JP2002174819A - 電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器 - Google Patents

電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器

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JP2002174819A
JP2002174819A JP2000374301A JP2000374301A JP2002174819A JP 2002174819 A JP2002174819 A JP 2002174819A JP 2000374301 A JP2000374301 A JP 2000374301A JP 2000374301 A JP2000374301 A JP 2000374301A JP 2002174819 A JP2002174819 A JP 2002174819A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 元基板に対する切断位置を容易に検査でき、
かつ、注入口から基板間に電気光学物質を注入した後、
この注入口に対する封止材を適正な範囲に塗布すること
のできる電気光学装置の製造方法、電気光学装置、およ
びこの電気光学装置を用いた電子機器を提供することに
ある。 【解決手段】 液晶装置を構成する素子基板用の元基板
には、切断予定線L11に重なるように切断時の公差に
対応する幅のマーク100形成されている。従って、切
断予定線L11に沿って元基板を切断したときに、切断
個所の両側にマーク100の一部が各々残っていれば公
差内の精度で切断が行われたと判断できる、また、この
切断個所において、マーク100の間で液晶注入口6a
が開口するので、液晶を注入後、マーク100にかから
ないようにに封止材60を塗布すれば、封止材60の多
寡に起因する不具合が発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、元基板から切り出
した基板を用いた電気光学装置、およびこの電気光学装
置を用いた電子機器に関するものである。さらに詳しく
は、元基板に対する切断位置を指示するための技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯電話機、携帯型コンピュー
タ、ビデオカメラ等といった電子機器の表示部として、
液晶装置などといった電気光学装置が広く用いられてい
る。液晶装置では、第1の基板と第2の基板をシール材
によって貼り合わして、空セルと称せられる空のパネル
を構成した後、シール材で区画された領域内に、電気光
学物質としての液晶が封入されている。
【0003】このような液晶装置に用いるパネルは、個
々のパネルに対応した第1および第2の基板を一枚ずつ
形成して貼り合わせる場合もあるが、小型の液晶装置を
製造する場合には特に、複数のパネルを形成できる大き
な元基板に対して複数の液晶装置分の配線パターンを形
成するなど、製造工程の途中までは、大型の元基板のま
まで処理を行い、その後、元基板を個々の基板に分割す
ることが多い。
【0004】また、パネル1枚分の元基板を準備し、こ
の元基板に対して、配線パターンなどの製造工程を行う
場合においても、製造工程の後半において元基板の周縁
部を除去した後、液晶の注入工程などを行うことがあ
る。
【0005】これらのいずれの場合でも、元基板に対す
る切断方法としては、カッター等を用いる方法、あるい
は、元基板の表面に溝状の傷を形成し、その傷を形成し
た部分に応力を加えることによって基板を破断させる方
法などが採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】液晶装置を構成する基
板を元基板から切り出す工程では、元基板に対する切断
位置がずれて基板の寸法や切断位置が所定の公差内に入
っていないと、後の実装工程等において不良が発生する
危険性があるため、切断した基板に対する検査が必要に
なる。
【0007】しかしながら、元基板に対する切断が正確
に行われたか否かを知るためには、元基板から切り出し
た基板の寸法を何箇所も計測する必要があるなど、検査
作業に多大な手間がかかるという問題点がある。
【0008】以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、
元基板に対する切断位置を容易に検査でき、かつ、注入
口から基板間に電気光学物質を注入した後、この注入口
に対する封止材を適正な範囲に塗布することのできる電
気光学装置の製造方法、電気光学装置、およびこの電気
光学装置を用いた電子機器を提供することにある。
【0009】また、本発明の課題は、このような電気光
学装置の製造方法を、新たな工程を付加することなく実
現可能な構成を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、第1の基板を形成するための元基板を
切断予定線に沿って切断する切断工程と、前記第1の基
板に第2の基板を貼り合わせた空パネルにおいて前記元
基板に対する切断箇所で開口する注入口を介して基板間
に電気光学物質を注入する注入工程と、前記注入口に封
止材を塗布して当該注入口を封止する封止工程とを有す
る電気光学装置の製造方法において、前記元基板のう
ち、前記切断予定線に重なり、かつ、前記封止材の塗布
範囲を指示する位置に所定幅のマークを形成する工程を
具備し、前記切断工程では、切断箇所の両側に前記マー
クの一部が各々残るように前記切断予定線に沿って前記
元基板を切断し、前記封止工程では、前記マークを基準
に前記封止材を所定の範囲に塗布することを特徴とす
る。
【0011】本発明では、元基板を切断するときの公差
に対応する幅のマークを元基板に形成しておくので、切
断予定線に沿って、元基板を切断したとき、切断箇所の
両側にマークの一部が各々残っているか否かを確認すれ
ば、切断が精度よく行われていたか否かを容易に検査で
きる。すなわち、切断が精度よく行われていれば、切断
箇所の両側にマークの一部が各々残るのに対して、切断
時の精度が悪ければ、切断箇所の一方にのみマークが残
り、他方にマークが残らないからである。また、第1の
基板と第2の基板とを貼り合わせた空パネルにおいて、
基板に対して電気光学物質を注入するための注入口は、
元基板に対する切断箇所で開口しているので、切断工程
の良否を検査するのに用いたマークを、元基板に対する
切断箇所のうち、注入口に塗布する封止材の塗布範囲を
示す位置に形成しておけば、マークを基準に封止材を塗
布できる。それ故、封止材の塗布量の多寡に起因する不
具合の発生を回避できる。
【0012】本発明において、前記マークは、例えば、
前記注入口を挟む両側2箇所に各々形成されている場合
があり、この場合には、前記封止工程において、前記注
入口の両側2箇所に形成された前記マークの前記注入口
側の端部に重ならない範囲に前記封止材を塗布すればよ
い。このように構成すると、封止材の塗布しすぎを防止
することができる。
【0013】本発明において、前記マークを、前記元基
板に形成される配線あるいは電気素子を構成する薄膜と
同時形成することが好ましい。このように構成すると、
元基板にマークを形成するといっても、新たな工程を追
加する必要がない。
【0014】ここで、元基板に形成される配線あるいは
電気素子の構成は、電気光学装置のタイプによって様々
であるが、画素スイッチングの能動素子としてTFD素
子を用いた電気光学装置では、配線あるいは電気素子を
