JP2002170348A - 磁気記録再生装置及び、記録パターン形成方法 - Google Patents

磁気記録再生装置及び、記録パターン形成方法

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JP2002170348A
JP2002170348A JP2000364115A JP2000364115A JP2002170348A JP 2002170348 A JP2002170348 A JP 2002170348A JP 2000364115 A JP2000364115 A JP 2000364115A JP 2000364115 A JP2000364115 A JP 2000364115A JP 2002170348 A JP2002170348 A JP 2002170348A
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Takahiro Korenari
貴弘 是成
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドの再生トラック幅、及び、ヘッドと記
録媒体との間隙の物理的な幅及び間隔の製造時における
バラツキが存在する場合にも、該バラツキを吸収させる
マージンを不必要とすることにより、十分に高い製造歩
留まりを確保しながら、面記録容量を向上させることが
可能な磁気記録再生装置を提供する。 【解決手段】 装置組み立て後に記録媒体にサーボ用の
記録パターンを記録するセルフSTW方式の磁気記録再
生装置において、予め、複数のトラック密度対して必要
なパラメータを当該磁気記録再生装置内、或いは、専用
の記憶装置に記録しておき、装置組み立て後に測定され
た記録再生ヘッド及び記録媒体の特性に応じてトラック
密度を設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報記録再生装置に
おいて、特に記録トラック幅と最高線記録密度の積によ
って面記録容量が規定される、例えば磁気ディスク装置
に関する
【0002】
【従来の技術】磁気記録再生装置の高密度化にともな
い、トラック密度と線記録密度の向上は著しい。トラッ
ク密度の増加は、つまりトラックピッチ(隣接するトラ
ックとの距離)の減少を意味し、記録ヘッド、及び再生
ヘッドの物理的幅を狭くする必要が生じる。また、線記
録密度の向上のためには、再生ヘッドの分解能を決定す
る主な二つの要因であるヘッドのシールド間隔、及びヘ
ッドと記録媒体との隙間を小さくする必要がある。
【0003】更にトラック密度の向上と線記録密度の向
上は、SNR(信号ーノイズ比)の観点でトレードオフ
の関係にあり、両者をともに向上するためにはSNRの
飛躍的な向上が必要となる。また、上記ヘッドのシール
ド間隔、及び、ヘッドと記録媒体との間隙の物理的な幅
及び間隔の製造公差が必ずしも小さくない。
【0004】したがって、トラック密度を規定する因
子、及び線記録密度を規定する因子はほぼ独立にばらつ
くことが多い。従来、サーボ用の記録パターンを装置組
み立て後に記録するセルフSTW方式の磁気記録再生装
置において、トラック密度及び線記録密度は磁気記録再
生装置として組み立て後に変更することは困難であった
ため、両者それぞれにおいて十分な歩留まりが得られる
ように設定せざるを得なかった。なお、STWとは(Se
rvo Track Writer)の略であり、セルフSTW方式と
は、サーボトラックを自らの記録再生ヘッドを用いて記
録する方式である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来は、
トラック密度及び線記録密度に関してそれぞれ独立に十
分な歩留まりが得られるよう設定していた。しかしなが
ら、製造バラツキ(製造公差)により再生トラック幅が
狭いヘッドにおいては、トラック密度の向上を図ること
ができるが、再生トラック幅が狭いことによってSNR
(信号ーノイズ比)が悪化するので、線記録密度を小さ
くする必要がある。また再生トラック幅が広いヘッドに
おいては、トラック密度を小さくしなければいけない
が、代わりSNR(信号ーノイズ比)に優れるため線記
録密度の向上を図ることができるといったトレードオフ
の関係がある。
【0006】従来は、装置組み立て後にトラック密度及
び線記録密度の決定をすることが困難であったため、ヘ
ッドのシールド間隔、及び、ヘッドと記録媒体との間隙
の物理的な幅及び間隔の製造時における、バラツキを吸
収できるだけのマージンを持たせる工夫を行なうのが普
