JP2002177545A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002177545A
JP2002177545A JP2000377290A JP2000377290A JP2002177545A JP 2002177545 A JP2002177545 A JP 2002177545A JP 2000377290 A JP2000377290 A JP 2000377290A JP 2000377290 A JP2000377290 A JP 2000377290A JP 2002177545 A JP2002177545 A JP 2002177545A
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JP2000377290A
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Takatoshi Takemoto
孝俊 武本
Masayuki Tsurumi
正行 鶴見
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Ace Denken KK
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Ace Denken KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】変化に富んだ面白みのある可変表示が行われる
遊技機を提供する。 【解決手段】予告特別表示態様選択手段が複数の予告特
別表示態様の中から1つを選択した場合に、表示制御基
板300が特別図柄表示装置310の画像表示領域に第
1領域311と、第1領域311とは別の第2領域31
2とを形成するようにして、特別図柄表示装置310の
表示を大きく変化するとともに、第2領域312に、識
別情報を色付き輪図柄Z1で囲むようにした、予告特別
表示態様を表示して遊技者にとって有利な特別遊技状態
の発生を遊技者に予告するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変表示装置を有
し、当該可変表示装置の表示結果が予め定められた特定
の識別情報となる場合に遊技者に有利な特別遊技状態に
なるようにした遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機としては、複数種類の識
別情報を可変表示可能な画像表示領域を含む可変表示装
置を有し、画像表示領域の表示結果が予め定められた特
定の識別情報となった場合に遊技者にとって有利な遊技
状態に制御可能となる遊技機が一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術では、画像表示領域の構成が画一的で変
化に乏しく、可変表示の面白みに欠けるという問題点が
あった。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、変化に富んだ面白みのある可変表
示が行われる遊技機を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]複数の識別情報を可変表示する可変表示装置(3
10)を備え、当該可変表示装置(310)の表示結果
が予め定められた特定の識別情報となる場合に遊技者に
有利な特別遊技状態になるようにした遊技機において、
前記可変表示装置(310)に表示結果を導出する以前
に該表示結果を決定する表示結果決定手段(101)
と、当該表示結果決定手段(101)で決定した表示結
果が予告特別遊技状態である場合、複数種類の予告特別
表示態様の中からいずれかの予告特別表示態様を選択す
る予告特別表示態様選択手段(102)と、当該予告特
別表示態様選択手段(102)が選択した予告特別表示
態様に基づいて、前記可変表示装置(310)の表示を
制御する可変表示制御手段(300)とを備え、前記可
変表示制御手段(300)は、前記選択した予告特別表
示態様に基づいて、前記可変表示装置(310)に可変
表示される前記複数の識別情報の少なくとも1つを確保
図柄(Z1)が確保することで当該確保された識別情報
と前記確保図柄(Z1)とが関連するように表示制御す
るものであることを特徴とする遊技機。
【0006】[2]複数の識別情報を可変表示する可変
表示装置(310)を備え、当該可変表示装置(31
0)の表示結果が予め定められた特定の識別情報となる
場合に遊技者に有利な特別遊技状態になるようにした遊
技機において、前記可変表示装置(310)に表示結果
を導出する以前に該表示結果を決定する表示結果決定手
段(101)と、当該表示結果決定手段(101)で決
定した表示結果がリーチ状態を含む予告特別遊技状態で
ある場合、複数種類の予告特別表示態様の中からリーチ
表示態様を含む予告特別表示態様を選択する予告特別表
示態様選択手段(102)と、当該予告特別表示態様選
択手段(102)が選択した予告特別表示態様に基づい
て、前記可変表示装置(310)の表示を制御する可変
表示制御手段(300)とを備え、前記可変表示制御手
段(300)は、前記選択した予告特別表示態様に基づ
いて、前記可変表示装置(310)に可変表示される前
記複数の識別情報の少なくとも1つを確保図柄(Z1)
が確保することで当該確保された識別情報と前記確保図
柄(Z1)とが関連するように表示制御するものである
ことを特徴とする遊技機。
【0007】[3]前記可変表示制御手段(300)
は、前記予告特別表示態様に基づいて、前記確保図柄
(Z1)の関連する識別情報の複数が列を成すように表
示制御するものであることを特徴とする[1]または
[2]に記載の遊技機。
【0008】[4]前記可変表示制御手段(300)
は、前記予告特別表示態様に基づいて、前記確保図柄
(Z1)の関連する識別情報の複数の列が2以上になる
ように表示制御するものであることを特徴とする[1]
または[2]に記載の遊技機。
【0009】[5]前記可変表示制御手段(300)
は、前記予告特別表示態様に基づいて、前記列を成す前
記識別情報の数あるいは前記列の数が、前記特別遊技状
態になる確率の高さに対応するように表示制御するもの
であることを特徴とする[3]または[4]に記載の遊
技機。
【0010】[6]前記確保図柄(Z1)は色付き輪図
柄であり、前記可変表示制御手段(300)は、前記予
告特別表示態様に基づいて、前記色付き輪図柄(Z1)
の関連が、前記識別情報を前記色付き輪図柄(Z1)が
囲むように表示制御するものであることを特徴とする
[1]、[2]、[3]または[4]に記載の遊技機。
【0011】[7]前記確保図柄(Z1)は色付き輪図
柄であり、前記可変表示制御手段(300)は、前記予
告特別表示態様に基づいて、前記色付き輪図柄(Z1)
の関連が、前記識別情報に前記色付き輪図柄(Z1)が
掛かるように表示制御するものであることを特徴とする
[1]、[2]、[3]または[4]に記載の遊技機。
【0012】[8]前記確保図柄(Z1)は色付き輪図
柄であり、前記可変表示制御手段(300)は、前記予
告特別表示態様に基づいて、前記色付き輪図柄(Z1)
の関連が、輪投げキャラクタ情報(Z2)により前記色
付き輪図柄(Z1)を前記識別情報へ投げ、当該識別情
報に前記色付き輪図柄(Z1)が掛かるように表示制御
するものであることを特徴とする[1]、[2]、
[3]または[4]に記載の遊技機。
【0013】[9]前記可変表示制御手段(300)
は、前記予告特別表示態様に基づいて、前記可変表示装
置(310)の画像表示領域が前記表示結果を表示する
第1領域(311)と、前記予告特別表示態様を表示す
る第2領域(312)とに区分されるように表示制御す
るものであることを特徴とする[1]、[2]、[3]
または[4]に記載の遊技機。
【0014】[10]前記確保図柄(Z1)は色付き輪
図柄であり、前記表示結果決定手段(101)は、前記
リーチ表示態様に係る識別情報と、前記予告特別表示態
様において前記色付き輪図柄(Z1)に関連する識別情
報とが同じである場合に、前記表示結果が特別遊技状態
後に再び特別遊技状態となる確率が高まる確率変動状態
の下で前記表示結果を決定するものであることを特徴と
する[2]に記載の遊技機。
【0015】[11]前記確保図柄(Z1)は色付き輪
図柄であり、前記表示結果決定手段(101)は、前記
予告特別表示態様において、複数の識別情報にそれぞれ
関連する前記色付き輪図柄(Z1)の色が揃うと、当該
色の揃った色付き輪図柄(Z1)の数に対応して多数回
となる前記確率変動状態の下で前記表示結果を決定する
ものであることを特徴とする[10]に記載の遊技機。
【0016】次に、前記各項に記載された発明の作用に
ついて説明する。複数の識別情報を可変表示する可変表
示装置(310)を用いて遊技が行われる。その可変表
