JP3908938B2 - 中空糸膜モジュールの製造方法及びそれに用いる把持具 - Google Patents

中空糸膜モジュールの製造方法及びそれに用いる把持具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体の濾過等に利用される中空糸膜モジュールの製造方法、及び該中空糸膜モジュールの製造方法に用いるための把持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
中空糸膜モジュールは、無菌水、飲料水、高純度水等の製造、或いは空気の浄化等の広範囲の分野で使用されており、近年ではこれらの精密濾過用途に加えて下水処理場における二次処理、三次処理や、浄化槽における固液分離、産業廃水中のSS成分(懸濁物質)の固液分離等のように、高汚濁性水の処理用途への適用化もなされつつある。
【0003】
前記高汚濁性水の濾過用途に好適に用いられる中空糸膜モジュールとしては、例えば特開平5−261253号公報、特開平6−342号公報、特開平6−340号公報等に示されるように、長さ方向に沿う解放部を有する断面略矩形状の筒状体からなる中空糸膜モジュール用ハウジング内に、シート状をなす中空糸膜束の末端部を収容した後、固定用樹脂によって該末端部を封止、固定してなる中空糸膜モジュールが挙げられる。
【0004】
この中空糸膜モジュールは、固定用樹脂によって中空糸膜束の末端部をハウジングに封止、固定した後に、該中空糸膜束の固定端部を切断することによって中空糸膜の端面を開口させるものであるために、径の大きなハウジングを使用しなければならなく、そのための経費が嵩むだけでなく、固定端部の切断に伴って中空糸膜の固定強度が低下するという欠点をも有する。
【0005】
更にこの中空糸膜モジュールは、該中空糸膜モジュールの複数個を結合させて中空糸膜モジュールユニットにすると、個々の中空糸膜モジュールに径の大きな中空糸膜モジュール用ハウジングが使用されているために、単位体積当たりの中空糸膜モジュールの集積率が低下するという欠点もある。
【0006】
前記の諸問題を解決するために、特開平10−57775号公報や特開2000−84373号公報等には、断面略矩形状のハウジング内に設けたスリットに、予めその端面を開口させてある中空糸膜によるシート状の中空糸膜束の末端部を挿入した後、この中空糸膜の端面の開口状態を維持しながら固定用樹脂を注入、固化させることによって中空糸膜束の末端部を封止、固定した中空糸膜モジュールが提案されている。
【0007】
この中空糸膜モジュールを得るに際しては、固定用樹脂によって中空糸膜束の末端部をハウジングに封止、固定した後の固定端部の切断工程を設ける必要がなく、これによって径の小さなハウジングの使用が可能になっている。尚、中空糸膜同士、及び中空糸膜束とハウジングとの間を気密に封止するための手段としては、例えば特開2000−288357号公報には、ハウジング内に設けてある樹脂注入部に加圧した固定用樹脂を供給し、これを硬化させる方法が提案されている。
【0008】
しかしながら、前記中空糸膜モジュールにおいては、ハウジング内にその末端部が挿入されている中空糸膜束の位置を適正に保つための対策がなされていないために、たまたま中空糸膜束の末端部が適正配置になる場合を除いては、中空糸膜束がいずれかの側方に倒れるような傾きを生じたり、或いは中空糸膜束が固定用樹脂の流入による圧力を受けて曲がったりして、中空糸膜束とハウジングの内周壁面との間の隙間が狭くなる等により、固定用樹脂を注入するための樹脂注入部の容積が減少したり、中空糸膜束によって区画されている左右の樹脂注入部においてその容積が不均一になったりする。
【0009】
