JP2002175037A - 走査ドライバ用集積回路、走査ドライバおよびその走査ドライバを用いた画像形成装置 - Google Patents

走査ドライバ用集積回路、走査ドライバおよびその走査ドライバを用いた画像形成装置

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JP2002175037A
JP2002175037A JP2000374941A JP2000374941A JP2002175037A JP 2002175037 A JP2002175037 A JP 2002175037A JP 2000374941 A JP2000374941 A JP 2000374941A JP 2000374941 A JP2000374941 A JP 2000374941A JP 2002175037 A JP2002175037 A JP 2002175037A
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Naoto Abe
直人 阿部
Osamu Sagano
治 嵯峨野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像形成用パネルの左右の端子を同じ走査信号
で駆動する同一の回路構成および実装形態の走査ドライ
バおよびそれに良好に適応できる集積回路を提供する。 【解決手段】 走査開始を指示する開始信号を同期信号
に同期して順次シフトし該開始信号がシフトされる各位
置の状態を示す2値信号をパラレルに出力して該パラレ
ル出力により画像形成用パネルの走査配線を駆動する走
査ドライバを構成するために少なくとも1個以上が用い
られる走査ドライバ用集積回路であって、シフトされる
信号を入力するための第1および第2の入力端子DQ
A,DQBと、前記同期信号に同期したクロックに応じ
て動作する複数個のラッチ回路1101と、前記複数個
のラッチ回路を、シフト方向を指示するための方向信号
DIRに応じた向きに縦続接続するとともに縦続接続さ
れた先頭のラッチ回路の入力を前記方向信号に応じた前
記第1または第2の入力端子に接続するスイッチ回路1
102,1103と、前記複数個のラッチ回路の各出力
Q1〜Q40に1チャンネルずつが対応する出力をパラ
レルに発生する出力手段とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン画像
信号等により画像を形成するための装置に関し、その中
でもマトリクス画像形成パネルを単純マトリクス駆動す
る走査ドライバ、その走査ドライバ用の集積回路および
その走査ドライバを用いた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、冷陰極素子、例えば表面伝導型放
出素子や、電界放出型素子(以下FE型と記す)や、金
属/絶縁層/金属型放出素子(以下MIM型と記す)を
用いた電子源の応用が研究されている。例えば、それら
の電子源を大面積にわたり多数形成し、画像表示装置や
画像記録装置などの画像形成装置や、荷電ビーム源等に
応用することが研究されている。
【0003】さらに、本出願人による特開2000−0
75830号公報(「走査ドライバ回路と前記回路を含
む画像形成装置」)において開示されるように、多数の
素子を配列したマトリクスパネルの走査配線を駆動する
ための方法が研究されている。
【0004】しかしながら、マトリクス状に配列された
素子の走査配線を駆動する集積回路の研究は不十分であ
った。特に前記集積回路を複数用いて走査配線を駆動す
るのに最適な形態についての研究は不十分であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開2000−0
75830号公報において開示されるように、多数の冷
陰極素子を配列した単純マトリクスパネルの走査配線を
駆動する場合、走査配線の配線抵抗は同時に駆動する冷
陰極素子の電流が加算されるため大きな電圧降下によっ
て輝度ばらつきを生じる欠点があった。そのため、同公
報においては、走査配線の取り出し端子を両側とし、左
右の取り出し端子を同じ走査信号で駆動することによっ
て、走査配線の電圧降下による輝度ばらつきを減少させ
ている。
【0006】この場合、2つの走査ドライバ基板が必要
であった。上記特開2000−075830号公報にお
いては、同一のプリント基板をマトリクス画像表示パネ
ルの左と右に使用する場合、マトリクス画像表示パネル
に対して走査方向が逆になる欠点に対して良好な回路構
成を提供することができた。しかしながら集積回路に最
適な回路構成について、特に多くの走査配線を駆動する
にあたり複数の集積回路でドライバモジュールや走査ド
ライバ基板を実現するための集積回路の構成について
は、十分検討がなされていなかった。
【0007】本発明は、上記の問題点に鑑み、画像形成
用パネルの左右の取り出し端子を同じ走査信号で駆動す
る同一の回路構成および実装形態の走査ドライバに良好
に適応できる集積回路を提供することを目的とする。言
い換えれば、同一の集積回路を実装したドライバモジュ
ールや走査ドライバ基板で左右の走査信号線の駆動が行
われる画像表示装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る第1の走査ドライバ用集積回路は、走査
開始を指示する開始信号(YST)を同期信号に同期し
て順次シフトし該開始信号がシフトされる各位置の状態
を示す2値信号をパラレルに出力して該パラレル出力に
より画像形成用パネルの走査配線を駆動する走査ドライ
バを構成するために少なくとも1個以上が用いられる走
査ドライバ用集積回路であって、シフトされる信号を入
力するための第1および第2の入力端子(DA,DB)
と、前記同期信号に同期したクロック(CLK)に応じ
て動作する複数個のラッチ回路と、前記複数個のラッチ
回路を、シフト方向を指示するための方向信号(DI
R)に応じた向きに縦続接続するとともに縦続接続され
た先頭のラッチ回路の入力を前記方向信号に応じた前記
第1または第2の入力端子に接続するスイッチ回路と、
前記複数個のラッチ回路の各出力に1チャンネルずつが
対応するパラレル出力を発生する出力手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0009】本発明に係る第2の走査ドライバ用集積回
路は、第1の走査ドライバ用集積回路において、前記縦
続接続された末尾のラッチ回路の出力信号を取り出すた
めの第1および第2の出力端子(QA,QB)を備え
る。前記出力手段の出力信号の極性がラッチ回路の出力
信号と同じであり、かつ出力手段の出力信号の振幅や電
位やタイミングが第1および第2の入力端子にとって許
容し得る範囲のものであれば、前記末尾のラッチ回路の
出力に対応するチャンネルの走査配線駆動用出力を他の
集積回路へシフトされる信号として供給することができ
るが、許容できない場合は、前記第1および第2の出力
端子を設ける必要がある。なお、ラッチ回路の出力と出
力手段の出力とで極性が異なる場合は第1および第2の
入力端子に反転バッファやNOT回路を設ければよい。
【0010】本発明に係る第3の走査ドライバ用集積回
路は、第2の走査ドライバ用集積回路において、前記第
1の入力端子(DA)と第2の出力端子(QA)とを第
1の入出力端子(DQA)として、前記第2の入力端子
(DB)と第1の出力端子(QB)とを第2の入出力端
子(DQB)として兼用し、かつ複数個の走査ドライバ
用集積回路を所定のシフト方向に縦続接続する際の該縦
続接続中における自身の位置に関する信号(TOP,B
TM)を入力され、該位置に関する信号と前記方向信号
(DIR)とに応じて前記第1および第2の入出力端子
の動作を決定する手段をさらに有する。入力端子と出力
端子とを1つの入出力端子としてまとめることにより、
基板上に複数個の走査ドライバ用集積回路を配置して走
査ドライバを構成した場合の基板側の配線を少なくする
ことができる。
【0011】本発明に係る第4の走査ドライバ用集積回
路は、走査開始を指示する開始信号(YST)を同期信
号に同期して順次シフトし該開始信号がシフトされる各
位置の状態を示す2値信号をパラレルに出力して該パラ
レル出力により画像形成用パネルの走査配線を駆動する
走査ドライバを構成するために少なくとも1個以上が用
いられる走査ドライバ用集積回路であって、シフトされ
る信号を入力するための第1および第2の入力端子(D
A,DB)と、前記同期信号に同期したクロック(CL
K)に応じて動作する第1〜第2n(但し、nは1以上
の整数)の2n個のラッチ回路と、シフト方向を指示す
るための方向信号(DIR)と当該集積回路を実装した
場合の取り付け方向を設定するための配置信号(CT
L)とに応じて前記第1の入力端子および第1〜第2n
のラッチ回路をその順序で縦続接続するか、前記第2の
入力端子および第2n〜第1のラッチ回路の順序で縦続
接続するかを切り換えるスイッチ回路と、前記2n個の
ラッチ回路の出力のうち第2k−1(但し、kは1〜n
の整数)のn個のラッチ回路の各出力に1チャンネルず
つが対応するnチャンネルのパラレル出力を発生する出
力手段と、第2nのラッチ回路の出力信号を取り出すた
めの第1の出力端子(QA)とを有することを特徴とす
る。一対の集積回路の取り付け方向は、例えば出力コネ
クタを基板の中央に配置して、そのコネクタの左右に集
積回路を一つずつ配置する場合や、基板のおもて面とう
ら面に集積回路を一つずつ配置して両集積回路の出力を
基板の端に配置した出力コネクタに接続しようとする場
合に互いに逆になる。
【0012】本発明に係る第5の走査ドライバ用集積回
路は、第4の走査ドライバ用集積回路において、前記第
1のラッチ回路の出力信号を取り出すための第2の出力
端子(QB)を備える。
【0013】本発明に係る第6の走査ドライバ用集積回
路は、第5の走査ドライバ用集積回路において、前記第
1の入力端子(DA)と第2の出力端子(QA)とを第
1の入出力端子(DQA)として、前記第2の入力端子
(DB)と第1の出力端子(QB)とを第2の入出力端
子(DQB)として兼用し、かつ複数個の走査ドライバ
用集積回路を所定のシフト方向に縦続接続する際の該縦
続接続中における自身の位置に関する信号(TOP,B
TM)を入力され、該位置に関する信号と前記方向信号
(DIR)と前記配置信号(CTL)とに応じて前記第
1および第2の入出力端子の動作を決定する手段とをさ
らに有する。
【0014】本発明に係る走査ドライバ用集積回路にお
いては、前記出力手段が、出力チャンネルごとに、対応
するラッチ回路の出力を前記走査配線を選択と非選択の
状態に切り換えて駆動するための電圧振幅に変換するレ
ベル変換回路と、該レベル変換回路の出力に基づいて前
記走査配線を駆動する出力回路とを備えることができ
る。また、前記出力手段のパラレル出力を前記走査配線
の全部が非選択状態となるように制御する複数のAND
手段を設けることが好ましい。さらに、このAND手段
を、前記クロックによって前記複数のラッチ回路が動作
する直前から直後までの間の50nSec以上の時間、
前記の非選択状態となるように制御する手段を設けるこ
とが好ましい。
【0015】前記出力回路は、前記レベル変換回路の出
力に基づいてスイッチング動作を行い、駆動すべき前記
走査配線の選択および非選択の状態を切り換えるMOS
型FETを備えることが好ましい。この場合、前記レベ
ル変換回路が出力する電圧振幅は前記スイッチング動作
を行うMOS型FETのゲート耐圧から決定される。ま
た、前記走査配線の選択時に導通するMOS型FETの
オン抵抗を非選択時に導通するMOS型FETのオン抵
抗より小さくすることが好ましい。例えば前記走査配線
の選択時に導通するMOS型FETのオン抵抗と非選択
時に導通するMOS型FETのオン抵抗の比を、該走査
配線上の素子の非選択時の素子電流と選択時の素子電流
の比にほぼ等しくするとよい。また、前記走査配線の選
択時に導通するMOS型FETのオン抵抗は20Ω以下
とするのが好ましい。前記走査配線の非選択時に導通す
るMOS型FETのオン抵抗は3.5Ω以上で構わな
い。
【0016】本発明に係る第1の走査ドライバは、前記
パラレル出力としてn(但し、nは2以上の整数)個の
出力チャンネルを備えた前記第2の走査ドライバ用集積
回路m(但し、mは2以上の整数)個を基板上に実装し
カスケード接続(縦続接続)したもので、第i(但し、
iは1〜m−1の整数)番目の集積回路の第1の出力端
子(QA)と第i+1番目の集積回路の第1の入力端子
(DA)が接続され、第i+1番目の集積回路の第2の
出力端子(QB)と第i番目の集積回路の第2の入力端
子(DB)が接続されており、m×nチャンネルのパラ
レル出力に画像形成パネルの走査配線を接続され、第1
番目の集積回路の第1の入力端子(DA)および第m番
目の集積回路の第2の入力端子(DB)に前記走査開始
を指示する開始信号(YST)を、第1〜第m番目の集
積回路の全部にクロック(CLK)および方向信号(D
IR)を入力されることにより、前記画像形成パネルの
走査配線を駆動することを特徴とする。この場合、「走
査ライン数≦n×m」である。通常、走査ライン数と走
査配線数は等しい。
【0017】本発明に係る第2の走査ドライバは、前記
パラレル出力としてn(但し、nは2以上の整数)個の
出力チャンネルを備えた前記第3の走査ドライバ用集積
回路m(但し、mは2以上の整数)個を基板上に実装し
カスケード接続したもので、第1番目の集積回路の位置
が「先頭」に、第m番目の集積回路の位置が「末尾」
に、それ以外の集積回路の位置が「中間」に設定され、
第i(但し、iは1〜m−1の整数)番目の集積回路の
第2の入出力端子(DQB)と第i+1番目の集積回路
の第1の入出力端子(DQA)が接続されており、m×
nチャンネルのパラレル出力に画像形成パネルの走査配
線を接続され、第1番目の集積回路の第1の入出力端子
(DQA)および第m番目の集積回路の第2の入出力端
子(DQB)に前記走査開始を指示する開始信号(YS
T)を、第1〜第m番目の集積回路の全部にクロック
(CLK)および方向信号(DIR)を入力されること
により、前記画像形成パネルのm×n本以下の走査ライ
ンを駆動することを特徴とする。
【0018】本発明に係る第3の走査ドライバは、前記
パラレル出力としてn個の出力チャンネルを備えた前記
第2の走査ドライバ用集積回路q(但し、qは2以上の
整数)個を基板上に実装しカスケード接続して走査ドラ
イバモジュールを構成し、この走査ドライバモジュール
r個(但し、rは2以上の整数)を使用してn×q×r
チャンネルの走査配線駆動出力をパラレルに発生するよ
うにしたもので、各走査ドライバモジュールにおいて第
1番目の集積回路の第1の入力端子(DA)が該モジュ
ールの第1の入力端(MDA)として、第q番目の集積
回路の第2の入力端子(DB)が該モジュールの第2の
入力端(MDB)として、第q番目の集積回路の第1の
出力端子(QA)が該モジュールの第1の出力端(MQ
A)として、第1番目の集積回路の第2の出力端子(Q
B)が該モジュールの第2の出力端(MQB)として該
モジュール外に引き出され、かつ第i(但し、iは1〜
q−1の整数)番目の集積回路の第1の出力端子(Q
A)と第i+1番目の集積回路の第1の入力端子(D
A)が接続され、第i+1番目の集積回路の第2の出力
端子(QB)と第i番目の集積回路の第2の入力端子
(DA)が接続されており、走査ドライバ全体において
第j(但し、jは1〜r−1の整数)の走査ドライバモ
ジュールの第1の出力端(MQA)と第j+1の走査ド
ライバモジュールの第1の入力端(MDA)が接続さ
れ、第j+1の走査ドライバモジュールの第2の出力端
(MQB)と第jの走査ドライバモジュールの第2の入
力端(MDB)が接続されており、前記n×q×rチャ
ンネルのパラレル出力に画像形成パネルの走査配線を接
続され、第1の走査ドライバモジュールの第1の入力端
(MDA)および第rの走査ドライバモジュールの第2
の入力端(MDB)に前記走査開始を指示する開始信号
を、前記q×r個の全部の走査ドライバ用集積回路にク
ロック(CLK)および方向信号(DIR)を入力され
ることにより、前記画像形成パネルのn×q×r本以下
の走査ラインを駆動することを特徴とする。
【0019】本発明に係る第4の走査ドライバは、前記
パラレル出力としてn個の出力チャンネルを備えた前記
第3の走査ドライバ用集積回路q(但し、qは2以上の
整数)個を基板上に実装しカスケード接続して走査ドラ
イバモジュールを構成し、この走査ドライバモジュール
r(但し、rは2以上の整数)個を使用してn×q×r
チャンネルの走査配線駆動出力をパラレルに発生するよ
うにしたもので、各走査ドライバモジュールにおいて第
1番目の集積回路の位置を「先頭」に設定するための信
号入力端および第q番目の集積回路の位置を「末尾」に
設定するための信号入力端が該モジュール外に引き出さ
れ、それ以外の集積回路の位置が「中間」に設定され、
第1番目の集積回路の第1の入出力端子(DQA)が該
モジュールの第1の入出力端(MDQA)として、第q
番目の集積回路の第2の入出力端子(DQB)が該モジ
ュールの第2の入出力端(MDQB)として該モジュー
ル外に引き出され、第i(但し、iは1〜q−1の整
数)番目の集積回路の第2の入出力端子(DQB)と第
i+1番目の集積回路の第1の入出力端子(DQA)が
接続されており、r個の走査ドライバモジュールの、第
1の走査ドライバモジュールが「先頭」に、第rの走査
ドライバモジュールが「末尾」に、それ以外の走査ドラ
イバモジュールの位置が「中間」に設定され、第j(但
し、jは1〜r−1の整数)の走査ドライバモジュール
の第2の入出力端(MDQB)と第j+1の走査ドライ
バモジュールの第1の入出力端(MDQA)が接続され
ており、前記n×q×rチャンネルのパラレル出力に画
像形成パネルの走査配線を接続され、第1の走査ドライ
バモジュールの第1の入出力端(MDQA)および第r
