JP2002174818A - 液晶表示装置およびその製造方法 - Google Patents

液晶表示装置およびその製造方法

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JP2002174818A
JP2002174818A JP2000374228A JP2000374228A JP2002174818A JP 2002174818 A JP2002174818 A JP 2002174818A JP 2000374228 A JP2000374228 A JP 2000374228A JP 2000374228 A JP2000374228 A JP 2000374228A JP 2002174818 A JP2002174818 A JP 2002174818A
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liquid crystal
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substrate
gap
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Toshiki Moriwaki
俊貴 森脇
Kan Okazaki
敢 岡▲崎▼
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール材の加熱硬化時に発生するシール材の
流れ出しによる表示不良を未然に防ぐことができる液晶
表示装置およびその製造方法を提供する。 【解決手段】 カラーフィルタ基板2とアクティブマト
リクス基板3とを貼合わせる際に、アクティブマトリク
ス基板3に形成されたシール材5は、潰されつつ伸ばさ
れることによってカラーフィルタ基板2に形成されたシ
ール材保持壁4と接触する。シール材保持壁4とアクテ
ィブマトリクス基板3との間のギャップd2を両基板の
表示領域間のギャップd1より小さくすることで、毛細
管現象によってシール材5が表示領域の外側へと誘導さ
れるので、シール材5の流れ出しによる表示不良を防止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デスクトップ型パソコン、カーナ
ビゲーションなど、液晶表示装置を用いた商品が実用化
されており、市場のニーズとして表示の高品位化が求め
られている。液晶表示装置の表示品位を決定する1つの
要因が液晶層の厚さ(以下、セル厚と呼ぶ)である。今
後、液晶表示装置のさらなる大型化、高精細化、高画質
化を行ううえでセル厚をいかに均一にするかは非常に重
要である。
【0003】高画質、高精細のディスプレイを代表する
ものとして、アモルファスシリコンを使用しているTF
T(Thin Film Transistor)液晶表示装置がある。TF
Tは、電極材料、半導体材料および絶縁体材料などの様
々な膜構成から成る。したがって、各材料の構造および
膜厚なども様々である。
【0004】図7は、従来の液晶表示装置20の構成を
示す断面図である。液晶表示装置20は、カラーフィル
タ基板2、アクティブマトリクス基板3、シール材5、
カラーフィルタ9、透明電極10、電極配線11および
プラスチックビーズ12を有する。カラーフィルタ基板
2上には、RGB(R:レッド,G:グリーン,B:ブ
ルー)3色からなるカラーフィルタ9と、ITO(Indi
um Tin Oxide)などの透明電極10とが形成されてい
る。アクティブマトリクス基板3上には、外部回路との
電気的接続を行うための電極配線11と、図示しない複
数のTFTとがマトリクス状に形成され、表示領域の外
周部にカラーフィルタ基板2と貼合わせるためのシール
材4が形成されている。両基板間の間隙部分13は、ス
ペーサであるプラスチックビーズ12によってギャップ
が規定され、間隙部分13に狭持された液晶が、電極間
に印加される電圧に応じてその配列を変えることで光の
透過が制御される。
【0005】通常、液晶表示装置を製造する場合、基板
の周辺部にシール材5を印刷し、仮焼成でシール材5中
の接着剤の溶剤を充分に揮発させた後、シール材5で取
り囲む表示領域に球状スペーサを散在させて一対の基板
