JP2002169594A - オーディオ再生装置 - Google Patents

オーディオ再生装置

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JP2002169594A
JP2002169594A JP2000364158A JP2000364158A JP2002169594A JP 2002169594 A JP2002169594 A JP 2002169594A JP 2000364158 A JP2000364158 A JP 2000364158A JP 2000364158 A JP2000364158 A JP 2000364158A JP 2002169594 A JP2002169594 A JP 2002169594A
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audio
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semiconductor memory
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Fuyuto Tanaka
冬人 田中
Toshihide Sasaki
敏英 佐々木
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HYPER ELECTRONICS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MP3形式によりデータ圧縮して半導体メモ
リに記憶されたオーディオ情報を、汎用のテープ再生機
を用いて簡易に、しかも高品質に再生することのできる
オーディオ再生装置を提供する。 【解決手段】 コンパクトカセットと同一の外観形状を
有するケース10と、このケースに装着された電池1
と、この電池を駆動源として半導体メモリ2にデータ圧
縮されて記憶されたオーディオ情報を復元する再生回路
3と、一対のリールハブを連結した回転伝達機構5と、
回転機構またはリールハブの回転を検出して再生回路の
動作を制御する回転検出器6と、ケースが装填されるテ
ープ再生機の磁気ヘッドと磁気結合可能に設けられて再
生回路により復元されたオーディオ情報を出力する出力
ヘッド4とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体メモリにデ
ータ圧縮して記憶されたオーディオ情報を簡易に再生す
ることのできるオーディオ再生装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】近時、スマートメディアやマルチ
メディアカード等と称される小型で大容量の半導体メモ
リが広く普及してきた。またMP3(MPEG1 Audio
layer3)形式によるオーディオ情報のデータ圧縮技術
の普及も目覚ましい。このような技術的背景の下で、上
記半導体メモリにMP3形式にてデータ圧縮して記憶し
たオーディオ情報を再生するためのオーディオ再生装置
として、様々なMP3携帯プレーヤが開発されるに至っ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが従来より種々
提唱されているMP3携帯プレーヤは、専ら、半導体メ
モリを内蔵したプレーヤ本体にヘッドホン(イヤホン)
を接続してその情報(音楽)再生を行う如く構成され
た、いわゆるポケットサイズのものが殆どである。この
為、MP3携帯プレーヤに記憶されたオーディオ情報
(音楽)を外部スピーカを用いて再生しようとする場合
には、例えばMP3携帯プレーヤのヘッドホン端子とミ
ニ・コンポーネント等のオーディオ機器における外部信
号入力端子とを所定の信号ケーブルを介して連結するこ
とが必要である。これ故、その準備が非常に煩わしく、
簡易に音楽を楽しむことができないと言う問題があっ
た。
【0004】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、半導体メモリにデータ圧縮して
記憶されたオーディオ情報を、ミニ・コンポーネント等
のオーディオ機器、特にテープ再生機を用いて簡易に再
生することのできるオーディオ再生装置を提供すること
