JP2002174447A - 多室型空気調和機の制御方法 - Google Patents

多室型空気調和機の制御方法

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JP2002174447A
JP2002174447A JP2000371300A JP2000371300A JP2002174447A JP 2002174447 A JP2002174447 A JP 2002174447A JP 2000371300 A JP2000371300 A JP 2000371300A JP 2000371300 A JP2000371300 A JP 2000371300A JP 2002174447 A JP2002174447 A JP 2002174447A
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JP2000371300A
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Yoshiteru Shinozaki
嘉輝 篠崎
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Fujitsu General Ltd
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Fujitsu General Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多室型空調和機の制御方法において、負荷お
よび室内機の運転台数にかかわらず、無整流子電動機の
回転数を速やかに目標回転数とし、適切で速やかな室温
コントロールを可能とすることを目的とする。 【解決手段】 多室型空気調和機の制御方法において、
多室型空気調和機に用いられている無整流子電動機の回
転数を目標回転数にするために、現回転数を検出して同
回転数の変化速度を算出する(ST1ないしST4)。
この回転数の変化速度と目標とする回転数の変化速度の
差を算出する一方(ST5)、室内機の運転台数nを検
出する(ST6)。変化速度の差に応じて印加電圧の変
化量の割合を設定し(ST7)、この設定した変化量の
割合に室内機の運転台数nを乗じて無整流子電動機の印
加電圧の可変量の割合を得(ST8)、この可変量の割
合を印加電圧に加味して無整流子電動機の回転数を上昇
(下降)する(ST9)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数台の室内機お
よび1台の室外機で構成した多室型空気調和機の制御方
法に係り、特に詳しくは、室内機の運転台数にかかわら
ず適切な室温コントロールができるようにした多室型空
気調和機の制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多室型空気調和機は、1台の室外機に複
数台の室内機を接続する形態であり、現在では、各室内
機毎にそれぞれリモコンによって運転操作ができるもの
が提案されている。これにより、それぞれ異なる部屋毎
に設置された複数台の室内機によって、各部屋毎に自由
な空調制御ができるようになっている。
【0003】例えば、図5に示すように、1台の室外機
1とそれぞれ異なる部屋(例えばリビング、子供部屋)
に設置された室内機2,3とで、各部屋が同時に室温コ
ントロールされ快適な環境とすることができる。この場
合、リモコン4,5によってそれぞれ運転操作を行え
ば、各部屋毎にそれぞれ快適空調を行うことができる。
また、室内機が2台以上であっても、同様に室温コント
ロールが行える。
【0004】したがって、多室型空気調和機にあって
は、1台の室内機に対して1台の室外機を必要とする空
気調和機と比較して、室外機の設置スペースを少なくで
きるだけでなく、室外機の台数が少ない分安価に済ませ
られるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記多室型
空気調和機においては、圧縮機のモータ(無整流子電動
機)の回転数を目標回転数に制御するとき、負荷の重さ
にかかわらず印加する電圧が上昇(あるいは下降)する
割合が一定である。したがって、負荷が軽いときには、
モータの回転数を上昇させる場合に回転数が上昇し過
ぎ、逆に、その回転数を下降させる場合にその回転数が
