JP2002177744A - 中空糸膜モジュールおよび中空糸膜モジュールユニット - Google Patents

中空糸膜モジュールおよび中空糸膜モジュールユニット

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JP2002177744A JP2000383556A JP2000383556A JP2002177744A JP 2002177744 A JP2002177744 A JP 2002177744A JP 2000383556 A JP2000383556 A JP 2000383556A JP 2000383556 A JP2000383556 A JP 2000383556A JP 2002177744 A JP2002177744 A JP 2002177744A
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fiber membrane
housing
membrane module
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Sadahito Nakahara
禎仁 中原
Tetsuya Torii
哲也 取違
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中空糸膜モジュールの集積率を高くできるに
も関わらず、エアバブリングによるハウジングのたわみ
が少なく、中空糸膜の絡まりを発生させることがない中
空糸膜モジュールおよび中空糸膜モジュールユニットを
提供する。 【解決手段】 ハウジング2の長手方向に対する垂直断
面における、中空糸膜3の長手方向に直交する方向の最
大幅Aが25mm以下であり、ハウジング2をその両端
部にて支持し、もう一方のハウジング2をその質量が測
定対象のハウジング2にかからないように支持し、測定
対象のハウジング2の一端から他端まで5cm間隔で
0.05kgのおもりを吊した時のハウジング2の最大
たわみ量が、2つのハウジング間距離の1%以下である
中空糸膜モジュール。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体の濾過を行う
中空糸膜モジュール、これを用いた中空糸膜モジュール
ユニットに関し、詳しくは、汚濁性(殊に有機物の汚濁
物質による)の高い液体を濾過するのに適した中空糸膜
モジュール、これを用いた中空糸膜モジュールユニット
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、中空糸膜モジュールは、無菌
水、飲料水、高度純水の製造、空気の浄化等の数多くの
用途で使用されてきた。これらの用途に加えて、近年で
は、下水処理場における2次処理、3次処理や、浄化槽
における固液分離、産業廃水中のSS(懸濁物質)の固
液分離など、高汚濁性水の処理用途に用いられるように
なっている。
【0003】高汚濁性水濾過の用途に好適に用いられる
中空糸膜モジュールとしては、特開平5−261253
号公報、特開平6−342号公報、特開平6−340号
公報等に開示されているような矩形のハウジング内部
に、シート状の中空糸膜束の端部を収容し、固定用樹脂
を用いて固定してなる中空糸膜モジュールが挙げられ
る。これら中空糸膜モジュールは、ハウジング内に固定
用樹脂を注入して、中空糸膜束の端部を固定用樹脂によ
りハウジングに固定した後、中空糸膜の端部が開口する
ように固定用樹脂の一部をカットすることにより製造さ
れる。
【0004】しかしながら、このような製造方法におい
ては、ハウジング内にカッターを挿入するために、径の
大きなハウジングを用いる必要があった。そのため、こ
の中空糸膜モジュールを複数配列、集積させて中空糸膜
モジュールユニットを組み立てた場合、中空糸膜モジュ
ールユニットにおける、単位体積当たりの中空糸膜モジ
ュールの集積率が低くなるといった問題点があった。
【0005】この問題点を解決するものとしては、特開
平10−57775号公報に記載された中空糸膜モジュ
ールが挙げられる。この中空糸膜モジュールは、市販さ
れているパイプからなるハウジング本体にスリットを形
成し、スリットの周りに樹脂ポッティング用堰部を設
け、予め中空糸膜の端部を開口させた中空糸膜束をその
スリット部に挿入し、樹脂ポッティング用堰部の内側に
固定用樹脂を、中空糸膜の端部を塞がないように注入し
て、中空糸膜束を固定用樹脂により固定することにより
製造される。
【0006】この中空糸膜モジュールは、その製造工程
において、中空糸膜束を固定用樹脂によりハウジングに
固定した後、中空糸膜の端部が開口するように固定用樹
脂の一部をカットする工程を省略したことで、ハウジン
グの径を小さくすることが可能となっている。
【0007】また、特開2000−84373公報に
は、特開平10−57775号公報に開示されている中
空糸膜モジュールを改良した、中空糸膜モジュールが提
案されている。図7は、この中空糸膜モジュールの斜視
