JP2002171718A - モータ - Google Patents

モータ

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JP2002171718A
JP2002171718A JP2000368695A JP2000368695A JP2002171718A JP 2002171718 A JP2002171718 A JP 2002171718A JP 2000368695 A JP2000368695 A JP 2000368695A JP 2000368695 A JP2000368695 A JP 2000368695A JP 2002171718 A JP2002171718 A JP 2002171718A
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ball
rolling
vibration
motor
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JP2000368695A
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Akira Iida
彰 飯田
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2380/00Electrical apparatus
    • F16C2380/26Dynamo-electric machines or combinations therewith, e.g. electro-motors and generators

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  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転がり軸受どうしのばね剛性による相互作用
を生じさせず、低振動かつ低騒音のモータを提供する。 【解決手段】 複数の転がり軸受を備えたモータであっ
て、転がり軸受(1)における第一の玉(12)の直径
が、転がり軸受(2)における第二の玉(22)の直径
よりも小さく構成されていることにより、転がり軸受
(1、2)の有する固有振動の周波数がそれぞれ異な
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の転がり軸受
を備えたモータに関し、特に、前記複数の転がり軸受ど
うしが共振することを防止したモータに関する。
【0002】
【従来の技術】ハードディスクドライブ装置(HD
D)、フレキシブルディスクドライブ装置(FDD)等
の磁気ディスクドライブ装置に用いられるスピンドルモ
ータや、エアコンや掃除機等の各種装置に用いられるフ
ァンモータは、通常、転がり軸受を介してシャフトを回
転支持している。最近では、これらの装置に使用される
転がり軸受は小型化が進み、また高速回転化によって回
転速度が10,000rpmを超えるものも出てきている。
【0003】しかし、モータの小型化や高速回転化が進
むにつれて回転による振動や騒音が大きくなるという問
題があり、より低振動かつ低騒音であるモータが望まれ
ている。転がり軸受を備えるモータが回転することによ
り生じる振動や騒音には、ロータを質量とした共振によ
るものの他に、転がり軸受の外輪を質量とした、転がり
軸受のばね剛性の影響により発生する共振によるものが
ある。ロータを質量とした共振は、ロータの固有振動の
共振点がモータの実用回転速度と一致することにより生
じる。転がり軸受の外輪を質量とした共振は、転がり軸
受の固有振動の共振点がロータの実用回転速度と一致す
ることにより生じる。そして、転がり軸受の固有振動が
ロータの回転による振動の高調波と共振すると、振動は
大きくなる。
【0004】転がり軸受の固有振動の共振点は、転がり
軸受の内部すきま、軌道溝寸法、転動体の数、転動体の
大きさ、転動体のピッチ径といった転がり軸受の内部設
計により決まる。したがって、内部設計が同じ複数の転
がり軸受を備える場合には、それらの転がり軸受の有す
る共振点も同じ(共振振動周波数も同じ)なので、各転
がり軸受の有する固有振動どうしが相互に作用してより
