JP2002171661A - 漏電遮断器 - Google Patents

漏電遮断器

Info

Publication number
JP2002171661A
JP2002171661A JP2000370960A JP2000370960A JP2002171661A JP 2002171661 A JP2002171661 A JP 2002171661A JP 2000370960 A JP2000370960 A JP 2000370960A JP 2000370960 A JP2000370960 A JP 2000370960A JP 2002171661 A JP2002171661 A JP 2002171661A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
electric circuit
zero
power supply
earth leakage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000370960A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Hasegawa
喜吉 長谷川
Kazuhiko Sato
一彦 佐藤
Yoshiaki Kawashima
善明 川嶋
Tadahisa Aoki
忠久 青木
Makoto Ogasawara
誠 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2000370960A priority Critical patent/JP2002171661A/ja
Publication of JP2002171661A publication Critical patent/JP2002171661A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】利用者が漏電遮断器ELBの電源端子TMSと
負荷端子TMLを逆接続しテストボタン04を押し続け
ても、漏電電流検出時に付勢されて開閉機構部13を開
放させる電磁石のAVコイル12が、従来のAVコイル
開放用の機械接点を用いずに、焼損せぬようにする。 【解決手段】ZCT5に遮断レベルの漏電電流(又はテ
ストボタン04押圧による励磁電流)が流れると、漏電
信号は変換素子6,回路7を経て増幅され回路8の積分
コンデンサC0の電圧ec0が上昇を始める。電圧ec0
基準電圧Vaを越えるとコンパレータ9−1の出力はH
となり出力トランジスタQ0をオンし、AVコイルが付
勢されて開閉機構部が開放され、タイマ回路の時限コン
デンサC1の抵抗R1による充電が始まる。時限が到来
するとC1電圧はコンパレータ21−1の出力をHとし
トランジスタQ3をオンして積分コンデンサC0を放電
し出力トランジスタQ0をオフする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は交流電源に接続され
た負荷側電路内の漏電または地絡を検出して、交流電源
から当該負荷側電路を開閉機構によって機械的に遮断す
る漏電遮断器、特に漏電遮断器の電源側と負荷側を誤っ
て逆接続した状態でテストスイッチを押し続けた場合で
も漏電遮断器のAVコイルの焼損を防ぐ機能を、高信頼
性且つ低コストで得るようにした漏電遮断器に関する。
なお、以下各図において同一の符号は同一もしくは相当
部分を示す。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の3相電源用の漏電遮断器の
回路構成例を示す。同図においてELBは漏電遮断器、
TMSとTMLはそれぞれ漏電遮断器ELBの電源端子
と負荷端子、LDは負荷端子TMLに接続されたモータ
等の負荷である。また漏電遮断器ELB内において、1
3は電源と負荷側電路間の開閉を行う接点等からなる開
閉機構部、12はその励磁によって開閉機構部13の接
点を開放する電磁石の励磁コイルとしてのAVコイルで
ある。なお開閉機構部13の接点の投入は後述する図9
のハンドル07を手動操作することによって行われる。
【0003】1(1R,1S,1T)は開閉機構部13
と負荷端子TML間を各相別に結ぶ電路としての導帯、
5は自身の環状鉄心5cを貫通鎖交する導帯1R,1
S,1Tを流れる(本例では3相分の)電流に含まれる
零相分の電流(負荷側の漏電や地絡によって流れる)を
検出するための零相変流器(以下ZCTと略記する)で
ある。
【0004】6はZCT5の2次巻線5aから得られる
零相分の検出電流を電圧に変換する抵抗としての電流電
圧変換素子、01は電流電圧変換素子6の電圧レベル
(つまり、負荷側電路の零相分電流)が所定のしきい値
を越えたことを検出してサイリスタ02を点弧する制御
