JP2002178115A - 連続鋳造鋳片の直送圧延方法 - Google Patents

連続鋳造鋳片の直送圧延方法

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JP2002178115A JP2000383032A JP2000383032A JP2002178115A JP 2002178115 A JP2002178115 A JP 2002178115A JP 2000383032 A JP2000383032 A JP 2000383032A JP 2000383032 A JP2000383032 A JP 2000383032A JP 2002178115 A JP2002178115 A JP 2002178115A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続鋳造鋳片の直送圧延の際に、連続鋳造鋳
片のオッシレーションマーク深さを浅くすると共に、鋳
造後の鋳片表面の欠陥を製造コストの上昇を抑えた安価
な方法で除去し、表面性状の良好な鋼板を製造とする。 【解決手段】 連続鋳造機で鋳造された無手入れの高温
鋳片1を直接熱間圧延するか、あるいは表面温度を中心
温度と同じにする程度の保温・加熱を行った後に熱間圧
延するか、又は、連続鋳造機で鋳造された無手入れの高
温鋳片を加熱炉に装入して加熱した後に熱間圧延する
か、何れかの方法で鋼板を製造する連続鋳造鋳片の直送
圧延方法において、鋳型6内に添加するモールドパウダ
ー10として、鋳造開始時期に比べて鋳造の定常域で
は、粘度が相対的に高いモールドパウダーを用いると共
に、鋳造中又は鋳造直後の鋳片を酸素富化雰囲気4中で
酸化させて、鋳片表層部に酸化層を形成させ、この酸化
層を除去した後に熱間圧延する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造機により
鋳造された無手入れの高温鋳片を直接熱間圧延するか、
あるいは表面温度を中心温度と同じにする程度の保温・
加熱を行った後に熱間圧延するか、又は、連続鋳造機に
より鋳造された無手入れの高温鋳片を加熱炉に装入して
加熱した後に熱間圧延するか、何れかの方法(本発明で
はこれらをまとめて「直送圧延」と定義する)で鋼板を
製造する直送圧延方法に関し、詳しくは、表面性状に優
れた鋼板を製造することができる直送圧延方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】連続鋳造鋳片の表層部には、縦割れ、横
割れ、ノロカミ、ブローホール等の表面欠陥があり、例
えば特開昭61−264135号公報や特開昭62−3
4602号公報に開示されるように、連続鋳造鋳片を無
手入れのまま直送圧延して鋼板を製造する場合、鋳片に
はこれらの表面欠陥が無いことが必要であり、そのた
め、表面欠陥を回避する様々な手段を用いて直送圧延が
実施されている。
【0003】具体的な対策例として、縦割れは鋳型内の
冷却速度を低下すると減少することが知られており、鋳
型内での抜熱を少なくするモールドパウダーが開発さ
れ、縦割れ防止に効果をあげている。横割れは鋳片表面
温度を鋼の脆化温度範囲外の850℃以上に保持して連
続鋳造機の矯正帯を通過させることで防止可能であり、
二次冷却強度及び鋳片引き抜き速度の制御により850
℃以上の表面温度を確保して横割れが防止されている。
ノロカミの低減にはモールドパウダーの性状を最適化す
ると共に鋳型内の溶鋼流動を制御することが必要であ
り、鋳造条件毎にその条件に合致するモールドパウダー
が開発され、又、電磁力を用いた鋳型内溶鋼の流動制御
が行われ、ノロカミ低減に効果をあげている。ブローホ
ールは浸漬ノズル内に吹き込まれるArに起因して発生
するため、Arの吹き込み流量を必要最低限に制御して
その発生を抑えている。
【0004】又、鋳片表面には鋳型振動によりオッシレ
ーションマークが形成され、このオッシレーションマー
クが深くなった場合には、横割れやノロカミを助長させ
て鋳片表面性状を劣化させる。オッシレーションマーク
の深さは鋳型振動条件及びモールドパウダーの粘度に依
存することが知られており、従って、鋳片と鋳型との潤
滑機能を損なわない範囲で高粘度のモールドパウダーを
