JP2002171777A - 三相誘導電動機のスターデルタ始動装置及び同機のスターデルタ始動法 - Google Patents

三相誘導電動機のスターデルタ始動装置及び同機のスターデルタ始動法

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JP2002171777A
JP2002171777A JP2000361306A JP2000361306A JP2002171777A JP 2002171777 A JP2002171777 A JP 2002171777A JP 2000361306 A JP2000361306 A JP 2000361306A JP 2000361306 A JP2000361306 A JP 2000361306A JP 2002171777 A JP2002171777 A JP 2002171777A
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voltage
switch
star
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phase induction
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Masahiro Yamaguchi
雅博 山口
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DENKI KEIKI CO Ltd
Denki Keiki Kk
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DENKI KEIKI CO Ltd
Denki Keiki Kk
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 大きな突入電流が発生せず、装置の低コスト
化を図ることかできるようにする。 【構成】 三相誘導電動機IMの通電・非通電を切り換
えるための開閉器1と、固定子巻線UX,VY,WZをスター結
線にするための開閉器2と、固定子巻線UX,VY,WZをデル
タ結線にするための開閉器3と、三相誘導電動機IMを
スター結線で始動させた後、デルタ結線に切り換えて全
電圧運転させるべく開閉器1、2等の開閉を制御するシ
ーケンス回路5と、固定子巻線UXのU 側端子と固定子巻
線VYのY 側端子との間、固定子巻線VYのV 側端子と固定
子巻線WZのZ 側端子との間、固定子巻線WZのW 側端子と
固定子巻線UXのX 側端子との間に各々設けられた非線型
素子としての飽和リアクトル4R、4S、4Tとを備え
た基本構成となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は三相誘導電動機を始
動させるのに使用される三相誘導電動機のスターデルタ
始動装置及び同機のスターデルタ始動法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の三相誘導電動機のスターデルタ始
動装置は図7に示す基本構成となっている。図中1、2
及び3は開閉器、IMは三相誘導電動機、Pは商用の三
相電源である。なお、開閉器1、2及び3は図外のシー
ケンサにより開閉制御される。三相電源Pから供給され
る各相電圧をEとする。
【0003】三相誘導電動機IMの停止時には、開閉器
2が閉状態に、開閉器3が開状態にされている。このと
き三相誘導電動機IMの固定子巻線UX,VY,WZがスター結
線された状態となる。そして、開閉器2を閉状態にする
と、固定子巻線UX,VY,WZにE/√3 の電圧が各々印加さ
れ、三相誘導電動機IMが始動する。
【0004】三相誘導電動機IMが始動して一定期間経
過すると、開閉器2が開状態、開閉器3が閉状態にさ
れ、固定子巻線UX,VY,WZがスター結線からデルタ結線に
切り換えられる。その結果、固定子巻線UX,VY,WZの各相
電圧がEに上昇し、三相誘導電動機IMが全電圧運転さ
れる。
【0005】このようなスターデルタ始動装置の代わり
に図8に示すようなクローズド始動装置が用いられる場
合もある。スターデルタ始動装置と大きく異なるのは開
閉器10及び抵抗器11が追加されており、固定子巻線
UX,VY,WZがスター結線からデルタ結線に移行する際に開
閉器10を所定時間だけ閉状態させるようになっている
点である。
【0006】また、三相誘導電動機をソストスタートさ
せる場合、図7及び図8に示すような装置が使用され
ず、三相電源と三相誘導電動機との間に設けたトライア
ック等の半導体素子を制御し、三相誘導電動機に供給す
べき各相電圧を0からEまで徐々に上昇させる基本構成
のソフトスタート装置が一般的に使用される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7に
示すスターデルタ始動装置による場合、スター結線から
デルタ結線に移行する際、モータ結線が一時的に切り離
されることから、過渡現象により大きな突入電流が発生
するという本質的な欠点がある。また、条件によっては
