JP2002184168A - 半導体記録再生装置 - Google Patents

半導体記録再生装置

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JP2002184168A
JP2002184168A JP2000380062A JP2000380062A JP2002184168A JP 2002184168 A JP2002184168 A JP 2002184168A JP 2000380062 A JP2000380062 A JP 2000380062A JP 2000380062 A JP2000380062 A JP 2000380062A JP 2002184168 A JP2002184168 A JP 2002184168A
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semiconductor
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Fuyuto Tanaka
冬人 田中
Toshihide Sasaki
敏英 佐々木
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HYPER ELECTRONICS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存のテープ記録再生機を用いて半導体メモ
リにオーディオ信号をデータ圧縮して記録・再生するこ
とができ、情報記録メディアとして有用な半導体記録再
生装置を提供する。 【解決手段】 コンパクトテープカセットと同一の外観
形状を有するケースに組み込まれてなり、テープ記録再
生機の磁気ヘッドと磁気的に結合してオーディオ信号を
授受する信号伝達ヘッド2と、信号伝達ヘッドを介して
入力されたオーディオ信号をデータ圧縮して半導体メモ
リ1に記録し、また半導体メモリにデータ圧縮して記録
されたデータを復元して信号伝達ヘッドから出力する記
録再生回路4と、テープ記録再生機の回転を検出して記
録・再生を制御する動作制御部5と、テープ駆動機構の
回転力から内部電源を生成する電源部6とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンパクトテープ
カセットと同一の外観形状を有するケースに組み込んだ
半導体メモリを用いて、既存のテープ記録再生装置によ
りオーディオ信号の記録再生を行い得るようにした、情
報記録メディアとしての半導体記録再生装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】近時、スマートメディアやマルチ
メディアカード等と称される小型で大容量の半導体メモ
リが広く普及してきた。またMP3(MPEG1 Audio
layer3)形式によるオーディオ情報のデータ圧縮技術
の普及も目覚ましい。このような技術的背景の下で、上
記半導体メモリにMP3形式にてデータ圧縮して記憶し
たオーディオ情報を再生するためのオーディオ再生装置
として、様々なMP3携帯プレーヤが開発されるに至っ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来より種々
提唱されているMP3携帯プレーヤは、専ら、半導体メ
モリを内蔵したプレーヤ本体にヘッドホン(イヤホン)
を接続してその情報(音楽)再生を行う如く構成され
た、いわゆるポケットサイズのものが殆どである。また
MP3携帯プレーヤにおける半導体メモリへのオーディ
オ情報の記録は、専ら、専用の情報記録装置やパーソナ
ルコンピュータを用いて行われるようになっている。
【0004】この為、半導体メモリと言う優れた情報記
録媒体、更にはMP3等の優れたデータ圧縮技術が提唱
されているにも拘わらずその使用形態が限られており、
これを幅広く活用するに至っていないのが実情である。
特にミニ・コンポーネントやテープ再生機等の既存のオ
ーディオ機器を有効に活用して、上記MP3形式等によ
りデータ圧縮した半導体メモリに記録したオーディオ信
号を、簡易に再生したり、更にはこれらのオーディオ機
器から上記半導体メモリにオーディオ信号を記録するこ
とができないと言う問題がある。
