JP2002175583A - 危険物監視装置、危険物監視システム - Google Patents

危険物監視装置、危険物監視システム

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JP2002175583A
JP2002175583A JP2001171648A JP2001171648A JP2002175583A JP 2002175583 A JP2002175583 A JP 2002175583A JP 2001171648 A JP2001171648 A JP 2001171648A JP 2001171648 A JP2001171648 A JP 2001171648A JP 2002175583 A JP2002175583 A JP 2002175583A
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Ichiro Yoshida
一郎 吉田
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 危険物を輸送する車両に事故等があった場合
に、危険物に関する情報を関係機関等に迅速に知らせる
危険物監視装置及び危険物監視システムを提供する。 【解決手段】 輸送業者18が顧客2にのところへ危険
物を輸送する際には、危険物輸送車両12の位置、危険
物の状態等の情報を、通信アンテナ118から情報セン
タ20に対して送信する。そして、危険物車両12に事
故等があった場合には、情報センタ20に異常状態デー
タが送信されると共に、情報センタ20は、その危険物
の状態に応じて関係機関30に車両の位置情報、危険物
の状態データ、イエローカード情報等を連絡する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、危険物輸送車両が事故
等に遭った場合に、危険物情報や危険物の状態を迅速に
外部機関に連絡する危険物監視装置及び危険物監視シス
テムに関する。
【0002】
【従来技術】従来、車両に事故等が発生した場合におい
て、通報手段がない場合や、乗員が負傷して自ら連絡で
きない場合には、事故等に対する処置が遅れるという問
題があった。このような問題を解決するため、どのよう
な場所、状態で事故等があった場合でも、速やかに事故
等のあったことを警察、消防、医療機関等の関係機関へ
自動的に連絡し、救援活動を支援することを可能とする
自動車監視通報システムが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の自動車
監視通報システムにおいては、車両が危険物を輸送する
際に事故等を起こした場合に、積み荷にどのような性質
の危険物が積まれているのか等の危険物情報や、危険物
がどのような状態にあるのかを示す情報等を関係機関に
迅速に知らせることができず、事故等の被害が大きくな
る恐れがあるという問題があった。
【0004】そこで、本発明は上記問題を解決するため
に成されたものであり、危険物を輸送する車両に事故等
があった場合に、危険物情報や危険物の状態を示す情報
等を関係機関に迅速に知らせる危険物監視装置及び危険
物監視システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に成された請求項1に記載の発明によれば、危険物監視
手段にて車両に搭載された危険物の状態を監視し、危険
物状態判別手段にて危険物監視手段により監視されてい
る危険物の状態を判別し、通信手段にて危険物状態判別
手段により危険物の状態が異常状態になったと判別され
た場合には、情報センタ又は関係機関に危険物の異常状
態データを通信する。
【0006】即ち、危険物を輸送する車両に事故等があ
った場合には、危険物の状態がどのような状態なのかを
車載器によって情報センタ又は関係機関に迅速に連絡
し、直接連絡を受けた関係機関又は情報センタ経由で連
絡を受けた関係機関は、その危険物の状態に応じてどの
ような事故処理を行えば良いかを迅速に判断できるよう
になる。この結果、関係機関において適切な処置を迅速
にとることが可能となり、事故の被害を極力抑えること
ができる。
【0007】また、請求項2に記載の発明によれば、通
信手段にて危険物状態判別手段により危険物の状態が異
常状態になったと判別された場合には、危険物輸送車両
周辺の他の車両に危険物の異常状態データを通信する。
【0008】即ち、危険物輸送車両に事故等があった場
合には、危険物の状態がどのような状態なのかを車載器
によって周辺車両に迅速に連絡し、連絡を受けた周辺車
両は事故等の影響を予め回避することができる。この結
果、事故車両による二次的災害を未然に防止することが
可能となる。
【0009】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
危険物情報記憶手段にて危険物情報を記憶し、危険物状
態判別手段により危険物の状態が異常状態になったと判
別された場合には、通信手段にて危険物情報記憶手段に
より記憶された危険物情報を外部機関又は危険物輸送車
両周辺の他の車両に通信する。
【0010】このように、危険物の状態が異常状態とな
った時に、危険物の異常状態データだけでなくその危険
物の性質や、どのような処理を行うか等の危険物情報を
も通信することにより外部機関や周辺車両は適切な対応
をとることができるようになる。従って、事故等の被害
をより抑えることができると共に、二次的災害を効果的
に防止することが可能となる。
【0011】また、請求項4に記載の発明のように、危
険物情報記憶手段にて危険物情報を記憶し、通信手段に
て外部からの呼び出し命令により危険物記憶手段により
記憶された危険物情報を送信する。
【0012】この結果、例えば、故障等により関係機関
に異常状態データや危険物情報が送信されていない場合
でも、関係機関から事故現場に急行した緊急車両等が危
険物情報の読み出しを行って対策を講ずることができる
ようになる。
【0013】さらに、請求項5に記載の発明によれば、
異常状態予測手段にて、危険物監視手段により監視され
ている危険物の状態の履歴を基に危険物の異常状態を予
測する。
【0014】即ち、過去の履歴を基に、将来的に危険物
がどの程度の状態になるかを予測する。この結果、危険
物の異常を予め予測できるため、危険物の炎上等による
事故を未然に防止することが可能となる。
【0015】さらに、請求項6に記載の発明によれば、
危険物状態判別手段により危険物の状態が異常状態にな
ったと判別された場合には、報知手段にて危険物が異常
状態である旨の警告又は危険物の異常状態の程度を車両
の運転者に報知する。
【0016】即ち、危険物の状態が異常状態になった場
合に、予め運転者に警告したり、危険物がどのような状
態にあるかを知らせること等により、例えば、運転者は
危険を回避するために安全な場所に向かったりすること
が可能となる。この結果、被害を未然に防止できるだけ
でなく、たとえ事故等が生じた場合にも被害を極力抑え
ることができる。
【0017】さらに、請求項7に記載の発明によれば、
位置情報検出手段にて危険物輸送車両の現在位置情報を
検出し、その検出された位置情報を通信手段にて外部機
関に通信する。
【0018】即ち、GPS等により危険物輸送車両の現
在位置を把握しておくことにより、例えば、危険物輸送
車両が事故等を起こしても事故等の場所を特定すること
が可能となる。従って、関係機関において迅速に事故現
場に急行することができ、迅速な事故処理が可能とな
る。
【0019】上記目的を達成するために成された請求項
8に記載の発明によれば、情報センタは、受信手段にて
