧力
を作用させながら用紙の表面を擦るため、紙粉を発生さ
せ易かった。また、印刷直後の用紙を再給紙して多色印
刷した場合に、印刷面に接触している呼出しコロ及び分
離コロによるコロ跡汚れが発生し易かった。
【0006】本発明は、押圧力(給紙圧)が局所的に増
大することによる上記諸問題を解消でき、作業能率の向
上及び印刷面品質低下を防止できる呼出しコロ、該呼出
しコロを備えた給紙装置、該給紙装置を備えた印刷装置
の提供を、その主な目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、給紙台に積載された用紙
の上面に押圧接触した状態で回転駆動され最上の用紙を
分離部へ送り出す呼出しコロにおいて、回転軸と、該回
転軸に支持された可撓性を有する中空形状の呼出しコロ
本体を有している、という構成を採っている。
【0008】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
呼出しコロにおいて、上記呼出しコロ本体が、ゴム材料
で薄肉に形成されている、という構成を採っている。
【0009】請求項3記載の発明では、給紙台に積載さ
れた用紙の上面に押圧接触した状態で回転駆動され最上
の用紙を分離部へ送り出す呼出しコロにおいて、回転軸
と、該回転軸に支持された呼出しコロ本体を有し、該呼
出しコロ本体は、中央部に設けられた可撓性を有する中
空コロと、該中空コロの軸方向前後に設けられた中実コ
ロからなり、該中空コロは該中実コロより若干大きい外
径を有している、という構成を採っている。
【0010】請求項4記載の発明では、給紙台に積載さ
れた用紙の上面に押圧接触した状態で回転駆動され最上
の用紙を分離部へ送り出す呼出しコロにおいて、回転軸
と、該回転軸に支持された呼出しコロ本体を有し、該呼
出しコロ本体は、中実コロと、該中実コロを包む可撓性
を有する中空コロを有し、該中空コロの内径は該中実コ
ロの外径より若干大きい、という構成を採っている。
【0011】請求項5記載の発明では、請求項3又は4
記載の呼出しコロにおいて、上記中空コロ及び中実コロ
がゴム材料で形成され、該中空コロは薄肉に形成されて
いる、という構成を採っている。
【0012】請求項6記載の発明では、用紙が積載され
る給紙台と、該給紙台に積載された用紙の上面に押圧接
触した状態で回転駆動され最上の用紙を送り出す呼出し
コロと、該呼出しコロによって送り出された用紙を分離
搬送する分離コロを有する給紙装置において、上記呼出
しコロが、請求項1乃至5のうちの一つに記載のもので
ある、という構成を採っている。
【0013】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
給紙装置において、上記分離コロが、回転軸と、該回転
軸に支持された可撓性を有する中空形状の分離コロ本体
を有している、という構成を採っている。
【0014】請求項8記載の発明では、請求項7記載の
給紙装置において、上記分離コロ本体が、ゴム材料で薄
肉に形成されている、という構成を採っている。
【0015】請求項9記載の発明では、請求項6記載の
給紙装置において、上記分離コロが、回転軸と、該回転
軸に支持された分離コロ本体を有し、該分離コロ本体
は、中央部に設けられた可撓性を有する中空コロと、該
中空コロの軸方向前後に設けられた中実コロからなり、
該中空コロは該中実コロより若干大きい外径を有してい
る、という構成を採っている。
【0016】請求項10記載の発明では、請求項6記載
の給紙装置において、上記分離コロが、回転軸と、該回
転軸に支持された分離コロ本体を有し、該分離コロ本体
は、中実コロと、該中実コロを包む可撓性を有する中空
コロを有し、該中空コロの内径は該中実コロの外径より
若干大きい、という構成を採っている。
【0017】請求項11記載の発明では、請求項9又は
10記載の給紙装置において、上記中空コロ及び中実コ
ロがゴム材料で形成され、該中空コロは薄肉に形成され
