JP2002170258A - サーボ制御システム、その調整方法及び情報記録再生装置 - Google Patents

サーボ制御システム、その調整方法及び情報記録再生装置

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JP2002170258A
JP2002170258A JP2000369897A JP2000369897A JP2002170258A JP 2002170258 A JP2002170258 A JP 2002170258A JP 2000369897 A JP2000369897 A JP 2000369897A JP 2000369897 A JP2000369897 A JP 2000369897A JP 2002170258 A JP2002170258 A JP 2002170258A
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signal
servo control
error signal
balance
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JP2000369897A
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English (en)
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Yoshio Arai
義雄 新井
Eiji Satake
英二 佐竹
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディフェクト検出時やレイヤジャンプ時のサ
ーボ制御の引き込みの劣化を防止すると共に、フォーカ
スサーボ制御系の調整精度を向上させるサーボ制御シス
テム、その調整方法及び情報再生装置を提供する。 【解決手段】 サーボ制御システムは、光ピックアップ
12からの検出信号に基づいてフォーカスエラー信号F
Eを生成するFE信号生成回路20と、フォーカスエラ
ー信号FEに基づいてフォーカスサーボ制御を行うフォ
ーカスサーボ制御部30と、光ピックアップ12からの
検出信号に基づいて再生信号RFのリップル信号RFR
Pを生成するRFリップル信号生成回路22、再生信号
RFのリップル信号RFRPに基づいてフォーカスバラ
ンス調整を行うフォーカスバランス調整部60を含む。
フォーカスバランス調整部60は、フォーカスループゲ
イン調整の粗調と微調の間に、FE信号生成回路20の
フォーカスバランス調整と、フォーカスサーボ制御部3
0のフォーカスバランス調整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーボ制御システ
ム、その調整方法及び情報記生装置に関し、例えば情報
再生装置の調整に好適なサーボ制御システム、その調整
方法及び当該サーボ制御システムを含む情報再生装置に
関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】CD(Co
mpact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc、Digi
tal Video Disc)、MOD(Magnet Optical Disc)な
どのディスク(広義には、記録媒体)を用いるディスク
装置(広義には、情報再生装置)においては、画像デー
タや音データの再生や記録に先立って、ピックアップ
(広義には、ヘッド)のサーボ制御を適切に行うため、
各種調整を行う必要がある。
【0003】フォーカス制御を例にとれば、ループゲイ
ン調整によりフォーカスサーボ制御系を調整して、信号
が正しく読めるようになった後、ピックアップのフォー
カスバランス調整を行う。
【0004】ループゲイン調整は、例えばピックアップ
の光検出器で検出された再生信号(広義には、読み取り
信号)に基づいて生成されるフォーカス誤差を示すフォ
ーカスエラー信号FEに対して、フォーカスサーボ制御
系のループゲインの最適化を図る。
【0005】フォーカスバランス調整は、例えばピック
アップの光検出器で検出された再生信号の振幅が最大と
なるように、フォーカスエラー信号FEのバランス調整
を行う。この場合、例えば再生信号の振幅を示すアナロ
グ信号をディジタル変換し、得られたディジタルデータ
に対してローパスフィルタ処理を行う。そして、ローパ
スフィルタ処理により雑音などの高周波成分が除去され
たディジタルデータが最大値となるようなオフセット値
を、フォーカスエラー信号FEがディジタル変換された
値に付加するようにしていた。
【0006】しかしながら、このようなフォーカスサー
ボ制御系において、ディスクの傷などによるディフェク
ト検出時やレイヤジャンプ時のように、サーボ制御が困
難なとき、フォーカスサーボ制御系を一時的にホールド
するが、このような場合、例えばフォーカスアクチュエ
ータ駆動信号には、フォーカスバランス調整時のオフセ
ット値がそのまま付加された状態となるため、サーボ制
御系の引き込みを劣化させてしまうという問題がある。
【0007】また、フォーカスバランス調整によって、
それに先立って行われたループゲイン調整値にズレが生
じてしまい、フォーカスサーボ制御系の調整精度の劣化
を招くという問題があった。
【0008】本発明は、以上のような技術的課題に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、ディ
フェクト検出時やレイヤジャンプ時のサーボ制御の引き
込みの劣化を防止すると共に、フォーカスサーボ制御系
の調整精度を向上させるサーボ制御システム、その調整
方法及び情報再生装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、ピックアップのサーボ制御を行うと共に、
前記サーボ制御が不可能な条件が発生した場合に、少な
くとも前記ピックアップのフォーカス位置を移動させる
ための制御信号が、所与の基準電圧に保持されるサーボ
制御システムであって、前記ピックアップのフォーカス
位置に応じて前記フォーカスエラー信号を生成するフォ
ーカスエラー信号生成手段と、前記フォーカスエラー信
号生成手段によって生成されたフォーカスエラー信号に
基づいて、前記ピックアップのフォーカス位置を移動さ
せるフォーカス制御を行うフォーカス制御手段と、前記
ピックアップからの読み取り信号に基づいて、フォーカ
スバランスを調整するためのフォーカスバイアス電圧を
生成するフォーカスバランス調整手段とを含み、前記フ
ォーカスバランス調整手段は、前記所与の基準電圧を基
準に前記フォーカスバイアス電圧により前記フォーカス
エラー信号生成手段でのフォーカスバランスを調整した
状態で、前記フォーカスバイアス電圧に基づいて生成し
たフォーカスバイアス値により前記フォーカス制御手段
でのフォーカスバランスを調整することを特徴とする。
【0010】ここで、ピックアップのサーボ制御が不可
能な場合とは、例えばディスクなどの記録媒体の記録面
の汚れ、傷、ブラックドットなどが原因となるディフェ
クト検出時や、例えばDVDなどの光ディスクのように
情報記録媒体の情報記録層が複数から構成されている場
合に再生途中に再生対象とする情報記録層を切り換える
レイヤジャンプ時など、フォーカス制御の基準となるピ
ックアップの読み取り信号が不確定状態となるため制御
不可能な状態が発生する場合をいう。
【0011】また、フォーカスエラー信号生成手段での
フォーカスバランス調整とは、所与の基準電圧を基準
に、正負両方向の振幅が同等のフォーカスエラー信号を
生成することをいう。
【0012】また、フォーカス制御手段でのフォーカス
バランス調整とは、例えばディジタル信号化されたフォ
ーカスエラー信号に対してオフセット値を付加すること
によって、ディジタル信号処理されるサーボ制御の基準
となるフォーカスエラー信号のバランス調整を行うこと
をいう。
【0013】本発明によれば、サーボ制御が不可能な場
合に、例えば異常制御を回避するためにピックアップの
フォーカス位置を移動させるための制御信号が所与の基
準電圧に固定化されるサーボ制御システムにおいて、フ
ォーカスバランス調整手段により、フォーカスバランス
電圧でフォーカスエラー信号のフォーカスバランス調整
を行った後に、例えばフォーカス制御手段でフォーカス
バランス調整を行うようにしている。これにより、常に
対称な波形のフォーカスエラー信号に基づいてフォーカ
ス制御を行うことができるので、フォーカス制御手段に
おけるフォーカス制御が所与の基準電圧を基準に対し
て、偏ったフォーカスバイアス値が付加されることがな
くなる。これは、サーボ制御が不可能な場合に上述した
制御信号が固定化されても、サーボ制御が不可能な状態
から可能な状態となった場合に、所与の基準電圧から当
該フォーカスバイアス値が付加された制御信号に回復さ
せる必要がなくなることを意味する。その結果、サーボ
制御の引き込みの時間を短縮化することができることを
意味する。
【0014】また本発明は、前記フォーカス制御手段
は、前記フォーカスバランス調整手段によるフォーカス
バランス調整の前後に、前記フォーカス制御手段により
制御される制御ループのゲイン調整を行うループゲイン
調整手段を含むことを特徴とする。
【0015】フォーカスエラー信号は、デフォーカス量
を電圧値で示したものであり、デフォーカス量に対応す
る電圧値を示す感度として表すことができる。フォーカ
スサーボ制御のループ特性に着目すると、この感度が大
きいときループゲイン値が大きくなり、感度が小さいと
きループゲイン値が小さくなる。この感度は、基準電圧
における傾きに対応することから、フォーカスバランス
調整後に感度及びループゲインが大きく異なるため、本
発明によればフォーカスバランス調整後に、再びループ
ゲイン調整を行うことによって、フォーカスサーボ制御
の調整精度を大幅に向上させることが可能となる。
