JP2002167848A - 水処理装置 - Google Patents

水処理装置

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JP2002167848A JP2000363203A JP2000363203A JP2002167848A JP 2002167848 A JP2002167848 A JP 2002167848A JP 2000363203 A JP2000363203 A JP 2000363203A JP 2000363203 A JP2000363203 A JP 2000363203A JP 2002167848 A JP2002167848 A JP 2002167848A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化が可能で、下水処理場の負担を大きく
することなく越流対策を可能とする水処理装置を提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 合流式下水が流入するマンホール11
と、該マンホールの流出部に接続されて合流式下水を分
離槽内に受け入れ該合流式下水を処理水と汚水に分離す
る分離装置17とを有し、該分離装置17が分離槽の上
部で越流槽17Bへ流入した処理水を該越流槽17Bか
ら排水し分離槽の下部から汚水を排水する水処理装置に
おいて、マンホール11は該マンホール内の合流式下水
が所定水位以上のときに越流して流水部とは別の流路を
なす越流部14を有し、該越流部が分離装置の越流槽1
7Bもしくは該越流槽の排水側に流入するように接続さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマンホールに流入す
る下水としての合流式下水を処理するため水処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】雨天時等にマンホールに流入する下水と
しての合流式下水は、一時的にでも多量となったときに
は、越流水として放流され、公共用水域に重大な水質汚
濁をもたらすので、その対策が求められる。
【0003】一般に、越流水の対策としては、添付図面
の図9(A)のごとくのマンホール51が用いられる。
このマンホール51は堰51Aを有しており、平常時に
は流入水52を下水処理場53へ向けて送っている。雨
天時に、流入水が所定量以上となると、堰51Aを越流
して河川等54に向け放流する。
【0004】一方、合流式下水の簡単処理のために渦流
式の分離装置が提案されている。例えば、特公昭58−
38203、特公昭60−28525には、円筒状の分
離槽へ下水を接線方向から流入せしめて槽内に上昇渦流
を生じさせ、処理水と汚水とに分離して、処理水を上方
から越流排水し、汚水を下方から排水しているものが開
示されている。この分離装置は、例えば、図9(B)の
ごとくに用いられ、マンホール55からの合流式下水が
分離装置56で処理されて処理水と汚水とに分離され
る。処理水は河川等54に向け放流され汚水は下水処理
場53へ向け送られる。しかし、上記分離装置56で
は、雨天時、特に大量降雨時には処理しきれない。又、
処理しようとすると、平常時に必要な能力に比し、著し
く大型の装置を用意しておかなくてはならない。
【0005】そこで、上記分離装置56とマンホール5
1とを組み合わせて対処することが行なわれている。図
9(C)において、マンホール51への流入水52は、
平常時には、他のマンホール57を経て下水処理場53
へ送られる。雨天時には、所定量に達すると越流水が分
離装置56へ送られ、ここで分離され、処理水は河川等
54へ放流され、汚水は上記マンホール57を経て下水
処理場53へ送られる。このようにして、雨天時の処理
と越流対策を行なっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】雨水による汚濁の流出
に関しては、降雨時の初期にこの汚濁が流出するという
ことが知られている。したがって、図9(C)のような
装置では、降雨時初期の汚濁を含む合流式下水は多量に
下水処理場に流れ込むこととなり下水処理場の負担が大
きくなる。又、大量に降雨のあったときには、所定量以
上の合流式下水はすべて分離装置に送り込まれてくるの
で、処理能力を超えてしまうことにもなる。この点で
は、装置は依然として大型化してしまう。
【0007】本発明は、かかる事情に鑑み、装置を小型
化でき、下水処理場の負担を大きくすることなく越流対
策を可能とする水処理装置を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る水処理装置
は、合流式下水が流入するマンホールと、該マンホール