の走査ドライバモジュールの第2の入出力端(MDQ
B)に前記走査開始を指示する開始信号を、前記q×r
個の全部の走査ドライバ用集積回路にクロック(CL
K)および方向信号(DIR)を入力されることによ
り、前記画像形成パネルのn×q×r本以下の走査ライ
ンを駆動することを特徴とする。
【0020】本発明に係る第5の走査ドライバは、前記
パラレル出力としてn(但し、nは2以上の整数)個の
出力チャンネルを備えた前記第5の走査ドライバ用集積
回路2m(但し、mは2以上の整数)個を基板上に実装
しカスケード接続したもので、奇数番目の集積回路と偶
数番目の集積回路とは互いに逆向きに取り付けられて前
記配置信号(CTL)として互いに逆論理の信号を設定
され、第1番目および第2m番目の集積回路の第1の入
力端子(DA)と第2番目および第2m−1番目の集積
回路の第2の入力端子(DB)が開始信号(YST)入
力端に接続され、第2i−1(但し、iは1〜m−1の
整数)番目の集積回路の第1の出力端子(QA)または
第2i番目の集積回路の第2の出力端子(QB)と第2
i+1番目の集積回路の第1の入力端子(DA)と第2
i+2番目の集積回路の第2の入力端子(DB)とが接
続され、第2i+2番目の集積回路の第1の出力端子
(QA)または第2i+1番目の集積回路の第2の出力
端子(QB)と第2i番目の集積回路の第1の入力端子
(DA)と第2i−1番目の集積回路の第2の入力端子
(DB)とが接続されており、奇数番目の集積回路のm
×nチャンネルのパラレル出力に画像形成パネルの奇数
番目の走査配線を、偶数番目の集積回路のm×nチャン
ネルのパラレル出力に画像形成パネルの偶数番目の走査
配線を接続され、前記開始信号入力端に前記走査開始を
指示する開始信号を、全集積回路にクロックおよび方向
信号を入力されることにより、前記画像形成パネルの2
m×n本以下の走査ラインを駆動することを特徴とす
る。
【0021】本発明に係る第6の走査ドライバは、前記
パラレル出力としてn(但し、nは2以上の整数)個の
出力チャンネルを備えた前記第6の走査ドライバ用集積
回路2m(但し、mは2以上の整数)個を基板上に実装
しカスケード接続したもので、奇数番目の集積回路と偶
数番目の集積回路とは互いに逆向きに取り付けられて前
記配置信号(CTL)として互いに逆論理の信号を設定
され、第1番目および第2番目の集積回路の位置が「先
頭」に、第2m番目および第2m−1番目の集積回路の
位置が「末尾」に、それ以外の集積回路の位置が「中
間」に設定され、第1番目および第2m番目の集積回路
の第1の入出力端子(DQA)と第2番目および第2m
−1番目の集積回路の第2の入出力端子(DQB)が開
始信号(YST)入力端に接続され、第2i−1(但
し、iは1〜m−1の整数)番目の集積回路の第2の入
出力端子(DQB)と第2i番目の集積回路の第1の入
出力端子(DQA)と第2i+1番目の集積回路の第1
の入出力端子(DQA)と第2i+2番目の集積回路の
第2の入出力端子(DQB)とが接続されており、奇数
番目の集積回路のm×nチャンネルのパラレル出力に画
像形成パネルの奇数番目の走査配線を、偶数番目の集積
回路のm×nチャンネルのパラレル出力に画像形成パネ
ルの偶数番目の走査配線を接続され、前記開始信号入力
端に前記走査開始を指示する開始信号を、全集積回路に
クロックおよび方向信号を入力されることにより、前記
画像形成パネルの2m×n本以下の走査ラインを駆動す
ることを特徴とする。
【0022】本発明に係る第7の走査ドライバは、前記
パラレル出力としてn個の出力チャンネルを備えた前記
第5の走査ドライバ用集積回路2q(但し、qは2以上
の整数)個を基板上に実装しカスケード接続して走査ド
ライバモジュールを構成し、この走査ドライバモジュー
ルr(但し、rは2以上の整数)個を使用してn×q×
rチャンネルの走査配線駆動出力をパラレルに発生する
ようにしたもので、各走査ドライバモジュールにおいて
奇数番目の集積回路と偶数番目の集積回路とは互いに逆
向きに取り付けられて前記配置信号として互いに逆論理
の信号を設定され、第1番目の集積回路の第1の入力端
子(DA)および第2番目の集積回路の第2の入力端子
(DB)が該モジュールの第1の入力端(MDA)とし
て、第2q番目の集積回路の第1の入力端子(DA)お
よび第2q−1番目の集積回路の第2の入力端子(D
B)が該モジュールの第2の入力端(MDB)として、
第2q−1番目の集積回路の第1の出力端子(QA)ま
たは第2q番目の集積回路の第2の出力端子(QB)が
該モジュールの第1の出力端(MQA)として、第1番
目の集積回路の第2の出力端子(QB)または第2番目
の集積回路の第1の出力端子(QA)が該モジュールの
第2の出力端(MQB)として該モジュール外に引き出
され、第2i−1(但し、iは1〜q−1の整数)番目
の集積回路の第1の出力端子(QA)または第2i番目
の集積回路の第2の出力端子(QB)と第2i+1番目
の集積回路の第1の入力端子(DA)と第2i+2番目
の集積回路の第2の入力端子(DB)とが接続され、第
2i+2番目の集積回路の第1の出力端子(QA)また
は第2i+1番目の集積回路の第2の出力端子(QB)
と第2i番目の集積回路の第1の入力端子(DA)と第
2i−1番目の集積回路の第2の入力端子(DB)とが
接続されており、これらr個の走査ドライバモジュール
のうち、第j(但し、jは1〜r−1の整数)の走査ド
ライバモジュールの第1の出力端(MQA)と第j+1
の走査ドライバモジュールの第1の入力端(MDA)が
接続され、第j+1の走査ドライバモジュールの第2の
出力端(MQB)と第jの走査ドライバモジュールの第
2の入力端(MDB)が接続されており、前記走査ドラ
イバモジュールにおける奇数番目の集積回路のパラレル
出力に画像形成パネルの奇数番目の走査配線を、偶数番
目の集積回路のパラレル出力に画像形成パネルの偶数番
目の走査配線を接続され、第1の走査ドライバモジュー
ルの第1の入力端(MDA)および第rの走査ドライバ
モジュールの第2の入力端(MDB)に前記走査開始を
指示する開始信号(YST)を、前記2q×r個の全部
の走査ドライバ用集積回路にクロック(CLK)および
方向信号(DIR)を入力されることにより、前記画像
形成パネルのn×2q×r本以下の走査ラインを駆動す
ることを特徴とする。
【0023】本発明に係る第8の走査ドライバは、前記
パラレル出力としてn個の出力チャンネルを備えた前記
第6の走査ドライバ用集積回路2q(但し、qは2以上
の整数)個を基板上に実装しカスケード接続して走査ド
ライバモジュールを構成し、この走査ドライバモジュー
ルr個(但し、rは2以上の整数)を使用してn×q×
rチャンネルの走査配線駆動出力をパラレルに発生する
ようにしたもので、各走査ドライバモジュールにおいて
奇数番目の集積回路と偶数番目の集積回路とは互いに逆
向きに取り付けられて前記配置信号(CTL)として互
いに逆論理の信号を設定され、第1番目および第2番目
の集積回路の位置を「先頭」に設定するための信号入力
端(TOP)および第2q番目および第2q−1番目の
集積回路の位置を「末尾」に設定するための信号入力端
(BTM)が該モジュール外に引き出され、それ以外の
集積回路の位置が「中間」に設定され、第1番目の集積
回路の第1の入出力端子(DQA)および第2番目の集
積回路の第2の入出力端子(DQB)が該モジュールの
第1の入出力端(MDQA)として、第2q番目の集積
回路の第1の入出力端子(DQA)および第2q−1番
目の集積回路の第2の入出力端子(DQB)が該モジュ
ールの第2の入出力端(MDQB)として該モジュール
外に引き出され、第2i−1(但し、iは1〜q−1の
整数)番目の集積回路の第2の入出力端子(DQA)ま
たは第2i番目の集積回路の第1の入出力端子(DQ
A)と第2i+1番目の集積回路の第1の入出力端子
(DQA)と第2i+2番目の集積回路の第2の入出力
端子(DQB)とが接続されており、r個の走査ドライ
バモジュールのうち、第1の走査ドライバモジュールが
「先頭」に、第rの走査ドライバモジュールが「末尾」
に、それ以外の走査ドライバモジュールの位置が「中
間」に設定され、第j(但し、jは1〜r−1の整数)
の走査ドライバモジュールの第2の入出力端(MDQ
B)と第j+1の走査ドライバモジュールの第1の入出
力端(MDQA)が接続されており、前記各走査ドライ
バモジュールにおける奇数番目の集積回路のパラレル出
力に画像形成パネルの奇数番目の走査配線を、偶数番目
の集積回路のパラレル出力に画像形成パネルの偶数番目
の走査配線を接続され、第1の走査ドライバモジュール
の第1の入出力端(MDQA)および第rの走査ドライ
バモジュールの第2の入出力端(MDQB)に前記走査
開始を指示する開始信号(YST)を、前記2q×r個
の全部の走査ドライバ用集積回路にクロック(CLK)
および方向信号(DIR)を入力されることにより、前
記画像形成パネルのn×2q×r本以下の走査ラインを
駆動することを特徴とする。
【0024】本発明に係る画像形成装置は、画像形成素
子をマトリクス状に配設した画像形成用パネルと、画像
信号に応じた変調信号を発生する変調信号発生手段と、
画像処理のための各タイミングを発生するタイミング発
生手段と、前記画像形成用パネルの走査配線の右側と左
側の取り出し部にそれぞれ接続された1対の走査ドライ
バとを有する画像形成装置であって、前記走査ドライバ
は、第1〜第8のいずれか1つに記載された走査ドライ
バであって同一のものを前記右側と左側とに配置したも
のであり、前記右側に配置された走査ドライバの集積回
路と左側の走査ドライバの集積回路とを互いに異なる方
向信号論理によってシフト方向を設定することにより、
前記画像形成用パネルの走査配線を右側と左側から同時
に順次走査駆動することを特徴とする。
【0025】前記画像形成用パネルは、例えば表面伝導
型放出素子やFE型放出素子やMIM型放出素子等の冷
陰極素子をマトリクス状に配設した電子源と前記電子源
から放出される電子により画像を形成する蛍光体を備え
るもの、あるいはEL素子を用いることができる。
【0026】
【作用】上記の構成によれば、高密度実装されるマトリ
クス画像形成パネルに対して、低密度実装で対応できる
走査ドライバ用集積回路を提供することができる。この
走査ドライバ用集積回路は外部からの方向信号に応じて
シフト方向を自由に設定できるので、この走査ドライバ
用集積回路を用いることによって、画像形成パネルの左
右の取り出し端子を同じ走査信号で駆動する、同一の集
積回路を実装した同一の回路構成および実装形態のドラ
イバモジュールや走査ドライバ基板を提供することがで
きる。そして画像表示装置の製造時、集積回路およびド
ライバモジュールや走査ドライバのプリント基板を左右
で同一にできるため製造コストを下げることができる。
また、本発明の走査ドライバ用集積回路は、各ラッチ回
路ごとに入出力を切り換えてシフト方向を切り換えるよ
うにしたため、パラレル出力の順序を切り換える特開2
000−075830号公報に記載された走査ドライバ
回路をIC化する場合に比べて配線の長さや交差数が少
なく、高密度化および高速化が容易である。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図16は、本発明の一実施形態に係
る画像形成装置の全体構成を示す。同図において、1は
マトリクス画像表示パネルで、薄型の真空容器内に、基
板上に多数の電子源例えば冷陰極素子を配列してなるマ
ルチ電子源と、電子の照射により画像を形成する画像形
成部材とを対向して備えている。
【0028】冷陰極素子は、例えばフォトリソグラフィ
・エッチングのような製造技術を用いれば基板上に精密
に位置決めして形成できるため、微小な間隔で多数個を
配列することが可能である。しかも、従来からCRT等
で用いられてきた熱陰極と比較すると、陰極自身や周辺
部が比較的低温な状態で駆動できるため、より微細な配
列ピッチのマルチ電子源を容易に実現できる。
【0029】マトリクス画像表示パネル1は、例えばR
GBストライプ配列の画素配置をもつ。マトリクス画像
表示パネル1の冷陰極素子は、図16に示すように、例
えば水平方向に480素子すなわち160画素(RG
B)×3が配置され、垂直方向に240素子が配置され
ている。本実施形態では、480素子×240素子のマ
トリクス画像表示パネルの例を示すが、素子数に関して
は必要に応じて製品用途により決定されるので、この限
りではない。マトリクス画像表示パネル1の各冷陰極素
子は、画像表示時の色に合わせ、Ruv(u=1,2,
3,‥‥,240、v=1,4,7,‥‥,478)、
Guv(v=2,5,8,‥‥,479)、Buv(v
=3,6,9,‥‥,480)で示した。
【0030】2はアナログディジタル変換器(A/Dコ
ンバータ)であり、不図示のデコーダにより例えばNT
SC信号からRGB信号にデコードされたアナログRG
Bコンポーネント信号を、各々例えば8ビット幅のディ
ジタルRGB信号に変換する。3はデータ並び替え部で
あり、A/Dコンバータ2またはコンピュータ等のディ
ジタルRGB信号(信号名をS1とする)を入力しマト
リクス画像表示パネル1の画素配列に合わせディジタル
データを並べ替え出力する(信号名をS2とする)。4
は輝度データ変換器で、入力されたディジタルデータを
所望の輝度特性に変換する変換テーブルであり、例えば
放送用にガンマ変換された信号の逆変換を行なう(出力
信号名をS3とする)。5はシフトレジスタであり、輝
度データ変換器4から送られるシリアルデータをシフト
クロック(SCLK)で順次シフト転送し、マトリクス
画像表示パネル1のそれぞれの素子に対応したディジタ
ルデータ(XD1〜XD480)を形成する。6は変調
信号発生部であり、シフトレジスタ5からのディジタル
データに応じて、PWMクロック(PCLK)をもとに
パルス幅を決定する。7は変調信号ドライバであり、変
調信号発生部6のパルス幅出力に応じて、マトリクス画
像表示パネル1の変調信号線を駆動する(駆動信号をX
1〜X480とする)。
【0031】1000L,1000Rは走査ドライバ基
板であり、マトリクス画像表示パネル1の左右の走査配
線端子にそれぞれ接続される。走査ドライバ基板100
0L,1000Rは左右とも同一の集積回路を用いた、
同一の回路構成および実装形態からなる。走査ドライバ
基板1000L,1000Rは走査方向を設定する信号
(DIR)のロジックレベルに従って走査方向を決定
し、入力画像の走査線に対応するマトリクス画像表示パ
ネル1の走査配線(Y1〜Y240)を順次走査する。
走査ドライバ基板の制御タイミング、制御信号論理につ
いては後述する。
【0032】9はタイミング制御部であり、各機能ブロ
ックに所望のタイミングの制御信号を、入力画像の同期
信号およびデータサンプリングクロック(DCLK)等
から作る。
【0033】図17は変調信号発生部6のブロック図、
図18は変調信号発生部における各信号のタイミング図
である。図17において60はダウンカウンタであり、
図16のシフトレジスタ5からの出力である例えば8ビ
ット幅のディジタルデータ(XD1〜XD480:図1
8においてはXDの値(「設定値」)をpとして説明す
る)をロード信号(Ld)でロードし、PWMクロック
(PCLK)をダウンカウント(図18のXD)する。
そして例えば、ダウンカウンタのボロー(Borro
w)出力をパルス幅変調出力(図18のPWMout)
とする。すなわち「ロードされたデータ(設定値p)」
×「クロック(PCLK)周期」で決まるパルス幅のP
WMoutを出力する。
【0034】次に図16〜20に従って画像表示装置の
全体構成の動作を説明する。図16において、不図示の
デコーダにより、例えばNTSC信号からRGB信号に
デコードされたアナログRGBコンポーネント信号を、
A/Dコンバータ2は、各々例えば8ビット幅のディジ
タルRGB信号(S1)に変換する。データ並び替え部
3は、A/Dコンバータ2またはコンピュータ等のディ
ジタルRGB信号(S1)を入力される。この際、1走
査ライン(1H)のデータ数は、マトリクス画像表示パ
ネル1の変調信号線側の画素数で決めると処理が簡単に
なる。本実施形態の場合、1Hの素子数は480素子で
あり、1画素はRGBの3素子で構成されるので、マト
リクス画像表示パネル1の変調信号線側の画素数は16
0である。A/Dコンバータ2またはコンピュータ等の
ディジタルRGB信号(S1)はデータサンプリングク
ロック(DCLK)と同期して出力される。
【0035】データ並び替え部3の入力信号(S1)で
あるRGBパラレル信号は、図19に示すように、前記
データサンプリングクロック(DCLK)の3倍の周波
数のクロックである図19には不図示のシフトクロック
(SCLK)のタイミングで切り換えられ、マトリクス
画像表示パネル1のRGB画素配列に従って、順次出力
される。データ並び替え部3の出力信号(S2)は、輝
度データ変換器4に入力される。輝度データ変換器4
は、あらかじめ、所望のデータが記憶されている不図示
の変換テーブル(ROM)により、データ並び替え部3
の出力信号(S2)を例えばCRTのガンマ特性と同等
の輝度特性に変換する(出力信号をS3とする)。
【0036】一方、輝度データ変換器4の出力S3は、
シフトレジスタ5に送られる。シフトレジスタ5はシリ
アルデータ(S3)をシフトクロック(SCLK)で順
次シフト転送し、マトリクス画像表示パネル1のそれぞ
れの素子に対応したディジタルデータ(XD1〜XD4
80)を水平走査時間単位で出力する。例えば8ビット
幅のディジタルデータ(XD1〜XD480)が変調信
号発生部6に入力される。上述の通り、変調信号発生部
6は、画像表示パネル1の1素子毎にディジタルデータ
(「設定値」)とPWMクロック(PCLK)に応じて
パルス幅を決定する。すなわち変調信号発生部6は、
「PWMクロック(PCLK)数」が「設定値」と等し
くなるまでの時間で決まるパルス幅を出力する。
【0037】本実施形態においては、NTSC信号を2
40本の走査配線のマトリクス画像表示パネル1で表示