上記危険物監視装置から通信された危険物の異常状態デ
ータを受信し、送信手段にて予め危険物輸送業者から登
録された危険物情報と危険物の異常状態データとを送信
する。
【0020】即ち、どのような性質の危険物であるか、
どのような扱いをすればよいか等の危険物情報を情報セ
ンタに予め登録しておき、情報センタが異常状態データ
を危険物輸送車両から受信した場合には、危険物情報と
異常状態データを関係機関に送信することにより、関係
機関によって例えば、事故処理のための準備が早急に行
われることになる。従って、事故処理を行う関係機関に
おいて適切な処置を迅速にとることが可能となり、事故
の被害を極力抑えることができる。
【0021】また、請求項9に記載の発明によれば、情
報センタは、危険物輸送業者から危険物情報に関する登
録があった場合には、危険物の種類に応じて危険物を輸
送する危険物輸送車両の走行が制限されている区域を外
れるように最適輸送経路を算出する。
【0022】この結果、危険物輸送車両に事故等があっ
た場合でも、被害を最小限に食い止められるような走行
経路を算出できるため、より危険物輸送の際の安全性を
高めることができる。
【0023】また、請求項10に記載の発明によれば、
情報センタは、危険物監視装置から通信された危険物の
異常状態データを受信した場合には、送信手段にて危険
物輸送車両周辺の他の車両に異常状態データを送信する
と共に、車両側受信手段にて他の車両は、送信される危
険物の異常状態データを受信し、報知手段にて車両側受
信手段により受信された危険物の異常状態を運転者に報
知する。
【0024】即ち、危険物輸送車両周辺の他の車両が受
信手段を有している場合には、異常状態データを送信
し、それを他の車両の運転者に知らせる。この結果、他
の車両は未然に危険物輸送車両の事故等を回避すること
が可能となり、二次災害を未然に防止することができ
る。
【0025】また、請求項11に記載の発明によれば、
危険物監視装置から通信される異常状態データには、異
常状態の種別情報が含まれている。
【0026】即ち、情報センタにおいて、危険物の異常
状態データに基づいて、例えば、注意、危険、警告等の
種別を判断できるようにする。この結果、危険物がどの
ような状態にあるかを迅速に判断できるようになる。
【0027】さらに、請求項12に記載の発明によれ
ば、通信手段により通信される危険物の異常状態データ
及び危険物情報には、データ辞書識別子が含まれてい
る。
【0028】このデータ辞書識別子によれば、受信側の
ハードウェアに予めダウンロードされているデータ辞書
の中からどのデータ辞書を使用して、データを読み取れ
ばよいかを判断することが可能となる。
【0029】即ち、受信側にある統一したデータ辞書に
よりデータの読み込みを行わせれば、送信側がどのよう
なハードウェア構成であっても、また、送信されるデー
タがどのような内容又は順序で送信されても、データの
内容を読みとることが可能となる。
【0030】また、請求項13に記載の発明によれば、
請求項1乃至6に記載の危険物監視装置と、路上機とを
有し、路上機は、路上機側受信手段にて危険物監視装置
から異常状態データを受信した場合に、情報センタ若し
くは関係機関に路上機側記憶手段に記憶された自機の位
置情報を送信する。
【0031】この結果、危険物輸送車両に事故等が生じ
てGPS等の位置情報検出手段が破損し位置情報を送信
できない場合でも、確実に事故等の生じた位置を送信す
ることが可能となる。
【0032】また、路上機が情報センタを介することな
く直接関係機関に位置座標を送信することが可能となる
ため、より迅速に危険物輸送車両の事故等の情報を関係
機関に送信することが可能となる。
【0033】さらに、上記目的を達成するために成され
た請求項14に記載の発明によれば、車両に搭載された
危険物の状態を監視する危険物監視手段と、危険物監視
手段により監視されている危険物の状態を示す危険物状
態データを、情報センタに通信する通信手段とを危険物
監視装置に備え、危険物監視装置から通信される危険物
状態データを受信する受信手段と、受信手段により受信
される危険物状態データから、危険物の状態を判別する
情報センタ側危険物状態判別手段と、情報センタ側危険
物状態判別手段により危険物の状態が異常状態になった
と判別された場合には、関係機関に危険物の異常状態デ
ータ及び予め危険物輸送業者により登録された危険物情
報を示すデータを送信する送信手段とを情報センタに備
えたことを特徴とする。
【0034】即ち、車両側において危険物の状態を監視
すると共に、その状態データを情報センタに送信して、
情報センタ側において危険物の状態を判別し、異常状態
になったと判別された場合には関係機関に連絡する。こ
の結果、請求項8に記載の発明と同様な効果を有すると
共に、各危険物輸送車両に危険物状態を判別するような
手段を設けなくてもよく、情報センタ側のシステムに正
確に判別することが可能となり、危険物監視システム全
体の信頼性を高め、システム全体のコストの低減を図る
ことが可能となる。
【0035】また、請求項15に記載の発明によれば、
情報センタは、危険物輸送業者から危険物情報に関する
登録があった場合には、危険物の種類に応じて危険物を
輸送する危険物輸送車両の走行が制限されている区域を
外れるように最適走行路を算出する。
【0036】この結果、請求項9に記載の発明と同様な
効果を有することができる。
【0037】さらに、請求項16に記載の発明によれ
ば、位置情報検出手段にて自車両の現在位置情報を検出
し、通信手段にて現在位置情報を情報センタに送信す
る。
【0038】この結果、請求項7に記載の発明と同様な
効果を有することができる。
【0039】また、請求項17に記載の発明によれば、
情報センタは、危険物監視装置から通信された危険物の
異常状態データを受信した場合には、送信手段にて危険
物を輸送する危険物輸送車両周辺の他の車両に異常状態
データを送信すると共に、他の車両は、送信手段により
送信される危険物の異常状態データを受信する車両側受
信手段と、車両側受信手段により受信された危険物の異
常状態を運転者に報知する報知手段を備えたことを特徴
とする。
【0040】この結果、請求項10に記載の発明と同様
な効果を有することができる。
【0041】さらに、請求項18に記載の発明によれ
ば、情報センタ側危険物状態判別手段は、危険物監視手
段により監視されている危険物の状態の履歴により危険
物の異常状態を予測する異常状態予測手段を備えたこと
を特徴とする。
【0042】この結果、請求項5に記載の発明と同様な
効果を有することができる。
【0043】また、請求項19に記載の発明によれば、
危険物監視装置から情報センタに通信される危険物状態
データ、及び情報センタから関係機関に送信される異常
状態データ及び危険物情報には、危険物状態データ、危
険物の異常状態データ、危険物情報それぞれの内容を読
み取るデータ辞書を選択するためのデータ辞書識別子が
含まれている。
【0044】この結果、請求項12に記載の発明と同様
な効果を有することができる。
【0045】また、上記目的を達成するために成された
請求項20に記載の発明によれば、危険物監視手段にて
車両に搭載された危険物の状態を監視し、通信手段にて
危険物監視手段により監視されている危険物の状態が異
常状態と判断された場合には、情報センタ又は関係機関
に危険物の異常状態データを通信する。
【0046】即ち、危険物監視装置は、その装置自体で
危険物の状態が異常状態にあるかを判断し、その結果を
情報センタ又は関係機関に通信してもよいし、また、危
険物状態データを通信し、情報センタ側で危険物の状態