ている、という構成を採っている。
【0018】請求項12記載の発明では、給紙装置によ
り用紙を一枚ずつ分離して印刷部へ送り、該印刷部で印
刷用版に形成された画像を用紙に転写して印刷を行う印
刷装置において、上記給紙装置が、請求項6乃至11記
載のうちの一つに記載のものである、という構成を採っ
ている。
【0019】請求項13記載の発明では、請求項12記
載の印刷装置において、用紙の種類を設定する用紙種類
設定手段と、該用紙種類設定手段により設定された用紙
種類情報に基づいて、予め実験等により求められた上記
呼出しコロの用紙に対する押圧力である給紙圧と用紙種
類との関係データから対応する給紙圧を選択して設定す
る制御手段を有している、という構成を採っている。
【0020】請求項14記載の発明では、請求項12記
載の印刷装置において、用紙のサイズを検知する用紙サ
イズ検知手段と、該用紙サイズ検知手段により検知され
た用紙サイズ情報に基づいて、予め実験等により求めら
れた上記呼出しコロの用紙に対する押圧力である給紙圧
と用紙サイズとの関係データから対応する給紙圧を選択
して設定する制御手段を有している、という構成を採っ
ている。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
乃至図4に基づいて説明する。まず、図4に基づいて本
実施形態における印刷装置としての孔版印刷装置の概要
構成を説明する。孔版印刷装置は、給紙装置2と、印刷
ドラム4と、該印刷ドラム4に対向して設けられた押圧
部材としてのプレスローラ6と、印刷済みの用紙を搬送
する排紙搬送手段8と、排紙台10等を有している(請
求項12)。給紙装置2は、給紙台駆動モータ12(図
3)によって昇降可能で、用紙Pが積載される給紙台1
4と、図示しない駆動源に接続された回転軸16を有す
る分離コロ18と、回転軸16を支点として上下方向に
回動自在な給紙アーム20と、該給紙アーム20に回転
自在に支持され、図示しないベルトにより分離コロ18
の回転力を伝達可能に設けられた呼出しコロ22と、用
紙Pに対する呼出しコロ22の給紙圧(押圧力)を付与
する給紙圧バネ24と、呼出しコロ22の上死点位置を
検知する上死点位置検知センサ26と、給紙アーム20
に固定され、該上死点位置検知センサ26をオン・オフ
させる上死点検知板27と、分離コロ18に対向して設
けられ、分離ニップ部を形成する分離パッド28と、分
離パッド28を押圧して分離圧を付与する分離圧バネ3
0と、給紙圧バネ24に作用して給紙圧を変える給紙圧
可変モータ32(図3)と、分離圧バネ30に作用して
分離圧を変える分離圧可変モータ34(図3)と、給紙
された用紙Pを所定のタイミングで印刷ニップ部へ送る
レジストローラ対36等を有している。上死点位置は、
最上の用紙Pの先端が分離コロ18と分離パッド28で
形成される分離ニップ部へ向けて搬送される最適な位置
に設定されている。
【0022】印刷ドラム4は、周知の構成と同様に、内
部に図示しないインキ供給手段を有しており、外周面に
は図示しないマスタを挟持する図示しないクランパを有
している。プレスローラ6は図示しない接離機構により
印刷ドラム4に対して接離自在となっている。排紙搬送
手段8は、搬送ベルト38と、吸引ファン40等を有し
ており、印刷済みの用紙Pを吸着しながら搬送する機能
を有している。
【0023】図示しないADF(オートドキュメントフ
ィーダ)に原稿をセットし、オペレータが図示しない製
版スタートキーを押すと、図示しない原稿読み取り装置
によって原稿画像の読み取りがなされる。読み取られた
原稿の画像情報に基づいて図示しない製版手段によりマ
スタが製版され、一方、図示しない排版手段により印刷
ドラム4に巻装された使用済みのマスタが剥離される。
製版されたマスタは印刷ドラム4の外周面に巻装され
る。給紙装置2により最上の用紙Pが1枚分離されて給
紙され、給紙された用紙Pは一旦レジストローラ対36
