JP2002178576A - 記録装置 - Google Patents

記録装置

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JP2002178576A
JP2002178576A JP2000381965A JP2000381965A JP2002178576A JP 2002178576 A JP2002178576 A JP 2002178576A JP 2000381965 A JP2000381965 A JP 2000381965A JP 2000381965 A JP2000381965 A JP 2000381965A JP 2002178576 A JP2002178576 A JP 2002178576A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数枚の記録媒体に記録を行う場合であって
も記録動作のスループットを低下させることなく、かつ
記録情報を記録媒体の所定の位置に記録する。 【解決手段】 記録装置は、記録媒体を搬送する搬送ロ
ーラ(不図示)と、記録ヘッド202を記録媒体の搬送
方向と交差する方向に走査させるキャリッジ(不図示)
とを有する。記録装置はさらに、記録媒体の指標を検知
して記録媒体の位置検出を行う位置検出手段としてのセ
ンサ211と、記録媒体の記録可能領域を判断する記録
領域判断手段(不図示)と、記録ヘッド211を走査さ
せる前に記録媒体の搬送量を算出する搬送量算出手段
(不図示)と、記録ヘッド211のノズルのうち走査時
に駆動するノズルの数を算出する駆動素子数算出手段
(不図示)と、記録ヘッド211のノズルのうち走査時
に駆動するノズルの数を、駆動素子数算出手段で算出さ
れたノズル数に設定する駆動素子数設定手段(不図示)
とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録用紙等の記録
媒体に記録を行う記録装置に関する。さらに詳しくは、
台紙に複数枚のラベルが貼着されたラベル用紙や連続紙
等の記録媒体に情報を記録するシリアルスキャン方式の
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、種々の方法によりインクの吐
出液滴を形成し、これを記録紙等の記録媒体に付着させ
て記録を行うインクジェット記録装置が知られている。
特に、吐出液滴形成のためのエネルギーとして熱を利用
するインクジェット記録装置は、複数の吐出口を高密度
に配置することが容易であり、また、この高密度化によ
り高解像度、高画質の画像が高速度に得られ、しかも画
像のカラー化も容易であるという優れた特徴を有してい
る。この記録方法は、記録信号に応じてインクを記録媒
体上に吐出させて記録を行うものであり、ランニングコ
ストが安く、静かな記録方式として、広く用いられてい
る。
【0003】さらに、カラー記録を行うことができるイ
ンクジェット記録装置の場合には、各色のインク毎に分
けられた記録ヘッドが設けられており、この各記録ヘッ
ドから各色のインク液滴を吐出して記録媒体上で重ね合
わせることにより、記録媒体上にカラー画像を形成す
る。カラー画像の記録には、一般に、イエロー(Y)、
マゼンタ(M)、シアン(C)の3原色のインク、さら
にこれらにブラック(K)を含めた4色のインクが用い
られる。この場合、インクジェット記録装置には、これ
らのインクに対応する記録ヘッドと、各記録ヘッドに供
給するインクを収容するインクタンクが備えられる。
【0004】また、近年においては、記録ヘッドに各色
のインク毎に分けられたノズル列が形成され、その記録
ヘッドに各色のインクタンクが一体に備えられた構成の
記録ヘッドカートリッジを用いたインクジェット記録装
置や、より高画質を可能とするために、上記の4色のイ
ンク(Y,M,C,K)に、淡いイエロー(PY)、淡
いマゼンタ(PM)、淡いシアン(PC)を加えた7色
構成のインクジェット記録装置が既に実現化されてい
る。
【0005】この種のインクジェット記録装置には、記
録ヘッドを記録媒体の搬送方向(副走査方向)と交差す
る方向(主走査方向)にシリアルスキャンさせてプラテ
ン上の記録媒体に対して記録を行うシリアルスキャン方
式のものと、長尺な記録ヘッドを記録媒体の搬送方向と
交差する方向に固定し、プラテン上を搬送している記録
媒体に対して記録を行うラインヘッド方式のものとが存
在している。
【0006】後者(ラインヘッド方式)は、記録媒体を
連続搬送させることが可能な搬送手段を有し、固定して
いる長尺の記録ヘッドの下方に記録媒体を搬送させるこ
とで記録を行う方式であるため、非常に高速に記録する
ことが可能である、しかし、長尺の記録ヘッドを使用す
るために記録装置が大型化し、また長尺の記録ヘッドが
一般に高価であるためにコストが高くなってしまう。
【0007】これに対し、前者(シリアルスキャン方
式)は、記録媒体を記録幅に応じて間欠搬送させること
が可能な搬送手段を備え、記録媒体の搬送と記録ヘッド
の走査とを繰り返すことにより記録を行うため、記録速
度は低速であるが、小型の記録ヘッドを用いるので記録
装置の小型化が可能であり、コストを安くすることが可
能である。
【0008】上記のようなインクジェット記録装置の一
応用例として、台紙に複数枚のラベルが貼着されたラベ
ル用紙等の記録媒体に情報を記録する、ラベルプリンタ
と呼ばれる記録装置が知られている。ラベルプリンタに
は、高速に記録することが可能なラインヘッド方式を用
いることが一般的である。しかし、近年では、シリアル
スキャン方式も、記録ヘッドのノズル数を大幅に増やす
ことで記録速度の高速化が達成され、さらに小型、低コ
ストである等の特徴を生かして、ラベルプリンタに用い
られつつある。
【0009】図12は従来のシリアルスキャン方式のラ
ベルプリンタを示す上面断面図、図13は図12に示し
たラベルプリンタの側面断面図である。
【0010】図12および図13に示すように、従来の
ラベルプリンタは、ロール状に巻かれた台紙108の表
