JP2002173640A - ポリイミド含有コーティング組成物及びそれから形成されたフィルム - Google Patents

ポリイミド含有コーティング組成物及びそれから形成されたフィルム

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JP2002173640A JP2000364781A JP2000364781A JP2002173640A JP 2002173640 A JP2002173640 A JP 2002173640A JP 2000364781 A JP2000364781 A JP 2000364781A JP 2000364781 A JP2000364781 A JP 2000364781A JP 2002173640 A JP2002173640 A JP 2002173640A
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aromatic
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洋 鮎川
Mitsuaki Kobayashi
光明 小林
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐熱性及び機械的強度に優れた可溶性芳香族
ポリイミドのコーティング組成物を提供する。 【解決手段】 可溶性芳香族ポリイミドとして、前記ポ
リイミドが、式I{式中、各Rは、水素、ハロゲン、フェ
ニル、置換フェニル、アルキル又はアルコキシであり;
Aは、4価芳香族残基又は式II、II’若しくはII”(式
中、Bは、共有結合、>C(R2)2、カルボニル、酸素、硫
黄、>SO2、>Si(CH3)2、>Si(C2H5 2又は>NR3であ
る。ここで、R2は、水素又は−C(R4)3であり、R3は水
素、アルキル又はアリールであり、R4は水素、フッ素又
は塩素である。nは1〜4の整数である。)で示される残
基であり;Arは、芳香核若しくは式III(式中、Ar’及
びBはそれぞれ芳香核であり、pは0〜10の整数であ
る。)で示される残基であり;mは1〜10の整数であ
る。}で示される芳香族ポリイミドを使用する。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機溶媒に可溶な
ポリイミド(以下、「可溶性ポリイミド」ともいう。)
を含むコーティング組成物及びそれから形成されたフィ
ルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリイミドは、極低温から高温(250〜30
0℃)までの比較的広い温度領域で、ほぼ一定の耐熱性、
耐薬品性、電気絶縁性、可撓性のような機械的特性及び
耐放射線特性等を有するエンジニアプラスチックの1つ
として知られ、厳しい条件を課す航空宇宙産業や電気・
電子産業等で使用されている。ポリイミドは主鎖中にイ
ミド結合をもち、通常は酸無水物とジアミンの重縮合に
よって得られる。特に、ポリイミドが、芳香族の酸無水
物やジアミンからなる芳香族ポリイミドは、優れた耐熱
性を有する。芳香族ポリイミドはフィルム又は成形品の
形態で供給されるけれども、通常、芳香族ポリイミドか
ら直接フィルム又は成形品を加工することはない。多く
の場合、芳香族ポリイミドは明確な融点をもたず、ま
た、芳香族ポリイミドをそのまま溶かす適当な溶媒がな
いからである。
【0003】一般には、特開平10−96826号公報
及び特開平10−171265号公報に開示されている
ように、芳香族ポリイミドの前駆体であるポリアミック
酸を溶媒に溶かして溶液を調製した後に、成膜等の成形
加工を行う。前駆体であるポリアミック酸は分解しやす
く保存安定性に劣るから、通常、ポリアミック酸の溶液
は乾燥下で保存・処理される。また、この成形加工には
加熱が伴い、溶媒を単に除去するほか、脱水閉環反応
(イミド化反応)により前駆体を芳香族ポリイミドに転
化する。イミド化反応では水が副生物として生成し、急
速に乾燥させるとポリイミド膜に泡の痕跡を残す。した
がって、上述した加熱は一般に長時間にわたることが多
い。
【0004】それに対して、イミド化を完結させても溶
