JP2002168291A - ダイナミックダンパ装置 - Google Patents

ダイナミックダンパ装置

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JP2002168291A
JP2002168291A JP2000362488A JP2000362488A JP2002168291A JP 2002168291 A JP2002168291 A JP 2002168291A JP 2000362488 A JP2000362488 A JP 2000362488A JP 2000362488 A JP2000362488 A JP 2000362488A JP 2002168291 A JP2002168291 A JP 2002168291A
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JP
Japan
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dynamic damper
damper device
cushion
cushion material
propeller shaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000362488A
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English (en)
Inventor
Akiyoshi Tanabe
明嘉 田辺
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ゴム状弾性体を使用せずに、共振現象による騒
音や振動を効果的に抑制できるダイナミックダンパ装置
を提供する。 【解決手段】中空状の回転体1の内部に装着され、回転
体1の回転に伴う共振現象を軽減するダイナミックダン
パ装置2であって、線状もしくは網目状の素材を圧縮し
てクッション性を持つ固まり状態としたクッション材4
を回転体1の内部に取り付け、クッション材4の軸中心
部に重り5を取り付ける。クッション材4の素材とし
て、サスメッシュを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプロペラシャフトな
どの中空状の回転体の内部に装着され、回転体の回転に
伴う共振現象を抑制するダイナミックダンパ装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、変速機から出力された動力を駆動
輪に伝達するため、中空状のプロペラシャフトが用いら
れるが、プロペラシャフトにエンジン振動が伝わって、
プロペラシャフトと共振し、こもり音と呼ばれる騒音や
振動を引き起こす。このような共振対策として、ダイナ
ミックダンパの設定を行うことが一般に行われている。
ダイナミックダンパとしては、例えば実開平4−272
38号公報のように、中空状シャフトの内部に、ゴム状
弾性体を介して重りを取り付けた構造のものが一般的で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ゴム状弾性
体を用いたダイナミックダンパの場合、図1に示すよう
に、狙いの共振周波数f1 における振幅のピークを抑え
ることは可能であっても、ゴム状弾性体のばね作用によ
り、反共振周波数f2 による新たなピークが現れること
があった。また、ゴム状弾性体のばね定数と重りの設定
が、狙いの周波数f1 からずれると、図2のように殆ど
ダンピング効果がない場合もあった。
【0004】そこで、本発明の目的は、ゴム状弾性体を
使用せずに共振現象による騒音や振動を効果的に抑制で
きるダイナミックダンパ装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、中空状の回転体の内部に装
着され、回転体の回転に伴う共振現象を軽減するダイナ
ミックダンパ装置において、線状もしくは網目状の素材
を圧縮してクッション性を持つ固まり状態としたクッシ
ョン材を上記回転体の内部に取り付け、上記クッション
材の軸中心部に重りを取り付けたことを特徴とするダイ
ナミックダンパ装置を提供する。
【0006】本発明では、ゴム状弾性体を用いたダンピ
ングではなく、線状もしくは網目状の素材を圧縮して固
まり状態としたクッション材を用いている。このような
クッション材を用いた場合には、ゴム状弾性体とは異な
り、完全なばね系ではないので、反共振のピークが現れ
ない。また、振動を素材間の摩擦あるいは変形によって
吸収するので、共振周波数における振幅のピークを抑制
できるだけでなく、広い周波数範囲におけるダンピング
効果が得られ、設定が多少ずれても有効なダンピング効
果を得ることができる。
【0007】請求項2のように、クッション材の素材と
してサスメッシュを用いるのがよい。サスメッシュの場
合、金属材料であるから、プロペラシャフトなどの車両
用回転体のダンピング材として好適な固さを持つことが
できる。しかも、サスメッシュは錆などの発生を防止で
きるので、経年変化が起きにくく、耐久性を備えるとい
う利点がある。
【0008】
【発明の実施の形態】図3は本発明にかかるダイナミッ
クダンパ装置をプロペラシャフトに適用した例を示し、
図4はダイナミックダンパ装置の詳細を示す。図におい
て、1はプロペラシャフト、2はダイナミックダンパ装
置である。ダイナミックダンパ装置2は、図4に示すよ
うに、プロペラシャフト1に圧入固定される円筒形の外
輪3と、外輪3の内面に固定されたクッション材4と、
クッション材4を介して外輪3の軸中心部に保持された
円柱形の重り5とで構成されている。
【0009】外輪3および重り5は鋼材のような高強度
の材料で形成される。また、クッション材4は、線状も
しくは網目状の素材を圧縮してクッション性を持つ固ま
り状態としたものであり、ここではサスメッシュを固め
たものを使用した。クッション材4と外輪3との間、ク
ッション材4と重り5との間は、共に溶接またはろう付
け6により全周に亘って固定されている。そのため、ク
ッション材4が外輪3に対して位置ずれしたり、重り5
がクッション材4に対して位置ずれを起こすことがな
