JP2002176095A - 基板保持部材 - Google Patents

基板保持部材

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JP2002176095A
JP2002176095A JP2000375369A JP2000375369A JP2002176095A JP 2002176095 A JP2002176095 A JP 2002176095A JP 2000375369 A JP2000375369 A JP 2000375369A JP 2000375369 A JP2000375369 A JP 2000375369A JP 2002176095 A JP2002176095 A JP 2002176095A
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JP
Japan
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holding member
substrate
substrate holding
sic
composite material
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JP2000375369A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Shiogai
達也 塩貝
Hiroyuki Tsuto
宏之 津戸
Yoshibumi Takei
義文 武井
Ichiro Aoki
一郎 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属と比較して高剛性でしかも基板に熱ひず
みを与えず、セラミックスより軽量な基板保持部材を提
供する。したがって、長期間の運転が可能となり作業効
率を格段に向上することができる効果がある。 【解決手段】 SiCの含有率が40〜80体積%のS
i−SiC複合材料により基板保持部材を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板や液晶
等のガラス基板などを保持するために用いる基板保持部
材に関するもので、特に、高剛性で軽量な基板保持部材
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、シリコンウエハーや液晶用ガラス
基板の表面の汚れや傷などの外観検査を行い不良品を選
別する装置として、例えば、特開2000−10009
03号公報にて開示されているような構造を有する外観
検査装置が頻繁に使用されるようになってきている。こ
こで、図1に、外観検査装置の内部に設置されている基
板保持部の構成を模式的に示した。2は基板保持部材
で、3は基板保持部材の支持部で、1は2に保持される
基板を示したものであり、従来、基板保持部材の材料と
しては、アルミニウム合金等の金属やセラミックスが使
用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の金属か
らなる基板保持部材では、剛性が低いために長期の使用
で撓みが生じ、正確な位置決めに支障が生じるという課
題があった。また、従来のセラミックスからなる基板保
持部材では撓みの問題は解決したものの、例えばアルミ
ナの比重は4と重く、軽量化できないという課題があっ
た。さらには、金属はシリコンウエハーやガラス基板と
比較して熱膨張率が大きいために周囲の温度変化で基板
に熱ひずみを及ぼすという課題もあった。
【0004】本発明は、上記の課題を解決するために鋭
意検討してなされたものであり、高剛性で、かつ軽量で
衝撃が加わっても損傷し難い基板保持部材に関する技術
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の目的
は、基板を保持するために用いる基板保持部材であっ
て、前記基板保持部材がSi−SiC複合材料からなる
ことを特徴とする基板保持部材によって達成される。こ
こで、前記Si−SiC複合材料が、SiC粉末に有機
バインダーを添加し、混合し、成形した後、その成形体
の少なくとも一部の表面にSiを接触させ、それを真空
中またはアルゴン雰囲気中で1500〜1700℃の温
度で加熱することにより溶融したSiを成形体中に浸透
させて得られる複合材料であることが好ましい。また、
前記Si−SiC複合材料中のSiCの含有率が、40
〜70体積%であることが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、さらに詳細に本発明を説明
する。本発明にいうSi−SiC複合材料は、SiCを
含有するため高剛性となり、さらに、Siの耐熱性が極
めて高いので、複合材料の耐熱性も良好となり基板保持
部材として最も好ましい。
【0007】その複合材料の作成方法は、溶融したSi
をSiC成形体中の空隙に真空中またはアルゴン雰囲気
中で浸透させるもので、その浸透温度としては1500
〜1700℃が好ましい。その理由は、1500℃より
と低いと緻密な複合材料が得られず、また1700℃よ
り高い温度では、Siの蒸発により緻密な複合材料が得
られなくなるからである。
【0008】ここで、Si−SiC複合材料中のSiC
の含有率が、40〜70体積%であることが好ましいと
した理由は、40体積%より少ないと剛性が低いために
