JP2002177928A - 有機廃棄物処理装置 - Google Patents

有機廃棄物処理装置

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JP2002177928A
JP2002177928A JP2000377974A JP2000377974A JP2002177928A JP 2002177928 A JP2002177928 A JP 2002177928A JP 2000377974 A JP2000377974 A JP 2000377974A JP 2000377974 A JP2000377974 A JP 2000377974A JP 2002177928 A JP2002177928 A JP 2002177928A
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organic waste
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Yasuyuki Ito
康之 伊東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 消費される熱源のエネルギーコストを低減し
つつ、効率の良い乾燥または発酵処理を行なうことがで
きる有機廃棄物処理装置を提供する。 【解決手段】 有機廃棄物処理装置は、半円筒状の底部
を有し有機廃棄物を収容する収容槽1と、収容槽の側壁
から底部の外側を囲うように設けられた加熱空気通路6
と、加熱空気通路の空気を吸引して収容槽内に送るため
のブロワ16と、収容槽の底部の略軸中心位置に水平に
支持された回転軸に複数の撹拌部材を取付けてなる撹拌
機構30と、を具備する。加熱空気通路6の上部に外部
から廃熱空気を導入するための廃熱空気導入口12が設
けられ、廃熱空気導入口12に、他の加熱設備からの廃
熱空気を送るための送気ダクト10が接続され、送気ダ
クト10には通気調整用ダンパ11が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、生ごみ等の有機廃
棄物を乾燥処理或は発酵処理する有機廃棄物処理装置に
関し、特に、熱源として別の設備の廃熱を利用する有機
廃棄物処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】大量の残飯、残菜等の生ゴミを乾燥処理
または発酵処理する装置として、半円筒状の底部を有し
た横置き形の収容槽を使用し、収容槽の側壁から底部に
かけて外側から囲うように加熱空気通路を形成し、収容
槽内を加熱する加熱器を設けると共に、収容槽の底部の
略軸中心位置に、回転軸を水平に支持し、その回転軸に
複数の撹拌部材を放射状に取付けてなる撹拌機構を設け
た有機廃棄物処理装置が、特開平5−254973号公
報等で知られている。
【0003】この種の有機廃棄物処理装置は、加熱器と
してガス等の燃料を使用した燃焼式加熱器或は電気ヒー
タを使用した電気式加熱器が通常用いられ、このような
加熱器で収容槽内の有機廃棄物を加熱して、乾燥或は発
酵を行なっている。
【0004】このような有機廃棄物処理装置では、収容
槽内の有機廃棄物の加熱が、比較的長時間行なわれるた
め、特に寒冷地等の気温の低い地域では、有機廃棄物の
運転に多くの燃料や電力が消費され、運転時のエネルギ
ーコストの増大が無視できなくなっている。このため、
加熱処理で消費される熱源のコストを低減できる有機廃
棄物処理装置が要望されていた。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みなされてもの
で、消費される熱源のエネルギーコストを低減しつつ、
効率の良い乾燥または発酵処理を行なうことができる有
機廃棄物処理装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このために、本発明の有
機廃棄物処理装置は、半円筒状の底部を有し有機廃棄物
を収容する収容槽と、収容槽の側壁から底部の外側を囲
うように設けられた加熱空気通路と、加熱空気通路の空
気を吸引して収容槽内に送るためのブロワと、収容槽の
底部の略軸中心位置に水平に支持された回転軸に複数の