を貼合わせる。シール材5には熱硬化性樹脂を使用する
ことが多く、貼合わせ後のシール材硬化時においては、
たとえば150℃で1時間加熱する。シール材5の硬化
後、基板を常温に戻して液晶を注入する。液晶注入工程
では、まず液晶注入口を介してパネル内部および液晶溜
め容器の真空脱気を行う。次に、液晶表示装置と液晶溜
め容器を相互に連通させて液晶表示装置の毛細管現象を
利用して液晶を静かに注入する。その後、真空容器内に
窒素などの不活性ガスを導入して大気圧に戻し、液晶表
示装置内の内圧差により液晶を充分に注入する。液晶注
入の終わったパネルは真空容器内から取出し、注入口に
残っている液晶を拭取り、樹脂を塗布硬化して封止す
る。液晶は、液晶が完全に未注入の状態である空セルと
同様の状態に達するまで注入される。したがって、空セ
ル状態の均一性によってセル厚が規定される。
【0006】また、装置外周に形成しているシール材5
もセル厚を規定する要因であるが、基板貼合わせ工程の
シール加熱硬化時において、図8の平面図が示すように
シール材5が表示領域6に流れ出し、表示不良を起こす
という問題がある。これに対して、特開昭62−525
31号公報記載の液晶表示装置は、基板に電極配線およ
び配向膜を形成後、画素部分を囲むように障壁を形成す
る。障壁の外側に印刷などでシール材を形成し、基板貼
合わせ時にシール材が押し出されるときにこの障壁によ
って、画素部への進入を防止することができる。
【0007】また、特開平4−147218号公報記載
のカラー液晶パネル装置は、カラーフィルタの表示部と
周辺シール部が設置される部分との間に、表示部と同じ
高さでかつ表示部と分離した補助防止柵をカラーフィル
タ基板に設ける。これにより対向基板と補助防止柵との
間隙の毛細管現象を利用してシール材の流れ出しが表示
領域まで到達するのを防ぐことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】液晶表示装置におい
て、シール材の役割は、液晶層を挟持している一対の基
板間のセル厚、特に表示領域周辺のセル厚を規定するう
えで非常に重要である。また、シール材に含まれている
ファイバスペーサおよびセル内に散布されているプラス
チックビーズもセル厚を規定する要因である。特にシー
ル材に含まれるときのガラスファイバの濃度分布および
セル内に散布されるプラスチックビーズの散布バラツキ
は、パネル全体におけるセル厚のバラツキ分布との相関
性が非常に高く、場合によっては、上記2つのバラツキ
要因によって、セル厚が極端に薄くなる領域が形成され
ることがある。特にシール材を硬化させる際に、硬化反
応前の昇温時にシール材の粘度低下が起こり、バスライ
ン上などのセル厚の小さい表示領域では毛細管現象によ
ってシール材が流れ出し、表示領域周辺における液晶の
配向不良を起こしている。
【0009】前述の従来技術では、障壁によってシール
材の流れを遮る、もしくは対向基板と補助防止柵との間
隙の毛細管現象でシール流れを留まらせることになる
が、シール材と表示部は接近しており、シール材近傍の
表示部ではシール材から染み出した未硬化成分の影響を
受けやすくなり、その結果、シール材近傍では液晶材の
電圧保持率低下による表示品位の低下が発生しやすくな
る。
【0010】本発明の目的は、シール材の加熱硬化時に
発生するシール材の流れ出しによる表示不良を未然に防
ぐことができる液晶表示装置およびその製造方法を提供
することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、表示領域の外
周部にシール材保持壁が形成された第1の基板と、表示
領域の外周部に前記第1の基板と貼合わせるためのシー
ル材が形成された第2の基板と、前記両基板間に挟持さ
れる液晶層とを有する液晶表示装置において、前記シー
ル材保持壁は、前記シール材より外側かつ前記シール材
と接触する位置に形成され、前記両基板の表示領域間の
ギャップd1と、前記シール材保持壁の頂部と前記第2
の基板とのギャップd2とが、d1>d2となるように
貼合わされたことを特徴とする液晶表示装置である。
【0012】本発明に従えば、シール材保持壁がシール
材より外側かつ前記シール材と接触する位置に形成さ
れ、両基板の表示領域間のギャップd1と、前記シール