大きな振動や騒音を引き起こす原因となる。すなわち、
転がり軸受の固有振動は転がり軸受を使用するモータに
おいては宿命的に存在し、特に内部設計が同じ複数の転
がり軸受を備える場合には、それぞれのばね剛性が相互
に作用してより大きな振動や騒音を引き起こす原因とな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】モータが回転すること
により生じる振動や騒音を防止する技術としては、例え
ば、特開平8−47205号公報に開示されたスピンド
ルモータがある。このスピンドルモータの断面図を図1
0に示す。図10に示すスピンドルモータにおいては、
内輪115の内径面が軸35に接着固定されており、外
輪135の外径面がベアリングホルダ155に接着固定
されている。二つの転がり軸受25は、内部すきま、軌
道溝寸法、転動体の数、転動体の大きさ、及び転動体の
ピッチ径がすべて互いに同一である。このモータは、モ
ータが回転することにより生じる振動や騒音を低減すべ
く、軸35の中央部の径を太くしモータ自身の固有振動
の共振点を変えこれがモータの実用回転速度と一致しな
いように構成されるとともに、内輪115をロータハブ
95と軸35の太径部とにより挟持するように構成され
ている。
【0006】しかし、このようにモータの設計を変更し
てモータ自身の固有振動数を変える方法では、ロータを
質量とした共振は防止できても、転がり軸受のばね剛性
どうしの相互作用による共振までは防止することができ
ず、また、モータの設計を変更しなければならないので
コストがかさむという問題がある。
【0007】また、転がり軸受に予圧をかけて転がり軸
受の固有振動数を変化させて使用し、振動や騒音を防止
する試みもなされているが、この方法でも、転がり軸受
のばね剛性どうしの相互作用による共振までは防止する
ことができず、また、転がり軸受の寿命が低下してしま
うという問題がある。
【0008】そこで、本発明は、上記の問題点を解決す
ることを目的とし、転がり軸受どうしのばね剛性による
相互作用を生じさせず、低振動かつ低騒音のモータを提
供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるモータは、
複数の転がり軸受を備えたモータであって、前記転がり
軸受は、固有振動の周波数がそれぞれ異なることを特徴
とする。
【0010】前記固有振動とは、転がり軸受のアキシャ
ル方向(回転軸方向)及び/又はラジアル方向(半径方
向)における固有振動である。すなわち、転がり軸受の
ばね剛性にはアキシャル方向とラジアル方向とがある。
アキシャル方向におけるばね剛性どうしが相互に作用し
て共振する場合に、特に大きな振動や騒音が生じ易いこ
とから、本発明によるモータにおいては、複数の転がり
軸受はアキシャル方向における固有振動の周波数がそれ
ぞれ異なることが好ましい。また、アキシャル方向及び
ラジアル方向の両方向において固有振動の周波数がそれ
ぞれ異なることが好ましい。
【0011】前記モータとしては、例えば、HDDやF
DD等の磁気ディスクドライブ装置、CDやDVD等の
光ディスクドライブ装置、MO等の光磁気ディスクドラ
イブ装置に用いられるスピンドルモータや、エアコンや
掃除機等の各種装置に用いられるファンモータ等が該当
する。
【0012】前記転がり軸受としては、深溝玉軸受やア
ンギュラ玉軸受や自動調心玉軸受等のラジアル玉軸受、
円筒ころ軸受や針状ころ軸受や円すいころ軸受や自動調
心ころ軸受等のラジアルころ軸受、スラスト玉軸受、ス
ラストころ軸受等が挙げられる。特に、本発明では、転
がり軸受がラジアル玉軸受である場合に共振を防止でき
る効果が大きい。
【0013】本発明においては、互いに固有振動の周波
数が異なった複数の転がり軸受を備えたことにより、そ
れぞれの転がり軸受が有するばね剛性の相互作用によっ
て生ずる共振を防止することができる。
【0014】転がり軸受の固有振動の周波数を異なるも
のとするためには、転がり軸受の内部設計を互いに異な
るものとすることにより好適に達成される。転がり軸受
の内部設計を変えることにより、転がり軸受全体のノミ
ナル寸法(内径及び外径)は変わらないので、モータ側
の設計を変えずしてばね剛性の相互作用による共振を防
止することができる。
【0015】前記転がり軸受の内部設計を互いに異なる