使用して、オッシレーションマーク深さを浅くさせてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記対
策を実施しても無手入れ直送圧延により製造された鋼板
の表面品質は、再加熱材から製造された鋼板に比べて劣
り、いわんや、手入れ材から製造された鋼板に比べて劣
る。ここで再加熱材から製造された鋼板とは、鋳造後に
常温若しくは常温近くまで冷却された連続鋳造鋳片を無
手入れのまま加熱炉に装入して圧延温度まで加熱し、次
いで、圧延して得られた鋼板であり、又、手入れ材から
製造された鋼板とは、鋳造後に常温若しくは常温近くま
で冷却され、その後、その表面がスカーフやグラインダ
ー等により手入れされた連続鋳造鋳片を加熱炉に装入し
て圧延温度まで加熱し、次いで、圧延して得られた鋼板
である。但し、再加熱材では鋳片の熱エネルギーが無駄
になり、又、手入れ材では熱エネルギーの無駄の他に表
面手入れによる製造コスト増が避けられない。
【0006】又、直送圧延では鋳片を高い温度に維持す
る必要があり、そのため鋳片引き抜き速度を高速化して
いる。モールドパウダーの消費量は鋳片引き抜き速度に
反比例する。モールドパウダーは鋳型壁と鋳片との間の
潤滑剤としての機能を有しており、モールドパウダーの
消費量が少なくなるとこの潤滑機能が損なわれ、鋳型壁
と鋳片との摩擦力が大きくなり、この摩擦力により鋳造
中に鋳片が引きちぎれ、所謂ブレークアウトが発生す
る。そのため、直送圧延用の鋳片を鋳造する際には、消
費量が多い、低粘度のモールドパウダーを使用すること
が一般的であり、オッシレーションマーク深さの軽減は
考慮されていないのが実状である。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
その目的とするところは、連続鋳造鋳片の直送圧延の際
に、連続鋳造鋳片のオッシレーションマーク深さを浅く
し、オッシレーションマークを主体とする表面性状を改
善すると共に、鋳造後の鋳片表面の欠陥を製造コストの
上昇を抑えた安価な方法で除去し、再加熱材若しくは手
入れ材と同等の表面性状を有する鋼板の製造を可能とす
る直送圧延方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、先ず、鋳
片のオッシレーションマーク深さと鋳片表面性状との関
係を把握するため、鋳片を切断してオッシレーションマ
ーク部位を調査した。その結果、鋳型内の溶鋼湯面にお
いて、鋳型振動により内側に押し曲げられた凝固殻先端
部の上に溶鋼がオーバーフローして形成される、所謂、
オッシレーションマークの爪状組織の下面側には、モー
ルドパウダーや脱酸生成物であるAl23 粒子が捕捉
されていることが分かった。この爪状組織の深さはオッ
シレーションマークの深さに比例しており、そして、爪
状組織が深くなるほどモールドパウダーやAl23
子が捕捉される確率が高くなることが分かった。即ち、
オッシレーションマーク深さを浅くすることで、表面性
状が改善されることが分かった。因みに、オッシレーシ
ョンマークが深い場合には、爪状組織は鋳片表面から1
mm程度の深さまで形成されていることが観察された。
【0009】従来から知られているように、モールドパ
ウダーの粘度が高くなるほどオッシレーションマークは
浅くなる。しかし、直送圧延では鋳片の温度を確保する
ために鋳片引き抜き速度を速くする必要があり、このよ
うな高速鋳造においては高粘度のモールドパウダーでは
その消費量が少なく、鋳片と鋳型壁との間の潤滑が劣化
して安定した鋳造が実施できず、定常的に使用すること
は困難である。
【0010】そこで、本発明者等は、高速鋳造時におい
ても高粘度モールドパウダーを使用するための条件を見
出すために、鋳型壁と鋳片との間のモールドパウダーの
フィルム(以下「パウダーフィルム」と記す)を詳細に
観察した。その結果、(1)パウダーフィルムは鋳型壁
側では完全に固定状態である(2)鋳片に接しているパ
ウダーフィルムは液体状態である(3)パウダーフィル
ムの厚みは固体状態及び液体状態を合わせて1mm程度
である(4)モールドパウダーの消費量から換算される
パウダーフィルムの厚みは0.1〜0.2mm程度であ
ること等が分かった。
【0011】鋳型内潤滑で重要なことは鋳型壁と鋳片と
が直接接触しないことである。従って、モールドパウダ