媒に可溶な芳香族ポリイミド(可溶性芳香族ポリイミ
ド)も知られている。この可溶性芳香族ポリイミドは、
酸無水物としてジフェニルスルホン-3,3',4,4'-テトラ
カルボン酸無水物を使用したもので、例えば新日本理化
(株)からリカコートの商品名によって市販されてい
る。可溶性芳香族ポリイミドは、有機溶媒の除去の際に
イミド化を伴うことなく芳香族ポリイミドフィルムに成
形される。しかし、他のポリイミドフィルムにも当ては
まることであるが、上述の可溶性芳香族ポリイミドのフ
ィルムもまた機械的特性(特に引き裂き強度)に劣る。
芳香族ポリイミドフィルムが優れた耐熱性のほかに優れ
た機械的特性を備えていれば、電子写真方式の複写機等
のような構造物の中間転写ベルト、フレキシブルプリン
ト基板(FPC)又はその他の構造部材・電子部品・光学部
品に広く適用されるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、か
かる耐熱性及び機械的強度に優れた可溶性芳香族ポリイ
ミドのコーティング組成物及びそれから形成した可溶性
芳香族ポリイミドのフィルムを提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1に、本発明は、有機溶媒に可溶なポリイミドを
含んでなるコーティング組成物であって、前記ポリイミ
ドが、下記一般式I:
【化6】 (式中、各Rは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲ
ン原子、フェニル基、1〜4個のハロゲン原子及び/又
はC1〜C10−アルキル基によって置換されたフェニル
基、C1〜C10−アルキル基並びにC1〜C10−アルコキ
シ基からなる群から選択される基であり、Aは、C6
20−4価芳香族残基、又は下記式II、II’若しくはI
I”:
【化7】 (式中、Bは、共有結合、>C(R22基、カルボニル
基、酸素原子、硫黄原子、>SO2基、>Si(CH3
2基、>Si(C252基又は>NR3基である。ここ
で、R2は、水素原子又は−C(R43であり、R3は水
素原子、C1〜C2 0−アルキル基又はC6〜C20−アリー
ル基であり、R4は水素原子、フッ素原子又は塩素原子
である。);
【化8】 (式中、nは1〜4の整数である。);
【化9】 (式中、Bは上述の意味を有する。)で示される残基で
あり、Arは、単環又は多環のC6〜C20−芳香核若し
くは式III:
【化10】 (式中、Ar’及びBはそれぞれ単環または多環のC6
〜C20−芳香核であり、pは0〜10の整数である。)
で示される残基である。mは1〜10の整数である。)
で示される化合物であり、且つ、前記ポリイミドの重量
平均分子量が、ゲル濾過クロマトグラフィーによるポリ
スチレン換算で150,000〜1,000,000である、ことを特徴
とするコーティング組成物を提供する。
【0007】第2に、本発明は、有機溶媒に可溶なポリ
イミドを含んでなるコーティング組成物であって、前記
ポリイミドが、3,3',4,4'-ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物、芳香族エーテル基をもつジアミン、9,9-ビス
(4-アミノアリール)フルオレン、及び所望によりピロ
メリット酸二無水物(1,2,4,5‐ベンゼンテトラカル
ボン酸二無水物)の重縮合体であり、且つ、前記ポリイ
ミドの重量平均分子量が、ゲル濾過クロマトグラフィー
によるポリスチレン換算で150,000〜1,000,000である、
ことを特徴とするコーティング組成物を提供する。
【0008】第3に本発明は、上記の本発明のコーティ
ング組成物から形成されたフィルムを提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明のコーティング組成
物及びそれを用いたフィルムを好適な実施形態にしたが
って説明するが、本発明はこれらに限定されないことは
当業者ならば容易に理解される。
【0010】本発明のコーティング組成物は、可溶性ポ
リイミドを有機溶媒に溶かして調製されたものであっ
て、その可溶性ポリイミドは、上記一般式Iに示される
ように、複数のペンダントフルオレン構造ユニットを有