かかる状態の下において、固定用樹脂を樹脂注入部に供給すると、固定用樹脂がハウジングの外周壁面から溢れ出したり、又一方においては、中空糸膜束とハウジングとを封止、固定するための固定用樹脂が不足する部分が発生する等して、固定用樹脂による封止、固定が不完全になり、高品質の中空糸膜モジュールが得られないだけでなく、ハウジングの外周壁面に固定用樹脂が付着することによる外観不良が生じるという問題もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
これに対して本発明は、使用する中空糸膜モジュール用ハウジングの大きさに関係なく、高品質の中空糸膜モジュールを容易、かつ確実に得ることのできる中空糸膜モジュールの製造方法、及び該中空糸膜モジュールの製造方法に用いるための把持具を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題は、以下に記載する構成による本発明の中空糸膜モジュールの製造方法及びそれに用いられる把持具によって解決することができる。
すなわち本発明の中空糸膜モジュールの製造方法は、長さ方向に沿う解放部を有する筒状体からなる中空糸膜モジュール用ハウジング内に、該ハウジングの前記解放部から、その端面を開口させてある中空糸膜によるシート状中空糸膜束の末端部を挿入して該ハウジングの前記解放部を上方に向けると共に、該シート状中空糸膜束を該ハウジングの長手方向と平行に延びる1対の棒状体からなるガイドバー間に保持し、該中空糸膜を押しつぶさない程度の圧力で押圧することにより、該中空糸膜束を略垂直に把持しながら、中空糸膜束とハウジング内周壁面との間の樹脂注入部に固定用樹脂を注入し、これを固化させる手段からなる。
【0012】
前記構成による本発明の中空糸膜モジュールの製造方法においては、中空糸膜束の末端部の端末部がハウジング内の所定の位置になるようにして、前記中空糸膜束を把持機構を具備する把持具によって把持することが好ましい。
【0013】
又、本発明の中空糸膜モジュールの製造方法に用いる把持具は、前記構成による本発明の中空糸膜モジュールの製造方法に用いるためのものであって、前記ガイドバーからなるものである。
【0014】
前記構成による本発明の中空糸膜モジュールの製造方法に用いる把持具は、前記ガイドバーが前記固定用樹脂に対して耐食性を有するとともに、前記固定用樹脂に対して易剥離性の外表面を有することが好ましい。
【0015】
又、前記構成による本発明の中空糸膜モジュールの製造方法に用いる把持具は、その把持機構が複数個の円筒体からなるものであることが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明の中空糸膜モジュールの製造方法及びそれに用いる把持具の実施の態様を、各図面に基づいて説明する。
【0017】
本発明の中空糸膜モジュールの製造方法の前段工程は、長さ方向に沿う解放部を有する筒状体からなる中空糸膜モジュール用ハウジング内に、該ハウジングの前記解放部から、その端面を開口させてある中空糸膜によるシート状の中空糸膜束の末端部を挿入すると共に、該ハウジングの前記解放部を上方に向ける工程からなる。
【0018】
つまり、[図1]及び[図2]において、断面が略U字状をなしていて、長さ方向に沿う解放部を有する横長の筒状体からなる中空糸膜モジュール用ハウジング2を用意する。
【0019】
該中空糸膜モジュール用ハウジング2は、その内周壁面に、該筒状体の長さ方向に走行する内部通路7を形成するための突設部16が、前記内部通路7に沿って開口するスリット8を有して設けられた構成からなる。そして、前記内部通路7を形成するための突設部16の上面とハウジング2の内周壁面とによって形成される凹部、すなわちスリット8からその末端部が挿入されている中空糸膜束4とハウジング2の内周壁面との間の凹部が、後述する固定用樹脂5の樹脂注入部10として形成されており、かつ断面が略U字状を壁部の上部が、ハウジング2の長さ方向において外側に拡開していて、スリット8に対して平行する堰堤部9になっている。
【0020】