構成する薄膜として、Ta(タンタル)膜やCr(クロ
ム)膜が用いられるので、前記マークをTa膜またはC
r膜から形成すればよい。
【0015】本発明において、前記元基板に対して、前
記切断予定線を挟んだ両側に所定の距離を隔てて対向す
る第1のパターンと第2のパターンとを形成するととも
に、前記第1のパターンと前記第2のパターンとの間
に、これらのパターンと形態の異なる境界パターンを形
成する工程を具備し、前記切断工程では、切断箇所の両
側に前記境界パターンの一部が残るように前記元基板を
前記切断予定線に沿って切断することが好ましい。この
ように構成するにあたって、第1のパターンと第2のパ
ターンとを元基板を切断するときの公差に対応する距離
を隔てて形成し、この間に境界パターンを形成する。従
って、切断予定線に沿って元基板を切断したとき、切断
箇所の両側に境界パターンの一部が各々残っているか否
かを確認すれば、元基板に対する切断が精度よく行われ
ていたか否かを容易に検査できる。すなわち、切断が精
度よく行われていれば、切断箇所の両側に境界パターン
の一部が各々残るのに対して、切断時の精度が悪けれ
ば、切断箇所の一方にのみ境界パターンが残り、他方に
境界パターンが残らないからである。
【0016】本発明において、前記第1のパターンを、
前記第1の基板として切り出される基板形成領域に形成
される複数の配線の端部として形成する一方、前記第2
のパターンは、前記基板形成領域から切り離される周辺
領域に給電パターンとして形成し、前記境界パターン
は、前記第1のパターンの各々を前記第2のパターンに
電気的に接続する中継パターンとして形成し、前記切断
工程を行う前に、前記第2のパターンから前記境界パタ
ーンを経て前記第1のパターンに給電して、前記第1の
パターンまたは該第1のパターンに電気的に接続する導
電膜に対して陽極酸化処理を行うことが好ましい。ここ
で行う前記陽極酸化処理は、例えば、前記導電膜、およ
び該導電膜の表面に形成された絶縁膜を用いて、ダイオ
ード素子やキャパシタ素子などといった電気素子を形成
する陽極酸化処理である。元基板に形成される配線ある
いは電気素子の構成は、電気光学装置のタイプによって
様々であるが、画素スイッチングの能動素子としてTF
D素子を用いた電気光学装置では、配線あるいは電気素
子を構成する導電膜としてTa膜を形成し、このTa膜
に対して、基板として切り出される周辺領域に形成した
給電パターン(第2のパターン)から、中継パターンお
よび配線を介して給電して陽極酸化を行った後、中継パ
ターンの部分で元基板を切断して給電パターンと配線と
を切断する。従って、元基板に対する切断予定線を跨ぐ
領域に中継パターンが形成されることになるので、この
中継パターンを、切断工程の良否を検査するための境界
パターンとして、第1のパターンや第2のパターンと容
易に区別できる形態で形成すれば、このようなパターン
が密に形成されている領域に対して、切断工程の良否を
検査するためのマーク等を追加する必要がない。
【0017】本発明においては、前記元基板に対して、
前記切断予定線を挟んだ両側に所定の距離を隔てて対向
する第1のパターンおよび第2のパターンを形成する工
程を具備し、前記切断工程では、切断箇所の両側で前記
第1のパターンおよび第2のパターンが欠けないように
前記元基板を前記切断予定線に沿って切断してもよい。
このように構成するにあたって、第1のパターンと第2
のパターンとを元基板を切断するときの公差に対応する
距離を隔てて形成する。従って、切断予定線に沿って元
基板を切断したとき、切断箇所の両側で第1のパターン
および第2のパターンが欠けることなく残っているか否
かを確認すれば、元基板に対する切断が精度よく行われ
ていたか否かを容易に検査できる。すなわち、切断が精
度よく行われていれば、切断箇所の両側に第1のパター
ンおよび第2のパターンが欠けずに残るのに対して、切
断時の精度が悪ければ、切断箇所の一方で第1のパター
ンあるいは第2のパターンが欠けてしまうからである。
【0018】本発明において、前記元基板に対して、所
定幅をもって前記切断予定線を跨ぐ境界パターンを形成
する工程を具備し、前記切断工程では、切断箇所の両側
に前記境界パターンの一部が残るように前記元基板を前
記切断予定線に沿って切断してもよい。このように構成
するにあたって、境界パターンの幅を元基板を切断する
ときの公差に対応する寸法とする。従って、切断予定線
に沿って元基板を切断したとき、切断箇所の両側で境界
パターンの一部が各々残っているか否かを確認すれば、
元基板に対する切断が精度よく行われていたか否かを容
易に検査できる。すなわち、切断が精度よく行われてい
れば、切断箇所の両側に境界パターンの一部が残るのに
対して、切断時の精度が悪ければ、切断箇所の一方にの
み境界パターンが残り、他方に境界パターンが残らない
からである。
【0019】このようなパターンについても、前記マー
クと同様、前記元基板に形成された配線または電気素子
を形成する薄膜、例えば、Ta膜またはCr膜と同時形
成することが好ましい。
【0020】このような製造方法を用いて製造した電気
光学装置では、例えば、以下の構成を有することにな
る。すなわち、第1の基板と第2の基板とがシール材で
貼り合わされているとともに、該シール材の途切れ部分
からなる注入口が封止材で封止された電気光学装置にお
いて、前記第1の基板の縁部分には、前記封止材の塗布
範囲を示すとともに、前記第1の基板を元基板から切り
出したときの切断位置を検査するためのマークが付され
ている。
【0021】また、本発明に係る電気光学装置では、第
1の基板と第2の基板とがシール材で貼り合わされてい
るとともに、該シール材の途切れ部分からなる注入口が
封止材で封止され、前記注入口は、前記第1の基板の縁
部分で開口しており、前記第1の基板の縁部分には、こ
の縁部分に沿って前記注入口の両側にマークが設けられ
ていることを特徴とする。
【0022】本発明において、前記マークは、前記注入
口を挟む両側2箇所に形成され、前記封止材は、前記注
入口の両側2箇所に形成された前記マークの前記注入口
側の端部に重ならない範囲に塗布されている。
【0023】本発明において、前記マークは、前記第1
の基板に形成された配線または電気素子を形成する薄膜
と同一の組成、例えば、Ta膜またはCr膜から構成さ
れている。
【0024】このような電気光学装置は、例えば、携帯
電話機、携帯型コンピュータ、ビデオカメラ等といった
電子機器の表示部として用いられる。
【0025】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の実施の
形態を説明する。なお、以下に実施形態を説明するにあ
たっては、各種の電気光学装置のうち、能動素子として
TFD素子(Thin Film Diode)を用いたアクティブマ
トリクス方式の液晶装置を例に説明する。
【0026】[液晶パネルの構成]図1は、液晶装置の
電気的構成を模式的に示すブロック図である。図2
(a)、(b)はそれぞれ、液晶パネルにおいて液晶層
を挟持する1対の基板のうち、素子基板における1画素
分の平面図、および図2(a)のA−A線断面図であ
る。
【0027】図1に示すように、液晶装置に用いられる
液晶パネル2では、複数の配線としての走査線51が行
方向(X方向)に形成され、複数のデータ線52が列方
向(Y方向)に形成されている。走査線51とデータ線
52との各交差点に対応する位置には画素53が形成さ
れ、この画素53では、液晶層54と、画素スイッチン
グ用のTFD素子56とが直列に接続されている。各走
