JP2002171808A - 苗移植機 - Google Patents

苗移植機

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JP2002171808A
JP2002171808A JP2000369210A JP2000369210A JP2002171808A JP 2002171808 A JP2002171808 A JP 2002171808A JP 2000369210 A JP2000369210 A JP 2000369210A JP 2000369210 A JP2000369210 A JP 2000369210A JP 2002171808 A JP2002171808 A JP 2002171808A
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Takahito Tamao
隆仁 玉尾
Yasuaki Ito
康明 伊藤
Kazushi Watanabe
一志 渡辺
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Abstract

(57)【要約】 【課題】圃場の状況に応じ、吊下げボルトを上下して、
植付け輪を、移植機シャーシーに搭載している縦型挟持
コンベアに正対するように簡単に調整でき、苗植付け機
構の鎮圧輪が負担する重量を軽減でき、その苗植付け機
構が、圃場の比較的小さな高低に応じて敏感に上下回動
し、縦型挟持コンベアと植付け輪との間における苗の受
渡しを的確に行い、常に適正な移植を円滑に行う。 【解決手段】後端に作溝器37,植付け輪38および鎮
圧輪41を備えてなる苗植付け機構mの前端を、移植機
シャーシーcの前側フレーム3に回動自在に支承連結す
るとともに、その移植機シャーシーcに上記植付け輪3
8に苗pを受け渡す縦型挟持コンベア31を搭載し、か
つ、上記苗植付け機構mの後端を、上記移植機シャーシ
ーcに対して、上記鎮圧輪41を圃場に押し付ける鎮圧
スプリング49を装架した吊下げボルト45で連繋して
なる苗移植機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は苗移植機の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、苗移植機の一種として、例えば特
開平9−275718号公報に記載されているように、
連結苗群から苗を列状に分離する構成の列状苗分離機
構、その列状苗分離機構から送給された列状苗を個別の
苗に分離するとともに良苗と不良苗に選別して良苗だけ
を送給する構成の個別苗分離選別送給機構、および、該
個別苗分離選別送給機構から送給された良苗を所定の間
隔で植え付ける構成の苗植付け機構、の三つの機構から
なる移植ユニットを、所要複数台並設してなる型のもの
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】その移植ユニットの一
つの例は、上記苗植付け機構を、移植機シャーシーに対
し前端を軸支することにより上下回動可能に取り付け、
その苗植付け機構に、上記列状苗分離機構と個別苗分離
選別送給機構を上下に積み重ねた状態にして搭載し、し
たがってまた、これら列状苗分離機構と個別苗分離選別
送給機構の総重量を、該苗植付け機構の後端側の鎮圧輪
に負担させる構造になっている。
【0004】一般に、圃場は、苗の移植に当たって砕土
作業を十分に行うので土が膨軟になり、上記苗植付け機
構の鎮圧輪は、上記各機構の総重量を支えることができ
ず、その膨軟な土にめり込むような状態になるが、これ
を避けるために、上記移植ユニットを、移植機シャーシ
ーの上側機枠にバネによって引っ張り上げているもので
ある。しかし、その引っ張り力の調整が非常に難しく、
しかも、圃場の状態が変わるたびに調整しなければなら
ないという欠点があった。
【0005】また、上記公報に記載の移植ユニットの他
の例は、上記苗植付け機構を移植機シャーシーに対し上
