JP2002168908A - 半導体測定装置 - Google Patents

半導体測定装置

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JP2002168908A
JP2002168908A JP2000363589A JP2000363589A JP2002168908A JP 2002168908 A JP2002168908 A JP 2002168908A JP 2000363589 A JP2000363589 A JP 2000363589A JP 2000363589 A JP2000363589 A JP 2000363589A JP 2002168908 A JP2002168908 A JP 2002168908A
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semiconductor
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measuring
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Yasuhiro Futaki
康弘 二木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波半導体部品の電気的測定を可能としな
がら、搬送系の動作的ロスを低減してスループットの向
上が図れる半導体測定装置を提供すること。 【解決手段】 半導体部品1を吸着保持する吸着ノズル
39を搬送系の一部であるベース41に対して上下移動
可能に設けるとともに、これらベース41と吸着ノズル
39との間に、半導体部品1のリード部1bと測定子4
6との間の所定のコンタクト圧に相当する大きさのばね
力を備えたばね部材44を設けることにより、吸着ノズ
ル39で半導体部品1を保持したまま、リード部1bと
測定子46との間に所定のコンタクト圧を付与して、半
導体部品1の電気的測定を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に高周波半導体
部品の電気的特性を測定するのに好適な半導体測定装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体部品の電気的特性の測
定には、供給部で吸着保持した半導体部品を測定部へ搬
送し、測定部における測定結果に基づいて半導体部品を
分別収容するといった一連の動作を、自動的かつ連続的
に行う半導体測定装置(ハンドラ装置)が用いられてい
る。
【0003】この種の半導体測定装置として、上下移動
可能な回転円盤の周方向に沿って、半導体部品の供給
部、半導体部品の電気的測定を行う測定部、測定した半
導体部品を収容する収容部等の複数のステージがそれぞ
れ所定の角度間隔で配置されるとともに、半導体部品を
吸着保持する吸着ノズルが上記回転円盤に対して上記所
定の角度間隔で複数設けられ、回転円盤の上記所定角度
間隔毎の間欠回転移動によって上記供給部で吸着保持し
た半導体部品を測定部、収容部等の各ステージへ順に搬
送する構成のものがある。
【0004】上記構成の半導体測定装置において、各ス
テージへの半導体部品の搬送は上記回転円盤の間欠回転
運動によって行われ、また、供給部や測定部、収容部と
いったステージにおける半導体部品の吸着、吸着解除
は、回転円盤の下降移動の際に行われる。例えば測定部
への半導体部品の搬送は、回転円盤の上記所定ピッチの
回転により測定部直上へ搬送された後、回転円盤の下降
移動により吸着ノズルに保持された半導体部品が測定部
の測定子上へ載置される。その後、吸着ノズルによる部
品吸着作用が解除され、回転円盤の上昇移動に伴って吸
着ノズルが半導体部品を測定子上に置いて上方へ退避す
る。
【0005】図5Aに示すように、測定部に設けられる
測定子10は、半導体部品1のリード部1bに対応して
端子台11上に複数配列支持されているとともに、所定
のテスト信号を発信するテストヘッドに連絡するテスト
回路基板12に接続されている。吸着ノズル2によって
測定子10上へ載置された半導体部品1は、そのリード
部1bと測定子10との間に所定のコンタクト圧を作用
させた状態で電気的特性の測定が行われることになる。
そこで従来では、これらリード部1bと測定子10との
間に所定のコンタクト圧を作用させるための機構とし
て、押圧ユニット15を用いていた。
【0006】押圧ユニット15は、例えば図5Aに示す
ように、ベース部材3と、ベース部材3の上に設けられ