する芳香族ポリイミドである。ペンダントフルオレン構
造ユニットが、当該ポリイミドを有機溶媒に溶かすこと
を可能にしている。
【0011】一般式Iで示される化学構造について、詳
細に説明する。1つの繰返し単位に含まれる4つのR
は、それぞれ独立しており、すなわち、それらは同じで
も異なっていてもよい。各Rは、水素原子、ハロゲン原
子、フェニル基、1〜4個のハロゲン原子及び/又はC
1〜C10−アルキル基によって置換されたフェニル基、
1〜C10−アルキル基並びにC1〜C10−アルコキシ基
から選択される。mは1〜10の整数である。このよう
な化学構造を有するポリイミドに対応する原料は、容易
に入手できるか、容易に製造できる。
【0012】Aは、C6〜C20−4価芳香族残基、又は
上記式II、II’またはIII”で示される残基である。例
えば、式II”中のBが−C(CH3)2−である場合、この
基は、ビスフェノールAの2つのフェノール性水酸基か
ら水素を取り除いた基である。式II中、Bは、共有結
合、>C(R22基、カルボニル基、酸素原子、硫黄原
子、>SO2基、>Si(CH32基、>Si(C
252基、または>NR3基である。ここで、R2は、
水素原子又は−C(R43であり、R3は水素原子、C 1
〜C20−アルキル基又はC6〜C20−アリール基であ
り、R4は水素原子、フッ素原子又は塩素原子である。
また、これらの基において、R2は、水素原子又は−C
(R43であり、R3は水素原子、C1〜C20−アルキル
基又はC6〜C20−アリール基であって、R4は、水素原
子、フッ素原子又は塩素原子である。Aが式II’または
III”で示される基であると、耐熱性を保持しながら、
ポリイミドの可撓性を特に改善することができる。
【0013】式I中のArは、単環又は多環のC6〜C
20−芳香核若しくは上記式IIIで示される残基を表す。
式III中のAr’及びBはそれぞれ単環または多環のC6
〜C20−芳香核であり、pは0〜10の整数である。
【0014】本発明で用いる式Iで示される可溶性芳香
族ポリイミドの重量平均分子量は、ゲル濾過クロマトグ
ラフィー(GPC)によるポリスチレン換算で150,000
〜1,000,000、好ましくは200,000〜600,000である。分
子量が150,000より小さいと、得られるフィルム等の機
械的強度が劣り、逆に、分子量が1,000,000を超えると
適切な濃度の溶液が調製できないことがある。
【0015】本発明において、可溶性芳香族ポリイミド
を構成する好ましい芳香族カルボン酸無水物は、3,3',
4,4'-ビフェニルテトラカルボン酸二無水物であり、従
って、これから誘導される残基がAを構成することが望
ましい。なぜならば、可溶性芳香族ポリイミドから形成
されるフィルム、シートに対して好適な弾性を与えるか
らである。この3,3',4,4'-ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物は、例えば宇部興産(株)からs-BPDAという商
品名で市販されている。さらに、芳香族カルボン酸無水
物として、さらにピロメリット酸二無水物を使用するこ
とが好ましい。ピロメリット酸二無水物を用いると、フ
ィルム又はシートの用途に応じてそれらの弾性率を調整
することができる。
【0016】また、可溶性芳香族ポリイミドから形成さ
れるフィルムまたはシートの屈曲性の観点から、可溶性
芳香族ポリイミドを構成するジアミンは、芳香族エーテ
ル官能基を有し、それが(Ar)mを構成していること
が望ましい。特に、ジアミンがジアミノジフェニルエー
テル(ODA)又は1,3-ビス(4-アミノフェノキシ)ベ
ンゼンである場合は、ポリイミドに耐久性を損なうこと
なく屈曲性を与えることができる。
【0017】フルオレンは、一般に9,9-ビス(4-アミノ
アリール)フルオレンであって、好適には、9,9-ビス
(4-アミノフェニル)フルオレン(BAF)又は9,9-ビ
ス(4-アミノ‐3‐メチルフェニル)フルオレン(OT
BAF)である。なぜならば、これらは比較的容易に入
手できるからである。
【0018】上述した可溶性芳香族ポリイミドは、下記
に述べる方法によって製造可能である。まず、酸無水