示装置(310)に可変表示制御手段(300)が表示
結果を導出する。その表示結果が予め定められた特定の
識別情報となる場合に特別遊技状態になり、所定の遊技
価値を遊技者に付与可能になる。
【0017】可変表示装置(310)の表示結果は表示
結果決定手段(101)により、可変表示装置(31
0)に表示結果を導出する以前に決定される。決定され
た表示結果が予告特別遊技状態を含む場合に、予告特別
表示態様選択手段(102)は、複数種類の予告特別表
示態様の中からいずれかの予告特別表示態様を選択す
る。
【0018】可変表示制御手段(300)は、予告特別
表示態様選択手段(102)で選択した予告特別表示態
様に基づいて可変表示装置(310)の表示を制御す
る。例えば、予告特別表示態様選択手段(102)が一
の予告特別表示態様を選択した場合に、可変制御手段は
当該一の予告特別表示態様を表示させ、複数の識別情報
の少なくとも1つを確保図柄(Z1)が確保して、確保
された識別情報と確保図柄(Z1)とが関連するように
する。このように、可変表示装置(310)に予告特別
表示態様を直接的に表示してもよく、リーチ表示態様を
介した後に予告特別表示態様を間接的に表示してもよ
い。このとき、表示結果決定手段(101)は、表示結
果がリーチ状態を含む予告特別遊技状態になるものを決
定し、予告特別表示態様選択手段(102)は、複数種
類の予告特別表示態様の中からリーチ表示態様を含む予
告特別表示態様を選択する。特別表示態様の前段階であ
るリーチ表示態様を介することで、予告特別遊技状態に
おいて、特別表示態様の表示に対する遊技者の期待感が
より高まるようになる。
【0019】予告特別表示態様においては、2以上の識
別情報に確保図柄(Z1)をそれぞれ関連するようにし
てもよい。このとき、確保図柄(Z1)の関連する識別
情報が複数の列を成していてもよく、さらに、その列が
2以上であってもよい。
【0020】このように予告特別表示態様においては、
確保図柄(Z1)の関連する識別情報が成す列やその列
の数を複数にすることで、表示の面白さを増すことがで
きる。また、列を成す識別情報の数やその列の数が多く
なるに応じて、特別表示状態になる確率を高くするよう
にしてもよく、それにより、特別遊技状態への遊技者の
期待感が高まり、単に表示の面白さだけでなく、表示遊
技自体の面白さを増すことができる。
【0021】ここで、確保図柄(Z1)の関連は、確保
図柄(Z1)が識別情報を確保して、確保図柄(Z1)
と識別情報とが所定の関係を有していることをいい、例
えば、確保図柄(Z1)が色付き輪図柄であり、識別情
報を色付き輪図柄(Z1)が囲むようにしたものや、識
別情報に色付き輪図柄(Z1)が掛かるようにしたもの
である。
【0022】また、色付き輪図柄(Z1)と識別情報と
は当初関連がなく、輪投げキャラクタ情報(Z2)によ
り投げられた色付き輪図柄(Z1)が識別情報に掛かる
ことで、関連が生じるようにしてもよい。
【0023】このような予告特別表示態様は予告特別遊
技状態になると、可変表示装置(310)の画像表示領
域に表示されるものである。すなわち、予告特別遊技状
態になると、画像表示領域が第1領域(311)と第2
領域(312)とに区分され、第1領域(311)に表
示結果が表示され、第2領域(312)に予告リーチ表
示態様が表示されるようになり、可変表示装置(31
0)の表示が大きく変化し、遊技性を高めることができ
る。
【0024】表示遊技において、可変表示装置(31
0)に特別表示態様が表示され、特別遊技状態になり、
当該特別遊技状態が終了すると、再度の特別遊技状態を
目指して、表示遊技が開始される。この再度の特別遊技
状態が早期に到来する、すなわち、特別遊技状態後に再
び特別遊技状態となる確率が高まる確率変動状態の下で
表示遊技をすれば、表示遊技は興趣の高いものとなる。
【0025】このように表示遊技の興趣を高くすべく、
予告特別表示態様がリーチ表示態様を含む場合に、その
リーチ表示態様に係る識別情報と、予告特別表示態様に
おいて色付き輪図柄(Z1)に関連する識別情報とが同
じである場合に、確率変動状態の下で表示結果決定手段
(101)が表示結果を決定するようにした。この確率
変動状態の下では、表示結果決定手段(101)の特別
遊技状態になる表示結果を決定する確率が高くなる。
【0026】このような確率変動状態が繰り返されれ
ば、表示遊技の興趣をさらに高くすることができる。例
えば、予告特別表示態様において、複数の識別情報にそ
れぞれ関連する色付き輪図柄(Z1)の色が揃うと、そ
の色の揃った色付き輪図柄(Z1)の数に対応して確率
変動状態の回数を多くして、多数回となる確率変動状態
の下で表示結果を決定するようにした。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明を代表
する実施の形態を説明する。図1〜図15は本発明の一
実施の形態に係る遊技機を示している。本実施の形態に
係る遊技機は、遊技盤2上に球を打ち出す遊技を実行す
る遊技機本体1と、これに付設されプリペイドカードの
挿入により球を貸し出すカードユニット(CR球貸機)
bから成る。
【0028】先ず遊技機本体1全体の概要を説明する。
図1に示すように、遊技機本体1正面の下部右端には、
回転操作式のハンドル5が設けられている。このハンド
ル5を、球の打ち出し力に比例する任意の角度まで回転
させることにより、機本体中の発射モータ653(図2
参照)が駆動して、球が1個ずつ遊技盤2上に打ち出さ
れるように構成されている。
【0029】遊技に供する貸出球や賞球は、遊技機本体
1正面の下部に設けられた上受け皿3に貯留される。ま
た上受け皿3の下側には、多量の賞球が払い出された場
合に、上受け皿3から溢れる球を受け入れる下受け皿4
が設けられている。また上受け皿3の右側上方には、前
記カードユニットbに挿入してあるプリペイドカードの
度数を表示する度数表示部12と、カードユニットbか
らの球貸し出しを指示する貸出ボタン9、それにカード
排出を指示する返却ボタン10が設けられている。
【0030】また上受け皿3には、その下の下受け皿4
へ球を移すための上受け皿球抜きレバー7が設けられて
おり、同様に下受け皿4には、その下方に置かれた玉箱
(図示せず)に球を移すための下受け皿球抜きレバー8
が設けられている。なお、下受け皿4の傍らには喫煙者
用の灰皿6も設けられている。
【0031】遊技盤2の前面は、該遊技盤2との間に球
を移動させる空間を形成するガラス枠11で覆われてい
る。遊技盤2の周縁には、遊技領域を画するとともに、
打ち出された球を遊技盤2の上部へ導くための誘導レー
ル16が配設されている。
【0032】図3に示すように、遊技盤2の略中央に
は、可変表示装置として特別図柄表示装置310が配置
されている。また特別図柄表示装置310の上部には、
この特別図柄表示装置310における可変表示作動の保
留数を点灯表示するための特別図柄保留LED420が
一体に設けられている。
【0033】特別図柄表示装置310の下方には始動口
21が配設され、さらにその下方には大入賞口24が配
設されている。次述するが始動口21は、特別図柄表示
装置310上で実行される表示遊技の実行権を確保する
ための入賞口であり、また大入賞口24は、遊技価値を
遊技者に付与可能な特別遊技状態を生成するものであ
る。
【0034】遊技盤2上の適所には、右袖入賞口22
a、左袖入賞口22b、右落とし入賞口23a、左落と
し入賞口23b、右普通図柄表示装置作動ゲートスイッ
チ126a、左普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ1
26b等の各種入賞口、風車15等の役物の他、打ち出
された球の落下速度や方向を変化させるための多数の障
害釘等が配置されている。各種入賞口や役物には、発光
により装飾効果を演出するセンターLED425、ゲー
トLED426、アタッカーLED427、サイドLE
D428等も適宜付設されている。
【0035】また、遊技盤2の最下部には、何れの入賞
口にも入賞しなかった球を取り込んで遊技盤2の上から
排出するためのアウト口29が配置されている。アウト
口29に球が入った場合には、遊技者に何らの特典も与
えられず、賞球の払い出しも行われない。
【0036】さらに、遊技盤2の上方には、特別遊技状
態が発生した際等、各種遊技の進行状況に応じて点滅す
る遊技機状態ランプ422が配置されている。また遊技
盤2の左右上側には、サイドケースランプ423や遊技
枠状態ランプ424等も設けられている。なお、図2及
び図4に示すように、遊技機本体1の内部や遊技盤2の
裏面側には、遊技全体の制御に用いられる各種制御基板
及びそれに関連する構成要素が設けられている。これら
については順を追って説明する。
【0037】次に遊技盤2上の主要な構成要素について
説明する。始動口21は、一般に始動チャッカーと称さ
