JP2002177852A - 眼鏡レンズ用のレンズコーティング装置 - Google Patents

眼鏡レンズ用のレンズコーティング装置

Info

Publication number
JP2002177852A
JP2002177852A JP2000381291A JP2000381291A JP2002177852A JP 2002177852 A JP2002177852 A JP 2002177852A JP 2000381291 A JP2000381291 A JP 2000381291A JP 2000381291 A JP2000381291 A JP 2000381291A JP 2002177852 A JP2002177852 A JP 2002177852A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
coating
spectacle
pair
coating solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000381291A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Ozawa
剛 小沢
Yasufumi Fukuma
康文 福間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Topcon Corp filed Critical Topcon Corp
Priority to JP2000381291A priority Critical patent/JP2002177852A/ja
Publication of JP2002177852A publication Critical patent/JP2002177852A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Eyeglasses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトな構成でかつコーティング溶液の
塗布から乾燥までの作業を連続して実行することのでき
る眼鏡レンズ用のレンズコーティング装置を提供する。 【解決手段】 本発明のレンズコーティング装置は、塗
布位置と硬化位置との間で往復されかつ一対の眼鏡レン
ズ15を回転しつつ保持するための一対のレンズ保持具
14と、一対のレンズ保持具14を回転可能に保持する
と共に一対のレンズ保持具14の一方を塗布位置に位置
させかつレンズ保持具14の他方を硬化位置に位置させ
るための保持体7と、保持体7の上方でかつ塗布位置に
配設されて眼鏡レンズ15の表面にコーティング溶液を
塗布する複数個のディスペンサー21A〜21Dと、保
持体7の上方でかつ硬化位置に配設されて眼鏡レンズ1
5の表面に塗布されたコーティング溶液を硬化させるた
めの光線を照射する光線照射手段34とがクリーンルー
ム1内に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼鏡レンズ用のレ
ンズコーティング装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、眼鏡レンズ用のレンズコーテ
ィング装置には、眼鏡レンズにコーティング溶液を塗布
するためのディスペンサーと、眼鏡レンズを回転しつつ
保持するレンズ保持具とを有する塗布装置を設け、眼鏡
レンズを保持しつつかつ回転させながら眼鏡レンズの表
面にコーティング溶液を塗布した後、このコーティング
溶液が塗布された眼鏡レンズをレンズ保持具から取り外
して、このコーティング溶液が塗布された眼鏡レンズを
乾燥装置に持ち運んで乾燥装置に入れて、コーティング
溶液を乾燥、硬化させるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の眼鏡レンズ用のレンズコーティング装置では、眼鏡
レンズにコーティング溶液を塗布する塗布装置と、コー
ティング溶液を乾燥硬化させるための乾燥装置が別の場
所に配設されているために、部屋全体をクリーンルーム
にしなければならず、設備が大型になるという問題があ
る。