ものとした例としては、転がり軸受の内部すきま、軌道
溝寸法、転動体の数、転動体の大きさ、及び転動体のピ
ッチ径のうち、少なくとも一つを互いに異なるものとし
た場合が挙げられる。
【0016】軌道溝寸法とは、断面が略半円弧状をなす
軌道溝において、軌道溝の最大深さが転動体の曲率半径
Rと同一である場合をR100%とし、軌道溝の最大深
さが曲率半径RのX%である場合にRX%と表してなる
ものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しつつ詳細に説明する。
【0018】図1は、本発明の第1の実施の形態に係
る、スピンドルモータを示す断面図である。図2は、本
発明の第2の実施の形態に係る、スピンドルモータを示
す断面図である。図3は、本発明の第3の実施の形態に
係る、ファンモータを示す断面図である。図4は、本発
明の第4の実施の形態に係る、ファンモータを示す断面
図である。
【0019】(第1の実施の形態)図1に示すように、
本実施の形態に係るスピンドルモータ100は、軸3
と、軸3を回転可能に支持する第一の転がり軸受1及び
第二の転がり軸受2と、第一の転がり軸受1及び第二の
転がり軸受2を保持するベアリングホルダ15と、ベア
リングホルダ15を固定支持する支持筒部8と、支持筒
部8に固定されたステータ5と、軸3に装着されたロー
タハブ9と、ロータハブ9に固定されたヨーク7及びロ
ータマグネット6と、ベアリングホルダ15及び支持筒
部8と固定されたハウジング4と、を備えている。
【0020】第一の転がり軸受1及び第二の転がり軸受
2は、互いに離れて、かつ同一方向に配置され、軸3を
回転可能に支持している。
【0021】第一の転がり軸受1は、第一の内輪11
と、第一の玉12と、第一の外輪13と、第一の保持器
14と、を備えている。第二の転がり軸受2は、第二の
内輪21と、第二の玉22と、第二の外輪23と、第二
の保持器24と、を備えている。
【0022】第一の内輪11は軸3に接着固定されてお
り、第一の外輪13はベアリングホルダ15に接着固定
されている。第二の内輪21は軸3に接着固定されてお
り、第二の外輪23はベアリングホルダ15に接着固定
されている。
【0023】前記第一の内輪11はその外周側に軌道溝
を有しており、一方、前記第一の外輪13はその内周側
に軌道溝を有しており、これら軌道溝により、複数個の
第一の玉12を保持器14を介して転動可能に収容して
いる。前記第二の内輪21はその外周側に軌道溝を有し
ており、一方、前記第二の外輪23はその内周側に軌道
溝を有しており、これら軌道溝により、複数個の第二の
玉22を保持器24を介して転動可能に収容している。
【0024】本実施の形態においては、第一の玉12の
直径が第二の玉22の直径よりも小さく構成されてい
る。第一の内輪11及び第一の外輪13にそれぞれ設け
られた軌道溝は、第一の玉12の半径よりわずかに大き
い曲率半径を有する断面略半円弧状の溝である。一方、
第二の内輪21及び第二の外輪23にそれぞれ設けられ
た軌道溝は、第二の玉22の半径よりわずかに大きい曲
率半径を有する断面略半円弧状の溝である。
【0025】ロータハブ9に磁気ディスクを装着した
後、ステータ5に通電すると、ステータ5とロータマグ
ネット6との間に電磁力が生じ、これによりロータマグ
ネット6、ヨーク7、ロータハブ9、第一の内輪11、
第二の内輪21、軸3、及び磁気ディスクが一体となっ
て回転する。そして、図示しない磁気ヘッドが磁気ディ
スクから情報を読み出したり読み込んだりする。
【0026】本実施の形態においては、二つの転がり軸
受において、転動体の大きさをそれぞれ異なるものとし
たことにより、第一の転がり軸受が有する振動の周波数
と、第二の転がり軸受が有する振動の周波数とを異なる
ものとすることができる。これにより、第一の転がり軸
受のばね剛性と第二の転がり軸受のばね剛性との相互作
用によって生ずる共振を防止し、低振動・低騒音のスピ
ンドルモータを提供することができる。
【0027】次に、実施例について説明する。
【0028】図8は、本実施の形態に係るスピンドルモ
ータについて、加速度センサを用いて、FFT(Fast
Fourier Transform)のスペクトルを測定した結果を示
した図である。
【0029】一方、図9は、比較例に係るスピンドルモ
