JP2002174748A - 光結合装置 - Google Patents

光結合装置

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JP2002174748A
JP2002174748A JP2000374715A JP2000374715A JP2002174748A JP 2002174748 A JP2002174748 A JP 2002174748A JP 2000374715 A JP2000374715 A JP 2000374715A JP 2000374715 A JP2000374715 A JP 2000374715A JP 2002174748 A JP2002174748 A JP 2002174748A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡素な構造によって実現され、調芯自由度が
高く、調芯精度が良好な光結合装置を提供すること。 【解決手段】 本発明の光結合装置は、第一光ファイバ
1aと、第一光ファイバ1aの端部を位置決め固定する
第一固定部材3aと、第一光ファイバ1aの端部と対向
する位置に端部が配される第二光ファイバ1bと、第二
光ファイバ1bの端部を位置決め固定する第二固定部材
3bと、第一固定部材3aに対して固定される第一レン
ズ5aと、第二固定部材3bに対して固定される第二レ
ンズ5bと、第一レンズ5a及び第二レンズ5bの間に
配され、両端に第一レンズ5a及び第二レンズ5bがそ
れぞれ固定される円筒状のレンズ間スリーブ6とを備
え、第一レンズ5a及び第二レンズ5bのレンズ間スリ
ーブ6との接触部分が、それぞれ球面状とされているこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の光ファイバ
の端部同士を光結合させる光結合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ファイバによる光通信の需要が
高まってきているが、このような光通信経路上では、一
対の光ファイバの端部同士を光接続する必要が必然的に
生じる。本発明の光結合装置は、このような接続部に用
いられる光部品である。なお、光接続は、一心対一心で
の場合だけでなく、一心対多心である場合や、多心対多
心となるような場合もある。また、単に光接続するだけ
でなく、接続部において光機能部品を用いて所望の処理
を行う場合もある。
【0003】例えば、いわゆる波長分割多重技術(いわ
ゆる、WDM:Wavelength Division Multiplexing)を用い
て伝送されている光信号から特定波長の信号を取り出す
場合などである。このような場合は、接続部に光フィル
タなどの光機能部品を配設して(光機能部品を配設する
ために接続部を形成させて)光信号を処理する。また、
通常は単に一対の光ファイバ同士を光結合しているだけ
であるが、必要なときに光機能部品を取り付けて所望の
信号処理を行うような場合もある。
【0004】このような接続部では、一方の光ファイバ
側の光信号と他方の光ファイバ側の光信号との間で光信
号が劣化することなく伝送されることが重要であり、接
続部を構成する各部品によって正確に調芯を行う必要が
ある。調芯は、各部品の位置を調整することによって行
われるが、位置を正確に調整できなければ調芯が不十分
となってしまう。調芯が正確に行われなければ、接続部
での伝送損失が増加して光通信上の障害となる。このた
め、このような接続部の光接続精度を向上させることを
意図した種々の発明がなされている。特開平11-160569
号公報に記載の光結合回路(接続部で所望の信号処理を
行うタイプ)などもこのような発明の一つである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した公報
に記載されているような従来の光結合回路(装置)は、
調芯自由度が少なく、調芯精度向上のための更なる改良