査線51は走査線駆動回路57によって駆動され、各デ
ータ線52はデータ線駆動回路58によって駆動され
る。本実施形態において、走査線駆動回路57およびデ
ータ線駆動回路58は、図3を参照して後述する液晶駆
動用IC8aおよび液晶駆動用IC8bにそれぞれ構成
されている。
【0028】図2(a)、(b)において、TFD素子
56は、素子基板7aの表面に成膜された下地層61の
上に形成された第1TFD素子56aおよび第2TFD
素子56bからなる2つのTFD素子要素によって、い
わゆるBack-to-Back構造として構成されている。このた
め、TFD素子56は、電流−電圧の非線形特性が正負
双方向にわたって対称化されている。下地層61は、例
えば、厚さが50〜200nm程度の酸化タンタル(T
25)によって構成されている。第1TFD素子56
aおよび第2TFD素子56bは、第1金属層62と、
この第1金属層62の表面に形成された絶縁層63と、
絶縁膜63の表面に互いに離間して形成された第2金属
層64a、64bとによって構成されている。第1金属
層62は、例えば、厚さが100〜500nm程度のT
a単体膜、Ta合金膜等によって形成され、絶縁層63
は、例えば、陽極酸化法によって第1金属層62の表面
を酸化することによって形成された厚さが10〜35n
mの酸化タンタル(Ta25)である。
【0029】第2金属層64a、64bは、例えばクロ
ム(Cr)等といった金属膜によって50〜300nm
程度の厚さに形成されている。第2金属層64aは、そ
のまま走査線51となり、他方の第2金属層64bは、
ITO(Indium Tin Oxide)等といった透明導電材から
なる画素電極66に接続されている。なお、画素電極6
6はAl(アルミニウム)等といった光反射性材料によ
って形成されることもある。
【0030】素子基板7aを構成する基板17aは、対
向基板7aを構成する基板17b(図4参照)と同様、
例えば、石英、ガラス、プラスチック等によって形成さ
れる。ここで、単純な反射型の場合には素子基板基板1
7aが透明であることは、必須要件ではないが、本実施
形態のように透過型の場合には、素子基板基板17aは
透明であることが必須の要件となる。
【0031】[液晶装置の構成]このようにして走査線
51およびTFD素子56が形成された素子基板7a
は、図3および図4を参照して説明するように、ITO
等といった透明導電材からなるデータ線52がストライ
プ状に形成された対向基板7bと対向配置される。ここ
で、素子基板7aと対向基板7bは、一列分の画素電極
66と1本のデータ線52とが互いに対向する位置関係
となるように互いに貼り合わされる。
【0032】図3および図4はぞれぞれ、液晶装置の分
解斜視図およびその断面図である。
【0033】図3および図4に示すように、液晶装置1
は、例えば、液晶パネル2にFPC(Flexible Printed
Circuit:可撓性プリント基板)3a、3bを接続し、
さらに液晶パネル2の裏面側に導光体4を取り付け、さ
らに導光体4の裏面側に制御基板5を設けることによっ
て形成される。
【0034】液晶パネル2において、素子基板7aと対
向基板7bとは、これらの基板のうちの一方に環状に塗
布されたシール材6によって貼り合わされている。ま
た、シール材6の途切れ部分によって液晶注入口6aが
形成され、この液晶注入口6aは、封止材60によって
塞がれている。
【0035】素子基板7aのうち、対向基板7bから張
り出す部分の表面には、ACF(Anisotropic Conducti
ve Film:異方性導電膜)9によって液晶駆動用IC8
aがCOG(Chip On Glass)実装されている。また、
対向基板7bのうち、素子基板7aから張り出す部分に
は、ACF9によって液晶駆動用IC8bがCOG実装
されている。
【0036】図4に示すように、素子基板7aの内面に
は複数の画素電極66がマトリクス状に形成され、その
外面には偏光板12aが貼着されている。また、対向基
板7bの内面には複数のデータ線52がストライプ状に
形成され、その外面には偏光板12bが貼着されてい
る。そして、素子基板7aと対向基板7bとの基板間の
うち、シール材6によって区画された間隙(セルギャッ
プ)に、電気光学物質としての液晶Lが封入されてい
る。
【0037】なお、図4には示されていないが、素子基
板7aおよび対向基板7bには必要に応じて上記以外の
各種の光学要素が設けられる。例えば、液晶Lの配向を
揃えるための配向膜が各基板の内面に設けられる。これ
らの配向膜は、例えば、ポリイミド溶液を塗布した後に
焼成することによって形成される。このポリイミドのポ
リマー主鎖がラビング処理によって所定の方向へ延伸さ
れ、基板間に封入された液晶L内の液晶分子が配向膜の
延伸方向に沿って方向配位する。また、カラー表示を行
う場合には、対向基板7bに対して、画素電極66と対
向する領域に、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブ
ルー)のカラーフィルタ(図示せず)が所定の配列で形
成され、画素電極66に対向しない領域にはブラックマ
トリクス(図示せず)が形成される。さらに、カラーフ
ィルタおよびブラックマトリクスを形成した表面には、
その平坦化および保護のために平坦化層がコーティング
され、この平坦化層の表面にデータ線52が形成され
る。
【0038】図3において、素子基板7aの張出し部分
には複数の端子13aが形成され、これらの端子は、素
子基板7aの表面に画素電極66を形成する際に同時に
形成される。また、対向基板7bの張出し部分にも複数
の端子13bが形成され、これらの端子は、対向基板7
bの表面にデータ線52を形成する際に同時に形成され
る。FPC3bの端部には複数の端子22が設けられ、
ACF等を用いてそれらの端子が対向基板7bの端子1
3bに導電接続されている。また、FPC3bの他の端
部に形成された複数の端子23は、制御基板5の端子
(図示せず)に接続されている。FPC3aでは、裏面
側端部に複数のパネル側端子14が形成され、その反対
側の端部においてその表面側には複数の制御基板側端子
16が形成されている。ここで、FPC3aの表面には
配線パターン18が適宜、形成され、この配線パターン
18は、一方の端部で制御基板側端子16に直接に接続
し、他方の端部がスルーホール19を介してパネル端子
14に接続している。
【0039】導光体4の液晶パネル2側の表面には、拡
散板27が貼着等によって装着され、導光体4の液晶パ
ネル2と反対側の表面には、反射板28が貼着等によっ
て装着される。また、導光体4の1つの側面に設定され
た光取込み面4aに対向して発光手段としての複数のL
ED(Light Emitting Diode)21がLED基板38に
支持されて配置されている。
【0040】図4に示すように、導光体4は、ゴム、プ
ラスチック等によって形成された緩衝材32を挟んで液
晶パネル2の裏面側に取り付けられる。また、制御基板
5は導光体4の反射板28が装着された面に対向して配
設される。なお、制御基板5の端部には、外部回路との
接続をとるための端子33が形成される。
【0041】このように構成した液晶装置1において、
LED21が発光すると、その光が導光体4へ導入さ
れ、その導入された光が反射板28で反射して液晶パネ
ル2の方向へ進行し、拡散板27によって平面内で一様
な強度となるように拡散された状態で液晶パネル2へ供
給される。供給された光は導光体側の偏光板12aを通
過した成分が液晶層へ供給され、さらに画素電極66と
データ線52との間に印加される電圧の変化に応じて画
