JP2002176220A - エキシマレーザ発振器用チャンバ - Google Patents

エキシマレーザ発振器用チャンバ

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JP2002176220A
JP2002176220A JP2000370146A JP2000370146A JP2002176220A JP 2002176220 A JP2002176220 A JP 2002176220A JP 2000370146 A JP2000370146 A JP 2000370146A JP 2000370146 A JP2000370146 A JP 2000370146A JP 2002176220 A JP2002176220 A JP 2002176220A
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Japan
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chamber
excimer laser
laser oscillator
wall
pipe
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JP2000370146A
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English (en)
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Kazuya Kuriyama
和也 栗山
Natsuyuki Suzuki
夏志 鈴木
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D15/00Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies
    • F28D15/02Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes
    • F28D15/0275Arrangements for coupling heat-pipes together or with other structures, e.g. with base blocks; Heat pipe cores

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化を図ることができ、しかも熱膨張によ
る歪の発生を抑制することが可能なエキシマレーザ発振
器用チャンバーを提供する。 【解決手段】 筒状本体1と、この筒状本体1の両開口
部を塞ぐ蓋体2、3とを備えたエキシマレーザ発振器用
チャンバーである。上記筒状本体1は、放電ユニット取
付壁5と本体取付用壁6とを有する。この放電ユニット
取付壁5と本体取付用壁6とが略均一の薄肉の連結壁7
にて連結される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エキシマレーザ発
振器用チャンバに関するものである。
【0002】
【従来の技術】エキシマレーザ発振器用チャンバは、一
般には、図9に示すように、角筒体からなり、その上壁
が、放電ユニット50が取付けられる放電ユニット取付
壁51とされ、その内部に、ファン52と熱交換器53
等が配置されている。また、放電ユニット50は、一対
の主電極54、55を備える。すなわち、レーザ触媒ガ
スはファン52の駆動により放電を持続する主電極5
4、55の間を流れ、主電極54、55間のガスを吹き
払ったのち、熱交換器53で冷却されて再びファン52
に戻る。このファン52によって、生じる圧力差を利用
してフィルタケース56内に流れを発生させる。この流
れに乗って、レーザ触媒ガスはフィルタケース56内に
配される図示省略のフィルタを通って濾過され、清浄な
レーザ触媒ガスとなってチャンバ両端のレーザ光用の窓