が望まれていた。また、その際、部品点数が増えるよう
であれば、装置の製造や組立が複雑になるだけでなく、
調芯作業を困難にする要因ともなる。従って、本発明の
目的は、簡素な構造によって実現され、調芯自由度が高
く、調芯精度が良好な光結合装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の光結合
装置は、少なくとも一本以上の第一光ファイバと、第一
光ファイバの端部を位置決め固定する第一固定部材と、
第一光ファイバの端部と対向する位置に端部が配される
少なくとも一本以上の第二光ファイバと、第二光ファイ
バの端部を位置決め固定する第二固定部材と、第一固定
部材に対して固定される第一レンズと、第二固定部材に
対して固定される第二レンズと、第一レンズ及び第二レ
ンズの間に配され、両端に第一レンズ及び第二レンズが
それぞれ固定される円筒状のレンズ間スリーブとを備
え、第一レンズ及び第二レンズのレンズ間スリーブとの
接触部分が、それぞれ球面状とされていることを特徴と
している。
【0007】請求項2に記載の光結合装置は、請求項1
に記載の発明において、レンズ間スリーブの内部に、光
機能部が配設されていることを特徴としている。
【0008】請求項3に記載の光結合装置は、請求項2
に記載の発明において、光機能部が、円筒状の機能部固
定スリーブを介して第一レンズ又は第二レンズに固定さ
れており、第一レンズ又は第二レンズの機能部固定スリ
ーブと接触する部分が、球面状とされていることを特徴
としている。
【0009】請求項4に記載の光結合装置は、請求項1
に記載の発明において、第一固定部材と第一レンズと
が、円筒状の第一円筒スリーブを介して結合され、か
つ、第二固定部材と第二レンズとが、円筒状の第二円筒
スリーブを介して結合されており、第一レンズの第一円
筒スリーブの端部と接触する部分が球面状とされ、か
つ、第二レンズの第二円筒スリーブの端部と接触する部
分が球面状とされていることを特徴としている。
【0010】請求項5に記載の光結合装置は、請求項4
に記載の発明において、第一レンズ及び第二レンズが、
それぞれ球状の形態をしたボールレンズであることを特
徴としている。
【0011】請求項6に記載の光結合装置は、請求項5
に記載の発明において、第一光ファイバ及び第二光ファ
イバの各端面、並びに、第一レンズ及び第二レンズの表
面に、反射防止コーティングが施されていることを特徴
としている。
【0012】請求項7に記載の光結合装置は、請求項6
に記載の発明において、第一光ファイバ及び第二光ファ
イバの各端面が、それぞれの光軸に対して斜めに形成さ
れていることを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の光結合装置の実施形態に
ついて図面を参照しつつ説明する。図1〜図3に、本発
明の第一実施形態を示す。なお、図1〜図3において
は、後述する各スリーブのみが断面として示されてい
る。
【0014】本実施形態の光結合装置は、WDM伝送され
ている光信号中から特定波長の信号を取り出すものであ
る。この光結合装置では、図1(a)中左方の光ファイバ
(第一光ファイバ)1aから入射した光信号を光フィル
タ(光機能部:バンドパスフィルタ)2に導き、光フィ
ルタ2によって取り出した特定波長の信号を図1(b)右
方の光ファイバ(第二光ファイバ)1bから出射させ
る。また、特定波長が取り出された後の残り光信号は、
光フィルタ2によって反射され、図1(a)中左方の光フ
ァイバ1cから出射される。
【0015】光ファイバ1a,1cの端部は、ほぼ円柱
状の第一固定部材3aの内部に固定されている。光ファ
イバ1a,1cの端面は、第一固定部材3aの端面と共
に研磨され、光ファイバ1a,1cの光軸に対して斜め
に形成されている。これにより、光ファイバ1a,1c
の端面での反射光を光伝達路外に逃がし、反射光が光伝
達路内に戻るのを抑止して伝送損失の増加を抑止してい
る。同様に、光ファイバ1bの端部は、ほぼ円柱状の第
