JP2002170327A - 記録装置及びその方法並びに記録媒体 - Google Patents

記録装置及びその方法並びに記録媒体

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JP2002170327A
JP2002170327A JP2000363660A JP2000363660A JP2002170327A JP 2002170327 A JP2002170327 A JP 2002170327A JP 2000363660 A JP2000363660 A JP 2000363660A JP 2000363660 A JP2000363660 A JP 2000363660A JP 2002170327 A JP2002170327 A JP 2002170327A
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JP2000363660A
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Tsunemitsu Takase
経光 高瀬
Takashi Sasaki
敬 佐々木
Tadayuki Misaizu
忠之 美細津
Hideho Maeda
秀穂 前田
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、ユーザにとって使用効率を格段と向
上し得る記録装置及びその方法並びに記録媒体を実現し
ようとするものである。 【解決手段】第1の情報をディスク状記録媒体に書き込
む記録装置及びその方法並びに記録媒体において、外部
からの指令に応じて、ディスク状記録媒体の所定の記録
領域に第2の情報を付加する情報付加手段と、ディスク
状記録媒体が装填されたとき、記録領域に第2の情報が
付加されているか否かを判断する判断手段とを設け、判
断手段は、第2の情報が付加されていると判断したと
き、ディスク状記録媒体への第1の情報の書き込みを禁
止するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置及びその方
法並びに記録媒体に関し、例えば同一個所に一度だけ情
報を書き込めるCD−R(Compact Disc Recordable)
等のライトワンス(WO:Write Once)型の光ディスク
や、同一個所に何度でも情報を書き直せるCD−RW等
のリライタブル(RW:Rewritable)型の光ディスクに
データを読み書きする光ディスク装置に適用して好適な
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の光ディスク装置において
は、ホストコンピュータ2から与えられるデータ(以
下、これを元データと呼ぶ)をバッファメモリに順次蓄
えながら、これにCIRC(Cross Interleave Reed-So
lomon Code)エンコード処理及びEFM(Eight to Fou
rteen Modulation)変調処理等の所定の記録用データ処
理を施し、得られた所定フォーマットのデータを光ピッ
クアップを介して光ディスク(CD−R、CD−RW)
に書き込むようになされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのような光
ディスク装置のうち、CD−RW等のリライタブル型の
光ディスク装置では、光ディスクの記録面における同一
個所に何度でも情報を書き直し得る一方、必要に応じて
追記禁止を設定し得るようになされている。
【0004】ところが、かかる光ディスク装置は、フォ
ーマットコマンドが与えられると、フォーマットしたと
きに既に光ディスクに書き込まれているデータを全て消
去することとなり、ユーザが消去を望まない既存のデー
タまでをも消去するおそれがあった。
【0005】このため光ディスク装置では、一般に使用
されているフロッピー(登録商標)ディスクと同様に、
ユーザの操作に応じて一時的にフォーマット禁止及び書
き込み禁止を設定しておくことができれば、ユーザにと
って光ディスクを使用する際の効率をより一層向上させ
ることができる。
【0006】このことはCD−R等のライトワンス型の
光ディスク装置においても、一旦書き込んだ状態から追
記禁止にする手法が未だ提案されていなかった。
【0007】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、ユーザにとって使用効率を格段と向上し得る記録装
置及びその方法並びに記録媒体を提案しようとするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、第1の情報をディスク状記録媒体
に書き込む記録装置において、外部からの指令に応じ
て、ディスク状記録媒体の所定の記録領域に第2の情報
を付加する情報付加手段と、ディスク状記録媒体が装填
されたとき、記録領域に第2の情報が付加されているか
