JP4511812B2 - 合流式下水道における汚濁物質排除システム - Google Patents

合流式下水道における汚濁物質排除システム Download PDF

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Description

本発明は、合流式下水道において越流堰にて分水された放流水に含まれる汚濁物質を除去する汚濁物質排除システムに関する。
公共下水道には、汚水と雨水を別々の管渠に排除する分流式下水道と、汚水及び雨水を同一の管渠で排水する合流式下水道がある。
合流式下水道において、雨水流出量の全てを終末の下水処理場に導いて処理することは膨大な経費を必要とし不可能に近い。そこで、合流式下水道では、管渠並びに下水処理場への負荷の急増を防ぐために、越流堰を備えた雨水吐き室を設けて、下水量が雨天時の計画水量を超えると、その計画水量以上の下水を分水して河川・海などに放流するという方式が一般に採用されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
特開2001−193137号公報 特開2002−167848号公報
ところで、合流式下水道では、晴天時において合流管渠内に滞留・沈殿した汚泥等の汚濁物質が降雨初期の雨水に多量に含まれるため、その汚濁物質が越流堰を超えて放流側の管渠に流出する、いわゆるファーストフラッシュが発生する。このような状況になると、河川・海などのBODやCOD・SS等が上昇して水質が悪化する。
本発明はそのような実情に鑑みてなされたもので、合流式下水道において越流堰にて分水された放流水中に含まれる汚泥等の汚濁物質を排除することができ、もって河川・海などの水質悪化を防止することが可能な合流式下水道における汚濁物質排除システムの提供を目的とする。
本発明の汚濁物質排除システムは、合流式下水道において越流堰にて分水された放流水中に含まれる汚濁物質を除去するシステムであって、越流堰にて分水された放流水を一時貯留する放水管渠を備えており、その放水管渠の内部には、管軸方向に沿って延びる汚泥貯留凹所が底部に設けられているとともに、管渠内壁面から前記汚泥貯留凹所に向けて下り勾配で傾斜する傾斜面と、前記汚泥貯留凹所の上方空間を覆うカバーが設けられていることによって特徴づけられる。
本発明の汚濁物質排除システムにおいて、放水管渠内に散水を行う散水手段を設けておいてもよい。
本発明の汚濁物質排除システムにおいて、放水管渠内の底部に有孔管を設け、その有孔管によって前記汚泥貯留凹所とカバーとを一体的に構成してもよい。なお、有孔管としては、断面円形の円形管であってもよいし、また、流体の流れる下部の曲率半径が上部の曲率半径よりも小さくなるように成形された断面卵形状の卵形管であってもよい。有孔管として卵形管を用いると、流量が少量であっても流れやすくなり、スライムなどの流下能力が向上する。
本発明の汚濁物質排除システムに用いる放水管渠は、例えば口径6m、管渠長さ10km程度の大規模の空間を有する管渠である。
本発明の汚濁物質排除システムの作用を述べる。
まず、合流式下水道において越流堰にて分水された放流水は放水管渠内に一時貯留され、その貯留時に放流水の汚濁物質が沈殿し、放水管渠内の底部などにスライムが堆積するが、本発明の汚濁物質排除システムでは、管渠の底部に汚泥貯留凹所を設けるとともに、その汚泥貯留凹所に向けて下り勾配で傾斜する傾斜面を設けているので、スライムを自然流下により汚泥貯留凹所に集めることができる。また、降雨後の晴天時などにおいて、放水管渠内の傾斜面などに散水を行うことにより、傾斜面などに残ったスライムを汚泥貯留凹所に流下させることができる。そして、汚泥貯留凹所に集積したスライム(汚泥)をポンプ場などに移送して処理することにより、河川・海などに流出する汚濁物質の量を軽減することができる。
さらに、本発明の汚濁物質排除システムでは、汚泥貯留凹所の上方空間を覆うカバーを設けているので、放水管渠内に流入した放流水が、汚泥貯留凹所内に直接当たることを阻止することができる。これにより、汚泥貯留凹所に堆積したスライムもしくは堆積しつつあるスライムが放流水の水流にて、放水管渠の内部に舞い上がること防止することができる。
本発明の汚濁物質排除システムにおいて、前記傾斜面が、汚泥貯留凹所に向けての下り勾配の傾斜角が異なる急斜面と緩斜面で構成されており、前記管渠内壁面に近い部分が急斜面となっていてもよいし、前記汚泥貯留凹所に近い部分が急斜面となっていてもよい。また、緩斜面のみで構成されていてもよい。さらに、傾斜面が、汚泥貯留凹所に向けての下り勾配の傾斜角が異なる急斜面と緩斜面で構成されており、前記管渠内壁面に近い部分及び前記汚泥貯留凹所に近い部分が急斜面となっていてもよい。