回路である。このサイリスタ02の点弧によって導帯1
T→AVコイル12→サイリスタ02→全波整流回路3
を構成するダイオードブリッジ3aの直流負端子n→同
ダイオードブリッジ3aの一方の交流端子a2→導帯1
Rの経路で半波電流が流れてAVコイル12が付勢さ
れ、開閉機構部13の接点が開放される。
【0005】ダイオードブリッジ3aは基本的には導帯
1Rと1T間の交流電圧を整流して制御回路01へ直流
電源を供給する役割を持つ。ダイオードブリッジ3aの
他方の交流端子a1と導帯1Tを結ぶリード線05aと
05b間に挿入された制御回路用電源スイッチ03は、
前記ハンドル07による開閉機構部13の接点の投入の
際に後述のようにハンドル07によってオンされ、開閉
機構部13の接点が開放される際、ハンドル07も機構
的に開放側に戻されることによってオフされる。
【0006】利用者の押ボタン操作によってオンされる
テストボタン04は、導帯1Rと1T間の交流電圧によ
ってZCT5の3次巻線5bに、しきい値レベルの零相
電流に対応する励磁電流を流し、この漏電遮断器ELB
が正しく開放動作を行ことを確認するためのスイッチで
ある。図9は漏電遮断器ELB内の要部の原理的な構造
を示し、同図(a)は開閉機構部13の接点である固定
接点13aと可動接点13b間が開放され、且つハンド
ル07が投入準備位置にある状態を示し、同図(b)は
図の右側から左側へハンドル07を倒す投入操作によっ
て接点13aと13b間が閉じられた状態を示す。
【0007】この投入操作によってハンドル07の突起
部07aが制御回路用電源スイッチ03を構成するマイ
クロスイッチのレバー03aを押す。これにより同電源
スイッチ03も閉じられ、リード線05aと05bが接
続される。漏電等によってAVコイル12が付勢される
と、可動接点13bが固定接点13aから引き離され、
同時にハンドル07も機構的に非投入側に戻される。こ
れによりハンドル07の突起部07aによるマイクロス
イッチのレバー03aの押し下げも外れ、制御回路用電
源スイッチ03も開放される。
【0008】この制御回路用電源スイッチ03は、利用
者が漏電遮断器の電源側と負荷側とを逆に配線してテス
トボタン04のオン動作を続けた時、制御回路01及び
AVコイル12に過大な電流が流れ続けてAVコイルや
半導体素子等を破壊することを防ぐ役割を持つ。このよ
うに漏電遮断器ELBは負荷側電路上の負荷の絶縁劣化
で負荷側電路に漏電電流や地絡電流が流れたとき、ある
いは人が負荷側電路に接触し人体を伝って漏電電流が流
れたとき等に、零相変流器ZCTによってこの漏電電流
や地絡電流を検知し、制御回路で漏電検出信号を出力す
ることによりAVコイル12を付勢して電磁石の可動鉄
心を動かし開閉機構部13内の機構を叩くことで、負荷
側電路の電源を遮断し、漏電火災を防止したり人体保護
を行うものである。
【0009】特に現在の漏電遮断器は小形化の要求によ
ってAVコイルを小さくしているが、上述のように漏電
遮断器の開閉機構部の機構に連動してAVコイルの電源
供給回路にスイッチを入れ、遮断するとハンドルをオン
に投入しない限りAVコイルへは電流が流れない構造に
することで、漏電遮断器の取付け時に誤配線を行っても
AVコイルに連続して励磁電流を流さぬようにして焼損
を防ぐようにしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の漏電遮断器には次のような問題がある。 制御回路用電源スイッチ03の開閉の頻度が高いと、
この電源スイッチ03の寿命が低下する。 制御回路用電源スイッチ03の接点部にゴミが付着し
て接触不良を起こし易い。
【0011】制御回路用電源スイッチ03は高電圧で
使用されるのでその導電部の絶縁距離を大きく取る必要
があり、漏電遮断器を小型化することが困難になる。 そこで、本発明はこのような問題を解消できる漏電遮断
器を提供することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の漏電遮断器(ELB)は、電源側の電
路に接続される電源端子(TMS)および負荷側の電路
に接続される負荷端子(TML)と、前記電源端子と負
荷端子とを結ぶ装置内電路(導帯1(1R,1T)な
ど)を機械的に開閉する電路開閉機構(開閉機構部1
3)と、前記電路開閉機構と負荷端子との間に設けら
れ、前記装置内電路を1次導体として該装置内電路を流
れる零相電流を検出する零相変流器(ZCT5)と、前
記電路開閉機構と零相変流器との間の装置内電路を電源
として付勢され、前記電路開閉機構の開放を行わせる電
磁石コイル(AVコイル12)と、前記電磁石コイルと
直列に設けられ、そのオン/オフによってそれぞれ該電
磁石コイルの付勢/消勢を行わせる半導体スイッチング