【0016】また本発明は、前記ループゲイン調整手段
は、前記制御ループを一巡した後の位相変化に基づいて
前記制御ループのゲインを調整することを特徴とする。
【0017】本発明によれば、位相比較によりゲイン調
整を行うようにしたので、他の素子のゲイン特性の影響
を受けることなく、精度良くゲイン調整を行うことがで
き、なおかつ簡素な構成でゲイン調整が可能となる。
【0018】また本発明は、前記フォーカスエラー信号
生成手段は、前記ピックアップに備えられた第1乃至4
の信号検出手段のうち、互いに対角に位置する第1及び
第3の信号検出手段で検出された検出信号を加算した第
1の加算信号と、第2及び第4の信号検出手段で検出さ
れた検出信号を加算した第2の加算信号との差分に基づ
いて前記フォーカスエラー信号を生成し、前記フォーカ
スバランス調整手段は、前記第1及び第2の加算信号の
いずれかに、前記フォーカスバイアス電圧を印加するこ
とを特徴とする。
【0019】本発明によれば、第1及び第2の加算信号
のいずれか一方に、フォーカスバイアス電圧を印加し
て、第1及び第2の加算信号の差分に基づいて生成され
るフォーカスエラー信号のフォーカスバランス調整を簡
素な構成で実現できる。
【0020】また本発明は、前記フォーカスバランス調
整手段は、前記読み取り信号のリップル信号の振幅が最
大となるように、前記フォーカスバイアス電圧を生成す
ることを特徴とする。
【0021】本発明によれば、記録媒体から読み出され
た読み取り信号のリップル信号の振幅が最大となるよう
にフォーカスバイアス電圧を生成するようにしたので、
これによりフォーカスバランス調整されたフォーカスエ
ラー信号を用いることによって、精度良くサーボ制御を
行うことができる。
【0022】また本発明は、前記フォーカスバランス調
整手段は、前記読み取り信号のリップル信号の振幅が最
大となるように、前記フォーカス制御手段に供給される
フォーカスエラー信号に、前記フォーカスバイアス値を
付加することを特徴とする。
【0023】本発明によれば、記録媒体から読み出され
た読み取り信号のリップル信号の振幅が最大となるよう
にフォーカスバイアス値を生成するようにしたので、フ
ォーカスサーボ制御の微調整時の精度を高精度で行うこ
とができる。
【0024】また本発明は、ピックアップのフォーカス
位置に応じてフォーカスエラー信号を生成するフォーカ
スエラー信号生成手段と、前記フォーカスエラー信号生
成手段によって生成されたフォーカスエラー信号に基づ
いて、前記ピックアップのフォーカス位置を移動させる
フォーカス制御を行うフォーカス制御手段と、前記ピッ
クアップからの読み取り信号に基づいて、フォーカスバ
ランスを調整するためのフォーカスバイアス電圧を生成
するフォーカスバランス調整手段とを含み、前記ピック
アップのサーボ制御を行うと共に、前記サーボ制御が不
可能な条件が発生した場合に、少なくとも前記ピックア
ップのフォーカス位置を移動させるための制御信号を、
所与の基準電圧に保持するサーボ制御システムの調整方
法であって、前記所与の基準電圧を基準に前記フォーカ
スバイアス電圧により前記フォーカスエラー信号生成手
段でのフォーカスバランスを調整した状態で、前記フォ
ーカスバイアス電圧に基づいてフォーカスバイアス値を
付加して前記フォーカス制御手段でのフォーカスバラン
スを調整することを特徴とする。
【0025】本発明によれば、フォーカスエラー信号生
成手段と、フォーカスエラー信号に基づいてフォーカス
制御を行うフォーカス制御手段と、フォーカスバランス
調整手段とを含み、サーボ制御が不可能な条件が発生し
た場合に、少なくともピックアップのフォーカス位置を
移動させるための制御信号を、所与の基準電圧に保持す
るサーボ制御システムについての調整方法として、上述
した基準電圧を基準に、フォーカスエラー信号のフォー
カスバランスを調整し、その後フォーカスバイアス値と
してフォーカス制御手段でのフォーカスバランスを調整
することとした。
【0026】ここで、フォーカスエラー信号生成手段で
のフォーカスバランス調整とは、基準電圧を基準に、正
負両方向の振幅が同等のフォーカスエラー信号を生成す
ることをいう。
【0027】また、フォーカス制御手段でのフォーカス
バランスとは、オフセット値を付加してフォーカスサー
ボ制御の最適化を図ることをいう。
【0028】これにより、ディフェクト検出時などサー
ボ制御が不能となって、基準電圧にホールド状態となっ
た場合であっても、ディフェクト復帰時に基準電圧から
の回復を早めることができるので、例えばフォーカスエ
ラー信号生成手段でフォーカスバランス調整が行わるこ
となく調整されたオフセット値が付加された状態でディ
フェクト検出時に基準電圧にホールド状態となった場合
と比べて、サーボ制御の引き込みを高速化することがで
きる。
【0029】また本発明は、前記フォーカスエラー信号
生成手段により、前記フォーカスバイアス電圧により、
前記所与の基準電圧を基準に正負両方向の振幅が同等の
フォーカスエラー信号が生成されることを特徴とする。
【0030】また本発明は、前記フォーカスエラー信号
生成手段でのフォーカスバランスを調整する前に、前記
フォーカス制御手段により制御される制御ループのゲイ
ンを調整する第1のループゲイン調整を行い、前記フォ
ーカス制御手段でのフォーカスバランスを調整した後
に、前記フォーカス制御手段のループゲインを調整する
第2のループゲイン調整を行うことを特徴とする。
【0031】本発明によれば、フォーカスエラー信号生
成手段及びフォーカス制御手段でのフォーカスバランス
の粗調及び微調の前後に、第1及び第2のループゲイン
調整を行うようにした。すなわち、第1のループゲイン
調整により記録媒体から信号が正しく読めるようにして
からフォーカスバランス調整を行うことで、フォーカス
バランス調整の精度を向上させることができる。また、
フォーカスバランス調整により第1のループゲイン調整
で調整したループゲインのズレを補正することで、フォ
ーカスサーボ制御の調整精度を大幅に向上させることが
できる。
【0032】また本発明は、前記第1及び第2のループ
ゲイン調整は、前記制御ループを一巡した後の位相変化
に基づいて前記制御ループのゲインを調整することを特
徴とする。
【0033】本発明によれば、第1及び第2のループゲ
イン調整を、制御ループの位相変化に基づいて行うよう
にしたでの、位相比較によりゲイン調整を行うようにし
たので、他の素子のゲイン特性の影響を受けることな
く、精度良くゲイン調整を行うことができ、なおかつ簡
素な構成でゲイン調整が可能となる。また、両ループゲ
イン調整を同様の方法で行うようにしたので、制御の簡
素化を図ることが可能となる。
【0034】また本発明は、前記フォーカスエラー信号
生成手段は、前記ピックアップに備えられた第1乃至第
4の信号検出手段のうち、互いに対角に位置する第1及
び第3の信号検出手段で検出された検出信号を加算した
第1の加算信号と、第2及び第4の信号検出手段で検出
された検出信号を加算した第2の加算信号との差分に基
づいて前記フォーカスエラー信号を生成し、前記フォー
カスバランス調整手段は、前記第1及び第2の加算信号
のいずれかに、前記フォーカスバイアス電圧を印加する
ことを特徴とする。
【0035】本発明によれば、第1及び第2の加算信号
のいずれか一方に、フォーカスバイアス電圧を印加し
て、第1及び第2の加算信号の差分に基づいて生成され
るフォーカスエラー信号のフォーカスバランス調整を簡
素化することができる。
【0036】また本発明は、前記読み取り信号のリップ
ル信号の振幅が最大となるように、前記フォーカスバイ
アス電圧を生成することを特徴とする。
【0037】本発明によれば、記録媒体から読み出され
た読み取り信号のリップル信号の振幅が最大となるよう
にフォーカスバイアス電圧を生成するようにしたので、
これによりフォーカスバランス調整されたフォーカスエ
ラー信号を用いることによって、精度良くサーボ制御を
行うことができる。
【0038】また本発明は、前記読み取り信号のリップ
ル信号の振幅が最大となるように、フォーカスエラー信
号に、前記フォーカスバイアス値を付加することを特徴
とする。
【0039】本発明によれば、記録媒体から読み出され
た読み取り信号のリップル信号の振幅が最大となるよう
にフォーカスバイアス値を生成するようにしたので、フ
ォーカスサーボ制御の微調整時の精度を高精度で行うこ
とができる。
【0040】また本発明に係る情報再生装置は、上記い
ずれかに記載のサーボ制御システムと、前記ピックアッ
プと、前記フォーカス制御手段の制御下で、前記ピック
アップのフォーカス位置を移動させるためのフォーカス
アクチュエータとを含むことを特徴とする。
【0041】本発明によれば、ディフェクト検出時やレ
イヤジャンプ時などサーボ制御が不可能な場合に、サー
ボ制御がホールドされるとき、サーボ制御の引き込みが
早く、また高精度な調整が可能な情報再生装置を提供す
ることができる。
【0042】ここで情報再生装置としては、記録情報の
書き込み可能な機能を備えていても良い。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について図面を用いて詳細に説明する。
【0044】1. サーボ制御システム 図1に、本実施形態のサーボ制御システムの構成要部の
概要を示す。
【0045】本実施形態におけるサーボ制御システムで
は、光ディスク(広義には、ディスク、記録媒体)10
の記録情報の記録面の対向位置(図1で、光ディスク1
0の下側の位置)には、光ピックアップ(広義には、光
ヘッド、ピックアップ)12が配置される。
【0046】光ピックアップ12は、図示しない半導体
レーザや光検出器などを備える。半導体レーザからのレ
ーザビームは、対物レンズ14を介して光ディスク10
の記録面に照射され、その反射光が、4分割又は2分割
された光検出器16の受光部で受光される。本実施形態
における光ピックアップ12は、反射光の合焦位置をほ
ぼ中心に4分割された(領域a〜d)光検出器16の受
