JP4446511B2 - 電力増幅器用保護回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、GaAsHBTやSiバイポーラトランジスタ電力増幅器において、過出力電圧動作時にトランジスタ破壊を防ぐための保護回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、移動体通信用電力増幅器には、GaAsMESFET,GaAsHEMT,GaAs-basedHBTを使ったMMICやモジュール(ハイブリッドIC,マルチチップモジュール)が広く用いられている。その中でGaAs-basedHBTは、従来のFETに比べて以下の3つの利点を有するため、今後の移動体通信用パワーモジュール素子として期待されている。
▲1▼負のゲートバイアス電圧を必要としないため、単一電源動作が可能であること。
▲2▼Si−MOSFETと同様にコレクタ側にアナログスイッチ無しでオン/オフの操作が可能であること。
▲3▼出力電力密度が高く、規定の出力を得るのにFET電力増幅器より小型化が図れること。
【0003】
近年、HBTの持つ上記特徴を活かしたHBT電力増幅器が、欧州GSM( Global System for Mobile communication;現在最も広く用いられている900MHz携帯電話システム)の規格に従う2W〜4Wの高出力携帯電話器に使用され始めている。
【0004】
図10は、GSM用HBT電力増幅器500の一般的な回路構成を示す。端子501は、電力増幅の対象であるRF信号の入力端子である。端子502は、増幅後の信号の出力端子である。トランジスタ503〜505は、増幅用のHBTである。トランジスタ506〜511は、バイアス用HBTである。端子512〜514は、コレクタバイアス用電圧Vc1〜Vc3を印加する端子である。端子515は、電源電圧Vccの供給端子である。端子516は、上記バイアス用のトランジスタ506〜511を利用して上記増幅用のトランジスタ503〜505のベース電圧を制御する電力制御電圧Vpcの供給端子である。この他、電力増幅器500は、抵抗517〜542、容量543〜552、マイクロ波線路553〜557を備える。
【0005】
一般的なHBT電力増幅器は、低周波利得が高く、FET電力増幅器に比べて低周波発振が起こりやすい。HBT電力増幅器500では、低周波発振を防ぐため、トランジスタ503のコレクタ・ベース電極間に抵抗521及び容量544で構成されるRC帰還回路を設け、トランジスタ504のコレクタ・ベース電極間に抵抗525及び容量545で構成されるRC帰還回路を設け、並びに、トランジスタ505のコレクタ・ベース電極間に抵抗529及び容量548で構成されるRC帰還回路を設ける。
【0006】
上記GSM規格に従う携帯電話器内の回路には、2A程の電流が流れる。増幅器500を構成するトランジスタ保護のため、電源端子とバッテリの間に過電圧の入力時に動作する遮断回路やレギュレータ等を設けることが考えられる。しかし、当該遮断回路やレギュレータのサイズは大きく、かつ、消費電力も大きい。このため、増幅器500の電源端子とバッテリとの間には遮断回路やレギュレータは設けられず、上記電源端子は内蔵するバッテリ直結される。
【0007】
また、増幅器500の出力端子と後段の回路(例えば、アンテナ)との間には、後段の回路の負荷インピーダンスが変動した場合に、電力増幅器500の負荷曲線の変動を抑制するアイソレータを設けるのが好ましい。しかし、上記アイソレータは増幅器500と同程度のチップサイズであり、小型化の要請の強いGSM規格に従う携帯電話器では省略される。
【0008】
上記構成上の特徴を有するGSM用HBT電力増幅器500では、バッテリ充電時に電源電圧が推奨動作条件(3V〜3.6V)より高く(例えば、4.5V〜5.5V)なっている時に、通常50Ωに調節されている後段の回路の負荷インピーダンスが大きく変動すると、最終段のトランジスタ505では負荷特性曲線が著しく変動して最大コレクタ電圧Vceがブレークダウン電圧を超え、当該トランジスタ505が壊れることがある。
【0009】
なお、最終段のトランジスタ505の破壊は、上述するようにバッテリ充電時における負荷変動によっても生じるが、トランジスタ505のコレクタ電極に過電源電圧が入力されても生じ得る。
【0010】