全電圧始動電流より大きな電流が流れることもあり、商
用電源Pの電圧が低下したり、レベルの大きなノイズが
発生し、周辺機器に悪影響を及ぼすことになる。スター
デルタ始動法は本来的に直列リアクタ法、始動補償器法
等の始動法に比べてトルク効率が高く、低コストである
という特徴を有しているが、突入電流の問題があること
から、適用電動機としては小型のものに止まっているの
が現状である。
【0008】もっとも、図8に示すクローズド始動装置
による場合、スター結線からデルタ結線に移行する際の
突入電流が抵抗器11により抑制されることから、突入
電流の問題は一応解消される。ところが、開閉器10及
び抵抗器11が含められて以上、スターデルタ始動装置
に比べると構成が複雑となり、装置自体がコスト高にな
るという欠点がある。また、次のように抵抗器11の選
定が難しいという問題も指摘されている。
【0009】即ち、抵抗器11として大きい抵抗値のも
のを選定すると、スター結線時の突入電流を低減するこ
とが可能となるものの、スター結線された固定子巻線U
X,VY,WZから抵抗器11を介したデルタ結線への移行時
の突入電流が大きくなる。これとは逆に、小さな抵抗値
のものを選定すると、スター結線時の突入電流が大きく
なるものの、デルタ結線された固定子巻線UX,VY,WZから
抵抗器11を介したデルタ結線への移行時の突入電流が
小さくなる。要するに、両者の兼ね合いを見て、抵抗器
11の抵抗値を選定することが必要となり、設計が困難
であるという点で、装置の低コスト化を妨げる要因とな
っている。
【0010】また、上記したようなソフトスタート装置
による場合、モータ結線が常に一定であることから、突
入電流の問題がなく、開閉器の数も少なくて済むという
メリットがある。ところが、たとえ小型の三相誘導電動
機であっても始動に数十秒の時間を要することから、定
格の大きな半導体素子を使用することが必要不可欠にな
り、低コスト化を図ることが困難という欠点がある。加
えて、定格の大きな半導体素子に合わせて放熱板等につ
いても大型のものが必要となり、装置自体の小型化を図
ることが困難となっている。
【0011】本発明は上記した事情の下で創作されたも
のであり、その主たる目的とするところは、大きな突入
電流が発生せず、装置の低コスト化を図ることも可能な
三相誘導電動機のスターデルタ始動装置及び同機のスタ
ーデルタ始動法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の三相誘導電動機
のスターデルタ始動装置は、三相電源の電圧をE、三相
誘導電動機の固定子巻線UX,VY,WZの各インピーダンスを
0 とするとき、固定子巻線UX,VY,WZをスター結線にす
るための第1の開閉器と、固定子巻線UX,VY,WZをデルタ
結線にするための第2の開閉器と、三相誘導電動機をス
ター結線で始動させた後、デルタ結線に切り換えて全電
圧運転させるべく第1、第2の開閉器の開閉を制御する
シーケンス回路と、固定子巻線UXのU 側端子と固定子巻
線VYのY側端子との間、固定子巻線VYのV 側端子と固定
子巻線WZのZ 側端子との間、固定子巻線WZのW 側端子と
固定子巻線UXのX 側端子との間に各々設けられたインピ
ーダンスがZである非線型素子とを具備しており、非線
型素子は、その両端にE/√3が印加されているときに
は高インピーダンス(Z≫Z0 )であるが、Eに近い電
圧が印加されているときには低インピーダンス(Z≪Z
0 )に変化するような特性を有していることを特徴とし
ている。非線形素子の例としては、飽和リアクトル等が
ある。
【0013】このような構成による場合、第1の開閉器
が閉状態、第2の開閉器が開状態、即ち、三相誘導電動
機の固定子巻線UX,VY,WZがスター結線である状態で、電
源電圧Eが通電される。固定子巻線UX,VY,WZにはE/√
3の各相電圧が印加される。三相誘導電動機のトルクが
負荷トルクを上回ったところで同機が始動する。このと
き非線形素子は固定子巻線UX,VY,WZに並列に接続されて
いることから、非線形素子の両端にはE/√3の電圧が
印加され、非線形素子は高インピーダンスとなる。よっ
て、固定子巻線UX,VY,WZには大きな電流が流れるもの
の、各非線形素子には殆ど電流が流れない。
【0014】そして、第1の開閉器が開状態にされた
後、第2の開閉器が閉状態にされ、固定子巻線UX,VY,WZ
がスター結線からデルタ結線に切り換えられる。固定子
巻線UX,VY,WZにはEの各相電圧が印加されることから、
同機が全電圧運転される。
【0015】固定子巻線UX,VY,WZがスター結線からデル
タ結線に切り換えられる過程で、第1の開閉器が開状態
にされると、各非線形素子に固定子巻線UX,VY,WZが直列
に接続され、モータ結線が切り離されないことから、大
きな突入電流が発生しない。第1の開閉器が開状態にさ
れた時点で、非線形素子の両端にはEに近い電圧が印加
され、非線形素子は低インピーダンスに変化する。その
結果、非線形素子の逆降下電圧が非常に小さくなり、固
定子巻線UX,VY,WZにはEに近い各相電圧が印加される。
【0016】次いで第2の開閉器が閉状態にされると、
