JP2002164421A - 基板保持部材 - Google Patents

基板保持部材

Info

Publication number
JP2002164421A
JP2002164421A JP2000360923A JP2000360923A JP2002164421A JP 2002164421 A JP2002164421 A JP 2002164421A JP 2000360923 A JP2000360923 A JP 2000360923A JP 2000360923 A JP2000360923 A JP 2000360923A JP 2002164421 A JP2002164421 A JP 2002164421A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holding member
substrate holding
substrate
aluminum alloy
ceramic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000360923A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Tsuto
宏之 津戸
Chokusui Odano
直水 小田野
Hiromasa Shimojima
浩正 下嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiheiyo Cement Corp
Ceranx Co Ltd
Original Assignee
Taiheiyo Cement Corp
Ceranx Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiheiyo Cement Corp, Ceranx Co Ltd filed Critical Taiheiyo Cement Corp
Priority to JP2000360923A priority Critical patent/JP2002164421A/ja
Publication of JP2002164421A publication Critical patent/JP2002164421A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属と比較して高剛性でしかも基板に熱ひず
みを与えず、セラミックスのように衝撃が加わったとき
に破損することのない基板保持部材を提供する。したが
って、長期間の運転が可能となり作業効率を格段に向上
することができる効果がある。 【解決手段】 含有量が60〜80体積%のSiC粉末
を強化材とし、Al−Si−Mg系のアルミニウム合金
をマトリックスとする金属−セラミックス複合材料によ
り基板保持部材を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板や液晶
等のガラス基板などを保持するために用いる基板保持部
材に関するもので、特に、高剛性で衝撃が加わっても損
傷し難い基板保持部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、シリコンウエハーや液晶用ガラス
基板の表面の汚れや傷などの外観検査を行い不良品を選
別する装置として、例えば、特開2000−10009
03号公報にて開示されているような構造を有する外観
検査装置が頻繁に使用されるようになってきている。こ
こで、図1に、外観検査装置の内部に設置されている基
板保持部の構成を模式的に示した。2は基板保持部材
で、3は基板保持部材の支持部で、1は2に保持される
基板を示したものであり、従来、基板保持部材の材料と
しては、アルミニウム合金等の金属やセラミックスが使
用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の金属か
らなる基板保持部材では、剛性が低いために長期の使用
で撓みが生じ、正確な位置決めに支障が生じるという課
題があった。また、従来のセラミックスからなる基板保
持部材では、撓みの問題は解決したものの外部からの力
や衝撃が加わったときに欠けたり破損し易いという課題
があった。さらには、金属はシリコンウエハーやガラス
基板と比較して熱膨張率が大きいために周囲の温度変化
で基板に熱ひずみを及ぼすという課題もあった。
【0004】本発明は、上記の課題を解決するために鋭
意検討してなされたものであり、高剛性で衝撃が加わっ
ても損傷し難い基板保持部材に関する技術を提供するこ
とを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した本発明の目的
は、セラミックス粉末またはセラミックス繊維を強化材
とし、アルミニウムまたはアルミニウム合金をマトリッ
クスとする金属−セラミックス複合材料からなることを
特徴とする基板保持部材によって達成される。ここで、
セラミックス粉末またはセラミックス繊維の含有量が、
60〜80体積%であることが好ましい。また、セラミ
ックス粉末またはセラミックス繊維が、SiCからなる
ことが好ましい。さらには、アルミニウム合金が、Al
−Si−Mg系のアルミニウム合金からなることが好ま
しい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、さらに詳細に本発明を説明
する。本発明にいうセラミックスとはアルミナ、窒化ア
ルミニウム、SiC等の公知のセラミックスが適用でき
るが、アルミニウムとの濡れ性、製造の容易さからSi
Cが最も好ましい。
【0007】ここで、セラミックス粉末またはセラミッ
クス繊維の含有量が、60〜80体積%とした理由は、
60体積%より少ないと剛性が低いために長期の使用で
撓みが生じ、正確な位置決めに支障が生じやすくなり、
さらには基板保持部材とシリコンウエハーとの熱膨張係
数の差異が大きくなり好ましくないからである。また、
80体積%より多いと靭性が小さくなり衝撃が加わった
ときに破損し易くなるからでる。
【0008】次に、アルミニウム合金が、Al−Si−
Mg系のアルミニウム合金からなる理由は、セラミック
スとの濡れ性が良好となるため非加圧での浸透が可能と
なり、さらには内部に金属が浸透しない欠陥部分が発生
しにくくなるからである。
【0009】次に、金属−セラミックス複合材料の製造
方法としては、公知の非加圧浸透法、加圧浸透法、鋳造
法、粉末冶金法等が適用可能であるが、その中でもセラ
ミックスの含有率を広範囲に変えられ、セラミックスの
均一分散性が良いこと、非加圧で大型の製品が得られる
点で、非加圧浸透法が最も好ましい。
【0010】(実施例)強化材として平均粒径66μm
のSiC粉末70重量部と平均粒径25μmのSiC粉
末30重量部を用い、それにバインダーとしてのコロイ
ダルシリカ液をSiO2固形分濃度としてSiC粉末1
00重量部に対して2重量部となる量を添加し、それに
消泡剤を0.2重量部、イオン交換水を24重量部加
え、ポットミルで12時間混合した。得られたスラリー
を基板保持部材の形状が得られる金型に流し込み、フイ
ルタープレスで脱水し、それを脱型した後、1000℃
で焼成して空隙率30%を有する多孔構造のプリフォー
ムを得た。
【0011】次に、得られたプリフォームに対してAl
−12Si−3Mg−2Cu−3Ti組成からなるアル
ミニウム合金を、窒素雰囲気中、825℃で60時間非
加圧浸透させた。このようにしてSiC粉末の含有量が
70体積%の金属−セラミックス複合材料からなる基板
保持部材を得た。
【0012】得られた基板保持部材の弾性率は、265
GPaとステンレス鋼の210GPaと比較して遜色な
く高剛性を確保できた。また、熱膨張係数は、6.2×
10 -6/℃とシリコンの4.12×10-6/℃およびガ
ラスとほぼ同じレベルとなった。したがって、熱ひずみ
を回避するのに十分な特性を有していることを確認でき
た。また、破壊靭性は、10MN/m2/3と従来のセラ
ミックスの2倍以上と大きくなった次に、この基板保持
部材を外観検査装置に実際に搭載して長期間使用しても
基板保持部材には撓みも生じず、また、欠けたり破損す
ることがなかった。さらに、基板への熱ひずみの影響は
皆無となった。
【0013】(比較例)次に、従来のアルミ合金を用い
た場合について比較する。アルミ合金製の基板保持部材
の弾性率は、80GPaとステンレス鋼の半分以下と小
さいため、長期の使用で撓む場合があった。また、アル
ミ合金の熱膨張係数は、20×10-6/℃とシリコンの
5倍と大きいため、この基板保持部材を外観検査装置に
実際に搭載した結果、熱ひずみを受けた基板が抜き取り
検査により確認された。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、金属と比較して高剛性
であるため撓むことがなく、しかも基板に熱ひずみを与
えず、セラミックスのように衝撃が加わったときに破損
することのない基板保持部材を提供することができる。
したがって、長期間の運転が可能となり作業効率を格段
に向上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に関わる基板保持部の模式図で
ある。
【符号の説明】
1 基板 2 基板保持部材 3 支持部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 41/88 C04B 41/88 U C22C 1/10 C22C 1/10 G 49/06 49/06 //(C22C 49/06 (C22C 49/06 101:14) 101:14) (72)発明者 下嶋 浩正 宮城県仙台市泉区明通3−7 セランクス 株式会社内 Fターム(参考) 4K020 AA08 AA22 AC01 BA05 BB02 BB22 5F031 CA02 CA05 GA24 GA32 HA02 MA33