【0004】また、眼鏡レンズに数層のコーティングを
行う場合には、塗布装置と乾燥装置との間で眼鏡レンズ
を往復して持ち運ばなければならず、往復持ち運びの際
に、眼鏡レンズの表面の各コーティング膜に異物が付着
するおそれもある。
【0005】量産タイプのものでは、一連の工程を流れ
作業で行うことが考えられるが、単品生産のものに適用
すると、設備コストが嵩むと共に大きな設備スペースが
必要となり、眼鏡店等のスペースに余裕のない場所に量
産タイプの工程を適用するのは難しい。
【0006】本発明は、上記の事情に鑑みて為されたも
ので、コンパクトな構成でかつコーティング溶液の塗布
から乾燥までの作業を連続して実行することのできる眼
鏡レンズ用のレンズコーティング装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の眼鏡レ
ンズ用のレンズコーティング装置は、塗布位置と硬化位
置との間で往復されかつ一対の眼鏡レンズを回転しつつ
保持するための一対のレンズ保持具と、前記一対のレン
ズ保持具を回転可能に保持すると共に該一対のレンズ保
持具の一方を塗布位置に位置させかつ前記レンズ保持具
の他方を硬化位置に位置させるための保持体と、前記保
持体の上方でかつ前記塗布位置に配設されて前記眼鏡レ
ンズの表面にコーティング溶液を塗布する複数個のディ
スペンサーと、前記保持体の上方でかつ前記硬化位置に
配設されて前記眼鏡レンズの表面に塗布されたコーティ
ング溶液を硬化させるための光線を照射する光線照射手
段とがクリーンルーム内に設けられていることを特徴と
する。
【0008】請求項2に記載の眼鏡レンズ用のレンズコ
ーティング装置は、前記保持体が回転可能であることを
特徴とする。
【0009】請求項3に記載の眼鏡レンズ用のレンズコ
ーティング装置は、前記保持体が往復動可能であること
を特徴とする。
【0010】請求項4に記載の眼鏡レンズ用のレンズコ
ーティング装置は、前記塗布位置に昇降可能に設けられ
て、前記レンズ保持具の回転中に前記コーティング溶液
の飛散液を吸引するためのダクト部材が設けられている
ことを特徴とする。
【0011】請求項5に記載の眼鏡レンズ用のレンズコ
ーティング装置は、前記複数個のディスペンサーが塗布
位置にセットされるように水平方向に往復動可能とされ
ていることを特徴とする。
【0012】請求項6に記載の眼鏡レンズ用のレンズコ
ーティング装置は、前記複数個のディスペンサーが昇降
可能に設けられていることを特徴とする。
【0013】請求項7に記載の眼鏡レンズ用のレンズコ
ーティング装置は、前記光線照射手段が紫外線照射手段
と赤外線照射手段とからなり、前記眼鏡レンズに対して
斜め方向から光線を照射することを特徴とする。
【0014】請求項8に記載の眼鏡レンズ用のレンズコ
ーティング装置は、前記眼鏡レンズが硬化位置にあると
きに、前記眼鏡レンズを回転させつつ光線を照射して前
記コーティング溶液を硬化させることを特徴とする。
【0015】請求項9に記載の眼鏡レンズ用のレンズコ
ーティング装置は、一対の眼鏡レンズの回転しつつ保持
するための一対のレンズ保持具と、一対のレンズ保持具
の上方で往復動されかつ前記眼鏡レンズの表面にコーテ
ィング溶液を塗布する複数個のディスペンサーと、前記
一対のレンズ保持具の上方で往復動されかつ前記眼鏡レ
ンズの表面に塗布されたコーティング溶液を硬化させる
ための光線を照射する光線照射手段とがクリーンルーム
内に設けられていることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係わる眼鏡レンズ
用のレンズコーティング装置の概略構成を示す平面図で
あり、1はクリーンルーム、2はその構成壁である。そ
のクリーンルーム1には洗浄槽3とレンズコーティング
装置4とが設けられている。その構成壁2には開閉扉5
が設けられている。
【0017】洗浄槽3はその開閉扉5の近傍に設けら
れ、コーティング対象としての眼鏡レンズをその構成壁
2の窓6から洗浄槽3に浸漬して、洗浄できるようにさ
れている。その洗浄槽3は溶剤槽3Aと水切り剤槽3B
とからなり、眼鏡レンズはその洗浄槽3で異物等の汚れ
が除去された後、レンズコーティング装置4に装着され
るものである。