【0005】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、半導体メモリにデータ圧縮して
記憶されたオーディオ情報を既存のテープ再生機を用い
て簡易に再生することができ、更には既存のテープ記録
再生機を用いて上記半導体メモリにオーディオ信号をデ
ータ圧縮して記録することのできる半導体記録再生装
置、特に装置そのものを単独で使用可能な情報記録メデ
ィアとして用いることのできる半導体記録再生装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係る半導体記録再生装置は、コンパクトテ
ープカセットと同一の外観形状を有するケースに組み込
まれてなり、テープ記録再生機またはテープ再生機に装
填されて使用されるものであって、スマートメディアや
マルチメディアカード等と称される小型で大容量の半導
体メモリと、装填されたテープ記録再生機(カセットテ
ープレコーダ)またはテープ再生機(カセットテーププ
レーヤ)の磁気ヘッドと磁気的に結合して該磁気ヘッド
との間でオーディオ信号を授受する信号伝達ヘッドと、
前記テープ記録再生機から上記信号伝達ヘッドを介して
入力されたオーディオ信号をデータ圧縮して前記半導体
メモリに記録するエンコーダ、および前記半導体メモリ
にデータ圧縮して記録されたデータをオーディオ信号に
復元して前記信号伝達ヘッドを介して出力するデコーダ
を備えた記録再生回路と、更に前記テープ記録再生機ま
たはテープ再生機におけるテープ駆動機構の回転を検出
すると共に、前記磁気ヘッドから得られる信号、具体的
的には録音バイアスの有無を検出して前記記録再生回路
によるオーディオ信号の記録および再生を制御する動作
制御部と、前記テープ記録再生機またはテープ再生機に
おけるテープ駆動機構の回転力を受けて動作して、前記
記録再生回路および動作制御部の作動に必要な内部電源
を生成する発電機構を備えた電源部とを具備したことを
特徴としている。
【0007】好ましくは請求項2に記載するように前記
発電機構は、前記テープ記録再生機またはテープ再生機
におけるキャプスタン軸に当接して該キャプスタン軸の
回転力を受けて回転する回転体と、この回転体に所定の
回転伝達機構を介して連結された発電機とからなる。ち
なみに上記回転体としては、当該半導体記録再生装置の
テープ記録再生機またはテープ再生機への装填に伴っ
て、ケースに設けられたキャプスタン軸挿入孔に挿通さ
れるキャプスタン軸に無理なく当接する樽型形状の弾性
部材からなることが好ましい。
【0008】また請求項3に記載するように前記動作制
御部としては、例えば前記テープ記録再生装置またはテ
ープ再生装置におけるキャプスタン軸とピンチローラと
に挟まれて走行駆動される無端状テープと、前記キャプ
スタン軸との間に上記無端状ベルトが張架されたリール
ハブと、このリールハブの回転検出する回転検出機構と
して構築することが好ましい。
【0009】更に請求項4に記載するように前記動作制
御部においては、前記テープ記録再生装置の磁気ヘッド
に印加された録音バイアスが検出されたときに前記記録
再生回路に対して記録動作を指示し、上記録音バイアス
が検出されないときには前記記録再生回路に対して再生
動作を指示するようにし、これによってその記録と再生
とを選択的に切り換えるようにすることが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係る半導体記録再生装置について説明する。
図1はこの半導体記録再生装置の外観形状を示す斜視図
であり、図2はその内部構造を示す平面配置図である。
この半導体記録再生装置は、コンパクトテープカセット
(いわゆるCカセット)と同一の外観形状を有するケー
ス10に、小型で大容量の半導体メモリ1等を内蔵して
構成される。そしてこの半導体記録再生装置は、例えば
ラジオ付きカセットテープレコーダ(いわゆるラジカ
セ)等のテープ記録再生機や、カー用カセットテーププ
レーヤ(いわゆるカーステレオ)等のテープ再生機に装
填して、コンパクトテープカセットと同様なオーディオ
情報の記録メディアとして使用される。
【0011】ちなみに上記ケース10は、縦長さ10
0.4mm、横長さ63.8mm、厚み8.6mmの大き
さを有し、コンパクトカセットと同様にその上下面を貫
通する一対の孔部(リール孔)11a,11bにそれぞ
