JP2002176526A - 文書蓄積装置 - Google Patents

文書蓄積装置

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JP2002176526A
JP2002176526A JP2000372482A JP2000372482A JP2002176526A JP 2002176526 A JP2002176526 A JP 2002176526A JP 2000372482 A JP2000372482 A JP 2000372482A JP 2000372482 A JP2000372482 A JP 2000372482A JP 2002176526 A JP2002176526 A JP 2002176526A
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JP2000372482A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Miyaji
達生 宮地
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 列信機能を用いて送信された文書の区切りを
容易に識別することが可能な文書蓄積装置、あるいは、
文書の所有者の選択有無の表示を容易に認識することが
可能な文書蓄積装置を提供する。 【解決手段】 FAX受信した画像データから、送信側
で付与したページ情報を識別するページ番号識別手段1
3と、前記ページ情報に基づいて文書区切り位置を判定
するページ順序判定手段16と、一連の文書を前記文書
区切り位置ごとに別文書として蓄積する蓄積制御手段1
5とを設け、FAX受信側において、FAX送信側が列
信機能を用いて送信した文書に付与されたページ情報を
用い、受信した一連の文書を1文書ごとに区切る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写時またはファ
クシミリ(FAX)送信時に読取った文書、あるいはフ
ァクシミリ(FAX)受信した文書を蓄積する文書蓄積
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のファクシミリ装置には、いわゆる
「列信」機能を有するものがある。この列信機能とは、
文書のメモリ送信の実行時に、すでに同一宛先電話番号
に送信中か、あるは送信待機中の文書が存在すると、新
たに読み込んだ文書と、送信中あるいは送信待機中の文
書を一まとめにして一回で送信することにより通信費の
低減をはかるものである(特願平6−46236号参
照)。
【0003】また、文書蓄積装置には、複写機能および
ファクシミリ通信機能を兼備し、複写動作あるいはファ
クシミリ送信の際に読み取った文書やファクシミリ受信
した文書を蓄積可能なものがある。前記文書蓄積装置で
読み取った文書には、この文書の所有者(この文書を閲
覧あるいは削除できる利用者の名称)の情報が付帯され
る。そして、前記文書蓄積装置に蓄積された文書の閲覧
や削除などの操作の際には、利用者の認証を行い、文書
に付帯した文書の所有者の情報と照合して、操作の可否
を決定する。なお、文書読み取り・蓄積時の所有者の決
定は、装置の利用者が文書の複写あるいはファクシミリ
送信を行う際に、装置に予め登録された利用者のリスト
を提示し、利用者にそのリスト中から名称を選択させて
行う。こうして選択された名称が文書の所有者として、
読み取られた文書に付帯して蓄積されることになる。
【0004】ここで、文書の複写/ファクシミリ送信時
に必ず文書の所有者の選択を行わせるのでは機器の操作
が煩雑になるので、所有者の選択は任意としている。例
えば、利用者が文書の複写/ファクシミリ送信時に所有
者の選択を行わなかった場合には、予め機器に既定値と
して設定されている所有者が選択されることとする。あ
るいは既定値として、装置の利用者全員が文書を閲覧あ
るいは削除できるよう設定することも可能である。
【0005】また、前記文書蓄積装置において、利用者
が選択した文書の所有者は、文書の複写あるいはファク
シミリ送信の後、予め設定された所定の時間が経過する
と自動的に解除され、予め機器に既定値として設定され
ている所有者が選択される。あるいは、機器の設定によ
り、時間経過後の所有者の自動解除を行わないようにす
ることも可能である。
【0006】さらに、前記文書蓄積装置において、所有
者の選択状況は、所有者選択状況表示装置により表示さ
れる。この所有者選択状況表示装置は、通常は点灯し、
所有者選択が未了であることを示しているが、所有者の
選択操作を行うと消灯するようになっている。
【0007】この種の装置として他に関連するものに
は、特開平6−95462号公報、特開平7−1290
49号公報、特開平10−109459号公報、特願平
10−279017号公報、特願平10−279019
号公報、特願平11−122406号公報、特願平11
−122407号公報がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記文
書蓄積装置では、列信機能を用いて送信された文書が、
元々は複数の文書であるにも拘わらず、前記文書を一つ
の文書として扱ってしまうという不都合があった。
【0009】また、前記文書蓄積装置では、文書の複写
あるいはファクシミリ送信の実行を指示する操作ボタン
と離れた場所に位置する操作ボタンあるいは表示装置に
より、文書の所有者の選択がなされているか否かの表示
を行っていた。そのため、利用者にとって現在文書の所
有者の選択がなされているか否かがわかりにくく、延い
ては利用者の意図に反した状態で、文書が蓄積されるお
それがある。
【0010】本発明の目的は、このような問題点を改善
し、列信機能を用いて送信された文書の区切りを容易に
識別することが可能な文書蓄積装置を提供することにあ
る。また、本発明の他の目的は、このような問題点を改
