JP2002165901A - ラケット用ストリング - Google Patents
ラケット用ストリングInfo
- Publication number
- JP2002165901A JP2002165901A JP2000370092A JP2000370092A JP2002165901A JP 2002165901 A JP2002165901 A JP 2002165901A JP 2000370092 A JP2000370092 A JP 2000370092A JP 2000370092 A JP2000370092 A JP 2000370092A JP 2002165901 A JP2002165901 A JP 2002165901A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- organopolysiloxane
- racket
- yarn
- string
- racket string
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 打球耐久性に優れ、寿命の長いラケット用ス
トリングの提供を目的とするものである。 【解決手段】 芯糸1と、この芯糸1の周囲に螺旋状に
巻回される複数本の側糸2、3と、この側糸2、3の周
囲に被覆される合成樹脂製の被覆層4とを有するラケッ
ト用ストリングにおいて、この芯糸1又は側糸2、3の
少なくとも一部(図では側糸3)に上記オルガノポリシ
ロキサンを含有する繊維が用いられていることを特徴と
する。
トリングの提供を目的とするものである。 【解決手段】 芯糸1と、この芯糸1の周囲に螺旋状に
巻回される複数本の側糸2、3と、この側糸2、3の周
囲に被覆される合成樹脂製の被覆層4とを有するラケッ
ト用ストリングにおいて、この芯糸1又は側糸2、3の
少なくとも一部(図では側糸3)に上記オルガノポリシ
ロキサンを含有する繊維が用いられていることを特徴と
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テニス、バドミン
トン、スカッシュなどのラケットに用いられるラケット
用ストリングに関するものである。
トン、スカッシュなどのラケットに用いられるラケット
用ストリングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ラケット用ストリングとしては、古くは
羊腸や鯨筋などから作られた天然ガットが使われてい
た。これらの天然ガットはすぐれた反発性を有し、プレ
ヤーに快い打球感を与えるなど優れた性能を持ってい
る。しかしながら、天然ガットは耐湿性に乏しく使用寿
命が短いという不都合があった。
羊腸や鯨筋などから作られた天然ガットが使われてい
た。これらの天然ガットはすぐれた反発性を有し、プレ
ヤーに快い打球感を与えるなど優れた性能を持ってい
る。しかしながら、天然ガットは耐湿性に乏しく使用寿
命が短いという不都合があった。
【0003】このような天然ガットに対して、近年ポリ
アミドなど合成繊維のモノフィラメントを用いたストリ
ングや、かかるモノフィラメントの周囲に同じく合成繊
維性の側糸を巻回した芯鞘構造のストリングが使用され
て来た。これらの合繊ストリングは耐久性にも優れてお
り、ラケット用ストリングの中心をなしてきた。
アミドなど合成繊維のモノフィラメントを用いたストリ
ングや、かかるモノフィラメントの周囲に同じく合成繊
維性の側糸を巻回した芯鞘構造のストリングが使用され
て来た。これらの合繊ストリングは耐久性にも優れてお
り、ラケット用ストリングの中心をなしてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近、
ラケットの性能向上に伴って、さらに打球耐久性が高く
寿命の長いストリングが要求されるようになった。
ラケットの性能向上に伴って、さらに打球耐久性が高く
寿命の長いストリングが要求されるようになった。
【0005】本発明はこれらの不都合に鑑みてなされた
ものであり、打球耐久性に優れ、寿命の長いラケット用
ストリングの提供を目的とするものである。
ものであり、打球耐久性に優れ、寿命の長いラケット用
ストリングの提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた発明は、オルガノポリシロキサンを含有する
繊維が用いられているラケット用ストリングである。当
該ラケット用ストリングによれば、オルガノポリシロキ
サンを含有する繊維によって、打球耐久性が著しく向上
する。
になされた発明は、オルガノポリシロキサンを含有する
繊維が用いられているラケット用ストリングである。当
該ラケット用ストリングによれば、オルガノポリシロキ