第2の開閉器により非線形素子が短絡され、固定子巻線
UX,VY,WZが完全なデルタ結線となる。非線形素子が短絡
される以上、非線形素子に電流が流れない。よって、三
相誘導電動機の始動時も含めて、非線形素子が異常発熱
するようなことがない。
【0017】また、非線形素子の代わりに電圧/電流制
御素子を用いるようにし、第1の開閉器が閉状態、第2
の開閉器が開状態であるときには電圧/電流制御素子が
高インピーダンス、第1、第2の開閉器が開状態である
ときには電圧/電流制御素子が低インピーダンスとなる
ように同素子を制御する制御回路を備えた構成にしても
良い。この場合も上記と同様の動作となる。電圧/電流
制御素子の例としては、トライアック、サイリスタ、ト
ランジスタ、FEE等がある。
【0018】より好ましくは、制御回路において、第1
の開閉器が閉状態、第2の開閉器が開状態であるときに
は電圧/電流制御素子が高インピーダンス、第1、第2
の開閉器が開状態であるときには、固定子巻線UX,VY,WZ
に印加される各相電圧がE/√3からEに徐々に上昇す
るように電圧/電流制御素子を制御する構成にすること
が望ましい。なぜなら、三相誘導電動機がソフトスター
トさせることが可能となるからである。
【0019】本発明の別の三相誘導電動機のスターデル
タ始動装置は、三相誘導電動機の固定子巻線UX,VY,WZに
直列接続されており且つ固定子巻線UX,VY,WZに印加する
各相電圧を調節する電圧/電流制御素子と、固定子巻線
UX,VY,WZ及び電圧/電流制御素子をスター結線にするた
めの第1の開閉器と、固定子巻線UX,VY,WZ及び電圧/電
流制御素子をデルタ結線にするための第2の開閉器と、
第1、第2の開閉器及び電圧/電流制御素子を制御する
制御装置とを具備しており、制御装置は、第1の開閉器
を閉状態、第2の開閉器を開状態にした状態で、固定子
巻線UX,VY,WZの各相電圧が0から上昇するように電圧/
電流制御素子を制御し、各相電圧が略E/√3に達した
ところで電圧/電流制御素子をオフにするとともに第1
の開閉器を閉状態にし、直ぐに第2の開閉器を開状態に
し、その後、固定子巻線UX,VY,WZの各相電圧がE/√3
からEにまで上昇するように電圧/電流制御素子を制御
する構成となっていることを特徴としている。
【0020】このような構成による場合、第1の開閉器
が閉状態、第2の開閉器が開状態、即ち、三相誘導電動
機の固定子巻線UX,VY,WZ及び電圧/電流制御素子がスタ
ー結線である状態で、電源電圧Eが通電されるが、固定
子巻線UX,VY,WZに印加される各相電圧は電圧/電流制御
素子により調整されており、その結果、0から徐々に上
昇する。その後、各相電圧が略E/√3に達したところ
で電圧/電流制御素子がオフにされるとともに第1の開
閉器を閉状態され、直ぐに第2の開閉器を開状態にされ
る。即ち、固定子巻線UX,VY,WZ等がスター結線からデル
タ結線に切り換えられる。その後、固定子巻線UX,VY,WZ
に印加される各相電圧は電圧/電流制御素子により再び
調整され、E/√3からEにまで上昇する。この結果、
三相誘導電動機がソフトスタートした後、全電圧運転さ
れる。
【0021】固定子巻線UX,VY,WZがスター結線からデル
タ結線に切り換えられる過程で、第1の開閉器が開状態
にされると、固定子巻線UX,VY,WZの中性点が開放される
ものの、このとき電圧/電流制御素子がオフにされてい
ることから、大きな突入電流が発生することはない。
【0022】より好ましくは、電圧/電流制御素子と並
列接続されており且つ同素子を短絡するための第3の開
閉器を備えており、制御装置は、固定子巻線UX,VY,WZの
各相電圧が略E/√3からEに達したところで電圧/電
流制御素子が短絡されるように第3の開閉器を制御する
構成にすることが望ましい。なぜなら、全電圧運転時に
は電圧/電流制御素子が短絡され、電圧/電流制御素子
を切り離すことができるからである。
【0023】本発明の三相誘導電動機のスターデルタ始
動法は、上記スターデルタ始動装置を用いて三相誘導電
動機を始動させるようにしたことを特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は三相誘導電動機のスターデ
ルタ始動装置の回路図、図2は同装置の飽和リアクトル
の電圧−電流特性を示すグラフ、図3は同装置の動作を
説明するための図であって、飽和リアクトルと同機の固
定子巻線との接続関係を示す模式図、図4は同装置の変
形例を説明するための図である。
【0025】ここに掲げる三相誘導電動機のスターデル
タ始動装置は、図1に示すように、三相電源Pと三相誘
導電動機IMとの間に設けられており、スイッチSWが
ONにされると、三相誘導電動機IMの固定子巻線UX,V
Y,WZをスター結線で始動させた後、スター結線をデルタ
結線に切り換えて全電圧運転させる装置である。
【0026】同装置は、三相誘導電動機IMの通電・非
通電を切り換えるための開閉器1と、固定子巻線UX,VY,
WZをスター結線にするための開閉器2(第1の開閉器に
相当する)と、固定子巻線UX,VY,WZをデルタ結線にする
ための開閉器3(第2の開閉器に相当する)と、三相誘