否かを判断する判断手段とを設け、判断手段は、第2の
情報が付加されていると判断したとき、ディスク状記録
媒体への第1の情報の書き込みを禁止するようにした。
【0009】このように記録装置では、装填されたディ
スク状記録媒体が既に書き込みがされているか否かにか
かわらず、書き込み禁止状態に設定するか否かをユーザ
の指示に応じて任意に設定することができる。
【0010】また本発明においては、第1の情報をディ
スク状記録媒体に書き込む記録方法において、外部から
の指令に応じて、ディスク状記録媒体の所定の記録領域
に第2の情報を付加する第1のステップと、ディスク状
記録媒体が装填されたとき、記録領域に第2の情報が付
加されているか否かを判断する第2のステップと、第2
の情報が付加されていると判断したとき、ディスク状記
録媒体への第1の情報の書き込みを禁止する第3のステ
ップとを設けるようにした。
【0011】このように記録方法では、装填されたディ
スク状記録媒体が既に書き込みがされているか否かにか
かわらず、書き込み禁止状態に設定するか否かをユーザ
の指示に応じて任意に設定することができる。
【0012】さらに本発明においては、第1の情報をデ
ィスク状記録媒体に書き込む記録処理を記録装置に実行
させるためのプログラムが記録された記録媒体におい
て、記録処理は、外部からの指令に応じて、ディスク状
記録媒体の所定の記録領域に第2の情報を付加する第1
のステップと、ディスク状記録媒体が装填されたとき、
記録領域に第2の情報が付加されているか否かを判断す
る第2のステップと、第2の情報が付加されていると判
断したとき、ディスク状記録媒体への第1の情報の書き
込みを禁止する第3のステップとを設けるようにした。
【0013】このように記録媒体に記録されたプログラ
ムを実行することにより、装填されたディスク状記録媒
体が既に書き込みがされているか否かにかかわらず、書
き込み禁止状態に設定するか否かをユーザの指示に応じ
て任意に設定することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面について、本願発明の一
実施の形態について説明する。
【0015】(1)本実施の形態による光ディスクの構
成 図1において、1は全体として本実施の形態による光デ
ィスク装置を示し、ホストコンピュータ2から与えられ
るデータD1を光ディスク(CD−R、CD−RW)3
に記録したり、これを光ディスク3から再生することが
できるようになされている。
【0016】すなわちかかる光ディスク装置1において
は、記録モード時、ホストコンピュータ2から順次与え
られるデータD1をインターフェース部4を介して内部
に取り込み、これをエンコーダ部5を介してバッファメ
モリ6に順次格納するようになされている。
【0017】エンコーダ部5は、レイヤードECC(Er
ror Correcting Code)付加処理部7、CIRC(Cross
interleave Reed-Solomon Coad)エンコード処理部
8、EFM(Eight to Fourteen Modulation)変調処理
部9から構成され、バッファメモリ6に格納したデータ
D1をセクタ単位(2〔kbyte〕単位)で順次読み出
し、当該データD1にレイヤードECC付加部7におい
て誤り訂正符号を付加すると共に、CIRCエンコード
処理部8においてCIRCエンコード処理及び同期デー
タの挿入処理を施し、さらにEFM変調処理部9におい
てEFM変調処理を施した後、かくして得られた書込み
データD2をRFアンプ10を介して光ピックアップ1
1に送出する。
【0018】光ピックアップ11は、レーザダイオー
ド、コリメータレンズ、対物レンズ及び受光素子等の光
学系デバイスと、レーザダイオードドライバ等の電気系
デバイスとを有し、供給される書込みデータD2に応じ
て変調した光ビームL1を光ディスク3の記録面に照射
する。
【0019】またこのとき光ピックアップ11は、光デ
ィスク3からの反射光L2に基づいてトラッキングエラ
ー信号及びフォーカスエラー信号等のサーボエラー信号
S1と、プッシュプル信号S2とを生成し、サーボエラ
ー信号S1をRFアンプ10を介してサーボ制御部12
に送出すると共に、プッシュプル信号S2をATIP
(Absolute Time In Pre-groove)デコーダ部13に送
出する。
【0020】サーボ制御部12は、供給されるサーボエ
ラー信号S1に基づいてスピンドルドライバ14を介し
てスピンドルモータ15を制御することにより、光ディ
スク3を所定速度で回転駆動する。またサーボ制御部1
2は、サーボエラー信号S1に基づいてスレッドドライ
バ16を介してスレッドモータ17を制御することによ
り、光ディスク3上の光ビームL1のビームスポット
(以下、これを単にビームスポットと呼ぶ)を光ディス
ク3の記録面に形成されたデータトラック(プリグルー
ブ又はランド)に沿って当該光ディスク3の径方向に移
動させる。さらにサーボ制御部12は、サーボエラー信