善し、文書の所有者の選択有無の表示を容易に認識する
ことが可能な文書蓄積装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、少なくとも、ファクシミリ受信した画像データを蓄
積する機能を備えた文書蓄積装置であって、ファクシミ
リ送信側で前記画像データに付与したページ情報に基づ
き、1文書にまとめて送信された複数の文書の区切りを
検出する区切検出手段を設けたことに特徴がある。
【0012】FAX送信側で付与したページ情報から文
書の区切りを検出することで、列信機能を用いて送信さ
れた1文書に含まれる複数文書の区切りを容易に行える
こととなる。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記文書の区切りを示すページを新たに生成し、前
記文書の区切りに新たなページを挿入するページ生成・
挿入手段を設けたことに特徴がある。
【0014】文書の区切りを検出し、さらに、前記文書
の区切りに新たなページを挿入することで、文書の区切
りを容易に識別できることとなる。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1におい
て、前記区切検出手段で文書の区切りを検出したことを
記録する区切記録手段を設けたことに特徴がある。
【0016】文書蓄積装置の動作記録に、文書区切りが
行われたことを記録することで、例えば、受信・蓄積し
た筈の文書が発見できない場合など、送信側の列信機能
で他の文書と一緒に蓄積されているか否かを調査できる
こととなる。
【0017】請求項4に記載の発明は、少なくとも、フ
ァクシミリ通信により画像データを伝送する伝送機能、
または読取画像データを記録出力する複写機能と、画像
データを蓄積する蓄積機能とを備え、文書の複写または
ファクシミリ送信時に読取画像データに当該文書の所有
者情報を付与して蓄積する文書蓄積装置であって、文書
の複写またはファクシミリ送信の実行を指示する操作ボ
タンに、文書の所有者の選択状況を表示する選択状況表
示手段を設けたことに特徴がある。
【0018】文書の所有者の選択状況を表示する装置を
コピー開始ボタン(スタートキー)に組み込むことで、
利用者は現在、文書の所有者の選択がなされているか否
かを認識しやすくなる。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項4におい
て、前記選択状況表示手段には、前記操作ボタンで指示
された文書の複写またはファクシミリ送信が実行中であ
るか否かを表示する機能を有することに特徴がある。
【0020】文書の所有者の選択状況を表示する装置
と、コピー開始ボタンの押下でコピー中か否かを表示す
る装置とを兼用することで、利用者は現在、文書の所有
者の選択がなされているか否か、および、コピー中か否
かを一つの表示装置で認識できることとなる。
【0021】請求項6に記載の発明は、請求項4におい
て、前記選択状況表示手段は、文書の所有者の選択が完
了か未完了かを点滅表示することに特徴がある。
【0022】文書の所有者の選択状況を表示する装置
と、コピー開始ボタンの押下でコピー中か否かを表示す
る装置とを兼用し、かつ表示の色や点滅により文書の所
有者の選択状態を表示することで、利用者は現在、文書
の所有者の選択がなされているか否か、および、コピー
中か否かを一つの表示装置で確実に認識できることとな
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面を用いて説明する。 [第1の実施形態]図1に、本発明の第1の実施の形態
に係る文書蓄積装置の構成を示し、図2に前記文書蓄積
装置の機能構成を示す。本実施形態は、請求項1に記載
の発明の一実施形態である。
【0024】図1において、CPU41、ROM42、
RAM43がシステム制御部を構成し、CPU41は、
ROM42内から読み出した制御プログラムに従って、
装置各部の駆動条件や管理データなどの各種情報を記憶
するとともに各動作(ファクシミリ伝送制御手順の実行
など)に必要なデータを記憶するRAM43を利用しな
がら、各種機能とともに本発明の各種処理を実行する。
また、RAM43はワークエリアとして使用される。
【0025】操作表示部48は、装置本体に設けられた
オペレーションポート内に構成されており、駆動条件、
装置状態、あるいは入力情報などの各種情報を表示して
利用者による設定や命令等の入力操作を行なうためのタ
ッチパネル付き液晶表示装置(LCD)、テンキー、フ
ァンクションキー、スタートキー、およびストップキー
などが配設されて、本発明に係る各種設定を行うことが
できるように構成されいてる。
【0026】網制御部50は、公衆網(PSTN)を介
して発着信を行なう際に所定の回線制御を実行して回線
接続あるいはその切断を行なうものであって、自動発着
信機能を有する。
【0027】モデム49は、NCU50を介してファク
シミリ通信(送受信)を実行する際、画像データや各種
手順信号をに変復調する。すなわち、モデム49は、G
3ファクシミリのモデム機能を実現するものであって、
伝送手順信号を送受するための低速モデム機能(V.2
1モデム)、および主に画情報を送受するための高速モ
デム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29
モデム、V.27モデムなど)を備える。
【0028】ネットワークインタフェース(I/F)5
1は、スキャナ45により原稿から読み取った画像デー
タやFAX受信した画像データなどをイントラネット
(IntraNet)に送出し、他の通信端末との間で
種々のデータを送受するために所定のプロトコルスイー
トの通信制御を行う。また、ネットワークI/F51
は、スキャナ45により原稿から読み取った画像データ
をイントラネット上の図示しない蓄積用サーバへ転送・
蓄積するための通信制御を行う。