このように、管渠内壁面に近い部分を急斜面とすると、管渠内壁面と傾斜面との隅部にスライム(汚泥)が溜まり難くなる。また、汚泥貯留凹所に近い部分を急斜面とすると、傾斜面から汚泥貯留凹所へのスライムの流下もスムーズになり、スライムの流下性が向上する。なお、急斜面の傾斜角は、スライムの流下性を高めるために30度程度が好ましい。また、緩斜面の傾斜角は、維持管理を容易に行えるようにするために、歩行可能な10〜20度程度が好ましい。
本発明の汚濁物質排除システムにおいて、放水管渠内の傾斜面上に、表面粗度の低い材料からなる傾斜板(例えばFRP板)を設けておくことが好ましい。このような傾斜板を設けておくと、スライムが流下しやすくなって、汚泥貯留凹所へのスライムの集積効率を高めることができる。
傾斜板の表面粗度はRmax≦50μmであることが好ましい。また、このような表面粗度の規定に替えて、傾斜板の上面の表面張力を高めることによりスライムが流下しやすいようにしてもよい。この場合、傾斜板の表面張力は10〜30dyn/cm(JIS K6768準拠)であることが好ましい。
本発明の汚濁物質排除システムにおいて、傾斜面上に傾斜板を設ける場合、その傾斜板の上面に、放水管渠の管軸方向と交差する方向に延びる複数の凹部を形成しておいてもよい。このような凹部を形成しておくと、スライムが流下しやすくなるので、汚泥貯留凹所へのスライムの集積効率を更に高めることができる。また、凹部は、汚泥貯留凹所の下流
側に向けて傾斜するように形成しておくと、スライムが更に流下しやすくなる。
本発明の汚濁物質排除システムにおいて、汚泥貯留凹所の流下能力を示す粗度係数(管の粗度係数)が0.007〜0.015であることが好ましい。なお、粗度係数は後述する測定・計算により求めた値とする。
本発明の汚濁物質排除システムにおいて、傾斜面の上方に、その傾斜面よりも大きな傾斜角で汚泥貯留凹所に向けて傾斜する傾斜ガイド板を設けておいてもよい。このような傾斜ガイド板を設けておくと、放水管渠内に流入した放流水の流れが汚泥貯留部側に強制的に向けられるので、放流水の汚泥貯留部への流れがスムーズになって、傾斜面にスライムが残り難くなる。また、傾斜面にスライムが残ったとしても、流入放流水(次回の降雨時の放流水)によるスライムの拡散を傾斜ガイド板によって防ぐことができる。
本発明の汚濁物質排除システムにおいて、汚泥貯留凹所の上方に、多数の開口を有する板材で構成された歩行用の足場を設置しておいてもよい。
本発明の汚濁物質排除システムにおいて、放流管渠の上流側に、合流式下水道からの放流水を、汚濁物質を多く含んだ汚水と汚濁物質をあまり含まない処理水とに分離する汚濁分離装置を設置し、その汚濁分離装置にて分離された前記処理水を前記放水管渠内に一時貯留するように構成しておいてもよい。このように構成すれば、河川や海などの水域に放流する放流水の汚濁をより一層軽減することができ、河川や海などの水域の水質を更に改善することができる。
本発明によれば、合流式下水道において越流堰にて分水された放流水を一時貯留する放水管渠を設け、その放水管渠の内部に汚泥貯留凹所を設けるとともに、管渠内壁面から汚泥貯留凹所に向けて下り勾配で傾斜する傾斜面と、汚泥貯留凹所の上方空間を覆うカバーを設けているので、放水管渠内において放流水に含まれる汚泥等の汚濁物質を効率良く排除することができる。従って、河川・海などに流出する汚濁物質の量を軽減することが可能となり、河川・海などの水質悪化を防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<実施形態1>
図1及び図2はそれぞれ本発明の汚濁物質排除システムの実施形態の構成を模式的に示す断面図である。
放水管渠1は、例えば口径6m、管渠長さ10km程度の大規模の空間を有する管渠(円筒管)で、合流式下水道201において越流堰202にて分水された放流水を一時貯留することができる。なお、放水管渠1の両端部は閉鎖されている。また、放水管渠1内には、洗浄水配管5が配設されている。
放水管渠1内の底部中央には、管軸方向に沿って延びる汚泥貯留管2が配設されている。汚泥貯留管2は、側部に貫通孔20が形成された有孔管(合成樹脂管)であり、管断面の略下半分の部分が汚泥貯留凹所として機能し(以下、略下半分の部分を汚泥貯留部21という)、略上半分の部分が、汚泥貯留部21に対するカバーとして機能する(以下、略上半分の部分をカバー部22という)。
放水管渠1の内部には、汚泥貯留管2の汚泥貯留部21に向けて下り勾配で傾斜する傾
斜面11が形成されている。この傾斜面11上には、表面粗度の低いFRP板3が設けられている。なお、傾斜面11の傾斜角は10〜20度程度とする。