サンを含有する繊維によって、打球耐久性が著しく向上
する。
【0007】また、芯糸と、この芯糸の周囲に螺旋状に
巻回される複数本の側糸と、この側糸の周囲に被覆され
る合成樹脂製の被覆層とを有するラケット用ストリング
の場合、この芯糸又は側糸の少なくとも一部に上記オル
ガノポリシロキサンを含有する繊維を用いるとよい。こ
の手段のような芯糸の周囲に複数本の側糸を1層以上に
かつ螺旋状に巻回し、さらにその側糸層の外周に合成樹
脂製の被覆層が積層された3層構造のラケット用ストリ
ングは、天然ガットに匹敵する打球感を有し、かつ、耐
水性、耐久性及び量産性に優れており、かかる3層構造
のラケット用ストリングの芯糸又は側糸の少なくとも一
部に上記オルガノポリシロキサンを含有する繊維を使用
することで、3層構造のラケット用ストリングが持つ上
記作用に加えて打球耐久性を格段に高めることができ
る。
巻回される複数本の側糸と、この側糸の周囲に被覆され
る合成樹脂製の被覆層とを有するラケット用ストリング
の場合、この芯糸又は側糸の少なくとも一部に上記オル
ガノポリシロキサンを含有する繊維を用いるとよい。こ
の手段のような芯糸の周囲に複数本の側糸を1層以上に
かつ螺旋状に巻回し、さらにその側糸層の外周に合成樹
脂製の被覆層が積層された3層構造のラケット用ストリ
ングは、天然ガットに匹敵する打球感を有し、かつ、耐
水性、耐久性及び量産性に優れており、かかる3層構造
のラケット用ストリングの芯糸又は側糸の少なくとも一
部に上記オルガノポリシロキサンを含有する繊維を使用
することで、3層構造のラケット用ストリングが持つ上
記作用に加えて打球耐久性を格段に高めることができ
る。
【0008】なお、上記3層構造のラケット用ストリン
グにおいて、オルガノポリシロキサンを含有する繊維は
上記側糸の1本置きに用いることが好ましい。この手段
のように、3層構造の表面側に位置する側糸にオルガノ
ポリシロキサンを含有する繊維を使用する方が上記打球
耐久性向上作用が大きく、かつ、側糸の1本置きにオル
ガノポリシロキサンを含有する繊維を使用することで、
3層構造のラケット用ストリングが有する優れた打球感
及び耐水性を損なうことなく、上記打球耐久性向上作用
をラケット用ストリングのあらゆる方向に均等に発揮さ
せることができる。
グにおいて、オルガノポリシロキサンを含有する繊維は
上記側糸の1本置きに用いることが好ましい。この手段
のように、3層構造の表面側に位置する側糸にオルガノ
ポリシロキサンを含有する繊維を使用する方が上記打球
耐久性向上作用が大きく、かつ、側糸の1本置きにオル
ガノポリシロキサンを含有する繊維を使用することで、
3層構造のラケット用ストリングが有する優れた打球感
及び耐水性を損なうことなく、上記打球耐久性向上作用
をラケット用ストリングのあらゆる方向に均等に発揮さ
せることができる。
【0009】上記オルガノポリシロキサンの含有量とし
ては0.5質量%以上2質量%以下が好ましい。オルガ
ノポリシロキサンの含有量を上記範囲とすることで、合
成繊維のもつ強度、耐候性等を低下させずに、上記打球
耐久性を向上させることができる。
ては0.5質量%以上2質量%以下が好ましい。オルガ
ノポリシロキサンの含有量を上記範囲とすることで、合
成繊維のもつ強度、耐候性等を低下させずに、上記打球
耐久性を向上させることができる。
【0010】上記オルガノポリシロキサンとしてはポリ
ジメチルシロキサンが好ましい。かかるポリジメチルシ
ロキサンは、軟化点が低く、常温でのブリード性が良好
であることから、上記打球耐久性向上作用が高い。
ジメチルシロキサンが好ましい。かかるポリジメチルシ
ロキサンは、軟化点が低く、常温でのブリード性が良好
であることから、上記打球耐久性向上作用が高い。
【0011】また上記オルガノポリシロキサンとしては
末端及び/又は側鎖を変性した変性オルガノポリシロキ
サンが好ましい。かかる変性オルガノポリシロキサン
は、繊維を構成するマトリックス樹脂に対する親和性及
び均一分散性が高いことから、上記打球耐久性向上作用
を促進することができる。
末端及び/又は側鎖を変性した変性オルガノポリシロキ
サンが好ましい。かかる変性オルガノポリシロキサン
は、繊維を構成するマトリックス樹脂に対する親和性及
び均一分散性が高いことから、上記打球耐久性向上作用
を促進することができる。
【0012】上記オルガノポリシロキサンを含有する繊
維としてはポリアミド繊維が好適である。ポリアミド繊
維は、元来、打球感、耐水性、耐久性及び量産性に優れ
ているため、かかるポリアミド繊維の優れた性能に加え
て上記打球耐久性を高めることで、ラケット用ストリン
グの性能を格段に高めることができる。
維としてはポリアミド繊維が好適である。ポリアミド繊
維は、元来、打球感、耐水性、耐久性及び量産性に優れ