材保持壁の頂部と前記第2の基板の表示領域の外周部と
のギャップd2とが、d1>d2となるように貼合わさ
れているので、シール材の加熱硬化時に発生するシール
材の流れ出しを、シール材保持壁と第2の基板とのギャ
ップの毛細管現象によって、意図的に表示領域より外側
に誘導することで表示不良を防ぐことができる。
【0013】また本発明は、前記シール材保持壁は、前
記第2の基板とのギャップが内側が広く、外側が狭くな
るように形成されることを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、シール材保持壁と第2の
基板とのギャップが内側が広く、外側が狭くなるように
形成されるので、シール材がテーパ形状の傾斜に沿って
表示領域から外側へ流れやすくなり、シール材の流れ出
しによる表示不良を防ぐことできるとともに、一旦ギャ
ップd2を有する表示領域外へ流れ出したシール材が表
示領域へ流れ出すことを防止する。これによって、より
確実にシール材の流れ出しを防止することができる。
【0015】また本発明は、第1の基板の表示領域の外
周部にシール材保持壁を形成する工程と、第2の基板の
表示領域の外周部に前記第1の基板と貼合わせるための
シール材を形成する工程と、前記両基板を貼合わせる工
程とを有する液晶表示装置の製造方法において、前記シ
ール材保持壁を前記シール材より外側かつ前記シール材
と接触する位置に形成し、前記両基板の表示領域間のギ
ャップd1と、前記シール材保持壁の頂部と前記第2の
基板とのギャップd2とが、d1>d2となるように貼
合わせることを特徴とする液晶表示装置の製造方法であ
る。
【0016】本発明に従えば、両基板の貼合わせ工程
で、前記両基板の表示領域間のギャップd1と、前記シ
ール材保持壁の頂部と前記第2の基板の表示領域の外周
部とのギャップd2とが、d1>d2となるように貼合
わせるので、シール材の加熱硬化時に発生するシール材
の流れ出しを、シール材保持壁と第2の基板とのギャッ
プの毛細管現象によって、意図的に表示領域より外側に
誘導することで表示不良を防ぐことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態で
ある液晶表示装置1を構成するカラーフィルタ基板2お
よびアクティブマトリクス基板3を示す図である。図1
(a)は平面図を示し、図1(b)は斜視図を示してい
る。図2は、本発明の実施形態の液晶表示装置1の構成
を示す断面図である。なお、図2の断面図は、図1
(a)のA−A面における断面図である。第1の基板で
あるカラーフィルタ基板2にシール材保持壁4が形成さ
れ、第2の基板であるアクティブマトリクス基板3にシ
ール材5が形成される。このとき、シール材保持壁4
は、カラーフィルタ基板2とアクティブマトリクス基板
3を貼合わせた場合、シール材5より外側であり、かつ
シール材5と接触する位置に形成される。さらに、シー
ル材保持壁4は、表示領域6側に面するシール材保持壁
の表示領域側面41とシール材保持壁の非表示領域側面
42を備えている。
【0018】次に、本発明の実施形態の液晶表示装置1
の詳細について図2を用いて説明する。まず、液晶表示
装置1は、カラーフィルタ基板2、アクティブマトリク
ス基板3、シール材保持壁4、シール材5、カラーフィ
ルタ9、透明電極10、電極配線11およびプラスチッ
クビーズ12を有する。カラーフィルタ基板2上には、
RGB(R:レッド,G:グリーン,B:ブルー)3色
からなるカラーフィルタ9と、ITO(Indium Tin Oxi
de)などの透明電極とから各画素の領域が形成され、全
画素領域を含む表示領域6の外周部にシール材保持壁4
が形成されている。アクティブマトリクス基板3上に
は、外部回路との電気的接続を行うための電極配線11
と、図示しない複数のTFTとがマトリクス状に形成さ
れ、表示領域6の外周部にカラーフィルタ基板2と貼合
わせるためのシール材4が形成されている。両基板間の
間隙部分13は、スペーサであるプラスチックビーズ1
2によってギャップが規定され、間隙部分13に狭持さ
れた液晶が、電極間に印加される電圧に応じてその配列
を変えることで光の透過が制御される。
【0019】また、両基板の表示領域6間のギャップを