素毎に配向が制御された液晶によって画素毎に変調さ
れ、さらにその変調光を表示側の偏光板12bに通すこ
とにより、外部に像を表示する。
【0042】[液晶装置の製造方法]図5は、本形態の
液晶装置1の製造方法の一例を示す工程図である。図6
は、液晶パネル2を構成する1対の基板を製造するのに
用いた元基板を模式的に示す斜視図である。図7は、素
子基板形成工程を示す工程断面図である。図8は、素子
基板形成用の元基板に対するシール材印刷工程、および
対向基板形成用の元基板に対するラビング工程までを終
えた状態を模式的に示す斜視図である。図9は、素子基
板形成用の元基板と、対向基板形成用の元基板とを貼り
合わせて空のパネルを構成した状態を模式的に示す平面
図である。図10(a)、(B)はそれぞれ、空のパネ
ルを1次切断工程により短冊状に切断した状態を示す説
明図、およびこの短冊状のパネルに液晶を注入した後、
その注入口を封止材で封止した状態を示す説明図であ
る。
【0043】本形態において、液晶装置1および液晶パ
ネル2を製造するにあたっては、図5に示す能動素子形
成工程P1〜シール材印刷工程P5からなる素子基板形
成工程と、カラーフィルタ形成工程P6〜ラビング処理
工程P10からなる対向基板形成工程とは別々に行われ
る。
【0044】まず、素子基板形成工程(能動素子形成工
程P1〜シール材印刷工程P5)において、図6に示す
ような大面積の元基板24aを準備する。この元基板2
4aは、例えば、ガラス、プラスチック等といった透光
性材料によって形成されている。ここで、元基板24a
は、後々、一点鎖線で示す仮想の1次切断予定線L1
1、および二点鎖線で示す仮想の二次切断予定線L12
に沿って切断されて素子基板7aが複数個取りされ、そ
の周辺領域7cは、廃棄される。
【0045】本形態では、この元基板24aに対して、
まず、能動素子形成工程P1を行うことにより、液晶パ
ネル複数枚分の配線51およびTFD素子56を形成す
る。図6では、便宜上、元基板24aの表面に液晶パネ
ル6枚分のパターンが形成されている様子を示してある
が、実際の工程では、より多数の液晶パネル分のパター
ンが元基板24a上に形成される。
【0046】能動素子形成工程P1は、例えば、図7に
示すように行われる。すなわち、下地層形成工程(a)
において、元基板24aの表面にTa酸化物、例えば、
Ta 25を一様な厚さに成膜して下地層61を形成す
る。
【0047】次に、第1金属層形成工程(b)におい
て、例えば、Taをスパッタリング等によって一様な厚
さで成膜し、さらにフォトリソグラフィ技術を用いて走
査線51の第1層、および第1金属層62などを同時に
形成する。このとき、走査線51の第1層と第1金属層
62とはブリッジ部(図示せず)で繋がっている。
【0048】次に、絶縁層形成工程(c)において、走
査線51の第1層を陽極端子として陽極酸化処理を行
い、その走査線51および第1金属層52の表面に絶縁
膜63として作用する陽極酸化膜を一様な厚さで形成す
る。これにより、走査線51の表面に絶縁層(第2層)
が形成されるとともに、第1TFD素子56aおよび第
2TFD素子56bの絶縁層63が形成される。なお、
絶縁層形成工程(c)を行うにあたって、走査線51
は、図8および図13(a)を参照して後述するよう
に、周辺領域7cに形成された給電パターン59に対し
て、2次切断予定線L12に沿って形成された中継パタ
ーン55を介して接続されており、給電パターン59か
ら各走査線51に対して電圧供給が行われる。
【0049】次に、ブリッジ部除去工程(d)において
は、例えば、ドライエッチングによりブリッジ部を元基
板24aから除去する。これにより、第1TFD素子5
6aおよび第2TFD素子56bの第1金属層62およ
び絶縁層63が走査線51から島状に分断される。
【0050】次に、第2金属層形成工程(e)におい
て、Crをスパッタリング等によって一様な厚さで成膜
した後、フォトリソグラフィ技術を利用して、走査線5
1の第3層、第1TFD素子56aの第2金属層64
a、および第2TFD素子56bの第2金属層64bを
形成する。以上により、能動素子であるTFD素子56
が元基板24aの表面に液晶パネルの枚数分だけ形成さ
れる。
【0051】次に、図5の画素電極形成工程P2が行わ
れる。具体的には、まず、図7の下地層形成工程(f)
において、画素電極66に相当する領域の下地層61を
除去して元基板24aを露出させた後、電極工程(g)
において、画素電極66を形成するためのITOをスパ
ッタリング等によって一様な厚さで成膜し、さらに、フ
ォトリソグラフィ技術により、1画素分の大きさに相当
する所定形状の画素電極66をその一部が第2金属層6
4b重なるように形成する。これらの一連の工程によ
り、図2に示すTFD素子56および画素電極66が形
成される。この状態における元基板7aの様子は、図8
に示すとおりである。
【0052】しかる後には、図5の配向膜工程P3にお
いて、元基板24aの表面にポリイミド、ポリビニルア
ルコール等を一様な厚さに形成することによって配向膜
を形成した後、ラビング処理工程P4において、配向膜
に対してラビング処理その他の配向処理を行う。
【0053】次に、シール材印刷工程P5において、図
8に示すように、ディスペンサーやスクリーン印刷等に
よってシール材6を環状に塗布する。なお、シール材6
の一部分には、液晶の注入口6aが形成される。
【0054】以上の素子基板形成工程とは別に、対向基
板形成工程(カラーフィルタ形成工程P6〜ラビング処
理工程P10)を行う。それには、まず、図6におい
て、例えば、ガラス、プラスチック等といった透光性材
料によって形成された大面積の大型基板24bを用意し
た後、カラーフィルタ形成工程P6において、元基板2
4bの表面上に液晶パネルの枚数分、カラーフィルタを
形成する。
【0055】この元基板24bは、後々、一点鎖線で示
す仮想の1次切断予定線L21、および二点鎖線で示す
仮想の二次切断予定線L22に沿って切断されて対向基
板7bが複数個取りされる。なお、図6では、便宜上、
元基板24bの表面に液晶装置6個分が表されている
が、実際の工程では、より多数の液晶装置分が形成され
る。ここで、カラー表示が必要でない場合には、カラー
フィルタを形成する必要はない。
【0056】次に、平坦化層形成工程P7において、カ
ラーフィルタの上に平坦化層(図示せず)を一様な厚さ
に形成して表面を平坦化する。
【0057】次に、対向電極形成工程P8において、I
TO膜等によりストライプ状の対向電極、すなわち、デ
ータ線52を形成する。
【0058】次に、配向膜形成工程P9において、デー
タ線52等の上にポリイミド等によって一様な厚さの配
向膜を形成した後、ラビング処理工程P10において、
配向膜に対してラビング処理等といった配向処理を施
す。これにより対向基板側の元基板24bが完成する。
【0059】その後、図8および図9に示すように、素
子基板形成用の元基板24aと対向基板形成用の元基板
24bとを位置合わせした上でシール材6を間に挟ん
で、元基板24a、24b同士を貼り合わせ(貼り合わ
せ工程P11)、さらに紫外線硬化、熱硬化又はその他
の方法でシール材6を硬化させる(シール材硬化工程P
12)。これにより、液晶装置複数個分を含んでいる空
のパネル構造体2aが形成される。
【0060】その後、空のパネル構造体2aに対して、
図6を参照して説明した第1の切断予定線L11、L2
1に沿って切断溝を形成し、さらに切断溝を基準にパネ
ル構造体2aを、図10(a)に示すような、短冊状の
パネル構造体2bに切断する(1次切断工程P13)。
