JP2002174383A - 差込み式管継手、及び差込み式管継手への管差込み方法 - Google Patents

差込み式管継手、及び差込み式管継手への管差込み方法

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JP2002174383A JP2000371523A JP2000371523A JP2002174383A JP 2002174383 A JP2002174383 A JP 2002174383A JP 2000371523 A JP2000371523 A JP 2000371523A JP 2000371523 A JP2000371523 A JP 2000371523A JP 2002174383 A JP2002174383 A JP 2002174383A
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文徳 滝本
Hideo Hirabayashi
秀雄 平林
Shoichi Osuga
昭一 大須賀
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Nippon Kokan Pipe Fitting Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 管の一端部をシール状にかつ抜止め状に簡易
迅速に差し込むことのできる差込み式管継手を提供す
る。 【解決手段】 継手本体1は軸心方向一端部に内外二重
筒体5,6を有し、この内外二重筒体5,6間に管差込
み間隙12が形成される。内筒体5の外周のシールリン
グ溝13には管Pの内周面に密接する弾性シールリング
2が嵌め込まれる。外筒体6には、管Pの外周面に食い
込む食込み歯17を有する拡縮径変形自在なロックリン
グ3が内嵌される。内筒体5の外周の弾性シールリング
2より軸方向外方部位にはテ−パ付リング22をテ−パ
24が管差込み間隙12の内奥へ向くよう嵌め込む。管
Pの一端部を管差込み間隙12内に差し込むに伴い、テ
−パ付リング22が押し込まれてテ−パ24で弾性シー
ルリング2をシールリング溝13内に押し込むため、管
Pの一端部は弾性シールリング2に突っ掛かることなく
スムーズに差し込むことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯・給水配管な
どに用いられ、管の一端部をシール状にかつ抜止め状に
簡易迅速に差し込むことのできる差込み式管継手、及び
差込み式管継手への管差込み方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の差込み式管継手は、例えば、特
開平11−2377号公報や特開平11−118081
号公報などに公知である。特開平11−2377号公報
に開示されている差込み式管継手は、継手本体の内部
に、差し込まれる管の外周面に密接するシール用ゴムリ
ングと、管の外周面に食い込む食込み部を一体に形成し
たコレットとが組み込まれている。特開平11−118
081号公報に記載された差込み式管継手においても継
手本体の内部に、差し込まれる管の外周面に密接する弾
性シールリング、及びコレットが組み込まれるが、管の
外周面に食い込む食込み爪を有するロックリングはコレ
ットとは別体に形成されて組み込まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前出のいず
れの差込み式管継手においても、シール用ゴムリングま
たは弾性シールリングを継手本体の内周に嵌め込まなけ
ればならず、この嵌め込みは容易でなかった。
【0004】本発明の目的は、このような問題を解決す
るためになされたもので、管の一端部をシール状にかつ
抜止め状に簡易迅速に差し込むことができ、しかも弾性
シールリングの組込みの容易化を図れる差込み式管継手
及び差込み式管継手への管差込み方法を提供することに
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発明の差込み式管継手は、筒状の継手本体(1)、弾性
シールリング(2)、ロックリング(3)、コレット
(4)、及びテ−パ付リング(22)を備える。前記継
手本体(1)は軸心方向一端部に内外二重筒体(5),
(6)を有しており、そのうち内筒体(5)は継手本体
(1)と一体に形成され、外筒体(6)は、継手本体
(1)とは別体に形成されて、内筒体(5)の外周との
間に管差込み間隙(12)を形成するよう継手本体
(1)に着脱可能にねじ込み結合されている。前記内筒
体(5)の外周には複数のシールリング(13)を軸方
向に等間隔で列設し、各シールリング溝(13)に、前
記管差込み間隙(12)内に差し込まれる管(P)の内
周面に密接する前記弾性シールリング(2)が嵌め込ま
れている。前記コレット(4)は前記外筒体(6)に内
嵌され、前記管(P)を内部に挿通し、円周に軸方向に
沿う切欠部(14)を列設した拡縮径変形自在な中空軸
(15)と、この中空軸(15)の後端外周に張り出し
形成されて前記外筒体(6)の開口端の外部へ突出する
鍔部(16)とを有しており、このコレット(4)の中
空軸(15)の先端に、前記管(P)の外周面に食い込
む食込み歯(17)を有する拡縮径変形自在な前記ロッ
クリング(3)が一体に形成されている。前記外筒体
(6)の内周面には、前記管(P)が抜け出し方向に移
動したときに前記ロックリング(3)に縮径方向の力を