ータ(図10に示したスピンドルモータ)について、加
速度センサを用いて、FFTのスペクトルを測定した結
果を示した図である。
【0030】図9においては、二つの転がり軸受のばね
剛性によって共振が生じ、約5420Hzのところに強
いピークが認められた。これに対して、図8において
は、約5420Hzの強いピークは消え、低振動・低騒
音状態となっていることが認められた。
【0031】このことから、二つの転がり軸受におい
て、転動体の大きさをそれぞれ異なるものとしたことに
より、二つの転がり軸受のばね剛性による共振が防止さ
れたことが判る。
【0032】(第2の実施の形態)次に、図2を参照し
ながら、本発明の第2の実施の形態に係るスピンドルモ
ータ101について説明する。図1と同様の部材につい
ては同一の符号を付してある。
【0033】図2に示すように、本実施の形態に係るス
ピンドルモータ101は、前記第一の転がり軸受1の代
わりに第一の転がり軸受1’を備えた点が、上記第1の
実施の形態と異なっている。第一の転がり軸受1’は、
第一の内輪11’、第一の玉12’、第一の外輪1
3’、第一の保持器14’を備えている。第一の玉1
2’の直径は第二の玉22の直径と同一であり、かつ、
第一の転がり軸受1’のPCD(ピッチサークルダイア
ミータ(ピッチ径と同義である):図中に記号Aで示
す)は第二の転がり軸受2のPCD(図中の記号B)よ
りも小さくなるように構成されている。
【0034】本実施の形態においては、二つの転がり軸
受において、転動体のピッチ径をそれぞれ異なるものと
したことにより、第一の転がり軸受が有する振動の周波
数と、第二の転がり軸受が有する振動の周波数とを異な
るものとすることができる。これにより、第一の転がり
軸受のばね剛性と第二の転がり軸受のばね剛性との相互
作用によって生ずる共振を防止し、低振動・低騒音のス
ピンドルモータを提供することができる。
【0035】(第3の実施の形態)次に、本発明の第3
の実施の形態に係るファンモータについて、図3を参照
しながら説明する。
【0036】図3に示すように、本実施の形態に係るフ
ァンモータ102は、軸31と、軸31を回転可能に保
持する第一の転がり軸受10及び第二の転がり軸受20
と、軸31に装着されたロータハブ91と、ロータハブ
91に固定されたロータマグネット61と、第一の転が
り軸受10及び第二の転がり軸受20を保持する銅板製
のハウジング41と、ハウジング41に固定されたステ
ータ51と、を備えている。
【0037】第一の転がり軸受10は、軸31の太径部
及びハウジング41に挟持されており、第二の転がり軸
受20は、軸31の太径部及びハウジング41に挟持さ
れており、互いに離れて、かつ同一方向に配置されてい
る。
【0038】第一の転がり軸受10は、第一の内輪11
0と、第一の玉120と、第一の外輪130と、図示し
ない第一の保持器と、を備えている。第二の転がり軸受
20は、第二の内輪210と、第二の玉220と、第二
の外輪230と、図示しない第二の保持器と、を備えて
いる。
【0039】前記第一の内輪110及び第二の内輪21
0は、それぞれ前記軸31に接着固定されている。前記
第一の外輪130及び第二の外輪230は、前記ハウジ
ング41に接着固定されている。
【0040】前記第一の内輪110はその外周側に軌道
溝を有しており、一方、前記第一の外輪130はその内
輪側に軌道溝を有しており、これら軌道溝により、複数
個の第一の玉120を保持器を介して転動可能に収容し
ている。前記第二の内輪210はその外周側に軌道溝を
有しており、一方、前記第二の外輪230はその内輪側
に軌道溝を有しており、これら軌道溝により、複数個の
第二の玉220を保持器を介して転動可能に収容してい
る。
【0041】本実施の形態においては、第一の玉120
の直径が第二の玉220の直径よりも大きく構成されて
いる。第一の内輪110及び第一の外輪130にそれぞ
れ設けられた軌道溝は、第一の玉120の半径よりわず
かに大きい半径を有する断面着半円弧状の溝である。一
方、第二の内輪210及び第二の外輪230にそれぞれ
設けられた軌道溝は、第二の玉220の半径よりわずか
に大きい半径を有する断面着半円弧状の溝である。
【0042】軸31に羽根を装着した後、ステータ51
に通電すると、ロータマグネット61、ロータハブ9