通であった。具体的には、ヘッドのシールド間隔、及
び、ヘッドと記録媒体との間隙の物理的な幅及び間隔の
製造時における、バラツキを考慮してトラック密度及び
線記録密度を最大限下げることによって、十分な歩留ま
りを確保していた。
【0007】しかしながら、上記の如く、ヘッドのシー
ルド間隔、及び、ヘッドと記録媒体との間隙の物理的な
幅及び間隔の製造時における、バラツキを吸収できるだ
けのマージンを持たせるような、トラック密度及び線記
録密度としていたのでは、結果的に高い面記録密度有す
る磁気記録再生装置を、高い歩留まりで製造することが
困難な状況になってきていた。
【0008】(発明の目的)本発明の目的は、ヘッドの
再生トラック幅、及び、ヘッドと記録媒体との間隙の物
理的な幅及び間隔の製造時におけるバラツキが存在する
場合にも、該バラツキを吸収させるマージンを不必要と
することにより、十分に高い製造歩留まりを確保しなが
ら、面記録容量を向上させることが可能な磁気記録再生
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】ヘッドの再生トラック
幅、及び、ヘッドと記録媒体との間隙の物理的な幅及び
間隔の製造公差に起因する特性バラツキを吸収させるマ
ージンを不必要とするには、個々の磁気記録再生装置を
構成する、ヘッドの再生トラック幅、及び、ヘッドと記
録媒体との間隙の物理的な幅及び間隔に応じてトラック
密度及び線記録密度を決定すれば良い。
【0010】製造したすべてのヘッドの再生トラック
幅、及び、ヘッドと記録媒体との間隙を測定し、その結
果に応じて当該ヘッド、記録媒体を搭載した磁気記録再
生装置のトラック密度及び線記録密度を決定する方法も
考えられるが、管理が煩雑になる等の問題がある。
【0011】比較的容易な方法で本発明の目的を実現す
るには、ヘッドと記録媒体を磁気記録再生装置に搭載す
るための組み立てを行なった後に、トラック密度及び線
記録密度を決定するための簡単な測定を当該磁気記録再
生装置上で行ない、その結果を反映してヘッド位置決め
用のサーボトラック構成、及びセクタ配置等のフォーマ
ット構成を決定すればよい。
【0012】上記課題を達成するために、装置組み立て
後に記録媒体にサーボ用の記録パターンを記録するセル
フSTW方式の磁気記録再生装置において、予め、複数
のトラック密度対して必要なパラメータを当該磁気記録
再生装置内、或いは、専用の記憶装置(記録再生用媒体
を含む)に記憶しておき、装置組み立て後に測定された
記録再生ヘッド及び記録媒体の特性に応じてトラック密
度を設定することにより、ヘッドの再生トラック幅、及
び、ヘッドと記録媒体との間隙の物理的な幅及び間隔の
製造時におけるバラツキが存在する場合にも、該バラツ
キを吸収させるマージンを不必要とすることにより、十
分に高い製造歩留まりを確保しながら、面記録容量を向
上させることが可能な磁気記録再生装置が得られる。 (請求項1)
【0013】また、装置組み立て後に記録媒体にサーボ
用の記録パターンを記録するセルフSTW方式の、セク
タ構成等のフォーマットの変更が可能な磁気記録再生装
置において、予め、複数の線記録密度に対応して必要な
パラメータを当該磁気記録再生装置内、或いは、専用の
記憶装置(記録再生用媒体を含む)のに記録しておき、
装置組み立て後に測定された記録再生ヘッド、及び記録
媒体の特性に応じて最高線記録密度を設定することによ
って、容易に最高線記録密度に設定できる。(請求項
2)
【0014】また、前記セクタ構成等のフォーマット
が、ソフトウエア又はスイッチによって、前記測定され
た記録再生ヘッド、及び記録媒体の特性に応じて、変更
できるようにして、簡単な構成でフォーマットの変更が
可能になる。(請求項3)
【0015】また、装置組み立て後に記録媒体にサーボ
用の記録パターンを記録するセルフSTW方式で、セク
タ構成等のフォーマットの変更が可能な磁気記録再生装
置において、予め、複数のトラック密度に対して必要な
パラメータ、及び、複数の線記録密度に対応して必要な
パラメータを当該磁気記録再生装置内、或いは、専用の
記憶装置(記録再生用媒体を含む)に記録しておき、装
置組み立て後に測定された記録再生ヘッド、及び記録媒
体の特性に応じて、予め設定されたトラック密度と最高
線記録密度に関する複数のパラメータの組み合わせの中
から最適な組み合わせを選択できるようにする。(請求
項4)
【0016】また、前記記憶媒体の全記憶容量が、ほぼ
同じになるような線記録密度とトラック密度の組み合わ
せを予め当該磁気記録再生装置内、或いは、専用の記憶