号S1に基づいて2軸アクチュエータドライバ18を介
して光ピックアップ11内の図示しない2軸アクチュエ
ータを制御することより、トラッキング制御及びフォー
カス制御を行う。
【0021】一方、ATIPデコーダ部13は、供給さ
れるプッシュプル信号S2をデコード処理することによ
り、光ディスク3におけるそのときのビームスポットの
絶対番地を検出し、これをCPU(Central Processing
Unit)19に送出する。
【0022】すなわちATIPデコーダ部13は、プッ
シュプル信号S2をその内部に設けられた中心周波数2
2.05〔Hz〕とする±1〔kHz〕の範囲のバンドパスフィ
ルタ回路を通すことにより当該プッシュプル信号S2に
含まれるウォブル成分を抽出すると共に、当該ウォブル
成分にFM復調処理を施すことによりそのときビームス
ポットが位置している光ディスク3上の絶対番地を検出
し、これをアドレス情報S3としてCPU19に送出す
る。
【0023】またATIPデコーダ部13は、上述のよ
うなデコード処理により得られる光ディスク3上での絶
対番地が変化するごとに(すなわち光ディスク3におけ
るビームスポットが走査するセクタが変わるごとに)、
これを知らせるシンク割込信号S4をCPU19に送出
する。
【0024】かくしてCPU19は、ATIPデコーダ
部13から与えられるこれらアドレス情報信号S3及び
シンク割込信号S4に基づいて、光ディスク3における
そのときの記録位置を順次認識し、当該認識結果に基づ
いて記録データD2を正しく光ディスク3に記録し得る
ように、必要な制御処理を実行する。
【0025】これに対して再生モード時、CPU19
は、サーボ制御部12を制御することにより、上述の記
録モード時と同様にして、光ディスク3を所定速度で回
転駆動させると共に、ビームスポットを光ディスク3の
データトラックに沿って移動させ、かつトラッキング制
御及びフォーカス制御を行わせる。
【0026】またCPU19は、上述した光ピックアッ
プ11内のレーザダイオードを駆動することにより光ビ
ームL1を光ディスク3に向けて発射させる。この結果
この光ビームL1が光ディスク3の記録面において反射
し、その反射光L2に基づき得られるRF信号でなる光
ディスク3から読み出された読出しデータD3が光ピッ
クアップ11からRFアンプ10を介してデコーダ部2
0に与えられる。
【0027】デコーダ部20は、PLL(Phase Locked
Loop)回路21、同期データ検出部22、EFM復調
部23、CIRCデコード部24及びレイヤードECC
復調部25から構成されており、PLL回路21におい
て供給される読出しデータD3からクロックCLKを抽
出し、当該抽出したクロックCLKを読出しデータD3
と共に同期データ検出部22に送出する。
【0028】同期データ検出部22は、供給されるクロ
ックCLKに基づいて、上述した同期データのデータパ
ターンよりも前後に所定ピットずつ大きいパルス幅の同
期データ検出用ウィンドウパルスを生成する。そして同
期データ検出部22は、この同期データ検出用ウィンド
ウパルスを順次検出すると共に、検出結果に基づいて、
読出しデータD3を所定単位で順次EFM復調部23に
送出する。
【0029】そしてこの読出しデータD3は、この後E
FM復調部23においてEFM復調処理され、CIRC
デコード部24においてCIRC復号化処理され、さら
にレイヤードECC復調部25において誤り訂正処理が
施されることにより記録前の元のフォーマットのデータ
に変換され、この後インターフェース回路4を介してホ
ストコンピュータ2に送出される。
【0030】このようにしてこの光ディスク装置1で
は、ホストコンピュータ2から与えられるデータD1を
光ディスク3に記録したり、当該光ディスク3に記録さ
れているデータを再生してホストコンピュータ2に送出
することができるようになされている。
【0031】実際上この光ディスク装置1においては、
光ディスク3の記録面3Aには、図2に示すように、デ
ィジタルオーディオデータ(すなわち読出しデータ)D3
が記録されているプログラムエリアA1以外にもユーザ
の使い勝手を向上するための付加情報が記録されている
サブコードデータエリアA2が割り当てられている。
【0032】このサブコードデータエリアA2は、パワ
ーキャリブレーションエリア(PCA:Power Calibrat
ion Area)A2A、プログラムメモリエリア(PMA:
Program Memory Area)A2B、リードインエリアA2
C及びリードアウトエリアA2Dからなる。
【0033】そして光ディスク3の記録面3Aには、パ
ワーキャリブレーションエリア(PCA:Power Calibr
ation Area)A2A、プログラムメモリエリア(PM
A:Program Memory Area)A2B、リードインエリア
A2C、プログラムエリアA1及びリードアウトエリア
A2Dの順で内周側から順次記録されている。
【0034】この場合、光ディスク3の記録面3Aにお