従来、携帯電話等の移動体用途以外の光通信の分野では、上記過電源電圧の入力による上記問題を解決するため、次の図11に示すようなダイオード604で構成される帰還回路600が採用されてきた。帰還回路600は、主として光通信用の受信フロントエンドに設けられる信号増幅器601に採用される。過入力状態になると、ダイオード604が導通状態に切り換わり、増幅器601の信号入力端子602に印加される電力量を低減して増幅器601の破壊、波形歪み、又は、過出力を防止する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記GSM規格に従う携帯電話では、1W以上の高出力な電力増幅器を用いる。このような高出力な電力増幅器の入出力端子に上記帰還回路600を設けても、当該増幅器を構成する内部のトランジスタ、特に最終段のトランジスタ505を有効に保護できない。これは、増幅器内部のトランジスタの破壊や焼損は、主に当該増幅器への過電源電圧の入力ではなく、増幅器を構成するトランジスタの過電力動作時における負荷変動により、最大コレクタ電圧Vceがブレークダウン電圧を超えてしまうことに起因するからである。
【0012】
以下、増幅回路500の出力端子502に可変負荷インピーダンスを与えるチューナ560を接続して、トランジスタの過電力動作時の負荷変動特性について考察する。図12は、チューナ560を接続した増幅回路500の第2及び第3段の回路を抜き出して表す図である。
【0013】
図13は、上記チューナ560を接続した状態における最終段のトランジスタ505のIc−Vce特性及び負荷曲線を示す図である。点A1は、ベース電流がIb2のときに、端子514に印加される通常のコレクタバイアス電圧Vc3-1(例えば3.2V)を表す。曲線c1は、チューナ560の負荷インピーダンスが正常値(50Ω)であって、電圧定在波比が1:1の時の負荷特性曲線である。曲線c2は、負荷インピーダンスを上記正常値(50Ω)から変化した時、例えば、電圧定在波比8:1〜10:1のような不整合条件にした時の負荷特性曲線である。前記不整合条件は、導電性の高い物、例えば鉄柱の横を当該増幅器500を内蔵する携帯電話が通過する際に生じる。曲線c1と曲線c2を比較すれば解かるように、出力端子の定在波比を高め、出力の不整合状態を強めると、負荷特性曲線の変化は大きくなり、最大コレクタ電圧Vceが点線で囲むトランジスタのブレークダウン電圧付近の領域1に近づく。
【0014】
図14は、端子514に印加するコレクタバイアス電圧をVc3-1(3.2V)より大きなVc3-2(例えば5.0V)にした場合のトランジスタ505のIc−Vce特性及び負荷曲線を表す。点A2は、ベース電流がIb2のときに、端子514に印加されるコレクタバイアス電圧Vc3-2を表す。曲線c3は、上記図13の曲線c1と同様に、チューナ560の負荷インピーダンスが正常値(50Ω)であって、電圧定在波比が1:1の時の負荷特性曲線である。曲線c4は、上記図13の曲線c2と同様に、負荷インピーダンスを上記正常値(50Ω)から変化した時、例えば、電圧定在波比8:1〜10:1のような不整合条件にした時の負荷曲線である。図13の曲線2と本図の曲線c4より解かるように、コレクタバイアス電圧が高くなると、最大コレクタ電圧Vceがブレークダウン電圧を超え(領域1に入り込み)、トランジスタの破壊が生じるおそれが高くなる。
【0015】
一般に、低電圧動作化される携帯電話器において、低電圧(標準動作電圧)時(3V〜3.6V)のトランジスタ特性の改善のために電流利得の向上、寄生抵抗・容量の低減を図ると、ブレークダウン電圧の低下を招きやすくなる。このため、上記GSMの規格に従う携帯電話器のように、電源電圧変動及び負荷変動が起こり得るにもかかわらず、小型化の要請により後段に接続される回路の負荷インピーダンスの変動による負荷曲線の変動を抑制するアイソレータが設けられていないシステムでは、上記増幅器を構成するトランジスタの過電力動作時の負荷変動によるコレクタ電圧Vceの過出力に起因するトランジスタの破壊防止が重要な問題となる。
【0016】
本発明は、チップサイズの増大を抑え、通常の電圧条件での特性劣化を伴なわずに、過電源電圧時の出力負荷変動に起因する電力増幅用トランジスタの破壊を効果的に防ぐ電力増幅器用の保護回路を提供することを目的とする。
【0017】
請求項1に記載の電力増幅器用保護回路は、複数のトランジスタを多段接続してなるRF信号の電力増幅器用保護回路であって、上記電力増幅器の少なくとも最終段のエミッタ接地の第1トランジスタ(505)の入力端子のベース電位が、バイアス制御されており、上記電力増幅器用保護回路が、第1保護回路(100、130、140、150、160、170)と、AC結合容量(547)と、を含んでおり、上記最終段の第1トランジスタの、出力端子のコレクタ電極と、ベース電極と、の間に、第1保護回路とAC結合容量とが、コレクタ電極、第1保護回路、AC結合容量、ベース電極の順に直列に接続されており、上記第1保護回路は、正常動作時に印加される電圧よりも高く且つ第1トランジスタのブレークダウン電圧よりも低い予め定めた値以上の電圧が、上記最終段の第1トランジスタのコレクタ電極に印加された場合に、動作して、第1トランジスタのコレクタ電極からベース電極に向けて帰還電流を流す回路である、ことを特徴とする。
