JP2002171141A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2002171141A
JP2002171141A JP2000364760A JP2000364760A JP2002171141A JP 2002171141 A JP2002171141 A JP 2002171141A JP 2000364760 A JP2000364760 A JP 2000364760A JP 2000364760 A JP2000364760 A JP 2000364760A JP 2002171141 A JP2002171141 A JP 2002171141A
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Kazuya Yamamoto
和也 山本
Satoshi Suzuki
敏 鈴木
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Mitsubishi Electric Corp
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/60Amplifiers in which coupling networks have distributed constants, e.g. with waveguide resonators
    • H03F3/605Distributed amplifiers
    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03FAMPLIFIERS
    • H03F3/00Amplifiers with only discharge tubes or only semiconductor devices as amplifying elements
    • H03F3/60Amplifiers in which coupling networks have distributed constants, e.g. with waveguide resonators
    • H03F3/602Combinations of several amplifiers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Amplifiers (AREA)
  • Bipolar Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチトランジスタ構成を有するバイポーラ
トランジスタ素子を備える半導体装置において、特定の
トランジスタセルに対する電流集中を防止する。 【解決手段】 単一のトランジスタ素子を構成する複数
のトランジスタセルTr11〜Trmnは、ブロックB
LK1〜BLKmに分割して配置される。ブロックBL
K1〜BLKmに対して、独立したバイアス電流Ib1
〜Ibmをそれぞれ供給するためのバイアス電流供給回
路10−1〜10−mが配置される。バイアス電流供給
回路10−1〜10−mの各々は、対応するバイアス電
流の増大に応じて、電流駆動能力が低下するようにバイ
アス状態が設定されたトランジスタTrb1〜Trbm
をそれぞれ有するので、熱的不均一に起因するバイアス
電流の増加に負帰還をかけることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体装置に関
し、より特定的にはバイポーラトランジスタ素子を備え
た半導体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、移動体通信用電力増幅器には、モ
ノリシックマイクロ波集積回路(MMIC)、ハイブリ
ッドIC(Integrated Circuit)およびマルチチップモ
ジュールなどが広く用いられている。これらのモジュー
ルにおいては、増幅素子として、GaAs−MESFE
T(Metal Semiconductor Field Effect Transisto
r)、高光電子移動度トランジスタ(HEMT:High El
ectron Mobility Transistor)、ヘテロ接合バイポーラ
トランジスタ(HBT:Hetero-Junction Bipolar Tran
sistor)等が適用されている。
【0003】特に、GaAs基板やSi基板上に形成さ
れるヘテロ接合バイポーラトランジスタ(以下、単にH
BTとも称する)は、従来の電界効果型トランジスタ
(FET)と比較して、以下の利点を有するため今後の
移動体通信用パワー素子として期待されている。
【0004】(1) 負のゲートバイアス電圧を必要と
しないため単一電源による動作が可能である、(2)
Si−MOSFET(Metal Oxide Semiconductor FE
T)と同様にドレイン側にアナログスイッチを設けるこ
となくオン/オフ動作が可能である、(3) 出力電圧
密度が高く、規定の出力を得るのにFET電力増幅器よ
り小型化が図れる。
【0005】このようなHBTの特徴に着目して、これ
までSi−MOSFETが主に適用されてきた900M
Hz帯携帯電話システムであり、現在最も広く用いられ
ている欧州GSM(Global System for Mobile Communi
cations)のような2W〜4Wの高出力携帯電話などに
も、HBT電力増幅器が適用され始めている。
【0006】電力増幅器に適用されるトランジスタ素子
は、一般的に、半導体基板上に行列状に配置された複数
のトランジスタセルによって構成される。以下において
は、このような構成をマルチトランジスタセル構成とも
称する。
【0007】図14は、マルチトランジスタセル構成を
有するバイポーラトランジスタ素子の構成を示す回路図
である。
【0008】図14を参照して、m行×n列(m,n:
自然数)に行列状に配置された複数のトランジスタセル
Tr11〜Trmnは、実際には1つのバイポーラトラ
ンジスタ素子TRとして動作する。
【0009】トランジスタセルの行に対応して、ローカ
ルベース配線LBL1〜LBLmおよびローカルコレク
タ配線LCL1〜LCLmがそれぞれ配置される。以下
においては、ローカルベース配線LBL1〜LBLmお
よびローカルコレクタ配線LCL1〜LCLmを総称し
て、ローカルベース配線LBLおよびローカルコレクタ
配線LCLともそれぞれ称することとする。
【0010】各トランジスタセルのベース領域およびコ
レクタ領域は、対応する行のローカルベース配線LBL
およびローカルコレクタ配線LCLとそれぞれ電気的に
結合される。
【0011】ローカルベース線LBL1〜LBLmの各
々は、共通ベース配線CBLと電気的に結合される。共
通ベース配線CBLにおいては、図示しないバイアス供
給回路から供給されるバイアス電流Ibsと、ベース端
子に入力されるRF信号入力とが重畳される。
【0012】ローカルコレクタ線LCL1〜LCLmの
各々は、共通コレクタ配線CCLと電気的に結合され
る。また、各トランジスタセルのエミッタ領域は、接地
電圧Vssと電気的に結合され、いわゆるエミッタ接地
が行なわれている。
【0013】電力増幅器に適用されるトランジスタ素子
TRは、共通ベース配線CBLと結合されたベース端子
Tbに高周波入力(RF信号入力)を受けて、共通コレ
クタ配線CCLと結合されたコレクタ端子Tcから増幅
された高周波出力(RF信号出力)を出力する。
【0014】トランジスタセルTr11〜Trmnのそ
れぞれに対応して、ベースバラスト抵抗Rb11〜Rb
mnおよびエミッタバラスト抵抗Re11〜Remnが
それぞれ設けられる。バラスト抵抗は、マルチトランジ
スタセル構成のバイポーラトランジスタ素子において、
発熱による熱分布等の不均一性に起因して生じるコレク
タ電流の不均一化を抑制するために一般的に用いられ
る。
【0015】具体的には、各ベースバラスト抵抗および
各エミッタバラスト抵抗は、対応するトランジスタセル
の動作時において、ベース電流およびエミッタ電流のそ
れぞれに対して負の帰還をかけるので、各トランジスタ
セル間における電流ばらつきを解消して、電流を均一化
させる方向に作用する。その結果、特定のトランジスタ
セルに電流が集中することを抑制し、トランジスタの熱
的破壊を防止することが可能となる。
【0016】図15は、マルチトランジスタセル構成を
有するバイポーラトランジスタ素子のレイアウトを示す
概念図である。
【0017】図15においては、一例として6行×7列
に配置されたトランジスタセルTr11〜Tr67によ
って構成されるバイポーラトランジスタ素子TRが示さ
れる。トランジスタセルTr11〜Tr67は、トラン
ジスタセルの2行ごとに形成されるブロックBLK1〜
BLK3に分割される。
【0018】ブロックBLK1〜BLK3に対応して、
ローカルベース配線LBL1〜LBL3がそれぞれ配置
される。各トランジスタセルのベース領域は、対応する
ローカルベース配線LBLと、ベースバラスト抵抗を介
して電気的に結合される。図15においては、トランジ
スタセルTr12に対応するベースバラスト抵抗Rb1
2の配置が代表的に示される。
【0019】ローカルベース配線LBL1〜LBL3の
各々は、共通ベース配線CBLと結合される。共通ベー
ス配線CBLに対しては、バイアス電流IbsおよびR
F信号入力が供給される。
【0020】各トランジスタセルのコレクタ領域は、ト
ランジスタセルの行に対応してそれぞれ設けられるロー
カルコレクタ配線LCL1a,LCL1b〜LCL3
a,LCL3bのうちの対応する1本と結合される。ロ
ーカルコレクタ配線LCL1a,LCL1b〜LCL3
a,LCL3bの各々は、増幅されたRF信号を出力す
るコレクタ端子Tcと結合される。
【0021】同様に、各トランジスタセルのエミッタ領
域は、図示しないエミッタバラスト抵抗を介して、接地
電圧Vssと結合される共通エミッタ配線CELと電気
的に結合される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】図16は、図15に示
したマルチトランジスタセル構成を有するバイポーラト
ランジスタ素子におけるベース電流の分布を示す概念図
である。
【0023】図16(a)を参照して、図15に示した
バイポーラトランジスタTRにおいて、ベース電流が小
さい場合には、各ブロック間およびトランジスタセル間
における熱的相互干渉の影響が小さいので、ブロックB
LK1〜BLK3のそれぞれにおけるベース電流Ib1
〜Ib3は、ほぼ均一化されて標準的な電流量I1とな
る。
【0024】しかしながら、図16(b)に示されるよ
うに、トータルのベース電流が大きくなって、ブロック
およびトランジスタセル間の熱的相互干渉が無視できな
くなった場合においては、中央部付近のトランジスタセ
ルの動作温度が周辺のトランジスタセルに比べて上昇す
る。これにより、動作温度が上昇したトランジスタセル
のコレクタ電流が増大する。
【0025】図15のレイアウト例においては、中央に
位置するため温度上昇の大きいブロックBLK2に対応
するベース電流Ib2の電流量I3(I3>>I1)
が、他のブロックのベース電流Ib1,Ib3の電流量