ているため、かかるポリアミド繊維の優れた性能に加え
て上記打球耐久性を高めることで、ラケット用ストリン
グの性能を格段に高めることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しつつ本発
明の実施の形態を詳説する。図1は本発明の一実施形態
に係るラケット用ストリングを示す模式的断面図であ
る。
明の実施の形態を詳説する。図1は本発明の一実施形態
に係るラケット用ストリングを示す模式的断面図であ
る。
【0014】図1のラケット用ストリングは、芯糸1
と、この芯糸1の周囲に螺旋状に巻回される複数本の側
糸2、3と、この側糸2、3層の外周に被覆される合成
樹脂製の被覆層4とからなる3層構造を有している。
と、この芯糸1の周囲に螺旋状に巻回される複数本の側
糸2、3と、この側糸2、3層の外周に被覆される合成
樹脂製の被覆層4とからなる3層構造を有している。
【0015】芯糸1は、線径が0.85〜1.10mm
のモノフィラメントであるが、これより小径のモノフィ
ラメントを複数本引き揃えて構成することもできる。こ
の芯糸1の具体的な材料としては、特に限定されるもの
ではなく、主に、ポリアミド(ナイロン)系繊維、ポリ
エステル系繊維の2種が用いられ、その他にポリビニル
アルコール系繊維、ポリウレタン系繊維、ポリ塩化ビニ
リデン系繊維、アラミド系繊維、ポリエーテルエーテル
ケトン繊維、ポリフルオロエチレン系繊維、ポリプロピ
レン系繊維、ポリエチレン系繊維などが用いられる。中
でも、ポリアミド繊維が、透明性、強度、耐久性等の観
点から好ましい。
のモノフィラメントであるが、これより小径のモノフィ
ラメントを複数本引き揃えて構成することもできる。こ
の芯糸1の具体的な材料としては、特に限定されるもの
ではなく、主に、ポリアミド(ナイロン)系繊維、ポリ
エステル系繊維の2種が用いられ、その他にポリビニル
アルコール系繊維、ポリウレタン系繊維、ポリ塩化ビニ
リデン系繊維、アラミド系繊維、ポリエーテルエーテル
ケトン繊維、ポリフルオロエチレン系繊維、ポリプロピ
レン系繊維、ポリエチレン系繊維などが用いられる。中
でも、ポリアミド繊維が、透明性、強度、耐久性等の観
点から好ましい。
【0016】側糸2は、線径が0.115〜0.300
mmのモノフィラメントであり、具体的な材料としては
上記芯糸1と同様である。また側糸3は、上記側糸2と
同様の繊維であるが、繊維内にオルガノポリシロキサン
を含有している。この側糸2と側糸3とは、芯糸1の周
囲を1層でかつ密に被覆するよう螺旋状に巻回されてお
り、側糸2と側糸3とは交互に配設されている。このオ
ルガノポリシロキサンを含有する側糸3によって当該ラ
ケット用ストリングの打球耐久性が格段に向上する。ま
た、側糸の1本おきにオルガノポリシロキサンを含有す
る繊維を用いることで、少ない本数で効果的に打球耐久
性を向上させることができる。
mmのモノフィラメントであり、具体的な材料としては
上記芯糸1と同様である。また側糸3は、上記側糸2と
同様の繊維であるが、繊維内にオルガノポリシロキサン
を含有している。この側糸2と側糸3とは、芯糸1の周
囲を1層でかつ密に被覆するよう螺旋状に巻回されてお
り、側糸2と側糸3とは交互に配設されている。このオ
ルガノポリシロキサンを含有する側糸3によって当該ラ
ケット用ストリングの打球耐久性が格段に向上する。ま
た、側糸の1本おきにオルガノポリシロキサンを含有す
る繊維を用いることで、少ない本数で効果的に打球耐久
性を向上させることができる。
【0017】オルガノポリシロキサンとは、下記化学式
【0018】
【化1】
【0019】で示す構造単位からなり、R1、R2として
は炭素数15以下のアルキル基、アリール基又はアラル
キル基が好ましい。具体的には、ポリジメチルシロキサ
ン、ポリジフェニルシロキサン、ポリメチル・フェニル
シロキサンなどが挙げられ、軟化点が低くブリード性が
高いポリジメチルシロキサンが好ましい。なお、オルガ
ノポリシロキサンは、その粘度が5000〜10000
0センチストークス程度のものが、繊維を形成するポリ
マーとの混練に適している。
は炭素数15以下のアルキル基、アリール基又はアラル
キル基が好ましい。具体的には、ポリジメチルシロキサ
ン、ポリジフェニルシロキサン、ポリメチル・フェニル
シロキサンなどが挙げられ、軟化点が低くブリード性が
高いポリジメチルシロキサンが好ましい。なお、オルガ
ノポリシロキサンは、その粘度が5000〜10000
0センチストークス程度のものが、繊維を形成するポリ
マーとの混練に適している。
【0020】上記オルガノポリシロキサンの含有量(側
糸3を基準とする含有量)としては0.5質量%以上2
質量%以下が好ましく、0.7質量%以上1.5質量%
以下が特に好ましい。これは、オルガノポリシロキサン