放水管渠1の内部には散水管4が設けられている。この散水管4は洗浄水配管5に接続されており、先端の散水口41から洗浄水を傾斜面11(FRP板3)などに散水することができる。なお、散水は常時行うのではなく、例えば降雨後の晴天時など、放水管渠1内に放流水が流入してない状態のときに行う。
以上の実施形態によれば、合流式下水道201において越流堰202にて分水された放流水は放水管渠1内に一時貯留され、その貯留時に放流水の汚濁物質が沈殿し、放水管渠1内の底部などにスライムが堆積するが、そのスライムは、傾斜面11にて放水管渠1の底部中央に集められ、汚泥貯留管2の貫通孔20を通じて汚泥貯留部21内に流下して集積される。また、降雨後の晴天時などにおいて、放水管渠1内の傾斜面11などに散水管4から散水を行うことにより、傾斜面11などに残ったスライムを汚泥貯留管2の汚泥貯留部21内に流下させることができる。
そして、このようにして汚泥貯留部21内に集積したスライム(汚泥)をポンプ処理場などに移送して処理することにより、河川・海などに流出する汚濁物質の量を軽減することができる。なお、放水管渠1内に一時貯留した放流水(上澄み水)は放流水処理場などに移送される。
さらに、この実施形態では、有孔管を用いて汚泥貯留凹所(汚泥貯留部21)を構成しているので、放水管渠1内に流入した放流水が、汚泥貯留部21内に直接当たることを有孔管のカバー部22にて阻止することができる。従って、汚泥貯留部21内に堆積したスライムもしくは堆積しつつあるスライムが、流入放流水(次回の降雨時の放流水)の水流にて、放水管渠1の内部に舞い上がること防止することができる。また、放水管渠1内の傾斜面11上に、表面粗度の低いFRP板3を設けているので、スライムが汚泥貯留部21に向けて流下しやすくなって、汚泥貯留部21へのスライムの集積効率を高めることができる。
なお、FRP板3の表面粗度はRmax≦50μmであることが好ましい。また、このような表面粗度の規定に替えて、FRP板3の上面の表面張力を高めることによりスライムが流下しやすいようにしてもよい。この場合、FRP板3の表面張力は10〜30dyn/cm(JIS K6768準拠)であることが好ましい。
また、汚泥貯留管2(汚泥貯留部21)の内壁面については、流下能力を示す粗度係数が0.007〜0.015であることが好ましい。ただし、粗度係数は、後述する測定・計算により求めた値とする。
なお、図1の実施形態では、断面円形の有孔管を用いて汚泥貯留凹所(汚泥貯留部21)を構成しているが、これに替えて、図10に示すように、流体が流れる下部の曲率半径が上部の曲率半径よりも小さくなるように成形された断面卵形状の卵形管2′(貫通孔20′を有する有孔管(合成樹脂管))を用いて汚泥貯留凹所(汚泥貯留部21′)を構成するようにしてもよい。このように、卵形管2′を用いると、汚泥貯留部21′の流量が少量であっても流れやすくなり、スライムなどの流下能力が向上する。
ここで、図1の実施形態において、維持管理を考慮して、図11に示すように、汚泥貯留管2(汚泥貯留凹所)の上方に、多数の開口70を有する板材で構成された歩行用の足場7を設置しておいてもよい。なお、足場7は、放水管渠1管軸方向に沿って連続的もしくは断続的に連なるように設置することが好ましい。
<実施形態2>
図3は本発明の汚濁物質排除システムの他の実施形態の構成を示す縦断面図である。
この実施形態では、前記した図1の実施形態の汚泥貯留管2の構成に替えて、放水管渠101の底部に断面半円形のインバート(汚泥貯留凹所)121を設けるとともに、そのインバート121の上方空間を覆うカバー122を設けたことを特徴としている。それ以外の構成は図1の実施形態と同じである。
この図3の実施形態においても、越流堰202にて分水された放流水が放水管渠101内に一時貯留され、その貯留時において放流水の汚濁物質が沈殿し、放水管渠101内の底部などにスライムが堆積するが、そのスライムは、傾斜面11にて放水管渠101の底部中央のインバート121に集められる。また、降雨後の晴天時において、放水管渠101内の傾斜面11(FRP板3)などに散水管4から散水を行うことにより、傾斜面11などに残ったスライムをインバート121に流下させることができる。
そして、このようにしてインバート121内に集積したスライム(汚泥)をポンプ処理場などに移送して処理することにより、河川・海などに流出する汚濁物質の量を軽減することができる。
さらに、この実施形態では、インバート121の上方空間を覆うカバー122を設けているので、放水管渠101内に流入した放流水(次回の降雨時の放流水)が、インバート121内に直接当たることを阻止することができる。従って、インバート121内に堆積したスライムもしくは堆積しつつあるスライムが流入放流水の水流にて、放水管渠101の内部に舞い上がること防止することができる。また、放水管渠101内の傾斜面11上に、表面粗度の低いFRP板3を設けているので、スライムがインバート121に向けて流下しやすくなって、インバート121へのスライムの集積効率を高めることができる。