ーの使用に当たっては、固体状態のパウダーフィルムを
鋳型壁に如何に付着させるかが重要なポイントである。
そこで、鋳片引き抜き速度及び鋳型振動条件を一定と
し、モールドパウダーの粘度を種々変更した試験を実施
して、パウダーフィルムの厚みとその構造を調査した。
用いたモールドパウダーの粘度及び着地温度を表1に示
し、又、試験結果を表2に示す。尚、表2は、極低炭素
鋼を鋳片引き抜き速度2.0m/minで鋳造したとき
の結果である。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】表2に示すように、パウダーフィルム中の
固体層の厚みは全体厚みの80%前後であり、又、モー
ルドパウダーの粘度が高くなると共に消費量が減少する
ことが分かる。1300℃における粘度が0.6Pa・s
以上であるモールドパウダーD及びモールドパウダーE
では0.2kg/m2 程度の消費量であり、粘度の低い
モールドパウダーA又はモールドパウダーBに比べると
50%程度の消費量である。しかし、これらの粘度の高
いモールドパウダーを用いた場合でも、パウダーフィル
ムの厚みは20%程度の減少であり、試験No.6,7の
ように鋳造開始時に低粘度モールドパウダーを使用し、
鋳造途中で高粘度モールドパウダーに切り替える複合使
用の場合には、パウダーフィルム厚みの減少割合は更に
小さくなる。モールドパウダーAを全域に渡って使用し
た試験No.1とモールドパウダーDを全域に渡って使用
した試験No.4とを比較すると、パウダーフィルム厚み
の減少割合は29%であるが、モールドパウダーAとモ
ールドパウダーDとを複合使用した試験No.6では23
%の減少割合にとどまっている。
【0015】一方、高粘度モールドパウダーを最初に使
用し、その後に低粘度モールドパウダーに切り替えた試
験No.8及び試験No.9ではパウダーフィルム厚みは薄
く、全域を高粘度のモールドパウダーD及びモールドパ
ウダーEで鋳造した試験No.4及び試験No.5と同等で
あった。又、低粘度モールドパウダーから高粘度モール
ドパウダーへの切り替え時期を鋳造開始後5分、10
分、20分の3水準に変更した試験では、切り替え時が
5分後の場合にはパウダーフィルム厚みが薄くなった
が、切り替え時が10分後及び20分後の場合にはパウ
ダーフィルム厚みは厚いまま確保されていた。
【0016】このように、直送圧延の際の高速鋳造時に
おいても、鋳造開始時には粘度の低いモールドパウダー
を使用してこのモールドパウダーの固体層を鋳型壁面に
形成させ、その後、粘度の高いモールドパウダーに切り
替えることで、パウダーフィルムの厚みが確保され、鋳
型壁と鋳片との潤滑を円滑に行いつつ、オッシレーショ
ンマークの爪状組織の深さを浅くすることができるとの
知見を得た。
【0017】本発明者等は、次に、直送圧延により製造
された鋼板の表面品質が再加熱材に比べて劣る原因を確
認するために、薄鋼板向けに鋳造された連続鋳造鋳片の
表面及び表層部の欠陥を調査した。
【0018】その結果、鋳片表面に発生する縦割れの長
さと深さとの関係では、長さが10mm以下の縦割れは
その深さが0.5mm以下であることが分かった。又、
鋳片表面に発生する縦割れの長さ分布の調査結果から、
発生する縦割れの95%は長さ10mm以下であること
も分かった。即ち、鋳片に存在する縦割れのほとんど
は、鋳片表面から0.5mm以内に存在することが分か
った。同様に、ノロカミ及びブローホールの調査結果で
も、これら表面欠陥の大半は鋳片表面から1mm以内に
存在することが分かった。
【0019】これらの結果から、無手入れのまま直送圧
延により製造された鋼板の表面品質が再加熱材から製造
された鋼板や手入れ材から製造された鋼板に比べて劣る
原因は、鋳片表層部に存在する微細な縦割れ、ノロカ
ミ、ブローホール等の表面欠陥であり、これらの欠陥の
大半は鋳片表面から1mm以内に存在しており、従っ
て、鋳片表層部1mmの範囲に存在する表面欠陥を除去
すれば、圧延後の鋼板表面性状は飛躍的に向上するとの
知見を得た。尚、再加熱材では、再加熱に要する時間が
長く、再加熱時に鋳片表面が酸化され、これら欠陥の大
部分は酸化層と共に除去されるので、鋼板では表面欠陥
が少なくなると考えられる。