【0018】そのレンズコーティング装置4は、図2、
図3に示すように、直方体形状の保持体7を有する。こ
の保持体7は載置板8に載置され、載置板8の下部に
は、回転伝達部材9が設けられている。この回転伝達部
材9はモータ等の回転駆動源10によって、図4に示す
回転中心Oを中心にして矢印AーA方向に回転駆動され
る。
【0019】保持体7にはその上面に正方形状の開口1
1、11が形成されている。その開口11、11の中央
には、その下部にモータ等の回転駆動源12、12が設
けられている。13、13はその回転駆動源12、12
の回転軸である。
【0020】その回転軸13には、レンズ保持具14、
14が着脱可能に設けられる。このレンズ保持具14、
14は本体部14Aと線状バネ片14Bとから構成され
ている。その線状バネ片14Bに眼鏡レンズ15が着脱
可能にそのバネ力により保持されるものである。
【0021】ここでは、一方のレンズ保持具14に凹レ
ンズが装着され、他方のレンズ保持具14に凸レンズが
装着されている場合が示されているが、眼鏡レンズであ
るので、本来は同じタイプのレンズが装着される。
【0022】構成壁2には図2、図3に示すように、昇
降装置16が固定されている。この昇降装置16は、例
えばリニアモータから構成され、17はガイドレール、
18は可動体である。この可動体18には取り付け板1
9が取り付けられている。この取り付け板19には、ダ
クト部材20とディスペンサー取り付け板21とが取り
付けられるものである。
【0023】ダクト部材20は、図2、図3に示すよう
に直方体形状の本体部22を有する。本体部22の上部
には溶接などの手段により円錐形状部材23が取り付け
られている。本体部22の内部には筒状部材24が溶接
などの手段により取り付けられている。
【0024】ダクト部材20の一対の側壁は上方に延び
て、案内壁板25、25とされている。その一対の側壁
には、通路形成用補助ダクト部材26、26が溶接等に
より固定されている。この通路形成用補助ダクト部材2
6、26にはU字状切り欠き27が形成され、外部に連
通されている。本体部22には通路形成用補助ダクト部
材26、26に連通する開口22Aが形成されている。
【0025】ダクト部材20は図4に示すブラケット2
8を介して取り付け板19に固定され、昇降装置16に
よって上下方向に昇降される。構成壁2にはU字状切り
欠き27、27と対応する位置に、円環状ダクト28
A、28Aが設けられている。この円環状ダクト28
A、28Aは図示を略す吸引装置に接続されている。
【0026】ディスペンサー取り付け板21には、4個
のディスペンサー21A〜21Dが固定されている。そ
のディスペンサー取り付け板21は、水平方向往復動装
置30の可動体31に取り付けられている。この可動体
31は可動レール32に沿って水平方向に可動される。
【0027】水平方向往復動装置30はブラケット33
を介して取り付け板19に固定されている。ディスペン
サー21Aは、例えば、UV硬化型の第1層用のコーテ
ィング溶液を塗布するためのものであり、ディスペンサ
ー21B〜21Dは第2〜第4層用のコーティング溶液
を塗布するためのものである。
【0028】硬化位置の保持体7の上方には眼鏡レンズ
15の表面に塗布されたコーティング溶液を硬化させる
ための光線を照射する光線照射手段34が設けられてい
る。この光線照射手段34は紫外線照射手段34Aと赤
外線照射手段34Bとからなり、眼鏡レンズ15に対し
て斜め方向から光線を照射するように配設されている。
【0029】次に、眼鏡レンズのコーティング作業につ
いて説明する。
【0030】まず、最初に、ダクト部材20、ディスペ
ンサー21A〜21Dは上方待機位置にある。クリーン
ルームには常時矢印Xで示すように上から下に向かって
清浄な空気が流れているものとする。更に、両レンズ保
持具14の一方は硬化位置にあり、両レンズ保持具14
の他方は塗布位置にあり、この両レンズ保持具14、1
4には、眼鏡レンズ15がセットされていないものとす
る。
【0031】開閉扉5を開け、コーティングすべき眼鏡
レンズ15の一方を洗浄槽3で洗浄し、水切りを行っ
て、回転軸13からレンズ保持具14を取り外し、この