二固定部材3bの内部に固定されている。光ファイバ1
bの端面も、第二固定部材3bの端面と共に研磨され、
光ファイバ1bの光軸に対して斜めに形成されており、
伝送損失の増加を抑止している。
【0016】第一固定部材3aは、円筒状の第一円筒ス
リーブ4aの内部に挿入され、固定されている。第一固
定部材3aの外径が第一円筒スリーブ4aの内径にほぼ
等しく、接着剤により両者は固定される(樹脂接着に限
らず、溶接や半田固定でも良い)。そして、この第一円
筒スリーブ4aの先端側に球状のボールレンズ(第一レ
ンズ)5aが取り付けられている。第一円筒スリーブ4
aとボールレンズ5aとは接着剤によって固定されてい
る。接着剤は、第一円筒スリーブ4aとボールレンズ5
aとの接触部が形成する円の周上に等間隔に数カ所塗布
されている。
【0017】このため、第一円筒スリーブ4a、ボール
レンズ5a及び接着剤の熱収縮差によって発生する応力
が、ボールレンズ5aに均等に作用するため、温度特性
を定させることができる。なお、第一円筒スリーブ4a
とボールレンズ5aとの接触部が形成する円の周上の全
てに接着剤を塗布しても同様の効果が得られる。第二固
定部材3b、筒状の第二円筒スリーブ4b及びボールレ
ンズ(第二レンズ)5bの結合も、上述した第一固定部
材3a、第一円筒スリーブ4a及びボールレンズ5aの
結合と全く同様になされているので詳しい説明は省略す
るが、温度特性に優れた結合方式であることは言うまで
もない。
【0018】そして、ボールレンズ5a,5b同士は、
円筒状のレンズ間スリーブ6によって互いに結合されて
いる。各ボールレンズ5a,5bは球状であるので、そ
れぞれのレンズ間スリーブ6との接触部は球面となって
いる。ボールレンズ5a,5bとレンズ間スリーブ6と
の結合方式も、上述した第一円筒スリーブ4aとボール
レンズ5aとの結合方式と全く同様であるため詳しい説
明は省略するが、温度特性に優れた結合方式であること
は言うまでもない。さらに、レンズ間スリーブ6の内部
に配設された光フィルタ2は、円筒状の機能部固定スリ
ーブ7を介してボールレンズ5aに対して固定されてい
る。なお、光フィルタ2は、もう一方のボールレンズ5
bに対して固定されてもよい。
【0019】光フィルタ2は、円筒状の機能部固定スリ
ーブ7の一端に接着剤などによって固定されている。そ
して、機能部固定スリーブ7の他端が、ボールレンズ5
aに接着剤によって固定されている。このボールレンズ
5aと機能部固定スリーブ7との間の結合方式も、上述
した第一円筒スリーブ4aとボールレンズ5aとの結合
方式と全く同様であるため詳しい説明は省略するが、温
度特性に優れた結合方式であることは言うまでもない。
【0020】また、本実施形態においては、各光ファイ
バ1a,1b,1cの端面とボールレンズ5a,5bの
表面とに、反射防止コーティングが施されている。この
ように、光信号が通過する光部品の表面に反射防止コー
ティングを施しておけば、反射光による伝送特性の悪化
を防止できるので好ましい。
【0021】そして、本実施形態の光結合装置の最大の
特徴は、上述した構成であるため、光ファイバ1a,1
b(本実施形態の場合はさらに光ファイバ1c)同士の
調芯を高精度に行うことができる。これは、上述した構
造を有しているため、調芯自由度が高く、装置各部を構
成する各部材を互いに結合させる際に高精度な調芯を行
ってから互いを結合することができるからである。
【0022】第一光ファイバ1aのボールレンズ5aに
対する位置は、第一円筒スリーブ4aの端部をボールレ
ンズ5aに接触させたまま移動させることによって、自
由に移動させることができる。第一円筒スリーブ4aが
円筒状の形態を有し、かつ、ボールレンズ5aと第一円
筒スリーブ4aとの接触部が球面状に形成されているた
め、このような自由度のある移動を行うことができる。
これは、第二光ファイバ1bとボールレンズ5bとの関
係においても同様である。
【0023】また、ボールレンズ5a,5b同士の位置
はレンズ間スリーブ6によってほぼ決定してしまうが、