【0018】
請求項2に記載の電力増幅器用保護回路は、請求項1に記載の電流増幅器用保護回路であって、上記第1保護回路(100)が、第2トランジスタ(103)と、第1、第2抵抗(101、102)と、を含んでおり、上記第2トランジスタのコレクタ電極が、第1トランジスタのコレクタ電極に接続され、第2トランジスタのエミッタ電極が、AC結合容量に接続されており、且つ、第2トランジスタのコレクタ・ベース電極間に第1抵抗が接続され、第2トランジスタのベース・エミッタ電極間に第2抵抗が接続されている、ことを特徴とする。
【0019】
請求項3に記載の電力増幅器用保護回路は、請求項1に記載の電流増幅器用保護回路であって、上記第1保護回路(130)が、コレクタ・ベース電極間の接続された複数の第3トランジスタ(131、132、133、134、135)を直列にダイオード接続したものである、ことを特徴とする。
【0020】
請求項4に記載の電力増幅器用保護回路は、請求項3に記載の電流増幅器用保護回路であって、上記第1保護回路(130)において、第3トランジスタの少なくとも1つが、コレクタ・ベース電極間に第3抵抗が接続され、第2トランジスタのベース・エミッタ電極間に第4抵抗が接続されている、ことを特徴とする。
【0021】
請求項5に記載の電力増幅器用保護回路は、請求項2又は4に記載の電流増幅器用保護回路であって、上記第1保護回路(100、130)において、コレクタ・ベース電極間と、ベース・エミッタ電極間と、に抵抗を有しているトランジスタが、コレクタ電極又はエミッタ電極に接続されている第5抵抗を有している、ことを特徴とする。
【0022】
請求項6に記載の電力増幅器用保護回路は、請求項2又は4に記載の電流増幅器用保護回路であって、上記第1保護回路(100、130)において、コレクタ・ベース電極間と、ベース・エミッタ電極間と、に抵抗を有しているトランジスタが、コレクタ電極又はエミッタ電極に接続されている、コレクタ・ベース電極間が接続された1以上のトランジスタを直列に接続した回路を有している、ことを特徴とする。
【0023】
請求項7に記載の電力増幅器用保護回路は、請求項1乃至6の何れか1つに記載の電流増幅器用保護回路であって、更に、第1トランジスタのコレクタ・ベース電極間に、上記第1保護回路が動作するよりも高く且つ第1トランジスタのブレークダウン電圧よりも低い値の電圧で動作する、請求項1乃至6の何れか1つに記載の第1保護回路と同じ構成の第2保護回路を含んでいる、ことを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
(1)発明の概要
本発明の増幅器用の保護回路は、複数のトランジスタを多段接続してなる電力増幅器の少なくとも最終段のトランジスタを保護対象のトランジスタとし、上記保護対象とするトランジスタのコレクタ電極とベース電極を挟んで設けられ、前記コレクタ電極への所定値以上の電圧の印加に応じて前記ベース電極へ帰還電流を流すゲート回路を備えることを特徴する。
【0028】
上記ゲート回路としては、いわゆるVbeマルチプライヤが挙げられる。上記構成を採用することで、過電源電圧動作時や出力負荷の不整合条件下における動作により増幅器を構成する最終段のトランジスタの最大コレクタ電圧Vceがブレークダウン電圧を超え、増幅器が故障するのをトランジスタ自身のデバイス特性を改善することなく回路的に抑制する。
【0029】
(2)実施の形態1
図1は、実施の形態1にかかる保護回路(第1保護回路)100、及び、当該保護回路100に接続されたGSM用HBT電力増幅器500の構成を示す図である。保護回路100は、いわゆるVbeマルチプライヤであり、抵抗101,102、及び、トンジスタ103で構成される。トランジスタ103は、HBT( heterojunction bipolar transistor )である。抵抗101の一端は、トランジスタ103のコレクタ電極に接続され、他端はベース電極に接続されている。抵抗102の一端はトランジスタ103のベース電極に接続され、他端はエミッタ電極に接続される。上記抵抗101の他、トランジスタ103のコレクタ電極には、端子109が接続されている。上記抵抗102の他、トランジスタ103のエミッタ電極には、端子108が接続されている。
【0030】