作用させる外窄まりテ−パ状の押圧面(19)が形成さ
れている。前記外筒体(6)の開口端部の外周面に雄ね
じ(8)を切り、この雄ねじ(8)にロックナット(1
8)が前記鍔部(16)と接離するよう進退動自在に螺
合されている。前記テ−パ付リング(22)は、前記弾
性シールリング(2)の外径よりも小さい内径を有しか
つ前端部の内周面に外方へ拡がり状のテ−パ(24)を
付けていて、前記内筒体(5)の外周の前記弾性シール
リング(2)より軸方向外方部位と、前記コレット
(4)の中空軸(15)の内周との間に、前記管(P)
の一端部で押されるまま前記テ−パ(24)を前記管差
込み間隙(12)の内奥へ向けて軸方向内方へ移動する
ように嵌め込まれている。軸方向内外に隣り合う前記弾
性シールリング(2)…において、軸方向内方側の弾性
シールリング(2)と前記テ−パ付リング(22)のテ
−パ(24)との接点(c)と、該テ−パ付リング(2
2)の後端面(22b)との間の間隔寸法L2 が、前記
接点(c)と軸方向外方側の弾性シールリング(2)の
中心点(O)との間の間隔寸法L1 と等しいかそれより
も大きく設定されている。
【0006】この請求項1に係る発明によれば、継手本
体(1)の組立てに際し外筒体(6)を継手本体(1)
にねじ込み結合する前の状態では、内筒体(5)の外周
面が外部に露出状態にあるため、この内筒体(5)の外
周に弾性シールリング(2)を容易に嵌め込むことがで
きる。弾性シールリング(2)の嵌め込み後、外筒体
(6)を継手本体(1)にねじ込み結合すれば、この内
外筒体(5),(6)間に管差込み間隙(12)を形成
するよう継手本体(1)を組み上げることができる。
【0007】この組み上げた継手本体(1)の管差込み
間隙(12)内に管(P)の一端部を差し込むに際し、
現場施工で管(P)を所定長さに切断するときに管
(P)の一端部の内周を外方へ拡がり状のテ−パに面取
り加工しておけば、管(P)の一端部が内筒体(5)の
シールリング溝(13)から突出する弾性シールリング
(2)に突っ掛かることなくスムーズに差し込まれる。
しかし、かかる面取り加工は面倒であり、そればかりか
面取り屑が管(P)内に付着残存していると、継手本体
(1)内でのシール部に異物として挟まるおそれがある
という不具合が生じる。そこで、上記構成のようにテ−
パ付リング(22)をセットしておくと、管(P)の一
端部を管差込み間隙(12)内に差し込むに伴い、テ−
パ付リング(22)が管差込み間隙(12)の内奥へ向
けて軸方向内方へ押し込まれ、そのテ−パ(24)で弾
性シールリング(2)が圧縮変形を加えられながら内筒
体(5)のシールリング溝(13)内に押し込まれるた
め、それに続いて差し込まれる管(P)の一端部は弾性
シールリング(2)に突っ掛かることなくスムーズに差
し込まれる。とくに、管(P)の内周面に対する弾性シ
ールリング(2)の密着度を高めるために弾性シールリ
ング(2)のシールリング溝(13)からの突出量を増
やした場合にも管(P)の一端部の差し込みが難なく行
えて有利である。
【0008】管(P)の一端部を差し込むと、弾性シー
ルリング(2)にて管(P)の内周面と内筒体(5)の
外周面との間がシールされ、ロックリング(3)の食込
み歯(17)が管(P)の外周面に軽く食い込む。次い
で管(P)を抜き出し方向に引っ張ると、ロックリング
(3)の外周面が外筒体(6)の外窄まりテ−パ状の押
圧面(19)に当接することにより、ロックリング
(3)が縮径して、管(P)の外周面への食込み歯(1
7)の食い込みが増す。これにより管(P)が継手本体
(1)の管差込み間隙(12)から抜け出るのを防止で
きる。
【0009】管(P)の差し込み後、管(P)を抜き出
し方向に引っ張るとロックリング(3)及びコレット
(4)が管(P)と共にそれと同一方向に後退移動し、
このコレット(4)の後退により鍔部(16)がロック
ナット(18)から後方へ離れるが、このときロックナ
ット(18)を外筒体(6)の外周面から抜け出る方向
に回転移動させて鍔部(16)に当接させる。これによ
りコレット(4)が継手本体(1)内に押し込み前進す
るのを防止できる。したがって、不慮の外力の作用によ
りコレット(4)が継手本体(1)内に押し込まれてロ
ックリング(3)の食込み歯(17)の管(P)への食
い込みが解除されるのを防止でき、不慮に管(P)が継
手本体(1)から抜け出るのを防止できる。
【0010】差込みのやり直しなどに際して、管(P)
を継手本体(1)から取り外すときは、ロックナット
(18)を外筒体(6)の外周面上の元の位置に戻し、
コレット(4)を前進させることにより食込み歯(1
7)の管(P)への食込みが解除されるため、管(P)
を継手本体(1)から取り外すことができる。
【0011】管(P)の差込み操作は作業者によって速
い速度で行われる場合とゆっくり遅い速度で行う場合が
ある。管(P)が速い速度で差し込まれる場合はテ−パ
付リング(22)が軸方向外方側の弾性シールリング
(2)を通過するに引き続いて管Pが該弾性シールリン
グ(2)を通過するため問題ないが、ゆっくりと差し込
まれる場合に次のような問題を生じることがある。テ−
パ付リング(22)において、図19に比較例を示すよ
うに、軸方向内方側の弾性シールリング(2)とテ−パ
付リング(22)のテ−パ(24)との接点cと、テ−
パ付リング(22)の後端面(22b)との間の間隔寸
法L2 が、前記接点(c)と軸方向外方側の弾性シール