導電動機IMをスター結線で始動させた後、デルタ結線
に切り換えて全電圧運転させるべく開閉器1、2、3の
開閉を制御するシーケンス回路5と、固定子巻線UXのU
側端子と固定子巻線VYのY 側端子との間、固定子巻線VY
のV 側端子と固定子巻線WZのZ 側端子との間、固定子巻
線WZのW 側端子と固定子巻線UXのX 側端子との間に各々
設けられた非線型素子としての飽和リアクトル4R、4
S、4Tとを備えた基本構成となっている。
【0027】なお、三相電源Pの電源電圧をE、固定子
巻線UX,VY,WZの各インピーダンスをZ0 、非線型素子の
インピーダンスをZとして表すものとする。
【0028】同装置において最も特徴的であるのは非線
型素子としての飽和リアクトル4であり、その両端にE
/√3が印加されているときには高インピーダンス(Z
≫Z 0 )であるが、Eに近い電圧が印加されているとき
には低インピーダンス(Z≪Z0 )に変化するような特
性を有している点である。以下、各構成部について説明
する。
【0029】開閉器1、2、3はここでは電磁リレーを
用いており、シーケンス回路5から出力された信号α、
γ、βに応じて各々開閉するようになっている。開閉器
1及び開閉器3についてはノーマルオープンタイプ、開
閉器2についてはノーマルクローズタイプのものを用い
ている。
【0030】シーケンス回路5は、スイッチSWがON
にされると、開閉器1、2、3を次のようなシーケンス
に従って開閉させるための信号α、γ、βを生成する構
成となっている。まず、開閉器1を閉状態にする。そし
て所定期間T経過後、開閉器2を開状態にし、直ぐに開
閉器3を閉状態にする。ここでは期間Tについては一定
であるが、三相誘導電動機IMに接続される負荷の種類
に応じて設定可能にすることが望ましく、固定子巻線U
X,VY,WZに印加される各相電圧や三相誘導電動機IMの
回転数を検出し、この検出結果に応じて可変にするよう
にしても良い。
【0031】飽和リアクトル4は図2に示すような電圧
−電流特性を有している。その巻線や鉄心断面積等は、
飽和リアクトル4の両端にEに近い電圧が印加されてい
るときには、完全に飽和し、少なくともE/√3が印加
されているときには飽和しないように設計すると良い。
【0032】以上のように構成された同装置の動作につ
いて、図1及び図3を参照して説明する。
【0033】まず、スイッチSWをオンにすると、開閉
器1が閉状態にされ、三相誘導電動機IMに電源電圧E
が通電される。開閉器2が閉状態、開閉器3が開状態で
あることから、三相誘導電動機IMの固定子巻線UX,VY,
WZは図3(a)に示すようにスター結線である。飽和リ
アクトル4R,4S,4Tは固定子巻線UX,VY,WZに並列
に接続されている。よって、固定子巻線UX,VY,WZ及び飽
和リアクトル4R,4S,4TにはE/√3 の各相電圧
が印加され、三相誘導電動機IMの発生トルクか負荷ト
ルクを上回った時点で同機が始動する。このときの飽和
リアクトル4は高インピーダンス(Z0 ≪Z)である。
よって、固定子巻線UX,VY,WZには大きな始動電流が流れ
るが、固定子巻線UX,VY,WZには殆ど電流が流れない。
【0034】スイッチSWがオンにされた時間Tを経過
すると、開閉器2が開状態にされ、直ぐに開閉器3が閉
状態にされる。即ち、固定子巻線UX,VY,WZがスター結線
からデルタ結線に切り換えられる。固定子巻線UX,VY,WZ
の結線は図3(a)、(b)、(c)に示す順番で順次
変化する。よって、固定子巻線UX,VY,WZにはEの各相電
圧が印加されることから、三相誘導電動機IMが全電圧
運転される。
【0035】固定子巻線UX,VY,WZがスター結線からデル
タ結線に切り換えられる過程で、開閉器2が開状態にさ
れると、固定子巻線UX,VY,WZの結線は図3(b)に示す
ように変化する。飽和リアクトル4R,4S,4Tは固
定子巻線UX,VY,WZに直列に接続されており、モータ結線
が切り離されないことから、大きな突入電流が発生する
ことはない。
【0036】また、開閉器2が開状態にされた時点で、
飽和リアクトル4の両端にはEに近い電圧が印加され、
飽和リアクトル4は低インピーダンスに変化する。その
結果、飽和リアクトル4の逆降下電圧が非常に小さくな
り、固定子巻線UX,VY,WZにはEに近い各相電圧が印加さ
れる。
【0037】次いで開閉器3が閉状態にされると、開閉
器3により飽和リアクトル4が短絡され、図3(c)に
示すように固定子巻線UX,VY,WZが完全なデルタ結線とな
る。飽和リアクトル4が短絡される以上、飽和リアクト
ル4に電流は流れない。よって、三相誘導電動機の始動
時も含めて、飽和リアクトル4が異常発熱するようなこ
とはない。
【0038】このように図7に示す従来のスターデルタ
始動装置に飽和リアクトル4を追加するという僅かな設
計変更だけで大きな突入電流が発生しなくなる。開閉器
1、2、3を開閉させるためのシーケンスについても何
ら設計変更する必要がない。突入電流の問題が解消され
たことから、三相誘導電動機IMが大型であっても、三
相電源Pの電圧が瞬間的に低下したり、レベルの大きな
ノイズが発生せず、周辺機器に悪影響を及ぼすことがな