前記構成による中空糸膜モジュール用ハウジング2のスリット8に、その端面12を開口させてある多数本の中空糸膜3をシート状に束ねた中空糸膜束4の末端部を挿入し、該中空糸膜束4の末端部の端末部を内部通路7内に位置させると共に、スリット8によって末端部を保持させた状態で、ハウジング2の解放部を上方に向ける。
【0021】
尚、前記工程においては、中空糸膜3の端部を切断してその端面12を予め開口させた多数の中空糸膜3をシート状に束ねた中空糸膜束4にしているが、多数の中空糸膜3をシート状に束ねた中空糸膜束4にした後に、ハウジング2内に挿入する側の中空糸膜3の端部を切断してその端面12を開口させてもよいことは勿論である。
【0022】
その端面12を開口させてある多数の中空糸膜3による中空糸膜束4の末端部をスリット8に挿入して、該中空糸膜束4の末端部の端末部を内部通路7内に位置させるときには、中空糸膜3に損傷を与えないようにすると共に、中空糸膜3の端面12がハウジング2の内部通路7の内周壁面に接触しないようにすることが望ましい。
【0023】
更に、中空糸膜3の糸径の太さや、中空糸膜3を編成した中空糸膜束4の厚み等に対して、ハウジング2の前記スリット8の幅が狭過ぎることにより、中空糸膜束4の末端部をスリット8に挿入することが困難になるようなときには、中空糸膜束4の末端部の挿入時に、スリット8の幅を広げる機械的手段を併用することによってこれを解決することができる。
【0024】
中空糸膜束4の末端部をスリット8に挿入した後に、断面が略U字状の横長の筒状体からなるハウジング2の長さ方向の端末部をなす側板に、[図5]において符号6で示される集水口を取り付ける。尚、この集水口6は外部の集水管に連通するものであり、後述する固定用樹脂5の注入、固化の後に取り付けてもよい。
【0025】
続く後段工程では、[図1]及び[図2]において、ハウジング2の解放部を上方に向けて、ハウジング2のスリット8から中空糸膜束4の末端部が下方に伸びるようにすると共に、樹脂注入部10、10の近傍に配置した1対のガイドバー14、14による把持機構を具備する把持具によって中空糸膜束4を略垂直に把持しながら、中空糸膜束4とハウジング2の内周壁面との間の樹脂注入部10、10に、樹脂注入用ノズル13、13から固定用樹脂を注入し、これを固化させることによって、[図3]にて符号5で表示される固定用樹脂による樹脂層を形成する。
【0026】
前記した1対のガイドバー14、14からなる把持機構を具備する把持具は、その末端部がハウジング2内に挿入されている中空糸膜束4を略垂直に把持するためのものであって、該ガイドバー14、14は、ハウジング2の長手方向と平行に延設する棒状体からなる。つまり、1対のガイドバー14、14からなる把持機構によって、中空糸膜3を押し潰さない程度の圧力でもって中空糸膜束4を押圧することにより、該中空糸膜束4を略垂直に把持する。尚、この把持具によって中空糸膜束4を略垂直に把持するときにも、中空糸膜3の端面12がハウジング2の内部通路7の周壁面に接触することのないように中空糸膜束4の末端部の端末部を配置させることが好ましい。
【0027】
又、前記棒状体からなるガイドバー14は、中空糸膜3が損傷することのないようにその外表面を平滑加工してあることが好ましく、又その材質は特に限定されるものではないが、固定用樹脂5に対して耐食性を有し、かつ固定用樹脂5が付着したときには、その固化後にこれを容易に除去することのできる易剥離性の外表面になっているものが好ましい。
【0028】
ガイドバー14、14は、樹脂注入部10、10に供給された固定用樹脂5に接触しないような高さであって、しかもできるだけ樹脂注入部10に近接させたところに位置させることが好ましいが、ガイドバー14の下面と樹脂注入部10に供給された後の固定用樹脂5による樹脂層の表面との距離が1mm未満になると、ガイドバー14が固定用樹脂5による樹脂層の表面と接触して、中空糸膜3とガイドバー14とが固定用樹脂5によって一体的に固化する恐れを生じる。一方、ガイドバー14の下面と樹脂注入部10に供給された後の固定用樹脂5による樹脂層の表面との距離が50mmを越えるようになると、中空糸膜3自体が自由に動くことができるようになるために、中空糸膜束4が屈曲したり、側方へ倒れたりし易くなる。