リング(2)の中心点(O)との間の間隔寸法L1 より
も小さく設定されていると、継手本体(1)の管差込み
間隙(12)に管(P)がゆっくり遅い速度で差し込み
操作された場合、テ−パ付リング(22)のみが軸方向
外方側の弾性シールリング(2)を圧縮させながら内奥
方向へ飛び出すように通過するや否や該弾性シールリン
グ(2)が素早く復元し、この復元する弾性シールリン
グ(2)に管(P)の一端部がつかえて管(P)が該弾
性シールリング(2)を通過することができなくなると
いう不具合な事態が生じることがある。
【0012】しかし、本発明では、軸方向内方側の弾性
シールリング(2)とテ−パ付リング(22)のテ−パ
(24)との接点(c)と、該テ−パ付リング(22)
の後端面(22b)との間の間隔寸法L2 が、前記接点
(c)と軸方向外方側の弾性シールリング(2)の中心
点(O)との間の間隔寸法L1 と等しいかそれよりも大
きく設定されている。したがって、管(P)の一端部で
押し込まれるテ−パ付リング(22)のテ−パ(24)
が軸方向外方側の弾性シールリング(2)を圧縮変形さ
せながら該弾性シールリング(2)を通過して軸方向内
方側の弾性シールリング(2)に押圧接当し、この接当
作用により軸方向内方側の弾性シールリング(2)が反
発し、この反発作用を受けてテ−パ付リング(22)が
軸方向外方側の弾性シールリング(2)に圧縮変形を加
えたままの状態を維持することになるため、管(P)は
差し込み速度に関係なく押し込まれるまま軸方向外方側
の弾性シールリング(2)をスムーズに通過することが
できる。
【0013】請求項2に係る発明は、請求項1記載の差
込み式管継手において、前記内筒体(5)の外周の軸方
向内方側の最奥部の弾性シールリング(2)より軸方向
内方側には、テ−パ付リング(22)の前端部を受け止
める環状リテーナ(34)が、この環状リテーナ(3
4)の軸方向内方側に配された圧縮コイルばね(35)
で弾性シールリング(2)に押し付けられるよう設置さ
れているものである。これによれば、管(P)の一端部
で押し込まれるテ−パ付リング(22)が軸方向内方側
の最奥部の弾性シールリング(2)を通過するとき、圧
縮コイルばね(35)の反力によりテ−パ付リング(2
2)に管(P)の一端部がくっついている状態が維持さ
れるため、前述した図17に示すように弾性シールリン
グ(2)の復元作用でテ−パ付リング(22)のみが内
奥方向へ飛び出し通過するという不具合な事態が生じる
ことがなく、つまり弾性シールリング(2)の復元作用
でテ−パ付リング(22)のみが管(P)の一端部から
離れて内奥方向へ飛び出すのを防止することができる。
したがって、テ−パ付リング(22)の飛び出しに伴い
最奥部の弾性シールリング(2)が復元して管(P)の
一端部が該弾性シールリング(2)につかえて通過でき
なくなるという不具合が無くなる。
【0014】請求項3に係る発明は、請求項1又は2記
載の差込み式管継手において、前記テ−パ付リング(2
2)はこれの外周に前記コレット(4)の切欠部(1
4)内の基端部に係合する弾性係止爪(25)を設け、
この弾性係止爪(25)の係合により軸方向外方へ抜け
出ることのないようにしたものである。これによれば、
使用するまでにテ−パ付リング(22)が管差込み間隙
(12)から不測に脱落するのを防止でき、またテ−パ
付リング(22)の位置決めができる。この場合におい
て、請求項4に記載の発明のように、テ−パ付リング
(22)は樹脂成形品であって弾性係止爪(25)を一
体に成形することができる。これにより樹脂製の弾性係
止爪(25)を有するテ−パ付リング(22)を簡単に
成形することができる。また、請求項5に記載の発明の
ように、テ−パ付リング(22)は板金素材で内リング
部(26)とこの内リング部(26)の一端につながる
外リング部(27)を有する断面V形状に形成され、内
リング部(26)の内周面に前記テ−パ(24)が形成
され、外リング部(27)に前記弾性係止爪(25)が
切り起されたものとすることができる。これにより金属
製の弾性係止爪(25)を有するテ−パ付リング(2
2)を簡単に成形できる。
【0015】管差込み間隙(12)からテ−パ付リング
(22)が脱落するのを防止する手段としては、そのほ
かに、請求項6に記載の発明のように、複数個の弾性変
形自在な係止突起(31)を列設した脱落防止リング
(30)が、前記テ−パ付リング(22)の後端面(2
2b)の内周寄り部位に前記係止突起(31)の先端を
接当係合するように、前記内筒体(5)の外周のシール
リング溝(13)より軸方向外方部位に設けた周溝(3
2)に嵌め込まれたものとすることができる。また、請
求項7に記載の発明のように、内周に複数個の弾性変形
自在な係止突起(31)を列設した脱落防止リング(3
0)が、前記テ−パ付リング(22)の後端面(22
b)の外周寄り部位に前記係止突起(31)の先端を接
当係合するように、前記コレット(4)の中空軸(1
5)の後端側の内周に設けた内周溝(33)に嵌め込ま
れたものとすることもできる。これら脱落防止リング
(30)によっても、使用するまでにテ−パ付リング
(22)が管差込み間隙(12)から不測に脱落するの
を確実に防止することができ、またテ−パ付リング(2
2)の位置決めができる。
【0016】前記テ−パ付リング(22)の前端部の外
周には、請求項8に記載の発明のように、アールをつけ
ておくと、テ−パ付リング(22)が管(P)の一端部
で押されるままコレット(4)の中空軸(15)及びロ