光部を備えているものとする。
【0047】光ピックアップ12の対物レンズ14は、
その光軸方向(光ディスク10の記録面と垂直な方向
(図1で、上下方向))に沿って移動可能に保持され、
フォーカスアクチュエータ18が対物レンズ14を当該
光軸方向に移動させる。
【0048】光ピックアップ12の光検出器16の4分
割された各領域の検出信号は、それぞれフォーカスエラ
ー信号生成回路(FE信号生成回路)20、RFリップ
ル信号生成回路22に供給される。
【0049】FE信号生成回路20は、所与の基準電圧
Vrefを基準に光検出器16の受光部の領域a、領域
cで検出された検出信号を加算する第1の加算回路24
と、基準電圧Vrefを基準に光検出器16の受光部の
領域b、領域dで検出された検出信号を加算する第2の
加算回路26、第1及び第2の加算回路24、26の加
算結果を減算するための減算回路28を含む。
【0050】減算回路28の出力結果は、フォーカスエ
ラー信号FEとして、フォーカスサーボ制御部30に供
給される。
【0051】第2の加算回路26の出力信号線には、抵
抗Rを介してフォーカスバイアス電圧が印加される。抵
抗Rを介して印加されるフォーカスバイアス電圧値に応
じて、フォーカスバランス調整が行われ、FE信号生成
回路20から出力されるフォーカスエラー信号FEの波
形が基準電圧Vrefに対して変化する。
【0052】フォーカスサーボ制御部30では、アナロ
グ・ディジタル変換回路(Analog-to-Digital Converte
r:以下、ADCと略す。)32によりフォーカスエラ
ー信号FEがディジタル信号に変換された後、加算器3
4の一方の入力部に供給される。加算器34の他方の入
力部には、フォーカスバイアス値が供給される。加算器
34は、フォーカスエラー信号FEのディジタル信号
と、フォーカスバイアス値とを加算(あるいは減算)を
行って、その結果をループゲイン調整イコライザ36に
供給する。
【0053】図2に、本実施形態のループゲイン調整イ
コライザ36の構成例を示す。
【0054】ループゲイン調整イコライザ36は、外乱
として所与の周波数fs成分を有する正弦波を入力する
ための正弦波発生回路38を備え、この外乱の位相と、
サーボ制御ループを一巡した後の外乱の位相とを比較
し、その比較結果に基づいてサーボ制御ループのゲイン
調整を行う。
【0055】より具体的には、正弦波発生回路38によ
って発生した正弦波がバッファ40を介して、加算器4
2により、加算器34の出力結果に加算されて、ゲイン
調整可能なアンプ44に供給される。加算器34の出力
結果は、帯域通過フィルタ(Band Pass Filter:以下、
BPFと略す。)46にも供給され、周波数fs成分が
抽出される。抽出された周波数fs成分は、位相比較器
48により、正弦波発生回路38によって生成される正
弦波との間で位相比較が行われる。
【0056】その位相比較結果は、平均化回路50によ
って平均化処理され、CPU52でその位相比較結果に
対応して、アンプ44のゲインを調整する。
【0057】このようなループゲイン調整イコライザ3
6によってゲイン調整されたアンプ44の出力結果は、
フォーカスサーボディジタルイコライザ54に供給され
る。
【0058】フォーカスサーボディジタルイコライザ5
4は、ループゲイン調整イコライザ36によってゲイン
調整された出力結果の位相補償などを行って、ディジタ
ル・アナログ変換回路(Digital-to-Analog Converte
r:以下、DACと略す。)56でアナログ信号に変換
し、アクチュエータドライバ58に供給する。
【0059】アクチュエータドライバ58は、DAC5
6からのアナログ信号に基づいて、フォーカスアクチュ
エータ18を駆動し、光ピックアップ12の対物レンズ
14をその光軸方向に沿って移動させ、光ピックアップ
12のフォーカス位置を移動させる。
【0060】ところで、上述したフォーカスサーボ制御
部30は、本実施形態のサーボ制御システムにおいて、
サーボ制御が不可能な条件が発生した場合に、フォーカ
スエラー信号FEとフォーカスアクチュエータ駆動電圧
をそれぞれ基準電圧Vrefに保持するようになってい
る。これにより、サーボ制御の発散をできるだけ抑え
る。このような条件は、例えば光ディスク10の傷など
によるディフェクト検出時や、レイヤジャンプ時であ
り、例えばディフェクト検出信号により各部に通知され
るようになっている。本実施形態では、ディフェクト検
出時やレイヤジャンプ時にフォーカスエラー信号FEと
フォーカスアクチュエータ駆動電圧を基準電圧Vref
に保持するようになっているが、少なくともフォーカス
アクチュエータ駆動電圧を基準電圧Vrefに保持する
のみで、制御の発散を回避するようにしても良い。
【0061】一方、光ピックアップ12の光検出器16
の受光部の領域a〜dの検出信号が供給されるRFリッ
プル信号生成回路22は、これら検出信号から生成され
る再生信号RFの振幅を、RFリップル信号RFRPと
して生成する。
【0062】図3(A)、(B)に、RFリップル信号
生成回路22の動作原理を説明するための説明図を示
す。
【0063】図3(A)は、光ピックアップ12が光デ
ィスク10の半径方向への移動に伴い、光検出器16の
受光部の領域a〜dの検出信号から生成される再生信号
RFの波形を模式的に示したものである。
【0064】光ディスク10の記録面に形成されたピッ
ト以外の部分はミラー面となっており、光ピックアップ
12の半導体レーザからの光スポットはほぼ全反射され
る。したがって、再生信号RFはピット部では振幅が大
きくなり、それ以外のミラー面の位置では振幅が小さく
なる。
【0065】図3(B)は、図3(A)に示すように検
出された再生信号RFから生成される再生信号RFの振
幅を示すリップル信号RFRPの波形を模式的に示した
ものである。
【0066】このように、再生信号RFの振幅を示すリ
ップル信号RFRPは、ピット部では振幅が大きくな
り、それ以外のミラー面の位置では振幅が小さくなる。
【0067】このようなRFリップル信号生成回路22
によって生成された再生信号RFのリップル信号RFR
Pは、フォーカスバランス調整部60に供給される。
【0068】フォーカスバランス調整部60は、再生信
号RFのリップル信号RFRPに基づいて、FE信号生
成回路20にフォーカスバイアス電圧を印加すると共
に、フォーカスサーボ制御部30に付加するフォーカス
バイアス値をフォーカスバイアス値レジスタ62に設定
する。
【0069】このようなフォーカスバランス調整部60
では、RFリップル信号生成回路22によって生成され
た再生信号RFのリップル信号RFRPが、ADC64
によりディジタル信号に変換される。このディジタル信
号は、低域通過フィルタ(Low Pass Filter:以下、L
PFと略す。)66により、例えば回転周期に伴う高周
波成分が除去された後、ピーク検出回路68でピーク値
が検出される。ピーク検出回路68で検出されたピーク
値は、平均化回路70において平均化処理された後、C
PU72に供給される。
【0070】CPU72(より具体的には、CPU72
上で動作するファームウェア)は、平均化回路70によ
る平均化データに基づき、フォーカスバイアス値レジス
タ62に、フォーカスサーボ制御部30でディジタル変
換されたフォーカスエラー信号FEに付加すべきフォー
カスバイアス値を設定する。また、この値は、DAC7
4によってアナログ信号に変換された後、フォーカスバ
イアス電圧としてFE信号生成回路20に印加される。
【0071】フォーカスバイアス値レジスタ62に設定
されたフォーカスバイアス値は、加算器34の一方の入
力部に供給される。
【0072】このように本実施形態におけるサーボ制御
システムは、光ピックアップ12、FE信号生成回路2
0、フォーカスサーボ制御部30を含むフォーカス制御
ループが形成される。フォーカスバランス調整部60
は、FE信号生成回路20とフォーカスサーボ制御部3
0とに対し、フォーカスバランス調整を行う。
【0073】2. サーボ制御システムの調整方法 上述した構成を有する本実施形態のサーボ制御システム
では、以下のような方法でフォーカスバランス調整、フ
ォーカスループゲイン調整を行うことにより、ディスク
の傷などによるディフェクト検出時やレイヤジャンプ時
のようにフォーカスサーボ制御系がホールド状態とされ
た場合であっても、サーボ制御の引き込みの劣化を回避
すると共に、フォーカスループゲイン調整値のズレを補
正する。
【0074】図4に、本実施形態におけるサーボ制御シ
ステムの調整処理の流れの一例を示す。
【0075】本実施形態のサーボ制御システムの構成各
部は、図示しないCPUインタフェース(InterFace:
以下、I/Fと略す。)を介して、同様に図示しないC
PU(以下、ホストCPUという。)によって制御され
る。この場合、ホストCPUは、図示しないメモリなど
に格納された制御プログラムにしたがって、サーボ制御
システムの調整処理を実行する。
【0076】まず、ホストCPU(より具体的には、ホ
ストCPU上で動作するファームウェア)は、ループゲ
イン調整イコライザ36によりフォーカスループゲイン
調整(第1のフォーカスループゲイン調整)を行う(ス
テップS10)。
【0077】すなわち、ホストCPUは、ループゲイン
調整イコライザ36のCPU52に対して、フォーカス
ループゲイン調整処理の実行を指示する。
【0078】これにより、フォーカスサーボ制御系のル
ープゲインを調整して、光ディスク10の情報を正しく
読むことができるようにしている。
【0079】続いて、ホストCPUは、FE信号生成回
路20上でフォーカスバランス調整(第1のフォーカス
バランス調整)を行う(ステップS11)。
【0080】すなわち、フォーカスバランス調整部60
のCPU72に対して、光ピックアップ12からの検出
信号から生成される再生信号RFのリップル信号の振幅
が最大となるように、フォーカスバイアス電圧を決定す
る。
【0081】フォーカスバランス調整部60は、この決