ける各エリアA1、A2の配列及び内容は、いわゆるオ
レンジブック(Orange Book)で規定された物理的フォ
ーマットに従って決定される。
【0035】このうちパワーキャリブレーションエリア
(PCA)A2Aは、光ピックアップ11内のレーザダ
イオードの光量制御用に利用される領域である。
【0036】プログラムメモリエリア(PMA)A2B
は、光ディスク3の記録過程に関する種々の情報を一時
的に保持するための領域であり、供給されるディジタル
オーディオデータD3の98フレームごとに成り立つサ
ブコード信号が書き込まれるようになされている。
【0037】このサブコード信号のうちQチャンネルに
相当するデータ(以下、これをサブコードQデータと呼
ぶ)DQは、図3に示すように、同期パターンの一部を
表す「S0、S1」、音楽信号のチャンネル数やプリエ
ンファシスの有無などの制御信号を表す「CONTRO
L」、各種モード及びアドレス情報を表す「ADR」、
トラック番号を表す「TNO」、インデックス番号を表
す「POINT」、曲中の経過時間を絶対時間情報で表
す「MIN」、「SEC」及び「FRAME」、将来的
にコマンド等を定義するためにリザーブとして空けてあ
る「ZERO」、曲中の経過時間を相対時間情報で表す
「PMIN」、「PSEC」及び「PFRAME」、デ
ータ伝送の誤りを検出するための巡回冗長検査を表す
「CRC(Cyclic Redundancy Check)」の順番で順次
記述されている。
【0038】リードインエリアA2Cは、プログラムエ
リアA1に記録されるディジタルオーディオデータD3
の記録開始を設定するための導入部となる領域である。
リードアウトエリアA2Dは、プログラムエリアA1に
記録されるディジタルオーディオデータD3の記録終了
を設定するための導出部となる領域である。
【0039】なおサブコードQデータDQの記述内容
は、リードインエリアA2C、プログラムエリアA1及
びリードアウトエリアA2Cごとに分かれており、それ
ぞれ異なる内容が記述されるようになされている。
【0040】ここでサブコードQデータDQのうち「A
DR」には、通常、第0〜第5のモード(Mode0〜
Mode5)のように6種類のモードが設定されてお
り、本実施の形態においては第6のモード(Mode
6)が必要に応じて拡張的に設定されている。
【0041】この場合第0のモード(Mode0)に
は、未だフォーマットされていない消去パターンが記録
されており、第1のモード(Mode1)は、記録トラ
ックの開始時間及び終了時間が記録されている。また第
2のモード(Mode2)には、光ディスク3のID
(Identification)番号及び当該光ディスク3の種類が
記録されており、第3のモード(Mode3)には、ス
キップする記録トラックの情報が記録されている。さら
に第4のモード(Mode4)及び第6のモード(Mo
de6)は、将来的にコマンド等を定義するために空け
てあるリザーブであり、第5のモード(Mode5)に
は、再生しない時間を表す時間情報が記録されている。
【0042】実際にサブコードQデータDQのうち「A
DR」において第6のモード(Mode6)が設定され
た場合、当該サブコードQデータDQでは、図4に示す
ように、「CONTROL」に「0」が、「ADR」に
「6」が、「TNO」に「00」が、「POINT」に
「00」が、「MIN」に「00」が、「SEC」に
「00」が、「FRAME」に「00」が、「ZER
O」に「01〜09」が、「PMIN」に「00」が、
「PSEC」に「00」が、「PFRAME」に「0
0」が順次割り当てられる。
【0043】本実施の形態において光ディスク装置1で
は、CPU19は、ホストコンピュータ2から書き込み
禁止(すなわちライトプロテクト)を表す旨のコマンド
(以下、これをライトプロテクトコマンドと呼ぶ)を受
けると、現在装填されている光ディスク3の記録面3A
のプログラムメモリエリア(PMA)A2Bに第6のモ
ード(Mode6)をフォーマットすることにより、当
該光ディスク3を書き込み禁止状態に設定し得るように
なされている。
【0044】またCPU19は、ホストコンピュータ2
から書き込み禁止の解除を表す旨のコマンド(以下、こ
れをノットライトプロテクトコマンドと呼ぶ)を受ける
と、現在装填されている光ディスク3がCD−RW等の
リライタブル型の光ディスクであって、かつ現在書き込
み禁止(すなわちライトプロテクト)状態に設定されて
いる場合には、当該光ディスク3の記録面3Aのプログ
ラムメモリエリア(PMA)A2Bにフォーマットされ
ている第6のモード(Mode6)を消去することによ
り、当該光ディスク3を再度書き込み可能状態に設定し
直し得るようになされている。
【0045】さらにCPU19は、ホストコンピュータ
2から記録動作を実行する旨のコマンド(以下、これを
ライトコマンドと呼ぶ)を受けると、現在装填されてい
る光ディスク3の記録面3Aにおけるプログラムエリア
A1にディジタルオーディオデータD3を記録するよう