増幅器500は、GSM用に用いられている一般的な電力増幅器であり、上記従来技術の欄で説明した増幅器500と同じである。端子501は、電力増幅の対象であるRF信号の入力端子である。端子502は、増幅後のRF信号の出力端子である。トランジスタ503〜505は、増幅用のHBTである。トランジスタ506〜511は、バイアス用HBTである。端子512〜514は、コレクタバイアス用電圧Vc1〜Vc3を印加する端子である。端子515は、電源電圧Vccの供給端子である。端子516は、上記バイアス用のトランジスタ506〜511を利用して上記増幅用のトランジスタ503〜505のベース電圧を制御する電力制御電圧Vpcの供給端子である。この他、HBT電力増幅器500は、抵抗517〜542、容量543〜552、マイクロ波線路553〜557を備える。
【0031】
図中、点105の電位V2は、トランジスタ504のコレクタ電圧を表す。点106の電位V3は、トランジスタ505のベース電圧を表す。点107に示す電位V4は、トランジスタ505のコレクタ電圧を表す。If1は当該保護回路100に流れる電流を表し、Vf1は上記点105と点107間の電位差(=V4−V2)を表す。
【0032】
上記保護回路100の一方の端子108は点105に接続され、他方の端子109は点107に接続される。保護回路100は、トランジスタ505とのAC結合容量547を介してトランジスタ505の帰還回路を構成する。
【0033】
なお、保護回路100の端子108をトランジスタ505のベース電極に、AC結合容量547を介さずに直接接続しないのは、以下の理由による。
GSM用の増幅器500では、端子516に印加する電力制御電圧Vpcを0(V)とした時にトランジスタ503,504,505のコレクタ電流Ic1〜Ic3、及び電源電流Iccを0(A)にする必要がある。
しかし、AC結合容量547を介さずに、保護回路100の端子108を点106に接続し、ベース電極に直接接続すると、コレクタバイアス電圧Vc3の値が高く保護回路100が帰還回路として機能している時には、電力制御電圧Vpcを0(V)に設定してもコレクタ電流Ic3が0(A)とならない。
そこで、電力制御電圧Vpcを0(V)に設定した場合に、コレクタバイアス電圧Vc3の値に関係無く、コレクタ電流Ic3を0(A)にするため、保護回路100の端子108を点105に接続し、AC結合容量547を介してトランジスタ505のベース電極に接続しているのである。
【0034】
なお、保護回路100を上記GSM用途以外の増幅器であって、所定の制御信号の入力に応じて各トランジスタのコレクタ電流Icを0(A)にする必要のない増幅器に用いる場合、最終段のトランジスタのベース電極に端子108を直接接続し、コレクタ電極に端子109を接続すれば良い。以下に説明する実施の形態2〜7に係る保護回路130,140,150,160,170,180において同じである。
【0035】
上記構成において、トランジスタ103のオン電圧を約1.3(V)とし、抵抗101の値をRfb1と表し、抵抗102の値をRfb2と表す。この場合、保護回路100は、端子108と電極109との間の電圧Vf1が(Rfb1+Rfb2)/Rfb2×1.3(V)以上になった場合に、トランジスタ103がオンに切り換わり、点107から点105へ帰還電流If1を流す。以下、保護回路100が帰還回路として機能し始める電圧を、オン電圧という。
オン電圧は、端子514に供給される通常のコレクタバイアス電圧Vc3より高い値であって、トランジスタ505のブレークダウン電圧より低い値に設定する。以下に説明する実施の形態2乃至7に係る保護回路130,140,150,160,170及び180においても同様である。
【0036】
図2の(a)及び(b)は、保護回路100の動作特性を示す。図2の(a)は、(Rfb1+Rfb2)/Rfb2を変化させた場合のVf1−If1特性を示し、(b)は、(Rfb1+Rfb2)/Rfb2を一定にして抵抗102の値Rfb2を変化させた場合のVf1−If1特性を示す。
【0037】
図2の(a)に示すように、(Rfb1+Rfb2)/Rfb2を変化させることで、Vbeマルチプライヤのオン電圧をVfc1〜Vfc3のように変更することができる。一方、図2の(b)に示すように、(Rfb1+Rfb2)/Rfb2を一定にしつつ、Rfb1を変化させるとことで、保護回路100を帰還回路として機能させた場合の回路の抵抗値(以下、オン抵抗という)を変更することができる。
【0038】
図3は、保護回路100を装着した増幅器500の出力端子502に接続される回路の負荷インピーダンスを変化させた場合のトランジスタ505のIc−Vce特性及び負荷曲線を示す図である。図中の点A3は、ベース電流がIb2のときに、端子514に印加される通常のコレクタバイアス電圧Vc3-1(例えば3.2V)を表す。図中の点A4は、ベース電流がIb2のときに、端子514に印加されるコレクタバイアス電圧Vc3-2(例えば5.0V)を表す。