させるために、インターレースされている有効走査線の
485本の内480本をフィールド毎にマトリクス画像
表示パネル1に重ね書きし駆動した。NTSC信号の1
フィールドをマトリクス画像表示パネル1では1フレー
ムとして扱った。すなわちマトリクス画像表示パネル1
をフレーム周波数60Hz、走査ライン240本の画像
信号として駆動した。
【0038】この時、1走査ラインの表示に要する時間
は、NTSC信号ではおおよそ63.5μSecであ
り、その時間内の約56.5μSecを駆動パルス(X
1〜480)の最大時間と決めた。PWMクロック(P
CLK)は、ディジタルデータ(「設定値」)を8ビッ
トに選んだので、PWMクロック(PCLK)のパルス
数は、256個の時に約56.5μSecとなるような
周波数を選んだ。すなわち1パルスのパルス幅が約22
0nSecのクロック、つまり周波数が約4.5MHz
のクロックをPWMクロック(PCLK)とした。
【0039】走査ドライバ基板1000L,1000R
は後述する動作を行い、図19に示したように走査開始
の時刻を決める信号(YST)を水平走査同期信号(H
D)に同期して順次転送することによって走査配線を駆
動する。走査ドライバ基板1000L,1000Rは、
水平走査同期信号(HD)に同期して走査配線を順次1
番目(Y1)から240番目(Y240)まで選択電圧
−Vss(例えば−Vth:−8V)で駆動する。この
時、走査ドライバ基板1000L,1000Rは選択し
ていない他の走査配線の電圧を非選択電圧+Vus(例
えば0Vまたは+8V)で駆動する。
【0040】一方、変調信号駆動ドライバ7の出力がオ
ンの時、変調信号配線の電圧は、+Vth(例えば+8
V)になる。走査ドライバ基板1000L,1000R
が選択した走査配線(−Vss:−8Vで駆動)に接続
され、かつ変調信号ドライバ7の出力がオン(+Vt
h:+8Vで駆動)の変調信号配線に接続されている冷
陰極素子には16Vの電圧が加わり、対応する冷陰極素
子は電子を放出する。したがって、マトリクス画像表示
パネル1の画像形成部材のその冷陰極素子に対向する部
分が発光する。
【0041】走査ドライバ基板1000L,1000R
が選択しない走査配線(0Vまたは+8Vで駆動)に接
続されている冷陰極素子には8Vまたは0Vの電圧が加
わる。図20は冷陰極素子(表面伝導型放出素子)の特
性の一例を示す。図20の冷陰極素子は素子電圧Vfが
閾値電圧Vth(例えば8V)以下のとき放出電流Ie
が0である。すなわち、電子を放出しない。したがっ
て、走査ドライバ基板1000L,1000Rが選択し
なかった走査配線に接続されている冷陰極素子は電子を
放出しない。そのためマトリクス画像表示パネル1の、
選択されていない走査配線に接続された冷陰極素子に対
向する部分は発光することはない。
【0042】変調信号ドライバ7の出力がオフ(0Vで
駆動)の時、変調信号配線の電圧は0Vであり、選択さ
れた走査配線(−Vss:−8Vで駆動)の冷陰極素子
には8Vの電圧が加わる。しかし、図20を見て明らか
なように、各冷陰極素子は電子を放出しない。そのため
マトリクス画像表示パネル1の、走査配線が選択されて
いたとしても出力がオフの変調信号ドライバ7に接続さ
れた冷陰極素子に対向する部分は発光することはない。
また走査ドライバ基板1000L,1000Rが選択し
ていない走査配線(0Vまたは+8Vで駆動)に接続さ
れている冷陰極素子には0Vまたは−8V(逆方向に8
V)の電圧が加わるが、図20を見て明らかなように、
走査ドライバ1000L,1000Rが選択しなかった
走査配線に接続されている冷陰極素子は電子を放出しな
い。図20では示していないが冷陰極素子の特性上−8
Vの印加時も電子放出はしない。そのためマトリクス画
像表示パネル1の、選択されていない走査配線に接続さ
れた冷陰極素子に対向する部分は発光することはない。
は発光することはない。
【0043】そして、走査ドライバ基板1000L、1
000Rで選択されている走査配線上の各素子に、変調
信号駆動ドライバ7の出力が所望の輝度に比例したパル
ス幅で加えられる。そして駆動電圧は順次走査され、マ
トリクス画像表示パネル1に画像を形成する。
【0044】なお、本実施形態で一例として用いた冷陰
極素子(表面伝導型放出素子)は、図20の特性をも
ち、非選択時の電流は選択時の駆動電流のおおよそ1/
100〜数千分の1以下であった。
【0045】
【実施例】次に上述の実施形態において用いられる走査
ドライバ用集積回路と、それを用いた走査ドライバ基板
の実施例を説明する。 [第1の実施例]図1から図6に従って第1の実施例を
説明する。本実施例は、出力40ch/ICの(1個の
集積回路が40個の出力チャンネルを有する)走査ドラ
イバ用集積回路を2個実装したモジュールを3個使用
し、240(=40×2×3)本の走査配線を駆動する
例を示す。一般的には出力nch/ICの走査ドライバ
用集積回路をq個実装したモジュールをr個使用し、
(n×q×r)本の走査配線を駆動する場合の一例でも
ある。
【0046】本構成は一例であり、例えばモジュール構
成をとらず、出力40ch/ICの走査ドライバ用集積
回路を6個実装した走査ドライバ基板1000L,10
00Rを使用し、240本の走査配線を駆動する形態を
とってもよい。一般的には出力nch/ICの走査ドラ
イバ用集積回路をm個実装した走査ドライバ基板を使用
し、(n×m)本の走査配線を駆動する場合の一例でも
ある。
【0047】モジュール構成は、特にモジュールをフレ
キシブル基板上に実装しマトリクス画像表示パネル1に
フレキシブル基板を直接接続する場合、量産性に優れて
いる。また走査ドライバ用集積回路を走査ドライバ基板
に直接実装した形態であれば、少量多品種(特に素子数
について多種)の画像表示パネルに対応できる利点があ
る。
【0048】また本実施例では走査配線の数とドライバ
の出力本数を同じとしたが、適当な倍数が見つからない
時、モジュール構成の場合(n×q×r)>走査配線、
モジュール構成をとらない場合(n×m)>走査配線で
ある条件で実装するとよい。例えばXGA(走査配線数
が768本)の場合、出力40ch/ICの走査ドライ
バ用集積回路を20個実装した走査ドライバ基板100
0L,1000Rを使用し走査ドライバのシフト始めと
終りの出力を16本ずつパネルに接続しないようにす
る。この場合、シフト始めと終りの出力を同じ本数ずつ
接続しないように実装すると、マトリクス画像表示パネ
ル1の左右に同一構成の走査ドライバ基板1000L,
1000Rを配置するのに好都合である。
【0049】図1〜図3は本発明の第1の実施例に係る
走査ドライバ用集積回路の説明図である。図1はシフト
レジスタ部を示す図である。図1において、1101−
1,1101−2,‥‥,1101−39,1101−
40はCLK(クロック)端子に入力される信号の立ち
上がりでラッチ動作を行うラッチ回路、1102はDI
R(方向信号)端子に入力される信号がロウレベル時に
導通するスイッチ、1103はDIR端子に入力される
信号がハイレベル時に導通するスイッチ、1104,1
105はAND回路、1106はNOT回路、1107
はDIR端子に入力される信号がロウレベル時に出力を
イネーブル(許可)するスリーステートバッファ、110
8はDIR端子に入力される信号がロウレベルかつBT
M(「末尾」配置信号)端子に入力される信号がハイレ
ベル時に出力をイネーブルするスリーステートバッフ
ァ、1109はDIR端子に入力される信号がハイレベ
ル時に出力をイネーブルするスリーステートバッファ、
1110はDIR端子に入力される信号がハイレベルか
つTOP(「先頭」配置信号)端子に入力される信号が
ハイレベル時に出力をイネーブルするスリーステートバ
ッファである。1100はシフトレジスタ部を示す。
【0050】次に図1におけるシフトレジスタ部110
0の動作を説明する。TOP端子およびBTM端子に入
力される信号がハイレベル(配置は「中間」)、CLR
(クリア)端子に入力される信号がハイレベル(クリアし
ない)、DIR端子に入力される信号がロウレベル(順
方向)の時の動作を説明する。この時スイッチ1102
は導通する。スイッチ1103は非導通である。またス
リーステートバッファ1107,1108は出力をイネ
ーブルし、スリーステートバッファ1109,1110
は出力をディセーブル(禁止)する。スリーステートバッ
ファは、出力をディセーブルした状態(スリーステート
状態)では、出力をハイインピーダンス状態にしてお
り、スリーステートバッファ1110がスリーステート
状態となることでDQA端子の入力インピーダンスはハ
イインピーダンス状態となっている。よってラッチ回路
1101−iのデータ出力(Qi)とラッチ回路110
1−(i+1)のデータ入力(D)が接続され、DQA
端子(第1の入出力端子)に入力される信号がスリーステ
ートバッファ1107を介しラッチ回路1101−1の
データ入力に接続される。ラッチ回路1101−40の
データ出力がスリーステートバッファ1108で出力さ
れDQB端子(第2の入出力端子)に出力する。そしてC
LK端子に入力される信号の立ち上がりエッジでDQA
端子に入力される信号をラッチ回路1101−1,11
01−2,‥‥,1101−39,1101−40は順
次Q1からQ40の方向にシフトする。そしてDQB端
子にシフトされたデータを出力する。なお、この状態で
BTM端子に入力される信号がロウレベルになるとスリ
ーステートバッファ1107は出力をディセーブルす
る。すなわちスリーステートバッファ1107はスリー
ステート状態となり、DQB端子の出力を禁止する。
【0051】次に、TOP端子およびBTM端子に入力
される信号がハイレベル、CLR端子に入力される信号
がハイレベル、DIR端子に入力される信号がハイレベ
ル(逆方向)の時の動作を説明する。この時スイッチ11
03は導通する。またスリーステートバッファ110
9,1110は出力をイネーブルする。よってラッチ回
路1101−(i+1)のデータ出力とラッチ回路11
01−iのデータ入力が接続され、DQB端子に入力さ
れる信号がスリーステートバッファ1109を介しラッ
チ回路1101−40のデータ入力に接続される。ラッ
チ回路1101−1のデータ出力がスリーステートバッ
ファ1110で出力されDQA端子に出力する。そし
て、CLK端子に入力される信号の立ち上がりエッジで
DQB端子に入力される信号をラッチ回路1101−
1,1101−2,‥‥,1101−39,1101−
40は順次Q40からQ1の方向にシフトする。そして
DQA端子にシフトされたデータを出力する。なお、こ
の状態でTOP端子に入力される信号がロウレベルにな
るとスリーステートバッファ1110はスリーステート
状態となり、DQA端子の出力は禁止される。
【0052】CLR端子に入力される信号がロウレベル
の場合はラッチ回路1101−1,1101−2,‥
‥,1101−39,1101−40をクリアし、Q1
〜Q40をロウレベルにする。このCLR端子信号は電
源投入時等ラッチ回路1101−1,1101−2,‥
‥,1101−39,1101−40の状態が定まって
いないときに、走査ドライバ基板の全出力を非選択電圧
に設定するために使用する。
【0053】図2に走査ドライバ用集積回路の全体ブロ
ック図を示す。同図において、1100は図1で説明し
たシフトレジスタ部である。1202はNOT回路であ
る。1201はシフトレジスタ部1100の出力(Q1
〜Q40)とNOT回路1202の出力とを各々AND
演算するAND回路、1203はAND回路1201の
出力レベル変換するレベルシフト回路、1205は選択
電圧を出力するNch−MOS型FET、1207は非
選択電圧を出力するPch−MOS型FET、1204
はNch−MOS型FET1205のゲートをドライブ
するプリドライバ回路、1206はPch−MOS型F
ET1207のゲートをドライブするプリドライバ回
路、1208は保護ダイオード、1209はプリドライ
バ回路1204,1206の電源電圧を発生するツエナ
ダイオード、1210はツエナダイオードに電流を供給
する電流源である。1200は走査ドライバ用集積回路
を示す。
【0054】選択電圧を出力するNch−MOS型FE
T1205は、変調信号配線数×選択電圧時の素子電流
/2(例えば本実施例のパネルでは480[素子]×1
[mA]/2)と大電流を吸い込む必要がある。一方、
非選択電圧を出力するPch−MOS型FET1207
は、変調信号配線数×非選択電圧時の素子電流/2(例
えば本実施例のパネルでは480[素子]×0.001
[mA]/2)とわずかな電流を吸い込む(あるいは吐
き出し)能力があればよい。そのため選択電圧を出力す
るNch−MOS型FET1205のオン抵抗は、非選
択電圧を出力するPch−MOS型FET1207のオ
ン抵抗より小さくなるように設計しチップ面積を小さく
した。これによって走査ドライバ用の集積回路の価格を
安価にすることができた。
【0055】具体的には、選択時の素子電流は1mA、
非選択時の素子電流は素子の特性ばらつきを考慮して最
大時であっても選択時の1/100以下である。
【0056】ドライバの出力FETのオン抵抗による電
圧降下を最大1Vとして本発明者は以下の設計を行っ
た。例えば走査方向100素子のモノクロ表示のマトリ
クス画像表示パネルであれば、選択電圧を出力するNc
h−MOS型FET1205のオン抵抗は20Ω以下に
設計した。パネルサイズが大きく走査方向の素子数が多
くなればより抵抗値を下げる必要がある。
【0057】非選択時の素子電流は最大で選択時の1/
100すなわち0.01mAである。同様にドライバの
出力FETのオン抵抗による電圧降下を最小0.1Vと
した。例えば走査方向1920素子のカラー表示のマト
リクス画像表示パネル(フルHDTV)の時、オン抵抗
は3.5Ωであり、フルHDのパネルサイズであっても
3.5Ωより小さくする必要は無い(小さくしても電気
的特性上は問題ないが、チップ面積が大きくなる等コス
ト面の問題が生じる)。すなわち非選択電圧を出力する
Pch−MOS型FET1207のオン抵抗は3.5Ω
より大きな値を選んだ。
【0058】さらに本発明者は、ドライバの出力FET
のオン抵抗による電圧降下を選択時と非選択時に同じと
なるようにとの考えから、選択電圧を出力するNch−
MOS型FET1205のオン抵抗と非選択電圧を出力
するPch−MOS型FET1207のオン抵抗の比
は、冷陰極素子の非選択時と選択時の比にほぼ等しく設
計した。
【0059】次に、走査ドライバ用集積回路1200の
動作を説明する。前述したように、シフトレジスタ部1
100は、TOP端子、BTM端子、CLR端子、DI
R端子に入力される信号によってQ1からQ40の方向
またはQ40からQ1の方向でDQA端子またはDQB
端子に入力される信号を順次シフトする。シフトされた
出力(Q1〜Q40)はAND回路1201によってE
N端子に入力される信号がロウレベルの時にそのまま出
力する。なお、EN端子に入力される信号がハイレベル
の時は全部のAND回路1201の出力がロウレベルす
なわち非選択状態となる。
【0060】レベルシフト回路1203はAND回路1
201の出力レベルをプリドライバ回路1204の電源
電圧範囲に変換(AND回路1201の出力がハイレベ
ル時VPMの電位、AND回路1201の出力がロウレ
ベル時−Vssの電位)する。レベルシフト回路120
3は、また、AND回路1201の出力レベルをプリド
ライバ回路1206の電源電圧範囲に変換(AND回路
1201の出力がハイレベル時+Vusの電位、AND
回路1201の出力がロウレベル時VPPの電位)す
る。この時レベルシフト回路1203の出力電圧振幅
は、Nch−MOS型FET1205およびPch−M
OS型FET1207のゲート・ソース間耐圧以下であ
り、ゲート閾値電圧(Vth)以上になるように設定し
た。
【0061】プリドライバ回路1204はNch−MO
S型FET1205のゲートを制御し、プリドライバ回
路1206はPch−MOS型FET1207のゲート
を制御する。そしてAND回路1201の出力がハイレ
ベルの時Nch−MOS型FET1205のドレイン−
ソース間が導通し、AND回路1201の出力がロウレ
ベルの時Pch−MOS型FET1207のドレイン−
ソース間が導通する。
【0062】EN端子に入力される信号がロウレベルの
時にシフトレジスタ部1100の出力(Q1〜Q40)
がハイレベルであれば、Nch−MOS型FET120
5のドレイン−ソース間が導通し、出力端子(O1〜O
40)の電位を選択電位(−Vss)にする。また、シ
フトレジスタ部1100の出力(Q1〜Q40)がロウ
レベルであれば、Pch−MOS型FET1207のド
レイン−ソース間が導通し、出力端子(O1〜O40)
の電位を非選択電圧(+Vus)にする。
【0063】また、EN端子に入力される信号をハイレ
ベルにすると、強制的に出力端子(O1〜O40)の電
位を非選択電圧(+Vus)にすることができる。EN
端子は電源投入時等ラッチ回路1101−1,1101
−2,‥‥,1101−39,1101−40の状態が
定まっていないときに、走査ドライバ基板の出力を非選
択電圧に設定するために使用する。またEN端子はCL
K端子に入力される信号の立ち上がりでラッチ動作を行
うラッチ回路1101−1,1101−2,‥‥,11
01−39,1101−40の出力変化が隣接した出力
(O1〜O40)で重ならないように制御するために使
用する。
【0064】ツエナダイオード1209のツエナ電圧
は、Nch−MOS型FET1205およびPch−M
OS型FET1207のゲート耐圧から決定した。本実
施例では5Vのものを使用した。電流源1210は表示
周波数で走査ドライバ用集積回路1200を動作させた
場合に十分プリドライバ回路1204,1206の電源
電流値(Nch−MOS型FET1205およびPch
−MOS型FET1207のゲート容量の充放電電流)
を満足するように選んだ。
【0065】本実施例では、ツエナダイオード1209