レンズ間スリーブ6の内部の光フィルタ2についても、
同様な調芯自由度を有している。即ち、光フィルタ2の
ボールレンズ5a(及びボールレンズ5b)に対する位
置は、機能部固定スリーブ7の端部をボールレンズ5a
に接触させたまま移動させることによって、自由に移動
させることができる。機能部固定スリーブ7が円筒状の
形態を有し、かつ、ボールレンズ5aと機能部固定スリ
ーブ7との接触部が球面状に形成されているため、この
ような自由度のある移動を行うことができる。
【0024】このように光フィルタ2の位置を調整する
ことによっても、光フィルタ2と第一光ファイバ1aや
第二光ファイバ1bとの位置調整(本実施形態において
は光フィルタ2と第三光ファイバ1cとの位置の調整
も)を高精度に行うことができる。図2に、このような
調芯作業を行って製造された後の光結合装置の例を示
す。ただし、図2においては、各構成部品の互いの位置
が明瞭となるように、各部材間の振れ角などを強調して
示してある。
【0025】図2(a)は、光ファイバ1aと光ファイバ
1cとを平行にした状態で、光ファイバ1aの光軸方向
に対して直角な方向に調芯する様子を示している。な
お、図2(a)は平断面であるが、側断面において同様の
ことを行えることは言うまでもない。即ち、光ファイバ
1aの光軸方向をz軸とするxyz直交座標系を考えた
場合、図2(a)に示される手法によって、x軸,y軸方
向に調芯が行える。z軸方向の調整は、第一円筒スリー
ブ4aに対する第一固定部材3aの位置を調節すること
などによって調整し得る(光ファイバ1c側も同様であ
る)。
【0026】図2(b)は、上述したxyz直交座標系に
おける各軸周りの回転方向に調芯する様子を示してい
る。なお、図2(b)は平断面であるが、側断面において
も同様のことを行える。即ち、図2(b)に示される手法
によって、x軸回転方向、y軸回転方向、z軸回転方向
の調芯が行える。図2(b)には、光ファイバ1aに対し
て光ファイバ1cを回転調芯させる状態で示してある。
なお、上述した光ファイバの光軸調整は数μmという範
囲で行われるものである。このため、実際の各スリーブ
の調芯時には、微小な振れ角で充分な調芯自由度が確保
される。
【0027】上述した調芯は、光結合装置の製造時に行
われる。次に、上述した光結合装置の製造工程について
説明する。図3に製造工程を示す。まず、図3(a)に示
されるように、ボールレンズ5aに、機能部固定スリー
ブ7を介して光フィルタ2を調芯固定する。さらに、ボ
ールレンズ5aとボールレンズ5bとを、光フィルタ2
がレンズ間スリーブ6の内部に配置されるように、レン
ズ間スリーブ6で連結固定する。このとき、光フィルタ
2は、ボールレンズ5a,5b間のコリメート光のビー
ムウエスト位置となるように調芯される。
【0028】次に、光ファイバ1a,1cの端部が固定
された第一固定部材3aを、第一円筒スリーブ4aの内
部に収納させる。このとき、第一固定部材3aはまだ第
一円筒スリーブ4aに対して固定されておらず、第一固
定部材3aは第一円筒スリーブ4aの内部でスライド可
能な状態とされている。同様に、光ファイバ1bの端部
が固定された第二固定部材3bを、第二円筒スリーブ4
bの内部に収納させる。このとき、第二固定部材3bは
第二円筒スリーブ4bに対して固定されず、スライド可
能な状態とされている。
【0029】さらに、第一円筒スリーブ4aをボールレ
ンズ5aに接触させ、かつ、第二円筒スリーブ4bをボ
ールレンズ5bに接触させて調芯する。調芯時には、第
一円筒スリーブ4aをボールレンズ5a上で移動させる
と共に、第一固定部材3aを第一円筒スリーブ4a内で
スライドさせる。同様に、光ファイバ1b側について
も、第二円筒スリーブ4bをボールレンズ5b上で移動
させると共に、第二固定部材3bを第二円筒スリーブ4
b内でスライドさせて調芯する。
【0030】調芯時には、光ファイバ1aから入射され
て光フィルタ2によって反射された信号光が、光ファイ