の流出部に接続されて合流式下水を分離槽内に受け入れ
該合流式下水を処理水と汚水に分離する分離装置とを有
し、該分離装置が分離槽の上部で越流槽へ流入した処理
水を該越流槽から排水し分離槽の下部から汚水を排水す
るようになっている。
【0009】かかる水処理装置において、本発明では、
マンホールは該マンホール内の合流式下水が所定水位以
上のときに越流して流出部とは別の流路をなす越流部を
有し、該越流部が分離装置の越流槽もしくは該越流槽の
排水側に流入するように接続されていることを特徴とし
ている。
【0010】このような本発明装置では、平常時そして
降雨初期には、合流式下水は分離装置へ送られ、分離槽
内で汚水と処理水とに分離され、前者は下水処理場へそ
して後者は河川等へ放流される。次に、降雨量が大き
く、マンホール内の合流式下水が所定水位以上となる
と、この所定水位以下の下水は分離装置の分離槽へ送ら
れるが、所定水位以上の分はマンホールの越流部から分
離装置の分離槽を実質的に経ないで越流槽側へ達し放水
される。
【0011】したがって、降雨初期時の汚濁は分離装置
から汚水として下水処理場へ送られ、処理水及び汚濁を
あまり含まない所定水位以上の越流水が河川へ放水され
る。したがって、下水処理場へは分離後の汚水のみが流
れ込むので、下水処理場への負担は大きくない。又、分
離装置では、所定水位以上の分は汚濁をあまり含まない
状態ですべて河川等へ放流できるので、分離装置も大型
化せずともすむ。
【0012】本発明において、マンホールと分離装置は
一体に接合形成されていることていることが好ましい。
こうすることにより装置全体がさらに小型化できる。
又、現場でのマンホールと分離装置間の配管等が不要と
なり取扱いが容易となる。
【0013】又、本発明において、マンホールの越流部
と分離装置の越流槽はトラフで接続されているようにす
ることができる。上記トラフは分離装置の外面もしくは
内面に設けることが可能である。
【0014】さらには、上記マンホールの越流部と分離
装置の越流槽は、上記トラフによらずとも、配管で接続
されているようにすることもできる。その際、配管は分
離装置内に配設された中間槽を介しているようにもでき
る。
【0015】あるいは、マンホールの越流部と分離装置
の越流槽は、トラフは配管を用いずとも、該分離装置の
分離槽を介して接続されているようにすることも可能で
ある。さらに、簡単化される。
【0016】装置全体をよりコンパクトにするには、マ
ンホールの越流部と分離装置の越流槽は隣接して位置し
互いは隣接して一体に接合形成され、上記越流部が上記
越流槽との境界壁に設けられた堰で形成されていること
が望ましい。
【0017】本発明において、分離装置を渦流式のもの
とすることができる。該分離装置は、縦円筒状の分離槽
の下部に接線方向に接続された導入管を有し、導入管か
ら接線方向に分離槽内へ導入された合流式下水が該分離
槽内で渦流を生じながら上昇し、分離槽底部から沈殿汚
水をそして上部から浮上処理水を越流させてそれぞれ分
離して排出する形式に構成され、導入管が流線に直角な
断面にて縦長形状をなしていることが望まれる。こうす
ることにより、圧力損失を大きくすることなく、導入管
が大流量に対応できる。
【0018】その際、導入管は、流線に直角な断面にお
ける流路面積が入口側位置から分離槽との接続位置に向
けて次第に小さくなっていることが好ましい。こうすれ
ば圧力損失はさらに小さくなる。この考え方は、導入管
の断面が円筒の場合でも適用できる。そのときは、上記
分離槽との接続位置での断面積が最小となり、しかも、
半径方向寸法が小さいので分離槽の接線方向に位置する
ことができるので、渦流発生効果は低下しない。
【0019】さらには、導入管は分離槽内まで進入して
おり、進入部分は分離槽の内周壁に沿って曲状をなして
いることが好ましい。こうすることにより所定長を確保
して導入管内で整流され、分離装置内で有効に渦流を発
生する。
【0020】さらには、分離装置の導入管は分離装置と
一体化されたマンホール外に位置し、該一体化マンホー
ルの流出部が水位調整用の他のマンホールに接続され、
この他のマンホールが導入管と接続されているようにす
ることができる。こうすることにより、導入管は長く設
定でき、その結果、整流が良好になされ渦流の発生に効
果的となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図面の図1ないし図8
にもとづき、本発明の実施の形態について説明する。
【0022】<第一実施形態>図1は本発明の第一実施
形態を示し、(A)は平面図、(B)は側面図として描
かれた概要構成図であり、(C)はマンホールの構成を
示す部分破断斜視図である。
【0023】マンホール11は図1(C)のごとく箱状