くなる。また、図8に示す従来のクローズド始動装置に
おいて必要であった抵抗器11を投入するための開閉器
10が不要となり、従来装置に比べて全体の構成が非常
に簡単になり、低コスト化を図ることが可能となる。
【0039】同装置において使用される非線型素子とし
ては、その両端にE/√3が印加されているときには高
インピーダンス(Z≫Z0 )であるが、Eに近い電圧が
印加されているときには低インピーダンス(Z≪Z0
に変化するような特性を有する限り、どのような素子を
用いてもかまわない。受動素子だけなく、図4に示すよ
うに能動素子である電圧/電流制御素子に置き換えるこ
とも可能である。
【0040】図4に示す同装置の変形例は電圧/電流制
御素子としてトライアックを用いている。なお、トライ
アック6の実効的なインピーダンスをZ1 で表すとす
る。
【0041】図1に示す装置と異なるのは、飽和リアク
トル4の代わりにトライアック6を用いるようにし、開
閉器2が閉状態、開閉器3が開状態であるときには、ト
ライアック6が高インピーダンス(Z1 ≫Z0 )、開閉
器2、開閉器がともに開状態であるときには、トライア
ック6が低インピーダンス(Z1 ≪Z0 )となるように
トライアック6を制御する制御回路7を備えている点だ
けである。
【0042】制御回路7は、トライアック6のゲートに
与えるべき三相電圧Eに同期したパルス信号εを各々生
成する回路であって、シーケンス回路5にて生成された
信号β、γ等に応じてパルス信号εの導通角を変化させ
る基本構成となっている。
【0043】具体的には、固定子巻線UX,VY,WZがスター
結線されていることを信号β、γが示すときは(結線に
ついては図3(a)参照)、トライアック6が高インピ
ーダンス(Z1 ≫Z0 )となるように導通角の大きなパ
ルス信号εを出力し、固定子巻線UX,VY,WZがトライアッ
ク6とともにデルタ結線されていることを示すときは
(結線については図3(b)参照)、トライアック6が
低インピーダンス(Z1≪Z0 )となるようにパルス信
号εの導通角を小さくする。
【0044】図1に示す装置においては、飽和リアクト
ル4のインピーダンスが印加電圧に応じて自ら変化した
が、図4に示す装置においては、トライアック6のイン
ピーダンスを制御回路7により変化させるようになって
いる。インピーダンスの変化するパターン自体は両装置
とも基本的に何ら変わらないので、図4に示す装置も図
1に示す装置と同様の動作となる。
【0045】この場合、制御回路7が別途必要になるも
のの、制御回路7及びトライアック6により固定子巻線
UX,VY,WZに印加する電圧を調整するようにすれば、三相
誘導電動機IMをソフトスタートさせることが可能とな
る。
【0046】これには、制御回路7に対して次のように
設計変更することが必要になる。即ち、開閉器2、開閉
器3がともに開状態であるときに、固定子巻線UX,VY,WZ
に印加される各相電圧がE/√3からEに上昇するよう
にトライアック6を制御する構成にする。具体的には、
固定子巻線UX,VY,WZがトライアック6とともにデルタ結
線されていることを示すときは(結線については図3
(b)参照)、パルス信号εの導通角が小さくなる方向
に徐々に変化させるようする。
【0047】なお、開閉器3が閉状態にされると、開閉
器3によりトライアック6が短絡されるという点は、図
1に示す装置と同様であるものの、固定子巻線UX,VY,WZ
に印加される各相電圧がE/√3からEに徐々に上昇す
るようにしているので、開閉器2を開状態にした時点か
ら開閉器3を閉状態にするまでの時間は、図1に示す装
置に比べて当然に長く設定することが必要になる。
【0048】このような変形例による場合、スイッチS
Wがオンにされると、固定子巻線UX,VY,WZにはE/√3
の各相電圧が印加される。その後はEまで徐々に上昇す
ることから、三相誘導電動機IMがソフトスタートし、
その後、全電圧運転されることになる。
【0049】この場合のトライアック6については、次
に述べる理由により従来のソフトスタート装置で使用さ
れているものに比べて非常に小さな定格のものを使用す
ることが可能である。即ち、固定子巻線UX,VY,WZがスタ
ー結線である状態で三相誘導電動機IMが始動し、始動
電流自体が従来のソフトスタート装置に比べて1/√3
の大きさであり(ジュール熱は電流の二乗に比例す
る)、トライアック6に電流が流れているのは、固定子
巻線UX,VY,WZがスター結線からデルタ結線に移行する期
間のみで、従来のソフトスタート装置に比べて非常に短
いからである。
【0050】このようにトライアック6として定格の小
さなものを使用することができることから、装置の低コ
スト化を図ることが可能となる。また、放熱板等につい
ても小型のもので良いことから、装置自体の小型化を図
ることも可能となる。
【0051】加えて、従来のソフトスタート装置に比べ
て低始動電流で三相誘導電動機IMをソフトスタートさ
せることが可能となる。よって、始動電流が同一である
とすれば、始動トルクが大きく、三相誘導電動機IMが
早く始動することになり、負荷の適用範囲が広くなる。