バ1cに入射するように調芯される。また、光ファイバ
1aから入射されて光フィルタ2を通過した信号光が、
光ファイバ1bに入射するように調芯される。調芯後、
各部材が接着剤を用いて固定される。最終的には、光学
系への埃などの浸入を防止するため、図1に示されてい
る状態の上からさらに熱収縮チューブなどが被せられ、
このチューブが熱収縮されて内部を保護するような形態
で使用される。
【0031】上述した第一実施形態では、一対のボール
レンズ5a,5bを用いたため、その表面全体が球面状
となった。しかし、各スリーブとの接触部だけを球状と
しても良い。また、各スリーブの接触部毎に異なる曲率
の球面としても良い。このような例を第二実施形態とし
て図4及び図5に示す。
【0032】以下に、本発明の第二実施形態について説
明するが、上述した第一実施形態と同一又は同等の構成
については、同一の符号を付してその詳しい説明を省略
する。第二実施形態では、一対のレンズ(第一レンズ及
び第二レンズ)は、ボールレンズではなく、非球体の凸
レンズである。ただし、ボールレンズは全体を球状に形
成すればよいので製造が容易であり、また、ボールレン
ズは光結合装置に組み込む際にも組み込み方向を気にす
る必要がないため製造効率向上に寄与する。
【0033】本実施形態における光結合装置は、曲率が
段階的に変化する一対の凸レンズ50a,50bを有し
ている。また、第一固定部材30aは、ほぼ円柱状では
なく、ほぼ直方体の形態を有している。そして、第一固
定部材30aには一対のステー40aが結合されて光フ
ァイバ1aの先端光軸方向に延設されている。この一対
のステー40aの先端が凸レンズ50aの周縁部に固定
されている。光ファイバ1c側も同様の構造によって構
築されているので詳しい説明は省略する。
【0034】凸レンズ50a,50b同士は、レンズ間
スリーブ6を介して互いに結合されている。各凸レンズ
50a,50b上のレンズ間スリーブ6との接触部は、
ある曲率を持った球面となっている。また、光フィルタ
2は、機能部固定スリーブ7を介して、凸レンズ50a
の球面状の表面に固定されている。凸レンズ50a上の
機能部固定スリーブ7との接触部は、上述した曲率とは
異なる曲率を持った球面となっている。
【0035】光ファイバ1a,1bの端面や凸レンズ5
0a,50bの表面に反射防止コーティングが施されて
いること、光ファイバ1a,1bの端面が各固定部材3
0a,30bの端面と共に研磨されて各光ファイバ1
a,1bの光軸に対して斜めに形成されていることなど
は上述した第一実施形態と同様である。本実施形態によ
っても、第一実施形態で説明した図2のような調芯を行
うことができ、調芯自由度の高い調芯を行うことによっ
て高精度な調芯を行うことができる。
【0036】本実施形態の光結合装置の製造工程につい
て説明する。図5に製造工程を示す。まず、図3(a)に
示されるように、光ファイバ1a,1cを固定した第一
固定部材30aに対して、一対のステー40aを介して
凸レンズ50aを固定させる。このとき、第一固定部材
30aに対する凸レンズ50aの位置を調節して、信号
光のビームウエスト位置が追って取り付ける光フィルタ
2の位置となるように調芯する。同様に、第二固定部材
30b、ステー40b及び凸レンズ50bも調芯して組
み立る。
【0037】次いで、機能部固定スリーブ7を介して、
光フィルタ2を凸レンズ50aに対して調芯しつつ固定
する。このとき、光ファイバ1aから入射されて光フィ
ルタ2によって反射された信号光が、光ファイバ1cに
入射するように調芯される。さらに、光フィルタ2が取
り付けられた凸レンズ50a側と凸レンズ50b側と
を、レンズ間スリーブ6を用いて調芯しつつ連結させ
る。このとき、光ファイバ1aから入射されて光フィル
タ2を通過した信号光が、光ファイバ1bに入射するよ
うに調芯される。
【0038】本実施形態の場合、このときの調芯自由度
は、上述したxyz直交座標系におけるx軸方向、y軸
方向及びxyz各軸回転方向の5自由度である。しか