面に複数のラベル109が連続的に貼着されてなるラベ
ル用紙107をプラテン110上に搬送する第1の搬送
ローラ104と、第1の搬送ローラ104によって搬送
されたラベル用紙107の情報に配置され、ラベル10
9に対してインクを吐出ながらガイドレールに沿って走
査して、そのラベル109に情報を記録する記録ヘッド
102と、記録ヘッド102によって記録がなされたラ
ベル用紙107をさらに搬送する第2の搬送ローラ10
5とを有している。さらに、ラベルプリンタは、第2の
搬送ローラ105によって搬送されたラベル用紙107
を外部に排出するための排出ローラ106を有してい
る。
【0011】このラベルプリンタには、搬送ローラ10
4,105によるラベル用紙107の搬送方向に関して
第1の搬送ローラ104よりも下流側でかつラベル用紙
107の上方に配置され、第1の搬送ローラ104によ
る搬送方向に対して交差する方向に延びたガイドレール
(不図示)と、このガイドレールの両端部付近に設けら
れた2つのプーリ(不図示)に巻回された駆動ベルト1
01とが備えられているとともに、この駆動ベルト10
1の一部に固定され、ガイドレールに沿って往復移動可
能なキャリッジ100が備えられている。記録ヘッド1
02にはY,M,C,Kの各色のインク毎に分けられた
ノズル列が形成されており、キャリッジには、この記録
ヘッド102と、各色のインクをそれぞれ収容した4つ
のインクタンク(不図示)とが搭載されている。記録ヘ
ッド102およびインクタンクは、このキャリッジに搭
載されて、ガイドレールに沿って往復走査する。
【0012】また、このラベルプリンタには、ラベル1
09の先端を検知するための透過光型のTOF(Top
of Form)センサ111が、記録ヘッド102の
下方の領域よりも搬送方向上流側の位置に備えられてい
る。このTOFセンサ111は、ラベル109に付され
たフォーム等の記録位置を示す指標を検知する。
【0013】このように構成されたラベルプリンタで
は、搬送ローラ104,105によりラベル用紙107
を記録ヘッド102の下方に搬送した後、記録ヘッド1
02からインクを吐出させながらキャリッジを図示矢印
A方向に走査させることにより、ラベル109に記録ヘ
ッド102の1記録幅分の記録を行う。その後、搬送ロ
ーラ104,105によりラベル用紙107を記録ヘッ
ド102の1記録幅分だけ搬送し、同様にしてラベル1
09に記録ヘッド102の1記録幅分の記録を行う。こ
の動作を繰り返すことにより、1枚のラベル109の全
体に記録を行う。複数枚のラベル109に連続的に記録
を行う場合は、1枚分の記録を行った後、次のラベル1
09の記録開始位置までラベル用紙107を搬送し、次
のラベル109に対して記録を行う。
【0014】図14は、図12に示したラベルプリンタ
を用いて複数枚のラベルに連続的に記録を行う動作を説
明するための図である。
【0015】複数枚のラベルに連続的に記録を行う場合
には、まず、搬送ローラ104(図12参照)によりラ
ベル用紙107を記録ヘッド102の下方に向けて搬送
する。そして、図14(a)に示すようにTOFセンサ
111により1枚目のラベル109の先端が検知された
ら、ラベル用紙107の搬送を一旦停止する。この位置
が、ラベル109の記録開始基準位置となる。そして、
ホストPC(不図示)からプリンタに送られた記録情報
に基づいて、ラベル用紙107の搬送と記録ヘッド10
2(図12参照)の走査とを繰り返すことにより、1枚
目のラベル109に対して記録を行う。
【0016】図14(b)は、1枚目のラベル109に
対する記録が終了した状態を示している。台紙108の
上にはラベル109同士が隣接して貼着されているの
で、1枚目のラベル109に対する記録が終了したとき
には、次のラベル109は先端がTOFセンサ111を
越える位置に搬送されている。
【0017】そのため、図14(c)に示すように、次
のラベル109の先端がTOFセンサ111によって検
知される位置まで、ラベル用紙107を搬送方向上流側
へ逆搬送する。そして、上記のような記録動作および搬
送動作を繰り返すことにより、複数枚のラベル109の
それぞれに、所定の情報の記録が行われる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記に
示したような記録装置では、複数枚のラベルに記録を行
う場合には、あるラベルに対して記録を行った後にラベ
ル用紙を逆搬送し、次のラベルの先端の位置合わせを行
う必要があるので、記録動作のスループットが著しく低
下してしまう。
【0019】そこで本発明は、複数枚の記録媒体に記録
を行う場合であっても記録動作のスループットを低下さ
せることなく、かつ記録情報を記録媒体の所定の位置に
記録することができる記録装置を提供することを目的と
する。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の記録装置は、記録媒体を搬送する搬送手段
と、記録媒体に記録情報を記録する記録手段を記録媒体
の搬送方向と交差する方向に走査させるためのキャリッ
ジとを有し、記録媒体には記録位置を示すための指標が
付されており、前記記録手段には記録を行うための複数
の記録素子が前記搬送方向に沿って配置されている記録
装置において、前記搬送手段によって搬送された記録媒
体の前記指標を検知して記録媒体の位置検出を行う位置
検出手段と、記録媒体の記録可能な領域を判断するため
の記録領域判断手段と、前記記録領域判断手段によって
得られた情報に基づいて、前記記録手段を走査させる前
に記録媒体の搬送すべき搬送量を算出する搬送量算出手
段と、前記記録領域判断手段によって得られた情報に基
づいて、前記記録手段の複数の記録素子のうち前記記録
手段の走査時に駆動する記録素子の数を算出する駆動素
子数算出手段と、前記記録手段の複数の記録素子のうち
前記記録手段の走査時に駆動する記録素子の数を前記駆
動素子数算出手段によって算出された駆動素子数に設定
する駆動素子数設定手段と、を有することを特徴とす
る。