記のように上下回動可能に軸支する一方、上記列状苗分
離機構と個別苗分離選別送給機構を、移植機シャーシー
に対し直接搭載した型のものである。この場合には、圃
場の高低や凹凸によって、苗植付け機構が上下に回動す
るのにともなって、苗植付け機構と個別苗分離選別送給
機構の上下関係も相対的に変化することになるが、これ
に対応するために、個別苗分離選別送給機構の縦型挟持
コンベアを伸縮自在なものとし、その下端部を上記苗植
付け機構側に支承している。このため、圃場の高低や凹
凸に対する、苗植付け機構の上下回動が必ずしも円滑で
はなく、特に、縦型挟持コンベアと植付け輪との間の苗
の受渡しに支障を来すおそれがある。
【0006】そこで本発明は、列状苗分離機構と個別苗
分離選別送給機構の双方を、移植機シャーシーに搭載す
ることができるようにし、それら列状苗分離機構と個
別苗分離選別送給機構の重量を移植機シャーシーの接地
駆動輪で支持して、苗植付け機構の上記鎮圧輪が負担す
る重量を軽減し、これにより、鎮圧輪が土にめり込むよ
うなことを無くするとともに、その苗植付け機構が、
圃場の比較的小さな高低に応じて敏感に上下回動し、
苗植付け機構の上下回動にもかかわらず、上記移植機シ
ャーシーに搭載した縦型挟持コンベアと植付け輪との間
における苗の受渡しを的確に行い、これらによって、
常に適正な移植が円滑に行えるようにしようとするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明苗移植機は、後端
に作溝器37,植付け輪38および鎮圧輪41を備えて
なる苗植付け機構mの前端を、移植機シャーシーcの前
側フレーム3に回動自在に支承連結するとともに、その
移植機シャーシーcに上記植付け輪38に苗pを受け渡
す縦型挟持コンベア31を搭載し、かつ、上記苗植付け
機構mの後端を、上記移植機シャーシーcに対して、上
記鎮圧輪41を圃場に押し付ける鎮圧スプリング49を
装架した吊下げボルト45で連繋してなる。
【0008】上記において、吊下げボルト45を、鎮
圧輪用ブラケット40に取り付けた逆L形ブラケット4
2の水平片42′にその下方から挿通し、移植機シャー
シーcに取り付けたピポット43に吊下げナット46に
より吊り下げ、そのボルト頭45′と上記水平片42′
との間に所要の余裕s′を保持するとともに、上記水平
片42′の上側において吊下げボルト45に嵌合した規
制筒47と、そのさらに上側において吊下げボルト45
に螺合した上限設定用ナット48との間に所要の余裕
s″を保持すること、その吊下げボルト45に、上記
鎮圧スプリング49を調節する鎮圧スプリング調節ハン
ドル50を螺合することは、実施上好ましい。
【0009】また、上記吊下げナット46で、吊下げ
ボルト45をピポット43に対し上下することにより、
植付け輪38が、その苗受け口38′を、縦型挟持コン
ベア31の苗受渡し部31cに常に正対するように調整
できるようにすること、上記苗植付け機構mが、移植
機シャーシーcの前側フレーム3を支点にして、鎮圧輪
41が圃場の高所(凸部)に位置したとき、上限設定用
ナット48と規制筒47との間の上記余裕s″の範囲内
で上昇回動し、また、鎮圧輪41が圃場の低所(凹部)
に位置したとき、逆L形ブラケット42の水平片42′
とボルト頭45′との間の上記余裕s′の範囲内で下降
回動するようにすることも、実施上好ましい。
【0010】さらに、上記苗植付け機構mの上記下降
回動が最大に達したときであっても、植付け輪38の苗
受け口38′の下側所要範囲を閉じるのに列設している
閉口ローラ53のうちの、最上位の閉口ローラ53の軸
線が、縦型挟持コンベア31の左右の下部ローラ3
1″,31″の軸線以上の上方に位置するようにするこ
とは、実施上極めて好適である。
【00011】さらにまた、上記移植機シャーシーc
に、(1)結苗群から列状苗を分離する列状苗分離機構h
と、(2)その列状苗分離機構hから送給された列状苗を
個別分離部29に搬送する列状苗水平搬送コンベア30
と、その個別分離部29で個別に分離された苗を搬送し
ながら良苗と不良苗に選別して良苗だけを搬送する送給