撹拌部材を取付けてなる撹拌機構と、を具備した有機廃
棄物処理装置であって、加熱空気通路の上部に外部から
廃熱空気を導入するための廃熱空気導入口が設けられ、
廃熱空気導入口に、他の加熱設備からの廃熱空気を送る
ための送気ダクトが接続され、送気ダクトには通気調整
用ダンパが設けられたことを特徴とする。
【0007】ここで、他の加熱設備からの廃熱空気とし
ては、各種の焼成炉、乾燥炉等から排出される例えば1
50℃から200℃の廃熱空気を利用することができ
る。また、加熱設備の排気ダクトに充分な風量の排気ブ
ロワが設けられてない場合、廃熱空気を通す送気ダクト
に、廃熱空気を加熱空気通路に送るために送気用ブロワ
を設けるとよい。
【0008】
【作用】このような構造の有機廃棄物処理装置では、収
容槽内に生ゴミ等の有機廃棄物を投入し、ブロワ、撹拌
機構を動作させて、例えば有機廃棄物の乾燥処理を開始
する。このとき、収容槽内を加熱する熱源として、近く
に設置された別の設備の焼成炉や乾燥炉等から排出され
る廃熱を利用し、その廃熱空気は、送気ダクトを通して
廃熱空気導入口から加熱空気通路に入り、収容槽を側部
と底部から加熱する。さらに、その廃熱空気は、加熱空
気通路を通った後、収容槽内に吹き出され、攪拌機構の
運転により、収容槽内の有機廃棄物が攪拌されながら、
廃熱空気が吹き込まれて、有機廃棄物は効率よく乾燥さ
れていく。乾燥にはある程度の時間がかかるが、熱源と
して、廃熱空気を利用するため、加熱のためのエネルギ
ーコストは従来の燃焼式の加熱器や電気ヒータを使用す
る場合に比べ、大幅に削減することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は有機廃棄物処理装置の正面
図を、図2、図3はその断面図を示している。有機廃棄
物を入れる収容槽1は横置き形に形成され、矩形箱形に
形成された本体部の下側に半円筒状の底部が設けられ、
その底面は円筒の半周面形状となっている。収容槽1の
上部に投入ハッチ2が設けられ、底部の右側面側に排出
扉4が設けられる。
【0010】さらに、収容槽1の側壁から底部を外側か
ら囲うように加熱空気通路6が形成される。加熱空気通
路6の上端部に廃熱空気導入口12が設けられ、その廃
熱空気導入口12に、送気ダクト10が接続される。送
気ダクト10内の一部には通気調整用ダンパ11が設け
られ、そこを通過する廃熱空気量を調整する。この送気
ダクト10は、本装置とは別に設置された例えば各種の
焼成炉、乾燥炉等の加熱設備の排気ダクトに接続され、
その加熱設備から排出される廃熱空気を本処理装置に送
る。送気ダクト10に送気用ブロワを設けて廃熱空気を
送気することができるが、加熱設備に排気ブロワが設置
され、充分な風量の廃熱空気が得られる場合は、その送
気用ブロワは不要である。送気用ブロワを使用しない場
合、送気ダクト10に配設する通気調整用ダンパ11に
はモータ駆動による自動調整用ダンパが設置される。
【0011】加熱空気通路6の周囲は、断熱材を入れた
断熱壁によって包囲され、収容槽1内の上部に排気ダク
ト25が収容槽1内の水蒸気等を排気するために接続さ
れる。さらに、加熱空気通路6における廃熱空気導入口
12の反対側の端部に、通気ダクト15が接続され、そ
の通気ダクト15の先端にブロワ16の吸気側が接続さ
れ、ブロワ16の吐出側に接続された吹出口17は、収
容槽1内の上部に挿入される。加熱空気通路6内の廃熱
空気はブロワ16の運転により吹出口17から収容槽1
内に吹き込まれる。
【0012】さらに、収容槽1の内部には、有機廃棄物
の撹拌機構30が配設される。この撹拌機構30は、回
転軸31を収容槽1内下部の軸中心位置に水平に支持さ
せ、回転軸31の周囲に、複数の搬送用撹拌羽根32a
と1本の排出用撹拌羽根32bが、ロッドを介して放射
状に、且つ軸方向に所定の間隔をおいて取付けられる。
【0013】排出用撹拌羽根32bは、搬送用撹拌羽根
32aより少し大形の矩形の平板状に形成され、排出扉
4の排出口に対向した位置に配置され、回転軸31に対
しその軸と平行にロッドを介して取付けられる。排出用
撹拌羽根32b以外の回転軸外周には、複数の搬送用撹
拌羽根32aがロッドを介して回転軸31の周囲に直角
に取付けられる。
【0014】この搬送用撹拌羽根32aは、一方向の回
