JP2005000836A - 汚濁除去システム - Google Patents

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Masaharu Kato
雅治 加藤
Giichi Ito
義一 伊藤
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Abstract

【課題】合流下水道排水による河川・海などの水質汚濁を防止する。
【解決手段】合流式下水道の下流側に汚濁分離装置1を設置するとともに、その汚濁分離装置1の下流側に浄化装置2を設置し、前記汚濁分離装置1において合流式下水道からの排水を、汚濁物質を多く含んだ汚水と汚濁物質をあまり含まない処理水とに分離し、この汚濁分離装置1にて分離した汚濁物質をあまり含まない処理水(放流水)を浄化装置2において浄化し、BOD・CODなどを低減して河川や海などに放流する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば合流式下水道からの下水、あるいは、合流式下水道において越流堰にて分水された放流水に含まれる汚濁を除去する汚濁除去システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
公共下水道には、汚水と雨水を別々の管渠に排除する分流式下水道と、汚水及び雨水を同一の管渠で排水する合流式下水道がある。
【0003】
合流式下水道において、雨水流出量の全てを終末の下水処理場に導いて処理することは膨大な経費を必要とし不可能に近い。そこで、合流式下水道では、管渠並びに下水処理場への負荷の急増を防ぐために、越流堰を備えた雨水吐き室(分水式マンホール)を設けて、下水量が雨天時の計画水量を超えると、その計画水量以上の下水を分水して河川・海などに放流するという方式が一般に採用されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
ところで、合流式下水道では、晴天や曇天時において合流管渠内に滞留・沈殿した汚泥等の汚濁物質が降雨初期の雨水に多量に含まれるため、その汚濁物質が越流堰を超えて放流側の管渠に流出する、いわゆるファーストフラッシュが発生して河川・海などの水質が悪化する。
【0005】
以上の問題を解消する手段として、例えば、渦流式分離装置を、分水人孔の下流側に設置したり、既存の雨水吐き室等に置換して設置するという方法が採られている。渦流式分離装置としては、例えば、円筒形状の分離槽内に下水を接線方向から流入させ、分離槽内の外周部に下向きの旋回流を発生させ、分離槽内の中央部に上向きの旋回流を発生させることにより、汚濁物質をあまり含まない処理水(放流水)を上部側に、汚濁物質を多く含んだ汚水(凝縮水)を下部側に分離する渦流式分離装置がある(例えば、特許文献2参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−193137号公報
【特許文献2】
特開2002−167848号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、渦流式分離装置を用いた汚濁除去システムによれば、合流下水道排水(合流水)等に含まれる夾雑物やSS(浮遊物質)などの夾雑物を効果的に排除することができる。しかしながら、河川・海などの水域の環境基準が厳しくなりつつあるなか、生活環境項目であるBOD(生物化学的酸素要求量)・COD(化学的酸素要求量)などの汚濁も効果的に低減すること可能なシステムの実現が望まれており、そのような要求に応えることが可能な汚濁除去システムを提供することを本発明の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の汚濁除去システムは、合流式下水道の下流側に汚濁分離装置を設置するとともに、その汚濁分離装置の下流側に浄化装置を設置し、前記汚濁分離装置において合流式下水道からの排水を、汚濁物質を多く含んだ汚水と汚濁物質をあまり含まない処理水とに分離し、この汚濁分離装置にて分離した処理水(汚濁物質をあまり含まない処理水)を前記浄化装置において浄化(BOD・CODなどの低減)することによって特徴づけられる。
【0009】
本発明の汚濁除去システムによれば、合流下水道からの排水(合流水)に含まれる夾雑物やSS等の懸濁物質を汚濁分離装置にて除去した後、その処理水のBOD・CODなどを浄化装置によって低減して河川・海などに放流するので、河川・海などの水域の水質改善に寄与することができる。
【0010】