【0021】上記のように構成された本発明の記録装置
によれば、記録領域判断手段により判断された記録媒体
の記録可能領域内に記録が行われるように、記録手段の
各走査時には、搬送量算出手段により算出された搬送量
に基づいて記録媒体が搬送されるとともに、記録手段の
複数の記録素子のうち駆動素子数算出手段および駆動素
子数設定手段により定められた記録素子のみが駆動され
る。そのため、記録媒体の記録可能領域に対向する領域
内でのみ記録手段を走査させて記録を行うことが可能と
なるので、次の記録可能領域に連続的に記録を行う際に
記録媒体を逆搬送する必要がなくなる。したがって、記
録動作のスループットを低下させることなく、かつ記録
情報を記録媒体の所定の位置に正しく記録することが可
能になる。
【0022】また、前記記録領域判断手段は、前記位置
検出手段が前記記録媒体の前記指標を検知して得られた
情報に基づいて前記記録媒体のうちの記録可能な領域を
判断する構成としてもよい。
【0023】さらに、前記記録領域判断手段により、前
記搬送方向に関し、前記記録手段の1走査時に記録でき
る記録領域よりも前記記録媒体の残りの記録可能領域の
方が小さいと判断された場合には、前記搬送量算出手段
は、前記記録媒体の搬送量を、前記記録媒体の残りの記
録可能領域を搬送する量とし、前記駆動素子数設定手段
は前記記録手段の複数の記録素子のうち前記残りの記録
可能領域に記録を行う記録素子のみが駆動されるように
前記駆動素子数を算出するように構成されていてもよ
い。
【0024】この構成によれば、記録媒体の記録可能領
域に記録される記録情報の最終ラスタは、記録手段の記
録素子のうちの記録媒体の搬送方向最上流側の記録素子
によって形成される。したがって、記録手段の記録走査
は記録媒体の記録可能領域に対向する領域内でのみ行わ
れるので、次の記録可能領域に連続的に記録を行う際に
は次の記録開始位置まで記録媒体を正搬送すればよい。
そのため、記録媒体を逆搬送する必要がなくなり、記録
動作のスループットを低下させることなく、かつ記録情
報を記録媒体の所定の位置に正しく記録することが可能
になる。
【0025】さらに、前記記録情報は、前記記録手段が
記録動作を実行することが可能なデータ形式に処理され
て生成される構成とすることが好ましい。
【0026】さらには、前記記録媒体は、台紙に複数枚
のラベルが貼着されてなるラベル用紙である構成であっ
てもよい。
【0027】また、前記記録手段は、前記記録素子とし
てのノズルからインク液滴を吐出して前記記録媒体に前
記記録情報の記録を行うインクジェット記録ヘッドであ
る構成としてもよい。
【0028】さらに、前記記録手段は、前記記録情報に
応じて、前記記録媒体に対してモノクロ画像又はカラー
画像を記録することができるように構成されていてもよ
い。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0030】(第1の実施形態)図1は、本発明の記録
装置の第1の実施形態における記録ヘッド等の概略構成
を示す図である。なお、図1では、記録ヘッド202の
各ノズル列を上方から透視した状態を示している。
【0031】本実施形態の記録装置における記録ヘッド
202は、イエロー(Y),マゼンダ(M),シアン
(C),ブラック(K)の各色のインク毎に設けられた
4列のノズル列202Y,202M,202C,202
Kが並列に配列されている。各ノズル列は、インク液滴
を吐出する304個のノズルが一定のピッチで配置され
て構成されている。そのため、この記録ヘッド202で
は、1回の走査で各色とも304ラスタ分の記録を行う
ことができる。また、本実施形態の記録装置では、記録
ヘッド202の走査とラベル用紙の間欠搬送とを繰り返
して記録を行う際に、原則として1回の間欠搬送動作で
304ラスタ分の用紙送りを行う。
【0032】なお、本実施形態の記録装置の駆動ベルト
201、本発明の位置検出手段としてのTOFセンサ2
11、台紙208、ラベル209、およびその他の構成
は、図12および図13に示した従来の記録装置と同様
であるので、詳しい説明は省略する。
【0033】本実施形態の記録装置の記録動作も図12
等に示した従来の記録装置と同様であり、搬送ローラに
よりラベル用紙を記録ヘッド202の下方に搬送した
後、記録ヘッド202からインクを吐出させながらキャ
リッジを図示矢印A方向に走査させることにより、ラベ
ル209に記録ヘッド202の1走査記録幅分(304
ラスタ)の記録を行う。その後、搬送ローラによりラベ
ル用紙を記録ヘッド202の1走査記録幅分だけ搬送
し、同様にしてラベル209に記録ヘッド202の1走
査記録幅分の記録を行う。この動作を繰り返すことによ
り、1枚のラベル209の全体に記録を行う。
【0034】図2は、図1に示した記録装置を用いて複
数枚のラベルに連続的に記録を行う動作を説明するため
の図である。
【0035】まず、搬送ローラによりラベル用紙を記録
ヘッド202の下方に搬送し、図2(a)に示すように
TOFセンサ211により1枚目のラベル209の先端
が検知されたら、ラベル用紙の搬送を一旦停止する。こ
の位置が、ラベル209の記録開始基準位置となる。そ
して、ホストPC(不図示)から記録装置に送られた記
録情報に基づいて、記録ヘッド202の1走査分(30
4ラスタ分)の記録と1走査時の記録幅分の用紙送りと
を繰り返して、1枚目のラベル109に対して記録を行
う。ただし、ラベル209に記録される画像の最終ラス
タを形成する走査時には、304ラスタ分の記録は行わ
れない。
【0036】図2(b)は、ラベル209に記録される
画像の最終ラスタを形成する走査が終了し、1枚目のラ
ベル209に対する記録が終了した状態を示している。
本実施形態の記録装置では、必ず、記録ヘッド202の
各ノズル列のうち、ラベル用紙の搬送方向最上流側のノ
ズル、すなわち図1に示す第304番目のノズルによっ
て最終ラスタが記録されるように、最終走査前のラベル
用紙の搬送量の調整と記録データの加工とが行われてい
る。
【0037】なお、図2(b)に示すように、1枚目の