転時に槽内の廃棄物を側部の排出扉4付近に送るよう
に、回転軸31に対し所定の角度だけ傾斜して取付けら
れる。つまり、図3において、矢印方向への回転時、左
側の搬送用撹拌羽根32aは廃棄物を右側に送るように
傾斜している。また、各搬送用撹拌羽根32aは回転軸
の軸方向から見て120°ずつずれた角度につまり放射
状に配設される。
【0015】回転軸31は、その端部に固定したスプロ
ケット23がチェーンを介してモータ24に連係され、
このモータ24により回転・駆動される。モータ24は
後述の運転制御装置20により一定時間毎に正転・逆転
を繰り返すように駆動・制御される。収容槽1内の有機
廃棄物の温度を検出する温度センサ21、22が槽の側
部と底部に取り付けられ、加熱空気通路6内の槽の底部
に取着される温度センサ22は、廃熱空気の温度を検出
せずに槽内の温度を検出するように、その周囲が断熱材
により覆われる。
【0016】また、収容槽1内の上部に、その上部空間
における排気口側と加熱空気吹き込み側を縦に仕切るよ
うに仕切板27が取付けられている。この仕切板27
は、排気ダクト25の開口部と吹出し口17との間に設
けられており、その下端の高さ位置は、投入される適量
の有機廃棄物の上面よりも、やや上方になるように設定
される。
【0017】運転制御装置20は、例えば汎用のシーケ
ンサ等から構成され、タイマー回路、温度を設定する温
度設定器等を内蔵し、その出力回路に撹拌機構30、ブ
ロワ16、通気調整用ダンパ11のモータが接続され、
入力回路には温度センサ21、22等が接続される。運
転制御装置20は、温度設定器の設定温度と温度センサ
21、22の検出温度との比較に基づき、ブロワ16、
通気調整用ダンパ11、撹拌機構30の駆動を制御する
回路を有している。タイマー回路には、タイマー運転の
場合の運転時間、加熱器の運転終了後に撹拌機構30を
継続運転する時間等がセットされ、温度設定器には導入
する廃熱空気の最高温度、廃棄物処理終了温度等がセッ
トされる。
【0018】次に、上記構成の有機廃棄物処理装置の動
作を説明する。上記構成の有機廃棄物処理装置は、窯業
等の焼成炉、乾燥炉等の加熱設備を有する工場内または
それに隣接した場所に設置され、その加熱設備の運転中
に排気される廃熱空気を導入して運転される。生ゴミ等
の有機廃棄物は、処理装置の収容槽1内に投入ハッチ2
を開いて投入し、攪拌機構30のモータ24、ブロワ1
6を回転駆動し、通気調整用ダンパ11を開放側に作動
して運転に入る。
【0019】運転開始に伴ない、撹拌機構30のモータ
24が撹拌羽根32a,32bを回転させ、収容槽1内
の有機廃棄物を撹拌する。同時にブロワ16が起動し
て、図示しない加熱設備から、送気ダクト10を通して
廃熱空気を加熱空気通路6内に導入する。加熱空気通路
6内に入った廃熱空気は収容槽1の底部を通り、反対側
の端部から通気ダクト15を通り、ブロワ16から吹出
口17を通して収容槽1の上部に吹き付けられる。
【0020】収容槽1内の有機廃棄物は、攪拌機構30
により撹拌されながら上部から廃熱空気の吹き付けを受
け、また下側からは加熱空気通路6を通る廃熱空気の熱
を受けて加熱される。収容槽1内の温度は、送気ダクト
10を通して導入される廃熱空気の風量により調整さ
れ、運転制御装置20は収容槽1内の温度が設定温度よ
り上昇した場合、通気調整用ダンパ11を制御してその
開度を絞り廃熱空気の風量を少なくするように制御す
る。導入する廃熱空気の温度は、例えば150℃〜20
0℃程度であれば、良好に有機廃棄物の乾燥処理に使用
することができる。
【0021】撹拌機構30の回転軸31は、モータ24
により例えば20秒〜60秒毎に正転と逆転を繰り返
し、回転軸31が図3の矢印方向に回転するときには、
搬送用撹拌羽根32aの作用により、槽内の廃棄物を右
側に送るように撹拌し、回転軸31が図3の反矢印方向
に回転するときは、槽内の廃棄物を左側に送るように撹
拌する。この搬送用撹拌羽根32aと排出用撹拌羽根3
2bの作用により、塊状の廃棄物であっても効果的に粉
砕・撹拌される。
【0022】そして、廃熱空気を導入しながら、ブロワ
16、撹拌機構30を運転し、収容槽1内の生ゴミが、
撹拌されながら加熱されると共に、収容槽1内の有機廃