【0029】スキャナ45は、装置本体に装着した図示
しない自動原稿搬送部(ADF)により原稿を読取位置
に自動的に給送する給送モードか、または、装置本体上
面のコンタクトガラス上に本などのブック原稿やシート
原稿を載置した後に前記ADFを圧板として用いる載置
モードにより、前記コンタクトガラスに密着させた原稿
から、送信/複写する画像データを所定の解像度で読み
取るように構成されている。この原稿画像は、公知の読
取方式により読み取ればよく、例えば、コンタクトガラ
ス上に位置決めされた原稿に露光ランプから光を照射し
てその画像面からの反射光をCCD(Charge Coupled D
evice)により光電変換して画像データを読み取る。
【0030】プロッタ46は、読取/受信してRAM4
3あるいは図示しない画像メモリにビットマップ展開
し、蓄積した画像データを、例えば、公知の電子写真記
録方式により用紙に所定の解像度で記録するものであ
り、読取/受信した画像データに基づいて回転駆動させ
つつ帯電させた感光体上に光書き込みすることにより静
電潜像を形成した後にトナーを付着させてトナー現像
し、そのトナー像を給紙カセットから搬送する用紙に転
写し定着させ装置外に排紙する。なお、プロッタ46
は、電子写真記録方式以外にも、例えば、インクジェッ
ト方式、サーマルヘッド方式、ドットインパクト方式な
どであってもよいことは云うまでもない。
【0031】ハードディスク44は、符号化圧縮された
状態の画像データ(前述のように読取/受信してRAM
43あるいは図示しない画像メモリにビットマップ展開
したもの)を、検索/読出可能に多数記憶するものであ
る。ここで、ハードディスク44に本文書蓄積装置で読
み取った文書を蓄積する場合、この文書の所有者(この
文書を閲覧あるいは削除できる利用者の名称)の情報が
付帯される。
【0032】タイマ47は、原稿の読取時間などを計時
するためのものである。また、図示しない画像処理部
は、送信する画像データをデータ圧縮して符号化する一
方、受信した画像データを伸長して復号化するDCR
(符号化復号化)として機能するとともに、利用者によ
り指示されたサイズの画像に拡大・縮小する画像処理な
どを画像データに施す。
【0033】このように、本実施形態の文書蓄積装置
は、ファクシミリ通信により画像データを伝送する伝送
機能と、読取画像データを記録出力する複写(コピー)
機能と、受信画像データを記録出力する記録機能と、受
信画像データを蓄積する蓄積機能とを備えており、複写
機としてだけではなく、ファクシミリ装置としても利用
することができるようになっている。
【0034】図2において、FAX受信手段11は、前
述のNCU50、CPU41、ROM42、RAM43
などに相当し、PSTNを経由して接続される通信端末
(FAX送信機)と通信を行い、画像データを取得して
蓄積手段14に送る。この蓄積手段14は、磁気ディス
ク装置などの記憶装置(前述のハードディスク44など
に相当)に、FAX受信手段11が受信・取得した画像
データを蓄積する。
【0035】また、FAX受信手段11は、PSTNを
経由して接続されるFAX送信機との通信で、受信開
始、受信終了、受信時刻、総ページ数、受信画像サイズ
などの通信情報を蓄積制御手段15に送出する。この蓄
積制御手段15は、前述のCPU41、ROM42、R
AM43などに相当し、FAX受信手段11からの通信
情報を蓄積手段14の制御に利用するとともに、受信画
像データと共に蓄積手段14に蓄積する。
【0036】また、FAX受信手段11で受信・取得し
た画像データは、画像領域抽出手段12にも送られる。
この画像領域抽出手段12は、前記画像処理部などに相
当し、FAX送信側でページ番号を付与する領域、例え
ばページ右上部分に注目して、この領域を切り出し、ペ
ージ番号識別手段13に送出する。
【0037】ページ番号識別手段13は、例えば広く一
般に用いられている光学式文字読取装置(OCR)から
なり、前述のように画像領域抽出手段12で切り出され
た画像情報を、ページ番号を示す情報に変換する。ここ
で、画像領域抽出手段12により切り出された領域は1
ページ分に比べて小さく、またページ番号は送信側で読
取装置(スキャナなど)によって読み取られた情報では
なく、電子的に生成された画像情報であるので明瞭であ
り、ページ番号への変換は容易である。こうしてページ
番号識別手段13で変換・取得したページ番号情報は、
ページ順序判定手段16に送られる。
【0038】ページ順序判定手段16は、前述のCPU
41、ROM42、RAM43などに相当し、現在のペ
ージ番号情報を記憶している。ここで、新たなページの
受信により、ページ番号識別手段13から新たなページ
番号が到着した場合には、記憶しているページ番号情報
と比較する。その結果、記憶しているページ番号と新た
なページ番号が異なる場合(例えば、記憶しているペー
ジ番号より新たなページ番号が小さい場合)には、文書
区切りと判定し、文書区切り検知信号を蓄積制御手段1
5へ送る。
【0039】蓄積制御手段15は、ページ順序判定手段
16からの文書区切り検知信号を受けると、現在のペー
ジ以降を別の文書として蓄積するよう蓄積手段14を制
御する。
【0040】本実施形態では、FAX受信した画像デー
タから、送信側で付与したページ情報(ページ番号)を
識別するページ番号識別手段13と、前記ページ情報に
基づいて文書区切り位置を判定するページ順序判定手段
16と、一連の文書を前記文書区切り位置ごとに別文書
として蓄積する蓄積制御手段15とを設けたので、FA
X受信側において、FAX送信側が列信機能を用いて送
信した文書に付与されたページ情報を用い、受信した一
連の文書を1文書ごとに区切ることが可能である。な
お、列信機能とは、ファクシミリ送信側で、文書のメモ
リ送信時、同一宛先電話番号に対し、新たに読み込んだ
文書と、送信中あるいは送信待機中の文書をまとめて1
文書として送信する機能である。
