JPH10270540A - 静電チャックデバイスおよび静電チャック用基台 - Google Patents
静電チャックデバイスおよび静電チャック用基台Info
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- JPH10270540A JPH10270540A JP8992697A JP8992697A JPH10270540A JP H10270540 A JPH10270540 A JP H10270540A JP 8992697 A JP8992697 A JP 8992697A JP 8992697 A JP8992697 A JP 8992697A JP H10270540 A JPH10270540 A JP H10270540A
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Landscapes
- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 温度変化があっても、静電チャックのそりや
剥離を生じることがない静電チャックデバイスおよび静
電チャック用基台を提供すること。 【解決手段】静電チャックデバイス1は、内部電極4を
有するセラミックス製プレート3からなる静電チャック
2と、この静電チャック2を固定する金属−セラミック
ス複合材料で形成された基台5とを具備する。
剥離を生じることがない静電チャックデバイスおよび静
電チャック用基台を提供すること。 【解決手段】静電チャックデバイス1は、内部電極4を
有するセラミックス製プレート3からなる静電チャック
2と、この静電チャック2を固定する金属−セラミック
ス複合材料で形成された基台5とを具備する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置等
に使用され、シリコンウェハー等を静電力で吸着するた
めの静電チャックおよびそれを固定する基台からなる静
電チャックデバイス、および静電チャック用基台に関す
る。
に使用され、シリコンウェハー等を静電力で吸着するた
めの静電チャックおよびそれを固定する基台からなる静
電チャックデバイス、および静電チャック用基台に関す
る。
【0002】
【従来の技術】半導体製造装置においては、シリコンウ
ェハー等の被処理基板を吸着固定するために静電チャッ
クが用いられている。静電チャックは、内部電極とその
外側の絶縁部材とで構成され、絶縁部材上に被処理基板
を載置するとともに、内部電極に給電することにより、
静電力によって被処理基板を吸着するものである。
ェハー等の被処理基板を吸着固定するために静電チャッ
クが用いられている。静電チャックは、内部電極とその
外側の絶縁部材とで構成され、絶縁部材上に被処理基板
を載置するとともに、内部電極に給電することにより、
静電力によって被処理基板を吸着するものである。
【0003】このような静電チャック用絶縁部材の材料
として、従来、ポリイミド等の樹脂が使用されていた
が、近年、耐摩耗性が良好で吸着力が高いこと等から、
酸化アルミニウム(アルミナ)、窒化アルミニウム、チ
タン酸カルシウム等のセラミックスを使用したものが増
加している。
として、従来、ポリイミド等の樹脂が使用されていた
が、近年、耐摩耗性が良好で吸着力が高いこと等から、
酸化アルミニウム(アルミナ)、窒化アルミニウム、チ
タン酸カルシウム等のセラミックスを使用したものが増
加している。
【0004】静電チャックの絶縁部材としてセラミック
ス製のものを使用する場合には、通常、基台に固定され
る。このような基台としては、セラミックスよりも加工
性が良好で熱伝導性が大きく、比較的汚染が少ないこと
から、通常アルミニウムが用いられている。
ス製のものを使用する場合には、通常、基台に固定され
る。このような基台としては、セラミックスよりも加工
性が良好で熱伝導性が大きく、比較的汚染が少ないこと
から、通常アルミニウムが用いられている。
【0005】一方、静電チャックは、用途により−30
〜400℃の様々な温度で使用され、昇降温が繰り返さ
れることが多い。そのため、静電チャックとアルミニウ
ムの基台とは、柔軟性のある樹脂や、はんだ等の比較的
柔らかい金属で接着されるか、またはネジ止めにより機
械的に固定されている。
〜400℃の様々な温度で使用され、昇降温が繰り返さ
れることが多い。そのため、静電チャックとアルミニウ
ムの基台とは、柔軟性のある樹脂や、はんだ等の比較的
柔らかい金属で接着されるか、またはネジ止めにより機
械的に固定されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、静電チ
ャックのセラミックスの熱膨張係数は通常3〜12pp
m/℃であるのに対し、アルミニウムの熱膨張係数は2
3ppm/℃であるため、温度変化が激しい用途の場合
には熱膨張差により静電チャックにそりが生じてしま
う。また、著しい場合には、静電チャックが基台から剥
離することもある。
ャックのセラミックスの熱膨張係数は通常3〜12pp
m/℃であるのに対し、アルミニウムの熱膨張係数は2