なお、この実施形態においても、FRP板3の表面粗度はRmax≦50μmであることが好ましい。また、このような表面粗度の規定に替えて、FRP板3の上面の表面張力を高めることにより、スライムが流下しやすいようにしてもよい。この場合、FRP板3の表面張力は10〜30dyn/cm(JIS K6768準拠)であることが好ましい。
また、インバート121の内壁面については、流下能力を示す粗度係数が0.007〜0.015であることが好ましい。ただし、粗度係数は、後述する測定・計算により求めた値とする。
<実施形態3>
図4は本発明の汚濁物質排除システムの別の実施形態の構成を示す縦断面図である。
この実施形態では、前記した図1の実施形態のFRP板3の構成に替えて、縦断面形状が三角形の傾斜板(FRP製)13を傾斜面11上に設けたことを特徴としている。それ以外の構成は図1の実施形態と同じである。
このように、縦断面形状が三角形の傾斜板13を傾斜面11上に配置することにより、傾斜角が更に大きくなり、スライムが汚泥貯留部21に向けて流下しやすくなるので、汚泥貯留部21へのスライムの集積効率をより一層高めることができる。
なお、この実施形態においても、傾斜板13の表面粗度が低いことが好ましく、特に、
Rmax≦50μmであることが好ましい。また、このような表面粗度の規定に替えて、FRP板3の上面の表面張力を高めることによりスライムが流下しやすいようにしてもよい。この場合、傾斜板13の表面張力は、10〜30dyn/cm(JIS K6768準拠)であることが好ましい。
ここで、傾斜板13は、FRP等の樹脂一体成形品であってもよいし、樹脂の複層成形品であってもよい。また、それら樹脂一体成形品または樹脂複層成形品の表面にコーティングを施したものであってもよい。
なお、前記したFRP板3についても、同様に、一体成形品または複層成形品であってもよく、また、それら一体成形品または複層成形品の表面にコーティングを施したものであってもよい。
<実施形態4>
この実施形態では、前記した図4の実施形態の傾斜板13(上面がフラット)の構成に替えて、上面に凹部を形成した傾斜板を用いている点に特徴がある。
具体的には、図5の斜視図及び図6の断面図に示すように、傾斜板33の上面に波形の凹凸を加工して、放水管渠1(汚泥貯留管2)の管軸方向と交差する方向つまり傾斜面11の傾斜方向に沿って延びる複数の凹部33a・・33aを形成している。
このように、傾斜板33の上面に凹部33aを形成しておくと、スライムが汚泥貯留部21(図4参照)に向けてより一層流下しやすくなるので、汚泥貯留部21へのスライムの集積効率を更に高めることができる。
ここで、図5及び図6に示す傾斜板33では略半円形の凹部33aを形成しているが、凹部の形状は特に限定されず、例えば図7及び図8に示すような三角形状の凹部33a′や矩形の凹部などであってもよい。
なお、このような凹部を設ける場合でも、傾斜板33の表面粗度が低いことが好ましく、特に、Rmax≦50μmであることが好ましい。また、このような表面粗度の規定に替えて、傾斜板13の上面の表面張力を高めることによりスライムが流下しやすいようにしてもよい。この場合、傾斜板13の表面張力は10〜30dyn/cm(JIS K6768準拠)であることが好ましい。
さらに、傾斜板に形成する凹部は、放水管渠1(汚泥貯留管2)の管軸方向と交差する方向であれば、放水管渠1の管軸方向に対する角度は任意であり、図5に示すような略直交する配置であってもよい。また、図12に示すように、凹部33a・・33aを、汚泥貯留管2(汚泥貯留部21)の下流側に向けて傾斜するように形成してもよい。
ここで、この実施形態のような凹部は、図1及び図3に示したFRP板3の上面に形成しておいてもよい。
<実施形態5>
図9は、本発明の汚濁物質排除システムの更に別の実施形態の構成を示す縦断面図である。
この実施形態では、前記した図1に示す実施形態において、散水管4等を設けずに、傾斜面11の上方に傾斜ガイド板6・・6を設けたことを特徴としている。それ以外の構成は図1の実施形態と同じである。
このように傾斜面11の上方に傾斜ガイド板6・・6を配置しておくと、放水管渠1内に流入した放流水の流れが汚泥貯留部21側に強制的に向けられるので、放流水の汚泥貯留部21への流れがスムーズになって、傾斜面11(傾斜板13の上面)にスライムが残り難くなる。また、傾斜面11(傾斜板13の上面)にスライムが残ったとしても、流入放流水(次回の降雨時の放流水)によるスライムの拡散が傾斜ガイド板6・・6によって防止できるので、図1の実施形態のような散水等を実施できない箇所への設置に有効である。