図であり、図8は、図7の中空糸膜モジュールにおける
ハウジング部分の断面図である。この中空糸膜モジュー
ル31は、一対のハウジング32と、複数の中空糸膜3
がシート状に束ねられた中空糸膜束4とを有して概略構
成されるものである。前記中空糸膜束4の端部は、ハウ
ジング32内に挿入された状態で、かつ中空糸膜3端部
の開口状態を保ったまま固定用樹脂5によってハウジン
グ32に固定されている。
【0008】また、前記ハウジング32は、その内部に
形成された中空の内部路36と、該内部路36に連通
し、かつ外部に開口するようにハウジング32の一端に
形成された配管37と、ハウジング32の側面に形成さ
れたスリット状の開口部38と、該開口部38の周囲を
囲むようにハウジング32と一体に形成された堰39
と、該堰39に囲まれた樹脂注入部40とを有して構成
される部材であり、その断面形状は概ねU字形である。
【0009】この中空糸膜モジュール31は、断面U字
形の新たな形状のハウジング32を採用することで、ハ
ウジングの径がさらに小径化されると同時に、ハウジン
グの耐圧性が向上している。中空糸膜の外面に付着した
高汚濁性水中の固体物質を逆洗浄する時には、逆洗浄に
よる水圧が繰り返しハウジングにかかるので、ハウジン
グの耐圧性は、特に、高汚濁性水の濾過処理を行う場合
において必要とされる。
【0010】このような中空糸膜モジュール31を用い
て高汚濁性水の濾過処理を行う場合、中空糸膜3の外面
に付着した高汚濁性水中の固体物質の洗浄方法として
は、上述の逆洗浄による方法ばかりでなく、例えば、散
気管などを用いたエアバブリングによる方法も、一般的
に多く用いられる。このように、中空糸膜モジュールユ
ニットを用いて濾過運転を行う際には、構成する中空糸
膜モジュール31に様々な応力が発生する。特に、エア
バブリングよって発生する上昇流は、中空糸膜3に上向
きの力を及ぼし、この上昇流にのった中空糸膜3に引っ
張られる形でハウジング32に中空糸膜側に向かう力が
加わる。このようにして、エアバブリングよって発生す
る応力によるハウジング32のたわみは、中空糸膜3の
損傷の原因の一つとなる。このように、ハウジングのた
わみの大小は、中空糸膜モジュールおよび該モジュール
を用いた中空糸膜モジュールユニットの性能を大きく左
右する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】前述した中空糸膜モジ
ュール31を用いた中空糸膜モジュールユニットにおい
ては、径が小さなハウジング32を用いることで、中空
糸膜モジュール31の集積率が向上し、また、ハウジン
グ32の断面形状をU字形とすることで、逆洗浄時に発
生する繰り返し圧力に対する耐圧性が向上した。しかし
ながら、この中空糸膜モジュールユニットにおいては、
高汚濁性水の濾過処理を行う際、例えば、散気管などを
用いたエアバブリング等の影響によるハウジング32の
たわみが発生し、さらにこれを原因とする、中空糸膜束
4のたるみが発生していた。
【0012】その結果、相隣り合う中空糸膜モジュール
31の中空糸膜束4同士の絡み合いが発生することがあ
った。また、この中空糸膜束4同士の絡み合いにより、
中空糸膜モジュールユニットを長期間にわたって使用し
た際に、中空糸膜モジュール31が折損したり、高汚濁
性水中の糸くず、毛髪などの夾雑物の堆積が促進された
り、または、均一なエアバブリングが阻害されたりする
等の問題が生じていた。
【0013】ここで述べるハウジングのたわみとして
は、主に、中空糸膜モジュールユニットの濾過運転中に
発生する、中空糸膜束の長さ方向のたわみと、中空糸膜
束の長さ方向に対して直交する方向のたわみとの二方向
のたわみが挙げられる。中空糸膜束の長さ方向に対して
直交する方向のハウジングのたわみは、例えば、中空糸
膜モジュールをユニットに組み立てた際にハウジング間
が隙間なく並列するように、中空糸膜モジュールに用い
られるハウジングの寸法を予め設計しておく方法や、ま
た、同様にユニットに組み立てる際に、中空糸膜モジュ
ールのハウジング間の間隙にスペーサ等を挿入する方
法、また、その他の簡易な方法を用いることによって防
止することが可能である。しかしながら、中空糸膜束の
長さ方向のハウジングのたわみを抑えて、中空糸膜の絡
まりを防止する方法については、従来から具体的な提案
が成されていなかった。
【0014】よって、本発明の目的は、中空糸膜モジュ
ールユニットの単位体積当たりの中空糸膜モジュールの
集積率が高くできるにも関わらず、エアバブリング等の
影響によるハウジングのたわみが少なく、中空糸膜の絡
まりを発生させることがない中空糸膜モジュールおよび
これを用いた中空糸膜モジュールユニットを提供するこ
とにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の中空糸膜モジュ
ールは、複数の中空糸膜をシート状に束ねた中空糸膜束
の両端部が、中空糸膜の開口状態を保ちつつ、それぞれ
異なる2つのハウジングに固定用樹脂で固定されてなる
中空糸膜平型モジュールであって、前記ハウジングの長