これらの点で高性能化を図ることも可能となる。
【0052】なお、電圧/制御素子としてのトライアッ
ク6の代わりに、サイリスタ、FET、トランジスタ等
の半導体素子を用いるようにしてもかまわない。
【0053】次に、本発明の別の実施の形態を図5を参
照して説明する。図5は三相誘導電動機のスターデルタ
始動装置の回路図である。図1に示す装置と同一の構成
部品については同一の部品番号を付すものとする。
【0054】ここに掲げる三相誘導電動機のスターデル
タ始動装置は、三相誘導電動機IMの固定子巻線UX,VY,
WZに直列接続されており且つ固定子巻線UX,VY,WZに印加
する各相電圧を調節する電圧/電流制御素子としてのト
ライアック8と、三相誘導電動機IMへの通電/非通電
を切り換えるための開閉器1と、固定子巻線UX,VY,WZ及
びトライアック8をスター結線にするための開閉器2
(第1の開閉器に相当する)と、固定子巻線UX,VY,WZ及
びトライアック8をデルタ結線にするための開閉器3
(第2の開閉器に相当する)と、開閉器1、2、3及び
トライアック8を制御する制御装置9とを具備してい
る。
【0055】制御装置9は、スイッチSWがオンにされ
ると、開閉器2を閉状態、開閉器3を開状態にした状態
で、固定子巻線UX,VY,WZの各相電圧が0から上昇するよ
うにトライアック8を制御し、各相電圧が略E/√3に
達したところでトライアック8をオフにするとともに開
閉器2を閉状態にし、直ぐに開閉器3を開状態にし、そ
の後、固定子巻線UX,VY,WZの各相電圧がE/√3からE
にまで上昇するようにトライアック8を制御する構成と
なっている。
【0056】具体的には、制御装置9としてマイコンを
利用しており、シーケンス回路5と同様に開閉器1、
2、3を開閉させるための信号α、γ、βを生成する一
方、制御回路7と同様に、トライアック8のゲートに与
えるべき三相電圧Eに同期したパルス信号εを各々生成
し、パルス信号εの導通角を徐々に小さくさせるように
なっている。
【0057】ここでは三相誘導電動機IMに接続された
負荷が定負荷であり、固定子巻線UX,VY,WZの各相電圧が
0から略E/√3に達するまでの要する時間T1 が一定
であることを前提にしている。スイッチSWがオンにさ
れてからタイマーを作動させて、タイマーが時間T1
過したことを示したときに、各相電圧が0から略E/√
3に達したとして、トライアック8をオフにするように
している。ただ、定負荷でないときには、固定子巻線U
X,VY,WZに印加される各相電圧を検出し、この検出結果
を制御装置9に入力するようにすると良い。
【0058】以上のように構成された同装置の動作につ
いて説明する。まず、スイッチSWをオンにすると、開
閉器1が閉状態にされ、三相誘導電動機IMに電源電圧
Eが通電される。開閉器2が閉状態、開閉器3が開状態
であることから、固定子巻線UX,VY,WZ及びトライアック
8R、8S、8Tはスター結線となっている。この状態
で、固定子巻線UX,VY,WZに印加される各相電圧がトライ
アック8R、8S、8Tにより調整され、その結果、0
から徐々に上昇する。
【0059】その後、各相電圧が略E/√3に達したと
ころでトライアック8がオフにされるとともに開閉器2
がを閉状態され、直ぐに開閉器3が開状態にされる。即
ち、固定子巻線UX,VY,WZ及びトライアック8R、8S、
8Tがスター結線からデルタ結線に切り換えられる。そ
の後、固定子巻線UX,VY,WZに印加される各相電圧はトラ
イアック8R、8S、8Tにより再び調整され、E/√
3からEにまで上昇する。この結果、三相誘導電動機が
ソフトスタートした後、全電圧運転される。
【0060】固定子巻線UX,VY,WZ等がスター結線からデ
ルタ結線に切り換えられる過程で、開閉器2が開状態に
されると、固定子巻線UX,VY,WZの中性点が開放されるも
のの、このときトライアック8がオフにされていること
から、大きな突入電流が発生することはない。また、固
定子巻線UX,VY,WZに印加される各相電圧がトライアック
8により0からEの範囲で調節されていることから、円
滑なソフトスタートが実現されることになる。
【0061】また、この場合のトライアック8について
も、固定子巻線UX,VY,WZがスター結線である状態で三相
誘導電動機IMが始動し、始動電流自体が従来のソフト
スタート装置に比べて1/√3 の大きさであることか
ら、従来のソフトスタート装置で使用されているものに
比べて小さな定格のものを使用することが可能である。
よって、低コスト化及び小型化を図ることが可能とな
る。
【0062】同装置の変形例として、図6に示すように
トライアック8と並列接続されており且つ同素子を短絡
するための開閉器4(第3の開閉器に相当する)を備え
るようにしても良い。この場合、制御装置9は、開閉器
1、2、3を開閉制御するための信号α、γ、βに加え
て、開閉器4を開閉制御するための信号μを生成し、固
定子巻線UX,VY,WZの各相電圧が略E/√3からEに達し
たところでトライアック8が短絡されるように開閉器4
を制御する構成にする。
【0063】この変形例による場合、全電圧運転時には
トライアック8が短絡され、トライアック8が切り離さ