I2(I2<I1)に比べて大きくなってしまう。この
ようにして、特定のブロックにおいて電流集中が発生す
る。
【0026】さらに、同一ブロック内においても、より
中央部に位置するトランジスタセルの動作温度が上昇し
て、温度分布はさらに不均一化する。たとえば、図15
においては、トランジスタセルTr34およびTr44
の動作温度が最も上昇しやすくなる。
【0027】このように、動作温度分布の不均一性に起
因して起こるベース電流の不均一化(すなわちコレクタ
電流の不均一化)は、ブロック間の不均一化からブロッ
ク内の特定のトランジスタセルへの電流集中へと段階的
に発展し、最終的には、トランジスタ素子TR全体を流
れるベース電流(コレクタ電流)の約9割以上が特定の
トランジスタセルに集中する現象をも生じさせてしま
う。
【0028】このような著しい電流集中が発生すると、
当該トランジスタセルの電流増幅率β(コレクタ電流/
ベース電流)が発熱のために極端に低下する。したがっ
て、このような電流集中は、トランジスタのIc(コレ
クタ電流)−Vce(コレクタ・エミッタ間電圧)特性
上で見ると、Vceが一定であっても、ベース電流Ib
の増加に応じて、コレクタ電流Icが急激に減少してし
まう現象として観測される。このような現象を、電流集
中による利得低下とも称する。
【0029】図17は、HBT素子の典型的なIc−V
ce特性と電力増幅動作時の負荷曲線とを示す図であ
る。
【0030】図17において、横軸および縦軸は、トラ
ンジスタセルに相当するHBTのコレクタ・エミッタ間
電圧Vceおよびコレクタ電流Icをそれぞれ示す。こ
れらのVce−Ic特性はベース電流Ibをパラメータ
として図17上にプロットされている。
【0031】図17を参照して、同一のベース電流の下
で、コレクタ・エミッタ間電圧Vceを増加させていく
と、コレクタ損失が増大して、コレクタ電流Icが急激
に減少する領域が生じる。以下においては、このような
コレクタ電流Icの急激な低下が発生する領域を「利得
低下領域」とも称する。
【0032】このような利得低下領域は、コレクタ・エ
ミッタ間電圧Vceが一定である場合には、ベース電流
Ibの増加に応じて拡大する。
【0033】負荷曲線CV1は、標準的なバイアス時に
おいて、50Ω整合時における負荷曲線を示している。
この場合には、あるバイアス点A1を中心に、負荷曲線
は抵抗性の高い効率的な軌跡を描いている。したがっ
て、所望の電力増幅動作を実行することができる。
【0034】わが国の携帯電話システムをはじめとす
る、一般的な携帯電話システムにおいては、アンテナ素
子の出力インピーダンスの変動が、電力増幅器の負荷変
動に直結しないために、両者の間にアイソレータが用い
られている。しかしながら、上述したGSM用途におい
ては、小型化と出力損失の低減とが強力に指向されてい
るため、このようなアイソレータの配置が省略されてい
る。このため、アンテナの負荷状態によっては、HBT
が適用される電力増幅器の負荷インピーダンスが大きく
変動する場合が生じてしまう。
【0035】負荷曲線CV2は、このように電力増幅器
の負荷インピーダンスが大きく変動した場合の負荷曲線
を示している。この場合には、大きな反射が生じてしま
い、負荷曲線が大きく膨らんでしまう。
【0036】この場合に、動作温度の不均一性に起因し
てベース電流が増大したトランジスタセルにおいては、
利得低下領域での動作を避けるための負荷インピーダン
ス変動の余裕度が小さくなってしまう。すなわち、同程
度の負荷インピーダンス変動に対しても、電流集中によ
ってベース電流が増大したトランジスタセルの方が、よ
り利得低下領域で動作し易くなってしまう。
【0037】図18は、携帯電話機における一般的な電
力増幅器の増幅動作を示す図である。
【0038】図18(a)には、携帯電話機に用いられ
る電力増幅器への入力信号波形が示される。入力信号
は、振幅Vpを有するパルス状の電圧信号である。
【0039】図18(b)には、図17において負荷曲
線CV1で示される標準的な負荷状態で動作している場
合の出力波形が示される。この状態においては、電力増
幅器の増幅特性は正常であり、パルス状の出力信号は一
定の電力振幅Psを有する。
【0040】図18(c)には、図17において負荷曲
線CV2で示されるように、電力増幅器内のトランジス
タが利得低下領域で動作した場合の出力波形が示され
る。このような場合は、パルス信号の増幅において、同
一パルス内において、出力電力が低下してしまう現象が
生じる。このため、入力されたパルス信号を正常に増幅
することができず、同一パルス内で出力電力が変動して
しまう。このような場合には、正常な通話が妨げられる
おそれがある。
【0041】このように、特定のトランジスタセルにお
いて、熱的不均一性に起因する電流集中が発生すると、
トランジスタ素子全体の増幅特性が劣化してしまうおそ
れがある。また、電流集中がさらに著しくなると、増幅
特性の劣化のみならず、トランジスタ素子の破壊に繋が
る危険性も生じる。
【0042】このような電流集中に起因する問題は、マ
ルチトランジスタ構成を有するバイポーラトランジスタ
素子に共通する。しかし、HBTが形成されるGaAs
基板は熱抵抗が高いため、一旦発生した熱は逃げにくく
トランジスタセル間の熱的不均一性が生じやすい。した
がって、上述したような問題は、HBTを適用する電力
増幅器においてより顕著に生じてしまう。
【0043】熱的不均一性に起因した電流集中は、先に
述べたバラスト抵抗の設置によってある程度回避するこ
とが可能である。しかしながら、均一に設けたバラスト
抵抗によっては、特定のトランジスタセルへの電流集中
の前段階で生じる、特定のブロックに対する電流集中を
効果的に抑制することが困難である。
【0044】また、行列状にレイアウトされたトランジ
スタセルの熱的均一性を高めるために、中央部付近に位
置するトランジスタセル数を少なく、周辺部に位置する
トランジスタセル数を多くするように調整して中央部付
近の発熱と熱的作用を和らげる対策や、バラスト抵抗の
抵抗値を発熱が集中する中央部付近において大きく、温
度上昇の少ない周辺部において小さくするようにそれぞ
れ調整するという対策なども考えられる。
【0045】しかしながら、このような調整を実際に行
なう場合には、トランジスタセル数およびバラスト抵抗
値の最適化に多くの時間を費やす必要があり、実用的な
調整には困難を伴うことが予想される。
【0046】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたものであって、この発明の目的は、いわ
ゆるマルチトランジスタ構成を有するバイポーラトラン
ジスタ素子を備える半導体装置において、特定のトラン
ジスタセルに対する電流集中を防止することが可能な回
路構成を提供することである。
【0047】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の半導体装
置は、単一のバイポーラトランジスタ素子を形成するた
めの複数のブロックに分割して配置された複数のトラン
ジスタセルと、複数のブロックに対応してそれぞれ設け
られ対応するブロックに属するトランジスタセルの各々
のベース領域と電気的に結合される複数の第1の配線
と、複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ対応す
るブロックに属するトランジスタセルの各々のコレクタ
領域およびエミッタ領域の一方と電気的に結合される複
数の第2の配線と、複数のトランジスタセルの各々のコ
レクタ領域およびエミッタ領域の他方と電気的に結合さ
れる基準電圧配線と、複数のブロックに対応してそれぞ
れ設けられ、各々が複数の第1の配線のうちの対応する
1本に対してバイアス電流を供給する複数のバイアス電
流供給回路とを備える。各バイアス電流供給回路は、バ
イアス電流が増加した場合には、バイアス電流の供給量
を減少させる。
【0048】請求項2記載の半導体装置は、請求項1記
載の半導体装置であって、各バイアス電流供給回路は、
ベース領域に所定の制御電圧を受けて、バイアス電流を
発生するための電源電圧とバイアス電流を供給するノー
ドとの間に電気的に結合されるバイアス制御トランジス
タと、バイアス電流の増加に応じて、バイアス制御トラ
ンジスタの電流駆動能力を低下させるためのバイアス調
整部とを含む。
【0049】請求項3記載の半導体装置は、請求項2記
載の半導体装置であって、複数のブロックに対応してそ
れぞれ設けられ、各々が対応するノードと複数の第1の
配線のうちの対応する1本との間に電気的に結合され、
バイアス電流の高周波成分を減衰させるための複数の高
周波減衰部をさらに備える。
【0050】請求項4記載の半導体装置は、請求項1記
載の半導体装置であって、複数のブロックに対応してそ
れぞれ設けられ、各々が、複数のバイアス供給回路のう
ちの対応する1つによってバイアス電流が供給されるノ
ードと複数の第1の配線のうちの対応する1本との間に
電気的に結合される複数のバラスト抵抗をさらに備え、
各バイアス電流供給回路は、ベース領域に所定の制御電
圧を受けて、バイアス電流を発生するための電源電圧と
ノードとの間に電気的に結合されるバイアス制御トラン
ジスタとを含む。
【0051】請求項5記載の半導体装置は、請求項3ま
たは4に記載の半導体装置であって、複数のブロックに
対応してそれぞれ設けられ、各々が、複数の第2の配線
のうちの対応する1本と所定の内部ノードとの電圧差が
所定電圧を超えた場合において、対応する第2の配線と
内部ノードとの間を電気的に結合するための複数の帰還
回路をさらに備える。
【0052】請求項6記載の半導体装置は、単一のバイ
ポーラトランジスタ素子を形成するための、複数のブロ
ックに分割して配置された複数のトランジスタセルと、
複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、対応する
ブロックに属するトランジスタセルの各々のベース領域
と電気的に結合される複数の第1の配線と、複数のブロ
ックに対応してそれぞれ設けられ、対応するブロックに
属するトランジスタセルの各々のコレクタ領域およびエ
ミッタ領域の一方と電気的に結合される複数の第2の配
線と、複数のトランジスタセルの各々のコレクタ領域お
よびエミッタ領域の他方と電気的に結合される基準電圧
配線と、複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、
各々が、複数の第2の配線のうちの対応する1本と所定
の内部ノードとの電圧差が所定電圧を超えた場合におい
て、対応する第2の配線と内部ノードとの間を電気的に
結合するための複数の帰還回路とを備える。
【0053】請求項7記載の半導体装置は、請求項6記
載の半導体装置であって、複数の帰還回路の各々は、対
応する第2の配線と内部ノードとの間に電気的に結合さ
れる帰還トランジスタと、内部ノードと帰還トランジス
タのベース領域との間の電圧差を、対応する第2の配線
と内部ノードとの間の電圧差に応じて設定する電圧調整
部とを含み、各帰還回路は、対応する各ブロックにおい
て、動作時における温度上昇が他の領域と比較して大き
い領域に配置される。
【0054】請求項8記載の半導体装置は、請求項7記