手方向に対する垂直断面における、前記中空糸膜の長手
方向に直交する方向の最大幅が、25mm以下であり、
後述のたわみ量測定方法によって測定された前記ハウジ
ングの最大たわみ量が、2つのハウジング間距離の1%
以下であることを特徴とする。
【0016】また、前記ハウジングは、固定用樹脂が注
入される樹脂注入部、中空糸膜束の端部が挿入される開
口部、中空糸膜と連通する内部路およびハウジングの強
度を補う補強部を有することが望ましい。また、前記ハ
ウジングの断面形状は、概ねH型であることが望まし
い。また、前記ハウジングは、中空糸膜モジュールを支
持する支持体を係止するための係止手段を有することが
望ましい。また、前記ハウジングの側面には、凹部が形
成され、該凹部に面するハウジングの内壁面には、前記
係止手段として、ハウジングの長手方向に互いに対向し
ながら延びる2条の凸条が形成されていることが望まし
い。
【0017】また、本発明の中空糸膜モジュールユニッ
トは、本発明の中空糸膜モジュールが略平行に複数配列
された中空糸膜モジュールユニットであって、中空糸膜
モジュールのハウジングの幅方向の中心と、これに隣接
する中空糸膜モジュールのハウジングの幅方向の中心と
の間隔が、25mm以下であることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明について説明する。
図1は、本発明の中空糸膜モジュールの一例を示す斜視
図であり、図2は、図1の中空糸膜モジュールにおける
ハウジング部分の断面図である。この中空糸膜モジュー
ル1は、一対のハウジング2と、複数の中空糸膜3がシ
ート状に束ねられた中空糸膜束4とを有して概略構成さ
れるものである。前記中空糸膜束4の端部は、ハウジン
グ2内に挿入された状態で、かつ中空糸膜3端部の開口
状態を保ったまま固定用樹脂5によってハウジング2に
固定されている。
【0019】前記ハウジング2は、その内部に形成され
た中空の内部路6と、該内部路6に連通し、かつ外部に
開口するようにハウジング2の一端に形成された配管7
と、ハウジング2の側面に形成されたスリット状の開口
部8と、該開口部8の周囲を囲むようにハウジング2と
一体に形成された堰9と、該堰9に囲まれた樹脂注入部
10と、開口部8、堰9および樹脂注入部10が形成さ
れた側面とは反対側の側面に形成された凹部12を挟む
ように、ハウジング2と一体に形成された堰状の補強部
11とを有して構成される部材であり、その断面形状は
概ねH型である。
【0020】本発明において、前記ハウジング2の長手
方向に対する垂直断面における、前記中空糸膜3の長手
方向に直交する方向の最大幅Aが大きくなるほど外力に
対する抵抗性は増し、中空糸膜モジュール1のハウジン
グ2間距離を適正範囲内に一定に保持する効果は高くな
る一方で、濾過時における耐圧性が低下することから、
最大幅Aは25mm以下であることが必要である。これ
により複数の中空糸膜モジュール1を配列、集積してユ
ニット化したときに、中空糸膜モジュール1の集積率を
高くすることができる。その最大幅Aは、20mm以下
であることがより好ましく、15mm以下であることが
さらに好ましい。
【0021】また、中空糸膜モジュールユニットをコン
パクトに設計可能とするために、前記ハウジング2の長
手方向に対する垂直断面の断面積は、5cm2 以下であ
ることが好ましく、4.5cm2 以下であることがより
好ましい。図2に示されたハウジング2の場合の断面積
は、ハウジング2の長手方向に対する垂直断面におけ
る、中空糸膜3の長手方向に直交する方向の最大幅A
と、中空糸膜3の長手方向の最大幅Bとの積の値であ
る。ここで、ハウジング2の断面積には、ハウジング
2、ハウジング2内の中空糸膜束3、固定用樹脂5が注
入される樹脂注入部10および内部路6が含まれる。
【0022】また、本発明において、ハウジング2の最
大たわみ量は、2つのハウジング2間距離の1%以下で
ある必要がある。ハウジング2の最大たわみ量が、2つ
のハウジング間距離の1%以下とすることにより、中空
糸膜モジュール1により構成される中空糸膜モジュール
ユニットを用いた高汚濁性水の濾過処理における、例え
ば、散気管などを用いたエアバブリング等の影響による
中空糸膜3の長さ方向へのハウジング2のたわみを抑え
ることができる。このことにより、中空糸膜3のたるみ
を抑えることを可能とし、これにより、相隣り合う中空
糸膜モジュール1の中空糸膜3同士の絡み合いを回避す
ることができる。
【0023】ここで、ハウジング2の最大たわみ量は、
下記のたわみ量測定方法によって測定される。 (たわみ量測定方法)まず、図3に示すように、測定対
象のハウジング2の両端を、中空糸膜束4が下方となる
ように、支持棒15,15で支持すると同時に、もう一
方のハウジング2’を、その質量が測定対象のハウジン
グ2にかからないように台座16の上に置く。ついで、
測定対象のハウジング2の一端から他端まで5cm間隔
で0.05kgのおもり17,17…を吊す。そして、
測定対象のハウジング2の上面に直定規18を当て、測