この短冊状のパネル構造体2bにおいて、元基板24
a、24bに対する切断箇所では、シール材6の途切れ
部分からなる液晶注入口6aが外部に開口している。
【0061】次に、露出した液晶注入口6aからパネル
構造体2bの内側に液晶を減圧注入した後(液晶注入工
程P14)、図10(b)に示すように、各液晶注入口
6aに対して樹脂等の封止材60を塗布して、各液晶注
入口6aを封止する(注入口封止工程P15)。なお、
この工程により、パネル構造体2bに液晶が付着するの
で、液晶を注入し終えたパネル構造体2bは洗浄処理を
受ける(洗浄工程P16)。
【0062】その後、パネル構造体2bに対しては、図
6を参照して説明した第2の切断予定線L12、L22
に沿って切断溝を形成した後、この切断溝に沿って短冊
状のパネル構造体2bにおいて元基板24a、24bを
切断することにより、複数個の液晶パネル2が切り出さ
れる(2次切断工程P17)。
【0063】しかる後に、液晶パネル2に液晶駆動用I
C8a、8b、制御基板5などを実装し、さらにFPC
3a、3bを接続することにより、液晶装置1が完成す
る(実装工程P18)。
【0064】(本形態の特徴点)図11(a)、(b)
はそれぞれ、図8の丸Aで囲んだ領域を拡大して示す平
面図、およびこの部分で元基板を精度よく切断したとき
の様子を示す説明図であり、図11(c)、(d)はい
ずれも、元基板を切断したときの精度が低かったときの
様子を示す説明図である。図12は、本発明を適用した
液晶装置の製造方法において、短冊状のパネルに対して
液晶を注入した後、液晶注入口を封止材で封止した様子
を示す説明図である。図13(a)、(b)はそれぞ
れ、図8の丸Bで囲んだ領域を拡大して示す平面図、お
よびこの部分で元基板を精度よく切断したときの様子を
示す説明図であり、図13(c)、(d)はいずれも、
元基板を切断したときの精度が低かったときの様子を示
す説明図である。図14(a)、(b)はそれぞれ、図
8の丸Cで囲んだ領域を拡大して示す平面図、およびこ
の部分で元基板を精度よく切断したときの様子を示す説
明図であり、図14(c)、(d)はいずれも、元基板
を切断したときの精度が低かったときの様子を示す説明
図である。
【0065】本発明に係る液晶装置1の製造方法におい
て、貼り合わせ工程P11を行う直前の元基板24a
は、図8に示すように構成され、この図8において、元
基板24aの丸Aで囲んだ領域では、図11(a)に示
すように、1次切断予定線L11に沿って、1次切断予
定線L11に所定幅をもって重なる矩形のべたのマーク
100が形成されている。このマーク100は、1次切
断工程P13を行う以前に実施される能動素子形成工程
P1において、第1金属層形成工程(b)で第1金属層
52と同時形成されるTa膜、第2金属層形成工程
(e)で第2金属層64a、64bと同時形成されたC
r膜、あるいはこれらの膜を積層した多層膜である。
【0066】ここで、マーク100は、シール材6の途
切れ部分からなる液晶注入口6aの両側2箇所に形成さ
れている。
【0067】このように構成した素子基板形成用の元基
板24aに対して対向基板形成用の元基板24bを貼り
合わせてパネル構造体2aを構成した後、1次切断工程
P13において、パネル構造体2aを1次切断予定線L
11、21に沿って切断するとき、マーク100の幅方
向の中央を通るように切断溝を形成してパネル構造体2
aを切断する。ここで、マーク100の幅寸法W1につ
いては、この切断箇所の公差に対応した幅寸法にしてあ
る。
【0068】従って、パネル構造体2aを短冊状のパネ
ル構造体2bに切断したとき、切断箇所の両側にマーク
100の一部が各々残っているか否かを確認すれば、切
断が公差をクリアする精度で行われていたか否かを容易
に検査できる。すなわち、切断が精度よく行われていれ
ば、図11(b)に示すように、切断箇所の両側にマー
ク100の一部が各々残るのに対して、切断時の精度が
悪ければ、図11(c)、(d)に示すように、切断箇
所の一方にのみマーク100が残り、他方にマーク10
0が残らない。
【0069】このような1次切断工程P13を終えた
後、短冊状のパネル構造体2bでは、10(a)および
図11(b)に示すように、その切断箇所で液晶注入口
6aが開口し、液晶注入口6aの両側2箇所にマーク1
00の一部が残っている。
【0070】そこで、液晶注入工程P14においては、
短冊状のパネル構造体3bの状態で液晶注入口6aから
液晶を注入した後、封止工程P15においては、マーク
100を基準にして、液晶注入口6aに封止材60を塗
布する。すなわち、図12に示すように、液晶注入口6
aの両側に位置するマーク100の端部に封止材60が
かからないように、即ち、液晶注入口6aの両側に位置
するマーク100の端部からはみ出さないように封止材
60を塗布し、しかる後に、封止材60を硬化させる。
それ故、液晶注入口6aを確実に封止できるとともに、
封止材60を塗布しすぎることもない。
【0071】また、本形態において、マーク100は、
図7を参照して説明した素子基板形成工程において、第
1金属層形成工程(b)で第1金属層52と同時形成さ
れたTa膜、あるいは、第2金属層形成工程(e)で第
2金属層64a、64bと同時形成されたCr膜であ
り、このような膜については、TFD素子56を形成す
る過程でフォトリソグラフィ技術を用いたパターニング
により形成できるので、マーク100を形成するといっ
ても新たな工程を追加する必要がない。さらに、このよ
うなTa膜やCr膜であれば、下地である基板から目立
つので、これを基準にして1次切断工程P13に対する
検査、あるいはマーク100を基準にしての封止材60
の塗布を行うのが容易である。
【0072】また、本形態では、その他の切断箇所にお
いても、切断精度を容易に検査できるような構成が採用
されている。
【0073】まず、図8において丸Bで囲った領域で
は、図13に示すように、各走査線51の端部は、走査
線51に一対一で対応する中継パターン55を介して給
電パターン59に接続しており、この中継パターン55
を横切るように2次切断予定線L12が通っている。従
って、元基板24aにおいて、走査線51の端部と給電
パターン59とは、2次切断予定線L12を挟んだ両側
に第1のパターン201と第2のパターン202として
所定の距離を隔てて対向し、かつ、第1のパターン20
1と第2のパターン202との間において、中継パター
ン55は、第1のパターン201および第2のパターン
202と幅寸法、形状、色および形成位置などといった
形態の異なる境界パターン203として形成されてい
る。また、境界パターン203が形成されている領域の
幅寸法W2は、この切断箇所での公差に対応する寸法に
なっている。
【0074】それ故、2次切断工程P17において、短
冊状のパネル構造体2bに対して2次切断予定線L12
に沿って元基板24aを切断するとき、切断箇所の両側
に境界パターン203(中継パターン55)の一部が残
るように元基板24aを切断した後、切断箇所の両側に
境界パターン203の一部が各々残っているか否かを確
認すれば、元基板24aに対する切断が公差をクリアす
る精度で行われていたか否かを容易に検査できる。すな
わち、切断が精度よく行われていれば、図13(b)に
示すように、切断箇所の両側に境界パターンの一部が各
々残るのに対して、切断時の精度が悪ければ、図13
(c)、(d)に示すように、切断箇所の一方にのみ境
界パターン203が残り、他方に境界パターン203が
残らない。
【0075】ここで、走査線51の端部からなる第1の