載の半導体装置であって、各帰還回路は、対応する各ブ
ロックの中央部付近に配置される。
【0055】請求項9記載の半導体装置は、請求項6記
載の半導体装置であって、複数のブロックに対して共通
に配置され、複数の第1の配線の各々に対してバイアス
電流を供給するためのバイアス供給回路と、複数のブロ
ックに対応してそれぞれ設けられ、各々がバイアス供給
回路と複数の第1の配線のうちの対応する1本との間に
電気的に結合される複数のバラスト抵抗とをさらに備え
る。
【0056】請求項10記載の半導体装置は、半導体チ
ップ上に形成される半導体装置であって、段階的に信号
増幅を行なうための複数のバイポーラトランジスタ素子
を備え、複数のバイポーラトランジスタ素子のそれぞれ
は、前段側から順に、半導体チップ上において温度上昇
のより大きい領域に配置される。
【0057】請求項11記載の半導体装置は、請求項1
0記載の半導体装置であって、複数のバイポーラトラン
ジスタ素子のうちの初段のバイポーラトランジスタ素子
は、半導体チップの最中央部に配置され、複数のバイポ
ーラトランジスタ素子のうちの最終段のバイポーラトラ
ンジスタ素子は、半導体チップの外周部に配置される。
【0058】請求項12記載の半導体装置は、請求項1
0記載の半導体装置であって、複数のバイポーラトラン
ジスタ素子のうちの最終段を含む少なくとも1つのバイ
ポーラトランジスタ素子の各々は、少なくとも1つのバ
イポーラトランジスタ素子を形成するための、複数のブ
ロックに分割して配置された複数のトランジスタセル
と、複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、対応
するブロックに属するトランジスタセルの各々のベース
領域と電気的に結合される複数の第1の配線と、複数の
ブロックに対応してそれぞれ設けられ、対応するブロッ
クに属するトランジスタセルの各々のコレクタ領域およ
びエミッタ領域の一方と電気的に結合される複数の第2
の配線と、複数のトランジスタセルの各々のコレクタ領
域およびエミッタ領域の他方と電気的に結合される基準
電圧配線と、複数のブロックに対応してそれぞれ設けら
れ、各々が複数の第1の配線のうちの対応する1本に対
してバイアス電流を供給する複数のバイアス電流供給回
路とを含み、各バイアス電流供給回路は、バイアス電流
が増加した場合には、バイアス電流の供給量を減少させ
る。
【0059】請求項13記載の半導体装置は、請求項1
2記載の半導体装置であって、少なくとも1つのバイポ
ーラトランジスタ素子の各々は、さらに、複数のブロッ
クに対応してそれぞれ設けられ、各々が、複数のバイア
ス供給回路のうちの対応する1つによってバイアス電流
が供給されるノードと複数の第1の配線のうちの対応す
る1本との間に電気的に結合され、バイアス電流の高周
波成分を減衰させるための複数の高周波減衰部を含み、
各バイアス電流供給回路は、ベース領域に所定の制御電
圧を受けて、バイアス電流を発生するための電源電圧と
バイアス電流を供給するノードとの間に電気的に結合さ
れるバイアス制御トランジスタと、バイアス電流の増加
に応じて、バイアス制御トランジスタの電流駆動能力を
低下させるためのバイアス調整部とを有する。
【0060】請求項14記載の半導体装置は、請求項1
2記載の半導体装置であって、少なくとも1つのバイポ
ーラトランジスタ素子の各々は、さらに、複数のブロッ
クに対応してそれぞれ設けられ、各々が、複数のバイア
ス供給回路のうちの対応する1つによってバイアス電流
が供給されるノードと複数の第1の配線のうちの対応す
る1本との間に電気的に結合される複数のバラスト抵抗
を含み、各バイアス電流供給回路は、ベース領域に所定
の制御電圧を受けて、バイアス電流を発生するための電
源電圧とノードとの間に電気的に結合されるバイアス制
御トランジスタを有する。
【0061】請求項15記載の半導体装置は、請求項1
3もしくは14に記載の半導体装置であって、少なくと
も1つのバイポーラトランジスタ素子の各々は、複数の
ブロックに対応してそれぞれ設けられ、各々が、複数の
第2の配線のうちの対応する1本と所定の内部ノードと
の電圧差が所定電圧を超えた場合において、対応する第
2の配線と内部ノードとの間を電気的に結合するための
複数の帰還回路をさらに含む。
【0062】請求項16記載の半導体装置は、請求項1
0記載の半導体装置であって、複数のバイポーラトラン
ジスタ素子のうちの最終段を含む少なくとも1つのバイ
ポーラトランジスタ素子の各々は、少なくとも1つのバ
イポーラトランジスタ素子を形成するための、複数のブ
ロックに分割して配置された複数のトランジスタセル
と、複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、対応
するブロックに属するトランジスタセルの各々のベース
領域と電気的に結合される複数の第1の配線と、複数の
ブロックに対応してそれぞれ設けられ、対応するブロッ
クに属するトランジスタセルの各々のコレクタ領域およ
びエミッタ領域の一方と電気的に結合される複数の第2
の配線と、複数のトランジスタセルの各々のコレクタ領
域およびエミッタ領域の他方と電気的に結合される基準
電圧配線と、複数のブロックに対応してそれぞれ設けら
れ、各々が、複数の第2の配線のうちの対応する1本と
所定の内部ノードとの電圧差が所定電圧を超えた場合に
おいて、対応する第2の配線と内部ノードとの間を電気
的に結合するための複数の帰還回路とを含む。
【0063】請求項17記載の半導体装置は、請求項1
6記載の半導体装置であって、少なくとも1つのバイポ
ーラトランジスタ素子の各々は、複数のブロックに対し
て共通に配置され、複数の第1の配線の各々に対してバ
イアス電流を供給するためのバイアス供給回路と、複数
のブロックに対応してそれぞれ設けられ、各々がバイア
ス供給回路と複数の第1の配線のうちの対応する1本と
の間に電気的に結合される複数のバラスト抵抗とをさら
に含む。
【0064】請求項18記載の半導体装置は、請求項1
0記載の半導体装置であって、複数のバイポーラトラン
ジスタ素子のうちの最終段を含む少なくとも1つのバイ
ポーラトランジスタ素子の各々は、少なくとも1つのバ
イポーラトランジスタ素子を形成するための、複数のブ
ロックに分割して配置された複数のトランジスタセル
と、複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、対応
するブロックに属するトランジスタセルの各々のベース
領域と電気的に結合される複数の第1の配線と、複数の
ブロックに対応してそれぞれ設けられ、対応するブロッ
クに属するトランジスタセルの各々のコレクタ領域およ
びエミッタ領域の一方と電気的に結合される複数の第2
の配線と、複数のトランジスタセルの各々のコレクタ領
域およびエミッタ領域の他方と電気的に結合される基準
電圧配線と、複数のブロックに対して共通に配置され、
複数の第1の配線の各々に対してバイアス電流を供給す
るためのバイアス供給回路と、複数のブロックに対応し
てそれぞれ設けられ、各々がバイアス供給回路と複数の
第1の配線のうちの対応する1本との間に電気的に結合
される複数のバラスト抵抗をさらに含む。
【0065】請求項19記載の半導体装置は、半導体チ
ップ上に形成される半導体装置であって、単一のバイポ
ーラトランジスタ素子を形成するための、複数のブロッ
クに分割して配置された複数のトランジスタセルと、複
数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、対応するブ
ロックに属するトランジスタセルの各々のベース領域と
電気的に結合される複数の第1の配線と、複数のブロッ
クに対応してそれぞれ設けられ、対応するブロックに属
するトランジスタセルの各々のコレクタ領域およびエミ
ッタ領域の一方と電気的に結合される複数の第2の配線
と、複数のトランジスタセルの各々のコレクタ領域およ
びエミッタ領域の他方と電気的に結合される基準電圧配
線と、複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、各
々がバイアス供給回路と複数の第1の配線のうちの対応
する1本との間に電気的に結合される複数のバラスト抵
抗とを備える。複数のバラスト抵抗は、半導体チップ上
において、前記複数のトランジスタセルが配置される領
域よりも温度上昇が大きい領域に配置される。
【0066】請求項20記載の半導体装置は、請求項1
9記載の半導体装置であって、複数のブロックは、第1
および第2の方向に沿って行列状に配置され、複数のバ
ラスト抵抗の各々は、複数のブロックのうちの対応する
1つと、第1の方向に沿って対応する1つのブロックと
隣接する他のブロックとの間の領域に配置される。
【0067】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の実施の形
態について図面を参照して詳細に説明する。
【0068】[実施の形態1]図1は、GSM用電力増
幅器の一般的な構成を示す回路図である。GSM用電力
増幅器は、本発明の実施の形態に従うバイポーラトラン
ジスタ素子を備えた半導体装置の代表例として示され
る。
【0069】図1を参照して、電力増幅器1は、GaA
s基板2上に形成される。電力増幅器1は、入力信号を
受ける入力端子Tinと、電力増幅を行なうためのバイ
ポーラトランジスタ素子(以下、単にトランジスタとも
称する)Q1、Q2およびQ3と、増幅された信号を出
力する出力端子Toutとを備える。GSM用途におい
ては、これらのバイポーラトランジスタ素子として、H
BTが用いられる。ただし、本願発明は、マルチトラン
ジスタセル構成を有するバイポーラトランジスタ素子の
構成に関するものであり、その適用はHBTに限定され
るものではない。
【0070】図1においては、HBTを形成可能な基板
の例としてGaAs基板を示しているが、その他の材質
の基板を用いることも可能である。
【0071】図1において、3個の増幅用トランジスタ
素子を用いて、3段階の増幅動作が実行される。トラン
ジスタQ1、Q2およびQ3のそれぞれに対応して、バ
イアス回路4、5および6がそれぞれ設けられる。電圧
Vccは、バイアス回路の電源電圧として供給される。
制御電圧Vpcの電圧レベルに応じて、バイアス回路
4、5および6によってトランジスタQ1、Q2および
Q3のベース領域に供給されるバイアス電流の電流量が
制御される。バイアス回路4、5および6からのバイア
ス電流は、ベースバイアス抵抗Rb1、Rb2およびR
b3を介してトランジスタQ1、Q2およびQ3に供給
される。
【0072】図1においては、特に最終段のトランジス
タQ3に対して供給されるバイアス電流をIbsで示す
こととする。バイアス電流Ibsが供給される入力ノー
ドNinに対しては、前段のトランジスタQ2によって
増幅された高周波信号がRF入力として、さらに印加さ
れる。
【0073】電圧Vc1、Vc2およびVc3は、トラ
ンジスタQ1、Q2およびQ3のコレクタバイアス電圧
に相当する。トランジスタQ1、Q2およびQ3の各々
における増幅動作には、RC帰還回路が用いられる。H
BT電力増幅器は低周波利得が高いため、FET電力増
幅器に比べて低周波発振が起こりやすいためである。図