し、凸レンズ50a,50bを通過する信号光はコリメ
ート光となっており、ビームウエスト位置が光フィルタ
2の位置となるように既に調整されているので、z軸方
向の調芯精度はこの時点ではさほど重要にならない。上
記の5自由度で十分高精度な調芯を行える。調芯後、各
部材が接着剤を用いて固定され(樹脂接着に限らず、溶
接や半田固定でも良い)、熱収縮チューブによって全体
が保持される。
【0039】本発明は、上述した実施形態に限定される
ものではない。例えば、上述した実施形態における光結
合装置は、光フィルタ2が常に内蔵されたものである
が、必ずしもこのような光機能部を有していない場合も
あり得る。例えば、通常時は、このような光機能部を有
しておらず、必要なとき(例えば光信号の状態を試験す
るときなど)だけ光機能部を内蔵させるような場合であ
る。このような場合は、通常時は光学機能を有していな
い光結合装置となる。あるいは、光機能部内蔵していて
も、通常は光信号に関与しない場所に退避されており、
必要時に光信号に関与する場所に移動するような形態も
考えられる。
【0040】また、上述した実施形態では、第一光ファ
イバ(上記実施形態では入射側の光ファイバ1a)や第
二光ファイバ(上記実施形態では透過出射側の光ファイ
バ1b)が一本ずつ設けられた一心対一心の関係であっ
たが、一心対多心である場合や、多心対多心となるよう
な場合もある。また、上述した実施形態のように、透過
した後に装置から出射される信号光だけでなく、反射さ
れた後に装置から出射される信号光が存在しても構わな
い。
【0041】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、レンズ
間スリーブが円筒状の形態を有し、かつ、各レンズとレ
ンズ間スリーブとの接触部が球面状とされているので、
調芯自由度が高く、高精度な調芯を行うことができる。
また、その構造は簡潔であり、調芯作業を困難とするこ
とも、製造効率を悪化させることもない。むしろ、調芯
作業は行いやすく、製造効率を向上させることができ
る。
【0042】請求項2に記載の発明によれば、光機能部
を有しているため、所望の処理を行うことができる。ま
た、光機能部はレンズ間スリーブの内部に配置されるの
で、レンズ間スリーブによって保護され、外乱の影響を
受けにくい。
【0043】請求項3に記載の発明によれば、光機能部
が固定された円筒状の機能部スリーブが何れかのレンズ
に固定され、機能部スリーブとレンズとの接触部が球面
状とされているので、さらに光機能部自体を移動させて
調芯することも可能となり、さらに調芯自由度が上が
り、調芯精度が向上する。
【0044】請求項4に記載の発明によれば、第一固定
部材と第一レンズとが円筒状の第一円筒スリーブを介し
て結合され、さらに、第一レンズの第一円筒スリーブと
の接触部が球面状とされているので、この箇所でもさら
に調芯することが可能となり、調芯作業に柔軟性を与え
ることができる。第二レンズ側についても全く同様であ
る。例えば、先に一対のレンズとレンズ間スリーブを固
定してしまっても、これらの箇所で調芯することも可能
となる。さらに、第一固定部材が第一円筒スリーブ内で
スライド可能な構造となるため、この分だけ調芯自由度
が増す。第二固定部材側についても同様である。
【0045】請求項5に記載の発明によれば、上述した
請求項4に記載の発明を実現するにあたって、一対のレ
ンズの製造が非常に簡単になり、製造効率が工場する。
また、レンズをボールレンズとすることによって、レン
ズ自体の精度を向上させることが容易となるため、この
点からも調芯精度を向上させることができる。
【0046】請求項6に記載の発明によれば、各光ファ
イバの端面と各レンズ表面に反射防止コーティングを施
すことによって、反射光による伝送特性の悪化を抑止す
ることができる。請求項7に記載の発明によれば、光フ
ァイバの端面が光軸に対して斜めに形成されているた
め、光ファイバ端面での反射光を伝送系路外に逃がして