定されたフォーカスバイアス電圧を、FE信号生成回路
20における減算回路28に入力される第2の加算回路
26の加算結果の一方に、抵抗Rを介して印加する。こ
れにより、FE信号生成回路20は、当該フォーカスバ
イアス電圧が印加されてバイアスされた状態のフォーカ
スエラー信号FEを生成し、例えば基準電圧Vrefに
対して波形が対象となるようにフォーカスバランス調整
が行われる。
【0082】後段に接続されるフォーカスサーボ制御部
30は、このようにしてフォーカスバランス調整が行わ
れたフォーカスエラー信号FEに基づいてフォーカスサ
ーボ制御を行う。
【0083】次に、ホストCPUは、フォーカスサーボ
制御部30におけるフォーカスバランス調整(第2のフ
ォーカスバランス調整)を行う(ステップS12)。
【0084】すなわち、フォーカスバランス調整部60
のCPU72に対して、光ピックアップ12からの検出
信号から生成される再生信号RFのリップル信号の振幅
が最大となるように、フォーカスバイアス値を決定し、
当該値をフォーカスバイアス値レジスタ62に設定す
る。
【0085】これにより、フォーカスサーボ制御部30
においてディジタル変換されたフォーカスエラー信号F
Eに、フォーカスバイアス値レジスタ62に設定された
フォーカスバイアス値が付加された状態で、フォーカス
サーボ制御が行われる。
【0086】その後、ホストCPUは、ループゲイン調
整イコライザ36によりフォーカスループゲイン調整
(第2のフォーカスループゲイン調整)を行う(ステッ
プS13)。
【0087】すなわち、ホストCPUは、ループゲイン
調整イコライザ36のCPU52に対して、フォーカス
ループゲイン調整処理の実行を指示する。ステップS1
3において行われるフォーカスループゲイン調整は、ス
テップS10で行われるフォーカスループゲイン調整と
同様の処理を行う。
【0088】これにより、ステップS10で一度設定し
たフォーカスサーボ制御ループのループゲイン値が、そ
の後のステップS11、ステップS12によるフォーカ
スバランス調整によりズレが生じた場合にも、再び最適
なループゲイン値を設定することができ、その結果調整
精度を大幅に向上させることができるようになる。
【0089】このように本実施形態では、第1のフォー
カスループゲイン調整によりフォーカスサーボ制御ルー
プ系のループゲイン値の粗調、FE信号生成回路20に
印加するフォーカスバイアス電圧によるフォーカスバラ
ンス調整の粗調(第1のフォーカスバランス調整)、フ
ォーカスサーボ制御部30へのオフセットとして付加す
るフォーカスバイアス値によるフォーカスバランス調整
の微調(第2のフォーカスバランス調整)、第2のフォ
ーカスループゲイン調整によりフォーカスサーボ制御ル
ープ系のループゲイン値の微調の順番で、サーボ制御シ
ステムを調整する。
【0090】すなわち、第1のフォーカスループゲイン
調整で光ディスク10の記録情報を正しく読めるように
した後、第1のフォーカスバランス調整でFE信号生成
回路20において生成されるフォーカスエラー信号FE
のバランスを調整する。そして、第2のフォーカスバラ
ンス調整で、調整されたフォーカスエラー信号FEに対
して適切なフォーカスバイアス値をオフセットとして与
える。
【0091】これにより、常にフォーカスエラー信号F
Eが基準電圧Vrefに対して対称な(あるいは基準電
圧Vrefを基準に、正負両方向の振幅が同等)波形の
状態で、フォーカスサーボ制御部30においてオフセッ
ト値を付加することができる。したがって、例えば基準
電圧Vrefに対して非対称な波形のフォーカスエラー
信号FEに対してフォーカスサーボ制御部30において
オフセット値を付加した場合、ディフェクト検出時やレ
イヤジャンプ時に基準電圧Vrefへのホールドが行わ
れたときと比較すると、そのサーボ制御の引き込み応答
の劣化を回避することができる。
【0092】その後、第2のフォーカスループゲイン調
整で、上述した第1及び第2のフォーカスバランス調整
によりズレの生じたフォーカスループゲイン値の最適化
を図る。
【0093】以下では、図4に示した本実施形態におけ
るサーボ制御システムの調整処理の各処理内容について
詳細に説明する。
【0094】2.1 第1のフォーカスループゲイン調
整 上述したように本実施形態では、第1のフォーカスルー
プゲイン調整として、図2に示したループゲイン調整イ
コライザ36において、ループゲイン値の最適化を行
う。このループゲイン調整イコライザ36は、外乱を付
加し、フォーカスサーボ制御ループを一巡した後の位相
の変化に基づいて、ゲインの調整を行う。
【0095】図5(A)、(B)に、本実施形態におけ
るフォーカスサーボ制御系の周波数特性の一例を示す。
【0096】図5(A)は、フォーカスサーボ制御系の
ゲインの周波数特性の一例を示しており、周波数が高く
なるのに伴いゲインが低下する。
【0097】一方、図5(B)は、フォーカスサーボ制
御系の位相の周波数特性の一例を示しており、周波数が
高くなるのに伴い位相が変化する。
【0098】上述したゲインの周波数特性と位相の周波
数特性は対応付けられ、フォーカスサーボ制御系のある
周波数における位相から、当該サーボ制御系のゲインを
特定することができる。
【0099】したがって、図2に示したように、ループ
ゲイン調整イコライザ36の正弦波発生回路38から周
波数fs成分を有する正弦波を外乱として入力し、フォ
ーカスサーボ制御系を一巡した後に、BPF46で周波
数fs成分のみを抽出することによって、フォーカスサ
ーボ制御系の位相の変化がわかる。このため、位相比較
器48により、周波数fs成分の正弦波と、BPF46
の抽出信号との位相を比較する。
【0100】このような構成を有することにより、周波
数fsに対して、図5(B)に示すような調整値を目標
に位相が変化するようにアンプ44のゲインを調整する
ことで、フォーカスサーボ制御系のループゲインを調整
することができる。
【0101】このようなループゲイン調整は、ホストC
PUからの指示により、ループゲイン調整イコライザ3
6のCPU52(より具体的には、CPU52上で動作
するファームウェア)により行われる。
【0102】図6に、本実施形態におけるループゲイン
調整イコライザ36のループゲイン調整の動作の流れの
一例を示す。
【0103】まず、正弦波発生回路38で、周波数fs
成分を有する正弦波の出力が開始させる(ステップS2
0)。
【0104】CPU52は、例えばホストCPUからの
指示により調整タイムアウトの計時を開始し、計時結果
が所与の調整タイムアウトを経過したか否かを監視する
(ステップS21)。
【0105】CPU52は、計時結果が所与の調整タイ
ムアウトを経過したとき(ステップS21:Y)、一連
の処理を終了する(エンド)。
【0106】一方、ステップS21において、計時結果
が所与の調整タイムアウトを経過していないとき(ステ
ップS21:N)、位相比較器48によりフォーカスサ
ーボ制御ループ一巡後の正弦波出力との位相比較を行う
(ステップS22)。より具体的には、BPF46が加
算器34からの加算結果から周波数fs成分のみを抽出
し、位相比較器48は、これと正弦波発生回路38によ
って発生された正弦波との位相比較を行う。
【0107】その後、平均化回路50は、位相比較器4
8からの位相比較結果の平均化処理を行い、平均値デー
タを生成する。
【0108】CPU52は、平均化回路50によって生
成された平均値データを読み取り(ステップS23)、
所与の目標位相差と一致するか否かを比較する(ステッ
プS24)。
【0109】所与の目標位相差と一致したとき(ステッ
プS24:Y)、CPU52は調整終了フラグをセット
して(ステップS25)、一連の処理を終了する(エン
ド)。
【0110】この調整終了フラグは、例えばホストCP
Uによって監視されており、ホストCPUはこの調整終
了フラグがセットされているとき、フォーカスループゲ
イン調整の終了を認識することができるようになってい
る。
【0111】ステップS24で、所与の目標位相差と一
致していないとき(ステップS24:N)、CPU52
は、目標位相差より小さいか否かを判別する(ステップ
S26)。
【0112】目標位相差より小さいと判別したとき(ス
テップS26:Y)、CPU52はアンプ44のゲイン
を所与のステップダウン値でステップダウンし(ステッ
プS27)、ステップS21に戻る。
【0113】また、ステップS26で目標位相差より小
さくないと判別したとき(ステップS26:N)、CP
U52はアンプ44のゲインを所与のステップアップ値
でステップアップし(ステップS28)、ステップS2
1に戻る。
【0114】このように一連のフォーカス制御の調整処
理の最初に、このフォーカスループゲイン調整を行う。
【0115】2.2 第1のフォーカスバランス調整
(フォーカスバイアス電圧設定) 上述したように本実施形態では、第1のフォーカスバラ
ンス調整として、フォーカスバランス調整部60におい
て、RFリップル信号RFRPの振幅が最大となるよう
なフォーカスバイアス電圧を、FE信号生成回路20に
印加することで、基準電圧Vrefに対しフォーカスエ
ラー信号FEのバランス調整を行う。
【0116】図7に、本実施形態のフォーカスバイアス
電圧の調整原理を説明するために説明図を示す。
【0117】RFリップル信号生成回路22において生
成されるRFRP信号は、FE信号生成回路20に印加
されるフォーカスバイアス電圧に応じて、最適バイアス
電圧設定時が極値となるように変化する。
【0118】そのため、あるフォーカスバイアス電圧V
biasを設定し、これに対して「+α」、あるいは「−
α」だけ変化させたときに、RFRP信号レベルが大き
くなるか否かを判定することによって、極値を求め、そ
のときのフォーカスバイアス電圧を最適バイアス電圧と
する。
【0119】このようなフォーカスバランス調整は、ホ
ストCPUからの指示により、フォーカスバランス調整
部60のCPU72(より具体的には、CPU72上で