を判断して関係機関に通信するようにしてもよい。
【0047】この結果、請求項1に記載の発明と同様な
効果を有することができる。
【0048】さらに、上記目的を達成するために成され
た請求項21に記載の発明によれば、危険物監視装置
は、車両に搭載された危険物の状態を監視する危険物監
視手段と、危険物の状態に関する情報を通信する通信手
段とを備え、情報センタは、危険物監視装置からの危険
物の状態に関する情報を受信する受信手段と、危険物の
状態に関する情報に基づいて、危険物の状態が異常状態
であると判断された時には、その旨を関係機関に送信す
る送信手段とを備えたことを特徴とする。
【0049】即ち、危険物監視装置自体で危険物の状態
が異常状態にあるかを判断し、その結果を情報センタに
通信してもよいし、また、危険物状態データを通信し、
情報センタ側で危険物の状態を判断して関係機関に通信
するようにしてもよい。なお、本発明の危険物に関する
情報とは、異常状態データ又は危険物状態データを表す
ものである。
【0050】この結果、請求項8又は請求項13に記載
の発明と同様な効果を有することができる。
【0051】
【発明の実施形態】〔第一の実施形態〕まず、本発明の
危険物監視システムの全体構成について図1を用いて説
明する。
【0052】このシステムは、危険物輸送業者が危険物
を輸送する際に危険物輸送車両にて該危険物の状態を監
視し、危険物輸送車両に事故等が起こった場合には、迅
速に情報センタ又は関係機関に危険物情報や危険物の状
態を連絡するシステムである。以下にその詳細について
説明する。
【0053】図1において、顧客1から顧客2に対して
危険物の輸送を行う際に、顧客1は、危険物輸送業者1
8に危険物の輸送を依頼する。この時、関係機関30に
対して危険物輸送の際の所定の届け出が必要な場合に
は、顧客1はインターネット等の通信回線を介して直接
関係機関30に届け出を行うか、又は情報センタ20に
届け出の代行を依頼する。一方、危険物輸送の依頼を受
けた危険物輸送業者18は情報センタ20に対して、危
険物名や該危険物をいつ、どこから、どこまでどのよう
な車両で運行するかを通信回線を介して登録する。この
時、情報センタ20は危険物に関する詳細な情報をイエ
ローカード情報(本発明の危険物情報に相当する)とし
て作成し、データベースに登録する。このイエローカー
ド情報とは、危険物の有害性や特性等の危険物に関する
詳細な性質や、災害が起こったときの処置等を表す情報
をいう。そして、情報センタ20は、そのイエローカー
ド情報を危険物輸送業者18に通信回線を介して送信
し、危険物輸送業者18が受信確認を送信することによ
り登録が完了する。また、危険物輸送車両12には、図
8に示すようなイエローカードとして携帯させる。な
お、イエローカードは、例えばフロッピー(登録商標)
ディスクのような記録媒体として手渡してもよいし、危
険物輸送車両12に通信機能を設け、情報センタ20か
ら直接イエローカード情報をダウンロードさせてもよ
い。
【0054】また、情報センタ20は、危険物輸送業者
18による登録の際に、輸送中の危険物輸送車両12の
危険物の輸送状態をモニタする安全輸送モニタサービス
や輸送保険等のサービスを有償化して提供することもで
きる。
【0055】そして、危険物輸送業者18が顧客2にの
ところへ危険物を輸送する際には、危険物輸送車両12
の位置情報や、危険物輸送車両12に搭載の危険物監視
装置により監視されている危険物の状態を示す危険物状
態データを、車両の通信機能を介して情報センタ20に
送信する。
【0056】この後、危険物輸送車両12に事故等が起
こった緊急時には、情報センタ20又は関係機関30に
危険物の異常状態データが送信される。また、情報セン
タ20が該情報を受信した場合には、イエローカード情
報や危険物の異常状態データが関係機関30に連絡され
ることになる。
【0057】なお、関係機関30とは、自治体、道路公
団、警察、消防等の事故処理や事故の通報を行うための
公共又は民間の機関をいう。また、情報センタ20と
は、危険物情報の管理や危険物輸送車両12の監視や各
関係機関30に事故等の連絡等を行う機関をいう。
【0058】次に、以上のような危険物監視システムに
おける危険物輸送の流れについて図2を用いて説明す
る。
【0059】図2は、危険物輸送の流れを示すシーケン
スである。
【0060】まず、最初のステップS1では、売買契約
を行う。この売買契約とは、顧客2が顧客1の販売する
危険物を購入することをいう。
【0061】そして、ステップS2では、輸送計画の設
定を行う。具体的には、顧客1が顧客2に対して売買契
約のあった危険物を納入するため、顧客1から危険物輸
送業者18に危険物輸送の依頼を行う。そして、危険物
輸送業者18は、情報センタ20に危険物名や該危険物
をいつ、どこから、どこまでどのような車両で運行する
かを通信回線を介して登録する。この際、情報センタ2
0は、前述のイエローカード情報を作成してデータベー
スに登録すると共に、最適輸送経路を算出する。この最
適輸送経路は、いわゆるナビゲーション装置で実用され
ている経路探索手法を用いることができ、例えば、各道
路や交差点にそれらの走行コストを割り当てると共に、
危険物の種類に応じて走行が制限されている区域の走行
コストを無限大にして最小コストの経路を求めることに
より、該区域を外した経路が算出される。一方、顧客1
は、関係機関30に対して危険物輸送のための届け出が
必要な場合には、インターネット等の通信回線を利用し
て情報センタ20に届け出の代行を依頼する。なお、届
け出は直接関係機関30に対して行ってもよい。
【0062】そして、輸送計画の設定がなされた場合に
は、ステップS3において最適輸送経路、輸送日程、イ
エローカード情報等が情報センタ20から危険物輸送業
者18、顧客1、顧客2に連絡される。
【0063】続くステップS4では、情報センタ20は
関係機関30に対して危険物輸送の際の届け出を行う。
この届け出は、イエローカード情報、輸送計画に関する
情報等を届け出る。
【0064】そして、ステップS5において、顧客1は
情報センタ20に危険物輸送車両12の追跡を依頼す
る。この危険物輸送車両12の追跡は、GPS等により
危険物輸送車両12の位置情報や時間情報を追跡するこ
とにより行う。また、前述の通り情報センタ20は、危
険物輸送車両12の追跡のサービスを行うと共に、危険
物輸送車両12が事故を起こした場合の保険業務も引き
受けることができる。
【0065】続くステップS6では、危険物輸送車両1
2が顧客1の所を出発すると共に、危険物輸送車両12
から情報センタ20及び危険物輸送業者18へ出発した
という情報が送信され、このタイミングから危険物輸送
車両12の追跡が行われる。
【0066】この後、危険物輸送車両12にて危険物の
状態が異常状態になったと判断された場合は(詳細は後
述する)、ステップS7において異常状態データが情報
センタ20に送信される。
【0067】そして、ステップS8において、情報セン
タ20が危険物輸送車両12から危険物の異常状態デー
タを受信した場合には、イエローカード情報及び異常状
態データ、危険物輸送車両の位置情報を関係機関30に
通信する。さらに、危険物輸送業者18、顧客1、周辺
車両にも通信する。この時に送信されるイエローカード
情報と異常状態データは、図9に示すようなデータ構造
となって送信される。即ち、データ構造50の頭には、
危険物の状態を示す識別子60が構成されており、さら
に、危険物の詳細内容を表す危険物データ70と、その
危険物データ70の長さを表すデータ長80と、データ
辞書識別子90とからなっている。このデータ辞書識別