下降し過ぎてしまうという問題がある。また、負荷が重
いときには、モータの回転数を上昇させる場合に回転数
がなかなか上昇せず、逆に、その回転数を下降させる場
合にはその回転数がなかなか下降しないという問題も生
じる。
【0006】例えば、1台の室内機が運転されている場
合と、複数台の室内機が運転されてる場合とでは、負荷
にかなりの差が生じるため、モータの回転数が適切に制
御されず、室温コントロールに影響を及ぼすことにな
る。特に、運転室内機が1台であるときには、負荷が軽
いときには室内が冷え過ぎ、あるいは暖まり過ぎる等、
身体へ悪影響を及ぼしかねない。また、運転室内機が複
数台であるときには、負荷が重いときには部屋が冷えに
くい、あるいは暖まりにくいという事態をも生じること
になる。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は、負荷の重さおよび室内機の運転台数
にかかわらず、無整流子電動機の回転数の上昇速度ある
いは下降速度を適切なものとし、その回転数を速やかに
目標回転数とし、つまり適切で速やかな室温コントロー
ルを可能とする多室型空気調和機の制御方法を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、複数台の室内機と1台の室外機とから構
成され、少なくとも各室内機毎に運転可能としている多
室型空気調和機の制御方法において、上記多室型空気調
和機に用いられている無整流子電動機の印加電圧に所定
可変量の割合を加味して同無整流子電動機の回転数を目
標回転数にするために、現回転数を検出して同回転数の
変化速度を算出するとともに、この回転数の変化速度と
目標とする回転数の変化速度の差を算出し、この変化速
度の差に応じて上記印加電圧の変化量の割合を設定し、
この設定した変化量の割合および室内機の運転台数に応
じて上記印加電圧の可変量の割合を得、この得た可変量
の割合を現印加電圧に加味して上記無整流子電動機の回
転数を制御するようにしたことを特徴としている。
【0009】上記変化量の割合は、上記変化速度の差が
正方向に大きいほど、予め求めた基準値より小さい値に
設定するとともに、上記変化速度の差が負方向に大きい
ほど、その基準値より大きい値に設定し、この設定した
変化量の割合に室内機の運転台数を乗じて上記印加電圧
の可変量の割合とし、あるいはその設定した変化量の割
合に室内機の運転台数に応じた重みをつけて上記印加電
圧の可変量の割合にするとよい。これにより、例えば負
荷が重いほど、また、室内機の運転台数が多いほど、印
加電圧の可変量の割合が大きくなり、一方、負荷が軽い
ほど、また、室内機の運転台数が少ないほど、印加電圧
の可変量の割合が小さくなるため、適切な室温コントロ
ールが行われる。
【0010】本発明は、複数台の室内機と1台の室外機
とから構成され、少なくとも各室内機毎に運転可能とし
ている多室型空気調和機の制御方法において、上記多室
型空気調和機に用いられている無整流子電動機の印加電
圧に所定可変量の割合を加味して同無整流子電動機の回
転数を目標回転数にするために、現回転数を検出して同
回転数の変化速度を算出し、この回転数の変化速度と目
標とする回転数の変化速度の差を算出するとともに、こ
の変化速度の差の変化割合を算出し、上記変化速度の差
およびその変化速度の差の変化割合に応じて上記印加電
圧の変化量の割合を設定し、この設定した変化量の割合
および室内機の運転台数に応じて上記印加電圧の可変量
の割合を得、この得た可変量の割合を現印加電圧に加味
して上記無整流子電動機の回転数を制御するようにした
ことを特徴としている。
【0011】上記変化量の割合は、上記変化速度の差が
正方向に大きく、上記変化速度の差の変化割合が大きい
ほど、予め求めた基準値より小さい値に設定するととも
に、上記変化速度の差が負方向に大きく、上記変化速度
の差の変化割合が大きいほど、その基準値より大きい値
に設定し、この設定した変化量の割合に室内機の運転台
数を乗じて上記印加電圧の可変量の割合とし、あるいは
その設定した変化量の割合に室内機の運転台数に応じた
重みをつけて上記印加電圧の可変量の割合としてなる請
求項3に記載の多室型空気調和機の制御方法。これによ
り、例えば負荷が重いほど、かつ、その負荷が重くなる
傾向にあるほど、また、室内機の運転台数が多いほど、
印加電圧の可変量の割合が大きくなり、一方、負荷が軽
いほど、かつ、その負荷が軽くなる傾向にあるほど、ま