素子(出力トランジスタQ0など)と、前記零相電流器
を介して検出された零相電流が所定の遮断レベル値を越
えたことを判別して前記半導体スイッチング素子のオン
駆動を開始する漏電遮断トリガ手段(増幅回路7,積分
回路8,比較回路のコンパレータ9−1など)と、漏電
遮断器の機能をテストするために、手動操作されるスイ
ッチ(テストボタン04)を介し前記電路開閉機構と零
相変流器との間の装置内電路を電源として該零相変流器
に前記遮断レベル値の零相電流に対応する励磁を与える
手段(3次巻線5bなど)とを備えた漏電遮断器におい
て、少なくとも前記漏電遮断トリガ手段を介してオン駆
動を開始された半導体スイッチング素子のオン駆動の持
続時間を所定時間以下に制限するオン駆動持続時間制限
手段を備えたものとする。
【0013】また請求項2の漏電遮断器は、請求項1に
記載の漏電遮断器において、前記半導体スイッチング素
子に代わり、その制御電極(ベース,エミッタなど)に
与える制御信号に応じてそのオン/オフのほかオン電流
を制御できる電流可制御半導体素子(としての出力トラ
ンジスタQ0など)を備え、また前記オン駆動持続時間
制限手段に代わり、少なくとも前記漏電遮断トリガ手段
を介してオン駆動を開始された電流可制御半導体素子の
オン電流を、前記制御電極に与える制御信号によって所
定値に制限するオン電流制限手段(定電流回路24を構
成するツェナーダイオードZD,抵抗R7,制限抵抗R
6,R8など)を備えたものとする。
【0014】また請求項3の漏電遮断器は、請求項1に
記載の漏電遮断器において、前記オン駆動持続時間制限
手段が前記漏電遮断トリガ手段の動作時に計時を開始す
るタイマ回路(21)を用いるようにする。また請求項
4の漏電遮断器は、請求項1に記載の漏電遮断器におい
て、前記オン駆動持続時間制限手段が前記漏電遮断トリ
ガ手段の動作時にトリガされるワンショット回路(2
2)を用いるようにする。
【0015】即ち、本発明の作用は、漏電遮断器の遮断
動作を行うべき漏電が発生したとき、AVコイルを付勢
励磁する半導体素子のオン駆動の持続時間を制限した
り、または該半導体素子を電流制御可能なものにしてそ
の制御によりそのオン電流を制限し、利用者が漏電遮断
器の端子を誤って逆接続してテストボタンを押し続ける
ようなことがあっても、AVコイルの焼損を防ぐように
するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下図1ないし図7に基づいて本
発明の実施の形態を説明する。図7は本発明の漏電遮断
器ELB内の要部の原理的な構造を示し、この図は従来
の図9に対応している。図7においては図9に対して制
御回路用電源スイッチ03とハンドル07の突起部07
aが削除され、従来のリード線05aと05bとが直結
されたリード線05に置換わっている。本発明において
も以下図1〜図6で述べる回路以外の機械構造は従来と
同様である。
【0017】(実施の形態1)先ず請求項1に関わる発
明(以下第1発明という)の実施の形態を説明する。 (実施例1−1)図1は第1発明の第1の実施例として
の単相電源用の漏電遮断器内の要部の回路構成を示す。
図1において、開閉機構部13及びZCT5は漏電遮断
器の電源端子TMSと負荷端子TMLとの間に、開閉機
構部13を電源側として設けられ、漏電遮断器の制御用
電源は開閉機構部13からZCT5に到る間の導帯1
R,1Tより供給される。
【0018】ここで、導帯1R,1T間の交流電圧は全
波整流回路3により整流され、平滑回路4で例えば約1
0V程度の直流電圧Vdcにされ、この直流電源電圧V
dcは制御回路を構成するIC等に供給される。またA
Vコイル12の電源も導帯1Tから後述の出力トランジ
スタQ0および全波整流回路3の1アームを経由して導
帯1Rへ向けて供給される。
【0019】漏電遮断器の負荷端子TMLに接続される
負荷側で漏電が発生したとき、導体導帯1R,1TがZ
CT5を貫通しているため、漏電電流はZCT5からの
電流出力として現れる。この漏電電流出力は電圧電流変
換素子6で電圧に変換され、増幅回路7で増幅される。
増幅された電圧信号7aは、次に述べるように積分回路
8の積分コンデンサC0を充放電し、漏電電流が所定値
以上になると積分コンデンサC0の電圧ec0は直流電源
電圧Vdcに向かって上昇して行く。
【0020】図6は積分回路8の説明図で、同図(a)
は積分回路8の構成例を、同図(b)は積分回路8の動
作に関わる各部の波形例を示す。即ち、同図(b)にお
いて、1)は電流電圧変換素子6の出力電圧6aを、
2)は増幅回路7の出力電圧7aを、3)は積分回路8
内のコンパレータ8−1の出力電圧8−1aを、4)は
積分回路8内の積分コンデンサC0の電圧ec0をそれぞ
れ示す。
【0021】次に図6(a)の動作を同図(b)の波形