の含有量が上記範囲より小さいと、上記打球耐久性向上
効果が小さく、逆に、オルガノポリシロキサンの含有量
が上記範囲を超えると、基地の繊維のもつ強度が低下し
てしまうことからである。
糸3を基準とする含有量)としては0.5質量%以上2
質量%以下が好ましく、0.7質量%以上1.5質量%
以下が特に好ましい。これは、オルガノポリシロキサン
の含有量が上記範囲より小さいと、上記打球耐久性向上
効果が小さく、逆に、オルガノポリシロキサンの含有量
が上記範囲を超えると、基地の繊維のもつ強度が低下し
てしまうことからである。
【0021】また上記オルガノポリシロキサンとして
は、末端及び/又は側鎖を変性したものが安定性の観点
から好ましい。かかるオルガノポリシロキサンの変性の
態様としては、ポリエーテル変性、アミノ変性、カルボ
キシル変性、メルカプト変性、エポキシ変性、アルキル
変性、メタクリル変性、フェノール変性、フッ素変性な
どがある。
は、末端及び/又は側鎖を変性したものが安定性の観点
から好ましい。かかるオルガノポリシロキサンの変性の
態様としては、ポリエーテル変性、アミノ変性、カルボ
キシル変性、メルカプト変性、エポキシ変性、アルキル
変性、メタクリル変性、フェノール変性、フッ素変性な
どがある。
【0022】側糸3の製造方法としては、一般的な紡糸
方法が採用され、原料となる溶融・溶解樹脂組成物にオ
ルガノポリシロキサンを混合したものを用いて押し出す
ことで、オルガノポリシロキサンを含有する合成繊維を
製造することができる。
方法が採用され、原料となる溶融・溶解樹脂組成物にオ
ルガノポリシロキサンを混合したものを用いて押し出す
ことで、オルガノポリシロキサンを含有する合成繊維を
製造することができる。
【0023】被覆層4は、(a)側糸2、3層の外周に
溶融・溶解樹脂組成物を塗工し、乾燥させる湿式塗布
法、及び、(b)側糸2、3層の外周を被覆するよう溶
融合成樹脂組成物を押し出す溶融押出成形法により形成
される。用いられる合成樹脂組成物としては、例えばア
クリル系樹脂、ポリウレタン、ポリエステル、フッ素系
樹脂、シリコーン系樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹
脂等を主ポリマーとし、可塑剤、安定化剤、劣化防止
剤、分散剤、帯電防止剤等が適宜配合される。
溶融・溶解樹脂組成物を塗工し、乾燥させる湿式塗布
法、及び、(b)側糸2、3層の外周を被覆するよう溶
融合成樹脂組成物を押し出す溶融押出成形法により形成
される。用いられる合成樹脂組成物としては、例えばア
クリル系樹脂、ポリウレタン、ポリエステル、フッ素系
樹脂、シリコーン系樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹
脂等を主ポリマーとし、可塑剤、安定化剤、劣化防止
剤、分散剤、帯電防止剤等が適宜配合される。
【0024】なお、本発明のラケット用ストリングは上
記実施形態に限定されるものではなく、例えば、オルガ
ノポリシロキサンを含有する繊維を使用する部分は、芯
糸1でも可能であり、複数のモノフィラメントで構成さ
れる芯糸1の場合にはその一部のモノフィラメントに用
いることもできる。また、芯糸1及び側糸2、3をマル
チフィラメントとすることも可能であり、かかるマルチ
フィラメントの少なくとも一部にオルガノポリシロキサ
ンを含有する繊維を使用することでも上記打球耐久性向
上作用を奏することができる。
記実施形態に限定されるものではなく、例えば、オルガ
ノポリシロキサンを含有する繊維を使用する部分は、芯
糸1でも可能であり、複数のモノフィラメントで構成さ
れる芯糸1の場合にはその一部のモノフィラメントに用
いることもできる。また、芯糸1及び側糸2、3をマル
チフィラメントとすることも可能であり、かかるマルチ
フィラメントの少なくとも一部にオルガノポリシロキサ
ンを含有する繊維を使用することでも上記打球耐久性向
上作用を奏することができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳述するが、
この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈され
るべきものではないことはもちろんである。
この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈され
るべきものではないことはもちろんである。
【0026】[実施例]図1のラケット用ストリングと
同様の構造とし、芯糸1として線径0.903mmの共
重合ポリアミド繊維、側糸2として線径0.202mm
のナイロン6繊維、側糸3としてオルガノポリシロキサ
ンを1質量%含有する線径0.215mmのナイロン6
繊維を用い、この芯糸1の外周に8本毎の側糸2と側糸