部に導かれる。これにより窓材へのダストの付着を防止
する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のチャンバで
は、周壁全体が略同一の厚さの設定され、全体として、
重量が大となると共に、内部に熱交換器53を配置する
必要があって、コンパクト化を図るうえで問題がある。
また、この熱交換器53は、壁自体に対する冷却に殆ど
寄与せず、チャンバをあまり効果的に冷却することがで
きなかった。そのためチャンバ壁が高温となり、安全上
問題があった。さらに、比較的厚肉の周壁(チャンバ
壁)のため、熱膨張による歪による変形が大であり、変
形すれば、レーザ光の光軸がずれ、発振器として精度的
に劣るものとなっていた。
【0004】この発明は、上記従来の欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、軽量化を図る
ことができ、しかも熱膨張による歪の発生を抑制するこ
とが可能なエキシマレーザ発振器用チャンバを提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段及び効果】そこで、本発明
の請求項1記載のエキシマレーザ発振器用チャンバは、
筒状本体1と、この筒状本体1の両開口部を塞ぐ蓋体
2、3とを備えたエキシマレーザ発振器用チャンバであ
って、上記筒状本体1は、放電ユニット取付壁5とフィ
ルタ取付用壁6とを有し、この放電ユニット取付壁5と
フィルタ取付用壁6とが略均一の薄肉の連結壁7にて連
結されてなることを特徴としている。
【0006】上記請求項1記載のエキシマレーザ発振器
用チャンバでは、筒状本体1は、放電ユニット取付壁5
とフィルタ取付用壁6とを有し、この放電ユニット取付
壁5とフィルタ取付用壁6とが略均一の薄肉の連結壁7
にて連結されてなるので、全体としての軽量化が可能と
なる。また、放電ユニット取付壁5に放電ユニットを取
付けることができ、フィルタ取付壁6にダストフィルタ
ー、ガス導入バルブ等を取付けることができ、チャンバ
としての機能を十分発揮することが可能である。しか
も、連結壁7が薄肉であるので、熱膨張の影響が少なく
歪の発生を抑制することが可能となる。
【0007】請求項2のエキシマレーザ発振器用チャン
バは、上記放電ユニット取付壁5とフィルタ取付用壁6
とが略直角をなすように成形されたことを特徴としてい
る。
【0008】上記請求項2のエキシマレーザ発振器用チ
ャンバでは、放電ユニット取付壁とフィルタ取付用壁6
とが略直角をなし、強度向上を果すことが可能となる。
【0009】請求項3のエキシマレーザ発振器用チャン
バは、上記連結壁7の断面形状が略円弧状とされたこと
を特徴としている。
【0010】上記請求項3のエキシマレーザ発振器用チ
ャンバでは、連結壁7の成形が容易であり、熱変形がそ
の周囲に均等に生じることになるため熱膨張による影響
を抑えることが可能となる。
【0011】請求項4のエキシマレーザ発振器用チャン
バは、上記筒状本体1の内面に複数の冷却用フィン38
を設けたことを特徴としている。
【0012】上記請求項4のエキシマレーザ発振器用チ
ャンバでは、冷却用フィン38にて筒状本体1の内面側
を冷却することができ、チャンバ内のガス温度を効率よ
く下げることができる。このためチャンバ壁面の温度上
昇が抑制され、結果としてこのチャンバの変形を抑制す
ることが可能となる。
【0013】請求項5のエキシマレーザ発振器用チャン
バは、上記連結壁7に冷却用流体通路25を設けたこと
を特徴としている。
【0014】上記請求項5のエキシマレーザ発振器用チ
ャンバでは、冷却用流体通路25の冷却用流体によっ
て、連結壁7を冷却することができ、これによって、連
結壁7の温度上昇を抑制すると共に変形を防止ことが可
能となる。
【0015】請求項6のエキシマレーザ発振器用チャン
バは、上記連結壁7の外面のパイプ支持部27に支持さ
れるパイプをもって、上記冷却用流体通路25を形成し
たことを特徴としている。
【0016】上記請求項6のエキシマレーザ発振器用チ
ャンバでは、連結壁7のパイプ支持部27にパイプ26