と電流源1210でプリドライバ回路1204,120
6の電源を集積回路内で生成したが、他の構成で集積回
路内部で実現しても構わない。また電源回路を集積回路
外部に設け、集積回路に外部から供給してもかまわな
い。
【0066】図3に走査ドライバ用集積回路のレベルシ
フト回路以降の実際の回路例を示す。図2で説明した構
成要素の説明は省略する。図3において、1290は第
1のレベルシフタのPch−MOS型FET、1291
はそのドレイン抵抗、1292はPch−MOS型FE
T1207とNch−MOS型FET1205が同時に
オンする状態を避けるディレイ回路、1293は第2の
レベルシフタのNch−MOS型FET、1294はそ
のドレイン抵抗である。保護ダイオード1208は図示
を省略した。番号の無いツエナダイオードは過電圧保護
用である。
【0067】図3において、走査ドライバ用集積回路の
レベルシフト回路以降の実際の動作を説明する。レベル
シフト回路1203に入力された信号は反転されPch
−MOS型FET1290を駆動する。例えば入力がハ
イレベル(選択出力指定)ならPch−MOS型FET
1290はターンオンする。従ってドレイン抵抗129
1には電流が流れるので電圧が発生し、−Vss基準で
ハイレベル信号になる。この信号はディレイ回路129
2に入力される。ディレイ回路1292の第1の出力
は、第2のレベルシフタのNch−MOS型FET12
93のゲートに接続され、第2の出力はプリドライバ1
204の入力に接続される。
【0068】ディレイ回路1292の第1の出力は第2
の出力の(−Vss基準で)ハイレベル信号より時間的
に短く設定する。その結果、Pch−MOS型FET1
207とNch−MOS型FET1205の同時オン状
態を避けることができる。
【0069】ディレイ回路1292の第1の出力の(−
Vss基準で)ハイレベル信号はNch−MOS型FE
T1293のゲートを制御する。そしてNch−MOS
型FET1293をターンオンする。そのためドレイン
抵抗1294は電圧を発生する。この信号はプリドライ
バ1206で反転されPch−MOS型FET1207
をターンオフする。一方、ディレイ回路1292の第2
の出力の(−Vss基準で)ハイレベル信号はプリドラ
イバ1204で論理反転無でNch−MOS型FET1
205のゲートをドライブする。その結果Nch−MO
S型FET1205はターンオンする。従って、レベル
シフト回路が1203に入力される信号がハイレベル
(選択出力指定)の時に良好に出力を−Vss電位(選
択電位)にすることができた。
【0070】図4は、走査ドライバ用集積回路1200
を2個実装し80チャンネル出力のモジュール構成にし
たドライバモジュールを示す図である。図4において、
1200−1,1200−2は図2で説明した走査ドラ
イバ用集積回路であり、同じ集積回路をプリント基板
(またはフレキシブルプリント基板)に実装している。
【0071】走査ドライバ用集積回路1200−1のD
QB端子は走査ドライバ用集積回路1200−2のDQ
A端子に接続されている。他の制御信号線(CLK,E
N,CLR,DIR)は走査ドライバ用集積回路120
0−1と1200−2で並列接続され後述する制御端子
に接続されている。
【0072】1301はパスコンであり、1302はシ
フトクロック(CLK)、シフトデータ入出力(DA,
DB)、配置信号(TOP,BTM)、方向信号(DI
R)、イネーブル信号(EN)、クリア信号(CLR)
および電源を供給する制御端子である。制御端子130
2のシフトデータ入出力(MDQA,MDQB)はそれ
ぞれ走査ドライバ用集積回路1200−1のDQA端
子、走査ドライバ用集積回路1200−2のDQB端子
が接続されている。また、制御端子1302の配置信号
(TOP,BTM)はそれぞれ走査ドライバ用集積回路
1200−1のTOP端子、走査ドライバ用集積回路1
200−2のBTM端子に接続されている。
【0073】1303は出力端子である。実装形態につ
いては例えば出力端子1303はコネクタで実現する。
この場合、パネルとドライバモジュールの着脱が自由に
行える利点がある。また他の実装形態については、出力
端子1303をコネクタ接続する以外にフレキシブル基
板の配線パターンとマトリクス画像表示パネル1の配線
とのACF等での接続がある。この場合着脱は自由に行
えないが、実装コストを下げることができ量産に向いて
いる。1300はドライバモジュールである。
【0074】次にドライバモジュール1300の動作を
説明する。走査ドライバ用集積回路1200−1,12
00−2は制御端子1302のDIR端子に入力される
信号がロウレベルの時、制御端子1302のMDQA端
子に入力される信号をOUT1からOUT80の方向に
順次シフトする。走査ドライバ用集積回路1200−1
のDQB端子は走査ドライバ用集積回路1200−2の
DQA端子に接続されているので走査ドライバ用集積回
路1200−1のBTM端子に入力される信号はハイレ
ベルにする(ディセーブルする)。同様に、走査ドライ
バ用集積回路1200−2のTOP端子に入力される信
号はハイレベルにする(ディセーブルする)。ドライバ
モジュール1300はマトリクス画像表示パネル1の走
査配線数にあわせカスケード(縦続)接続して使用するの
で、集積回路1200−1のTOP端子および集積回路
1200−2のBTM端子は制御端子1302に接続さ
れ、ドライバモジュールの配置信号をドライバモジュー
ル外部から供給する。ドライバモジュール1300の動
作状態を示す図を図5に示す。
【0075】図6は図4のドライバモジュールを用いて
図16に示した走査ドライバ基板1000を構成した例
を示す。この走査ドライバ基板1000は図16に示し
たマトリクス画像表示パネル1の左右に1個ずつ配置さ
れ、走査ドライバ基板1000Lおよび1000Rとし
て用いることができる。図6において、1300−1,
1300−2,1300−3は図4で説明したドライバ
モジュール、1401は制御信号コネクタ、1402は
バッファ回路、1403はセラミックコンデンサによる
パスコン、1404は電解コンデンサによるパスコン、
1405は出力端子である。
【0076】ドライバモジュール1300−1のMDQ
B端子(第2のモジュール入出力端子)はドライバモジュ
ール1300−2のMDQA端子(第1のモジュール入
出力端子)に、ドライバモジュール1300−2のMD
QB端子(第2のモジュール入出力端子)はドライバモジ
ュール1300−3のMDQA端子(第1のモジュール
入出力端子)に接続される。
【0077】制御信号線(CLK,EN,CLR,DI
R)はドライバモジュール1300−1,1300−
2,1300−3で並列接続され制御信号コネクタ14
01に接続される。ドライバモジュール1300−1の
MDQA端子とドライバモジュール1300−3のMD
QB端子は接続され、かつ制御信号コネクタ1401の
データ(Data)端子に接続される。ドライバモジュ
ール1300−1のTOP端子の入力信号はロウレベ
ル、BTM端子の入力信号はハイレベルに接続される。
つまり、ドライバモジュール1300−1の位置が「先
頭」に設定される。ドライバモジュール1300−2の
TOP端子およびBTM端子の入力信号はいずれもハイ
レベルに接続される。つまり、ドライバモジュール13
00−2の位置は「中間」に設定される。またドライバ
モジュール1300−3のTOP端子の入力信号はハイ
レベル、BTM端子の入力信号はロウレベルに接続され
る。つまり、ドライバモジュール1300−3の位置は
「末尾」に設定される。走査ドライバ基板1000の出
力端子1405(Yo1〜Yo240)はマトリクス画
像表示パネル1の走査配線に接続される。詳しい接続法
は後述する。
【0078】次に走査ドライバ基板1000の動作を説
明する。 ◎マトリクス画像表示パネル1の左側に実装する場合 マトリクス画像表示パネル1の左側の位置に実装される
走査ドライバ基板1000(図16においては1000
Lと示している)は、制御信号コネクタ1401のDI
R端子の入力信号をロウレベル(順方向)に設定される。
また走査ドライバ基板1000の出力端子1405のY
o1は走査配線Y1に、Yo2は走査配線Y2に、‥
‥、Yo240は走査配線Y240に接続される。
【0079】ドライバモジュール1300−1のTOP
端子の入力信号はロウレベル(イネーブル)、BTM端
子の入力信号はハイレベル(ディセーブル)、ドライバ
モジュール1300−2のTOP端子とBTM端子の入
力信号はハイレベル(ディセーブル)、ドライバモジュ
ール1300−3のTOP端子の入力信号はハイレベル
(ディセーブル)、BTM端子の入力信号はロウハイレ
ベル(イネーブル)に接続されているので、図5に示し
たように、ドライバモジュール1300−1,1300
−2,1300−3は各々OUT1からOUT80の方
向にドライバモジュール1300−1,1300−2,
1300−3のMDQA端子に入力される信号を順次シ
フトする。前述したようにドライバモジュール1300
−1,1300−2,1300−3は各々MDQA端子
とMDQB端子がカスケード接続されているので、制御
信号コネクタ1401のData端子に入力される信号
(YST)をCLK端子に入力されるシフトクロックに
よってYo1からYo240の方向に連続してシフト
し、選択電圧(−Vss)を走査する。よってマトリク
ス画像表示パネル1の走査配線をY1からY240の方
向に連続して選択電圧(−Vss)で走査することがで
きた。
【0080】◎マトリクス画像表示パネル1の右側に実
装する場合 マトリクス画像表示パネル1の右側の位置に実装される
走査ドライバ基板1000(図16においては1000
Rと示している)の制御信号コネクタ1401のDIR
端子の入力信号はハイレベル(逆方向)に設定される。ま
た走査ドライバ基板1000の出力端子1405のYo
1は走査配線Y240に、Yo2は走査配線Y239
に、‥‥、Yo240は走査配線Y1に接続される。こ
こで、走査ドライバ基板1000Rは走査ドライバ基板
1000Lと同じ走査ドライバ基板1000を180度
回転して実装したものである。
【0081】ドライバモジュール1300−1のTOP
端子の入力信号はロウレベル(イネーブル)、BTM端
子の入力信号はハイレベル(ディセーブル)、ドライバ
モジュール1300−2のTOP端子とBTM端子の入
力信号はハイレベル(ディセーブル)、ドライバモジュ
ール1300−3のTOP端子の入力信号はハイレベル
(ディセーブル)、BTM端子の入力信号はロウハイレ
ベル(イネーブル)に接続されているので、図5に示し
たように、ドライバモジュール1300−1,1300
−2,1300−3は各々OUT80からOUT1の方
向にドライバモジュール1300−1,1300−2,
1300−3のMDQB端子に入力される信号を順次シ
フトする。前述したようにドライバモジュール1300
−1,1300−2,1300−3は各々MDQA端子
とMDQB端子がカスケード接続されているので、制御
信号コネクタ1401のData端子に入力される信号
(YST)をCLK端子に入力されるシフトクロックに
よってYo240からYo1の方向に連続してシフト
し、選択電圧(−Vss)を走査する。よってマトリク
ス画像表示パネル1の走査配線をY1からY240の方
向に連続して選択電圧(−Vss)で走査することがで
きた。
【0082】結果として、走査ドライバ基板1000を
マトリクス画像表示パネル1の左右どちら側に実装して
も制御信号コネクタ1401のDIR端子の入力信号に
より同一タイミングで、走査ドライバ基板1000L,
1000Rはマトリクス画像表示パネル1を駆動するこ
とができた。実際のタイミング図を図7に示す。
【0083】また、本実施例では制御信号コネクタ14
01のEN端子はCLKの立ち上がり前後で出力をディ
セーブルした。これによってほぼ同時に走査配線Yiと
Yi+1番目とで立ち上がり駆動と立ち下がり駆動がほ
ぼ同時に起きることを回避でき、マトリクス画像表示パ
ネル1の変調信号配線や走査配線上の波形劣化を避ける
ことができた。そして冷陰極素子に与える駆動波形の劣
化を防ぐことができた。また本走査ドライバ用集積回路
1200ではEN端子を独立に設けたので時間制御の制
約なしにタイミングを与えることができた。例えばCL
K立ち上がりの前後50nSecの間、EN端子に入力
される信号をハイレベルとして(ディセーブルして)、
走査ドライバ用集積回路1200の出力を強制的に非選
択電圧にし、良好にマトリクス画像表示パネル1を駆動
できた。EN端子に入力される信号のハイレベル(ディ
セーブル)時間は50nSecに選んだが、長くしても
かまわない。この時間は1水平走査期間の10%以下
が、発光輝度の点から望ましい。
【0084】本実施例によれば、2種類の走査ドライバ
基板1000を設計、製作する必要も無く、また同一走
査ドライバ用集積回路1200を使用した、同一の回路
構成および実装形態の走査信号ドライバ基板1000
で、マトリクス画像表示パネル1に対する走査信号駆動
ドライバ基板1000L,1000Rとしてその取り付
け位置(左右)によらず使用できた。その結果、走査信
号ドライバ基板1000および走査ドライバ用集積回路
1200の設計コストおよび製造コストを下げることが
できた。そして低コストで画像表示装置を提供すること
ができた。
【0085】[第2の実施例]第2の実施例について、
以下に詳細を示す。第2の実施例と第1の実施例との違
いは、シフトレジスタ部の構成のみであるので、この部
分のみ説明する。図8は本発明の第2の実施例に係る走
査ドライバ用集積回路のシフトレジスタ部を示す図であ
る。図8において、1500は第2の実施例のシフトレ
ジスタ部、1501−1,1501−2,‥‥,150
1−39,1501−40はCLK端子に入力される信
号の立ち上がりでラッチ動作を行うラッチ回路、150
2はDIR端子に入力される信号がロウレベル時にA入
力を、DIR端子に入力される信号がハイレベル時にB
入力を選択するスイッチ、1503はDIR端子に入力
される信号がロウレベルかつBTM端子に入力される信
号がハイレベル時に出力をイネーブルするスリーステー
トバッファ、1504はDIR端子に入力される信号が
ハイレベルかつTOP端子に入力される信号がハイレベ
ル時に出力をイネーブルするスリーステートバッファで
ある。1505はAND回路、1506はNOT回路、
1507はAND回路である。
【0086】次に図8におけるシフトレジスタ部150
0の動作を説明する。TOP端子およびBTM端子に入
力される信号がハイレベル、CLR端子に入力される信
号がハイレベル、DIR端子に入力される信号がロウレ
ベルの時の動作を説明する。この時スイッチ1502は
A入力を選択する。またスリーステートバッファ150
3は出力をイネーブルする。よってラッチ回路1501
−iのデータ出力とラッチ回路1501−(i+1)の
データ入力が接続され、DQA端子に入力される信号が
スイッチ1502を介しラッチ回路1501−1のデー
タ入力に接続される。また、ラッチ回路1501−40
のデータ出力がスリーステートバッファ1503で出力
されDQB端子に出力する。そしてCLK端子に入力さ
れる信号の立ち上がりエッジでDQA端子に入力される
信号をラッチ回路1501−1,1501−2,‥‥,
1501−39,1501−40は順次Q1からQ40
の方向にシフトする。そしてDQB端子にシフトされた
データを出力する。なお、この状態でBTM端子に入力
される信号がロウレベルになるとスリーステートバッフ
ァ1503はスリーステート状態となり、DQB端子の
出力を禁止する。
【0087】次に、TOP端子およびBTM端子に入力
される信号がハイレベル、CLR端子に入力される信号
がハイレベル、DIR端子に入力される信号がハイレベ
ルの時の動作を説明する。この時スイッチ1502はB
入力を選択する。またスリーステートバッファ1504
は出力をイネーブルする。よってラッチ回路1501−
(i+1)のデータ出力とラッチ回路1501−iのデ
ータ入力が接続され、DQB端子に入力される信号がス
イッチ1502を介しラッチ回路1501−40のデー
タ入力に接続される。また、ラッチ回路1501−1の
データ出力がスリーステートバッファ1504で出力さ
れDQA端子に出力する。そして、CLK端子に入力さ
れる信号の立ち上がりエッジでDQB端子に入力される
信号をラッチ回路1501−1,1501−2,‥‥,
1501−39,1501−40は順次Q40からQ1
の方向にシフトする。そしてDQA端子にシフトされた
データを出力する。なお、この状態でTOP端子に入力
される信号がロウレベルになるとスリーステートバッフ
ァ1504はスリーステート状態となり、DQA端子の
出力を禁止する。
【0088】CLR端子に入力される信号がロウレベル
の場合はラッチ回路1501−1,1501−2,‥
‥,1501−39,1501−40をクリアし、Q1
〜Q40をすべてロウレベルにする。このCLR端子信
号は電源投入時等ラッチ回路1501−1,1501−
2,‥‥,1501−39,1501−40の状態が定
まっていないときに、走査ドライバ基板の出力を非選択
電圧に設定するために使用する。
【0089】上述した第1の実施例のシフトレジスタ部
1200と第2の実施例のシフトレジスタ部1500は
まったく同じ動作を行うことができる。従って第1の実
施例の図2(集積回路のブロック図)のシフトレジスタ
部1100に第2の実施例のシフトレジスタ部1500
を当てはめればまったく同じ動作をするので、以降の説
明は省略する。
【0090】第2の実施例では集積化した場合回路規模
が小さくできる利点がある。その結果、走査ドライバ用
集積回路の製造コストをさらに下げることができた。そ
してさらに低コストで画像表示装置を提供することがで
きた。
【0091】[第3の実施例]第3の実施例について、
以下に詳細を示す。第3の実施例と第1の実施例との違