物、ジアミン及びフルオレン誘導体を所定のモル比で混
合した後、室温で所定時間攪拌してポリアミック酸を生
成する。つぎに、無水酢酸及び好適には乾燥ピリジンを
使用して上記ポリアミック酸をイミド化する。詳細に述
べると、ポリアミック酸に無水酢酸及び乾燥ピリジンを
添加して溶液を調製した後、攪拌しながら120〜14
0℃で加熱し、芳香族ポリイミドを生成する。その後、
この芳香族ポリイミドを約25℃まで冷却し、次いで、
テトラヒドロフラン(THF)及び水により精製する。
特にTHFを使用した場合、THFに対する飽和溶解度
が50g/リットル以下、好ましくは10g/リットル
以下である高分子量の芳香族ポリイミドを、未反応モノ
マー、及び比較的低分子量の芳香族ポリイミド、イミド
化触媒から、高純度で分離可能となる。引き続いて、こ
の精製した芳香族ポリイミドを乾燥させると、粉状物が
得られる。以上のように製造したポリイミドは、その芳
香族性から一般に耐熱性を有している。また、この芳香
族ポリイミドはイミド化を完結させているので分解し難
い。その結果、芳香族ポリイミドを乾燥下で保存・処理
する必要はなくなる。
【0019】通常、このような芳香族ポリイミドは有機
溶媒に溶かしてコーティング組成物にする。有機溶媒
は、本発明において特に限定されないけれども、好適に
はN-メチルピロリドン(NMP)又は1,3-ジメチル-2-
イミダゾリジノン、ジメチルスルホキシド、N,N,N',N',
N'',N''-ヘキサメチルホスホルアミドのような有機極性
溶媒を含む。Bが2官能エーテル基であると、芳香族ポ
リイミドはアミド系溶媒(例えば、N,N−ジメチルホ
ルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド
など)、エーテル系溶媒(例えば、テトラヒドロフラン
(THF)、ジオキサン、シクロペンタノン、シクロヘ
キサノンなど)にも溶解可能である。コーティング組成
物は、形成するフィルムまたはシートの厚さに応じて芳
香族ポリイミドの濃度を適宜調整可能であるが、典型的
には、92〜80重量部の有機溶媒に対して、8〜20
重量部の芳香族ポリイミドを溶かす。芳香族ポリイミド
の溶解量が8重量部より少なければ、所定の厚みのフィ
ルムまたはシートを形成するのに厚塗りを要し、乾燥に
長時間必要となる、一方、20重量部より多く溶解させ
るのは非常に困難である。
【0020】コーティング組成物は、ナイフコータ等の
コーティング手段を用いて所望の厚さで基材に塗布した
後、加熱・乾燥により有機溶媒を除去して、耐熱性のフ
ィルムを形成することができる。その際、本発明に従っ
た可溶性芳香族ポリイミドを用いると、塗布溶液の加熱
・乾燥時間は短縮される。上述したように、この芳香族
ポリイミドはイミド化を完結させているので、有機溶媒
と共に除去すべき好ましくない副生物(例えば水)を生
成しないからである。特に、この芳香族ポリイミドと上
述の有機極性溶媒とを組み合せたコーティング組成物の
場合、加熱・乾燥は比較的低い温度及び短い時間で済
み、耐熱性の低い基材(例えばFPCのような電子部品
又は光学部品)にとっては望ましいものとなる。
【0021】本発明によれば、前述のフィルムは引き裂
き強度、弾性率のような機械的特性にも優れている。特
に、その引き裂き強度は、比較的高く、フィルム厚さが
40〜150μmの範囲において、160〜490N/m
m、好適には185〜490N/mm、より好適には190
〜490N/mmの引き裂き強度が達成され、フィルムは例
えば搬送用ベルトに有利に使用できる。
【0022】また、このコーティング組成物に、必要に
応じて、二酸化チタンのような金属酸化物や、カーボン
ブラックのような導電性充填剤を均一に分散させると、
得られるフィルムには導電性および平滑性が付与され、
例えば108〜1012Ωcmの体積抵抗率をもつ平滑な導
電性フィルムが得られる。そのような導電性フィルムを
シームレスに(無端環状に)に形成した場合は、例えば
電子写真方式の複写機等に用いられる中間転写ベルトや
定着ベルトに適用可能となる。特に、光学センサーを用
いてトナー量を制御する複写機等においては、カーボン
ブラックなどの導電性充填剤を含む導電性フィルムが中