する個別苗搬送選別コンベア32と、その良苗を上記植
付け輪38に受け渡す縦型挟持コンベア31とからなる
個別苗分離選別送給機構kとを、上下関係にして搭載す
ることも、実施上好適である。
【00012】
【発明の実施の形態】Aは本発明の一実施形態に係る四
畦用の多畦型苗移植機、Bはそれを牽引するトラクタで
ある。多畦型苗移植機Aの構成は次のとおりである。
【00013】aは、上記トラクタBの後部に連結する
油圧シリンダ1と連接杆2を取り付ける上下連結片
3′,3″を有する前側フレーム3の両端に、左右のサ
イドフレーム4,4を延長してなる下側機枠、bは、上
記サイドフレーム4,4に設立した複数の支持部材5・
・・上に横架した角パイプ製の前側横架材6,後側横架
材7,中間横架材8を、複数の連結部材9・・・,9′
・・・で連結してなる上側機枠で、これら両機枠a,b
により移植機シャーシーcを構成している。10,10
は、上記後側横架材7と中間横架材8を、それらの中央
左右のところで連結している連結部材9′,9′に垂下
した取付部材11,11の下半部11′,11′に軸支
した接地駆動輪である。
【00014】d,dは上記上側機枠bの左右端部に伸
縮自在に装架した補助枠で、この各補助枠dは、前側補
助材12、後側補助材13および中間補助材14と、こ
れら各補助材12,13,14の各外端を固着した外側
材15とからなり、その補助材12,13,14を、そ
れぞれ上記前側横架材6、後側横架材7および中間横架
材8に摺動自在に挿入している。
【0015】16は上記前側補助材12の上面と前面を
覆う断面L形の掛止め覆板、17は上記後側補助材13
の上面と後面を覆う同じく断面L形の掛止め覆板であ
る。これら掛止め覆板16,17は、補助枠dを上側機
枠bの左右端部に押入しているときは、外端の軸支部を
支点に回動起立させておくものであるが、補助枠dを上
側機枠bの左右端部から引き出し伸張しているときは、
図2〜3に示すように伏倒し、内端の凹処を、前側横架
材6の外端前面の係止突起18、後側横架材7の外端後
面の係止突起19に係合し、これにより、補助枠dが不
用意に脱落しないようにしている。
【0016】掛止め覆板16,17は、上記のように伏
倒状態のとき、そのL形の上側上面が上記前側横架材6
および後側横架材7の上面と面一になり、それらの上
を、後述する列状苗分離機構のローラが円滑に転動でき
るようにしてある。
【0017】e,eは、上記補助枠d,dの外側材1
5,15に取付具20,20により起伏自在に取り付け
た長方形状の苗台で、この苗台e,eは、苗箱f・・・
を搭載する場合は、上側機枠bから引き出し伸張した補
助枠d,d上に伏倒重合させ(図2の右側)、苗箱f・
・・を搭載しない場合においては、補助枠d,dを上側
機枠bに対し押入しているか伸張しているかにかかわら
ず起立させ、かつ、その起立状態を保持できるようにし
てある(図2の右側、図3)。
【0018】g,gは、上記上側機枠bの後側横架材7
に取り付けた作業者用ステップで、背面に安全柵21,
21を備えるとともに、左右両側に補助ステップ22,
22を伸縮自在に装架している。
【0019】本実施形態においては、公知の列状苗分離
機構、すなわち、例えばハニカム状に集合してなる連結
苗群から苗を列状に分離してその列状苗を、次段の同じ
く公知の個別苗分離選別送給機構に送給する構成の列状
苗分離機構hが、4台、各々台車iに乗載され、上記移
植機シャーシーcに移動可能に搭載している。
【0020】その台車iは、内空の前フレーム23と後
フレーム23′の各々の左右一対のローラ24、24
を、上側機枠bの前側横架材6と後側横架材7に乗せ、
これによって、左側2台の列状苗分離機構hが上側機枠
bの左側半分で左右に移動し、また、右側2台の列状苗
分離機構hが上側機枠bの右側半分で左右に移動するこ
とができるようにしている。
【0021】25,26は上記前側横架材6と後側横架
材7側に取り付けた係止ボルトで、その先端を上記前フ
レーム23および後フレーム23′の所要位置に設けて