定対象のハウジング2の上面と直定規18との間の距離
を測定し、該距離の最大値を最大たわみ量とする。ま
た、2つのハウジング間距離とは、中空糸膜束4を曲げ
ないようにして2つのハウジング2を配置した際にこれ
らハウジング2が取りうる最大の間隔のことであり、言
い換えるならば、2つのハウジング2の間にある中空糸
膜束4の長さである。
【0024】前記開口部8は、中空糸膜束4の端部を内
部路6に挿入するための挿入口となるスリット状の孔で
ある。ハウジング2に設けられた開口部8のスリットの
幅は、ハウジング2の外側から中空糸膜束4を挿入で
き、かつ中空糸膜3が潰れない程度の圧着力で中空糸膜
3を保持できる幅であることが望ましい。開口部8の最
適なスリット幅は、使用される中空糸膜3の外径によっ
て異なり、特に限定はされないが、例えば、0.3〜5
mmの範囲内が好ましい。
【0025】前記堰9は、固定用樹脂5のタレを防止す
るためのものである。堰9の高さは、注入される固定用
樹脂5が中空糸膜モジュール1に求められる耐圧性、中
空糸膜束4の固定部分の安定性を満足できる程度の厚み
を形成できればよく、特に限定はされないが、例えば、
1〜20mmの範囲内が好ましく、1〜15mmの範囲
内がより好ましい。
【0026】前記補強部11は、前述したハウジング2
の最大たわみ量を中空糸膜モジュール1の2つのハウジ
ング2間距離の1%以下とするために、任意にハウジン
グ2の強度を設計可能とするものである。その形状につ
いては、図示例の形状に限定されるものではなく、ハウ
ジング2のたわみ強度を向上させる構造で有ればどのよ
うな形状も採用可能である。
【0027】ハウジング2の長手方向の長さは、最大た
わみ量が上述の条件を満足する範囲内で適宜決定され
る。中空糸膜モジュール1の集積率を高めるためには、
500mm以上であることが好ましく、1000mm以
上であることがより好ましい。ただし、ハウジング2の
長手方向の長さが2000mm以上となった場合は、最
大たわみ量を上述の条件の範囲内とすることが著しく困
難となる場合がある。この場合には、図4に示すよう
に、たわみ防止のための外部支持体14を係止するため
の2条の凸条からなる係止部13を、凹部12に面した
補強部11の壁面にハウジング2の長手方向に沿って設
けることができる。このような係止部13を設けること
によって、外部支持体14がハウジング2を補強するこ
ととなり、ハウジング2のたわみ量を微少とすることが
可能となる。ここで、外部支持体14は、中空糸膜モジ
ュールユニットが設置される水槽、中空糸膜モジュール
ユニットを囲む枠体などに固定されているものである。
【0028】係止部13は、中空糸膜モジュールユニッ
トを構成する中空糸膜モジュール1を、該ユニット以外
の固定部位により支持せしめる機能を有すればよく、そ
の形状、寸法等は特に限定されるものではない。図4に
示すように、係止部13の形状を、前記外部支持体14
を挟むようにハウジング2の長手方向に互いに対向しな
がら延びる2条の凸条とすることによって、断面T字型
の外部支持体14とハウジング2との固定が確実に行え
るとともに、外部支持体14の脱着が容易となる。ま
た、係止部13の固定方法としては、ボルトとナットを
用いて係止部13をハウジング2に締結固定する方法、
接着や溶着によって係止部13をハウジング2に固定す
る方法などが挙げられる。
【0029】ハウジング2の材質としては、機械的強度
および耐久性を有するものであればよく、例えばポリカ
ーボネート、ポリスルフォン、ポリオレフィン、PVC
(ポリ塩化ビニル)、アクリル樹脂、ABS樹脂、変性
PPE(ポリフェニレンエーテル)等を用いることがで
きる。使用後に焼却処理が必要な場合には、燃焼により
有毒ガスを出さずに、完全燃焼させることのできるポリ
オレフィン等の炭化水素系の樹脂を材質とするのが好ま
しい。
【0030】本発明の中空糸膜モジュールにおけるハウ
ジングは、固定用樹脂が注入される樹脂注入部、中空糸
膜束の端部が挿入される開口部、および中空糸膜と連通
する内部路を構成要素とし、かつ要求される特性を満足
するものであれば、図示例のものに限定されるものでは
ない。また、ハウジングが十分なたわみ強度を有してい
れば、必ずしも補強部を設ける必要はない。
【0031】また、ハウジングの断面形状もまた、図示
例のH型に限定されるものではなく、例えば、円筒形、
多角形、U字形等を採用することできる。ただし、中空
糸膜束4がハウジング2の開口部8によって挟持される
ことによって、中空糸膜モジュール1を製造する際の取
扱い性が良好となる;中空糸膜モジュールユニットにお
ける中空糸膜モジュール1の集積率を高く設計すること
が可能となる;補強部11を有することによってハウジ
ング2のたわみ強度が向上する、などの点から、図示例
のように、ハウジングの断面形状は、概ねH型であるこ
とが好ましい。
【0032】以上述べたように、中空糸膜モジュール1
から構成される中空糸膜モジュールユニットを用いる場
合、前述したようなハウジング2を用いることで、中空
糸膜モジュールを製造する際の取扱い性が良好となると