3ppm/℃であるため、温度変化が激しい用途の場合
には熱膨張差により静電チャックにそりが生じてしま
う。また、著しい場合には、静電チャックが基台から剥
離することもある。
【0007】このようなことを防止するために、これら
を柔らかい樹脂や、柔らかい金属で接着し、かつこの樹
脂や金属を厚くして熱膨張差を緩和している。しかし、
柔らかい樹脂を厚くして用いると、熱伝導性が悪くなる
上に、高温では使用することができないという問題があ
る。また、柔らかい金属であるはんだや鑞材を用いる場
合には、温度差が大きい場合や、12インチウェハ用な
ど大型化した場合には、応力を吸収することができず、
そりの発生を有効に防止することができないという問題
がある。
を柔らかい樹脂や、柔らかい金属で接着し、かつこの樹
脂や金属を厚くして熱膨張差を緩和している。しかし、
柔らかい樹脂を厚くして用いると、熱伝導性が悪くなる
上に、高温では使用することができないという問題があ
る。また、柔らかい金属であるはんだや鑞材を用いる場
合には、温度差が大きい場合や、12インチウェハ用な
ど大型化した場合には、応力を吸収することができず、
そりの発生を有効に防止することができないという問題
がある。
【0008】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、温度変化があっても、静電チャックのそりや
剥離を生じることがない静電チャックデバイスおよび静
電チャック用基台を提供することを目的とする。
であって、温度変化があっても、静電チャックのそりや
剥離を生じることがない静電チャックデバイスおよび静
電チャック用基台を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、(1)〜(7)の発明を提供する。 (1) 内部電極を有するセラミックス製プレートから
なる静電チャックと、この静電チャックを固定する金属
−セラミックス複合材料で形成された基台とを具備する
ことを特徴とする静電チャックデバイス。 (2) (1)の発明において、前記基台の熱膨張係数
が6〜12ppm/℃であることを特徴とする静電チャ
ックデバイス。 (3) (1)または(2)の発明において、前記静電
チャックのセラミックス製プレートの熱膨張係数と前記
基台の熱膨張係数との差が5ppm以下であることを特
徴とする静電チャックデバイス。 (4) (1)〜(3)のいずれかの発明において、前
記静電チャックのセラミックス製プレートと前記基台と
が接着層で固定されていることを特徴とする静電チャッ
クデバイス。
に、(1)〜(7)の発明を提供する。 (1) 内部電極を有するセラミックス製プレートから
なる静電チャックと、この静電チャックを固定する金属
−セラミックス複合材料で形成された基台とを具備する
ことを特徴とする静電チャックデバイス。 (2) (1)の発明において、前記基台の熱膨張係数
が6〜12ppm/℃であることを特徴とする静電チャ
ックデバイス。 (3) (1)または(2)の発明において、前記静電
チャックのセラミックス製プレートの熱膨張係数と前記
基台の熱膨張係数との差が5ppm以下であることを特
徴とする静電チャックデバイス。 (4) (1)〜(3)のいずれかの発明において、前
記静電チャックのセラミックス製プレートと前記基台と
が接着層で固定されていることを特徴とする静電チャッ
クデバイス。
【0010】(5) 内部電極を有するセラミックス製
プレートからなる静電チャックを固定する静電チャック
用基台であって、金属−セラミックス複合材料で形成さ
れていることを特徴とする静電チャック用基台。 (6) (5)の発明において、熱膨張係数が6〜12
ppm/℃であることを特徴とする静電チャック用基
台。 (7) (5)または(6)の発明において、静電チャ
ックのセラミックス製プレートの熱膨張係数との差が5
ppm以下の熱膨張係数を有することを特徴とする静電
チャック用基台。
プレートからなる静電チャックを固定する静電チャック
用基台であって、金属−セラミックス複合材料で形成さ
れていることを特徴とする静電チャック用基台。 (6) (5)の発明において、熱膨張係数が6〜12
ppm/℃であることを特徴とする静電チャック用基
台。 (7) (5)または(6)の発明において、静電チャ
ックのセラミックス製プレートの熱膨張係数との差が5
ppm以下の熱膨張係数を有することを特徴とする静電
チャック用基台。
【0011】本発明においては、セラミックス製プレー
トからなる静電チャックの基台として金属−セラミック
ス複合材料を用いるので、静電チャックの熱膨張係数と
基台の熱膨張係数との差を小さくすることができ、静電
チャックのそりや剥離を防止することができる。
トからなる静電チャックの基台として金属−セラミック
ス複合材料を用いるので、静電チャックの熱膨張係数と
基台の熱膨張係数との差を小さくすることができ、静電
チャックのそりや剥離を防止することができる。
【0012】すなわち、金属−セラミックス複合材料
は、金属およびセラミックスの配合割合により、熱膨張
係数を6〜20ppm/℃の間で任意に選択することが
できるので、セラミックス製プレートからなる静電チャ