れるものであり、その入賞口の左右両端に一対の可動片
からなる条件装置を備え、普通電動役物ソレノイド13
6(図4参照)からなる駆動源で各可動片を開閉させる
ようになっている。始動口50は、各可動片の開閉動作
により、球が入賞し難い通常の第2状態(閉状態)と入
賞し易い第1状態(開状態)に変化する、いわゆる電動
チューリップ役物として構成されている。
【0038】始動口21に球が入賞することが、次述す
る特別図柄表示装置310で表示遊技が実行されるため
の始動条件として設定されている。図6に示すように、
始動口21は、球の入賞を検知する始動口スイッチ12
1を内部に備えている。始動口スイッチ121は入賞球
を検知してONになると、始動入賞信号を主基板(遊技
制御基板)100に出力するものである。なお、始動口
スイッチ121は、例えば光センサ、近接センサ、ある
いは磁気センサ等の各種センサにより構成すればよい。
【0039】特別図柄表示装置310は、その画面中に
識別情報としての各種図柄を可変表示可能な表示領域を
備えるものであり、具体的にはカラー液晶ディスプレイ
から構成されている。ただし、特別図柄表示装置310
は、モノクロ液晶ディスプレイはもちろんのこと、蛍光
表示管やブラウン管(CRT)等を用いて構成してもよ
い。
【0040】特別図柄表示装置310では、前記始動口
21への球の入賞に起因して、スロットマシンに見立て
られた表示遊技が実行される。かかる表示遊技におい
て、特別図柄表示装置310は、通常の表示態様ではそ
の画像表示領域全体に各種図柄(識別情報)を表示する
が、予告特別表示態様ではその画像表示領域に第1領域
311とこれ以外の第2領域312とが形成される。第
1領域311は画像表示領域の下側に、第2領域312
は画像表示領域の上側に配される。第1領域311は3
つの領域から構成され、当該3つの領域は横方向に並ん
でいて行を成している。
【0041】表示遊技開始時において、特別図柄表示装
置310の画像表示領域全体に図柄(識別情報)の可変
表示が開始され、所定時間経過後に各図柄が各領域に1
つずつ停止表示するように設定されている。このような
通常の表示態様の途中で、画像表示領域が下側の第1領
域311と上側の第2領域312とに区分されたとき、
予告特別遊技状態に突入する。予告特別遊技状態では、
第1領域311の横並びの3つの領域に図柄(識別情
報)が可変表示された後に停止表示され、第2領域31
2に予告特別表示態様が表示される。
【0042】この予告特別表示態様はリーチ表示態様を
含むものと、含まないものとが存在する。予告特別表示
態様がリーチ表示態様を含む場合には、第1領域311
には「7、7」の如くリーチ表示態様が表示される。一
方、予告特別表示態様がリーチ表示態様を含まない場合
には、第1領域311にはリーチ表示態様が表示され
ず、例えば3つの領域は空欄になるかあるいは、3つの
領域の1つに図柄(識別情報)が表示される。
【0043】予告特別表示状態では、第2領域312に
可変表示される複数の識別情報の少なくとも1つを確保
図柄である色付き輪図柄Z1が確保して、色付き輪図柄
Z1が前記確保した識別情報と関連するように表示され
る。ここで、「色付き輪図柄の関連」とは、識別情報を
色付き輪図柄Z1が囲むように表示するものであり、ま
た、識別情報に色付き輪図柄Z1が掛かるように表示す
るものである。また、「色付き輪図柄の関連」が、識別
情報を色付き輪図柄Z1が自動的に囲んだり、識別情報
に色付き輪図柄Z1が自動的に掛かるようにしたもので
もよく、輪投げキャラクタ情報Z2によって色付き輪図
柄Z1を識別情報へ投げ、識別情報に色付き輪図柄Z1
が掛かるようにしてもよい。
【0044】また、その色付き輪図柄Z1の関連する識
別情報の複数が列を成すように表示され、その識別情報
の複数の成す列が2以上になるように表示される。列を
成す前記関連する識別情報の複数あるいはその列の数
は、前記遊技者に有利な特別遊技状態になる確率の高さ
に対応している。
【0045】リーチ表示態様で、第1領域311の二つ
の領域に停止図柄が「7、7」の如く揃い、その後、残
りの1つの領域に図柄が停止表示され、3つの領域に停
止図柄が「7、7、7」の如く揃うと、表示結果が予め
定められた特定の識別情報となり、遊技者に有利な特別
遊技状態となる。
【0046】第2領域312に色付き輪図柄Z1で囲ま
れた関連する識別情報が表示されると、特別遊技状態に
なる確率が高くなり、関連する識別情報が列を成して表
示されると、特別遊技状態になる確率がさらに高くな
り、その列の数が多く表示されると、特別遊技状態にな
る確率がさらに高くなる。
【0047】前記関連する識別情報の複数や列の数は、
特別遊技状態になる確率を推定する上での基準となる。
すなわち、前記関連する識別情報の複数や列の数が多
く、特別遊技状態になる確率が高いからといって必ずし
も特別遊技状態になるとは限らず、反対に、前記関連す
る識別情報の複数や列の数が少なく、特別遊技状態にな
る確率が低いからといって必ずしも特別遊技状態になら
ないとは限らない。なお、表示遊技に用いる識別情報
は、0〜9の数字であるが、数字に限定されるものでは
なく、例えば図形や記号であってもよい。
【0048】特別図柄表示装置310の上側に一体に設
けられている特別図柄保留LED420は、始動口21
への球の入賞により確保された表示遊技の実行権のう
ち、未実行になっているものの数(保留数)を表示する
ものである。特別図柄保留LED420は全部で4個設
けられており、この数に合わせて、未実行の表示遊技は
一度に4回まで保留可能に設定されている。すなわち、
保留数は4回が上限であり、それ以上については表示遊
技の実行権は破棄される。特別図柄保留LED420
は、その点灯個数を増減させて現時点の保留数を表示す
るようになっている。
【0049】大入賞口24は、一般にはアタッカーと称
されるものであり、ソレノイド(大入賞口ソレノイド1
34、方向切換ソレノイド135)等の駆動源の作動に
より、その入賞口が球の入賞し難い通常の第2状態(閉
状態)と入賞容易な第1状態(開状態)とに変化し得る
ように構成されている。
【0050】大入賞口24は、前記表示遊技で特別表示
態様となった際に、特別遊技状態を演出するように開閉
制御される。ここで特別遊技状態とは、第1状態に所定
時間維持された後、第2状態に短時間戻るという開閉動
作が、所定ラウンド回数(例えば16回)を限度に繰り
返し実行される状態である。なお、大入賞口24の内部
は複数に仕切られており、その一部が特定入賞領域にな
っている。この特定入賞領域へ各ラウンドごとに球が入
賞することが、次ラウンドに移行するための継続条件と
なっている。
【0051】大入賞口24の左右下側には、一対の普通
図柄表示装置140,140が配設されている。各普通
図柄表示装置140は、具体的には7セグメントLED
表示器等から構成されている。各普通図柄表示装置14
0上では、表示内容が所定期間にわたって変動した後に
1桁の数字が停止表示する普図遊技が展開される。
【0052】特別図柄表示装置310の左右に配された
各普通図柄表示装置作動ゲートにおける右普通図柄表示
装置作動ゲートスイッチ126a、左普通図柄表示装置
作動ゲートスイッチ126bが球の通過を検知すること
により、それぞれ対応する左右の普通図柄表示装置14
0上で普図遊技が開始されるようになっている。
【0053】前記普図遊技の結果、例えば「7」または
「3」等特定の数字が停止した場合が当たり態様とな
り、それ以外の数字は外れ態様と定められている。当た
り態様が確定すると、前記始動口21の各可動片が一時
的に開状態に変位する開閉動作が実行される。ここで各
可動片の開き時間は、当たり態様の種類に応じて変化す
るように設定されている。
【0054】また、各普通図柄表示装置140の近傍に
設けられている普通図柄保留LED421は、前記各普
通図柄表示装置作動ゲートへの球の入賞により確保され
た普図遊技の実行権のうち、未実行になっているものの
数(保留数)を表示するものである。普通図柄保留LE
D421は左右それぞれ2個ずつ設けられており、この
数に合わせて未実行の普図遊技は、左右別々に一度に2
回ずつまで保留可能に設定されている。普通図柄保留L
ED421は、その点灯個数を増減させて現時点の保留
数を表示するようになっている。
【0055】次に遊技機本体1の制御に用いられる各種
制御基板について説明する。図5及び図6は、遊技機本
体1の制御に用いられる各種制御基板及びそれに関連す
る構成要素を示すブロック図である。図5、図6には、
制御基板として、主基板(遊技制御基板ともいう)10
0、払出制御基板200、表示制御基板300、ランプ
制御基板400、音声制御基板500、発射制御基板6
00、電源基板700が示されている。
【0056】最初に、図6に示す主基板100について
説明する。主基板100は、主基板内部のクロック回路
108が生成するクロックを基準に動作する。またクロ