になされている。
【0046】次にこの光ディスク装置1の記録モード時
におけるCPU19の一連の処理手順について説明す
る。この光ディスク装置1において、CPU19は、ユ
ーザによって光ディスク3が装填されると、図5に示す
書き込み設定処理手順RT1をステップSP0から開始
し続くステップSP1において、装填された光ディスク
3の種類をその記録面3Aに記録されているプログラム
メモリエリア(PMA)A2Bの記述内容に基づいて判
別する。
【0047】続いてCPU19は、ステップSP2に進
んで、ホストコンピュータ2からコマンドを待ち受け、
やがて肯定結果を得るとステップSP3に進んで、与え
られたコマンドがライトプロテクトコマンドであるか否
かを判断する。
【0048】このステップSP3において肯定結果が得
られたとき、CPU19は、ステップSP4に進んで、
装填された光ディスク3の記録面3Aのプログラムメモ
リエリア(PMA)A2Bに第6のモード(Mode
6)をフォーマットするようにして、当該光ディスク3
を書き込み禁止状態に設定した後、再度ステップSP2
に戻ってホストコンピュータ2からのコマンドを待ち受
ける。
【0049】これに対してステップSP3において否定
結果を得ると、このことは与えられたコマンドがライト
プロテクトコマンド以外の他のコマンドであることを表
しており、このときCPU19は、ステップSP5に進
んで、当該コマンドがノットライトプロテクトコマンド
であるか否かを判断する。
【0050】このステップSP5において肯定結果が得
られたとき、CPU19は、ステップSP6に進んで、
現在装填されている光ディスク3がCD−RW等のリラ
イタブル型の光ディスクであって、かつ現在書き込み禁
止(すなわちライトプロテクト)状態に設定されている
場合には、プログラムメモリエリア(PMA)A2Bに
フォーマットされている第6のモード(Mode6)を
消去するようにして、当該光ディスク3を再度書き込み
可能状態に設定した後、再度ステップSP2に戻ってホ
ストコンピュータ2からのコマンドを待ち受ける。一
方、これ以外の例えばCD−R等のライトワンス型の光
ディスク3の場合にはライトプロテクトを解除できない
ため、CPU19は、そのまま何もすることなくステッ
プSP2に戻る。
【0051】これに対してステップSP5において否定
結果が得られたとき、このことは与えられたコマンドが
ライトプロテクトコマンド及びノットライトプロテクト
コマンド以外の他のコマンドであることを表しており、
このときCPU19は、ステップSP7に進んで、当該
コマンドがライトコマンドであるか否かを判断する。
【0052】このステップSP7において肯定結果が得
られたとき、CPU19は、ステップSP8に進んで、
現在装填されている光ディスク3の記録面3Aにおける
プログラムメモリエリア(PMA)に第6のモード(M
ode6)がフォーマットされているか否かを判断す
る。
【0053】このステップSP8において肯定結果が得
られると、このことは当該光ディスク3が書き込み禁止
状態に設定されていることを表しており、このときCP
U19は、ステップSP9に進んで、ライトプロテクト
がフォーマットされている旨をホストコンピュータ2に
通知した後、再度ステップSP2に戻ってホストコンピ
ュータ2からのコマンドを待ち受ける。
【0054】これに対してステップSP8において否定
結果が得られると、CPU19は、ステップSP10に
進んで、当該光ディスク3の記録面3Aにおいてリード
インエリアA2C及びリードアウトエリアA2Dへの記
述を行うことを前提として、プログラムエリアA1にデ
ィジタルオーディオデータD3を記録した後、再度ステ
ップSP2に戻ってホストコンピュータ2からのコマン
ドを待ち受ける。
【0055】このようにしてこの光ディスク装置1で
は、CD−RW等のリライタブル型の光ディスク3につ
いて、既に書き込みがされているか否かにかかわらず、
書き込み禁止(すなわちライトプロテクト)状態に設定
するか否かをユーザの指示に応じて任意に設定すること
ができると共に、既に書き込み禁止状態にあってもユー
ザの指示に応じて任意に解除することができる。
【0056】以上の構成において、この光ディスク装置
1では、装填された光ディスク3の種類を判別してお
き、ホストコンピュータ2から与えられたコマンドがラ
イトプロテクトコマンドである場合には、CD−ROM
等の再生専用型を除くCD−RW等のリライタブル型又
はCD−R等のライトワンス型の光ディスク3に対し
て、その記録面3Aにおけるプログラムメモリエリア
(PMA)A2Bに第6のモード(Mode6)をフォ
ーマットすることにより、当該光ディスク3を記録容量
が残存するか否かにかかわらず、書き込み禁止状態に設
定することができる。
【0057】従って現在装填されている光ディスク3が
CD−RW等のリライタブル型又はCD−R等のライト
ワンス型であって、かつ現在書き込み禁止状態に設定さ