d1、シール材保持壁4の頂部とアクティブマトリクス
基板2とのギャップをd2とすると、両基板を貼合わせ
る際に、d1とd2との関係がd1>d2となるように
シール材保持壁4の高さおよびプラスチックビーズ12
の直径などが調整されている。
【0020】本発明の液晶表示装置1は、このような構
成を有することにより、基板の貼合わせ工程において、
表示領域6側に向かって流れ出していたシール材5を毛
細管現象によって表示領域6とは逆のシール材保持壁4
側に誘導することができるので、シール材5の流れ出し
に伴う表示不良を防止することができる。
【0021】なお、図2の断面図は、シール材保持壁4
のシール材保持壁の非表示領域側面42と、シール材5
のシール材の非表示領域側面52が面一の場合の断面図
であるが、これに限らず、シール材5の浸透の程度によ
って、シール材の非表示領域側面52が、シール材保持
壁の非表示領域側面42より表示領域6側寄り、もしく
は、表示領域6から外側寄り(シール材5がシール材保
持壁の非表示領域側面42からはみ出す)に形成されて
もよい。
【0022】次に、本実施形態の液晶表示装置1の製造
方法について説明する。図3は、シール材保持壁4を形
成する工程図である。まず、カラーフィルタ基板2上に
RGBの3色からなるカラーフィルタ9と、対向電極で
ある透明電極10を形成し、その上にスピンコート法に
よって、感光性のアクリル系樹脂を3μmの厚さで塗布
することで有機樹脂層14を形成する(図2(a))。
次に、マスク100と露光装置(ステッパ)とを用いて
露光を行った後、現像処理で感光部を除去して現像パタ
ーン14aを形成する(図2(b))。続いて枚葉オー
ブンにて焼成(180℃)を行い、シール材保持壁4を
形成する(図2(c))。このとき、マスク100とし
て、予めカラーフィルタ基板2の表示領域6の外周部に
シール材保持壁4が形成できるマスクを用いる。さら
に、マスク100は、カラーフィルタ基板2とアクティ
ブマトリクス基板3の貼合わせ工程でシール材保持壁4
が、シール材5の外周を取巻き、かつシール材保持壁4
のシール材保持壁の非表示領域側面42がシール材5の
シール材の非表示領域側面52と重なるようなマスクを
用いる。
【0023】また、有機樹脂層14の厚さは3μmに限
定されるものではなく、1.5〜5μmの範囲であれば
よく、上記のように単層であっても、膜厚を大きくする
ために複数回の塗布による多層構造であってもよい。
【0024】一方、シール材5を形成する工程におい
て、液晶を駆動させるためのTFT素子と電極配線11
が形成されたアクティブマトリクス基板2に対して、ス
クリーン印刷法によりエポキシ系樹脂(25℃における
粘度40Pa・s)から成るシール材5を形成する。
【0025】ここで、スクリーン印刷装置に使用される
マスクのパターンは、アクティブマトリクス基板3の表
示領域6の外周部にシール材5が形成できるマスクを用
いる。スクリーン印刷されたアクティブマトリクス基板
3のシール材5は、温度110℃で4分間の仮焼成を行
い、その後、両基板の貼合わせ工程においてカラーフィ
ルタ基板2とアクティブマトリクス基板3とを貼合わ
せ、かつ押圧(0.8kg/cm2)をかけて、170
℃で2時間加熱し、本焼成を行う。
【0026】この貼合わせ工程において、シール材5
は、潰されつつ伸ばされることによってシール材保持壁
4と接触する。シール材保持壁4とアクティブマトリク
ス基板3との間のギャップd2は、両基板の表示領域6
間のギャップd1よりも狭くなる(d1>d2)ため、
図4の平面図に示すようにシール材5は毛細管現象によ
ってシール材保持壁4の方向、つまり表示領域6から外
側の矢印方向へと誘導される。
【0027】したがって、シール材5の形成領域におい
て、電極配線11などにより部分的な狭いギャップが存
在したとしても、表示領域6の方向にシール材5が侵入
することが防がれ、表示不良が発生しない。
【0028】また、シール材5の仮焼成から本焼成まで
の工程間で、貼合わせ時のアライメントエラーのトラブ
ルなどによりしばらく作業を中断すると、一旦狭ギャッ
プ領域に浸透したシール材5が、加熱により流れ出して
しまうが、上記のように仮焼成、基板貼合わせ、シール
材本焼成の処理を連続的に行うことでこれを防止するこ
とができる。