れる。よって、全電圧運転時にトライアック8に電流が
流れ図、その長寿命化を図ることが可能となる。
【0064】なお、電圧/制御素子としてのトライアッ
ク8の代わりに、サイリスタ、FET、トランジスタ等
の半導体素子を用いるようにしてもかまわない。
【0065】
【発明の効果】以上、本発明の請求項1、2に係る三相
誘導電動機のスターデルタ始動装置による場合、固定子
巻線UX,VY,WZがスター結線からデルタ結線に切り換えら
れる過程で、モータ結線が非線形素子により切り離され
ない構成となっているので、大きな突入電流が発生しな
い。よって、三相電源の電圧が瞬間的に低下したり、レ
ベルの大きなノイズが発生せず、周辺機器に悪影響を及
ぼすことがなくなり、従来のスターデルタ始動装置とは
異なり、大型の電動機にも適用可能である。しかも固定
子巻線UX,VY,WZがスター結線からデルタ結線に切り換え
られると、非線形素子が高インピーダンスから低インピ
ーダンスに変化するだけでなく、全電圧運転時に短絡さ
れる構成となっているので、始動時も含めて非線形素子
が異常発熱することもない。従来のクローズド始動装置
において必要であった抵抗器を投入するための開閉器が
不要となり、全体の構成が非常に簡単になり、低コスト
化を図ることが可能となる。
【0066】本発明の請求項3に係る三相誘導電動機の
スターデルタ始動装置による場合、非線形素子が電圧/
電流制御用素子に置き換えられ、上記と同様の動作をす
る構成となっていので、請求項1、2と同様の効果を奏
する。
【0067】本発明の請求項4に係る三相誘導電動機の
スターデルタ始動装置による場合、三相誘導電動機がソ
フトスタートした後、全電圧運転させる構成となってい
るので、上記したメリットに加えて、装置の高性能化を
図ることが可能となる。また、従来のソフトスタート装
置に比べて小さい定格の電圧/電流制御用素子を使用す
ることが可能である。なぜなら、固定子巻線UX,VY,WZが
スター結線である状態で三相誘導電動機が始動し、始動
電流自体が従来のソフトスタート装置に比べて1/√3
の大きさであり、電圧/電流制御素子に電流が流れてい
るのは、固定子巻線UX,VY,WZがスター結線からデルタ結
線に移行する期間のみで、従来のソフトスタート装置に
比べて非常に短いからである。よって、装置の小型化及
び低コスト化を図ることが可能となる。更に、従来のソ
フトスタート装置に比べて低始動電流で三相誘導電動機
がソフトスタートすることから、この点でも高性能化を
図ることが可能となる。
【0068】本発明の請求項5に係る三相誘導電動機の
スターデルタ始動装置による場合、電流/電圧制御素子
により三相誘導電動機の固定子巻線UX,VY,WZの各相電圧
を調整して同機をソフトスタートさせるものの、固定子
巻線UX,VY,WZがスター結線である状態で同機を始動させ
る構成となっているので、上記と同様の理由により従来
のソフトスタート装置に比べて小さい定格の電圧/電流
制御用素子を使用することが可能となる。よって、装置
の小型化及び低コスト化を図ることが可能となる。しか
も固定子巻線UX,VY,WZがスター結線からデルタ結線に切
り換えられる過程で、モータ結線が一時的に切り離され
るが、このとき電圧/電流制御用素子がオフであること
から、大きな突入電流が発生することもない。
【0069】本発明の請求項6に係る三相誘導電動機の
スターデルタ始動装置による場合、全電圧運転時に電圧
/電流制御用素子が短絡されて切り離される構成となっ
ているので、電圧/電流制御用素子の寿命を延ばすこと
が可能となる。
【0070】本発明の請求項7に係る三相誘導電動機の
スターデルタ始動法による場合、上記装置を用いて三相
誘導電動機を始動させるようにしたので、上記と同様の
メリットを奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を説明するための図であっ
て、三相誘導電動機のスターデルタ始動装置の回路図で
ある。
【図2】同装置の飽和リアクトルの電圧−電流特性を示
すグラフである。
【図3】同装置の動作を説明するための図であって、飽
和リアクトルと同機の固定子巻線との接続関係を示す模
式図である。
【図4】同装置の変形例を説明するための回路図であ
る。
【図5】本発明の別の実施の形態を説明するための図で
あって、三相誘導電動機のスターデルタ始動装置の回路
図である。
【図6】同装置の変形例を説明するための回路図であ
る。
【図7】従来のスターデルタ始動装置の回路図である。
【図8】従来のクローズド始動装置の図である。
【符号の説明】
P 三相電源 IM 三相誘導電動機 UX,VY,WZ 固定子巻線 1,2,3 開閉器 4 飽和リアクトル 5 シーケンス回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三相電源の電圧をE、三相誘導電動機の
    固定子巻線UX,VY,WZの各インピーダンスをZ0 とすると
    き、固定子巻線UX,VY,WZをスター結線にするための第1
    の開閉器と、固定子巻線UX,VY,WZをデルタ結線にするた
    めの第2の開閉器と、三相誘導電動機をスター結線で始