<実施形態6>
図13は本発明の汚濁物質排除システムの別の実施形態の構成を模式的に示す断面図である。
放水管渠1は、例えば口径6m、管渠長さ10km程度の大規模の空間を有する管渠(円筒管)で、合流式下水道201において越流堰202にて分水された放流水を一時貯留することができる。なお、放水管渠1の両端部は閉鎖されている。また、放水管渠1内には、洗浄水配管5が配設されている。
放水管渠1内の底部中央には、管軸方向に沿って延びる汚泥貯留管2が配設されている。汚泥貯留管2は、側部に貫通孔20が形成された有孔管(合成樹脂管)であり、管断面の略下半分の部分が汚泥貯留凹所として機能し(以下、略下半分の部分を汚泥貯留部21という)、略上半分の部分が、汚泥貯留部21に対するカバーとして機能する(以下、略上半分の部分をカバー部22という)。
放水管渠1の内部には、汚泥貯留管2の汚泥貯留部21に向けて下り勾配で傾斜する傾斜面111が形成されている。
傾斜面111は、汚泥貯留部21に向けての下り勾配の傾斜角が異なる急斜面と緩斜面で構成され、放水管渠1の内壁面に近い部分及び汚泥貯留部21に近い部分が急斜面111a、111cとなっており、それら両側の急斜面111a、111cの間が緩斜面111bとなっている。急斜面111a、111cはスライムの流下性を高めるために設けており、傾斜角は例えば30度程度である。緩斜面111bは、維持管理を考慮して設けられており、傾斜角は10〜20度(歩行可能な角度)程度である。以上の傾斜面111上には、表面粗度の低いFRP板103が設けられている。なお、FRP板103は、一体成形品または複層成形品であってもよく、また、それら一体成形品または複層成形品の表面にコーティングを施したものであってもよい。
放水管渠1の内部には散水管4が設けられている。この散水管4は洗浄水配管5に接続されており、先端の散水口41から洗浄水を傾斜面111(FRP板103)などに散水することができる。なお、散水は常時行うのではなく、例えば降雨後の晴天時など、放水管渠1内に放流水が流入してない状態のときに行う。
この実施形態によれば、合流式下水道201において越流堰202にて分水された放流水は放水管渠1内に一時貯留され、その貯留時に放流水の汚濁物質が沈殿し、放水管渠1内の底部などにスライムが堆積するが、そのスライムは、傾斜面111にて放水管渠1の底部中央に集められ、汚泥貯留管2の貫通孔20を通じて汚泥貯留部21内に流下して集積される。また、降雨後の晴天時などにおいて、放水管渠1内の傾斜面111などに散水管4から散水を行うことにより、傾斜面111などに残ったスライムを汚泥貯留管2の汚泥貯留部21内に流下させることができる。
そして、このようにして汚泥貯留部21内に集積したスライム(汚泥)をポンプ処理場などに移送して処理することにより、河川・海などに流出する汚濁物質の量を軽減することができる。なお、放水管渠1内に一時貯留した放流水(上澄み水)は放流水処理場などに移送される。
さらに、この実施形態では、有孔管を用いて汚泥貯留凹所(汚泥貯留部21)を構成しているので、放水管渠1内に流入した放流水が、汚泥貯留部21内に直接当たることを有孔管のカバー部22にて阻止することができる。従って、汚泥貯留部21内に堆積したスライムもしくは堆積しつつあるスライムが、流入放流水(次回の降雨時の放流水)の水流にて、放水管渠1の内部に舞い上がること防止することができる。また、放水管渠1内の傾斜面111上に、表面粗度の低いFRP板103を設けているので、スライムが汚泥貯留部21に向けて流下しやすくなって、汚泥貯留部21へのスライムの集積効率を高めることができる。
FRP板103の表面粗度はRmax≦50μmであることが好ましい。また、このような表面粗度の規定に替えて、FRP板103の上面の表面張力を高めることによりスライムが流下しやすいようにしてもよい。この場合、FRP板103の表面張力は10〜30dyn/cm(JIS K6768準拠)であることが好ましい。
この実施形態において、FRP板103の表面(緩斜面111bの上方の表面)に波形の凹凸を加工して、図14に示すように、放水管渠1(汚泥貯留管2)の管軸方向と交差する方向つまり傾斜面111の傾斜方向に沿って延び、かつ汚泥貯留管2(汚泥貯留部21)の下流側に向けて傾斜する複数の凹部133a・・133aを形成しておいてもよい。このように、緩斜面111bの上面に凹部133aを形成しておくと、スライムが汚泥貯留部21に向けてより一層流下しやすくなるので、汚泥貯留部21へのスライムの集積効率を更に高めることができる。
なお、凹部133aの形状としては、図6に示したような略半円形、図8に示したような三角形状あるいは矩形などであってもよい。また、このような凹部はFRP板103の急斜面111a,111cの上方表面に設けておいてもよい。