同時に、中空糸膜モジュール1の集積率を高く設計する
ことが可能となる。
【0033】前記中空糸膜3としては、種々のものが使
用でき、例えば、セルロース系、ポリオレフィン系、ポ
リビニルアルコール系、PMMA(ポリメタクリル酸メ
チル)系、ポリスルフォン系、PVDF(ポリフッ化ビ
ニリデン)やPTFE(ポリ四フッ化エチレン)等のフ
ッ素系など、各種材科からなる中空糸膜が使用できる。
中でも、ポリエチレン等の強伸度の高い材質からなる中
空糸膜3を用いることが好ましい。なお、濾過膜として
使用可能な中空糸膜であれば、その孔径、空孔率、膜
厚、外径等は、特に限定されるものではないが、例え
ば、その外径は20〜2000μm、孔径は0.001
〜1μm、空径率は20〜90%、膜厚は5〜300μ
mの範囲とされる。
【0034】前記中空糸膜束4としては、中空糸膜3を
単にひき揃えたものでもよいが、中空糸膜3を緯糸とし
て用いて編み地としたもの、またはこの編み地を数枚積
層して積層体としたものが、中空糸膜モジュール1の加
工性の面から好適である。ここでいう編み地を複数枚積
層した中空糸膜束には、編み地を切断せずに適当な長さ
に折り畳み重ねたものも包含される。編み地の積層(折
り畳み)枚数は、編み地の厚さ、すなわち中空糸膜3の
太さや編み地を編成する際の中空糸膜3の合糸本数によ
っても変化するが、通常は5枚程度までがよい。
【0035】前記固定用樹脂5としては、例えば、エポ
キシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹
脂、シリコーン系充填材、各種ホットメルト樹脂等を用
いることができ、適宜選定することが可能である。ま
た、固化前の固定用樹脂5の粘度も、特に限定はされな
いが、好ましくは、500〜5000mPa・s、より
好ましくは2000〜3000mPa・sの範囲であ
る。固化前の固定用樹脂5の粘度が500mPa・s以
上であれば、固定用樹脂5が中空糸膜3の開口端部まで
流動しにくく、該開口端部を閉塞することがない。ま
た、固化前の固定用樹脂5の粘度が5000mPa・s
以下であれば、固定用樹脂5が複数の中空糸膜3間に含
浸しやすくなる。
【0036】該固定用樹脂5は、幅の狭い開口部8と、
幅の広い樹脂注入部10に形成されることによって、そ
の断面は凸字状となっている。固定用樹脂5の断面を凸
字状とすることによって、中空糸膜3がハウジング2に
接触することによる外傷の発生を防止することが可能と
なる。
【0037】前記内部路6は、固定用樹脂5によって中
空糸膜束4がハウジング2に固定されたときに、十分な
通水を可能とする構造であることが好ましい。また、用
途により要求される繰り返し耐圧性等の機械特性を満足
する構造であることが好ましい。
【0038】このような中空糸膜モジュール1にあって
は、上述したハウジング2の最大たわみ量が、2つのハ
ウジング間距離の1%以下であるので、ハウジング2の
長手方向に対する垂直断面における、前記中空糸膜3の
長手方向に直交する方向の最大幅Aを25mm以下とし
て、中空糸膜モジュールユニットの単位体積当たりの中
空糸膜モジュールの集積率を高くできるにも関わらず、
エアバブリング等の影響によるハウジングのたわみが少
なく、中空糸膜の絡まりを発生させることがない。
【0039】次に、中空糸膜モジュール1の製造方法に
ついて説明する。まず、中空糸膜束4を構成している各
中空糸膜3の端部をあらかじめカットして開口させてお
く。次に、中空糸膜3の端部がカットされた中空糸膜束
4の端部を、ハウジング2の開口部8に中空糸膜3の開
口端部がハウジング2の内部路6に位置するように挿入
する。ここで、開口部8のスリット幅がせまく中空糸膜
束4が挿入しにくい場合には、挿入時に開口部8を広げ
る手段を併用してもよい。
【0040】中空糸膜束4の端部をハウジング2内に収
納した後、中空糸膜3の端部の開口状態を保ったまま、
液状の固定用樹脂5をハウジング2の外側から樹脂注入
部10および開口部8に充填し、これを固化させて、中
空糸膜束4をハウジング2に固定し、中空糸膜モジュー
ル1を得る。
【0041】固定用樹脂5を樹脂注入部10および開口
部8に注入する際、固定用樹脂5が中空糸膜束4を構成
する複数の中空糸膜3の間に十分に行き渡るように、中
空糸膜束4にエアー等を吹き付け、中空糸膜束4を開繊
する方法を用いることが好ましい。なお、中空糸膜束4
を開繊させる方法はこれに限定されるものではなく、そ
の他の方法を適宜用いることが可能である。また、該固
定用樹脂5の注入量は、ハウジング2の形状により適宜
決定され、堰9により堰き止められる範囲内で注入され
ることが好ましい。
【0042】なお、ここで例示した中空糸膜モジュール
1の製造方法では、あらかじめ中空糸膜3の端部をカッ
トして開口し、中空糸膜3の端部の開口状態を保ったま
ま固定用樹脂5を注入しているが、本発明の中空糸膜モ
ジュールの製造方法はこれに限定されるものではない。
例えば、中空糸膜3の端部をあらかじめカットしていな
い中空糸膜束4の端部をハウジング2内に挿入し、中空