を参照しながら説明する。波形図,1)のように時点t
0にZCT5に漏電電流が流れ始め、電流電圧変換素子
6に交流の出力電圧6aが現れたとする。この電圧6a
は増幅回路7によって増幅され、増幅回路7の出力電圧
7aは波形図,2)の破線の交流波形、あるいは実線の
交流波形のように所定の電圧分、正方向に直流バイアス
され、かつ増幅された交流信号として積分回路8のコン
パレータ8−1の(−)入力端子に与えられる。なお、
コンパレータ8−1の(+)入力端子には波形図,2)
に示す基準電圧Vsが与えられている。
【0022】これにより、漏電電流が小さく波形図,
2)の破線交流波形のように増幅回路の出力電圧7aの
ピーク値が基準電圧Vsに達しない間は、コンパレータ
8−1の出力電圧8−1aはHレベルのままで、積分回
路8内のPNPトランジスタQ11はオフ、同NPNト
ランジスタQ12はオンしており、積分コンデンサC0
は抵抗R12を介する放電状態のままである。
【0023】しかし、漏電電流が増加し、波形図,2)
の実線交流波形のように増幅回路の出力電圧7aのピー
ク値が基準電圧Vsを上回るようになると、波形図,
3)に示すようにコンパレータ8−1の出力電圧8−1
aは、この上回った期間はLレベルとなり、このLレベ
ル期間にはトランジスタQ11はオン、Q12はオフと
なることから積分コンデンサC0は抵抗R11を介して
充電される。
【0024】そこで積分コンデンサC0はこの充電と、
増幅回路の出力電圧7aが基準電圧Vsを下回る期間に
おける抵抗R12を介する放電とを繰り返すことにな
る。ここで積分コンデンサC0の充電抵抗R11は放電
抵抗R12より小さく選ばれており、漏電電流が所定値
以上になると(つまり、電圧7aの波形が基準電圧Vs
を上回る期間が所定値を越えると)、波形図,4)のよ
うに積分コンデンサC0の電圧ec0は上昇と下降を繰り
返しながら、全体として直流電源電圧Vdcに向かって
上昇を開始するようになる。
【0025】図1に戻り、上記積分コンデンサC0の電
圧ec0は比較回路9に入力されている。比較回路9はコ
ンパレータ9−1と9−2を持ち、コンパレータ9−1
は積分コンデンサ電圧ec0がA点の基準電圧Vaより高
いとき出力がHレベルとなり、コンパレータ9−2は積
分コンデンサ電圧ec0がB点の基準電圧Vbより低いと
き出力がHレベルとなるように構成されている。但しV
b>Vaで、この基準電圧設定の例を図6(b),4)
上に示す。
【0026】従って遮断が必要な漏電が発生し、直流電
源電圧Vdcに向かって上昇してゆく積分コンデンサ電
圧ec0が基準電圧VaとVbの間にある時はAND回路
からなる合成回路20の出力がHとなる。このとき出力
回路11の出力トランジスタQ0がオンし、AVコイル
12へ励磁電流を流すことで、AVコイル12が開閉機
構部13を動作して漏電遮断器の電源端子TMSと負荷
端子TML間を遮断する。
【0027】漏電遮断器の逆接続時のテストボタン押圧
等によって開閉機構部13の作動後にも継続して遮断す
べき漏電電流が検出される形になるとコンデンサ電圧e
c0は上昇を続け、この電圧ec0が比較回路9の基準電圧
Vbより高くなると比較回路9のコンパレータ9−2の
出力はLレベルとなり、合成回路20の出力もLレベル
となるため出力トランジスタQ0はオフされ、AVコイ
ル12の励磁電流が絶たれてAVコイル12の焼損が防
がれる。
【0028】(実施例1−2)図2は第1発明の第2の
実施例としての単相電源用の漏電遮断器内の要部の回路
構成を示す。図2においては、図1の比較回路9と合成
回路20の部分が、比較回路9Aとタイマ回路21に置
き換わっている。即ち、図2においては、遮断が必要な
漏電が発生し、積分回路8の積分コンデンサC0の電圧
c0が基準電圧Vaを越えると比較回路9Aのコンパレ
ータ9−1の出力はLレベルからHレベルに反転し、出
力回路11の出力トランジスタQ0がオンされ、AVコ
イル12が励磁されて開閉機構部13の遮断動作が行わ
れるが、同時にタイマ回路21の入力部のNPNトラン
ジスタQ1とPNPトランジスタQ2がオンされ、時限
コンデンサC1が抵抗R1を介して充電される。
【0029】そして時限コンデンサC1の電圧がコンパ
レータ21−1の(−)入力端子の基準電位を上回ると
コンパレータ21−1の出力はLレベルからHレベルに
反転し、放電用トランジスタQ3をオンして積分コンデ
ンサC0を放電させる。これにより積分コンデンサ電圧
c0が比較回路9Aのコンパレータ9−1の基準電圧V
aを下回ると、コンパレータ9−1の出力はLレベルに
戻り、出力トランジスタQ0をオフすることでAVコイ
ル12の励磁電流は絶たれる。
【0030】従って、AVコイル12の励磁電流はタイ
マ回路21の抵抗R1,時限コンデンサC1等で定まる