いは、シフトレジスタ部のシフトデータ入出力端子の構
成と、それともない配置信号(TOP,BTM)を使用
しない構成である。そのため、第3の実施例については
異なる点のみ説明する。また第1の実施例と同一番号で
示したものは第3の実施例でも同じ構成であるので説明
は省略する。
【0092】図9は第3の実施例のシフトレジスタ部を
示す図である。図9において、1600は第3の実施例
のシフトレジスタ部、1601−1,1601−2,‥
‥,1601−39,1601−40はCLK端子に入
力される信号の立ち上がりでラッチ動作を行うラッチ回
路、1602はDIR端子に入力される信号がロウレベ
ル時にラッチ回路1601−iのA入力を、DIR端子
に入力される信号がハイレベル時にラッチ回路1601
−iのB入力を選択するスイッチである。
【0093】次に図9におけるシフトレジスタ部160
0の動作を説明する。CLR端子に入力される信号がハ
イレベル、DIR端子に入力される信号がロウレベルの
時の動作を説明する。この場合スイッチ1502はA入
力を選択する。よってラッチ回路1601−iのデータ
出力とラッチ回路1601−(i+1)のデータ入力が
接続され、DA端子に入力される信号がスイッチ160
2を介しラッチ回路1601−1のデータ入力に接続さ
れる。ラッチ回路1601−40のデータ出力はQA端
子に接続されている。そしてCLK端子に入力される信
号の立ち上がりエッジでDA端子に入力される信号をラ
ッチ回路1601−1,1601−2,‥‥,1601
−39,1601−40は順次Q1からQ40の方向に
シフトする。そしてQA端子にシフトされたデータを出
力する。この状態ではDB端子は何も接続されていない
のでDB端子に入力される信号の影響をシフトレジスタ
部1600は受けない。
【0094】次にCLR端子に入力される信号がハイレ
ベル、DIR端子に入力される信号がハイレベルの時の
動作を説明する。この時、スイッチ1502はB入力を
選択する。よってラッチ回路1601−(i+1)のデ
ータ出力とラッチ回路1601−iのデータ入力が接続
され、DB端子に入力される信号がスイッチ1602を
介しラッチ回路1601−40のデータ入力に接続され
る。ラッチ回路1601−1のデータ出力はQB端子に
接続されている。そして、CLK端子に入力される信号
の立ち上がりエッジでDB端子に入力される信号をラッ
チ回路1601−1,1601−2,‥‥,1601−
39,1601−40は順次Q40からQ1の方向にシ
フトする。そしてQB端子にシフトされたデータを出力
する。この状態ではDA端子は何も接続されていないの
でDA端子に入力される信号の影響をシフトレジスタ部
1600は受けない。
【0095】CLR端子に入力される信号がロウレベル
の場合はラッチ回路1601−1,1601−2,‥
‥,1601−39,1601−40をクリアし、Q1
〜Q40をロウレベルにする。このCLR端子信号は電
源投入時等ラッチ回路1601−1,1601−2,‥
‥,1601−39,1601−40の状態が定まって
いないときに、走査ドライバ基板の出力を非選択電圧に
設定するために使用する。
【0096】次に、図10に第3の実施例に係る走査ド
ライバ用集積回路のブロック図を示す。図10におい
て、1600は図9で説明した第3の実施例におけるシ
フトレジスタ部である。1700は第3の実施例におけ
る走査ドライバ用集積回路を示す。他の番号は第1の実
施例と同じ構成であるので説明は省略する。
【0097】次に第3の実施例における走査ドライバ用
集積回路1700の動作を説明する。前述したように、
シフトレジスタ部1600は、CLR端子およびDIR
端子に入力される信号により、DA端子を入力にQA端
子を出力にしてQ1からQ40の方向に、あるいはDB
端子を入力にQB端子を出力にしてQ40からQ1の方
向に順次シフトする。すなわちCLR端子に入力される
信号がハイレベル、DIR端子に入力される信号がロウ
レベルの場合は、DA端子を入力にQA端子を出力にし
て、Q1からQ40の方向に順次シフトする。またDI
R端子に入力される信号がハイレベルの場合は、DB端
子を入力にQB端子を出力にして、Q40からQ1の方
向に順次シフトする。
【0098】シフトされた出力(Q1〜Q40)はAN
D回路1201によってEN端子に入力される信号がロ
ウレベルの時にそのまま出力する。なお、EN端子に入
力される信号がハイレベルの時はAND回路1201の
出力はロウレベルすなわち非選択状態となる。
【0099】レベルシフト回路1203はAND回路1
201の出力レベルをプリドライバ回路1204の電源
電圧範囲に変換(AND回路1201の出力がハイレベ
ル時VPMの電位、AND回路1201の出力がロウレ
ベル時−Vssの電位)する。レベルシフト回路120
3は、また、AND回路1201の出力レベルをプリド
ライバ回路1206の電源電圧範囲に変換(AND回路
1201の出力がハイレベル時+Vusの電位、AND
回路1201の出力がロウレベル時VPPの電位)す
る。そしてプリドライバ回路1204はNch−MOS
型FET1205のゲートを制御し、プリドライバ回路
1206はPch−MOS型FET1207のゲートを
制御する。そしてAND回路1201の出力がハイレベ
ルの時Nch−MOS型FET1205のドレイン−ソ
ース間が導通し、AND回路1201の出力がロウレベ
ルの時Pch−MOS型FET1207のドレイン−ソ
ース間が導通する。
【0100】EN端子に入力される信号がロウレベルの
時、シフトレジスタ部1100の出力(Q1〜Q40)
がハイレベルであれば、Nch−MOS型FET120
5のドレイン−ソース間が導通し、出力端子(O1〜O
40)の電位を選択電位(−Vss)にし、またシフト
レジスタ部1100の出力(Q1〜Q40)がロウレベ
ルであれば、Pch−MOS型FET1207のドレイ
ン−ソース間が導通し、出力端子(O1〜O40)の電
位を非選択電圧(+Vus)にする。
【0101】また、EN端子に入力される信号をハイレ
ベルにすると、強制的に出力端子(O1〜O40)の電
位を非選択電圧(+Vus)にすることができる。EN
端子は電源投入時等ラッチ回路1601−1,1601
−2,‥‥,1601−39,1601−40の状態が
定まっていないときに、走査ドライバ基板の出力を非選
択電圧に設定するために使用する。またEN端子はCL
K端子に入力される信号の立ち上がりでラッチ動作を行
うラッチ回路1601−1,1601−2,‥‥,16
01−39,1601−40の出力変化が隣接した出力
(O1〜O40)で重ならないように制御するために使
用する。
【0102】図11は、図10の走査ドライバ用集積回
路1700を2個実装し80チャンネル出力のモジュー
ル構成にしたドライバモジュールを示す図である。
【0103】1700−1,1700−2は図10で説
明した第3の実施例における走査ドライバ用集積回路で
あり、同じ集積回路をプリント基板(またはフレキシブ
ルプリント基板)に実装している。
【0104】走査ドライバ用集積回路1700−1のQ
A端子は走査ドライバ用集積回路1700−2のDA端
子に、走査ドライバ用集積回路1700−1のDB端子
は走査ドライバ用集積回路1700−2のQB端子にそ
れぞれ接続される。他の制御信号線(CLK,EN,C
LR,DIR)は走査ドライバ用集積回路1700−1
と1700−2で並列接続され後述する制御端子に接続
される。
【0105】1301はパスコンであり、1302はシ
フトクロック(CLK)、シフトデータ入出力(MD
A,MQB,MQA,MDB)、方向信号(DIR)、
イネーブル信号(EN)、クリア信号(CLR)、電源
を供給する制御端子である。制御端子1302のシフト
データ入出力(MDA,MQB,MQA,MDB)はそ
れぞれ走査ドライバ用集積回路1700−1のDA端子
およびQB端子、ならびに走査ドライバ用集積回路17
00−2のQA端子およびDB端子に接続されている。
【0106】1303は出力端子である。第1の実施例
同様に、実装形態については例えば出力端子1303は
コネクタで実現する。この場合、パネルとドライバモジ
ュールの着脱が自由に行える利点がある。また他の実装
形態については出力端子1303をコネクタ接続する以
外にフレキシブル基板の配線パターンとマトリクス画像
表示パネル1の配線とのACF等での接続がある。この
場合、着脱は自由に行えないが、実装コストを下げるこ
とができ量産に向いている。1800はドライバモジュ
ールである。
【0107】次にドライバモジュール1800の動作を
説明する。走査ドライバ用集積回路1700−1,17
00−2は制御端子1302のDIR端子に入力される
信号がロウレベルの時、OUT1からOUT80の方向
に、制御端子1302のMDA端子に入力される信号を
順次シフトする。走査ドライバ用集積回路1700−1
のQA端子は走査ドライバ用集積回路1700−2のD
A端子に接続されているので走査ドライバ用集積回路1
700−1のシフト出力をさらに走査ドライバ用集積回
路1700−2が順次シフトし、制御端子1302のM
QA端子に出力する。
【0108】走査ドライバ用集積回路1700−1,1
700−2は制御端子1302のDIR端子に入力され
る信号がハイレベルの時、OUT80からOUT1の方
向に、制御端子1302のMDB端子に入力される信号
を順次シフトする。走査ドライバ用集積回路1700−
2のQB端子は走査ドライバ用集積回路1700−1の
DB端子に接続されているので走査ドライバ用集積回路
1700−2のシフト出力をさらに走査ドライバ用集積
回路1700−1が順次シフトし、制御端子1302の
MQB端子に出力する。
【0109】図12に第3の実施例の走査ドライバ基板
1000を示す。図12において、1800−1,18
00−2,1800−3は図11で説明したドライバモ
ジュール、1401は制御信号コネクタ、1402はバ
ッファ回路、1403はセラミックコンデンサによるパ
スコン、1404は電解コンデンサによるパスコンであ
る。
【0110】ドライバモジュール1800−1のMQA
端子はドライバモジュール1800−2のMDA端子
に、ドライバモジュール1800−2のMQA端子はド
ライバモジュール1800−3のMDA端子に接続さ
れ、ドライバモジュール1800−3のMQB端子はド
ライバモジュール1800−2のMDB端子に、ドライ
バモジュール1800−2のMQB端子はドライバモジ
ュール1800−1のMDB端子に接続されている。
【0111】他の制御信号線(CLK,EN,CLR,
DIR)はドライバモジュール1800−1,1800
−2,1800−3で並列接続され制御信号コネクタ1
401に接続される。ドライバモジュール1800−1
のMDA端子とドライバモジュール1800−3のMD
B端子は互いに接続され、かつ制御信号コネクタ140
1に接続される。走査ドライバ基板1000の出力端子
1405(Yo1〜Yo240)はマトリクス画像表示
パネル1の走査配線に第1の実施例と同様に接続され
る。
【0112】次に第3の実施例の走査ドライバ基板10
00の動作を説明する。 ◎マトリクス画像表示パネル1の左側に実装する場合 マトリクス画像表示パネルlの左側の位置に実装される
走査ドライバ基板1000(図16においては1000
Lと示している)の制御信号コネクタ1401のDIR
端子の入力信号はロウレベルに設定される。また走査ド
ライバ基板1000の出力端子1405においてYo1
は走査配線Y1に、Yo2は走査配線Y2に、‥‥、Y
o240は走査配線Y240に接続される。
【0113】DIR端子の入力信号はロウレベルである
ので、ドライバモジュール1800−1,1800−
2,1800−3は各々OUT1からOUT80の方向
に、ドライバモジュール1800−1,1800−2,
1800−3のMDA端子に入力される信号を順次シフ
トする。前述したようにドライバモジュール1800−
1のMQA端子はドライバモジュール1800−2のM
DA端子に、ドライバモジュール1800−2のMQA
端子はドライバモジュール1800−3のMDA端子に
接続されているので、制御信号コネクタ1401のDa
ta端子に入力される信号(YST)をCLK端子に入
力されるシフトクロックによってYo1からYo240
の方向に連続してシフトし、選択電圧(−Vss)を走
査する。よってマトリクス画像表示パネル1の走査配線
をY1からY240の方向に連続して選択電圧(−Vs
s)で走査することができた。
【0114】◎マトリクス画像表示パネル1の右側に実
装する場合 マトリクス画像表示パネル1の右側の位置に実装される
走査ドライバ基板1000(図16においては1000
Rと示している)の制御信号コネクタ1401のDIR
端子の入力信号はハイレベルに設定される。また走査ド
ライバ基板1000の出力端子1405のYo1は走査
配線Y240に、Yo2は走査配線Y239に、‥‥、
Yo240は走査配線Y1に接続される。走査ドライバ
基板1000Rは走査ドライバ基板1000Lと同じド
ライバ基板1000を180度回転して実装したもので
ある。
【0115】DIR端子の入力信号はハイレベルである
ので、ドライバモジュール1800−1,1800−
2,1800−3は各々OUT80からOUT1の方向
にドライバモジュール1800−1,1800−2,1
800−3のMDB端子に入力される信号を順次シフト
する。前述したようにドライバモジュール1800−3
のMQB端子はドライバモジュール1800−2のMD
B端子に、ドライバモジュール1800−2のMQB端
子はドライバモジュール1800−1のMDB端子に接
続されているので、制御信号コネクタ1401のDat
a端子に入力される信号(YST)をCLK端子に入力
されるシフトクロックによってYo240からYo1の
方向に連続してシフトし、選択電圧(−Vss)を走査
する。よってマトリクス画像表示パネル1の走査配線を
Y1からY240の方向に連続して選択電圧(−Vs
s)で走査することができた。
【0116】結果として、第1の実施例同様、走査ドラ
イバ基板1000をマトリクス画像表示パネル1の左右
どちら側に実装しても制御信号コネクタ1401のDI
R端子の入力信号を選択設定することにより、走査ドラ
イバ基板1000L,1000Rは同一タイミングで、
マトリクス画像表示パネル1を駆動することができた。
実際のタイミング図は第1の実施例と同じである(図
7)。
【0117】また、第3の実施例では制御信号コネクタ
1401のEN端子はCLKの立ち上がり前後で出力を
ディセーブルした。これによってほぼ同時に走査配線Y
iとYi+1番目とで立ち上がり駆動と立ち下がり駆動
がほぼ同時に起きることを回避でき、マトリクス画像表
示パネル1の変調信号配線や走査配線上の波形劣化を避
けることができた。そして冷陰極素子に与える駆動波形
の劣化を防ぐことができた。また本走査ドライバ用集積
回路1700ではEN端子を独立に設けたので時間制御
の制約なしにタイミングを与えることができた。例えば
CLK立ち上がりの前後50nSecをEN端子に入力
される信号をハイレベルとして、走査ドライバ用集積回
路1700の出力を強制的に非選択電圧にし、良好にマ
トリクス画像表示パネル1を駆動できた。
【0118】第3の実施例においても、2種類の走査ド
ライバ基板1000を設計、製作する必要が無く、また
同一走査ドライバ用集積回路1700を使用し、同一の
回路構成および実装形態の走査信号ドライバ基板100
0で、マトリクス画像表示パネル1に対する走査信号駆
動ドライバ基板1000をその取り付け位置(左右)に
よらず使用できた。その結果、走査信号ドライバ基板1
000および走査ドライバ用集積回路1700の設計コ
ストと製造コストを下げることができた。そして低コス
トで画像表示装置を提供することができた。第1の実施
例に比べ第3の実施例では走査ドライバ用集積回路の回
路構成が簡単化される利点がある。
【0119】[第4の実施例]本発明の第4の実施例に
ついて、以下に詳細を示す。第4の実施例と第2の実施
例との違いは、第2の実施例では走査ドライバ用集積回
路の出力が走査配線の配線番号に連続して接続されてい
たが、第4の実施例では連続していない点である。
【0120】第4の実施例においては、出力20ch/
ICの(1集積回路当たり20個の出力チャンネルを有
する)走査ドライバ用集積回路を4個実装したモジュー
ルを3個使用し、240本の走査配線を駆動する例を示
す。第4の実施例における構成においても、第1の実施
例同様モジュール構成をとらず、走査ドライバ基板10
00L,1000Rに走査ドライバ用集積回路を直接実
装した形態をとってもよい。一般的には出力nch/I
Cの走査ドライバ用集積回路を2q個実装したモジュー
ルをr個使用し、(n×2q×r)本の走査配線を駆動
する場合の一例でもある。
【0121】本構成は一例であり、例えばモジュール構
成をとらず、出力20ch/ICの走査ドライバ用集積
回路を12個実装した走査ドライバ基板1000L,1
000Rを使用し、240本の走査配線を駆動する形態
をとってもよい。一般的には出力nch/ICの走査ド
ライバ用集積回路を2m個実装した走査ドライバ基板を
使用し、(n×2m)本の走査配線を駆動する場合の一
例でもある。
【0122】モジュール構成は、特にそのモジュールを
フレキシブル基板上に実装しマトリクス画像表示パネル
1にフレキシブル基板を直接接続した場合、量産性に優
れている。また走査ドライバ用集積回路を走査ドライバ
基板に直接実装した形態であれば、少量多品種(特に素
子数について多種)の画像表示パネルに対応できる利点
がある。
【0123】また本実施例では走査配線の数とドライバ
の出力本数を同じとしたが、適当な倍数が見つからない
時は、モジュール構成の場合で(n×2q×r)>走査
配線、モジュール構成をとらない場合で(n×2m)>
走査配線である条件で実装するとよい。例えばXGA
(走査配線数が768本)の場合、出力20ch/IC
の走査ドライバ用集積回路を40個実装した走査ドライ
バ基板1000L,1000Rを使用し走査ドライバの