ックの熱膨張係数と合わせることが可能である。
は、金属およびセラミックスの配合割合により、熱膨張
係数を6〜20ppm/℃の間で任意に選択することが
できるので、セラミックス製プレートからなる静電チャ
ックの熱膨張係数と合わせることが可能である。
【0013】また、金属−セラミックス複合材料は、半
導体製造装置に使用しても汚染が少なく、熱伝導度も高
く、加工性も良好であるため、静電チャックの基台とし
て好適である。
導体製造装置に使用しても汚染が少なく、熱伝導度も高
く、加工性も良好であるため、静電チャックの基台とし
て好適である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の一
実施形態に係る静電チャックデバイスを示す断面図であ
る。この静電チャックデバイス1は、内部電極4を有す
るセラミックス製プレート3からなる静電チャック2
と、この静電チャック2を固定する金属−セラミックス
複合材料で形成された基台とを備えている。静電チャッ
ク2は接着層6により基台5に固定されている。なお、
参照符号7は給電線である。
明の実施の形態について説明する。図1は、本発明の一
実施形態に係る静電チャックデバイスを示す断面図であ
る。この静電チャックデバイス1は、内部電極4を有す
るセラミックス製プレート3からなる静電チャック2
と、この静電チャック2を固定する金属−セラミックス
複合材料で形成された基台とを備えている。静電チャッ
ク2は接着層6により基台5に固定されている。なお、
参照符号7は給電線である。
【0015】静電チャック2を構成するセラミックス製
プレート3としては、アルミナ(Al2O3)を主成分と
するアルミナ系セラミックス、窒化アルミニウム(Al
N)、チタン酸カルシウム(CaTiO3)、炭化珪素
(SiC)などを用いることができる。これらの熱膨張
係数は、およそ4〜9ppm/℃の範囲内である。この
セラミックス製プレート3の厚さは、0.5〜10mm
程度が好ましい。
プレート3としては、アルミナ(Al2O3)を主成分と
するアルミナ系セラミックス、窒化アルミニウム(Al
N)、チタン酸カルシウム(CaTiO3)、炭化珪素
(SiC)などを用いることができる。これらの熱膨張
係数は、およそ4〜9ppm/℃の範囲内である。この
セラミックス製プレート3の厚さは、0.5〜10mm
程度が好ましい。
【0016】基台5を構成する金属−セラミックス複合
材料としては、アルミニウム−炭化珪素系(Al−Si
C)複合材料、アルミニウム−酸化アルミニウム系(A
l−Al2O3)複合材料、アルミニウム−窒化アルミニ
ウム系(Al−AlN)複合材料等を用いることができ
る。これらの複合材料は、金属とセラミックスとの配合
割合により、熱膨張係数を6〜20ppm/℃の間で任
意に選択することができる。したがって、セラミックス
製プレートからなる静電チャック2と熱膨張係数を合わ
せることが可能であり、温度変化が大きい場合でも、静
電チャック2のそりや剥離を防止することができる。静
電チャック2のそりや剥離を一層有効に防止する観点か
ら、基台5の熱膨張係数は6〜12ppm/℃であるこ
とが好ましく、静電チャック2の熱膨張係数と基台5の
熱膨張係数との差が5ppm以下であることが好まし
い。
材料としては、アルミニウム−炭化珪素系(Al−Si
C)複合材料、アルミニウム−酸化アルミニウム系(A
l−Al2O3)複合材料、アルミニウム−窒化アルミニ
ウム系(Al−AlN)複合材料等を用いることができ
る。これらの複合材料は、金属とセラミックスとの配合
割合により、熱膨張係数を6〜20ppm/℃の間で任
意に選択することができる。したがって、セラミックス
製プレートからなる静電チャック2と熱膨張係数を合わ
せることが可能であり、温度変化が大きい場合でも、静
電チャック2のそりや剥離を防止することができる。静
電チャック2のそりや剥離を一層有効に防止する観点か
ら、基台5の熱膨張係数は6〜12ppm/℃であるこ
とが好ましく、静電チャック2の熱膨張係数と基台5の
熱膨張係数との差が5ppm以下であることが好まし
い。
【0017】基台5を構成する上記複合材料は、半導体
装置に使用しても汚染が少なく、熱伝導度も140W/
mk以上と高く、基台5の材料として好適である。ま
た、電気伝導度も確保することができ、基台5を例えば
プラズマ電極として機能させることができる。さらに、
特殊な材料を用いずに製造することができ、また加工性
が良好なことから、安価に製造することができる。
装置に使用しても汚染が少なく、熱伝導度も140W/
mk以上と高く、基台5の材料として好適である。ま
た、電気伝導度も確保することができ、基台5を例えば
プラズマ電極として機能させることができる。さらに、
特殊な材料を用いずに製造することができ、また加工性
が良好なことから、安価に製造することができる。
【0018】基台5を構成する金属−セラミックス複合
材料は、セラミックス粒を成形したプリフォームに溶融
金属を浸透させる方法や、このように金属を浸透させて
製造したインゴットを再溶融し、高い流動性を確保した
状態で鋳造する方法等を採用することができる。