ック回路108が生成したクロックを内部タイマー10
7で分周して得た一定時間間隔の割込み信号をCPU1
02に入力することで、一定時間毎に当該CPU102
をリセットする。CPU102は、リセット間隔よりも
短い時間で終了するように分割した処理をリセット毎に
実行することで一連の動作を遂行する。
【0057】始動口スイッチ121、右普通図柄表示装
置作動ゲートスイッチ126a、左普通図柄表示装置作
動ゲートスイッチ126b、右袖入賞口スイッチ122
a、左袖入賞口スイッチ122b、右落し入賞口スイッ
チ123a、左落し入賞口スイッチ123bは、それぞ
れ球の入賞を検知するためのスイッチであり、これらの
スイッチからの入力信号は、ゲート回路110に供給さ
れる。
【0058】役物連続作動装置スイッチ124、カウン
トスイッチ125、左賞球検出スイッチ130a、右賞
球検出スイッチ130b、シュート球切れスイッチ13
1、ガラス枠開放検出スイッチ132、オーバフロース
イッチ133からの各入力信号は、ゲート回路111に
供給される。
【0059】ゲート回路110、111のアドレスは、
CPU102のアドレス空間にメモリマップドI/O方
式で設定されている。CPU102が出力するアドレス
信号及びライト/リードの制御信号を、CPU102が
出力するシステムクロックに従って、アドレスデコード
回路113でデコードすることによりチップセレクト信
号を生成する。
【0060】このチップセレクト信号にてゲート回路1
10、111がセレクトされると、始動口スイッチ12
1等からの各入力信号がゲート回路を通じてデータバス
に出力される。データバス上の各入力信号は、一定時間
毎に発生する割込み信号によって、次にリセットされる
までの間に複数回検出されてチャタリング防止処理が行
われた後、入力信号毎に指定されたRAM領域に記憶さ
れる。
【0061】始動口スイッチ121からの入力信号は5
個賞球の賞球信号として、また右袖入賞口スイッチ12
2a、左袖入賞口スイッチ122b、右落し入賞口スイ
ッチ123a、左落し入賞口スイッチ123bからの入
力信号はそれぞれ8個賞球の賞球信号として、さらに役
物連続作動装置スイッチ124、カウントスイッチ12
5からの入力信号は15個賞球の賞球信号として扱わ
れ、それぞれのスイッチで検出された入賞個数が指定さ
れたRAM領域に記憶される。またこれと同時に、各入
賞口毎の賞球総数がCPU102で演算処理され、指定
のRAM領域に記憶される。
【0062】その他、始動口スイッチ121、右普通図
柄表示装置作動ゲートスイッチ126a、左普通図柄表
示装置作動ゲートスイッチ126bからの入力信号に対
してそれぞれ乱数値がセットされ、これらの値がRAM
領域に記憶される。このデータを基にして、遊技機本体
1の遊技状態が設定され各制御基板にデータが出力され
る。それぞれの乱数値はCPU102により生成され、
CPU102を含むワンチップマイコン101は、特別
図柄表示装置310の表示結果を決定する表示結果決定
手段になっている。また、CPU102は、表示結果決
定手段により予告特別遊技状態が決定された場合、複数
種類の予告特別表示態様の中からいずれかの予告特別表
示態様を選択する予告特別表示態様選択手段になってい
る。
【0063】各制御基板への出力データは、データバス
の途中に設けたバッファ114を通り、さらに出力デー
タバスを通してラッチ回路112a〜112gに出力さ
れる。出力用のラッチ回路とCPU102とを結ぶデー
タバスの途中にバッファ114を配置することでバス信
号が一方向の流れになり、不正防止の対策となる。
【0064】始動口スイッチ5個賞球RAM領域、左右
袖入賞口スイッチ、左右落し入賞口スイッチ8個賞球R
AM領域、役物連続作動装置スイッチ、カウントスイッ
チ15個賞球RAM領域にデータがあることにより、C
PU102は、各賞球数に設定された8ビット賞球デー
タを順次、データバス、出力データバスを通じてラッチ
回路112aに出力する。これと同調するように払出制
御基板200に対する割り込み信号、ストローブ信号の
制御信号をデータバス、出力データバスを通じてラッチ
回路112eに出力する。
【0065】メモリマップドI/Oで制御されたアドレ
スデコード回路113でデコードして得たチップセレク
ト信号がラッチ回路112a、ラッチ回路112eに順
次出力されると、8ビット賞球データがラッチ回路11
2aに、割込み信号、ストローブ信号の制御信号がラッ
チ回路112eにそれぞれラッチされ、8ビットパラレ
ル賞球出力信号と割り込み信号、ストローブ信号の2ビ
ットの制御信号で構成された出力信号が、払出制御基板
に賞球データとして出力される。
【0066】図7に示す払出制御基板200は、球排出
機構を制御して、賞球データに対応した数の賞球排出を
行うものである。排出した賞球の検知を、左賞球検出ス
イッチ130a、右賞球検出スイッチ130bで行い、
その検出信号がゲート回路211に出力される。チップ
セレクト信号がアドレスデコード回路213からゲート
回路211に出力されることにより、左賞球検出スイッ
チ130a、右賞球検出スイッチ130bの出力する検
知信号がデータバス上に出力されCPU102に取り込
まれる。
【0067】これらの検出信号に基づいて、実際に払い
出した賞球総数がCPU102で演算処理され、その値
がRAM領域の記憶データから減算処理され、リアルタ
イムに賞球総数のデータが更新される。また排出賞球数
の設定数ごとに出力信号がラッチ回路112fに出力さ
れ、アドレスデコード回路113のチップセレクト信号
に同期して外部へパルス出力される。
【0068】入賞始動口スイッチ121、右普通図柄表
示装置作動ゲートスイッチ126a、左普通図柄表示装
置作動ゲートスイッチ126bの入力信号に対してそれ
ぞれ乱数値を取得し、これに基づいてCPU102で遊
技演出の種類が決定され、遊技状態演出データが生成さ
れてRAM領域に記憶される。
【0069】可変表示制御手段である表示制御基板30
0へは、第1領域311および第2領域312を含む画
像表示領域に表示すべき表示演出データ(遊技状態演出
データ)が出力される。すなわち、CPU102から8
ビット認識コード、表示状態演出8ビットデータが、デ
ータバスを通じてラッチ回路112bに順次出力される
と、これらと同調するように表示制御基板300への割
り込み信号、各ストローブ信号の2ビット制御信号がラ
ッチ回路112eへ出力される。
【0070】これらの信号は、メモリマップドI/Oで
制御されたアドレスデコード回路113からデコードさ
れて出力されるチップセレクト信号に基づくタイミング
で、順次ラッチ回路にラッチされてパラレル出力され、
時系列に第1領域311に可変表示すべきデータ、第1
領域311を変位表示すべきデータおよび第2領域31
2に表示すべきデータが表示演出データとして、表示制
御基板300に順次出力される。
【0071】表示演出データに同調して、8ビットパラ
レルランプ表示出力データと制御信号が、ランプ制御表
示基板400にラッチ回路112cを通じて出力され
る。また、表示演出データに同調して、8ビットパラレ
ル音源出力データと制御信号が音声制御基板500にラ
ッチ回路112dを通じて出力される。すなわち、各デ
ータがデータバスに出力されるタイミングに同調してア
ドレスデコード回路からチップセレクト信号が出力さ
れ、ラッチ回路112c、112dにデータバス上のデ
ータがラッチされて、ランプ制御表示基板400等に出
力される。
【0072】遊技状態が特別遊技状態(大当たり)の場
合、遊技状態演出データに同調して大入賞口ソレノイド
134の制御データがラッチ回路112gに出力され、
かつアドレスデコード回路113からのチップセレクト
信号がラッチ回路112gに入力される。これによりラ
ッチ回路112gから大入賞口ソレノイド134の制御
データが出力され、大入賞口ソレノイド134が駆動さ
れ、大入賞口24が開閉状態になって球を大入賞口24
に誘導可能となる。
【0073】大入賞口24内部の特定領域に配置された
役物連続作動装置スイッチ124が球を検知すると球検
知信号が出力され、この信号がゲート回路111を介し
てデータバスに出力されCPU102に取り込まれる。
役物連続作動装置スイッチ124から出力された球検知
信号に基づく検出処理の結果、方向切換ソレノイド13
5の制御データがラッチ回路112gに出力され、方向
切換ソレノイド135が制動される。同時に役物連続作
動装置スイッチ124から出力された球検知信号に基づ
き、大当たり状態を次回のラウンドへ継続するか否かを
示すラウンド継続データがRAM領域に記憶される。
【0074】方向切換ソレノイド135が制動されるこ
とにより、大入賞口24内に配置されたカウントスイッ
チ125で球が計数される。カウントスイッチ125で
計数されたデータの総合計数が所定の数量に到達すると
ラッチ回路112gの出力データが変更され、大入賞口
