JP2002172435A - 打抜き金型及びその加工方法 - Google Patents

打抜き金型及びその加工方法

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JP2002172435A
JP2002172435A JP2000370388A JP2000370388A JP2002172435A JP 2002172435 A JP2002172435 A JP 2002172435A JP 2000370388 A JP2000370388 A JP 2000370388A JP 2000370388 A JP2000370388 A JP 2000370388A JP 2002172435 A JP2002172435 A JP 2002172435A
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JP
Japan
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die
cutting edge
processing
punching
edge
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JP2000370388A
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English (en)
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Hiroaki Kiuchi
洋明 木内
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Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工精度が高く、打ち抜きによるカス上りを
確実に防止できると共に、製品のバリの発生を抑制でき
る打抜き金型及びその加工方法を提供する。 【解決手段】 板材1を打ち抜くためのパンチ5とダイ
3とを備えた打抜き金型において、上記ダイ3のダイ穴
7上端の切刃エッジ部14に、サンドブラストにてエッ
ジ加工された面取処理部16を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、打抜き金型のダイ
のダイ穴内に付着した抜きカスがダイ穴から上るのを防
止すると共に、製品にバリが発生するのを防止する打抜
き金型及びその加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2はプレス加工機の打抜き金型の全体
構成図である。
【0003】図2に示す打抜き金型で板材を打ち抜く場
合について説明する。
【0004】まず、板材1をストリッパ2とダイ3との
間でクランプする。クランプ時の板押さえ力はストリッ
パ2の上方に配置したバネ4によって与えられる。この
状態で上型全体が降下すると、パンチ5とダイ3との間
で打抜きが行われる。打抜きによる抜きカス6はダイ穴
7から落下するようになっている。なお、8はダイバッ
キングプレート、9はストリッパバッキングプレート、
10はパンチプレート、11はパンチバッキングプレー
トである。
【0005】ところで、打抜き後に希にパンチ5の先端
に抜きカス6が付着してダイ穴7から上って板材1とス
トリッパ2との間、或いは板材1とダイ3との間に挟ま
ってしまうことがある(以下、カス上りと言う)。この
抜きカス6が板材1の上或いは下に挟まるとそれ以後製
造される製品に傷を付けることになり、結果的に大量の
不良を発生させてしまう。また、打抜き後の製品にバリ
が発生してしまうこともあった。
【0006】そこで、上述のカス上りの防止や製品のバ
リの発生を抑制するために、図4に示すような加工が、
ダイ3のダイ穴7上端の切刃エッジ部14に施されてい
た。
【0007】図4に示すように、ダイ3に形成されたダ
イ穴7は、上側の内径がパンチ5の先端部の外径と略等
しく、下側に向かって広くなるように形成されている。
ダイ穴7の上側の切刃エッジ部14の加工方法は、その
切刃エッジ部14をダイヤモンドペーストを塗布したロ
ッド12で研磨するのが一般的である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4で
説明した加工は手作業で行われているので、作業員の熟
練を要し、均等に研磨することが容易でなく、加工精度
の個人差(研磨の過不足)が生じやすい。このため研磨
が足りない場合にはカス上りやバリの発生の防止効果が
少なく、逆に研磨し過ぎた場合にはダイ穴7の内壁が