い。
【0010】図5は、上記構成よりなるダイナミックダ
ンパ装置2を装着したプロペラシャフト1とダイナミッ
クダンパ装置2を装着しないプロペラシャフト1との振
幅−周波数特性を示す。なお、前側のユニバーサルジョ
イント7から後側のユニバーサルジョイント8までのプ
ロペラシャフト1の全長L=811.6mm、前側のユ
ニバーサルジョイント7からダイナミックダンパ装置2
までの距離S=380mm、プロペラシャフト1の直径
D=50.8mmとした。また、測定に際し、ユニバー
サルジョイント8の後部に長さ1017mm、直径65
mmの別のプロペラシャフト(図示せず)を接続した。
このプロペラシャフトにはダイナミックダンパは装備さ
れていない。また、ダイナミックダンパ装置2のクッシ
ョン材4としてサスメッシュを用い、重り5として直径
30mm、長さ50mm、質量300gの円柱形の重り
を用いた。
【0011】図5から明らかなように、ダイナミックダ
ンパ装置を有しないプロペラシャフト1の場合には、実
線で示すように、約153Hzにおいて大きな振幅のピ
ーク(80dB)が存在する。153Hzは、3気筒エ
ンジンの場合には約6000rpm、4気筒エンジンの
場合には約4500rpmに相当し、不快なこもり音と
なる。これに対し、ダイナミックダンパ装置2を有する
プロペラシャフト1の場合には、破線で示すように、1
53Hzにおけるピークが約70dB程度まで抑制さ
れ、こもり音を低減できた。
【0012】また、本発明のダイナミックダンパ装置2
の特徴は、従来のゴム状弾性体を用いたものに比べて、
ダンピング効果が広い周波数域で得られることである。
したがって、ダイナミックダンパ装置2の設定(重り5
の質量,クッション材4の量など)に多少の狂いがあっ
ても、所望の共振点(例えばf1 =153Hz)におけ
る振幅のピークを確実に抑制することができる。
【0013】上記実施例では、クッション材としてサス
メッシュなどの金属メッシュを用いたが、これに限るも
のではない。図6は他の実施例にかかるダイナミックダ
ンパ装置2’を示し、クッション材10として樹脂線材
を圧縮して固まり状としたものを用い、クッション材1
0と外輪3との間、クッション材10と重り5との間
を、ウレタン系接着剤11により全周に亘って固定した
ものである。なお、外輪3および重り5としては、金属
材料に限らない。この場合には、金属メッシュを用いた
場合に比べてクッション材10が柔らかいので、低い周
波数の共振現象を抑制するのに効果的である。
【0014】本発明にかかるダイナミックダンパ装置の
取付箇所としては、プロペラシャフトの内部に限らず、
ドライブシャフトの内部など、中空シャフトであれば如
何なるシャフトにも取付可能である。また、本発明のク
ッション材は、線状の素材を圧縮してクッション性を持
つ固まり状態としたものに限らず、網目状の素材を圧縮
して固まり状態としたものでもよい。いずれにしても、
ばね弾性系でないクッション材を構成できればよい。
【0015】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
かかるダイナミックダンパ装置によれば、線状もしくは
網目状の素材を圧縮してクッション性を持つ固まり状態
としたクッション材を介して重りを取り付けたので、従
来のようなゴム状弾性体とは異なり、完全なばね系では
ないため、反共振のピークが現れず、良好なダンピング
性能を得ることができる。また、クッション材が振動を
素材間の摩擦あるいは変形によって吸収するので、広い
周波数範囲におけるダンピング効果が得られ、設定が多
少ずれても有効なダンピング効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のダンパ装置の一例の振幅−周波数特性図
である。
【図2】従来のダンパ装置の他の例の振幅−周波数特性
図である。
【図3】本発明にかかるダイナミックダンパ装置を取り
付けたプロペラシャフトの側面図である。
【図4】本発明にかかるダイナミックダンパ装置の一例
の拡大断面図である。
【図5】図3に示すプロペラシャフトの振幅−周波数特
性図である。
【図6】本発明にかかるダイナミックダンパ装置の他の
例の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 プロペラシャフト(回転体) 2 ダイナミックダンパ装置 3 外輪 4 クッション材 5 重り

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中空状の回転体の内部に装着され、回転体
    の回転に伴う共振現象を軽減するダイナミックダンパ装
    置において、線状もしくは網目状の素材を圧縮してクッ
    ション性を持つ固まり状態としたクッション材を上記回
    転体の内部に取り付け、上記クッション材の軸中心部に
    重りを取り付けたことを特徴とするダイナミックダンパ
    装置。
  2. 【請求項2】上記クッション材の素材は、サスメッシュ
    であることを特徴とする請求項1に記載のダイナミック
    ダンパ装置。
JP2000362488A 2000-11-29 2000-11-29 ダイナミックダンパ装置 Pending JP2002168291A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7044276B2 (en) * 2002-02-22 2006-05-16 Showa Corporation Dynamic damper and propeller shaft
JP2007537409A (ja) * 2004-05-13 2007-12-20 ユーロコプテール 高減衰力を有する吸収性覆い
JP2013007403A (ja) * 2011-06-22 2013-01-10 Mazda Motor Corp 車両用ダイナミックダンパの設定方法及び車両用ダイナミックダンパの取付構造
JP2016084944A (ja) * 2016-02-18 2016-05-19 マツダ株式会社 車両用ダイナミックダンパ

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