れリールハブ12a,12bを回転自在に設けて構成さ
れる。上記リールハブ12a,12bは、テープ記録再
生機(テープ再生機)における一対のリール軸(図示せ
ず)に嵌合して該リール軸と一体に回転するものであ
る。またケース10の前端部側の上下面には、テープ記
録再生機(テープ再生機)のテープガイドを挿通する為
のガイド孔13a,13bと、キャプスタン軸Cを挿通
する為のキャプスタン孔14a,14bとがそれぞれ設
けられている。
【0012】更にはケース10の前端中央部には、図2
に示すようにテープ記録再生機(テープ再生機)の磁気
ヘッドHが侵入可能なヘッド開口部15が設けられてい
る。またケース10の前端部には、上記ヘッド開口部1
5の両側に位置して前記キャプスタン孔14a,14b
に挿通したキャプスタン軸Cに当接可能に、前記テープ
記録再生機(テープ再生機)のピンチローラPが侵入可
能なピンチローラ開口部16a,16bが設けられてい
る。即ち、この半導体記録再生装置の筐体をなすケース
10は、外観的にはコンパクトテープカセットと全く同
様な外観形状と寸法を有している。
【0013】さて上述したケース10に内蔵される半導
体メモリ1は、スマートメディアやマルチメディアカー
ド、メモリスティック等と称される小型で大容量のもの
からなり、図2に示すように前記ケース10の前述した
リールハブ12a,12b等を含む回転機構部を避けた
位置に組み込まれる。この半導体メモリ1は、ケース1
0に対して着脱自在に設けられるものであっても良い
が、この例においてはケース10に固定的に設けたもの
として示している。尚、半導体メモリ1をケース10に
固定的に設ける場合には、該半導体メモリ1としてフラ
ッシュメモリ等を用いることも勿論可能である。
【0014】一方、前記ケース10には、前記ヘッド開
口部15に位置して信号伝達ヘッド(磁気ヘッド)2が
設けられている。この信号伝達ヘッド2は、後述するヘ
ッドアライメント機構3を介して位置調整可能に支持さ
れており、該半導体記録再生装置が装填されるテープ記
録再生機(テープ再生機)の磁気ヘッドHと磁気的に結
合して該磁気ヘッドHとの間でオーディオ信号を授受す
る役割を担う。そしてケース10に組み込まれた記録再
生回路4は、後述する動作制御部5の制御の下で作動
し、前記磁気ヘッドHから信号伝達ヘッド2を介して入
力されたオーディオ信号を、例えばMP3形式により符
号化・データ圧縮して前記半導体メモリ1に記録し、或
いは前記半導体メモリ1に符号化・データ圧縮して記録
されているデータ(オーディオ信号)を元の信号形態に
復元して前記信号伝達ヘッド2を介して出力する如く構
成されている。
【0015】この記録再生回路4は、図3にこの半導体
記録再生装置の全体的なブロック構成を示すように、そ
の信号再生系としてデコーダ4aと再生回路4bを備
え、またその信号記録系として録音回路4cとエンコー
ダ4dとを備えて構成される。これらの各回路4a,〜
4dは、それぞれ高密度に集積回路化された半導体集積
回路素子として実現される。
【0016】更に前記ケース10には、後述するように
テープ駆動機構としての前記キャプスタン軸Cの回転力
を受けて発電動作する発電機6と、この発電機6により
生起された電力から前記記録再生回路4および動作制御
部5が作動するに必要な内部電源を生成する電源ユニッ
ト7が設けられている。ちなみに上記発電機6は、図4
にその要部概略構成を示すように前記キャプスタン軸C
に当接する樽型の弾性部材からなる回転体8aと、この
回転体8aに連結された複数段のギヤ機構8bとからな
る回転伝達機構8を介して上記キャプスタン軸Cに機械
的に連結されており、キャプスタン軸Cの回転に伴って
所定の電力を発電する。
【0017】尚、上記弾性部材からなる樽型形状の回転
体8aは、半導体記録再生装置のテープ記録再生機(テ
ープ再生機)への装着に伴う前記ケース10のキャプス
タン軸孔14a内へのキャプスタン軸Cの挿通を円滑化
し、且つその周面に確実に密着するように機能する。こ
のような樽型形状の回転体8aを介することで、キャプ
スタン軸Cの回転力が前記発電機6に対して確実に伝達
される。
【0018】またこの回転体8aが設けられた部位に
は、キャプスタン孔14aを囲むようにして無端状のテ
ープ体9aが設けられている。このテープ体9aは、前