【0041】[第2の実施形態]図3に、本発明の第2
の実施の形態に係る文書蓄積装置の機能構成を示す。本
実施形態は、請求項2に記載の発明の一実施形態であ
る。なお、全体構成は第1の実施形態と概ね同様である
ため、図1を用いるとともに同一構成には同一符号を付
与して説明を省略する。
【0042】本実施形態は、第1の実施形態とは、送信
側から列信機能を用いてFAX送信された一連の文書の
文書区切り位置を示す新たなページを生成するページ生
成手段18を設け、前記文書区切り位置で別文書とし、
さらに、受信画像データ以外の新たなページを生成し、
一連の蓄積文書中の前記文書区切り位置に挿入する点が
相違している。この構成により、送信側から列信機能を
用いてFAX送信された一連の文書の区切りに、文書区
切り位置を容易に識別できるようなページを挿入するこ
とが可能である。
【0043】図3において、ページ生成手段18は、前
述のCPU41、ROM42、RAM43などに相当
し、蓄積制御手段15からページ生成信号を受けて、文
書区切りを示す新たなページ(白紙ページあるいは「文
書区切り」、「自動分割」などの所定の文字が記載され
たページ)を作成し、蓄積手段14に渡す。
【0044】蓄積制御手段15は、第1の実施形態と同
様に、ページ順序判定手段16からの文書区切り検知信
号を受けると、ページ生成手段18に対し、新たなペー
ジの生成を指示するページ生成信号を送る。また、蓄積
制御手段15は、ページ順序判定手段16から文書区切
り検知信号を受けると、ページ生成手段18の生成した
新たなページの画像データを蓄積中の文書に挿入し、同
一文書として蓄積を続けるよう、蓄積手段14を制御す
る。従って、文書の区切りに相当する位置に、文書の区
切りを示すページが挿入されることになる。
【0045】本実施形態では、文書区切りが発生した場
合も別文書として分割する処理は行わず、新たなページ
を挿入して同一文書として蓄積を続けるが、第1の実施
形態に準じ、別文書として登録する処理を行ってもよ
い。その場合は、新たな文書の第1ページとしてページ
生成手段18が生成したページが挿入されるので、「列
信」機能により一旦まとめられた文書が再度分割された
ことを、利用者が容易に判別できる。
【0046】[第3の実施形態]図4に、本発明の第3
の実施の形態に係る文書蓄積装置の機能構成を示す。本
実施形態は、請求項3に記載の発明の一実施形態であ
る。なお、全体構成は第1の実施形態と概ね同様である
ため、図1を用いるとともに同一構成には同一符号を付
与して説明を省略する。
【0047】本実施形態は、第1の実施形態とは、送信
側から列信機能を用いてFAX送信された一連の文書の
文書区切り位置の発生情報を記録する蓄積動作記録手段
19を設け、前記文書区切り位置で別文書し、さらに、
前記文書区切り位置の発生情報を通信情報とともに動作
記録として管理する点が相違している。この構成によ
り、文書蓄積装置の動作記録から、列信機能による一連
のFAX受信文書などにおける文書区切りの実施状況を
容易に把握することができる。
【0048】図4において、蓄積動作記録手段19は、
前述のCPU41、ROM42、RAM43などに相当
し、FAX受信手段11からの受信開始、受信終了、受
信時刻、総ページ数、受信画像サイズなどの通信情報
を、電子情報あるいは印刷された紙情報の形態で文書蓄
積装置の動作記録として保存する。また、蓄積動作記録
手段19は、蓄積制御手段15から文書区切り発生信号
を受けると、前述の通信情報に加え、文書区切り発生の
情報を動作記録として保存する。
【0049】蓄積制御手段15は、FAX受信手段11
からの受信開始、受信終了、受信時刻、総ページ数、受
信画像サイズなどの通信情報を文書に付帯する情報とし
て蓄積手段14に記録すると共に、蓄積動作記録手段1
9にも通知する。また、蓄積制御手段15は、ページ順
序判定手段16からの文書区切り検知信号を受けると、
蓄積動作記録手段19に対し文書区切り発生信号を送
る。
【0050】したがって、蓄積制御手段15は、受信開
始、受信終了、受信時刻、総ページ数、受信画像サイズ
などの通信情報を蓄積動作記録手段19に通知し、ま
た、ページ順序判定手段16からの文書区切り検知信号
を受けると、蓄積動作記録手段19に対し文書区切り発
生信号を送る。これらの情報は蓄積動作記録手段19に
より、電子情報あるいは印刷された紙情報の形態で文書
蓄積装置の動作記録として保存され、装置の管理・保守
に活用されることとなる。
【0051】ここで、蓄積動作記録手段19により記録
された動作記録について述べる。図5に示すように、例
えば、受信開始日時、受信終了日時、ページ数、サイ
ズ、およびエラー発生に関する情報に加え、文書の区切
り数が動作記録として記録されている。この場合、17
時59分40秒から受信した文書に区切りが二つあり、
列信機能で受信した1連の文書が3文書から構成されて
いたことがわかる。
【0052】したがって、利用者は、例えば受信・蓄積
した筈の文書が発見できない場合、動作記録を確認する
ことにより、送信側で列信機能が働き他の文書と一緒に
蓄積されている可能性を調べることができる。なお、前
述の動作記録は、1文書内の文書区切り数を記録する形
式に限らず、文書区切りを検知した場合には別文書とし
て記録する形式でもよい。
【0053】[第4の実施形態]図6に、本発明の第4
の実施の形態に係る文書蓄積装置の構成を示す。本実施
形態は、請求項4に記載の発明の一実施形態である。
【0054】図6において、CPU41、ROM42、
RAM43がシステム制御部を構成し、CPU41は、
ROM42内から読み出した制御プログラムに従って、
装置各部の駆動条件や管理データなどの各種情報を記憶
するとともに各動作(ファクシミリ伝送制御手順の実行
など)に必要なデータを記憶するRAM43を利用しな
がら、各種機能とともに本発明の各種処理を実行する。
また、RAM43はワークエリアとして使用される。