【0029】図5は、本発明の他の実施形態である液晶
表示装置1の構成を示す断面図である。本実施形態の液
晶表示装置1は、図2で説明した実施形態の液晶表示装
置1と比較して、シール材保持壁4aの形状が異なって
いる。その他同一の部位については同一の符号を付して
説明を省略する。シール材保持壁4aの形状は、その頂
部が傾斜面を持つ略テーパ状の形状とする。この形状と
することにより、シール材保持壁4aとカラーフィルタ
基板3とのギャップは、基板の内側が広く外側に向かっ
て狭くなる。このため、基板貼合わせ工程において、シ
ール材5がテーパ形状の傾斜に沿って毛細管現象によっ
て表示領域6から外側へ流れやすくなる。また、一旦ギ
ャップd2を有する表示領域外周部へ流れ出したシール
材5は、d1>d2の関係により、ギャップd1を有す
る表示領域6へ流れ出すことがなくなる。さらに、毛細
管現象で外側に誘導することによりシール材5中の未硬
化成分が表示領域6へ流れ出すことも防ぐことができ
る。
【0030】したがって、シール材5の形成領域の付近
において、プラスチックビーズ6の分散バラツキ、シー
ル材5の膜厚ムラによりギャップが局所的に狭くなる領
域が発生しても、シール材5の染み出しを防ぐことで表
示領域6の周縁部での表示不良が発生しない。
【0031】ここで、本実施形態においては、シール保
持壁4aのテーパ角θは、30°としたが、これに限ら
ず15〜75°の範囲であればよい。
【0032】次に、他の実施形態の液晶表示装置1の製
造方法について説明する。図6は、シール材保持壁4a
を形成する工程図である。まず、カラーフィルタ基板2
上にRGBの3色からなるカラーフィルタ9と、対向電
極である透明電極4を形成し、その上にスピンコート法
によって、感光性のアクリル系樹脂(ポジ型)を3μm
の厚さで塗布することで有機樹脂層14を形成する(図
6(a))。次に、マスク100と露光装置(ステッ
パ)とを用いて露光を行う(図6(b))。マスク10
0による非感光領域である現像パターン14aの特定領
域に対し、マスク101を用いてさらに露光を行った
後、現像処理で感光部を除去し、現像パターン14bを
形成する(図6(c))。続いて枚葉オーブンにて焼成
(180℃)を行い、シール材保持壁4aを形成する
(図6(d))。このとき、マスク101は、露光装置
からの光の透過率がマスク100の透過率より小さくな
る領域を有するマスクを用いる。本実施形態では、例え
ばマスク101の領域101aに光拡散面を持つものを
用いることで透過率を小さくし、感光不良とすることで
テーパー形状を有する現像パターン14bを形成するこ
とができる。また領域101aにはスリットパターンな
どを用いてもよい。
【0033】さらに、マスク100は、カラーフィルタ
基板2とアクティブマトリクス基板3の貼合わせ工程で
シール材保持壁4aがシール材5の外周を取巻き、かつ
シール材保持壁4aのシール材保持壁の非表示領域側面
42がシール材5のシール材の非表示領域側面52と重
なるようなマスクを用いる。
【0034】また、有機樹脂層14の厚さは3μmに限
定されるものではなく、1.5〜5μmの範囲であれば
よく、上記のように単層であっても、膜厚を大きくする
ために複数回の塗布による多層構造であってもよい。
【0035】一方、シール材5を形成する工程におい
て、液晶を駆動させるためのTFT素子と電極配線11
が形成されたアクティブマトリクス基板2に対して、ス
クリーン印刷法によりエポキシ系樹脂(25℃における
粘度40Pa・s)から成るシール材5を形成する。
【0036】この後、前述の実施形態と同様にシール材
5の仮焼成を行い、両基板の貼合わせ工程においてカラ
ーフィルタ基板2とアクティブマトリクス基板3とを貼
合わせ、かつ押圧(0.8kg/cm2)をかけて、1
70℃で2時間加熱し、本焼成を行う。
【0037】この貼合わせ工程において、シール材5
は、潰されつつ伸ばされることによってシール材保持壁
4aと接触する。シール材保持壁4aとアクティブマト
リクス基板3とのギャップは、表示領域6側が広く表示
領域6の外側に向かって狭くなる。シール材5はテーパ
形状の傾斜に沿って表示領域6から外側の方向へ流れや
すくなる。したがって、シール材5の形成領域におい