子90は、受信先のハードウェアに予めダウンロードさ
れているデータ辞書の中からどのデータ辞書を使用し
て、データ100を読み込めばよいかを判断するもので
ある。例えば、データ辞書識別子90が「危険物情報読
み込み用辞書」である場合には、「危険物情報読み込み
用辞書」を起動させてデータ110の読み込みを行う。
この時、データID100が「危険物の温度」であり、
データ110に「100℃」の情報が書き込まれている
場合には、データ辞書にてデータID100を参照すれ
ば、データ110は「危険物の温度」に関するものであ
り、それが「100℃」であるとの認識が可能となる。
【0068】続くステップS9においては、関係機関3
0は、イエローカード情報や異常状態データを受信する
と、その情報に基づいて事故処置のための機材を整える
と共に、危険物輸送車両12の位置情報を基に消防車や
パトカー等の緊急車両を事故の現場へ急行させる。
【0069】この時、ステップS10に示すように、関
係機関30は、事故付近の住民に危険があると判断した
場合には、周辺の住民に対して事故状態、事故の影響、
処置方法等を電話、ケーブルテレビ等の通信回線や路上
放送等によって連絡する。
【0070】そして、ステップS11では、事故現場で
の処置状態、例えば、炎上した危険物輸送車両12が鎮
火した等の処理状況が緊急車両から関係機関30に連絡
され、ステップS12では、関係機関30が情報センタ
20へ処理状況を連絡する。
【0071】続くステップS13では、情報センタ20
が、顧客1、輸送業者18、顧客2、周辺車両に対して
処理状況を連絡する。この時、情報センタ20は、ホー
ムページ上に事故の状態や処理状況を記録し、顧客1、
輸送業者18、顧客2からの適切なアクセスがあった場
合に閲覧できるようにしてもよい。
【0072】そして、ステップS14では事後処理を行
う。即ち、事故の処理が終わった場合には、情報センタ
20と関係機関30との間で事故原因が調査、分析さ
れ、後の事故予防に活用される。
【0073】続いて、危険物輸送車両12に備えられた
危険物監視装置の全体構成について図3を用いて説明す
る。
【0074】危険物監視装置100は、危険物の状態を
監視するセンサ101と、センサ101で測定された危
険物の状態を判別するデータ制御器108と、データ制
御器108で判別される危険物の異常状態等を報知する
報知器106と、GPSアンテナ112と、GPSアン
テナ112からの情報に基づいて現在の車両位置を検出
する位置情報検出器110と、イエローカード情報を記
録したり、データ制御器108で判別された危険物の状
態を外部に通信する通信機能をもった危険物プラカード
114とからなる。
【0075】センサ101は、危険物の状態を監視する
ものであるが、例えば、危険物を積載しているタンク内
の圧力を測定する圧力センサや、危険物やタンク内の温
度を測定する温度センサ、危険物の密度を測定する密度
センサ、タンク内の液面の高さを測定する高さセンサ、
煙を感知する煙感知センサ、危険物の振動の度合いを感
知する振動センサ、事故の衝突の度合いを測定する衝突
センサ等が該当する。また、センサ101には、CCD
カメラのような危険物をモニタできるもので、危険物の
状態を直接モニタするものも含まれる。そして、センサ
101で測定された危険物の状態を示す信号が、センサ
インターフェイス102及び車載LAN105を介して
データ制御器108に通信される。
【0076】データ制御器108では、定期的にセンサ
101で測定された危険物の状態を示す信号に基づい
て、その危険物の状態が正常範囲内にあるかを判断す
る。そして、正常範囲内にない場合、即ち、異常状態で
ある場合にはその程度が注意、危険、警告のどの程度の
レベルなのかを判断する。なお、詳細は後述する。
【0077】また、データ制御器108にて危険物の状
態が異常状態であると判断された場合には、危険物プラ
カード114に異常状態データが送信され、通信制御器
120によって周波数変調等されると共に、通信アンテ
ナ118を介して情報センタ20や関係機関30や受信
機能を有する周辺車両に通信される。この時、メモリ1
16に記録されたイエローカード情報も一緒に通信され
る。なお、以下において、通信制御器120及び通信ア
ンテナ118を通信器Xと称する。
【0078】この通信器Xは危険物プラカード114と
は一体でなく別々に構成させてもよい。さらに、この通
信器Xとしては、携帯電話等の広域無線通信装置、DS
RC装置等の狭域無線通信装置、PHS等の中高域無線
通信装置、衛星通信装置等がある。また、この通信器X
は、メモリ116に記録されたイエローカード情報を外
部からの呼び出し命令により、外部に通信させることも
可能である。
【0079】また、危険物プラカード114の代わりに
同様な機能を有する電子ナンバープレートを危険物輸送
車両12に取り付けてもよい。
【0080】さらに、データ制御器108には、報知器
106が取り付けられており、データ制御器108にお
いて危険物の状態が異常状態にあると判断された場合に
は、報知器106により乗務員に対して画像、音、振動
等で警告又は異常状態の程度を知らせる。
【0081】また、データ制御器108内にはメモリ1
09があり、このメモリ109は後述のように、危険物
状態データ等を記録する。
【0082】さらに、データ制御器108には、位置検
出器110が取り付けられている。この位置検出器11
0は、GPS情報の処理回路や図示しない車速センサや
方位センサ等の各種センサから構成されており、例え
ば、GPSアンテナ112から受信された衛星からの信
号を位置情報として認識し、通信器Xを介して情報セン
タ20に位置情報が通信される。
【0083】ここで、センサ101は、本発明の危険物
監視手段に相当する。また、報知器106は、本発明の
報知手段に相当する。さらに、データ制御器108は、
本発明の危険物状態判別手段に相当する。また、位置検
出器110及びGPSアンテナ112は、本発明の位置
情報検出手段に相当する。さらに、メモリ116は、本
発明の危険物情報記憶手段に相当する。また、通信機X
は、本発明の通信手段に相当する。
【0084】以上、危険物監視装置の全体構成について
説明したが、次に、通信器Xを用いた情報センタ20又
は周辺車両との通信方法について図4、5を用いて説明
する。
【0085】図4は、通常走行時での情報センタ20と
の間の通信方法を示す説明図である。
【0086】危険物輸送車両12は通常の走行状態で
は、危険物の状態データを危険物プラカード114の通
信器Xによって情報センタ20に対して通信し、情報セ
ンタ20は通信アンテナ25にて該情報を受信する。こ
の時、通信機Xはリアルタイムで情報の通信を行っても
よいし、所定時間ごとに通信を行ってもよい。また、通
信機Xは、広域無線通信としての機能に加えて、狭域無
線通信としての機能を果たす。例えば、危険物輸送車両
12が路上機152の通信領域160に進入した場合に
は、今までに蓄積された情報を通信機Xから路上機15
2を介して情報センタ20に通信する。
【0087】続いて、図5は、異常時における危険物輸
送車両12と情報センタ20、周辺車両15との間の通
信方法を示す説明図である。なお、本図では、危険物プ
ラカード114の代わりに、同様な機能を備えた電子ナ
ンバープレート156を車両後部に取り付けた例を示し
ている。
【0088】危険物輸送車両12に搭載された危険物監
視装置のデータ制御器108によって、積載されている
危険物の状態が正常範囲を超えていると判断された場合
は、通信器Xによって直接情報センタ20や受信器16
を備える周辺車両15に通信する。また、通信機Xが狭