れている場合には、この後ホストコンピュータ2からラ
イトコマンドが与えられても、書き込み動作を実行しな
い。
【0058】一方、ホストコンピュータ2からノットラ
イトプロテクトコマンドが与えられたとき、現在装填さ
れている光ディスク3がCD−RW等のリライタブル型
であって、かつ現在書き込み禁止状態に設定されている
場合には、プログラムメモリエリア(PMA)A2Bに
フォーマットされている第6のモード(Mode6)を
消去して、当該光ディスク3を再度書き込み可能状態に
設定することができる。
【0059】この結果、ホストコンピュータ2からフォ
ーマットコマンドが与えられた場合でも、記録面3Aを
フォーマットすることなく既に光ディスク3に書き込ま
れているデータを消去するのを未然に防止することがで
きる。
【0060】このように光ディスク装置1では、装填さ
れた光ディスク3が既に書き込みがされているか否かに
かかわらず、あたかもフロッピーディスクと同様に、書
き込み禁止状態に設定するか否かをユーザの指示に応じ
て任意に設定することができると共に、既に書き込み禁
止状態にあってもユーザの指示に応じて任意に解除する
ことができる。
【0061】以上の構成によれば、この光ディスク装置
1において、装填された光ディスク3にディジタルオー
ディオデータD3を記録する際、ユーザの操作に応じて
当該光ディスク3に対して書き込み禁止状態に設定する
一方、光ディスク3の種類によっては既に書き込み禁止
状態にあってもユーザの指示に応じて任意に解除するよ
うにしたことにより、装填された光ディスク3が既に書
き込みがされているか否かにかかわらず、あたかも一般
に使用されているフロッピーディスクと同様に取り扱う
ことができ、かくしてユーザにとって光ディスク3を利
用する際の効率をより一層向上させることができる。
【0062】(2)他の実施の形態なお上述のように本
実施の形態においては、本発明をCD−R及びCD−R
Wに対応する光ディスク装置1に適用するようにした場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばC
D−R及びCD−RW以外のDVD(Digital Versatil
e Disc)−R若しくはDVD−RW等の書き込み可能な
光ディスクや、MO(Magneto Optical Disk)ディスク
等の光磁気ディスク等の種々のディスク状記録媒体に対
応するこの他種々の記録装置に広く適用することができ
る。
【0063】また上述のように本実施の形態において
は、ホストコンピュータ2からのコマンド(指令)に応
じて、光ディスク(ディスク状記録媒体)3の記録面3
Aにおけるプログラムメモリエリア(PMA)(所定の
記録領域)A2Bに第6のモード(Mode6)をフォ
ーマットする(すなわち第2の情報を付加する)情報付
加手段を、CPU19から構成するようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、要はディスク状
記録媒体へのディジタルオーディオデータ(第1の情
報)D3の書き込みを禁止することができれば、種々の
構成からなる情報付加手段を用いて、当該ディスク状記
録媒体に対して種々の情報(第2の情報)を種々の手法
で付加するようにしても良い。
【0064】さらに上述のように本実施の形態において
は、光ディスク装置(記録装置)1に光ディスク(ディ
スク状記録媒体)3が装填されたとき、光ディスク(デ
ィスク状記録媒体)3の記録面3Aにおけるプログラム
メモリエリア(PMA)(記録領域)A2Bに第6のモ
ード(Mode6)(第2の情報)が付加されているか
否かを判断する判断手段を、CPU19から構成するよ
うにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、種々の構成からなる判断手段を用いて第2の情報が
付加されていることを判断するようにしても良い。
【0065】さらに上述のように本実施の形態において
は、ホストコンピュータ2からのコマンド(指令)に応
じて、光ディスク(ディスク状記録媒体)3の記録面3
Aにおけるプログラムメモリエリア(PMA)(記録領
域)A2Bから第6のモード(Mode6)(第2の情
報)を除去する情報除去手段を、CPU19から構成す
るようにした場合について述べたが、本発明はこれに限
らず、要はディスク状記録媒体への第1の情報の書き込
みを許可することができれば、種々の構成からなる情報
除去手段を用いて、当該ディスク状記録媒体から種々の
情報(第2の情報)を種々の手法で除去するようにして
も良い。
【0066】さらに上述のように本実施の形態において
は、光ディスク(ディスク状記録媒体)3の記録面3A
におけるプログラムメモリエリア(PMA)(記録領
域)A2Bに第6のモード(Mode6)(第2の情
報)が付加されていないと判断した場合に、ディスク状
記録媒体への第1の情報の書き込みを許可する判断手段