ラベル209に対する記録が終了したときには、次のラ
ベル209は先端がTOFセンサ211を越える位置に
搬送されている。
【0038】そして、図2(c)に示すように、TOF
センサ211によって次のラベル209の先端が検知さ
れた時点からの搬送量を制御して、記録ヘッド202の
記録領域に次のラベル209の記録位置が位置するよう
に、ラベル用紙を搬送する。このように、本実施形態の
記録装置では、ラベル用紙を逆搬送する動作は行われな
い。
【0039】図3は、図1に示した本実施形態の記録装
置に備えられた電気的構成のブロック図である。本実施
形態の記録装置は、CPU(中央処理装置)500によ
り、プログラムメモリ501に格納された制御プログラ
ムを実行して、ホストPCからインターフェース504
を制御して記録データを受信し、出力ポート513を経
由してモータドライバ514を制御することにより搬送
ローラや排紙ローラ用の各種モータM515〜517を
駆動し、さらに記録制御回路508とデータ制御回路5
18を制御することにより記録ヘッド202の各色用の
ノズル列202Y,202M,202C,202Kを駆
動する。このようにして、ラベル用紙の給紙、搬送およ
び排出や、記録ヘッドの動作制御が行われる。
【0040】なお、CPU500は本発明の記録領域判
断手段、搬送量算出手段、駆動素子数算出手段を成し、
記録制御回路508およびデータ制御回路518は本発
明の駆動素子数設定手段を成す。
【0041】また、この動作制御に関わるセンサ類50
7や、オペレータの操作キー506も、入力ポート50
5を介してCPU500に接続されている。また、ホス
トPCから受信した記録データはデータメモリ503に
格納され、動作制御を実行する際にはワーキングメモリ
502に記憶されたデータ類が適宜参照される。
【0042】図4は、本実施形態の記録装置における記
録データの展開過程を説明するための概念図である。
【0043】ホストPC600から送信された、バーコ
ード、文字、線図、イメージ画像等を描画するためのコ
マンドは、記録装置内のデータメモリ503(図3参
照)へ4色分のページバッファ601K,601C,6
01M,601Yに展開して格納される。この展開が終
了した後、記録装置がホストPC600から記録開始の
コマンドを受信すると、展開したイメージデータの最初
のページから、1走査分のイメージデータとして304
ラスタ分のイメージデータを4色分のプリントバッファ
602K,602C,602M,602Yへ展開する。
そして、ラベル用紙を304ラスタ分搬送し、記録ヘッ
ドを走査させてこの304ラスタ分の記録を行う。その
後、記録を行った304ラスタ分のイメージデータをク
リアし、次の304ラスタ分のイメージデータを展開す
る。このようにして、304ラスタ分のイメージデータ
の展開とその304ラスタ分の記録とを繰り返し、ラベ
ルの全体に記録を行う。なお、記録媒体に記録される記
録情報は、記録ヘッドが記録動作を実行することが可能
なデータ形式に処理されて生成されている。
【0044】次に、本実施形態の記録装置により、複数
枚のラベルに連続して記録を行う動作について、図5〜
図9を参照して説明する。図5は本実施形態の記録装置
における記録データの展開遷移を説明するための概念
図、図6〜図9は複数枚のラベルに連続して記録を行う
工程を示すフローチャートである。
【0045】上述したように、本実施形態の記録装置
は、ホストPC600からのコマンドによりイメージデ
ータがページメモリ503(図3参照)に展開され、さ
らにホストPC600から記録開始のコマンドを受信す
ると、図6に示す記録動作が開始され、給紙処理(S
1)、記録処理(S2)、搬送処理(S3)の順に移行
して記録動作を実行する。
【0046】ここで、図6に示す記録動作の各処理の詳
細について、給紙処理(S1)、記録処理(S2)、搬
送処理(S3)ごとに説明する。
【0047】給紙処理(S1)では、図7に示すよう
に、記録装置の電源投入後の最初の記録であるか(S1
01)、また前回の記録が異常終了であったか(S10
2)を判断する。最初の記録である場合および前回の記
録が異常終了である場合には、そのまま搬送ローラの正
転を開始する(S104)。また、前回の記録が異常終
了でない場合には、搬送ローラを所定のラスタ数だけ逆
転させて、記録を行うラベルをTOFセンサよりも搬送
方向上流側へ移動させた後(S103)、搬送ローラの
正転を開始して、記録を行うラベルを記録基準位置まで
搬送する(S104)。
【0048】そして、TOFセンサでラベルの先端が検
知されるまでラベル用紙の正転搬送を続け、記録を行う
ラベルの先端がTOFセンサで検知されたかを判断し
(S105)、ラベルの先端が検知されたら、記録する
ラベルのサイズ(ページバッファに展開されているイメ
ージデータの搬送方向のライン数L)を残記録ライン数
aとしてワーク領域に設定し(S106)、用紙後端検
知フラグX,最終走査フラグY,および最終記録フラグ
Zの各フラグをクリアし(S107)、さらに、TOF
センサ検知部から記録ヘッドの第304番目のノズル位
置までラベルを搬送するためのライン数Mをラベル用紙
の搬送ライン数bとしてワーク領域に設定し(S10
8)、さらに搬送ローラを正転させて、ラベル用紙を搬
送する(S109)。
【0049】そして、ラベルに記録するイメージの残ラ
イン数aと、ラベルの後端検知位置から記録ヘッドの第
304番目のノズルまでラベルを搬送するためのライン
数cとを比較し(S110)、そのライン数cが残ライ
ン数aよりも多いときは給紙処理を終了し、そのライン
数cが残ライン数aよりも少ないときは記録サイズ(ラ
イン数a)を上記のライン数cに設定する(S11
1)。
【0050】記録処理(S2)では、図8に示すよう
に、ラベル用紙の搬送ライン数bを304としてワーク
領域に設定し(S201)、搬送ローラを正転させてラ
ベル用紙を搬送する(S202)。
【0051】そして、残記録ラスタ数aと1走査での記
録ラスタ数(304ラスタ)との比較を行い(S20