を支持させれば、冷却用流体通路25を形成することが
でき、連結壁7を冷却するための冷却用流体通路25を
簡単に形成することができる。しかも、パイプ26は外
部に配置されることになり、狭いチャンバ内部でねじ等
により取り付ける場合と比較して、別個ユニットとして
製作されるため、水漏れの可能性は低く、流体漏れ等が
生じたとしても、その補修を容易に行え、さらにチャン
バ内でのコンタミネーション(contamination)の発生
を避けられるという利点がある。
【0017】請求項7のエキシマレーザ発振器用チャン
バは、上記パイプ26が銅パイプであることを特徴とし
ている。
【0018】上記請求項7のエキシマレーザ発振器用チ
ャンバでは、パイプ26が銅パイプであるので、耐食性
に優れ、冷却用流体通路25として長期にわたって冷却
機能を発揮することが可能であり、しかも熱伝導性に優
れ、冷却効果の向上を図ることが可能となる。
【0019】請求項8のエキシマレーザ発振器用チャン
バは、パイプ支持部26は、相対面する一対の突出片2
8を有し、この一対の突出片28、28間に上記パイプ
26が嵌合された状態でこの突出片28、28の両端部
が相互に接近するように塑性変形されてこのパイプ26
を支持することを特徴としている。
【0020】上記請求項8のエキシマレーザ発振器用チ
ャンバでは、パイプ26を簡単かつ確実にパイプ支持部
26にて支持することができ、冷却用流体通路25の形
成の簡略化を図ることが可能となる。
【0021】請求項9のエキシマレーザ発振器用チャン
バは、上記連結壁7の外周に軸心方向に沿って複数の上
記パイプ支持部26を本体端部近傍まで連設して、この
パイプ支持部26の突出片28、28間に形成される凹
溝35の端部を、上記蓋体2、3を筒状本体1に取付け
るためのボルト部材のボルト孔34としたことを特徴と
している。
【0022】上記請求項9のエキシマレーザ発振器用チ
ャンバでは、パイプ支持部26の突出片28、28間に
形成される凹溝35の端部にて形成されるボルト孔34
にボルト部材を螺着することによって、蓋体2、3を筒
状本体1に取付けることができ、このチャンバの組み立
てを簡単に行なうことができる。しかも、ボルト部材の
螺着のために、タップ孔を設けたり、個別にチャンバ全
周を覆うようなフランジを取り付ける必要がなく連結壁
7の全体としてその肉厚を大としたりすることがなく、
この連結壁7を薄肉の状態に維持することが可能であ
り、軽量化に寄与する。
【0023】請求項10のエキシマレーザ発振器用チャ
ンバは、ファン37を上記フィルタ取付用壁6の反放電
ユニット取付壁側の近傍の本体内部に配置すると共に、
このファン37からの風を上記放電ユニット取付壁5か
ら上記連結壁7に沿って循環させることを特徴としてい
る。
【0024】上記請求項10のエキシマレーザ発振器用
チャンバでは、ファン37によって、このチャンバ内で
ガスの流れが発生して、より効果的な冷却を行なうこと
ができる。これによって、筒状本体1の壁を冷却するこ
とができ、熱膨張による歪の発生を有効に抑制すること
ができる。
【0025】請求項11のエキシマレーザ発振器用チャ
ンバは、上記連結壁7に、ユニット取付け用の窓部46
を開設すると共に、この窓部46に、受熱部40と放熱
部41とを有する熱交換ユニット42を装着し、さら
に、受熱部40を本体内部側に配設すると共に、放熱部
41を本体外部側に配設したことを特徴としている。
【0026】上記請求項11のエキシマレーザ発振器用
チャンバでは、熱交換ユニット42の本体内部側の受熱
部40にて筒状本体1内の熱を受け、熱交換ユニット4
2の本体外部側の放熱部にて、熱の放熱を行なうことが
できる。すなわち、チャンバ内を循環する高温ガスから
素早く熱を奪い、これを効果的にチャンバ外部へ放熱で
き、効率のよい冷却が可能となる。また、連結壁7に窓
部46を設け、この窓部46に熱交換ユニット42を装
着するものであるので、熱交換器を内部に設置するもの
に比べて、コンパクト化を図ることができると共に、内