装置(記録再生用媒体を含む)に記録しておき、その中
から最適な組み合わせを選択することによって、記録再
生ヘッド及び記録媒体の特性にバラツキが存在する場合
にも、記録媒体の全記憶容量をほぼ等しくできる。(請
求項5)
【0017】また、複数のトラック密度に対して必要な
パラメータ、及び、複数の線記録密度に対応して必要な
パラメータを当該磁気記録再生装置内、或いは、専用の
記憶装置(記録再生用媒体を含む)に記録するステップ
と、磁気記録再生装置として組み立て後に、当該磁気記
録再生装置に搭載される記録再生ヘッド、及び記録媒体
の特性を測定するステップと、前記測定において得られ
たデータに基づき、前記トラック密度と最高線記録密度
に関する複数のパラメータの組み合わせの中から最適な
組み合わせを選択するステップと、前記選択されたパラ
メータの組合せに応じて、記録媒体にサーボ用の記録パ
ターンを記録するステップとにより、磁気記録再生装置
において記録パターン形成することによって、トラック
密度を設定することにより、ヘッドの再生トラック幅、
及び、ヘッドと記録媒体との間隙の物理的な幅及び間隔
の製造時におけるバラツキが存在する場合にも、該バラ
ツキを吸収させるマージンを不必要とすることにより、
十分に高い製造歩留まりを確保しながら、面記録容量を
向上させることができる。(請求項6)
【0018】また、前記記録再生ヘッドのオフトラック
特性を測定するために、記録媒体の所定部分又は全面
に、予めサーボトラックを記録しておき、前記記録再生
ヘッド及び記録媒体の特性の測定に基づいた最適なトラ
ック密度に変更する場合に、予め記録されているサーボ
トラックに上書きされるので、記録再生ヘッド及び記録
媒体の特性の測定のために予め記録されているサーボト
ラックを特性の測定時にのみ使用して、その後はその部
分を記録領域として使用できる。(請求項7)
【0019】また、前記記録再生ヘッド及び記録媒体の
特性の測定に基づいた最適なトラック密度に変更する場
合に、前記複数のトラック密度に対して必要なパラメー
タ、及び、複数の線記録密度に対応して必要なパラメー
タが記録されている部分を除いた部分に、上書きされる
ことによって、上書きされた後にも、前記複数のトラッ
ク密度に対して必要なパラメータ、及び、複数の線記録
密度に対応して必要なパラメータの記録が残っているの
で、経時変化によって、記録再生ヘッドや記録媒体の特
性が変化した場合に、再度変更する時に利用できる。
(請求項8)
【0020】
【発明の実施の形態】まず、上記ヘッドと記録媒体を磁
気記録再生装置に搭載するための組み立てを行なった後
に、トラック密度及び線記録密度を決定するための簡単
な測定を当該磁気記録再生装置上で行う手段を実現する
ために必要な手法に関して以下に記述する。
【0021】通常、磁気記録再生装置において、記録媒
体にサーボトラックが記録されていない状態ではヘッド
の位置決めを行なうことができないため、ヘッドと記録
媒体の相対的な特性を磁気記録再生装置上で測定するこ
とはできないが、例えば以下の2つの手法により可能と
なる。
【0022】ひとつは、記録媒体の測定したい位置に何
らかの物理的なストッパーを用意し、そこにヘッドを押
し当てることで位置決めを行なうことができる。その位
置で記録/再生実験を行ない、孤立波形の半値幅(ヘッ
ドから出力される孤立再生波形の出力が半分となる半幅
値)、及びSNR等の線記録密度決定に必要な測定を行
なう。また、トラック密度決定に必要なオフトラック特
性を評価するためには、ストッパーを必要な精度で動作
させることで実現することができる。
【0023】もうひとつの方法は、トラック密度の初期
値を与えておき、その密度に対する位置決め用のサーボ
トラックを記録しておく手法である。任意の位置にヘッ
ドを位置決めする必要がある場合は 記録媒体全面にサ
ーボトラックを記録する必要があるが、部分的に行なう
だけでよい場合は必要な部分のみにサーボトラックを記
録しておけばよい。これによりヘッドの位置決めが可能
となり、指定した位置で記録/再生実験を行ない、孤立
波形の半値幅、SNR等の線記録密度決定に必要な測定
を行なう。この方法においてはヘッドのオントラックに
おける特性のみならずオフトラック特性をも簡単に評価
することが可能となる。オントラック特性とは、ヘッド
がトラックの中心に存在する場合、即ちヘッドが理想的
な位置にある場合の特性であり、この場合には、特別な
事情がない限りトラック密度には影響しない。しかし、
オントラック特性は線記録密度には多いに影響がある。
これに対して、オフトラック特性は、ヘッドがトラック