動作するファームウェア)により行われる。
【0120】図8に、第1のフォーカスバランス調整の
処理動作の流れの一例を示す。
【0121】CPU72は、例えばホストCPUからの
指示により、初期フォーカスバイアス電圧値として決め
られている初期電圧Vbiasを、DAC74を介してFE
信号生成回路20に印加する(ステップS30)。
【0122】続いて、CPU72は、初期電圧Vbias
よりFE信号生成回路20でフォーカスバランス調整が
行われた状態で、フォーカスバランス調整部60の平均
化回路70により平均化されたRFRP信号のピーク値
の平均値データを変数Aに保存する(ステップS3
1)。
【0123】この変数Aには、図6に示すRFRP信号
レベルに対応した値が保存される。
【0124】次に、CPU72は、フォーカスバイアス
電圧Vbiasに「+α」だけ加算したフォーカスバイアス
電圧を、DAC74を介してFE信号生成回路20に印
加する(ステップS32)。
【0125】続いて、CPU72は、フォーカスバイア
ス電圧「Vbias+α」によりFE信号生成回路20でフ
ォーカスバランス調整が行われた状態で、フォーカスバ
ランス調整部60の平均化回路70により平均化された
RFRP信号のピーク値の平均値データを変数Bに保存
する(ステップS33)。
【0126】この変数Bには、図6に示すRFRP信号
レベルに対応した値が保存される。
【0127】さらに、CPU72は、フォーカスバイア
ス電圧Vbiasに「−α」だけ加算したフォーカスバイア
ス電圧を、DAC74を介してFE信号生成回路20に
印加する(ステップS34)。
【0128】続いて、CPU72は、フォーカスバイア
ス電圧「Vbias−α」によりFE信号生成回路20でフ
ォーカスバランス調整が行われた状態で、フォーカスバ
ランス調整部60の平均化回路70により平均化された
RFRP信号のピーク値の平均値データを変数Cに保存
する(ステップS35)。
【0129】この変数Cには、図6に示すRFRP信号
レベルに対応した値が保存される。
【0130】次に、CPU72は、変数Bの値と変数C
の値と一致するか否かを判別する(ステップS36)。
【0131】変数Bの値と変数Cの値とが一致しないと
判別されたとき(ステップS36:N)、CPU72
は、変数Aの値と変数Bの値とを比較する(ステップS
37)。
【0132】変数Aの値が変数Bの値より大きいとき
(ステップS37:Y)、CPU72は、フォーカスバ
イアス電圧値Vbiasを所与のステップダウン値でステッ
プダウンし(ステップS38)、フォーカスバイアス電
圧値Vbiasを更新し、当該値に対応したフォーカスバイ
アス電圧を、DAC74を介してFE信号生成回路20
に印加する(ステップS39)。
【0133】一方、ステップS37で、変数Aの値が変
数Bの値以下のとき(ステップS37:N)、CPU7
2は、フォーカスバイアス電圧値Vbiasを所与のステッ
プアップ値でステップアップし(ステップS40)、フ
ォーカスバイアス電圧値Vbi asを更新し、当該値に対応
したフォーカスバイアス電圧を、DAC74を介してF
E信号生成回路20に印加する(ステップS39)。
【0134】ステップS36で、変数Bの値と変数Cの
値とが一致したと判別されたとき(ステップS36:
Y)、このフォーカスバイアス電圧値を最適バイアス値
として、フォーカスバイアス電圧Vbiasを設定し(ステ
ップS41)、一連の処理を終了する(エンド)。
【0135】このように第1のフォーカスループゲイン
調整後に、FE信号生成回路20に対してフォーカスバ
イアス調整を行って、基準電圧Vrefに対してフォー
カスエラー信号FEが対称となるようにバランス調整を
行う。
【0136】2.3 第2のフォーカスバランス調整
(フォーカスバイアス値設定) 上述したように本実施形態では、第2のフォーカスバラ
ンス調整として、フォーカスバランス調整部60におい
て、RFリップル信号RFRPの振幅が最大となるよう
なフォーカスバイアス値を、フォーカスサーボ制御部3
0においてディジタル変換されたフォーカスエラー信号
FEに対して付加することでフォーカスバランスの微調
整を行う。
【0137】この第2のフォーカスバランス調整は、第
1のフォーカスバランス調整により調整された最適バイ
アス値が設定された状態で行われる。
【0138】第2のフォーカスバランス調整の調整原理
は、図7に示す第1のフォーカスバランス調整と同様の
ため、説明を省略する。
【0139】図9に、第2のフォーカスバランス調整の
処理動作の流れの一例を示す。
【0140】CPU72は、例えばホストCPUからの
指示により、初期フォーカスバイアス値として決められ
ている初期値VBIASを、ディジタルデータとしてフォー
カスバイアス値レジスタ62に設定する(ステップS5
0)。
【0141】フォーカスバイアス値レジスタ62に設定
されたフォーカス値は、加算器34においてADC32
の出力結果と加算(あるいは減算)され、ディジタル変
換されたフォーカスエラー信号FEのオフセット値とな
る。
【0142】続いて、CPU72は、初期値VBIASによ
りフォーカスサーボ制御部30でバランス調整が行われ
た状態で、フォーカスバランス調整部60の平均化回路
70により平均化されたRFRP信号のピーク値の平均
値データを変数A1に保存する(ステップS51)。
【0143】次に、CPU72は、フォーカスバイアス
値VBIASに「+β」だけ加算したフォーカスバイアス値
を、フォーカスバイアス値レジスタ62に設定する(ス
テップS52)。
【0144】続いて、CPU72は、フォーカスバイア
ス値「VBIAS+β」によりフォーカスサーボ制御部30
でフォーカスバランス調整が行われた状態で、フォーカ
スバランス調整部60の平均化回路70により平均化さ
れたRFRP信号のピーク値の平均値データを変数B1
に保存する(ステップS53)。
【0145】さらに、CPU72は、フォーカスバイア
ス値VBIASに「−β」だけ加算したフォーカスバイアス
値を、フォーカスバイアス値レジスタ62に設定する
(ステップS54)。
【0146】続いて、CPU72は、フォーカスバイア
ス値「VBIAS−β」によりフォーカスサーボ制御部30
でフォーカスバランス調整が行われた状態で、フォーカ
スバランス調整部60の平均化回路70により平均化さ
れたRFRP信号のピーク値の平均値データを変数C1
に保存する(ステップS55)。
【0147】次に、CPU72は、変数B1の値と変数
C1の値と一致するか否かを判別する(ステップS5
6)。
【0148】変数B1の値と変数C1の値とが一致しな
いと判別されたとき(ステップS56:N)、CPU7
2は、変数A1の値と変数B1の値とを比較する(ステ
ップS57)。
【0149】変数A1の値が変数B1の値より大きいと
き(ステップS57:Y)、CPU72は、フォーカス
バイアス値VBIASを所与のステップダウン値でステップ
ダウンし(ステップS58)、フォーカスバイアス値V
BIASを更新し、当該値をフォーカスバイアス値レジスタ
62に設定する(ステップS59)。
【0150】一方、ステップS57で、変数A1の値が
変数B1の値以下のとき(ステップS57:N)、CP
U72は、フォーカスバイアス値VBIASを所与のステッ
プアップ値でステップアップし(ステップS60)、フ
ォーカスバイアス値VBIASを更新し、当該値をフォーカ
スバイアス値レジスタ62に設定する(ステップS5
9)。
【0151】ステップS56で、変数B1の値と変数C
1の値とが一致したと判別されたとき(ステップS5
6:Y)、このフォーカスバイアス値を最適バイアス値
として、フォーカスバイアス値VBIASを設定し(ステッ
プS61)、一連の処理を終了する(エンド)。
【0152】このように第1のフォーカスバランス調整
後に、基準電圧Vrefに対して対称なフォーカスエラ
ー信号FEに基づいて、フォーカスサーボ制御部30に
おけるフォーカスバランス調整を行う。これにより、第
1のフォーカスバランス調整のみを行う場合と比較する
と、第2のフォーカスバランス調整を併用することによ
って調整精度を向上させることができる。
【0153】2.4 第2のループゲイン調整 本実施形態では、一連のフォーカスサーボ制御の調整処
理の最初に、第1のフォーカスループゲイン調整によ
り、サーボ系のループゲインを調整し、第1及び第2の
フォーカスバランス調整後にさらに第1のフォーカスル
ープゲイン調整と同様の第2のフォーカスループゲイン
調整を行う。
【0154】図10(A)、(B)に、フォーカスバラ
ンスがずれている場合と第1のフォーカスバランス調整
が終了した場合のフォーカスエラー信号FEの波形を模
式的に示す。
【0155】フォーカスバランスがずれている場合、図
10(A)に示すように、基準電圧Vrefに対して非
対称な波形となる。すなわち、振幅E1と振幅E2が一
致しない。これに対して、フォーカスバランス調整後に
は、図10(B)に示すように、基準電圧Vrefに対
して対称な波形となる。すなわち、振幅F1と振幅F2
とがほぼ一致する。
【0156】フォーカスエラー信号FEは、デフォーカ
ス量を電圧値で示したものであるため、例えば1μmで
フォーカスしたときのデフォーカス量に対応する電圧値
を示す感度(単位:[V/m])として表すことができ
る。フォーカスサーボ制御のループ特性に着目すると、
この感度が大きいときループゲイン値が大きくなり、感
度が小さいときループゲイン値が小さくなる。
【0157】また、この感度はサーボ制御を行う基準電
圧Vrefにおいて、フォーカスエラー信号FEの傾き
G、Hに相当する。したがって、図10(A)に示すよ
うにフォーカスバランスがずれているときは、例えばE
1がE2より小さいため、基準電圧Vrefにおける傾
きGは、図10(B)に示すようにフォーカスバランス
調整後の基準電圧Vrefにおける傾きHより小さくな
る。
【0158】このようにフォーカスバランス調整後は、