部においてガスの流れが生じ易くより冷却効果が向上す
る。また、圧力損失が減少するのでガスが流れやすくな
りファンの効率も向上する。
【0027】請求項12のエキシマレーザ発振器用チャ
ンバは、上記受熱部40がヒートパイプ構造であると共
に、上記放熱部41が冷却用流体通路45を有すことを
特徴としている。
【0028】上記請求項12のエキシマレーザ発振器用
チャンバでは、受熱部40がヒートパイプ構造であるの
で、熱交換性能に優れ、より効果的に冷却機能を発揮す
る。しかも、冷却用流体通路45により放熱部41の放
熱能率が向上する利点がある。
【0029】請求項13のエキシマレーザ発振器用チャ
ンバは、上記筒状本体1がアルミニウム製の押出成形品
であることを特徴としている。
【0030】上記請求項13のエキシマレーザ発振器用
チャンバでは、筒状本体1がアルミニウム製の押出成形
品であるので、生産コストの低減及び生産性の向上を図
ることが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】次に、この発明のエキシマレーザ
発振器用チャンバの実施の形態について、図面を参照し
つつ詳細に説明する。図1はエキシマレーザ発振器用チ
ャンバの分解斜視図を示し、このチャンバは、筒状本体
1と、この筒状本体1の両開口部を塞ぐ蓋体2、3とを
備える。そして、筒状本体1は、図示省略の放電ユニッ
トが取付けられる放電ユニット取付壁5と、ダストフィ
ルター、ガス導入バルブ等を取付けるフィルタ取付用壁
6とを有し、放電ユニット取付壁5とフィルタ取付用壁
6とが断面略円弧状の連結壁7にて連結される。筒状本
体1は例えばアルミニウムの押出成形品からなる。な
お、上記蓋体2には、ファン取付用孔2aとレーザ光出
射窓2bとが設けられている。
【0032】放電ユニット取付壁5は、図1と図3に示
すように、相対面する一対の短辺8、9と相対面する一
対の長辺10、11からなる矩形枠体からなり、矩形状
の窓部12が形成される。また、窓部12には、内鍔部
13が形成され、この内鍔部13に多数のネジ孔14・
・(図1においてはその図示を省略している)が形成さ
れている。さらに、短辺8、9の端面15、16には、
ネジ孔17・・が設けられている。
【0033】次に、フィルタ取付用壁6は、矩形平板状
体からなり、上記放電ユニット取付壁5と略直角を成す
ように配置される。そして、図1と図2に示すように、
放電ユニット取付壁5とフィルタ取付用壁6のコーナー
部に補強部18が形成されている。フィルタ取付用壁6
の端面19、20(図3参照)には、ネジ孔21・・が
設けられている。なお、ネジ孔21・・に対応して、フ
ィルタ取付用壁6の端部側の側面(外面)には、膨出部
22・・が形成されている。
【0034】また、連結壁7は、この場合、図2に示す
ように、フィルタ取付用壁5に相対面する第1部23と
放電ユニット取付壁5に相対面する第2部24とからな
り、略均一の薄肉であって、その断面形状が全体として
円弧状とされている。ここで、薄肉とは、上記放電ユニ
ット取付壁5及びフィルタ取付用壁6の肉厚より小であ
ることをいい、具体的には、例えば、放電ユニット取付
壁5の肉厚が25mm〜30mm位とされ、フィルタ取
付用壁6の肉厚が20mm〜25mm位とされた場合
に、連結壁7の肉厚が8mm〜15mm位に設定され
る。そして、図4に示すように、この連結壁7には、冷
却用流体通路25が形成されている。この冷却用流体通
路25は、連結壁7の外面に配設(配置)されるパイプ
26をもって構成される。すなわち、連結壁7の外面
に、複数のパイプ支持部27を形成し、このパイプ支持
部27にパイプ26を支持させる。ここで、パイプ支持
部27とは、一対の相対面する突出片28、28を有
し、この突出片28、28間にパイプ26を嵌合させる
ものであり、押出成形時に形成される。この場合、図5
に示すように、パイプ26を嵌合させた状態で突出片2
8、28の端部を、相互に接近するように塑性変形させ
ることによってこのパイプ26を支持(保持)する。と
ころで、パイプ26としては、この場合、耐食性及び熱