間転写ベルトとして非常に有利に使用できる。このよう
な導電性フィルム(ベルト)は、カーボンブラックによ
り黒色に着色されるほか、光沢性も有し、上記センサー
の光学的基準に極めて適合しやすいからである。センサ
ーの光学的基準に適合する限り、カーボンブラックの代
わりに、黒鉛等の黒色顔料をコーティング組成物に分散
させてもよい。上記のような用途の場合、フィルム厚さ
は50〜150μm、好適には70〜130μmであ
る。それより薄い場合には強度が劣り、それより厚い場
合には屈曲性に劣る。このような薄膜を用いても十分な
強度を有するベルトを作成できる。また、このコーティ
ング組成物に、ポリテトラフルオロエチレン(PTF
E)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピ
レン共重合体(FEP)またはテトラフルオロエチレン
−ペルフルオロビニルエーテル(PFA)のようなフッ
素系樹脂の粒子を添加し、フィルムを形成してもよい。
このようなフィルムは、金属、シリコンまたはガラスに
対する接着性が高くなり、誘電率及び誘電損失が低下
し、かつ摺動性が向上するので、高周波回路基板として
使用したり、又は複写機等の定着ヒータの保護材として
使用することができる。
【0023】以上、本発明を好ましい実施形態にしたが
って説明したきたが、本発明はこれらに限定されない。
例えば、ポリイミドの原料物質である酸無水物は、芳香
族系であれば、3,3',4,4'-ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物に限定されない。酸無水物は、例えば、ピロメ
リット酸無水物、ビス(フタル酸無水物)スルホン、ビ
ス(フタル酸無水物)エーテル、2,2-ビス(フェノキシ
フタル酸無水物)プロパン、1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオ
ロプロパン-2,2-ビス(フタル酸無水物)、2,3,3',4'-
ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、ベンゾフェノン
テトラカルボン酸二無水物であってもよい。
【0024】また、ジアミンも、芳香族系であれば、芳
香族エーテルをもつものに限定されない。ジアミンは、
例えば、ビス(4-アミノフェニル)メタン、2,2-ビス
(4-アミノフェニル)プロパン、フェニレンジアミン、
ビス(4-アミノフェニル)スルホンであってもよい。さ
らに、フルオレンも、二官能性ジアミンであれば、9,9-
ビス(4-アミノアリール)フルオレンに限定されない。
フルオレンは、例えば、9,9-ビス(4-アミノフェノキシ
フェニル)フルオレンであってもよい。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例にしたがって説明する
が、本発明はこれに限定されないことはいうまでもな
い。実施例1 芳香族ポリイミドの合成 まず、窒素雰囲気下の容器内で、34.85gの9,9-ビス
(4-アミノフェニル)フルオレン(BAF)、20.0
2gの3,4'-ジアミノジフェニルエーテル(和歌山精化
(株)、3,4'-ODA)及び58.83gの3,3',4,4'-ビ
フェニルテトラカルボン酸二無水物(宇部興産(株)、
s-BPDA)を混合して溶液を調製した。次いで、その
溶液を、約25℃で21時間攪拌した。続いて、この容
器中に81.3gの無水酢酸と63.3gの乾燥ピリジンを
滴下した。その後、容器中の溶液を攪拌しながら、容器
を120〜140℃の油浴上で2時間加熱した。
【0026】つぎに、この溶液を約25℃まで放冷した
後、3リットルのTHFに滴下して沈殿物を得た。沈殿
物は、一旦デカンテーションによってTHFから分離
し、水で洗浄した後、1.5リットルのTHFに18時
間浸し、沈殿物をデカンテーションによってTHFから
単離した。ついで、単離した沈殿物は、オーブンに入れ
て約100℃で18時間加熱・乾燥して粉状の芳香族ポ
リイミドを得た。得られた芳香族ポリイミドの重量平均
分子量をゲル濾過クロマトグラフィーにより測定したと
ころ、ポリスチレン換算で約290,000であった。