3)、残ラスタ数aが304ラスタよりも多い場合(a
>304)には、ページバッファからプリントバッファ
へ304ラスタ分のデータ転送を行い(S204)、ペ
ージバッファのデータポインタに304ラスタ分のデー
タを加算し(S205)、マスクビットに0を設定し
(S206)、新たな残記録ラスタ数aを、それまでの
残記録ラスタ数aから304ラスタ分を減じたラスタ数
“a−304”に更新する。
【0052】これに対し、残ラスタ数aが304ラスタ
以下の場合(a≦304)には、ページバッファのデー
タポインタから“304−a”ラスタ分のデータを減算
し(S208)、ページバッファからプリントバッファ
へ304ラスタ分のデータ転送を行い(S209)、マ
スクビットに“304−a”を設定し(S206)、最
終走査フラグYをセットする(S211)。
【0053】以上の工程の後、記録ヘッドを走査させて
304ラスタ分のイメージをラベルに記録し、その30
4ラスタ分のイメージデータをプリントバッファからク
リアする(S211)。
【0054】そして、ラベルに記録するイメージの残ラ
イン数aと、ラベルの後端検知位置から記録ヘッドの第
304番目のノズルまでラベルを搬送するためのライン
数cとを比較し(S213)、そのライン数cが残ライ
ン数aよりも多いときは記録サイズ(ライン数a)を上
記のライン数cに設定して(S214)、用紙後端検知
フラグXをクリアする(S215)。ライン数cが残ラ
イン数aよりも少ないときは、そのまま用紙後端検知フ
ラグXをクリアする(S215)。
【0055】その後、最終走査フラグYがセットされて
いるか否かに基づいて、1枚目のラベルへの記録が終了
したかを確認する(S216)。最終走査フラグYがセ
ットされていない場合(Y=0)には、S201からS
215までの処理を繰り返し行う。
【0056】最終走査フラグYがセットされている場合
(Y=1)には、1枚目のラベルに対する記録を終了
し、継続記録フラグZ(図9参照)がセットされている
か否かに基づいて、次のラベルへ記録するイメージデー
タの展開が終了しているかを確認する(S217)。継
続記録フラグZがセットされている場合(Z=1)に
は、次のラベルに記録を行うための継続処理(S21
8)を行い、S201からS217までの処理を繰り返
す。継続記録フラグZがセットされていない場合(Z=
0)には、記録処理を終了する。
【0057】搬送処理(S3)では、図9に示すよう
に、搬送ローラを駆動するステッピングモータ(不図
示)を1ステップ分だけ正転させる(S301)。そし
て、ラベル用紙の搬送ライン数bを1ライン分だけ減算
する(S302)。さらに、ラベル用紙の後端がTOF
センサによって検知された場合、すなわち用紙後端検知
フラグXがセットされた場合(X=1)には、ラベルの
後端検知位置から記録ヘッドの第304番目のノズルの
位置までラベルを搬送するためのライン数cを、1ライ
ン分だけ減算する(S303)。また、ラベル用紙の先
端がTOFセンサによって検知された場合、すなわち最
終記録フラグZがセットされた場合(Z=1)には、ラ
ベルの先端検知位置から記録ヘッドの第304番目のノ
ズルの位置までラベルを搬送するためのライン数dを、
1ライン分だけ減算する(S304)。
【0058】そして、記録を行うラベルの後端がTOF
センサで検知されたかを判断し(S305)、ラベルの
後端がTOFセンサで検知された場合には、現在の搬送
ライン数bと、TOF検知位置から記録ヘッドの第30
4番目のノズルの位置までラベルを搬送するためのライ
ン数Mとを比較する(S308)。搬送ライン数bがラ
イン数M以上のときは、新たな残記録ライン数aを、元
の残記録ライン数aからライン数Mを減じた値“a−
M”に更新し、搬送ライン数bをライン数Mとし、ライ
ン数cを0に設定し、さらに用紙後端検知フラグXおよ
び最終走査フラグYをセットする(S309)。一方、
搬送ライン数bがライン数Mよりも少ないときは、用紙
後端検知フラグXをセットし、ライン数cをライン数M
に設定する(S312)。
【0059】続いて、記録を行うラベルの先端がTOF
センサで検知されたかを判断し(S306)、ラベルの
先端がTOFセンサで検知された場合には、次のラベル
に記録するイメージデータの展開が終了したか否かを判
断する(S310)。展開が終了していない場合には、
継続記録フラグZをクリアする(S311)。一方、展
開が終了していた場合には、継続記録フラグZをセット
し、ライン数dをライン数Mに設定する(S313)。
【0060】そして、搬送ライン数bが0であるか否か
に基づいて、ラベル用紙の搬送を終了するかどうかを判
断し(S307)、搬送ライン数bが0でない場合には
S301からの処理を繰り返し行い、搬送ライン数bが
0である場合にはラベル用紙の搬送を終了する。
【0061】次に、複数枚のラベルに連続して記録を行
う一連の動作について、図7〜図9を参照して説明す
る。
【0062】まず、搬送ローラーを正転させ(S10
4)、記録するラベル用紙の先端をTOFセンサにより
検知した後(S105)、図9に示したように、ラベル
の後端がTOFセンサにより検知されたか(S305)
や、次のラベルの先端がTOFセンサにより検知された
か(S306)のチェックを、搬送ローラーのモータを
1ステップ駆動するごとに行いながら、ラベル用紙の先
端を記録ノズルの第304番目のノズルに対向する位置
まで搬送させる(S109)。
【0063】搬送ローラーの正転中(S109)にラベ
ルの後端が検知された場合(S305)であって、搬送
ライン数bがTOF検知位置から記録ヘッドの第304
番目のノズルの位置までラベルを搬送するためのライン
数Mよりも少ない場合(S308)には、用紙後端検知
フラグXをセット(X=1)し、ラベルの後端検知位置
から記録ヘッドの第304番目のノズルの位置までラベ
ルを搬送するためのライン数cを、ライン数M(固定
値)にセットし(S312)、搬送ローラーのモータを
1ステップ駆動する毎にライン数cを1ラインずつ減算
していく(S303)。