ここで、図13の実施形態では、傾斜面111の急斜面111a,111cと緩斜面111bとが段付きの状態で形成されているが、図15に示すように、傾斜面111′の各部をアール状に形成しておけば、スライム等の流下能力がより一層向上する。
図13の実施形態では、放水管渠1の内壁面に近い部分と汚泥貯留部21に近い部分の両方を急斜面111a、111cとしているが、図16に示すように、放水管渠1の内壁面に近い部分のみを急斜面111aとしてもよい。また、図示はしないが、汚泥貯留部321に近い部分のみを急斜面としてもよい。
なお、この実施形態においても、図10に示すような卵形管2′(貫通孔20′を有する有孔管)を用いて汚泥貯留凹所(汚泥貯留部21)を構成するようにしてもよい。
また、図11に示すように、汚泥貯留管2(汚泥貯留凹所)の上方に、多数の開口70を有する板材で構成された歩行用の足場7を設置しておいてもよい。さらに、散水管4などの構成に替えて、図9に示すような傾斜ガイド板6・・6を傾斜面111の上方に設けておいてもよい。
<実施形態7>
図17及び図18はそれぞれ本発明の汚濁物質排除システムの別の実施形態の構成を模
式的に示す断面図である。
この実施形態では、放水管渠1の上流側に、合流式下水道からの放流水を、汚濁物質を多く含んだ汚水と汚濁物質をあまり含まない処理水とに分離する汚濁分離装置300を設けた点に特徴がある。
汚濁分離装置300の一例を図19〜図23に示す。
この例の汚濁分離装置300は、分離槽301とその内部に配置されたらせん案内路302を備えている。
分離槽301は、らせん案内路302を収容する円筒形状のらせん室311と、その下流側に配置された分離室312によって構成されている。
らせん室311には、らせん案内路302の入口302aに連通する流入口313が設けられている。流入口313は分離槽301の上部に位置している。流入口313には流入管314が接続されている。流入管314の管軸は、らせん室311の中心(円筒中心)と直交しており、流入管314に導かれた流入水は流入口313から分離槽301(らせん室311)内へ接線方向に流入する。
分離室312の上部壁体は下流側に向うに従って斜め下方に傾斜しており、その傾斜壁312aの中央部に放流口315が設けられている。放流口315には放流管316が接続されている。放流口315は分離槽301の上部位置で、放流管316の管底が前記した流入管314の管底とほぼ同一レベルとなる高さ位置に設けられている。また、分離室312には、下流側の端部側壁312bの中央下部に遮集口317が設けられており、この遮集口317に遮集管318が接続されている。
らせん案内路302は、図19、図20及び図23に示すように、中心筒320と、その中心筒320の外周面にらせん状に形成されたらせん案内板321によって構成されている。らせん案内板321の下部には切欠き凹部321aが設けられている。この切欠き凹部321aは、流入水が少量であるときに、その流入水が遮集口317にスムーズに流れるようにために設けている。
らせん案内路302の入口302a側に仕切板322が一体的に設けられている。また、仕切板322の下方側(らせん案内路302の上流側)には、仕切板322の下方部で流入水が淀むことを防止するために、補助らせん板323が設けられている。
らせん案内路302は、分離槽301のらせん室311の内部に、中心筒320がらせん室311の中心軸に沿うように、かつ仕切板322が流入口313の下端部の位置において略水平姿勢となるように設置されている。この設置状態で、らせん案内板321の切欠き凹部321aが分離室312の底部に位置する。
以上の構造の汚濁分離装置300において、流入管314及び流入口313を通じて分離槽301内に放流水が流入すると、その流入水は、らせん案内路302に沿って旋回しながら流れ、これにより分離槽301内に横向きに進む渦流が発生する。この横向きの渦流の発生により、分離槽301内の中心部(渦流の中央部)に流入水中の汚濁物質が集まり、汚濁物質をあまり含まない処理水が分離槽内の外周部(渦流の外周部)に集まる。
らせん案内路302で発生した渦流は、分離槽301の分離室312内において傾斜壁312aにより向きが下方に偏向され、遮集口317に導かれる。これにより、汚濁物質
を多く含んだ汚水(凝縮水)が遮集口317及び遮集管318を通じて槽外部に排出される。一方、汚濁物質をあまり含まない処理水(放流水)は分離室312内の外周部に沿って流れるので、分離槽301の上部の放流口315及び放流管316を通じて槽外部に排出される。