材料は、セラミックス粒を成形したプリフォームに溶融
金属を浸透させる方法や、このように金属を浸透させて
製造したインゴットを再溶融し、高い流動性を確保した
状態で鋳造する方法等を採用することができる。
【0019】接着層6は、静電チャック2を基台5に固
定するために用いられるものである。本発明において
は、静電チャック2の熱膨張係数と基台5の熱膨張係数
との差を小さくすることができるので、接着層6には、
熱膨張差を吸収する機能はさほど必要ではなく、使用温
度に応じて、樹脂、金属、ガラス等種々のものを用いる
ことができ、かつ比較的薄く形成することができる。そ
のため、熱伝導性が大きく低下することはない。この接
着層6としては、簡易にかつ確実に接着することができ
ることから、シリコン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、ポリイミド樹脂等の樹脂接着剤が好ましい。こ
れらの中では、耐食性が比較的良好で、かつ緩衝層とし
て良好な特性を有することから、シリコン系樹脂、エポ
キシ系樹脂が特に好適である。
定するために用いられるものである。本発明において
は、静電チャック2の熱膨張係数と基台5の熱膨張係数
との差を小さくすることができるので、接着層6には、
熱膨張差を吸収する機能はさほど必要ではなく、使用温
度に応じて、樹脂、金属、ガラス等種々のものを用いる
ことができ、かつ比較的薄く形成することができる。そ
のため、熱伝導性が大きく低下することはない。この接
着層6としては、簡易にかつ確実に接着することができ
ることから、シリコン樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタ
ン樹脂、ポリイミド樹脂等の樹脂接着剤が好ましい。こ
れらの中では、耐食性が比較的良好で、かつ緩衝層とし
て良好な特性を有することから、シリコン系樹脂、エポ
キシ系樹脂が特に好適である。
【0020】なお、接着層6を用いる代わりに、密着性
をよくするためのフィルムを挟んで、静電チャック2と
基台6とをネジ止めにより固定してもよい。ネジ止めの
場合には、高温でも使用することができるという利点が
ある。
をよくするためのフィルムを挟んで、静電チャック2と
基台6とをネジ止めにより固定してもよい。ネジ止めの
場合には、高温でも使用することができるという利点が
ある。
【0021】このように構成される静電チャックデバイ
スにおいては、図示しない電源より給電線7を介して内
部電極4に給電することにより、セラミックス製プレー
ト3上に載置された半導体ウェハが静電力によりプレー
ト3に吸着される。この場合に、上述したように静電チ
ャック2の熱膨張係数と基台5の熱膨張係数との差を小
さくすることができるので、大きな温度変化が生じても
静電チャック2が大きくそったり、剥離したりすること
がなく、半導体ウェハを確実に吸着させておくことがで
きる。
スにおいては、図示しない電源より給電線7を介して内
部電極4に給電することにより、セラミックス製プレー
ト3上に載置された半導体ウェハが静電力によりプレー
ト3に吸着される。この場合に、上述したように静電チ
ャック2の熱膨張係数と基台5の熱膨張係数との差を小
さくすることができるので、大きな温度変化が生じても
静電チャック2が大きくそったり、剥離したりすること
がなく、半導体ウェハを確実に吸着させておくことがで
きる。
【0022】
【実施例】表面の平面度が2〜3μmの直径8インチの
アルミナ製のプレートからなる静電チャック(厚さ4m
m)をエポキシ樹脂接着剤(厚さ60μm)により、種
々の材料の基台に固定した。その後、温度を150℃ま
で上昇させ、その際の静電チャックの平面度を測定し
た。その結果を表1に示す。
アルミナ製のプレートからなる静電チャック(厚さ4m
m)をエポキシ樹脂接着剤(厚さ60μm)により、種
々の材料の基台に固定した。その後、温度を150℃ま
で上昇させ、その際の静電チャックの平面度を測定し
た。その結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】表1中、実施例1〜5は、本発明に従っ
て、基台として金属−セラミックス複合材料を用いたも
のであり、比較例1は基台として従来より使用されてい
るアルミニウムを用いたものである。
て、基台として金属−セラミックス複合材料を用いたも
のであり、比較例1は基台として従来より使用されてい
るアルミニウムを用いたものである。
【0025】表1から明らかなように、基台として金属
−セラミックス複合材料を使用した実施例の場合には、
静電チャックと基台との熱膨張係数の差が小さく、15
0℃になっても平面度は比較的小さい。特に、熱膨張係
数の差が5ppm以下の実施例1〜4は、平面度が10
μm以下であり、静電チャックのそりが極めて小さいこ
とがわかる。これに対して、基台としてアルミニウムを
使用した場合には、その熱膨張係数が大きいことから、
静電チャックと基台との熱膨張係数の差が大きく、15
0℃における平面度が155μmと大きな値となり、静
電チャックが大きくそっていることが確認された。以上
の結果により、本発明の効果が確認された。