から意図的に外した場合の特性であって、通常トラック
密度が高くなる程オフトラック特性は悪くなる。簡単に
表現すれば、オントラック特性によって線記録密度を決
定し、オフトラック特性によってトラック密度を決定す
ると言える。
【0024】上記2つの方法等を利用して、各ヘッドに
おける半値幅、SNR等の測定結果に応じて各ヘッドに
対する線記録密度の決定を行なう。また、各ヘッドにお
ける再生出力、ノイズ等のオフトラック特性の結果に応
じて各ヘッドに対するトラック密度の決定を行なう。こ
れらの決定された線記録密度及びトラック密度に相当す
るようにサーボトラックパターンを記録する。(上記2
つの方法のうち後者の方法では、ここでサーボトラック
パターンは上書きすることになる)また、上記決定した
線記録密度に対応したセクタ構成等のフォーマットを決
定する。
【0025】前記フォーマット構成は、ソフトウエアの
書き換えのみで対応できるようにすることにより任意の
フォーマット構成に容易に変更できるが、管理の簡略化
のためにいくつかの線記録密度のみに対して想定してお
き、その中から最適なケースを選択するようにしても良
い。
【0026】前記トラック密度に対するサーボトラック
パターンの記録においても、管理の簡略化のために、い
くつかのトラック密度の場合のみに対してのみ想定して
おき、その中から最適なケースを選択するようにしても
良い。
【0027】更に管理を簡略化するために、線記録密度
とトラック密度のいくつかの組み合わせのみを採用する
ようにし、オントラック特性とオフトラック特性の測定
結果から、最も適当な組み合わせを選択するようにする
方法がよい場合もある。
【0028】ヘッドの再生トラック幅、及び、ヘッドと
記録媒体との間隙のバラツキが存在したとしても、磁気
記録再生装置の記録容量として同等にする必要がある場
合には、記録容量としてほぼ同じになるような線記録密
度とトラック密度の組み合わせのみを選択できるように
する。また、特に複数のヘッドが搭載される記録再生装
置においては、複数のヘッドにおける総容量がほぼ同じ
になるような組み合わせのみを選択できるようにしても
よい。
【0029】また、線記録密度決定に必要な特性とトラ
ック密度決定に必要な特性の磁気記録再生装置上での評
価結果から、それぞれに対して適当なケースを選択する
場合、あるいはそれらの組み合わせに対して適当なケー
スを選択する場合において、すべてのそれぞれのケース
に対して必要なパラメータをテーブルとして当該磁気記
録再生装置内部にあらかじめ保持しておいてもよい。こ
のようにすることによって、測定結果から自動的に最適
なケースの選択からそれにともなう必要な処理まで行な
うことが可能となる。
【0030】最適なケースの決定後は上記テーブルは消
去し他の用途でメモリとして利用することも可能である
し、またテーブルを保存しておくと、経時変化により特
性が変化した場合に最適なケースを変更することも可能
となる。
【0031】次に、図1を用いて、記録媒体にサーボ用
の記録パターンを記録する方法について説明する。ま
ず、複数のトラック密度に対して必要なパラメータ、及
び、複数の線記録密度に対応して必要なパラメータを当
該磁気記録再生装置内、或いは、専用の記憶装置に記録
する。(ステップと1)次に、磁気記録再生装置として
組み立て後に、当該磁気記録再生装置に搭載される記録
再生ヘッド、及び記録媒体の特性を測定する。(ステッ
プ2)次に、前記測定において得られたデータに基づ
き、前記トラック密度と最高線記録密度に関する複数の
パラメータの組み合わせの中から最適な組み合わせを選
択する。(ステップ3)最後に、前記選択されたパラメ
ータの組合せに応じて、記録媒体にサーボ用の記録パタ
ーンを記録するステップとにより、磁気記録再生装置に
おいて記録パターン形成する。(ステップ4)
【0032】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、装置組み立
て後に記録媒体にサーボ用の記録パターンを記録するセ
ルフSTW方式の磁気記録再生装置において、予め、複
数のトラック密度対して必要なパラメータを当該磁気記
録再生装置内、或いは、専用の記憶装置に記憶してお
き、装置組み立て後に測定された記録再生ヘッド及び記
録媒体の特性に応じてトラック密度を設定することによ
り、記録再生ヘッドと記憶媒体を記録再生装置に搭載す
るための組み立てを行なった後に、トラック密度及び線
記録密度を決定するための簡単な測定を記録再生装置上
で行ない、その結果を反映してヘッド位置決め用のサー