設定時間だけしか持続しては流れないためAVコイル1
2の焼損は防がれる。なお、出力トランジスタQ0がオ
フされると同時にタイマ回路21の入力部のトランジス
タQ1,Q2もオフされ、時限コンデンサC1への充電
は止み、同コンデンサC1はゆっくり放電を開始する。
そしてこのコンデンサC1の電圧がコンパレータ21−
1の(−)入力端子の基準電位を下回ると、コンパレー
タ21−1の出力はLレベルに戻り、放電用トランジス
タQ3をオフすることで積分コンデンサC0の放電は止
む。
【0031】もしこの時点でも漏電遮断器の逆接続時の
テストボタン押圧等により遮断レベルの漏電電流が検出
されているときは再び積分コンデンサC0が充電され、
上記したAVコイル12の励磁と遮断が繰り返されるこ
とになるが、この繰り返しの周期は充分長いのでAVコ
イル12の焼損の心配はない。 (実施例1−3)図3は第1発明の第3の実施例として
の単相電源用の漏電遮断器内の要部の回路構成を示す。
図3においては、図2のタイマ回路21が、ワンショッ
ト回路22に置き換わり、ワンショット回路22の出力
が出力回路11に与えられている。
【0032】即ち、図3においては、遮断が必要な漏電
が発生し、積分コンデンサC0の電圧ec0が基準電圧V
aを越えると比較回路9Aの出力はLレベルからHレベ
ルに反転してワンショット回路22の出力部にあるAN
D回路22−2の一方の入力となると同時に、ワンショ
ット回路22の入力部のNPNトランジスタQ4とPN
PトランジスタQ5をオンし、時限コンデンサC2が抵
抗R2を介して充電開始される。
【0033】この時点ではワンショット回路22のコン
パレータ22−1の(+)入力端子の基準電圧より、同
コンパレータ22−1の(−)入力端子の入力である時
限コンデンサC2の電圧は充分小さく、コンパレータ2
2−1の出力はHレベルでAND回路22−2の他方の
入力となることから、AND回路22−2の出力はHレ
ベルとなり、出力回路11の出力トランジスタQ0をオ
ンし、AVコイル12を励磁して開閉機構部13の遮断
動作が行われる。
【0034】こののち、時限コンデンサC2の充電によ
り、その電圧がコンパレータ22−1の(+)入力端子
の基準電圧を上回るとコンパレータ22−1の出力はL
レベルに反転し、これによりAND回路22−2の出力
もLレベルとなり、出力トランジスタQ0をオフし、A
Vコイル12の励磁電流を絶つ。図3の回路では、漏電
遮断器の逆接続時のテストボタン押圧等により遮断レベ
ルの漏電電流が継続して検出されていてもAVコイル1
2の励磁電流は、ワンショット回路22の抵抗R2,時
限コンデンサC2等で定まる設定時間だけ流れるだけで
ある。
【0035】こののちは図3の回路は、漏電電流の検出
がなくなって積分コンデンサC0の電圧ec0が基準電圧
Vaを下回り、よってコンパレータ9−1の出力がLレ
ベルに、トランジスタQ4,Q5がオフ状態に戻り、時
限コンデンサC2の放電が行われないかぎり、リセット
されない。 (実施例1−4)図4は第1発明の第4の実施例として
の単相電源用の漏電遮断器内の要部の回路構成を示す。
図4においては、図3のワンショット回路22の後段に
タイマ回路23が追加されている。
【0036】図4の回路では、遮断が必要な漏電が発生
し、積分コンデンサC0の電圧ec0が基準電圧Vaを越
えると、先ずワンショット回路22の抵抗R2,時限コ
ンデンサC2等で定まる設定時間だけ出力トランジスタ
Q0がオンされるところまでは図3と同様である。しか
し図4では、オン状態の出力トランジスタQ0がオフと
なった時点、つまりワンショット回路22の時限コンデ
ンサC2の充電によってコンパレータ22−1の出力が
Lレベルに反転した時点にタイマ回路23のPNPトラ
ンジスタQ6がオンとなり、抵抗R3を介して時限コン
デンサC3の充電が開始される。
【0037】そして時限コンデンサC3の電圧がコンパ
レータ23−1の(−)入力端子の基準電圧を越えると
コンパレータ23−1の出力はLレベルからHレベルに
反転し、トランジスタQ7をオンして比較回路9Aのコ
ンパレータ9−1の出力をLレベルに引下げる。これに
よりワンショット回路22のトランジスタQ4,Q5は
オフとなるので、時限コンデンサC2は放電抵抗R4を
介して放電し、コンパレータ22−1の出力はHレベル
に戻る。
【0038】そこでタイマ回路23のトランジスタQ6
もオフとなり、時限コンデンサC3も放電抵抗R5を介
して放電し、コンパレータ23−1の出力がLレベルに
戻り、トランジスタQ7がオフとなって初期状態に戻
る。この時点でも、遮断レベルの漏電電流が検出されて
積分コンデンサC0の電圧ec0が基準電圧Vaを越えて
いれば以上の動作が繰り返される。
【0039】以上の実施例では出力回路11にトランジ