述したリールハブ12aの周面と、上記キャプスタン孔
14aの外側に設けられたガイドピン9bとの間に張架
されている。そしてテープ体9aは、図3に示すように
キャプスタン軸Cに圧接されるピンチローラPとの間に
挟まれて走行駆動され、これによって前記リールハブ1
2aを回転させる役割を担う。またこのリールハブ12
aの回転は、該リールハブ12aに一体に設けられた回
転板9cから回転伝達機構9dを介して他方のリールハ
ブ12bに一体に設けられた回転板9eに伝達され、こ
の他方のリールハブ12bも回転させるものとなってい
る。
【0019】一方、上記各回転板9c,9eには、例え
ばその周方向に等間隔にスリットが設けられている。そ
して上記回転板9c,9eに面して設けられたフォトセ
ンサ等からなる回転検出器5a,5bは、上記スリット
を光学的に検出することで前記各回転板9c,9eの回
転、ひいては前記リールハブ12a,12bの回転を検
出している。尚、このような光学式の回転検出器に代え
て、磁性体を用いた磁歪式の回転検出機構を用いること
も勿論可能である。前述した動作制御部5は、このよう
な回転検出器5a,5bにより検出される前記各リール
ハブ12a,12bの回転からその回転方向と回転速度
とを検出し、更には前記信号伝達ヘッド2に接続された
バイアス検出回路2aにより検出される前記磁気ヘッド
Hに加えられる録音バイアスの有無に応じて、後述する
ようにして前記テープ記録再生機(テープ再生機)の動
作モードを検出している。そしてこの検出した動作モー
ドに応じて、前述した記録再生回路4の作動を制御する
ものとなっている。
【0020】ここでリールハブ12a,12bの回転速
度度とその回転方向、および磁気ヘッドHに加えられる
録音バイアスの有無に応じた前記動作制御部5の制御動
作について説明すると、この動作制御部5は、この半導
体記録再生装置をテープ記録再生機(テープ再生機)に
装填し、該テープ記録再生機(テープ再生機)を作動さ
せることによって回転駆動されるキャプスタン軸Cの回
転の受けて前記発電機6が発電する電力を、前記電源ユ
ニット7から受けて作動する。
【0021】そしてその作動開始に伴い、先ず前記録音
バイアス検出回路2aにより、前記テープ記録再生機
(テープ再生機)の磁気ヘッドHに録音バイアスが印加
されているか否かを検出する。テープ再生機の場合に
は、当然のことながら磁気ヘッドHに録音バイアスが印
加されることは無く、またテープ記録再生機においても
その再生時には磁気ヘッドHに録音バイアスが印加され
ることが無いことから、動作制御部5は録音バイアスが
検出された場合にのみ、図6に示すように録音モードを
設定し、その他の場合には再生モードを設定する。
【0022】この状態において前記動作制御部5は前記
回転検出器5a,5bの出力から、リールハブ12aが
正回転しているか否かを判定し、更にその回転速度が低
速が高速であるかを判定する。そしてこれらの判定結果
に従って、例えば録音バイアスが印加されている状態で
リールハブ12aが定速回転している場合には、前記記
録再生回路4に対して録音モードを設定し、前記テープ
記録再生機の録音動作の設定により磁気ヘッドHを介し
て信号伝達ヘッド2に入力されるオーディオ信号を、例
えばMP3形式により符号化・データ圧縮して前記半導
体メモリ1に記録している。
【0023】またこの録音状態において前記テープ記録
再生機が一時停止制御される等してリールハブ12aの
回転が停止した場合には、動作制御部5はこれをオーデ
ィオ信号(音楽)の区切りであると解釈し、信号伝達ヘ
ッド2から入力されるオーディオ信号の記録に代えて前
記半導体メモリ1に対して所定のトラックマーク(トラ
ック番号)等を記録し、その録音単位を示す情報を付与
する。そして上記一時停止モードの解除に伴い、再び前
記信号伝達ヘッド2から入力されるオーディオ信号の半
導体メモリ1への記録を開始する。このような半導体メ
モリ1への信号記録は、該半導体メモリ1の記憶容量の
全てが信号記録に供せられるまで、或いは信号伝達ヘッ
ド2を介するオーディオ信号の入力が途絶えるまで、更
にはテープ記録再生機における録音動作が解除されるま
で継続して行われる。
【0024】一方、録音バイアスが検出されない場合に
は、動作制御部5は記録再生装置4に対して再生モード
を設定する。そしてリールハブ12aが定速で正回転し