ックリング(3)を拡げ易くし、テ−パ付リング(2
2)が通過し易くなる。
【0017】請求項9に係る発明の差込み式管継手への
管差込み方法は、上記テ−パ付リング(22)を継手本
体(1)内に予め組み込んでおくことに代えて、管
(P)を継手本体(1)に差し込むときに始めて、内筒
体(5)の外周の弾性シールリング(2)より軸方向外
方部位と、コレット(4)の中空軸(15)の内周との
間に、テ−パ付リング(22)をテ−パ(24)が管差
込み間隙(12)の内奥へ向くよう嵌め込むというもの
である。これにおいても、管(P)の一端部を管差込み
間隙(12)内に差し込むに伴い、テ−パ付リング(2
2)が管差込み間隙(12)の内奥へ向けて軸方向内方
へ押し込まれ、そのテ−パ(24)で弾性シールリング
(2)が内筒体(5)のシールリング溝(13)内に押
し込まれるため、管(P)の一端部は面取り不要にして
弾性シールリング(2)に突っ掛かることなくスムーズ
に差し込むことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面に基づき
説明する。図1は一実施例の差込み式管継手の半欠截断
面図、図2は差込み式管継手に組み込まれるコレットの
正面図、図3は図2のコレットの半欠截断面図、図4は
差込み式管継手に組み込まれるテ−パ付リングの背面
図、図5は図4のテ−パ付リングの半欠截断面図、図6
はテ−パ付リングの長さと弾性シールリング間の間隔寸
法との関係を示す説明図、図7は図1の差込み式管継手
への管の差込み始め状態を示す半欠截断面図、図8は管
を最も深く差し込んだ状態を示す要部断面図、図9は管
を差込み後に抜き出し方向に引っ張った状態の要部断面
図、図10は管の差込み完了状態の要部拡大断面図、図
11は管を抜き出し可能にした状態の要部断面図、図1
2はテ−パ付リングの他例を示す背面図、図13は図1
2のテ−パ付リングの半欠截断面図である。
【0019】図1において、図示例の差込み式管継手
は、継手本体1、弾性シールリング2、ロックリング
3、コレット4、及びテ−パ付リング22を備える。継
手本体1は青銅鋳物等で筒状に形成されており、その軸
心方向一端部に内外二重筒体5,6を有する構造として
ある。そのうち、内筒体5は継手本体1と一体に形成さ
れるが、外筒体6は、継手本体1とは別体に形成され
て、その一端部内周に雌ねじ7を、他端部外周に雄ねじ
8をそれぞれ切っている。継手本体1の内筒体5の付け
根部の外周には外筒体保持ボス9を間隙10をおいて内
筒体5と同心に突設し、この外筒体保持ボス9の外周に
雄ねじ11を切り、この雄ねじ11に外筒体6の一端部
の雌ねじ7をねじ込むことによって、外筒体6が内筒体
5の外周との間に管差込み間隙12を形成するよう継手
本体1に着脱可能にねじ込み結合される。その際、外筒
体保持ボス9の内周と内筒体5の外周との間に形成され
る前記間隙10は管差込み間隙12の内奥部と連通状態
とされる。
【0020】内筒体5の外周には複数(図示例では2
本)のシールリング溝13を軸方向に等間隔を置いて列
設し、各シールリング溝13に、管差込み間隙12内に
差し込まれる管Pの内周面に密接するOリング等よりな
る弾性シールリング2が嵌め込まれる。この嵌め込み
は、外筒体6を継手本体1にねじ込み結合する前に行う
ことにより容易に行える。外筒体6は、弾性シールリン
グ2の嵌め込み後に、継手本体1にねじ込み結合され
る。
【0021】図2、図3に示すように、ロックリング3
とコレット4とは一体に形成されており、コレット4は
ステンレスまたは黄銅製のものであって、中空軸15
と、この中空軸15の後端外周に張り出し形成された鍔
部16とを有しており、中空軸15は円周に複数の軸方
向に沿う切欠部14を円周方向に所定間隔で列設して拡
縮径変形自在に形成し、中空軸15の先端にはロックリ
ング3を一体に形成している。ロックリング3の内周に
は管差込み間隙12内に差し込まれる管Pの外周面に食
い込む食込み歯17を有し、ロックリング3の円周には
前記切欠部14が延長する形の切り割り延長部14aが
形成されている。
【0022】図1に示すように、コレット4は、ロック
リング3が外筒体6の内奥に挿入するとともに、鍔部1
6が外筒体6の開口端の外部へ突出するように外筒体6
に内嵌される。外筒体6の開口端部の外周面の雄ねじ8
にはダブルナットよりなるロックナット18,18が螺
合される。
【0023】前記外筒体6の内周面には、外筒体6の開
口端に向かい窄まる外窄まりテ−パ状の押圧面19が形
成されている。
【0024】継手本体1の外筒体保持ボス9の外周一部
には管端末部視認用穴20が管差込み間隙12の内奥部
と連通状に形成されている。コレット4の鍔部16の外
周面16a及びロックナット18の外周面18aはこれ
らを指でつかんで操作するときに滑ることのないように
ローレット加工などにより滑止めが施されている。
【0025】図4、図5に示すように、テ−パ付リング
22は樹脂成形品であり、管Pの外径より小さい外径を
有し、かつ内筒体5に隙間少なく摺動可能に挿入される
とともに弾性シールリング2の外径よりも小径の中心孔
23を有し、この中心孔23の軸方向一端の前端部の内
周面に外拡がり状のテ−パ24を形成している。テ−パ
付リング22の後端部の外周には複数の弾性係止爪25
をコレット4の切欠部14の円周方向ピッチに対応する
定ピッチで、かつ径方向外方へ切り起す形で列設してい
る。
【0026】図1に示すように、テ−パ付リング22は