1においては、(Rf1,Cf1),(Rf2,Cf
2),(Rf3,Cf3)の各組によって、各段のトラ
ンジスタに対応するRC帰還回路が形成されている。
【0074】また、Cin1,C1,C2,C3は、キ
ャパシタを示し、Ra1〜Ra3,Rs1,Rb11〜
Rb32,Rs1〜Rs3,R1〜R3,Rc3は抵抗
素子を示している。最終段のトランジスタQ3のコレク
タ端子に相当する出力ノードNoutと出力端子Tou
tとの間には、マイクロ波線路Lo1〜Lo5およびキ
ャパシタCo1〜Co3が配置される。
【0075】図1に示されたこれらのトランジスタQ1
〜Q3の各々は、GaAs基板2上にマルチトランジス
タセル構成に基づいて配置される。各トランジスタの構
成は、同様とすることができるので、以下においては、
最終段のトランジスタQ3の構成について代表的に説明
する。
【0076】図2は、実施の形態1に従うバイポーラト
ランジスタの構成を示す回路図である。
【0077】図2を参照して、トランジスタQ3は、m
行×n列に行列状に配置されたトランジスタセルTr1
1〜Trmnによって形成される。同一の行に属するト
ランジスタセルは、同一のブロックを形成し、トランジ
スタセルTr11〜Trmnは、ブロックBLK1〜B
LKmに分割して配置される。
【0078】ブロックBLK1〜BLKmのそれぞれに
対応して、ローカルベース配線LBL1〜LBLmおよ
びローカルコレクタ配線LCL1〜LCCLmがそれぞ
れ配置される。各トランジスタセルのベース領域および
コレクタ領域は、対応するブロックのローカルベース配
線LBLおよびローカルコレクタ配線LCLとそれぞれ
電気的に結合される。
【0079】各ローカルベース配線LBLは、共通ベー
ス配線CBLと電気的に結合される。共通ベース配線C
BLに対しては、バイアス回路6からのバイアス電流I
bsと、トランジスタQ2から入力ノードNinに供給
されるRF入力とが伝達される。
【0080】ローカルコレクタ配線LCL1〜LCLm
の各々は、共通コレクタ配線CCLと結合される。共通
コレクタ配線CCLは、出力ノードNoutと結合され
る。
【0081】図14の場合と同様に、各トランジスタセ
ルに対応して、ベースバラスト抵抗およびエミッタバラ
スト抵抗が配置される。たとえば、トランジスタセルT
r11に対しては、ベースバラスト抵抗Rb11および
エミッタバラスト抵抗Re11が配置される。さらに、
ブロックBLK1〜BLKmのそれぞれに対応して、バ
ラスト抵抗Rbb1〜Rbbmが配置される。バラスト
抵抗Rbb1〜Rbbmは、共通ベース配線CBLとロ
ーカルベース配線LBL1〜LBLmの各々との間に電
気的に結合される。
【0082】ブロックごとにバラスト抵抗Rbb1〜R
bbmをさらに配置することにより、ブロックごとのベ
ース電流Ib1〜Ibm間のばらつきに負の帰還をかけ
て、均一化を図ることが可能となる。すでに説明したよ
うに、マルチトランジスタ構成においては、特定ブロッ
クに対する電流集中と、電流が集中した特定ブロック内
の特定トランジスタセルに対する電流集中とが段階的に
生じる。したがって、特定のトランジスタセルに電流が
集中する前段階において、ベース電流のブロック間ばら
つきに負帰還をかけて特定のブロックに対する電流集中
を抑制して、特定のトランジスタセルに対する電流集中
を効果的に防止することができる。
【0083】これにより、トランジスタ素子の増幅特性
の安定化および素子破壊の防止を図ることができる。
【0084】図3は、実施の形態1に従うバイポーラト
ランジスタ素子のレイアウト例を示す概念図である。
【0085】図3においては、一例として4行×6列に
配置されたトランジスタセルTr11〜Tr46によっ
て構成されるバイポーラトランジスタ素子が示される。
【0086】最も温度上昇の著しい中央部付近を避けて
トランジスタセルが配置され、この中央部には、バラス
ト抵抗Rbb1〜Rbb4が配置される。
【0087】トランジスタセルTr11〜Tr46は、
トランジスタセルの所定行数(図3においては2行)ご
と、およびバラスト抵抗が配置される中央部領域によっ
て、4つのブロックBLK1〜BLK4に分割して配置
される。
【0088】ブロックBLK1〜BLK4に対応して、
ローカルベース配線LBL1〜LBL4がそれぞれ配置
される。各トランジスタセルのベース領域は、対応する
ローカルベース配線LBLと、ベースバラスト抵抗を介
して電気的に結合される。図3においては、トランジス
タセルTr12に対応するベースバラスト抵抗Rb12
の配置が代表的に示される。
【0089】ローカルベース配線LBL1〜LBL4
は、ブロックBLK1〜BLK4にそれぞれ対応して設
けられるバラスト抵抗Rbb1〜Rbb4を介して、共
通ベース配線CBLと結合される。共通ベース配線CB
Lに対しては、バイアス電流IbsおよびRF信号入力
が供給される。
【0090】各トランジスタセルのコレクタ領域は、ト
ランジスタセルの行に対応してそれぞれ設けられるロー
カルコレクタ配線LCL1〜LCL4のうちの対応する
1本と結合される。ローカルコレクタ配線LCL1〜L
CL4の各々は、増幅されたRF信号出力を出力する、
バイポーラトランジスタ素子のコレクタ端子に相当する
出力ノードNoutと結合される。
【0091】各トランジスタセルのエミッタ領域は、図
示しないエミッタバラスト抵抗を介して、接地電圧Vs
sと結合される共通エミッタ配線CELと電気的に結合
される。
【0092】バラスト抵抗Rbb1〜Rbb4によっ
て、ローカルベース配線LBL1〜LBL4をそれぞれ
流れるベース電流Ib1〜Ib4の不均一を抑制して、
特定のブロックに対する電流集中を回避することができ
る。これにより、特定のトランジスタセルに対する電流
集中を前段階で防止できる。
【0093】バラスト抵抗Rbb1〜Rbb4は、行列
状に分割されたブロックBLK1〜BLK4のそれぞれ
に対応して、行方向に隣接するブロック間の領域、すな
わちブロックBLK1とBLK3の間の領域およびブロ
ックBLK2とBLK4との間の領域に配置される。こ
のような領域は、中央部側に位置するので、トランジス
タセルが配置される領域よりも、温度上昇が大きい。
【0094】なお、図3の構成の変形として、バラスト
抵抗Rbb1〜Rbb4を列方向に隣接するブロック間
の領域、すなわちブロックBLK1とBLK2の間の領
域およびブロックBLK3とBLK4との間の領域に配
置する構成とすることも可能である。
【0095】このように、温度上昇が最も激しい中央部
を避けてトランジスタセルを配置しているので、特定の
トランジスタセルに対する電流集中をさらに効果的に防
止できる。これにより、トランジスタ素子の増幅特性の
安定化および素子破壊の防止をさらに図ることができ
る。
【0096】[実施の形態2]図4は、実施の形態2に
従うバイポーラトランジスタ素子の構成を示す回路図で
ある。
【0097】図4を参照して、m行×n列に配置された
複数のトランジスタセルTr11〜Trmnは、トラン
ジスタセルの各行ごとにブロックに分割される。したが
って、トランジスタセルTr11〜Trmnは、ブロッ
クBLK1〜BLKmに分割して配置される。各ブロッ
クに対応して、ローカルべース配線LBLおよびローカ
ルコレクタ配線LCLが配置される。
【0098】実施の形態2においては、図1に示された
共通のバイアス回路6に代えて、独立のバイアス電流供
給回路10−1〜10−mがブロックBLK1〜BLK
mに対応してそれぞれ設けられる。バイアス電流供給回
路10−1〜10−mと、ローカルベース配線LBL1
〜LBLmとの間には、高インピーダンス伝送路RFC
1〜RFCmが設けられる。高インピーダンス伝送路R
FC1〜RFCmは、各ブロックのトランジスタセルの
ベース領域とバイアス供給回路との間を高周波的に分離
するために配置される。高インピーダンス伝送路として
は、高周波インダクタンス素子を用いることができる。
【0099】バイアス電流供給回路10−1〜10−m
からのバイアス電流Ib1〜Ibmは、ローカルベース
配線LBL1〜LBLmにそれぞれ供給される。入力ノ
ードNinに入力されるRF入力は、フィルタ回路15
を介して、ローカルベース配線LBL1〜LBLmの各
々に供給される。
【0100】フィルタ回路15は、RF入力を通過させ
るためのキャパシタCと、入力ノードNinとローカル
ベース配線LBL1〜LBLmとの間に各々直列に結合
される抵抗素子Rf1〜Rfmと、ローカルベース配線
LBL1〜LBLmのうちの2本ずつの間にそれぞれ結
合される抵抗素子Rf12、Rf23、…、Rfm1と
を有する。フィルタ回路15によって、入力ノードNi
nに入力されたRF入力の交流成分をローカルベース配
線LBL1〜LBLmの各々に伝達することができる。
【0101】次に、バイアス電流供給回路の構成につい
て説明する。バイアス電流供給回路10−1〜10−n
の各々の構成は同様であるので、代表的にバイアス電流
供給回路10−1の構成について説明する。
【0102】バイアス電流供給回路10−1は、バイア
ス電流量を制御するためのトランジスタTrb1と、電
源電圧VccとトランジスタTrb1のコレクタ端子と
の間に結合されるコレクタ負荷抵抗Rc1と、トランジ
スタTrb1と接地電圧Vssとの間に結合されるエミ
ッタ抵抗Reb1とを有する。バイアス電流供給回路1
0−1は、エミッタフォロワ型のバイアス回路である。
トランジスタTrb1のベース領域には、バイアス電流
レベルを制御するための制御電圧Vpcが印加される。
【0103】バイアス電流供給回路10−1において、
コレクタ負荷抵抗Rcb1は、ベース電流Ib1の増加
に応じて、トランジスタTrb1の電流駆動能力、すな
わち電流増幅率(=トランジスタTrb1のコレクタ電
流/トランジスタTrb1のベース電流)を低下させる
バイアス調整部である。バイアス電流Ib1が増加する
と、トランジスタTrb1のコレクタ電流Icb1の増
加に伴って、コレクタ負荷抵抗Rcb1における電圧降
下が増大する。これにより、トランジスタTrb1のエ
ミッタ・コレクタ間電圧は減少することになる。
【0104】特に、バイアス電流Ib1が所定レベルを
超えた場合において、コレクタ負荷抵抗Rcb1によっ
て生じる電圧降下によってトランジスタTrb1が活性
領域動作から飽和領域動作に遷移するようにバイアス状
態を設定しておけば、この場合において、トランジスタ
Trb1の電流駆動能力を低下させてバイアス電流Ib
1を制限することができる。すなわち、熱的不均一によ
って生じるバイアス電流Ib1の増加に負帰還をかける
ことができる。
【0105】したがって、熱的不均一に起因して電流集
中が発生したブロックのバイアス電流を制限して、ブロ
ック間のベース電流を均一化することができる。これに
より、特定のトランジスタセルに対する電流集中が発生
する前段階において、特定のブロックにおける電流集中
の発生を回避して、不均一動作を抑制できる。
【0106】この結果、トランジスタ素子の増幅特性の
安定化および素子破壊の防止を図ることができる。
【0107】[実施の形態2の変形例]図5は、実施の
形態2の変形例に従うバイポーラトランジスタ素子の構
成を示す回路図である。