3とを交互にかつ螺旋状に巻回しすることで組糸を得、
この組糸の外周に溶融ポリアミド樹脂の塗工によって被
覆層4を形成することで実施例のラケット用ストリング
を得た。
同様の構造とし、芯糸1として線径0.903mmの共
重合ポリアミド繊維、側糸2として線径0.202mm
のナイロン6繊維、側糸3としてオルガノポリシロキサ
ンを1質量%含有する線径0.215mmのナイロン6
繊維を用い、この芯糸1の外周に8本毎の側糸2と側糸
3とを交互にかつ螺旋状に巻回しすることで組糸を得、
この組糸の外周に溶融ポリアミド樹脂の塗工によって被
覆層4を形成することで実施例のラケット用ストリング
を得た。
【0027】[比較例]側糸3に側糸2と同じ繊維を用
い、つまり側糸全てに線径0.202mmのナイロン6
繊維を用いた以外は実施例と同様にして比較例として得
た。
い、つまり側糸全てに線径0.202mmのナイロン6
繊維を用いた以外は実施例と同様にして比較例として得
た。
【0028】[特性の評価]上記実施例及び比較例のラ
ケット用ストリングの打球耐久性を評価した。この打球
耐久性の評価は、ストリングを60ポンドの張力で通常
の方法によりテニスラケットに張り、テニスラケットの
ストリング面をボールの飛球線に45度の角度で固定
し、このテニスラケットのストリング面にテニスボール
を1mの距離から120km/Hrの速度で打ち付け、
ストリングが切断するまでの打球数(5回実験を行った
平均値)で評価した。なお、テニスラケットのストリン
グ面は1球ごとに180度回転させ両面にボールが当た
るように設定した。その結果を下記表1に示す。
ケット用ストリングの打球耐久性を評価した。この打球
耐久性の評価は、ストリングを60ポンドの張力で通常
の方法によりテニスラケットに張り、テニスラケットの
ストリング面をボールの飛球線に45度の角度で固定
し、このテニスラケットのストリング面にテニスボール
を1mの距離から120km/Hrの速度で打ち付け、
ストリングが切断するまでの打球数(5回実験を行った
平均値)で評価した。なお、テニスラケットのストリン
グ面は1球ごとに180度回転させ両面にボールが当た
るように設定した。その結果を下記表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】上記表1に示すように、側糸3にオルガノ
ポリシロキサンを含有する繊維を用いた実施例のラケッ
ト用ストリングが、従来から一般的に使用されている比
較例のラケット用ストリングと比較して格段に高い打球
耐久性を示した。
ポリシロキサンを含有する繊維を用いた実施例のラケッ
ト用ストリングが、従来から一般的に使用されている比
較例のラケット用ストリングと比較して格段に高い打球
耐久性を示した。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のラケット
用ストリングによれば、打球耐久性に優れ、剛性等の高
いラケットに長期間使用することができる。
用ストリングによれば、打球耐久性に優れ、剛性等の高
いラケットに長期間使用することができる。
【図1】本発明の一実施形態に係るラケット用ストリン
グを示す模式的断面図である。
グを示す模式的断面図である。
1 芯糸 2 側糸 3 側糸 4 被覆層
Claims (7)
- 【請求項1】 オルガノポリシロキサンを含有する繊維
が用いられているラケット用ストリング。 - 【請求項2】 芯糸と、この芯糸の周囲に螺旋状に巻回
される複数本の側糸と、この側糸の周囲に被覆される合
成樹脂製の被覆層とを有し、この芯糸又は側糸の少なく
とも一部に上記オルガノポリシロキサンを含有する繊維
が用いられている請求項1に記載のラケット用ストリン
グ。 - 【請求項3】 上記側糸の1本置きに上記オルガノポリ
シロキサンを含有する繊維が用いられている請求項2に
記載のラケット用ストリング。 - 【請求項4】 上記オルガノポリシロキサンの含有量が
0.5質量%以上2質量%以下である請求項1、請求項
2又は請求項3に記載のラケット用ストリング。 - 【請求項5】 上記オルガノポリシロキサンがポリジメ
チルシロキサンである請求項1から請求項4のいずれか
1項に記載のラケット用ストリング。 - 【請求項6】 上記オルガノポリシロキサンが末端及び
/又は側鎖を変性した変性オルガノポリシロキサンであ
る請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のラケッ
ト用ストリング。 - 【請求項7】 上記オルガノポリシロキサンを含有する
繊維がポリアミド繊維である請求項1から請求項6のい