【0027】芳香族ポリイミドフィルムの作製 上記で得た粉状芳香族ポリイミド10gを、90gのN-メ
チルピロリドン(NMP)に溶かして、10重量%の芳
香族ポリイミドを含むコーティング組成物を調製した。
このコーティング組成物は、引き続いて、デュポン社製
フィルム(カプトン(商標)からなる基材に、800μ
mのギャップ長をもったナイフコータを用いて塗布し
た。それから、コーティング組成物を上記基材と共にオ
ーブンに入れて、約100℃で18時間加熱・乾燥し、
約75μmの厚さをもった芳香族ポリイミドフィルムを
得た。さらに、この芳香族ポリイミドフィルムを基材と
共にオーブンに入れて約250℃で30分間加熱し、溶
媒をほぼ完全に除去した。
【0028】芳香族ポリイミドフィルムの評価 芳香族ポリイミドフィルムを基材から分離して、フィル
ムの引き裂き強度を日本工業規格 JIS K 7128-3に基づ
いて測定した。本例のフィルムの引き裂き強度は、26
5N/mmであった。
【0029】実施例2 本例では、52.26gのBAF、10.01gの3,4'-O
DA及び58.84gのs-BPDAを用いた以外は、実施
例1と同じ方法で、芳香族ポリイミドを合成して、それ
からフィルムを作製し、評価した。このポリイミドの重
量平均分子量は、ゲル濾過クロマトグラフィーによるポ
リスチレン換算で約250,000であり、また、フィルムの
引き裂き強度は167N/mmであった。
【0030】実施例3 本例では、1306.5gのBAF、365.5gのTPE
-R及び1471.1gのs-BPDAを用いた以外は、実
施例1と同じ方法で、芳香族ポリイミドを合成し、それ
からフィルムを作製し、評価したところ、引き裂き強度
は216N/mmであった。また、このポリイミドの重量平
均分子量は、ゲル濾過クロマトグラフィーによるポリス
チレン換算で約260,000であった。
【0031】実施例4 実施例3の粉状芳香族ポリイミド50gを、450gのN
MPに溶かして、10重量%の芳香族ポリイミドを含む
コーティング組成物を調製した。このコーティング組成
物を、900μmのギャップ長をもったナイフコータを
用い、438mmの内径と50mmの幅をもつステンレス製
中空円筒の内面に均一に塗布した。次いで、このコーテ
ィング組成物を上記円筒と共に、ドライヤを用いて約8
0℃で8時間熱風乾燥して、シームレスフィルム(又は
無端環状フィルム)を形成した。次いで、シームレスフ
ィルムを上記中空円筒から取り外して、約250℃で3
0分間熱処理し、溶媒をほぼ完全に除去した。このよう
に熱処理されたシームレスフィルムの厚さは約75μm
であった。また、このシームレスフィルムの引き裂き強
度を日本工業規格 JIS K 7128-3に基づいて測定したと
ころ、その値は235N/mmであった。
【0032】実施例5 本例では、30gの粉状芳香族ポリイミドと7gの導電性
酸化チタン(石原産業製FT2000)とを270gのNMP
に溶かしてコーティング組成物を調製した以外、実施例
4と同じ方法で、熱処理されたシームレスフィルムを作
製した。このように熱処理されたシームレスフィルムの
引き裂き強度を日本工業規格 JIS K 7128-3に基づいて
測定したところ、167N/mmであった。
【0033】比較例1 本例では、新日本理化(株)製ポリイミド(リカコート
SN20(商品名);重量平均分子量:ゲル濾過クロマ
トグラフィーによるポリスチレン換算で約130,000)の
NMP溶液を用い、実施例1と同じ方法で、フィルムを
作製し、評価したところ、引き裂き強度は147N/mmで
あった。
【0034】
【発明の効果】本発明のコーティング組成物は比較的短
時間で乾燥間でき、それから形成されるフィルムまたは
シートなどの成形品は、優れた耐熱性及び機械的強度、
特に引き裂き強度を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F071 AA60 AA81 AF16 BB02 BC01 4J038 DJ021 KA06 MA09 MA12 MA16 NA11 NA14 NA24 PA18 PB09 PB11 PC02 PC03 PC08 4J043 PA02 PA04 QB31 RA34 RA37 SA06 SB02 TA14 TB01 TB02 UA122 UA131 UA132 UA141 UA241 UB121 VA011 VA062 ZA23 ZA31 ZB11 ZB21 ZB47