で止められて斜めずれ等を修正された後、レジストロー
ラ対36により印刷ドラム4の画像先端と搬送方向の所
定位置とが一致するタイミングで印刷ニップ部へ送られ
る。これに対応してプレスローラ6が上昇し、用紙Pを
印刷ドラム4に押圧する。このプレスローラ6による押
圧により印刷ドラム4の内面に供給されたインキが印刷
ドラム4を通過してマスタの穿孔部から滲み出し、用紙
Pに転移する。インキ画像を転写された用紙Pは、図示
しない分離爪により印刷ドラム4の外周面から剥離さ
れ、排紙搬送手段8により搬送されて排紙台10へスタ
ックされる。
【0024】印刷動作が始まると、給紙台駆動モータ1
2が駆動され、上死点位置検知センサ26がオンする位
置まで給紙台14が上昇する。上死点位置検知センサ2
6がオンした瞬間に給紙台14は停止する。上死点位置
検知センサ26がオンしている状態で、呼出しコロ22
は、給紙圧バネ24により用紙Pの表面に押し当てられ
る。印刷中は、給紙台14上の用紙Pが少なくなるた
め、最上面の用紙高さは、送られた用紙Pの厚さ分低く
なる。最上面の用紙高さが低くなると、給紙アーム20
が下がるため、上死点位置検知センサ26はオフする。
上死点位置検知センサ26がオフすると、再び給紙台駆
動モータ12が駆動され、上死点位置検知センサ26が
オンする位置まで給紙台14が上昇する。
【0025】上死点位置検知センサ26がオンしている
間、呼出しコロ22が一定量回転することで、最上の用
紙Pは分離ニップ部へ送り出される。分離コロ18の摩
擦抵抗は分離パッド28に比べて十分高く設定されてお
り、送り出された用紙Pは、分離パッド28に擦れなが
らレジストローラ対36へ送られる。最上の用紙Pに接
している下側の用紙Pが重なって2枚の用紙が分離ニッ
プ部へ送られた場合は、分離パッド28の摩擦抵抗が紙
間摩擦よりも大きいため、分離されて上の1枚のみがレ
ジストローラ対36へ送られる。
【0026】呼出しコロ22は、図1及び図2に示すよ
うに、回転軸42と、該回転軸42に固定された芯部材
44と、該芯部材44を覆うように設けられたゴム製
(例えばシリコンゴム)の中空形状の呼出しコロ本体4
6を有している。回転軸42と芯部材44は一つの材料
で一体に形成してもよい。呼出しコロ本体46は、薄肉
円筒形の袋状に形成されており、軸方向前後端部には円
形開口部46a,46bが形成されている。また、呼出
しコロ本体46の外周面には軸方向に延びる凸状46c
が円周方向に間隔をおいて多数形成されている。芯部材
44の軸方向前後端部には小径部44a,44bが形成
されており、この小径部44a,44bに上記円形開口
部46a,46bを嵌め込んで呼出しコロ本体46が取
り付けられている(請求項1,2)。
【0027】孔版印刷装置の印刷動作は図3に示す制御
手段48によって制御される。制御手段48は、CP
U,ROM,RAM,I/Oインターフェース等を含む
マイクロコンピュータである。また、種々の条件設定は
操作パネル50を介してなされる。制御手段48には操
作パネル50により設定された情報や、上死点位置検知
センサ26からの検知信号が入力され、制御手段48は
これらの情報に基づいて給紙台駆動モータ12、給紙圧
可変モータ32、分離圧可変モータ34等を制御する。
【0028】操作パネル50は、例えば薄紙、普通紙、
厚紙等の用紙の種類を設定できるようになっており、用
紙種類設定手段としても機能する。制御手段48のRO
Mには、予め実験等(コンピュータシミュレーションを
含む。以下、同じ)により求められた、呼出しコロ22
の用紙Pに対する押圧力である給紙圧と用紙種類との関
係データが記憶されており、制御手段48は設定された
用紙種類に対応する給紙圧を選択して設定する(請求項
13)。設定された給紙圧により給紙動作がなされる。
また、ROMには、予め実験等により求められた、分離
コロ18の用紙Pに対する押圧力である分離圧と用紙種
類との関係データが記憶されており、制御手段48は設