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セラミックス粉末またはセラミックス繊
    維を強化材とし、アルミニウムまたはアルミニウム合金
    をマトリックスとする金属−セラミックス複合材料から
    なることを特徴とする基板保持部材。
  2. 【請求項2】 セラミックス粉末またはセラミックス繊
    維の含有量が、60〜80体積%であることを特徴とす
    る請求項1記載の基板保持部材。
  3. 【請求項3】 セラミックス粉末またはセラミックス繊
    維が、SiCからなることを特徴とする請求項1または
    2記載の基板保持部材。
  4. 【請求項4】 アルミニウム合金が、Al−Si−Mg
    系のアルミニウム合金からなることを特徴とする請求項
    1、2または3記載の基板保持部材。
JP2000360923A 2000-11-28 2000-11-28 基板保持部材 Pending JP2002164421A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000360923A JP2002164421A (ja) 2000-11-28 2000-11-28 基板保持部材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000360923A JP2002164421A (ja) 2000-11-28 2000-11-28 基板保持部材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002164421A true JP2002164421A (ja) 2002-06-07

Family

ID=18832436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000360923A Pending JP2002164421A (ja) 2000-11-28 2000-11-28 基板保持部材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002164421A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002061808A2 (en) * 2001-01-30 2002-08-08 Tokyo Electron Limited Heat treatment apparatus and wafer support ring

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002061808A2 (en) * 2001-01-30 2002-08-08 Tokyo Electron Limited Heat treatment apparatus and wafer support ring
WO2002061808A3 (en) * 2001-01-30 2003-09-04 Tokyo Electron Ltd Heat treatment apparatus and wafer support ring

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106747530B (zh) 一种氮化硼纳米片增强陶瓷基复合材料及其制备方法
JP5420815B2 (ja) 低融点金属鋳造装置用耐熱材料
JP2002164421A (ja) 基板保持部材
Gogotsi et al. Stress‐Enhanced Oxidation of Silicon Nitride Ceramics
JPH0244067A (ja) 耐溶損性に優れたbn系常圧焼結セラミック
Demirskyi et al. Consolidation of B4C–VB2 eutectic ceramics by spark plasma sintering
JP2002173719A (ja) 光学系支持部材
JP2002176095A (ja) 基板保持部材
JP2002241886A (ja) 精密測定装置用筐体および支持部材
JP2002155325A (ja) 支持架
JP2002161361A (ja) スパッタリングターゲット用バッキングプレート
JPH05194022A (ja) セラミックス複合材料及びその製造方法
JP2002186594A (ja) 核磁気共鳴装置用筐体
JPH1180860A (ja) 金属−セラミックス複合材料の製造方法
JP2002185096A (ja) メタルコア基板
JP2002161321A (ja) 慣性装置用ステージ及び筐体
JP2002144527A (ja) ブレード
Chermant et al. State of the art of damage-creep in ceramic matrix composites
JP2002235128A (ja) 金属−セラミックス複合材料の製造方法
JPH01176289A (ja) アルミニウム溶湯用部材及びその製造方法
JP2002128044A (ja) 電子部品収納用トレイ
JPH0633371A (ja) 繊維強化複合材料用プリフォームの製造法
JPH05319910A (ja) セラミックス複合材料及びその製造方法
JP2002371330A (ja) 金属−セラミックス複合材料の製造方法
JP2002241869A (ja) 金属−セラミックス複合材料の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060808