域無線としての機能を有する時は、危険物輸送車両12
が路上機152の通信領域160に進入した際に、路上
機152に対して情報の送信が行われ、情報センタ20
に送信される。一方、周辺車両15が路上機152の通
信領域160に進入した場合には、以前に危険物輸送車
両12から送信された情報が後続車両15に対して送信
される。そして、周辺車両15は、受信器16により異
常状態データを受信した場合には、ディスプレイ等の報
知器17にて危険物輸送車両12の異常状態を運転者に
警告する。
【0089】なお、受信機16は、本発明の車両側受信
手段に相当する。また、報知器17は、本発明の報知手
段に相当する。さらに、通信アンテナ25は、本発明の
受信手段、送信手段に相当する。
【0090】次に、危険物監視装置110内のデータ制
御器108において実行される危険物の状態を判別する
処理の仕方について、図6のフローチャートを用いて説
明する。
【0091】まず、最初のステップS100では、セン
サ101で測定されたデータの読み取り時刻になったか
否かを判断し、肯定判断されたらステップS110に移
行する。また、否定判断された場合は、肯定判断される
まで繰り返し同様の判断が行われる。
【0092】続くステップS110では、センサ101
で測定されたセンサ信号の読み取りが行われる。
【0093】次に、ステップS120では、測定された
信号が正常範囲内にあるか否かが判断される。例えば、
温度100度から200度の間が正常範囲である物質に
対して、センサ101(温度センサ)で測定された温度
がその範囲を超えた場合は異常状態にあると判断されて
ステップS170に移行する。また、例えば、センサ1
01(衝突センサ)により危険物を載せたタンクが破壊
されるほどの衝撃を受けたと判断された場合にも、異常
状態と判断され、ステップS170に移行する。一方、
正常範囲にあると判断された場合は、ステップS130
に移行する。
【0094】そして、ステップS130では、予測値が
正常範囲内にあるか否かが判断される。即ち、センサ1
01で測定された値の履歴から所定時間後の値を予測
し、その予測値が正常範囲内にあるか否かが判断され
る。そして、肯定判断されたならステップS140に移
行する。
【0095】続くステップS140では、送信時刻にな
ったか否かが判断され、肯定判断がされたならステップ
S210に移行して情報センタ200に危険物の状態デ
ータが送信され、ステップS150に移行する。
【0096】そして、ステップS150において、危険
物の状態データがデータ制御器108内のメモリ109
に記録される。
【0097】また、ステップS140において否定判断
された場合は、ステップS150に移行し、同様に危険
物の状態データがデータ制御器108内のメモリ109
に記録される。
【0098】また、ステップS130において否定判断
されたならステップS135に移行する。即ち、図10
に示す線分Aのように、センサ101の測定値(実線)
が正常範囲にはあるが、所定時間後の値(点線)が正常
範囲を超えると予測されるならば、ステップS135に
移行して注意1の判別がなされる。そして、ステップS
200に移行し、報知器106にて乗務員に危険物が注
意1の状態にあることを知らせる。そして、ステップS
210にて情報センタ200に測定値及び注意1の状態
(本発明の異常状態データに相当する)であることを通
信し、ステップS150にてデータ制御器108のメモ
リ109に危険物の状態データを記録する。
【0099】また、ステップS120において否定判
断、即ち、センサ101により測定された値が正常範囲
を超えていた場合には、ステップS170に移行して危
険物の状態がどの程度なのかが判別される。具体的に
は、図10に示す線分Bのように、センサ101で測定
された値が正常値を越え安全限界値に近づいている場合
には、ステップS190に移行して、危険物の状態が注
意2であると判別され、ステップS200に移行する。
そして、ステップS200では、報知器106にて乗務
員に注意2の状態であることを音、振動、画像等で知ら
せると共に、ステップS210において、情報センタ2
0へ測定値及び注意2の状態(本発明の異常状態データ
に相当する)であることが通信される。そして、ステッ
プS150に移行し、データ制御器108のメモリ10
9に危険物の状態データを記録してステップS100に
戻る。
【0100】また、ステップS170において、図10
に示す線分Cのように、危険物の状態が安全限界値を超
えている場合には、ステップS220に移行して危険状
態であると判別される。この安全限界値は危険物の種類
によって定められており、その危険物の種類に応じて引
火温度、爆発限界が知られている。そして、危険物の状
態が危険状態であると判別された場合には、ステップS
230において報知器106によって乗務員に知らせる
と共に、ステップS240において情報センタ20へ測
定値及び危険状態である旨(本発明の異常状態データに
相当する)を連絡する。そして、ステップS250にお
いて、前述のように周辺車両15にも通信を行い、ステ
ップS150にて危険物の状態データをデータ制御器1
06のメモリ109に記録する。
【0101】さらに、ステップS170において、図1
0に示す線分Dにのように、安全限界値を超え、更に、
危険物輸送車両12がいつ破損してもおかしくない状
態、例えば、危険物が発火した状態や車両事故等により
危険物輸送車両12のタンクが壊れて危険物が流出した
状態である場合には、ステップS260に移行して警告
状態であると判断される。そして、ステップS270に
おいて報知器106が破損していない場合には、その報
知器106によって警告状態であることを乗務員に知ら
せると共に、ステップS280において情報センタ20
へ測定値及び警告状態である旨(本発明の異常状態デー
タに相当する)を連絡する。そして、ステップS290
において、周辺の車両へ通信を行い、ステップS150
にて危険物の状態データをデータ制御器106のメモリ
109に記録する。なお、ステップS130の処理は、
本発明の異常状態予測手段に相当する。また、注意1、
注意2、危険、警告は本発明の種別情報に相当する。
【0102】以上のように本実施形態によれば、以下の
効果を有することになる。
【0103】即ち、危険物の状態が異常状態であると判
断された場合には、異常状態データ、イエローカード情
報、危険物輸送車両12の位置情報を危険物監視装置1
00によって情報センタ20や関係機関30に迅速に連
絡する。そして、連絡を受けた関係機関30は、その危
険物の状態に応じた対策を講ずることができ、迅速に事
故を処理することができる。例えば、有毒ガスが漏れて
いる状態であればガスマスクを準備したり、酸性物質が
流出している場合は中和剤を準備したり、危険物質が炎
上している場合は消防車を出動することができ、事故の
被害を最小限にくい止めることが可能となる。この結
果、事故処理を行う関係機関30において適切な処置を
迅速にとることが可能となり、事故の被害を極力抑える
ことができる。
【0104】また、危険物の状態が異常状態であると判
断された場合には、危険物の状態がどのような状態なの
かを危険物監視装置100によって周辺車両15に迅速
に連絡し、連絡を受けた周辺車両15は事故等の影響を
予め回避することができる。この結果、二次的災害を未
然に防止することが可能となる。
【0105】また、通信器Xによって、外部からの呼び
出し命令によりメモリ116に記録されたイエローカー
ド情報を送信する。
【0106】この結果、例えば、故障等により関係機関
30にイエローカード情報等が送信されていない場合で