ある透孔27に係入することにより、各台車iを定位置
に繋止でき、その係入を解除することにより、各台車i
を移動することがでる。その場合、予め補助枠d,dを
上側機枠bから引き出しておくと、その補助枠d,d上
に、外側左右の列状苗分離機構h,hを台車i,iごと
移動することにより、内側左右の列状苗分離機構h,h
との間に空処jを空けることができる(図2)。このと
き、前記のように、掛止め覆板16,17の上側上面が
前側横架材6および後側横架材7の上面と面一になって
いるので、台車i,i、したがってまた列状苗分離機構
h,hの移動は円滑に行われる。
【0022】また、本実施形態においては、公知の個別
苗分離選別送給機構、すなわち、上記列状苗分離機構h
から送給された列状苗を個別の苗に分離するとともに良
苗と不良苗に選別して良苗だけを次段の苗植付け機構に
送給する構成の個別苗分離選別送給機構kを、上記移植
機シャーシーcに搭載している。
【0023】その個別苗分離選別送給機構kは、上記4
台の列状苗分離機構hに1:1の関係で備えられている
ものであり、それは、列状苗分離機構hから送給された
列状苗を個別分離部29に搬送する列状苗水平搬送コン
ベア30と、その個別分離部29で個別に分離された苗
を受け取り、それを搬送しながら良苗と不良苗に選別し
て良苗だけを、縦型挟持コンベア31に送給する個別苗
搬送選別コンベア32とから構成されている(図3)。
【0024】この個別苗分離選別送給機構kは、上記各
コンベアを駆動するトランスミッション33を、取付け
部材34,34′により、上記上側機枠bの前側横架材
6と下側機枠aの前側フレーム1に取り付け支持してい
る(図6)。
【0025】上記列状苗水平搬送コンベア30は、列状
苗受入側のコンベアフレーム30′を、個別分離部29
側のコンベアフレーム30″に対し、横架軸35を中心
に、上方に向けて直角に折曲起立し、その状態を維持さ
せることができる新規な構成をなしている(図2,
3)。通常、列状苗受入側の上記コンベアフレーム3
0′は、上記のようにして列状苗分離機構h,hとの間
に形成される空処jの下方に横架していて、上記折曲に
より、その空処j内において起立し、移動した列状苗分
離機構hの側面に沿うことになる所要の関係位置に設定
されているものである。
【0026】このように、列状苗分離機構hと個別苗分
離選別送給機構kを、移植機シャーシーcに上下関係に
して、かつ、列状苗分離機構hを左右移動可能にして搭
載しているので、その移動によってできる空処j内で、
所要の掃除やメンテナンスを行い、さらには、個別苗分
離選別送給機構kの列状苗水平搬送コンベア30を、上
記空処j内に折曲起立して、所要の掃除やメンテナンス
を簡易に行うことができること、明らかである。
【0027】また、個別苗分離選別送給機構kのトラン
スミッション33に連繋している上記縦型挟持コンベア
31は、図12に示すように、左右の上部ローラ3
1′,31′と同じく左右の下部ローラ31″,31″
に巻回張架した左右一対の縦ベルト31a,31aで構
成されている。そして、上部ローラ31′,31′間を
苗受取り部31bとし、そこに上記個別苗搬送選別コン
ベア32が送給する良苗である苗pを受け取り、かつ、
下部ローラ31″,31″の上側至近部分を苗受渡し部
31cとし、その苗受渡し部31cが、これに対向位置
する後記植付け輪38の苗受け口38′に対して苗pを
渡すものである。
【0028】次に、上述の列状苗分離機構hおよび個別
苗分離選別送給機構kとともに移植ユニットを構成する
苗植付け機構mについて説明する。
【0029】その苗植付け機構mは、移植機シャーシー
cの下側機枠aの前記前側フレーム3に平行に横架した
牽引駆動軸36に対し、前端を回動自在に支承した可動
枠nの前端にローリングコルタn′を軸支し、後端に
は、作溝器37,植付け輪38を軸支38′するととも
に、植深調節ハンドル39の操作により該可動枠nとの
相対関係を上下調節ができるように取り付けた鎮圧輪用
ブラケット40に、左右一対の鎮圧輪41,41を軸支