スタQ0を用いているが、この半導体素子はスイッチン
グ機能を持つものであればよく、従ってトランジスタに
代わりサイリスタ等の他のスイッチング半導体素子を用
いることも可能である。 (実施の形態2)次に請求項2に関わる発明(以下第2
発明という)の実施の形態を説明する。
【0040】図5は第2発明の1実施例としての単相電
源用の漏電遮断器内の要部の回路構成を示す。図5にお
いては、図2の比較回路9Aの後段が出力トランジスタ
Q0のオン時の電流を定電流とする定電流回路24に置
き換わっている。即ち図5では、遮断すべき漏電電流が
発生し積分コンデンサC0の電圧ec0が基準電圧Vaを
越え、比較回路9Aのコンパレータ9−1の出力がHレ
ベルになると出力トランジスタQ0はオンされるが、出
力トランジスタQ0はいわゆるエミッタフォロワ接続さ
れており、このとき出力トランジスタQ0のゲート側の
制限抵抗R8にはツエナーダイオードZDのツエナー電
圧を抵抗R7とR8で分圧した定電圧が与えられる。
【0041】従って出力トランジスタQ0の電流は、出
力トランジスタQ0のエミッタに接続された制限抵抗R
6の電圧とトランジスタQ0のベース・エミッタ電圧と
の和が抵抗R8の電圧に等しくなるように、従ってほぼ
定電流となって流れる。AVコイル12はこの定電流に
より付勢され、開閉機構部13の遮断動作が行われるよ
うに構成されている。
【0042】この回路では、漏電遮断器の逆接続時のテ
ストボタン押圧等によって遮断レベルの漏電電流が検出
されて、比較回路9Aのコンパレータ9−1の出力がH
レベルとなっているかぎり、AVコイル12には定電流
が流れ続ける。しかしこの定電流は比較的低い値に抑え
ることができるので、AVコイル12をこの連続定電流
に焼損することなく耐えるように構成することができ
る。
【0043】
【発明の効果】本発明によれば、励磁電流を流すことに
より漏電遮断器の開閉機構部を開放させるAVコイルへ
の供給電流を、従来のように開閉機構部と同時に開放さ
れる機械接点で遮断することなく、AVコイルに直列に
可制御半導体素子を設け、この可制御半導体素子を制御
してAVコイルへの供給電流の通電期間を制限したり、
供給電流を電源の定格電圧に関係なく一定値にしたりす
るようにしたので、以下のような効果を得ることができ
る。
【0044】1)漏電遮断器を逆接続してテストボタン
の押圧を繰り返すようなことが行われても、機械的接点
がないので長期信頼性の点で優れた形で、AVコイルの
焼損を防ぐことができる。 2)従来、その導電部に対する大きな絶縁距離をとる必
要があった制御回路用電源スイッチが不要となり、漏電
遮断器を小型化することが容易になる。
【0045】3)制御回路を構成する部品としては、制
御回路用電源スイッチのような取付けに特別に手作業を
要する部品がなくなり、全て電子部品となるため基板搭
載の自動化が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1発明の第1の実施例として要部の回路構成
【図2】第1発明の第2の実施例として要部の回路構成
【図3】第1発明の第3の実施例として要部の回路構成
【図4】第1発明の第4の実施例として要部の回路構成
【図5】第2発明の1実施例として要部の回路構成図
【図6】図1〜図5における積分回路の説明図
【図7】本発明の漏電遮断器の要部の原理構造を示す図
【図8】従来の漏電遮断器の要部の回路構成図
【図9】図8の漏電遮断器の要部の原理構造を示す図
【符号の説明】
01 制御回路(プリント版) 04 テストボタン 05 リード線 07 ハンドル 1(1R,1T) 導帯 3 整流回路 4 平滑回路 5 零相変流器(ZCT) 5a ZCT5の2次巻線 5b ZCT5の3次巻線 5c ZCT5の鉄心 6 電流電圧変換素子 6a 電流電圧変換素子6の出
力 7 増幅回路 7a 増幅回路7の出力 8 積分回路 8−1 コンパレータ 8−1a コンパレータ8−1の出
力 9,9A 比較回路 9−1,9−2 コンパレータ 11 出力回路 12 AVコイル 13 開閉機構部 13a 開閉機構部13の固定接
点 13b 開閉機構部13の可動接
点 20 合成回路 21 タイマ回路 21−1 コンパレータ 22 ワンショット回路 22−1 コンパレータ 22−2 AND回路 23 タイマ回路 23−1 コンパレータ 24 定電流回路 ELB 漏電遮断器 TMS 電源端子 TML 負荷端子 R1〜R12 抵抗 R4,R5 放電抵抗 R6,R8 制限抵抗 C0 積分コンデンサ C1,C2,C3 時限コンデンサ ZD ツェナーダイオード Q0 出力トランジスタ Q1,Q4,Q7,Q12 NPNトランジスタ Q2,Q5,Q6,Q11 PNPトランジスタ Q3 放電用トランジスタ ec0 積分コンデンサ電圧 Vdc 直流電源電圧 Vs,Va,Vb 基準電圧