内筒体5の外周の弾性シールリング2より軸方向外方部
位にテ−パ24が管差込み間隙12の内奥へ向くように
挿入される。その際、テ−パ付リング22の弾性係止爪
25はコレット4の切欠部14内をスライド自在に、か
つ該切欠部14内の基端部に係合させて軸方向外方へ不
用意に抜け出ることのないようにかつ位置決め状態に組
み込まれる。かかるテ−パ付リング22は、軸方向内外
に隣り合う2個の弾性シールリング2,2を跨ぎ得る所
定長さに設定されている。すなわち、図6に示すよう
に、軸方向内方側の弾性シールリング2とテ−パ付リン
グ22のテ−パ24との接点cと、該テ−パ付リング2
2の後端面22bとの間の間隔寸法L2 が、前記接点c
と軸方向外方側の弾性シールリング2の中心点Oとの間
の間隔寸法L1 と等しいかそれよりも大きく設定され
る。L1 ≦L2
【0027】図1に示すように、継手本体1の内筒体5
の外周の、軸方向内方側の最奥部の弾性シールリング2
より軸方向内方側には、テ−パ付リング22の前端部を
受け止める断面角形の環状リテーナ34が、この環状リ
テーナ34の軸方向内方側で間隙10内に配された圧縮
コイルばね35で前記弾性シールリング2に押し付けら
れるよう設置される。尚、継手本体1の軸方向他端部の
外周には雄ねじ21を切っており、この雄ねじ21に
は、金属製で雌ねじ付きの水栓やエルボなどがねじ込み
接続される。
【0028】次に、図1に示す差込み式管継手の使用態
様を図7ないし図11を参照にして説明する。現場施工
において、先ず、ポリブテン管等よりなる樹脂製の管P
は所要長さに切断される。この切断された管Pの一端部
は、図7に示すように、コレット4の中空軸15に差し
込む。この差込みに伴い管Pの一端部の端末部P´でテ
−パ付リング22が管差込み間隙12の内奥方向へ押し
込まれ、テ−パ付リング22のテ−パ24が内筒体5の
シールリング溝13から突出している弾性シールリング
2の外周部に当接し該リング2を圧縮させてシールリン
グ溝13内に押し込みながら通過する。したがって、こ
れに引き続いて移動してくる管Pの端末部P´は、図7
中に破線Tで示すごとく面取りされていなくて軸心に対
し直角に切断されたまま(実線状態)でも弾性シールリ
ング2に突っ掛かることなくスムーズに差し込まれる。
【0029】その際、テ−パ付リング22において、図
19に比較例を示すように、軸方向内方側の弾性シール
リング2とテ−パ付リング22のテ−パ24との接点c
と、テ−パ付リング22の後端面22bとの間の間隔寸
法L2 が、前記接点cと軸方向外方側の弾性シールリン
グ2の中心点Oとの間の間隔寸法L1 よりも小さく設定
されていると、継手本体1の管差込み間隙12に管Pが
ゆっくり遅い速度で差し込まれた場合、前述したよう
に、管Pの端末部P´が軸方向外方側の弾性シールリン
グ2を通過するよりも該弾性シールリング2の復元速度
の方が速く、テ−パ付リング22のみが該弾性シールリ
ング2を通過して、管Pが通過できないことがある。
【0030】その点、図6に示すように、軸方向内方側
の弾性シールリング2とテ−パ付リング22のテ−パ2
4との接点cと、該テ−パ付リング22の後端面22a
との間の間隔寸法L2 が、前記接点cと軸方向外方側の
弾性シールリング2の中心点Oとの間の間隔寸法L1
上に設定されていると、管Pの端末部P´で押し込まれ
るテ−パ付リング22のテ−パ24が軸方向外方側の弾
性シールリング2を圧縮変形させながら該弾性シールリ
ング2を通過して軸方向内方側の弾性シールリング2に
押圧接当することになり、この接当作用を受けて軸方向
内方側の弾性シールリング2が反発するので、テ−パ付
リング22は軸方向外方側の弾性シールリング2に圧縮
変形を加えた状態を維持することになり、このため管P
は差し込み速度に関係なく押し込まれるまま軸方向外方
側の弾性シールリング2をスムーズに通過することがで
きる。
【0031】そして、管Pの端末部P´で押し込まれる
テ−パ付リング22が軸方向内方側の最奥部の弾性シー
ルリング2を通過しながら環状リテーナ34を介して圧
縮コイルばね35を圧縮変形させるが、このときは圧縮
コイルばね35の反力によりテ−パ付リング22の後端
面22bに管Pの端末部P´がくっついた状態が維持さ
れるため、テ−パ付リング22のみが単独で最奥部の弾
性シールリング2より内奥方向へ飛び出し通過するのを
防止することができる。したがって、管Pは最奥部の弾
性シールリング2をもスムーズに通過することができ
る。
【0032】図8のように、管Pが最も深く差し込まれ
た時点では、テ−パ付リング22は弾性係止爪25が外
筒体保持ボス9の内周面に当接することにより畳まれた
状態で管差込み間隙12の最奥部に納められる。管Pの
端末部P´が最も深く差し込まれているか否かの確認
は、管端末部視認用穴20から容易に確認することがで
きる。
【0033】継手本体1内に所定深さにまで差し込まれ
た管Pの内周面には弾性シールリング2が圧縮状に密接
し、この弾性シールリング2により管Pの内周面と内筒
体5の外周面との間がシールされる。また、このときロ
ックリング3の食込み歯17が管Pの外周面に軽く食い
込む。
【0034】次いで、図9に示すように、管Pを抜き出
す方向aに引っ張ると、管Pと共に同一方向に移動する
ロックリング3の外周面が外筒体6の押圧面19と当接
することにより、ロックリング3が縮径して、管Pの外
周面への食込み歯17の食込みが増す。このようにロッ
クリング3の外周面が外筒体6の押圧面19と当接する