ソレノイド134、方向切換ソレノイド135が非能動
状態になり、1回の大当たりラウンドが終了する。所定
時間後、ラウンド継続データがラウンドの継続を示して
いる場合には、上述した制御方法により大当たり状態ラ
ウンドがさらに継続する。
【0075】右普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ1
26a、左普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ126
bからの入力信号に対してそれぞれ乱数値が取得され
る。この乱数値に基づいて、普通図柄表示装置140
(普通図柄LED1、普通図柄LED2)の表示制御デ
ータが生成され、これがCPU102からデータバスを
通じてラッチ回路112gに出力される。そしてアドレ
スデコード回路113からチップセレクト信号が出力さ
れるごとに普通図柄LED表示が一定時間行われる。
【0076】乱数値の取得結果が当たりの場合には、普
通電動役物ソレノイド136の制動データがCPU10
2からラッチ回路112gに出力されるとともに、アド
レスデコード回路113からのチップセレクト信号に応
じてラッチ回路112gから一定時間出力されて普通電
動役物ソレノイド136が制御される。この為、遊技盤
2において球が始動口21に入賞しやすい状態が発生す
る。
【0077】主基板100に電源が供給されると、電源
基板700よりリセット信号が供給され主基板100の
各デバイスはリセット状態になる。その後システムリセ
ット信号が非能動状態となり、各デバイスは能動状態に
遷移する。システムリセット信号が非能動状態に信号変
化するとクロック同期、遅延回路109による遅延処理
により一定時間の経過後にワンチップマイコン101へ
のリセット信号が非能動となる。これによりワンチップ
マイコン101が稼動状態になり、主基板100の動作
状態が保たれる。その後、ワンチップマイコン101の
初期設定が行われる。
【0078】遊技機外部供給の電源が不安定な場合に
は、電源基板700から停電検出信号がワンチップマイ
コン101のNMI(ノンマスカブルインターラプト)
105に供給され、ワンチップマイコン101において
各記憶領域の退避動作が行われる。
【0079】具体的には、一定時間にわたって賞球検出
データの検知を行った後、RAM領域に停電処理判定の
データを保存し、RAM104の保護を行う。すなわ
ち、電源電圧が低下することで、電源基板700からR
AM104にバックアップ電源DC5VBBが供給さ
れ、RAM104の記憶状態が保持される。
【0080】電源が次に供給されたとき、停電処理判定
のデータの有無に基づき停電処理のあったことを認識す
ると、ワンチップマイコン101は停電復旧処理を行
う。初期設定の時、RAM初期化信号が能動状態であれ
ば、CPU102はI/Oポート106のデータを検出
してRAM領域の初期化を行う。
【0081】シュート球切れスイッチ131で球切れを
検知した信号及びオーバフロースイッチ133で遊技盤
面の下皿にて賞球の球詰まりを検出した信号は、ゲート
回路111及びデータバスを通じてワンチップマイコン
101に取り込まれる。これらの信号は、データ変換
後、ラッチ回路112aから賞球出力データと同じ構成
にて払出制御基板200へ出力される。該ラッチ回路1
12a〜112gの出力は、一方向であり、不可逆性の
出力形態をとる。
【0082】主基板100は、主基板内部のクロック回
路108が生成するクロックを基準に動作する。また内
部タイマー107は、分周動作により一定時間間隔で割
込み信号をCPU102に発生する。CPU102は、
当該割り込み信号が入力される一定時間毎に各種処理を
行うようになっている。
【0083】次に、図7に示す払出制御基盤200につ
いて説明する。払出制御基板200は、主基板100か
ら受信のみの一方向通信を行い、8ビットパラレル賞球
データ、賞球データ制御信号1、賞球データ制御信号2
で構成された通信データを受信する。
【0084】賞球データ制御信号1が、ワンチップマイ
コン201のカウンタ回路202に入力されると、当該
カウンタ回路202からCPU203に割り込み信号が
出力される。これにより、賞球データ制御信号1は、C
PU203に対して賞球データの取り込みをトリガーと
する。
【0085】CPU203は、アドレスデコード回路2
13を通じてチップセレクト信号をゲート回路212、
ゲート回路211に出力し、ゲート回路212、211
に入力されている賞球データや各種の信号をゲート回路
及びデータバスを介して取り込み、RAM205に保存
する。そして、取り込んだ賞球データに対応する賞球数
で順次、払出動作を行う。
【0086】CPU203は、賞球経路切り替え信号を
データバスを通じてラッチ回路215に出力し、これと
同時にアドレスデコード回路213からチップセレクト
信号を出力させる。これにより賞球経路切り替え信号が
ソレノイド224に出力され、払出動作の賞球経路確保
が行われる。その後、ラッチ回路214に払出停止ソレ
ノイド信号の停止解除信号を出力し、払出モータ222
に払出モータ制御信号1,2,3,4を順次出力し、チ
ップセレクト信号の出力タイミングによりモータ回転の
制御をしながら賞球払出動作を行う。
【0087】クロック回路209のクロックを基準に、
内部タイマー208で一定時間間隔の割込み信号をCP
U203に対して生成し、この割込みタイミングで賞球
払出球の検出信号をデータバスに取り込み、所定の賞球
数を検出したとき、払出停止ソレノイド223、払出モ
ータ222の駆動を停止する。なお、賞球払出球の検出
は、球貸し経路に設置された右賞球検出スイッチ130
b、左賞球検出スイッチ130aで行われ、これらの検
出信号はゲート回路211にチップセレクト信号を出力
することでデータバスに取り込まれる。
【0088】球貸し動作は、カードユニット(CR球貸
機)bとの間で球貸し信号を、ゲート回路211、ラッ
チ回路215を通して送受信することにより行われる。
球貸し動作時、CPU203はラッチ回路215を通し
て球貸し経路切り替え信号を経路切り替えソレノイド2
24に出力して球貸し経路を確保し、球貸し経路に設置
された右貸し球検出スイッチ220a、左貸し球検出ス
イッチ220bで貸し球の検出を行い、払出動作を行
う。
【0089】球貸し動作において、一定数ごとにラッチ
回路215から外部へ情報出力される。また、球貸し信
号の送受信が正常な状態において、ラッチ回路215か
ら、発射制御基板600に対して発射許可信号が能動状
態で出力される。また球貸し信号の送受信に異常が発生
すると、発射許可信号は非能動状態に変化し、球発射不
可能な状態になる。しかし、球貸し信号の送受信が正常
な状態に復帰することで、発射可能となる。
【0090】その他、払出動作においては、主基板10
0から、賞球データにシュート球切れスイッチ131の
シュート球切れ信号、及び遊技機本体1の下受け皿4の
近傍に設置されたオーバフロースイッチ133のオーバ
フロー検出信号が検出されると、払出制御基板200は
払出動作を停止する。また賞球データに各解除信号が送
信されることにより払出動作を再開する。
【0091】払出制御基板200に電源が供給される
と、電源基板700よりシステムリセット信号が供給さ
れ、払出制御基板200の各デバイスはリセット状態に
なる。その後、リセット信号が非能動状態で、各デバイ
スは能動状態に遷移する。
【0092】クロック同期・遅延回路210の遅延処理
により、ワンチップマイコン201へのリセット信号
は、元のリセット信号が非能動状態に信号変化してから
一定時間の経過後に非能動になる。こうして元のリセッ
ト信号が非能動状態になってから一定時間の経過後に、
ワンチップマイコン201は稼動状態になり、払出制御
基板200の動作状態が保たれる。その後、ワンチップ
マイコン201の初期設定が行われる。
【0093】遊技機外部供給の電源が不安定な場合に
は、電源基板700からワンチップマイコン201のN
MI(ノンマスカブルインターラプト)206に停電検
出信号が供給され、ワンチップマイコン201において
各記憶領域の退避動作が行われる。具体的には、一定時
間にわたって賞球検出データの検知を行った後、RAM
領域に停電処理判定のデータを保存し、RAM205の
保護を行う。
【0094】電源電圧が低下する場合は、電源基板70
0からRAM205にバックアップ電源としてDC5V
BBが供給され、RAM205の記憶状態が保持され
る。再度電源供給がされたとき、停電処理判定のデータ
の存在を認識することで、ワンチップマイコン201は
停電復旧処理を行う。初期設定の時、RAM初期化信号
が能動状態であれば、CPU203はI/Oポート20
7のデータを検出して、RAM領域の初期化を行う。
【0095】次に、図8に示す表示制御基板300につ