た、室内機の運転台数が少ないほど、その印加電圧の可
変量の割合が小さくなるため、適切な室温コントロール
が行われる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
ないし図4を参照して詳細に説明する。図2において、
多室型空気調和機の制御方法が適用される室内機装置
は、圧縮機のモータ10の回転子の位置を検出する位置
検出回路11と、位置検出回路11からの位置検出信号
によりモータ10の回転数を検出し、現回転数の変化速
度(上昇速度Vup、下降速度Vdown)を算出する
回転数算出部12a、この回転数の変化速度Vup(V
down)と予め経験的に求めた目標とする回転数の変
化速度Vtgtとの差を算出する現回転数と目標回転数
の差算出部12b、現に運転している室内機13の台数
を検出する運転台数検出部12c、Vup(Vdow
n)とVtgtの差および運転台数に応じてモータ10
の印加電圧の上昇(あるいは下降)の可変量の割合を設
定する電圧可変幅算出部12dおよびこの設定割合を現
印加電圧に加味してPWM信号を出力するPWM生成部
12eを有する室外機制御部12と、この室外機制御部
12からのPWM信号によりモータ10を駆動するイン
バータ回路14とを備えている。
【0013】なお、室外機制御装置および複数の室内機
13は、他に当該冷凍サイクルに必要なもの(例えば四
方弁、熱交換器等)や、当該室温コントロールに必要な
もの(例えばファン等)を備え、それらを所定に制御す
る。また、各室内機13は、それぞれリモコンからの信
号を受信し、少なくとも室温コントロールに必要な信号
を室外機制御部12に出力する。
【0014】次に、上記構成とした多室型空気調和機の
制御方法を図1のフローチャート図を参照して説明す
る。
【0015】まず、少なくとも1台の室内機13を運転
し、同室内機13の設置部屋の室温コントロールを行
い、モータ10の回転数を上昇して目標回転数に制御す
るものとする。なお、その回転数の上昇においては、モ
ータ10の印加電圧を一定値ずつ高くする。このとき、
室外機制御部12は、モータ10の回転数f1を検出し
た後(ステップST1)、所定時間t経過した時点で再
度回転数f2を検出する(ステップST2,ST3)。
【0016】続いて、現回転数の変化速度(f2−f
1)/t(=Vup;上昇速度)を算出し(ステップS
T4)、この現回転数の上昇速度Vupと目標とする回
転数の変化速度Vtgtとの差を算出する(ステップS
T5)。この場合、目標の変化速度Vtgtは、予め経
験的に求めたものであり、例えば通常時にリモコンの設
定温度と現室温との差に応じて決定し、当該空気調和機
の使用者等にとって速やかに快適環境になる室温コント
ロールを可能とする値である。
【0017】続いて、現に運転されている室内機の台数
nを検出し(ステップST6)、上記VupとVtgt
の差に応じてモータ10の現印加電圧を変えるための変
化量の割合ΔV/Δtを設定する(ステップST7)。
具体的には、そのVupとVtgtの差が正方向に大き
い場合、負荷が軽いと判断し、その変化量の割合ΔV/
Δtを予め求めた基準値より小さい値とする。
【0018】なお、基準値は、例えば運転室内機を1台
とし、その負荷が平均的である場合を想定し、この条件
で求めたVupとVtgtの差の値である。VupとV
tgtの差が負方向に大きい場合には、負荷が重いと判
断し、その変化量の割合ΔV/Δtを基準値より大きい
値とする。VupとVtgtの差が零である場合には、
その変化量の割合ΔV/Δtを基準値とする。
【0019】続いて、その変化量の割合ΔV/Δtに運
転台数nを加味する。つまり、n×(ΔV/Δt)の演
算を行い(ステップST8)、このn×(ΔV/Δt)
を現印加電圧の可変量の割合とし(ステップST9)、
モータ10の印加電圧を上昇させる。また、上述した処
理は回転数が目標回転数になるまで所定時間毎に繰り返
すとよい。
【0020】このように、負荷に応じて印加電圧を上昇
する可変量の割合を変え、例えば負荷が重い場合では、
印加電圧の可変値が従来よりも大きくなるため、回転数
が速やかに上昇し、部屋が速やかに快適環境となる。一
方、負荷が軽い場合では、印加電圧の可変量が従来より
も小さくなるため、回転数の上昇が速過ぎることがな
く、冷え過ぎたり暖まり過ぎたりすることもない。
【0021】また、室内機の運転台数に応じても印加電
圧を上昇する可変量を変え、例えば運転台数が多い場合