【0108】図5を図4と比較して、実施の形態2の変
形例においては、高インピーダンス伝送路RFC1〜R
FCmに代えて、抵抗素子Rbb1〜Rbbmが備えら
れる点で異なる。抵抗素子Rbb1〜Rbbmは、図4
における高インピーダンス伝送路RFC1〜RFCmと
同様に、バイアス電流供給回路10−1〜10−mから
出力されるバイアス電流Ib1〜Ibmの高周波成分を
減衰させる機能を有する。また、これらの抵抗素子Rb
b1〜Rbbmは、ブロックBLK1〜BLKmの間に
おけるベース電流の不均一を補償するための、図2の場
合と同様にブロックごとに配置されたバラスト抵抗とし
ても機能する。
【0109】さらに、バイアス電流供給回路10−1〜
10−mに代えて、部品点数の少ないバイアス電流供給
回路11−1〜11−mが設けられる。バイアス電流供
給回路11−1〜11−mの各々の構成は、バイアス電
流供給回路10−1〜10−mの各々の構成と比較し
て、コレクタ負荷抵抗Rcb1〜Rcbmが省略される
点で異なる。
【0110】ブロックBLK1〜BLKmのそれぞれに
対応するバラスト抵抗として機能する抵抗素子Rbb1
〜Rbbmにおいて、バイアス電流Ib1〜Ibmによ
って生じる電圧降下によって、コレクタ負荷抵抗Rcb
1〜Rcbmを設けることなく、電流集中を起こしたブ
ロックのベース電流が制限できるからである。
【0111】このように、実施の形態2の変形例に従う
構成においては、バイアス電流供給回路の部品点数を削
減することができる。その他の構成および動作について
は、図4に示した実施の形態2と同様であるので詳細な
説明は繰返さない。
【0112】このような構成とすることにより、実施の
形態2と同様に、特定のトランジスタセルに対する電流
集中の発生を防止して、トランジスタ素子の増幅特性の
安定化および素子破壊の防止を図ることができる。
【0113】[実施の形態3]図6は、実施の形態3に
従うバイポーラトランジスタ素子の構成を示す回路図で
ある。
【0114】図6を参照して、m行×n列に行列状に配
置されるトランジスタセルTr11〜Trmnは、トラ
ンジスタセルの行にそれぞれ対応してブロックBLK1
〜BLKmを形成する。ブロックBLK1〜BLKmに
それぞれ対応して、ローカルベース配線LBL1〜LB
Lmおよびローカルコレクタ配線LCL1〜LCLmが
配置される。
【0115】ローカルベース配線LBL1〜LBLmの
各々は、共通ベース配線CBLと結合される。共通ベー
ス配線CBLに対して、共通のバイアス回路6からのバ
イアス電流Ibsが供給される。ローカルコレクタ配線
LCL1〜LCLmの各々は、共通コレクタ配線CCL
を介して出力ノードNoutと結合される。出力ノード
Noutからは増幅されたRF信号が出力される。
【0116】入力ノードNinが受けるRF信号入力
は、トランジスタセルTr2を介して中間ノードNrに
伝達される。トランジスタTr2のコレクタ領域は、マ
イクロ波線路を介して電源電圧Vc2と結合される。ト
ランジスタTr2のベース領域およびエミッタ領域は、
入力ノードNinおよび接地電圧Vssとそれぞれ結合
される。中間ノードNrの電圧レベルは、フィルタ回路
15を介してローカルベース配線LBL1〜LBLmの
各々に伝達される。
【0117】実施の形態3に従う構成においては、ブロ
ックBLK1〜BLKmにそれぞれ対応して、アクティ
ブ帰還回路AFB1〜AFBmが配置される。アクティ
ブ帰還回路AFB1〜AFBmの各々の構成は同一であ
るので、アクティブ帰還回路AFB1の構成について代
表的に説明する。なお、以下において、アクティブ帰還
回路AFB1〜AFBmを総称して、単にアクティブ帰
還回路AFBとも称することとする。
【0118】アクティブ帰還回路AFB1は、ローカル
コレクタ配線LCL1と中間ノードNrとの間に電気的
に結合されるトランジスタセルTra1と、ローカルコ
レクタ配線LCL1とトランジスタセルTra1のベー
ス端子との間に結合される抵抗素子Rfba1と、トラ
ンジスタセルTra1のベース端子と中間ノードNrと
の間に結合される抵抗素子Rfbb1とを有する。な
お、アクティブ帰還回路に含まれるトランジスタセルT
ra1〜TraBmを総称して、単にトランジスタセル
Traとも称することとする。
【0119】各アクティブ帰還回路AFBが接続される
中間ノードNrは、前段のトランジスタTr2のコレク
タ端子と、各アクティブ帰還回路が含まれるブロックに
対応するローカルベース配線LBL1〜LBLmとの間
の配線経路であればよい。したがって、複数のアクティ
ブ帰還回路AFB1〜AFBmのうちの任意のアクティ
ブ帰還回路AFBi(i:1〜mの自然数)が接続され
る中間ノードNrは、抵抗Rf1〜Rfmの各々とキャ
パシタCとが接続されるノード(図5におけるノードN
rr)であってもよい。また、アクティブ帰還回路AF
Biが接続される中間ノードNrは、対応するローカル
ベース配線LBLiであってもよい。
【0120】抵抗素子Rfba1およびRfbb1によ
って、トランジスタセルTra1のベース・エミッタ間
電圧Vbeは、ローカルコレクタ配線LCL1と中間ノ
ードNrとの電圧差ΔVに応じて下記(1)式に示すよ
うに設定される。
【0121】 Vbe=ΔV×Rfbb1/(Rfba1+Rfbb1) …(1) したがって、アクティブ帰還用のトランジスタセルTr
a1のオン条件は、ローカルコレクタ配線LCL1と中
間ノードNrとの間の電圧差ΔVに相当するコレクタ・
エミッタ間電圧Vceを用いて、下記(2)式のように
示される。
【0122】 Vce>Von×(1+Rfba1/Rfbb1) …(2) (2)式中においてVonは、トランジスタセルTra
1のベース・エミッタ間電圧のオン電圧を示す。
【0123】他のアクティブ帰還回路AFBも同様の構
成を有し、対応するローカルコレクタ配線LCLと中間
ノードNrとの間に配置される。
【0124】アクティブ帰還回路AFBは、ローカルコ
レクタ配線LCLと中間ノードNrとの間の電圧が所定
の電圧を超える場合に、ローカルコレクタ配線LCLと
中間ノードNrとの間を少なくとも交流的に電気結合
し、当該電圧が当該所定の電圧を超えない場合には、少
なくともローカルコレクタ配線LCLと中間ノードNr
との間を交流的に電気結合しない。ここで、「交流的
に」とは、図5に示したアクティブ帰還回路AFBにお
いては、抵抗Rfba1およびRfbb1を介して、ロ
ーカルコレクタ配線LCLと中間ノードNrとの間が常
に直流的に電気結合されていることに対比するものであ
る。すなわち、アクティブ帰還回路AFBにおいては、
トランジスタセルTraがオンしない限り、ローカルコ
レクタ配線LCLと中間ノードNrとの間が交流的に電
気接続されない。
【0125】電流集中が発生したトランジスタセルにお
いては熱が発生し、アクティブ帰還回路AFB1〜AF
Bmの中で対応するAFBi(i:1〜mのいずれかの
自然数)のオン電圧も低下する。したがって、電流集中
が発生して温度上昇したトランジスタセル内のアクティ
ブ帰還回路AFBiは、負荷変動が生じてコレクタ電圧
が上昇した場合でも、いち早くオンする。したがって、
当該ブロックの温度上昇に応じて、トランジスタセル全
体の温度上昇を抑制できる。
【0126】図17の特性図に示されるように、利得低
下領域はコレクタ・エミッタ間電圧Vceが高い領域に
対応する。したがって、電流集中が発生してコレクタ電
圧が上昇したブロックにおいて、対応するアクティブ帰
還回路を動作させることにより、このようなブロックに
おいても、負荷曲線の膨らみを抑制して、トランジスタ
セルが利得低下領域で動作することを回避できる。
【0127】このような構成とすることにより、トラン
ジスタ素子の増幅特性の安定化および素子破壊の防止を
図ることができる。
【0128】図7は、アクティブ帰還回路の他の構成例
を示す回路図である。図7(a)を参照して、アクティ
ブ帰還回路AFBは、ローカルコレクタ配線LCLと中
間ノードNrとの間に直列に結合される、各々がダイオ
ード接続されたk個(k:自然数)のトランジスタTr
d1〜Trdkによって構成することも可能である。
【0129】図7(a)に示した構成のアクティブ帰還
回路AFBは、ローカルコレクタ配線LCLと中間ノー
ドNrとの間の電圧差が所定の電圧を超える場合に、ロ
ーカルコレクタ配線LCLと中間ノードNrとの間を交
流的に電気結合して、ローカルコレクタ配線LCLの電
圧を低下させる。一方、電圧差が当該所定の電圧を超え
ない場合には、ローカルコレクタ配線LCLと中間ノー
ドNrとの間は、交流的に電気結合されない。
【0130】図7(a)に示した構成においては、当該
所定の電圧は、kの値およびトランジスタTrd1〜T
rdkの特性値によって、調整することができる。
【0131】図7(b)を参照して、アクティブ帰還回
路AFBは、ローカルコレクタ配線LCLと中間ノード
Nrとの間に電気的に結合される、トランジスタセルT
raおよびTrdを含む。トランジスタセルTrdは、
ダイオード接続される。アクティブ帰還回路AFBは、
さらに、ローカルコレクタ配線LCL1とトランジスタ
セルTra1のベースとの間に結合される抵抗素子Rf
baと、トランジスタセルTra1のベースとエミッタ
との間に結合される抵抗素子Rfbbとを有する。
【0132】図7(b)に示されるアクティブ帰還回路
AFBは、図7(a)の場合と同様の機能を有する。す
なわち、図7(b)に示されるアクティブ帰還回路AF
Bは、ローカルコレクタ配線LCLと中間ノードNrと
の間の電圧差が所定の電圧を超える場合にオンして、ロ
ーカルコレクタ配線LCLと中間ノードNrとの間を交
流的に電気結合して、ローカルコレクタ配線LCLの電
圧を低下させる。
【0133】図7(b)に示されるアクティブ帰還回路
AFBの構成は、図6に示された回路構成を、図7
(a)で用いたダイオード接続されるトランジスタセル
と組合せたものに相当する。したがって、アクティブ帰
還回路AFBがオンする当該所定の電圧を、抵抗素子R
fba,Rfbbの比によって調整できるので、図7
(a)の場合と比較して、より少ない個数のトランジス
タセルを用いて、アクティブ帰還回路AFBを構成する
ことが可能である。
【0134】図8および図9は、アクティブ帰還回路A
FBの第1および第2の配置例をそれぞれ示す概念図で
ある。
【0135】図8を参照して、各ブロックBLK1〜B
LKmにそれぞれ対応して設けられるアクティブ帰還回
路AFB1〜AFBmは、それぞれのブロックにおいて
温度上昇の発生しやすい領域、すなわち中央部に配置さ
れる。
【0136】このようにアクティブ帰還回路を配置する
ことにより、温度上昇によって電流集中が発生したブロ
ックにおいて、アクティブ帰還回路AFBに含まれるト
ランジスタセルTra1〜Tramのオン電圧が低下す
るので、アクティブ帰還回路AFBによるコレクタ電圧
のクランプが効きやすくなる。
【0137】したがって、負荷インピーダンスが変動し
て、負荷曲線が利得低下領域を通過するように変動した
場合においても、アクティブ帰還回路を速やかに作動さ
せて、トランジスタセルの利得低下領域における動作を
回避することができる。この結果、電力増幅器を構成す