糸膜3の端部をすべて覆うようにハウジング2の内部路
6まで固定用樹脂5を注入、固化して、内部路6内の固
定用樹脂5を中空糸膜3の端部と一緒にカットし、中空
糸膜3端部を開口させる方法などが挙げられる。
【0043】図5は、本発明の中空糸膜モジュールユニ
ットの一例を示したものである。中空糸膜モジュールユ
ニット20は、上述の中空糸膜モジュール1を複数個配
置し、これらのハウジング2が集水ヘッダ21によって
連接されることによって一体化してなるものである。
【0044】図6は、上記中空糸膜モジュールユニット
20の集水ヘッダ21の一例を示したものである。集水
ヘッダ21は、中空糸膜モジュール1,1…の内部路6
の配管7に連通させるための複数の連設孔22を有し、
その内部に濾液を通す集水路23を有する筒状のもの
で、その連設孔22において複数個の中空糸膜モジュー
ル1,1…に連接するとともに、それらを固定一体化し
ている。また、上記集水路23は集水ヘッダ21の外部
に連絡し、吸水ポンプ(図示略)と接続している。な
お、集水ヘッダ21形状としては、中空糸膜モジュール
1を複数個まとめて簡易に接続し、固定できるマニホー
ルドタイプのものが好ましが、中空糸膜モジュール1,
1…から濾液が取り出せる構造であれば特に限定されな
い。
【0045】また、図5に示す中空糸膜モジュールユニ
ット20は、各中空糸膜モジュール1,1…のハウジン
グ2の片端部を集水ヘッダー21により一体化したもの
であるが、ハウジング2の両端部を集水ヘッダ21によ
り固定するものであってもよい。
【0046】中空糸膜モジュールユニット20における
中空糸膜モジュール1のハウジング2の幅方向の中心a
と、これに隣接する中空糸膜モジュールのハウジングの
幅方向の中心a’との間隔Cは、高集積率を達成するた
めに、25mm以下が好ましく、20mm以下がより好
ましく、15mm以下がさらに好ましい。また、すべて
の隣接する中空糸膜モジュール1の間隔Cは、均等なエ
アバブリングの効果を発揮するために、同一であること
が好ましい。
【0047】中空糸膜モジュールユニット20において
は、その用途、設置スペース、濾過能力等に応じて、適
宜、中空糸膜3の種類、中空糸膜モジュール1の数、中
空糸膜モジュール1の寸法、中空糸膜モジュールユニッ
ト20の寸法、中空糸膜の洗浄方法などを選択すること
が可能である。このような中空糸膜モジュールユニット
20にあっては、上述の中空糸膜モジュール1を複数個
配置し、集水ヘッダー21により積層、一体化させたも
のであるので、集積率を高く設計できると共に、簡便に
中空糸膜モジュールの交換を行うことができる。
【0048】
【実施例】以下、本発明を実施例を示して詳しく説明す
る。 (実施例1)図1および図2に示すような、中空糸膜モ
ジュールを、以下のようにして製造した。まず、一方の
側面にスリット状の開口部8および凹状の樹脂注入部が
形成され、これとは反対側の側面に幅7mm、奥行き8
mmの凹部12が形成された、全長が1010mmであ
り、中空糸膜の長手方向に直交する方向の最大幅が12
mmであり、断面積が4.4cm2 であるハウジング2
をあらかじめ作製した。また、中空糸膜3として、三菱
レイヨン(株)製ポリエチレン中空糸膜(外径540μ
m)を用意した。このハウジング2の開口部8に、中空
糸膜3を1インチあたり96本の割合で挿入、配置し
た。
【0049】ついで、ハウジング2の一端を配管7によ
って通水可能とした状態で封止し、他端をキャップ状物
で完全に封止した。その後、固定用樹脂5(二液硬化型
ウレタン樹脂)を、ハウジング2の樹脂注入部10に厚
さ5mmになるように注入、固化して、中空糸膜モジュ
ール1を得た。得られた中空糸膜モジュール1の平行し
た2本のハウジングの距離、すなわちハウジング間にあ
る中空糸膜束4の長さは350mmであった。
【0050】この中空糸膜モジュール1を、中空糸膜モ
ジュール1のハウジング2の幅方向の中心aと、これに
隣接する中空糸膜モジュールのハウジングの幅方向の中
心a’との間隔Cが14mmとなるように、10個配置
し、これらのハウジング2を集水ヘッダ21によって連
接して、中空糸膜モジュールを一体化し、中空糸膜モジ
ュールユニット20を組み立てた。さらに、中空糸膜モ
ジュールユニット20の下部には、中空糸膜3表面をエ
アバブリングにより洗浄するための散気管を、中空糸膜
モジュールユニット20と一体に設けた。また、集水ヘ
ッダ21の集水路23と吸水ポンプとを接続した。
【0051】中空糸膜モジュールユニット20および散
気管を、水槽に貯められた水道水中に配置し、中空糸膜
モジュールユニット20の下方の散気管から100m3
/m2hrの割合で散気を行いながら、吸水ポンプを稼
働させ、濾過処理を行った。濾過運転中に、各中空糸膜
モジュール1のハウジング2における、中空糸膜束4が
固定された面の反対側の面に直定規をあて、エアバブリ
ングによる中空糸膜3の洗浄に起因する、中空糸膜束4
の長さ方向へのハウジングの最大たわみ量を、それぞれ
の中空糸膜モジュール1について測定した。最大たわみ