をなし、内部に設けられた所定高さの堰12により流入
部13と越流部14とに区分されており、流入部13に
は合流式下水の流入のための流入管13Aと流出部たる
流出管13Bとが接続されており、越流部14には越流
管14Aが接続されている。
【0024】本実施形態装置においては、上記マンホー
ル11は上記流出管13Bが水位調整用の他のマンホー
ル15に接続されており、該マンホール15が配管16
により渦流式の分離装置17に接続されている。この分
離装置は、合流式下水を汚水を汚水と処理水に分離する
ものであれば、その形式に限定はないが、本実施形態で
は渦流式の例を示している。この渦流式の分離装置自体
は、従来技術として添付図面の図9(B)で示した特公
昭58−38203あるいは特公昭60−28525の
ごとくのもので良い。したがって、図1において、上記
配管16は合流式下水が分離装置17の下部にて接線方
向に分離槽へ流入して渦流を生ずるように接続されてい
る。該分離装置17では分離槽内で渦流を生じた合流式
下水が汚濁を多く含む汚水と汚濁をあまり含まない処理
水とに分離され、汚水が分離槽下部から延出する汚水管
17Aから、そして処理水が越流槽17Bを経て排水管
17Cから排出される。上記汚水管17Aは下水処理場
へ接続され、上記排出管17Cはさらに他のマンホール
18を経て河川等に向かっている。
【0025】さらに、本実施形態装置では、上記マンホ
ール11の越流部14に設けられた越流管14Aは上記
のさらに他のマンホール18で上記排出管17Cと合流
するように配管19により接続されている。
【0026】かかる本実施形態装置にあっては、合流式
下水は、先ず流入管13Aを通じてマンホール11に流
入する。流入量が平常時そして降雨初期では少ないの
で、この下水はすべて流入部13から流出管13Bをへ
てマンホール15へ達するが、降雨が進行して流入量が
多くなってくると流入部13から堰12を越流して越流
部14に至りここから越流管14Aを経て排水される。
【0027】流出管13Bからマンホール15へ至った
下水は、分離装置17へ送られ、ここで渦流を生じて、
既述のごとく、汚水と処理水とに分離される。汚水は汚
水管17Aから排出されて下水処理場へ送られ、ここで
浄化処理される。又、越流槽17B内の処理水は排水管
17Cそしてマンホール18を経て河川等へ放水され
る。
【0028】一方、マンホール11にて所定水位以上の
下水は堰12を越流し越流部14に至り、しかる後、配
管19を経てマンホール18に流入し、ここで上記分離
装置17の排水管17Cからの処理水と合流して、河川
等へ放流される。
【0029】一般に、マンホール11の堰12を越流す
るような水位に達するというときは、大量の降雨時であ
るが、汚濁は降雨初期に多く含まれ、その後次第に減じ
て行くことが判っており、その初期の汚濁は上記堰12
を越流する前に分離装置17へもたらされる。したがっ
て、その後に堰12を越流する下水には汚濁があまり含
まれておらず、分離装置17を経ないで放水されても汚
染の心配はない。かくして、大量降雨時でも、越流する
分はすべて河川等へ放水できるので、分離装置あるいは
下水処理場の能力を超えることはない。
【0030】次に、上述の図1の第一実施形態装置の変
形例を図2に示す。図2では、図1と共通部分には同一
符号を付してその説明を省略する(以下の他の実施形態
でも同様とする)。図1では、上流側に二つのマンホー
ル11,15を有していたのに対し、図2の装置は一つ
のマンホール20のみを有している。このマンホール2
0には、上流水管20Aと下流水管20Bとが設けられ
ていて、平常時そして降雨初期には合流式下水は下流水
管20Bのみから分離装置17へ送られるが、大量降雨
時にマンホール20内の水位が次第に上昇し所定水位ま
で達すると、下水は越流部としての上記上流水管20A
から流出して下流側のマンホール18へ直接流れ込む、
すなわち上記上流水管20Aは所定高さに設けられてい
るために、図1におけるマンホール11の堰12と同じ
機能を果たすこととなる。
【0031】<第二実施形態>次に、図3にもとづき、
第二実施形態装置について説明する。本実施形態装置は
マンホールと分離装置とが一体化されている点に特徴が
ある。なお、図3は装置の蓋部材が外された状態で示さ
れている。
【0032】図3装置において、分離装置17に外面が
角筒をなすマンホール21が一体的に取り付けられてい
る。マンホール21の上部には合流式下水を導入する流
入管21Aが取り付けられており、上部の所定高さ位置
には側部に二つの角状開口22A,22Bが形成されて
いる。
【0033】分離装置17は、越流槽17Bには、上記
マンホール21の越流部としての開口22A,22Bと
同一レベル高さ位置もしくはそれより若干低い位置に角