レンズ保持具14にセットする。この眼鏡レンズ15を
保持したレンズ保持具14を回転軸13に装着する。
【0032】次いで、開閉扉5を閉め、図示を略すコン
トロールパネルを操作して、保持体7を半回転させる。
すると、眼鏡レンズ15を保持したレンズ保持具14が
塗布位置に位置され、眼鏡レンズ15を保持していない
レンズ保持具14が硬化位置に位置される。同様の作業
手順で、眼鏡レンズ15を保持していないレンズ保持具
14に洗浄済みの眼鏡レンズ15をセットする。
【0033】このようにして、洗浄済みの一対の眼鏡レ
ンズ15、15を一対のレンズ保持具14、14にセッ
トした後、開閉扉5を閉めた状態で、昇降装置16を駆
動し、ダクト部材20とディスペンサー21A〜21D
を下降させる。すると、レンズ保持具14がダクト部材
20の本体部22の内部に位置される。同時に、ダクト
補助部材26、26のU字形状切り欠き27、27と円
環状ダクト28A、28Aとが係合し、ダクト補助部材
26、26の内部と円環状ダクト28A、28Aとが連
通される。
【0034】円環状ダクト28A、28Aは図示を略す
吸引装置により矢印Y方向の吸引力が吸引力が働いてお
り、従って、本体部22には図2に示すように矢印Xで
示すように、開口22Aを通じてダクト補助部材26、
26に向かう空気の流れが生じる。
【0035】同時に、ディスペンサー21Aの塗布ノズ
ルが眼鏡レンズ15の直真上に位置される。 図示を略
すコントロールパネルを操作して、モータ12、12を
駆動させると、レンズ保持具14、14が回転される。
塗布位置にあるレンズ保持具14の回転数は3000r
pmであり、硬化位置にあるレンズ保持具14の回転数
は約100〜300rpmであり、塗布の際のレンズ保
持具14の回転数に対して硬化させる際のレンズ保持具
14の回転数は低速回転とされている。
【0036】次いで、コントロールパネルを操作してデ
ィスペンサー21Aを駆動すると、コーティング溶液が
眼鏡レンズ15の表面に滴下される。
【0037】コーティング溶液は、レンズ保持具14の
回転に基づく遠心力により外周に向かって広がり、眼鏡
レンズ15の表面にコーティング溶液が一様に塗布され
る。そのコーティング溶液の滴下の際の飛散溶液として
のミスとは、ダクト部材20によって本体部22の内部
を通じて吸引され、ダクト補助部材26、円環状ダクト
28Aを介して外部に排出され、眼鏡レンズ15の表面
に付着することが防止される。その塗布時間は約10秒
ないし20秒である。塗布位置のレンズ保持具14は塗
布時間経過後、その回転が一旦停止される。硬化位置の
レンズ保持具14は停止させても停止させなくとも良
い。
【0038】次に、コントロールパネルを操作して昇降
装置16を駆動し、ダクト部材20、ディスペンサー2
1A〜21Dを上昇させる。次いで、図示を略す、コン
トロールパネルを操作して、モータ10を駆動し、保持
体7を半回転させて、塗布位置にあるレンズ保持具14
を硬化位置に位置させ、硬化位置にあるレンズ保持具1
4を塗布位置に位置させる。そして、再び、コントロー
ルパネルを操作して、昇降装置16を駆動させ、ダクト
部材22とディスペンサー21A〜21Dを下降させ、
同様の作業手順によって、塗布位置にある眼鏡レンズ1
5にコーティング溶液を塗布する。
【0039】同時に、紫外線照射装置34Aをオンさ
せ、コーティング溶液が塗布された眼鏡レンズ15に紫
外線が照射される。眼鏡レンズ14はその紫外線照射の
際、低速回転されているので、眼鏡レンズ14の表面に
むらなく紫外線が照射される。また、低速回転であるの
で、眼鏡レンズ14の膜厚は所定の膜厚に維持されたま
まである。この紫外線照射時間は、約1分である。な
お、塗布位置にある眼鏡レンズ15は、塗布時間経過後
回転停止される。これ以上回転を持続すると、設計上予
定した膜厚よりも薄くなるおそれがあるからである。
【0040】このようにして、一方の眼鏡レンズ15の
表面にコーティング溶液を塗布する間に、他方の眼鏡レ
ンズ15に塗布されたコーティング溶液の硬化作業が行
われ、硬化位置にある眼鏡レンズ15に第1層のコーテ
ィング膜が形成される。
【0041】次いで、モータ10を駆動し、保持体7を
半回転させて、第1層のコーティング膜が形成された眼