では、その可変量が従来より大きくなるため、回転数が
速やかに上昇し、部屋を速やかに快適環境とすることが
できる。一方、運転台数が少ない場合では、印加電圧の
可変量が従来より小さくなるため、回転数の上昇が速過
ぎることがなく、冷房時の冷え過ぎや暖房時の暖まり過
ぎを防ぐことができる。
【0022】モータ10の回転数を下降させる場合に
は、上記ステップST4においては(f2−f1)/t
(=Vdown;下降速度)を算出し、ステップST5
においてはそのVdownを正と見なして目標とする回
転数の変化速度Vtgtと差を算出する。さらに、ステ
ップST7においては、VdownとVtgtとの差に
応じて印加電圧の変化量の割合ΔV/Δtを設定する。
この場合、上述した回転数を上昇させると同様に、Vu
pとVtgtの差が正方向に大きい場合に、負荷が軽い
と判断し、その変化量の割合ΔV/Δtを予め求めた基
準値より小さい値とする。
【0023】VupとVtgtの差が負方向に大きい場
合には、負荷が重いと判断し、その変化量の割合ΔV/
Δtを基準値より大きい値とする。VupとVtgtの
差が零である場合には、その変化量の割合ΔV/Δtを
基準値とする。以下、回転数を上昇する場合と同じ処理
を実行する。
【0024】したがって、この回転数を下降させる場
合、負荷が重くとも、印加電圧の可変量が従来より大き
くなるために、回転数が速やかに下降し、部屋を速やか
に快適環境とすることができる。一方、負荷が軽くと
も、印加電圧の可変量が従来より小さくなるため、回転
数の下降が速すぎることもない。
【0025】また、運転台数が多い場合では、印加電圧
の可変量が従来より大きくなるため、回転数が速やかに
上昇し、部屋が速やかに快適環境となる。一方、運転台
数が少ない場合では、印加電圧の可変量が従来より小さ
くなるため、回転数の上昇が速すぎこともない。
【0026】なお、上記実施例では、変化量の割合ΔV
/Δtに室内機13の運転台数nを乗じて印加電圧の可
変量の割合を得ているが、その変化量の割合ΔV/Δt
に運転台数nに応じた重みをつけて印加電圧の可変量の
割合としてもよい。
【0027】図3および図4は、本発明の他の実施例を
示す概略的フローチャート図および概略的ブロック線図
である。なお、図4中、図2と同一部分には同一符号を
付して重複説明を省略する。
【0028】図4において、この多室型空気調和機の制
御方法が適用される室外機制御装置は、モータ10の回
転数の変化速度Vup(Vdown)と目標とする回転
数の変化速度Vtgtとの差の変化割合を算出する回転
数差の変化割合算出部20aと、室内機13の運転台数
n、その回転数の変化速度の差(Vup(Vdown)
−Vtgt)およびその回転数差の変化量割合に応じて
モータ10の印加電圧の上昇(あるいは下降)の可変量
の割合を設定する電圧可変幅算出部20bとを有する室
外機制御部(マイクロコンピュータ)20を備えてい
る。
【0029】なお、室外機制御部20は、図2に示す室
外機制御部12の機能を有し、回転数12a、現回転数
と目標回転数の差算出部12b、運転台数検出部12c
およびPWM生成部12eを備えている。
【0030】次に、上記構成とした多室型空気調和機の
制御方法を図3のフローチャート図を参照して説明す
る。なお、ステップST10ないしST14は、図1に
示すステップST1ないしST5と同じ処理を行うこと
から、その説明省略する。
【0031】まず、前実施例と同様に、少なくとも1台
の室内機13が運転され、同室内機13の設置部屋の室
温コントロールが行われ、モータ10の回転数を上昇し
て目標回転数に制御するものとする。
【0032】このとき、室外機制御部20は、ステップ
ST14において現回転数の変化速度Vupと目標とす
る回転数の変化速度Vtgtとの差を算出した後、ステ
ップST10に戻り、ステップST10ないしST14
の処理を少なくとも1回繰り返し(ステップST1
5)、VupとVtgtの差の変化割合を算出する(ス
テップST16)。
【0033】続いて、現に運転されている室内機の台数
nを検出し(ステップST17)、上記VupとVtg
tの差およびVupとVtgtの差の変化割合に応じて
モータ10の現印加電圧の変化量の割合Δv/Δtを設
定する(ステップST18)。
【0034】例えば、VupとVtgtの差が正方向に
大きく、VupとVtgtの差の変化割合が大きい場合
では、負荷が軽い傾向にあると判断し、その現印加電圧