フロントページの続き (72)発明者 川嶋 善明 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 青木 忠久 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 小笠原 誠 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 5G004 AA02 AB01 BA01 CA05 DA01 DB01 DC01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源側の電路に接続される電源端子および
    負荷側の電路に接続される負荷端子と、 前記電源端子と負荷端子とを結ぶ装置内電路を機械的に
    開閉する電路開閉機構と、 前記電路開閉機構と負荷端子との間に設けられ、前記装
    置内電路を1次導体として該装置内電路を流れる零相電
    流を検出する零相変流器と、 前記電路開閉機構と零相変流器との間の装置内電路を電
    源として付勢され、前記電路開閉機構の開放を行わせる
    電磁石コイルと、 前記電磁石コイルと直列に設けられ、そのオン/オフに
    よってそれぞれ該電磁石コイルの付勢/消勢を行わせる
    半導体スイッチング素子と、 前記零相電流器を介して検出された零相電流が所定の遮
    断レベル値を越えたことを判別して前記半導体スイッチ
    ング素子のオン駆動を開始する漏電遮断トリガ手段と、 漏電遮断器の機能をテストするために、手動操作される
    スイッチを介し前記電路開閉機構と零相変流器との間の
    装置内電路を電源として該零相変流器に前記遮断レベル
    値の零相電流に対応する励磁を与える手段とを備えた漏
    電遮断器において、 少なくとも前記漏電遮断トリガ手段を介してオン駆動を
    開始された半導体スイッチング素子のオン駆動の持続時
    間を所定時間以下に制限するオン駆動持続時間制限手段
    を備えたことを特徴とする漏電遮断器。
  2. 【請求項2】電源側の電路に接続される電源端子および
    負荷側の電路に接続される負荷端子と、 前記電源端子と負荷端子とを結ぶ装置内電路を機械的に
    開閉する電路開閉機構と、 前記電路開閉機構と負荷端子との間に設けられ、前記装
    置内電路を1次導体として該装置内電路を流れる零相電
    流を検出する零相変流器と、 前記電路開閉機構と零相変流器との間の装置内電路を電
    源として付勢され、前記電路開閉機構の開放を行わせる
    電磁石コイルと、 前記電磁石コイルと直列に設けられ、そのオン/オフに
    よってそれぞれ該電磁石コイルの付勢/消勢を行わせ、
    且つその制御電極に与える制御信号に応じて該オン/オ
    フのほかオン電流を制御できる電流可制御半導体素子
    と、 前記零相電流器を介して検出された零相電流が所定の遮
    断レベル値を越えたことを判別して前記電流可制御半導
    体素子のオン駆動を開始する漏電遮断トリガ手段と、 漏電遮断器の機能をテストするために、手動操作される
    スイッチを介し前記電路開閉機構と零相変流器との間の
    装置内電路を電源として該零相変流器に前記遮断レベル
    値の零相電流に対応する励磁を与える手段とを備えた漏
    電遮断器において、 少なくとも前記漏電遮断トリガ手段を介してオン駆動を
    開始された電流可制御半導体素子のオン電流を、前記制
    御電極に与える制御信号によって所定値に制限するオン
    電流制限手段を備えたことを特徴とする漏電遮断器。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の漏電遮断器において、 前記オン駆動持続時間制限手段が前記漏電遮断トリガ手
    段の動作時に計時を開始するタイマ回路を用いるもので
    あることを特徴とする漏電遮断器。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の漏電遮断器において、 前記オン駆動持続時間制限手段が前記漏電遮断トリガ手
    段の動作時にトリガされるワンショット回路を用いるも
    のであることを特徴とする漏電遮断器。
JP2000370960A 2000-12-06 2000-12-06 漏電遮断器 Pending JP2002171661A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000370960A JP2002171661A (ja) 2000-12-06 2000-12-06 漏電遮断器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000370960A JP2002171661A (ja) 2000-12-06 2000-12-06 漏電遮断器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002171661A true JP2002171661A (ja) 2002-06-14