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機溶媒に可溶なポリイミドを含んでな
    るコーティング組成物であって、 前記ポリイミドが、下記一般式I: 【化1】 (式中、各Rは、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲ
    ン原子、フェニル基、1〜4個のハロゲン原子及び/又
    はC1〜C10−アルキル基によって置換されたフェニル
    基、C1〜C10−アルキル基並びにC1〜C10−アルコキ
    シ基からなる群から選択される基であり、 Aは、C6〜C20−4価芳香族残基、又は下記式II、I
    I’若しくはII”: 【化2】 (式中、Bは、共有結合、>C(R22基、カルボニル
    基、酸素原子、硫黄原子、>SO2基、>Si(CH3
    2基、>Si(C252基又は>NR3基である。ここ
    で、R2は、水素原子又は−C(R43であり、R3は水
    素原子、C1〜C2 0−アルキル基又はC6〜C20−アリー
    ル基であり、R4は水素原子、フッ素原子又は塩素原子
    である。); 【化3】 (式中、nは1〜4の整数である。); 【化4】 (式中、Bは上述の意味を有する。)で示される残基で
    あり、 Arは、単環又は多環のC6〜C20−芳香核若しくは式I
    II: 【化5】 (式中、Ar’及びBはそれぞれ単環または多環のC6
    〜C20−芳香核であり、pは0〜10の整数である。)
    で示される残基である。mは1〜10の整数である。)
    で示される化合物であり、且つ、前記ポリイミドの重量
    平均分子量が、ゲル濾過クロマトグラフィーによるポリ
    スチレン換算で150,000〜1,000,000である、ことを特徴
    とするコーティング組成物。
  2. 【請求項2】 有機溶媒に可溶なポリイミドを含んでな
    るコーティング組成物であって、 前記ポリイミドが、 3,3',4,4'-ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、 芳香族エーテル基をもつジアミン、及び9,9-ビス(4-ア
    ミノアリール)フルオレンの重縮合体であり、且つ、 前記ポリイミドの重量平均分子量が、ゲル濾過クロマト
    グラフィーによるポリスチレン換算で150,000〜1,000,0
    00である、ことを特徴とするコーティング組成物。
  3. 【請求項3】 前記ポリイミドのテトラヒドロフランま
    たはメチルエチルケトンに対する飽和溶解度が、50g
    /リットル以下である請求項1又は2に記載のコーティ
    ング組成物。
  4. 【請求項4】 前記重縮合体は、さらにピロメリット酸
    二無水物をモノマーとして含む請求項2に記載のコーテ
    ィング組成物。
  5. 【請求項5】 前記ジアミンが、ジアミノジフェニルエ
    ーテル及び1, 3-ビス(4-アミノフェノキシ)ベンゼン
    からなる群から選択された少なくとも1つのジアミンで
    ある請求項2に記載のコーティング組成物。
  6. 【請求項6】 9,9-ビス(4-アミノアリール)フルオレ
    ンが、 9,9-ビス(4-アミノフェニル)フルオレン及び9,9-ビス
    (4-アミノ-3-メチルフェニル)フルオレンからなる群
    から選択された少なくとも1つのフルオレン誘導体であ
    る請求項2に記載のコーティング組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載のコ
    ーティング組成物から形成されたフィルム。
  8. 【請求項8】 日本工業規格 JIS K 7128-3に基づく引
    き裂き強度が、160〜490N/mmである請求項7に記載のフ
    ィルム
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