棄物の温度が例えば約80℃となるように制御され、収
容槽1内の生ゴミの水分は効率良く蒸発し、この間に発
生した水蒸気やガスは、排気ダクト25から排気され
る。有機廃棄物の乾燥処理は、所定時間実施され、その
間に有機廃棄物からの水分の蒸発が促進され、有機廃棄
物は乾燥していく。乾燥運転が終了すると、撹拌機構3
0の回転軸31が一方向(図3の矢印方向)に連続回転
し、排出扉4が開放され、収容槽1内の乾燥した有機廃
棄物が攪拌羽根により取り出される。
【0023】このように、焼成炉や乾燥炉等から排出さ
れる廃熱空気を、加熱空気通路内に導入し、そこを通し
た後、収容槽内に吹き付けて収容槽内の有機廃棄物を加
熱して乾燥させるから、加熱のためのエネルギーコスト
を大幅に削減しつつ、収容槽内の有機廃棄物を効率よく
乾燥処理することができる。
【0024】なお、図4に示すように、廃熱空気を導入
する送気ダクト10の先端は、収容槽1内に挿入するこ
ともできる。この場合、加熱空気通路6の廃熱空気導入
口13は収容槽1側の壁部に設けられ、送気ダクト10
の先端開口部14が収容槽1の上部に挿入されてその廃
熱空気導入口13に向けて隙間をおいて対向配置され
る。廃熱空気の風量が充分にある場合、このような構成
とすれば、送気ダクト10から導入した廃熱空気は、そ
の一部が収容槽1内に直接流入し、その一部が加熱空気
通路6内に流入するから、効率の良い乾燥を行なうこと
ができる。
【0025】図5はさらに他の実施例を示し、この例で
は、焼成炉や乾燥炉等から排出される廃熱空気を、収容
槽1内に導入するのではなく、加熱空気通路6に通した
後、排気ブロワ36を通して排気するようにし、収容槽
1内には、加熱空気通路6内に配設した熱交換器46を
通して加温した外気を吹き込むようにしている。
【0026】すなわち、図5に示すように、収容槽1の
底部の加熱空気通路6内に、空気管を蛇行形状に曲折し
て形成した熱交換器46が配設され、熱交換器46の入
口管には外気導入管47が接続され、熱交換器46の出
口管は外部に設けたブロワ42の吸入側に接続され、ブ
ロワ42の吐出側は送気ダクト43を介して収容槽1内
の吹出口17に接続される。
【0027】さらに、送気ダクト10には廃熱空気を吸
引して導入するためのブロワ41が接続され、加熱空気
通路6における廃熱空気導入口12の反対側の端部に、
通気ダクト15が接続され、その通気ダクト15の先端
に排気ブロワ36の吸気側が接続される。この排気ブロ
ワ36は排気用のブロワであり、排気ブロワ36の吐出
側に接続された排気パイプは、排気ダクト45内に差し
込むように接続される。その排気パイプは、排気ダクト
45内でその排気方向に向けて略同軸上に且つ周囲に空
間を設けて配置され、排気パイプの先端から廃熱空気を
排出側に送気することにより、排気ダクト45内でエジ
ェクタ効果を生じさせ、排気を促進させる構造である。
【0028】このような構成の有機廃棄物処理装置は、
ブロワ41の運転により、図示しない加熱設備から、ダ
クトを通して廃熱空気を吸引し、廃熱空気導入口12か
ら加熱空気通路6内に導入する。加熱空気通路6内に入
った廃熱空気は収容槽1の底部を通り、この時、収容槽
1の底部と熱交換器46の蛇行空気管を加熱する。そし
て、廃熱空気は反対側の端部から通気ダクト15を通
り、排気ブロワ36の吐出側から排気ダクト45内の排
気パイプに送られ、排気パイプの先端から排気方向の吐
出する。これにより、排気ダクト45内でエジェクタ効
果が生じ、収容槽1からの排気が促進される。
【0029】一方、ブロワ42の運転により、外気が外
気導入管47を通して熱交換器46に吸引され、外気は
熱交換器46を通過する際、加熱空気通路6を通る廃熱
空気により加熱され、温風となって吹出口17を通して
収容槽1の上部に吹き付けられる。このように、加温さ
れた温風が上部から収容槽1内の有機廃棄物に吹き付け
られ、収容槽1の底部が加熱空気通路6を通過する廃熱
空気により加熱され、廃熱空気を排気ブロワ36により
排気ダクト45に排気することによって、エジェクタ効
果を生じさせ、収容槽1内の排気を促進させ、有機廃棄
物を効率よく乾燥させることができる。
【0030】このように、図5の有機廃棄物処理装置に
よれば、廃熱空気を収容槽1内に吹き込まず、収容槽の