【0020】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、第1の発明による連続鋳造鋳片の直送圧延方法は、
連続鋳造機で鋳造された無手入れの高温鋳片を直接熱間
圧延するか、あるいは表面温度を中心温度と同じにする
程度の保温・加熱を行った後に熱間圧延するか、又は、
連続鋳造機で鋳造された無手入れの高温鋳片を加熱炉に
装入して加熱した後に熱間圧延するか、何れかの方法で
鋼板を製造する連続鋳造鋳片の直送圧延方法において、
連続鋳造機の鋳型内に添加するモールドパウダーとし
て、鋳造開始時期に比べて鋳造の定常域では、粘度が相
対的に高いモールドパウダーを用いることを特徴とする
ものである。
【0021】第2の発明による連続鋳造鋳片の直送圧延
方法は、連続鋳造機で鋳造された無手入れの高温鋳片を
直接熱間圧延するか、あるいは表面温度を中心温度と同
じにする程度の保温・加熱を行った後に熱間圧延する
か、又は、連続鋳造機で鋳造された無手入れの高温鋳片
を加熱炉に装入して加熱した後に熱間圧延するか、何れ
かの方法で鋼板を製造する連続鋳造鋳片の直送圧延方法
において、連続鋳造機の鋳型内に添加するモールドパウ
ダーとして、鋳造開始時期に比べて鋳造の定常域では、
粘度が相対的に高いモールドパウダーを用いると共に、
鋳造中又は鋳造直後の鋳片を酸素富化雰囲気中で酸化さ
せて、鋳片表層部に酸化層を形成させ、この酸化層を除
去した後に熱間圧延することを特徴とするものである。
【0022】第3の発明による連続鋳造鋳片の直送圧延
方法は、第2の発明において、酸素富化雰囲気中で少な
くとも1分間以上酸化させることを特徴とするものであ
る。
【0023】第4の発明による連続鋳造鋳片の直送圧延
方法は、第2の発明又は第3の発明において、酸素富化
雰囲気中の酸素濃度を30%以上とすることを特徴とす
るものである。
【0024】第5の発明による連続鋳造鋳片の直送圧延
方法は、第2の発明ないし第4の発明の何れかにおい
て、酸素富化雰囲気中での鋳片表面温度を880〜93
0℃とすることを特徴とするものである。
【0025】第6の発明による連続鋳造鋳片の直送圧延
方法は、第1の発明ないし第5の発明の何れかにおい
て、鋳造開始時期に使用するモールドパウダーとして、
下記の(1)式の範囲を満足する粘度を有するモールド
パウダーを用い、定常域に使用するモールドパウダーと
して、下記の(2)式の範囲を満足する粘度を有するモ
ールドパウダーを用いることを特徴とするものである。
但し、(1)式及び(2)式において、ηは1300℃
におけるモールドパウダーの粘度(Pa・s)、Vcは
鋳片引き抜き速度(m/min)である。
【0026】
【数1】
【0027】
【数2】
【0028】第7の発明による連続鋳造鋳片の直送圧延
方法は、第1の発明ないし第6の発明の何れかにおい
て、鋳造開始後10分間以上経過した後に、粘度が相対
的に高いモールドパウダーに切り替えることを特徴とす
るものである。
【0029】最初に鋳型壁にパウダーフィムルの固体層
を形成することが鋳型内の潤滑特性を維持する上で非常
に重要である。鋳型壁に固体層が形成されると、その後
のモールドパウダー消費量が少なくても全く問題なく鋳
造可能である。本発明では、鋳造開始時期に消費量が多
くなる、粘度の低いモールドパウダーを使用して、鋳型
壁に十分な厚みのある固体層を確保するので、鋳造途中
から粘度の高いモールドパウダーに切り替えても良好な
潤滑特性が維持される。そして、鋳造途中から粘度の高
いモールドパウダーを使用するので、鋳片のオッシレー
ションマーク深さを浅くすることができ、オッシレーシ
ョンマークの爪状組織に捕捉されるモールドパウダーや
Al23 粒子が少ない鋳片を製造することができる。
【0030】この場合、鋳造開始時期においても鋳型壁
と鋳片との潤滑を良好に維持するためには、当該時期
に、その消費量が0.3kg/m2 以上となるモールド
パウダーを使用することが好ましい。そこで、粘度を変
更したモールドパウダーを用いて種々の鋳片引き抜き速
度で鋳造し、そのときの消費量を調査した。調査結果を
図1に示す。図1は、モールドパウダー消費量に及ぼす
鋳片引き抜き速度並びにモールドパウダー粘度の影響を
示す図であり、図1の○印は、消費量が0.3kg/m
2 以上となるモールドパウダーを表し、●印は、消費量