るスライドレール5と、スライドレール5に沿ってスラ
イド可能なスライド部材4aと、スライド部材4aを駆
動するスライド機構部4と、スライド部材4a上に設け
られる上下動作機構部6と、上下動作機構部6の駆動ロ
ッド6aによって上下移動される押えベース7と、押え
ブロック9と、押えブロック9を押えベース7へ固定す
る押えホルダ8とから構成される。
【0007】この押圧ユニット15は、図5Aに示す非
作動位置から図5Bへ示す作動位置へスライド機構部4
および上下動作機構部6を各々駆動させることによっ
て、押圧ブロック9で半導体部品1を測定子10側へ押
圧し、リード部1bと測定子10との間に所定のコンタ
クト圧を発生させる。そして、測定が終了した後は、押
圧ユニット15を再度図5Aに示す非作動位置へ戻し、
吸着ノズル2を下降させて測定子10上の半導体部品1
を吸着保持し、次いで上昇させて、次なるステージへ搬
送するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の半導体測定装置においては、測定部におい
てリード部1bと測定子10との間に所定のコンタクト
圧を発生させるのに上記構成の押圧ユニット15を採用
しているため、吸着ノズル2は測定部において一旦、半
導体部品1の吸着を解除して、測定子10の上方へ退避
させるといった動作的なロスを伴うため、装置のスルー
プットの向上が図れないという問題がある。
【0009】また、押圧ユニット15の動作に要するス
ペースを測定部に確保する必要があり、測定部の小型
化、ひいては半導体測定装置全体の小型化を図れないと
いう問題があるとともに、装置構成および装置全体の制
御をともに複雑化しているという問題がある。
【0010】さらに、上記押圧ユニット15によるスト
ローク量で一義的にコンタクト圧を設定している関係
上、個々の半導体部品1のリード部1bの厚さ、平坦度
の相違等に応じてコンタクト圧を調整することができず
に、過荷重あるいは荷重不足を招き、リード部1b又は
測定子10の損傷、あるいは荷重不足による測定精度の
低下を引き起こし、装置の稼働安定性が保てないという
問題がある。
【0011】このように、押圧ユニット15を用いない
で、半導体部品1のリード部1bと測定子10との間に
所定のコンタクト圧を発生させることができる半導体測
定装置の出現が、強く望まれているのが現状である。
【0012】ここで、特開平8−54442号公報に
は、半導体部品を測定子と対向する位置に搬送する搬送
手段と、この搬送手段に、測定子に対して接離方向に移
動自在に設けられ、半導体部品を吸着して保持する吸着
保持部と、上記搬送手段とは別個に設けられ、上記吸着
保持部を押圧して半導体部品を測定子に圧接する圧接機
構を備えてなる検査装置の構成が記載されている。この
構成によれば、測定部において半導体部品を吸着した状
態で、上記圧接機構による圧接作用で測定子との間に所
定のコンタクト圧を発生させることが可能となる。
【0013】上記構成により確かに動作的ロスの低減を
図ることができることになるが、半導体部品の測定に2
つの機構系の協同作業を要するために、両者間の駆動タ
イミングおよび各機構系の駆動慣性の相違に起因する部
品搬送的観点から見た時間的ロスの存在は否めない。ま
た、上記圧接機構を別途配置するためのスペース的資
源、並びにこれを配備することによる装置構成および制
御の複雑化は一向に低減できないという問題がある。
【0014】一方、特開2000−221235号公報
には、図6に示すように、測定ステージ20上の測定子
21に対して半導体部品17のリード部17bを位置決
めしてそのパッケージ本体17aを吸着保持する吸着ヘ
ッド22と、吸着ヘッド22を複数本の軸23を介して
上下移動可能に支持するハンドリング機構部24と、軸
23の周囲に巻回され吸着ヘッド22をハンドリング機
構部24に対して測定ステージ20側へ付勢するばね2
5と、測定ステージ20の近傍に立設配置され、半導体
部品17のリード部17bを測定子21へ圧接する際に
吸着ヘッド22の嵌合孔22aに嵌合して測定ステージ
20と吸着ヘッド22との間の位置決めを行う位置決め
ピン26とを備えた半導体検査装置が開示されており、
測定時、ばね25の作用で吸着される半導体部品17の
平面度の誤差を吸収するとともに、リード部17bと測
定子21との間のコンタクト圧を設定可能とした構成が
記載されている。
【0015】本構成に採用される吸着ヘッド22は、当
該吸着ヘッド22に半導体部品17を吸着させると同時
に、半導体部品17の位置決めをも行い得るように構成