を、CPU19から構成するようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、種々の構成からなる判
断手段を用いて第2の情報が付加されていないことを判
断するようにしても良い。
【0067】さらに上述のように本実施の形態において
は、光ディスク(ディスク状記録媒体)3の種類を判別
する判別手段としてCPU19を適用し、当該CPU1
9はCD−RW等のリライタブル型の光ディスクのみを
判別対象として、その記録面におけるプログラムメモリ
エリア(PMA)(記録領域)A2Bから第6のモード
(Mode6)(第2の情報)を除去するようにした場
合について述べたが、本発明はこれに限らず、種々の構
成からなる判別手段を用いて、読み書き可能な種々のデ
ィスク状記録媒体を判別対象とするようにしても良い。
【0068】
【発明の効果】以上の構成によれば、第1の情報をディ
スク状記録媒体に書き込む記録装置において、外部から
の指令に応じて、ディスク状記録媒体の所定の記録領域
に第2の情報を付加する情報付加手段と、ディスク状記
録媒体が装填されたとき、記録領域に第2の情報が付加
されているか否かを判断する判断手段とを設け、判断手
段は、第2の情報が付加されていると判断したとき、デ
ィスク状記録媒体への第1の情報の書き込みを禁止する
ようにしたことにより、装填されたディスク状記録媒体
が既に書き込みがされているか否かにかかわらず、書き
込み禁止状態に設定するか否かをユーザの指示に応じて
任意に設定することができ、かくしてユーザにとって使
用効率を格段と向上し得る記録装置を実現できる。
【0069】また本発明によれば、第1の情報をディス
ク状記録媒体に書き込む記録方法において、外部からの
指令に応じて、ディスク状記録媒体の所定の記録領域に
第2の情報を付加する第1のステップと、ディスク状記
録媒体が装填されたとき、記録領域に第2の情報が付加
されているか否かを判断する第2のステップと、第2の
情報が付加されていると判断したとき、ディスク状記録
媒体への第1の情報の書き込みを禁止する第3のステッ
プとを設けるようにしたことにより、装填されたディス
ク状記録媒体が既に書き込みがされているか否かにかか
わらず、書き込み禁止状態に設定するか否かをユーザの
指示に応じて任意に設定することができ、かくしてユー
ザにとって使用効率を格段と向上し得る記録方法を実現
できる。
【0070】さらに本発明によれば、第1の情報をディ
スク状記録媒体に書き込む記録処理を記録装置に実行さ
せるためのプログラムが記録された記録媒体において、
記録処理は、外部からの指令に応じて、ディスク状記録
媒体の所定の記録領域に第2の情報を付加する第1のス
テップと、ディスク状記録媒体が装填されたとき、記録
領域に第2の情報が付加されているか否かを判断する第
2のステップと、第2の情報が付加されていると判断し
たとき、ディスク状記録媒体への第1の情報の書き込み
を禁止する第3のステップとを設けるようにしたことに
より、装填されたディスク状記録媒体が既に書き込みが
されているか否かにかかわらず、書き込み禁止状態に設
定するか否かをユーザの指示に応じて任意に設定するこ
とができ、かくしてユーザにとって使用効率を格段と向
上し得る記録媒体を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による光ディスク装置の構成を示
すブロック図である。
【図2】光ディスクの記録面における各エリアの説明に
供する略線図である。
【図3】サブコードQデータの内容の説明に供する概念
図である。
【図4】サブコードQデータの内容の説明に供する概念
図である。
【図5】書き込み設定処理手順の説明に供するフローチ
ャートである。
【符号の説明】
1……光ディスク装置、2……ホストコンピュータ、3
……光ディスク、3A……記録面、11……光ピックア
ップ、19……CPU、D3……ディジタルオーディオ
データ(読出しデータ)、DQ……サブコードQデー
タ、A1……プログラムエリア、A2……サブコードデ
ータエリア、A2A……パワーキャリブレーションエリ
ア(PCA)、A2B……プログラムメモリエリア(P
MA)、A2C……リードインエリア、A2D……リー
ドアウトエリア、R1……書き込み設定処理手順。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 美細津 忠之 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 (72)発明者 前田 秀穂 東京都品川区北品川6丁目7番35号ソニー 株式会社内 Fターム(参考) 5D044 BC04 CC04 DE17 DE49 EF05 EF10 FG18 5D066 HA01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の情報をディスク状記録媒体に書き込
    む記録装置において、 外部からの指令に応じて、上記ディスク状記録媒体の所