【0039】
曲線C3は、バイアス電圧Vc3-2の印加時に、出力端子502に接続される回路(図示せず)の負荷インピーダンスが正常値(50Ω)であって、電圧定在波比が1:1の時の負荷特性曲線である。曲線C4は、バイアス電圧Vc3-2の印加時に、出力端子502に接続される回路(図示せず)の負荷インピーダンスを上記正常値(50Ω)から変化した時、例えば、電圧定在波比8:1〜10:1のような不整合条件にした時の負荷曲線である。
【0040】
曲線C4より理解されるように、コレクタバイアス電圧の値がVc3-1(=3.2V)からVc3-2(=5.0V)へと通常よりも増加した場合であっても、最大コレクタ電圧Vceの値はブレークダウンを生じる領域1に及ばない。このため、例えばバッテリの充電時など、トランジスタ505の端子514に印加されるコレクタバイアス電圧がVc3-1(=3.2V)からVc3-2(=5.0V)に増加した場合に、後段に接続される回路(図示せず)の負荷インピーダンスが変動しても、保護回路100の働きによりコレクタ電圧の増加が抑えられ、負荷曲線の変動が抑制され、最大コレクタ電圧Vceがブレークダウンを生じる領域1に及ぶことを防ぐ。
また、標準電圧Vc3-1(=3.2V)での動作時には、付加した保護回路100が帰還回路として動作しないので、保護回路を負荷しない場合に比べて増幅率や出力特性が低下することもほとんどない。
【0041】
以上に説明したように、保護回路100は、3V系の低電源電圧(標準動作電圧)時の特性を犠牲にすることなく、過電源電圧動作時や出力負荷の不整合条件時における最終段のトランジスタ505の破壊を有効に防止することができる。
【0042】
また、付加される保護回路100は、アクティブ素子を主として利用するためチップの占有面積も小さく、当該保護回路を付加することによるチップ面積の増大も最小限に抑制することができる。
【0043】
また、増幅器500の出力端子502に接続される回路の負荷インピーダンスが変動した場合に、電力増幅器500を構成する最終段のトランジスタ505の負荷曲線の変動を抑制するアイソレータを介在させて、最終段のトランジスタ505の破壊を防ぐ場合に比べれば、回路規模の大幅な小型化を図ることができる。
【0044】
(3)実施の形態2
図4は、実施の形態2にかかる保護回路(第1保護回路)130を上記増幅器500に採用した図である。なお、当該図は、増幅器500の第2及び第3段目のトランジスタ504及び505周辺の回路のみを抜き出して表したものである。
【0045】
保護回路130は、コレクタ電極及びベース電極の短絡された5つのトランジスタ131〜135を直列にダイオード接続したものである。トランジスタ131のコレクタ電極は端子137に接続されている。上記端子137は増幅器500の点107に接続されている。トランジスタ131のエミッタ電極はトランジスタ132のコレクタ電極に接続されている。トランジスタ132のエミッタ電極はトランジスタ133のコレクタ電極に接続されている。トランジスタ133のエミッタ電極はトランジスタ134のコレクタ電極に接続されている。トランジスタ134のエミッタ電極はトランジスタ135のコレクタ電極に接続されている。トランジスタ135のエミッタ電極は端子136に接続され、当該端子136は、増幅器500の点105に接続されている。
【0046】
上記構成の保護回路130のオン電圧及びオン抵抗は、接続するトランジスタの数により設定される。例えば、トランジスタ131〜135のオン電圧が1.3Vの場合、保護回路130のオン電圧は、1.3×5=6.5(V)となる。また、トランジスタ131の内部抵抗をR131とすると、オン抵抗は、R131×5(Ω)となる。
【0047】
なお、オン電圧1.3Vのトランジスタ131〜135を用いるかわりに、オン電圧の高いトランジスタを1個又は2〜4個用いても同様の効果を得ることができる。更に、トランジスタ131〜135の内の1以上のトランジスタを上記実施の形態1に係る保護回路100、又は、以下に説明する実施の形態3〜6にかかる保護回路140,150,160,170に置き換えても良い。
【0048】
最終段のトランジスタ505に保護回路130を装着することで、上記実施の形態1に係る保護回路100と同様に、3V系の低電源電圧(標準動作電圧)時の特性を犠牲にすることなく、過電源電圧動作時や出力負荷の不整合条件時のトランジスタ505の破壊を防止することができる。
【0049】