定された用紙種類に対応する分離圧を選択して設定す
る。設定された分離圧により給紙動作がなされる。
【0029】給紙圧と分離圧の調整機構は、例えば特開
平10−139191号公報に開示された構成を利用す
ることができる。用紙の種類(例えば厚さ)を検知する
用紙種類検知手段を設け、該用紙種類検知手段からの検
知情報に基づいて対応する給紙圧又は分離圧を選択する
ようにしてもよい。
【0030】給紙台14が上昇した直後であっても、図
1及び図2に示すように、呼出しコロ本体46がその薄
肉中空形状による可撓性によって、用紙Pに対する接触
面積が大きくなるように変形するため、給紙圧バネ24
による押圧力は局所的に集中せず分散される。このた
め、下側の用紙Pに強い搬送力が及ばず、重送が抑制さ
れる。また、押圧力が局所的に掛からないことにより紙
粉の発生も抑制され、コロ跡汚れも抑制される。
【0031】次に、図5及び図6に基づいて他の実施形
態を説明する。孔版印刷装置の全体構成は上記実施形態
と同様であるのでその図示及び説明は省略し、要部のみ
説明する。また上記実施形態同一部分は同一符号で示
し、特に必要がない限り、既にした構成上及び機能上の
説明は省略する(以下の実施形態において同じ)。本実
施形態における呼出しコロ52は、回転軸54と、該回
転軸54に固定された芯部材56と、該芯部材56を介
して回転軸54に支持された呼出しコロ本体58を有し
ている。該呼出しコロ本体58は、中央部に設けられた
可撓性を有する中空コロ60と、該中空コロ60の軸方
向前後に設けられた中実コロ62からなっている(請求
項3)。
【0032】中空コロ60と中実コロ62はシリコンゴ
ム等のゴム材料で形成されており、中空コロ60は薄肉
に形成されている(請求項5)。中空コロ60は中実コ
ロ62より若干大きい外径を有している。本実施形態で
は、中空コロ60の外径D1=57〜60mm程度、中
実コロ62の外径D2=56mm程度に設定されてい
る。
【0033】用紙種類設定手段としての操作パネル50
において、薄紙が設定された場合、図5に示すように、
中空コロ60の表面のみが用紙Pに接触する程度の弱い
給紙圧(約10〜200g)が掛かるように制御され
る。普通紙、厚紙が設定された場合には、図6に示すよ
うに、中空コロ60が十分につぶれて両サイドの中実コ
ロ62,62が用紙Pに接触する程度の高い給紙圧(約
200〜500g)が掛かるように制御される。
【0034】図1及び図2で示した最初の実施形態にお
いて、中空コロ形状の呼出しコロ本体46に高い押圧力
が掛かった場合、図7に示すように、中央部が凹んだ状
態になり、用紙Pと呼出しコロ本体46間の摩擦抵抗が
低下して不送りが生じる懸念がある。この懸念を解消す
ることを目的とした実施形態を、図8及び図9に基づい
て説明する。本実施形態における呼出しコロ64は、回
転軸66と、該回転軸66に固定された芯部材68と、
該芯部材68を介して回転軸66に支持された呼出しコ
ロ本体70を有している。該呼出しコロ本体70は、中
実コロ72と、該中実コロ72を包む可撓性を有する中
空コロ74を有している(請求項4)。
【0035】中空コロ74と中実コロ72はシリコンゴ
ム等のゴム材料で形成されており、中空コロ74は薄肉
に形成されている(請求項5)。中空コロ74は中実コ
ロ72より若干大きい外径を有しており、且つ、中空コ
ロ74の内径は中実コロ72の外径より若干大きい。本
実施形態では、中空コロ74の外径D3=60mm程
度、中実コロ72の外径D4=56mm程度に設定され
ている。中実コロ72と中空コロ74間の隙間Gは、約
1〜3mmである。
【0036】給紙圧が200g以下の場合(薄紙の場
合)、図8に示すように、用紙Pは外側の中空コロ74
のみで搬送される。200g以上の給紙圧が掛かった場
合(普通紙、厚紙)、図9に示すように、用紙Pは中空
コロ74が内部の中実コロ72でバックアップされた状
態で搬送される。すなわち、中空コロ74の変形量は中