【0055】操作表示部48は、装置本体に設けられた
オペレーションポート内に構成されており、利用者によ
る設定や命令などの入力操作のため、駆動条件、装置状
態、あるいは入力情報などの各種情報を表示する液晶表
示装置(LCD)、テンキー、ファンクションキー、ス
タートキー(コピー開始ボタン)23、ストップキー、
コピー/FAX送信する際に画像データに添付する所有
者を選択するための所有者選択ボタン52、所有者選択
状況を表示するための所有者選択未了表示器22、コピ
ーまたはFAX送信中であることを表示するためのコピ
ー中表示器21などが配設されて、本発明に係る各種設
定、表示を行うことができるように構成されいてる。な
お、前述の各種ボタンキーによる設定内容(所有者選択
内容など)は前記システム制御部のRAM43などに更
新可能に記憶される。
【0056】図7に示すように、コピー開始ボタン23
には、一般的なコピー中表示器21に加え、所有者選択
状況表示器(所有者選択未了表示器)22が組み込まれ
ている。また、コピー開始ボタン23はプラスチックか
らなり、図8(図7のA−A′断面)に示すように、薄
く形成されたバネ部27の働きによって撓むことが可能
なように構成されている。ここで、利用者がコピー開始
ボタン23を押下した場合は、バネ部27が変形してコ
ピー開始ボタン23が傾き、スイッチ29を押下するこ
ととなる。一方、コピー開始ボタン23に嵌め込まれた
透明導光器24aはアクリルなどの透明なプラスチック
で作成され、回路基板30上の発光ダイオード(LE
D)28の発する光を伝達するよう構成されている。な
お、図8では所有者選択未了表示器22を構成する一つ
の透明導光器24aとLED28のみを示すが、コピー
中表示器21も前述のような一つの透明導光器と発光ダ
イオードで同様に構成されている。
【0057】また、回路基板30上のスイッチ29は、
コピー開始ボタン23として操作表示部48に接続さ
れ、LED28を含む二つの発光ダイオードは、コピー
中表示器21および所有者選択未了表示器22として、
それぞれ操作表示部48に接続されている。また、所有
者選択操作に用いるボタン(所有者選択ボタン52)お
よび表示装置(前記液晶表示装置)は、操作パネル25
(操作表示部48)上の別の位置に設置されている。
【0058】網制御部50は、公衆網(PSTN)を介
して発着信を行なう際に所定の回線制御を実行して回線
接続あるいはその切断を行なうものであって、自動発着
信機能を有する。
【0059】モデム49は、NCU50を介してファク
シミリ通信(送受信)を実行する際、画像データや各種
手順信号をに変復調する。すなわち、モデム49は、G
3ファクシミリのモデム機能を実現するものであって、
伝送手順信号を送受するための低速モデム機能(V.2
1モデム)、および主に画情報を送受するための高速モ
デム機能(V.17モデム、V.34モデム、V.29
モデム、V.27モデムなど)を備える。
【0060】ネットワークインタフェース(I/F)5
1は、スキャナ45により原稿から読み取った画像デー
タやFAX受信した画像データなどをイントラネット
(IntraNet)に送出し、他の通信端末との間で
種々のデータを送受するために所定のプロトコルスイー
トの通信制御を行う。また、ネットワークI/F51
は、スキャナ45により原稿から読み取った画像データ
をイントラネット上の図示しない蓄積用サーバへ転送・
蓄積するための通信制御を行う。
【0061】スキャナ45は、装置本体に装着した図示
しない自動原稿搬送部(ADF)により原稿を読取位置
に自動的に給送する給送モードか、または、装置本体上
面のコンタクトガラス上に本などのブック原稿やシート
原稿を載置した後に前記ADFを圧板として用いる載置
モードにより、前記コンタクトガラスに密着させた原稿
から、送信/複写する画像データを所定の解像度で読み
取るように構成されている。この原稿画像は、公知の読
取方式により読み取ればよく、例えば、コンタクトガラ
ス上に位置決めされた原稿に露光ランプから光を照射し
てその画像面からの反射光をCCD(Charge Coupled D
evice)により光電変換して画像データを読み取る。
【0062】プロッタ46は、読取/受信してRAM4
3あるいは図示しない画像メモリにビットマップ展開
し、蓄積した画像データを、例えば、公知の電子写真記
録方式により用紙に所定の解像度で記録するものであ
り、読取/受信した画像データに基づいて回転駆動させ
つつ帯電させた感光体上に光書き込みすることにより静
電潜像を形成した後にトナーを付着させてトナー現像
し、そのトナー像を給紙カセットから搬送する用紙に転
写し定着させ装置外に排紙する。なお、プロッタ46
は、電子写真記録方式以外にも、例えば、インクジェッ
ト方式、サーマルヘッド方式、ドットインパクト方式な
どであってもよいことは云うまでもない。
【0063】ハードディスク44は、符号化圧縮された
状態の画情報(前述のように読取/受信してRAM43
あるいは図示しない画像メモリにビットマップ展開した
もの)を、検索/読出可能に多数記憶するものである。
また、本文書蓄積装置で読み取った文書をハードディス
ク44に蓄積する場合、前記文書の所有者(この文書を
閲覧あるいは削除できる利用者の名称)の情報が付帯さ
れる。
【0064】タイマ47は、原稿の読取時間(先の原稿
の読取処理から次の原稿の読取処理までの経過時間)な
どを計時するためのものである。
【0065】また、画像処理部(図示せず)は、送信す
る画像データをデータ圧縮して符号化する一方、受信し
た画像データを伸長して復号化するDCR(符号化復号
化)として機能するとともに、利用者により指示された
サイズの画像に拡大・縮小する画像処理などを画像デー
タに施す。
【0066】本実施形態の文書蓄積装置は、ファクシミ
リ通信により画像データを伝送する伝送機能と、読取画
像データを記録出力する複写(コピー)機能と、受信画