るトランジスタ素子の増幅特性を安定化するとともに、
トランジスタ素子の破壊を防止できる。
【0138】図9には、図3の場合と同様に、温度上昇
の発生しやすい中央部を境界としてブロック分割を行な
う場合が示される。このように分割された各ブロックに
おいて、より温度上昇の発生しやすい領域、すなわち中
央部にアクティブ帰還回路AFBを配置することによ
り、図8の場合と同様の効果を得ることができる。
【0139】[実施の形態3の変形例1]図10は、実
施の形態3の変形例1に従うバイポーラトランジスタ素
子の構成を示す回路図である。
【0140】図10を参照して、実施の形態3の変形例
1においては、図6に示される実施の形態3に従う構成
に加えて、ブロックBLK1〜BLKmそれぞれに対応
して、バラスト抵抗Rbb1〜Rbbmをさらに備える
点で異なる。その他の部分の構成については、図6の場
合と同様であるので詳細な説明は繰返さない。
【0141】このような構成とすることにより、バラス
ト抵抗Rbb1〜Rbbmとアクティブ帰還回路AFB
1〜AFBmとの両方によって、ブロック間におけるベ
ース電流の不均一性を抑制することができる。この結
果、実施の形態1および実施の形態3の効果の両方を享
受して、特定のトランジスタセルに対する電流集中の発
生をより強力に防止して、トランジスタ素子の増幅特性
の安定化および素子破壊の防止をさらに図ることができ
る。
【0142】[実施の形態3の変形例2]図11は、実
施の形態3の変形例2に従うバイポーラトランジスタ素
子の構成を示す回路図である。
【0143】図11を参照して、実施の形態3の変形例
2においては、図6に示した実施の形態3に従う構成に
加えて、図4の場合と同様に、ブロックBLK1〜BL
Kmのそれぞれに対応して、独立したバイアス電流供給
回路10−1〜10−mおよび高インピーダンス伝送路
RFC1〜RFCmが配置される。
【0144】このような構成とすることにより、電流集
中が発生したブロックに対応して、バイアス電流供給回
路によるバイアス電流の負帰還作用とアクティブ帰還回
路によるコレクタ電圧低下との両方によって、ブロック
間におけるベース電流の不均一性を抑制することができ
る。この結果、実施の形態2および実施の形態3の効果
の両方を享受して、トランジスタ素子の増幅特性の安定
化および素子破壊の防止をさらに図ることができる。
【0145】[実施の形態3の変形例3]図12は、本
発明の実施の形態3の変形例3に従うトランジスタ素子
の構成を示す回路図である。
【0146】図12を参照して、実施の形態3の変形例
3においては、図6に示した実施の形態3に従う構成に
加えて、図5の構成と同様に、ブロックBLK1〜BL
Kmのそれぞれに対応して、バイアス電流供給回路11
−1〜11−mおよびバラスト抵抗Rbb1〜Rbbm
がそれぞれ配置される。
【0147】このような構成とすることにより、実施の
形態2の変形例および実施の形態3の効果を享受して、
特定のブロックに対する電流集中の防止によって、トラ
ンジスタ素子の増幅特性の安定化および素子破壊の防止
をさらに図ることができる。
【0148】[実施の形態4]図13は、実施の形態4
に従うトランジスタ素子の配置を説明する概念図であ
る。
【0149】図13においては、図1に示した電力増幅
器1を構成するトランジスタQ1〜Q3の配置が示され
る。電力増幅器を構成する、段階的に増幅動作を行なう
複数段のトランジスタのうち、前段側のトランジスタ
は、温度上昇のより大きい領域、すなわちチップ中央部
側に配置される。反対に、後段側に配置されるトランジ
スタは、温度上昇の小さい領域、すなわちチップ外周部
側に配置される。このように、前段側から後段側へ向か
う順に、複数段のトランジスタのそれぞれは、温度上昇
の大きい領域から小さい領域に順に配置される。
【0150】複数段で段階的に電力増幅を実行する場合
には、後段側のトランジスタほど、扱う電力レベルが大
きくなるため、その発熱量が増大する。したがって、こ
のように配置することによって、取扱う電力レベルが大
きく、より発熱しやすいトランジスタ素子を、より熱を
逃がしやすい領域、すなわちチップ外周部側に配置する
ことが可能となる。
【0151】図13を参照して、初段のトランジスタQ
1を形成するトランジスタセル群は、チップ最中央部に
配置される。2段目のトランジスタQ2を形成するトラ
ンジスタセル群は、トランジスタQ1よりも外周部側
の、Q2aおよびQ2bで示される領域に配置される。
最終段のトランジスタQ3を形成するトランジスタセル
群は、さらに外周部側の、符号Q3aおよびQ3bで示
された領域に配置される。
【0152】一般に、GaAs基板に形成されたHBT
においては、温度上昇とともに電流増幅率βが低下する
ため、その出力電圧も低下してしまう。したがって、よ
り前段側のトランジスタ素子を、温度上昇しやすいチッ
プ中央部付近に配置することによって、初段および2段
目のトランジスタQ1およびQ2の出力電力を温度上昇
に応じて低減することができる。
【0153】したがって、温度上昇に起因する電流集中
が起こった場合においても、最も大きい電力レベルを扱
う最終段のトランジスタQ3に対する入力電力を抑制す
ることができる。この結果、トランジスタQ3を利得低
下領域で動作させることなく、安定した増幅動作を行な
わせることが可能になり、各トランジスタセルの破壊を
も回避することが可能である。
【0154】なお、図13において、Q1、Q2a、Q
2b、Q3aおよびQ3bで示された領域に配置される
トランジスタセルの構成は、実施の形態1、実施の形態
2およびその変形例、実施の形態3およびその変形例1
〜3の各々のいずれに従う構成を適用することも可能で
ある。
【0155】また、電力増幅器を3段以外のN段(N:
自然数)に設けられたトランジスタ素子によって段階的
に増幅させることもできる。この場合には、N段に配置
されたトランジスタ素子について、初段側のトランジス
タ素子をチップ中央部に配置し、より後段側のトランジ
スタ素子をチップ外周部側に配置し、最終段のトランジ
スタ素子をチップの最外周部に配置することにより、同
様の効果を得ることができる。
【0156】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0157】
【発明の効果】請求項1および2記載の半導体装置は、
トランジスタ素子を構成する複数のトランジスタセルの
ブロックごとに独立に配置されるバイアス電流供給回路
によってバイアス電流を供給する。各バイアス電流供給
回路は、対応するバイアス電流の増加に対して負帰還を
かけることができる。したがって、熱的不均一に起因し
て電流集中が発生したブロックのバイアス電流を制限す
ることにより、特定のトランジスタセルに対する電流集
中が発生する前段階において、特定ブロックに対する電
流集中を回避することができる。この結果、トランジス
タ素子の増幅特性の安定化および素子破壊の防止を図る
ことができる。
【0158】請求項3記載の半導体装置は、バイアス電
流の高周波成分を減衰させることができるので、請求項
2記載の半導体装置が奏する効果に加えて、増幅動作を
さらに安定化できる。
【0159】請求項4記載の半導体装置は、ブロックご
とに配置されたバラスト抵抗によって、バイアス電流の
増加に負帰還をかけるともに、バイアス電流の高周波成
分を減衰させることができる。したがって、請求項1記
載の半導体装置が奏する効果に加えて、バイアス電流供
給回路の構成を簡素化できる。
【0160】請求項5記載の半導体装置は、ブロックご
とに配置された帰還回路によって、コレクタ領域および
エミッタ領域の基準電圧配線と結合されない一方の電圧
を所定レベル以下に維持できる。この結果、請求項3ま
たは4記載の半導体装置が奏する効果に加えて、各トラ
ンジスタセルが利得が著しく低下する領域で動作するこ
とを回避して、トランジスタ素子の増幅特性の安定化お
よび素子破壊の防止をさらに図ることができる。
【0161】請求項6記載の半導体装置は、トランジス
タ素子を構成する複数のトランジスタセルのブロックご
とに配置された帰還回路によって、コレクタ領域および
エミッタ領域の基準電圧配線と結合されない一方の電圧
を所定レベル以下に維持できる。したがって、利得が著
しく低下する領域を回避して各トランジスタセルを動作
させることができる。この結果、各トランジスタセルが
電流集中等によって過酷な条件で動作することを回避
し、トランジスタ素子の増幅特性の安定化および素子破
壊の防止を図ることができる。
【0162】請求項7および8記載の半導体装置は、各
帰還回路を対応ブロック内において温度上昇の大きい領
域に配置するので、電流集中が発生した場合において帰
還回路が作動し易くなる。この結果、請求項6記載の半
導体装置が奏する効果に加えて、各トランジスタセルが
電流集中等によって過酷な条件で動作することをより速
やかに回避できる。
【0163】請求項9記載の半導体装置は、ブロックご
とに配置されたバラスト抵抗によって、バイアス電流の
増加に負帰還をかけることができる。したがって、請求
項6記載の半導体装置が奏する効果に加えて、熱的不均
一に起因して電流集中が発生したブロックのバイアス電
流を制限して、特定のトランジスタセルに対する電流集
中が発生する前段階における特定ブロックに対する電流
集中を回避することができる。この結果、トランジスタ
素子の増幅特性の安定化および素子破壊の防止をさらに
図ることができる。
【0164】請求項10および11記載の半導体装置
は、段階的に信号増幅を行なう複数のトランジスタ素子
について、取扱う電力レベルが大きくより発熱しやすい
後段側のトランジスタ素子から順に、温度上昇のより小
さい領域に配置する。したがって、温度上昇に起因する
電流集中が起こった場合においても、大きい電力レベル
を扱うトランジスタ素子に対する入力電力を抑制するこ
とができる。この結果、各トランジスタ素子による増幅
動作を安定化させるとともに、素子破壊の危険性を低下
させることが可能となる。
【0165】請求項12および13記載の半導体装置
は、各トランジスタ素子を構成する複数のトランジスタ
セルのブロックごとに独立に配置されるバイアス電流供
給回路によってバイアス電流を供給し、各バイアス電流
供給回路は、対応するバイアス電流の増加に対して負帰
還をかけることができる。したがって、熱的不均一に起
因して電流集中が発生したブロックのバイアス電流を制
限することにより、特定のトランジスタセルに対する電
流集中が発生する前段階において特定ブロックに対する
電流集中を回避することができる。この結果、請求項1
0記載の半導体装置が奏する効果に加えて、各トランジ
スタ素子の増幅特性の安定化および素子破壊の防止を図
ることができる。
【0166】請求項14記載の半導体装置は、ブロック
ごとに配置されたバラスト抵抗によって、バイアス電流
の増加に負帰還をかけるとともに、バイアス電流の高周
波成分を減衰させることができる。したがって、請求項
12記載の半導体装置が奏する効果に加えて、バイアス
電流供給回路の構成を簡素化できる。
【0167】請求項15記載の半導体装置は、ブロック
ごとに配置された帰還回路によって、コレクタ領域およ
びエミッタ領域の基準電圧配線と結合されない一方の電