そして、この実施形態では、汚濁分離装置300にて分離した、汚濁物質をあまり含まない処理水を放水管渠1内に一時貯留しているので、河川や海などの水域に放流する放流水の汚濁をより一層軽減することができ、河川や海などの水域の水質を更に改善することができる。ここで、汚濁分離装置300の遮集管318から排出される汚濁物質を多く含んだ汚水(凝縮水)は、ポンプ処理場等に移送してもよいし、放水管渠1内の汚泥貯留部21に流すようにしてもよい。
なお、この実施形態では、汚濁分離装置300を放水管渠1内に設置しているが、その設置位置は放水管渠1の外部であってもよい。
また、この実施形態では、横向きのらせん案内路を備えた汚濁分離装置(渦流式)を用いているが、本発明はこれに限られることなく、縦向きのらせん案内路を備えた汚濁分離装置(渦流式)であってもよい。また、例えば、円筒形状の分離槽内に下水を接線方向から流入させ、分離槽内の外周部に下向きの旋回流を発生させ、分離槽内の中央部に上向きの旋回流を発生させることにより、汚濁物質をあまり含まない処理水(放流水)を上部側に、汚濁物質を多く含んだ汚水(凝縮水)を下部側に分離する渦流式分離装置(例えば特開2002−167848号公報に記載されている分離装置)を用いてもよい。さらに、渦流式の分離装置に限られることなく、合流下水道からの排水を、夾雑物やSS等の懸濁物質を多く含んだ汚水(濃縮水)と汚濁物質をあまり含まない処理水(放流水)とに分離することが可能であれば、他の方式の分離装置を適用してもよい。
<粗度係数について>
−試験設備等−
図24及び図25に示すような試験装置(管路延長が約20m)を作製して粗度係数を求めるパラメータの測定を行う。なお、試験装置の各部の仕様は下記の通りとする。
受水槽:400mm×1200mm×1070mm=1.2m3
整流槽:600mm×700mm×600mm=0.25m3
貯水槽:1000mm×600mm×1000mm=0.6m3
水中ポンプ:排水能力(流量:Q)=0.35m3/sec
試験管路:口径=250mm(半割状)、管渠延長=約20m、勾配(I):0.5%、4m×5本、2系列
液面センサー:オムロン製超音波式センサー、型式E4PA−LS50
−粗度係数算出方法−
前記した試験装置による測定結果から、図26に示すパラメータθ、h及びP(潤辺長)を求め、下記の式にてA(流水の断面積:m2)及びR(径深:m)を算出する。
θ=2ARcos((0.125−h)/0.125)
A=1/8・D2(θ−sinθ)
R=A/P=A/(1/2・θD)=A/0.0625θ
算出したA及びRの各値とQ(流量m3/s)を用いて粗度係数nを下記の式にて算出する。
n=(A/Q)・R2/3・I1/2
本発明の実施形態の構成を模式的に示す縦断面図である。 同じく実施形態の構成を模式的に示す中央縦断面図である。 本発明の他の実施形態の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の別の実施形態の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の別の実施形態に用いる傾斜板の一例を示す斜視図である。 図5に示す傾斜板の部分断面図である。 傾斜板の他の例を示す斜視図である。 図7に示す傾斜板の部分断面図である。 本発明の別の実施形態の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の別の実施形態の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の別の実施形態の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の実施形態に用いる傾斜板の一例を模式的に示す平面図である。 本発明の別の実施形態の構成を模式的に示す断面図である。 図13の実施形態に用いるFRP板の一例を模式的に示す平面図である。 本発明の別の実施形態の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の別の実施形態の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の別の実施形態の構成を模式的に示す断面図である。 同じく実施形態の構成を模式的に示す断面図である。 本発明の汚濁除去システムに用いる汚濁分離装置の縦断面図である。 同じく汚濁分離装置の水平断面図である。 図19のX矢視図である。 図19のY−Y断面図である。 図19の汚濁分離装置に用いるらせん案内路の斜視図である。 粗度係数を求める際に使用する試験装置の説明図である。 図24の試験装置に用いる管固定治具の構成を示す図である。 粗度係数算出方法の説明図である。
符号の説明
1 放水管渠
11 傾斜面
111 傾斜面
111a,111c 急斜面
111b 緩斜面
2 汚泥貯留管(有孔管)
20 貫通孔
21 汚泥貯留部(汚泥貯留凹所)
22 カバー部(カバー)