ボトラック構成、及びセクタ配置等のフォーマット構成
を決定することにより、記録再生ヘッド及び記録媒体の
製造公差に起因する特性バラツキを吸収させるマージン
が不必要となり、高い面記録密度を高い歩留まりで製造
することが可能となった。
【0033】また、請求項2に記載の発明では、装置組
み立て後に記録媒体にサーボ用の記録パターンを記録す
るセルフSTW方式の、セクタ構成等のフォーマットの
変更が可能な磁気記録再生装置において、予め、複数の
線記録密度に対応して必要なパラメータを当該磁気記録
再生装置内、或いは、専用の記憶装置に記録しておき、
装置組み立て後に測定された記録再生ヘッド、及び記録
媒体の特性に応じて最高線記録密度を設定することによ
って、容易に最高線記録密度に設定できる。
【0034】また、請求項3に記載の発明では、前記セ
クタ構成等のフォーマットが、ソフトウエア又はスイッ
チによって、前記測定された記録再生ヘッド、及び記録
媒体の特性に応じて、変更できるようにして、簡単な構
成でフォーマットの変更が可能になる。
【0035】また、請求項4に記載の発明では、装置組
み立て後に記録媒体にサーボ用の記録パターンを記録す
るセルフSTW方式で、セクタ構成等のフォーマットの
変更が可能な磁気記録再生装置において、予め、複数の
トラック密度に対して必要なパラメータ、及び、複数の
線記録密度に対応して必要なパラメータを当該磁気記録
再生装置内、或いは、専用の記憶装置に記録しておき、
装置組み立て後に測定された記録再生ヘッド、及び記録
媒体の特性に応じて、予め設定されたトラック密度と最
高線記録密度に関する複数のパラメータの組み合わせの
中から最適な組み合わせを選択できるようにする。
【0036】また、請求項5に記載の発明では、前記記
憶媒体の全記憶容量が、ほぼ同じになるような線記録密
度とトラック密度の組み合わせを予め当該磁気記録再生
装置内、或いは、専用の記憶装置に記録しておき、その
中から最適な組み合わせを選択することによって、記録
再生ヘッド及び記録媒体の特性にバラツキが存在する場
合にも、記録媒体の全記憶容量をほぼ等しくできる。
【0037】また、請求項6に記載の発明では、複数の
トラック密度に対して必要なパラメータ、及び、複数の
線記録密度に対応して必要なパラメータを当該磁気記録
再生装置内、或いは、専用の記憶装置に記録するステッ
プと、磁気記録再生装置として組み立て後に、当該磁気
記録再生装置に搭載される記録再生ヘッド、及び記録媒
体の特性を測定するステップと、前記測定において得ら
れたデータに基づき、前記トラック密度と最高線記録密
度に関する複数のパラメータの組み合わせの中から最適
な組み合わせを選択するステップと、前記選択されたパ
ラメータの組合せに応じて、記録媒体にサーボ用の記録
パターンを記録するステップとにより、磁気記録再生装
置において記録パターン形成することによって、トラッ
ク密度を設定することにより、ヘッドの再生トラック
幅、及び、ヘッドと記録媒体との間隙の物理的な幅及び
間隔の製造時におけるバラツキが存在する場合にも、該
バラツキを吸収させるマージンを不必要とすることによ
り、十分に高い製造歩留まりを確保しながら、面記録容
量を向上させることができる。
【0038】また、請求項7に記載の発明では、前記記
録再生ヘッドのオフトラック特性を測定するために、記
録媒体の所定部分又は全面に、予めサーボトラックを記
録しておき、前記記録再生ヘッド及び記録媒体の特性の
測定に基づいた最適なトラック密度に変更する場合に、
予め記録されているサーボトラックに上書きされるの
で、記録再生ヘッド及び記録媒体の特性の測定のために
予め記録されているサーボトラックを特性の測定時にの
み使用し、その後は、その部分が記録領域として使用で
きる。
【0039】また、請求項8に記載の発明では、前記記
録再生ヘッド及び記録媒体の特性の測定に基づいた最適
なトラック密度に変更する場合に、前記複数のトラック
密度に対して必要なパラメータ、及び、複数の線記録密
度に対応して必要なパラメータが記録されている部分を
除いた部分に、上書きされることによって、上書きされ
た後にも、前記複数のトラック密度に対して必要なパラ
メータ、及び、複数の線記録密度に対応して必要なパラ
メータの記録が残っているので、経時変化によって、記
録再生ヘッドや記録媒体の特性が変化した場合に、再度
変更する時に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気記録再生装置に記録パターンを形成する方
法を説明する図である。
【符号の説明】
なし