が0.3kg/m 2 未満となるモールドパウダーを表し
ている。図1からモールドパウダーの消費量が0.3k
g/m2 以上となる限界を近似すると、上記の(1)式
が得られた。即ち、上記の(1)式の範囲を満足する粘
度を有するモールドパウダーを用いることで、鋳造開始
時期においても鋳型壁と鋳片との潤滑を良好に維持する
ことができる。
【0031】又、定常域で使用するモールドパウダーの
粘度も、鋳片の表面欠陥を防止する上で当然ながら適正
範囲がある。そこで、粘度を変更したモールドパウダー
を用いて種々の鋳片引き抜き速度で鋳造し、その鋳片を
無手入れのまま薄鋼板に熱間圧延して、この薄鋼板の表
面欠陥発生率を調査した。薄鋼板での表面欠陥発生率
は、前述の表1に示すモールドパウダーAを用いて鋳造
した鋳片から製造した薄鋼板の表面欠陥発生率を1とし
て指数化し、表面欠陥発生率の目標を表面欠陥指数が
0.1以下とした。前述の図1に、薄鋼板の表面欠陥発
生率に及ぼす鋳片引き抜き速度並びにモールドパウダー
粘度の影響を併せて示す。図1の□印は、表面欠陥指数
が0.1以下となるモールドパウダーを表し、△印は、
表面欠陥指数が0.1を越えるモールドパウダーを表し
ている。図1から表面欠陥指数が0.1以下となる限界
を近似すると、上記の(2)式が得られた。即ち、上記
の(2)式の範囲を満足する粘度を有するモールドパウ
ダーを用いることで、定常域の鋳片のオッシレーション
マーク深さを浅くさせ、表面性状に優れた鋳片を得るこ
とができる。
【0032】又、本発明では、鋳造中又は鋳造直後の鋳
片を酸素富化雰囲気中で急激に酸化させる。鋳片表層部
を急速に酸化させることで、鋳片表面をほぼ均一に酸化
させることができる。そして、この酸化層を熱間圧延開
始時のスケールブレーカー等を用いて除去することによ
り、縦割れを始め、鋳片表面近傍に存在する表面欠陥は
この酸化層と共に除去され、圧延後には欠陥が極めて少
ない鋼板が製造される。空気で酸化させる場合のように
酸化速度が遅い場合には、鋳片表面の健全部では酸化層
厚みは薄くなり、縦割れ等の割れ部では割れ内部に酸化
層が形成されると共に、割れの先端部には粒状酸化物が
形成され、割れ先端部の粒状酸化物は除去されずに圧延
すると表面欠陥になるが、本発明では酸素富化雰囲気中
で酸化させるので、割れ先端部に粒状酸化物を形成させ
ることがない。
【0033】鋳片表層部の欠陥の大部分は表層から1m
m以内にあるので、酸化層厚みを1mm以上確保するこ
とが望ましく、この観点から、酸素富化雰囲気中で少な
くとも1分間以上酸化させること、酸素富化雰囲気中の
酸素濃度を30%以上とすること、酸素富化雰囲気中で
の鋳片表面温度を880〜930℃とすることが好まし
い。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説
明する。図2は、本発明の実施の形態の例を示す図であ
って、スラブ連続鋳造機の側面概要図である。
【0035】図2に示すように、浸漬ノズル5を介して
鋳型6内に鋳造された溶鋼は、鋳型6内で冷却されて凝
固殻3を形成し、内部に未凝固相2を有する鋳片1とし
て、鋳型6の下方に設けたサポートロール7、ガイドロ
ール8、及びピンチロール9に支持されつつ、ピンチロ
ール9の駆動力により鋳型6の下方に連続的に引き抜か
れる。鋳片1は、これらのロールを通過する間、水スプ
レー又はエアーミストスプレーから構成される二次冷却
帯(図示せず)で冷却され、凝固殻3の厚みを増大し
て、やがて内部までの凝固を完了する。鋳型6内の溶鋼
湯面上にはモールドパウダー10が添加されており、モ
ールドパウダー10は溶融して鋳型6と鋳片1との間隙
に流れ込み、パウダーフィルム(図示せず)を形成す
る。
【0036】使用するモールドパウダー10は、鋳造開
始時期に比べて鋳造の定常域では、粘度が相対的に高い
モールドパウダー10を用いる。即ち、鋳造開始時期は
粘度が相対的に低いモールドパウダー10を用い、定常
域には粘度が相対的に高いモールドパウダー10を用い
る。但し、粘度の高い低いは絶対的なものではなく、鋳
片引き抜き速度に応じて変わるので、鋳造開始時期で
は、前述の(1)式の範囲を満足する粘度を有するモー
ルドパウダー10を用い、又、定常域では、前述の
(2)式の範囲を満足する粘度を有するモールドパウダ
ー10を用いることが好ましい。鋳造開始時期と定常域