とともにロックリング3の食込み歯17が管Pの外周面
に食い込むことにより、管Pの管差込み間隙12からの
抜け出しが阻止される状態となる。このとき、コレット
4の鍔部16は外筒体6の開口端部及びロックナット1
8から後方へ離された状態となる。
【0035】このように管Pをa方向に引っ張った状態
下で、図10に示すように、ロックナット18を外筒体
6の外周面から後方へ回転移動させてコレット4の鍔部
16に当接させる。これによりコレット4が管差込み間
隙12内に前進するのを防止できる。したがって、不慮
の外力の作用によりコレット4が管差込み間隙12内に
押し込まれ、ロックリング3の食込み歯17の管Pの外
周面への食い込みが解除されるようなことがなく、不慮
に管Pが継手本体1から抜け出るのをよく防止できる。
【0036】そして、管Pを継手本体1から取り外すと
きには、図11に示すように、ロックナット18を元の
位置に戻し、鍔部16をつかんでコレット4を二点鎖線
Qで示すごとく管差込み間隙12内に押し込み前進させ
ると、ロックリング3の食込み歯17の管Pの外周面へ
の食込みを外すことができるので、管Pを管差込み間隙
12から取り外すことができる。
【0037】上記実施例では、予めテ−パ付リング22
を継手本体1内に組み込んであるが、これに代えて、現
場で管Pを管差込み間隙12内に差し込むときに始め
て、そのテ−パ付リング22を内筒体5の外周の弾性シ
ールリング2より軸方向外方部位に、テ−パ24が管差
込み間隙12の内奥へ向くよう嵌め込み、しかる後、管
Pの一端部を管差込み間隙12内に差し込んでテ−パ付
リング22を上記のように軸方向内方へ押し込むことも
できる。これにおいても、テ−パ付リング22のテ−パ
24で弾性シールリング2が内筒体5の外周面に押し付
けられるため、管Pの一端部は面取り不要にして弾性シ
ールリング2に突っ掛かることなくスムーズに差し込む
ことができる。
【0038】上記テ−パ付リング22は樹脂成形品であ
るものに限られず、図12、図13に示すように板金素
材を用いてプレス加工したものを使用することもでき
る。この金属製のテ−パ付リング22は、内筒体5に隙
間少なく摺動可能に挿入される中心孔23を有する内リ
ング部26と、この内リング部26の一端につながる外
リング部27を有する断面V形状に形成されている。内
リング部26の中心孔23の軸方向一端の前端部の内周
面に外拡がり状のテ−パ24が形成され、外リング部2
7に弾性係止爪25が切り起されている。そして、この
テ−パ付リング22は内リング部26の他端縁28の端
面が管Pの端末部P´で押されることになるが、この場
合内リング部26の他端縁28の端面厚が薄くても管P
の端末部P´で確実に押されるように、内リング部26
の他端縁28の数箇所は径方向外方に折り曲げられて管
Pの端末部P´を受けるための突片29が他端縁28の
端面と面一に形成されていることが好ましい。
【0039】継手本体1内に予め組み込まれたテ−パ付
リング22が継手本体1の管差込み間隙12から軸方向
外方へ脱落するのを防止する手段としては、テ−パ付リ
ング22に設けた弾性係止爪25をコレット4の切欠部
14内に係合させるという上記実施例のものに代えて、
次のような手段を採用することもできる。所定長さに形
成されたテ−パ付リング22とは別体に、図14に示す
ように、外周に複数個の弾性変形自在な係止突起31を
所定間隔置きに列設したゴム等弾性材料からなる脱落防
止リング30を形成し、この脱落防止リング30を図1
5に示すごとく内筒体5の外周のシールリング溝13よ
り軸方向外方部位に設けた周溝32に嵌め込み固定す
る。そして、継手本体1内に組み込まれるテ−パ付リン
グ22の後端面22bの内周寄り部位に前記係止突起3
1の先端を接当係合させることにより、テ−パ付リング
22が継手本体1の管差込み間隙12から軸方向外方へ
脱落するのを防止する。その際、係止突起31はテ−パ
付リング22の後端面22bの内周寄り部位のみに接当
係合させてあるので、図16に示すように、そのテ−パ
付リング22の後端面22bを差し込まれる管Pの端末
部P´で押すときに係止突起31が邪魔になるようこと
はなく、管Pの端末部P´でテ−パ付リング22の後端
面22bを支障なく押すことができる。また弾性変形自
在な係止突起31の先端は、差し込まれる管Pの内面に
対し撓み自在に擦接するので、管Pの差し込みに何等障
害を来すことはない。
【0040】上記脱落防止リング30は、図17に示す
ように、コレット4の中空軸15の後端側の内周に設け
た内周溝33に嵌め込み固定することもできる。この場
合、脱落防止リング30はこれの内周に複数個の弾性変
形自在な係止突起31を所定間隔置きに列設する形に形
成している。そして、係止突起31の先端をテ−パ付リ
ング22の後端面22bの外周寄り部位に接当係合させ
る。これにおいても、係止突起31の先端はテ−パ付リ
ング22の後端面22bの外周寄り部位のみに接当係合
させてあり、また係止突起31の先端は管Pの外面に対
し撓み自在に擦接するので、管Pの端末部P´でテ−パ
付リング22の後端面22bを押しながら差し込むのに
何等支障を来すようなことはない。
【0041】上記テ−パ付リング22の前端部の外周に
は、図18に示すように、アールrをつけておくこと
が、コレット4の中空軸15及びロックリング3を拡げ
易くし、テ−パ付リング22が通過し易くなる点で好ま
しい。この場合、テ−パ付リング22の外径は管Pの外
径と等しいかそれよりも少し小さく設定する。