にある。また本発明は、上記オーディオ機器を用いない
場合には、例えばポケットに収納して携帯して、ヘッド
ホン(イヤホン)により簡易に前記半導体メモリにデー
タ圧縮して記憶されたオーディオ情報を再生することの
できるオーディオ再生装置を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係るオーディオ再生装置は、請求項1に記
載するようにコンパクトカセットと同一の外観形状を有
するケースに組み込まれて、該ケースに装着された電池
を駆動源として動作し、前記ケースに内蔵された半導体
メモリにデータ圧縮されて記憶されたオーディオ情報を
復元する再生回路を備えたものであって、特に前記ケー
スに回転自在に組み込まれた一対のリールハブを連結し
た回転伝達機構と、この回転機構または前記リールハブ
の回転を検出して前記再生回路の動作を制御する回転検
出器と、前記ケースが装填されるテープ再生機の磁気ヘ
ッドと磁気結合可能に設けられて前記再生回路により復
元されたオーディオ情報を出力する出力ヘッドとを具備
したことを特徴としている。
【0006】また本発明に係るオーディオ再生装置は、
請求項2に記載するように、更に前記ケースに設けられ
て前記回転検出器に代わって前記再生回路の動作を制御
するリモートコントローラが接続されるコネクタと、前
記ケースに設けられて前記再生回路により復元されたオ
ーディオ情報を出力するオーディオ信号出力端子とを備
えることを特徴としている。
【0007】即ち、本発明に係るオーディオ再生装置
は、コンパクトカセットと同一の外観形状を有するケー
スに、その駆動源である電池、例えばMP3形式に
よりデータ圧縮したオーディオ情報を記憶した半導体メ
モリ、この半導体メモリに記憶されたオーディオ情報
を復元する再生回路、更にはケースに組み込まれた一
対のリールハブを連結した回転伝達機構、回転機構ま
たはリールハブの回転を検出して前記再生回路の動作を
制御する回転検出器、そしてケースが装填されるテー
プ再生装置の磁気ヘッドと磁気結合可能に設けられて前
記再生回路により復元されたオーディオ情報を出力する
出力ヘッドを一体に組み込んだもので、このオーディオ
再生装置をテープ再生機に装填し、該テープ再生機を作
動させることによって前記リールハブを回転させて前記
再生回路を作動させ、この再生回路により復元されたオ
ーディオ情報を出力ヘッドを介して出力することで前記
テープ再生機の磁気ヘッドに上記オーディオ情報を伝達
し、これによって該テープ再生機から前記半導体メモリ
に記憶されたオーディオ情報を音響出力することを特徴
としている。
【0008】またテープ再生機を用いない場合には、
前記ケースに更に組み込まれているコネクタに外部接続
されたコントローラを用いて前記回転検出器に代わって
前記再生回路の動作を制御し、この再生回路により復元
されたオーディオ情報を、前記ケースに更に組み込ま
れたヘッドホン端子等のオーディオ信号出力端子に出力
し、これによって該オーディオ信号出力端子に外部接続
されるヘッドホン(イヤホン)から前記オーディオ情報
を音響出力することで、携帯プレーヤとして用いること
を特徴としている。
【0009】本発明の好ましい態様は、請求項3に記載
するように前記ケースに、前記半導体メモリをパーソナ
ルコンピュータや携帯電話端末等の外部装置に接続する
ための、例えばUSBコネクタからなるケーブル接続端
子を設けることが望ましい。また請求項4に記載するよ
うに前記半導体メモリを、前記ケースに着脱自在に装着
し得るように構成しても良い。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係るオーディオ再生装置であるMP3プレー
ヤ(MP3形式による圧縮データの再生機)について説
明する。図1はこのMP3プレーヤの外観形状を示す斜
視図であり、図2はその内部構造を示す平面配置図であ
る。このMP3プレーヤは、コンパクトカセットと同一
の外観形状を有するケース10に、その駆動源である電
池1や小型で大容量の半導体メモリ2等を内蔵して構成
される。そしてこのMP3プレーヤは、後述するように
ラジオ付きカセットテープレコーダ(いわゆるラジカ
セ)やカー用カセットテーププレーヤ(いわゆるカース
テレオ)等のテープ再生機に装填して、或いは単体でM