【0029】
このために、前記ガイドバー14は、ガイドバー14の下面と樹脂注入部10に供給された後の固定用樹脂5による樹脂層の表面との距離が1〜50mmになるように設定するのが好ましく、3〜20mmに設定するのがより好ましい。
【0030】
1対のガイドバー14、14同士の間の距離は、中空糸膜3の糸径或いは中空糸膜束4の厚みによっても異なるが、中空糸膜3を潰さないようにして、かつ適度な圧力で中空糸膜束4を把持し得るようにするために、0.1〜10mm程度にすることが好ましく、1〜5mmにするのがより好ましい。
【0031】
更に、1対のガイドバー14、14は、ハウジング2の長手方向に対してガイドバー14、14同士間の距離を一定に保ち得るように、その径や材質を選択して、十分な真直度を確保し得るようなものであることが望ましい。
【0032】
図4]本発明の中空糸膜モジュールの製造方法に関連した参考例であり、把持機構が複数のガイドローラ15、15・・・・からなるものである。すなわち、ハウジング2の長手方向に対して中空糸膜束4を連続して把持するものではなく、間欠的に該中空糸膜束4を把持するのである。
【0033】
、[図4]においては、ガイドローラ15、15・・・・を中空糸膜束4の両面において千鳥配列に配置した態様を示してあるが、その配列方法は特に限定されるものではない。
【0034】
本発明の把持具によって中空糸膜束4を略垂直に把持するときには、中空糸膜束4の末端部の端末部がハウジング2内の所定の位置になるようにする、具体的には、中空糸膜3の開口した端面12がハウジング2の内部通路7内に位置していて、しかも該内部通路7の周壁面に接触しない位置になるようにすることが望ましい。
【0035】
把持具によって中空糸膜束4を略垂直に把持しながら、中空糸膜束4とハウジング2の内周壁面との間の樹脂注入部10、10に固定用樹脂5を注入して、多数本の中空糸膜3同士の隙間、中空糸膜束4とハウジング2の内周壁面との隙間、及びハウジング2に設けられているスリット8等に、[図3]にて符号5で示される前記固定用樹脂を浸透させ、これを固化することによって中空糸膜3とハウジング2とを固定する。そして、このように中空糸膜3とハウジング2とを固定用樹脂5によって固定することによって、被処理水と処理水とを液密にした濾過膜として、中空糸膜3を機能させることができる。
【0036】
中空糸膜束4とハウジング2の内周壁面との間の樹脂注入部10、10への固定用樹脂5の注入は、[図1]、[図2]にて、符号13で示される樹脂注入ノズルとハウジング2とのうちの少なくとも一方を、ハウジング2の長手方向に進行させながら行なうことが好ましい。中空糸膜束4によって区画されるハウジング2の両側の樹脂注入部10、10に同時に固定用樹脂5を注入しても、或いは中空糸膜束4によって区画されるハウジング2の片側ずつの樹脂注入部10、10に対して、順次固定用樹脂5を注入してもよい。
【0037】
固定用樹脂5の注入量は、該固定用樹脂5の固化後の樹脂層の厚みが所定の厚さになるように、樹脂注入部10の容積から算出することができ、樹脂注入ノズル13の進行速度、ハウジング2の進行速度及び固定用樹脂5の注入速度のうちの少なくとも1つを変更することによって、固定用樹脂5の注入量を適宜変更することができる。
【0038】
更に、樹脂注入ノズル13をハウジング2の長手方向に複数個設けるようにすれば、樹脂注入ノズル13とハウジング2との両者を静止させておいても、固定用樹脂5の注入を行なうことができる。
【0039】
前記樹脂注入ノズル13は、樹脂注入部10の容積が小さいときであっても、該樹脂注入ノズル13がガイドバー14らなる把持機構と干渉することがないように、その先端を細くしてあることが好ましく、例えば先端の内径を0.1〜10mm、より好ましくは1〜3mm程度にしてあるものが好適である。
【0040】