像データを記録出力する記録機能と、受信画像データを
蓄積する蓄積機能とを備えており、複写機としてだけで
はなく、ファクシミリ装置としても利用することができ
るようになっている。
【0067】このような構成により、利用者が所有者選
択ボタン52を押下して所有者選択操作を行うと、その
状態(選択・設定した所有者)がRAM43などに記憶
され、所有者選択状況表示器(所有者選択未了表示器)
22が消灯する。また、利用者がコピーまたはファクシ
ミリ送信のためにコピー開始ボタン23を押下すると、
スキャナ45で読み取られた文書の画像データは、コピ
ーの場合はプロッタ46で印刷されると共に、RAM4
3を経てハードディスク44に蓄積される。また、利用
者がコピーまたはファクシミリ送信のためにコピー開始
ボタン23を押下すると、スキャナ45で読み取られた
文書の画像データは、FAX送信の場合は受信側のファ
クシミリ装置へ送信されると共に、RAM43を経てハ
ードディスク44へ転送され、その後、ネットワークI
/F51を経由して図示しない蓄積用サーバへ転送さ
れ、ここで保存される。この際、前述のように利用者が
所有者選択ボタン52の操作で選択した所有者の情報
が、前記画像データに付帯して転送・保存されることと
なる。
【0068】また、利用者が所有者選択操作を行わずに
コピー開始ボタン23を押下すると、所有者選択状況表
示器22は消灯せず、あらかじめ既定値として設定され
た所有者が画像データに付帯して転送・保存されること
となる。一方、コピー中表示器21は、コピーあるいは
ファクシミリ送信が行われている間、点灯するよう、制
御される。なお、コピーを行うか、ファクシミリ送信を
行うかの選択は、図示しない機能切り替えスイッチ(前
記ファンクションキー)の操作で行う。
【0069】本実施形態では、コピー開始ボタン21に
所有者選択状況表示器(所有者選択未了表示器)22を
設けたので、利用者がコピーまたはファクシミリ送信の
ためにコピー開始ボタン21を押す際、所有者選択状況
表示器22が点灯しているか否かを容易に認識でき、利
用者の意図に反した状態で文書が蓄積されることを防止
する効果がある。
【0070】なお、本実施形態では、所有者選択が行わ
れていない状態で所有者選択状況表示器22を点灯し、
所有者選択を行うと消灯しているが、これに限らず、例
えば所有者選択が行われていない状態で所有者選択状況
表示器22を消灯し、所有者選択を行うと点灯するよう
にしてもよい。
【0071】[第5の実施形態]図9に、本発明の第5
の実施の形態に係る文書蓄積装置のスタート開始ボタン
の外観を示す。本実施形態は、請求項5に記載の発明の
一実施形態である。なお、全体構成は、コピー中表示器
および所有者選択未了表示器を除き、第4の実施形態と
概ね同様であるため、図6を用いるとともに同一構成に
は同一符号を付与して説明を省略する。
【0072】本実施形態は、第4の実施形態とは、コピ
ー開始ボタン23に、所有者選択状況とFAX/コピー
中であるか否かを兼用表示するコピー中/所有者選択状
況表示器24を設けた点が相違している。この構成によ
り、利用者が操作の際に一つの表示器に注目すれば文書
蓄積装置の状態を把握することができ、また、コピー開
始ボタンの構造が簡略化されるという効果もある。
【0073】図9に示すように、本実施形態では、コピ
ー開始ボタン23のコピー中/所有者選択状況表示器2
4が、コピー中表示器(図6の21に相当)と所有者選
択状況表示器(図6の22に相当)とを兼ねている。コ
ピー開始ボタン23の構造は、第4の実施形態(図8)
に準じるが、透明導光器と発光ダイオードは一組であ
る。この発光ダイオードは、赤色発光および緑色発光の
二個の素子が、一つの容器に封入されたものを使用す
る。このような素子は、赤色および緑色の両方を点灯し
た場合、黄色あるいは橙色に発光しているように見え
る。ここで、図10は発光ダイオード36を含む回路図
であり、赤色の素子はコピー中表示用として、緑色の素
子は所有者選択状況表示用として、それぞれ操作表示部
48に接続されている。
【0074】機器の動作は、第4の実施形態に準じる
が、「コピー中」を点灯表示する場合はコピー中/所有者
選択状況表示器24は赤色に、「所有者選択未了」を点
灯表示する場合はコピー中/所有者選択状況表示器24
は緑色に、また両者が点灯する場合にはコピー中/所有
者選択状況表示器24は黄色あるいは橙色に発光して見
える。従って、コピー中/所有者選択状況表示器24
は、コピー中表示用と所有者選択状況表示用を兼ねてい
るが、両者の状態(コピー/FAX中か否か、および、
所有者選択完了か未了か)は、発光の色で判別が可能で
ある。発光色と装置の状態の関係は、下の表1のように
なる。
【表1】 本実施形態では、コピー開始ボタン23に所有者選択状
況を表示可能なコピー中/所有者選択状況表示器24が
組み込まれているために、利用者がコピーまたはファク
シミリ送信のためにコピー開始ボタン23を押す際に所
有者選択状況が容易に認識され、利用者の意図に反した
状態で文書が蓄積されることを防止する効果に加え、コ
ピー中/所有者選択状況表示器24が所有者選択状況表
示用を兼ねているので、利用者が操作の際に一つの表示
器24に注目すれば文書蓄積装置の状態を把握すること
ができるという効果がある。また、コピー開始ボタン2
3の構造が簡略化されるという効果がある。
【0075】なお、本実施形態に限らず、3色の素子を
一つの容器に封入した発光ダイオード素子を用い、さら
に他の状態を一つの表示装置で表現するよう構成するこ
とも可能である。また、複数の素子を一つの容器に封入
した発光ダイオードを用いず、色の異なる複数の単色の
発光ダイオードの発生する光を透明導光器によって混合
し、同等の効果を得ることもできる。
【0076】[第6の実施形態]図11に、本発明の第
6の実施の形態に係る文書蓄積装置のスタート開始ボタ
ンの回路構成を示す。本実施形態は、請求項6に記載の