いて説明する。表示制御基板300は、主に遊技盤2上
に設置された特別図柄表示装置(可変表示装置)310
の制御を行う。表示制御基板300は、所定の画像処理
手順(プログラム)や画像制御データを記憶している表
示器制御ROM302と、所定の画像処理手順を読み取
り実行する表示器制御CPU301を有している。
【0096】また表示制御基板300は、前記表示器制
御CPU301によって画像処理手順を実行することで
取得した情報を記憶するための表示器制御RAM303
と、主基板100からの指示情報や表示制御基板内の各
制御IC等と入出力を行うための入出力インターフェー
ス306と、表示器制御CPU301によって、入出力
インターフェース306を介して制御指示情報を取得
し、具体的な画像を生成する画像制御IC304を有し
ている。
【0097】さらに表示制御基板300は、画像制御I
C304に管理され、多種多様な画像をデータ化し記憶
している画像データROM305と、表示器制御CPU
301が正常に動作し画像が表示されていることを確認
するための信号を外部に出力するための試射試験端子3
07等を有している。
【0098】表示器制御CPU301には、入出力イン
ターフェース306を介して、主基板100からパラレ
ル通信によって指示情報が入力される。表示器制御CP
U301は、入力された指示情報の内容を、表示器制御
ROM302に記憶されている画像処理手順に従って実
行し、表示器制御RAM303に情報を整理して格納し
ながら、画像制御IC304へ具体的な指示を行う。
【0099】画像制御IC304は、表示器制御CPU
301の指示に従い、画像データROM305を参照し
て、具体的な映像信号を生成し、表示装置へ出力する。
図8のブロック図では、画像制御IC304が生成した
画像データやパレット(色)情報等を一時的に記憶して
おく領域であるVRAMが図示されていないが、画像制
御IC304の内部にVRAMを内蔵したワンチップマ
イコンで構成してもよい。
【0100】電源基板700からのリセット信号は、遊
技機本体1に電源が投入されると、電源基板700から
表示器制御CPU301に入力される。その後、表示器
制御CPU301は、表示器制御ROM302に記憶さ
れている画像制御手順に従って、表示制御基板300内
の各制御回路の初期化を行う。
【0101】次に、図9に示すランプ制御基板400に
ついて説明する。ランプ制御基板400は、遊技機本体
1の前面や遊技盤2上に設置された遊技機状態ランプ4
22、サイドケースランプ423、各種LED424〜
428,420,421等の点灯制御を行うものであ
る。
【0102】ランプ制御基板400は、所定のランプ制
御処理手順(プログラム)や制御データを記憶している
ランプ制御ROM402と、所定のランプ制御処理手順
を読み取り実行するランプ制御CPU401と、ランプ
制御CPU401によってランプ制御処理手順を実行す
ることで取得した情報を記憶するランプ制御RAM40
3と、主基板100からの指示情報やランプ制御基板4
00内の各制御回路等と入出力を行うための入出力イン
ターフェース404と、ランプ制御CPU401によっ
て入出力インターフェースを介してランプ制御基板40
0と接続している各ランプ・LEDの点灯信号を、駆動
させるためのドライバー回路405等で構成されてい
る。
【0103】ランプ制御CPU401には、入出力イン
ターフェース404を介して、主基板100からパラレ
ル通信により指示情報が入力される。ランプ制御CPU
401は、入力された指示情報の内容をランプ制御RO
M402に記憶されているランプ制御処理手順に従って
実行し、ランプ制御RAM403に情報を整理して格納
しながら、ドライバー回路405を動作させ、接続され
ている各ランプ・LEDの点灯・消灯を行う。
【0104】電源基板700からのリセット信号は、遊
技機本体1に電源が投入されると、電源基板700から
ランプ制御CPU401に入力される。そして、ランプ
制御CPU401は、ランプ制御ROM402に記憶さ
れている制御手順に従って、ランプ制御基板内の各制御
回路の初期化を行う。
【0105】次に、図10に示す音声制御基板500に
ついて説明する。音声制御基板500は、遊技機本体1
が遊技状態にある時、ゲーム演出による効果音や音声等
の制御を行うものである。また、遊技状態でない場合
は、遊技機本体1の異常状態を知らせるための警告音等
の制御を行う。
【0106】音声制御基板500は、所定の音声処理手
順(プログラム)や制御データを記憶している音声制御
ROM502と、所定の音声制御手順を読み取り実行す
る音声制御CPU501と、音声制御CPU501によ
り音声処理手順を実行して取得した情報を記憶する音声
制御RAM503と、主基板100からの指示情報や音
声制御基板500内の各制御IC等と入出力を行うため
の入出力インターフェース506と、音声制御CPU5
01により入出力インターフェースを介し制御指示情報
を取得して具体的な音声を生成する音声制御IC504
と、音声制御IC504に管理され、多種多様な音声を
データ化し記憶している音声データROM505と、音
声制御IC501から生成された音声信号を増幅するア
ンプ回路507から構成される。
【0107】音声制御CPU501は、入出力インター
フェース506を介して、主基板100からパラレル通
信により指示情報が入力される。音声制御CPU501
は、入力された指示情報の内容を音声制御ROM502
に記憶されている音声制御手順に従って実行し、音声制
御RAM503に情報を整理して格納しながら、音声制
御IC504へ具体的な指示を行う。
【0108】音声制御IC504は、音声制御CPU5
01の指示に従い、音声データROM505を参照し、
具体的な音声の信号を生成しアンプ回路507へ出力す
る。電源基板からのリセット信号は、パチンコ機に電源
が投入されると、該電源基板700から音声制御CPU
501に入力され、音声制御CPU501は音声制御R
OM503に記憶されている音声制御手順に従い、音声
制御基板内の各制御回路の初期化を行う。
【0109】次に、図11に示す発射制御基板600に
ついて説明する。発射制御基板600は、発射モータ6
53に使用されているパルスモータの回転数を、所定の
回転数にするためのパルスを生成する回路である発振回
路601と、分周回路602と、ハンドル部650内の
タッチセンサ651からの信号、ストップスイッチ65
2からの信号、電源基板700からのリセット信号、そ
して、前記払出制御基板200からの発射許可信号を判
断し、発射モータ駆動信号を生成するモータ駆動信号制
御回路603と、パルスモータ(発射モータ653)の
各コイルに励磁させるためのドライバー回路604等と
から構成されている。
【0110】前記ハンドル部650は、遊技者がハンド
ル5に触れているか否かを検出するタッチセンサ65
1、遊技者が任意に球の発射を停止できるようにするス
トップスイッチ652、球を発射させるためのパルスモ
ータ653(発射モータ)等で構成されている。
【0111】電源基板700からのリセット信号は、遊
技機本体1に電源が投入されると、電源基板700から
モータ駆動信号制御回路603へ入力され、発射制御基
板600の各回路を初期化する。
【0112】ハンドル部650内のタッチセンサ651
は、遊技者がハンドル5に触れている状態であれば発射
が可能であるとみなす信号を出力し、遊技者がハンドル
5に触れていない状態であれば、発射が不可能であると
みなす信号をモータ駆動信号制御回路603にそれぞれ
出力する。
【0113】ストップスイッチ652は、遊技者が任意
に球の発射を停止することができるように設けたスイッ
チであり、遊技者によりストップスイッチ652の操作
がされた場合に、モータ駆動信号制御回路603に球の
発射停止信号を出力し、ストップスイッチ652の入力
がない場合に、球の発射信号を出力する。
【0114】また、ストップスイッチ652は、遊技者
から何らストップスイッチ652に対し操作がなく、ハ
ンドル5を回転させた状態にない場合には、ストップス
イッチ652から入力がされた状態と同じ信号を出力す
る。すなわち、ハンドル5内部の構造上、ハンドル5が
回転していない状態ではストップスイッチ652からの
信号が入力されている状態になるようになっている。つ
まり、遊技機本体1に電源が投入され、前記リセット信
号がモータ駆動信号制御回路603に入力され、各回路
の初期化が行われた後、遊技者がハンドル5に触れて回
転させた状態になって初めて球が発射される。
【0115】次に、図12に示す電源基板700につい
て説明する。外部から供給されるAC24Vをダイオー
ドブリッジ整流器で全波整流を行い、直流電源DC24
Vを生成する。DC24V電源にダイオードを通してコ
ンデンサーで平滑を行い、DC32V電源を生成する。
DC24V、DC32Vは非安定電源である。
【0116】DC24Vを電源回路701に供給して、