されているため、吸着ヘッド22自体を測定ステージ2
0に対して位置決めするための別の位置決め手段を配備
する必要性が生ずる。このため当該装置の構成では、吸
着ヘッド22の嵌合孔22aに嵌合可能な位置決めピン
26なる部材を測定部へ設けて、吸着ヘッド22の位置
決め機能を確保している。
【0016】ところが、上記位置決めピン23は一般に
金属部材から構成されるが、これが原因で半導体部品1
7の電気的測定、特に高周波試験に大きな影響を与えて
しまう。すなわち、一般に半導体部品の高周波特性試験
においては信号伝達経路が短いほど精度の高い測定結果
が得られるが、このような構成の位置決めピン26が測
定子21の近傍に配置されると、配線との電磁的相互作
用による悪影響を回避するために、当該位置決めピン2
6から遠ざけるような配線の引き回しが要求され、ま
た、インピーダンスの整合をとるための配線の設計レイ
アウトに自由度が減少することになる。
【0017】このため、当該構成の装置類は高周波特性
試験に不向きであり(その証拠に半導体部品17は外部
リードがパッケージ本体17aから外方へ突出した、い
わゆるガルウィングタイプが用いられている。)、適用
対象部品に制限があるという問題を有している。特に近
年における携帯用通信機の発達に貢献している極小・高
周波半導体部品の高周波特性試験に対しては、当該装置
を用いることが不可能である。
【0018】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、半導
体部品と測定子との間の所定のコンタクト圧を得るため
の押圧ユニットを別途設けることなく、また、搬送系の
動作的ロスを低減でき、かつ、高周波半導体部品に対し
ても適正な電気的測定が可能な半導体測定装置を提供す
ることを課題とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するに
当たり、本発明の半導体測定装置は、上下移動可能な回
転円盤の周方向に沿って、少なくとも、半導体部品の供
給部と、半導体部品のリード部に対応して配列された測
定子を有する測定部と、上記測定部で測定した半導体部
品の収容部とが、それぞれ所定の角度間隔で配置される
とともに、半導体部品を吸着保持する吸着ノズルが上記
回転円盤に対して上記所定の角度間隔で複数設けられ、
上記供給部で吸着保持した半導体部品を上記回転円盤で
上記測定部へ搬送し、上記リード部を所定のコンタクト
圧で上記測定子へ圧接して半導体部品の電気的特性を測
定するとともに、測定した半導体部品を上記収容部へ搬
送する半導体測定装置であって、上記回転円盤の下降移
動によって、上記所定のコンタクト圧を発生させる圧力
調整手段を備えたことを特徴としている。
【0020】本発明では、まず、半導体部品の吸着手段
として、半導体部品の上面の一部の領域を吸着する吸着
ノズルを用いることによって、当該吸着手段と測定子と
の位置決めを不要にし、測定子近傍の構成を簡素化して
信号配線の設計自由度を高くし、高周波特性の測定に好
都合な設備環境を創出している点に特徴がある。これに
より近年開発が進んでいる高周波半導体部品の電気的特
性の測定を精度高く行うことが可能となる。
【0021】また、本発明では、記回転円盤の下降移動
によって、半導体部品のリード部と測定子との間に所定
のコンタクト圧を発生させる圧力調整手段を設け、従来
必要とされていた押圧ユニットを不要としている。これ
により、搬送系の動作的ロスがほとんどなくなるので、
部品の供給から測定、収容までの一連の作用を上記回転
円盤の動作形態の一環として行うことを可能とし、装置
のスループット向上に大きく貢献できるとともに、装置
構成および制御の複雑化を低減して、設備稼働の安定性
を向上させることが可能となる。
【0022】上記圧力調整手段の構成に関しては、上記
吸着ノズルを上記回転円盤に対して上下方向へ移動可能
に設け、上記圧力調整手段として、当該吸着ノズルを上
記測定子側へ付勢するばね部材で構成すれば、簡素な構
成で、上記回転円盤の下降動作に伴う半導体部品と測定
子とのコンタクト時に、過剰圧力分を吸着ノズルの上昇
移動で相殺して上記ばね部材のばね力で定まるコンタク
ト圧に調整、維持することが可能となる。
【0023】また、別の構成例としては、吸着ノズルの
先端部を吸着ノズルのシリンダ部に対して没入可能に構
成し、当該先端部の没入に必要な圧力を上記所定のコン
タクト圧に設定することによって、上記と同様な作用効
果を得ることが可能となる。
【0024】さらに、別の構成例としては、上記圧力調
整手段を測定子を支持収容する測定部側へ設け、上記回