【0042】なお、本発明では、環状リテーナ34及び
圧縮コイルばね35を組み込みことが望ましいのである
が、それらを組み込まない図18に示すごとき構造とす
るものであってもよい。また、継手本体1の内筒体5
に、弾性シールリング2が2個装着される場合のみなら
ず、弾性シールリング2が3個以上等間隔で並列状に装
着される場合にも同様に適用できることは言うまでもな
い。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、管の一端部をシール状
にかつ抜止め状に簡易迅速に差し込むことができ、また
継手本体に弾性シールリングを容易に組込むことができ
て組立て性にも優れる。しかも、差し込まれる管の切断
端部には敢えて面取り加工を施さなくても弾性シールリ
ングを有する内筒体にテ−パ付リングを介してスムーズ
に差し込むことができる。とくに、管は差込み速度に関
係なく、つまり急速に差し込む場合はもとより、徐々に
差し込む場合もテ−パ付リングを介してスムーズに差し
込むことができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の差込み式管継手の半欠截断面図であ
る。
【図2】図1の差込み式管継手に組み込まれるコレット
の正面図である。
【図3】図2に示すコレットの半欠截断面図である。
【図4】図1の差込み式管継手に組み込まれるテ−パ付
リングの背面図である。
【図5】図4のテ−パ付リングの半欠截断面図である。
【図6】テ−パ付リングの長さと弾性シールリング間の
間隔寸法との関係を示す説明図である。
【図7】図1の差込み式管継手への管の差込み始め状態
を示す半欠截断面図である。
【図8】管を最も深く差し込んだ状態を示す要部断面図
である。
【図9】管を差し込み後に抜き出し方向に引っ張った状
態の要部断面図である。
【図10】コレットの戻り止めをした状態の要部断面図
である。
【図11】管を抜き出し可能にした状態の要部断面図で
ある。
【図12】テ−パ付リングの他例を示す背面図である。
【図13】図12のテ−パ付リングの半欠截断面図であ
る。
【図14】他の実施例の脱落防止リングを示すもので、
(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図15】図14の脱落防止リングを組み込んだ差込み
式管継手の半欠截断面図である。
【図16】図15の差込み式管継手への管の差込み途上
の状態を示す半欠截断面図である。
【図17】更に他の実施例の差込み式管継手の半欠截断
面図である。
【図18】更に又、他の実施例の差込み式管継手の半欠
截断面図である。
【図19】比較例の差込み式管継手の半欠截断面図であ
る。
【符号の説明】
1 継手本体 2 弾性シールリング 3 ロックリング 4 コレット 5 内筒体 6 外筒体 8 外筒体の雄ねじ 12 管差込み間隙 13 シールリング溝 14 切欠部 15 中空軸 16 鍔部 17 食込み歯 18 ロックナット 19 押圧面 22 テ−パ付リング 24 テ−パ 25 弾性係止爪 26 内リング部 27 外リング部 30 脱落防止リング 31 係止突起 32 周溝 33 内周溝 34 環状リテーナ 35 圧縮コイルばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大須賀 昭一 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 日 本鋼管継手株式会社内 Fターム(参考) 3J106 AB01 BA01 BB01 BC04 BD01 BE12 BE13 BE29 CA03 EA03 EB02 EC01 EC07 ED03 ED08 EE04 EE12 EF03 EF04 EF05 EF07 EF08

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状の継手本体、弾性シールリング、ロ
    ックリング、コレット、及びテ−パ付リングを備えてお
    り、 前記継手本体は軸心方向一端部に内外二重筒体を有して
    おり、そのうち内筒体は継手本体と一体に形成され、外
    筒体は、継手本体とは別体に形成されて、内筒体の外周
    との間に管差込み間隙を形成するよう継手本体に着脱可
    能にねじ込み結合されており、 前記内筒体の外周には複数のシールリング溝を軸方向に
    等間隔で列設し、各シールリング溝に、前記管差込み間
    隙内に差し込まれる管の内周面に密接する前記弾性シー
    ルリングが嵌め込まれており、 前記コレットは前記外筒体に内嵌され、前記管を内部に
    挿通し、円周に軸方向に沿う切欠部を列設した拡縮径変
    形自在な中空軸と、この中空軸の後端外周に張り出し形
    成されて前記外筒体の開口端の外部へ突出する鍔部とを
    有しており、このコレットの中空軸の先端に、前記管の
    外周面に食い込む食込み歯を有する拡縮径変形自在な前
    記ロックリングが一体に形成されており、 前記外筒体の内周面には、前記管が抜け出し方向に移動
    したときに前記ロックリングに縮径方向の力を作用させ
    る外窄まりテ−パ状の押圧面が形成されており、 前記外筒体の開口端部の外周面には雄ねじを切り、この
    雄ねじにロックナットが前記鍔部と接離するよう進退動
    自在に螺合されており、 前記テ−パ付リングは、前記弾性シールリングの外径よ