とで使用するモールドパウダー10の粘度の差は、早急
にパウダーフィルム(図示せず)を形成する観点並びに
鋳片1のオッシレーションマークを浅くする観点から
0.2Pa・s以上、望ましくは0.3Pa・s以上と
することが好ましい。
【0037】又、粘度が相対的に高いモールドパウダー
10への切替は、粘度が相対的に低いモールドパウダー
10を使用して、充分な厚みを持ったパウダーフィルム
の固体層が形成されてからとすることが好ましく、具体
的には鋳造開始後10分間以上経過した後に切り替える
ことが好ましい。尚、本発明の鋳造開始時期とは、鋳型
6内にダミーバー(図示せず)を設置し、ダミーバーを
介して鋳造を開始する時点のことであり、従って、連々
鋳の2ヒート目以降の鋳造開始時は本発明の鋳造開始時
期には該当しない。
【0038】連続鋳造機の引き抜き方向下流側には、複
数のガイドロール8及びピンチロール9をその内部に収
容可能なチャンバー型の酸素富化雰囲気帯4が設けられ
ており、酸素富化雰囲気帯4にはその内部に酸素富化気
体を吹き込む配管(図示せず)が取り付けられている。
用いる酸素富化気体は、大気の酸素濃度よりも高ければ
酸素濃度は幾らでも良いが、迅速に鋳片1の表層部を酸
化させるために酸素濃度は30%以上、望ましくは50
%以上とすることが好ましい。酸素富化気体の酸素濃度
は高い程良く、従って純酸素であっても良い。又、鋳片
1の酸化速度を高めるために、予熱した酸素富化気体を
用いても良い。
【0039】酸素富化雰囲気帯4内の鋳片1の表面温度
は、酸化反応が起こる温度範囲である限り、特に限定す
る必要はない。しかし、鋳片表面温度を1000℃以上
の高温に上げることができない場合には、930℃を越
えない範囲で且つ930℃よりも大幅に低くならない範
囲、即ち880〜930℃とすることが好ましい。鋼中
の酸素の拡散速度はフェライト相では速く、オーステナ
イト相では遅くなり、この範囲とすることで酸化層が迅
速に形成されるからである。但し、1000℃以上の高
温に上げることができる場合には、温度上昇による酸素
の拡散速度の上昇が期待されるので、わざわざ930℃
以下に下げる必要はなく、1000℃以上とすることが
好ましい。
【0040】酸素富化雰囲気帯4の鋳造方向長さは、酸
化層厚みを確保するために、鋳片1が少なくとも1分間
は酸化されるだけの長さを有することが好ましい。従っ
て、計画する鋳片引き抜き速度の最高速度に基づき酸素
富化雰囲気帯4の鋳造方向長さを決めておけば良い。但
し、鋳片引き抜き速度は鋳片1の幅や厚みによって変更
されるので、鋳片引き抜き速度が前記最高速度に比べて
大幅に遅くなり、酸化時間が長くなって、鋳片表層部の
酸化による歩留まりロスが懸念される場合には、酸素富
化雰囲気帯4を鋳造方向に複数個の部屋に分割してお
き、必要な酸化時間を確保するだけの部屋に酸素富化気
体を吹き込み、不必要な部屋への酸素富化気体の吹き込
みを停止しても良い。
【0041】このようにして鋳片1の表層部に酸化層を
形成させ、連続鋳造機の後段に設けた同調カッター(図
示せず)で鋳片1を所定の長さに切断する。次いで、切
断した鋳片1の表面欠陥を除去しないまま、鋳片1を直
接熱間圧延機に搬送して熱間圧延するか、又は、鋳片1
を直接加熱炉に装入して所定温度まで加熱した後、熱間
圧延する。熱間圧延開始時のスケールブレーカーにより
形成された酸化層は除去され、酸化層と共に微細な表面
欠陥も除去される。尚、鋳片1を直接熱間圧延機に搬送
して圧延する際、熱間圧延機で圧延する前に必要に応じ
て表面温度を中心温度と同じにする程度の保温・加熱を
行っても、又、同調カッターの切断時に形成されるバリ
を除去しても良い。
【0042】このようにして鋳造することで、鋳片1の
オッシレーションマークは浅くなり、オッシレーション
マークの爪状組織に捕捉されたモールドパウダー10や
Al 23 粒子が少ない鋳片1を製造することができ
る。又、鋳片1の表層部を簡便な酸素富化雰囲気帯4に
て酸化除去するので、オッシレーションマーク深さの低
減化と相まって、圧延された鋼板表面には鋳片1の表面
欠陥に起因する表面疵は極めて少なく、再加熱材と比べ
ても遜色のない、良好な表面性状を有する鋼板が直送圧
延により安定して製造される。
【0043】尚、上記説明では酸素富化雰囲気帯4が連