圧を所定レベル以下に維持できる。この結果、請求項1
3または14記載の半導体装置が奏する効果に加えて、
各トランジスタセルが電流集中等によって過酷な条件で
動作することを回避し、各トランジスタ素子の増幅特性
の安定化および素子破壊の防止をさらに図ることができ
る。
【0168】請求項16記載の半導体装置は、各トラン
ジスタ素子を構成する複数のトランジスタセルのブロッ
クごとに配置された帰還回路によって、コレクタ領域お
よびエミッタ領域の基準電圧配線と結合されない一方の
電圧を所定レベル以下に維持できる。この結果、請求項
10記載の半導体装置が奏する効果に加えて、各トラン
ジスタセルが電流集中等によって過酷な条件で動作する
ことを回避し、各トランジスタ素子の増幅特性の安定化
および素子破壊の防止をさらに図ることができる。
【0169】請求項17記載の半導体装置は、ブロック
ごとに配置されたバラスト抵抗によって、バイアス電流
の増加に負帰還をかけることができる。したがって、請
求項16記載の半導体装置が奏する効果に加えて、熱的
不均一に起因して電流集中が発生したブロックのバイア
ス電流を制限することにより、特定のトランジスタセル
に対する電流集中が発生する前段階において特定ブロッ
クに対する電流集中を回避することができる。この結
果、各トランジスタ素子の増幅特性の安定化および素子
破壊の防止をさらに図ることができる。
【0170】請求項18記載の半導体装置は、各トラン
ジスタ素子を構成する複数のトランジスタセルのブロッ
クごとに配置されたバラスト抵抗によって、バイアス電
流の増加に負帰還をかけることができる。したがって、
請求項10記載の半導体装置が奏する効果に加えて、熱
的不均一に起因して電流集中が発生したブロックのバイ
アス電流を制限することにより、特定のトランジスタセ
ルに対する電流集中が発生する前段階において特定ブロ
ックに対する電流集中を回避することができる。この結
果、各トランジスタ素子の増幅特性の安定化および素子
破壊の防止をさらに図ることができる。
【0171】請求項19および20に記載の半導体装置
は、半導体チップ上の温度上昇の大きい領域に、トラン
ジスタ素子を構成する複数のトランジスタセルのブロッ
クごとにバラスト抵抗を配置して、特定ブロックにおけ
るバイアス電流の増加に負帰還をかけることができる。
この結果、熱的不均一に起因する特定のトランジスタセ
ルに対する電流集中を効率的に抑制して、トランジスタ
素子の増幅特性の安定化および素子破壊の防止を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 GSM用電力増幅器の一般的な構成を示す回
路図である。
【図2】 実施の形態1に従うバイポーラトランジスタ
の構成を示す回路図である。
【図3】 実施の形態1に従うバイポーラトランジスタ
素子のレイアウト例を示す概念図である。
【図4】 実施の形態2に従うバイポーラトランジスタ
素子の構成を示す回路図である。
【図5】 実施の形態2の変形例に従うバイポーラトラ
ンジスタ素子の構成を示す回路図である。
【図6】 実施の形態3に従うバイポーラトランジスタ
素子の構成を示す回路図である。
【図7】 アクティブ帰還回路の他の構成例を示す回路
図である。
【図8】 アクティブ帰還回路AFBの第1の配置例を
示す概念図である。
【図9】 アクティブ帰還回路AFBの第2の配置例を
示す概念図である。
【図10】 実施の形態3の変形例1に従うバイポーラ
トランジスタ素子の構成を示す回路図である。
【図11】 実施の形態3の変形例2に従うバイポーラ
トランジスタ素子の構成を示す回路図である。
【図12】 本発明の実施の形態3の変形例3に従うト
ランジスタ素子の構成を示す回路図である。
【図13】 実施の形態4に従うトランジスタ素子の配
置を説明する概念図である。
【図14】 マルチトランジスタセル構成を有するバイ
ポーラトランジスタ素子の構成を示す回路図である。
【図15】 マルチトランジスタセル構成を有するバイ
ポーラトランジスタ素子のレイアウトを示す概念図であ
る。
【図16】 図15に示したマルチトランジスタセル構
成を有するバイポーラトランジスタ素子におけるベース
電流の分布を示す概念図である。
【図17】 HBT素子の典型的なIc−Vce特性と
電力増幅動作時の負荷曲線とを示す図である。
【図18】 携帯電話機における一般的な電力増幅器の
増幅動作を示す図である。
【符号の説明】
10−1〜10−m,11−1〜11−m バイアス電
流供給回路、AFB1〜AFBm アクティブ帰還回
路、CBL 共通べース配線、CCL 共通コレクタ配
線、LBL1〜LBLm ローカルべース配線、LCL
1〜LCLm ローカルコレクタ配線、Q1〜Q3 ト
ランジスタ、Rbb1〜Rbbm バラスト抵抗、Tr
11〜Trmn トランジスタセル。
フロントページの続き Fターム(参考) 5J069 AA01 AA41 CA57 FA10 FA17 HA02 HA04 HA06 HA24 HA25 HA29 KA12 KA68 MA13 MA21 QA04 SA13 TA02 5J090 AA01 AA04 AA41 CA57 DN02 FA10 FA17 HA02 HA04 HA06 HA24 HA25 HA29 KA12 KA68 MA13 MA21 MN02 NN06 QA04 SA13 TA02 TA06 5J091 AA01 AA04 AA41 CA57 FA10 FA17 HA02 HA04 HA06 HA24 HA25 HA29 KA12 KA68 MA13 MA21 QA04 SA13 TA02 TA06 UW08

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単一のバイポーラトランジスタ素子を形
    成するための、複数のブロックに分割して配置された複
    数のトランジスタセルと、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、対応
    する前記ブロックに属する前記トランジスタセルの各々
    のベース領域と電気的に結合される複数の第1の配線
    と、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、対応
    する前記ブロックに属する前記トランジスタセルの各々
    のコレクタ領域およびエミッタ領域の一方と電気的に結
    合される複数の第2の配線と、 前記複数のトランジスタセルの各々の前記コレクタ領域
    およびエミッタ領域の他方と電気的に結合される基準電
    圧配線と、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、各々
    が前記複数の第1の配線のうちの対応する1本に対して
    バイアス電流を供給する複数のバイアス電流供給回路と
    を備え、 各前記バイアス電流供給回路は、前記バイアス電流が増
    加した場合には、前記バイアス電流の供給量を減少させ
    る、半導体装置。
  2. 【請求項2】 各前記バイアス電流供給回路は、 ベース領域に所定の制御電圧を受けて、前記バイアス電
    流を発生するための電源電圧と前記バイアス電流を供給
    するノードとの間に電気的に結合されるバイアス制御ト
    ランジスタと、 前記バイアス電流の増加に応じて、前記バイアス制御ト
    ランジスタの電流駆動能力を低下させるためのバイアス
    調整部とを含む、請求項1記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記半導体装置は、さらに、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、各々
    が、対応する前記ノードと前記複数の第1の配線のうち
    の対応する1本との間に電気的に結合され、前記バイア
    ス電流の高周波成分を減衰させるための複数の高周波減
    衰部を備える、請求項2記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記半導体装置は、さらに、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、各々
    が、前記複数のバイアス供給回路のうちの対応する1つ
    によって前記バイアス電流が供給されるノードと前記複
    数の第1の配線のうちの対応する1本との間に電気的に
    結合される複数のバラスト抵抗を備え、 各前記バイアス電流供給回路は、 ベース領域に所定の制御電圧を受けて、前記バイアス電
    流を発生するための電源電圧と前記ノードとの間に電気
    的に結合されるバイアス制御トランジスタとを含む、請
    求項1記載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記複数のブロックに対応してそれぞれ
    設けられ、各々が、複数の第2の配線のうちの対応する
    1本と所定の内部ノードとの電圧差が所定電圧を超えた
    場合において、対応する前記第2の配線と前記内部ノー
    ドとの間を電気的に結合するための複数の帰還回路をさ
    らに備える、請求項3または4に記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 単一のバイポーラトランジスタ素子を形
    成するための、複数のブロックに分割して配置された複
    数のトランジスタセルと、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、対応
    する前記ブロックに属する前記トランジスタセルの各々
    のベース領域と電気的に結合される複数の第1の配線
    と、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、対応
    する前記ブロックに属する前記トランジスタセルの各々
    のコレクタ領域およびエミッタ領域の一方と電気的に結
    合される複数の第2の配線と、 前記複数のトランジスタセルの各々の前記コレクタ領域
    およびエミッタ領域の他方と電気的に結合される基準電
    圧配線と、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、各々
    が、複数の第2の配線のうちの対応する1本と所定の内
    部ノードとの電圧差が所定電圧を超えた場合において、
    対応する前記第2の配線と前記内部ノードとの間を電気
    的に結合するための複数の帰還回路とを備える、半導体
    装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の帰還回路の各々は、 前記対応する第2の配線と前記内部ノードとの間に電気
    的に結合される帰還トランジスタと、 前記内部ノードと前記帰還トランジスタのベース領域と
    の間の電圧差を、前記対応する第2の配線と前記内部ノ
    ードとの間の電圧差に応じて設定する電圧調整部とを含
    み、 各前記帰還回路は、対応する各前記ブロックにおいて、
    動作時における温度上昇が他の領域と比較して大きい領