更に、樹脂注入ノズル13の位置は、その先端が中空糸膜3とハウジング2の堰堤部9の内周壁面との間になるようにするのが好ましく、又樹脂注入ノズル13の先端が中空糸膜3に接触することのないように、樹脂注入ノズル13の先端が中空糸膜3とハウジング2の堰堤部9の内周壁面との中間位置になるようにするのがより好ましく、樹脂注入部10に供給される固定用樹脂5に樹脂注入ノズル13の先端が接触することのない範囲において、該樹脂注入部10に近接させるのがよい。
【0041】
しかしながら、固定用樹脂5を樹脂注入ノズル13から樹脂注入部10に注入、充填するときに、固定用樹脂5の流入圧によって中空糸膜3が屈曲したり、或いは中空糸膜3の外表面にて固定用樹脂5が毛管現象によって吸い上げられたりするのを防止するために、樹脂注入ノズル13の先端を中空糸膜3からある程度は離間させることが望ましい。
【0042】
複数の中空糸膜3の隙間、中空糸膜束4とハウジング2との隙間、及びハウジング2のスリット8等に前記固定用樹脂5を浸透させるには、例えば静置状態で自然の重力のみにて浸透させる方法、中空糸膜3或いはハウジング2を揺動させて固定用樹脂5の浸透の促進を図る方法、遠心力を用いて固定用樹脂5を浸透させる方法等がある。更に、前記固定用樹脂5の浸透や固化の促進のために、固定用樹脂5自体の温度や雰囲気温度を制御する手段を併用してもよい。
【0043】
本発明の中空糸膜モジュールの製造方法によれば、前記した前段工程と後段工程とにより、例えば[図5]に示される中空糸膜モジュール1、すなわち、多数本の中空糸膜3がシート状に集束された中空糸膜束4と、筒状の形態を有するハウジング2と、中空糸膜束4の末端部の端末部がハウジング2の内部通路7内に位置していて中空糸膜3の端面12の開口状態を保持し、かつ該中空糸膜束4の末端部をハウジング2に固定している固定用樹脂5と、ハウジング2の長さ方向の端末部をなす側板に取り付けた集水口6とを有して構成されている中空糸膜モジュール1が得られる。
【0044】
以上の通りの構成による本発明の中空糸膜モジュールの製造方法において、ハウジング2としては、機械的強度及び耐久性を有する材質によるものがよく、例えばポリカーボネート、ポリスルフォン、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)、ポリ塩化ビニル、アクリル樹脂、ABS樹脂、変成PPE樹脂(ポリフェニレンエーテル)等による成形体が好適である。更に、このハウジング2は、中空糸膜モジュール1の使用後にこれを焼却処理に付する必要を生じるようなときには、燃焼により有毒ガスを出すことなく完全燃焼させることのできる炭化水素系の樹脂による成形体からなるものが好ましい。
【0045】
中空糸膜3としては、例えばセルロース系、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレン等)系、ポリビニルアルコール系、PMMA(ポリメタクリル酸メチル)系、フッ素系(PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PVDF(ポリフッ化ビニリデン)等)、ポリスルフォン系等の各種材料による中空糸膜を使用し得るが、ポリエチレン等の強伸度の高い材質による中空糸膜が好適である。中空糸膜3は、これが濾過膜として使用可能なものであれば、その孔径、空孔率、膜厚、外径等は特に制限されない。
【0046】
中空糸膜束4としては、中空糸膜3を引き揃えてこれを平行方向に単に整列させたものであってもよいが、例えば[図6]に示すように、中空糸膜3を経糸或いは緯糸として、これを拘束手段を用いて束ねて固定することによって編成したもの、或いはその編成物の複数枚を積み重ねて積層体にしたもの等が、中空糸膜モジュール1の製造面から好適である。
【0047】