P3携帯プレーヤとして使用される。
【0011】ちなみに上記ケース10は、縦長さ10
0.4mm、横長さ63.8mm、厚み8.6mmの大き
さを有し、コンパクトカセットと同様にその上下面を貫
通する一対の孔部(リール孔)11a,11bにそれぞ
れリールハブ12a,12bを回転自在に設けて構成さ
れる。上記リールハブ12a,12bは、テープ再生機
における一対のリール軸(図示せず)に嵌合し、該リー
ル軸と一体に回転するものである。またケース10の前
端部側には、テープ再生機のテープガイド(図示せず)
を挿通する為のガイド孔13a,13bと、キャプスタ
ン軸(図示せず)を挿通する為のキャプスタン孔14
a,14bとがそれぞれ設けられている。
【0012】前述した電池1は、例えば扁平な板状の形
状をなすガム型電池からなり、前記ケース10の左側
(図2における上側)の側端部と前記リールハブ12a
との間の空間部に着脱自在に収納される。この電池1の
ケース10への着脱は、ケース10の後端部に開閉自在
に設けられて、該ケース10の後端部の一部をなす蓋体
15を開けて行われる。
【0013】また前記半導体メモリ2は、スマートメデ
ィアやマルチメディアカード、メモリスティック等と称
される小型で大容量のものからなり、前記ケース10の
右側(図2における下側)の側端部と前記リールハブ1
2bとの間の空間部に着脱自在に収納される。この半導
体メモリ2のケース10への装着は、ケース10の上面
に開閉自在に設けられて、該ケース10の上面の一部を
なす蓋体16を開けて行われる。尚、このような半導体
メモリ2をケース10に固定的に内蔵するようにしても
良い。この場合には、半導体メモリ2としてフラッシュ
メモリを用いることも可能である。また半導体メモリ2
をケース10に固定的に内蔵する場合には、該半導体メ
モリ2を着脱自在とする為の蓋体16を設ける必要がな
いことも言うまでもない。
【0014】尚、前記ケース10の後端部には、後述す
るオーディオ信号出力端子としてのヘッドホン接続端子
17やリモートコントローラ(図示せず)の接続用コネ
クタ18、更には前記半導体メモリ2をパーソナルコン
ピュータ等の外部装置(図示せず)に接続するためのU
SBコネクタ19が設けられる。そしてMP3形式によ
りデータ圧縮されたオーディオ情報(音楽等)の前記半
導体メモリ2への記録(書き込み)は、上記USBコネ
クタ19を介してパーソナルコンピュータ等により行わ
れる。
【0015】さて外観的には上述した如く構成されたM
P3プレーヤのケース10の内部には、前記半導体メモ
リ2に記憶されたオーディオ情報を再生する再生回路3
が組み込まれている。この再生回路3は、図3にMP3
プレーヤの概略的なブロック構成を示すように、半導体
メモリ2にMP3形式によりデータ圧縮して記憶された
オーディオ情報の再生を制御する再生制御部3aや、半
導体メモリ2から読み出されたオーディオ情報(MP3
データ)を元の信号形態に復元するデコーダ3b、更に
はこのデコーダ3bにより復元されたオーディオ信号
を、出力ヘッド4を介して出力するためのヘッド駆動回
路3c、そして上記デコーダ3bにより復元されたオー
ディオ信号を前記ヘッドホン接続端子17を介して出力
するオーディオ出力回路3d等を備えて構成される。
【0016】ちなみに上記ヘッド駆動回路3cおよびオ
ーディオ出力回路3dは、前記再生制御部3aの制御の
下でMP3プレーヤをテープ再生機に装填して使用する
か、或いは単体のままMP3携帯プレーヤとして使用す
るかによって選択的に駆動される。このように上記ヘッ
ド駆動回路3cとオーディオ出力回路3dとを選択的に
駆動するべく、前記ケース10には、特に前記ガイド孔
13a,13bにMP3プレーヤのテープ再生機への装
填を検出するためのスイッチ20a,20bが組み込ま
れている。そしてMP3プレーヤをテープ再生機に装填
したとき、テープ再生機のテープガイドピン(図示せ
ず)が少なくとも上記ガイド孔13a,13bに挿通す
ることを利用して上記スイッチ20a,20bを導通
(オン)させ、これによって該MP3プレーヤのテープ
再生機への装填を検出している。このようなスイッチ2
0a,20bのオン/オフ状態を前記再生制御部3aに
与えることによって前記ヘッド駆動回路3cおよびオー