保護回路130では、複数のトランジスタ131〜135を直列にダイオード接続するため、実施の形態1に係る保護回路100に比べて寄生容量の低減を図ることができ、標準電圧動作時に当該寄生容量により生じる出力信号、及び、増幅率への影響を軽減することができる。
【0050】
なお、付加される保護回路130は、複数のトランジスタを直列にダイオード接続するため、上記保護回路100に比べてチップの占有面積は大きくなるが、上記実施の形態1の保護回路100と同様に、増幅器500の出力端子502に接続される回路の負荷インピーダンスが変動した場合に、電力増幅器500を構成する最終段のトランジスタ505の負荷曲線の変動を抑制するアイソレータを介在させて、トランジスタ505の破壊を防ぐ場合に比べ、回路規模の大幅な小型化を図ることができる。
【0051】
(4)実施の形態3
図5は、実施の形態3にかかる保護回路(第1保護回路)140を上記増幅器500に採用した図である。なお、当該図は、増幅器500の第2及び第3段目のトランジスタ504及び505周辺の回路のみを抜き出して表したものである。
【0052】
保護回路140は、上記実施の形態1にかかる保護回路100のトランジスタ103のコネクタ電極に抵抗141を接続したことを特徴とする。図中、保護回路100と同じ構成物には同じ参照番号を付す。
【0053】
上記構成の保護回路140のオン電圧は、(Rfb1+Rfb2)/Rfb2×1.3(V)で求められる。オン抵抗の値は、上記抵抗101の値Rfb1の他、抵抗141の値Rfc1により調節することができる。これにより、帰還電流量をより細かに調節することができる。その他の効果は、実施の形態1にかかる保護回路100と同じである。
【0054】
(5)実施の形態4
図6は、実施の形態4にかかる保護回路(第1保護回路)150を増幅器500に採用した図である。なお、当該図は、増幅器500の第2及び第3段目のトランジスタ504及び505周辺の回路のみを抜き出して表したものである。
【0055】
保護回路150は、上記実施の形態1にかかる保護回路100のトランジスタ103のエミッタ電極に抵抗151を接続したことを特徴とする。図中、保護回路100と同じ構成物には同じ参照番号を付す。
【0056】
上記構成の保護回路150のオン電圧は、(Rfb1+Rfb2)/Rfb2×1.3(V)で求められる。当該構成の保護回路150では、上記実施の形態3にかかる保護回路140と同様に、抵抗101の値Rfb1の他、抵抗151の値Rfe1によりオン抵抗を変更することができる。その他の効果は、上記実施の形態1にかかる保護回路100と同じである。
【0057】
(6)実施の形態5
図7は、実施の形態5にかかる保護回路(第1保護回路)160を増幅器500に採用した図である。なお、当該図は、増幅器500の第2及び第3段目のトランジスタ504及び505周辺の回路のみを抜き出して表したものである。
【0058】
保護回路160は、上記実施の形態1にかかる保護回路100のトランジスタ103のエミッタ電極にトランジスタ161をダイオード接続したことを特徴とする。図中、保護回路100と同じ構成物には同じ参照番号を付す。
【0059】
当該構成の保護回路160のオン電圧は、(Rfb1+Rfb2)/Rfb2×2.6(V)で求められる。一方、オン抵抗は、抵抗101の値Rfb1の他、追加したトランジスタ161のサイズにより決まる抵抗R161により調節することができる。なお、トランジスタ161は、トランジスタ103のコレクタ電極側に接続されても良い。
【0060】
保護回路160の場合、図1に示した保護回路100に比べて直列に接続されるトランジスタの数が1つ増える。このため、保護回路160では、保護回路100に比べて寄生容量成分を低減することができ、標準動作電圧での出力信号波形、増幅率への寄生容量の影響を一層低減することができる。その他の効果については、上記実施の形態1に係る保護回路100と同じである。
【0061】
(7)実施の形態6
図8は、実施の形態6にかかる保護回路(第1保護回路)170を増幅器500に採用した図である。なお、当該図は、増幅器500の第2及び第3段目のトランジスタ504及び505周辺の回路のみを抜き出して表したものである。
【0062】
保護回路170は、上記実施の形態1に係る保護回路100の後段にトランジスタ171を直列にダイオード接続したことを特徴とする。図中、保護回路100と同じ構成物には同じ参照番号を付す。
【0063】
当該構成の保護回路170のオン電圧Vf1は、1.3+(Rfb1+Rfb2)/Rfb2×1.3(V)と表される。また、オン抵抗は、抵抗101の値Rfb1の他、追加したトランジスタ171のサイズにより決まる抵抗R171により調節することができる。