鏡レンズ15を塗布位置に位置させ、未硬化のコーティ
ング溶液が塗布された眼鏡レンズ15を硬化位置に位置
させる。
【0042】そして、図示を略すコントロールパネルを
操作して、往復動装置30を駆動する。この往復動装置
30の駆動により、第2層形成用のコーティング溶液を
塗布するためのディスペンサー21Bが塗布位置の真上
に位置される。なお、ダクト部材20の円錐形状部材2
3、案内壁板25にはディスペンサー21A〜21Dの
往復動の邪魔にならないように切り欠き23A、25A
がそれぞれ形成されている。
【0043】次いで、昇降装置を駆動して、ダクト部材
20とディスペンサー21A〜21Dとを下降させる。
次に、モータ12、12を駆動し、レンズ保持具14、
14を回転駆動する。その後、ディスペンサー21Bを
駆動して、第2層形成用のコーティング溶液を硬化位置
にある眼鏡レンズ15に滴下し、この眼鏡レンズ15の
表面に第2層を塗布する。この第2層の塗布時間も第1
層の塗布時間と同じである。後述する第3層、第4層の
塗布時間も説明の便宜上同じであるとする。
【0044】この第2層の塗布中に、硬化位置にある眼
鏡レンズ15に紫外線が照射され、これによって、硬化
位置にある眼鏡レンズ15の表面に塗布されたコーティ
ング溶液が硬化される。
【0045】次いで、この硬化位置にある眼鏡レンズ1
5の紫外線照射時間経過後、昇降装置16を上昇させ、
次に、モータ10を駆動して保持体7を再び半回転さ
せ、第2層が形成された未硬化のコーティング溶液塗布
済みの眼鏡レンズ15を硬化位置に位置させ、第1層が
形成された硬化済みの眼鏡レンズ15を塗布位置に位置
させる。そして、再び、昇降装置16を駆動してダクト
部材20とディスペンサー21A〜21Dとを下降さ
せ、同様の作業手順によって、第1層形成後の眼鏡レン
ズ15に第2層形成用のコーティング溶液を塗布する。
【0046】一方、第2層形成用のコーティング溶液が
塗布された眼鏡レンズ15に赤外線照射装置34Bによ
り赤外線を照射し、コーティング溶液を乾燥硬化させ
る。
【0047】このようにして、一方の眼鏡レンズ15へ
の第2層のコーティング溶液の塗布中に、他方の眼鏡レ
ンズ15に塗布された第2層のコーティング溶液が硬化
される。
【0048】第3層の塗布及び硬化、第4層の塗布及び
硬化についても同様の作業手順によって行われる。眼鏡
レンズ15のコーティング膜の形成には、第3層まで形
成するものと、第4層まで形成するまでのものとがある
が、眼鏡レンズ15の表面に第4層までコーティングす
るものとして説明する。
【0049】いま、硬化位置にある一方の眼鏡レンズ1
5に塗布済みのコーティング溶液が赤外線照射により硬
化され、他方の眼鏡レンズ15には第4層のコーティン
グ溶液が塗布された状態にあるものとする。
【0050】ここで、コントロールパネルを操作して、
ダクト部材20とディスペンサー21A〜21Dを上昇
させ、次いで、保持体7を半回転させて、第4層形成済
みでかつ硬化済みの眼鏡レンズ15を塗布位置に位置さ
せ、第4層のコーティング溶液塗布済みの眼鏡レンズ1
5を硬化位置に位置させて、赤外線を照射し、その眼鏡
レンズ15に塗布済みのコーティング溶液を硬化させ
る。これにより、両方の眼鏡レンズ15へのコーティン
グ膜の仮形成が完了する。
【0051】照射時間終了後、開閉扉5を開けて、レン
ズ保持具14と一体に眼鏡レンズ15を回転軸13から
取り外す。次いで、保持体7を半回転させて、塗布位置
にある眼鏡レンズ15を硬化位置に位置させて、レンズ
保持具14と一体に眼鏡レンズ15を回転軸13から取
り外す。
【0052】その後、この一対のレンズ保持具14を図
示を略すオーブン装置に入れて、約10分程度乾燥させ
る。これにより、眼鏡レンズ15、15に形成されたコ
ーティング膜が完全に硬化される。
【0053】以上の塗布、硬化作業を図5に示すフロー
チャート(S.1〜S.19参照)に示す。
【0054】この発明の実施の形態では、手動操作によ
って各塗布、硬化作業を行うことにして説明したが、一
対のレンズ保持具14、14に眼鏡レンズ15,15を
それぞれセットした後以降、第3層又は第4層の塗布、
硬化作業までの一連の作業、すなわち、S.3からS.