ディオ出力回路3dが択一的に駆動される。
【0017】尚、前記出力ヘッド4は、MP3プレーヤ
(ケース10)が装填されるテープ再生機の磁気ヘッド
Hと磁気結合可能に設けらるもので、前記ヘッド駆動回
路3cにより駆動されてオーディオ情報に応じた向きの
磁界を発生させる。この際、前記ヘッド駆動回路3cは
オーディオ情報を所定の搬送波(キャリア)を用いて変
調する等して出力ヘッドHを駆動する。この結果、テー
プ再生機の磁気ヘッドHは、あたかも磁気記録テープの
再生時に該磁気記録テープに記録された磁気情報と同様
な信号(磁界の変化)を前記出力ヘッド4から得ること
になる。従って前記半導体メモリ2から再生したオーデ
ィオ情報が前記出力ヘッド4を介してテープ再生機に高
品質に伝達される。
【0018】これに対して前記オーディオ出力回路3d
は、前記ヘッドホン接続端子17に接続されるヘッドホ
ン(イヤホン)HPに対して前記オーディオ情報を出力
するものであり、いわゆるヘッドホンアンプとして実現
される。尚、このオーディオ出力回路3dからオーディ
オ信号のライン出力を得るように構成することも勿論可
能である。
【0019】ところで前記ケース10の内部には、更に
前述した一対のリールハブ12a,12bを互いに連動
させて回転させるための回転伝達機構5が組み込まれて
いる。この回転伝達機構5は、リールハブ12a,12
b間に設けられた複数段の歯車伝達機構やベルト・プー
リ機構等からなり、テープ再生機の再生動作時にリール
軸の回転力を受けて回転駆動される一方のリールハブ1
2a(12b)の回転を他方のリールハブ12b(12
a)に伝達するように構成される。
【0020】ちなみにこの回転伝達機構5は、該MP3
プレーヤをテープ再生機に装填して使用する場合に、該
テープ再生機が不本意に自動停止することを防止する役
割を担う。即ち、テープ再生機における自動停止機構
は、一般的にリール軸Rの回転停止からテープ終端を検
出して作動するように構成されている。しかしながらテ
ープ再生機の仕様によっては、必ずしもテープ巻取側
(駆動側)のリール軸Rの回転停止を検出しているとは
限らない。そこで上記回転伝達機構5は、その再生動作
時であるテープ駆動時に一対のリール軸Rを互いに関連
させて回転させることで、前記半導体メモリ2からのオ
ーディオ情報の再生時、特にテープ再生機を利用した再
生時に該テープ再生機の自動停止機構の作動を防止する
ものとなっている。
【0021】またケース10の内部に組み込まれた回転
検出器6は、前述したリールハブ12(12b)の回
転、または前記回転伝達機構5の回転伝達動作(回転)
を検出して前記再生回路3の作動を制御する役割を担
う。具体的には上記回転検出器6は、例えば図4にその
制御モードの例を示すようにテープ再生機のリール軸R
が正回転駆動されているか、或いは逆回転駆動されてい
るかを検出し、更にその回転が定速回転であるか、或い
は高速回転であるかを検出している。そしてテープ再生
機のリール軸Rが正回転または逆回転において定速回転
している場合には、前記回転検出器6は再生回路3の再
生制御部3aに対して再生モードを設定し、またテープ
再生機のリール軸Rが高速回転している場合には、前記
回転検出器6はその回転方向に応じて、つまり正回転し
ているか、或いは逆回転しているかに応じて、前記半導
体メモリ2から読み出すオーディオ情報をスキップアッ
プまたはスキップダウンする指令を発している。またテ
ープ再生機のリール軸Rが停止している場合には、前記
回転検出器6はポーズ(一時停止)指令を発するものと
なっている。
【0022】尚、上記スキップアップ/スキップダウン
は、MP3形式でデータ圧縮されて半導体メモリ2に記
録されるオーディオ情報が、所定のまとまり毎にブロッ
ク化されて一連の管理番号(トラック番号)等を付して
管理されることから、再生対象とするブロックを選択的
に指定(シフト)することで、半導体メモリ2から順次
連続して読み出されるオーディオ情報を適宜スキップさ
せる機能を称する。このようなスキップ機能により、半
導体メモリ2に記録されたオーディオ情報の選択的な、
或いは飛び越し的な再生が実現される。この際、ケース
1の表面、具体的には一対の孔部(リール孔)11a,
11bの間の部分にLCD等の表示装置7を組み込んで
おき、その動作状態等を表示するように構成しても良