なお、保護回路170として、上記実施の形態1に係る保護回路100の前段にトランジスタ171を接続した構成を採用してもよい。
【0064】
保護回路170では、上記実施の形態5に係る保護回路160と同様に、トランジスタの数が2つに増えるため寄生容量が低減され、実施の形態1に係る保護回路100に比べ、標準動作電圧での出力信号波形、増幅率への寄生容量の影響を低減することができる。その他の効果については上記実施の形態1に係る保護回路100と同じである。
【0065】
(8)実施の形態7
図9は、実施の形態7に係る保護回路180を増幅器500に採用した図である。なお、当該図は、増幅器500の第2及び第3段目のトランジスタ504及び505周辺の回路のみを抜き出して表したものである。
【0066】
保護回路180は、点105と点107間に上記実施の形態1に係る保護回路100と同じ構成の第1保護回路を装着すると共に、点106と点107間に抵抗181,182、及び、トランジスタ183で構成されるVbeマルチプライヤ、並びに、当該Vbeマルチプライヤにn個のトランジスタ184、…、185を直列にダイオード接続してなる第2の保護回路を接続したことを特徴とする。なお、保護回路100と同じ構成物には、同じ参照番号を付す。
【0067】
例えば、トランジスタ505のブレークダウン電圧が12Vである場合を想定する。また、トランジスタ183のエミッタ電極に直列にダイオード接続するトランジスタの数を4個とする。この場合、第2保護回路のオン電圧は、Vf2≒1.3*4+(Rfb3+Rfb4)/Rfb4×1.3(V)で表される。一方、第1保護回路のオン電圧は、Vfb1≒(Rfb1+Rfb2)/Rfb2×1.3(V)で表される。上記第2保護回路のオン電圧は、第1保護回路のオン電圧よりも高い値に設定する。例えば、第1保護回路のオン電圧を8Vに、第2保護回路のオン電圧を10Vに設定する。当該構成を採用することで、第1保護回路がオンしないうちは第2保護回路がオンすることはない。従って、電力制御電圧Vpcが0(V)の時には、トランジスタ505のコレクタ電流Ic3を確実に0(V)にすることができる。
【0068】
過電源電圧時や負荷インピーダンスが不整合となり、負荷曲線の最大コレクタ電圧Vceが高くなると、まず、コレクタ電圧Vceが8Vを越えた時点で第1保護回路が帰還回路をとして機能を始め、更に、コレクタ電圧が10Vを超えた場合には、第2保護回路もアクティブとなり、帰還回路として機能し始め、大幅なコレクタ電圧の制限が行われる。これにより、最大コレクタ電圧Vceがブレークダウン電圧を超えてトランジスタ505が破壊されることを効果的に防止することができる。
【0069】
保護回路180の第2保護回路では、複数のトランジスタ184、…、185を直列にダイオード接続するため、実施の形態1に係る保護回路100に比べて寄生容量の低減を図ることができ、標準電圧動作時に当該寄生容量により生じる出力信号、及び、増幅率への影響を軽減することができる。
【0070】
なお、保護回路180では、上記第2保護回路のオン電圧を第1保護回路のオン電圧よりも高くするために複数のトランジスタを備える構造上、実施の形態1に係る保護回路100に比べてチップの占有面積は大きくなる。しかし、上記保護回路100と同様に、増幅器500の出力端子502に接続される回路の負荷インピーダンスが変動した場合に、電力増幅器500を構成する最終段のトランジスタ505の負荷曲線の変動を抑制するアイソレータを介在させて、トランジスタ505の破壊を防ぐ場合に比べ、回路規模の大幅な小型化を図ることができる。
【0071】
【発明の効果】
請求項1乃至7に記載の電力増幅器用保護回路は、過電源電圧動作時や出力負荷の不整合条件下における動作により増幅器を構成する最終段のトランジスタの最大コレクタ電圧Vceがブレークダウン電圧を超え、増幅器が故障するのをトランジスタ自身のデバイス特性を改善することなく回路的に抑制することができる。
また、当該増幅器を構成する各トランジスタの各ベース電極に印加されるバイアス電圧を0(V)とした時に、コレクタ電極に印加される電圧が所定値以上の電圧が印加されている場合であっても、保護回路から帰還する電流を遮断してコレクタ電流Icを確実に0(A)にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係る保護回路、及び、当該保護回路を装着する増幅器の構成図である。
【図2】 (a)は、保護回路を構成する抵抗値の変更に伴なうオン電源の変化を表し、(b)は、保護回路を構成する抵抗値の変更に伴なうオン抵抗の変化を表す。
【図3】 保護回路を装着した増幅器の出力端子に接続される回路の負荷インピーダンスを変化させた場合のトランジスタのIc−Vce特性及び負荷曲線を示す図である。