基準電圧Vrefにおける傾きが異なってくるため、調
整後の感度、ループゲインも調整後の方が大きくなる。
したがって、フォーカスバランス調整後は、フォーカス
サーボ制御ループのループゲイン調整を行う必要があ
る。
【0159】そこで、本実施形態では、第1及び第2の
フォーカスバランス調整後に、第2のフォーカスループ
ゲイン調整として、フォーカスサーボ制御のループゲイ
ンの微調整を行う。
【0160】この第2のフォーカスループゲイン調整
は、図5、図6に示した第1のフォーカスループゲイン
調整と同様に行うため、詳細な説明は省略する。
【0161】3. 比較例 本実施形態におけるサーボ制御システムにおいて、上述
したような調整を行うことによって、ディスクの傷など
によるディフェクト検出時やレイヤジャンプ時のよう
に、サーボ制御が困難なとき、フォーカスサーボ制御系
をホールドしてしまう場合があっても、波形が対称なフ
ォーカスエラー信号FEに基づくフォーカスバイアス値
が設定されているため、サーボ制御の引き込みの劣化を
回避することができる。
【0162】また、フォーカスバランス調整後に生ずる
フォーカスループゲイン調整値のズレを補正することが
でき、結果として調整精度を向上させることができる。
【0163】3.1 ディフェクトを検出した場合 図11に、ディフェクト検出時に、フォーカスバランス
がずれている場合の各種波形を模式的示す。
【0164】ディスクの傷などのディフェクトが検出さ
れたことを示すディフェクト検出信号がアクティブ状態
(ここでは、アクティブ状態を論理レベル「L」とす
る。)となったとき、フォーカスサーボ制御部30にお
いて、ディフェクト検出部分で示される期間、フォーカ
スエラー信号FE、フォーカスアクチュエータ18を駆
動するフォーカスアクチュエータ駆動電圧が、それぞれ
基準電圧Vrefにホールドされるものとする。
【0165】この場合、FE信号生成回路20で生成さ
れるフォーカスエラー信号FEは、フォーカスバランス
がJ1で示すズレ量だけずれているものとすると、フォ
ーカスサーボ制御部30においてこれを補正するための
フォーカスバイアス値がオフセットとして付加され、そ
の結果フォーカスアクチュエータ駆動電圧がJ2で示す
フォーカスバイアス電圧分のオフセットを含んでフォー
カスアクチュエータ18が駆動される。
【0166】このように基準電圧Vrefにホールドさ
れると、ディフェクトが検出されたときに、J2で示す
フォーカスバイアス電圧分だけフォーカスアクチュエー
タが駆動され、さらにディフェクトが検出されなくなっ
たときに、J2で示すフォーカスバイアス電圧分だけ元
の位置に戻る必要があるため、その分だけサーボ制御の
引き込みが劣化する。
【0167】そこで、本実施形態では、FE信号生成回
路20でフォーカスバランスが調整されたフォーカスエ
ラー信号FEに基づいて、フォーカスサーボ制御部30
でフォーカスアクチュエータ駆動電圧を生成するように
している。
【0168】図12に、ディフェクト検出時に、フォー
カスバランスがずれていない場合の各種波形を模式的示
す。
【0169】この場合も、ディスクの傷などのディフェ
クトが検出されたことを示すディフェクト検出信号がア
クティブ状態となったとき、フォーカスサーボ制御部3
0において、ディフェクト検出部分で示される期間、フ
ォーカスエラー信号FE、フォーカスアクチュエータ1
8を駆動するフォーカスアクチュエータ駆動電圧が、そ
れぞれ基準電圧Vrefにホールドされるものとする。
【0170】しかし、FE信号生成回路20で生成され
るフォーカスエラー信号FEが第1のフォーカスバラン
ス調整によりフォーカスバランスが調整されているた
め、フォーカスサーボ制御部30では基準電圧Vref
を基準に、フォーカスバイアス値をオフセットとして付
加して、フォーカスアクチュエータ駆動電圧を生成すれ
ばよい。このため、ディフェクトが検出されたときや、
ディフェクトが検出されなくなったときには、フォーカ
スバイアス電圧分だけフォーカスアクチュエータを駆動
する必要がなくなるので、サーボ制御の引き込みを高速
化することが可能となる。
【0171】3.2 レイヤジャンプを行う場合 図13に、レイヤジャンプ時に、フォーカスバランスが
ずれている場合の各種波形を模式的示す。
【0172】ここで、レイヤジャンプとは、例えばDV
Dなどの光ディスクのように、情報記録媒体の情報記録
層が複数から構成されている場合に、再生途中に再生対
象とする情報記録層を切り換えることをいう。
【0173】第1の情報記録層から第2の情報記録層に
切り換わるとき、光ピックアップが第1の情報記録層に
対してデフォーカス方向に移動するため、フォーカスエ
ラー信号FEはK1に示すような波形となる。また、光
ピックアップが第2の情報記録層に対してフォーカス方
向に移動するため、フォーカスエラー信号FEはL1に
示すような波形となる。
【0174】このようなレイヤジャンプが行われる期
間、フォーカスエラー信号FE、フォーカスアクチュエ
ータ18を駆動するフォーカスアクチュエータ駆動電圧
が、それぞれ基準電圧Vrefにホールドされるものと
する。
【0175】この場合、FE信号生成回路20で生成さ
れるフォーカスエラー信号FEは、フォーカスバランス
がM1で示すズレ量だけずれているものとすると、フォ
ーカスサーボ制御部30においてこれを補正するための
フォーカスバイアス値がオフセットとして付加され、そ
の結果フォーカスアクチュエータ駆動電圧がM2で示す
フォーカスバイアス電圧分のオフセットを含んでフォー
カスアクチュエータ18が駆動される。ここでは、フォ
ーカスアクチュエータ駆動電圧は、K1に示すレイヤジ
ャンプが開始されると、キック信号N1が付加された
後、基準電圧Vrefにホールドされる。
【0176】このように基準電圧Vrefにホールドさ
れると、レイヤジャンプが開始されるときに、M2で示
すフォーカスバイアス電圧分だけフォーカスアクチュエ
ータが駆動される。さらにレイヤジャンプが終了したと
きに、L1に示すレイヤジャンプが終了するとき、フォ
ーカスエラー信号FEに対してサーボ制御をかける準備
の開始時点を検出するためのフォーカススタンバイレベ
ルを超えた時点で、ブレーキ信号N2を付加した後、フ
ォーカスバイアス電圧分だけ元の位置に戻る必要がある
ため、その分だけサーボ制御の引き込みが劣化する。
【0177】そこで、本実施形態では、FE信号生成回
路20でフォーカスバランスが調整されたフォーカスエ
ラー信号FEに基づいて、フォーカスサーボ制御部30
でフォーカスアクチュエータ駆動電圧を生成するように
している。
【0178】図14に、レイヤジャンプ時に、フォーカ
スバランスがずれていない場合の各種波形を模式的示
す。
【0179】この場合も、レイヤジャンプを行う期間、
フォーカスエラー信号FE、フォーカスアクチュエータ
18を駆動するフォーカスアクチュエータ駆動電圧が、
それぞれ基準電圧Vrefにホールドされるものとす
る。
【0180】しかし、FE信号生成回路20で生成され
るフォーカスエラー信号FEが第1のフォーカスバラン
ス調整によりフォーカスバランスが調整されているた
め、フォーカスサーボ制御部30では基準電圧Vref
を基準に、フォーカスバイアス値をオフセットとして付
加して、フォーカスアクチュエータ駆動電圧を生成すれ
ばよい。このため、レイヤジャンプを開始するときやレ
イヤジャンプを終了するときには、フォーカスバイアス
電圧分だけフォーカスアクチュエータを駆動する必要が
なくなるので、サーボ制御の引き込みを高速化すること
が可能となる。
【0181】4. 光ディスク装置(情報再生装置) 図15に、本実施形態のサーボ制御システムを含む光デ
ィスク装置(広義には、情報再生装置)の構成例を示
す。
【0182】この光ディスク装置は、CDやDVDなど
の光ディスク100が装着された回転軸を回転するディ
スクモータ(スピンドルモータ)102を備えている。
【0183】光ディスク100の下方には、光ピックア
ップ(広義には、ピックアップ)104が配置され、こ
の光ピックアップ104は、光ディスクは、光ディスク
100の半径方向で移動するキャリッジ106に搭載さ
れている。
【0184】キャリッジ106は、図示しないフィード
(送り)機構により光ディスク100の半径方向に移動
でき、そのフィード機構は、フィードモータ108によ
り駆動される。
【0185】光ピックアップ104は、図示しない半導
体レーザや光検出器などを備える。そして、上記半導体
レーザからのレーザビームが、対物レンズ110を介し
て光ディスク100に照射され、その反射光が、4分割
された上記光検出器の受光部で受光される。
【0186】光ピックアップ104の対物レンズ110
は、その光軸方向(上下方向)に沿って移動可能に保持
されていると共に、光ディスク100の半径方向に微動
可能に保持されている。そして、フォーカスアクチュエ
ータ112が、対物レンズ110を光軸方向で移動さ
せ、トラッキングアクチュエータ114が、対物レンズ
110を光ディスク100の半径方向で移動させる。
【0187】光ピックアップ104の図示しない光検出
器からの検出信号は、信号生成部116に供給され、信
号生成部116は、その検出信号に基づいて再生信号R
F、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信
号TE、再生信号RFの振幅を示すリップル信号RFR
P、ジッタレベルを示す信号JT、全和信号ADなどの
アナログ信号を生成する。
【0188】信号生成部116からの再生信号RFは、
復調部118に供給され、復調部118は、このRF信
号に基づいて同期クロックSYCLK及び同期データS
YDATAを抽出して出力する。
【0189】信号生成部116からの信号FE、TE、
RFRP、JT、ADは、A/D変換部120でディジ
タルデータに変換され、フォーカスサーボ制御部12
2、トラッキングサーボ制御部124、調整部126、
ディフェクト検出部128に出力される。
【0190】フォーカスサーボ制御部(フォーカスイコ