本発明の汚濁除去システムに用いる汚濁分離装置としては、例えば、横方向に延びる円筒部を有するとともに、流入水の流入口、前記処理水を排出する放流口、及び汚水を排出する遮集口が形成された分離槽と、前記分離槽の円筒部の内部に配置され、その円筒部の中心を軸として横向きに進むらせん案内路を備えた汚濁分離装置を挙げることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0012】
図1は本発明の汚濁除去システムの実施形態の構成を示すブロック図である。
【0013】
この実施形態の汚濁除去システムは、合流式下水道からの排水の汚濁を除去するシステムであって、合流式下水道を構成する合流管3の下流側に汚濁分離装置1を設置し、さらにその汚濁分離装置1の下流に浄化装置2を設置する点に特徴がある。
【0014】
汚濁分離装置1は、合流式下水道からの排水(合流水)を、夾雑物やSS等の懸濁物質を多く含んだ汚水(濃縮水)と、汚濁物質をあまり含まない処理水(放流水)とに分離する装置である。汚濁分離装置1にて分離された分離水のうち、懸濁物質を多く含んだ汚水は下水処理場に送られ、懸濁物質をあまり含まない処理水は下流側に設置の浄化装置2に送られる。なお、汚濁分離装置1の具体的な構成は後述する。
【0015】
浄化装置2は、汚濁分離装置1にて分離した処理水(汚濁物質をあまり含まない処理水)のBOD・CODなどを低減する装置であって、一般に知られている生物分解方式または膜分離方式の浄化装置が用いられる。膜分離方式の浄化装置としては、例えば、浸漬型膜分離活性汚泥法を採用した装置が挙げられる。また、浄化装置2の処理能力は、河川・海などへの放流水の計画流量によって適宜に決定されるが、最小クラスで、例えば0.03〜0.07m/s程度が適当である。
【0016】
なお、浸漬型膜分離活性汚泥法とは、生物反応槽に膜ろ過装置を浸漬させ、ろ過ポンプや水位差などで生じる中空糸膜内外の圧力差によって濁質を含まない水だけを槽の外部から内部へとろ過し、清澄な水を得る方法のことである。
【0017】
そして、浄化装置2にて、BOD・CODなどが低減された浄化水が河川・海などの水域に放流される。また、浄化装置2において発生した汚泥は、逆洗時(膜分離の場合)等の洗浄水とともに下水処理場に送られる。
【0018】
以上の実施形態によれば、合流下水道からの排水(合流水)に含まれる夾雑物やSS等の懸濁物質を汚濁分離装置1にて効果的に除去した後、その処理水のBOD・CODなどを浄化装置2によって低減して河川・海などに放流するので、河川・海などの水域の水質改善に寄与することができ、厳しく定められた環境基準にも適合することが可能になる。
【0019】
<汚濁分離装置>
次に、本発明の汚濁除去システムに用いる汚濁分離装置1について、図2〜図6を参照しながら説明する。図2及び図3はそれぞれ汚濁分離装置1の縦断面図及び水平断面図である。図4及び図5はそれぞれ図2のX矢視図及びY−Y断面図である。
【0020】
この例の汚濁分離装置1は、分離槽101とその内部に配置されたらせん案内路102を備えている。
【0021】
分離槽101は、らせん案内路102を収容する円筒形状のらせん室111と、その下流側に配置された分離室112によって構成されている。
【0022】
らせん室111には、らせん案内路102の入口102aに連通する流入口113が設けられている。流入口113は分離槽101の上部に位置している。流入口113には流入管114が接続されている。流入管114の管軸は、らせん室111の中心(円筒中心)と直交しており、流入管114に導かれた流入水は流入口113から分離槽101(らせん室111)内へ接線方向に流入する。
【0023】
分離室112の上部壁体は下流側に向うに従って斜め下方に傾斜しており、その傾斜壁112aの中央部に放流口115が設けられている。放流口115には放流管116が接続されている。放流口115は分離槽101の上部位置で、放流管116の管底が前記した流入管114の管底とほぼ同一レベルとなる高さ位置に設けられている。また、分離室112には、下流側の端部側壁112bの中央下部に遮集口117が設けられており、この遮集口117に遮集管118が接続されている。
【0024】
らせん案内路102は、図1、図2及び図5に示すように、中心筒120と、その中心筒120の外周面にらせん状に形成されたらせん案内板121によって構成されている。らせん案内板121の下部には切欠き凹部121aが設けられている。この切欠き凹部121aは、流入水が少量であるときに、その流入水が遮集口117にスムーズに流れるようにすることを目的として設けている。
【0025】
らせん案内路102の入口102a側に仕切板122が一体的に設けられている。また、仕切板122の下方側(らせん案内路102の上流側)には、仕切板122の下方部で流入水が淀むことを防止するために、補助らせん板123が設けられている。
【0026】