前記[図6]に示される中空糸膜束4における拘束手段は、多数本の拘束糸を平行に配列してある帯状の拘束糸条11からなるものであり、中空糸膜3の配列方向に沿って拘束糸条11にて鎖状等にかがることにより、中空糸膜3を一体にして中空糸膜束4を形成したものである。尚、拘束糸条11は必ずしも鎖編み状に限定されるものではなく、連続的に中空糸膜3を拘束するようなものであれば任意の形態にて適用することができる。
【0048】
帯状の拘束糸条11としては、例えばポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリオレフィン系繊維、エチレンビニルアルコール系共重合体繊維、ポリウレタン系繊維、アクリル系繊維等によるものを利用し得るが、機械的特性を有していて、しかも中空糸膜3の拘束時に損傷が与えられないような素材であれば、特に限定されるものではない。
【0049】
更に、前記の中空糸膜3を経糸或いは緯糸として、これを拘束手段を用いて束ねて固定することによって編成したもの、或いはその編成物の複数枚を積み重ねて積層体にしたものからなる中空糸膜束4を用いるときには、中空糸膜モジュールの使用時においても、その編成物の形態を保持させるために、中空糸膜束4を構成している拘束手段の最端部を、中空糸膜3と一体に固着させることが好ましい。
【0050】
そして、前記拘束糸条11の最端部と中空糸膜3とを固着させるには、例えば、固定用樹脂5を樹脂注入ノズル13から樹脂注入部10に注入、充填する際に、樹脂注入ノズル13の先端部を拘束糸条11の最端部近傍に移動させて、固定用樹脂5を拘束糸条11の最端部に塗布するようにすればよい。
【0051】
このときの固定用樹脂5の塗布量は、固定用樹脂5の固化後の中空糸膜3と拘束糸条11との固着状態が最適になるように、固定用樹脂5の注入速度と樹脂注入ノズル13の移動速度との少なくとも一方を変更することによって制御することができる。
【0052】
尚、中空糸膜束4としての前記積層体としては、中空糸膜3を経糸或いは緯糸としてこれを拘束手段を用いて束ねて固定することによって編成した編成物を切断せずに、これを適当な長さに折り畳んで積み重ねたものでもよい。
【0053】
編成物による積層体にするときの編成物の積層(折り畳み)の枚数は、編成物の厚さ、即ち中空糸膜3の糸径や編成する際の中空糸膜3の合糸本数等にもよるが、通常は5枚程度までにするのが好ましい。
【0054】
樹脂注入部10、10に供給する固定用樹脂5としては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン系樹脂、各種のホットメルトタイプの樹脂等を用いることができる。
【0055】
樹脂注入部10、10に供給する前記固定用樹脂5の粘度は特に限定されないが、500〜10000mPa・sが好ましく、1000〜5000mPa・sのものがより好ましい。つまり、樹脂注入部10、10に供給する固定用樹脂5の粘度が500mPa・s未満の場合には、固定用樹脂5が中空糸膜3の端面12まで流動して該端面12を閉塞する恐れがあり、又10000mPa・sを越えると、固定用樹脂5が複数の中空糸膜3、3、・・・・同士の隙間等に十分に浸透し得なくなることがある。
【0056】
【実施例】
以下、本発明の中空糸膜モジュールの製造方法及びそれに用いる把持具の具体的な構成を、図示実施例に基づいて説明する。
【0057】
実施例1
[図1]において、長さ方向の全長1000mm、堰堤部9の高さ7mm、一方の堰堤部9の先端部と他方の堰堤部9の先端部との間の距離13mm、スリット8の幅0.8mmのABS樹脂製ハウジング2を用いて、[図1]に示される以下の方法によって、[図5]にて符号1で示されるタイプの中空糸膜モジュールを得た。
【0058】
すなわち、前記ハウジング2のスリット8に、端面12を開口させてある中空糸膜3による中空糸膜束4の末端部を、前記中空糸膜3の端面12がハウジング2の内部通路7の周壁面から3mmの位置になるようにして挿入した。
【0059】