い。
【0023】さてこのような再生指令を回転検出器6か
ら受ける再生制御部3aは、前述したようにスイッチ2
0a,20bのオン/オフ状態をも検出している。そし
てスイッチ20a,20bがオン状態であるとき、つま
りMP3プレーヤがテープ再生機に装填されていると
き、再生制御部3aは前記回転検出器6から与えられる
指令に従って前記半導体メモリ2からのデータ圧縮され
たオーディオ情報の読み出しを制御すると共に、デコー
ダ3bによる上記オーディオ情報の復元処理を実行させ
ている。そしてデコーダ3bにより復元されたオーディ
オ情報を前記ヘッド駆動回路3cに与えることで、該オ
ーディオ情報を前記出力ヘッド4を介して出力してい
る。そして上記オーディオ情報は、例えばテープ再生機
が備えるスピーカSPによりオーディオ再生されること
になる。
【0024】これに対して前記スイッチ20a,20b
がオフ状態である場合には、再生制御部3aは前記回転
検出器6から与えられる指令に代えて、前記接続用コネ
クタ18から与えられる指令に従って制御動作を実行す
る。即ち、前記スイッチ20a,20bがオフ状態であ
る場合、再生制御部3aはMP3プレーヤがテープ再生
機に装填されていない状態である、つまりMP3プレー
ヤが単体のまま使用されていると判断する。そして前記
接続用コネクタ18に接続されたリモートコントローラ
CONTから指示される再生やスキップ等の指令に従っ
て前記半導体メモリ2からのデータ圧縮されたオーディ
オ情報の読み出しを制御し、デコーダ3bにより復元さ
れたオーディオ情報を前記オーディオ出力回路3dに与
えるている。この結果、半導体メモリ2から再生された
オーディオ情報は、ヘッドホン接続端子17に接続され
たヘッドホン(イヤホン)HPに対して出力されてオー
ディオ再生されることになる。
【0025】かくして上述した如く構成されたMP3プ
レーヤ(オーディオ再生装置)によれば、USBコネク
タ(ケーブル接続端子)19に接続されたUSBケーブ
ルを介して、予め図示しないパーソナルコンピュータ等
から前記半導体メモリ2に対してMP3形式でデータ圧
縮したオーディオ情報を記録しておけば、或いは別途M
P3形式でデータ圧縮したオーディオ情報を記録した半
導体メモリ2をケース10に装着すれば、該半導体メモ
リ2に記録したオーディオ情報をテープ再生機やヘッド
ホン(イヤホン)を用いて簡易に再生することが可能と
なる。
【0026】特にこのMP3プレーヤを自動車に搭載さ
れたテープ再生機(いわゆるカーステレオ)や、家庭内
におけるラジオ付カテープ再生機(いわゆるラジカセ)
等に装填するだけで、これらのテープ再生機が持つテー
プ再生機能を有効に活用して半導体メモリ2に記録した
オーディオ情報を簡単に再生することができる。特にM
P3プレーヤの前記出力ヘッド4からテープ再生機の磁
気ヘッドHに与える信号を、オーディオ情報を所定の搬
送波を用いて変調したものとすることができるので、出
力ヘッド4と磁気ヘッドHとの磁気結合を十分に高いも
のとすることができ、高品質なオーディオ再生を行うこ
とができる。また半導体メモリ2に記憶されたオーディ
オ情報の再生をテープ再生機におけるリール軸Rの回転
によって制御することができるので、該テープ再生機が
備える操作スイッチの選択的な操作によって上記半導体
メモリ2からのオーディオ情報の再生を制御することが
可能であり、制御性に優れている等の効果が奏せられ
る。
【0027】またこのようなMP3プレーヤを単体で用
いる場合には、当該MP3プレーヤにヘッドホン(イヤ
ホン)HPとコントローラとを接続すれば良く、リール
ハブ12a,12bを回転させる必要もないので、従来
より一般的なオーディオ携帯プレーヤと同様に使用する
ことができる。従ってコンパクトで携帯性に優れたMP
3携帯プレーヤとすることができる。
【0028】ところでMP3プレーヤをテープ再生機に
装填した場合、テープ再生機の構造によってはその磁気
ヘッドHとMP3プレーヤの出力ヘッド4とが必ずしも
精度良く対峙するとは限らない。そこで本装置において
は、例えば図5に示すようなヘッドアライメント装置が
組み込まれている。このヘッドアライメント装置は、基
本的には出力ヘッド4を支持機構21にて上下動可能に
支持し、この支持機構21を介して出力ヘッド4を上下