ている場合には、半導体メモリ1にデータ圧縮して記録
されている符号化データを順次読み出し、これを元の信
号形態に復元して前記信号伝達ヘッド2を介して出力す
る。この信号伝達ヘッド2を介する信号出力により、そ
の信号が磁気ヘッドHを介してテープ記録再生機(テー
プ再生機)に取り込まれ、該テープ記録再生機(テープ
再生機)の再生系を介して音響出力される。
【0025】またリールハブ12aが定速で逆回転して
いる場合には、例えばケース10の表面、具体的には一
対の孔部(リール孔)11a,11bの間の組み込まれ
た表示装置20を用いてテープ再生方向の反転を促すメ
ッセージ等を出力する。この場合、例えば前記リールハ
ブ12a,12bの回転を強制的に停止させることで前
記テープ記録再生機(テープ再生機)に対してテープエ
ンドの状態を作り出し、これによってテープ再生方向の
反転を促すようにしても良いことは勿論可能である。
【0026】これに対してテープ記録再生機(テープ再
生機)の一時停止操作に伴ってキャプスタン軸Cからピ
ンチローラPが離れ、これによってリールハブ12a,
12bの停止すると、動作制御部5ではこれを検出して
前記半導体メモリ1からの符号化データの読み出しを一
時的に中止し、ポーズモードを設定する。そして上記リ
ール12a,12bの回転最下位に伴って上記ポーズモ
ードを解除し、前記半導体メモリ1からのデータの読み
出しを再開する。こ半導体メモリ1にデータ圧縮して記
録されたデータ(オーディオ情報)の読み出しと、その
復元した信号の信号伝達ヘッド2を介して外部出力は、
前記テープ記録再生機(テープ再生機)の再生モードの
解除に伴い、キャプスタン軸Cの回転が停止するまで、
つまりキャプスタン軸Cの回転停止に伴って発電機6に
よる発電が行われなくなるまで継続して行われる。
【0027】一方、上記再生モードにおいてリールハブ
12a,12bが高速回転している場合には、前記動作
制御部5はその回転が正回転であるか、或いは逆回転で
あるかを検出している。そしてその回転方向に応じて前
記半導体メモリ1から読み出すオーディオ情報をスキッ
プアップまたはスキップダウンする指令を発するものと
なっている。
【0028】尚、このスキップアップ/スキップダウン
は、MP3形式でデータ圧縮されて半導体メモリ1に記
録されるオーディオ情報が、所定のまとまり毎にブロッ
ク化されて一連の管理番号(トラック番号)等を付して
管理されることから、再生対象とするブロックを選択的
に指定(シフト)することで、半導体メモリ1から順次
連続して読み出されるオーディオ情報を適宜スキップさ
せる機能を称する。このようなスキップ機能により、半
導体メモリ1に記録されたオーディオ情報の選択的な、
或いは飛び越し的な再生が実現される。この際、前述し
たケース10に組み込まれた表示装置20を用いて、そ
の動作状態や再生トラック番号等を表示するように構成
しても良い。
【0029】かくして上述した如く構成された半導体記
録再生装置によれば、テープ記録再生機(テープ再生
機)のキャプスタン軸Cの回転力を利用して、発電機6
により該半導体記録再生装置の作動に必要な電力を生成
し、テープ記録再生機(テープ再生機)の磁気ヘッドH
と磁気的に結合される信号入力ヘッド2を介して該テー
プ記録再生機(テープ再生機)との間でオーディオ信号
を受け渡しして、内蔵した半導体メモリ1にオーディオ
信号をデータ圧縮して記録し、また半導体メモリ1にデ
ータ圧縮して記録されているオーディオ信号を外部出力
するので、この半導体記録再生装置自体をテープ記録再
生機(テープ再生機)の信号記録メディアとして用いる
ことが可能となる。
【0030】即ち、既存のテープ記録再生機(テープ再
生機)が備える録音・再生機能をそのまま活用し、コン
パクトテープカセットに代えて本発明に係る半導体記録
再生装置を上記テープ記録再生機(テープ再生機)に装
填してオーディオ信号の記録再生に供することができ、
コンパクトテープカセットと同様に取り扱い可能な信号
記録メディアとすることができる。従ってその汎用性を
極めて棚鋳物とすることができる等の実用上多大なる効
果が奏せられる。
【0031】ところで上述した構造の半導体記録再生装
置をテープ記録再生機(テープ再生機)に装填した場
合、テープ記録再生機(テープ再生機)の構造によって