加熱と熱交換器46の加熱に使用した後、排気するか
ら、焼成炉や乾燥炉から排出される廃熱空気に汚染物質
が含まれていたとしても、乾燥処理した有機廃棄物にそ
の汚染物質が付着することがなく、乾燥処理した後の有
機廃棄物を良好に発酵させ、安全な肥料または飼料とし
て使用することができる。
【0031】なお、廃熱空気の温度(熱量)が不足する
場合、図5に示すように、収容槽1の底部の加熱空気通
路6内に、電気ヒータまたは燃焼バーナ式の補助加熱器
48を挿入して使用するようにしてもよい。
【0032】図6はさらに他の実施例を示し、この例で
は、焼成炉や乾燥炉から排出された廃熱空気を、加熱空
気通路6に通した後、排気ブロワ56を通して外部に排
気するようにし、収容槽1内には送風ファン57を上部
に配設し、収容槽内では送風と排気のみを行なうように
している。
【0033】すなわち、上記と同様に、送気ダクト10
には廃熱空気を吸引して導入するためのブロワ41が接
続され、加熱空気通路6における廃熱空気導入口12の
反対側の端部に、通気ダクト15が接続され、その通気
ダクト15の先端に排気ブロワ56の吸気側が接続され
る。この排気ブロワ56は排気用のブロワであり、排気
ブロワ56の吐出側はフィルタなどを通して外部に排気
され、その排気は収容槽1内の排気ダクトとは別の経路
で排気される。つまり、収容槽1内の上部に排気ダクト
25が収容槽1内の臭気や水蒸気等を排気するために接
続され、排気ダクト25には図示しない通気調整用ダン
パ、排気ファン、及び脱臭装置が接続される。廃熱空気
を排気ダクト25とは別の経路で排気して脱臭装置を通
さずに排気することにより、脱臭装置の排気負担を軽減
することができる。
【0034】このような構成の有機廃棄物処理装置は、
ブロワ41の運転により、図示しない加熱設備から、ダ
クトを通して廃熱空気を吸引し、廃熱空気導入口12か
ら加熱空気通路6内に導入する。加熱空気通路6内に入
った廃熱空気は、収容槽1の底部を通り、収容槽1の底
部を加熱したあと、反対側の端部から通気ダクト15を
通り、排気ブロワ56により外部に排気される。
【0035】収容槽1内は、底部の加熱空気通路6を通
過する廃熱空気により加熱され、槽内の有機廃棄物が加
熱されると共に、槽内の送風ファン57の送風を受けて
水蒸気の蒸発が促進され、有機廃棄物から発生した水蒸
気や臭気は排気ダクト25を通して排気され、槽内の有
機廃棄物は乾燥される。このように、本処理装置は、図
5の装置と比べ、槽内に外気を導入しないため、乾燥効
率はそれほど高くはないが、上記と同様に、熱源として
廃熱空気を利用して低コストで有機廃棄物を乾燥処理す
ることができる。また、廃熱空気を槽内に導入しないか
ら、廃熱空気に汚染物質が含まれていたとしても、乾燥
処理した有機廃棄物にその汚染物質が付着することがな
く、安全に使用することができる。
【0036】なお、上記実施例では、乾燥処理について
説明したが、収容槽内をより低い発酵温度に維持し有機
廃棄物の水分を所定の値に維持すれば、有機廃棄物を発
酵処理することもできる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の有機廃棄
物処理装置によれば、別の加熱設備より導入した廃熱空
気を、収容槽の周囲の加熱空気通路を通して収容槽底部
を加熱した後、収容槽内に吹き出し、攪拌機構の運転に
より収容槽内の有機廃棄物を攪拌しながら、廃熱空気を
そこに吹き付けて効率よく良好に乾燥処理または発酵処
理を行なうことができ、また、乾燥等に時間がかかった
としても、熱源として廃熱空気を利用するため、加熱の
ためのエネルギーコストは従来の燃焼式の加熱器や電気
ヒータを使用する場合に比べ、大幅に削減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す有機廃棄物処理装置
の正面図である。
【図2】同処理装置の長手方向の断面図である。
【図3】同処理装置の短手方向の断面図である。
【図4】他の実施例を示す短手方向の断面図である。
【図5】さらに他の実施例を示す短手方向の断面図であ
る。
【図6】さらに別の実施例を示す短手方向の断面図であ
る。
【符号の説明】
1−収容槽 6−加熱空気通路 11−通気調整用ダンパ 12−廃熱空気導入口 15−通気ダクト 16−ブロワ 17−吹出口 20−運転制御装置 30−撹拌機構