【0064】また、搬送ローラーの正転中(S109)
にラベルの先端が検知された場合(S306)には、用
紙先端検知フラグをセットし、次のラベルに記録される
イメージデータの展開が終了したか否かの判断を行い
(S310)、その展開が終了している場合には、継続
記録フラグZをセットするとともに、ラベルの先端検知
位置から記録ヘッドの第304番目のノズルの位置まで
ラベルを搬送するためのライン数dをライン数M(固定
値)にセットし(S313)、搬送ローラーのモータを
1ステップ駆動する毎にライン数dを1ラインずつ減算
していく(S304)。
【0065】ラベルの先端を記録ノズルの第304番目
のノズルに対向する位置まで搬送させた時点で、後端検
知カウンタ(ライン数c)を確認し、ライン数cが0で
なく、かつ、ページバッファに展開されている記録デー
タの搬送方向のライン数よりライン数cの方が小さい場
合、つまり、記録されるイメージのサイズよりもラベル
の記録可能領域のサイズの方が小さい場合は、ライン数
cを残記録ライン数aとして設定し、ラベルの後端を越
えてラベル用紙の台紙部へインクが付着してしまうこと
を防ぐ。
【0066】次に、記録ヘッドの記録位置までラベル用
紙の搬送を行い(S202)、残記録ライン数aのサイ
ズに基づくページバッファからプリントバッファへのデ
ータ転送開始アドレスの変更(S203)や、ページバ
ッファからプリントバッファへのデータ転送処理(S2
04,S209)や、記録ヘッドの各ノズル列のインク
吐出の有効範囲を設定するためのマスクビットの設定
(S206,S210)を行い、304ラスタ分の記録
を行う(S211)。
【0067】上記の設定処理は残記録ライン数aによっ
て2通りあり、残記録ライン数aが304ラインより大
きい場合にはデータ転送開始アドレスの変更は行わず、
図5(a),(b)の符号700,701に示すように
各色のページバッファから各色のプリントバッファへ3
04ライン分のデータ転送を行い(S204)、データ
転送開始アドレスに304ラスタ分のデータを加算し
(S205)、図5に示す各色のマスクビット710
K,710C,710M,710Yの設定を0(全吐
出)にし(S206)、残記録ライン数aから304ラ
インを減算し(S207)、記録ヘッドを走査させてラ
ベルに記録を行う(S212)。
【0068】これに対し、残記録ライン数aが304ラ
イン以下の場合には、データ転送開始アドレスを、“3
04−a”の減算の解を現データ転送開始アドレスから
減算したアドレスに変更し、各色のページバッファから
各色プリントバッファへ304ライン分のデータ転送を
行い(S209)、図5(d)に示すように、各色のマ
スクビット710K,710C,710M,710Yを
第1番目のノズルから第(304−a)番目までのノズ
ルについてマスクがされるように設定して、既にラベル
に記録したイメージを重ねて記録しないようにする。さ
らに、そのラベルに対する記録走査が最終走査であるこ
とを示す最終走査フラグYをセットし(S211)、記
録ヘッドの最終走査を実行して記録を行う(S21
2)。
【0069】次に、記録走査の搬送時の用紙後端検知フ
ラグXを確認し(S213)、用紙後端検知フラグXが
セットされている場合、つまり、TOFセンサがラベル
の後端を検知している場合で、かつ、残記録ライン数a
よりも上記のライン数cの方が少ない場合、つまり、記
録されるイメージのサイズよりもラベルの記録可能領域
のサイズの方が小さい場合は、ライン数cを残記録ライ
ン数aとして設定し(S214)、ラベルの後端を越え
てラベル用紙の台紙部へインクが付着してしまうことを
防ぐ。
【0070】次に、最終走査フラグYを確認し(S21
6)、最終走査フラグYがセットされていない場合は、
次の記録走査のためのラベル用紙の搬送を行い(S20
2)、以降、記録ヘッドの最終走査を行うまで上記の動
作フローを繰り返す。
【0071】最終走査を行い、1枚目のラベルに対する
記録を終了した場合は,搬送処理(S3)において次の
ラベルの先端がTOFセンサで検知され(S306)、
次のラベルに記録されるイメージデータの展開が終了さ
れたことが確認された場合(S310)、継続記録フラ
グZがセットされ(S313)、記録処理(S2)にお
いてこの継続記録フラグZがセットされていることが確
認された場合(S217)には継続して記録を行うため
に継続処理(S218)を行い、ラベル用紙を逆搬送す
ることなく次のラベルを記録開始基準位置まで搬送させ
(S202)、上記のフローに従って記録を行う。な
お、この継続処理(S218)は、ラベルの先端検知位
置から記録ヘッドの第304番目のノズルの位置までの
ライン数dを搬送させる処理である。
【0072】これに対し、継続して記録がなされない場
合は、排紙処理を行い、記録がなされたラベル用紙を記
録装置本体の外部に排出させる。
【0073】上記の処理により、複数枚のラベルに対し
て連続して記録が行われる。
【0074】このように、最終ラスタが、必ず、記録ヘ
ッドの第304番目のノズル、すなわち、記録ヘッドに
設けられたノズル列のうち用紙の搬送方向に関して最も
上流側のノズルによって記録されるように構成すること
により、記録がなされるラベルのサイズに関わらず、複
数のラベルに対して連続的に記録する場合であっても逆
搬送動作を行う必要がなくなる。そのため、本実施形態
の記録装置によれば、スループットを低下させることな
く、記録情報をラベルの正しい位置に記録することを実
現することができる。
【0075】(第2の実施形態)本実施形態の記録装置
の各構成は第1の実施形態の記録装置と同様であるの
で、構成に関する詳しい説明は省略する。
【0076】本実施形態では、ホストPCより受信した
記録データであるラスタデータを一定量蓄積する毎に、
ラベル用紙の搬送と、記録ヘッドの記録走査によるラス
タデータの記録とを繰り返し、記録を行う。また本実施
形態では、ラベルの最終ラスタが必ず記録ヘッドの第3
04番目のノズルで記録されるように、搬送動作および
記録データ転送手段が設定されている。