実コロ72によって制限され、不送りの原因となる凹み
は生じない。
【0037】上記各実施形態では、呼出しコロ22,5
2,64についての実施を示したが、分離コロ18につ
いても同様の問題が生じるので、同様にに実施すること
ができる(請求項6,7,8,9,10,11)。ま
た、上記各実施形態では、用紙の種類を設定し、設定さ
れた用紙種類に基づいて給紙圧や分離圧を選択・設定す
る方式としたが、図10に示すように、用紙サイズ検知
手段としての用紙サイズ検知センサ76を設け、該用紙
サイズ検知センサ76により検知された用紙サイズ情報
に基づいて、予め実験等により求められた呼出しコロの
用紙に対する押圧力である給紙圧と用紙サイズとの関係
データから対応する給紙圧を選択して設定するようにし
てもよい(請求項14)。本実施形態における操作パネ
ル78は用紙種類設定機能を有していない。操作パネル
78により用紙サイズを設定するようにしてもよい。
【0038】また、用紙サイズ検知センサ76により検
知された用紙サイズ情報に基づいて、予め実験等により
求められた分離コロの用紙に対する押圧力である分離圧
と用紙サイズとの関係データから対応する給紙圧を選択
して設定するようにしてもよい。また、用紙種類と用紙
サイズを組み合わせた関係データを作成して対応する給
紙圧又は分離圧を設定するようにしてもよく、さらに、
環境条件等を加味した関係データを作成してもよい。
【0039】
【発明の効果】請求項1,2又は6記載の発明によれ
ば、可撓性を有する中空形状の呼出しコロ本体を有して
いる構成としたので、用紙表面との接触面積が増大して
局所的な圧力の増加がないため、呼出しコロの押圧力の
変動による高い押圧力が掛かっても、重送を抑制するこ
とができる。また、広いニップ幅が得られるため、呼出
しコロと用紙間の摩擦抵抗力が上がり、従来より低い給
紙圧で用紙搬送が可能となるので、紙粉の発生、コロ跡
汚れ、極薄紙でのシワ発生、多色印刷・両面印刷での画
質低下、給紙不送りを抑制できるとともに、コロの耐久
性を向上させることができる。また、従来の呼出しコロ
は中実コロであり、回転軸に対する取り付けが圧入状態
となっているため、コロ(呼出しコロ本体)が磨耗ない
し劣化した場合にそれだけを手作業で取り外すことが困
難であるが、中空コロは弱い力で変形するために容易に
コロを取り外すことができる。このため、部品交換コス
トを低減できる。
【0040】請求項3,5又は6記載の発明によれば、
呼出しコロ本体は、中央部に設けられた可撓性を有する
中空コロと、該中空コロの軸方向前後に設けられた中実
コロからなり、該中空コロは該中実コロより若干大きい
外径を有している構成としたので、高い給紙圧が掛かっ
た場合の中空コロの過剰変形を防止でき、用紙搬送力の
低下を防止することができる。
【0041】請求項4,5又は6記載の発明によれば、
呼出しコロ本体は、中実コロと、該中実コロを包む可撓
性を有する中空コロを有し、該中空コロの内径は該中実
コロの外径より若干大きい構成としたので、高い給紙圧
が掛かった場合の中空コロの過剰変形を防止でき、用紙
搬送力の低下を防止することができる。
【0042】請求項7,8又は12記載の発明によれ
ば、分離コロが、回転軸と、該回転軸に支持された可撓
性を有する中空形状の分離コロ本体を有している構成と
したので、 分離圧も低く設定でき、紙粉の発生、コロ
跡汚れ、極薄紙でのシワ発生、多色印刷・両面印刷での
画質低下、給紙不送り等の抑制を一層向上させることが
できる。
【0043】請求項9,11又は12記載の発明によれ
ば、分離コロ本体は、中央部に設けられた可撓性を有す
る中空コロと、該中空コロの軸方向前後に設けられた中
実コロからなり、該中空コロは該中実コロより若干大き
い外径を有している構成としたので、高い分離圧が掛か
った場合の中空コロの過剰変形を防止でき、用紙搬送力
の低下を防止することができる。
【0044】請求項10,11又は12記載の発明によ
れば、分離コロ本体は、中実コロと、該中実コロを包む