はその磁気ヘッドHと信号伝達ヘッド2とが必ずしも精
度良く対峙するとは限らない。そこで本装置において
は、前述したヘッドアライメント機構3が組み込まれて
いる。このヘッドアライメント機構3は、例えば図6に
示すように信号伝達ヘッド2を支持機構31にて上下動
可能に支持し、この支持機構31を介して信号伝達ヘッ
ド2を上下に位置調整することで該信号伝達ヘッド2を
磁気ヘッドHに対して位置合わせするように構成され
る。尚、支持機構31は、例えばピエゾ素子等の圧電変
位素子を駆動源とし、その変位を利用して信号伝達ヘッ
ド2の高さ位置を所定ピッチずつ変位させる如く構成さ
れる。
【0032】しかしてこのような支持機構31は、前記
信号伝達ヘッド2における2つのチャネルL,R間のク
ロストークが最小となるように駆動される。具体的に
は、例えば信号伝達ヘッド2の2つのチャネルL,R間
のクロストークが悪い場合、一方のチャネルに出力され
た信号が他方のチャネルに回り込むことが否めない。す
ると信号伝達ヘッド2の2つのチャネルをそれそれ駆動
するドライバ回路32L,32Rの出力ラインには、該
ドライバ回路32L,32Rの出力信号[L],[R]に前記
信号伝達ヘッド2を介して回り込んだ信号成分[r],
[l]が重畳し、この結果、[L+r],[R+l]なる成分
が生じることになる。
【0033】そこでこのヘッドアライメント装置3にお
いては、前記各ドライバ回路32L,32Rの入力ライ
ンに上記各チャネルにそれぞれ出力すべき本来の信号成
分[L],[R]が加えられていることを利用し、差動増幅
器33L,33Rを用いて上記各ドライバ回路32L,3
2Rの入力と出力とにおける信号成分の差分を求めてい
る。そしてこの信号成分の差分から上述した信号伝達ヘ
ッド2における回り込み信号成分[r],[l]をそれぞれ
検出している。
【0034】そして比較回路(差動増幅器)34におい
ては、これらの差動増幅器33L,33Rの出力である
信号成分[r],[l]を比較することで前記チャネル間に
おけるクロストークの偏りを検出し、その検出出力をア
ライメント制御信号として前記支持機構31の制御回路
35に与えるものとなっている。そして制御回路35で
は、前記信号伝達ヘッド2と磁気ヘッドHとが高精度に
対峙したとき、各チャネル間での信号の回り込みが最小
となり、且つその回り込み量が両チャネル間で等しくな
ることを利用して前記比較回路34の出力に応じて支持
機構31を駆動し、前記比較回路34の出力が最小(理
想的には零)となるように信号伝達ヘッド2の高さ位置
を調整するものとなっている。
【0035】かくしてこのように構成されたヘッドアラ
イメント機構3を備えた半導体記録再生装置によれば、
テープ記録再生機(テープ再生機)における磁気ヘッド
Hの取り付け高さ位置に応じて信号伝達ヘッド2の高さ
位置が自動調整されるので、信号伝達ヘッド2と磁気ヘ
ッドHとの磁気結合を強固なものとし、且つチャネル間
でのクロストークを抑えることが可能となるので、高品
質な信号の伝達を行うことが可能となる。従って半導体
メモリ1から読み出されたオーディオ情報の信号品質を
損なうことなく音響出力し、また磁気ヘッドH〜与えら
れオーディオ情報を高品質に取り込んで半導体メモリ1
に記録することが可能となる。
【0036】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。例えばここではMP3形式によりデー
タ圧縮して半導体メモリ1にオーディオ情報を記録し、
また再生する例について述べたが、WMAやAAC,T
win VQ,ATRAC等と称される各種の高効率デ
ータ圧縮形式を用いてデータ圧縮したオーディオ情報を
半導体メモリ1に記憶し、これを再生するものであって
も勿論良い。更には半導体メモリ1としてマスクメモリ
等の不揮発性のメモリを用いてオーディオ情報の1回だ
けの書き込みを可能とすることも可能である。
【0037】また前記ケース10の背面等にUSBコネ
クタ等の外部機器との接続端子21を設けておき、パー
ソナルコンピュータ等の外部機器から前記半導体メモリ
1に対して直接、データ圧縮したオーディオ信号を記録
し得るように構成しておくことも可能である。その他、
本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施