シフト始めと終りの出力を16本ずつパネルに接続しな
いようにする。この場合、シフト始めと終りの出力を同
じ本数ずつ接続しないように実装すると、画像表示パネ
ルの左右に同一構成の走査ドライバ基板1000L,1
000Rを配置するのに好都合である。
【0124】次に図13〜図15に従って第4の実施例
を説明する。図13は第4の実施例のシフトレジスタ部
を示す図である。図13において、1900は第4の実
施例のシフトレジスタ部、1901−1,1901−
2,‥‥,1901−39,1901−40はCLK端
子に入力される信号の立ち上がりでラッチ動作を行うラ
ッチ回路である。第2の実施例との違いは、第2の実施
例においてはラッチ回路1501−1〜1501−40
のデータ出力をすべてシフトレジスタ部1500の出力
としていたが、第4の実施例においては奇数番目のラッ
チ回路1901−1,1901−3,1901−5,‥
‥,1901−39のデータ出力のみをシフトレジスタ
部1900の出力(Q1〜Q20)としている点であ
る。また配置信号CTLを入力するためのCTL端子が
増えた点である。
【0125】1902はCTL端子に入力される信号が
ロウレベルかつDIR端子に入力される信号がロウレベ
ル時またはCTL端子に入力される信号がハイレベルか
つDIR端子に入力される信号がハイレベル時にA入力
を選択し、CTL端子に入力される信号がロウレベルか
つDIR端子に入力される信号がハイレベル時またはC
TL端子に入力される信号がハイレベルかつDIR端子
に入力される信号がロウレベル時にB入力を選択するス
イッチである。
【0126】1903はCTL端子に入力される信号が
ロウレベルかつDIR端子に入力される信号がロウレベ
ルかつBTM端子に入力される信号がハイレベル時に出
力をイネーブルするスリーステートバッファ、1904
はCTL端子に入力される信号がロウレベルかつDIR
端子に入力される信号がハイレベルかつTOP端子に入
力される信号がハイレベル時に出力をイネーブルするス
リーステートバッファである。1905はAND回路、
1906はNOT回路、1907はAND回路、190
8はNOT回路、1909はEXOR回路である。
【0127】次に図13におけるシフトレジスタ部19
00の動作を説明する。TOP端子およびBTM端子に
入力される信号がハイレベル、CLR端子に入力される
信号がハイレベル、CTL端子に入力される信号がロウ
レベル、DIR端子に入力される信号がロウレベルの時
の動作を説明する。この時スイッチ1902はA入力を
選択する。またスリーステートバッファ1903は出力
をイネーブルする。よってラッチ回路1901−iのデ
ータ出力とラッチ回路1901−(i+1)のデータ入
力が接続され、DQA端子に入力される信号がスイッチ
1902を介しラッチ回路1901−1のデータ入力に
接続される。ラッチ回路1901−40のデータ出力が
スリーステートバッファ1903で出力されDQB端子
に出力される。そしてCLK端子に入力される信号の立
ち上がりエッジでDQA端子に入力される信号をラッチ
回路1901−1、1901−2,‥‥,1901−3
9,1901−40は順次Q1からQ20の方向にシフ
トする。そしてDQB端子にシフトされたデータが出力
される。この時Q1からQ20の出力はCLK端子に入
力される奇数クロックに対して出力される。
【0128】この状態でBTM端子に入力される信号が
ロウレベルになるとスリーステートバッファ1503は
スリーステート状態となり、DQB端子の出力を禁止す
る。
【0129】TOP端子およびBTM端子に入力される
信号がハイレベル、CLR端子に入力される信号がハイ
レベル、CTL端子に入力される信号がハイレベル、D
IR端子に入力される信号がロウレベルの時の動作を説
明する。この時スイッチ1902はB入力を選択する。
またスリーステートバッファ1903,1904はスリ
ーステート状態である。よってラッチ回路1901−
(i+1)のデータ出力とラッチ回路1901−iのデ
ータ入力が接続され、DQB端子に入力される信号がス
イッチ1902を介しラッチ回路1901−40のデー
タ入力に接続される。スリーステートバッファ1904
はスリーステート状態であるので、ラッチ回路1901
−1のデータ出力はシフトレジスタ部1900から出力
されない。そしてCLK端子に入力される信号の立ち上
がりエッジでDQB端子に入力される信号をラッチ回路
1901−1,1901−2,‥‥,1901−39,
1901−40は順次Q20からQ1の方向にシフトす
る。この時Q20〜Q1の出力はCLK端子に入力され
る偶数クロックに対して出力される。
【0130】次に、TOP端子およびBTM端子に入力
される信号がハイレベル、CLR端子に入力される信号
がハイレベル、CTL端子に入力される信号がロウレベ
ル、DIR端子に入力される信号がハイレベルの時の動
作を説明する。この時スイッチ1902はB入力を選択
する。またスリーステートバッファ1904は出力をイ
ネーブルする。よってラッチ回路1901−(i+1)
のデータ出力とラッチ回路1901−iのデータ入力が
接続され、DQB端子に入力される信号がスイッチ19
02を介しラッチ回路1901−40のデータ入力に接
続される。ラッチ回路1901−1のデータ出力がスリ
ーステートバッファ1904で出力されDQA端子に出
力される。そしてCLK端子に入力される信号の立ち上
がりエッジでDQB端子に入力される信号をラッチ回路
1901−1,1901−2,‥‥,1901−39,
1901−40は順次Q20からQ1の方向にシフトす
る。そしてDQA端子にシフトされたデータを出力す
る。この時Q20〜Q1の出力はCLK端子に入力され
る偶数クロックに対して出力される。
【0131】この状態でTOP端子に入力される信号が
ロウレベルになるとスリーステートバッファ1904は
スリーステート状態となり、DQA端子の出力を禁止す
る。
【0132】TOP端子およびBTM端子に入力される
信号がハイレベル、CLR端子に入力される信号がハイ
レベル、CTL端子に入力される信号がハイレベル、D
IR端子に入力される信号がハイレベルの時の動作を説
明する。この時スイッチ1902はA入力を選択する。
またスリーステートバッファ1903,1904はスリ
ーステート状態である。よってラッチ回路1901−i
のデータ出力とラッチ回路1901−(i+1)のデー
タ入力が接続され、DQA端子に入力される信号がスイ
ッチ1902を介しラッチ回路1901−1のデータ入
力に接続される。スリーステートバッファ1903はス
リーステート状態であるので、ラッチ回路1901−4
0のデータ出力はシフトレジスタ部1900から出力さ
れない。そしてCLK端子に入力される信号の立ち上が
りエッジでDQA端子に入力される信号をラッチ回路1
901−1,1901−2,‥‥,1901−39,1
901−40は順次Q1からQ20の方向にシフトす
る。この時Q1〜Q20の出力はCLK端子に入力され
る奇数クロックに対して出力される。
【0133】CLR端子に入力される信号がロウレベル
の場合はラッチ回路1901−1,1901−2,‥
‥,1901−39,1901−40をクリアし、Q1
〜Q20をロウレベルにする。このCLR端子信号は電
源投入時等ラッチ回路1901−1,1901−2,‥
‥,1901−39,1901−40の状態が定まって
いないときに、走査ドライバ基板の出力を非選択電圧に
設定するために使用される。
【0134】次に、図14に第4の実施例における走査
ドライバ用集積回路のブロック図を示す。図14におい
て,1900は図13で説明した第4の実施例における
シフトレジスタ部である。2000は第4の実施例にお
ける走査ドライバ用集積回路を示す。第1の実施例と大
きく異なる点は同じ40個のラッチ回路を備えながら、
出力数が40チャンネルから20チャンネルへと半分に
なった点である。他の構成および番号は第1の実施例と
同じ構成であるので説明は省略する。
【0135】次に、第4の実施例における走査ドライバ
用集積回路2000の動作を説明する。前述したよう
に、シフトレジスタ部1900は、CLR端子、CTL
端子、DIR端子に入力される信号によって、DQA端
子あるいはDQB端子に入力される信号をQ1からQ2
0、あるいはQ20からQ1の方向にシフトする。
【0136】すなわち、CLR端子に入力される信号が
ハイレベル、CTL端子に入力される信号がロウレベ
ル、DIR端子に入力される信号がロウレベルの時は、
DQA端子を入力にDQB端子を出力にしてDQA端子
への入力信号をQ1からQ20方向に順次シフトする。
またCLR端子に入力される信号がハイレベル、CTL
端子に入力される信号がハイレベル、DIR端子に入力
される信号がハイレベルの時も同様に、DQA端子を入
力にしてQ1からQ20方向へのシフト動作を行う。但
し、CTL端子に入力される信号がハイレベル、DIR
端子に入力される信号がハイレベルの時は、DQB端子
はスリーステート状態であり、DQB端子からの出力は
禁止される。
【0137】また、CLR端子に入力される信号がハイ
レベル、CTL端子に入力される信号がロウレベル、D
IR端子に入力される信号がハイレベルの時は、DQB
端子を入力にDQA端子を出力にしてDQB端子に入力
される信号をQ20からQ1の方向に順次シフトする。
またCLR端子に入力される信号がハイレベル、CTL
端子に入力される信号がハイレベル、DIR端子に入力
される信号がロウレベルの時も同様に、DQB端子への
入力信号をQ20からQ1の方向に順次シフトする。但
し、CTL端子に入力される信号がハイレベル、DIR
端子に入力される信号がロウレベルの時は、DQA端子
はスリーステート状態であり、出力を禁止される。
【0138】シフトされた出力(Q1〜Q20)はAN
D回路1201によってEN端子に入力される信号がロ
ウレベルの時にそのまま出力される。EN端子に入力さ
れる信号がハイレベルの時はAND回路1201の出力
は全部ロウレベルすなわち非選択状態となる。
【0139】レベルシフト回路1203はAND回路1
201の出力レベルをプリドライバ回路1204の電源
電圧範囲に変換(AND回路1201の出力がハイレベ
ル時VPMの電位、AND回路1201の出力がロウレ
ベル時−Vssの電位)する。レベルシフト回路120
3は、また、AND回路1201の出力レベルをプリド
ライバ回路1206の電源電圧範囲に変換(AND回路
1201の出力がハイレベル時+Vusの電位、AND
回路1201の出力がロウレベル時VPPの電位)す
る。プリドライバ回路1204はNch−MOS型FE
T1205のゲートを制御し、プリドライバ回路120
6はPch−MOS型FET1207のゲートを制御す
る。そしてAND回路1201の出力がハイレベルの時
Nch−MOS型FET1205のドレイン−ソース間
が導通し、AND回路1201の出力がロウレベルの時
Pch−MOS型FET1207のドレイン−ソース間
が導通する。
【0140】EN端子に入力される信号がロウレベルの
時にシフトレジスタ部1900の出力(Q1〜Q20)
がハイレベルであれば、Nch−MOS型FET120
5のドレイン−ソース間が導通し、出力端子(O1〜O
20)の電位を選択電位(−Vss)に、またシフトレ
ジスタ部1900の出力(Q1〜Q20)がロウレベル
であれば、Pch−MOS型FET1207のドレイン
−ソース間が導通し、出力端子(O1〜O20)の電位
を非選択電圧(+Vus)にする。
【0141】また、EN端子に入力される信号をハイレ
ベルにすると、強制的に出力端子(O1〜O20)の電
位を非選択電圧(+Vus)にすることができる。EN
端子は電源投入時等ラッチ回路1901−1,1901
−2,‥‥,1901−39,1901−40の状態が
定まっていないときに、走査ドライバ基板の出力を非選
択電圧に設定するために使用する。
【0142】図15は、走査ドライバ用集積回路200
0を4個実装して80ch出力のモジュール構成にした
ドライバモジュールを示す図である。図15において、
2000−1,2000−2,2000−3,2000
−4は図14で説明した第4の実施例における走査ドラ
イバ用集積回路であり、同じ集積回路をプリント基板
(またはフレキシブルプリント基板)に実装している。
【0143】1301はパスコンであり、2101はシ
フトクロック(CLK)、シフトデータ入出力(MDQ
A,MDQB)、配置信号(TOP、BTM)、方向信
号(DIR)、イネーブル信号(EN)、クリア信号
(CLR)、電源を供給する制御端子(CN1)であ
る。走査ドライバ用集積回路2000−1,2000−
2,2000−3,2000−4の制御信号線(CL
K,EN,CLR,DIR)はそれぞれ並列接続され制
御端子2101に接続されている。また、制御端子21
01のシフトデータ入出力(MDQA)は走査ドライバ
用集積回路2000−1のDQA端子および走査ドライ
バ用集積回路2000−2のDQB端子と接続され、制
御端子2101のシフトデータ入出力(MDQB)は走
査ドライバ用集積回路2000−3のDQB端子および
走査ドライバ用集積回路2000−4のDQA端子と接
続されている。
【0144】2102は出力端子(CN2)である。出
力端子2102のOUT1は走査ドライバ用集積回路2
000−1の出力端子O1に、出力端子2102のOU
T2は走査ドライバ用集積回路2000−2の出力端子
O20に、出力端子2102のOUT3は走査ドライバ
用集積回路2000−1の出力端子O2に、出力端子2
102のOUT4は走査ドライバ用集積回路2000−
2の出力端子O19に、‥‥、出力端子2102のOU
T39は走査ドライバ用集積回路2000−1の出力端
子O20に、出力端子2102のOUT40は走査ドラ
イバ用集積回路2000−2の出力端子O1に接続され
ている。
【0145】さらに、出力端子2102のOUT41は
走査ドライバ用集積回路2000−3の出力端子O1
に、出力端子2102のOUT42は走査ドライバ用集
積回路2000−4の出力端子O20に、出力端子21
02のOUT43は走査ドライバ用集積回路2000−
3の出力端子O2に、出力端子2102のOUT44は
走査ドライバ用集積回路2000−4の出力端子O19
に、‥‥、出力端子2102のOUT79は走査ドライ
バ用集積回路2000−3の出力端子O20に、出力端
子2102のOUT80は走査ドライバ用集積回路20
00−4の出力端子O1に接続されている。
【0146】走査ドライバ用集積回路2000−1のD
QB端子、走査ドライバ用集積回路2000−2のDQ
A端子、走査ドライバ用集積回路2000−3のDQA
端子および走査ドライバ用集積回路2000−4のDQ
B端子は互いに接続されている。走査ドライバ用集積回
路2000−1,2000−3のCTL端子に入力され
る信号はロウレベル、走査ドライバ用集積回路2000
−2,2000−4のCTL端子に入力される信号はハ
イレベルにする。
【0147】第1の実施例同様に実装形態については例
えば出力端子2102はコネクタで実現する。この場
合、パネルとドライバモジュールの着脱が自由に行える
利点がある。また他の実装形態については出力端子21
02はコネクタ接続する以外にフレキシブル基板の配線
パターンとマトリクス画像表示パネル1の配線とのAC
F等による接続がある。この場合着脱は自由に行えない
が、実装コストを下げることができ量産に向いている。
2100はドライバモジュールである。
【0148】次にドライバモジュール2100の動作を
説明する。制御端子2101のDIR端子に入力される
信号がロウレベルの時を以下に説明する。走査ドライバ
用集積回路2000−1,2000−3は、CTL端子
に入力される信号がロウレベルであるので、DQA端子
に入力される信号をO1からO20の方向にシフトす
る。そして制御端子2101のCLK端子に入力される
信号の奇数クロックでシフトされた信号O1〜O20を
出力する。走査ドライバ用集積回路2000−1のDQ
B端子と走査ドライバ用集積回路2000−3のDQA
端子が接続されているので、また走査ドライバ用集積回
路2000−1,2000−3の出力(O1〜O20)
は出力端子2102(OUT1〜OUT80)の奇数番
目に順方向に接続されているので、制御端子2101の
DA端子に入力される信号をOUT1からOUT80の
方向にCLK端子に入力される信号のクロックで順次シ
フトする。そして制御端子2101のCLK端子に入力
される信号の奇数クロックで出力端子2102の奇数番
目の配線に出力する。
【0149】一方、走査ドライバ用集積回路2000−
2,2000−4は、CTL端子に入力される信号がハ
イレベルであるので、DQB端子に入力される信号をO
20からO1の方向にシフトする。そして制御端子21
01のCLK端子に入力される信号の偶数クロックでシ
フトされた信号O1〜O20を出力する。走査ドライバ
用集積回路2000−2のDQB端子が走査ドライバ用
集積回路2000−1のDQA端子に、走査ドライバ用
集積回路2000−4のDQB端子が走査ドライバ用集
積回路2000−3のDQA端子に接続されているの
で、また走査ドライバ用集積回路2000−2,200
0−4の出力(O1〜O20)は出力端子2102(O
UT1〜OUT80)の偶数番目に逆方向に接続されて
いるので、最終的にOUT1からOUT80の方向に制
御端子2101のMDQA端子に入力される信号をCL
K端子に入力される信号のクロックで順次シフトする。
そして制御端子2101のCLK端子に入力される信号
の偶数クロックで出力端子2102の偶数番目の配線に
出力する。
【0150】上記動作によって、ドライバモジュール2
100は、制御端子2101のMDQA端子に入力され
る信号を制御端子2101のCLK端子に入力される信
号の立ち上がりクロックで出力端子2102のOUT1
からOUT80の方向に連続してシフトし、出力するこ
とができる。
【0151】なお、この時、制御端子2101のDIR
端子に入力される信号はロウレベルであるので、走査ド