伝導性に優れた銅パイプ等が使用され、塑性変形加工の
際には、図5に示す成形ローラ群29が使用される。成
形ローラ群29は、外周面が凹曲面とされた複数の鼓状
のローラ30・・を備え、軸心が本体外方に向かって順
次接近するように配置される相対向するローラ30、3
0によって、相対面する一対の突出片28、28の端部
が相互に接近するように塑性変形される。この実施の形
態においては、図2と図3等に示すように、パイプ支持
部27は、連結壁7の第1部23側に5個形成され、連
結壁7の第2部24側に、2個形成される。また、図4
では、パイプ支持部27の塑性加工前を示している。そ
して、第2部24において、軸心方向に沿って配設され
る突条31、31が形成され、この各突条31、31の
端面には、ネジ孔32が設けられている。なお、この突
条31、31にて外気との接触面積を増加させて、空冷
効果を向上させることが可能である。
【0035】ところで、一対の突出片28、28を備え
たパイプ支持部27は、本体端部近傍まで形成される
が、図1と図3に示すように、その端部側に欠損部33
が設けられ、この欠損部33より端部側のパイプ支持部
27を、蓋体2、3を取付けるためのボルト孔34とし
ている。すなわち、突出片28、28間に形成される凹
溝35の端部をもってボルト孔34を形成している。ま
た、パイプ支持部27には、ボルト孔34以外に、パイ
プ26が装着されるが、この場合、パイプ26は、パイ
プ支持部27・・に嵌合される嵌合部26a・・と、嵌
合部26a・・の端部を連結すると共に欠損部33間に
配設される連結部26b・・とを備える。すなわち、パ
イプ26は、その連結部26aが一方の端面側と他方の
端面側とで交互に配設され、軸心方向に沿って略平行に
配設される複数の嵌合部26a・・と、この嵌合部26
a・・を連結する連結部26a・・とでもって、いわゆ
るジグザグ状に形成される。そして、パイプ26に、冷
却用流体としての冷却水等の液体やガス等の冷却媒体が
流される。
【0036】筒状本体1と蓋体2、3とは、図示省略の
ボルト部材(ネジ部材)にて一体化される。すなわち、
筒状本体1の端面には、ネジ孔17、21及びボルト孔
34が形成されることになって、これらの孔にボルト部
材が螺着され、蓋体2、3が本体1に固定される。ま
た、このチャンバには、図4に示すように、フィルタ取
付用壁6の反放電ユニット取付壁側の近傍の本体内部に
ファン37が配置される。このファン37は、矢印Aの
ように、放電ユニット取付壁5から連結壁7に沿って風
を循環させる。なお、放電ユニット取付壁5には、図示
しないが勿論放電ユニットが取付けられ、フィルタ取付
用壁6にフィルタやバルブが取り付けられる。
【0037】上記のように構成されたエキシマレーザ発
振器用チャンバによれば、比較的強度が必要である放電
ユニット取付壁5とフィルタ取付用壁6とを肉厚を大と
することができ、しかも、これらの壁5、6は、その断
面形状が倒立L字状とされ、これによって、筒状本体1
を強度的に安定したものとすることができる。さらに、
放電ユニット取付壁5とフィルタ取付用壁6とは、略均
一の薄肉の連結壁7にて連結され、筒状本体1延いては
このチャンバ全体の軽量化を図ることが可能となる。ま
た、このように軽量化を図っても、上記のように放電ユ
ニット取付壁5とフィルタ取付用壁6によって、強度的
に劣ることがない。ところで、チャンバ内のガス口は高
温状態となるが、冷却用流体通路25が設けられている
ので、この冷却用流体通路25を循環する冷却用流体に
て、連結壁7が冷却され、熱膨張によるこの連結壁7の
歪の発生を抑制することができる。しかも、連結壁7は
上記のように略均一の薄肉とされるので、肉厚のものに
比べての熱膨張による歪は少ない。さらに、ファン37
にて、内部に発生する風が放電ユニット取付壁5から連
結壁7に沿って循環するため、一層の冷却効果を有し、
熱膨張による歪の発生を一層抑制することができる。こ
のように、上記のように構成されたチャンバは、熱膨張
による歪の発生を抑えることができ、光軸のずれが極め