可撓性を有する中空コロを有し、該中空コロの内径は該
中実コロの外径より若干大きい構成としたので、高い分
離圧が掛かった場合の中空コロの過剰変形を防止でき、
用紙搬送力の低下を防止することができる。
【0045】請求項13記載の発明によれば、用紙の種
類を設定する用紙種類設定手段と、該用紙種類設定手段
により設定された用紙種類情報に基づいて、予め実験等
により求められた呼出しコロの用紙に対する押圧力であ
る給紙圧と用紙種類との関係データから対応する給紙圧
を選択して設定する制御手段を有している構成としたの
で、呼出しコロの適正な変形機能を確実に得ることがで
きる。
【0046】請求項14記載の発明によれば、用紙のサ
イズを検知する用紙サイズ検知手段と、該用紙サイズ検
知手段により検知された用紙サイズ情報に基づいて、予
め実験等により求められた呼出しコロの用紙に対する押
圧力である給紙圧と用紙サイズとの関係データから対応
する給紙圧を選択して設定する制御手段を有している構
成としたので、呼出しコロの適正な変形機能を確実に得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る呼出しコロの側面か
らの断面図である。
【図2】呼出しコロの正面からの断面図である。
【図3】制御ブロック図である。
【図4】印刷装置としての孔版印刷装置の概要正面図で
ある。
【図5】他の実施形態における呼出しコロの側面からの
断面図で、給紙圧が弱い状態の図である。
【図6】他の実施形態における呼出しコロの側面からの
断面図で、給紙圧が高い状態の図である。
【図7】図1で示した実施形態において高い給紙圧が掛
かった場合の不具合を示す断面図である。
【図8】他の実施形態における呼出しコロの側面からの
断面図で、給紙圧が弱い状態の図である。
【図9】他の実施形態における呼出しコロの側面からの
断面図で、給紙圧が高い状態の図である。
【図10】他の実施形態における制御ブロック図であ
る。
【図11】従来における呼出しコロの用紙に対する接触
状態を示す断面図である。
【符号の説明】
14 給紙台 22,52,64 呼出しコロ 42,54,66 回転軸 46,58,70 呼出しコロ本体 48 制御手段 50 用紙種類設定手段としての操作パネル 60,74 中空コロ 62,72 中実コロ 76 用紙サイズ検知手段としての用紙サイズ検知セン
サ P 用紙

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】給紙台に積載された用紙の上面に押圧接触
    した状態で回転駆動され最上の用紙を分離部へ送り出す
    呼出しコロにおいて、 回転軸と、該回転軸に支持された可撓性を有する中空形
    状の呼出しコロ本体を有していることを特徴とする呼出
    しコロ。
  2. 【請求項2】請求項1記載の呼出しコロにおいて、 上記呼出しコロ本体が、ゴム材料で薄肉に形成されてい
    ることを特徴とする呼出しコロ。
  3. 【請求項3】給紙台に積載された用紙の上面に押圧接触
    した状態で回転駆動され最上の用紙を分離部へ送り出す
    呼出しコロにおいて、 回転軸と、該回転軸に支持された呼出しコロ本体を有
    し、該呼出しコロ本体は、中央部に設けられた可撓性を
    有する中空コロと、該中空コロの軸方向前後に設けられ
    た中実コロからなり、該中空コロは該中実コロより若干
    大きい外径を有していることを特徴とする呼出しコロ。
  4. 【請求項4】給紙台に積載された用紙の上面に押圧接触
    した状態で回転駆動され最上の用紙を分離部へ送り出す
    呼出しコロにおいて、 回転軸と、該回転軸に支持された呼出しコロ本体を有
    し、該呼出しコロ本体は、中実コロと、該中実コロを包
    む可撓性を有する中空コロを有し、該中空コロの内径は
    該中実コロの外径より若干大きいことを特徴とする呼出
    しコロ。