ライバ用集積回路2000−1のDQB端子、走査ドラ
イバ用集積回路2000−2のDQA端子、走査ドライ
バ用集積回路2000−3のDQA端子および走査ドラ
イバ用集積回路2000−4のDQB端子は接続されて
いるが、各走査ドライバ用集積回路のスリーステートバ
ッファ(1903,1904)でイネーブルしているバ
ッファは走査ドライバ用集積回路2000−1のDQB
端子だけであり、出力の衝突は起きない。同様に走査ド
ライバ用集積回路2000−1のDQA端子と走査ドラ
イバ用集積回路2000−2のDQB端子についても、
走査ドライバ用集積回路2000−3のDQB端子と走
査ドライバ用集積回路2000−4のDQA端子につい
ても出力が衝突することはない。
【0152】次に制御端子2101のDIR端子に入力
される信号がハイレベルの時を以下に説明する。走査ド
ライバ用集積回路2000−1,2000−3は、CT
L端子に入力される信号がロウレベルであるので、DQ
B端子に入力される信号をO20からO1の方向にシフ
トする。そして制御端子2101のCLK端子に入力さ
れる信号の偶数クロックでO1〜O20を出力する。走
査ドライバ用集積回路2000−1のDQB端子と走査
ドライバ用集積回路2000−3のDQA端子が接続さ
れているので、また走査ドライバ用集積回路2000−
1,2000−3の出力(O1〜O20)は出力端子2
102(OUT1−OUT80)の奇数番目に順方向に
接続されているので、制御端子2101のMDQB端子
に入力される信号をOUT80からOUT1方向にCL
K端子に入力される信号のクロックで順次シフトする。
そして制御端子2101のCLK端子に入力される信号
の偶数クロックで出力端子2102の奇数番目の配線に
出力する。
【0153】一方、走査ドライバ用集積回路2000−
2,2000−4は、CTL端子に入力される信号がハ
イレベルであるので、DQA端子に入力される信号をO
1からO20の方向にシフトする。そして制御端子21
01のCLK端子に入力される信号の奇数クロックでO
1〜O20を出力する。走査ドライバ用集積回路200
0−2のDQA端子が走査ドライバ用集積回路2000
−3のDQB端子に、走査ドライバ用集積回路2000
−4のDQA端子が走査ドライバ用集積回路2000−
3のDQA端子に接続されているので、また走査ドライ
バ用集積回路2000−2,2000−4の出力(O1
〜O20)は出力端子2102(OUT1〜OUT8
0)の偶数番目に逆方向に接続されているので、最終的
にOUT80からOUT1の方向に制御端子2101の
MDQB端子に入力される信号をCLK端子に入力され
る信号のクロックで順次シフトする。そして制御端子2
101のCLK端子に入力される信号の奇数クロックで
出力端子2102の偶数番目の配線に出力する。
【0154】上記動作によって、ドライバモジュール2
100は、制御端子2101のMDQB端子に入力され
る信号を制御端子2101のCLK端子に入力される信
号の立ち上がりクロックで出力端子2102のOUT8
0からOUT1の方向に連続してシフト出力できる。
【0155】なお、この時、制御端子2101のDIR
端子に入力される信号がハイレベルであるので、走査ド
ライバ用集積回路2000−1のDQB端子、走査ドラ
イバ用集積回路2000−2のDQA端子、走査ドライ
バ用集積回路2000−3のDQA端子および走査ドラ
イバ用集積回路2000−4のDQB端子は接続されて
いるが、各走査ドライバ用集積回路スリーステートバッ
ファ(1903,1904)でイネーブルしているバッ
ファは走査ドライバ用集積回路2000−3のDQA端
子だけであり、出力の衝突は起きない。同様に走査ドラ
イバ用集積回路2000−1のDQA端子と走査ドライ
バ用集積回路2000−2のDQB端子についても、走
査ドライバ用集積回路2000−3のDQB端子と走査
ドライバ用集積回路2000−4のDQA端子について
も出力が衝突することはない。以上の動作によって、制
御端子2101から見て第1の実施例(図4)とまったく
同じ動作(図5)を行わせることができる。
【0156】以上説明したように、第4の実施例のドラ
イバモジュール2000と第1の実施例のドライバモジ
ュール1300は同じ動作を行うことができる。従っ
て、モジュールを実装した走査ドライバ基板は第1の実
施例(図6)とまったく同じであるので説明は省略す
る。
【0157】第4の実施例では、図15において走査ド
ライバ用集積回路2000−1,2000−3をプリン
ト基板おもて面に実装し、走査ドライバ用集積回路20
00−2,2000−4をプリント基板うら面に実装す
ることによってプリント基板の配線を含め実装ピッチを
広げることができることを意味している。そのため第4
の実施例においてはプリント基板の配線ピッチを第1の
実施例に比べ粗くできるので、実装歩留まりの向上およ
び実装部品のローコスト化が可能になった。
【0158】また、第4の実施例においては、マトリク
ス画像表示パネル1の走査配線ピッチがドライバ集積回
路2000も出力端子のピッチよりも細かな場合に有効
である。例えば高精細パネルを駆動する場合特に有効で
ある。
【0159】その結果、第1の実施例の利点以外に、さ
らに走査ドライバ用集積回路の製造コストをさらに下げ
ることができ、また高精細パネルの駆動が可能になっ
た。その結果、低コストかつ高精細な画像表示装置を提
供することができた。
【0160】また、第4の実施例では走査ドライバ用集
積回路は第2の実施例の入出力端子(DQA,DQB)
と同じ入出力インターフェイスで説明したが、第3の実
施例で示した入出力端子(DA,DB,QA,QB)と
同じ入出力インターフェイスを使用しても実現できる。
【0161】[その他の実施例]上述においては、本発
明を、冷陰極型電子放出素子を用いた画像形成パネルの
走査ドライバに適用する場合について、構成を説明した
が、EL素子や、他のいずれの電子放出素子に対しても
本発明を適用することができることは無論である。例え
ば、前記冷陰極型電子源は、表面伝導型放出素子、FE
型放出素子あるいはMIM型放出素子で構成されていて
も問題なく本発明は適応できる。
【0162】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
高密度実装されるマトリクス画像形成パネルに対して、
低密度実装で対応できる走査ドライバ用集積回路の構成
を提案できた。この走査ドライバ用集積回路は外部から
の方向信号に応じてシフト方向を自由に設定できるの
で、この集積回路を用いて走査信号ドライバを構成する
際に、画像形成パネルの右側と左側とで2種類の走査信
号ドライバ基板を設計製作する必要が無く、同一の回路
構成および実装形態のドライバモジュールや走査ドライ
バ基板を作製するだけでよい。そのため、設計コストお
よび製造コストを下げることができる。これにより、低
コストで画像表示装置を提供することができる。また、
本発明の走査ドライバ用集積回路は、各ラッチ回路の入
出力を切り換えてシフト方向を切り換えるようにしたた
め、パラレル出力の順序を切り換える構成の走査ドライ
バ回路をIC化する場合に比べて配線の長さや交差数が
少なく、高密度化および高速化が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係る走査ドライバ用
集積回路のシフトレジスタ部の構成図。
【図2】 本発明の第1の実施例に係る走査ドライバ用
集積回路のブロック図。
【図3】 図2の集積回路のレベルシフト回路以降の具
体例を示す回路図。
【図4】 本発明の第1の実施例に係るドライバモジュ
ールのブロック図。
【図5】 図4のドライバモジュールの動作を示す図。
【図6】 本発明の第1の実施例に係る走査ドライバ基
板のブロック図。
【図7】 図6の走査ドライバ基板における信号のタイ
ミング図。
【図8】 本発明の第2の実施例に係るシフトレジスタ
部の構成図。
【図9】 本発明の第3の実施例に係るシフトレジスタ
部の構成図。
【図10】 本発明の第3の実施例に係る走査ドライバ
用集積回路のブロック図。
【図11】 本発明の第3の実施例に係るドライバモジ
ュールのブロック図。
【図12】 本発明の第3の実施例に係る走査ドライバ
基板のブロック図。
【図13】 本発明の第4の実施例に係るシフトレジス
タ部を示す構成図。
【図14】 本発明の第4の実施例に係る走査ドライバ
用集積回路のブロック図。
【図15】 本発明の第4の実施例に係るドライバモジ
ュールのブロック図。
【図16】 本発明の一実施形態に係る画像表示装置の
全体構成を示すブロック図。
【図17】 図16における変調信号発生部のブロック
図。
【図18】 図17の変調信号発生部の信号タイミング
図。
【図19】 図16の装置全体の信号タイミング図。
【図20】 図16の装置で用いた表面伝導型放出素子
の典型的な特性を示すグラフ。
【符号の説明】
1:マトリクス画像表示パネル、2:アナログディジタ
ル変換器、3:データ並び替え部、4:輝度データ変換
器、5:シフトレジスタ、6:変調信号発生部、7:変
調信号駆動ドライバ、9:タイミング制御部、60:ダ
ウンカウンタ、1000:走査ドライバ基板、110
0:シフトレジスタ部、1101−i:ラッチ回路、1
102,1103:スイッチ、1104,1105:A
ND回路、1106:NOT回路、1107,110
8,1109,1110:スリーステートバッファ、1
200:走査ドライバ用集積回路、1201:AND回
路、1202:NOT回路、1203:レベルシフト回
路、1204,1206:プリドライバ回路、120
5:Nch−MOS型FET、1207:Pch−MO
S型FET、1208:保護ダイオード、1209:ツ
エナダイオード、1210:電流源、1290:Pch
−MOS型FET、1291:ドレイン抵抗、129
2:ディレイ回路、1293:Nch−MOS型FE
T、1294:ドレイン抵抗、1300ドライバモジュ
ール、1302:制御端子、1303:出力端子、14
01:制御信号コネクタ、1402:バッフア回路、1
405:出力端子、1500:シフトレジスタ部、15
01−i:ラッチ回路、1502:スイッチ、150
3,1504:スリーステートバッファ、1505,1
507:AND回路、1506:NOT回路、160
0:シフトレジスタ部、1601−i:ラッチ回路、1
602:スイッチ、1700:走査ドライバ用集積回
路、1800:ドライバモジュール、1900:シフト
レジスタ部、1901−i:ラッチ回路、1902:ス
イッチ、1903,1904:スリーステートバッフ
ァ、1905,1907:AND回路、1906,19
08:NOT回路、1909:EXOR回路、200
0:走査ドライバ用集積回路、2100:ドライバモジ
ュール、2101:制御端子、2102:出力端子。

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査開始を指示する開始信号を同期信号
    に同期して順次シフトし該開始信号がシフトされる各位
    置の状態を示す2値信号をパラレルに出力して該パラレ
    ル出力により画像形成用パネルの走査配線を駆動する走
    査ドライバを構成するために少なくとも1個以上が用い
    られる走査ドライバ用集積回路であって、 シフトされる信号を入力するための第1および第2の入
    力端子と、前記同期信号に同期したクロックに応じて動
    作する複数個のラッチ回路と、前記複数個のラッチ回路
    を、シフト方向を指示するための方向信号に応じた向き
    に縦続接続するとともに縦続接続された先頭のラッチ回
    路の入力を前記方向信号に応じた前記第1または第2の
    入力端子に接続するスイッチ回路と、前記複数個のラッ
    チ回路の各出力に1チャンネルずつが対応するパラレル
    出力を発生する出力手段とを有することを特徴とする走
    査ドライバ用集積回路。
  2. 【請求項2】 前記出力手段は、前記チャンネルごと
    に、対応するラッチ回路の出力を前記走査配線を選択と
    非選択の状態を切り換えて駆動するための電圧振幅に変
    換するレベル変換回路と、該レベル変換回路の出力に基
    づいて前記走査配線を駆動する出力回路とを備えること
    を特徴とする請求項1に記載の走査ドライバ用集積回
    路。
  3. 【請求項3】 前記出力手段のパラレル出力を前記走査
    配線の全部が非選択状態となるように制御する複数のA
    ND手段をさらに有することを特徴とする請求項1また
    は2に記載の走査ドライバ用集積回路。
  4. 【請求項4】 前記縦続接続された末尾のラッチ回路の
    出力信号を取り出すための第1および第2の出力端子を
    さらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか
    1つに記載の走査ドライバ用集積回路。
  5. 【請求項5】 前記第1の入力端子と第2の出力端子と
    を第1の入出力端子として、前記第2の入力端子と第1
    の出力端子とを第2の入出力端子として兼用したことを
    特徴とする請求項4に記載の走査ドライバ用集積回路。
  6. 【請求項6】 複数個の走査ドライバ用集積回路を所定
    のシフト方向に縦続接続する際の該縦続接続中における
    自身の位置に関する信号を入力され、該位置に関する信
    号と前記方向信号とに応じて前記第1および第2の入出
    力端子の動作を決定する手段をさらに有することを特徴
    とする請求項5に記載の走査ドライバ用集積回路。
  7. 【請求項7】 走査開始を指示する開始信号を同期信号
    に同期して順次シフトし該開始信号がシフトされる各位
    置の状態を示す2値信号をパラレルに出力して該パラレ
    ル出力により画像形成用パネルの走査配線を駆動する走
    査ドライバを構成するために少なくとも1個以上が用い
    られる走査ドライバ用集積回路であって、 シフトされる信号を入力するための第1および第2の入
    力端子と、前記同期信号に同期したクロックに応じて動
    作する第1〜第2n(但し、nは1以上の整数)の2n
    個のラッチ回路と、シフト方向を指示するための方向信
    号と当該集積回路を実装した場合の取り付け方向を設定
    するための配置信号とに応じて前記第1の入力端子およ
    び第1〜第2nのラッチ回路をその順序で縦続接続する
    か、前記第2の入力端子および第2n〜第1のラッチ回
    路の順序で縦続接続するかを切り換えるスイッチ回路
    と、前記2n個のラッチ回路の出力のうち第2k−1
    (但し、kは1〜nの整数)のn個のラッチ回路の各出
    力に1チャンネルずつが対応するnチャンネルのパラレ
    ル出力を発生する出力手段と、第2nのラッチ回路の出
    力信号を取り出すための第1の出力端子とを有すること
    を特徴とする走査ドライバ用集積回路。
  8. 【請求項8】 前記出力手段は、前記チャンネルごと
    に、対応するラッチ回路の出力を前記走査配線を選択と
    非選択の状態を切り換えて駆動するための電圧振幅に変
    換するレベル変換回路と、該レベル変換回路の出力に基
    づいて前記走査配線を駆動する出力回路とを備えること
    を特徴とする請求項7に記載の走査ドライバ用集積回
    路。
  9. 【請求項9】 前記出力手段のパラレル出力を前記走査
    配線の全部が非選択状態となるように制御する複数のA
    ND手段をさらに有することを特徴とする請求項7また
    は8に記載の走査ドライバ用集積回路。
  10. 【請求項10】 前記第1のラッチ回路の出力信号を取
    り出すための第2の出力端子をさらに備えることを特徴
    とする請求項7〜9のいずれか1つに記載の走査ドライ
    バ用集積回路。
  11. 【請求項11】 前記第1の入力端子と第2の出力端子
    とを第1の入出力端子で、前記第2の入力端子と第1の
    出力端子とを第2の入出力端子で兼用したことを特徴と
    する請求項10に記載の走査ドライバ用集積回路。
  12. 【請求項12】 複数個の走査ドライバ用集積回路を所
    定のシフト方向に縦続接続する際の該縦続接続中におけ
    る自身の位置に関する信号を入力され、該位置に関する
    信号と前記方向信号と前記配置信号とに応じて前記第1
    および第2の入出力端子の動作を決定する手段とをさら
    に有することを特徴とする請求項11に記載の走査ドラ
    イバ用集積回路。
  13. 【請求項13】 前記クロックによって前記複数のラッ
    チ回路が動作する直前から直後までの間の少なくとも5
    0nSec以上の時間、前記走査配線の全部が非選択状
    態になるように前記AND手段を制御する手段をさらに
    有することを特徴とする請求項3または9に記載の走査
    ドライバ用集積回路。
  14. 【請求項14】 前記出力回路は、前記レベル変換回路
    の出力に基づいてスイッチング動作を行い、駆動すべき
    前記走査配線の選択および非選択の状態を切り換えるM
    OS型FETを備えることを特徴とする請求項2〜6お
    よび8〜13のいずれか1つに記載の走査ドライバ用集
    積回路。
  15. 【請求項15】 前記レベル変換回路が出力する電圧振
    幅は前記スイッチング動作を行うMOS型FETのゲー
    ト耐圧から決定されることを特徴とする請求項14に記
    載の走査ドライバ用集積回路。
  16. 【請求項16】 前記走査配線の選択時に導通するMO
    S型FETのオン抵抗が非選択時に導通するMOS型F
    ETのオン抵抗より小さいことを特徴とする請求項14
    または15に記載の走査ドライバ用集積回路。
  17. 【請求項17】 前記走査配線の選択時に導通するMO
    S型FETのオン抵抗と非選択時に導通するMOS型F