1、軸31、第一の内輪110、第二の内輪210、及
び羽根が一体となって回転する。そして、羽根が回転す
ることにより空気流れを発生させ送風する。
【0043】本実施の形態においては、二つの転がり軸
受において、転動体の大きさをそれぞれ異なるものとし
たことにより、第一の転がり軸受が有する振動の周波数
と、第二の転がり軸受が有する振動の周波数とを異なる
ものとすることができる。これにより、第一の転がり軸
受のばね剛性と第二の転がり軸受のばね剛性との相互作
用によって生ずる共振を防止し、低振動・低騒音のファ
ンモータを提供することができる。
【0044】(第4の実施の形態)次に、図4を参照し
ながら、本発明の第4の実施の形態に係るファンモータ
103について説明する。図3と同様の部材については
同一の符号を付してある。
【0045】図4に示すように、本実施の形態に係るフ
ァンモータ103は、前記第一の転がり軸受10の代わ
りに第一の転がり軸受10’を備えた点が、上記第3の
実施の形態と異なっている。第一の転がり軸受10’
は、第一の内輪110’、第一の玉120’、第一の外
輪130’を備えている。第一の玉120’の直径は第
二の玉220の直径と同一であり、かつ、第一の転がり
軸受10’のPCD(図中の記号C)は第二の転がり軸
受20’のPCD(図中の記号D)よりも大きくなるよ
うに構成されている。
【0046】本実施の形態においては、二つの転がり軸
受において、転動体のピッチ径をそれぞれ異なるものと
したことにより、第一の転がり軸受が有する振動の周波
数と、第二の転がり軸受が有する振動の周波数とを異な
るものとすることができる。これにより、第一の転がり
軸受のばね剛性と第二の転がり軸受のばね剛性との相互
作用によって生ずる共振を防止し、低振動・低騒音のフ
ァンモータを提供することができる。
【0047】(第5の実施の形態)本実施の形態におい
ては、第一の玉と第二の玉の直径を同一とし、第一の転
がり軸受のラジアル内部すきまが第二の転がり軸受のラ
ジアル内部すきまより小さい点のみが、上記第1の実施
の形態と異なっている(図示は省略する)。
【0048】図5は、異なるラジアル内部すきまを有す
る転がり軸受それぞれについてのアキシャル方向におけ
るばね剛性を示したものである。具体的には、転がり軸
受にアキシャル荷重(回転軸方向の荷重)をかけた場合
に、内輪と外輪とがアキシャル方向にどれだけ変位する
か(変位量:δa[mm])を表したものである。
【0049】本実施の形態においては、第一の転がり軸
受のラジアル内部すきまを所定の標準軸受より小さく
し、第二の転がり軸受のラジアル内部すきまを当該標準
軸受より大きくしてある。図5に示すように、ラジアル
内部すきまが小さいとアキシャル荷重の変化に対するア
キシャル方向の変位量が大きく剛性が低くなっており、
一方、ラジアル内部すきまが大きいとアキシャル荷重の
変化に対するアキシャル方向の変位量が小さく剛性が高
くなっていることがわかる。
【0050】本実施の形態においては、二つの転がり軸
受において、ラジアル内部すきまをそれぞれ異なるもの
としたことにより、第一の転がり軸受が有する振動の周
波数と第二の転がり軸受が有する振動の周波数とを異な
るものとすることができる。これにより、第一の転がり
軸受のばね剛性と第二の転がり軸受のばね剛性との相互
作用によって生ずる共振を防止し、低振動・低騒音のス
ピンドルモータを提供することができる。
【0051】(第6の実施の形態)本実施の形態におい
ては、第一の玉と第二の玉の直径を同一とし、第一の玉
の数が第二の玉の数よりも多い点のみが、上記第1の実
施の形態と異なっている(図示は省略する)。
【0052】図6は、異なる玉数を有する転がり軸受そ
れぞれについてのアキシャル方向におけるばね剛性を示
したものである。本実施の形態においては、第一の玉数
を所定の標準玉数より多くし、第二の玉数を当該標準玉
数より少なくしてある。図6に示すように、玉数が多い
と剛性が高くなっており、一方玉数が少ないと剛性が低
くなっていることがわかる。
【0053】本実施の形態においては、二つの転がり軸
受において、玉数をそれぞれ異なるものとしたことによ
り、第一の転がり軸受が有する振動の周波数と第二の転
がり軸受が有する振動の周波数とを異なるものとするこ
とができる。これにより、第一の転がり軸受のばね剛性