ずれか1項に記載のラケット用ストリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000370092A JP2002165901A (ja) | 2000-12-05 | 2000-12-05 | ラケット用ストリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000370092A JP2002165901A (ja) | 2000-12-05 | 2000-12-05 | ラケット用ストリング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002165901A true JP2002165901A (ja) | 2002-06-11 |
Family
ID=18840026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000370092A Pending JP2002165901A (ja) | 2000-12-05 | 2000-12-05 | ラケット用ストリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002165901A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005288154A (ja) * | 2004-03-10 | 2005-10-20 | Gosen:Kk | ラケット用ストリング |
-
2000
- 2000-12-05 JP JP2000370092A patent/JP2002165901A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005288154A (ja) * | 2004-03-10 | 2005-10-20 | Gosen:Kk | ラケット用ストリング |
JP4660215B2 (ja) * | 2004-03-10 | 2011-03-30 | 株式会社ゴーセン | ラケット用ストリング |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4168606A (en) | Process for forming string | |
EA008915B1 (ru) | Способ изготовления синтетического волокна для использования его в искусственных травяных покрытиях для спортивных площадок и такое синтетическое волокно | |
US2712263A (en) | Manufacture of strings | |
JP2002165901A (ja) | ラケット用ストリング | |
JPH0350935Y2 (ja) | ||
US6978593B2 (en) | Composite synthetic string for tennis racket | |
WO2020213599A1 (ja) | ラケット用ストリング | |
JPH07150434A (ja) | 樹脂製ストリング | |
JP2007282661A (ja) | ラケット用ストリングに適した海島型複合延伸モノフィラメント及びラケット用ストリング | |
JP3581158B2 (ja) | ストリングス | |
JP5243376B2 (ja) | ラケット用ストリング | |
JP3117768B2 (ja) | ガット | |
JP5540197B2 (ja) | ラケット用ガット | |
JPH0544109A (ja) | モノフイラメント | |
JP2011078581A (ja) | ラケット用ガット及びその製造方法 | |
JP2802477B2 (ja) | ラケット用ガット | |
JPH02198Y2 (ja) | ||
JPH0517085Y2 (ja) | ||
JPH11293575A (ja) | ロープ、その製造方法およびスポーツ用ネット | |
JP2002085599A (ja) | ラケット用ストリング | |
JPS5850937Y2 (ja) | ラケツト用ガツト | |
JPH119725A (ja) | ガット | |
US20140329623A1 (en) | String for sports racquet and sports racquet with improved string | |
JP3589515B2 (ja) | 芯鞘型ポリ弗化ビニリデン系モノフィラメント | |
JPH0938245A (ja) | 合成ストリング及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030812 |