状の開口23A,23Bが形成されていて、該分離装置
17の外周に上記開口22Aと23Aを、そして22B
と23Bとをそれぞれ連通するトラフ24A,24Bが
設けられている。又、上記分離装置17には、マンホー
ル21内の下水を分離装置内へ導入する導入管25が設
けられている。該導入管25はマンホール21内で下部
に位置して開口しており、上記分離装置17に対し接線
方向に取り付けられている。したがって、マンホール2
1内の合流式下水は該マンホール21の下部から上記導
入管25を経て分離装置17内に接線方向に導入され、
分離装置17内で渦流を生じ、これによって、既述のご
とく合流式下水は汚水と処理水とに分離される。又、上
記分離装置17は越流槽17Bと隣接する部分の上縁に
堰状に切り欠かれた越流部26が形成されている。な
お、本実施形態において、トラフ24A、24Bはその
一方のみでも十分である。
【0034】このような本実施形態では、合流式下水が
流入管21Aからマンホール21へ流入すると、平常時
及び降雨初期には、導入管25のみから分離装置17へ
導入される。分離処理後、汚水は汚水管17Aから下水
処理場へもたらされ、処理水は上記越流部26を越流し
て越流槽17Bへ至る。
【0035】大量の降雨時で降雨が進行すると、マンホ
ール21内の下水の水位は次第に上昇し、開口22A,
22Bの高さまで達する。したがって下水は該開口22
A,22Bから流出してトラフ24A,24Bを経て開
口23A,23Bより越流槽17B内へ流入する。そし
て越流槽17Bから排水管17Cを経て河川等へ放水さ
れる。
【0036】図3において、渦流式の分離装置17の導
入管25は、同図の実線のごとく円筒管でもよいが、導
入すべき下水の量が多いときには、二点鎖線で示される
断面が縦長の導入管25Aとするのが良い。実線の円筒
導入管25の径を太くしても多量の下水を導入できる
が、径を太くすることにより流れの中心が分離槽の接線
位置から遠く(すなわち分離槽の中央に近く)なり渦流
の発生力がそれだけ低下し、又、圧力損失が大きくな
る。そこで、上記接線位置を保持しつつ流量を多くする
には上記の断面が縦長の導入管25Aが望ましい。その
際、上記断面における流路面積が入口側位置から分離槽
との接続位置に向けて次第に小さくなるように変化させ
ておくと、圧力損失がさらに小さくなる。これは、既出
の図1,2の実施形態、さらには、後述の図4以降の実
施形態でも同様である。又、これは導入管の断面が円筒
形の場合も適用可能で、該導入管が分離槽との接続部分
で断面積が最小となるので、上記接線位置にとどまって
渦流発生力を維持する。
【0037】又、導入管は、円筒形の場合そして縦長の
場合でも、分離槽内へ進入させておくことが可能であ
る。導入管は効果的に渦流を生じさせるために整流させ
ることが望ましいが、そのための助走距離を上記進入部
分で確保し、しかも槽外に出ている部分を短くできるの
で、装置の小型化を害しない。したがって、進入部分は
分離槽の円周壁に沿って曲状をなしていることが好まし
い。又、導入管内に整流板を設けておくことも一策であ
る。上記進入部分は可撓管を用いれば、分離槽の内周面
に沿って自ずと曲状をなすので、好都合である。これら
の点に関しても、既出の図1,2の実施形態そして後述
の図4以降の実施形態においても同様である。
【0038】次に、図4にもとづき、本実施形態の変形
例を示す。図3の例ではトラフは分離装置17の外周に
設けられていたが、図4の例ではこのトラフ27は内周
に設けられていることに特徴がある。こうすることによ
り、分離装置17内の上部空間を利用して分離装置を小
型化することが可能となる。
【0039】図4の場合、トラフ27は分離装置17の
槽本体の内壁に沿って形成されかつこの内壁に固定され
ている。マンホール21とトラフ27、そしてトラフ2
7と越流槽17Bは、それぞれ分離装置に形成された越
流部としての開口28A,28Bによって連通されてい
る。
【0040】したがって、マンホール21内で所定水位
以上になった下水は開口28Aからトラフ27を経て開
口28Bへ達し、ここから越流槽17B内へ流入する。
なお、この例においても、図3の場合と同様、トラフ2
7は内周の一方の側のみでも十分である。
【0041】<第三実施形態>次に、図5に示される第
三実施形態装置を説明する。本実施形態では、図3そし
て図4のトラフに代え、分離装置内に無底の中間槽を配
設し、これを介してマンホールと分離装置の越流槽とを
配管により連通させている点に特徴がある。
【0042】図5において、分離装置17内には無底の
中間槽29が配設されており、マンホール21の上部と
該中間槽29とが越流部としての配管30により、そし
て該中間槽29と越流槽17Bとが配管31によりそれ
ぞれ連通されている。