「く」の字形状となって抜きカス6がダイ穴7の中に詰
まるので、このような状態で打抜きを行うとパンチ5を
破損させてしまう場合があるため、十分な信頼性が得ら
れなかった。
【0009】また、上述の加工を行うのに、多くの時間
と労力を費やしていた。
【0010】そこで、本発明は、上記問題を解決すべく
案出されたものであって、その目的は、加工精度が高
く、打ち抜きによるカス上りを確実に防止できると共
に、製品のバリの発生を抑制できる打抜き金型及びその
加工方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、板材を打ち抜くためのパンチとダイとを備
えた打抜き金型において、上記ダイのダイ穴上端の切刃
エッジ部に、サンドブラストにてエッジ加工された面取
処理部を形成したものである。
【0012】上記構成によれば、ダイ穴上端の切刃エッ
ジ部のエッジ加工をサンドブラストにて施しているの
で、その加工は機械加工となり、作業員の熟練を要さな
くてもその加工精度が高くなる。従って、打ち抜きによ
るカス上りを確実に防止できると共に、製品のバリの発
生を抑制できる。また、加工にかかる時間と手間を大幅
に削減することができる。
【0013】そして、上記ダイ穴上端の切刃エッジ部
が、その切刃上面から深さ方向へ0.001〜0.03
0mmの範囲でエッジ加工されたものが好ましい。
【0014】また、上記エッジ加工が、上記ダイ穴上端
の切刃エッジ部の全周に亘って施されたものが好まし
い。
【0015】さらに、上記エッジ加工が、上記ダイ穴上
端の切刃エッジ部の他に、パンチ下端の切刃エッジ部に
も施されたものが好ましい。
【0016】また、本発明は、打抜き金型のダイのダイ
穴内に付着した抜きカスがダイ穴から上るのを防止する
打抜き金型の加工方法であって、上記ダイ穴上端の切刃
エッジ部をサンドブラストにてエッジ加工して面取り処
理を施した打抜き金型の加工方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて詳述する。
【0018】図1は本発明に係る打抜き金型の好適な実
施の形態を示した要部拡大図、図2はプレス加工機の打
抜き金型の全体構成図である。
【0019】まず、係る打抜き金型の構成及びその加工
方法を説明する。
【0020】図2に示した打抜き金型の全体構成は、従
来のものと同様である。
【0021】図1に示すように、本発明は、ダイ3のダ
イ穴7上端の切刃エッジ部14に、サンドブラストにて
エッジ加工された面取処理部16を形成したことを特徴
とするものである。
【0022】サンドブラストは、圧縮空気を利用して砂
粒状の研磨材を吹き付けることによって、ワーク面(切
刃エッジ部14)を処理する加工であり、機械によって
その作業が行われる。
【0023】面取処理部16は、ダイ穴7上端の切刃エ
ッジ部14を、その切刃上面から深さ方向へ0.001
〜0.030mmの範囲でエッジ加工されて形成されて
いる。エッジ加工は、切刃エッジ部14の全周に亘って
施されており、上側に向かって広くなるようにテーパ状
に形成されている。
【0024】なお、本実施の形態では、エッジ加工が切
刃エッジ部14の全周に亘って施されているが、これに
限られるものではなく、切刃エッジ部14の所々、すな
わち部分的に施されたものであってもよい。
【0025】次に、上記構成による打抜き金型の作用を
説明する。
【0026】板材1の打ち抜きを行う際には、板材1を
ストリッパ2とダイ3との間でクランプして、上型全体
を降下させる。これによって、パンチ5とダイ3との間
で打抜きが行われる。打抜きによる抜きカス6はダイ穴
7に押し込まれる。
【0027】ダイ3のダイ穴7上端の切刃エッジ部14
に、上側に向かって広くなるようにテーパ状に形成され
た面取処理部16を設けているので、パンチ5によって
打ち抜かれた抜きカス6は、面取処理部16間を下降す
る際に、若干押圧される。これによって、面取処理部1
6で固定されることとなり、抜きカス6が、打抜き後の
パンチ5の先端に付着してダイ穴7から上ってしまうの
(カス上り)を防止することができる。なお、面取処理
部16に固定された抜きカス6は、次に打ち抜かれた抜
きカスによって下方に押し出されて落下する。
【0028】ところで、製品に発生するバリは、過去の
調査よりパンチ・ダイ切刃エッジ部14を起点としてそ
のクラック進行方向によって大きく作用されることが分
かっている。
【0029】本発明によれば、ダイ穴7上端の切刃エッ
ジ部14を加工して、鈍角にしたことによって、ダイ3
側から進行するクラックを一方向に規制でき、製品への
バリの発生を抑制することができる。
【0030】図3は、切刃エッジ部14の加工深さ(ダ