    域に配置される、請求項6記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 各前記帰還回路は、対応する各前記ブロ
    ックの中央部付近に配置される、請求項7記載の半導体
    装置。
  9. 【請求項9】 前記複数のブロックに対して共通に配置
    され、前記複数の第1の配線の各々に対してバイアス電
    流を供給するためのバイアス供給回路と、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、各々
    が前記バイアス供給回路と前記複数の第1の配線のうち
    の対応する1本との間に電気的に結合される複数のバラ
    スト抵抗とをさらに備える、請求項6記載の半導体装
    置。
  10. 【請求項10】 半導体チップ上に形成される半導体装
    置であって、 段階的に信号増幅を行なうための複数のバイポーラトラ
    ンジスタ素子を備え、 前記複数のバイポーラトランジスタ素子のそれぞれは、
    前段側から順に、前記半導体チップ上において温度上昇
    のより大きい領域に配置される、半導体装置。
  11. 【請求項11】 前記複数のバイポーラトランジスタ素
    子のうちの初段のバイポーラトランジスタ素子は、前記
    半導体チップの最中央部に配置され、 前記複数のバイポーラトランジスタ素子のうちの最終段
    のバイポーラトランジスタ素子は、前記半導体チップの
    外周部に配置される、請求項10記載の半導体装置。
  12. 【請求項12】 前記複数のバイポーラトランジスタ素
    子のうちの前記最終段を含む少なくとも1つのバイポー
    ラトランジスタ素子の各々は、 前記少なくとも1つのバイポーラトランジスタ素子を形
    成するための、複数のブロックに分割して配置された複
    数のトランジスタセルと、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、対応
    する前記ブロックに属する前記トランジスタセルの各々
    のベース領域と電気的に結合される複数の第1の配線
    と、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、対応
    する前記ブロックに属する前記トランジスタセルの各々
    のコレクタ領域およびエミッタ領域の一方と電気的に結
    合される複数の第2の配線と、 前記複数のトランジスタセルの各々の前記コレクタ領域
    およびエミッタ領域の他方と電気的に結合される基準電
    圧配線と、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、各々
    が前記複数の第1の配線のうちの対応する1本に対して
    バイアス電流を供給する複数のバイアス電流供給回路と
    を含み、 各前記バイアス電流供給回路は、前記バイアス電流が増
    加した場合には、前記バイアス電流の供給量を減少させ
    る、請求項10記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記少なくとも1つのバイポーラトラ
    ンジスタ素子の各々は、さらに、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、各々
    が、前記複数のバイアス供給回路のうちの対応する1つ
    によって前記バイアス電流が供給されるノードと前記複
    数の第1の配線のうちの対応する1本との間に電気的に
    結合され、前記バイアス電流の高周波成分を減衰させる
    ための複数の高周波減衰部を含み、 各前記バイアス電流供給回路は、 ベース領域に所定の制御電圧を受けて、前記バイアス電
    流を発生するための電源電圧と前記バイアス電流を供給
    するノードとの間に電気的に結合されるバイアス制御ト
    ランジスタと、 前記バイアス電流の増加に応じて、前記バイアス制御ト
    ランジスタの電流駆動能力を低下させるためのバイアス
    調整部とを有する、請求項12記載の半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記少なくとも1つのバイポーラトラ
    ンジスタ素子の各々は、さらに、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、各々
    が、前記複数のバイアス供給回路のうちの対応する1つ
    によって前記バイアス電流が供給されるノードと前記複
    数の第1の配線のうちの対応する1本との間に電気的に
    結合される複数のバラスト抵抗を含み、 各前記バイアス電流供給回路は、 ベース領域に所定の制御電圧を受けて、前記バイアス電
    流を発生するための電源電圧と前記ノードとの間に電気
    的に結合されるバイアス制御トランジスタを有する、請
    求項12記載の半導体装置。
  15. 【請求項15】 少なくとも1つのバイポーラトランジ
    スタ素子の各々は、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、各々
    が、複数の第2の配線のうちの対応する1本と所定の内
    部ノードとの電圧差が所定電圧を超えた場合において、
    対応する前記第2の配線と前記内部ノードとの間を電気
    的に結合するための複数の帰還回路をさらに含む、請求
    項13もしくは14に記載の半導体装置。
  16. 【請求項16】 前記複数のバイポーラトランジスタ素
    子のうちの前記最終段を含む少なくとも1つのバイポー
    ラトランジスタ素子の各々は、 前記少なくとも1つのバイポーラトランジスタ素子を形
    成するための、複数のブロックに分割して配置された複
    数のトランジスタセルと、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、対応
    する前記ブロックに属する前記トランジスタセルの各々
    のベース領域と電気的に結合される複数の第1の配線
    と、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、対応
    する前記ブロックに属する前記トランジスタセルの各々
    のコレクタ領域およびエミッタ領域の一方と電気的に結
    合される複数の第2の配線と、 前記複数のトランジスタセルの各々の前記コレクタ領域
    およびエミッタ領域の他方と電気的に結合される基準電
    圧配線と、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、各々
    が、複数の第2の配線のうちの対応する1本と所定の内
    部ノードとの電圧差が所定電圧を超えた場合において、
    対応する前記第2の配線と前記内部ノードとの間を電気
    的に結合するための複数の帰還回路とを含む、請求項1
    0記載の半導体装置。
  17. 【請求項17】 前記少なくとも1つのバイポーラトラ
    ンジスタ素子の各々は、 前記複数のブロックに対して共通に配置され、前記複数
    の第1の配線の各々に対してバイアス電流を供給するた
    めのバイアス供給回路と、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、各々
    が前記バイアス供給回路と前記複数の第1の配線のうち
    の対応する1本との間に電気的に結合される複数のバラ
    スト抵抗とをさらに含む、請求項16記載の半導体装
    置。
  18. 【請求項18】 前記複数のバイポーラトランジスタ素
    子のうちの前記最終段を含む少なくとも1つのバイポー
    ラトランジスタ素子の各々は、 前記少なくとも1つのバイポーラトランジスタ素子を形
    成するための、複数のブロックに分割して配置された複
    数のトランジスタセルと、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、対応
    する前記ブロックに属する前記トランジスタセルの各々
    のベース領域と電気的に結合される複数の第1の配線
    と、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、対応
    する前記ブロックに属する前記トランジスタセルの各々
    のコレクタ領域およびエミッタ領域の一方と電気的に結
    合される複数の第2の配線と、 前記複数のトランジスタセルの各々の前記コレクタ領域
    およびエミッタ領域の他方と電気的に結合される基準電
    圧配線と、 前記複数のブロックに対して共通に配置され、前記複数
    の第1の配線の各々に対してバイアス電流を供給するた
    めのバイアス供給回路と、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、各々
    が前記バイアス供給回路と前記複数の第1の配線のうち
    の対応する1本との間に電気的に結合される複数のバラ
    スト抵抗をさらに含む、請求項10記載の半導体装置。
  19. 【請求項19】 半導体チップ上に形成される半導体装
    置であって、 単一のバイポーラトランジスタ素子を形成するための、
    複数のブロックに分割して配置される複数のトランジス
    タセルと、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、対応
    する前記ブロックに属する前記トランジスタセルの各々
    のベース領域と電気的に結合される複数の第1の配線
    と、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、対応
    する前記ブロックに属する前記トランジスタセルの各々
    のコレクタ領域およびエミッタ領域の一方と電気的に結
    合される複数の第2の配線と、 前記複数のトランジスタセルの各々の前記コレクタ領域
    およびエミッタ領域の他方と電気的に結合される基準電
    圧配線と、 前記複数のブロックに対応してそれぞれ設けられ、各々
    が前記バイアス供給回路と前記複数の第1の配線のうち
    の対応する1本との間に電気的に結合される複数のバラ
    スト抵抗とを備え、 前記複数のバラスト抵抗は、前記半導体チップ上におい
    て、前記複数のトランジスタセルが配置される領域より
    も温度上昇が大きい領域に配置される、半導体装置。
  20. 【請求項20】 前記複数のブロックは、第1および第
    2の方向に沿って行列状に配置され、 前記複数のバラスト抵抗の各々は、前記複数のブロック
    のうちの対応する1つと、前記第1の方向に沿って前記
    対応する1つのブロックと隣接する他の前記ブロックと
    の間の領域に配置される、請求項19記載の半導体装
    置。
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