ライザ)122は、フォーカスエラー信号FEに対応す
るディジタルデータを受け、フォーカスアクチュエータ
駆動部130を制御する。そして、このフォーカスアク
チュエータ駆動部130がフォーカスアクチュエータ1
12を駆動する。これにより、常にフォーカスが合うよ
うに対物レンズ110が光軸方向に移動するようにな
り、レーザビームの微小スポットが光ディスク100の
記録層上に形成されるようになる。
【0191】トラッキングサーボ制御部(トラッキング
イコライザ)124は、トラッキングエラー信号TEに
対応するディジタルデータを受け、トラッキングアクチ
ュエータ駆動部132を駆動する。そして、このトラッ
キングアクチュエータ駆動部132がトラッキングアク
チュエータ114を駆動する。これにより、常にトラッ
キング状態が維持されるように対物レンズ110が光デ
ィスク100の半径方向で移動するようになり、光ディ
スク100の記録層上のトラックが光ビームで追跡され
るようになる。
【0192】フィードサーボ制御部(フィードイコライ
ザ)134は、トラッキングサーボ制御部124の出力
(低域成分)を受け、フィードモータ駆動部136を制
御する。そして、このフィードモータ駆動部136が、
フィードモータ108が間欠的に回転するようにフィー
ドモータ108を駆動する。
【0193】ディスクサーボ制御部(ディスクイコライ
ザ)138は、復調部118からのSYDATAを受
け、ディスクモータ駆動部140を制御する。具体的に
は、SYDATAに含まれる基準信号の間隔を計測し、
その間隔が所定間隔になるようにCLV(Constant Lin
ear Velocity)制御を行う。そして、ディスクモータ駆
動部140がディスクモータ102を駆動する。
【0194】調整部126は、再生信号RFのリップル
信号RFRP、ジッタ信号JTに対応するディジタルデ
ータを受け、ローパスフィルタ処理、平均化処理などを
行う。
【0195】ディフェクト検出部128は、全和信号A
Dに対応するディジタルデータを受け、光ディスク10
0のディフェクトの有無を検出する。すなわち、光ディ
スク100の表面の汚れ、傷、ブラックドットなどが原
因となって光ピックアップ104から信号が返って来な
くなった場合に、ディフェクト検出信号(スキップ信
号)をアクティブ状態にする。
【0196】そして、ディフェクト検出信号(スキップ
信号)がアクティブ状態になると、例えば調整部126
のローパスフィルタ処理、平均化処理を停止する。これ
により、光ディスク100にディフェクトがあった場合
にも、正確なディジタル平均値を得ることができる。ま
た、このディフェクト検出信号は、フォーカスサーボ制
御部122(フォーカスアクチュエータ駆動部130)
に出力される。フォーカスサーボ制御部122では、信
号生成部116からのフォーカスエラー信号FEと、内
部で生成されるフォーカスアクチュエータ駆動電圧を、
それぞれ基準電圧Vrefに固定し、サーボ制御不可能
時の異常制御を回避する。
【0197】CPU I/Fを有する制御部142は、
図示しないホストCPUとの間でデータのやり取りを行
い、信号生成部116、復調部118、A/D変換部1
20、フォーカスサーボ制御部122、トラッキングサ
ーボ制御部124、フィードサーボ制御部134、ディ
スクサーボ制御部138、調整部126、ディフェクト
検出部128に対して、種々の制御信号を供給する。
【0198】図1に示す本実施形態における光ピックア
ップ12は、図15に示す光ピックアップ104に対応
する。図1に示す本実施形態におけるFE信号生成回路
20、RFリップル信号生成回路22は、図15におけ
る信号生成部116に含まれる。また、図1に示すフォ
ーカスサーボ制御部30、フォーカスバイアス値レジス
タ62、フォーカスバランス調整部60は、図15に示
すフォーカスサーボ制御部122に含まれる。
【0199】このように構成することにより、本実施形
態における第1のフォーカスループゲイン調整を行う場
合には、図示しないホストCPU(ホストCPU上で動
作するファームウェア)から制御部142を介してフォ
ーカスサーボ制御部122に含まれるループゲイン調整
イコライザに対して、ループゲイン調整の実行が指示さ
れる。
【0200】フォーカスサーボ制御部122に含まれる
ループゲイン調整イコライザは、図6に示したように、
外乱である正弦波を付加し、光ピックアップ104、信
号生成部116、A/D変換部120、フォーカスサー
ボ制御部122、フォーカスアクチュエータ駆動部13
0、フォーカスアクチュエータ112により形成される
フォーカスサーボ制御ループを一巡した後の位相変化に
基づいて、ループゲイン値を調整する。
【0201】本実施形態における第1のフォーカスバラ
ンス調整を行う場合には、ホストCPUから制御部14
2を介してフォーカスサーボ制御部122に含まれるフ
ォーカスバランス調整部に対して、信号生成部116の
FE信号生成回路のフォーカスバランス調整の実行が指
示される。
【0202】フォーカスサーボ制御部122に含まれる
フォーカスバランス調整部では、図7、図8に示したよ
うにA/D変換部120からのディジタルデータとして
受信した再生信号RFのリップル信号RFRPの振幅が
最大となるようにフォーカスバイアス電圧を設定して、
信号生成部116に含まれるFE信号生成回路によって
生成されるフォーカスエラー信号FEのバランス調整を
行う。
【0203】本実施形態における第2のフォーカスバラ
ンス調整を行う場合には、ホストCPUから制御部14
2を介してフォーカスサーボ制御部122に含まれるフ
ォーカスバランス調整部のフォーカスバランス調整の実
行が指示される。
【0204】フォーカスサーボ制御部122に含まれる
フォーカスバランス調整部では、図7、図9に示したよ
うにA/D変換部120からのディジタルデータとして
受信した再生信号RFのリップル信号RFRPの振幅が
最大となるようにフォーカスバイアス値を、同様にディ
ジタルデータとして受信したフォーカスエラー信号FE
に対するオフセットとして設定して、フォーカスバラン
ス調整を行う。
【0205】本実施形態における第2のフォーカスルー
プゲイン調整を行う場合には、上述したように、図示し
ないホストCPUから制御部142を介してフォーカス
サーボ制御部122に含まれるループゲイン調整イコラ
イザに対して、ループゲイン調整の実行が指示される。
【0206】フォーカスサーボ制御部122に含まれる
ループゲイン調整イコライザは、図6に示したように、
外乱である正弦波を付加し、光ピックアップ104、信
号生成部116、A/D変換部120、フォーカスサー
ボ制御部122、フォーカスアクチュエータ駆動部13
0、フォーカスアクチュエータ112により形成される
フォーカスサーボ制御ループを一巡した後の位相変化に
基づいて、ループゲイン値を調整する。
【0207】以上のように本実施形態におけるサーボ制
御システムを光ディスク装置に適用することによって、
ディフェクト検出時やレイヤジャンプ時に、図11及び
図13に示したようにフォーカスバイアス電圧分だけフ
ォーカスアクチュエータを駆動する必要がなくなるの
で、サーボ制御の引き込みを高速化することが可能とな
る。また、ディスクの再生や記録に先立って行われる各
種調整の精度を向上させることができる。
【0208】なお、本発明は本実施形態に限定されず、
本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
【0209】例えば、本実施形態のサーボ制御システム
は光ディスク装置(広義には、情報再生装置)に適用さ
れることが特に望ましいが、それ以外の種々の電子機器
のみ適用することができる。また、本実施形態が光ディ
スク装置などの情報再生装置に適用される場合には、こ
の情報再生装置に記録情報の書き込み可能な機能を備え
ていても良い。
【0210】また本実施形態では、ディフェクト検出時
やレイヤジャンプ時のサーボ引き込み制御について説明
したが、これらに限定されるものではなく、これ以外の
要因によるサーボ引き込み制御の高速化をも図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のサーボ制御システムの構成要部の
概要を示すブロック図である。
【図2】本実施形態のループゲイン調整イコライザの構
成例を示すブロック図である。
【図3】図3(A)、(B)は、RFリップル信号生成
回路の動作原理を説明するための説明図である。
【図4】本実施形態におけるサーボ制御システムの調整
処理の流れの一例を示すフロー図である。
【図5】図5(A)、(B)は、本実施形態におけるフ
ォーカスサーボ制御系の周波数特性の一例を示す説明図
である。
【図6】本実施形態におけるループゲイン調整イコライ
ザのループゲイン調整の動作の流れの一例を示すフロー
図である。
【図7】本実施形態のフォーカスバイアス電圧の調整原
理を説明するために説明図である。
【図8】第1のフォーカスバランス調整の処理動作の流
れの一例を示すフロー図である。
【図9】第2のフォーカスバランス調整の処理動作の流
れの一例を示すフロー図である。
【図10】図10(A)、(B)は、フォーカスバラン
スがずれている場合と第1のフォーカスバランス調整が
終了した場合のフォーカスエラー信号FEの波形を模式
的に示す説明図である。
【図11】ディフェクト検出時に、フォーカスバランス
がずれている場合の各種波形を模式的示す説明図であ
る。
【図12】ディフェクト検出時に、フォーカスバランス
がずれていない場合の各種波形を模式的示す説明図であ
る。
【図13】レイヤジャンプ時に、フォーカスバランスが
ずれている場合の各種波形を模式的示す説明図である。
【図14】レイヤジャンプ時に、フォーカスバランスが
ずれていない場合の各種波形を模式的示す説明図であ
る。
【図15】本実施形態のサーボ制御システムを含む光デ
ィスク装置の構成例を示す構成図である。
【符号の説明】