伝送特性の悪化を抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光結合装置の第一実施形態を示してお
り、(a)は平断面図、(b)は側断面図である。
【図2】本発明の光結合装置の第一実施形態の平断面図
であり、調芯された状態を強調して示してある。
【図3】本発明の光結合装置の第一実施形態の製造工程
を示す平断面図であり、(a)-(b)-(c)の順で製造工程が
進んでいる。
【図4】本発明の光結合装置の第二実施形態を示してお
り、(a)は平断面図、(b)は側断面図である。
【図5】本発明の光結合装置の第二実施形態の製造工程
を示す平断面図であり、(a)-(b)-(c)の順で製造工程が
進んでいる。
【符号の説明】
1a…光ファイバ(第一光ファイバ)、1b…光ファイ
バ(第二光ファイバ)、1c…光ファイバ、2…光フィ
ルタ(光機能部)、3a,30a…第一固定部材、3
b,30b…第二固定部材、4a…第一円筒スリーブ、
4b…第二円筒スリーブ、5a…ボールレンズ(第一レ
ンズ)、5b…ボールレンズ(第二レンズ)、6…レン
ズ間スリーブ、7…機能部固定スリーブ、40a,40
b…ステー、50a…凸レンズ(第一レンズ)、50b
…凸レンズ(第二レンズ)。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一本以上の第一光ファイバ
    と、 前記第一光ファイバの端部を位置決め固定する第一固定
    部材と、 前記第一光ファイバの端部と対向する位置に端部が配さ
    れる少なくとも一本以上の第二光ファイバと、 前記第二光ファイバの端部を位置決め固定する第二固定
    部材と、 前記第一固定部材に対して固定される第一レンズと、 前記第二固定部材に対して固定される第二レンズと、 前記第一レンズ及び前記第二レンズの間に配され、両端
    に前記第一レンズ及び前記第二レンズがそれぞれ固定さ
    れる円筒状のレンズ間スリーブとを備え、 第一レンズ及び前記第二レンズの前記レンズ間スリーブ
    との接触部分が、それぞれ球面状とされていることを特
    徴とする光結合装置。
  2. 【請求項2】 前記レンズ間スリーブの内部に、光機能
    部が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の
    光結合装置。
  3. 【請求項3】 前記光機能部が、円筒状の機能部固定ス
    リーブを介して前記第一レンズ又は前記第二レンズに固
    定されており、 第一レンズ又は前記第二レンズの前記機能部固定スリー
    ブと接触する部分が、球面状とされていることを特徴と
    する請求項2に記載の光結合装置。
  4. 【請求項4】 前記第一固定部材と前記第一レンズと
    が、円筒状の第一円筒スリーブを介して結合され、か
    つ、前記第二固定部材と前記第二レンズとが、円筒状の
    第二円筒スリーブを介して結合されており、 第一レンズの前記第一円筒スリーブの端部と接触する部
    分が球面状とされ、かつ、第二レンズの前記第二円筒ス
    リーブの端部と接触する部分が球面状とされていること
    を特徴とする請求項1に記載の光結合装置。
  5. 【請求項5】 前記第一レンズ及び前記第二レンズが、
    それぞれ球状の形態をしたボールレンズであることを特
    徴とする請求項4に記載の光結合装置。
  6. 【請求項6】 前記第一光ファイバ及び前記第二光ファ
    イバの各端面、並びに、前記第一レンズ及び第二レンズ
    の表面に、反射防止コーティングが施されていることを
    特徴とする請求項5に記載の光結合装置。
  7. 【請求項7】 前記第一光ファイバ及び前記第二光ファ
    イバの各端面が、それぞれの光軸に対して斜めに形成さ
    れていることを特徴とする請求項6に記載の光結合装
    置。
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