て少なく、波長が均一なレーザ光を発振することがで
き、エキシマレーザ発振器として高精度のものを提供す
ることができる。しかも、筒状本体1はアルミニウムの
押出成形品であるので、生産コストの低減及び生産性の
向上を図ることができる。
【0038】次に、図6は他の実施の形態を示し、この場
合、筒状本体1の内面に、複数(多数)の冷却用フィン
38・・が設けられている。冷却用フィン38・・は、
軸方向に沿って配設される薄肉の板状の内方突出片から
なり、押出成形時に一体的に成形される。この実施の形
態では、筒状本体1のほぼ全周に渡って設けられている
が、連結壁7にのみ設けてもよく、さらには連結壁7の
第1部23にのみ設けたものであってもよい。なお、こ
の実施の形態において、他の構成は上記図1から図5に
示した実施の形態と同様であるので、それらの説明を省
略する。
【0039】このため、この図6に示すチャンバにおい
ても、軽量化を図ることが可能となると共に、熱膨張に
よる歪の発生を抑えることができて、高品質のエキシマ
レーザ発振器の提供が可能となる。特に、冷却用フィン
38・・によって、冷却効果が高められ、歪発生の抑制
が一層可能となる。
【0040】さらに、図7は別の実施の形態を示し、こ
の場合、ヒートパイプ構造の受熱部40と、放熱部41
とを有する熱交換ユニット42を備えている。すなわ
ち、熱交換ユニット42は、その受熱部40が、図8に
示すように、フィンエレメント43を有し、このフィン
エレメント43が、放熱部41を構成するためのアルミ
ニウム製等の基板44に取付けられている。フィンエレ
メント43は、内部に作動液が充填されたアルミニウム
製等の平板状体をジグザグに折り曲げて形成したもので
ある。また、基板44には、冷却用流体通路45が形成
されている。ところで、冷却用流体としては冷却水を使
用した場合において、上記のように、基板44にアルミ
ニウムを使用して、この基板44に孔を設けることによ
って、冷却用流体通路45を形成すれば、腐蝕しやすい
ので、設けた孔に耐食性に優れた銅パイプ等をこの孔に
挿入することによって、冷却用流体通路45を構成する
ようにするのが好ましい。勿論、冷却用流体としてアル
ミニウム等と親和性のない液体や気体を使用すれば、銅
パイプ等をこの孔に挿入して冷却用流体通路を構成する
必要がない。
【0041】そして、連結壁7に窓部46が開設され、
この窓部46に熱交換ユニット42の基板44が嵌合
(装着)され、受熱部40を本体内部側に配設すると共
に、放熱部41を本体外部側に配設する。この場合、こ
の熱交換ユニット42の固着方法としては、ボルト結
合、ろう付け等の種々のものを採用することができ、さ
らに、いわゆる「摩擦攪拌接合方法」を採用してもよ
い。ここで、「摩擦攪拌接合方法」とは、摩擦熱を利用
して、接合しようとする母材同士の組織を塑性流動化さ
せると同時に、同組織を攪拌させることにより接合させ
る方法である。また、図8では、窓部46の内周面に段
差部を設けると共に、基板44の外周面に、窓部46の
段差部に嵌合する段差部を設けているので、この嵌合さ
せた状態で、ろう付けしたり、この嵌合部にOリング等
のシール材を介在させて、ボルト部材を螺着したりし
て、この熱交換ユニット42を筒状本体1に固着すれば
よい。なお、ろう付けする場合には、段差部を設けなく
てもよく、また、上記のように、筒状本体1と熱交換ユ
ニット42の基板44をアルミニウム等の同一材質にて
構成すれば、ろう付けする場合等において、容易となる
利点がある。
【0042】なお、この実施の形態において他の構成
は、上記の図1〜図5の実施の形態と同様であるので、
それらの説明を省略する。また、熱交換ユニット42
は、市販のものを使用することができると共に、そのピ
ートパイプ構造として、フィンエレメント43を使用す
ることなく、円筒形のパイプを使用するものであっても
よい。
【0043】この図7に示すチャンバによれば、熱交換
ユニット42の本体内部側の受熱部40にて筒状本体1
内の熱を受け、熱交換ユニット42の本体外部側の放熱
部にて、熱の放熱を行なうことができる。すなわち、チ