転円盤の下降移動に伴う半導体部品と測定子とのコンタ
クト時に、過剰圧力分を上記端子台の下降移動で相殺す
る構成も可能である。この場合、高周波特性の測定に大
きな影響を与えないように、テスト回路基板を含む測定
系全体で上記過剰圧力分を吸収するような構成を採用す
るのが望ましい。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0026】図1は、本発明の実施の形態による半導体
測定装置全体の概略構成を示している。半導体測定装置
30は、中心軸31に沿って上下移動可能な回転円盤3
2を備え、その周方向に沿って、主に半導体部品の供給
部33、位置決め部34、測定部35、良品収容部3
6、不良品収容部37の各ステージを順に所定の角度間
隔で配置してなる。回転円盤32の周縁部には、これら
各ステージに対応してベース41が径外方へ突出するよ
うに上記所定の角度間隔で配置され、各ベース41には
それぞれ吸着ノズル39が貫通配置されている。
【0027】供給部33には、測定すべき半導体部品が
所定の姿勢で整列配置されている。位置決め部34は、
半導体部品のリード部を測定部35に配置された測定子
に対して位置合わせするためのステージであって、本実
施の形態では、吸着ノズル39に吸着保持された半導体
部品に対してその対角線方向から当接可能に対向配置さ
れた略くの字形状の一対の位置決め部材42a,42b
が設けられている。
【0028】測定部35には半導体部品の電気的測定を
行うための測定器38が配置されており、図2Aに示す
ように半導体部品1のリード部1bに対応して整列配置
されるコンタクト46と、これらコンタクト46を収容
支持する端子台45と、コンタクト46と図示しないテ
ストヘッドとを電気的に接続するテスト回路基板47と
を備えている。また、測定子46の上方部には、吸着ノ
ズル39で保持された半導体部品1の外周部に当接して
半導体部品1を正規のコンタクト位置へ矯正可能な非磁
性材料でなるガイド壁48,48が設けられている。
【0029】ここで、本実施の形態で用いられる半導体
部品1は、リード部1bがパッケージ本体1aの外方へ
突出しない、QFNやSON等のノンリードタイプの半
導体パッケージ部品であり、片面パッケージ部品とも称
され、極小薄型高周波半導体部品として近年、携帯用通
信端末装置等の電子機器に採用されている。
【0030】吸着ノズル39は、回転円盤32に固定さ
れるベース41に対して上下方向に移動可能に設けら
れ、その上側フランジ部39bをベース41の上面に当
接させることによって下方向への移動規制がなされてい
る。また、吸着ノズル39の下側フランジ部39aとベ
ース41の下面との間には、ばね部材44が予負荷状態
で介装されており、これによりベース41に対して吸着
ノズル39が測定器38側へ付勢されている。
【0031】ばね部材44は、本発明に係る圧力調整手
段として構成され、半導体部品1のリード部1bと測定
子46との間の所定のコンタクト圧に、当該ばね部材4
4のばね力が設定されている。そのため、ベース41
(回転円盤32)の下降量は、半導体部品1のリード部
1bが測定子46と接触する距離よりもやや大きく設定
されており、測定子46に対する過剰荷重分は、ばね部
材44を弾性変形させて吸着ノズル39をベース41側
へ上昇移動させて、ばね部材44のばね力で上記所定の
コンタクト圧に調整、維持するように構成される。
【0032】なお、各吸着ノズル39は配管40を介し
て、回転円盤32の下方に配置された図示しない真空ポ
ンプ等の真空排気手段に接続されており、これまた図示
しないバルブ手段の開閉作動によって、吸着ノズル39
の先端部43による半導体部品1の吸着または吸着解除
の各制御が、各吸着ノズル39ごとになされるように構
成されている。
【0033】次に、以上のように構成される本実施の形
態の作用について説明する。
【0034】図1に示す状態から、回転円盤32は中心
軸31に沿って所定量下降移動し、供給部33に対応す
る吸着ノズル39がその先端部43で半導体部品1を1
個吸着保持する。そして、下降動作終了から所定時間経
過後、回転円盤32が上昇し、さらに上記所定角度の間
欠回転移動により、供給部32で吸着保持した半導体部
品1が位置決め部34へ搬送される。次いで、回転円盤
32の下降移動により、吸着ノズル39に吸着保持され
た半導体部品1は、一対の位置決め部材42a,42b
の間に上記所定時間位置し、その時間内に位置決め部材
42a,42bが互いに近接する方向へ移動して、吸着
ノズル39に保持された半導体部品1を挟持する。これ