続鋳造機の下流側に設置されているが、酸素富化雰囲気
帯4の設置場所はこれに限るものではなく、同調カッタ
ーで切断された鋳片1を対象とする位置に設置しても良
い。この場合、鋳片1の表面温度を確保するため、加熱
炉や保温炉を設けて鋳片1を加熱又は保温した後、酸素
富化雰囲気帯に装入しても良い。
【0044】
【実施例】図2に示すスラブ連続鋳造機を用い、鋳造開
始から10分間は前述の表1に示すモールドパウダーA
を使用し、10分経過後からモールドパウダーD又はモ
ールドパウダーEに切り替え、且つ、酸素富化雰囲気帯
内での鋳片表面温度、酸素富化雰囲気帯の酸素濃度、酸
素富化雰囲気帯内での滞在時間を変化させて鋳造したス
ラブ鋳片を熱間圧延機に搬送して直ちに熱間圧延し、圧
延した熱延コイルの表面疵発生状況を調査した。
【0045】用いた連続鋳造機は、鋳型直下に2.8m
の垂直部を有し、それに続く湾曲部の半径が10mであ
る垂直曲げ型のスラブ連続鋳造機である。酸素富化雰囲
気帯を鋳型内溶鋼湯面から37〜40mの範囲に設置
し、C濃度が0.002mass%以下、Si濃度が0.0
1mass%以下、Mn濃度が0.1〜0.2mass%、P濃
度が0.008〜0.012mass%、S濃度が0.00
5〜0.01mass%の極低炭素鋼を、厚み250mm、
幅1600mmの鋳片として鋳造した。
【0046】高粘度のモールドパウダーD及びモールド
パウダーEを使用することによる鋳型内潤滑の不足を懸
念して、鋳造中、鋳型振動の加速度を測定して鋳型壁と
鋳片との潤滑状況を観察した。その結果、モールドパウ
ダーAからモールドパウダーD又はモールドパウダーE
に切り替えても潤滑状況の変化を見られず、良好な潤滑
状態が維持されることが分かった。
【0047】又、比較としてモールドパウダーA、D、
Eを単独使用した鋳片も同様に熱間圧延して、熱延コイ
ルの表面疵発生状況を調査した。但し、粘度が高いモー
ルドパウダーD、Eを単独で使用した場合には、モール
ドパウダーの消費量が少なく、鋳型内の潤滑が不足し
て、鋳造中に鋳片引き抜き速度を低下せざるを得ない場
合が発生し、この部位の鋳片は除外して熱間圧延を行っ
た。
【0048】試験条件及び熱延コイルの表面欠陥指数を
表3に示す。尚、試験No.21の滞在時間が短い理由
は、鋳造方向に2個の部屋に分割した酸素富化雰囲気帯
の片方の部屋のみを酸素富化雰囲気としたためである。
又、鋼板疵表面欠陥指数は、モールドパウダーAを単独
使用して鋳造した鋳片を、酸素富化雰囲気を通さずに熱
間圧延した時の鋼板表面疵発生率を基準として指数化し
た数値である。
【0049】
【表3】
【0050】モールドパウダーAを単独で使用した場合
に比較して、モールドパウダーD及びモールドパウダー
Eを使用した場合には大幅に熱延コイルの表面欠陥を低
減させることができた。又、酸素富化雰囲気帯で鋳片表
面を酸化させることで、熱延コイルの表面欠陥が更に低
減することが分かった。酸素富化雰囲気帯の酸素濃度は
30%以上であることが好ましく、又、滞在時間を1分
間以上とすることが好ましいことが分かった。
【0051】従来、この種の鋳造では、鋳造の安定性を
第1として、鋳型内の潤滑を確保するためにモールドパ
ウダーA程度の粘度のモールドパウダーを単独で使用せ
ざるをえなかったが、本発明により、良好な鋳型内潤滑
を確保したまま、高粘度のモールドパウダーを用いるこ
とが可能となり、鋼板の表面欠陥を大幅に低減すること
ができた。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、良好な鋳型内潤滑を確
保したまま、鋳造の定常域においては高粘度のモールド
パウダーを用いることが可能となり、連続鋳造鋳片のオ
ッシレーションマーク深さを低減させ、鋼板の表面欠陥
を大幅に低減させることが可能となる。更に、この鋳片
の表層部を酸素富化雰囲気中で酸化させて酸化層を形成
させ、この酸化層を除去してから熱間圧延する場合に
は、安価な方法で鋳片の微細な表面欠陥を除去すること
ができ、再加熱材や手入れ材と比べても遜色のない、良
好な表面性状を有する鋼板を直送圧延により安定して製
造することが可能となり、工業上有益な効果がもたらさ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】モールドパウダーの消費量限界及び鋼板の表面