の変化量の割合Δv/Δtを予め求めた基準値より小さ
い値とする。なお、基準値は、例えば運転室内機を1台
とし、その負荷が平均的である場合を想定し、この条件
で求めたVupとVtgtの差の変化割合である。
【0035】また、VupとVtgtの差が正方向に大
きく、VupとVtgtの差の変化割合が大きい場合で
は、負荷が重い傾向にあると判断し、その変化量の割合
Δv/Δtを基準値より大きい値とする。さらに、Vu
pとVtgtの差が零であり、VupとVtgtの差の
変化割合が零である場合では、その変化量の割合Δv/
Δtを基準値とする。
【0036】続いて、その変化量の割合Δv/Δtに運
転台数nを加味する。つまり、n×(Δv/Δt)の演
算を行い(ステップST19)、このn×(Δv/Δ
t)を現印加電圧の可変量の割合とし(ステップST2
0)、モータ10の印加電圧を上昇させる。そして、上
述した処理を回転数が目標回転数になるまで所定時間毎
に繰り返す。
【0037】したがって、この他の実施例にあっては、
前実施例と同様の効果を奏するだけなく、負荷が重くな
る傾向にある状態時や、負荷が軽くなる傾向にある状態
時にも対応でき、それらの状態時に回転数を速やかに目
標回転数することができる。したがって、室温を速やか
に設定温度とし、冷え過ぎや暖まり過ぎることがなく、
また、冷えにくい、暖まりにくいということもなくな
る。
【0038】モータ10の回転数を下降させる場合に
は、上記ステップST13においては(f2−f1)/
t(=Vdown)を算出し、ステップST14におい
ては、そのVdownを正と見なして目標とする回転数
の変化速度Vtgtとの差を算出する。さらに、ステッ
プST18においては、そのVdownとVtgtとの
差、この差の変化割合に応じて印加電圧の変化量の割合
ΔV/Δtを設定する。
【0039】このとき、上述した回転数を上昇させると
同様に、VupとVtgtの差が正方向に大きく、その
差の変化割合が大きい場合では、負荷が軽い傾向にある
と判断し、その変化量の割合ΔV/Δtを予め求めた基
準値より小さい値とする。VupとVtgtの差が負方
向に大きく、その差の変化割合が大きいほど、負荷が重
い傾向にあると判断し、その変化量の割合ΔV/Δtを
基準値より大きい値とする。VupとVtgtの差が零
である場合では、その変化量の割合ΔV/Δtを基準値
とする。以下、回転数を上昇する場合と同じ処理を実行
する。
【0040】したがって、上述した上昇時に対応する効
果を得ることができる。なお、上記他の実施例では、変
化量の割合Δv/Δtに室内機13の運転台数nを乗じ
て印加電圧の可変量の割合を得ているが、その変化量の
割合Δv/Δtに運転台数nに応じた重みをつけて印加
電圧の可変量の割合としてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、以下に述
べる効果を奏する。本発明の多室型空気調和機の制御方
法は、多室型空気調和機に用いられている無整流子電動
機の印加電圧に所定可変量の割合を加味して同無整流子
電動機の回転数を目標回転数にする際、無整流子電動機
の回転数の変化速度の差および室内機の運転台数に応じ
て印加電圧の可変量の割合を設定していることから、負
荷の重さおよび室内機の運転台数にかかわらず、無整流
子電動機の回転数の上昇速度あるいは下降速度を適切な
ものとし、その回転数を速やかに目標回転数とすること
ができる。したがって、速やかな室温コントロールが可
能となり、ひいては安定した運転ができるという効果が
ある。
【0042】本発明の多室型空気調和機の制御方法は、
多室型空気調和機に用いられている無整流子電動機の印
加電圧に所定可変量の割合を加味して同無整流子電動機
の回転数を目標回転数にする際、無整流子電動機の回転
数の変化速度の差、その変化速度の差の変化割合および
室内機の運転台数に応じて印加電圧の可変量の割合を設
定していることから、上述した効果に加え、負荷が重く
なる傾向にある場合や負荷が軽くなる傾向にある場合で
も、よりきめ細かな制御が行うことができる。したがっ
て、無整流子電動機の回転数の上昇速度あるいは下降速
度をより適切なものとし、かつ、その回転数をより速や
かに目標回転数として適切で速やかな室温コントロール
ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示し、多室型空気調和