−セラミックス複合材料を使用した実施例の場合には、
静電チャックと基台との熱膨張係数の差が小さく、15
0℃になっても平面度は比較的小さい。特に、熱膨張係
数の差が5ppm以下の実施例1〜4は、平面度が10
μm以下であり、静電チャックのそりが極めて小さいこ
とがわかる。これに対して、基台としてアルミニウムを
使用した場合には、その熱膨張係数が大きいことから、
静電チャックと基台との熱膨張係数の差が大きく、15
0℃における平面度が155μmと大きな値となり、静
電チャックが大きくそっていることが確認された。以上
の結果により、本発明の効果が確認された。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
セラミックス製プレートからなる静電チャックの基台と
して金属−セラミックス複合材料を用いるので、静電チ
ャックの熱膨張係数と基台の熱膨張係数との差を小さく
することができ、静電チャックの反りや剥離を防止する
ことができる。また、基台を構成する金属−セラミック
ス複合材料は、半導体製造装置に使用しても汚染が少な
く、熱伝導度も高く、加工性も良好であるため、極めて
良好な特性の基台を得ることができる。
セラミックス製プレートからなる静電チャックの基台と
して金属−セラミックス複合材料を用いるので、静電チ
ャックの熱膨張係数と基台の熱膨張係数との差を小さく
することができ、静電チャックの反りや剥離を防止する
ことができる。また、基台を構成する金属−セラミック
ス複合材料は、半導体製造装置に使用しても汚染が少な
く、熱伝導度も高く、加工性も良好であるため、極めて
良好な特性の基台を得ることができる。
【図1】本発明の一実施形態に係る静電チャックデバイ
スを示す断面図。 1……静電チャックデバイス 2……静電チャック 3……セラミックス製プレート 4……内部電極 5……基台 6……接着層
スを示す断面図。 1……静電チャックデバイス 2……静電チャック 3……セラミックス製プレート 4……内部電極 5……基台 6……接着層
Claims (7)
- 【請求項1】 内部電極を有するセラミックス製プレー
トからなる静電チャックと、この静電チャックを固定す
る金属−セラミックス複合材料で形成された基台とを具
備することを特徴とする静電チャックデバイス。 - 【請求項2】 前記基台の熱膨張係数が6〜12ppm
/℃であることを特徴とする請求項1に記載の静電チャ
ックデバイス。 - 【請求項3】 前記静電チャックのセラミックス製プレ
ートの熱膨張係数と前記基台の熱膨張係数との差が5p
pm以下であることを特徴とする請求項1または請求項
2に記載の静電チャックデバイス。 - 【請求項4】 前記静電チャックのセラミックス製プレ
ートと前記基台とが接着層で固定されていることを特徴
とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の
静電チャックデバイス。 - 【請求項5】 内部電極を有するセラミックス製プレー
トからなる静電チャックを固定する静電チャック用基台
であって、金属−セラミックス複合材料で形成されてい
ることを特徴とする静電チャック用基台。 - 【請求項6】 熱膨張係数が6〜12ppm/℃である
ことを特徴とする請求項5に記載の静電チャック用基
台。 - 【請求項7】 静電チャックのセラミックス製プレート
の熱膨張係数との差が5ppm以下の熱膨張係数を有す
ることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の静
電チャック用基台。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8992697A JPH10270540A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 静電チャックデバイスおよび静電チャック用基台 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8992697A JPH10270540A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 静電チャックデバイスおよび静電チャック用基台 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10270540A true JPH10270540A (ja) | 1998-10-09 |
Family
ID=13984314
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8992697A Pending JPH10270540A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 静電チャックデバイスおよび静電チャック用基台 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10270540A (ja) |
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