Family

ID=18840760

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000370960A Pending JP2002171661A (ja) 2000-12-06 2000-12-06 漏電遮断器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002171661A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100712229B1 (ko) 2004-01-07 2007-04-27 (주)서광전기컨설팅 전기화재를 예방하기 위한 누전차단기의 제어장치
KR101396945B1 (ko) * 2010-10-05 2014-05-19 엘에스산전 주식회사 누전 차단기
JP2019515639A (ja) * 2016-05-07 2019-06-06 インテレソル,エルエルシー ソリッドステート配線不良回路遮断器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100712229B1 (ko) 2004-01-07 2007-04-27 (주)서광전기컨설팅 전기화재를 예방하기 위한 누전차단기의 제어장치
KR101396945B1 (ko) * 2010-10-05 2014-05-19 엘에스산전 주식회사 누전 차단기
JP2019515639A (ja) * 2016-05-07 2019-06-06 インテレソル,エルエルシー ソリッドステート配線不良回路遮断器
JP7076430B2 (ja) 2016-05-07 2022-05-27 インテレソル,エルエルシー ソリッドステート配線不良回路遮断器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8570181B2 (en) Method and apparatus for supervisory circuit for ground fault circuit interrupt device
KR101068718B1 (ko) 회로차단기용 이상전류 검출회로
AU717339B2 (en) DI protective switching device
CA2305910A1 (en) Combo afci/gfci with single test button
GB2269064A (en) Ground fault circuit interrupter.
EP0421204A2 (en) An overcurrent protection apparatus
JP2009224198A (ja) 漏電遮断器
EP2051359A1 (en) Power supply circuit and earth leakage circuit breaker using the same
JP4931754B2 (ja) 漏電遮断器
US10498132B2 (en) Methods and apparatus to disable a trip circuit during self test in ground fault circuit interrupters
JP5163473B2 (ja) 漏電遮断器
JP2002171661A (ja) 漏電遮断器
US6542345B1 (en) Circuit breaker
KR940003001B1 (ko) 사전경보부가 회로차단기
JP6297439B2 (ja) 漏電遮断器
KR101509667B1 (ko) 무극성 누전차단기
NL1009293C2 (nl) Testschakeling met tijd-begrensde foutstroom voor een beveiligingsinrichting.
JP2010177067A (ja) 漏電遮断器
JP3189930B2 (ja) 漏電遮断器
JP2851485B2 (ja) 回路遮断器の電源装置
JP3540604B2 (ja) 漏電遮断器
JP2941513B2 (ja) 不足電圧引外し装置
JP4949927B2 (ja) 漏電遮断器
US3579043A (en) Reverse power relay
JPS58364Y2 (ja) 回路しや断器の引外し回路