も、関係機関30から事故現場に急行した緊急車両が、
メモリ116からイエローカード情報の読み出しを行っ
て対策を講ずることができるようになる。
【0107】さらに、データ制御器108によって、セ
ンサ101により測定された測定値の履歴を基に所定時
間後の測定値を予測する。
【0108】この結果、危険物の異常を予め予測できる
ため、危険物の炎上等による事故を未然に防止すること
が可能となる。
【0109】また、関係機関30に通信される危険物の
異常状態データには、異常状態の種別情報(注意1,注
意2,危険、警告)が含まれている。
【0110】この結果、危険物がどのような状態にある
かを適切に判断できるため、その状態に応じた処置を行
うことが可能となる。
【0111】さらに、データ制御器108により、危険
物の状態が異常状態になったと判別された場合には、報
知器106にて危険物が異常状態である旨の警告又は危
険物の異常状態の程度を危険物輸送車両12の運転者に
報知する。
【0112】即ち、危険物の状態が異常状態になった場
合に、予め運転者に警告したり、危険物がどのような状
態にあるかを知らせること等により、例えば、運転者は
危険を回避するために安全な場所に向かったりすること
が可能となる。この結果、被害を未然に防止できるだけ
でなく、たとえ事故等が生じた場合にも被害を極力抑え
ることができる。
【0113】さらに、位置検出器110によって危険物
輸送車両12の現在位置情報を検出し、その検出された
位置情報を通信器Xにて情報センタ20に通信する。
【0114】即ち、GPS等により危険物輸送車両12
の現在位置を把握しておくことにより、例えば、危険物
輸送車両12が事故等を起こしても事故等の場所を特定
することが可能となる。従って、関係機関30において
迅速に事故現場に急行することができ、迅速な事故処理
が可能となる。
【0115】また、情報センタ20は、危険物輸送業者
18から危険物情報に関する登録があった場合には、危
険物の種類に応じて危険物を輸送する危険物輸送車両1
2の走行が制限されている区域を外れるように最適輸送
経路を算出する。
【0116】この結果、危険物輸送車両12に事故等が
あった場合でも、被害を最小限に食い止められるような
走行経路を算出できるため、より危険物輸送の際の安全
性を高めることができる。
【0117】さらに、情報センタ20や関係機関30に
送信されるデータには、データ辞書識別子90が含まれ
ている。このデータ辞書識別子90は、送信先のハード
ウェアに予めダウンロードされているデータ辞書の中か
らどのデータ辞書を使用して、データ100を読み込め
ばよいかを判断するものである。例えば、データ辞書識
別子90が「危険物情報読み込み用辞書」である場合に
は、ハードウェアにダウンロードされている「危険物情
報読み込み用辞書」を起動させ、データ110の読み込
みを行う。この時、データID100が「危険物の温
度」であり、データ110に「100℃」の情報が書き
込まれている場合には、データ辞書にてデータID10
0を参照すれば、データ110は「危険物の温度」に関
するものであり、それが「100℃」であるとの認識が
可能となる。
【0118】即ち、受信側にある統一したデータ辞書に
よりデータ110の読み込みを行わせれば、送信側がど
のようなハードウェア構成であっても、また、送信され
るデータがどのような内容又は順序で送信されても、デ
ータ110の内容を読みとることが可能となる。
【0119】[第二の実施形態]本実施形態では、危険
物の状態は危険物輸送車両12にて監視するが、その危
険物の状態データを情報センタ20に送信して、情報セ
ンタ20にて危険物の状態を判別する点に特徴を有す
る。
【0120】ここでは、情報センタ20での危険物の状
態の判別方法について、図7のフローチャートを用いて
説明する。
【0121】なお、危険物監視装置及び危険物監視シス
テムの全体構成は基本的には、第一の実施形態と同様で
あるのでその詳細な説明は省略する。
【0122】まず、最初のステップS300では、危険
物輸送車両12から送信される危険物の状態データ(受
信データ)が受信されたか否かが判断され、肯定判断さ
れたらステップS310に移行し、否定判断されたら肯
定判断されるまで繰り返される。
【0123】そして、ステップS310では、受信デー
タが正常範囲にあるか否かを判断し、肯定判断されれば
ステップS320に移行し、否定判断されればステップ
S350に移行する。
【0124】続くステップS320では、受信データの
予測値が正常範囲にあるか否かを判断し、肯定判断され
ればステップS330に移行して受信データを記録す
る。
【0125】一方、ステップS320にて否定判断され
れば、ステップS325において注意1の状態と判断
し、ステップS380にて危険物輸送車両12の通信器
Xに注意1の状態であることが送信される。そして、報
知器106により乗務員に対して注意1の状態であるこ
とが報知される。そして、ステップS330にて情報セ
ンタ20のデータベース上に受信データの記録を行う。
【0126】また、ステップS310において否定判断
された場合は、ステップS350において危険物の状態
が判別される。この判別の仕方は、第一の実施形態と同
様なのでその詳細な説明は省略する。
【0127】そして、危険物の状態が注意2の状態であ
ると判断された場合は(S370)、ステップS380
に移行し、危険物輸送車両12の通信器Xに注意2の状
態であることが送信される。そして、報知器106によ
り乗務員に対して注意2の状態であることが報知され
る。
【0128】また、ステップS360において、危険の
状態であると判断された場合には(S390)、ステッ
プS400にて契約番号の読み出しが行わる。この契約
番号とは、顧客1から情報センタ20への輸送契約の際
に、情報センタ20にて設定される各危険物輸送ごとの
認識番号をいう。そして、ステップS410では、情報
センタ20において、契約番号を基にイエローカード情
報の検索が行われ、ステップS420にて情報センタ2
0から関係機関30へイエローカード情報や異常状態デ
ータや車両の位置情報の通報が行われる。そして、ステ
ップS330にて情報センタ20のデータベース上に受
信データの記録を行う。
【0129】さらに、ステップS360において、警告
の状態であると判断された場合には(S430)、ステ
ップS440にて契約番号の読み出しが行われ、ステッ
プS450では、情報センタ20においてイエローカー
ド情報の検索が行われ、ステップS460ではステップ
S420と同様な情報が情報センタ20から関係機関3
0へ連絡される。そして、ステップS330にて情報セ
ンタ20のデータベース上に受信データの記録を行う。
【0130】なお、ステップS350の処理は、本発明
の情報センタ側危険物状態判別手段に相当する。
【0131】以上のように本実施形態によれば、以下の
効果をを有すことになる。
【0132】即ち、輸送業者18が顧客2にのところへ
危険物を輸送する際には、危険物輸送車両12の位置、
危険物の状態等の情報を通信器Xにより情報センタ20
に対して送信される。そして、情報センタ20にて危険
物の状態が異常状態にあると判断された場合には、その
危険物の状態に応じて、関係機関30に車両の位置情
報、危険物の状態データ、イエローカード情報等を連絡
する。
【0133】この結果、第一の実施形態と同様な効果を
有すると共に、各危険物輸送車両側に危険物状態を判別
するような手段を設けなくてもよく、情報センタ側のシ
ステムにおいて正確に判別することが可能となり、危険
物監視システム全体の信頼性を高めれると共に、システ
ム全体のコストの低減を図ることが可能となる。