    動させた後、デルタ結線に切り換えて全電圧運転させる
    べく第1、第2の開閉器の開閉を制御するシーケンス回
    路と、固定子巻線UXのU 側端子と固定子巻線VYのY 側端
    子との間、固定子巻線VYのV 側端子と固定子巻線WZのZ
    側端子との間、固定子巻線WZのW 側端子と固定子巻線UX
    のX 側端子との間に各々設けられたインピーダンスがZ
    である非線型素子とを具備しており、非線型素子は、そ
    の両端にE/√3が印加されているときには高インピー
    ダンス(Z≫Z0 )であるが、Eに近い電圧が印加され
    ているときには低インピーダンス(Z≪Z0 )に変化す
    るような特性を有していることを特徴とする三相誘導電
    動機のスターデルタ始動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の三相誘導電動機のスター
    デルタ始動装置において、前記非線形素子として飽和リ
    アクトルを用いたことを特徴とする三相誘導電動機のス
    ターデルタ始動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の三相誘導電動機のスター
    デルタ始動装置において、前記非線形素子の代わりに電
    圧/電流制御素子を用いるようにし、第1の開閉器が閉
    状態、第2の開閉器が開状態であるときには電圧/電流
    制御素子が高インピーダンス、第1、第2の開閉器が開
    状態であるときには電圧/電流制御素子が低インピーダ
    ンスとなるように同素子を制御する制御回路を備えたこ
    とを特徴とする三相誘導電動機のスターデルタ始動装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の三相誘導電動機のスター
    デルタ始動装置において、前記非線形素子の代わりに電
    圧/電流制御素子を用いるようにし、第1の開閉器が閉
    状態、第2の開閉器が開状態であるときには電圧/電流
    制御素子が高インピーダンス、第1、第2の開閉器が開
    状態であるときには、固定子巻線UX,VY,WZに印加される
    各相電圧がE/√3からEに徐々に上昇するように電圧
    /電流制御素子を制御する構成となっていることを特徴
    とする三相誘導電動機のスターデルタ始動装置。
  5. 【請求項5】 三相電源の電圧をEとするとき、三相誘
    導電動機の固定子巻線UX,VY,WZに直列接続されており且
    つ固定子巻線UX,VY,WZに印加する各相電圧を調節する電
    圧/電流制御素子と、固定子巻線UX,VY,WZ及び電圧/電
    流制御素子をスター結線にするための第1の開閉器と、
    固定子巻線UX,VY,WZ及び電圧/電流制御素子をデルタ結
    線にするための第2の開閉器と、第1、第2の開閉器及
    び電圧/電流制御素子を制御する制御装置とを具備して
    おり、制御装置は、第1の開閉器を閉状態、第2の開閉
    器を開状態にした状態で、固定子巻線UX,VY,WZの各相電
    圧が0から上昇するように電圧/電流制御素子を制御
    し、各相電圧が略E/√3に達したところで電圧/電流
    制御素子をオフにするとともに第1の開閉器を閉状態に
    し、直ぐに第2の開閉器を開状態にし、その後、固定子
    巻線UX,VY,WZの各相電圧がE/√3からEにまで上昇す
    るように電圧/電流制御素子を制御する構成となってい
    ることを特徴とする三相誘導電動機のスターデルタ始動
    装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の三相誘導電動機のスター
    デルタ始動装置において、前記電圧/電流制御素子と並
    列接続されており且つ同素子を短絡するための第3の開
    閉器を備えており、前記制御装置は、固定子巻線UX,VY,
    WZの各相電圧が略E/√3からEに達したところで前記
    電圧/電流制御素子が短絡されるように第3の開閉器を
    制御する構成となっていることを特徴とする三相誘導電
    動機のスターデルタ始動装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5又は6の三相
    誘導電動機のスターデルタ始動装置を用いて三相誘導電
    動機を始動させるようにしたことを特徴とする三相誘導
    電動機のスターデルタ始動法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105262376A (zh) * 2015-10-20 2016-01-20 珠海格力电器股份有限公司 用于三相电机的星三角启动电路及其启动方法
CN110995065A (zh) * 2018-09-04 2020-04-10 Abb瑞士股份有限公司 用于同步电机的电动机启动器

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