ャンバ内を循環する高温ガスから素早く熱を奪い、これ
を効果的にチャンバ外部へ放熱でき、チャンバ内を効果
的に冷却することが可能となる。これによって、熱膨張
による歪の発生を確実に抑制することができ、より高品
質のエキシマレーザ発振器の提供が可能となる。しか
も、連結壁7に窓部46を設け、この窓部46に熱交換
ユニット42が装着されるものであるので、熱交換ユニ
ット42をチャンバ内部に配置するに必要がなく、その
その分コンパクト化を図ることができ、しかも、チャン
バ内部においてガスの流れが生じ易くなって、より冷却
効果が向上する利点がある。
【0044】以上にこの発明のエキシマレーザ発振器用
チャンバの具体的な実施の形態について説明したが、こ
の発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、こ
の発明の範囲内で種々変更して実施することが可能であ
る。放熱ユニット取付壁5とフィルタ取付用壁6とを直
角をなすように配置することなく、放熱ユニット取付壁
5とフィルタ取付用壁6と相対面するように略平行に配
置して、これら一対の相対面する連結壁7、7にて連結
したものであってもよい。また、連結壁7が略均一の薄
肉であるので、本体内部を比較的余裕のあるもとするこ
とができ、これによって、図9の示した従来のチャンバ
に使用された小型の熱交換器を本体内部に設置すること
も可能である。さらに、パイプ支持部27の数の増減は
自由であり、パイプ支持部27の突出片31、31間寸
法及び突出片31の突出量としても、使用するパイプ2
6の外径寸法等に応じて変更することが可能で、突出片
31の肉厚寸法としても、塑性変形させることができし
かも塑性変形させた際に確実にパイプ26を支持できる
と共に破損しない範囲での変更が可能である。ところ
で、加工が容易であると共に軽量である等の観点から、
筒状本体1及び蓋体2、3をアルミニウムにて構成する
のが望ましいが、勿論ステンレス等の他の金属にて構成
してもよい。また、図6に示すチャンバにおける冷却用
フィン38の肉厚寸法や突出量等は、内部に配置するフ
ァン37等に邪魔とならず、冷却用フィン38としての
機能を果る範囲で変更可能であり、断面積、熱伝導長さ
及び熱伝導率等にとって決定するのが好ましい。さら
に、冷却用流体通路25、45に使用するパイプとして
銅パイプに限らず、ステンレスパイプ等であってもよ
い。また、筒状本1を押出成形品とせずに、機械的な組
立てと機械加工等によって製作してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のエキシマレーザ発振器用チャンバの
実施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】上記エキシマレーザ発振器用チャンバの筒状本
体の側面図である。
【図3】上記エキシマレーザ発振器用チャンバの筒状本
体の平面図である。
【図4】上記エキシマレーザ発振器用チャンバの筒状本
体の断面図である。
【図5】上記エキシマレーザ発振器用チャンバの筒状本
体の要部拡大断面図である。
【図6】この発明のエキシマレーザ発振器用チャンバの
他の実施の形態を示す断面図である。
【図7】この発明のエキシマレーザ発振器用チャンバの
別の実施の形態を示す断面図である。
【図8】上記エキシマレーザ発振器用チャンバの要部拡
大斜視図である。
【図9】従来のエキシマレーザ発振器用チャンバの断面
図である。
【符号の説明】
1 筒状本体 2 蓋体 3 蓋体 5 放電ユニット取付壁 6 フィルタ取付用壁 7 連結壁 25 冷却用流体通路 26 パイプ 28 パイプ支持部 34 ボルト孔 35 凹溝 37 ファン 38 冷却用フィン 40 受熱部 41 放熱部 42 熱交換器 45 冷却用流体通路 46 窓部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状本体(1)と、この筒状本体(1)
    の両開口部を塞ぐ蓋体(2)(3)とを備えたエキシマ