量の平均値を計算したところ、平均値は2.8mmであ
った。また、濾過運転中の中空糸膜モジュールユニット
20を観察したところ、相隣り合う中空糸膜モジュール
1の中空糸膜3同士は接触しないことが確認された。
【0052】次に、濾過運転に用いた中空糸膜モジュー
ルユニット20を水道水中から引き上げ、すべての中空
糸膜モジュール1を乾燥させた。乾燥後、図3に示すよ
うに、中空糸膜3が下方となるようにハウジング2の両
端を支持棒15,15で支持した。このときの支点間の
距離は1000mmであった。同時に、ハウジング2と
は反対側のハウジング2’を、その質量がハウジング2
にかからないように台座16の上に置いた。ハウジング
2に一方の支点から5cm間隔で合計19個の0.05
kgのおもり17を吊した。この時の最大たわみ量をそ
れぞれの中空糸膜モジュール1について測定したとこ
ろ、最大たわみ量の平均値は2.9mmであった。ま
た、すべての中空糸膜モジュール1のハウジング2の最
大たわみ量は、2つのハウジングの距離の1%(3.5
mm)以下であった。
【0053】中空糸膜モジュールユニット20および散
気管を、水槽に貯められた廃水(固形分濃度(SS)が
10000ppm)中に配置し、中空糸膜モジュールユ
ニット20の下方の散気管から100m3 /m2 hrの
割合で散気を行いながら、廃水中の固形分濃度を一定に
保った状態で6ヶ月間廃水の濾過処理を行った。ここ
で、廃水の固形分濃度は、廃水をサンプリングして乾燥
し、固形分の重量を秤量することにより求めた。
【0054】濾過運転中に廃水中の中空糸膜モジュール
ユニット20を1週間毎に観察したところ、ハウジング
2のたわみは確認されず、中空糸膜3が安定した状態で
濾過運転されていた。濾過運転を終了した後、中空糸膜
モジュールユニット20を廃水中から引き上げたとこ
ろ、相隣り合う中空糸膜モジュール1の中空糸膜3同士
の絡み合いは認められず、中空糸膜3の折損等の不具合
もなかった。
【0055】(比較例1)図7および図8に示されるよ
うな、断面形状がU字形であり、全長が1010mmで
あり、中空糸膜の長手方向に直交する方向の最大幅が1
0mmであり、断面積が2.2cm2 であるハウジング
を用いた以外は、実施例1と同様にして水道水の濾過処
理を行った。濾過運転中に、実施例1と同様にハウジン
グの最大たわみ量をそれぞれの中空糸膜モジュールにつ
いて測定し、平均値を計算したところ、平均値は15.
8mmであった。また、濾過運転中の中空糸膜モジュー
ルユニットを観察したところ、相隣り合う中空糸膜モジ
ュールの中空糸膜同士が接触していることが確認され
た。
【0056】次に、濾過運転に用いた中空糸膜モジュー
ルユニットを水道水中から引き上げ、すべての中空糸膜
モジュールを乾燥させた。乾燥後、実施例1と同様にし
て、ハウジングの最大たわみ量をそれぞれの中空糸膜モ
ジュールについて測定したところ、最大たわみ量の平均
値は16.5mmであった。
【0057】また、実施例1と同条件で、廃水中にて6
ヶ月間の濾過を行いながら、中空糸膜モジュールユニッ
トを1週間毎に観察したところ、ハウジングのたわみが
多く見られ、中空糸膜3は安定した状態ではなかった。
濾過運転を終了した後、中空糸膜モジュールユニットを
廃水中から引き上げたところ、10枚の中空糸膜モジュ
ールの内、3個の中空糸膜モジュールにおいて、相隣り
合う中空糸膜同士の絡み合いが発生しており、中空糸膜
の折損等の不具合も見られた。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の中空糸膜
モジュールは、ハウジングの長手方向に対する垂直断面
における、中空糸膜の長手方向に直交する方向の最大幅
が、25mm以下であり、かつ、ハウジングの最大たわ
み量が、2つのハウジング間距離の1%以下であるの
で、中空糸膜モジュールユニットの単位体積当たりの中
空糸膜モジュールの集積率を高くできるにも関わらず、
エアバブリング等の影響によるハウジングのたわみが少
なく、中空糸膜の絡まりを発生させることがない。
【0059】また、前記ハウジングが、ハウジングの強
度を補う補強部を有していれば、ハウジングのたわみを
さらに抑えることができる。また、この補強部を有する
ハウジングの断面形状が、概ねH型であれば、中空糸膜
モジュールを製造する際の取扱い性が良好となり、中空
糸膜モジュールユニットにおける中空糸膜モジュール1
の集積率を高く設計することが可能となり、ハウジング
のたわみ強度がさらに向上する。
【0060】また、前記ハウジングが、中空糸膜モジュ
ールを支持する支持体を係止するための係止手段を有し
ていれば、外部の支持体がハウジングを補強することと
なり、ハウジングのたわみ量を微少とすることが可能と
なる。また、前記ハウジングの側面に、凹部が形成さ
れ、該凹部に面するハウジングの内壁面に、前記係止手
段として、ハウジングの長手方向に互いに対向しながら
延びる2条の凸条が形成されていれば、外部支持体のハ
ウジングへの係止が確実に行えるとともに、外部支持体
の脱着が容易となる。