発明の一実施形態である。なお、全体構成は第5の実施
形態と概ね同様であるため、図6、図9を用いるととも
に同一構成には同一符号を付与して説明を省略する。
【0077】本実施形態は、第4の実施形態とは、コピ
ー開始ボタン23のコピー中/所有者選択状況表示器2
4を点滅表示させるようにした点が相違している。この
構成により、利用者はコピーあるいはファクシミリ送信
を行う前に、発光ダイオード35の点滅/消灯で所有者
選択が行われているか否かを知ることができる。また、
単色の安価な発光ダイオードを用いることで、コピー開
始ボタン23の構造を簡素とし、かつコストダウンをは
かることができるという効果もある。
【0078】図11に示すように、コピー開始ボタン2
3のコピー中/所有者選択状況表示器24には、所有者
選択状況を点滅表示する発光ダイオード35と、この発
光ダイオード35に電流制限抵抗34を介して接続され
た2入力1出力のOR素子33と、このOR素子33の
一つの入力側に接続された2入力1出力のAND素子3
2と、このAND素子32の一つの入力側に接続された
発振器31とを備える。この発振器は、人間が目視して
点滅を認識できる周波数で発信し、例えば0.5Hz〜
10Hz程度の周波数の発振信号を論理値0あるいは1
で出力する。また、AND素子32の他の入力には、前
記システム制御部から操作表示部48を介して所有者選
択状況(所有者選択完了/未了)を示す信号出力が接続
されている。この所有者選択状況を示す信号は、論理値
1で所有者選択が未了であることを示し、論理値0で所
有者選択が完了していることを示す。また、OR素子3
3の他の入力には、操作表示部48からのコピー中を示
す信号出力が接続されている。このコピー中を示す信号
は、論理値1でコピー中を示し、論理値0でそれ以外の
状態を示す。
【0079】ここで、OR素子33の出力は、電流制限
抵抗34を経て発光ダイオード35に接続されており、
OR素子34の出力が論理値1の場合に発光ダイオード
35が点灯する。なお、電流制限抵抗34は、発光ダイ
オード35に過大な電流が流れて損傷するのを避け、適
切な電流が流れるように電流の制限を行うものである。
また、AND素子32は、二つの入力が共に論理値1の
場合のみ論理値1を出力し、それ以外の状態では論理値
0を出力する。また、OR素子33は、二つの入力のい
ずれかあるいは両方が論理値1の場合に論理値1を出力
し、二つの入力が共に論理値0の場合に論理値0を出力
する。
【0080】このような構成で、操作表示部48からの
二つの信号と、発光ダイオード35の点灯の関係は表2
のようになる。
【表2】 すなわち、コピー動作を行っておらず、所有者選択が完
了している場合には発光ダイオード35は消灯し、コピ
ー動作を行っておらず、所有者選択が完了していない場
合には発光ダイオード35は点滅することとなる。ま
た、コピー中は、所有者選択の状態にはかかわらず点灯
する。この動作により、利用者はコピーあるいはファク
シミリ送信を行う前に、発光ダイオードが点滅している
か、消灯しているかで所有者選択が行われているか否か
を知ることができる。
【0081】本実施形態では、第4の実施形態に準じ、
コピー開始ボタン23に所有者選択状況を表示可能なコ
ピー中/所有者選択状況表示器24が組み込まれている
ために、利用者がコピーまたはファクシミリ送信のため
にコピー開始ボタンを押す際、コピー中/所有者選択状
況表示器24に表示された所有者選択状況が容易に認識
され、利用者の意図に反した状態で文書が蓄積されるこ
とを防止する効果に加え、第5の実施形態に準じ、コピ
ー中/所有者選択状況表示器24がコピー中表示にも兼
用されるので、利用者が操作の際に一つの表示器に注目
すれば文書蓄積装置の状態を把握することができるとい
う効果がある。また、コピー開始ボタン23の構造が簡
素であり、単色の安価な発光ダイオードを用いることが
できるという効果がある。
【0082】また、本実施形態に限らず、2色の発光ダ
イオードを用い、例えば緑でコピー待機中の状態を、赤
でコピー中の状態を表示するような文書蓄積装置におい
ても、同様に本発明を適用できることは言うまでもな
い。さらに、前述の第1〜第3の実施形態に第4〜第6
の実施形態を適用できることは言うまでもない。この構
成により、列信機能を用いて送信された文書の区切りを
容易に識別でき、かつ文書の所有者の選択有無の表示を
容易に認識することが可能な文書蓄積装置を実現でき
る。
【0083】なお、画像領域抽出手段12、ページ番号
識別手段13、ページ順序判定手段16などが前記区切
検出手段を構成し、蓄積手段14、蓄積制御手段15、
ページ生成手段18などが前記ページ生成・挿入手段を
構成し、蓄積制御手段15、蓄積動作記録手段19など
が前記区切記録手段を構成し、コピー開始ボタン23、
所有者選択未了表示器22、コピー中/所有者選択状況
表示器24などが前記選択状況表示手段を構成する。
【0084】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、FAX
送信側で付与したページ情報から文書の区切りを検出す
ることで、列信機能を用いて送信された1文書に含まれ
る複数文書の区切りを容易に行うことができる。
【0085】請求項2に記載の発明によれば、列信機能
を用いて送信された文書の区切りを検出し、さらに、前
記文書の区切りに新たなページを挿入することで、利用
者は文書の区切りを容易に識別できる。
【0086】請求項3に記載の発明によれば、文書蓄積
装置の動作記録に、文書区切りが行われたことを記録す
ることで、例えば、受信・蓄積した筈の文書が発見でき
ない場合など、送信側の列信機能で他の文書と一緒に蓄
積されているか否かを調査できる。
【0087】請求項4に記載の発明によれば、文書の所
有者の選択状況を表示する装置をコピー開始ボタン(ス
タートキー)に組み込むことで、利用者は現在、文書の