レ深さ)と、製品に発生するバリ長さとの関係を示した
グラフである。
【0031】切刃エッジ部14の加工深さを複数設定し
て、それぞれその場合の製品に発生するバリの長さを調
べた。その結果は、図3のグラフに示すように、加工し
ない場合(ダレ深さ0μm)はバリが140μm以下、
ダレ深さ1μm(0.001mm)の場合はバリが50
μm以下、ダレ深さ3μmの場合はバリが30μm以
下、ダレ深さ5μmの場合はバリが90μm以下、ダレ
深さ10μmの場合はバリが45μm以下、ダレ深さ2
0μmの場合はバリが65μm以下、ダレ深さ30μm
(0.030mm)の場合はバリが90μm以下、ダレ
深さ40μmの場合はバリが125μm以下となる。
【0032】本実施の形態では、バリ長さ100μmを
一つの基準として、切刃エッジ部14の切刃上面からの
深さを0.001mm(1μm)〜0.030mm(3
0μm)の範囲とした。
【0033】本発明では、切刃エッジ部14のエッジ加
工をサンドブラストにて施しているので、その加工は機
械加工となり、作業員の熟練を要さなくてもその加工精
度が高くなる。また、これによって加工にかかる時間と
手間を大幅に削減することができる。
【0034】なお、本実施の形態においては、ダイ穴7
上端の切刃エッジ部14にエッジ加工が施されている
が、その他に、エッジ加工がパンチ5下端の切刃エッジ
部(図2参照)15に施されてあってもよい。
【0035】これによれば、抜きカス6が、打抜き後の
パンチ5の先端から抜けやすくなり、カス上りをさらに
確実に防止できる。
【0036】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、ダイ穴上
端の切刃エッジ部のエッジ加工をサンドブラストにて施
したことによって、その加工は機械加工となり、作業員
の熟練を要さなくてもその加工精度が高くなる。従っ
て、打ち抜きによるカス上りを確実に防止できると共
に、製品のバリの発生を抑制できるといった優れた効果
を発揮する。また、加工にかかる時間と手間を大幅に削
減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る打抜き金型の好適な実施の形態を
示した(a)はダイの斜視図、(b)は(a)の要部拡
大図、(c)は(b)の要部拡大図である。
【図2】プレス加工機の打抜き金型の全体構成図であ
る。
【図3】切刃エッジ部の加工深さ(ダレ深さ)と、製品
に発生するバリ長さとの関係を示したグラフである。
【図4】従来の打抜き金型のダイの切刃エッジ部の加工
方法を示した断面図である。
【符号の説明】
1 板材 3 ダイ 5 パンチ 6 抜きカス 7 ダイ穴 14 切刃エッジ部 15 切刃エッジ部 16 面取処理部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板材を打ち抜くためのパンチとダイとを
    備えた打抜き金型において、上記ダイのダイ穴上端の切
    刃エッジ部に、サンドブラストにてエッジ加工された面
    取処理部を形成したことを特徴とする打抜き金型。
  2. 【請求項2】 上記ダイ穴上端の切刃エッジ部が、その
    切刃上面から深さ方向へ0.001〜0.030mmの
    範囲でエッジ加工された請求項1記載の打抜き金型。
  3. 【請求項3】 上記エッジ加工が、上記ダイ穴上端の切
    刃エッジ部の全周に亘って施された請求項1または2い
    ずれかに記載の打抜き金型。
  4. 【請求項4】 上記エッジ加工が、上記ダイ穴上端の切
    刃エッジ部の他に、パンチ下端の切刃エッジ部にも施さ
    れた請求項1から3いずれかに記載の打抜き金型。
  5. 【請求項5】 打抜き金型のダイのダイ穴内に付着した
    抜きカスがダイ穴から上るのを防止する打抜き金型の加
    工方法であって、上記ダイ穴上端の切刃エッジ部をサン
    ドブラストにてエッジ加工して面取り処理を施したこと
    を特徴とする打抜き金型の加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117655209A (zh) * 2024-01-31 2024-03-08 成都工业职业技术学院 一种金属板材切割装置及其切割预警方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN117655209A (zh) * 2024-01-31 2024-03-08 成都工业职业技术学院 一种金属板材切割装置及其切割预警方法
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