尚、前記中空糸膜束4には、[図6]において、三菱レイヨン (株) 製のポリエチレン製中空糸膜3(分画性能0.4μm、外径540μm)をポリエステルフィラメント糸からなる拘束糸条11を用いてシート状に編成した編成布を、1モジュールにつき1枚ずつ用いた。
【0060】
続いて、ハウジング2の長さ方向の端末部をなす両側の側板に、集水口6、6を取り付けた後、ハウジング2の解放部を上方に向けて直立、保持させ、更にPFAにて表面被覆してある1対のステンレス製の丸棒(全長1100mm、外径10mm)からなるガイドバー14、14によって、中空糸膜束4がハウジング2の断面の中心軸線に対してほぼ垂直になるように、該中空糸膜束4を把持した。このときのガイドバー14、14は、該ガイドバー14の下端と、後工程にて注入する固定用樹脂5によって形成される樹脂層の表面との間の距離が5mmになるように設定し、又ガイドバー14、14同士の間の距離を1.5mmにした。
【0061】
次いで、中空糸膜束4と共にハウジング2を、該ハウジング2の長手方向に3m/min.の移動速度にて進行させながら、中空糸膜束4によって区画されている樹脂注入部10、10に、その先端が中空糸膜束4から3mmの距離になるよに設置した樹脂注入ノズル13、13から、ポリウレタン樹脂からなる固定用樹脂5を、固化後の樹脂層の厚さが6mmになるようにして注入、充填し、これを固化させた。
【0062】
以上の工程によって得られた中空糸膜モジュール1には、ハウジング2の外周壁面への固定用樹脂5の垂れの発生が無く、又中空糸膜束4をハウジング2の断面の中心軸線に対してほぼ垂直に固定することができた。
【0063】
又、前記中空糸膜モジュール1のハウジング2を長手方向に切断して観察したところ、中空糸膜束4で区画された樹脂注入部10、10における固定用樹脂5による樹脂層の断面積は均等になっており、該固定用樹脂5による樹脂層の厚さは6mm±0.5mmの範囲内で均一であった。
【0064】
更に、前記中空糸膜モジュール1に対しての繰り返し耐圧試験を行なったところ、十分な耐圧性能を有していることが確認できた。
【0065】
比較例1
前記実施例1による工程において、中空糸膜束4を把持するためのガイドバー14、14の使用を省略する以外は全て実施例1と同様にして、中空糸膜モジュールを得た。
【0066】
得られた中空糸膜モジュールは、該中空糸膜モジュールの200本のうちの10本に、ハウジングの外周壁面への固定用樹脂の垂れが発生した。又、この固定用樹脂の垂れが発生した中空糸膜モジュールにおける中空糸膜束は、側方に傾倒した状態で固定されていた。
【0067】
更に、この比較例1による中空糸膜モジュールのハウジングを長手方向に切断して観察したところ、中空糸膜束で区画された樹脂注入部における固定用樹脂の断面積が不均等であり、該固定用樹脂による樹脂層の厚さが局部的に薄くなっている部分があった。
【0068】
更に又、この中空糸膜モジュールに対しての繰り返し耐圧試験を、実施例1による中空糸膜モジュールに対するものと同条件にて行なったところ、中空糸膜モジュールの10本のうちの1本が、比較的早期において耐圧性に不具合を発生した。
【0069】
【発明の効果】
本発明の中空糸膜モジュールの製造方法は、長さ方向に沿う解放部を有する筒状体からなる中空糸膜モジュール用ハウジング内に、該ハウジングの前記解放部から、その端面を開口させてある中空糸膜によるシート状の中空糸膜束の末端部を挿入して該ハウジングの前記解放部を上方に向けると共に、把持機構を具備する把持具によって中空糸膜束を略垂直に把持しながら、中空糸膜束とハウジング内周壁面との間の樹脂注入部に固定用樹脂を注入し、これを固化させるものであるから、使用する中空糸膜モジュール用ハウジングの大きさに関係なく、固定用樹脂を注入するための樹脂注入部の容積が設計通りに確保される。
【0070】
このために、固定用樹脂によって中空糸膜束の末端部を適正な状態で確実に固定することができ、かつ固定用樹脂の固化後の樹脂層が均一になるので、耐圧性能に優れた高品質の中空糸膜モジュールを、容易、且つ確実に得ることができ、これによって製造部品点数及び製造工程数を増大させることなく、生産性の向上及び低コスト化を図ることができる。