3,103 FRP板
13,33 傾斜板
33a,133a 凹部
4 散水管
41 散水口
5 洗浄水配管
6 傾斜ガイド板
7 足場(歩行用)
101 放水管渠
121 インバート(汚泥貯留凹所)
122 カバー
201 合流式下水道
202 越流堰
400 汚濁分離装置

Claims (16)

  1. 合流式下水道において越流堰にて分水された放流水中に含まれる汚濁物質を除去するシステムであって、越流堰にて分水された放流水を一時貯留する放水管渠を備えており、その放水管渠の内部には、管軸方向に沿って延びる汚泥貯留凹所が底部に設けられているとともに、管渠内壁面から前記汚泥貯留凹所に向けて下り勾配で傾斜する傾斜面と、前記汚泥貯留凹所の上方空間を覆うカバーが設けられていることを特徴とする合流式下水道における汚濁物質排除システム。
  2. 前記傾斜面は、前記汚泥貯留凹所に向けての下り勾配の傾斜角が異なる急斜面と緩斜面で構成されており、前記管渠内壁面に近い部分が急斜面となっていることを特徴とする請求項1記載の合流式下水道における汚濁物質排除システム。
  3. 前記傾斜面は、前記汚泥貯留凹所に向けての下り勾配の傾斜角が異なる急斜面と緩斜面で構成されており、前記汚泥貯留凹所に近い部分が急斜面となっていることを特徴とする請求項1記載の合流式下水道における汚濁物質排除システム。
  4. 前記傾斜面は、前記汚泥貯留凹所に向けての下り勾配の傾斜角が異なる急斜面と緩斜面で構成されており、前記管渠内壁面に近い部分及び前記汚泥貯留凹所に近い部分が急斜面となっていることを特徴とする請求項1記載の合流式下水道における汚濁物質排除システム。
  5. 前記放水管渠内に散水を行う散水手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の合流式下水道における汚濁物質排除システム。
  6. 前記汚泥貯留凹所とカバーとが一体的に形成されてなる有孔管が前記放水管渠内の底部に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の合流式下水道における汚濁物質排除システム。
  7. 前記有孔管として、流体の流れる下部の曲率半径が上部の曲率半径よりも小さくなるように成形された断面卵形状の卵形管が用いられていることを特徴とする請求項6記載の合流式下水道における汚濁物質排除システム。
  8. 前記傾斜面上に表面粗度の低い材料からなる傾斜板が設けられていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の合流式下水道における汚濁物質排除システム。
  9. 前記傾斜面上に傾斜板が設けられており、その傾斜板の上面に前記放水管渠の管軸方向と交差する方向に延びる複数の凹部が形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の合流式下水道における汚濁物質排除システム。
  10. 前記複数の凹部が前記汚泥貯留凹所の下流側に向けて傾斜していることを特徴とする請求項9記載の合流式下水道における汚濁物質排除システム。
  11. 前記傾斜板の表面粗度がRmax≦50μmであることを特徴とする請求項8または9記載の合流式下水道における汚濁物質排除システム。
  12. 前記傾斜板の表面張力が10〜30dyn/cm(JIS K6768準拠)であることを特徴とする請求項8または9に記載の合流式下水道における汚濁物質排除システム。
  13. 前記汚泥貯留凹所の流下能力を示す粗度係数が0.007〜0.015であることを特
    徴とする請求項1〜12記載のいずれかに記載の合流式下水道における汚濁物質排除システム。
  14. 前記傾斜面の上方に、その傾斜面よりも大きな傾斜角で前記汚泥貯留凹所に向けて傾斜する傾斜ガイド板が設けられていることを特徴とする請求項1〜4または請求項6〜13のいずれかに記載の合流式下水道における汚濁物質排除システム。
  15. 前記汚泥貯留凹所の上方に、多数の開口を有する板材で構成された足場が設置されていることを特徴とする請求項1〜14のいずれかに記載の合流式下水道における汚濁物質排除システム。
  16. 前記放流管渠の上流側に、合流式下水道からの放流水を、汚濁物質を多く含んだ汚水と汚濁物質をあまり含まない処理水とに分離する汚濁分離装置が設置されており、その汚濁分離装置にて分離された前記処理水を前記放水管渠内に一時貯留するように構成されていることを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の合流式下水道における汚濁物質排除システム。

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