【図4】 実施の形態2に係る保護回路、及び、当該保護回路を装着する増幅器の構成図である。
【図5】 実施の形態3に係る保護回路、及び、当該保護回路を装着する増幅器の構成図である。
【図6】 実施の形態4に係る保護回路、及び、当該保護回路を装着する増幅器の構成図である。
【図7】 実施の形態5に係る保護回路、及び、当該保護回路を装着する増幅器の構成図である。
【図8】 実施の形態6に係る保護回路、及び、当該保護回路を装着する増幅器の構成図である。
【図9】 実施の形態7に係る保護回路、及び、当該保護回路を装着する増幅器の構成図である。
【図10】 従来のGSM用電力増幅器の回路図である。
【図11】 従来、増幅器の入出力端子間に接続された帰還回路である。
【図12】 図10に示すGSM用電力増幅の出力端に負荷インピーダンスを変更可能な回路を接続した場合の回路図である。
【図13】 トランジスタのIc−Vce特性及び負荷曲線を示す図である。
【図14】 トランジスタのIc−Vce特性及び負荷曲線を示す図である。
【符号の説明】
100,130,140,150,160,170,180 保護回路、101,102,141,151,181,182 抵抗、103,131,132,133,134,135,161,171,183,184,185,505 トランジスタ、
Claims (7)
- 複数のトランジスタを多段接続してなるRF信号の電力増幅器用保護回路であって、
上記電力増幅器の少なくとも最終段のエミッタ接地の第1トランジスタ(505)の入力端子のベース電位が、バイアス制御されており、
上記電力増幅器用保護回路が、第1保護回路(100、130、140、150、160、170)と、AC結合容量(547)と、を含んでおり、上記最終段の第1トランジスタの、出力端子のコレクタ電極と、ベース電極と、の間に、第1保護回路とAC結合容量とが、コレクタ電極、第1保護回路、AC結合容量、ベース電極の順に直列に接続されており、
上記第1保護回路は、正常動作時に印加される電圧よりも高く且つ第1トランジスタのブレークダウン電圧よりも低い予め定めた値以上の電圧が、上記最終段の第1トランジスタのコレクタ電極に印加された場合に、動作して、第1トランジスタのコレクタ電極からベース電極に向けて帰還電流を流す回路である、
ことを特徴とする電流増幅器用保護回路。 - 請求項1に記載の電流増幅器用保護回路であって、
上記第1保護回路(100)が、第2トランジスタ(103)と、第1、第2抵抗(101、102)と、を含んでおり、
上記第2トランジスタのコレクタ電極が、第1トランジスタのコレクタ電極に接続され、第2トランジスタのエミッタ電極が、AC結合容量に接続されており、且つ、第2トランジスタのコレクタ・ベース電極間に第1抵抗が接続され、第2トランジスタのベース・エミッタ電極間に第2抵抗が接続されている、
電流増幅器用保護回路。 - 請求項1に記載の電流増幅器用保護回路であって、
上記第1保護回路(130)が、コレクタ・ベース電極間の接続された複数の第3トランジスタ(131、132、133、134、135)を直列にダイオード接続したものである、
電流増幅器用保護回路。 - 請求項3に記載の電流増幅器用保護回路であって、
上記第1保護回路(130)において、
第3トランジスタの少なくとも1つが、コレクタ・ベース電極間に第3抵抗が接続され、第2トランジスタのベース・エミッタ電極間に第4抵抗が接続されている、
電流増幅器用保護回路。 - 請求項2又は4に記載の電流増幅器用保護回路であって、
上記第1保護回路(100、130)において、
コレクタ・ベース電極間と、ベース・エミッタ電極間と、に抵抗を有しているトランジスタが、コレクタ電極又はエミッタ電極に接続されている第5抵抗を有している、
電流増幅器用保護回路。 - 請求項2又は4に記載の電流増幅器用保護回路であって、
上記第1保護回路(100、130)において、
コレクタ・ベース電極間と、ベース・エミッタ電極間と、に抵抗を有しているトランジスタが、コレクタ電極又はエミッタ電極に接続されている、コレクタ・ベース電極間が接続された1以上のトランジスタを直列に接続した回路を有している、
電流増幅器用保護回路。 - 請求項1乃至6の何れか1つに記載の電流増幅器用保護回路であって、
更に、第1トランジスタのコレクタ・ベース電極間に、上記第1保護回路が動作するよりも高く且つ第1トランジスタのブレークダウン電圧よりも低い値の電圧で動作する、請求項1乃至6の何れか1つに記載の第1保護回路と同じ構成の第2保護回路を含んでいる、
電流増幅器用保護回路。
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