て、表示領域6の方向にシール材5が侵入することが防
がれ、表示不良が発生しない。
【0038】また、前述の特開昭62−52531号公
報の液晶パネルのように、電極配線および配向膜を形成
後に障壁を形成すると、障壁形成時に配向膜そのものに
対して何らかの配向不良の原因となる影響を与えるおそ
れがあるが、本発明では、シール材保持壁4は配向膜形
成前に形成するので、配向膜そのものに対しては何のス
トレスも与えず、配向不良を生じさせない。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、シール材
の加熱硬化時に発生するシール材の流れ出しを、シール
材保持壁と第2の基板とのギャップの毛細管現象によっ
て、意図的に表示領域より外側に誘導することで表示不
良を防ぐことができる。
【0040】また本発明によれば、シール材がテーパ形
状の傾斜に沿って表示領域から外側へ流れやすくなり、
シール材の流れ出しによる表示不良を防ぐことができる
とともに、一旦ギャップd1を有する表示領域外へ流れ
出したシール材が表示領域へ流れ出すことを防止する。
これによって、より確実にシール材の流れ出しを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である液晶表示装置1を
構成するカラーフィルタ基板2およびアクティブマトリ
クス基板3を示す図である。
【図2】本発明の実施形態の液晶表示装置1の構成を示
す断面図である。
【図3】シール材保持壁4を形成する工程図である。
【図4】シール材5がシール材保持壁4に保持された状
態を示す平面図である。
【図5】本発明の他の実施形態の液晶表示装置1の構成
を示す断面図である。
【図6】シール材保持壁4aを形成する工程図である。
【図7】従来の液晶表示装置20の構成を示す断面図で
ある。
【図8】シール材5が表示領域6へ流れ出した状態を示
す平面図である。
【符号の説明】
1,20 液晶表示装置 2 カラーフィルタ基板 3 アクティブマトリクス基板 4,4a シール材保持壁 5 シール材 6 表示領域 9 カラーフィルタ 10 透明電極 11 電極配線 12 プラスチックビーズ 13 液晶注入用間隙 14 有機樹脂層 14a,14b 現像パターン 41 シール材保持壁の表示領域側面 42 シール材保持壁の非表示領域側面 51 シール材の表示領域側面 52 シール材の非表示領域側面 100,101 マスク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示領域の外周部にシール材保持壁が形
    成された第1の基板と、 表示領域の外周部に前記第1の基板と貼合わせるための
    シール材が形成された第2の基板と、 前記両基板間に挟持される液晶層とを有する液晶表示装
    置において、 前記シール材保持壁は、前記シール材より外側かつ前記
    シール材と接触する位置に形成され、 前記両基板の表示領域間のギャップd1と、前記シール
    材保持壁の頂部と前記第2の基板とのギャップd2と
    が、d1>d2となるように貼合わされたことを特徴と
    する液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記シール材保持壁は、前記第2の基板
    とのギャップが内側が広く、外側が狭くなるように形成
    されることを特徴とする請求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 第1の基板の表示領域の外周部にシール
    材保持壁を形成する工程と、 第2の基板の表示領域の外周部に前記第1の基板と貼合
    わせるためのシール材を形成する工程と、 前記両基板を貼合わせる工程とを有する液晶表示装置の
    製造方法において、 前記シール材保持壁を前記シール材より外側かつ前記シ
    ール材と接触する位置に形成し、 前記両基板の表示領域間のギャップd1と、前記シール
    材保持壁の頂部と前記第2の基板とのギャップd2と
    が、d1>d2となるように貼合わせることを特徴とす
    る液晶表示装置の製造方法。
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