らせん案内路102は、分離槽101のらせん室111の内部に、中心筒120がらせん室111の中心軸に沿うように、かつ仕切板122が流入口113の下端部の位置において略水平姿勢となるように設置されている。この設置状態で、らせん案内板121の切欠き凹部121aが分離室112の底部に位置する。
【0027】
次に、この例の汚濁分離装置1の作用を述べる。
【0028】
まず、降雨量が多くて流入管114(流入口113)に流入する流入水が大量である場合、流入管114及び流入口113を通じて分離槽101内に流入した流入水は、らせん案内路102に沿って旋回しながら流れ、これにより分離槽101内に横向きに進む渦流が発生する。この横向きの渦流の発生により、分離槽101内の中心部(渦流の中央部)に流入水中の汚濁物質が集まり、汚濁物質をあまり含まない処理水が分離槽内の外周部(渦流の外周部)に集まる。
【0029】
そして、らせん案内路102で発生した渦流は、分離槽101の分離室112内において傾斜壁112aにより向きが下方に偏向され、遮集口117に導かれる。これにより汚濁物質を多く含んだ汚水(凝縮水)が遮集口117及び遮集管118を通じて槽外部に排出される。一方、汚濁物質をあまり含まない処理水(放流水)は分離室112内の外周部に沿って流れるので、分離槽101の上部の放流口115及び放流管116を通じて槽外部に排出される。
【0030】
なお、平常時や小降雨量時で流入水が少量のときには、流入管114及び流入口113から分離槽101内に流入した流入水は、らせん案内路102の下部の切欠き凹部121aを通過して分離室112に流れ、遮集口117及び遮集管118を通じて槽外部に排出される。
【0031】
以上のように、この例の汚濁分離装置1によれば、分離槽101の内部に横向きのらせん案内路102を設けて分離槽101内に横向きの渦流を強制的に発生させ、その渦流によって汚濁物質を多く含んだ汚水と汚濁物質をあまり含まない処理水とに分離しているので、流入管114と放流管116との間に落差が無くても、汚水と処理水とを効果的に分離すことができる。
【0032】
なお、以上の実施形態では、横向きのらせん案内路を備えた汚濁分離装置(渦流式)を用いているが、本発明はこれに限られることなく、縦向きのらせん案内路を備えた汚濁分離装置(渦流式)、あるいは、前記した特許文献2(特開2002−167848号公報)に記載されている渦流式分離装置を用いてもよい。さらに、渦流式の分離装置に限られることなく、合流下水道からの排水を、夾雑物やSS等の懸濁物質を多く含んだ汚水(濃縮水)と汚濁物質をあまり含まない処理水(放流水)とに分離することが可能であれば、他の方式の分離装置を適用してもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の汚濁除去システムによれば、合流下水道からの排水(合流水)に含まれる夾雑物やSS等の懸濁物質を汚濁分離装置にて除去した後、その処理水のBOD・CODなどを浄化装置によって低減して河川・海などに放流するので、河川・海などの水域の水質改善に寄与することができ、厳しく定められた環境基準にも適合することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の汚濁分離システムの実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の汚濁除去システムに用いる汚濁分離装置の縦断面図である。
【図3】同じく汚濁分離装置の水平断面図である。
【図4】図2のX矢視図である。
【図5】図2のY−Y断面図である。
【図6】図2の汚濁分離装置に用いるらせん案内路の斜視図である。
【符号の説明】
1 汚濁分離装置
2 浄化装置
3 合流管(合流式下水道)

Claims (2)

  1. 合流式下水道の下流側に汚濁分離装置を設置するとともに、その汚濁分離装置の下流側に浄化装置を設置し、前記汚濁分離装置において合流式下水道からの排水を、汚濁物質を多く含んだ汚水と汚濁物質をあまり含まない処理水とに分離し、この汚濁分離装置にて分離した前記処理水を前記浄化装置において浄化することを特徴とする汚濁除去システム。
  2. 前記汚濁分離装置が、横方向に延びる円筒部を有するとともに、流入水の流入口、前記処理水を排出する放流口、及び汚水を排出する遮集口が形成された分離槽と、前記分離槽の円筒部の内部に配置され、その円筒部の中心を軸として横向きに進むらせん案内路を備えていることを特徴とする汚濁除去システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103643735A (zh) * 2013-12-18 2014-03-19 华中农业大学 一种合流制管网溢流雨水拦截分流控制装置
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