10、100 光ディスク 12、102 光ピックアップ 14、110 対物レンズ 16 光検出器 18、112 フォーカスアクチュエータ 20 FE信号生成回路 22 RFリップル信号生成回路 24 第1の加算回路 26 第2の加算回路 28 減算回路 30、122 フォーカスサーボ制御部 32、64 ADC 34、42 加算器 36 ループゲイン調整イコライザ 38 正弦波発生回路 40 バッファ 44 アンプ 46 BPF 48 位相比較器 50、70 平均化回路 52、72 CPU 54 フォーカスサーボディジタルイコライザ 56、74 DAC 58 アクチュエータドライバ 60 フォーカスバランス調整部 62 フォーカスバイアス値レジスタ 66 LPF 68 ピーク検出回路 102 ディスクモータ 106 キャリッジ 108 フィードモータ 114 トラッキングアクチュエータ 116 信号生成部 118 復調部 120 A/D変換部 124 トラッキングサーボ制御部 126 調整部 128 ディフェクト検出部 130 フォーカスアクチュエータ駆動部 132 トラッキングアクチュエータ駆動部 134 フィードサーボ制御部 136 フィードモータ駆動部 138 ディスクサーボ制御部 140 ディスクモータ駆動部 142 制御部 AD 全和信号 FE フォーカスエラー信号 JT ジッタ信号 RF 再生信号 RFRP リップル信号 SYCLK 同期クロック SYDATA 同期データ TE トラッキングエラー信号
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D117 AA02 BB02 DD00 DD16 FF07 FF09 5D118 AA13 AA17 AA18 BA01 CA02 CA08 CA11 CD02 CD08 CD11

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ピックアップのサーボ制御を行うと共
    に、前記サーボ制御が不可能な条件が発生した場合に、
    少なくとも前記ピックアップのフォーカス位置を移動さ
    せるための制御信号が、所与の基準電圧に保持されるサ
    ーボ制御システムであって、 前記ピックアップのフォーカス位置に応じて前記フォー
    カスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号生成手
    段と、 前記フォーカスエラー信号生成手段によって生成された
    フォーカスエラー信号に基づいて、前記ピックアップの
    フォーカス位置を移動させるフォーカス制御を行うフォ
    ーカス制御手段と、 前記ピックアップからの読み取り信号に基づいて、フォ
    ーカスバランスを調整するためのフォーカスバイアス電
    圧を生成するフォーカスバランス調整手段とを含み、 前記フォーカスバランス調整手段は、前記所与の基準電
    圧を基準に前記フォーカスバイアス電圧により前記フォ
    ーカスエラー信号生成手段でのフォーカスバランスを調
    整した状態で、前記フォーカスバイアス電圧に基づいて
    生成したフォーカスバイアス値により前記フォーカス制
    御手段でのフォーカスバランスを調整することを特徴と
    するサーボ制御システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記フォーカス制御手段は、前記フォーカスバランス調
    整手段によるフォーカスバランス調整の前後に、前記フ
    ォーカス制御手段により制御される制御ループのゲイン
    調整を行うループゲイン調整手段を含むことを特徴とす
    るサーボ制御システム。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記ループゲイン調整手段は、前記制御ループを一巡し
    た後の位相変化に基づいて前記制御ループのゲインを調
    整することを特徴とするサーボ制御システム。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかにおいて、 前記フォーカスエラー信号生成手段は、前記ピックアッ
    プに備えられた第1乃至4の信号検出手段のうち、互い
    に対角に位置する第1及び第3の信号検出手段で検出さ
    れた検出信号を加算した第1の加算信号と、第2及び第
    4の信号検出手段で検出された検出信号を加算した第2
    の加算信号との差分に基づいて前記フォーカスエラー信
    号を生成し、 前記フォーカスバランス調整手段は、前記第1及び第2
    の加算信号のいずれかに、前記フォーカスバイアス電圧
    を印加することを特徴とするサーボ制御システム。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかにおいて、 前記フォーカスバランス調整手段は、前記読み取り信号
    のリップル信号の振幅が最大となるように、前記フォー
    カスバイアス電圧を生成することを特徴とするサーボ制
    御システム。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかにおいて、 前記フォーカスバランス調整手段は、前記読み取り信号
    のリップル信号の振幅が最大となるように、前記フォー
    カス制御手段に供給されるフォーカスエラー信号に、前
    記フォーカスバイアス値を付加することを特徴とするサ
    ーボ制御システム。
  7. 【請求項7】 ピックアップのフォーカス位置に応じて
    フォーカスエラー信号を生成するフォーカスエラー信号
    生成手段と、前記フォーカスエラー信号生成手段によっ
    て生成されたフォーカスエラー信号に基づいて、前記ピ
    ックアップのフォーカス位置を移動させるフォーカス制
    御を行うフォーカス制御手段と、前記ピックアップから
    の読み取り信号に基づいて、フォーカスバランスを調整
    するためのフォーカスバイアス電圧を生成するフォーカ
    スバランス調整手段とを含み、前記ピックアップのサー
    ボ制御を行うと共に、前記サーボ制御が不可能な条件が
    発生した場合に、少なくとも前記ピックアップのフォー
    カス位置を移動させるための制御信号を、所与の基準電
    圧に保持するサーボ制御システムの調整方法であって、 前記所与の基準電圧を基準に前記フォーカスバイアス電
    圧により前記フォーカスエラー信号生成手段でのフォー
    カスバランスを調整した状態で、前記フォーカスバイア
    ス電圧に基づいてフォーカスバイアス値を付加して前記
    フォーカス制御手段でのフォーカスバランスを調整する
    ことを特徴とするサーボ制御システムの調整方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記フォーカスエラー信号生成手段でのフォーカスバラ
    ンスを調整する前に、前記フォーカス制御手段により制
    御される制御ループのゲインを調整する第1のループゲ
    イン調整を行い、 前記フォーカス制御手段でのフォーカスバランスを調整
    した後に、前記フォーカス制御手段のループゲインを調
    整する第2のループゲイン調整を行うことを特徴とする
    サーボ制御システムの調整方法。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 前記第1及び第2のループゲイン調整は、前記制御ルー
    プを一巡した後の位相変化に基づいて前記制御ループの
    ゲインを調整することを特徴とするサーボ制御システム
    の調整方法。
  10. 【請求項10】 請求項7乃至9のいずれかにおいて、 前記フォーカスエラー信号生成手段は、前記ピックアッ
    プに備えられた第1乃至第4の信号検出手段のうち、互
    いに対角に位置する第1及び第3の信号検出手段で検出
    された検出信号を加算した第1の加算信号と、第2及び
    第4の信号検出手段で検出された検出信号を加算した第
    2の加算信号との差分に基づいて前記フォーカスエラー
    信号を生成し、 前記フォーカスバランス調整手段は、前記第1及び第2
    の加算信号のいずれかに、前記フォーカスバイアス電圧
    を印加することを特徴とするサーボ制御システムの調整
    方法。
  11. 【請求項11】 請求項7乃至10のいずれかにおい
    て、 前記読み取り信号のリップル信号の振幅が最大となるよ
    うに、前記フォーカスバイアス電圧を生成することを特
    徴とするサーボ制御システムの調整方法。
  12. 【請求項12】 請求項7乃至11のいずれかにおい
    て、 前記読み取り信号のリップル信号の振幅が最大となるよ
    うに、フォーカスエラー信号に、前記フォーカスバイア
    ス値を付加することを特徴とするサーボ制御システム。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至6のいずれかに記載のサ
    ーボ制御システムと、 前記ピックアップと、 前記フォーカス制御手段の制御下で、前記ピックアップ
    のフォーカス位置を移動させるためのフォーカスアクチ
    ュエータと、 を含むことを特徴とする情報再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100428342C (zh) * 2005-06-21 2008-10-22 东芝三星储存科技股份有限公司 光盘装置

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CN100428342C (zh) * 2005-06-21 2008-10-22 东芝三星储存科技股份有限公司 光盘装置

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