    ETのオン抵抗の比が、該走査配線上の素子の非選択時
    の素子電流と選択時の素子電流の比とほぼ等しいことを
    特徴とする請求項14〜16のいずれか1つに記載の走
    査ドライバ用集積回路。
  18. 【請求項18】 前記走査配線の選択時に導通するMO
    S型FETのオン抵抗が20Ω以下であることを特徴と
    する請求項14〜17のいずれか1つに記載の走査ドラ
    イバ用集積回路。
  19. 【請求項19】 前記走査配線の非選択時に導通するM
    OS型FETのオン抵抗が3.5Ω以上であることを特
    徴とする請求項14〜18のいずれか1つに記載の走査
    ドライバ用集積回路。
  20. 【請求項20】 請求項4に記載の、前記パラレル出力
    としてn(但し、nは2以上の整数)個の出力チャンネ
    ルを有する、m(但し、mは2以上の整数)個の走査ド
    ライバ用集積回路を基板上に実装してなる走査ドライバ
    であって、 第i(但し、iは1〜m−1の整数)番目の集積回路の
    第1の出力端子と第i+1番目の集積回路の第1の入力
    端子が接続され、第i+1番目の集積回路の第2の出力
    端子と第i番目の集積回路の第2の入力端子が接続され
    ており、 m×nチャンネルのパラレル出力の全部または一部に画
    像形成パネルの走査配線を接続され、第1番目の集積回
    路の第1の入力端子および第m番目の集積回路の第2の
    入力端子に前記走査開始を指示する開始信号を、第1〜
    第m番目の集積回路の全部にクロックおよび方向信号を
    入力されることにより、前記画像形成パネルのm×n本
    以下の走査ラインを駆動することを特徴とする走査ドラ
    イバ。
  21. 【請求項21】 請求項6に記載の、前記パラレル出力
    としてn(但し、nは2以上の整数)個の出力チャンネ
    ルを有する、m(但し、mは2以上の整数)個の走査ド
    ライバ用集積回路を基板上に実装してなる走査ドライバ
    であって、 第1番目の集積回路の位置が「先頭」に、第m番目の集
    積回路の位置が「末尾」に、それ以外の集積回路の位置
    が「中間」に設定され、第i(但し、iは1〜m−1の
    整数)番目の集積回路の第2の入出力端子と第i+1番
    目の集積回路の第1の入出力端子が接続されており、 m×nチャンネルのパラレル出力の全部または一部に画
    像形成パネルの走査配線を接続され、第1番目の集積回
    路の第1の入出力端子および第m番目の集積回路の第2
    の入出力端子に前記走査開始を指示する開始信号を、第
    1〜第m番目の集積回路の全部にクロックおよび方向信
    号を入力されることにより、前記画像形成パネルのm×
    n本以下の走査ラインを駆動することを特徴とする走査
    ドライバ。
  22. 【請求項22】 請求項4に記載の、前記パラレル出力
    としてn(但し、nは2以上の整数)個の出力チャンネ
    ルを有する、q(但し、qは2以上の整数)個の走査ド
    ライバ用集積回路を基板上に実装してなる走査ドライバ
    モジュールをr個(但し、rは2以上の整数)使用して
    n×q×rチャンネルの走査配線駆動出力をパラレルに
    発生する走査ドライバであって、 各走査ドライバモジュールにおいて第1番目の集積回路
    の第1の入力端子が該モジュールの第1の入力端とし
    て、第q番目の集積回路の第2の入力端子が該モジュー
    ルの第2の入力端として、第q番目の集積回路の第1の
    出力端子が該モジュールの第1の出力端として、第1番
    目の集積回路の第2の出力端子が該モジュールの第2の
    出力端として該モジュール外に引き出され、第i(但
    し、iは1〜q−1の整数)番目の集積回路の第1の出
    力端子と第i+1番目の集積回路の第1の入力端子が接
    続され、第i+1番目の集積回路の第2の出力端子と第
    i番目の集積回路の第2の入力端子が接続されており、 第j(但し、jは1〜r−1の整数)の走査ドライバモ
    ジュールの第1の出力端と第j+1の走査ドライバモジ
    ュールの第1の入力端が接続され、第j+1の走査ドラ
    イバモジュールの第2の出力端と第jの走査ドライバモ
    ジュールの第2の入力端が接続されており、 前記n×q×rチャンネルのパラレル出力の全部または
    一部に画像形成パネルの走査配線を接続され、第1の走
    査ドライバモジュールの第1の入力端および第rの走査
    ドライバモジュールの第2の入力端に前記走査開始を指
    示する開始信号を、前記q×r個の全部の走査ドライバ
    用集積回路にクロックおよび方向信号を入力されること
    により、前記画像形成パネルのn×q×r本以下の走査
    ラインを駆動することを特徴とする走査ドライバ。
  23. 【請求項23】 請求項6に記載の、前記パラレル出力
    としてn(但し、nは2以上の整数)個の出力チャンネ
    ルを有する、q(但し、qは2以上の整数)個の走査ド
    ライバ用集積回路を基板上に実装してなる走査ドライバ
    モジュールをr個(但し、rは2以上の整数)使用して
    n×q×rチャンネルの走査配線駆動出力をパラレルに
    発生する走査ドライバであって、 各走査ドライバモジュールにおいて第1番目の集積回路
    の位置を「先頭」に設定するための信号入力端および第
    q番目の集積回路の位置を「末尾」に設定するための信
    号入力端が該モジュール外に引き出され、それ以外の集
    積回路の位置が「中間」に設定され、第1番目の集積回
    路の第1の入出力端子が該モジュールの第1の入出力端
    として、第q番目の集積回路の第2の入出力端子が該モ
    ジュールの第2の入出力端として該モジュール外に引き
    出され、第i(但し、iは1〜q−1の整数)番目の集
    積回路の第2の入出力端子と第i+1番目の集積回路の
    第1の入出力端子が接続されており、 第1の走査ドライバモジュールが「先頭」に、第rの走
    査ドライバモジュールが「末尾」に、それ以外の走査ド
    ライバモジュールの位置が「中間」に設定され、第j
    (但し、jは1〜r−1の整数)の走査ドライバモジュ
    ールの第2の入出力端と第j+1の走査ドライバモジュ
    ールの第1の入出力端が接続されており、 前記n×q×rチャンネルのパラレル出力の全部または
    一部に画像形成パネルの走査配線を接続され、第1の走
    査ドライバモジュールの第1の入出力端および第rの走
    査ドライバモジュールの第2の入出力端に前記走査開始
    を指示する開始信号を、前記q×r個の全部の走査ドラ
    イバ用集積回路にクロックおよび方向信号を入力される
    ことにより、前記画像形成パネルのn×q×r本以下の
    走査ラインを駆動することを特徴とする走査ドライバ。
  24. 【請求項24】 請求項10に記載の、前記パラレル出
    力としてn(但し、nは2以上の整数)個の出力チャン
    ネルを有する、走査ドライバ用集積回路の2m(但し、
    mは2以上の整数)個を基板上に実装してなる走査ドラ
    イバであって、 奇数番目の集積回路と偶数番目の集積回路とは互いに逆
    向きに取り付けられて前記配置信号として互いに逆論理
    の信号を設定され、第1番目および第2m番目の集積回
    路の第1の入力端子と第2番目および第2m−1番目の
    集積回路の第2の入力端子が開始信号入力端に接続さ
    れ、第2i−1(但し、iは1〜m−1の整数)番目の
    集積回路の第1の出力端子または第2i番目の集積回路
    の第2の出力端子と第2i+1番目の集積回路の第1の
    入力端子と第2i+2番目の集積回路の第2の入力端子
    とが接続され、第2i+2番目の集積回路の第1の出力
    端子または第2i+1番目の集積回路の第2の出力端子
    と第2i番目の集積回路の第1の入力端子と第2i−1
    番目の集積回路の第2の入力端子とが接続されており、 奇数番目の集積回路のm×nチャンネルのパラレル出力
    の全部または一部に画像形成パネルの奇数番目の走査配
    線を、偶数番目の集積回路のm×nチャンネルのパラレ
    ル出力の全部または一部に画像形成パネルの偶数番目の
    走査配線を接続され、前記開始信号入力端に前記走査開
    始を指示する開始信号を、全集積回路にクロックおよび
    方向信号を入力されることにより、前記画像形成パネル
    の2m×n本以下の走査ラインを駆動することを特徴と
    する走査ドライバ。
  25. 【請求項25】 請求項12に記載の、前記パラレル出
    力としてn(但し、nは2以上の整数)個の出力チャン
    ネルを有する、走査ドライバ用集積回路の2m(但し、
    mは2以上の整数)個を基板上に実装してなる走査ドラ
    イバであって、 奇数番目の集積回路と偶数番目の集積回路とは互いに逆
    向きに取り付けられて前記配置信号として互いに逆論理
    の信号を設定され、第1番目および第2番目の集積回路
    の位置が「先頭」に、第2m番目および第2m−1番目
    の集積回路の位置が「末尾」に、それ以外の集積回路の
    位置が「中間」に設定され、第1番目および第2m番目
    の集積回路の第1の入出力端子と第2番目および第2m
    −1番目の集積回路の第2の入出力端子が開始信号入力
    端に接続され、第2i−1(但し、iは1〜m−1の整
    数)番目の集積回路の第2の入出力端子と第2i番目の
    集積回路の第1の入出力端子と第2i+1番目の集積回
    路の第1の入出力端子と第2i+2番目の集積回路の第
    2の入出力端子とが接続されており、 奇数番目の集積回路のm×nチャンネルのパラレル出力
    の全部または一部に画像形成パネルの奇数番目の走査配
    線を、偶数番目の集積回路のm×nチャンネルのパラレ
    ル出力の全部または一部に画像形成パネルの偶数番目の
    走査配線を接続され、前記開始信号入力端に前記走査開
    始を指示する開始信号を、全集積回路にクロックおよび
    方向信号を入力されることにより、前記画像形成パネル
    の2m×n本以下の走査ラインを駆動することを特徴と
    する走査ドライバ。
  26. 【請求項26】 請求項10に記載の、前記パラレル出
    力としてn(但し、nは2以上の整数)個の出力チャン
    ネルを有する、走査ドライバ用集積回路の2q(但し、
    qは2以上の整数)個を基板上に実装してなる走査ドラ
    イバモジュールをr個(但し、rは2以上の整数)使用
    してn×2q×rチャンネルの走査配線駆動出力をパラ
    レルに発生する走査ドライバであって、 各走査ドライバモジュールにおいて奇数番目の集積回路
    と偶数番目の集積回路とは互いに逆向きに取り付けられ
    て前記配置信号として互いに逆論理の信号を設定され、
    第1番目の集積回路の第1の入力端子および第2番目の
    集積回路の第2の入力端子が該モジュールの第1の入力
    端として、第2q番目の集積回路の第1の入力端子およ
    び第2q−1番目の集積回路の第2の入力端子が該モジ
    ュールの第2の入力端として、第2q−1番目の集積回
    路の第1の出力端子または第2q番目の集積回路の第2
    の出力端子が該モジュールの第1の出力端として、第1
    番目の集積回路の第2の出力端子または第2番目の集積
    回路の第1の出力端子が該モジュールの第2の出力端と
    して該モジュール外に引き出され、第2i−1(但し、
    iは1〜q−1の整数)番目の集積回路の第1の出力端
    子または第2i番目の集積回路の第2の出力端子と第2
    i+1番目の集積回路の第1の入力端子と第2i+2番
    目の集積回路の第2の入力端子とが接続され、第2i+
    2番目の集積回路の第1の出力端子または第2i+1番
    目の集積回路の第2の出力端子と第2i番目の集積回路
    の第1の入力端子と第2i−1番目の集積回路の第2の
    入力端子とが接続されており、 第j(但し、jは1〜r−1の整数)の走査ドライバモ
    ジュールの第1の出力端と第j+1の走査ドライバモジ
    ュールの第1の入力端が接続され、第j+1の走査ドラ
    イバモジュールの第2の出力端と第jの走査ドライバモ
    ジュールの第2の入力端が接続されており 前記各走査ドライバモジュールにおける奇数番目の集積
    回路のパラレル出力の全部または一部に画像形成パネル
    の奇数番目の走査配線を、偶数番目の集積回路のパラレ
    ル出力の全部または一部に画像形成パネルの偶数番目の
    走査配線を接続され、第1の走査ドライバモジュールの
    第1の入力端および第rの走査ドライバモジュールの第
    2の入力端に前記走査開始を指示する開始信号を、前記
    2q×r個の全部の走査ドライバ用集積回路にクロック
    および方向信号を入力されることにより、前記画像形成
    パネルのn×2q×r本以下の走査ラインを駆動するこ
    とを特徴とする走査ドライバ。
  27. 【請求項27】 請求項12に記載の、前記パラレル出
    力としてn(但し、nは2以上の整数)個の出力チャン
    ネルを有する、走査ドライバ用集積回路の2q(但し、
    qは2以上の整数)個を基板上に実装してなる走査ドラ
    イバモジュールをr個(但し、rは2以上の整数)使用
    してn×2q×rチャンネルの走査配線駆動出力をパラ
    レルに発生する走査ドライバであって、 各走査ドライバモジュールにおいて奇数番目の集積回路
    と偶数番目の集積回路とは互いに逆向きに取り付けられ
    て前記配置信号として互いに逆論理の信号を設定され、
    第1番目および第2番目の集積回路の位置を「先頭」に
    設定するための信号入力端および第2q番目および第2
    q−1番目の集積回路の位置を「末尾」に設定するため
    の信号入力端が該モジュール外に引き出され、それ以外
    の集積回路の位置が「中間」に設定され、第1番目の集
    積回路の第1の入出力端子および第2番目の集積回路の
    第2の入出力端子が該モジュールの第1の入力端とし
    て、第2q番目の集積回路の第1の入出力端子および第
    2q−1番目の集積回路の第2の入出力端子が該モジュ
    ールの第2の入出力端として該モジュール外に引き出さ
    れ、第2i−1(但し、iは1〜q−2の整数)番目の
    集積回路の第2の入出力端子と第2i番目の集積回路の
    第1の入出力端子と第2i+1番目の集積回路の第1の
    入出力端子と第2i+2番目の集積回路の第2の入出力
    端子とが接続されており、 第1の走査ドライバモジュールが「先頭」に、第rの走
    査ドライバモジュールが「末尾」に、それ以外の走査ド
    ライバモジュールの位置が「中間」に設定され、第j
    (但し、jは1〜r−1の整数)の走査ドライバモジュ
    ールの第2の入出力端と第j+1の走査ドライバモジュ
    ールの第1の入出力端が接続されており、 前記各走査ドライバモジュールにおける奇数番目の集積
    回路のパラレル出力の全部または一部に画像形成パネル
    の奇数番目の走査配線を、偶数番目の集積回路のパラレ
    ル出力の全部または一部に画像形成パネルの偶数番目の
    走査配線を接続され、第1の走査ドライバモジュールの
    第1の入出力端および第rの走査ドライバモジュールの
    第2の入出力端に前記走査開始を指示する開始信号を、
    前記2q×r個の全部の走査ドライバ用集積回路にクロ
    ックおよび方向信号を入力されることにより、前記画像
    形成パネルのn×2q×r本以下の走査ラインを駆動す
    ることを特徴とする走査ドライバ。
  28. 【請求項28】 画像形成素子をマトリクス状に配設し
    た画像形成用パネルと、画像信号に応じた変調信号を発
    生する変調信号発生手段と、画像処理のための各タイミ
    ングを発生するタイミング発生手段と、前記画像形成用
    パネルの走査配線の右側と左側の取り出し部にそれぞれ
    接続された1対の走査ドライバとを有する画像形成装置
    であって、 前記走査ドライバは、請求項20〜27のいずれか1つ
    に記載の同一の走査ドライバを前記右側と左側とに配置
    したものであり、前記右側に配置された走査ドライバの
    集積回路と左側の走査ドライバの集積回路とを互いに異
    なる方向信号論理によってシフト方向を設定することに
    より、前記画像形成用パネルの走査配線を右側と左側か
    ら同時に順次走査駆動することを特徴とする画像形成装
    置。
  29. 【請求項29】 前記画像形成用パネルは冷陰極素子を
    マトリクス状に配設した電子源と該電子源から放出され
    る電子により画像を形成する蛍光体を備えたものである
    ことを特徴とする請求項28に記載の画像形成装置。
  30. 【請求項30】 前記冷陰極型電子源は、表面伝導型放
    出素子であることを特徴とする請求項29に記載の画像
    形成装置。
  31. 【請求項31】 前記冷陰極型電子源は、FE型放出素
    子であることを特徴とする請求項29に記載の画像形成
    装置。
  32. 【請求項32】 前記冷陰極型電子源は、MIM型放出
    素子であることを特徴とする請求項29に記載の画像形
    成装置。
  33. 【請求項33】 前記画像形成素子はEL素子である請
    求項28に記載の画像形成装置。
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