パターン201、給電パターン59からなる第2のパタ
ーン202、および中継パターン55からなる境界パタ
ーン203は、1次切断工程P13および2次切断工程
P17を行う以前に実施される能動素子形成工程P1に
おいて、第1金属層形成工程(b)で第1金属層52と
同時形成されるTa膜、あるいは、陽極酸化処理後、こ
のTa膜の表面に対して第2金属層形成工程(e)で第
2金属層64a、64bと同時形成されたCr膜が積層
された多層膜であり、このような膜は、TFD素子56
を形成する過程でフォトリソグラフィ技術を用いたパタ
ーニングにより形成される。それ故、切断検査用の境界
パターン203などを形成するといっても新たな工程を
追加する必要がない。さらに、このようなTa膜やCr
膜であれば、下地である基板から目立つので、これを基
準にして2次切断工程P17に対する検査を容易に行う
ことができる。
【0076】さらに、本形態において、図8において丸
Cで囲った領域では、図14(a)に示すように、端子
13aからなる第1のパターン301と、周辺領域に形
成された第2のパターン302とが、2次切断予定線L
12を挟んだ両側に所定の距離を隔てて対向し、かつ、
第1のパターン301と第2のパターン302との間に
は、これらのパターン301、302と幅寸法の異なる
境界パターン303が形成されている。ここで、境界パ
ターン303が形成されている領域の幅寸法W3は、2
次切断予定線L12で元基板24aを切断するときの公
差に対応する寸法になっている。
【0077】従って、2次切断工程P13において、短
冊状のパネル構造体2bを2次切断予定線L12に沿っ
て切断するときは、切断箇所の両側に境界パターン30
3の一部が残るように元基板24aを切断し、しかる後
に、切断箇所の両側に境界パターン303の一部が各々
残っているか否かを確認すれば、元基板24aに対する
切断が公差をクリアする精度で行われていたか否かを容
易に検査できる。すなわち、切断が精度よく行われてい
れば、図14(b)に示すように、切断箇所の両側に境
界パターン303の一部が各々残るのに対して、切断時
の精度が悪ければ、図14(c)、(d)に示すよう
に、切断箇所の一方にのみ境界パターン303が残り、
他方に境界パターン303が残らない。
【0078】ここで、端子13aからなる第1のパター
ン301、第2のパターン302、および境界パターン
303は、1次切断工程P13および2次切断工程P1
7を行う以前に実施される能動素子形成工程P1におい
て、第1金属層形成工程(b)で第1金属層52と同時
形成されるTa膜、第2金属層形成工程(e)で第2金
属層64a、64bと同時形成されたCr膜、あるいは
これらの膜を積層した多層膜であり、このような膜は、
TFD素子56を形成する過程でフォトリソグラフィ技
術を用いたパターニングにより形成できる。それ故、切
断検査用の境界パターン303を形成するといっても新
たな工程を追加する必要がない。さらに、このようなT
a膜やCr膜であれば、下地である基板から目立つの
で、これを基準にして二次切断工程P17に対する検査
を容易に行うことができる。
【0079】[その他の実施の形態]図15(a)、
(b)はそれぞれ、図13あるいは図14に示す構成に
代えて採用することのできる切断予定線付近の構成を示
す平面図、および説明図である。図16は、図13ある
いは図14に示す構成に代えて採用することのできる切
断予定線付近の別の構成を示す平面図である。図17
は、図13あるいは図14に示す構成に代えて採用する
ことのできる切断予定線付近のさらに別の構成を示す平
面図である。
【0080】図15(a)、(b)に示すように、元基
板24aにおいて、端子13aは、Ta膜とCr膜の2
層構造として形成される場合が多いので、例えば、第1
のパターン401および第2のパターン402について
は、Ta膜とCr膜の2層構造とし、境界パターン40
3については、Ta膜のみから構成してもよい。このよ
うに構成した場合、Cr膜とTa膜とは、色相が異なる
ので、これらのパターン401、402、403の形状
が同一でも、切断箇所の両側に境界パターン403の一
部が各々残っているか否かを確認することが可能であ
る。
【0081】また、図16に示すように、元基板24a
に対して、給電パターン59などを形成するときに、こ
のパターンを、所定幅をもって二次切断予定線L12を
跨ぐ境界パターン503として形成しておくとともに、
切断工程では、切断箇所の両側に境界パターン503の
一部が残るように元基板24aを二次切断予定線L12
に沿って切断してもよい。
【0082】この際に、境界パターン403が形成され
ている領域の幅寸法W5を、この部分を切断するときの
公差に対応する寸法としておく。従って、二次切断予定
線L12に沿って元基板24aを切断したとき、切断箇
所の両側で境界パターンの一部が各々残っているか否か
を確認すれば、元基板24aに対する切断が精度よく行
われていたか否かを容易に検査できる。すなわち、切断
が精度よく行われていれば、切断箇所の両側に境界パタ
ーン503の一部が残るのに対して、切断時の精度が悪
ければ、切断箇所の一方にのみ境界パターン503が残
り、他方に境界パターン503が残らないからである。
このようなパターンについても、元基板24aに形成さ
れた配線または電気素子を形成する薄膜、例えば、Ta
膜またはCr膜と同時形成することができる。
【0083】さらに、図17に示すように、元基板24
aに対して、2次切断予定線L12を挟んだ両側に所定
の距離を隔てて対向する第1のパターン601および第
2のパターン602を形成しておき、切断工程P17で
は、切断箇所の両側で前記第1のパターン301および
第2のパターン302が欠けないように元基板24aを
2次切断予定線L12に沿って切断してもよい。
【0084】このような構成は、例えば、図13(a)
を参照して説明した構成において、陽極酸化処理が終っ
た後、切断工程を行う前に、中継パターン55を除去し
ておき、切断工程で発生した静電気が中継パターン55
を介して基板内に侵入するような場合に相当する。
【0085】このような構成においては、第1のパター
ン601と第2のパターン602とを元基板24aを切
断するときの公差に対応する距離W6を隔てて形成す
る。従って、二次切断予定線L12に沿って元基板24
aを切断したとき、切断箇所の両側で第1のパターン6
01および第2のパターン602が欠けることなく残っ
ているか否かを確認すれば、元基板24aに対する切断
が精度よく行われていたか否かを容易に検査できる。す
なわち、切断が精度よく行われていれば、切断箇所の両
側に第1のパターン601および第2のパターン602
が欠けずに残るのに対して、切断時の精度が悪ければ、
切断箇所の一方で第1のパターン601あるいは第2の
パターン602が欠けてしまうからである。
【0086】なお、上記実施形態では、能動素子として
TFD素子を用いたアクティブマトリクス方式の液晶装
置1を例に説明したが、能動素子として薄膜トランジス
タを用いたアクティブマトリクス方式の液晶装置、ある
いはその他の電気光学装置に本発明を適用してもよいな
ど、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変で
きる。
【0087】(電子機器の実施形態)図18は、本発明
に係る液晶装置を各種の電子機器の表示装置として用い
る場合の一実施形態を示している。ここに示す電子機器
は、表示情報出力源70、表示情報処理回路71、電源
回路72、タイミングジェネレータ73、そして液晶装
置74を有する。また、液晶装置74は、液晶表示パネ