し、植付け輪38が、上記縦型挟持コンベア31から受
け取った苗pを、作溝器37が作った溝に放ち、鎮圧輪
41が周辺の土を鎮圧することにより、圃場に連続的に
植え付けるもので、このことにおいては、苗植付け機構
mは従来公知の苗植付け機構と同様である。
【0030】しかし、上記苗植付け機構mは、第1に、
その後側を移植機シャーシーcの上側機枠bにスプリン
グで吊り上げるのではなく、反対に、スプリングを作用
させて圃場の高低に追従し設定範囲内ではあるが上下回
動させるようにしたこと、第2に、上記列状苗分離機構
hおよび個別苗分離選別送給機構kの両機構を搭載して
いないこと、第3に、上記上下回動にもかかわらず、植
付け輪38が、その苗受け口38′を、縦型挟持コンベ
ア31の上記苗受渡し部31cに正対するようにしたこ
とにおいて、新規なものである。
【0031】この点についてさらに少し詳しく説明す
る。42は上記鎮圧輪用ブラケット40に取り付けた逆
L形ブラケット、43は上側機枠bの前記中間横架材8
に取り付けたピポット用ブラケット44に取り付けたピ
ポット、45は、上記逆L形ブラケット42の水平片4
2′にその下方から挿通し、上記ピポット43に吊下げ
ナット46により吊り下げた吊下げボルトで、そのボル
ト頭45′と上記水平片42′との間に所要の余裕s′
を保持している。47は上記水平片42′の上側におい
て吊下げボルト45に嵌合した規制筒、48はこの規制
筒47のさらに上側において吊下げボルト45に螺合し
た上限設定用ナットであり、これら上限設定用ナット4
8と規制筒47との間に所要の余裕s″を保持してい
る。49は、規制筒47および上限設定用ナット48を
内包する状態にして吊下げボルト45に嵌装した鎮圧ス
プリング、50は鎮圧スプリング調節ハンドル、51は
覆筒である。
【0032】苗植付け機構mの可動枠nは、上記鎮圧ス
プリング49によって逆L形ブラケット42を介して、
鎮圧輪41を圃場に押し付け、かつ、それにより該鎮圧
輪41の駆動を的確に行わせる状態になっている(図
6,10)。しかし、鎮圧輪41が圃場の高所(凸部)
に位置したとき、上記のように、上限設定用ナット48
と規制筒47との間に所要の余裕s″を保持しているの
で、可動枠nは、前記牽引駆動軸36を中心にその後側
を、上記作溝器37、植付け輪38および鎮圧輪41の
相対関係を保ったまま、余裕s″の範囲内で上昇回動す
る(図7)。また、鎮圧輪41が圃場の低所(凹部)に
位置したとき、上記のように、逆L形ブラケット42の
水平片42′とボルト頭45′との間に所要の余裕s′
を保持しているので、可動枠nは、前記牽引駆動軸36
を中心にその後側を、上記同様、作溝器37、植付け輪
38および鎮圧輪41の相対関係を保ったまま、その余
裕s′の範囲内で下降回動する(図8)。
【0033】植付け輪38は、縦型挟持コンベア31に
対向する上側所要範囲を左右一対の開口棒52で拡開し
て苗受け口38′とするとともに、その下側所要範囲を
左右に列設した閉口ローラ53で閉じる状態において回
転し、上記苗受け口38′に縦型挟持コンベア31の苗
受渡し部31cから苗pを受け取り、それを上記閉口ロ
ーラ53で閉じる部分で挟持して下方に運び、作溝器3
7が作った溝に放つものである。
【0034】可動枠nの上昇または下降回動すなわち上
下回動は、圃場の高低または凹凸に対応して発生するも
のであるが、苗植付け機構mの植付け輪38に苗pを受
け渡す前述の個別苗分離選別送給機構kの縦型挟持コン
ベア31は、移植機シャーシーcに搭載されているか
ら、上記上下回動の大きさ如何によっては、植付け輪3
8の苗受け口38′と縦型挟持コンベア31の苗受渡し
部31cが食い違い、苗pの受渡しに支障を来すおそれ
がある。
【0035】しかし、上記構成の苗植付け機構mによれ
ば、圃場の状況に合わせ、上記吊下げナット46で、吊
下げボルト45をピポット43に対し上下することによ
って、植付け輪38が、その苗受け口38′を、縦型挟
持コンベア31の苗受渡し部31cに常に正対するよう
に調整できる。それには、可動枠nの上記下降回動が最