    りも小さい内径を有しかつ前端部の内周面に外方へ拡が
    り状のテ−パを付けていて、前記内筒体の外周の前記弾
    性シールリングより軸方向外方部位と、前記コレットの
    中空軸の内周との間に、前記管の一端部で押されるまま
    前記テ−パを前記管差込み間隙の内奥へ向けて軸方向内
    方へ移動するように嵌め込まれており、 軸方向内外に隣り合う前記弾性シールリングにおいて、
    軸方向内方側の弾性シールリングと前記テ−パ付リング
    のテ−パとの接点と、該テ−パ付リングの後端面との間
    の間隔寸法L2 が、前記接点と軸方向外方側の弾性シー
    ルリングの中心点との間の間隔寸法L1 と等しいかそれ
    よりも大きく設定されていることを特徴とする差込み式
    管継手。
  2. 【請求項2】 前記内筒体の外周の軸方向内方側の最奥
    部の弾性シールリングより軸方向内方側には、テ−パ付
    リングの前端部を受け止める環状リテーナが、この環状
    リテーナの軸方向内方側に配された圧縮コイルばねで前
    記弾性シールリングに押し付けられるよう設置されてい
    る請求項1記載の差込み式管継手。
  3. 【請求項3】 前記テ−パ付リングはこれの外周に前記
    コレットの切欠部内の基端部に係合する弾性係止爪を設
    け、この弾性係止爪の係合により軸方向外方へ抜け出る
    ことのないようにしてある請求項1又は2記載の差込み
    式管継手。
  4. 【請求項4】 前記テ−パ付リングは樹脂成形品であっ
    て弾性係止爪が一体に成形されている請求項3記載の差
    込み式管継手。
  5. 【請求項5】 前記テ−パ付リングは板金材で内リング
    部とこの内リング部の一端につながる外リング部を有す
    る断面V形状に形成され、内リング部の内周面に前記テ
    −パが形成され、外リング部に弾性係止爪が切り起され
    ている請求項3記載の差込み式管継手。
  6. 【請求項6】 外周に複数個の弾性変形自在な係止突起
    を列設した脱落防止リングが、前記テ−パ付リングの後
    端面の内周寄り部位に前記係止突起の先端を接当係合す
    るように、前記内筒体の外周のシールリング溝より軸方
    向外方部位に設けた周溝に嵌め込まれている請求項1又
    は2記載の差込み式管継手。
  7. 【請求項7】 内周に複数個の弾性変形自在な係止突起
    を列設した脱落防止リングが、前記テ−パ付リングの後
    端面の外周寄り部位に前記係止突起の先端を接当係合す
    るように、前記コレットの中空軸の後端側の内周に設け
    た内周溝に嵌め込まれている請求項1又は2記載の差込
    み式管継手。
  8. 【請求項8】 前記テ−パ付リングがこれの前端部の外
    周にアールをつけている請求項1ないし7のいずれかに
    記載の差込み式管継手。
  9. 【請求項9】 筒状の継手本体、弾性シールリング、ロ
    ックリング、及びコレットを備えており、 前記継手本体は軸心方向一端部に内外二重筒体を有して
    おり、この内外二重筒体間に管差込み間隙を形成してお
    り、 前記内筒体の外周には複数のシールリング溝を軸方向に
    等間隔で列設し、各シールリング溝に、前記管差込み間
    隙内に差し込まれる管の内周面に密接する前記弾性シー
    ルリングが嵌め込まれており、 前記コレットは前記外筒体に内嵌され、前記管を内部に
    挿通し、円周に軸方向に沿う切欠部を列設した拡縮径変
    形自在な中空軸と、この中空軸の後端外周に張り出し形
    成されて前記外筒体の開口端の外部へ突出する鍔部とを
    有しており、このコレットの中空軸の先端に、前記管の
    外周面に食い込む食込み歯を有する拡縮径変形自在な前
    記ロックリングが一体に形成されており、 前記外筒体の内周面には、前記管が抜け出し方向に移動
    したときに前記ロックリングに縮径方向の力を作用させ
    る外窄まりテ−パ状の押圧面が形成されており、 前記外筒体の開口端部の外周面には雄ねじを切り、この
    雄ねじにロックナットが前記鍔部と接離するよう進退動
    自在に螺合されており、 このように構成された差込み式管継手へ管を差し込むに
    際し、前記弾性シールリングの外径よりも小さい内径を
    有するとともに前端部の内周面に外方へ拡がり状のテ−
    パを付け、かつ、軸方向内方側の弾性シールリングと前
    記テ−パとの接点と、後端面との間の間隔寸法L2 が、
    前記接点と軸方向外方側の弾性シールリングの中心点と
    の間の間隔寸法L1 と等しいかそれよりも大きく設定さ
    れているテ−パ付リングを用意し、前記管差込み間隙内
    に管を差し込むに先立って、前記内筒体の外周の前記弾
    性シールリングより軸方向外方部位と、前記コレットの
    中空軸の内周との間に、前記テ−パ付リングをそのテ−
    パが前記管差込み間隙の内奥へ向くよう嵌め込み、次い
    で前記管の一端部で前記テ−パ付リングを前記管差込み
    間隙の内奥方向へ押し込み、該テ−パ付リングのテ−パ
    で前記弾性シールリングを前記内筒体の外周に押し付け
    ながら前記管を前記管差込み間隙内に差し込むことを特
    徴とする差込み式管継手への管差込み方法。
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