    定の記録領域に第2の情報を付加する情報付加手段と、 上記ディスク状記録媒体が装填されたとき、上記記録領
    域に上記第2の情報が付加されているか否かを判断する
    判断手段とを具え、 上記判断手段は、上記第2の情報が付加されていると判
    断したとき、上記ディスク状記録媒体への上記第1の情
    報の書き込みを禁止することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】外部からの指令に応じて、上記ディスク状
    記録媒体の上記記録領域から上記第2の情報を除去する
    情報除去手段を具え、 上記判断手段は、上記記録領域に上記第2の情報が付加
    されていないと判断したとき、上記ディスク状記録媒体
    への上記第1の情報の書き込みを許可することを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】上記ディスク状記録媒体の種類を判別する
    判別手段を具え、 上記情報除去手段は、上記判別手段の判別結果に基づく
    所定種類のディスク状記録媒体のみ、上記記録領域から
    上記第2の情報を除去することを特徴とする請求項2に
    記載の記録装置。
  4. 【請求項4】第1の情報をディスク状記録媒体に書き込
    む記録方法において、 外部からの指令に応じて、上記ディスク状記録媒体の所
    定の記録領域に第2の情報を付加する第1のステップ
    と、 上記ディスク状記録媒体が装填されたとき、上記記録領
    域に上記第2の情報が付加されているか否かを判断する
    第2のステップと、 上記第2の情報が付加されていると判断したとき、上記
    ディスク状記録媒体への上記第1の情報の書き込みを禁
    止する第3のステップとを具えることを特徴とする記録
    方法。
  5. 【請求項5】外部からの指令に応じて、上記ディスク状
    記録媒体の上記記録領域から上記第2の情報を除去する
    第4のステップと、 上記記録領域に上記第2の情報が付加されていないと判
    断したとき、上記ディスク状記録媒体への上記第1の情
    報の書き込みを許可する第5のステップとを具えること
    を特徴とする請求項4に記載の記録方法。
  6. 【請求項6】上記第4のステップでは、 上記ディスク状記録媒体の種類を判別した後、当該判別
    結果に基づく所定種類のディスク状記録媒体のみ、上記
    記録領域から上記第2の情報を除去することを特徴とす
    る請求項5に記載の記録方法。
  7. 【請求項7】第1の情報をディスク状記録媒体に書き込
    む記録処理を記録装置に実行させるためのプログラムが
    記録された記録媒体において、 上記記録処理は、 外部からの指令に応じて、上記ディスク状記録媒体の所
    定の記録領域に第2の情報を付加する第1のステップ
    と、 上記ディスク状記録媒体が装填されたとき、上記記録領
    域に上記第2の情報が付加されているか否かを判断する
    第2のステップと、 上記第2の情報が付加されていると判断したとき、上記
    ディスク状記録媒体への上記第1の情報の書き込みを禁
    止する第3のステップとを具えることを特徴とする記録
    媒体。
  8. 【請求項8】外部からの指令に応じて、上記ディスク状
    記録媒体の上記記録領域から上記第2の情報を除去する
    第4のステップと、 上記記録領域に上記第2の情報が付加されていないと判
    断したとき、上記ディスク状記録媒体への上記第1の情
    報の書き込みを許可する第5のステップとを具えること
    を特徴とする請求項7に記載の記録媒体。
  9. 【請求項9】上記第4のステップでは、 上記ディスク状記録媒体の種類を判別した後、当該判別
    結果に基づく所定種類のディスク状記録媒体のみ、上記
    記録領域から上記第2の情報を除去することを特徴とす
    る請求項8に記載の記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8108314B2 (en) 2003-10-16 2012-01-31 Sharp Kabushiki Kaisha Content use control device, recording device, reproduction device, recording medium, and content use control method
US9064095B2 (en) 2003-10-16 2015-06-23 Sharp Kabushiki Kaisha Content use control device, recording device, reproduction device, recording medium, and content use control method

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