【0134】[第三の実施形態]上記第一の実施形態で
は、危険物輸送車両12が路上機152の通信領域16
0に進入した場合に、今までに蓄積された情報を通信機
Xから路上機152を介して情報センタ20に送信する
ものについて説明したが、本実施形態では、特に路上機
152に自機の位置座標を記憶させておき、危険物輸送
車両12に事故等が生じた場合に自機の位置座標を情報
センタ20若しくは関係機関30に送信する点に特徴を
有するものである。次にその詳細について説明する。
【0135】路上機152は図11に示すように、自機
の位置座標を記憶しておくメモリ250と、危険物輸送
車両12からの危険物の状態データ等を受信するアンテ
ナ251とを備えている。そして、記憶手段250にて
記憶されている自機の位置座標や危険物の状態データ等
を受信した場合に通信回線(有線)を介して情報センタ
20若しくは関係機関30に送信する。
【0136】メモリ250に記憶されている自機の位置
座標は、予め記憶させておいてもよいし、GPS等によ
り検出された位置座標を記憶手段に記憶させてもよい
し、また、GPS等を備えた車両から送信される位置情
報を受信して記憶させてもよい。
【0137】また、路上機152は、携帯電話機能を有
する広域無線通信装置を備えてもよい。即ち、路上機1
52が通常用いる通信回線に異常が生じる場合も考えら
れるため、かかる場合に備えて広域無線通信装置を介し
て自機の位置座標を送信するようにしてもよい。そし
て、自機の位置座標を送信する場合には、前述の図9に
示すデータ構造内に位置座標情報を含めて送信する。
【0138】さらに、路上機152は、通常時において
通信エリア160を通過した危険物輸送車両12の危険
物状態データを蓄積して、定期的に情報センタ20へ危
険物状態データを送信する。そして、危険物輸送車両1
20から送信されるデータが異常状態データである場合
には、即座に該異常状態データ及びメモリ250に記憶
された位置座標データを情報センタ20へ送信する。ま
た、路上機152は、異常状態データを受信した場合に
は、関係機関30に直接異常状態データ及び位置座標を
送信してもよい。そして、情報センタ20若しくは関係
機関30に送信される位置座標は、情報センタ20、関
係機関30が備えている図示しない表示装置に地図デー
タに変換されて表示される。
【0139】なお、メモリ250は、本発明の路上機側
記憶手段に相当する。また、アンテナ251は、本発明
の路上機側受信手段に相当する。
【0140】以上のように本実施形態によれば、危険物
輸送車両12から異常状態データが送信された場合に、
路上機152のメモリ250に記憶された自機の位置座
標を情報センタ20や関係機関30に送信する。
【0141】即ち、第一の実施形態や第二の実施形態で
は、危険物輸送車両12に事故が生じてGPS等の車載
器が破損し、位置情報を送信できない場合もあるが、本
実施形態のように、路上機152自体に位置座標を記憶
させておけば、危険物輸送車両12の事故等に対して確
実に事故の生じた位置情報を送信することが可能とな
る。
【0142】また、路上機12のメモリ250に自機の
位置座標を記憶させておけば、従来のように路上器12
から送信されるいわゆる識別情報をセンタ20にて位置
座標に変換してから関係機関30に送信する必要もな
く、直接関係機関30に位置座標を送信することが可能
となるため、より迅速に危険物輸送車両12の事故等に
対応することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】危険物輸送車両監視システムの全体構成図であ
る。
【図2】危険物輸送の流れを示すシーケンスである。
【図3】危険物輸送車両監視装置の全体構成図である。
【図4】通常走行状態での情報センタとの間の通信方法
を示す説明図である。
【図5】異常時における情報センタ又は周辺車両との通
信方法を示す説明図である。
【図6】データ制御器における危険物の状態を判別する
処理の仕方を示すフローチャートである。
【図7】情報センタにおける危険物の状態を判別する処
理の仕方を示すフローチャートである。
【図8】イエローカードを示す説明図である。
【図9】送信されるデータの構造を示す説明図である。
【図10】危険物の状態の種別を示す説明図である。
【図11】路上機と情報センタ若しくは関係機関との通
信方法を示す図である。
【符号の説明】
12 危険物輸送車両 16 受信器 17 報知器 20 情報センタ 25 情報センタ側受信器 30 関係機関 100 危険物輸送監視装置 101 センサ 106 報知器 108 データ制御器 110 位置検出器 112 GPS受信器 114 危険物プラカード 116 メモリ 118 通信アンテナ 120 通信制御器 152 路上機 250 メモリ 251 アンテナ

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両に搭載された危険物の状態を監視す
    る危険物監視手段と、 前記危険物監視手段により監視されている危険物の状態
    を判別する危険物状態判別手段と、 前記危険物状態判別手段により前記危険物の状態が異常
    状態になったと判別された場合には、情報センタ又は関
    係機関に前記危険物の異常状態データを通信する通信手
    段と、 を備えたことを特徴とする危険物監視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の危険物監視装置におい
    て、 前記通信手段は、前記危険物状態判別手段により前記危
    険物の状態が異常状態になったと判別された場合には、
    前記危険物を輸送する危険物輸送車両周辺の他の車両
    に、前記危険物の異常状態データを通信することを特徴
    とする危険物監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の危険物監視装置
    において、 危険物情報を記憶しておく危険物情報記憶手段を有し、 前記危険物状態判別手段により前記危険物の状態が異常
    状態になったと判別された場合には、前記通信手段は、
    前記危険物情報記憶手段により記憶された前記危険物情
    報を、前記情報センタ又は前記関係機関又は前記危険物
    輸送車両周辺の他の車両に通信することを特徴とする危
    険物監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の危険物監視装置におい
    て、 前記通信手段は、外部からの呼び出し命令により前記危
    険物情報記憶手段に記憶された前記危険物情報を外部に
    通信可能であることを特徴とする危険物監視装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れかに記載の危険物
    監視装置において、 前記危険物状態判別手段は、前記危険物監視手段により
    監視されている前記危険物の状態の履歴により、前記危
    険物の異常状態を予測する異常状態予測手段と、 を備えたことを特徴とする危険物監視装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5の何れかに記載の危険物
    監視装置において、 前記危険物状態判別手段により前記危険物の状態が異常
    状態になったと判別された場合には、前記危険物が異常
    状態である旨の警告又は前記危険物の異常状態の程度を
    前記危険物輸送車両の運転者に報知する報知手段と、 を備えたことを特徴とする危険物監視装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の何れかに記載の危険物