により、半導体部品1は、次なる測定部35における測
定子46に対してリード部1bの位置決め作用がなされ
る。
【0035】位置決め部34における位置決め作用がな
された半導体部品1は、回転円盤32の上昇、回転動作
により、測定部35の上方へ搬送される。回転円盤32
の下降動作によって、図2Aに示すように吸着ノズル3
9の先端部43に吸着保持された半導体部品1は、測定
器38内の測定子46へ向かって移動する。このとき、
回転円盤32の回転方向における駆動系の誤差等により
半導体部品1が測定子46に対して位置ずれが生じてい
る場合には、ガイド壁48のテーパ状ガイド面にならっ
て半導体部品1の位置を正規の位置へ矯正する作用が行
われる。
【0036】回転円盤32の所定量の下降移動によっ
て、図2Bに示すように吸着ノズル39に保持された半
導体部品1のリード部1bは測定子46と接触するとと
もに、ばね部材44のばね力により所定のコンタクト圧
で押圧される。この状態でテスト回路基板47、測定子
46およびリード部1bを介して半導体部品1へ所定の
テスト信号が入力され、その電気的特性の測定が行われ
る。
【0037】所定時間の経過後、回転円盤32は上昇、
回転移動し、半導体部品1は測定部35から良品収容部
36へ搬送される。前段の測定部35において良品と判
別された場合は、当該収容部36で半導体部品1の吸着
が解除され、不良品と判別された場合は、次なる不良品
収容部37で半導体部品1の吸着が解除される。
【0038】以上のような作用が、各ステージで同時に
行われ、半導体部品1の供給から位置決め、測定、収容
まで、回転円盤32の上記の動作を通じて自動的かつ連
続的に行われる。
【0039】そこで本実施の形態によれば、測定部35
において、半導体部品1を吸着ノズル39で吸着保持し
たまま電気的特性の測定を行うことができるので、搬送
系の動作的ロスをなくして半導体部品1に対する一連の
処理がなし得、装置のスループットの向上が図られる。
また、従来必要とされた押圧ユニットが不要となるの
で、測定部35の小型化が図られるとともに、装置構成
および制御の複雑化を低減することができる。
【0040】また、吸着ノズル39に設けたばね部材4
4によって、過荷重によるリード部1bおよび測定子4
6の損傷を回避することができるとともに、すべての半
導体部品1に対して適正なコンタクト圧を提供できるの
で、測定精度の向上および装置の安定した稼働が可能と
なる。
【0041】更に、半導体部品の吸着手段として吸着ノ
ズル39を用いているので、従来用いられていた金属製
の位置決めピンを設けることなく安定した電気的特性評
価が行え、特に、高周波特性の測定に対して高い測定精
度を得ることが可能となる。ここで、位置決め手段とし
て本実施の形態ではガイド壁48を設けているが、非磁
性材料から構成されるので信号伝達経路に対して悪影響
を及ぼすことはない。
【0042】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、勿論、本発明はこれに限定されることなく、本発
明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0043】例えば以上の実施の形態では、吸着ノズル
39をベース41に対して上下方向へ移動可能に設け、
圧力調整手段として当該吸着ノズル39を測定子46側
へ付勢するばね部材44を設けたが、これに代えて、図
3Aに示すような構成を採用することも可能である。
【0044】すなわち図3Aに示すように、半導体部品
1を吸着保持する吸着ノズル50のシリンダ部51を段
付き形状とし、その開口側に位置する大径部内壁に対し
てノズル先端部53を気密かつ摺動可能に配置するとと
もに、シリンダ部51内壁の段部52とノズル先端部5
3のフランジ部53aとの間に、リード部1bと測定子
46との間の所定のコンタクト圧に相当する大きさのば
ね力を備えたばね部材54を設ける。これにより、半導
体部品1の吸着保持時は規制リング55によって位置規
制されたノズル先端部53が、半導体部品1の測定時に
図3Bに示すようにシリンダ部51内に没入し、ばね部
材54のばね力で上記所定のコンタクト圧を発生させる
ことができる。
【0045】また、圧力調整手段を吸着ノズル側に配置
する構成に代えて、測定子46側に設ける構成も可能で
ある。この場合、信号伝達経路の変化を防ぐために、例
えば図4に模式的に示すようにテスト回路基板47とこ
れを支持する基台56との間に、上記所定のコンタクト
圧に相当する大きさのばね力を備えたばね部材57,5