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半円筒状の底部を有し有機廃棄物を収容
    する収容槽と、該収容槽の側壁から底部の外側を囲うよ
    うに設けられた加熱空気通路と、該加熱空気通路の空気
    を吸引して該収容槽内に送るためのブロワと、該収容槽
    の底部の略軸中心位置に水平に支持された回転軸に複数
    の撹拌部材を取付けてなる撹拌機構と、を具備した有機
    廃棄物処理装置であって、 前記加熱空気通路の上部に外部から廃熱空気を導入する
    ための廃熱空気導入口が設けられ、該廃熱空気導入口
    に、他の加熱設備からの廃熱空気を送るための送気ダク
    トが接続され、該送気ダクトには通気調整用ダンパが設
    けられたことを特徴とする有機廃棄物処理装置。
  2. 【請求項2】 前記送気ダクトに、廃熱空気を加熱空気
    通路に送るための送気用ブロワが設けられたことを特徴
    とする請求項1記載の有機廃棄物処理装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱空気通路内に温度センサが配設
    され、該温度センサの検出温度に基づき、前記通気調整
    用ダンパを制御する制御手段が設けられたことを特徴と
    する請求項1記載の有機廃棄物処理装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱空気通路の廃熱空気導入口が収
    容槽内に設けられ、前記送気ダクトの先端が収容槽の上
    部に挿入されて該廃熱空気導入口に隙間をおいて対向配
    置されていることを特徴とする請求項1記載の有機廃棄
    物処理装置。
  5. 【請求項5】 半円筒状の底部を有し有機廃棄物を収容
    する収容槽と、該収容槽の側壁から底部の外側を囲うよ
    うに設けられた加熱空気通路と、該収容槽の上部に接続
    された排気ダクトと、該収容槽の底部の略軸中心位置に
    水平に支持された回転軸に複数の撹拌部材を取付けてな
    る撹拌機構と、を具備した有機廃棄物処理装置であっ
    て、 前記加熱空気通路の上部に外部から廃熱空気を導入する
    ための廃熱空気導入口が設けられ、該廃熱空気導入口
    に、他の加熱設備からの廃熱空気を送るための送気ダク
    トが接続され、該送気ダクトには通気調整用ダンパが設
    けられ、該加熱空気通路内に熱交換器が配置され、該熱
    交換器の入口管には外気導入管が接続され、熱交換器の
    出口管にはブロワの吸入側が接続され、該ブロワの吐出
    側がダクトを介して該収容槽の上部に差し込まれた吹出
    口に接続され、該加熱空気通路内の廃熱空気を吸引して
    前記排気ダクトに排出するための排気ブロワが設けられ
    たことを特徴とする有機廃棄物処理装置。
  6. 【請求項6】 半円筒状の底部を有し有機廃棄物を収容
    する収容槽と、該収容槽の側壁から底部の外側を囲うよ
    うに設けられた加熱空気通路と、該収容槽の上部に接続
    された排気ダクトと、該収容槽の底部の略軸中心位置に
    水平に支持された回転軸に複数の撹拌部材を取付けてな
    る撹拌機構と、を具備した有機廃棄物処理装置であっ
    て、 前記加熱空気通路の上部に外部から廃熱空気を導入する
    ための廃熱空気導入口が設けられ、該廃熱空気導入口
    に、他の加熱設備からの廃熱空気を送るための送気ダク
    トが接続され、該送気ダクトには通気調整用ダンパが設
    けられ、加熱空気通路における該廃熱空気導入口とは反
    対側に通気ダクトが接続され、該通気ダクトに排気ブロ
    ワが接続されたことを特徴とする有機廃棄物処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100727619B1 (ko) 2005-09-30 2007-06-13 주식회사 도하인더스트리 음식물쓰레기 처리장치
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