16までのステップは、制御装置を用いて、スタートボ
タンを押すことにより自動的に実行させる構成とするこ
とができる。
【0055】また、この発明の実施の形態では、保持体
7を半回転させて、一方の眼鏡レンズ15を塗布位置に
セットし、他方の眼鏡レンズ15を硬化位置にセットす
る構成としたが、保持体7を往復動させて、一方の眼鏡
レンズ15を塗布位置にセットし、他方の眼鏡レンズ1
5を硬化位置にセットする構成としてもよい。
【0056】更に、この発明の実施の形態では、2個一
対の眼鏡レンズ15、15の一方にコーティング溶液を
塗布する際に、他方の眼鏡レンズ15、15に塗布済み
のコーティング溶液を硬化させる構成としたが、4個の
眼鏡レンズ15のいずれかにコーティング溶液を塗布す
る際に、残りの3個のうちのいずれかに塗布済みのコー
ティング溶液を硬化させる構成としても良い。
【0057】加えて、この発明の実施の形態では、レン
ズ保持具14、14の側を回転させて、硬化位置と塗布
位置との間で往復させる構成としたが、レンズ保持具1
4、14とをそのままの位置に維持させ、ダクト部材2
0、ディスペンサー21A〜21D、光線照射手段34
を一方のレンズ保持具14と他方のレンズ保持具14と
の間で往復させる構成としてもよい。
【0058】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成した
ので、コンパクトな構成でかつコーティング溶液の塗布
から乾燥までの作業を連続して実行することのできる眼
鏡レンズ用のレンズコーティング装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わるレンズコーティング装置の概
略構成を示す平面図である。
【図2】 本発明に係わるレンズコーティング装置の要
部を断面してその構成を示す側面図である。
【図3】 図2に示すレンズコーティング装置の要部を
断面してその構成を示す断面図である。
【図4】 図2に示すレンズコーティング装置の要部構
成を示す平面図である。
【図5】 本発明のレンズコーティング装置の塗布、硬
化作業を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1…クリーンルーム 7…保持体 14…レンズ保持具 15…眼鏡レンズ 21A〜21D…ディスペンサー 34…光線照射手段

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布位置と硬化位置との間で往復されか
    つ一対の眼鏡レンズを回転しつつ保持するための一対の
    レンズ保持具と、前記一対のレンズ保持具を回転可能に
    保持すると共に該一対のレンズ保持具の一方を塗布位置
    に位置させかつ前記レンズ保持具の他方を硬化位置に位
    置させるための保持体と、前記保持体の上方でかつ前記
    塗布位置に配設されて前記眼鏡レンズの表面にコーティ
    ング溶液を塗布する複数個のディスペンサーと、前記保
    持体の上方でかつ前記硬化位置に配設されて前記眼鏡レ
    ンズの表面に塗布されたコーティング溶液を硬化させる
    ための光線を照射する光線照射手段とがクリーンルーム
    内に設けられていることを特徴とする眼鏡レンズ用のレ
    ンズコーティング装置。
  2. 【請求項2】 前記保持体が回転可能であることを特徴
    とする請求項1に記載の眼鏡レンズ用のレンズコーティ
    ング装置。
  3. 【請求項3】 前記保持体が往復動可能であることを特
    徴とする請求項1に記載の眼鏡レンズ用のレンズコーテ
    ィング装置。
  4. 【請求項4】 前記塗布位置に昇降可能に設けられて、
    前記レンズ保持具の回転中に前記コーティング溶液の飛
    散液を吸引するためのダクト部材が設けられていること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に
    記載の眼鏡レンズ用のレンズコーティング装置。
  5. 【請求項5】 前記複数個のディスペンサーが塗布位置
    にセットされるように水平方向に往復動可能とされてい
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか
    1項に記載の眼鏡レンズ用のレンズコーティング装置。
  6. 【請求項6】 前記複数個のディスペンサーが昇降可能
    に設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求
    項5のいずれか1項に記載の眼鏡レンズ用のレンズコー
    ティング装置。
  7. 【請求項7】 前記光線照射手段が紫外線照射手段と赤
    外線照射手段とからなり、前記眼鏡レンズに対して斜め
    方向から光線を照射することを特徴とする請求項1ない
    し請求項6のいずれか1項に記載の眼鏡レンズ用のレン
    ズコーティング装置。
  8. 【請求項8】 前記眼鏡レンズが硬化位置にあるとき
    に、前記眼鏡レンズを回転させつつ光線を照射して前記
    コーティング溶液を硬化させることを特徴とする請求項
    7に記載の眼鏡レンズ用のレンズコーティング装置。
  9. 【請求項9】 一対の眼鏡レンズの回転しつつ保持する