7を設けるようにしてもよい。
【0046】更に、以上の実施の形態では半導体部品1
として、いわゆるノンリードタイプの半導体パッケージ
部品を例に挙げて説明したが、勿論、QFP等のガルウ
ィングタイプの半導体パッケージ部品に対しても、本発
明は適用可能である。また、BGA/CSP等のように
外部端子をグリッド状に形成したパッケージ部品や、フ
リップチップ部品に対しても、本発明は適用可能であ
る。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の半導体測定
装置によれば、高周波半導体部品の高精度な電気的特性
評価を可能としながら、回転円盤を含む搬送系の動作的
ロスを低減した半導体部品の電気的測定を可能とし、装
置の生産性の向上を図ることができる。また、個々の半
導体部品に対して適正なコンタクト圧を付与することが
できるので、半導体部品および測定子の損傷を防ぐこと
ができる。
【0048】請求項2の発明によれば、簡素な構成で、
半導体部品のリード部と測定子との間の所定のコンタク
ト圧を得ることができる。
【0049】請求項3の発明によれば、回転円盤に駆動
誤差が生じていても、半導体部品を姿勢矯正して測定子
に適正にコンタクトさせることができ、高精度な電気的
測定を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による半導体測定装置の構
成を概略的に示す斜視図である。
【図2】本発明に係る吸着ノズルの構成および作用を示
す側面図であり、Aは半導体部品と測定子との接触前
を、Bは接触後をそれぞれ示している。
【図3】本発明に係る吸着ノズルの構成の変形例を示す
側面図であり、Aは半導体部品と測定子との接触前を、
Bは接触後をそれぞれ示している。
【図4】本発明の実施の形態の変形例を示す要部の側断
面図である。
【図5】従来の半導体測定装置の押圧ユニットの構成お
よび作用を説明する側面図であり、Aは半導体部品と測
定子との間にコンタクト圧を作用させる前を、Bは上記
コンタクト圧を作用させたときの状態をそれぞれ示して
いる。
【図6】他の従来の半導体測定装置の構成を部分破断側
面図である。
【符号の説明】
30…半導体測定装置、32…回転円盤、33…供給
部、34…位置決め部、35…測定部、36,37…収
容部、39,50…吸着ノズル、41…ベース、44,
54,57…ばね部材、46…測定子、48…ガイド
壁。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下移動可能な回転円盤の周方向に沿っ
    て、少なくとも、半導体部品の供給部と、前記半導体部
    品のリード部に対応して配列された測定子を有する測定
    部と、前記測定部で測定した前記半導体部品の収容部と
    が、それぞれ所定の角度間隔で配置されるとともに、前
    記半導体部品を吸着保持する吸着ノズルが前記回転円盤
    に対して前記所定の角度間隔で複数設けられ、前記供給
    部で吸着保持した前記半導体部品を前記回転円盤で前記
    測定部へ搬送し、前記リード部を所定のコンタクト圧で
    前記測定子へ圧接して前記半導体部品の電気的特性を測
    定するとともに、測定した前記半導体部品を前記収容部
    へ搬送する半導体測定装置であって、 前記回転円盤の下降移動によって、前記所定のコンタク
    ト圧を発生させる圧力調整手段を備えたことを特徴とす
    る半導体測定装置。
  2. 【請求項2】 前記吸着ノズルが、前記回転円盤に対し
    て上下方向へ移動可能に設けられ、前記圧力調整手段
    が、前記吸着ノズルを前記測定子側へ付勢するばね部材
    からなることを特徴とする請求項1に記載の半導体測定
    装置。
  3. 【請求項3】 前記測定子の上方部に、前記吸着ノズル
    で保持された半導体部品の外周部に当接して前記半導体
    部品を所定の姿勢に矯正可能な非磁性材料でなるガイド
    壁が設けられることを特徴とする請求項1に記載の半導
    体測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008070248A (ja) * 2006-09-14 2008-03-27 Fujitsu Ltd デバイス試験支援装置
CN112154335A (zh) * 2018-05-28 2020-12-29 三菱电机株式会社 半导体器件的电气特性测定装置

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