【0043】本実施形態では、大量の降雨時に降雨が進
行して合流式下水がマンホール21内で所定水位以上に
達すると、該下水は配管30を経て中間槽29に集水さ
れる。この中間槽29では下方から分離後の処理水が上
昇してくるが、配管30からの下水はこれと一緒になっ
て配管31を通して越流槽17Bへ流入する。
【0044】<第四実施形態>本実施形態では、分離装
置の所定高さ位置に開口を設けてマンホールと連通した
だけで、きわめて簡単な構造となっている点に特徴があ
る。図6において、分離装置の槽本体には所定高さに越
流部としての開口28Aが形成されていて、ここでマン
ホール21と連通している。
【0045】したがって、大量の降雨時に、降雨が進行
して合流式下水がマンホール21内で上昇すると、下水
は上記開口28Aから分離装置17内に流入し、該分離
装置17で汚水から分離された処理水と共に切欠状の越
流部26から越流槽17Bへ流入する。
【0046】<第五実施形態>本実施形態では、マンホ
ールと分離装置の越流槽とが隣接して設けられて一体的
に接合されている点に特徴がある。図7に見られるよう
に、本実施形態では、マンホール21と分離装置17の
越流槽17Bとは境界壁32をもって互いに一体的に接
合して設けられている。この境界壁32には、所定高さ
位置に越流部としての堰33が形成されていて、上記マ
ンホール21と越流槽17Bとが連通している。本実施
形態では、大量の降雨時に降雨が進行してマンホール2
1内の下水の水位が上昇すると、下水は上記堰33を経
てすぐに越流槽17Bへと流入する。本実施形態では、
図示のごとく、装置全体がきわめて小型化できるという
点に利点がある。上記堰33は、図示のごとく上方に開
放されていても、窓状をなしていても良い。
【0047】<第六実施形態>第二ないし第五実施形態
にあっては、分離装置17の導入管25は、該分離装置
17と一体化されたマンホール21内にあったが、この
導入管を該マンホール21外に位置せしめて該導入管を
整流に十分な長さとすることもできる。例えば、図8の
ごとく、水位調整用のマンホール35を設けて、上記マ
ンホール21の下部と該マンホール35を流出管21B
で接続せしめることにより、平常時及び降雨初期は合流
式下水をマンホール21そしてマンホール35を経て分
離装置17へ流入せしめ、降雨が進行してマンホール2
1の水位が所定水位に達したときに下水が該マンホール
21の堰を越流して、例えば図3のトラフ24A(24
B)を経て越流槽17Bに流入するようにしてもよい。
この越流の方法は、上記の図3の場合と同様に、図4〜
図7の形式のものにも適用できる。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明は、マンホールの
越流部と分離装置の越流槽側と接続することとしたの
で、降雨時初期に発生する汚濁は分離装置で処理されて
下水処理場の負担を大きくすることなく、又、所定量以
上の合流式下水を汚濁をあまり含まない状態で放水して
しまうので装置の小型化が図れる。さらに、マンホール
と分離装置とを一体に形成した場合には、装置全体が一
層小型化されると共に、現場での据付工事等その取扱い
も簡単となる。したがって、装置そして工事のための必
要経費も低減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態装置の概要構成を示し、
(A)は平面図、(B)は側面図、(C)はマンホール
の斜視図である。
【図2】図1装置の変形例の概要構成を示し、(A)は
平面図、(B)は側面図である。
【図3】本発明の第二実施形態装置を示す部分破断斜視
図である。
【図4】図3装置の変形例を示し、(A)は装置の部分
破断斜視図、(B)はトラフ位置での縦断面図である。
【図5】本発明の第三実施形態装置を示し、(A)は装
置の部分破断斜視図、(B)は中間槽及びこれに接続さ
れた配管位置での縦断面図である。
【図6】本発明の第四実施形態装置を示す部分破断斜視
図である。
【図7】本発明の第五実施形態装置を示す部分破断斜視
図である。
【図8】本発明の第六実施形態装置を示す概要構成図で
ある。
【図9】従来装置の概要構成を示し、(A)はマンホー
ルを用いたもの、(B)は渦流式の分離装置を用いたも
の、(C)は両者を組み合わせたものの例をそれぞれ示
す。
【符号の説明】
11 マンホール 14 越流部 17 分離装置 17B 越流槽 20 マンホール 20A 越流部 21 マンホール 22A,22B 越流部 24A,24B トラフ 27 トラフ 28A 越流部 29 中間槽 30 越流槽 32 境界壁 33 越流部(堰) 35 他のマンホール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 淳 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 2D063 AA05 DB07