    ための一対のレンズ保持具と、一対のレンズ保持具の上
    方で往復動されかつ前記眼鏡レンズの表面にコーティン
    グ溶液を塗布する複数個のディスペンサーと、前記一対
    のレンズ保持具の上方で往復動されかつ前記眼鏡レンズ
    の表面に塗布されたコーティング溶液を硬化させるため
    の光線を照射する光線照射手段とがクリーンルーム内に
    設けられていることを特徴とする眼鏡レンズ用のレンズ
    コーティング装置。
JP2000381291A 2000-12-15 2000-12-15 眼鏡レンズ用のレンズコーティング装置 Pending JP2002177852A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000381291A JP2002177852A (ja) 2000-12-15 2000-12-15 眼鏡レンズ用のレンズコーティング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000381291A JP2002177852A (ja) 2000-12-15 2000-12-15 眼鏡レンズ用のレンズコーティング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002177852A true JP2002177852A (ja) 2002-06-25

Family

ID=18849315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000381291A Pending JP2002177852A (ja) 2000-12-15 2000-12-15 眼鏡レンズ用のレンズコーティング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002177852A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005075109A1 (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Hoya Corporation 塗布方法及び調光レンズの製造方法
WO2005084824A1 (ja) 2004-03-04 2005-09-15 Hoya Corporation 光学レンズのコーティング装置
JP2006263495A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Hoya Corp 光学レンズのコーティング装置
JP2007229648A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Seiko Epson Corp レンズのスピンコート装置
EP2006031A2 (en) * 2006-03-01 2008-12-24 Tokuyama Corporation Process for producing laminate
CN104001633A (zh) * 2013-02-25 2014-08-27 东京应化工业株式会社 涂布装置以及涂布方法
EP3055123A2 (en) * 2013-10-11 2016-08-17 Transitions Optical, Inc. Spin coater for applying multiple coatings to an optical substrate
CN114114716A (zh) * 2021-09-09 2022-03-01 齐鲁工业大学 一种眼镜清洗仪

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU2005210321B2 (en) * 2004-02-06 2010-12-02 Hoya Corporation Coating method and production method for dimming lens
US8168255B2 (en) 2004-02-06 2012-05-01 Hoya Corporation Coating method and manufacturing method of photochromic lens
WO2005075109A1 (ja) * 2004-02-06 2005-08-18 Hoya Corporation 塗布方法及び調光レンズの製造方法
WO2005084824A1 (ja) 2004-03-04 2005-09-15 Hoya Corporation 光学レンズのコーティング装置
US7779778B2 (en) 2004-03-04 2010-08-24 Hoya Corporation Coating apparatus for optical lens
JP2006263495A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 Hoya Corp 光学レンズのコーティング装置
JP4579731B2 (ja) * 2005-03-22 2010-11-10 Hoya株式会社 光学レンズのコーティング装置
EP2006031A4 (en) * 2006-03-01 2012-04-18 Tokuyama Corp PROCESS FOR PRODUCING LAMINATE