することが可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る半導体
記録再生装置によれば、既存のテープ記録再生機やテー
プ再生機の機能をそのまま活用し、コンパクトテープカ
セットに代わる情報記録メディアとして使用することが
できるので、その実用的利点は多大である。しかも半導
体メモリを用いてオーディオ情報をデータ圧縮して記録
するので、その記憶容量を容易に大きくすることがで
き、しかもその情報検索(サーチ)も高速に、且つ容易
に行い得る等の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る半導体記録再生装置
の外観形状を示す斜視図。
【図2】図1に示す半導体記録再生装置の内部構造を示
す平面配置図。
【図3】図1に示す半導体記録再生装置の概略的なプロ
ック構成図。
【図4】図1に示す半導体記録再生装置における回転伝
達機構とキャプスタン軸との関係を示す要部概略構成
図。
【図5】図1に示す半導体記録再生装置における動作制
御部の動作制御モードの例を示す図。
【図6】図1に示す半導体記録再生装置に組み込まれた
ヘッドアライメント機構の例を示す図。
【符号の説明】
1 半導体メモリ 2 信号伝達ヘッド 3 ヘッドアライメント機構 4 記録再生回路 5 動作制御部 6 発電機 8 回転伝達機構 7 電源ユニット 10 ケース

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンパクトテープカセットと同一の外観
    形状を有するケースに組み込まれてなり、テープ記録再
    生機またはテープ再生機に装填されて使用される半導体
    記録再生装置であって、 半導体メモリと、 装填されたテープ記録再生機またはテープ再生機の磁気
    ヘッドと磁気的に結合して該磁気ヘッドとの間でオーデ
    ィオ信号を授受する信号伝達ヘッドと、 前記テープ記録再生機から上記信号伝達ヘッドを介して
    入力されたオーディオ信号をデータ圧縮して前記半導体
    メモリに記録するエンコーダ、および前記半導体メモリ
    にデータ圧縮して記録されたデータをオーディオ信号に
    復元して前記信号伝達ヘッドを介して出力するデコーダ
    を備えた記録再生回路と、 前記テープ記録再生機またはテープ再生機におけるテー
    プ駆動機構の回転を検出すると共に、前記磁気ヘッドか
    ら得られる信号を検出して前記記録再生回路によるオー
    ディオ信号の記録および再生を制御する動作制御部と、 前記テープ記録再生機またはテープ再生機におけるテー
    プ駆動機構の回転力を受けて動作して、前記記録再生回
    路および動作制御部の作動に必要な内部電源を生成する
    発電機構を備えた電源部とを具備したことを特徴とする
    半導体記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記発電機構は、前記テープ記録再生機
    またはテープ再生機におけるキャプスタン軸に当接して
    該キャプスタン軸の回転力を受けて回転する回転体と、
    この回転体に所定の回転伝達機構を介して連結された発
    電機とからなる請求項1に記載の半導体記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記動作制御部は、前記テープ記録再生
    装置またはテープ再生装置におけるキャプスタン軸とピ
    ンチローラとに挟まれて走行駆動される無端状テープ
    と、この無端状ベルトが張架されたリールハブと、この
    リールハブの回転検出する回転検出機構とからなる請求
    項1に記載の半導体記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記動作制御部は、前記テープ記録再生
    装置の磁気ヘッドに印加された録音バイアスが検出され
    たときに前記記録再生回路に対して記録動作を指示し、
    上記録音バイアスが検出されないときには前記記録再生
    回路に対して再生動作を指示するものである請求項1に
    記載の半導体記録再生装置。
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