ル75及び駆動回路76を有する。液晶装置74および
液晶パネル75としては、前述した液晶装置1および液
晶パネル2を用いることができる。
【0088】表示情報出力源70は、ROM(Read Onl
y Memory)、RAM(Random Access Memory)等といっ
たメモリ、各種ディスク等といったストレージユニッ
ト、デジタル画像信号を同調出力する同調回路等を備
え、タイミングジェネレータ73によって生成された各
種のクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像
信号等といった表示情報を表示情報処理回路71に供給
する。
【0089】表示情報処理回路71は、シリアル−パラ
レル変換回路や、増幅・反転回路、ローテーション回
路、ガンマ補正回路、クランプ回路等といった周知の各
種回路を備え、入力した表示情報の処理を実行して、そ
の画像信号をクロック信号CLKと共に駆動回路76へ
供給する。駆動回路76は、図1における走査線駆動回
路57やデータ線駆動回路58、検査回路等を総称した
ものである。また、電源回路72は、各構成要素に所定
の電圧を供給する。
【0090】図19は、本発明に係る電子機器の一実施
形態であるモバイル型のパーソナルコンピュータを示し
ている。ここに示すパーソナルコンピュータは、キーボ
ード81を備えた本体部82と、液晶表示ユニット83
とを有する。液晶表示ユニット83は、前述した液晶装
置1を含んで構成される。
【0091】図20は、本発明に係る電子機器の他の実
施形態である携帯電話機を示している。ここに示す携帯
電話機90は、複数の操作ボタン91と液晶装置1を有
している。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、元基
板を切断するときの公差に対応する幅のマークを元基板
に形成しておくので、切断予定線に沿って、元基板を切
断したとき、切断箇所の両側にマークの一部が各々残っ
ているか否かを確認すれば、切断が精度よく行われてい
たか否かを容易に検査できる。すなわち、切断が精度よ
く行われていれば、切断箇所の両側にマークの一部が各
々残るのに対して、切断時の精度が悪ければ、切断箇所
の一方にのみマークが残り、他方にマークが残らないか
らである。また、第1の基板と第2の基板とを貼り合わ
せた空パネルにおいて、基板に対して電気光学物質を注
入するための注入口は、元基板に対する切断箇所で開口
しているので、切断工程の良否を検査するのに用いたマ
ークを、元基板に対する切断箇所のうち、注入口に塗布
する封止材の塗布範囲を示す位置に形成しておけば、マ
ークを基準に封止材を塗布できる。それ故、封止材の塗
布量の多寡に起因する不具合の発生を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した液晶装置の電気的構成を模式
的に示すブロック図である。
【図2】(a)、(b)はそれぞれ、本発明を適用した
液晶装置の液晶パネルにおいて液晶層を挟持する1対の
基板のうち、素子基板における1画素分の平面図、およ
び図2(a)のA−A線断面図である。
【図3】本発明を適用した液晶装置の分解斜視図であ
る。
【図4】本発明を適用した液晶装置の断面図である。
【図5】本発明を適用した液晶装置の製造方法の一例を
示す工程図である。
【図6】本発明を適用した液晶装置の液晶パネルを構成
する1対の基板を製造するのに用いた元基板の説明図で
ある。
【図7】本発明を適用した液晶装置の製造工程のうち、
素子基板形成工程を示す工程断面図である。
【図8】本発明を適用した液晶装置の製造方法におい
て、工程素子基板形成用の元基板に対するシール材印刷
工程、および対向基板形成用の元基板に対するラビング
工程までを終えた状態を模式的に示す斜視図である。
【図9】本発明を適用した液晶装置の製造方法におい
て、素子基板形成用の元基板と、対向基板形成用の元基
板とを貼り合わせて空のパネルを構成した状態を模式的
に示す平面図である。
【図10】(a)、(B)はそれぞれ、図9に示す空の
パネルを1次切断工程により短冊状に切断した状態を示
す説明図、およびこの短冊状のパネルに液晶を注入した
後、その注入口を封止材で封止した状態を示す説明図で
ある。
【図11】(a)、(b)はそれぞれ、図8の丸Aで囲
んだ領域を拡大して示す平面図、およびこの部分で元基
板を精度よく切断したときの様子を示す説明図であり、
(c)、(d)はいずれも、元基板を切断したときの精
度が低かったときの様子を示す説明図である。
【図12】本発明を適用した液晶装置の製造方法におい
て、短冊状のパネルに対して液晶を注入した後、液晶注
入口を封止材で封止した様子を示す説明図である。
【図13】(a)、(b)はそれぞれ、図8の丸Bで囲
んだ領域を拡大して示す平面図、およびこの部分で元基
板を精度よく切断したときの様子を示す説明図であり、
(c)、(d)はいずれも、元基板を切断したときの精
度が低かったときの様子を示す説明図である。
【図14】(a)、(b)はそれぞれ、図8の丸Cで囲
んだ領域を拡大して示す平面図、およびこの部分で元基
板を精度よく切断したときの様子を示す説明図であり、
(c)、(d)はいずれも、元基板を切断したときの精
度が低かったときの様子を示す説明図である。
【図15】(a)、(b)はそれぞれ、図13あるいは
図14に示す構成に代えて採用することのできる切断予
定線付近の構成を示す平面図、および説明図である。
【図16】図13あるいは図14に示す構成に代えて採
用することのできる切断予定線付近の別の構成を示す平
面図である。
【図17】図13あるいは図14に示す構成に代えて採
用することのできる切断予定線付近のさらに別の構成を
示す平面図である。
【図18】本発明に係る液晶装置を用いた各種電子機器
の構成を示すブロック図である。
【図19】本発明に係る液晶装置を用いた電子機器の一
実施形態としてのモバイル型のパーソナルコンピュータ
を示す説明図である。
【図20】本発明に係る液晶装置を用いた電子機器の一
実施形態としての携帯電話機の説明図である。
【符号の説明】
1 液晶装置(電気光学装置) 2 液晶パネル 2a 大型のパネル構造体 2b 短冊状のパネル構造体 6 シール材 6a 液晶注入口 7a 素子基板 7b 対向基板 8a、8b 液晶駆動用IC 12a、12b 偏光板 17a 素子基板を構成する基板 17b 対向基板を構成する基板 24a 素子基板形成用の元基板 24b 対向基板形成用の元基板 51 走査線 52 データ線 53 画素 54 液晶層 55 中継パターン 56 TFD素子 57 走査線駆動回路 58 データ線駆動回路 59 給電パターン 60 封止材 61 下地層 62 第1金属層 63 絶縁層 64a、64b 第2金属層 66 画素電極 100 マーク 201、301、401、601 第1のパターン 202、302、402、602 第2のパターン 203、303、403 境界パターン L11、L21 1次切断予定線 L12、L22 2次切断予定線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/00 352 G09F 9/00 352 H01L 49/02 H01L 49/02 Fターム(参考) 2H089 LA22 LA24 NA24 QA16 TA12 2H090 JB02 JB03 JC11 JC13 LA15 MB01 2H092 GA50 JA01 JB22 MA05 MA13 MA19 MA24 NA25 PA08 5G435 AA17 BB12 CC09 EE32 EE36 EE37 EE40 KK03 KK05 KK10