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合流式下水が流入するマンホールと、該
    マンホールの流出部に接続されて合流式下水を分離槽内
    に受け入れ該合流式下水を処理水と汚水に分離する分離
    装置とを有し、該分離装置が分離槽の上部で越流槽へ流
    入した処理水を該越流槽から排水し分離槽の下部から汚
    水を排水する水処理装置において、マンホールは該マン
    ホール内の合流式下水が所定水位以上のときに越流して
    流出部とは別の流路をなす越流部を有し、該越流部が分
    離装置の越流槽もしくは該越流槽の排水側に流入するよ
    うに接続されていることを特徴とする水処理装置。
  2. 【請求項2】 マンホールと分離装置は一体に接合形成
    されていることとする請求項1に記載の水処理装置。
  3. 【請求項3】 マンホールの越流部と分離装置の越流槽
    がトラフで接続されていることとする請求項2に記載の
    水処理装置。
  4. 【請求項4】 トラフは分離装置の外面に設けられてい
    ることとする請求項2に記載の水処理装置。
  5. 【請求項5】 トラフは分離装置の内面に設けられてい
    ることとする請求項2に記載の水処理装置。
  6. 【請求項6】 マンホールの越流部と分離装置の越流槽
    は配管で接続されていることとする請求項2に記載の水
    処理装置。
  7. 【請求項7】 配管は分離装置内に配設された中間槽を
    介していることとする請求項6に記載の水処理装置。
  8. 【請求項8】 マンホールの越流部と分離装置の越流槽
    は該分離装置の分離槽を介して接続されていることとす
    る請求項2に記載の水処理装置。
  9. 【請求項9】 マンホールの越流部と分離装置の越流槽
    は隣接して位置し互いは隣接して一体に接合形成され、
    上記越流部が上記越流槽との境界壁に設けられた堰で形
    成されていることとする請求項2に記載の水処理装置。
  10. 【請求項10】 分離装置は渦流式の分離装置であり、
    縦円筒状の分離槽の下部に接線方向に接続された導入管
    を有し、導入管から接線方向に分離槽内へ導入された合
    流式下水が該分離槽内で渦流を生じながら上昇し、分離
    槽底部から沈殿汚水をそして上部から浮上処理水を越流
    させてそれぞれ分離して排出する形式に構成され、導入
    管が流線に直角な断面にて縦長形状をなしていることを
    特徴とする請求項1ないし請求項9のうちの一つに記載
    の水処理装置。
  11. 【請求項11】 導入管は、流線に直角な断面における
    流路面積が入口側位置から分離槽との接続位置に向けて
    次第に小さくなっていることする請求項10に記載の水
    処理装置。
  12. 【請求項12】 分離装置は渦流式の分離装置であり、
    縦円筒状の分離槽の下部に接線方向に接続された導入管
    を有し、導入管から接線方向に分離槽内へ導入された合
    流式下水が該分離槽内で渦流を生じながら上昇し、分離
    槽底部から沈殿汚水をそして上部から浮上処理水を越流
    させてそれぞれ分離して排出する形式に構成され、導入
    管が流線に直角な断面における流路面積が入口側位置か
    ら分離槽との接続位置に向けて次第に小さくなっている
    ことする請求項1ないし請求項9のうちの一つに記載の
    水処理装置。
  13. 【請求項13】 分離装置は渦流式の分離装置であり、
    縦円筒状の分離槽の下部に接線方向に接続された導入管
    を有し、導入管から接線方向に分離槽内へ導入された合
    流式下水が該分離槽内で渦流を生じながら上昇し、分離
    槽底部から沈殿汚水をそして上部から浮上処理水を越流
    させてそれぞれ分離して排出する形式に構成され、導入
    管は分離槽内まで進入しており、進入部分は分離槽の内
    周壁に沿って曲状をなしていることとする請求項1ない
    し請求項9のうちの一つに記載の水処理装置。
  14. 【請求項14】 分離装置の導入管は分離装置と一体化
    されたマンホール外に位置し、該一体化マンホールの流
    出部が水位調整用の他のマンホールに接続され、該のマ
    ンホールが導入管と接続されていることとする請求項2
    ないし請求項13のうちの一つに記載の水処理装置。
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