  5. 【請求項5】請求項3又は4記載の呼出しコロにおい
    て、 上記中空コロ及び中実コロがゴム材料で形成され、該中
    空コロは薄肉に形成されていることを特徴とする呼出し
    コロ。
  6. 【請求項6】用紙が積載される給紙台と、該給紙台に積
    載された用紙の上面に押圧接触した状態で回転駆動され
    最上の用紙を送り出す呼出しコロと、該呼出しコロによ
    って送り出された用紙を分離搬送する分離コロを有する
    給紙装置において、 上記呼出しコロが、請求項1乃至5のうちの一つに記載
    のものであることを特徴とする給紙装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の給紙装置において、 上記分離コロが、回転軸と、該回転軸に支持された可撓
    性を有する中空形状の分離コロ本体を有していることを
    特徴とする給紙装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の給紙装置において、 上記分離コロ本体が、ゴム材料で薄肉に形成されている
    ことを特徴とする給紙装置。
  9. 【請求項9】請求項6記載の給紙装置において、 上記分離コロが、回転軸と、該回転軸に支持された分離
    コロ本体を有し、該分離コロ本体は、中央部に設けられ
    た可撓性を有する中空コロと、該中空コロの軸方向前後
    に設けられた中実コロからなり、該中空コロは該中実コ
    ロより若干大きい外径を有していることを特徴とする給
    紙装置。
  10. 【請求項10】請求項6記載の給紙装置において、 上記分離コロが、回転軸と、該回転軸に支持された分離
    コロ本体を有し、該分離コロ本体は、中実コロと、該中
    実コロを包む可撓性を有する中空コロを有し、該中空コ
    ロの内径は該中実コロの外径より若干大きいことを特徴
    とする給紙装置。
  11. 【請求項11】請求項9又は10記載の給紙装置におい
    て、 上記中空コロ及び中実コロがゴム材料で形成され、該中
    空コロは薄肉に形成されていることを特徴とする給紙装
    置。
  12. 【請求項12】給紙装置により用紙を一枚ずつ分離して
    印刷部へ送り、該印刷部で印刷用版に形成された画像を
    用紙に転写して印刷を行う印刷装置において、 上記給紙装置が、請求項6乃至11記載のうちの一つに
    記載のものであることを特徴とする印刷装置。
  13. 【請求項13】請求項12記載の印刷装置において、 用紙の種類を設定する用紙種類設定手段と、該用紙種類
    設定手段により設定された用紙種類情報に基づいて、予
    め実験等により求められた上記呼出しコロの用紙に対す
    る押圧力である給紙圧と用紙種類との関係データから対
    応する給紙圧を選択して設定する制御手段を有している
    ことを特徴とする印刷装置。
  14. 【請求項14】請求項12記載の印刷装置において、 用紙のサイズを検知する用紙サイズ検知手段と、該用紙
    サイズ検知手段により検知された用紙サイズ情報に基づ
    いて、予め実験等により求められた上記呼出しコロの用
    紙に対する押圧力である給紙圧と用紙サイズとの関係デ
    ータから対応する給紙圧を選択して設定する制御手段を
    有していることを特徴とする印刷装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004331234A (ja) * 2003-04-30 2004-11-25 Takumi Seiko:Kk 紙送りローラ用支持体、及び、紙送り装置
JP2004331235A (ja) * 2003-04-30 2004-11-25 Takumi Seiko:Kk 紙送りローラ、及び、紙送り装置

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