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置組み立て後に記録媒体にサーボ用の
    記録パターンを記録するセルフSTW方式の磁気記録再
    生装置において、 予め、複数のトラック密度対して必要なパラメータを当
    該磁気記録再生装置内、或いは、専用の記憶装置に記憶
    しておき、装置組み立て後に測定された記録再生ヘッド
    及び記録媒体の特性に応じてトラック密度を設定するこ
    とができることを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 装置組み立て後に記録媒体にサーボ用の
    記録パターンを記録するセルフSTW方式の、セクタ構
    成等のフォーマットの変更が可能な磁気記録再生装置に
    おいて、 予め、複数の線記録密度に対応して必要なパラメータを
    当該磁気記録再生装置内、或いは、専用の記憶装置に記
    録しておき、装置組み立て後に測定された記録再生ヘッ
    ド、及び記録媒体の特性に応じて最高線記録密度を設定
    することを特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記セクタ構成等のフォーマットが、ソ
    フトウエア又はスイッチによって、前記測定された記録
    再生ヘッド、及び記録媒体の特性に応じて、変更される
    ことを特徴とする請求項2に記載の磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 装置組み立て後に記録媒体にサーボ用の
    記録パターンを記録するセルフSTW方式で、セクタ構
    成等のフォーマットの変更が可能な磁気記録再生装置に
    おいて、 予め、複数のトラック密度に対して必要なパラメータ、
    及び、複数の線記録密度に対応して必要なパラメータを
    当該磁気記録再生装置内、或いは、専用の記憶装置に記
    録しておき、装置組み立て後に測定された記録再生ヘッ
    ド、及び記録媒体の特性に応じて、予め設定されたトラ
    ック密度と最高線記録密度に関する複数のパラメータの
    組み合わせの中から最適な組み合わせを選択することを
    特徴とする記録再生装置
  5. 【請求項5】 前記記憶媒体の全記憶容量が、ほぼ同じ
    になるような線記録密度とトラック密度の組み合わせを
    予め当該磁気記録再生装置内、或いは、専用の記憶装置
    に記録しておき、その中から最適な組み合わせを選択す
    ることを特徴とする請求項4に記載の磁気記録再生装置
  6. 【請求項6】 複数のトラック密度に対して必要なパラ
    メータ、及び、複数の線記録密度に対応して必要なパラ
    メータを当該磁気記録再生装置内、或いは、専用の記憶
    装置に記録するステップと、 磁気記録再生装置として組み立て後に、当該磁気記録再
    生装置に搭載される記録再生ヘッド、及び記録媒体の特
    性を測定するステップと、 前記測定において得られたデータに基づき、前記トラッ
    ク密度と最高線記録密度に関する複数のパラメータの組
    み合わせの中から最適な組み合わせを選択するステップ
    と、 前記選択されたパラメータの組合せに応じて、記録媒体
    にサーボ用の記録パターンを記録するステップと、 を含むことを特徴とする磁気記録再生装置における記録
    パターン形成方法。
  7. 【請求項7】 前記記録再生ヘッドのオフトラック特性
    を測定するために、記録媒体の所定部分又は全面に、予
    めサーボトラックを記録しておき、前記記録再生ヘッド
    及び記録媒体の特性の測定に基づいた最適なトラック密
    度に変更する場合に、予め記録されているサーボトラッ
    クに上書きされることを特徴とする請求項6に記載の記
    録パターン形成方法。
  8. 【請求項8】 前記記録再生ヘッド及び記録媒体の特性
    の測定に基づいた最適なトラック密度に変更する場合
    に、前記複数のトラック密度に対して必要なパラメー
    タ、及び、複数の線記録密度に対応して必要なパラメー
    タが記録されている部分を除いた部分に、上書きされる
    ことを特徴とする請求項7に記載の記録パターンの形成
    方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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