に位置調整することで該出力ヘッド4を磁気ヘッドHに
対して位置合わせするように構成される。尚、支持機構
21は、例えばピエゾ素子等の圧電変位素子を駆動源と
し、その変位を利用して出力ヘッド4の高さ位置を所定
ピッチずつ変位させる如く構成される。
【0029】しかしてこのような支持機構21は、前記
出力ヘッド4における2つのチャネルL,R間のクロス
トークが最小となるように駆動される。具体的には出力
ヘッド4の2つのチャネルL,R間のクロストークが悪
い場合、一方のチャネルに出力された信号が他方のチャ
ネルに回り込む。従って出力ヘッド4の2つのチャネル
をそれそれ駆動するドライバ回路22L,22Rの出力
ラインには、該ドライバ回路22L,22Rの出力信号
[L],[R]に、出力ヘッド4を介して回り込んだ信号成
分[r],[l]が重畳し、[L+r],[R+l]なる成分が生
じることになる。これに対して前記各ドライバ回路22
L,22Rの入力ラインには、上記各チャネルにそれぞ
れ出力すべき本来の信号成分[L],[R]が加えられてい
ることを利用し、差動増幅器23L,23Rにおいては
これらの信号成分の差分を求めることで上述した出力ヘ
ッド4における回り込み信号成分[r],[l]をそれぞれ
検出している。
【0030】そして比較回路(差動増幅器)24におい
ては、これらの差動増幅器23L,23Rの出力である
信号成分[r],[l]を比較することで前記チャネル間に
おけるクロストークの偏りを検出し、その検出出力をア
ライメント制御信号として前記支持機構21の制御回路
25に与えるものとなっている。そして制御回路25で
は、前記出力ヘッド4と磁気ヘッドHとが高精度に対峙
したとき、各チャネル間での信号の回り込みが最小とな
り、且つその回り込み量が両チャネル間で等しくなるこ
とを利用して前記比較回路24の出力に応じて支持機構
21を駆動し、前記比較回路24の出力が最小(理想的
には零)となるように出力ヘッド4の高さ位置を調整す
るものとなっている。
【0031】かくしてこのように構成されたヘッドアラ
イメント装置を備えたMP3プレーヤによれば、テープ
再生機における磁気ヘッドHの取り付け高さ位置に応じ
て出力ヘッド4の高さ位置が自動調整されるので、出力
ヘッド4と磁気ヘッドHとの磁気結合を強固なものと
し、且つチャネル間でのクロストークを抑えることが可
能となるので、高品質な信号出力を行うことが可能とな
る。従って半導体メモリ2から読み出されたオーディオ
情報の信号品質を損なうことなく音響出力することが可
能となる。
【0032】尚、上述した出力ヘッド4のアライメント
については、例えばMP3プレーヤのテープ再生機への
装填を前述したスイッチ20a,20bの導通から検出
し、初期設定動作として実行するようにすれば良い。こ
のときの信号出力としては、予め半導体メモリ2に登録
した基準信号を用いても良いが、最初に再生されるオー
ディオ情報そのものを用いるようにしても良い。またテ
ープ再生機への装填状態が長期間に及ぶような場合に
は、定期的にアライメント動作を実行するように構成し
ておくことも可能である。
【0033】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。例えば図2に示すようにケース10内
にリールハブ12aの回転を受けて駆動される小型の発
電機PGとその安定化電源回路とを組み込み、MP3プ
レーヤをテープ再生機に装填して使用する場合には、こ
の発電機PGによって求められる電力を用いて該MP3
プレーヤを作動させるように構成することも可能であ
る。またこの電力を用いて電池1を充電する充電回路を
組み込むことも可能である。
【0034】また実施形態においては、ガム型の電池1
を用いたが、釦型やコイン型の電池1をその駆動源とし
て用いることも勿論可能である。更にはケース10の上
面等にその再生・停止を指示する操作釦(操作スイッ
チ)を組み込むようにしても良い。但し、この場合には
MP3プレーヤのテープ再生機への装填に上記操作釦が
邪魔にならないように、該操作釦を接触型や感圧型のセ
ンサを用いて実現することが望ましい。
【0035】またここでは、MP3形式によりデータ圧
縮して半導体メモリ2に記憶したオーディオ情報を再生
する例について述べたが、WMAやAAC,Twin