大に達したときであっても、植付け輪38の苗受け口3
8′の下側所要範囲を閉じるのに列設している閉口ロー
ラ53のうちの、最上位の閉口ローラ53の軸線が、縦
型挟持コンベア31の左右の下部ローラ31″,31″
の軸線以上の上方に位置するようにすることである(図
11,12)。
【0036】これによって、植付け輪38の苗受け口3
8′は、縦型挟持コンベア31の下方に位置するような
ことがなく、苗受渡し部31cまたはその上方部分に対
向位置する。したがって、苗pは、縦型挟持コンベア3
1が挟持している間に植付け輪38の苗受け口38′に
入るとともに挟持される。このため、苗pの受渡しは正
確かつ円滑に行われる。
【0037】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明によれば次の効果を奏する。圃場の状況に合わ
せ、吊下げボルトを上下することによって、植付け輪
を、縦型挟持コンベアに正対するように簡単に調整でき
る。列状苗分離送給機構と個別苗分離選別送給機構の双
方を、移植機シャーシーに搭載することにより、それら
列状苗分離送給機構と個別苗分離選別送給機構の重量を
移植機シャーシーの接地駆動輪で支持でき、苗植付け機
構の鎮圧輪が負担する重量を軽減でき、したがって、鎮
圧輪が土にめり込むようなことを無くす。
【0038】その苗植付け機構が、圃場の比較的小さな
高低に応じて敏感に上下回動し、その上下回動にもかか
わらず、上記移植機シャーシーに搭載した縦型挟持コン
ベアと植付け輪との間における苗の受渡しを的確に行
い、常に適正な移植を円滑に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る多畦型苗移植機の側
面図で、トラクタで牽引している状態を示している。
【図2】同上の多畦型苗移植機の正面図で、一側の伸張
した補助枠に重合させた苗台に苗箱を搭載し、他側の伸
張した補助枠に列状苗分離機構を移動させ、隣り合う列
状苗分離機構との間に空処を空け、そこに列状苗水平搬
送コンベアを折曲起立させた状態を示している。
【図3】同上の要部拡大図である。
【図4】移植機シャーシーの平面図である。
【図5】同上の多畦型苗移植機の側面図で、苗植付け機
構を除いた状態を示している。
【図6】同上の多畦型苗移植機の要部側面図で、鎮圧輪
が平坦なところに位置している状態を示している。
【図7】同上の多畦型苗移植機の要部側面図で、鎮圧輪
が凸部に位置している状態を示している。
【図8】同上の多畦型苗移植機の要部側面図で、鎮圧輪
が凹部に位置している状態を示している。
【図9】苗植付け機構の平面図である。
【図10】同上の要部側面図である
【図11】植付け輪と縦型挟持コンベアとの関係を説明
する側面図である。
【図12】同上の正面図であるる。
【符号の説明】
A 多畦型苗移植機 B トラクタ a 下側機枠 b 上側機枠 c 移植機シャーシー d 補助枠 e 苗台 h 列状苗分離機構 i 台車 j 空処 k 個別苗分離選別送給機構 m 苗植付け機構 p 苗 s′ 余裕 s″ 余裕 1 油圧シリンダ 2 連接杆 3 前側フレーム 29 個別分離部 30 列状苗水平搬送コンベア 30′ コンベアフレーム 30″ コンベアフレーム 31 縦型挟持コンベア 31″ 下部ローラ 32 個別苗搬送選別コンベア 35 横架軸 37 作溝器 38 植付け輪 38′ 苗受け口 40 鎮圧輪用ブラケット 41 鎮圧輪 42 逆L形ブラケット 42′ 水平片 43 ピポット 45 吊下げボルト 45′ ボルト頭 46 吊下げナット 47 規制筒 48 上限設定用ナット 49 鎮圧スプリング 50 鎮圧スプリング調節ハンドル 53 閉口ローラ
フロントページの続き (72)発明者 玉尾 隆仁 北海道滝川市幸町3丁目3番12号 株式会 社サークル鉄工内 (72)発明者 伊藤 康明 北海道滝川市幸町3丁目3番12号 株式会 社サークル鉄工内 (72)発明者 渡辺 一志 北海道滝川市幸町3丁目3番12号 株式会 社サークル鉄工内 Fターム(参考) 2B060 AA01 AD08 AE01 BA04 BA09 BB03 BB05 CA01 CB07 CB29 CC09 EA06 EA08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】後端に作溝器,植付け輪および鎮圧輪を備