【0061】また、本発明の中空糸膜モジュールユニッ
トは、本発明の中空糸膜モジュールが略平行に複数配列
された中空糸膜モジュールユニットであって、中空糸膜
モジュールのハウジングの幅方向の中心と、これに隣接
する中空糸膜モジュールのハウジングの幅方向の中心と
の間隔Cが、25mm以下であるので、中空糸膜モジュ
ールユニットの単位体積当たりの集積率を高くできると
ともに、エアバブリング等の影響によるハウジングのた
わみを最小限とすることが可能となり、長期間にわたる
使用後での中空糸膜モジュールの折損を防止することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の中空糸膜モジュールの一例を示す斜
視図である。
【図2】 図1の中空糸膜モジュールにおけるハウジン
グ部分の断面図である。
【図3】 ハウジングの最大たわみ量の測定方法を説明
するための斜視図である。
【図4】 本発明の中空糸膜モジュールの他の例を示す
ハウジング部分の断面図である。
【図5】 本発明の中空糸膜モジュールユニットの一例
を示す斜視図である。
【図6】 図4の中空糸膜モジュールユニットに用いら
れる集水ヘッダーを示す斜視図である。
【図7】 従来の中空糸膜モジュールの一例を示す斜視
図である。
【図8】 図7の中空糸膜モジュールにおけるハウジン
グ部分の断面図である。
【符号の説明】
1 中空糸膜モジュール 2 ハウジング 3 中空糸膜 4 中空糸膜束 5 固定用樹脂 6 内部路 8 開口部 10 樹脂注入部 11 補強部 12 凹部 13 係止部(係止手段) 14 外部支持体 17 おもり 18 直定規 20 中空糸膜モジュールユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/44 ZAB C02F 1/44 ZABK Fターム(参考) 4D006 GA02 HA02 HA07 JA22A JA25A JA25B JA25C JB02 KE30P KE30R MA01 MC11 MC22 MC28 MC29 MC33 MC37

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の中空糸膜をシート状に束ねた中空
    糸膜束の両端部が、中空糸膜の開口状態を保ちつつ、そ
    れぞれ異なる2つのハウジングに固定用樹脂で固定され
    てなる中空糸膜平型モジュールであって、 前記ハウジングの長手方向に対する垂直断面における、
    前記中空糸膜の長手方向に直交する方向の最大幅が、2
    5mm以下であり、 下記たわみ量測定方法によって測定された前記ハウジン
    グの最大たわみ量が、2つのハウジング間距離の1%以
    下であることを特徴とする中空糸膜モジュール。 (たわみ量測定方法)測定対象のハウジングの両端を、
    中空糸膜が下方となるように支持し、 もう一方のハウジングを、その質量が測定対象のハウジ
    ングにかからないように支持し、 測定対象のハウジングの一端から他端まで5cm間隔で
    0.05kgのおもりを吊し、 測定対象のハウジングの上面に直定規を当て、 測定対象のハウジングの上面と直定規との間の距離を測
    定し、該距離の最大値を最大たわみ量とする。
  2. 【請求項2】 前記ハウジングが、固定用樹脂が注入さ
    れる樹脂注入部、中空糸膜束の端部が挿入される開口
    部、中空糸膜と連通する内部路およびハウジングの強度
    を補う補強部を有することを特徴とする請求項1記載の
    中空糸膜モジュール。
  3. 【請求項3】 前記ハウジングの断面形状が、概ねH型
    であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    中空糸膜モジュール。
  4. 【請求項4】 前記ハウジングが、中空糸膜モジュール
    を支持する外部支持体を係止するための係止手段を有す
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項3いずれか一
    項に記載の中空糸膜モジュール。
  5. 【請求項5】 前記ハウジングの側面には、凹部が形成
    され、 該凹部に面するハウジングの内壁面には、前記係止手段
    として、ハウジングの長手方向に互いに対向しながら延
    びる2条の凸条が形成されていることを特徴とする請求
    項4記載の中空糸膜モジュール。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5いずれか一項に記載の
    中空糸膜モジュールが略平行に複数配列された中空糸膜
    モジュールユニットであって、中空糸膜モジュールのハ
    ウジングの幅方向の中心と、これに隣接する中空糸膜モ
    ジュールのハウジングの幅方向の中心との間隔が、25
    mm以下であることを特徴とする中空糸膜モジュールユ
    ニット。
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