EP2006031A2 (en) * 2006-03-01 2008-12-24 Tokuyama Corporation Process for producing laminate
JP2007229648A (ja) * 2006-03-02 2007-09-13 Seiko Epson Corp レンズのスピンコート装置
CN104001633A (zh) * 2013-02-25 2014-08-27 东京应化工业株式会社 涂布装置以及涂布方法
EP3055123A2 (en) * 2013-10-11 2016-08-17 Transitions Optical, Inc. Spin coater for applying multiple coatings to an optical substrate
JP2016540239A (ja) * 2013-10-11 2016-12-22 トランジションズ オプティカル, インコーポレイテッド 有機溶媒前処理およびフォトクロミックコーティングを使用するフォトクロミック光学物品を調製する方法
JP2016540625A (ja) * 2013-10-11 2016-12-28 トランジションズ オプティカル, インコーポレイテッド 光学基材に複数コーティングを塗布するためのスピンコーター
JP2017199035A (ja) * 2013-10-11 2017-11-02 トランジションズ オプティカル, インコーポレイテッド 有機溶媒前処理およびフォトクロミックコーティングを使用するフォトクロミック光学物品を調製する方法
US10281628B2 (en) 2013-10-11 2019-05-07 Transitions Optical, Inc. Method of preparing a photochromic optical article using an organic solvent pretreatment and photochromic coating
US10571611B2 (en) 2013-10-11 2020-02-25 Transitions Optical, Inc. Spin coater for applying multiple coatings to an optical substrate
EP3055123B1 (en) * 2013-10-11 2021-06-23 Transitions Optical, Inc. Spin coater for applying multiple coatings to an optical substrate
CN114114716A (zh) * 2021-09-09 2022-03-01 齐鲁工业大学 一种眼镜清洗仪

Similar Documents

Publication Publication Date Title
DE69832011T2 (de) Vorrichtung und Verfahren zum Waschen eines Substrats
US7748341B2 (en) Lens coating apparatus
US3537425A (en) Apparatus for coating memory discs with oxide or like film
JP4860259B2 (ja) レンズ塗布装置およびレンズ塗布方法
JP2002177852A (ja) 眼鏡レンズ用のレンズコーティング装置
JP5023078B2 (ja) コート層を有するレンズの製造方法
KR102000019B1 (ko) 액 공급 유닛, 기판 처리 장치, 기판 처리 방법
US10481302B2 (en) Apparatus for coating lenses including advanced drying techniques
JP2000334369A (ja) 1つ以上のレンズにコーティングをするための装置
US7168607B2 (en) Method and device for cleaning and then bonding substrates
JP3958717B2 (ja) 塗布装置
JP2003178945A (ja) 基板処理装置
CN108941061B (zh) 光学元件的定量化清洁装置及方法
US9810815B2 (en) Apparatus and method for coating lenses
US6183810B1 (en) Coating film forming method and coating apparatus
JP2512946Y2 (ja) 安全ガラス板を製造する装置
KR101303395B1 (ko) 기판 코터 장치의 예비 토출 기구 및 이를 이용한 기판 코팅 방법
JP3504087B2 (ja) 回転式基板処理装置
JPH072057U (ja) グラビアロールの洗浄装置
JP2708340B2 (ja) 回転式塗布装置
JP3015255B2 (ja) 基板処理装置
JPH1120037A (ja) 薄膜形成装置、薄膜形成方法及びそれを用いる複合レンズの製造方法
JP2008506145A (ja) 表面微細構造化装置
KR102231773B1 (ko) 기판 처리 방법 및 장치
CN109509714B (zh) 基板处理方法