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の基板を形成するための元基板を切
    断予定線に沿って切断する切断工程と、前記第1の基板
    に第2の基板を貼り合わせた空パネルにおいて前記元基
    板に対する切断箇所で開口する注入口を介して基板間に
    電気光学物質を注入する注入工程と、前記注入口に封止
    材を塗布して当該注入口を封止する封止工程とを有する
    電気光学装置の製造方法において、 前記元基板のうち、前記切断予定線に重なり、かつ、前
    記封止材の塗布範囲を指示する位置に所定幅のマークを
    形成する工程を具備し、 前記切断工程では、切断箇所の両側に前記マークの一部
    が各々残るように前記切断予定線に沿って前記元基板を
    切断し、 前記封止工程では、前記マークを基準に前記封止材を所
    定の範囲に塗布することを特徴とする電気光学装置の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記マークは、前記
    注入口を挟む両側2箇所に各々形成され、前記封止工程
    では、前記注入口の両側2箇所に形成された前記マーク
    の前記注入口側の端部に重ならない範囲に前記封止材を
    塗布することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記マーク
    を、前記元基板に形成される配線あるいは電気素子を構
    成する薄膜と同時形成することを特徴とする電気光学装
    置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、前記マーク
    をTa膜またはCr膜から形成することを特徴とする電
    気光学装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記元基板に対して、前記切断予定線を挟んだ両側に所
    定の距離を隔てて対向する第1のパターンと第2のパタ
    ーンとを形成するとともに、前記第1のパターンと前記
    第2のパターンとの間には、これらのパターンと形態の
    異なる境界パターンを形成する工程を具備し、 前記切断工程では、切断箇所の両側に前記境界パターン
    の一部が残るように前記元基板を前記切断予定線に沿っ
    て切断することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記第1のパターン
    を、前記第1の基板として切り出される基板形成領域に
    形成される複数の配線の端部として形成する一方、前記
    第2のパターンを、前記基板形成領域から切り離される
    周辺領域に給電パターンとして形成し、前記境界パター
    ンを、前記第1のパターンの各々を前記第2のパターン
    に電気的に接続する中継パターンとして形成し、 前記切断工程を行う前に、前記第2のパターンから前記
    境界パターンを経て前記第1のパターンに給電して、前
    記第1のパターンあるいは該第1のパターンに電気的に
    接続する導電膜に対して陽極酸化処理を行うことを特徴
    とする電気光学装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記陽極酸化処理
    は、前記導電膜、および該導電膜の表面に形成された絶
    縁膜を用いて電気素子を形成するための陽極酸化処理で
    あることを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記電気素子は、画
    素スイッチング用のTFD素子であることを特徴とする
    電気光学装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記元基板に対して、所定幅をもって前記切断予定線を
    跨ぐパターンを形成する工程を具備し、 前記切断工程では、切断箇所の両側に前記パターンの一
    部が残るように前記元基板を前記切断予定線に沿って切
    断することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし4のいずれかおいて、
    前記元基板に対して、前記切断予定線を挟んだ両側に所
    定の距離を隔てて対向する第1のパターンおよび第2の
    パターンを形成する工程を具備し、 前記切断工程では、切断箇所の両側で前記第1のパター
    ンおよび第2のパターンが欠けないように前記元基板を
    前記切断予定線に沿って切断することを特徴とする電気
    光学装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項5ないし10のいずれかにおい
    て、前記パターンの各々を、前記元基板に形成された配
    線あるいは電気素子を形成する薄膜と同時形成すること
    を特徴とする電気光学装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項5ないし10のいずれかにおい
    て、前記パターンの各々をTa膜またはCr膜から形成
    することを特徴とする電気光学装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれかに規定
    する製造方法により製造したことを特徴とする電気光学
    装置。
  14. 【請求項14】 第1の基板と第2の基板とがシール材
    で貼り合わされているとともに、該シール材の途切れ部
    分からなる注入口が封止材で封止されてなる電気光学装
    置において、 前記第1の基板の縁部分には、前記封止材の塗布範囲を
    示すとともに、前記第1の基板を元基板から切り出した
    ときの切断位置を検査するためのマークが付されている
    ことを特徴とする電気光学装置。
  15. 【請求項15】 第1の基板と第2の基板とがシール材
    で貼り合わされているとともに、該シール材の途切れ部
    分からなる注入口が封止材で封止されてなる電気光学装
    置において、 前記注入口は、前記第1の基板の縁部分で開口してお
    り、 前記第1の基板の縁部分には、この縁部分に沿って前記
    注入口の両側にマークが設けられていることを特徴とす
    る電気光学装置。
  16. 【請求項16】 請求項14または15において、前記
    マークは、前記注入口を挟む両側2箇所に形成され、前
    記封止材は、前記注入口の両側2箇所に形成された前記
    マークの前記注入口側の端部に重ならない範囲に塗布さ
    れていることを特徴とする電気光学装置。
  17. 【請求項17】 請求項14ないし16のいずれかにお
    いて、前記マークは、前記第1の基板に形成された配線
    あるいは電気素子を形成する薄膜と同一の組成を有して
    いることを特徴とする電気光学装置。
  18. 【請求項18】 請求項14ないし16のいずれかにお
    いて、前記マークは、Ta膜またはCr膜から構成され
    ていることを特徴とする電気光学装置。
  19. 【請求項19】 請求項13ないし18のいずれかに規
    定する電気光学装置を表示部として備えていることを特
    徴とする電子機器。
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