長期の使用で撓みが生じ、正確な位置決めに支障が生じ
やすくなり、さらには基板保持部材とシリコンウエハー
との熱膨張係数の差異が大きくなり好ましくないからで
ある。また、80体積%より多いと靭性が小さくなり衝
撃が加わったときに破損し易くなるからでる。
【0009】次に、以下に本発明の実施例と比較例によ
り本発明を詳細に説明する。
【0010】(実施例)SiC原料粉末としては、信濃
電気精錬社製のGC#800と#2000との混合粉末
を用いた。その混合粉末100重量部に有機バインダー
としてフェノール樹脂(昭和高分子社製BRL−10
1)を3重量部加えて混合し、これを基板保持部材の形
状が得られる金型でプレスした後、これを200℃で脱
バインダーすることにより空隙を有するSiC成形体を
得た。
【0011】次に、得られた成形体の上面にSiのイン
ゴット(日本電工社製)を載せ、真空中で1600℃の
温度で3時間熱処理することにより、溶融Siを成形体
中に浸透させてSiCの含有率が60体積%のSi−S
iC複合材料からなる基板保持部材を得た。
【0012】得られた基板保持部材の弾性率は、280
GPaとステンレス鋼の210GPaと比較して遜色な
く高剛性を確保できた。また、熱膨張係数は、4.0×
10 -6/℃とシリコンの4.12×10-6/℃およびガ
ラスとほぼ同じレベルとなった。したがって、熱ひずみ
を回避するのに十分な特性を有していることを確認でき
た。また、比重は2.3と従来のセラミックスの半分程
度と軽くなった。次に、この基板保持部材を外観検査装
置に実際に搭載して長期間使用しても基板保持部材には
撓みも生じず、また、欠けたり破損することがなかっ
た。さらに、基板への熱ひずみの影響は皆無となった。
【0013】(比較例)次に、従来のアルミニウム合金
を用いた場合について比較する。アルミ合金製の基板保
持部材の弾性率は、80GPaとステンレス鋼の半分以
下と小さいため、長期の使用で撓む場合があった。ま
た、アルミニウム合金の熱膨張係数は、20×10-6
℃とシリコンの5倍と大きいため、この基板保持部材を
外観検査装置に実際に搭載した結果、熱ひずみを受けた
基板が抜き取り検査により確認された。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、金属と比較して高剛性
であるため撓むことがなく、しかも基板に熱ひずみを与
えず、軽量で衝撃が加わったときに破損することのない
基板保持部材を提供することができる。したがって、長
期間の運転が可能となり作業効率を格段に向上できると
いう効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に関わる基板保持部の模式図で
ある。
【符号の説明】
1 基板 2 基板保持部材 3 支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 一郎 千葉県佐倉市大作二丁目4番2号 太平洋 セメント株式会社内 Fターム(参考) 4G001 BA22 BA62 BB22 BB62 BC17 BC33 BC41 BC52 BC54 BD38 5F031 CA02 CA05 GA32 GA33

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を保持するために用いる基板保持部
    材であって、前記基板保持部材がSi−SiC複合材料
    からなることを特徴とする基板保持部材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のSi−SiC複合材料
    が、SiC粉末に有機バインダーを添加し、混合し、成
    形した後、その成形体の少なくとも一部の表面にSiを
    接触させ、それを真空中またはアルゴン雰囲気中で15
    00〜1700℃の温度で加熱することにより溶融した
    Siを成形体中に浸透させて得られる複合材料であるこ
    とを特徴とする基板保持部材。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のSi−SiC複
    合材料中のSiCの含有率が、40〜70体積%である
    ことを特徴とする基板保持部材。
JP2000375369A 2000-12-11 2000-12-11 基板保持部材 Pending JP2002176095A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005175141A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Taiheiyo Cement Corp 搬送装置用ハンド
JP2010006638A (ja) * 2008-06-27 2010-01-14 Hitachi Powdered Metals Co Ltd 無鉛低温ガラスフリット、それを用いた無鉛低温ガラスフリットペースト材料,画像表示装置及びicセラミックスパッケージ

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JP2005175141A (ja) * 2003-12-10 2005-06-30 Taiheiyo Cement Corp 搬送装置用ハンド
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