VQ,ATRAC等と称される各種の高効率データ圧縮
形式を用いてデータ圧縮したオーディオ情報を半導体メ
モリ2に記憶し、これを複合して再生するものであって
も勿論良い。更には半導体メモリ2としてマスクメモリ
等の不揮発性のメモリを用いてオーディオ情報の1回だ
けの書き込みを可能とし、該オーディオ再生装置をオー
ディオ情報の記憶メディアとして用いることも可能であ
る。この場合には、オーディオ再生装置に前述した発電
機PGを組み込み、リールハブ12aの回転力やキャプ
スタン孔14a,14bに挿通されるテープ再生機のキ
ャプスタンの回転力を利用して自家発電して上記メモリ
に記憶されたオーディオ情報を再生することで、電池1
の内蔵を不要とすることが望ましい。その他、本発明は
その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施すること
ができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るオーデ
ィオ再生装置によれば、半導体メモリにデータ圧縮して
記憶されたオーディオ情報を、既存のテープ再生機を有
効に活用して簡易に、しかも高品質に再生することがで
きる。しかもテープ再生機とは独立させて単体で用いる
ことも可能である。従って半導体メモリからなる小型で
大容量の記録メディアを有効に活用したオーディオ情報
再生を簡易に行い得る等の実用上多大なる効果が奏せら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るオーディオ再生装置
であるMP3プレーヤの概略的な外観形状を示す図。
【図2】図1に示すMP3プレーヤの内部構造を示す平
面配置図。
【図3】図1に示すMP3プレーヤの概略的なブロック
構成図。
【図4】図1に示すMP3プレーヤにおける回転検出器
の機能を示す図。
【図5】図1に示すMP3プレーヤに組み込まれたヘッ
ドアライメント機構の例を示す図。
【符号の説明】
1 電池 2 半導体メモリ 3 再生回路 4 出力ヘッド 5 回転伝達機構 6 回転検出器 7 表示装置 10 ケース 12a,12b リールハブ 13a,13b ガイド孔 17 ヘッドホン端子(オーディオ情報出力端子) 18 接続用コネクタ(リモートコントロール用) 19 USBコネクタ(ケーブル接続端子)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンパクトカセットと同一の外観形状を
    有するケースに組み込まれて、該ケースに装着された電
    池を駆動源として前記ケースに内蔵された半導体メモリ
    にデータ圧縮されて記憶されたオーディオ情報を復元す
    る再生回路を備えたオーディオ再生装置であって、 前記ケースに回転自在に組み込まれた一対のリールハブ
    を連結した回転伝達機構と、 この回転機構または前記リールハブの回転を検出して前
    記再生回路の動作を制御する回転検出器と、 前記ケースが装填されるテープ再生機の磁気ヘッドと磁
    気結合可能に設けられて前記再生回路により復元された
    オーディオ情報を出力する出力ヘッドとを具備したこと
    を特徴とするオーディオ再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のオーディオ再生装置に
    おいて、 更に前記ケースに設けられて、前記回転検出器に代わっ
    て前記再生回路の動作を制御するリモートコントローラ
    が接続されるコネクタと、 前記ケースに設けられて、前記再生回路により復元され
    たオーディオ情報を出力するオーディオ信号出力端子と
    を備えることを特徴とするオーディオ再生装置。
  3. 【請求項3】 前記ケースは、前記半導体メモリを外部
    装置に接続するためのケーブル接続端子を備えることを
    特徴とする請求項1または2に記載のオーディオ再生装
    置。
  4. 【請求項4】 前記半導体メモリは、前記ケースに着脱
    自在に装着されてオーディオ情報の再生に供せられるも
    のである請求項1〜3のいずれかに記載のオーディオ再
    生装置。
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