欠陥限界とモールドパウダー粘度との関係を示す図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態の例を示す図であって、ス
ラブ連続鋳造機の側面概要図である。
【符号の説明】
1 鋳片 4 酸素富化雰囲気帯 5 浸漬ノズル 6 鋳型 10 モールドパウダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B22D 11/20 B22D 11/20 Z (72)発明者 淡路谷 浩 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 堤 康一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 4E004 MB14 MD05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造機で鋳造された無手入れの高温
    鋳片を直接熱間圧延するか、あるいは表面温度を中心温
    度と同じにする程度の保温・加熱を行った後に熱間圧延
    するか、又は、連続鋳造機で鋳造された無手入れの高温
    鋳片を加熱炉に装入して加熱した後に熱間圧延するか、
    何れかの方法で鋼板を製造する連続鋳造鋳片の直送圧延
    方法において、連続鋳造機の鋳型内に添加するモールド
    パウダーとして、鋳造開始時期に比べて鋳造の定常域で
    は、粘度が相対的に高いモールドパウダーを用いること
    を特徴とする連続鋳造鋳片の直送圧延方法。
  2. 【請求項2】 連続鋳造機で鋳造された無手入れの高温
    鋳片を直接熱間圧延するか、あるいは表面温度を中心温
    度と同じにする程度の保温・加熱を行った後に熱間圧延
    するか、又は、連続鋳造機で鋳造された無手入れの高温
    鋳片を加熱炉に装入して加熱した後に熱間圧延するか、
    何れかの方法で鋼板を製造する連続鋳造鋳片の直送圧延
    方法において、連続鋳造機の鋳型内に添加するモールド
    パウダーとして、鋳造開始時期に比べて鋳造の定常域で
    は、粘度が相対的に高いモールドパウダーを用いると共
    に、鋳造中又は鋳造直後の鋳片を酸素富化雰囲気中で酸
    化させて、鋳片表層部に酸化層を形成させ、この酸化層
    を除去した後に熱間圧延することを特徴とする連続鋳造
    鋳片の直送圧延方法。
  3. 【請求項3】 酸素富化雰囲気中で少なくとも1分間以
    上酸化させることを特徴とする請求項2に記載の連続鋳
    造鋳片の直送圧延方法。
  4. 【請求項4】 酸素富化雰囲気中の酸素濃度を30%以
    上とすることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載
    の連続鋳造鋳片の直送圧延方法。
  5. 【請求項5】 酸素富化雰囲気中での鋳片表面温度を8
    80〜930℃とすることを特徴とする請求項2ないし
    請求項4の何れか1つに記載の連続鋳造鋳片の直送圧延
    方法。
  6. 【請求項6】 鋳造開始時期に使用するモールドパウダ
    ーとして、下記の(1)式の範囲を満足する粘度を有す
    るモールドパウダーを用い、定常域に使用するモールド
    パウダーとして、下記の(2)式の範囲を満足する粘度
    を有するモールドパウダーを用いることを特徴とする請
    求項1ないし請求項5の何れか1つに記載の連続鋳造鋳
    片の直送圧延方法。 η≦0.85−0.40×Vc+0.052×Vc 2 …(1) η≧1.23−0.46×Vc+0.053×Vc 2 …(2) 但し、(1)式及び(2)式において、ηは1300℃
    におけるモールドパウダーの粘度(Pa・s)、Vcは
    鋳片引き抜き速度(m/min)である。
  7. 【請求項7】 鋳造開始後10分間以上経過した後に、
    粘度が相対的に高いモールドパウダーに切り替えること
    を特徴とする請求項1ないし請求項6の何れか1つに記
    載の連続鋳造鋳片の直送圧延方法。
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