安定電源DC18V、DC12V、DC5Vの定電圧電
源が生成され、前記主基板100、前記払出制御基板2
00、前記ランプ制御基板400、前記音声制御基板5
00、前記表示制御基板300、前記発射制御基板60
0に供給される。
【0117】生成されたDC5Vの定電圧電源を、ダイ
オードを通してバックアップ回路702のコンデンサー
に接続して、DC5VBBのバックアップ電源を生成
し、DC5VBBが主基板100、前記払出制御基板2
00に供給される。前記AC24Vはカードユニット接
続基板900に供給され、前記払出制御基板200とカ
ードユニットbの通信用電源、操作パネル基板aの電源
に使用される。
【0118】DC24V電源の電圧レベルを電圧検出回
路708で検出して遅延回路707に出力する。遅延回
路707は内部時定数500ミリsecの遅延時間をも
ち、電圧検出回路708の連続出力時間が遅延回路70
7の時定数より大きくないと遅延回路707は出力信号
を出力しない。この為、DC24V電源の電圧レベルが
遅延回路707の時定数より小さい時間の電圧変動及び
電源停止は無視され停電検出信号は電源基板より外部に
出力されない。
【0119】遅延回路707に時定数より大きな入力信
号があると、遅延回路707は停電検出信号を前記主基
板100、前記払出制御基板200、シフトレジスタ7
04のシリアル入力端子に出力する。8ビットシフトレ
ジスタ704は、クロック回路706より周期20ミリ
secのクロックが常時入力されている。
【0120】ここで8ビットのデータ入力端子はゼロに
固定している。この為、停電検出信号が8ビットシフト
レジスタ704に入力すると、8クロック(約160ミ
リsec)後8ビットシフトレジスタ704からリセッ
ト信号が前記主基板100、前記払出制御基板200、
前記発射制御基板600、前記表示制御基板300、前
記ランプ制御基板400、前記音声制御基板500に出
力される。
【0121】電源立ち上げ時及び停電復帰後、周辺回路
電源立ち上げ時より遅延回路707の時定数の時間、停
電検出信号及びリセット信号は能動状態で出力してい
る。遅延回路707の時定数の時間後、停電検出信号は
非能動状態になり、リセット信号は、8ビットシフトレ
ジスタ704の8クロック後非能動状態で出力される。
RAM初期化信号は、RAM初期化スイッチ705を手
動で押すことにより能動状態で前記主基板100、前記
払出制御基板200に出力される。
【0122】次に作用を説明する。図13は、CPU1
02である予告特別表示態様選択手段が複数種類の予告
特別表示態様の中から選択した予告特別表示態様を示す
図である。また、図14は、予告特別表示態様選択手段
により選択された他の予告特別表示態様を示す図であ
る。
【0123】表示制御基板300に出力された表示演出
データ(遊技状態演出データ)に基づいて、特別図柄表
示装置310の画像表示領域の複数の領域に数字(識別
情報)が可変表示された後に、停止表示される(図13
a)。ここで、「↓」は数字の可変表示を示す。
【0124】予告特別表示態様選択手段が複数の予告特
別表示態様の中からリーチ表示態様を含むものを選択す
ると、特別図柄表示装置310の画像表示領域が第1領
域311と第2領域312とに区分され、第1領域31
1の2つの領域に「7、7」の如くリーチ表示態様が表
示され、第2領域312には予告特別表示態様が表示さ
れる(図13b)。
【0125】その予告特別表示態様では、第2領域31
2に表示される数字(識別情報)の中に色付き輪図柄Z
1で囲まれた数字「」が1つ表示される(図13
c)。その後、第1領域311の残りの1つの領域に数
字が「3」の如く停止表示されて、3つの領域の数字が
「7、7、3」の如く停止表示される外れ表示態様とな
る(図13d)。
【0126】一方、予告特別表示態様選択手段が他の予
告特別表示態様を選択すると、その予告特別表示態様で
は、第2領域312に表示される数字(識別情報)の中
に色付き輪図柄Z1で囲まれた数字の3つが「、、
」の如く列を成して表示される(図13e)。その
後、第1領域311の3つの領域に数字が「7、7、
7」の如く揃って停止表示されて、特別表示態様となる
(図13f)。すなわち、色付き輪図柄Z1で囲まれた
数字(識別情報)が多い分だけ、特別遊技状態の発生確
率が高くなる。
【0127】例えば、色付き輪図柄Z1で囲まれた数字
(識別情報)が1つでは、特別遊技状態の発生の予告度
は「小」であり、特別遊技状態の発生確率は低く、色付
き輪図柄Z1で囲まれた数字(識別情報)が2つでは、
特別遊技状態の発生の予告度は「中」であり、特別遊技
状態の発生確率は中程度であり、さらに、色付き輪図柄
Z1で囲まれた数字(識別情報)が3つでは、特別遊技
状態の発生の予告度は「大」であり、特別遊技状態の発
生確率は高い。
【0128】また、一方、予告特別表示態様選択手段が
他の予告特別表示態様を選択すると、その予告特別表示
態様では、第2領域312に表示される数字(識別情
報)の中に色付き輪図柄Z1で囲まれた数字の2つが
「、」の如く列をなしたものが3つ横に並んで表示
され、第1領域311の3つの領域に数字が「7、7、
7」の如く揃って停止表示されて、特別表示態様となる
(図14a)。
【0129】このように、色付き輪図柄Z1に関連する
識別情報の列が3つ横に並ぶと、特別遊技状態後に再び
特別遊技状態になる確率が高くなる確率変動状態とな
る。
【0130】図14aに示すように、各列の色付き輪図
柄Z1の色が「赤」、「黄」、「青」の如く互いに異な
ると、確率変動状態の回数が1回となる。この1回の確
率変動状態を表す別の態様としては、図14bに示すよ
うに、色付き輪図柄Z1のみの列が3つ横に並ぶ場合で
あり、かつ、各列の色付き輪図柄Z1の色が「赤」、
「黄」、「青」の如く互いに異なる場合である。
【0131】また、図14cに示すように、各列の色付
き輪図柄Z1の色が「黄」、「黄」、「青」の如く2つ
揃うと、確率変動状態の回数が2回となる。この2回の
確率変動状態を表す別の態様としては、図14dに示す
ように、色付き輪図柄Z1のみの列が3つ横に並ぶ場合
であり、かつ、各列の色付き輪図柄Z1の色が「黄」、
「黄」、「青」の如く2つ揃う場合である。
【0132】さらに、図14eに示すように、各列の色
付き輪図柄Z1の色が「黄」、「黄」、「黄」の如く3
つ揃うと、確率変動状態の回数が3回となる。この3回
の確率変動状態を表す別の態様としては、図14fに示
すように、色付き輪図柄Z1のみの列が3つ横に並ぶ場
合であり、かつ、各列の色付き輪図柄Z1の色が
「黄」、「黄」、「黄」の如く3つ揃う場合である。
【0133】なお、前記実施の形態においては、確保図
柄の代表的なものとして色付き輪図柄Z1を示したが、
これに限らず、識別情報を確保して、識別情報との関連
性が表現できるものであればよい。また、色付き輪図柄
Z1は、識別可能な輪の図柄であればよく、模様入りの
輪図柄であってもよい。また、予告特別表示態様におい
て、特別図柄表示装置の画像表示領域を可変させ、第1
領域311と第2領域312とに区分して表示したが、
画像表示領域を可変させることなく、当初から第1領域
311と第2領域312とに固定的に表示してもよい。
【0134】また、予告特別表示態様の関連する識別情
報として、色付き輪図柄Z1で自動的に囲まれた識別情
報を示したが、図15a〜cに示すように、第2領域3
12に登場する輪投げキャラクタ情報Z2が投げる色付
き輪図柄Z1が掛かる識別情報を示してもよい。さら
に、前記実施の形態においては、第1領域311に停止
表示する識別情報と、第2領域312に表示される色付
き輪図柄Z1に関連する識別情報とを対応させたが、対
応させなくてもよい。
【0135】さらに、本発明をパチンコ遊技機について
説明したが、プログラム制御される、スマートボールゲ
ーム機、アレンジボールゲーム機といった弾球遊技機に
も同様に本発明を適用することができる。このような場
合においても、上記実施の形態と同様な効果が奏され
る。
【0136】
【発明の効果】本発明に係る遊技機によれば、予告特別
表示態様選択手段が複数の予告特別表示態様の中からい
ずれかを選択した場合に、可変表示制御手段が可変表示
装置に識別情報を確保図柄が確保する態様である予告特
別表示態様を表示するようにして、遊技者に有利となる
特別遊技状態の発生を遊技者に予告するようにして、変
化に富んだ面白味のある表示遊技を行うようにした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る遊技機の正面図で
ある。
【図2】本発明の一実施の形態に係る遊技機の側面図で
ある。
【図3】本発明の一実施の形態に係る遊技機の遊技盤の
正面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る遊技機の制御に用