機の制御方法を説明するための概略的フローチャート
図。
【図2】図1に示す多室型空気調和機の制御方法が適用
される制御装置を説明するための概略的ブロック線図。
【図3】本発明の他の実施の形態を示し、多室型空気調
和機の制御方法を説明するための概略的フローチャート
図。
【図4】図3に示す多室型空気調和機の制御方法が適用
される制御装置を説明するための概略的ブロック線図。
【図5】多室型空気調和機の一例を説明するための概略
的ブロック線図。
【符号の説明】 10 モータ(圧縮機の) 11 位置検出回路 12,20 室外機制御部(マイクロコンピュータ) 12a 回転数算出部 12b 現回転数と目標回転数の差算出部 12c 運転台数検出部 12d,20b 電圧可変幅算出部 12e PWM生成部 13 室内機 14 インバータ回路 20a 回転数差の変化割合算出部 n 室内機の運転台数 Vup 回転数の変化速度(上昇速度) Vdown 回転数の変化速度(下降速度) Vtgt 目標とする回転数の変化速度 ΔV/Δt,ΔV/Δt 印加電圧の変化量の割合

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数台の室内機と1台の室外機とから構
    成され、少なくとも各室内機毎に運転可能としている多
    室型空気調和機の制御方法において、前記多室型空気調
    和機に用いられている無整流子電動機の印加電圧に所定
    可変量の割合を加味して同無整流子電動機の回転数を目
    標回転数にするために、現回転数を検出して同回転数の
    変化速度を算出するとともに、該回転数の変化速度と目
    標とする回転数の変化速度の差を算出し、該変化速度の
    差に応じて前記印加電圧の変化量の割合を設定し、該設
    定した変化量の割合および室内機の運転台数に応じて前
    記印加電圧の可変量の割合を得、該得た可変量の割合を
    現印加電圧に加味して前記無整流子電動機の回転数を制
    御するようにしたことを特徴とする多室型空気調和機の
    制御方法。
  2. 【請求項2】 前記変化量の割合は、前記変化速度の差
    が正方向に大きいほど、予め求めた基準値より小さい値
    に設定するとともに、前記変化速度の差が負方向に大き
    いほど、その基準値より大きい値に設定し、該設定した
    変化量の割合に室内機の運転台数を乗じて前記印加電圧
    の可変量の割合とし、あるいは、その設定した変化量の
    割合に室内機の運転台数に応じた重みをつけて前記印加
    電圧の可変量の割合としてなる請求項1に記載の多室型
    空気調和機の制御方法。
  3. 【請求項3】 複数台の室内機と1台の室外機とから構
    成され、少なくとも各室内機毎に運転可能としている多
    室型空気調和機の制御方法において、前記多室型空気調
    和機に用いられている無整流子電動機の印加電圧に所定
    可変量の割合を加味して同無整流子電動機の回転数を目
    標回転数にするために、現回転数を検出して同回転数の
    変化速度を算出し、該回転数の変化速度と目標とする回
    転数の変化速度の差を算出するとともに、該変化速度の
    差の変化割合を算出し、前記変化速度の差およびその変
    化速度の差の変化割合に応じて前記印加電圧の変化量の
    割合を設定し、該設定した変化量の割合および室内機の
    運転台数に応じて前記印加電圧の可変量の割合を得、該
    得た可変量の割合を現印加電圧に加味して前記無整流子
    電動機の回転数を制御するようにしたことを特徴とする
    多室型空気調和機の制御方法。
  4. 【請求項4】 前記変化量の割合は、前記変化速度の差
    が正方向に大きく、前記変化速度の差の変化割合が大き
    いほど、予め求めた基準値より小さい値に設定するとと
    もに、前記変化速度の差が負方向に大きく、前記変化速
    度の差の変化割合が大きいほど、その基準値より大きい
    値に設定し、該設定した変化量の割合に室内機の運転台
    数を乗じて前記印加電圧の可変量の割合とし、あるい
    は、その設定した変化量の割合に室内機の運転台数に応
    じた重みをつけて前記印加電圧の可変量の割合としてな
    る請求項3に記載の多室型空気調和機の制御方法。
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