【0077】以下に、本実施形態の記録装置による記録
動作を、本実施形態の記録装置における図10に示すデ
ータ展開の概念図を参照しながら説明する。
【0078】本実施形態の記録装置では、ホストPC1
200より1ラスタづつ転送されるラスタイメージコマ
ンドを、記録装置内のデータメモリ503内に1記録走
査分の4色分のプリントバッファ1201K,1201
C,1201M,1201Yとして展開する。そして、
304ラスタ分のイメージデータが蓄積された時点で、
ラベル用紙を304ラスタ分だけ搬送し、記録ヘッドを
走査することで304ラスタの記録を行う。記録走査後
は、プリントバッファをクリアし、次のラスタイメージ
コマンドの受信を待つ。4色分のプリントバッファ12
01K〜Yは、1走査分のラスタサイズ(304ラス
タ)よりも多いサイズ(例えば500ラスタ)分の容量
を有しており、本実施形態の記録装置はこのプリントバ
ッファを図11に示すようにリング状に使用している。
【0079】図11は、本実施形態の記録装置における
記録データの展開遷移を説明するための概念図である。
上述したように、本実施形態の記録装置内には各色毎に
1つの500ラスタ分のプリントバッファが備えられて
いる。
【0080】上述したように、本実施形態では、ホスト
PC1200(図10参照)より1ラスタづつ転送され
るラスタイメージコマンドを4色分のプリントバッファ
へ展開する。プリントバッファに304ラスタ分のイメ
ージデータが蓄積された時点で、ラベル用紙を304ラ
スタ分だけ搬送し、記録ヘッドを記録走査することで、
1走査によって各色毎に304ラスタ分の記録を行う。
走査後は、記録済みのプリントバッファをクリアし、次
のラスタイメージコマンド受信を待つ。
【0081】図11(a)において、符号1300は、
記録前の初期化処理でクリアした状態のプリントバッフ
ァを示している。
【0082】図11(b)において、符号1301は、
1枚目のラベルの最初の走査分の第1〜第304ラスタ
に係る304ラスタ分のラスタイメージコマンドをプリ
ントバッファに展開した状態を示している。この状態で
ラベル用紙を304ラスタ分だけ搬送し、記録ヘッドを
走査して記録を行い、記録後はプリントバッファをクリ
アする。なお、図11(b)〜(e)において、“S”
は記録ヘッドへの記録データの転送開始アドレスを示
し、“E”は記録ヘッドへの記録データの転送の最終ラ
インを示している。
【0083】図11(c)において、符号1302は、
1枚目のラベルの第2回目の走査分の第305〜第60
8ラスタに係る304ラスタ分のラスタイメージコマン
ドをプリントバッファに展開した状態を示している。こ
の状態でラベル用紙を304ラスタ分だけ搬送し、記録
ヘッドを走査して記録を行い、記録後はプリントバッフ
ァをクリアする。
【0084】図11(d)において、符号1303は、
1枚目のラベルの第609ラスタから最後の第Nラスタ
(N−609≦304)のラスタイメージコマンドを図
示の「A」の位置までプリントバッファに展開した状態
を示している。この状態で、ラベル用紙を(N−60
9)ラスタ分だけ搬送する。そして、「X」の位置から
304ラスタ分前の位置を記録ヘッドへの記録データの
転送開始アドレス“S”として設定し、記録ヘッドを走
査させて記録を行い、記録後はプリントバッファのみを
クリアする。
【0085】図11(e)において、符号1304は、
2枚目のラベルの最初の走査分の第1〜第304ラスタ
に係る304ラスタ分のラスタイメージコマンドをプリ
ントバッファに展開した状態を示している。2枚目およ
びそれ以降のラベルに対しても、図11(b)〜(d)
に示した動作を繰り返して記録を行う。
【0086】本実施形態では、上記の記録処理により、
ラベル等の記録媒体に記録が行われる。なお、本実施形
態においても、TOFセンサによる用紙先端検知方法や
用紙後端検知方法および用紙の搬送処理等に関しては第
1の実施形態と同様であるため、詳しい説明は省略す
る。
【0087】上記のように、各ラベルの最終ラインを記
録する場合には、必ず、最終ラスタが記録ヘッドの第3
04番目のノズルで記録されるように設定することによ
り、ラベル用紙のサイズに関わらず、複数枚のラベルに
連続的に記録しても逆搬送動作が行なわれることがない
ため、スループットを低下させることなく、記録情報を
記録媒体の正しい位置に記録することを実現することが
できる。
【0088】(その他の実施形態)上記の説明では、記
録ヘッドが各色毎に設けられた複数のノズル列を持つシ
リアルスキャン方式のインクジェット記録装置を例に挙
げて説明してきたが、記録ヘッドは単数のノズル列を有
する単色用のものであっても良い。ただし、記録ヘッド
が各色毎に設けられた複数のノズル列を持つ構成であれ
ば、記録媒体に記録すべき記録情報に応じて、記録媒体
に対してモノクロ画像又はカラー画像を記録することが
できる。
【0089】また、記録ヘッドの記録方式はインクジェ
ット方式に限定されない。また、本発明は、ラベルへの
記録を目的としたラベルプリンタのみならず、一般的な
記録装置にも広く適用可能である。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の記録装置
は、搬送手段によって搬送された記録媒体の指標を検知
して記録媒体の位置検出を行う位置検出手段と、記録媒
体の記録可能な領域を判断するための記録領域判断手段
と、記録領域判断手段によって得られた情報に基づい
て、記録手段を走査させる前に記録媒体の搬送すべき搬
送量を算出する搬送量算出手段と、記録領域判断手段に
よって得られた情報に基づいて、記録手段の複数の記録
素子のうち記録手段の走査時に駆動する記録素子の数を
算出する駆動素子数算出手段と、記録手段の複数の記録
素子のうち記録手段の走査時に駆動する記録素子の数を
駆動素子数算出手段によって算出された駆動素子数に設
定する駆動素子数設定手段と、を有しているので、記録
動作のスループットを低下させることなく、かつ記録情