いられる各種制御基板の取付状態を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る遊技機の制御に用
いられる各種制御基板のブロック図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る遊技機の制御に用
いられる主基板を示すブロック図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る遊技機の制御に用
いられる払出制御基板を示すブロック図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る遊技機の制御に用
いられる表示制御基板を示すブロック図である。
【図9】本発明の一実施の形態に係る遊技機の制御に用
いられるランプ制御基板を示すブロック図である。
【図10】本発明の一実施の形態に係る遊技機の制御に
用いられる音声制御基板を示すブロック図である。
【図11】本発明の一実施の形態に係る遊技機の制御に
用いられる発射制御基板を示すブロック図である。
【図12】本発明の一実施の形態に係る遊技機の制御に
用いられる電源基板を示すブロック図である。
【図13】予告特別表示態様選択手段が複数種類の予告
特別表示態様の中から選択した予告特別表示態様を示す
図である。
【図14】予告特別表示態様選択手段により選択された
他の予告特別表示態様を示す図である。
【図15】予告特別表示態様において、輪投げキャラク
タ情報の表示されるものを示す図である。
【符号の説明】
Z1…色付き輪図柄(確保図柄) Z2…輪投げキャラクタ情報 1…遊技機本体 2…遊技盤 3…上受け皿 4…下受け皿 5…ハンドル 6…灰皿 7…上受け皿球抜きレバー 8…下受け皿球抜きレバー 9…貸出ボタン 10…返却ボタン 11…ガラス枠 12…度数表示部 15…風車 16…誘導レール 21…始動口 22a…右袖入賞口 22b…左袖入賞口 23a…右落とし入賞口 23b…左落とし入賞口 24…大入賞口 101…ワンチップマイコン(表示結果決定手段) 102…CPU(予告特別表示態様選択手段) 126a…右普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ 126b…左普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ 134…大入賞口ソレノイド 135…方向切換ソレノイド 140…普通図柄表示装置 200…払出制御基板 300…表示制御基板(可変表示制御手段) 310…特別図柄表示装置(可変表示装置) 311…第1領域 312…第2領域 400…ランプ制御基板 420…特別図柄保留LED 421…普通図柄保留LED 422…遊技機状態ランプ 423…サイドケースランプ 424…遊技枠状態ランプ 425…センターLED 426…ゲートLED 427…アタッカーLED 428…サイドLED 500…音声制御基板 600…発射制御基板 653…発射モータ 700…電源基板

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の識別情報を可変表示する可変表示装
    置を備え、当該可変表示装置の表示結果が予め定められ
    た特定の識別情報となる場合に遊技者に有利な特別遊技
    状態になるようにした遊技機において、 前記可変表示装置に表示結果を導出する以前に該表示結
    果を決定する表示結果決定手段と、当該表示結果決定手
    段で決定した表示結果が予告特別遊技状態である場合、
    複数種類の予告特別表示態様の中からいずれかの予告特
    別表示態様を選択する予告特別表示態様選択手段と、当
    該予告特別表示態様選択手段が選択した予告特別表示態
    様に基づいて、前記可変表示装置の表示を制御する可変
    表示制御手段とを備え、 前記可変表示制御手段は、前記選択した予告特別表示態
    様に基づいて、前記可変表示装置に可変表示される前記
    複数の識別情報の少なくとも1つを確保図柄が確保する
    ことで当該確保された識別情報と前記確保図柄とが関連
    するように表示制御するものであることを特徴とする遊
    技機。
  2. 【請求項2】複数の識別情報を可変表示する可変表示装
    置を備え、当該可変表示装置の表示結果が予め定められ
    た特定の識別情報となる場合に遊技者に有利な特別遊技
    状態になるようにした遊技機において、 前記可変表示装置に表示結果を導出する以前に該表示結
    果を決定する表示結果決定手段と、当該表示結果決定手
    段で決定した表示結果がリーチ状態を含む予告特別遊技
    状態である場合、複数種類の予告特別表示態様の中から
    リーチ表示態様を含む予告特別表示態様を選択する予告
    特別表示態様選択手段と、当該予告特別表示態様選択手
    段が選択した予告特別表示態様に基づいて、前記可変表
    示装置の表示を制御する可変表示制御手段とを備え、 前記可変表示制御手段は、前記選択した予告特別表示態
    様に基づいて、前記可変表示装置に可変表示される前記
    複数の識別情報の少なくとも1つを確保図柄が確保する
    ことで当該確保された識別情報と前記確保図柄とが関連
    するように表示制御するものであることを特徴とする遊
    技機。
  3. 【請求項3】前記可変表示制御手段は、前記予告特別表
    示態様に基づいて、前記確保図柄の関連する識別情報の
    複数が列を成すように表示制御するものであることを特
    徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】前記可変表示制御手段は、前記予告特別表
    示態様に基づいて、前記確保図柄の関連する識別情報の
    複数の列が2以上になるように表示制御するものである
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
  5. 【請求項5】前記可変表示制御手段は、前記予告特別表
    示態様に基づいて、前記列を成す前記識別情報の数ある
    いは前記列の数が、前記特別遊技状態になる確率の高さ
    に対応するように表示制御するものであることを特徴と
    する請求項3または4に記載の遊技機。
  6. 【請求項6】前記確保図柄は色付き輪図柄であり、 前記可変表示制御手段は、前記予告特別表示態様に基づ
    いて、前記色付き輪図柄の関連が、前記識別情報を前記
    色付き輪図柄が囲むように表示制御するものであること
    を特徴とする請求項1、2、3または4に記載の遊技
    機。
  7. 【請求項7】前記確保図柄は色付き輪図柄であり、 前記可変表示制御手段は、前記予告特別表示態様に基づ
    いて、前記色付き輪図柄の関連が、前記識別情報に前記
    色付き輪図柄が掛かるように表示制御するものであるこ
    とを特徴とする請求項1、2、3または4に記載の遊技
    機。
  8. 【請求項8】前記確保図柄は色付き輪図柄であり、 前記可変表示制御手段は、前記予告特別表示態様に基づ
    いて、前記色付き輪図柄の関連が、輪投げキャラクタ情
    報により前記色付き輪図柄を前記識別情報へ投げ、当該
    識別情報に前記色付き輪図柄が掛かるように表示制御す
    るものであることを特徴とする請求項1、2、3または
    4に記載の遊技機。
  9. 【請求項9】前記可変表示制御手段は、前記予告特別表
    示態様に基づいて、前記可変表示装置の画像表示領域が
    前記表示結果を表示する第1領域と、前記予告特別表示
    態様を表示する第2領域とに区分されるように表示制御
    するものであることを特徴とする請求項1、2、3また
    は4に記載の遊技機。
  10. 【請求項10】前記確保図柄は色付き輪図柄であり、 前記表示結果決定手段は、前記リーチ表示態様に係る識
    別情報と、前記予告特別表示態様において前記色付き輪
    図柄に関連する識別情報とが同じである場合に、前記表
    示結果が特別遊技状態後に再び特別遊技状態となる確率
    が高まる確率変動状態の下で前記表示結果を決定するも
    のであることを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  11. 【請求項11】前記確保図柄は色付き輪図柄であり、 前記表示結果決定手段は、前記予告特別表示態様におい
    て、複数の識別情報にそれぞれ関連する前記色付き輪図
    柄の色が揃うと、当該色の揃った色付き輪図柄の数に対
    応して多数回となる前記確率変動状態の下で前記表示結
    果を決定するものであることを特徴とする請求項10に
    記載の遊技機。
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