    えてなる苗植付け機構の前端を、移植機シャーシーの前
    側フレームに回動自在に支承連結するとともに、その移
    植機シャーシーに上記植付け輪に苗を受け渡す縦型挟持
    コンベアを搭載し、かつ、上記苗植付け機構の後端を、
    上記移植機シャーシーに対して、上記鎮圧輪を圃場に押
    し付ける鎮圧スプリングを装架した吊下げボルトで連繋
    してなることを特徴とする苗移植機。
  2. 【請求項2】上記吊下げボルトは、鎮圧輪用ブラケット
    に取り付けた逆L形ブラケットの水平片にその下方から
    挿通され、移植機シャーシーに取り付けたピポットに吊
    下げナットにより吊り下げられ、そのボルト頭と上記水
    平片との間に所要の余裕s′を保持するとともに、上記
    水平片の上側において吊下げボルトに嵌合した規制筒
    と、そのさらに上側において吊下げボルトに螺合した上
    限設定用ナットとの間に所要の余裕s″を保持してなる
    ことを特徴とする請求項1記載の苗移植機。
  3. 【請求項3】上記吊下げボルトは、上記鎮圧スプリング
    を調節する鎮圧スプリング調節ハンドルを螺合している
    ことを特徴とする請求項1または2記載の苗移植機。
  4. 【請求項4】上記吊下げナットで、吊下げボルトをピポ
    ットに対し上下することによって、植付け輪が、その苗
    受け口を、縦型挟持コンベアの苗受渡し部に常に正対す
    るように調整できるようにしていることを特徴とする請
    求項2または3記載の苗移植機。
  5. 【請求項5】上記苗植付け機構が、移植機シャーシーの
    前側フレームを支点にして、鎮圧輪が圃場の高所(凸
    部)に位置したとき、上限設定用ナットと規制筒との間
    の上記余裕s″の範囲内で上昇回動し、また、鎮圧輪が
    圃場の低所(凹部)に位置したとき、逆L形ブラケット
    の水平片とボルト頭との間の上記余裕s′の範囲内で下
    降回動するようにしてなることを特徴とする請求項2,
    3または4記載の苗移植機。
  6. 【請求項6】上記苗植付け機構の上記下降回動が最大に
    達したときであっても、植付け輪の苗受け口の下側所要
    範囲を閉じるのに列設している閉口ローラのうちの、最
    上位の閉口ローラの軸線が、縦型挟持コンベアの左右の
    下部ローラの軸線以上の上方に位置するようにしてなる
    ことを特徴とする請求項5記載の苗移植機。
  7. 【請求項7】上記移植機シャーシーに、(1) 結苗群か
    ら列状苗を分離する列状苗分離機構と、(2) その列状
    苗分離機構から送給された列状苗を個別分離部に搬送す
    る列状苗水平搬送コンベアと、その個別分離部で個別に
    分離された苗を搬送しながら良苗と不良苗に選別して良
    苗だけを搬送する個別苗搬送選別コンベアと、その良苗
    を上記植付け輪に受け渡す縦型挟持コンベアとからなる
    個別苗分離選別送給機構を、上下関係にして搭載してな
    ることを特徴とする請求項1,2,3,4,5または6
    記載の苗移植機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107912090A (zh) * 2018-01-04 2018-04-17 河北农业大学 一种果树苗木移栽机
CN108142056A (zh) * 2018-02-14 2018-06-12 李志� 滚轮夹片式秧苗移栽装置
CN108476687A (zh) * 2018-06-12 2018-09-04 甘肃农业大学 中草药种苗种植机

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