所有者の選択がなされているか否かを容易に認識でき
る。
【0088】請求項5に記載の発明によれば、文書の所
有者の選択状況を表示する装置と、コピー開始ボタンの
押下でコピー中か否かを表示する装置とを兼用すること
で、利用者は現在、文書の所有者の選択がなされている
か否か、および、コピー中か否かを一つの表示装置で認
識できる。
【0089】請求項6に記載の発明によれば、文書の所
有者の選択状況を表示する装置と、コピー開始ボタンの
押下でコピー中か否かを表示する装置とを兼用し、かつ
表示の色や点滅により文書の所有者の選択状態を表示す
ることで、利用者は現在、文書の所有者の選択がなされ
ているか否か、および、コピー中か否かを一つの表示装
置で確実に認識できる。
【0090】以上説明したように、本発明によれば、列
信機能を用いて送信された文書の区切りを容易に識別す
ることが可能な文書蓄積装置、あるいは、文書の所有者
の選択有無の表示を容易に認識することが可能な文書蓄
積装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る文書蓄積装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る文書蓄積装置
の機能構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る文書蓄積装置
の機能構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る文書蓄積装置
の機能構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る文書蓄積装置
の動作記録を示す図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る文書蓄積装置
の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係るコピー開始ボ
タンを示す図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係るコピー開始ボ
タンの回路構成を示す図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態に係るコピー開始ボ
タンを示す図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態に係るコピー開始
ボタンの回路構成を示す図である。
【図11】本発明の第6の実施の形態に係るコピー開始
ボタンの回路構成を示す図である。
【符号の説明】
11 FAX受信手段 12 画像領域抽出手段 13 ページ番号認識手段 14 蓄積手段 15 蓄積制御手段 16 ページ順序判定手段 18 ページ生成手段 19 蓄積動作記録手段 21 コピー中表示器 22 所有者選択未了表示器(所有者選択状況表示器) 23 コピー開始ボタン(スタートキー) 24 コピー中/所有者選択状況表示器 24a 透明導光器 25 操作パネル 26 固定ネジ 27 バネ部 28 発光ダイオード(LED) 29 スイッチ 30 回路基板 48 操作表示部 52 所有者選択ボタン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、ファクシミリ受信した画像デ
    ータを蓄積する機能を備えた文書蓄積装置であって、 ファクシミリ送信側で前記画像データに付与したページ
    情報に基づき、1文書にまとめて送信された複数の文書
    の区切りを検出する区切検出手段を設けたことを特徴と
    する文書蓄積装置。
  2. 【請求項2】前記文書の区切りを示すページを新たに生
    成し、前記文書の区切りに新たなページを挿入するペー
    ジ生成・挿入手段を設けたことを特徴とする請求項1に
    記載の文書蓄積装置。
  3. 【請求項3】前記区切検出手段で文書の区切りを検出し
    たことを記録する区切記録手段を設けたことを特徴とす
    る請求項1に記載の文書蓄積装置。
  4. 【請求項4】少なくとも、ファクシミリ通信により画像
    データを伝送する伝送機能、または読取画像データを記
    録出力する複写機能と、画像データを蓄積する蓄積機能
    とを備え、文書の複写またはファクシミリ送信時に読取
    画像データに当該文書の所有者情報を付与して蓄積する
    文書蓄積装置であって、 文書の複写またはファクシミリ送信の実行を指示する操
    作ボタンに、文書の所有者の選択状況を表示する選択状
    況表示手段を設けたことを特徴とする文書蓄積装置。
  5. 【請求項5】前記選択状況表示手段には、前記操作ボタ
    ンで指示された文書の複写またはファクシミリ送信が実
    行中であるか否かを表示する機能を有することを特徴と
    する請求項4に記載の文書蓄積装置。
  6. 【請求項6】前記選択状況表示手段は、文書の所有者の
    選択が完了か未完了かを点滅表示することを特徴とする
    請求項4に記載の文書蓄積装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008293304A (ja) * 2007-05-25 2008-12-04 Murata Mach Ltd データ処理装置、画像処理システム、コンピュータプログラム
JP2010010821A (ja) * 2008-06-24 2010-01-14 Kyocera Mita Corp 画像読取り装置および画像形成装置
JP2021135713A (ja) * 2020-02-26 2021-09-13 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 情報処理装置、及び情報処理プログラム

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