    監視装置において、 前記危険物輸送車両の位置情報を検出する位置情報検出
    手段とを有し、 前記通信手段は、前記位置情報検出手段により検出され
    た前記位置情報を前記情報センタ又は前記関係機関に通
    信することを特徴とする危険物監視装置。
  8. 【請求項8】 前記情報センタは、請求項1乃至7の何
    れかに記載の危険物監視装置から通信された前記危険物
    の異常状態データを受信する受信手段と、 予め危険物輸送業者から登録された危険物情報及び前記
    危険物の異常状態データを関係機関に送信する送信手段
    と、 を備えたことを特徴とする危険物監視システム。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の危険物監視システムに
    おいて、 前記情報センタは、前記危険物輸送業者から前記危険物
    情報に関する登録があった場合には、前記危険物の種類
    に応じて前記危険物の輸送が制限されている区域を外れ
    るように最適輸送経路を算出することを特徴とする危険
    物監視システム。
  10. 【請求項10】 請求項8又は9に記載の危険物監視シ
    ステムにおいて、 前記情報センタは、前記危険物監視装置から通信された
    前記危険物の異常状態データを受信した場合には、前記
    送信手段にて前記危険物輸送車両周辺の他の車両に前記
    危険物の異常状態データを送信すると共に、 前記他の車両は、 前記送信手段により送信される前記危険物の異常状態デ
    ータを受信する車両側受信手段と、 前記車両側受信手段により受信された前記危険物の異常
    状態を運転者に報知する報知手段と、 を備えたことを特徴とする危険物監視システム。
  11. 【請求項11】 請求項8乃至10の何れかに記載の危
    険物監視システムにおいて、 前記危険物監視装置から通信される異常状態データに
    は、異常状態の種別情報が含まれていることを特徴とす
    る危険物監視システム。
  12. 【請求項12】 請求項8乃至11の何れかに記載の危
    険物監視システムにおいて、 前記危険物監視装置により通信される前記危険物の異常
    状態データ及び前記危険物情報には、前記情報センタ又
    は前記関係機関にて前記危険物の異常状態データ及び前
    記危険物情報の内容を読み取るデータ辞書を選択するた
    めのデータ辞書識別子が含まれていることを特徴とする
    危険物監視システム。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至6に記載の危険物監視装
    置と、 路上機とを有し、 該路上機は、自機の位置座標を記憶する路上機側記憶手
    段と、 前記危険物監視装置から異常状態データを受信する路上
    機側受信手段を有し、 該路上機側受信手段により異常状態データを受信した場
    合には、前記情報センタ若しくは前記関係機関に前記路
    上機側記憶手段に記憶された前記自機の位置情報を送信
    することを特徴とする危険物監視システム。
  14. 【請求項14】 車両に搭載された危険物の状態を監視
    する危険物監視手段と、 前記危険物監視手段により監視されている危険物の状態
    を示す危険物状態データを情報センタに通信する通信手
    段と、 を危険物監視装置に備え、 該危険物監視装置から通信される危険物状態データを受
    信する受信手段と、 該受信手段により受信される危険物状態データから危険
    物の状態を判別する情報センタ側危険物状態判別手段
    と、 前記情報センタ側危険物状態判別手段により前記危険物
    の状態が異常状態になったと判別された場合には、関係
    機関に前記危険物の異常状態データ及び予め危険物輸送
    業者により登録された危険物情報を送信する送信手段
    と、 を情報センタに備えたことを特徴とする危険物監視シス
    テム。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の危険物監視システ
    ムにおいて、 前記情報センタは、前記危険物輸送業者から前記危険物
    情報に関する登録があった場合には、前記危険物の種類
    に応じて前記危険物の輸送が制限されている区域を外れ
    るように最適輸送経路を算出することを特徴とする危険
    物監視システム。
  16. 【請求項16】 請求項14又は15に記載の危険物監
    視システムにおいて、 前記車両用障害物監視装置は、前記危険物輸送車両の位
    置情報を検出する位置情報検出手段とを有し、 前記通信手段は、前記位置情報検出手段により検出され
    た前記危険物輸送車両の位置情報を前記情報センタに通
    信することを特徴とする危険物監視システム。
  17. 【請求項17】 請求項14乃至16の何れかに記載の
    危険物監視システムにおいて、 前記情報センタは、前記危険物監視装置から通信された
    前記危険物の異常状態データを受信した場合には、前記
    送信手段にて前記危険物を輸送する危険物輸送車両周辺
    の他の車両に、前記危険物の異常状態データを送信する
    と共に、 前記他の車両は、 前記送信手段により送信される前記危険物の異常状態デ
    ータを受信する車両側受信手段と、 前記車両側受信手段により受信された前記危険物の異常
    状態を運転者に報知する報知手段と、 を備えたことを特徴とする危険物監視システム。
  18. 【請求項18】 請求項14乃至17の何れかに記載の
    危険物監視システムにおいて、 前記情報センタ側危険物状態判別手段は、前記危険物監
    視手段により監視されている前記危険物の状態の履歴に
    より、前記危険物の異常状態を予測する異常状態予測手
    段を備えたことを特徴とする危険物監視システム。
  19. 【請求項19】 請求項14乃至18の何れかに記載の
    危険物監視システムにおいて、 前記危険物監視装置から前記情報センタに通信される前
    記危険物状態データ、及び前記情報センタから前記関係
    機関に送信される前記異常状態データ及び前記危険物情
    報には、前記危険物状態データ、前記危険物の異常状態
    データ、前記危険物情報それぞれの内容を読み取るデー
    タ辞書を選択するためのデータ辞書識別子が含まれてい
    ることを特徴とする危険物監視システム。
  20. 【請求項20】 車両に搭載された危険物の状態を監視
    する危険物監視手段と、 前記危険物監視手段により監視されている危険物の状態
    が異常状態と判断された場合には、情報センタ又は関係
    機関に前記危険物の異常状態データを通信する通信手段
    と、 を備えたことを特徴とする危険物監視装置。
  21. 【請求項21】 危険物監視装置は、 車両に搭載された危険物の状態を監視する危険物監視手
    段と、 危険物の状態に関する情報を通信する通信手段とを備
    え、 情報センタは、 前記危険物監視装置からの前記危険物の状態に関する情
    報を受信する受信手段と、 前記危険物の状態に関する情報に基づいて、前記危険物
    の状態が異常状態であると判断された時には、その旨を
    前記関係機関に送信する送信手段と、 を備えたことを特徴とする危険物監視システム。
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