【0071】
又、本発明の中空糸膜モジュールの製造方法において、把持具によって中空糸膜束を略垂直に把持するときに、中空糸膜束の末端部の端末部をハウジング内の所定位置に位置させて前記中空糸膜束を把持するようにすれば、得られる中空糸膜モジュールの内部通路の水路を完全に保持させることができるために、濾過材としての中空糸膜モジュールの全体に水を均等に流して効率的な濾過を行なうことのできる中空糸膜モジュールが得られる。
【0072】
更に、本発明の中空糸膜モジュールの製造方法に用いる把持具は、その末端部がハウジング内に挿入されている中空糸膜束を略垂直に把持するための把持機構を有するものであって、これを使用することにより、固定用樹脂の注入、充填を安定して容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の中空糸膜モジュールの製造方法の1実施態様における途中工程を、ハウジングの長さ方向の端末部をなす側板を取り外して示した斜面図である。
【図2】 図1の断面端面図である。
【図3】 本発明の中空糸膜モジュールの製造方法において、注入した固定用樹脂を固化させたときの状態を示す断面図である。
【図4】 本発明の中空糸膜モジュールの製造方法に関連した参考例における途中工程を、ハウジングの長さ方向の端末部をなす側板を取り外して示した斜面図である。
【図5】 本発明の中空糸膜モジュールの製造方法によって得られた中空糸膜モジュールの1例を示す斜視図である。
【図6】 中空糸膜を拘束手段を用いて束ねて固定した編成物からなる中空糸膜束の1例を示す正面図である。
【符号の説明】
1・・・・中空糸膜モジュール
2・・・・中空糸膜モジュール用ハウジング
3・・・・中空糸膜
4・・・・中空糸膜束
5・・・・固定用樹脂
6・・・・ハウジング2の長さ方向の端末部をなす側板に取り付けた集水口
7・・・・内部通路
8・・・・スリット
9・・・・堰堤部
10・・・・樹脂注入部
11・・・・中空糸膜3を拘束して中空糸膜束にするための拘束糸条
12・・・・中空糸膜3の開口した端面
13・・・・樹脂注入ノズル
14・・・・ガイドバー(把持具機構)
15・・・・ガイドロー
16・・・・内部通路7を形成するための突設部

Claims (5)

  1. 長さ方向に沿う解放部を有する筒状体からなる中空糸膜モジュール用ハウジング内に、該ハウジングの前記解放部から、その端面を開口させてある中空糸膜によるシート状中空糸膜束の末端部を挿入して該ハウジングの前記解放部を上方に向けると共に、該シート状中空糸膜束を該ハウジングの長手方向と平行に延びる1対の棒状体からなるガイドバー間に保持し、該中空糸膜を押しつぶさない程度の圧力で押圧することにより、該中空糸膜束を略垂直に把持しながら、中空糸膜束とハウジング内周壁面との間の樹脂注入部に固定用樹脂を注入し、これを固化させることを特徴とする中空糸膜モジュールの製造方法。
  2. 前記ガイドバー同士間の距離を0.1〜10mmの範囲とすることを特徴とする、請求項1に記載の中空糸膜モジュールの製造方法。
  3. 前記ガイドバーの下面と前記樹脂注入部に供給された後の前記固定用樹脂による樹脂層の表面との距離を1〜50mmの範囲とすることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の中空糸膜モジュールの製造方法。
  4. 請求項1又は請求項2に記載されたガイドバーからなる、中空糸膜モジュールの製造方法に用いる把持具。
  5. 前記ガイドバーが前記固定用樹脂に対して耐食性を有するとともに、前記固定用樹脂に対して易剥離性の外表面を有することを特徴とする、請求項4記載の中空糸膜モジュールの製造方法に用いる把持具。
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