と第二の転がり軸受のばね剛性との相互作用によって生
ずる共振を防止し、低振動・低騒音のスピンドルモータ
を提供することができる。
【0054】(第7の実施の形態)本実施の形態におい
ては、第一の玉と第二の玉の直径を同一とし、第一の内
輪及び第一の外輪に設けられた軌道溝寸法が、第二の内
輪及び第二の外輪に設けられた軌道溝寸法よりも小さい
点のみが、上記第1の実施の形態と異なっている(図示
は省略する)。
【0055】図7は、異なる軌道溝寸法を有する転がり
軸受それぞれについてのアキシャル方向におけるばね剛
性を示したものである。本実施の形態においては、第一
の内輪及び第一の外輪に設けられた軌道溝寸法をR52
%とし、第二の内輪及び第二の外輪に設けられた軌道溝
寸法をR55%とした。この他、内輪及び外輪の軌道溝
寸法をR53%とした場合、あるいはR60%とした場
合についても剛性を示した。図7に示すように、軌道溝
寸法が大きくなると剛性が低くなっていることがわか
る。
【0056】本実施の形態においては、二つの転がり軸
受において、軌道溝寸法をそれぞれ異なるものとしたこ
とにより、第一の転がり軸受が有する振動の周波数と第
二の転がり軸受が有する振動の周波数とを異なるものと
することができる。これにより、第一の転がり軸受のば
ね剛性と第二の転がり軸受のばね剛性との相互作用によ
って生ずる共振を防止し、低振動・低騒音のスピンドル
モータを提供することができる。
【0057】上記においては、内部すきま、軌道溝寸
法、転動体の数、転動体の大きさ、及び転動体のピッチ
径のうちいずれかのみが異なる転がり軸受について説明
したが、これらのうち二つ以上が異なる転がり軸受どう
しを組み合せて用いてもよい。
【0058】また、上記においては、転動体として玉を
用いた転がり軸受を二つ用いた場合について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、転動体と
してころを用いた場合や、転がり軸受を三つ以上用いた
場合についても、同様に適用され得る。
【0059】また、上記においては、スピンドルモータ
及びファンモータについて説明したが、本発明は複数の
転がり軸受を備えたモータに広く適用され得る。
【0060】
【発明の効果】本発明のモータは、上記構成としたこと
により、各転がり軸受のばね剛性どうしの相互作用によ
る共振が防止され、低振動かつ低騒音である。
【0061】本発明によれば、モータ自体の設計変更を
したり予圧を上げることなく、共振を防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態に係る、スピンド
ルモータを示す断面図である。
【図2】 本発明の第2の実施の形態に係る、スピンド
ルモータを示す断面図である。
【図3】 本発明の第3の実施の形態に係る、ファンモ
ータを示す断面図である。
【図4】 本発明の第4の実施の形態に係る、ファンモ
ータを示す断面図である。
【図5】 本発明の第5の実施の形態に係り、転がり軸
受のばね剛性を示す図である。
【図6】 本発明の第6の実施の形態に係り、転がり軸
受のばね剛性を示す図である。
【図7】 本発明の第7の実施の形態に係り、転がり軸
受のばね剛性を示す図である。
【図8】 本発明に係るモータのFFTスペクトル図で
ある。
【図9】 比較例に係るモータのFFTスペクトル図で
ある。
【図10】 従来のスピンドルモータを示す断面図であ
る。
【符号の説明】
100 スピンドルモータ 101 ファンモータ 1、10 第一の転がり軸受 11、110 第一の内輪 12、120 第一の玉 13、130 第一の外輪 2、20 第二の転がり軸受 21、210 内輪 22、220 第二の玉 23、230 第二の外輪 3 軸 4、41 ハウジング 5、51 ステータ 6、61 ロータマグネット 7 ヨーク 8 支持筒部 9、91 ロータハブ 15 ベアリングホルダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の転がり軸受を備えたモータであっ
    て、 前記転がり軸受は、固有振動の周波数がそれぞれ異なる
    ものである、モータ。
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