    レーザ発振器用チャンバであって、上記筒状本体(1)
    は、放電ユニット取付壁(5)とフィルタ取付用壁
    (6)とを有し、この放電ユニット取付壁(5)とフィ
    ルタ取付用壁(6)とが略均一の薄肉の連結壁(7)に
    て連結されてなることを特徴とするエキシマレーザ発振
    器用チャンバ。
  2. 【請求項2】 上記放電ユニット取付壁(5)とフィル
    タ取付用壁(6)とが略直角をなすように成形されたこ
    とを特徴とする請求項1のエキシマレーザ発振器用チャ
    ンバ。
  3. 【請求項3】 上記連結壁(7)の断面形状が略円弧状
    とされたことを特徴とする請求項1又は請求項2のエキ
    シマレーザ発振器用チャンバ。
  4. 【請求項4】 上記筒状本体(1)の内面に複数の冷却
    用フィン(38)を設けたことを特徴とする請求項1〜
    請求項3のいずれかのエキシマレーザ発振器用チャン
    バ。
  5. 【請求項5】 上記連結壁(7)に冷却用流体通路(2
    5)を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4のい
    ずれかのエキシマレーザ発振器用チャンバ。
  6. 【請求項6】 上記連結壁(7)の外面のパイプ支持部
    (26)に支持されるパイプ(26)をもって、上記冷
    却用流体通路(25)を形成したことを特徴とする請求
    項5のエキシマレーザ発振器用チャンバ。
  7. 【請求項7】 上記パイプ(26)が銅パイプであるこ
    とを特徴とする請求項6のエキシマレーザ発振器用チャ
    ンバ。
  8. 【請求項8】 パイプ支持部(27)は、相対面する一
    対の突出片(28)(28)を有し、この一対の突出片
    (28)(28)間に上記パイプ(26)が嵌合された
    状態でこの突出片(28)(28)の両端部が相互に接
    近するように塑性変形されてこのパイプ(26)を支持
    することを特徴とする請求項6又は請求項7のいずれか
    のエキシマレーザ発振器用チャンバ。
  9. 【請求項9】 上記連結壁(7)の外周に軸心方向に沿
    って複数の上記パイプ支持部(27)を本体端部近傍ま
    で連設して、このパイプ支持部(27)の突出片(2
    8)(28)間に形成される凹溝(35)の端部を、上
    記蓋体(2)(3)を筒状本体(1)に取付けるための
    ボルト部材のボルト孔(34)としたことを特徴とする
    請求項6〜請求項8のいずれかのエキシマレーザ発振器
    用チャンバ。
  10. 【請求項10】 ファン(37)を上記フィルタ取付用
    壁(6)の反放電ユニット取付壁側の近傍の本体内部に
    配置すると共に、このファン(37)の風を上記放電ユ
    ニット取付壁(5)から上記連結壁(7)に沿って循環
    させることを特徴とする請求項2〜請求項9のいずれか
    のエキシマレーザ発振器用チャンバ。
  11. 【請求項11】 上記連結壁(7)に、ユニット取付け
    用の窓部(46)を開設すると共に、この窓部(46)
    に、受熱部(40)と放熱部(41)とを有する熱交換
    ユニット(42)を装着し、さらに、受熱部(40)を
    本体内部側に配設すると共に、放熱部(41)を本体外
    部側に配設したことを特徴とする請求項1〜請求項10
    のいずれかのエキシマレーザ発振器用チャンバ。
  12. 【請求項12】 上記受熱部(40)がヒートパイプ構
    造であると共に、上記放熱部(41)が冷却用流体通路
    (45)を有すことを特徴とする請求項11のエキシマ
    レーザ発振器用チャンバ。
  13. 【請求項13】 上記筒状本体(1)がアルミニウム製
    の押出成形品であることを特徴とする請求項1〜請求項
    12のいずれかのエキシマレーザ発振器用チャンバ。
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