報を記録媒体の所定の位置に正しく記録することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の記録装置の第1の実施形態における記
録ヘッドの概略構成を示す図である。
【図2】図1に示した記録装置を用いて複数枚のラベル
に連続的に記録を行う動作を説明するための図である。
【図3】第1の実施形態の記録装置に備えられた電気的
構成のブロック図である。
【図4】第1の実施形態の記録装置における記録データ
の展開過程を説明するための概念図である。
【図5】本実施形態の記録装置における記録データの展
開遷移を説明するための概念図である。
【図6】複数枚のラベルに連続して記録を行う工程を示
すフローチャートである。
【図7】複数枚のラベルに連続して記録を行う工程を示
すフローチャートである。
【図8】複数枚のラベルに連続して記録を行う工程を示
すフローチャートである。
【図9】複数枚のラベルに連続して記録を行う工程を示
すフローチャートである。
【図10】第2の実施形態の記録装置におけるデータ展
開の概念図である。
【図11】第2の実施形態の記録装置における記録デー
タの展開遷移を説明するための概念図である。
【図12】従来のシリアルスキャン方式のラベルプリン
タを示す上面断面図である。
【図13】図12に示したラベルプリンタの側面断面図
である。
【図14】図12に示したラベルプリンタを用いて複数
枚のラベルに連続的に記録を行う動作を説明するための
図である。
【符号の説明】
201 駆動ベルト 202 記録ヘッド 202Y,202M,202,202K ノズル列 208 台紙 209 ラベル 211 TOFセンサ 501 プログラムメモリ 502 ワーキングメモリ 503 データメモリ 504 インターフェース 505 入力ポート 506 操作キー 507 センサ類 508 記録制御回路 513 出力ポート 514 モータドライバ 515,516,517 モータ 518 データ制御回路 600,1200 ホストPC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA01 EB13 EB36 EC12 EC34 FA10 2C058 AB08 AC07 AC17 AE04 AE14 AF06 GB03 GB13 GB31 GB36 GB47 GC06 2C060 BA01 BC03 BC04 BC12 BC15 BC96 2C480 CA01 CA02 CA37 CA39 CA40 ED04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を搬送する搬送手段と、記録媒
    体に記録情報を記録する記録手段を記録媒体の搬送方向
    と交差する方向に走査させるためのキャリッジとを有
    し、記録媒体には記録位置を示すための指標が付されて
    おり、前記記録手段には記録を行うための複数の記録素
    子が前記搬送方向に沿って配置されている記録装置にお
    いて、 前記搬送手段によって搬送された記録媒体の前記指標を
    検知して記録媒体の位置検出を行う位置検出手段と、 記録媒体の記録可能な領域を判断するための記録領域判
    断手段と、 前記記録領域判断手段によって得られた情報に基づい
    て、前記記録手段を走査させる前に記録媒体の搬送すべ
    き搬送量を算出する搬送量算出手段と、 前記記録領域判断手段によって得られた情報に基づい
    て、前記記録手段の複数の記録素子のうち前記記録手段
    の走査時に駆動する記録素子の数を算出する駆動素子数
    算出手段と、 前記記録手段の複数の記録素子のうち前記記録手段の走
    査時に駆動する記録素子の数を前記駆動素子数算出手段
    によって算出された駆動素子数に設定する駆動素子数設
    定手段と、 を有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録領域判断手段は、前記位置検出
    手段が前記記録媒体の前記指標を検知して得られた情報
    に基づいて前記記録媒体のうちの記録可能な領域を判断
    する、請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録領域判断手段により、前記搬送
    方向に関し、前記記録手段の1走査時に記録できる記録
    領域よりも前記記録媒体の残りの記録可能領域の方が小
    さいと判断された場合には、 前記搬送量算出手段は、前記記録媒体の搬送量を、前記
    記録媒体の残りの記録可能領域を搬送する量とし、 前記駆動素子数設定手段は前記記録手段の複数の記録素
    子のうち前記残りの記録可能領域に記録を行う記録素子
    のみが駆動されるように前記駆動素子数を算出するよう
    に構成されている、請求項1または2に記載の記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記記録情報は、前記記録手段が記録動
    作を実行することが可能なデータ形式に処理されて生成
    される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記記録媒体は、台紙に複数枚のラベル
    が貼着されてなるラベル用紙である、請求項1〜4のい
    ずれか1項に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録手段は、前記記録素子としての
    ノズルからインク液滴を吐出して前記記録媒体に前記記
    録情報の記録を行うインクジェット記録ヘッドである、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録手段は、前記記録情報に応じ
    て、前記記録媒体に対してモノクロ画像又はカラー画像
    を記録することができるように構成されている、請求項
    1〜6のいずれか1項に記載の記録装置。
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